PDD画像です。
サラダ油の灯明
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2019.10.04
文責:獨 澄旻
前回、灯心(灯芯)の材質にタコ糸ともめん糸しか触れませんでした。
でも、家庭で簡単に手に入るティッシュとコピー用紙でも実験していたのですが、結果は惨敗でした。
ティッシュは細く裂いてコヨリにしたのですが、ススを出して大きく燃え、
火は皿の縁までいって消えました。コピー用紙も同様でした。
もめん糸・ティッシュ・コピー用紙はそれ自体が燃えてしまいます。
とくにティッシュは油を多く吸い上げ、炎が大きくて危険を感じました。
私が「サラダ油は灯明油」を公開した後、TVでツナ缶の灯明が放送されていました。
「ひでぇえデマ(フェイク)」と思いましたが、フェイクだからいずれ消え去るだろうと考えていました。
ところが、ツナ缶が温まって美味しかったなどの尾ひれがつき、
最近でもTVで真実かのように放送されています。
放送局の人は実際にやったのでしょうか、うまく燃えているのを見たのでしょうか。
実際に行ってみれば……バカバカしいので私はやっていませんが、非常に危険な行為です。
ススや大きな炎でビックリするでしょうし、倒したり投げたりしたら火事になりかねないです。
自分でする代わりにインターネットで調べてみたら、
TV報道を信じているのか、うまくできたように装っているものばかりで、
否定的なものは見当たりませんでした。
大きな炎の上をカットした画像、おそらく大量のススも……。
ティッシュに浸みこむ量の問題と考えたのか缶の底に小さい穴を開けたり、
ティッシュを固くねじったり、アルミホイルで包んだりとか……、
これってティッシュはダメっていう証拠じゃないですか。
なんでティッシュとツナ缶にこだわるのか理解できません。
私はその後もキッチンペーパーなど身近にある素材で試していて、
数年前にこれだっと思える素材を見つけていました。
今年、千葉県の台風災害の停電で、やっぱり公表すべきだと思いました。
それは、フライドチキンなどに着いて来る紙ナプキン、あのペラペラな薄い、縦に裂けるヤツです。
7〜10ミリくらいに細長く裂いて、コヨリにするのです。
下手くそなコヨリで充分です。どうせ油に浸せば撚(よ)りは戻ってしまいます。
それから、新しい油である必要はまったくありません。
黄色くなって多少臭うものでも充分です。
さすがに臭うかなって心配しましたが、完全燃焼のせいか無臭でした。
うちでは花粉焼却にも利用しています。
あ、それから灯心の繰り出しにはツマヨウジが手を汚さず便利です。
とにかく、災害時は電池やロウソクは貴重品です。
ぜひ、一回は実験して、紙ナプキンは捨てずに一枚くらい保管しましょう。
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