2000.02.10
文責:獨 澄旻
かなり以前に、五行説では中央が土性の黄色と知ってから、「四神相応」について私見が生れたのです。ただ、あまりにうまく説明がつくので、きっと誰かがすでに述べているだろうと思っていたのです。でも、浅学のためか積極的に調べなかったためか、現在にいたるまで同じような説を聞くことができませんでした。
ここで述べたことにより、「そりゃあ、江戸時代の△△先生が述べた受け売りじゃあないか」と指摘されそうで、でも永年うつうつとした気持ちでいた訳ですから指摘していただきたいという気持ちもありますし……。まあ、「言ったもの勝ち」って事で勘弁してください(何に勝つの?、なんのこっちゃ)。
なお、「獨(どく)」という姓は中国にないようです(ToT)。ならベトナムになら……、おいおい「澄旻(とうびん)」はどうすんだい……。
まず、中央の黄色は中国の国土を表すと思います。ならば東の青色は海を、西の白色はヒマラヤ山脈を、南は亜熱帯地域を、そして北の黒色はモンゴル高原……きっと中国人からはそう見えたんですよ(^^;。これが中国人が考えた全世界なのです。
そして「四神相応の地」とは、その全世界がぐっと圧縮された全世界のミニチュアなのです。
ミニチュアの東にある川の治水を完全に行なえば、わざわざ出掛けなくても本当の世界の東の地にも善政が行なわれると考えるのです。もしミニチュアの北にある山に雷が落ちれば、それは本当の世界の北に異変が起こる前兆ととらえるのです。
つまり「四神相応の地」とは、全世界のリモート・コントロールであり、リモート・センサーだったのです。漢の王が全世界を統治する中央操作室、とも言えるでしょう。操作卓の表示灯(実際には落雷)を見て、意思決定の釦を押す(軍の出動)。
これってミレニアムとか騒いでいる現代の大統領か首相と全く同じ考えではないでしょうか。確かにセンサーは次元が違って素晴らしくなっていますが、人類の発想ってどれだけ進歩したのでしょうか。昔から統治者のしたいことが、当時の科学レベルではできなかっただけのことで、発想は同じだと言えそうです。だからこそ「温故知新」かな。
少なくても、風水って朝鮮や日本には関係ないのでは……。一生懸命、風水で金が儲かるようにするってことは、中国が豊かになることなのではないでしょうか。まあ、中国が経済大国になったら風水をしている人にもオコボレがあるかも知れませんね。
京都にはその発想の源が伝わらなくて、中央操作室の操作方法だけが伝わったと、私は考えています。つまり、和魂洋才ではなく、和魂漢才だったのですね。でも、この「和魂」、愚かにしか思えないなあ。JCOの件だって、処理の仕方は知っているけれど、臨界ってなあに……って具合ですか。