1999.07.17
文責:獨 澄旻
今回も技術的お話をしたいと思います。
夢物語じゃあ、皆さんを惹きつけられないだろうと考えて、実用の話の中に夢を紛れ込ませようという陰謀です(^^;。
【縦書き印字の奥の手】
当館でリンクしている『海図通信』の卜部さんから、ぜひ縦書きで読んでくださいと注文をいただいた時のことです。
そう言えば、かなり前にIE(Internet Explorer)でデフォルトのフォントを指定した時、縦書き用のフォントは選択できなかったけどバージョンが変わったことだし、とチャレンジしたのですが結果は同じことでした。
だったら、HTMLで直接、縦書きのフォントを指定してみたらどうなるのかな、と考えてみたのです。で、その結果が左のサンプルなのです。
おお、これで印字して用紙を横長に寝かせたらいいのでは、と早速印字すると見事、縦書き印字に成功してしまいました。とても簡単なので皆さんもチャレンジしてみてください。
この奥の手がMacやUNIXでも使えるのか分かりませんが、もしなさった人がいらっしゃったら結果を教えて欲しいですね。
【縦書きフォントの指定の仕方】
IE4.0で説明しますので、各自で自分の環境に合わせてお読みください。
左のサンプルが左に倒れたように表示されず、通常の横書き表示されている方は、残念ながら別の方法を考えてください。
(1)まず最初に縦書き表示したい頁をHDなどローカル・ディスクに保存してください。
- ファンクション・バーの「ファイル(F)」をマウスでクリックします。
- 表示された中から「名前を付けて保存(A)...」を選択します。
- ダイアログボックス「HTMLドキュメントの保存」が表示されますので、適当な場所とファイル名を指定して保存してください。ただ、「言語(L)」は「日本語(シフトJIS)」の選択は忘れないでください。
- この場合、フレーム表示されている場合には保存したいフレームをクリックしてから保存しないと、全然関係のないフレームを保存していることがありますので十分注意してください。
(これが当館でフレームを使用しない理由の一つです。フレームをバンバン使おうかとも思うのですが、印字したり、保存される人のことを考えるとちょっとためらってしまいます。)
(2)縦書きフォントを指定します。
- 保存した頁をマウスでダブル・クリックして表示させます。
- ファンクション・バーの「表示(V)」をマウスでクリックします。
- 表示された中から「ソース(C)」を選択します。
- たぶんメモ帳が起動されてHTMLのリストが表示されると思います。もし、文字化けして表示されているようでしたら、保存する際に「日本語(シフトJIS)」を選択しなかったためだと思いますので保存からやり直してください。
- </HEAD> の次に次の一行を挿入してください。
<FONT FACE="@MS 明朝">
大文字小文字は関係ありませんが、MS(これは大文字)と明朝のみ全角、MSと明朝の間には半角の空白があります。
- 書き足したらメモ帳のファンクション・バーの「ファイル(F)」−「上書き保存(S)」で保存し、「ファイル(F)」−「メモ帳の終了(X)」でメモ帳を閉じてください。
- まだ表示は変わっていないと思います。で、キー・ボードのファンクションF5を押してみてください。
ここで文字がサンプルのように倒れて表示されたらOKです。あとは印字だけです。
- もし表示されていない場合は、そのリストの中で<FONT FACE="XXXX">によって他のフォントが指定されている可能性が大きいです。もう一度、メモ帳を開いてFACEを大文字と小文字を区別せずに検索してみてください(ブラウザの検索ではダメです)。
縦書き以外のフォントが指定されていたら全て削除してください。正確にはその指定を閉じている箇所も削除しなければならないのですが、問題ないはずですし面倒なので無視してしまいます。
これでも縦書きフォントにならなければ、私にも原因が分かりません。Windows で IEならメールでお尋ねください。解決できるかどうか分かりませんが、調査してはみます。
またまた長くなっちゃった。
そこで慌てて結論を述べたいと思います。「縦書きか否かは本来データ側の属性ではない」ということを述べたかったのです。文字の大きさや色・書体などは表示ソフト(ビューワ)側の問題だと思うのです。
今日はこれまで、フゥ〜!(^^;
やっぱりこのコーナーは入力に影響を与えていますので、次回は1ヶ月以上後というでご勘弁を!!