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高村 光雲 作 |
1893(明治26)シカゴ万国博覧会に出品された高村光雲(こううん)(1852〜1934)の木彫(もくちょう)です。上野の西郷隆盛(たかもり)像とともに光雲の著名(ちょめい)な作品の一つです。
ワシ(鷲)をつかまえようとして取り逃がした老猿が、手に羽根をにぎりしめたまま、ワシの飛び去った方をにらみつけています。当時、日露関係が悪化していたときで、ロシア皇室の紋章(もんしょう)がワシでしたから話題となりました。
【関連事項】1891. 5.(明治24)来日していたロシア皇太子ニコライ(1868〜1918)が警護(けいご)の巡査(じゅんさ)に襲われる、大津(おおつ)事件発生。 1893. 3.(明治26)郡司成忠(ぐんじ・しげただ)ら千島(ちしま)探検に出発。4月福島安正(やすまさ)中佐、単騎(たんき)シベリアを横断。 1894. 8.〜1895. 3.(明治27〜明治28)日清戦争。 1904. 2.〜1905. 9.(明治37〜明治38)日露戦争。
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