靖国神社の、ここ南門はあまり紹介されていませんが、典型的な狛犬が鎮座(ちんざ)しています。奉納は1963. 1.(昭和38)です。阿吽(あうん)の像ですし、吽像には立派な角(つの)があります。ここの阿像の頭にはなにもありませんが、宝珠(ほうじゅ)があれば唐獅子となるそうです。唐(中国)獅子と狛(高麗(こま)つまり朝鮮)犬で一対となるようです。
阿吽の「阿」とは五十音の「ア」のことで、吽は同じく「ン」のことです。ですから最初と最後を意味しますが、「阿」は口を大きく開けることから息を吐くこと、「吽」は口を閉ざすことから息を吸うことも意味します。学校で習った五十音も、神社の狛犬も、お寺の仁王像もインド哲学に通じていたのです。
南門に向かって左側は市ヶ谷、右側は九段坂になりますが、ここは九段坂と逆の勾配(こうばい)になっています。
もし、狛犬を自作しようと思ったら狛犬をクリックしてください。それぞれの裏側を見ることができます。ガッカリなさいましたか? そんなもんです。
中国から来た靖国神社の唐獅子もご覧ください。
神社関連の索引に戻る |