【鬼あざみ 清吉】1776(安永 5)〜1805(文化 2. 6.29)
鬼あざみ清吉(せいきち)は鼠小僧次郎吉(じろきち)とともに、 よく知られている江戸後期の大盗賊です。 こちらも「すり抜けの名人」でしたが、1805(文化 2)獄門(ごくもん)(さらし首)になっています。
辞世(じせい)の句は『武蔵野の色にもはびこりし鬼あざみ/けふ(今日)の暑さにやがてしほるゝ』でした。
でも、お墓の説明札の辞世の句では『武蔵野にはびこる程(ほど)の鬼薊(おにあざみ)/今日の暑さに枝葉しほるる』となっていました。江戸時代、お墓には「清吉大明神」の幟(のぼり)が立てられ、 その墓石を削り取るとご利益があるといわれていました。 昔はバクチ打ちが、今は受験生が合格祈願に訪れて、墓石を削っています。
◎お墓は元浅草吉野町圓常寺から1913(大正 2)東京都豊島区の雑司が谷(ぞうしがや)霊園に移されています。
切手画像のアザミの花もご覧ください。
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