6月9日に近い日曜日は、千貫神輿(せんがんみこし)をくりだす「鳥越(とりごえ)の夜祭り」です。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国平定の際にこの地に留まったとのことで、白鳥明神(しらとりみょうじん)を祀(まつ)ったのが始まりだそうです。
その後、前九年の役(1051〜1062)で奥州安部氏の反乱を鎮定(ちんてい)に向かう途中、源頼義(よりよし)・義家(よしいえ)親子がここの大川で困っている時に、一羽の白鳥(しらとり)が飛んできて浅瀬(あさせ)を教えてくれそうです。そこで、軍勢を無事対岸に渡すことができた源親子は「鳥越大明神」の社号を奉(たてまつ)りました。
源頼義・義家親子は、源氏の勢力を東国に固めました。鎌倉幕府の源(みなもと)をつくった(^^;)といえるでしょう。江戸時代に入り、神社のあった鳥越山は崩されて隅田川などの埋め立てに使われてなくなりましたが、当時の神主などの努力により神社は移転せずにこの地に留まりました。
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