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天現寺(てんげんじ)(1998年5月10日撮影)
東京都港区南麻布4−2−35
虎吽虎阿寺銘
 ご本尊(ほんぞん)の多聞天(たもんてん)のお堂の前に鎮座(ちんざ)する阿吽(あうん)の虎(とら)です。1834(天保 6)に奉納されています。
 多聞天は毘沙門天(びしゃもんてん)とも呼ばれます。なぜトラかと言えば、寅(とら)の年、寅の月、寅の日、寅の刻にお生れになったからだそうです。

 縞(しま)の表し方は吉祥寺(きっしょうじ)の虎と同じです。もしかしたら、参考にしたかも知れませんね。

虎雄虎雌
 こちらの雌雄(しゆう)の虎は1766(明和 3)の奉納ですが、ずいぶん洒落(しゃれ)ています。雌(めす)を見る雄(おす)、そっぽを向く雌、思わず笑ってしまいます。
 誰です、ネコだなんて失礼なことを言っているのは!
石灯籠句碑
 お寺の創建(そうけん)は1719(享保 4)です。
 左が孝光天皇( 830〜 887)陵(りょう)の石灯籠(いしどうろう)、右が松尾芭蕉(まつお・ばしょう)(1644〜1694)の句碑だそうです。
 詳(くわ)しいことは不勉強でわかりません(^^;)。石灯籠はそんなに古くなさそうだから資料の誤植(ごしょく)かな。

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