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李時珍(り・じちん)(1955年発行)
中国
【李時珍】1518<正徳13>〜1593<万暦21>
 中国、明末(みんまつ)の博物学者・医師です。
 字(あざな)は東璧、号は瀕湖。湖北省の医家の生まれ。
 科挙(かきょ)の郷試(ごうし)に失敗し、家にあって古来の漢方薬学書を研究しました。30歳ころからあきたらくなって各地を旅行し調査したり文献を集めたりはじめます。ついに自分の研究成果や新しい分類法を加え、30年の間に3度書き改めて、1578<万暦 6>『本草綱目(ほんぞうこうもく)』を著して、中国本草学を確立させました。
◎生没年は、1518<正徳13>〜1593<万暦21>のほか、一説に1523<嘉靖 2>〜1596<万暦24>があります。

【本草綱目】
 中国、明末の李時珍の著した薬物書(52巻)。1578<万暦 6>完成、1596<万暦24>刊行。
 動物・植物・鉱物の漢方薬を釈名・集解・弁疑・気味・主治・修治・発明・正誤・附方など16部60類に分類して、約1900種類を説明しています。
林羅山(はやし・らざん)(1583〜1657)によって徳川家康(1542〜1616)に献上されて以来、日本でも版行されています。
 もちろん、ヨーロッパにも紹介され、現代でも漢方薬・生薬の研究になくてはならない最高文献です。

中国の科学者シリーズ
張 衡( 78〜 139)
祖 沖之( 429〜 500)
一行禅師( 683〜 727)


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