渾天儀は古代中国の紀元前2世紀ころから使用されている、球形の天文観測装置です。 「渾儀(こんぎ)」とも呼びます
ご紹介の渾天儀は1437(永享 9)<正統 2>明代のものですから、かなり精巧(せいこう)になっています。
目盛り付きの円環(えんかん)を同心円に組み合せ、天の赤道や黄道(こうどう,おうどう)などの位置を示し、 天体の位置や運行の観測に使用されました。
六合儀(りくごうぎ)・三辰儀(さんしんぎ)・四遊儀(しゆうぎ)の3部分から構成されています。◎日本では西洋天文学が輸入されるまで利用されていました。
それからは「天球儀」が使用されています。
中国の発明シリーズ 司南
紀元前3世紀 地動儀
132年 記里鼓車
3世紀
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