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一行禅師(いちぎょう・ぜんじ)(1955年発行)
中国
【一行禅師】 683<永淳元年>〜 727<開元15>
 中国、唐代中期の僧で、真言宗の伝持(でんじ)八祖の一人です。
 俗姓は張、名は遂。諡(おくりな)は大慧(だいえ)禅師。一行阿闍梨(あじゃり)とも呼ばれます。
 生れは、魏州(ぎしゅう)の昌楽(河南省南楽県)とも、鉅鹿(きょろく)(河北省鉅鹿県)ともいわれています。
 禅・天台・戒律のほかに道教にも通じ、玄宗の帰依(きえ)を受けました。またインド僧善無畏(ぜんむい)・金剛智(こんごうち)から密教を学び、善無畏の『大日経(だいにちきょう)』7巻の翻訳の手助けをし、その注釈書『大日経疏(しょ)』20巻を撰述(せんじゅつ)しています。
 算法・暦法にも精(くわ)しく『大衍暦(たいえんれき)』52巻を作成しました。この『大衍暦』は、日本でも 764(天平宝字 8)から90余年使用されています。

【伝持八祖】
 真言密教を相承したとされる8人の祖師(しそ)の総称です。
 中国で真言七祖(しちそ)と呼ばれる竜猛(りゅうみょう)(または竜樹(りゅうじゅ))・竜智(りゅうち)・善無畏・金剛智・一行・不空(ふくう)・恵果(けいか)に、日本での真言宗の開祖空海(くうかい)を加えたものです。

中国の科学者シリーズ
張 衡( 78〜 139)
祖 沖之( 429〜 500)
李 時珍(1518〜1593)


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