【カラチョウザメ(唐蝶鮫)】学名:Acipenser sinensis、英語名:Chinese sturgeon
チョウザメ類はチョウザメ科に属する硬骨魚類(こうこつぎょるい)の総称です。外形はサメ(鮫)に似ていますが、軟骨魚類(なんこつぎょるい)のサメとは全くの別種です。
チョウザメ類はユーラシア大陸北部から北アメリカの寒帯と温帯の沿海に分布し、世界中で約27種が知られています。かつては日本付近でもチョウザメ・アムールチョウザメなど数種がいましたが絶滅しています。
チョウザメ類は海産と淡水産があります。海産は稚魚期の一時期を淡水で過ごしてから海に下って暮らし、産卵期に再び川に帰ってきます。サケ(鮭)と異なり産卵後に死ぬこともなく、また海に戻り何回も産卵を繰り返します。
チョウザメ類の肉は食用となり、おいしいそうです。卵の塩漬けは高級食材キャビア(caviar)となります。切手画像はカラチョウザメです。現在は中華チョウザメとも呼ばれるそうです
体はほぼ円筒形で吻(ふん)が突出し、吻の下面に4本の口ひげがあり、その下に口があります。ひげは泥中の動物を探すのに用いられています。体には1本の背中線と2本づつの体側・腹面の計5列、菱形(ひしがた)の大きな硬鱗(こうりん)が縦に並んでいます。このウロコ(鱗)がチョウ(蝶)のような形をしているので「チョウザメ」と呼ばれました。
館内他ページ ハシナガチョウザメ(第2集でリンク予定) チョウセンチョウザメ(第2集でリンク予定) ◎産卵のために川をさかのぼるチョウザメを見て、古代中国人はいづれリュウ(龍)になるのだと思い「登竜門」という言葉ができました。でも、いつしか「コイ(鯉)の滝登り」というようにコイに取って代えられてしまいました。
残念ながら三峡(さんきょう)ダム建設により生息域を失うことになり絶滅の危機に瀕(ひん)しています。
国家重点保護野生動物(1級)第1集(45.3KB) 切手 (1)朱鷺(とき) (2)オウゴンテングアゲハ(黄金天狗揚羽) (3)ジャイアントパンダ(大熊猫) (4)耳雉(みみきじ) (5)カラチョウザメ(唐蝶鮫) (6)金絲猴(きんしこう) (7)ヨウスコウカワイルカ(揚子江河海豚) (8)タンチョウヅル(丹頂鶴) (9)シベリアトラ (10)ヨウスコウワニ(揚子江鰐) タグ (1)ニホンジカ(日本鹿) (2)アジア象(ぞう)
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