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カラチョウザメ(唐蝶鮫)(2000年 2月25日発行)
中国の国家重点保護野生動物(1級)第1集(5/10+2)
カラチョウザメ(91.8KB)
【カラチョウザメ(唐蝶鮫)】学名:Acipenser sinensis、英語名:Chinese sturgeon

 チョウザメ類はチョウザメ科に属する硬骨魚類(こうこつぎょるい)の総称です。外形はサメ(鮫)に似ていますが、軟骨魚類(なんこつぎょるい)のサメとは全くの別種です。
 チョウザメ類はユーラシア大陸北部から北アメリカの寒帯と温帯の沿海に分布し、世界中で約27種が知られています。かつては日本付近でもチョウザメアムールチョウザメなど数種がいましたが絶滅しています。
 チョウザメ類は海産と淡水産があります。海産は稚魚期の一時期を淡水で過ごしてから海に下って暮らし、産卵期に再び川に帰ってきます。サケ(鮭)と異なり産卵後に死ぬこともなく、また海に戻り何回も産卵を繰り返します。
 チョウザメ類の肉は食用となり、おいしいそうです。卵の塩漬けは高級食材キャビア(caviar)となります。

 切手画像はカラチョウザメです。現在は中華チョウザメとも呼ばれるそうです
 体はほぼ円筒形で吻(ふん)が突出し、吻の下面に4本の口ひげがあり、その下に口があります。ひげは泥中の動物を探すのに用いられています。体には1本の背中線と2本づつの体側・腹面の計5列、菱形(ひしがた)の大きな硬鱗(こうりん)が縦に並んでいます。このウロコ(鱗)がチョウ(蝶)のような形をしているので「チョウザメ」と呼ばれました。

館内他ページ ハシナガチョウザメ(第2集でリンク予定)
チョウセンチョウザメ(第2集でリンク予定)

◎産卵のために川をさかのぼるチョウザメを見て、古代中国人はいづれリュウ(龍)になるのだと思い「登竜門」という言葉ができました。でも、いつしか「コイ(鯉)の滝登り」というようにコイに取って代えられてしまいました。
 残念ながら三峡(さんきょう)ダム建設により生息域を失うことになり絶滅の危機に瀕(ひん)しています。
国家重点保護野生動物(1級)第1集(45.3KB)
切手(1)朱鷺(とき)
(2)オウゴンテングアゲハ(黄金天狗揚羽)
(3)ジャイアントパンダ(大熊猫)
(4)耳雉(みみきじ)
(5)カラチョウザメ(唐蝶鮫)
(6)金絲猴(きんしこう)
(7)ヨウスコウカワイルカ(揚子江河海豚)
(8)タンチョウヅル(丹頂鶴)
(9)シベリアトラ
(10)ヨウスコウワニ(揚子江鰐)
タグ(1)ニホンジカ(日本鹿)
(2)アジア象(ぞう)


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