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老子(ろうし)(2000年11月11日発行)
中国の古代思想家(3/6)
中国切手の老子(82.1KB)
中国切手の老子
【老子】BC. 406〜BC. 531
 中国、春秋戦国時代の思想家・道家(どうか)の祖です。
 姓は李()、名は耳()、字(あざな)はタン(「耳」偏+「冉」)。一説に字は伯陽(はくよう)、諡(おくりな)がタン。英語では"Lao-tse"または"Lao-tzu"と呼ばれています。楚()の苦県(こけん)レイ郷曲仁里(河南省)の人です。
 なにぶんに伝説的な人で、生れながらの白髪だったので老子と呼ばれたそうです。そして、年とともにどんどん若返り、ついには消えてしまったという話もあります。
 また、一説に孔子(こうし)に隠の道を教えたこともあるといわれ、隠君子(いんくんし)とも呼びます。
 唐の高宗からは玄元皇帝(玄玄皇帝)の尊号を贈られました。また、道教(どうきょう)では神格化して太上老君(たいじょうろうくん)とも呼びます。

 周(しゅう)に仕えて守蔵室(図書館)の史(書記官)になったそうです。
 周室の衰えを嘆いて隠棲(いんせい)を志し、西方の関(函谷関または散関)を過ぎようとした時、関守の尹喜(いん・き)に求められて、無為自然(むいしぜん)の道を説く『老子』二巻を著したそうです。上編が「道」、下編が「徳」の字で始まるので『道徳経』・『老子道徳経』とも呼ばれます。
 『老子』から一言、ご紹介します。

 「為無為、則無不治」無為(むい)を為()せば、則(すなわ)ち治(おさ)まらざること無し。
 大昔から国土開発や税金投入なんてしない(無為)ことこそ、天下の道なのですね。

 荘子(そうし)がその学を継承し、老荘(ろうそう)と併称されます。
中国の古代思想家シリーズ
(1)孔子
(2)孟子
(3)老子
(4)荘子
(5)墨子
(6)荀子


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