中国の後漢の張衡(ちょう・こう)(AD. 78〜 139)が西暦132年発明した「地動儀」です。
原理は一目瞭然(いちもくりょうぜん)です。単(たん)なる地震の感知器なら玉は一つですみますが、八つあることは方位を知ろうとしたことを表しています。それはどの揺(ゆ)れの方向かではなく、震源地の方向を知ろうとしたのだと思われます。
胴(どう)の周囲には四神(しじん)の青竜(せいりゅう,せいりょう)(東)・朱雀(すざく,しゅじゃく)(南)・白虎(びゃっこ)(西)・玄武(げんぶ)(北)が描かれています。切手の左に描かれている縦の絵柄がそれです。
四神については司南の表をご覧ください。◎なお、切手にある「東漢(とうかん)」とは、前漢(ぜんかん)(西漢(せいかん))(BC. 202〜AD. 8)が長安(ちょうあん)に都(みやこ)したのに対し、後漢(ごかん)(AD. 25〜 220)が東方の洛陽(らくよう)に都したことから呼ばれる別称です。
中国の発明シリーズ 司南 紀元前3世紀 記里鼓車 3世紀 渾天儀 1437年
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