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奥沢神社の大蛇(1998年11月29日撮影)
東京都世田谷区奥沢5−22−1
鳥居(51.5KB)大蛇(104KB)
 東急の自由ヶ丘(じゅうがおか)駅から歩いて数分の所にある奥沢神社(おくさわじんじゃ)です。室町時代に奥沢城主大平出羽守(でわのかみ)によって勧請(かんじょう)されたと伝えられています。

 ここの鳥居(とりい)に飾られている注連縄(しめなわ)は、前年に拝殿に祀(まつ)られていた厄除(やくよ)けの大蛇(だいじゃ)です。
 江戸中期の宝暦(ほうれき)年間(1751〜1764)に、ここ奥沢に疫病(えきびょう)が流行したとき、村の名主(なぬし)の夢枕(ゆめまくら)に八幡大神(はちまんだいじん)が現れ「藁(わら)で作った大蛇を村人がかつぎ、村内を巡行(じゅんこう)させるとよい」というお告げがありました。早速(さっそく)、ワラで大蛇を作り村中をかついで巡(めぐ)るとたちまちに疫病が治(おさ)まったそうです。
 現在でも福島県の農家から小型トラック1台分のワラを譲り受け、毎年9月の第1日曜日に氏子(うじこ)が集まって作られ、9月14日には氏子によって町内を練り歩いているそうです。
 1984. 5.31(昭和59)この行事は世田谷区の無形民俗文化財に指定されています。

 大蛇はおおよそ長さ10メートル、直径25センチ、重さ150キロもあるそうです。


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