哲学堂は、哲学館(現在の東洋大学)を創立した井上円了(えんりょう)(1858〜1919)によって、精神修養の道場として1906(明治39)創設されました。
彼は僧侶出身の仏教哲学者ですが、国粋主義者でもあってキリスト教を排斥(はいせき)していましたので、そのような立場が感ぜられます。聖人などの分類は必ずしも一般的とは言えません。
1944. 3.(昭和19)東京都に寄贈され、1975(昭和50)中野区に移管、現在は無料で一般公開されています。園内には、哲理門(てつりもん)・六賢台(ろくけんだい)・四聖堂(しせいどう)・三学亭(さんがくてい)・理性島・概念橋・経験坂・皇国殿など、哲学・精神などになぞらえた七十七場のほか、菖蒲池(しょうぶいけ)(34.2KB)や滝(32.9KB)・四阿(あずまや)(30.9KB)などがあります。
左は唯物園(ゆいぶつえん)に置かれている狸燈(りとう)、右は唯心庭(ゆいしんてい)の鬼燈(きとう)と呼ばれている、別々に置かれている石灯籠(いしどうろう)です。
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