1927.12.30(昭和 2)浅草〜上野間(2.2km)が日本初・東洋初の地下鉄として開業されました。1両編成で浅草〜上野間を4分50秒で運転しています。上のメトロカードの図柄が開業当時の「上野停車場入口」の着色写真です。この当時の庶民の服装がわかる貴重な写真です。
下の切手の図柄は杉浦非水(ひすい)(1876〜1965)による、おそらく三越デパートのポスターです。郵政省の説明では「開業当時のポスター(部分)」とありますが、上の写真と大きく違うのはイメージだからでしょうか。少なくても「三越前駅」まで開通した時のもののような気がするのですが……。
資料としては二流・三流といえる現実とかけ離れた画像を使用する郵政省の考えに疑問を感じざるを得ません。デザイン的にも切手のサイズを固定しているための左側の不自然な余白、左の切手ではさらに上下にも余白が入り、色を付けてゴマ化しています。さらにどうして2枚も……!
でも、当時の人が思い描いた豊かな生活・高級感・上流階級などを知るには「よい資料」と思います。開業当時の車両の画像はこちら(2/2)をご覧ください。
切手・カード関連の索引に戻る |