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キリシタン灯籠(1998年5月7日撮影)
東京都目黒区下目黒3−1−3 天台宗 松輝山 大聖院
正面(72.7KB) 側面(72.6KB)
 一般には織部形(おりべがた)とも呼ばれる石灯籠(いしどうろう)の形式の一種です。
 その独特の形から茶庭などに好んで用いられ、一説に、織部流茶道の開祖である古田織部(1543〜1615)の墓にあった灯籠の形から名付けられたと言われています。
 この灯籠の竿(さお)の部分にお地蔵さまが彫られているものは、キリシタン灯籠とも呼ばれています。隠れキリシタンの人々は、表向きはお地蔵さまとして、ひそかにマリアさま(またはデウスさま)に祈りを捧(ささ)げていました。

 今回、ご紹介する灯籠は、島原藩主松平主殿頭(たのものかみ)の江戸下屋敷(三田千代が崎)の庭園の小祠(しょうし)にあったものだそうです。かつては火袋(ひぶくろ)などもあったと思われます。

 1926.10.(大正15)ここ、大聖院に移されています。

参照:石灯籠の名称
正雪地蔵尊

織部形灯籠(95.4KB)  こちらは埼玉県川越市福田にある星行院の織部形灯籠です(1999年6月13日撮影)。
 お地蔵さまはありませんが、竿の彫刻(巨?)から大聖院のキリシタン灯籠の左側と同形と思われます。

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