元は近衛師団司令部の庁舎でした。陸軍技師田村鎮の設計によって1910. 3.(明治43)竣工、1945. 8.(昭和20)まで使用されていました。
戦後は一時皇宮警察官の寮となり、その後は荒れ果てていました。建設省が古ぼけていると取り壊そうとしましたが、文化庁など保護運動の結果、1972.10. 2(昭和47)国の重要文化財の指定を受けました。
現在は東京国立近代美術館工芸館として復活しています。
保管庫か職員室か何に使われているのかわかりませんが、実際に中に入ると展示空間は1/3位もなくがっかりします。でも、単なる保存ではなく現役であることは望ましいことです。
しかし、どんなに貴重でも見る人によればゴミとしか見えないのですね。さらに利害が入ると複雑になります。上左(全景左)と左(尖塔)は1997年12月29日撮影。
その他は1997年3月6日撮影。
左は工芸館の裏側の写真です。どうってことないのは月の裏側と同じです。
右は建物の下にポコポコ見える通風孔です。こんな所に、近衛師団の面影(星型)が残っていました。この建物の右側には近衛師団長だった北白川宮能久親王の銅像があります。
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