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日枝神社(山王大権現)(1997年12月16日撮影)
東京都千代田区永田町2−10−5
 日枝神社(ひえじんじゃ)の祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、相殿神(あいどののかみ)として国常立神(くにのとこたちのかみ)・伊弉冉神(いざなみのかみ)・足仲彦尊(たらしなかひこのみこと)を合祀しています。
 神社は太田道灌が江戸城築城にあたり城内鎮守として、1478(文明10)武蔵国川越の無量寿寺から山王権現を紅葉山に勧請(かんじょう)したのに始まります。江戸時代は「山王大権現(さんのうだいごんげん)」・「山王様」と呼ばれ、神田明神のお祭りとあわせ江戸二大祭、さらに浅草神社をあわせて江戸三大祭の神社として親しまれました。現在の「日枝神社」の名称は1868(慶応 4,明治元. 6.11)からで、明治天皇の命名とされています。1915(大正 4)には官幣大社(かんぺいたいしゃ)に昇格しています。
 1659(万治 2)現在地に造営された社殿は、江戸初期の権現造りで国宝に指定されていました。しかし、1945. 5.25(昭和20)戦災に遭って焼失、1958(昭和33)から逐次再建されました。

 男坂(写真左)とも呼ばれる表参道の石段を登ると神門(しんもん)があります。
 女坂は車用になってしまって、登ると駐車場に出てしまいます。

神門から見た拝殿拝殿
さい銭箱にあった
日枝神社の紋章
 一般の神社では狛犬(こまいぬ)にあたる珍しい神猿像(しんえんぞう)です。狛犬では社殿に向って左が雄で右が雌ですから、左右が逆になっています。
 神猿像は他に神門にも一対が奉納されていますが、日枝神社では昔から猿が神の使いとされ、夫婦円満・殖産繁栄に霊験あらたかだそうです。

 その他に、これも仏寺の鰐口(わにぐち)を模()したや、日吉(ヒエ)山王権現の鳥居から始まったという山王鳥居(13.2KB)があって、神社の古いおもかげ(俤)が残されています。


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