かつてここは海の入江の高台でした。
源頼朝(みなもとのよりとも)(1147〜1199)が奥州征伐の途中、この入江に船を留めて凪(なぎ)を待つ間に、夢に菅原道真(すがわら・みちざね)公( 845〜 903)(天神様(てんじんさま))が牛に乗り衣冠(いかん)を正して現れ、二つの願いがかなうことを告げました。夢から覚(さ)めると天神様が乗っていた牛に似た石(89.7KB)がありました。
その後、頼家(よりいえ)(1182〜1204)の誕生と平家の鎮定(ちんてい)があったので、頼朝によって神社が創建されました。牛坂(うしざか)(54.6KB:1997年11月13日撮影)の下にあったこの牛石(うしいし)(89.7KB)は、今は社殿のかたわらにあり、なでると願いがかなうと信仰されています。
近くには中島歌子(うたこ)(1841〜1903)の塾(じゅく)「萩の舎(はぎのや)」のあった安藤坂(あんどうざか)(83.6KB:1998年2月19日撮影)があります。境内(けいだい)には1909(明治42)門下生によって建てられた、歌子の歌碑(100KB)「雪のうち根ざしかためて若竹の/生ひ出むとしの光をぞ思ふ」があります。
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