通勤通学で何となく見ている変哲(へんてつ)のないホームの屋根です。でも、よく見てみるとレールではありませんか。そうなんです、擦り減ったレールや、乗客が増えて強化するために取り替えたレールは、昔はこのように再利用されていたのです。
左の写真はJR飯田橋駅ですが、山の手線内でもまだまだレールで出来たホームは残っています。通勤通学の時、電車からホームが見えたら観察してみてください。同じ駅・同じホームでも場所によって色々です。ありふれた景色が面白くなってきますよ。
いい写真がないのでお見せできませんが、東中野駅もウォッチングにお勧(すす)めです。
利用のされ方も色々。同じ飯田橋のホームでも、左の写真は2本のレールと鉄板とをリベットで接続して柱に、右の写真ではレール同志を背合せにしています。工場などに運ばずに、駅で直接、細工され組み立てられています。
都電の雑司ヶ谷(ぞうしがや)鬼子母神(きしもじん)駅の近くでは、線路わきの柵(さく)になったレール(25.2KB)もあります(1997年5月27日撮影)。ほんとにガード・レールですね。
こちらは中野駅。レールの曲げ具合(ぐあい)といい、職人技を超えて、芸術的だと思いませんか。日本語には職人芸という言葉もありますが、これも職人芸の一つと思います。中野駅にはまだ木材のホーム(22.9KB)も残っています。どうです、故里(ふるさと)の駅を思い出しませんか。
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