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百 科 辞 書 《やな》 編集:獨 澄旻
-------- やな --------------------------------------------------
★やな
【簗】
【梁】
◇[英]weir(ウィア)
○川の瀬などに仕掛ける魚を獲(ト)る装置。
参照⇒やなせ(梁瀬)
やないし《やなゐし》
【柳井市】
◇[日]Yanai Shi
○山口県南東部の市。北部を岩国市に接し、南部を瀬戸内海に
面する。
毎年8月、金魚ちょうちん祭りを開催。
〈面積〉
127.86平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)3万3,597人。
◎1954(昭和29)柳井町・日積村・伊陸村・新庄村・余田村の1
町4村が合体して市制施行。同年平郡村を編入。
1956(昭和31)伊保庄村を編入。
2005. 3.21(平成17)玖珂郡(クガグン)大畠町(オオバタケチョウ)を編
入。
やないづ
【柳津】
◇[日]Yanaizu/Yanaidu
○(1)⇒やないづまち(柳津町)
○(2)⇒やないづちょう(柳津町)
やないづちょう《やないづちやう》
【柳津町】
◇[日]Yanaizu Cho/Yanaidu Cho
○岐阜県南西部、羽島郡(ハシマグン)の町。
〈面積〉
7.77平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万1,440人。
◎1956(昭和31)佐波(サバ)村を編入して町制施行。
◎福島県河沼郡(カワヌマグン)には柳津町(ヤナイヅマチ)がある。
やないづまち
【柳津町】
◇[日]Yanaizu Machi/Yanaidu Machi
○福島県西部、河沼郡(カワヌマグン)の町。
柳津温泉がある。
圓蔵寺(エンゾウジ)に日本三虚空蔵菩薩の一つの福満(フクマン)虚
空蔵尊がある。
〈面積〉
176.07平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)5,136人。
◎1942(昭和17)町制施行。
1955(昭和30)大沼郡西山(ニシヤマ)村を編入。
◎岐阜県羽島郡(ハシマグン)には柳津町(ヤナイヅチョウ)がある。
やなか
【谷中】
◇[日]Yanaka
○(1)東京都台東区北西端の地名。JR山手線(ヤマノテセン)内、上
野公園の北西側の地域。
第二次世界大戦の空襲にも遭(アワ)わずに下町風の町並みが残
る。寺や史跡も多く、谷中霊園がある。
参照⇒やねせん(谷根千)
○(2)[古]⇒やなかむら(谷中村)
やなかしちふくじん
【谷中七福神】
○⇒しちふくじん(七福神)
やなかぜ
【やなかぜ】
○[海]海上保安庁のすずかぜ型巡視船(CL111)。
浜田海上保安部に所属。
全長20メートル、総トン数26トン。
◎1999. 3.(平成11)就役。
やながせ
【柳ヶ瀬】
◇[日]Yanagase
○(1)滋賀県伊香郡(イカグン)余呉町(ヨゴチョウ)の地名。
○(2)岐阜県岐阜市内にある繁華街。
◎柳ヶ瀬ブルース
やながせぶるーす
【柳ヶ瀬ブルース】
○(1)[楽]宇佐英雄作詞・作曲の歌謡曲。
歌は美川憲一(ミカワ・ケンイチ)。
◎1966(昭和41)ヒット。
○(2)[映]1967(昭和42)の東映映画。
監督:村山新治。
やなかぼち
【谷中墓地】
○⇒やなかれいえん(谷中霊園)
やなかむら
【谷中村】
◇[日]Yanaka Mura
○[古]栃木県南部、下都賀郡(シモツガグン)の村。
足尾銅山の鉱毒反対運動の中心地。
参照⇒あしおどうざんこうどくじけん(足尾銅山鉱毒事件)
◎1888(明治21)内野村・恵下野村・下宮村の3村が合併して発
足。
1906. 7. 1(明治39)村民の強制立ち退きにより藤岡町(フジオカ
マチ)(現:栃木市)に編入。
1907. 1.(明治40)土地収用法の適用し、家屋を破壊。
1908. 7.21(明治41)谷中村全域を河川地域に指定。
1989(平成元)渡良瀬遊水池の第1貯水池(谷中湖)、完成。
参照⇒わたらせゆうすいち(渡良瀬遊水池,渡良瀬遊水地)
やなかれいえん《やなかれいゑん》
【谷中霊園】
○東京都台東区谷中7丁目にある霊園。
「谷中墓地」とも呼ぶ。
◎1872(明治 5)徳川家の墓地と天王寺境内跡をあわせて霊園と
する。
参考⇒てんのうじ(天王寺)
やながわ《やながは》
【ヤナ川】
◇[露]Reka Yana、[英]the Yana River
○[地]ロシア連邦東部、サハ共和国(Respublika Sakha)の中央
部を北流してラプテフ海(Laptev Sea)に注(ソソ)ぐ川。
◎ロシア文字では"Река Яна"。
やながわし《やながはし》
【柳川市】
◇[日]Yanagawa Shi
○福岡県南西部の市。
◎もと立花氏11万石の城下町。
2005. 3.21(平成17)山門郡(ヤマトグン)の大和町(ヤマトマチ)・三橋
町(ミツハシマチ)を編入。
◎福島県伊達郡(ダテグン)には梁川町(ヤナガワマチ)があった。
やながわは《やながはは》
【柳川派】
○⇒やながわりゅう(柳川流)(2)
やながわまち《やながはまち》
【梁川町】
◇[日]Yanagawa Machi
○[古]福島県北東部、伊達郡(ダテグン)の町。
◎2006. 1. 1(平成18)伊達町(ダテマチ)・保原町(ホバラマチ)・霊山
町(リョウゼンマチ)・月舘町(ツキダテマチ)と合併して伊達市を発足。
◎福岡県には柳川市(ヤナガワシ)がある。
やながわりゅう《やながはりう》
【柳川流】
○(1)[楽]三味線組歌の一流派。寛永(1624〜1644)の初め、柳
川検校が三味線組歌を作った虎沢検校の伝統を継いで、組歌を
改曲・整理・追加して創始。
三味線は普通の地歌三味線と形が異なり、撥(バチ)も細くて
薄く平たい。
後に派生した野川流と対立し、地歌界を二分。京都を中心に
伝承され、分布は野川流より狭い。
早崎検校に伝えられたため「早崎流」とも呼ぶ。
○(2)彫金の一流派。元禄(1688〜1704)ころ、柳川政次・直政
父子が装剣金工の横谷派から分れて創始。
高彫を得意とし、門流から多くの名工を輩出。
「柳川派」とも呼ぶ。
★やなぎ
【ヤナギ】
【柳】
【楊柳】
○(1)[植]キントラノオ目(Malpighiales)ヤナギ科(Salicaceae)
ヤナギ属(Salix)植物の総称。
落葉樹で高木と低木がある。
また、枝は垂(タ)れるものと垂れないものがある。
◎花札では十一月。
◎中国語:柳樹(liushu)。
英語:ウイロー(willow)。
ドイツ語:バイデ(Weide)。
フランス語:ソール(saule)。
スペイン語:サウセ(sauce)。
イタリア語:サーリチェ(salice)。
ポルトガル語:サルゲイロ(salgueiro)。
ロシア語:イーバ(iva)。
チェコ語:ブルバ(vrba)。
〈同種〉
ケショウヤナギ属(Chosenia):⇒けしょうやなぎ(ケショウ
ヤナギ,化粧柳)
○(2)[植](特に)シダレヤナギ(垂れ柳)のこと。
⇒しだれやなぎ(シダレヤナギ,垂れ柳,枝垂れ柳,枝垂柳)
★やなぎ
【柳】
○(1)[植]⇒やなぎ(ヤナギ,柳,楊柳)
○(2)[古]⇒やなぎのさけ(柳の酒)
○()
★やなぎ
【柳】
【楊柳】
○(1)[植]⇒やなぎ(ヤナギ,柳,楊柳)
○()
やなぎいろ
【柳色】
○(1)[色]白みがかった青色。
◎C=44,M=12,Y=63,B=0。
○(2)織り色の一つ。縦糸は萌黄(モエギ)色、横糸は白色。
やなぎごうり《やなぎがうり》
【柳行李】
○コリヤナギ(行李柳)の若枝から皮を剥(ハギ)ぎ、漂泊して乾
燥させたものを並べ、麻糸で編んで作った行李。
衣類などの収納や旅行用の荷物入れなどに用いる。
兵庫県豊岡市の名産。
「やなぎごり(柳梱)」とも呼ぶ。
参照⇒こうり(行李,梱)(4),こりやなぎ(コリヤナギ,行李柳)
やなぎごり
【柳梱】
○⇒やなぎごうり(柳行李)
やなぎだむら
【柳田村】
◇[日]Yanagida Mura
○[古]石川県北部、鳳至郡(フゲシグン)の村。
◎2005. 3. 1(平成17)鳳至郡の能都町(ノトマチ)と柳田村、珠洲郡
(スズグン)の内浦町(ウチウラマチ)の2町1村が合併して鳳珠郡(ホウスグ
ン)能登町(ノトチョウ)を発足。
やなぎだる
【柳樽】
○(1)⇒つのだる(角樽)
○(2)[文]川柳句集『誹風柳多留(ハイフウ・ヤナギダル)』の略称。
⇒はいふうやなぎだる(誹風柳多留)
○(3)[古]⇒やなぎのさけ(柳の酒)
やなぎちゃ
【柳茶】
○[色]緑がかった茶褐色。オリーブグリーン色。
「威光茶(イコウチャ)」とも呼ぶ。
やなぎのさけ
【柳の酒】
○(1)[古]中世、京都の柳屋で醸造された銘酒。
「やなぎ(柳)」,「柳樽(ヤナギダル)」とも呼ぶ。
参照⇒あまのざけ(天野酒)
○(2)[食](転じて)銘酒。酒・清酒一般。
「やなぎ(柳)」,「柳樽(ヤナギダル)」とも呼ぶ。
やなぎのしたにいつもどじょうはいない
《やなぎのしたにいつもどじやうはゐない》
【柳の下にいつもドジョウはいない】
【柳の下に何時も泥鰌は居ない】
○[諺]柳の木の下で一度ドジョウ(泥鰌)を捕えたからといって、
同じ柳の木の下にいつもドジョウがいるとは限らない。
一度まぐれで幸運を得たからといって、いつも同じ方法を頼
りにしていてはならない、の意味。
「いつも柳の下に泥鰌はいない」,「柳の下に何時も泥鰌は居(オ)
らぬ」とも呼ぶ。
参照⇒しゅしゅ(守株)
やなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ
《やなぎのしたにいつもどじやうはをらぬ》
【柳の下に何時も泥鰌は居らぬ】
○[諺]⇒やなぎのしたにいつもどじょうはいない(柳の下にい
つもドジョウはいない,柳の下に何時も泥鰌は居ない)
やなぎば
【柳刃】
○[料]⇒やなぎばぼうちょう(柳刃包丁,柳刃庖丁)
やなぎばし
【柳橋】
◇[日]Yanagibashi
○東京都台東区浅草柳橋、区の南東部の地名。
江戸時代から花街として有名で、吉原や深川へ向かう船も、
ここの船宿から出発していた。
◎神田川の川口に架かる橋の名に因む。橋の西北側に一本の柳
があり、人々を招くといわれた。
やなぎばぼうちょう《やなぎばばうちやう》
【柳刃包丁】
【柳刃庖丁】
○[料]関西風の刺身(サシミ)庖丁。
細身で先がとがっている片刃のもの。
「柳刃」,「しょうぶぼうちょう(正夫包丁,正夫庖丁)」,「正夫」
とも呼ぶ。
参照⇒たこひきぼうちょう(蛸引包丁,蛸引庖丁,蛸引き包丁,
蛸引き庖丁)
やなぎはみどりはなはくれない《やなぎはみどりはなはくれなゐ》
【柳は緑花は紅】
○(1)⇒りゅうりょくかこう(柳緑花紅)
○(2)[宗]禅宗で悟(サト)りの心境を言い表す語句。
緑の葉や赤い花など普通の物事に、自然の姿、自然の理が備
わっている。悟りも、ありふれた日常生活の中にあるとする。
「柳緑花紅(リュウリョクカコウ)」とも呼ぶ。
やなぎはら
【柳原】
◇[日]Yanagihara
○⇒やなぎわら(柳原)
やなぎもとこふんぐん
【柳本古墳群】
○[歴]奈良県天理市柳本町(ヤナギモトチョウ)を中心とする、古墳時
代前期の大型古墳群。
参照⇒おおやまとこふんぐん(大和古墳群)
やなぎよもぎ
【ヤナギヨモギ】
【柳蓬】
○[植]ヒトツバヨモギ(一つ葉蓬)の別称。
⇒ひとつばよもぎ(ヒトツバヨモギ,一つ葉蓬,一葉蓬)
★やなぎらん
【ヤナギラン】
【柳蘭】
◇[学]Camaenerion angustifolium/Epilobium angustifolium
○[植]フトモモ目(Myrtales)アカバナ科(Onagraceae)ヤナギラ
ン属(Camaenerion)多年草。
高さ20〜130センチメートル。全体に細毛を散布。
葉はヤナギに似て長さ8〜15センチメートルで、互生。
北半球の温帯・寒帯のやや湿った草地に広く分布し、しばし
ば群生。日本では北海道・本州中部以北の高原にみられる。
6〜8月ころ、茎頂に長い花穂を出し、赤紫色の四弁花を多
数つける。
◎アカバナ属(Epilobium)とも。
やなぎわら《やなぎはら》
【柳原】
◇[日]Yanagiwara
○東京都千代田区の、神田万世橋(マンセイバシ)から浅草橋に至る、
神田川南岸沿いの土手・街路。また、その付近一帯の地名。
◎柳の木が植えられていたことから。
江戸時代から明治まで古着屋・古道具屋など、間口九尺・奥
行き三尺の店が並んでいた。
夜は夜鷹(ヨカタ)(街娼)も多く、川に舟を浮かべて客を呼ぶ私
娼は河童(カッパ)と呼ばれていた。
のち岩本町(イワモトチョウ)の昭和通りと大正通りが交差する一角
の、東京衣類市場(イチバ)という鉄筋5階建てのビルに移された。
現在は繊維問屋街となっている。
◎古着を「柳原」,「柳原もの」と呼ぶこともあった。
◎柳の芽から江戸早春の名所として知られていた。
馬勃(バボツ):「柳原/七百二本/立(タツ)や春」。
やなぎわらがし《やなぎはらがし》
【柳原河岸】
◇[日]Yanagiwaragasgi/Yanagiwara Gashi
○⇒やなぎわら(柳原)
★やなぐい《やなぐひ》
【やなぐい】
○矢(箭)を入れて携行する容器。
筒状のものを「壺やなぐい」、扁平なものを「平やなぐい」と呼
ぶ。
参照⇒えびら(箙)(1)
◎「胡(「竹」冠+「祿」)」と書き、「コロク」とも読む。
やなせ
【ヤナセ】
○[経]輸入車販売(ディーラー)の最大手会社。
◎1915(大正 4)梁瀬長太郎が梁瀬商会として日比谷に創業。
やなせ
【梁瀬】
◇[日]yanase
○(1)梁を仕掛(シカ)けてある川瀬。
参照⇒やな(簗,梁)
○(2)[交]⇒やなせえき(梁瀬駅)
やなせえき
【梁瀬駅】
○[交]兵庫県朝来市(アサゴシ)山東町(サントウチョウ)にあるJR山陰本
線の駅。
上夜久野(カミヤクノ)駅(福知山市)の和田山(ワダヤマ)駅の間。
◎旧住所は朝来郡(アサゴグン)山東町(サントウチョウ)。
やなせがわえき《やなせがはえき》
【柳瀬川駅】
○[交]埼玉県志木市(シキシ)館(タテ)・柏町(カシワチョウ)にある、東武
東上線(トウジョウセン)の駅。
志木(シキ)駅とみずほ台(ミズホダイ)駅(富士見市)の間。
やなだにむら
【柳谷村】
◇[日]Yanadani Mura
○[古]愛媛県東部、上浮穴郡(カミウケナグン)の村。
◎2004. 4. 1(平成16)上浮穴郡の久万町(クマチョウ)・面河村(オモゴ
ムラ)・美川村(ミカワムラ)・柳谷村の1町3村が合併して久万高原町
(クマコウゲンチョウ)を発足。
やなはらちょう《やなはらちやう》
【柵原町】
◇[日]Yanahara Cho
○岡山県中央部、久米郡(クメグン)の町。
やなり
【家鳴り】
【屋鳴り】
○(1)家が古くなったり、建て付けが悪く、音を立ててきしむ
こと。また、その音。
○(2)ラップ現象の一つ。
家が揺れ動くこと。また、その音。
超低周波や心霊現象として説明されることが多い。
参照⇒らっぷげんしょう(ラップ現象)
やにくだる
【野に下る】
○政治家・役人をやめて民間にはいること。下野(ゲヤ)するこ
と。
◎行政官などを上位、民間を下位とする考えから。
やにさがる
【脂下がる】
○[慣用句]得意になって、にやけること。気取って、にやにや
する。
◎にやけたため、口にくわえていた煙管(キセル)の雁首(ガンクビ)
が垂れ下がることから。
やにどこ
【ヤニ床】
【脂床】
○(1)[工]手彫りで使用する彫金台。
金属を加熱してヤニ床に圧着し、ヤニが冷えて固まってから
加工する。
加工後はヤニごと台から削り落とし、ヤニを洗い流す。
○(2)[光]レンズを磨く作業台。
やには
【脂派】
○[歴][美]明治美術会の別称。
⇒めいじびじゅつかい(明治美術会)
★やにょうしょう《やねうしやう》
【夜尿症】
◇[英]enuresis(エニュレシス)
○[病]夜間睡眠中、無意識に尿を漏らす状態。
「夜間遺尿症(nocturnal enuresis)」とも、一般に「寝小便(ネショ
ウベン)(bed-wetting)」、幼児語・女性語で「おねしょ」とも呼ぶ。
やにわ《やには》
【家庭】
○[古]人家のある所。人里(ヒトザト)。
◎「かてい(家庭)」とも読む。
やぬす
【ヤヌス】
◇[羅]Janus
○(1)[ロ神]戸口の守護神。
転じて、年・月・日の初めや、物事や行動の初め、出産など
すべての初めをつかさどる。
前と後ろの双方に顔を持つ双面神で、門から内と外との両方
を眺めると言われ、また過去と未来を予見する。
英語読みで「ジェーナス(Janus)」とも呼ぶ。
◎英語の一月「ジャニュアリ(January)」の語源。
○(2)[天]土星の第10衛星。
★やね
【屋根】
○[建]
〈形からの種類〉
切妻(キリヅマ)・寄棟(ヨセムネ)・入母屋(イリモヤ)・招き屋根・マン
サード(腰折れ屋根)・尖(トン)がり屋根([英]spire)など。
参照⇒まねきやね(招き屋根),まんさーどるーふ(マンサード
・ルーフ),さやぐみ(鞘組)
〈材質からの種類〉
茅葺き屋根・草葺き屋根など。
参照⇒くさぶきやね(草葺き屋根)
〈比喩(ヒユ)〉
世界の屋根(Roof of the World):⇒ぱみーる(パミール)
◎英語:ルーフ(roof)。
ドイツ語:ダハ(Dach)。
フランス語:トゥワ(toit)/トワ。
やねせん
【谷根千】
◇[日]Ya^Ne-Sen
○[俗]東京都の下町、台東区の谷中(ヤナカ)と文京区の根津(ネヅ)
・千駄木(センダギ)の総称。
隣り合った地域で、江戸から昭和の下町風情(フゼイ)が色濃く
残り、観光スポットとなっている。
参照⇒やなか(谷中)(1),ねづ(根津)(1),せんだぎ(千駄木)(1)
やのす
【ヤノス】
◇[西]llanos/llano、[英]llanos
○[地]⇒りゃのす(リャノス)
やのまみぞく
【ヤノマミ族】
◇[英]Yanomami tribe
○ブラジル北部、ベネズエラ国境に居住するインディオの一族。
言語はヤノマミ語。
裸族。宗教はシャーマニズム(原始宗教)。
2,200人ほど。
やばー
【ヤバー】
◇[タイ語]Yaa Baa(気違い薬)
○[薬]エフェドリン(ephedrine)などを化学精製した錠剤型の
覚醒剤(カクセイザイ)。純度が低く、低価格。
ミャンマー(旧ビルマ)・ラオス・タイの国境にある黄金の三
角地帯で製造されている。
参照⇒おうごんのさんかくちたい(黄金の三角地帯)
◎1996(平成 8)タイ政府、ヤマー(Yaa Maa)(馬の薬)からヤバ
ーに改称。
やはうぇ
【ヤハウェ】
◇[ヘブライ語]Yhwh、[英]Yahweh/Yahveh
○[宗]『旧約聖書』の神の名。天地創造神・唯一最高神。
「ヤハヴェ」,「ヤーウェ」,「エホバ」とも呼ぶ。
参照⇒えほば(エホバ)
◎「有りて有るもの」の意味で、イスラエル民族とともにあるこ
とを示す。
やはヴぇ
【ヤハヴェ】
◇[ヘブライ語]Yhwh、[英]Yahweh/Yahveh
○[宗]⇒やはうぇ(ヤハウェ)
やはぎがわ《やはぎがは》
【矢作川】
◇[日]Yahagi Gawa
○[地]愛知県の中央部を南流する川。幹線流路延長117キロメ
ートル。
長野県の中央アルプス南端の大川入山(オオカワイリヤマ)に発源し、
愛知県・岐阜県の県境の山岳地帯を流れ、巴川(トモエガワ)などを
合流して三河平野に出て、安城市(アンジョウシ)と西尾市(ニシオシ)の
境で矢作古川(ヤハギフルカワ)と分派して知多湾に注(ソソ)ぐ。
◎1880(明治13)明治用水、開設。
やはぎがわばし《やはぎがはばし》
【矢作川橋】
○[交]愛知県豊田市にある、矢作川に架(カ)かる第2東名高速
道路の橋。
長さ約820メートル・幅約44メートル・高さ約110メートルで、
世界一の斜張橋。
◎2004.10.16(平成16)橋桁の連結が行われ、一般公開される。
やばけい
【耶馬渓】
【耶馬溪】
◇[日]Yabakei
○(1)[地]大分県北西部、山国川上流・中流の渓谷。沿岸約50
キロメートルの景勝地。
本耶馬渓(山国川中流)・裏耶馬渓(金吉川)・深耶馬渓(山移
川)・奥耶馬渓などから成る。
参照⇒あおのどうもん(青ノ洞門,青の洞門)
◎1950(昭和25)耶馬日田英彦山国定公園に指定。
○(2)⇒やばけいまち(耶馬溪町)
やばけいまち
【耶馬溪町】
◇[日]Yabakei Machi
○大分県北西部、下毛郡(シモゲグン)の町。
〈面積〉
183.70平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)5,934人。
◎1965(昭和40)町制施行。
◎下毛郡には本耶馬溪町(ホンヤバケイマチ)もある。
やばしらえき
【八柱駅】
○[交]千葉県松戸市日暮にある、新京成電鉄(シンケイセイ・デンテツ)の
駅。
みのり台駅と常盤平(トキワダイラ)駅の間。
◎JR武蔵野線には新八柱駅がある。
やばしられいえん《やばしられいゑん》
【八柱霊園】
○千葉県松戸市にある、東京都の霊園。
◎1935(昭和10)東京市の霊園として開園。
やはずえんどう《やはずゑんどう》
【ヤハズエンドウ】
【矢筈豌豆】
○[植]⇒からすのえんどう(カラスノエンドウ,烏野豌豆)
やはずがすり
【矢筈絣】
【矢筈飛白】
○⇒やがすり(矢絣,矢飛白)
やはずからむし
【ヤハズカラムシ】
【矢筈苧】
○[植]ラセイタソウ(羅背板草)の別称。
⇒らせいたそう(ラセイタソウ,羅背板草)
やばたいこく
【邪馬台国】
【耶馬台国】
◇[日]Yabatai Koku
○[歴]⇒やまたいこく(邪馬台国,邪馬臺國)
★やはたせいてつしょ
【八幡製鉄所】
○[歴]日本製鉄の前身の一つ。
日清戦争で得た賠償金(バイショウキン)を元にして、1897(明治30)
官営八幡製鉄所に着工。
1901. 2.(明治34)操業開始。
清国の大治(ダイヤ)鉄山の鉄鉱石を安く手に入れ生産が本格化
した。
やはたにしく
【八幡西区】
◇[日]Yahatanishi Ku/Yahata Nishi Ku
○福岡県北九州市西部の区。北部を洞海湾(ドウカイワン)を介して
若松区、東部を八幡東区に接し、南部を直方市(ノオガタシ)、西部
を中間市(ナカマシ)、北西部を遠賀郡(オンガグン)水巻町(ミズマキマチ)に
隣接。
やはたひがしく
【八幡東区】
◇[日]Yahatahigashi Ku/Yahata Higasi Ku
○福岡県北九州市の区。北部を洞海湾(ドウカイワン)を介して若松
区、北東部を戸畑区、東部を小倉北区、南西部・南部を小倉南
区、西部を八幡西区に接する。
やばねがすり
【矢羽根絣】
【矢羽根飛白】
○⇒やがすり(矢絣,矢飛白)
やはばちょう《やはばちやう》
【矢巾町】
◇[日]Yahaba Cho
○岩手県中央部、紫波郡(シワグン)の町。北部を盛岡市(モリオカシ)に
接する。
〈面積〉
67.28平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2万5,268人。
◎1955(昭和30)徳田(トクタ)村・不動村・煙山(ケムヤマ)村が合併し
て矢巾村を発足。
1966(昭和41)町制施行。
やーぱん
【ヤーパン】
◇[独]Japan
○(ドイツ語で)日本。
⇒にほん(日本)
やぱんごう《やぱんがう》
【ヤパン号】
○[歴][海]⇒かんりんまる(咸臨丸)
やーぱんごう《やーぱんがう》
【ヤーパン号】
○[歴][海]⇒かんりんまる(咸臨丸)
やひこじんじゃ
【弥彦神社】
○新潟県西蒲原郡(ニシカンバラグン)弥彦村(ヤヒコムラ)にある神社。元
国幣中社・越後国一の宮。
祭神は天香山命(アメノカグヤマノミコト)。
境内から佐渡島が展望できる。
「いやひこじんじゃ(弥彦神社)」とも呼ぶ。
参照⇒やひこやま(弥彦山)
やひこむら
【弥彦村】
◇[日]Yahiko Mura
○新潟県中央部、西蒲原郡(ニシカンバラグン)の村。
越後国一の宮の弥彦神社(ヤヒコジンジャ,イヤヒコジンジャ)がある。
やひこやま
【弥彦山】
◇[日]Yahiko Yama
○[地]新潟県中央部、日本海岸にある火山。標高634メートル。
山頂までロープウェーが通じる。
山麓にある弥彦神社の境内は眺望に優れ、佐渡島が展望でき
る。
佐渡弥彦米山国定公園(サド・ヤヒコ・ヨネヤマ・コクテイコウエン)に含まれる。
「越後の霊峰」とも呼ぶ。
やびじ
【八重干瀬】
◇[日]Yabiji
○[地]沖縄県、宮古諸島の宮古島(ミヤコジマ)の北方5〜15キロメ
ートル沖に、大潮の時に海上に姿を現すサンゴ礁群。
南北10キロメートル・東西7キロメートルもあり、国内最大
級で、「幻の大陸」とも呼ばれる。
◎上陸観光が行われている。
やふー
【ヤフー】
◇Yahoo
○[文]イギリスの作家スウィフト(Jonathan Swift)の『ガリバ
ー旅行記(Gulliver's Travels)』に出てくる、人間に似た野獣。
理性をもつ馬フーイナム(Houyhnhnm)に支配され仕えている。
参照⇒がりばーりょこうき(ガリバー旅行記),かちくじんや
ぷー(家畜人ヤプー)
★やぶ
【藪】
○(1)
○(2)藪医者の略称。
⇒やぶいしゃ(薮医者)
○(3)薮入りの略称。
⇒やぶいり(藪入り,藪入,家父入)
○(4)藪蕎麦(ソバ)の略称。
⇒やぶそば(藪蕎麦)
やぶ
【養父】
◇[日]Yabu
○(1)⇒やぶし(養父市)
○(2)[古]⇒やぶぐん(養父郡)
○(3)[古]⇒やぶちょう(養父町)
やぷー
【ヤプー】
◇Yapoo
○[文]⇒かちくじんやぷー(家畜人ヤプー)
やぶいしゃ
【薮医者】
○診察・治療のへたな医者。
単に「藪」とも呼ぶ。
◎一説に、まじないを用いる医者という「野巫医(ヤブイ)」から。
やぶいぬ
【ヤブイヌ】
【藪犬】
◇[学]Speothos venaticus、[英]bush dog
○[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)イヌ科(Canidae)ヤブイヌ属
(Speothos)のイヌ。
体長約70センチメートル。
南アメリカの水辺に生息し、水掻きがある。
やぶいり
【藪入り】
【藪入】
【家父入】
○正月と盆の十六日前後、奉公人が主人から暇をもらって、一
日ほど親元または請人(ウケニン)の家に帰ること。また、その日・
そのころ。
特に正月の休暇をさし、盆(7月16日)のものは「後(ノチ)の藪
入り」とも呼ぶ。
「宿入(ヤドイ)り」,「宿下(ヤドオ)り」,「宿下(ヤドサ)がり」とも、単
に「藪」とも呼ぶ。
参照⇒じごくのかまのふたもあく(地獄の釜の蓋もあく)
◎新年の季語。
◎「草深い郷里に帰る」の意味。
「彼岸(ヒガン)の入り」は彼岸最初の日。
参照⇒ひがんのいり(彼岸の入り)
やぷか
【ヤブカ】
◇[クロアチア語]jabuka
○[植](クロアチア語で)リンゴ(林檎)。
⇒りんご(りんご,リンゴ,林檎,苹果)
やぶからし
【ヤブカラシ】
【藪枯らし】
【藪枯】
○[植]⇒やぶがらし(ヤブガラシ.藪枯らし.藪枯)
★やぶがらし
【ヤブガラシ】
【藪枯らし】
【藪枯】
◇[学]Cayratia japonica
○[植]ブドウ目(Vitales)ブドウ科(Vitaceae)ヤブカラシ属
(Cayratia)のツル性(蔓性)多年草。
路傍・空地などに自生する雑草。
日本・朝鮮半島・中国・東南アジアに分布。
「ヤブカラシ」,「ビンボウカズラ(貧乏葛)」,「ビンボウヅル(貧
乏蔓)」とも呼ぶ。
やぶからぼう
【藪から棒】
○[慣用句]だしぬけであること。突然なこと・唐突(トウトツ)なこ
と・思いがけないこと。前触れや前置きがないこと。また、そ
のさま。
◎「藪から唐突に棒を突き出す」の意味。
やぶぐん
【養父郡】
◇[日]Yabu Gun
○[古]兵庫県北部の郡。
八鹿町(ヨウカチョウ)・養父町(ヤブチョウ)・大屋町(オオヤチョウ)・関宮町
(セキノミヤチョウ)の町。
◎2004. 4. 1(平成16)養父郡の全4町が合併して養父市を発足
し、郡は消滅。
★やぶこうじ《やぶかうじ》
【ヤブコウジ】
【藪柑子】
◇[学]Ardisia japonica
○[植]ツツジ目(Ericales)ヤブコウジ科(Myrsinaceae)ヤブコ
ウジ属(Ardisia)の常緑小低木。
「ヤマタチバナ(山橘)」,「紫金牛(シキンギュウ)」,「十両」とも呼ぶ。
◎中国語:紫金牛(zijinniu)。
やぶさか
【吝か】
【嗇か】
○(1)もの惜(オ)しみすること。けち。吝嗇(リンショク)。
○(2)ためらうさま。未練なさま。
◎吝かでない:努力を惜しまない。
★やぶさめ
【ヤブサメ】
【流鏑馬】
○[鳥]スズメ目(Passeriformes)ヒタキ科(Muscicapidae)ウグ
イス亜科(Sylviinae)の小鳥。
「キシャ(騎射)」とも呼ぶ。
★やぶさめ
【流鏑馬】
○(1)騎射(キシャ)の一方式。馬に乗って走りながら、鏑矢(カブラヤ)
で的(マト)を射ること。
◎騎射三物(ミツモノ)の一つ。
○(2)[鳥]⇒やぶさめ(ヤブサメ,流鏑馬)
やぶさんご
【ヤブサンゴ】
【藪珊瑚】
○[植]サンゴジュ(珊瑚樹)の別称。
⇒さんごじゅ(サンゴジュ,珊瑚樹)
やぶし
【養父市】
◇[日]Yabu Shi
○兵庫県北部中央の市。
◎2004. 4. 1(平成16)養父郡(ヤブグン)の全4町、八鹿町(ヨウカチョ
ウ)・養父町(ヤブチョウ)・大屋町(オオヤチョウ)・関宮町(セキノミヤチョウ)が合
併して発足し、郡は消滅。
やぶすま
【矢衾】
○(1)一隊の射手が隙間(スキマ)なく並び重なった列。
参照⇒やりぶすま(槍衾)
○(2)一面に隙間なく矢を射込(イコ)むこと。また、そのさま。
参照⇒じゅうじほうか(十字砲火)
○(3)矢を立て並べた垣根・囲い。
○(4)五月人形の大将飾りの囲い。
やぶそば
【藪蕎麦】
○[食]ソバ(蕎麦)の実の、甘皮を含む表層を引いた三番粉で製
した薄緑色のソバ。
香りは良いが、繊維質によって食感はやや落ちる。
単に「藪」とも呼ぶ。
参照⇒さんばんこ(三番粉),さらしなそば(更科蕎麦)
やぶちょう《やぶちやう》
【養父町】
◇[日]Yabu Cho
○[古]兵庫県北部中央、養父郡(ヤブグン)の町。
◎2004. 4. 1(平成16)養父郡の全4町が合併して養父市を発足。
やぶづかほんまち
【薮塚本町】
◇[日]Yabuzuka Machi/Yabuduka Machi
○[古]群馬県東部、新田郡(ニッタグン)の町。
◎2005. 3.28(平成17)太田市に編入。
やぶつばき
【ヤブツバキ】
【藪椿】
○(1)[植]山野に自生するツバキ。
山のものは「山椿(ヤマツバキ)」とも呼ぶ。
参照⇒つばき(ツバキ,椿,海石榴,山茶)
◎春の季語。
『芭蕉句集・春』:藪椿/門の葎(ムグラ)の/若葉かな。
○(2)[植]([学]Camellia japonica)ツツジ目(Ericales)ツバキ
科(Theaceae)ツバキ属(Camellia)の常緑高木。
本州〜沖縄の山地や沿岸地に自生。
樹高約10メートル。
やぶはらのしゅく
【藪原の宿】
【藪原宿】
○[歴]江戸時代、木曾街道(中山道の一部)の奈良井宿と宮越宿
の間の宿駅。
長野県木曽郡(キソグン)木祖村(キソムラ)薮原にあった。
参照⇒おろくぐし(お六櫛,於六櫛,阿六櫛)
やぶへび
【薮蛇】
○[慣用句]「藪をつついて蛇を出す」の略称。
⇒やぶをつついてへびをだす(藪をつついて蛇を出す)
やぶむらさき
【ヤブムラサキ】
【藪紫】
◇[学]Callicarpa mollis/Callicarpa zollingeriana
○[植]シソ目(Lamiales)クマツヅラ科(Verbenaceae)ムラサキ
シキブ属(Callicarpa)の落葉低木。
高さは2メートル内外。全体に灰白色の軟毛が密生し、葉は
卵形。夏、葉腋(ヨウエキ)に淡紫色の小花を集散状につけ、小球形
の果実がなり、晩秋紫色に熟す。
日本や朝鮮半島の山地の日当りの悪い場所に自生。
日当りのよい場所に生える近縁種のムラサキシキブに似るが、
花も実もやや少ない。
◎林道開発などで日当りの関係からムラサキシキブとの交雑が
発生している。
やぶやき
【叢焼】
【叢焼き】
○[農]⇒やきはた(焼き畑,焼畑)
やーぶらか
【ヤーブラカ】
◇[露]yabloko
○[植](ロシア語で)リンゴ(林檎)。
⇒りんご(りんご,リンゴ,林檎,苹果)
◎ロシア文字では"яблоко"。
やぶをつついてへびをだす
【藪をつついて蛇を出す】
○[慣用句]必要もない余計なことをして、思わぬ災(ワザワ)いを
受けること。
略して「やぶへび(薮蛇)」とも呼ぶ。
◎「わざわざ藪をつついて追い出したヘビに噛(カ)まれるような
愚かなこと」の意味。
やべ
【矢部】
◇[日]Yabe
○(1)⇒やべむら(矢部村)
○(2)[古]⇒やべまち(矢部町)
★やぺて
【ヤペテ】
◇Japheth
○[聖]『旧約聖書』「創世記」に登場するノア(Noah)の三男。
参照⇒[1]のあ(ノア)
やべまち
【矢部町】
◇[日]Yabe Machi
○[古]熊本県中東部、上益城郡(カミマシキグン)の町。
陸上自衛隊大矢野原演習場がある。
◎2005. 2.11(平成17)上益城郡清和村(セイワソン)・阿蘇郡(アソグン)
蘇陽町(ソヨウマチ)と合併して上益城郡山都町(ヤマトマチ)を発足。
やべむら
【矢部村】
◇[日]Yabe Mura
○福岡県南部、八女郡(ヤメグン)の村。
〈面積〉
80.46平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1,760人。
やほ
【谷保】
◇[日]Yaho
○(1)東京都国立市(クニタチシ)中央部の地名。
○(2)[交]⇒やほえき(谷保駅)
★やぼ
【野暮】
○あか抜けていないこと。
⇔いき(粋)
参照⇒きざ(気障)
◎若く世間ずれしていない場合は「うぶ(初,初心)」と呼ぶ。
やほう《やはう》
【野砲】
◇[英]field gun
○[軍]野戦用の大砲。
多くは弾丸の発射速度が速く威力の大きい軽量のカノン砲。
車輪を持ち、砲架は折りたたみ式でリンバー(limber)(前車)
に載せて牽引する。機動性があり、野戦で最も多く使用される。
参照⇒りんばー(リンバー),かのんほう(カノン砲)
やほえき
【谷保駅】
○[交]東京都国立市(クニタチシ)谷保にあるJR南武線の駅。
西府(ニシフ)駅(府中市)と矢川(ヤガワ)駅の間。
やぽにや
【ヤポニヤ】
◇[露]Yaponiya
○(ロシア語で)日本。
⇒にほん(日本)
◎ロシア文字では"Япония"。
やぼーる
【ヤボール】
◇[独]jawohl(ヤヴォール)
○(1)はい([独]ja)。
⇒やー(ヤー)
○(2)了解・応諾。命令・指令・依頼に対する承諾の回答。
参照⇒あいあいさー(アイアイサー)
やほんと
【ヤホント】
◇[露]Yakhont(鋼玉)
○[軍]ロシアの超音速対艦ミサイル(SSN26)。
参照⇒ぶらもす(ブラモス)
★やま
【山】
◇[日]yama
○(1)[地]平地よりも高く隆起(リュウキ)した地形の所。
◎[アイヌ語]ヌプリ(* Nupuri)。
[英]* mountain。
[独]Berg(ベルク)。
[フ]Montagne de(du) */Mont *。
[西]Monte */Cerro *(セロ)。
[希]Oros *(オロス)。
[露]* gora(ゴラ)/gornyj(ゴルヌイ)。
[トルコ語]* Dag(ダー)/* Dagrali。
[インドネシア語]Gunung(グヌン) *。
◎四季の形容:⇒やまわらう(山笑う),やましたたる(山滴る),
やまよそおう(山粧う),やまねむる(山眠る)
○(2)比叡山(ヒエイザン)延暦寺(エンリャクジ)のこと。
園城寺(オンジョウジ)(通称、三井寺)を「寺(テラ)」と呼ぶのに対す
る呼称。
「山門(サンモン)」とも呼ぶ。
○(3)[歴]赤穂義士が吉良邸討ち入りで、暗闇で出会ったとき
に用いた問い掛けの合い言葉。
同じ義士であれば「川(カワ)」と答えることになっていた。
参照⇒あこうぎし(赤穂義士)
やま
【夜摩】
◇[梵]Yama
○[仏]⇒やまてん(夜摩天,耶摩天)
やまあい《やまあゐ》
【ヤマアイ】
【山藍】
◇[学]Mercurialis leiocarpa
○[植]キントラノオ目(Malpighiales)トウダイグサ科(Euphor-
biaceae)ヤマアイ属(Mercurialis)の多年草。
山地の木の陰などに自生。
茎は高さ30〜40センチメートルで、稜が四つある。
葉は対生し、長楕円形。雌雄異株。
春、上部の葉腋(ヨウエキ)(葉の付け根)から花軸を出し、白緑色
の小花(単性花)を穂状につける。
古くは葉から汁をとって藍染めの染料としたが、アイの青色
染料インジゴ(indigo)と異なり、色素成分がシアノヘルミジン
(cyanohermidine)のため緑がちで洗い落ちも激しく廃(スタ)れた。
日本(本州・四国・九州)・朝鮮半島・中国・台湾・インドシ
ナ半島に分布。
参照⇒あい(アイ,藍)
やまあじさい《やまあぢさゐ》
【ヤマアジサイ】
【山紫陽花】
◇[学]Hydrangea serrata
○[植]ミズキ目(Cornales)アジサイ科(Hydrangeaceae)アジサ
イ属(Hydrangea)の落葉低木。
暖かい山地の谷間や沢などに群生。
高さ1メートル前後。
7〜8月ころ、枝頂の花序に青帯びた白い五弁の小花を多数
散形につける。
周囲の装飾花(中性花)は青色・淡紅色・白色。
本州福島県以西の太平洋側・四国・九州と朝鮮半島南部に分
布。
「サワアジサイ(沢紫陽花)」,「コガク(小額)」とも呼ぶ。
★やまあらし
【ヤマアラシ】
【山荒】
【山荒らし】
【豪猪】
○(1)[哺]ネズミ目(Rodentia)ヤマアラシ科(Hystricidae)の哺
乳類。
背から尾の上面に針状の剛毛があり、敵が近づくと剛毛を逆
立て、体を振って剛毛を打ち鳴らし威嚇(イカク)し、ときには背
を向けて攻撃する。
地上に住む。
アジア・ヨーロッパ・アフリカに生息。
〈属〉
ヤマアラシ属(Hystrix)。
フサオヤマアラシ属(Atherurus)。
ネズミヤマアラシ属(Trichys)。
○(2)[哺]ネズミ目アメリカヤマアラシ科(キノボリヤマアラシ
科)(Erethizontidae)の哺乳類。
樹上に住む。
南北アメリカに生息。
◎英語では旧大陸産を「ポーキュパイン(porcupine)」、アメリ
カ大陸産を「ヘッジホッグ(hedgehog)」と呼ぶが、ヘッジホッグ
にはハリネズミの意味もある。
ドイツ語では旧大陸産を「シュタッヘルシュバイン(Stachel-
schwein)」、アメリカ大陸産を「バウムシュタッヘラー(Baumsta-
chler)」と呼ぶ。
スペイン語では「プエルコエスピン(puerco espin)」。
中国語では「豪豬(haozhu)」。
やまいこく
【邪馬壹国】
◇[日]Yamai Koku
○[歴]⇒やまたいこく(邪馬台国)
やまいたち
【ヤマイタチ】
【山鼬】
○[哺]⇒おこじょ(オコジョ)
★やまいちしょうけん《やまいちしようけんぐわいしや》
【山一証券】
○[歴][経]旧四大証券会社の一社。
◎1966. 9. 1(昭和41)新山一証券株式会社を発足。
1997(平成 9)再度、経営破綻(ハタン)。
やまいはきから《やまひはきから》
【病は気から】
○[諺]病気は気の持ち方一つで、悪くもなれば良くもなる。
参照⇒つくりやまい(作り病)(2)
やまいはちまき《やまひはちまき》
【病鉢巻】
【病鉢巻き】
○(1)[病]病気のときにする鉢巻き。
ムラサキ(紫)で染めた鉢巻きは解熱・解毒作用があるとされ
た。
参照⇒ずつうはちまき(頭痛鉢巻,頭痛鉢巻き),よこはちまき
(横鉢巻,横鉢巻き)
○(2)[劇]歌舞伎・人形浄瑠璃で、病人の役が病人であること
を示すため、扮装として結ぶ鉢巻。
男女の別なく、頭の左側に結び、若い役では紫、老人役で
は黒の鉢巻を用いる。
参照⇒よこはちまき(横鉢巻,横鉢巻き)
やまいも
【ヤマイモ】
【山芋】
【薯蕷】
○[植]⇒やまのいも(ヤマノイモ,山の芋,山芋,薯蕷)
◎秋の季語。
やまうちちょう《やまうちちやう》
【山内町】
◇[日]Yamauchi Cho
○佐賀県西部、杵島郡(キシマグン)の町。
JR佐世保線が通じ、永尾に永尾駅がある。
◎秋田県平鹿郡(ヒラカグン)には山内村(サンナイムラ)があった。
やまうど
【ヤマウド】
【山独活】
○[植][食](栽培するものに対して)山に生えている野生のウド。
栽培種に比べて香りが強い。
参照⇒うど(ウド,独活)
★やまうば
【山姥】
○(1)[伝説]奥深い山に住むという鬼女。目は吊り上がり、口
は大きく裂けた、白髪を乱した老女の怪物。夜な夜な包丁を研
(ト)ぎ、迷って訪れた人を食べるという。
「やまんば(山姥)」とも呼ぶ。
○(2)[劇]⇒やまんば(山姥)
やまおかちょう《やまをかちやう》
【山岡町】
◇[日]Yamaoka Cho
○[古]岐阜県東部、恵那郡(エナグン)にあった町。
◎2004.10.25(平成16)恵那郡の岩村町(イワムラチョウ)・山岡町・明
智町(アケチチョウ)・串原村(クシハラムラ)・上矢作町(カミヤハギチョウ)、恵那
市(エナシ)に編入。
やまおくり
【山送り】
○[古]⇒のべおくり(野辺送り)
やまおとこのうた《やまをとこのうた》
【山男の歌】
○[楽]神保信雄作詞、作曲者不詳の歌謡曲。
歌い出しは「娘さんよく聞けよ/山男にゃ惚(ホ)れるなよ」。
◎1966. 2. 1(昭和41)ダークダックスの歌でレコード発売。
やまおろし
【山おろし】
【山颪】
○[気]山から吹(フ)き下(オ)ろす風。
参照⇒ふぇーんげんしょう(フェーン現象)
◎筑波(ツクバ)颪,赤城(アカギ)颪,榛名(ハルナ)颪
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