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百 科 辞 書 《やまか》 編集:獨 澄旻
-------- やまか ------------------------------------------------
やまが
【山家】
○(1)[古]山里にある家。山間の村里にある家。
「やまがつ(山賤,山賎)」とも呼ぶ。
○(2)[古]山里。
○(3)[古]端女郎(ハシジョロウ)の別称。
⇒はしじょろう(端女郎)
やまが
【山鹿】
◇[日]Yamaga
○⇒やまがし(山鹿市)
やまがいせき《やまがゐせき》
【山賀遺跡】
○[歴]大阪府八尾市(ヤオシ)新家町(シンケチョウ)にある弥生前期の遺
跡。
カスタネット形の木製垂飾(タレカザリ)が出土。
やまかがし
【ヤマカガシ】
【赤楝蛇】
【山楝蛇】
○[爬]トカゲ目(Squamata)ナミヘビ科(Colubridae)ユウダ属
(游蛇属)(Natrix)のヘビ。全長70センチメート
ル前後で、120センチメートルくらいになるものもいる。背面
はオリーブ色に不規則な黒斑が並び、体側には紅色の斑点があ
る。
水辺や水田の周囲に多く、カエル・イモリ・小魚などを捕食。
本州以南と朝鮮南部・中国・台湾に分布。
従来、無毒とされてきたが、有毒で上顎の奥に毒腺があり、
長い奥歯が毒牙の機能を果たす。また頸部にも毒腺があり、頸
部の隆起を強く押すと刺激性の強い黄色の液を出す。
◎夏の季語。
やまがし
【山鹿市】
◇[日]Yamaga Shi
○熊本県北部の市。
中心部に山鹿温泉がある。
〈面積〉
87.02平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)3万3,558人。
◎鍋田横穴・チブサン古墳・弁慶ヶ穴古墳などや、方保田東原
(カトウダヒガシバル)遺跡がある。
やまかぜ
【山風】
○(1)[気]山中を吹く風。また、山から吹き下(オ)ろす風。
「山颪(ヤマオロシ)」とも呼ぶ。
参照⇒やませ(山背)(1)
○(2)[気]夜間、山から平地に向かって吹き下ろす風。
⇔たにかぜ(谷風)
◎夜、山腹が放射冷却により平地よりいっそう冷却し、山の空
気が重くなるため生ずる。
やまがた
【山形】
◇[日]Yamagata
○(1)⇒やまがたけん(山形県)
○(2)⇒やまがたし(山形市)
○(3)⇒やまがむら(山形村)
やまがたくうこう《やまがたくうかう》
【山形空港】
○[空]山形県東根市(ヒガシネシ)神町(ジンマチ)にある飛行場。
やまがたぐん
【山県郡】
◇[日]Yamagata Gun
○(1)広島県北西部の郡。
芸北町(ゲイホクチョウ)・大朝町(オオアサチョウ)・千代田町(チヨダチョウ)・
豊平町(トヨヒラチョウ)の町。
◎2004.10. 1(平成16)加計町(カケチョウ)・筒賀村(ツツガソン)・戸河
内町(トゴウチチョウ)の2町1村が合併して安芸太田町(アキオオタチョウ)を
発足。
○(2)[古]岐阜県中央部南西にあった郡。
◎2003. 4. 1(平成15)山県郡の高富町(タカトミチョウ)・伊自良村(イジ
ラムラ)・美山町(ミヤマチョウ)が合併して山県市を発足し、郡は消滅。
やまがたけん
【山形県】
◇[日]Yamagata Ken
○本州、東北地方西部の県。
県庁所在地は山形市。
〈面積〉
1978(昭和53)9,326.55平方キロメートル。
1980(昭和55)9,327平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)122万0,000人。
1980(昭和55)125万1,878人。
◎県花はベニバナ、県鳥はオシドリ、県木はサクランボ(セイ
ヨウミザクラ)。
やまがたし
【山形市】
◇[日]Yamagata Shi
○山形県東部の市。県庁所在地。
〈面積〉
1970(昭和45)382平方キロメートル。
381.34平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
1975(昭和50)22万人。
1980(昭和55)23万6,984人。
2000(平成12)25万5,369人。
◎1889(明治22)市制施行。
1933. 7.25(昭和 8)最高気温40.8°を観測。
◎岐阜県には山県市(ヤマガタシ)がある。
やまがたし
【山県市】
◇[日]Yamagata Shi
○岐阜県中央部南西の市。
◎2003. 4. 1(平成15)山県郡(ヤマガタグン)の高富町(タカトミチョウ)・
伊自良村(イジラムラ)・美山町(ミヤマチョウ)が合併して発足。
◎山形県には山形市(ヤマガタシ)がある。
★やまがたしんかんせん
【山形新幹線】
○[交]JRが運行する、東京駅〜山形駅間の在来線形新幹線。
〈停車駅〉
福島駅・米沢(ヨネザワ)駅・高畠駅・赤湯駅・かみのやま温泉
駅・山形駅・天童駅・さくらんぼ東根駅・村山駅・大石田駅・
新庄(シンジョウ)駅。
◎1992. 7. 1(平成 4)初の在来線形新幹線として開通(東京駅
〜福島駅〜山形駅)。
やまがたぼし
【山形星】
○[天]カシオペア座の和名。
⇒かしおぺあざ(カシオペア座)
やまがたまち
【山方町】
◇[日]Yamagata Machi
○[古]茨城県北部、那珂郡(ナカグン)にあった町。
◎2004.10.16(平成16)東茨城郡(ヒガシイバラキグン)御前山村(ゴゼン
ヤマムラ)と、那珂郡大宮町(オオミヤマチ)・山方町・美和村(ミワムラ)・緒
川村(オガワムラ)が合併して常陸大宮市(ヒタチオオミヤシ)を発足。
やまがたむら
【山形村】
◇[日]Yamagata Mura
○(1)岩手県北部、九戸郡(クノヘグン)の村。
○(2)長野県中北部、東筑摩郡(ヒガシチクマグン)の村。
やまがたや
【山形屋】
○[経]鹿児島県鹿児島市の地方百貨店。
やまがつ
【山賤】
【山賎】
○(1)[古]猟師・樵(キコリ)など、山中で生活している身分の卑(イ
ヤ)しい者。また、ひろく一般の身分の卑しい者。
「やましず(山賤,山賎)」とも呼ぶ。
○(2)[古](1)の住む、粗末な家。
「やまが(山家)」とも呼ぶ。
○(3)[古]人をあざけっていう語。また、自分を謙遜していう
語。
やまがのたいこ
【山鹿の太鼓】
○⇒やまがりゅうじんだいこ(山鹿流陣太鼓)
やまがまち
【山香町】
◇[日]Yamaga Machi
○[古]大分県中北部、速見郡(ハヤミグン)の町。
◎2005.10. 1(平成17)杵築市(キツキシ)に編入。
★やまがら
【ヤマガラ】
【山雀】
◇[学]Parus varius
○[鳥]スズメ目(Passeriformes)シジュウカラ科(Paridae)シジュ
ウカラ属(Parus)の小鳥。
古称は「ヤマガラメ(山雀女)」。
やまがらめ
【ヤマガラメ】
【山雀女】
○[古][鳥]⇒やまがら(ヤマガラ,山雀)
★やまがりゅうじんだいこ《やまがりうぢんだいこ》
【山鹿流陣太鼓】
○
『仮名手本忠臣蔵』などでは赤穂浪士の討ち入の際に大星由
良之助(オオボシ・ユラノスケ)(大石内蔵助)が打ち鳴らしたとされる。
「山鹿の太鼓」とも呼ぶ。
◎一(ヒト)打ち二(フタ)打ち三(サン)流れ:ドン・ドン・ドーンと打
ち鳴らすこと。
やまかわ《やまかは》
【山川】
◇[日]Yamakawa
○(1)⇒やまかわちょう(山川町)
○(2)[古]⇒やまかわまち(山川町)
やまがわ《やまがは》
【山川】
◇[日]Yamagawa
○⇒やまがわちょう(山川町)
やまかわいずむ《やまかはいずむ》
【山川イズム】
○[政]大正末期、山川均(ヒトシ)が唱えた社会主義運動の理論体
系。
1922(大正11)日本共産党が創立された直後、山川均は『無産
階級運動の方向転換』などを発表し、党に決定的影響を与えた。
共産党を解党し普通選挙に備えることを主張した、大衆運動
との協同戦線党論であったが、党組織には触れなかった。
この欠点を福本和夫につかれ、1927(昭和 2)二十七年テーゼ
では福本イズムとともに批判され、影響力を失った。
参照⇒ふくもといずむ(福本イズム)
◎山川均は1928(昭和 3)日本共産党を離党。
やまかわちょう《やまかはちやう》
【山川町】
◇[日]Yamakawa Cho
○[古]徳島県中北部にあった麻植郡(オエグン)の町。
◎2004.10. 1(平成16)鴨島町(カモジマチョウ)・川島町(カワシマチョウ)・
山川町・美郷村(ミサトソン)の3町1村が合併して吉野川市(ヨシノガワ
シ)を発足。
◎鹿児島県揖宿郡(イブスキグン)には山川町(ヤマガワチョウ)がある。
福岡県山門郡(ヤマトグン)には山川町(ヤマカワマチ)があった。
やまがわちょう《やまがはちやう》
【山川町】
◇[日]Yamagawa Cho
○鹿児島県南部、揖宿郡(イブスキグン)の町。
薩摩半島南東端にあり、北部を指宿市(イブスキシ)に接する。
特産はダイコンの山川漬け。
◎徳島県麻植郡(オエグン)には山川町(ヤマカワチョウ)があった。
福岡県山門郡(ヤマトグン)には山川町(ヤマカワマチ)があった。
やまかわまち《やまかはまち》
【山川町】
◇[日]Yamakawa Machi
○[古]福岡県南西部、山門郡(ヤマトグン)の町。
◎2007. 1.29(平成19)山門郡瀬高町(セタカマチ)・山川町と三池郡
(ミイケグン)高田町(タカタマチ)の3町が合併して「みやま市」を発足。
◎鹿児島県揖宿郡(イブスキグン)には山川町(ヤマガワチョウ)がある。
徳島県麻植郡(オエグン)には山川町(ヤマカワチョウ)があった。
やまかんがるー
【ヤマカンガルー】
【山カンガルー】
◇wallaroo
○[哺]⇒わらるー(ワラルー)
やまき
【ヤマキ】
○[経]かつお節・和風調味料製造会社。
本社は愛媛県伊予市。
かつお節製造で業界1位。
やまきたまち
【山北町】
◇[日]Yamakita Machi
○神奈川県西部、足柄上郡(アシガラカミグン)の町。
◎新潟県岩船郡(イワフネグン)には山北町(サンポクマチ)があった。
やまぎり
【やまぎり】
○[軍]海上自衛隊のあさぎり型護衛艦(DD152)。練習艦。
◎1989. 1.25(平成元)竣工。
やまぎり
【ヤマギリ】
【山桐】
○(1)[植]アブラギリ(油桐)の別称。
⇒あぶらぎり(アブラギリ,油桐)
○(2)[植]ハリギリ(針桐)の別称。
⇒はりぎり(ハリギリ,針桐)
○(3)[植]サワグルミ(沢胡桃)の別称。
⇒さわぐるみ(サワグルミ,沢胡桃)
やまぐち
【山口】
◇[日]Yamaguchi
○(1)⇒やまぐちけん(山口県)
○(2)⇒やまぐちし(山口市)
○(3)[古]⇒やまぐちむら(山口村)
★やまぐちかんのん
【山口観音】
○埼玉県所沢市にある金乗院の千手観音(本尊)。また、金乗院
の別称。
弘法大師の創建、本尊は行基の作と伝えられている。
やまぐちぎんこう《やまぐちぎんかう》
【山口銀行】
○(1)[歴]三和銀行の前身の一つ。
1933.12. 9(昭和 8)三十四銀行・鴻池銀行と合同し、株式会
社三和銀行となる。
○(2)[経]地方銀行の一行。
本店は山口県下関市。
◎2005. 3.18(平成17)もみじホールディングス(広島市)と業務
資本提携をすると発表。
やまぐちぐみ
【山口組】
◇[日]Yamaguchi-gumi
○[社]日本最大の指定暴力団。
総本部は兵庫県神戸市灘区。
参照⇒ごとうぐみ(後藤組)
〈組長〉
6代目:篠田建市(通称司忍<ツカサ・シノブ>)。
◎2005. 9. 7(平成17)指定暴力団国粋会を傘下に入れ、都内で
は稲川会を超え、住吉会・極東会に次ぐ3番目の勢力となる。
2005.12.(平成17)篠田建市組長、銃刀法違反罪で実刑判決を
受けて収監。
2011. 4. 9(平成23)篠田建市組長、府中刑務所(東京都)を出
所。
参照⇒こくすいかい(国粋会)
やまぐちけん
【山口県】
◇[日]Yamaguchi Ken
○本州の西部、中国地方の西端にある県。
県庁所在地は山口市。
〈面積〉
1978(昭和53)6,099.82平方キロメートル。
1980(昭和55)6,101平方キロメートル。
6,110.45平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)155万5,000人。
1980(昭和55)158万7,089人。
1995(平成 7)155万5,538人。
2000(平成12)152万7,964人。
◎県花はナツミカンノハナ、県鳥はナベヅル、県木はアカマツ。
やまぐちし
【山口市】
◇[日]Yamaguchi Shi
○山口県中央部にある市。県庁所在地。
小京都と呼ばれる。
〈面積〉
1970(昭和45)356平方キロメートル。
356.90平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)10万6,000人。
1980(昭和55)11万4,744人。
2000(平成12)14万0,447人。
◎2005.10. 1(平成17)佐波郡(サバグン)徳地町(トクヂチョウ)と、吉
敷郡(ヨシキグン)の秋穂町(アイオチョウ)・小郡町(オゴオリチョウ)・阿知須町
(アジスチョウ)の4町を編入。
◎長野県木曽郡(キソグン)には山口村(ヤマグチムラ)がある。
やまぐちちょすいち
【山口貯水池】
○「狭山湖」の正式名称。
⇒さやまこ(狭山湖)
★やまぐちはん
【山口藩】
◇[日]Yamaguchi Han
○[古]版籍奉還後の長門藩(長州)の呼称。
やまぐちむら
【山口村】
◇[日]Yamaguchi Mura
○[古]長野県南西部、木曽郡(キソグン)にあった村。木曾谷の南
端、木曾川の左岸。南部・西部を岐阜県に隣接。
〈面積〉
24.67平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)2,128人。
2000(平成12)2,040人。
◎1958(昭和33)神坂村の馬籠地区を編入(他は岐阜県中津川市
に編入)。
2005. 2.13(平成17)岐阜県中津川市(ナカツガワシ)に県境を超え
て編入。
◎山口県には山口市がある。
やまくにまち
【山国町】
◇[日]Yamakuni Machi
○大分県北西部、下毛郡(シモゲグン)の町。南部・西部を日田市
(ヒタシ)に接し、北西部を福岡県に隣接。
〈面積〉
119.85平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
2000(平成12)3,452人。
◎1951(昭和26)三郷村・溝部村・槻木(ツキノキ)村が合併して山国
村を発足。
1958(昭和33)町制施行。
★やまぐわ《やまぐは》
【ヤマグワ】
【山桑】
○(1)[植]([学]Morus australis)バラ目(Rosales)クワ科(Mora-
ceae)クワ属(Morus)の落葉高木。
○(2)[植]ヤマボウシ(山法師)の別称。
⇒やまぼうし(ヤマボウシ,山法師)
やまぐん
【耶麻郡】
◇[日]Yama Gun
○福島県北西部の郡。
北塩原村(キタシオバラムラ)・西会津町(ニシアイヅマチ)・磐梯町(バンダイ
マチ)・猪苗代町(イナワシロマチ)の町村。
◎2006. 1. 4(平成18)熱塩加納村(アツシオカノウムラ)・塩川町(シオカワマチ)
・山都町(ヤマトマチ)・高郷村(タカサトムラ)、喜多方市に編入。
やまげた
【山下駄】
◇[日]yamageta/yama-geta
○[古][服]粗雑な駒下駄(コマゲタ)。
江戸時代初期、樵(キコリ)などが山でスギ(杉)などの材を刳(ク)
り抜いて作った台が四角形のもの。
「地下駄(ジゲタ)」とも呼ぶ。
参照⇒こまげた(駒下駄)
やまこ
【ヤマコ】
【山蚕】
○[昆]⇒やままゆ(ヤママユ,山繭,天蚕)
★やまこうばし《やまかうばし》
【ヤマコウバシ】
【山香ばし】
【山香】
【山胡椒】
◇[学]Lindera glauca
○[植]クスノキ目(Laurales)クスノキ科(Lauraceae)クロモジ
属(Lindera)の落葉低木。
雌雄異株。
枝を折るとショウブ(菖蒲)に似た香気がある。
枯葉は落ちずに早春に新芽を吹く。
やまごえあみだ
【山越え阿弥陀】
【山越阿弥陀】
【山越阿彌陀】
○[仏]来迎図(ライゴウズ)の一種で、阿弥陀仏が極楽(ゴクラク)から
眷属(ケンゾク)を連れて、山間(ヤマアイ)から半身を現わし、行者を
迎えるさまを描いた尊像。
「やまごしあみだ(山越し阿弥陀,山越阿弥陀,山越阿彌陀)」,
「山越阿弥陀図」,「山越の弥陀」とも呼ぶ。
参照⇒ごしきのいと(五色の糸)(2),しゅっさんしゃか(出山
釈迦)
◎臨終(リンジュウ)にある信者の前に、阿弥陀三尊と眷属たちが人
間世界へ迎えに下降した場面といわれる。
平安中期以降から描かれ、山の端にかかる落日かまたは満月
を阿弥陀に見立てるところから生れたと考えられる。
恵心僧都(エシン・ソウズ)(源信)が阿弥陀仏を拝んで、比叡山(ヒエイ
ザン)の横川(ヨカワ)の峰にその来迎を写したともいわれる。
参照⇒よかわ(横川,横河)
◎禅林寺本と金戒光明寺本がよく知られている。
やまごえあみだず
【山越え阿弥陀図】
【山越阿弥陀図】
【山越阿彌陀図】
○⇒やまごえあみだ(山越え阿弥陀,山越阿弥陀,山越阿彌陀)
やまごえのみだ
【山越の弥陀】
○⇒やまごえあみだ(山越え阿弥陀,山越阿弥陀,山越阿彌陀)
やまこかし
【山こかし】
【山転し】
【山倒し】
○(1)鉱山や山林などの売買を種にして、人から金銭をだまし
とること。また、その人。
「こかし(こかし,転し,倒し)」とも呼ぶ。
参照⇒ごかし(ごかし,転し,倒し)
○(2)山師・詐欺師。
「こかし(こかし,転し,倒し)」とも呼ぶ。
やまごしあみだ
【山越え阿弥陀】
【山越阿弥陀】
【山越阿彌陀】
○⇒やまごえあみだ(山越え阿弥陀,山越阿弥陀,山越阿彌陀)
やまごしあみだず
【山越し阿弥陀図】
【山越阿弥陀図】
【山越阿彌陀図】
○⇒やまごえあみだ(山越え阿弥陀,山越阿弥陀,山越阿彌陀)
やまこしぐん
【山越郡】
◇[日]Yamakoshi Gun
○北海道南西部、渡島支庁(オシマシチョウ)の郡。
八雲町(ヤクモチョウ)・長万部町(オシャマンベチョウ)の町。
◎新潟県古志郡(コシグン)には山古志村(ヤマシコムラ)がある。
やまごしのみだ
【山越の弥陀】
○⇒やまごえあみだ(山越え阿弥陀,山越阿弥陀,山越阿彌陀)
やまこしむら
【山古志村】
◇[日]Yamakoshi mura
○[古]新潟県中央部、古志郡(コシグン)の村。
◎2004.10.23(平成16)に発生した新潟県中越地震で、25日全村
民(14村落)に避難指示が出る。28日芋川流域で土砂崩れによる
ダム5ヶ所が確認。
2005. 4. 1(平成17)長岡市に編入。
◎北海道渡島支庁(オシマシチョウ)には山越郡(ヤマコシグン)がある。
★やまごぼう《》
【ヤマゴボウ】
【山牛蒡】
○(1)[植]([学]Phytolacca esculenta) ナデシコ目(Caryophyl-
lales)ヤマゴボウ科(Phytolaccaceae)ヤマゴボウ属(Phytolac-
ca)の多年草。
○(2)[植]ヤマボクチ(山火口)の別称。
⇒やまぼくち(ヤマボクチ,山火口)
○(3)[植]オヤマボクチ(雄山火口)の別称。
⇒おやまぼくち(オヤマボクチ,雄山火口)
○(4)[食]キク科モリアザミの根の俗称。
やまざきせいぱん
【山崎製パン】
○[経]パン・食品製造会社の一社。製パン最大手。
本社は東京都千代田区岩本町(イワモトチョウ)。
やまさきちょう《やまさきちやう》
【山崎町】
◇[日]Yamasaki Cho
○[古]兵庫県西部、宍粟郡(シソウグン)の町。
◎2005. 4. 1(平成17)宍粟郡の山崎町・一宮町(イチノミヤチョウ)・波
賀町(ハガチョウ)・千種町(チクサチョウ)が合併して宍粟市を発足。
やまざきなびすこ
【ヤマザキナビスコ】
◇[英]Yamazaki-Nabisco Co.,Ltd.
○[経]菓子製造・輸入・販売会社の一社。
本社は東京都新宿区西新宿。
参照⇒なびすこ(ナビスコ)
◎1970.10.(昭和45)ナビスコ社(現:R.J.Rナビスコ社)・山
崎製パン(株)・ニチメン(株)(現:双日)により設立。
やまざきのたたかい《やまざきのたたかひ》
【山崎の戦い】
○[歴]1582(天正10. 6.13)京都西南の山崎における羽柴(豊臣)
秀吉と明智光秀(アケチ・ミツヒデ)の合戦。
秀吉は本能寺の変( 6. 2)を知って急ぎ毛利輝元と和睦して
備中高松城から兵を返した。光秀は山城国乙訓大山崎村(現:乙
訓郡大山崎町)で迎え討って秀吉に敗れ、近江の坂本城へ敗走
する途中、山科の小栗栖(オグルス)(現:京都市伏見区)で土民に殺
された。
参照⇒ほうしゃくじ(宝積寺)(1),てんのうざん(天王山)
◎この勝利で秀吉は織田信長の後継者の地位を得、天下制覇の
基礎を作った。
やまざくら
【ヤマザクラ】
【山桜】
◇[学]Cerasus jamasakura/Prunus jamasakura
○[植]バラ目(Rosales)バラ科(Rosaceae)サクラ亜科(Prunoid-
eae)サクラ属(スモモ属)(Prunus)サクラ亜属(Cerasus)の落葉
高木。
宮城県以西の山野に自生するサクラの一種で、栽培もされる。
高さは10メートルくらいに達し、幹や枝の樹皮は濃褐色で横
に裂け目がある。4月ころ新葉とともに径2〜3センチの淡い
紅色の五弁花を二〜五個散房状に開く。葉は8〜12センチで長
楕円形で鋭細歯を持ち無毛で、柄は赤褐色。
果実は暗紫色の小核果を結ぶ。材は家具・器具・版木用。
◎日本の国花。宮崎県の県木。
春の季語。
奈良吉野山の桜はこの種。
変種:参照⇒おおやまざくら(オオヤマザクラ,大山桜)
◎源義家:吹く風をなこその関と思へども/道もせに散る山桜
かな。
やまざくら
【山桜】
○(1)山に咲く桜。
⇔さとざくら(里桜),いえざくら(家桜)
○(2)[植]⇒やまざくら(ヤマザクラ,山桜)
○(3)1904. 4.(明治37)煙草専売法の公布によって同年7月1
日に発売された国産葉を使用した煙草。
参考⇒かんえいたばこ(官営煙草)
○(4)[軍]日米共同方面隊指揮所演習(CPX)の通称。
北海道の陸上自衛隊北部方面隊とワシントン州のアメリカ陸
軍第1軍団の指揮官が共同で、仮想敵が武力侵攻した想定によっ
て、コンピューターシミュレーションで対処する訓練。
参照⇒しーぴーえっくす(CPX)
やまさしょうゆ《やまさしやうゆ》
【ヤマサ醤油】
○[経]大手醤油製造会社。
本社は千葉県銚子市(チョウシシ)新生町(アラオイチョウ)。
◎1645(正保 2)創業。
1928.11.(昭和 3)株式会社に改組。
[1]やまさち
【山幸】
○(1)山でとれる獲物。鳥獣や木の実・山菜など。
「山の幸」とも呼ぶ。
○(2)山の獲物を取る道具。特に、弓矢(ユミヤ)。
[2]やまさち
【山幸】
○[日本伝説]⇒うみさちやまちさ(海幸山幸)
やまさちひこ
【山幸彦】
○[日本伝説]⇒うみさちやまちさ(海幸山幸)
やまさちびこ
【山幸彦】
○[日本伝説]⇒うみさちやまちさ(海幸山幸)
やまざとまる
【山里丸】
○[歴]豊臣秀吉の大阪城天守閣北側の区画。
◎1615(慶長20. 5.)大坂夏の陣で豊臣秀頼とその母淀君(ヨドギ
ミ)が自刃した場所。
やまし
【山師】
◇[日]yamashi
○(1)[鉱](山などの)鉱脈や水脈の探知・発掘を業とする人。
参照⇒でぃばいなー(ディバイナー)(3)
○(2)[経]鉱山の採掘事業などを経営する人。
○(3)[経]山林の伐採や立木の売買に従事する人。
○(4)(転じて)金儲けや博打(バクチ)・冒険などを好む人。
○(4)投機(トウキ)などをする人。
○(5)有もしない儲け話をでっち上げ、他人の金をだまし取る
人・詐欺師。
やましず
【山賤】
【山賎】
○[古]⇒やまがつ(山賤,山賎)(1)
★やましたきせん
【山下汽船】
○[海]
◎1954(昭和29)造船疑獄で幹部が逮捕される。
1963. 7. 1(昭和38)海運再建二法が成立し、 9.19新日本汽
船との対等合併を発表。以後、海運の集約化が続いた。
★やましたこうえん《やましたこうゑん》
【山下公園】
○神奈川県横浜市中区にある公園。
◎関東大震災の瓦礫(ガレキ)を埋め立てて造園。
やましたたる
【山滴る】
○夏の山の形容。
草木が青々と茂り、水が滴り落ちそうなさま。
参照⇒やまわらう(山笑う),やまよそおう(山粧う),やまねむ
る(山眠る)
◎夏の季語。
★やましたどうじん
【山下洞人】
○[歴]沖縄県那覇市(ナハシ)山下町(ヤマシタチョウ)で発見された化石人
骨。
◎1962(昭和37)那覇港に近い奥武山(オウノヤマ)南側にある琉球石
灰岩台地の山下町第一洞穴遺跡で発掘。8歳ぐらいの女児と測
定。
やましな
【山科】
【山階】
◇[日]Yamashina
○(1)⇒やましなく(山科区)
○(2)[地]⇒やましながわ(山科川)
○(3)[交]⇒やましなえき(山科駅)
やましなえき
【山科駅】
○(1)[交]京都府京都市山科区にある、JR東海道本線(琵琶湖
線)の駅。
大津(オオツ)駅(滋賀県)と京都駅(下京区)の間。
○(2)[交]JR湖西線の駅。
京都駅と西大津(ナシオオツ)駅(滋賀県)の間。
○(3)[交]京都市営地下鉄東西線の駅。
東野(ヒガシノ)駅と御陵(ミサギ)駅の間。
◎京阪電鉄京津線(ケイシンセン)には京阪山科(ケイハンヤマシナ)駅がある。
やましながわ《やましながは》
【山科川】
◇[日]Yamashina Gawa
○[地]京都府京都市南東部の山科盆地を貫流する、宇治川(淀
川)の支流。全長約15キロメートル。
やましなく
【山科区】
◇[日]Yamashina Ku
○京都府京都市南東部の区。北部・北西部を東山区、南部・南
西部を伏見区に接し、東部を滋賀県に隣接。
山科盆地と周辺の山地部から成り、山科川が南流する。
天智天皇山科御陵・山科別院・坂上田村麻呂墓・大石神社な
どがある。
◎京都と大津を結ぶ交通の要地。
やましなちょうるいけんきゅうじょ《やましなてうるいけんきうじよ》
【山階鳥類研究所】
○[鳥]千葉県我孫子市にある財団法人。
日本の鳥類の生態研究や分類・資料の収集などを行う研究機
関。
◎1932(昭和 7)山階芳麿が東京都渋谷区南平台の私邸に設立。
1942(昭和17)法人化。
1984(昭和59)現在地に移転。
やましなでら
【山科寺】
○[古]⇒こうふくじ(興福寺)
やましろ
【山城】
◇[日]Yamashiro
○(1)[古]⇒やましろちょう(山城町)
○(2)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。
やましろ
【山城】
【山背】
◇[日]Yamashiro
○[歴]旧国名。畿内五ヶ国の一つ。現在の京都府の南部。
「じょうしゅう(城州)」,「さんしゅう(山州)」とも呼ぶ。
◎『古事記』などでは「山代」、その後は「山背」、平安時代以後
は「山城」が用いられる。
◎ 795(延暦14)山背、山城と改称。
やまじろ
【山城】
○山頂や山腹に築いた城。
「さんじょう(山城)」とも呼ぶ。
⇔ひらじろ(平城),ひらやまじろ(平山城)
やましろがし
【山城河岸】
◇[日]Yamashiro Gashi
○東京都中央区銀座五丁目の外堀に面した地名。
★やましろぎく
【ヤマシロギク】
【山白菊】
◇[学]Aster ageratoides ssp.amplexifolius
○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)シオン属(Aster)
の多年草。
「シロヨメナ(白嫁菜)」.「イナカギク(田舎菊)」とも呼ぶ。
やましろちょう《やましろちやう》
【山城町】
◇[日]Yamashiro Cho
○(1)[古]京都府南東端、相楽郡(ソウラクグン)の町。
椿井(ツバイ)大塚山古墳がある。
◎2007. 3.12(平成19)木津町(キヅチョウ)・加茂町(カモチョウ)と合併
して木津川市(キヅガワシ)を発足。
○(2)[古]徳島県西部、三好郡(ミヨシグン)の町。
◎2001.11.25(平成13)上名(カミミョウ)地区、児啼爺(コナキジジイ)の
石像の除幕式を行う。
2006. 3. 1(平成18)三好郡の三野町(ミノチョウ)・池田町(イケダチョ
ウ)・山城町・井川町(イカワチョウ)・東祖谷山村(ヒガシイヤヤマソン)・西祖
谷山村(ニシイヤヤマソン)の4町2村が合併して三好市を発足。
★やましろのくにいっき
【山城国一揆】
【山城の国一揆】
○[歴]1485(文明17.12.)山城国南部に起った国人(コクジン)・土
民(農民)ほ中心とする一揆。
1493(明応 2)内訌(ナイコウ)(内部対立)で瓦解(ガカイ)。
やませ
【山背】
○(1)[気]山を越えて吹いてくる風。
「山背風」とも呼ぶ。
参照⇒ふぇーんげんしょう(フェーン現象),やまかぜ(山風)
○(2)[気]岩手県の三陸地方から青森県・秋田県・山形県の海
岸地方で、梅雨期から盛夏期にかけて吹く冷たい北東風。
オホーツク海高気圧がもたらす、霧や小雨を伴う冷湿な風で、
長引いてしばしば冷害の原因となる。
◎夏の季語。
やませかぜ
【山背風】
○[気]⇒やませ(山背)(1)
★やませみ
【ヤマセミ】
【山翡翠】
【山魚狗】
○[鳥]ブッポウソウ目(Coraciiformes)カワセミ科(Alcedin-
idae)の鳥。大形のカワセミ。
「カノコショウビン(鹿子翡翠)」とも呼ぶ。
参照⇒かわせみ(カワセミ,翡翠)
やまぜみ
【ヤマゼミ】
【山蝉】
○[虫]クマゼミ(熊蝉)の別称。
⇒くまぜみ(クマゼミ,熊蝉)
やまだ
【山田】
◇[日]Yamada
○(1)⇒やまだし(山田市)
○(2)⇒やまだぐん(山田郡)
○(3)⇒やまだまち(山田町)
○(4)⇒やまだちょう(山田町)
○(5)⇒やまだむら(山田村)
★やまだあさえもん《やまだあさゑもん》
【山田浅右衛門】
【山田朝右衛門】
○[人]江戸時代、代々、幕府の刀の試し斬りと処刑執刀の御用
を勤めた当主の世襲名。
「くびきりあさえもん(首斬朝右衛門,首斬浅右衛門,首切浅右
衛門)」とも呼ぶ。
◎七代目の墓は東京都豊島区池袋3丁目の瑞鳳山祥雲寺。
★やまたいこく
【邪馬台国】
【邪馬臺國】
◇[日]Yamatai Koku
○[歴]『魏志倭人伝』に記された2〜3世紀の古代日本の地方
国家。
3世紀に女王卑弥呼(ヒミコ)が支配し、30余の小国を統属。
「やばたいこく(邪馬台国,耶馬台国)」とも呼ぶ。
参照⇒くなこく(狗奴国)
◎ 239<景初 3>、卑弥呼が魏に使者難升米(ナシメ?)を派遣し、明
帝より「親魏倭王」の称号と金印紫綬とを賜る。
243<正始 4>、卑弥呼が魏王に朝貢する。
247、狗奴国(クヌコク)男王卑弥弓呼(ヒミココ)と戦う。
248ころ、卑弥呼が死亡し、男王が立つも国が服せず、卑弥
呼の宗女壱与(イヨ)(13歳)が女王となって内乱が収まる。
266、壱与が魏(晋?)に使者を派遣し朝貢する。
◎魏から邪馬台国に至る道程の解釈により、その位置を畿内と
する説と九州とする説に分かれている。
『魏志倭人伝』には「邪馬台国」を「邪馬壹国(ヤマイコク)」と記さ
れている古版本もある。
やまたかのじんだいざくら
【山高の神代桜】
○[植]山梨県北杜市(ホクトシ)(旧:北巨摩郡武川村<ムカワムラ>山高)に
ある桜。
日本三大桜の一つ。
参照⇒にほんさんだいざくら(日本三大桜)
やまだぐん
【山田郡】
◇[日]Yamada Gun
○群馬県東部の郡。
大間々町(オオマママチ)のみ。
◎福岡県には山田市、岩手県下閉伊郡(シモヘイグン)には山田町(ヤマ
ダマチ)、宮崎県北諸県郡(キタモロカタグン)には山田町(ヤマダチョウ)、富
山県婦負郡(ネイグン)には山田村(ヤマダムラ)がある。
千葉県香取郡(カトリグン)には山田町(ヤマダマチ)があった。
やまだし
【山田市】
◇[日]Yamada Shi
○福岡県中央部の市。北部を田川市に接する。
◎田川市とともに、もと筑豊炭田の炭鉱都市。
◎群馬県には山田郡、岩手県下閉伊郡(シモヘイグン)には山田町(ヤマ
ダマチ)、宮崎県北諸県郡(キタモロカタグン)には山田町(ヤマダチョウ)、富
山県婦負郡(ネイグン)には山田村(ヤマダムラ)がある。
千葉県香取郡(カトリグン)には山田町(ヤマダマチ)があった。
やまだせん
【山田線】
◇[日]Yamada Sen
○(1)[交]JR山田線。
⇒じぇーあーるやまだせん(JR山田線)
○(2)[交]近鉄山田線。
★やまたちばな
【ヤマタチバナ】
【山橘】
○(1)[植]山にある橘。野生の橘。
○(2)[植]ヤブコウジ(藪柑子)の別称。
⇒やぶこうじ(ヤブコウジ,藪柑子)
○(3)[植]⇒ぼたん(ボタン,牡丹)
やまだちょう《やまだちやう》
【山田町】
◇[日]Yamada Cho
○宮崎県南西部、北諸県郡(キタモロカタグン)の町。
◎福岡市には山田市、群馬県には山田郡、岩手県下閉伊郡(シモヘ
イグン)には山田町(ヤマダマチ)、富山県婦負郡(ネイグン)には山田村(ヤ
マダムラ)がある。
高知県香美郡(カミグン)には土佐山田町(トサヤマダチョウ)がある。
千葉県香取郡(カトリグン)には山田町(ヤマダマチ)があった。
やまたて
【山立て】
○[暦]年明け、初めて山に入って伐採する行事。
参照⇒ばっさい(伐採)
やまだて
【山立て】
【山立】
○(1)[歴][海]⇒おもてし(表仕,舳仕)
○(2)[海]漁船から見える山や地形などの複数の目印から現在
位置を判断する方法。
たとえば、手前の海岸の岩と山頂が重なって見え、また別方
向の灯台と遠方の島影が重なって見える位置、などとするもの。
やまだでら
【山田寺】
○[歴]奈良県桜井市山田にあった飛鳥時代の寺院。遺跡は特別
史跡。
遺構の伽藍配置は、中門・塔・金堂・講堂を一直線に並べる
四天王寺式。ただし、北面回廊は講堂まで延びていず、金堂背
面で閉じ、講堂は回廊の外になっている。
ほぼ完全な姿で飛鳥時代の建築部材が出土していて、従来最
古とされた法隆寺よりさらに古く、貴重な資料となっている。
643[皇極 2]蘇我倉山田石川麻呂が金堂を建立。
649(大化 5)石川麻呂、弟日向の讒言(ザンゲン)により山田寺
で自害。
685[天武14]丈六薬師如来像、開眼供養。
1187(文治 3)薬師三尊像、僧兵が興福寺東金堂の本尊として
持ち去る。
12〜13世紀ころ廃絶。
参照⇒やまだでらのぶっとう(山田寺の仏頭)
◎1976(昭和51)発掘を開始。
1982.11.30(昭和57)倒壊埋没していた連子窓など東面回廊の
一部を発掘。
1983. 6.13(昭和58)エンタシス式柱8本などを発掘。
やまだでらのぶっとう
【山田寺の仏頭】
○[芸]奈良の興福寺にある白鳳時代の仏像の頭部。
もと山田寺の本尊の丈六薬師如来像。
1187(文治 3)興福寺の僧兵が奪い運び込んだ。
参照⇒やまだでら(山田寺)
やまだでんき
【ヤマダ電機】
○[経]家電量販店の最大手。
本社は群馬県前橋市。
◎2007. 6.(平成19)ぷれっそホールディングス(マツヤデンキ)
を子会社化。
2007. 9.25(平成19)ディスカウントストア「キムラヤ」の運営
会社キムラヤセレクトを買収して連結子会社にすると発表。
やまたのおろち《やまたのをろち》
【ヤマタノオロチ】
【八岐大蛇】
○[日本神話]出雲(イヅモ)神話で、簸川(ヒノカワ)の上流にいたとい
う、目が赤く、頭と尾がそれぞれ八つに分れ(八岐)、胴体には
ヒノキ(檜)・スギ(杉)・コケ(苔)が生い茂り、長さは八つの谷
にわたるという大蛇(ダイジャ)。
一年に一度現れ、老夫婦アシナヅチ(足名椎)・テナヅチ(手
名椎)の八人の娘八乙女(ヤオトメ)を一人づつ呑(ノ)んでいた。
八人目の時、高天原(タカマガハラ)から追放されたスサノオノミ
コト(素戔嗚尊)がこの地に降臨(コウリン)し、老夫婦からクシナダ
ヒメ(奇稲田姫)の献上を受け、ヒメを男装させて自身は女装し、
八つの酒樽(サカダル)を用意した。
大蛇が酒に酔ったのを見計らって十握剣(トツカノツルギ)で退治(タ
イジ)すると、その尾から天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)が現れた。
参照⇒せんつうざん(船通山),おろち(大蛇)
◎天叢雲剣はアマテラスオオミカミ(天照大神)に献上され、の
ちに「草薙剣(クサナギノツルギ)」と呼ばれ、三種(サンシュ)の神器(ジンギ)
の一つとなる。
参照⇒くさなぎのつるぎ(草薙剣,草薙の剣)
やまだぶぎょう《やまだぶぎやう》
【山田奉行】
○[歴]江戸幕府の遠国(オンゴク)奉行の一つ。
老中の支配で、定員1名。旗本の中から任じられる。
伊勢国山田に駐在、伊勢神宮の警衛および遷宮造営をつかさ
どり、伊勢・志摩両国の幕府直轄地の支配し訴訟を扱い、鳥羽
港の船舶の点検などの管理を行う。
参照⇒おんごくぶぎょう(遠国奉行),わたらいけん(度会県)
やまだまち
【山田町】
◇[日]Yamada Machi
○(1)岩手県中東部、下閉伊郡(シモヘイグン)の町。
○(2)[古]千葉県北東部、香取郡(カトリグン)の町。
〈面積〉
51.54平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1万1,249人。
2002(平成14)1万1,537人。
◎1954. 8. 1(昭和29)府馬(フマ)町・八都(ヤツ)村・山倉(ヤマクラ)村
が合併して発足。
1985.10.20(昭和60)岩手県下閉伊郡山田町と姉妹町を締結。
2006. 3.27(平成18)佐原市(サワラシ)と香取郡の小見川町(オミガワ
マチ)・山田町・栗源町(クリモトマチ)の1市3町が合併して香取市を
発足。
◎福岡市には山田市、群馬県には山田郡、宮崎県北諸県郡(キタモ
ロカタグン)には山田町(ヤマダチョウ)、富山県婦負郡(ネイグン)には山田
村(ヤマダムラ)がある。
長野県更級郡(サラシナグン)には上山田町(カミヤマダマチ)がある。
やまだむら
【山田村】
◇[日]Yamada Mura
○富山県中央南西部、婦負郡(ネイグン)の村。
◎コンピュータ村として知られる。
◎福岡市には山田市、群馬県には山田郡、岩手県下閉伊郡(シモヘ
イグン)には山田町(ヤマダマチ)、宮崎県北諸県郡(キタモロカタグン)には山
田町(ヤマダチョウ)がある。
千葉県香取郡(カトリグン)には山田町(ヤマダマチ)があった。
三重県阿山郡(アヤマグン)には大山田村(オオヤマダムラ)があった。
やまだようこう《やまだやうかう》
【山田洋行】
○[経][軍]防衛専門商社。
本社は東京都港区。
アメリカの大手軍需製造会社の代理店。
◎1936. 5.(昭和11)株式会社山田洋行、創業。
1969. 3.(昭和44)山田一族が経営する弥生不動産の一部門か
ら独立して設立。
2006. 6.(平成18)内紛から宮崎元伸専務ら幹部が退社し、9
月に日本ミライズを設立。
2006.10.30(平成18)日本ミライズを10億円の損害賠償支払い
で東京地裁に提訴。
2007.10.(平成19)次期輸送機(CX)エンジン納入を巡り、宮
崎元専務による防衛省の守屋武昌前事務次官へのゴルフ接待な
どが問題になる。
やまつつじ
【ヤマツツジ】
【山躑躅】
◇[学]Rhododendron obtusum var.kaempferi
○[植]ツツジ目(Ericales)ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rho-
dodendron)の半落葉低木。
日本各地の山地・丘陵などに普通に自生。
高さは1〜3メートル。
5〜6月ころ、枝先に2〜3個づつ開花する。
◎高山型の変種:⇒みやまきりしま(ミヤマキリシマ,深山霧島)
園芸品種:クルメツツジ・キリシマツツジなど。
やまつなみ
【山津浪】
◇[日]yamatsunami/yama-tsunami
○[地]大規模・広範囲の山崩(ヤマクズ)れ。
記録的な豪雨や大地震・火山噴火などで、山腹が深層崩壊(シ
ンソウホウカイ)し、多量の土砂・岩石を含む土石流となって低地に流
動すること。
また、土石流が湖などに流れ込むと対岸に大量の湖水が津波
となって押し寄せることもある。
やまつばき
【ヤマツバキ】
【山椿】
○[植]山に自生するツバキ。
「藪椿(ヤブツバキ)」とも呼ぶ。
参照⇒やぶつばき(藪椿)
やまつりまち
【矢祭町】
◇[日]Yamatsuri Machi
○福島県南東部、東白川郡(ヒガシシラカワグン)の町。県最南端で茨
城県に接する。
JR水郡線(スイグンセン)が通じ、矢祭山駅・東館(ヒガシタテ)駅が
ある。
〈面積〉
118.22平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)7,410人。
2000(平成12)7,062人。
◎1955(昭和30)豊里(トヨサト)村と、高城(タカギ)村の一部が合併し
て矢祭村を発足。
1963(昭和38)町制施行。
◎2001.10.(平成13)町議会、市町村合併に反対する「合併しな
い宣言」を決議。
2002. 7.22(平成14)住民基本台帳ネットワークシステム(住
基ネット)に不参加を表明。
2007. 1.16(平成19)矢祭もったいない図書館を開館。
やまつりやま
【矢祭山】
◇[日]Yamatsuri Yama
○(1)[地]福島県の、茨城県との県境にある全山花崗岩の山。
標高383メートル。
○(2)[交]⇒やまつりやまえき(矢祭山駅)
やまつりやまえき
【矢祭山駅】
○[交]福島県東白川郡(ヒガシシラカワグン)矢祭町(ヤマツリマチ)にある、
JR水郡線(スイグンセン)の駅。
下野宮(シモノミヤ)駅(大子町)と東館(ヒガシタテ)駅の間。
やまてせん
【山手線】
○[古][交]⇒やまのてせん(山手線)
やまてそん
【山手村】
◇[日]Yamate Son
○岡山県南部、都窪郡(ヤマテソン)の村。
やまでらえき
【山寺駅】
○[交]山形県山形市にある、JR仙山線(センザンセン)の駅。
面白山高原(オモシロヤマコウゲン)駅と高瀬(タカセ)駅の間。
やまでらのおしょうさん《やまでらのをしやうさん》
【山寺の和尚さん】
○[楽]久保田宵二(ショウジ)作詞、服部良一作曲の童謡。
歌はナカノ・リズム・ボーイズ。
◎1937. 5.(昭和12)レコード発売。
◎歌詞では「山寺(ヤマデラ)の和尚(オショ)さんが/毬(マリ)はけりた
し毬はなし……。」と謡われている。
やまてん
【夜摩天】
【耶摩天】
◇[梵]Yama
○(1)[仏]六欲天の下から三番目の天。トウ利天(トウリテン)の上、
兜率天(トソツテン)の下。空居天(クウゴテン)に属する。
この天では、日夜・時節・時分が分かれるときに不可思議な
感覚の歓楽を受ける。また、一昼夜は人間界の200年に相当し、
寿命は2,000歳という。
「夜摩」,「焔摩天」,「第三焔天」とも呼ぶ。
参照⇒ろくよくてん(六欲天)
◎一説に、閻魔王(夜摩天)の住い。
○(2)[仏]閻魔王(閻魔羅闍)の別称。
⇒えんまらじゃ(閻魔羅闍)
やまと
【ヤマト】
○[経]文房具製造販売会社の一社。
本社は東京都中央区。
液状のりが有名。
やまと
【大和】
◇[日]Yamato
○(1)⇒やまとし(大和市)
○(2)⇒やまとちょう(大和町)
○(3)⇒やまとそん(大和村)
○(4)[地]⇒やまとがわ(大和川)
○(5)[交]⇒やまとえき(大和駅)
○(6)[古]⇒やまとまち(大和町)
○(7)[古]⇒やまとむら(大和村)
○(8)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。6万9,100トン。母港は広島
県呉市。
「戦艦大和」とも呼ぶ。
参照⇒むさし(武蔵)(4),しなの(信濃)(2)
◎1937.11. 4(昭和12)呉海軍工廠で起工、1941.12.16(昭和16)
竣工、建造費1億4千万円。全長263メートル、全幅38.9メー
トル、吃水10.4メートル、基準排水量6万4千トン、出力15万
馬力、速力27ノット。乗員2,500名。武装は、主砲64サンチ砲
(最大射程41.4キロメートル)3装3基の9門、15.5サンチ砲3
連装4基、12.7サンチ高角砲連装6基、25ミリ機関砲3連装8
基、13ミリ機関砲連装2基。
長門より連合艦隊の旗艦の座を譲り受け、1942〜1943(昭和
17〜昭和18)旗艦。
1945. 4. 6(昭和20)アメリカ軍の沖縄上陸を阻止(ソシ)する水
上特攻部隊として出撃。翌日14:23ころ九州南方、屋久島の沖
(北緯30度43分、東経128度04分)でアメリカ機動部隊の艦上機
の攻撃を受け沈没。約2,700名の戦死者を出した。
参照⇒てんいちごうさくせん(天一号作戦)
◎ワシントン軍縮条約が1936(昭和11)失効し、米英に対する劣
勢を挽回するべく建造されたもの。
アメリカの軍艦はパナマ運河通行のため、新造しても全幅が
33メートル以内で、搭載できる主砲は40センチ砲9門程度と予
想され、それを上回る戦艦として設計された。
しかしすでに巨艦時代は過ぎ、大和型戦艦は世界最大のまま
となった。
◎慰霊碑:⇒ながさここうえん(長迫公園)
十分の一の模型:参照⇒やまとみゅーじあむ(大和ミュージ
アム)
○(9)[歴]1904. 4.(明治37)煙草専売法の公布によって同年7
月1日に発売された国産葉を使用した煙草。当時7銭。
参考⇒かんえいたばこ(官営煙草)
やまと
【大和】
【大倭】
【倭】
◇[日]Yamato
○(1)[歴]旧国名。畿内五ヶ国の一つ。現在の奈良県。
「わしゅう(和州,倭州)」とも呼ぶ。
○(2)日本国の別称。
◎『日本書紀』歌謡:大和は国のまほろばたたなづく青垣山籠
(ヤマゴ)もれる大和しうるはし。
やまと
【山門】
◇[日]Yamato
○[古]⇒やまとぐん(山門郡)
やまとうんゆ
【ヤマト運輸】
○[経]宅配便の最大手会社。
本社は東京。
宅配便名は「(クロネコヤマトの)宅急便」。
やまとえき
【大和駅】
○(1)[交]茨城県桜川市高森(タカモリ)にあるJR水戸線の駅。
新治(ニイバリ)駅(筑西市)と岩瀬(イワセ)駅の間。
◎旧住所は真壁郡(マカベグン)大和村(ヤマトムラ)高森。
○(2)[交]神奈川県大和市中央1丁目にある相模鉄道本線の駅。
瀬谷(セヤ)駅(横浜市)と相模大塚(サガミオオツカ)駅の間。
○(3)[交]小田急江ノ島線の駅。
鶴間(ツルマ)駅と桜ヶ丘(サクラガオカ)駅の間。
やまとおぐな《やまとをぐな》
【日本童男】
【倭男具那】
○[日本神話]⇒やまとたけるのみこと(日本武尊,倭建命)
やまとかつらぎやま
【大和葛城山】
◇[日]Yamato Katsuragi Yama
○[地]⇒かつらぎさん(葛城山)(1)
★やまとかます
【ヤマトカマス】
【大和カマス】
◇[学]Sphyraena japonica
○[魚]硬骨魚綱スズキ目(Perciformes)カマス科(Sphyraenidae)
カマス属(Sphyraena)の硬骨魚。
全長50センチメートル。
特徴は、セビレ(背鰭)がハラビレ(腹鰭)のやや前方からはじ
まる。
やまとがわ《やまとがは》
【大和川】
◇[日]Yamato Gawa
○(1)[地]奈良県北部から大阪府中央部を西流して大阪湾に注
(ソソ)ぐ川。長さ68キロメートル。
笠置山脈(カサギサンミャク)に発源する初瀬川(ハセガワ)が奈良盆地中
央で、佐保川・飛鳥川・葛城川・富雄川・竜田川などの支流を
合せて大和川となり、河内平野を下って堺市で大阪湾に注ぐ。
○(2)[交]⇒やまとがわえき(大和川駅)
やまとがわえき《やまとがはえき》
【大和川駅】
○[交]大阪府堺市並松町にある、阪堺電気軌道阪堺線の駅。
我孫子道(アビコミチ)駅(大阪市)と高須神社(タカスジンジャ)駅の間。
やまとかわちのふひと《やまとかはちのふひと》
【東西史】
◇[日]Yakato Kawachi no Fuhito
○[歴]⇒やまとかわちのふびと(東西史)
★やまとかわちのふびと《やまとかはちのふびと》
【東西史】
◇[日]Yakato Kawachi no Fubito
○[歴]阿知使主(アチノオミ)の子孫の東漢氏(ヤマトノアヤウジ)と、王仁(ワ
ニ)の子孫西文氏(カワチノフミウジ)の併称。
三蔵(ミツクラ)の一つ、内蔵(ウチクラ)(宝物庫)の事務を掌(ツカサド)
る。また、日本の学問発達に貢献した。
「やまとかわちのふひと(東西史)」とも呼ぶ。
参照⇒ふびと(史)(3),やまとのあやうじ(東漢氏,倭漢氏),か
わちのふみうじ(西文氏)
◎大和(ヤマト)を「東」、河内(カワチ)を「西」と表記する。
やまとぐら
【大和鞍】
【倭鞍】
○飾り鞍の一種。
唐様(カラヨウ)の唐鞍(カラクラ)に対し、和様化した鞍皆具(クラカイグ)
(馬具一式)。
「わぐら(倭鞍,和鞍)」とも呼ぶ。
参照⇒からくら(唐鞍)
やまとぐん
【山門郡】
◇[日]Yamato Gun
○[古]福岡県南西部の郡。
◎2005. 3.21(平成17)大和町(ヤマトマチ)・三橋町(ミツハシマチ)、柳川
市(ヤナガワシ)に編入。
2007. 1.29(平成19)瀬高町(セタカマチ)・山川町(ヤマカワマチ)と三池
郡(ミイケグン)高田町(タカタマチ)の3町が合併して「みやま市」を発足
し、郡は消滅。
やまとごえ《やまとごゑ》
【和音】
【倭音】
○⇒わおん(和音,倭音)
やまとこおりやまし《やまとこほりやまし》
【大和郡山市】
◇[日]Yamatokoriyama Shi/Yamato Koriyama Shi
○奈良県北部の市。
金魚の全国三大養殖地の一つ。
〈人口〉
1980(昭和55)8万1,262人。
◎もと柳沢氏の城下町。
◎神奈川県には大和市(ヤマトシ)、福島県には郡山市がある。
奈良県には大和高田市もある。
やまとごじょうのへん《やまとごでうのへん》
【大和五条の変】
【大和五條の変】
○[歴]⇒てんちゅうぐみのらん(天誅組の乱)
やまとさいだいじえき
【大和西大寺駅】
○[交]奈良県奈良市西大寺にある、近鉄奈良線・京都線・橿原
線の駅。
奈良線:菖蒲池(アヤメイケ)駅と新大宮(シンオオミヤ)駅の間。
京都線:平城(ヘイジョウ)駅の次でターミナル駅(終点)。
橿原線:尼ヶ辻(アマガツジ)駅の次でターミナル駅(起点)。
◎JR赤穂線には西大寺駅(岡山県)がある。
岡電東山本線には西大寺町駅(岡山県)がある。
岡電清輝橋線には新西大寺町筋駅(岡山県)がある。
やまとさんざん
【大和三山】
◇[日]Yamato Sanzan
○[地]奈良盆地(旧:大和国)の奈良県橿原市(カシハラシ)にある香具
山(カグヤマ)・畝傍山(ウネビヤマ)・耳成山(ミミナシヤマ)の総称。
藤原京の東方に香具山、西方に畝傍山、北方に耳成山が位置
し、南方には甘橿岡(アマカシノオカ)がある。
参照⇒さんざん(三山)
◎高さは140〜199メートルのトロイデ形式の小山。
三山は飛鳥(アスカ)の象徴とされ、『万葉集』など古くから歌
われている。
三山に囲まれた地を飛鳥川が流れ、藤原京が造営された。
参照⇒ふじわらきょう(藤原京)
やまとさんちゃしつ
【大和三茶室】
○[建]江戸時代、大和国(現:奈良県)にあった三つの茶室。
◎八窓庵:⇒はっそうあん(八窓庵)(2)
隠岐録:⇒おきろく(隠岐録)
六窓庵:⇒ろくそうあん(六窓庵)
やまとし
【大和市】
◇[日]Yamato Shi
○神奈川県中央部の市。
在日アメリカ軍厚木航空基地がある。
〈面積〉
1970(昭和45)29平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)14万6,000人。
◎もと大山街道の宿場町。
2004.10. 4(平成16)大和市議会、16歳以上の市民に住民投票
の実施請求権と投票権を認める自治基本条例案を賛成多数で可
決。2005. 4.施行。
◎奈良県には大和郡山市(ヤマトコオリヤマシ)がある。
佐賀県佐賀郡(サガグン)には大和町(ヤマトチョウ)がある。
鹿児島県大島郡(オオシマグン)には大和村(ヤマトソン)がある。
茨城県真壁郡(マカベグン)・山梨県東山梨郡(ヒガシヤマナシグン)には
大和村(ヤマトムラ)があった。
新潟県南魚沼郡(ミナミウオヌマグン)と福岡県山門郡(ヤマトグン)には大
和町(ヤマトマチ)があった。
岐阜県の旧郡上郡(グジョウグン)・山口県熊毛郡(クマゲグン)には
大和町(ヤマトチョウ)があった。
★やまとせいけん
【大和政権】
○[歴]
参照⇒きばみんぞくせつ(騎馬民族説)
★やまとせいめいほけん
【大和生命保険】
○[歴][経]
◎経営破綻し、2008.10.(平成20)更生特例法の適用を申請。
やまとせんぶり
【ヤマトセンブリ】
【大和千振】
○[虫]⇒[2]せんぶり(センブリ,千振)(2)
やまとそん
【大和村】
◇[日]Yamato Son
○鹿児島県大島郡(オオシマグン)の村。奄美大島中央部の北西岸に
位置し、東部を名瀬市に接する。
〈面積〉
90.08平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
2000(平成12)2,104人。
◎神奈川県には大和市(ヤマトシ)がある。
佐賀県佐賀郡(サガグン)には大和町(ヤマトチョウ)がある。
茨城県真壁郡(マカベグン)・山梨県東山梨郡(ヒガシヤマナシグン)には
大和村(ヤマトムラ)があった。
新潟県南魚沼郡(ミナミウオヌマグン)と福岡県山門郡(ヤマトグン)には大
和町(ヤマトマチ)があった。
岐阜県の旧郡上郡(グジョウグン)・山口県熊毛郡(クマゲグン)には
大和町(ヤマトチョウ)があった。
島根県邑智郡(オオチグン)には大和村(ダイワムラ)があった。
やまとたかだし
【大和高田市】
◇[日]Yamatotakada Shi/Yamato Takada Shi
○奈良県北部の市。
◎神奈川県には大和市(ヤマトシ)がある。
奈良県には大和郡山市(ヤマトコオリヤマシ)もある。
大分県には豊後高田市(ブンゴタカダシ)がある。
岩手県には陸前高田市(リクゼンタカタシ)、広島県には安芸高田市
(アキタカタシ)がある。
福島県大沼郡(オオヌマグン)には会津高田町(アイヅタカダマチ)があっ
た。
新潟県には高田市(現:上越市)があった。
やまとたけるのみこと
【日本武尊】
【倭建命】
○[日本神話]古代伝説上の英雄・武人。
本名は小碓命(オウスノミコト)、別名は日本童男(ヤマトオグナ)・倭男具
那命(ヤマトオグナノミコト)。景行天皇の皇子、大碓命(オオスノミコト)との双
生児。
天皇の命を奉じて、景行27年、女装して九州の熊襲(クマソ)を
討伐する。首長熊襲建(クマソタケル)・出雲建(イズモタケル)兄弟の弟は
死に臨み、小碓命の武勇を嘆賞し、「日本武(倭建)」の名を献じ
る。
景行40年、東夷(アズマビト)征討のため出発。途中、伊勢神宮
で叔母の倭姫(ヤマトヒメ)命から天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)を受け、
駿河(スルガ)の焼津(ヤイヅ)で野火に遭(ア)い、剣で草をなぎ払い
難を逃れたので、剣は草薙剣(クサナギノツルギ)と呼ばれることにな
る。
相模(サガミ)から上総(カズサ)に渡る際、走水(ハシリミズ)の海では
妃(キサキ)弟橘媛(オトタチバナヒメ)が海神の怒りをなだめるため身を海
に投じ、その犠牲によって海上の難を免れる。
日高見国(ヒダカミノクニ)の蝦夷(エミシ)を討伐。
帰途、尾張の熱田神宮の地に剣をとどめる。近江伊吹山の賊
徒を征伐の際、悪神に敗れて病を得、伊勢の能褒野(ノボノ)(能
煩野)で没し、白鳥と化したといわれる。
参照⇒くまそたける(熊襲建),しらとりのみささぎ(白鳥陵)
◎大和朝廷発展期の数次に渡る征伐・全国統一を、一人に集約
し抽象化させた人物と見られる。
参照⇒ほどさん(宝登山)(1)
◎『日本書紀』では「日本武尊」、『古事記』では「倭建命」。
熊襲建兄弟は『日本書紀』では川上梟帥(カワカミノタケル)。
◎石川県金沢市の兼六園(ケンロクエン)に銅像がある。
やまとたちばな
【ヤマトタチバナ】
【大和橘】
○[植]⇒たちばな(タチバナ,橘)
やまとちょう《やまとちやう》
【大和町】
◇[日]Yamato Cho
○(1)佐賀県中央部、佐賀郡(サガグン)の町。
○(2)[古]岐阜県中央部、郡上郡(グジョウグン)の町。
〈面積〉
152.48平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)7,004人。
◎1955. 3.29(昭和30)山田村・弥富村・西川村が合併し大和村
を発足。
1985(昭和60)町制施行。
2004. 3. 1(平成16)郡上郡の全3町4村が合併して郡上市を
発足。
○(3)[古]山口県南東部、熊毛郡(クマゲグン)にあった町。東部を
柳井市(ヤナイシ)、西部を光市(ヒカリシ)に接する。
〈面積〉
32.09平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)8,258人。
◎1943(昭和18)岩田(イワタ)村・三輪(ミワ)村・塩田(シオタ)村・束荷
(ツカリ)村が合併して大和村を発足。
1971(昭和46)町制施行。
2004.10. 4(平成16)光市(ヒカリシ)と合併。
◎神奈川県には大和市(ヤマトシ)がある。
鹿児島県大島郡(オオシマグン)には大和村(ヤマトソン)がある。
宮城県黒川郡(クロカワグン)には大和町(タイワチョウ)、広島県賀茂郡
(カモグン)には大和町(ダイワチョウ)がある。
茨城県真壁郡(マカベグン)・山梨県東山梨郡(ヒガシヤマナシグン)には
大和村(ヤマトムラ)があった。
新潟県南魚沼郡(ミナミウオヌマグン)と福岡県山門郡(ヤマトグン)には大
和町(ヤマトマチ)があった。
やまとなでしこ
【大和撫子】
○(1)[植]ナデシコの別称。
⇒なでしこ(ナデシコ,撫子,瞿麦)
◎秋の季語。
◎セキチク(石竹)の別称「からなでしこ(唐撫子)」に対する言葉。
○(2)日本女性の美称。
やまとに
【大和煮】
○(1)[料]牛肉・クジラ肉などを、醤油(ショウユ)・砂糖・ショウ
ガ(生姜)などで甘辛く煮たもの。
○(2)[食]特に、(1)の缶詰。
★やまとのあやうじ《やまとのあやうぢ》
【東漢氏】
【倭漢氏】
◇[日]Yamatonoaya Uji/Yamato no Aya Uji
○[歴]古く日本に渡来した、漢民族の子孫と称する大和政権の
有力氏族(豪族)。
後漢(Hou Han)の霊帝(Ling Di)(在位: 167〜 189)の曾孫と
する阿知使主(アチノオミ)の子孫と伝えられる。
「東漢直(ヤマトノアヤノアタイ)」とも呼ぶ。
参照⇒あやうじ(漢氏),ふびと(史),かんがくじいせき(観覚
寺遺跡)
◎西文氏(カワチノフミウジ)とともに「東西史(ヤマトカワチノフビト)」と併称さ
れる。
やまとのあやのあたい《やまとのあやのあたひ》
【東漢直】
◇[日]Yanatonoaya no Atai
○[歴]⇒やまとのあやうじ(東漢氏,倭漢氏)
★やまとのあやのあたいこま《やまとのあやのあたひこま》
【東漢直駒】
◇[日]Yanatonoaya no Atai Koma
○[人]『日本書紀』に記されている、東漢氏(ヤマトノアヤウジ)の首
長(〜 592)。
蘇我馬子に殺される。
参照⇒やまとのあやうじ(東漢氏,倭漢氏)
★やまとのり
【ヤマト糊】
○デンプン糊の商品名。
初期のパッケージは緑色の広口ガラス瓶(ビン)でブリキ製の
蓋(フタ)は黄色。のち、プラスチック製容器やチューブ容器が販
売。
◎1899(明治32)販売。
やまとふじ
【大和富士】
◇[日]Yamato Fuji
○[地]⇒ぬかいだけ(額井岳)
やまとまち
【大和町】
◇[日]Yamato Machi
○(1)[古]新潟県南部、南魚沼郡(ミナミウオヌマグン)にあった町。
◎2004.11. 1(平成16)六日町(ムイカマチ)と合併して南魚沼市を発
足。
○(2)[古]福岡県南西部、山門郡(ヤマトグン)の町。
◎2005. 3.21(平成17)柳川市(ヤナガワシ)に編入。
◎神奈川県には大和市(ヤマトシ)がある。
佐賀県佐賀郡(サガグン)には大和町(ヤマトチョウ)がある。
鹿児島県大島郡(オオシマグン)には大和村(ヤマトソン)がある。
宮城県黒川郡(クロカワグン)には大和町(タイワチョウ)、広島県賀茂郡
(カモグン)には大和町(ダイワチョウ)がある。
茨城県真壁郡(マカベグン)・山梨県東山梨郡(ヒガシヤマナシグン)には
大和村(ヤマトムラ)があった。
岐阜県の旧郡上郡(グジョウグン)・山口県熊毛郡(クマゲグン)には
大和町(ヤマトチョウ)があった。
やまとまち
【山都町】
◇[日]Yamato Machi
○(1)熊本県中東部、上益城郡(カミマシキグン)の町。
参照⇒つうじゅんきょう(通潤橋)
◎2005. 2.11(平成17)上益城郡の矢部町(ヤベマチ)・清和村(セイワソ
ン)と、阿蘇郡(アソグン)の蘇陽町(ソヨウマチ)との2町1村が合併して
発足。
○(2)[古]福島県北西部、耶麻郡(ヤマグン)の町。
◎2006. 1. 4(平成18)喜多方市に編入。
やまとみず《やまとみづ》
【日本水】
◇[日]Yamato Mizu
○[地]埼玉県大里郡(オオサトグン)寄居町(ヨリイマチ)の釜伏峠にある湧
(ワ)き水。
百畳敷の岩から湧き出ている水源には日本水大神が祀(マツ)ら
れ、古くから子授け・安産・不老長寿の霊水として知られる。
風布(フップ)川の水源である。
◎1985(昭和60)環境庁から、埼玉県で唯一、日本名水百選に選
ばれる。
やまとみゅーじあむ
【大和ミュージアム】
○[海]広島県呉市(クレシ)宝町(タカラマチ)にある呉市海事歴史科学館
の別称。
戦艦大和の十分の一の模型(全長26.3メートル)・戦艦陸奥の
主砲とスクリュー、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)・人間魚雷「回天」
(実物)・特殊潜航艇「海龍」などや、潜水調査船・水中翼船・次
世代高速船などを展示。
参照⇒やまと(大和)(6)
◎2005. 4.23(平成17)開館。
やまとむら
【大和村】
◇[日]Yamato Mura
○(1)[古]茨城県中西部、真壁郡(マカベグン)の村。
坂東三十三所の二十四番札所、楽法寺(ラクホウジ)の雨引(アマビキ)
観音がある。
〈面積〉
29.22平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)7,556人。
◎1954. 1.22(昭和29)雨引村と大国(オオクニ)村が合併して発足。
2005.10. 1(平成17)真壁町(マカベマチ)と合併して桜川市(サクラガ
ワシ)を発足。
○(2)[古]山梨県中北部、東山梨郡(ヒガシヤマナシグン)の村。
◎2005.11. 1(平成17)塩山市(エンザンシ)・東山梨郡勝沼町(カツヌマチョ
ウ)と合併して甲州市を発足。
◎鹿児島県大島郡(オオシマグン)には大和村(ヤマトソン)がある。
神奈川県には大和市(ヤマトシ)がある。
佐賀県佐賀郡(サガグン)には大和町(ヤマトチョウ)がある。
新潟県南魚沼郡(ミナミウオヌマグン)と福岡県山門郡(ヤマトグン)には大
和町(ヤマトマチ)があった。
岐阜県の旧郡上郡(グジョウグン)・山口県熊毛郡(クマゲグン)には
大和町(ヤマトチョウ)があった。
島根県邑智郡(オオチグン)には大和村(ダイワムラ)があった。
やまどめ
【山止め】
○(1)山への立ち入りを禁止すること。
○(2)山の産物などを採取するための入山(ニュウザン)を禁止する
こと。
やまどめ
【山留め】
【山留】
○[鉱]鉱山などで、土砂の崩壊を防ぐこと。また、そのための
防御構築物。
参照⇒つちどめ(土留め,土留)
★やまどり
【ヤマドリ】
【山鳥】
◇[学]Syrmaticus soemmerringii
○[鳥]キジ目(Galliformes)キジ科(Phasianidae)ヤマドリ属
(Syrmaticus)の鳥。
◎亜種:コシジロヤマドリ(Syrmaticus soemmerringii ijimae)。
◎秋田県・群馬県の県鳥はヤマドリ。
宮崎県の県鳥はコシジロヤマドリ。
やまどりたけ
【ヤマドリタケ】
【ヤマドリ茸】
【山鳥茸】
◇[学]Boletus edulis
○[植]担子菌類ハラタケ目(Agaricales)のキノコ(茸)、イグチ
茸(猪口茸)の一種。
夏から秋にかけ、落葉樹のブナ林やケヤキ林の地上に発生す
る。
傘は平たく厚いマンジュウ形で直径10〜20センチメートル、
表面は黄褐色を帯び、裏面は初め鮮黄色でのち黄褐色となり、
多数の細孔がある。茎は太く、肉は白色。
食用となり、ヨーロッパでは栽培されていて、西洋料理の高
級食材の一つ。
イタリア語で「ポルチーニ(porcini)」,「ポルチーノ(porcino)」、
フランス語で「セープ(cepes)」,「セープ茸」、ドイツ語で「シュ
タインピルツ(Steinpilze)(石のキノコ)」とも呼ぶ。
やまとりのしま
【山鳥の嶋】
○[言]「嶋」の字を「島」と区別する呼称。
やまとんちゅ
【やまとんちゅ】
【大和人】
○[沖縄方言]大和(ヤマト)の人。本土(ホンド)の人。
参照⇒うちなんちゅ(うちなんちゅ,ウチナンチュ,沖縄人),
しゃも(シャモ,和人)
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