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百 科 辞 書 《やくた》 編集:獨 澄旻
-------- やくた ------------------------------------------------
やくたい
【薬袋】
○(1)薬を入れる袋(フクロ)。
「薬嚢(ヤクノウ)」とも呼ぶ。
○(2)鉄砲の火薬を入れて携行する小さな瓶。
参照⇒やくほう(薬包)(2)
やくたっと
【ヤクタット】
◇Yakutat
○(1)(Yakutat Borough)⇒やくたっとぐん(ヤクタット郡)
○(2)北アメリカ大陸北西端部、アメリカ合衆国アラスカ州(A-
laska State)中南東部のヤクタット郡の郡都。
やくたっとぐん
【ヤクタット郡】
◇[英]Yakutat Borough
○北アメリカ大陸北西端部、アメリカ合衆国アラスカ州(Alaska
State)中南東部の郡。北東部・東部をカナダに隣接し、南部・
西部をアラスカ湾(Gulf of Alaska)に面する。
郡都はヤクタット。
やくたねごよう《やくたねごよふ》
【ヤクタネゴヨウ】
【屋久種子五葉】
○[植]マツ目(Pinales)マツ科(Pinaceae)マツ属(Pinus )の常
緑高木。ゴヨウマツ(五葉松)([学]Pinus parviflora)の一種。
鹿児島県の屋久島と種子島にのみ自生。
明治時代に丸木舟の素材として乱伐され、環境省レッドデー
タブックの絶滅危惧種(キグシュ)となっている。
やぐち
【矢口】
◇[日]Yaguchi
○東京都大田区(オオタク)中南部の地域名。
矢口1〜3丁目、東矢口1〜3丁目。
◎昭和初期まで多摩川の渡しがあった。
やぐちのわたしえき
【矢口渡駅】
○[交]東京都大田区(オオタク)にある、東急多摩川線の駅。
武蔵新田(ムサシニッタ)駅と蒲田(カマタ)駅の間。
◎矢切(ヤギリ)の渡しは千葉県松戸市で、北総鉄道の矢切駅があ
る。
やくーちゃ
【ヤクーチャ】
◇[露]Yakutiya、[英]Yakutia
○サハ共和国(Respublika Sakha)の別称。
⇒さはきょうわこく(サハ共和国)
◎ロシア文字では"Якутия"。
やくちゅう
【訳注】
【訳註】
○(1)翻訳者が付けた注釈。
○(2)翻訳とその注釈。
やくちょう《やくちやう》
【屋久町】
◇[日]Yaku Cho
○[古]鹿児島県熊毛郡(クマゲグン)の町。
屋久島(ヤクシマ)のほぼ南半分を占める。
◎2007.10. 1(平成19)屋久島の北半分を占める上屋久町(カミヤクチョ
ウ)と合併して屋久島町(ヤクシマチョウ)を発足。
やくーつく
【ヤクーツク】
◇Yakutsk
○ロシア連邦共和国の東シベリア、サハ共和国(Respublika
Sakha)の首都。レナ川(Reka Lena)中流の西岸(左岸)にある河
港都市。
極寒の地。
〈人口〉
1979(昭和54)18万8,000人。
1994(平成 6)19万4,400人。
◎1632(寛永 9)建設。
19世紀のロシア帝政期、政治犯の流刑地として知られる。
やくーと
【ヤクート】
◇Yakut
○(1)シベリア北東部に居住するトルコ系の民族。
自称は「サハ(Sakha)」。
○(2)[古]ロシア連邦のサハ共和国(Respublika Sakha)の旧称。
⇒さはきょうわこく(サハ共和国)
やーくと
【ヤークト】
◇[独]Jagd
○(1)(ドイツ語で)狩り・狩猟。
◎猟犬:Jagdhund。
○(2)(ドイツ語で)追跡。
◎戦闘爆撃機:ヤークトボンバー(Jagdbomber)。
駆逐戦車:ヤークトパンサー(Jagdpanzer)。
やくどし
【厄年】
○[暦]陰陽道(オンヨウドウ)からきた説で、人の一生のあいだに厄
難に遇(ア)うとして忌み慎んだ年齢。
男子は25歳・42歳・60歳、女子は19歳・33歳。特
に42歳と33歳は大厄とされ、前後の年を前厄(マエヤク)・後厄
(アトヤク)とも呼ぶ。
やーくとぼんばー
【ヤークトボンバー】
◇[独]Jagdbomber
○[軍](ドイツ語で)戦闘爆撃機。
⇒せんとうばくげきき(戦闘爆撃機)
やくにち
【役日】
○[暦]⇒ものび(物日)
やくのう《やくなう》
【薬嚢】
○(1)薬を入れる袋(フクロ)。
「薬袋(ヤクタイ)」とも呼ぶ。
○(2)大口径砲で、薬包を装填する時に入れる絹布製の袋。
参照⇒やくほう(薬包)(2)
やくび
【役日】
○[古][暦]⇒ものび(物日)
やーくーぶべく
【ヤークーブ・ベク】
◇Jakub Bek
○[人]⇒やーくーぶべぐ(ヤークーブ・ベグ)
★やーくーぶべぐ
【ヤークーブ・ベグ】
◇Jakub Beg
○[人]コーカンド汗国の武将(1820〜1877)。
1867(慶応 3)新疆(シンキョウ)に進出しカシュガル(喀什喝爾)で
ブズルグ・ハン・トラ(Buzurg Khan Tora)を追放して軍事政権
を樹立。イギリス・ロシアと協定を締結。
1871(明治 4)ロシア軍、秩序回復を名目に新疆イリ地方に派
兵(イリ事件)。
1876(明治 9)欽差大臣左宗棠(Zuo Zongtang)(サ・ソウトウ)により
打破。
「ヤークーブ・ベク(Jakub Bek)」とも呼ぶ。
参照⇒いりじけん(イリ事件,伊犁事件)
やくぶん
【約分】
◇[英]reduction
○[数]分数の分母と分子を公約数で割って、分数の値(アタイ)を
変えずに簡単な分数にすること。
参照⇒つうぶん(通分)
〈例〉
3/9を約分すると1/3になる。
やくほう《やくはう》
【薬包】
○(1)[薬]粉薬(コナグスリ)・丸薬(ガンヤク)を紙に包んだもの。
◎薬包紙:⇒やくほうし(薬包紙)
分包:⇒ぶんぽう(分包)
○(2)火砲に使用する一発分の発射用火薬を、円筒形の紙に包
んだもの。
参照⇒やくのう(薬嚢)(2),やくたい(薬袋)(2),はとろんし
(ハトロン紙)
やくほうし《やくはうし》
【薬包紙】
○[薬]粉薬(コナグスリ)・丸薬(ガンヤク)を包むのに用いる正方形・
耐湿性の紙。
参照⇒おぶらーと(オブラート)
やくまん
【役満】
◇[中]yi-man-guan(役満貫)
○マージャン(麻雀)の上がり手で、特に決められた役。運も必
要で手作りが難しく、希少価値があるとして普通の満貫の何倍
かの点数とするルールが多い。
「役満貫」とも呼ぶ。
◎天和(tianhe)(テンホー)。
地和(dihe)(チーホー)。
国士無双(guoshiwushuang)(コクシムソウ)。
大三元(dasanyuan)(ダイサンゲン)。
四喜和(sixihe)(スーシーホー)。
四暗刻(si'anke)(スーアンコー)。
清老頭(qinglaotou)(チンロートー)。
字一色(ziyise)(ツーイーソー)。
緑一色(lyuyise)(リューイーソー):⇒りゅーいーそー(緑一
色)
九連宝灯(jiulianbaodeng)(チューレンパオトウ)。
やくまんがん
【役満貫】
◇[中]yi-man-guan(役満貫)
○⇒やくまん(役満)
やくも
【八雲】
◇[日]Yakumo
○(1)⇒やくもちょう(八雲町)
○(2)[古]⇒やくもむら(八雲村)
やくもそう《やくもさう》
【ヤクモソウ】
【益母草】
○[植]⇒めはじき(メハジキ,目弾き,目弾)(1)
やくもちょう《やくもちやう》
【八雲町】
◇[日]Yakumo Cho
○北海道南西部、渡島支庁(オシマシチョウ)山越郡(ヤマコシグン)の町。
渡島半島の東側、内浦湾にのぞむ。
〈面積〉
735.60平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万8,034。
◎1919(大正 8)町制。
◎島根県八束郡(ヤツカグン)には八雲村(ヤクモムラ)があった。
やくもの
【役物】
○(1)[建]特別な加工を施した建築材。良質で高価なものも含
む。
○(2)パチンコ台で、釘以外で玉の動きを変えるもの。
羽根・チューリップなど。
参照⇒ちゅーりっぷ(チューリップ)(3),くぎし(釘師)
やくもの
【約物】
◇[英]punctuation and glyphs
○[印]文字・数字以外の各種の符号活字の総称。
句読点(クトウテン)・括弧類(カッコ・ルイ)・圏点(ケンテン)・漢文用の返
り点など。
参照⇒ふせじ(伏せ字,伏字)(1),あすたりすく(アスタリスク)
◎通常は読まない・発音しない活字。
「約」は「しめくくる、たばねる」の意味で、もとは句読点・括
弧類を指した。
やくもむら
【八雲村】
◇[日]Yakumo Mura
○[古]島根県北東部、八束郡(ヤツカグン)の村。
◎2005. 3.31(平成17)松江市(マツエシ)に編入。
◎北海道山越郡(ヤマコシグン)には八雲町(ヤクモチョウ)がある。
★やくようさるびあ
【ヤクヨウサルビア】
【薬用サルビア】
◇[学]Salvia officinalis
○[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)アキギリ属(Salvia)
の多年草。南ヨーロッパ原産。
全草に芳香がある。
西洋では古くから薬用・ハーブとして栽培し、風邪薬・胃
腸薬・婦人薬などに用いた。
また、葉を乾燥させて香辛料のセージ([英]sage)とする。
参照⇒せーじ(セージ)(3)
やくようにんじん
【薬用ニンジン】
【薬用人参】
○[植]朝鮮ニンジンの別称。
⇒ちょうせんにんじん(朝鮮ニンジン,朝鮮人参)
やくよけかんのん《やくよけくわんおん》
【厄除観音】
○奈良県大和郡山市の松尾寺の本尊、千手千眼観世音菩薩の別
称。
参照⇒まつおでら(松尾寺)(3)
やくらだけ
【矢倉岳】
◇[日]Yakura Dake
○[地]神奈川県南足柄市(ミナミアシガラシ)にある山。標高870メート
ル。
やぐらだけ
【櫓岳】
◇[日]Yagura Dake
○[地]鹿児島県、大隅諸島(オオスミショトウ)口之三島(クチノミシマ)の黒島
(クロシマ)にある山。標高622メートル。
鹿児島郡(カゴシマグン)三島村(ミシマムラ)に属する。
やぐらどけい
【櫓時計】
○和時計(ワドケイ)の一種。
鐘楼(ショウロウ)に似た台に載せた置き時計。
「大名時計」とも呼ぶ。
やくりえき
【八栗駅】
○[交]香川県高松市牟礼町牟礼(ムレチョウムレ)にある高松琴平電鉄
志度線の駅。
古高松(フルタカマツ)駅と六万寺(ロクマンジ)駅の間。
◎旧住所は木田郡(キタグン)牟礼町(ムレチョウ)牟礼(ムレチョウ)。
◎志度線には八栗新道(ヤクリシンミチ)駅もある。
JR高徳線には八栗口(ヤクリグチ)駅がある。
やくりぐちえき
【八栗口駅】
○[交]香川県高松市牟礼町牟礼(ムレチョウムレ)にあるJR高徳線の
駅。
古高松南(フルタカマツミナミ)駅と讃岐牟礼(サヌキムレ)駅の間。
◎旧住所は木田郡(キタグン)牟礼町(ムレチョウ)牟礼(ムレチョウ)。
◎高松琴平電鉄志度線には八栗(ヤクリ)駅と八栗新道(ヤクリシンミチ)駅
がある。
やくりょうおんす《やくりやうおんす》
【薬量オンス】
◇[英]apothecaries' ounce
○⇒おんす(オンス)(1)
★やくると
【ヤクルト】
◇[登録商標]Yakult
○(1)[経]飲料会社の一社。
旧称は「クロレラヤクルト」。
○(2)[運]プロ野球球団の一つ。
⇒すわろーず(スワローズ)
やぐるま
【矢車】
○(1)軸の周りに矢羽根の形の輻(ヤ)を放射状にとりつけたもの。
鯉幟りなどの竿(サオ)の先端に据(ス)えて高く上げ、風を受け
てカラカラと回る。
参照⇒こいのぼり(鯉幟り,鯉幟)
◎夏の季語。
○(2)(1)をかたどった紋所(モンドコロ)の名前。
○(3)矢を挿(サ)しておく台。
★やぐるまはっか
【ヤグルマハッカ】
【矢車薄荷】
◇[学]Monarda fistulosa、[英]wild bergamot
○[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)モナルダ属(Mon-
arda)の植物。北アメリカ原産。
ベルガモット(bergamot)に似た香りを持つ。
「ベルガモット」とも呼ぶ。
参照⇒べるがもっと(ベルガモット)(1)
◎近縁種:⇒たいまつばな(タイマツバナ,松明花)
やぐれーざー
【ヤグ・レーザー】
【YAGレーザー】
◇[英]yttrium aluminum garnet laser
○[電]イットリウム・アルミニウムガーネット結晶を使用した
固体レーザー。
やけ
【自棄】
【焼け】
○ものごとが思うようにならないため、結果を考えない投(ナ)
げやりな行動をとること。自暴自棄(ジボウジキ)な行いをするこ
と。また、そのさま。
◎自棄を起こす,自棄になる
◎「自棄」は当て字。
やけいしだけ
【焼石岳】
◇[日]Yakeishi Dake
○[地]岩手県南西部、胆沢郡(イサワグン)胆沢町(イサワチョウ)と和賀郡
(ワガグン)湯田町(ユダマチ)にある火山。標高1,548メートル。
栗駒国定公園に含まれる。
やけだけ
【焼岳】
◇[日]Yake Dake
○[地]長野県と岐阜県にまたがる飛騨山脈(北アルプス)南部の
鐘状(トロイデ)活火山。標高2,455メートル。
岐阜県(飛騨)側では「硫黄岳」と呼ぶ。
◎1915. 6.(大正 4)大爆発の泥流が梓川(アズサガワ)をせき止め、
大正池が出現。
やけっぱち
【やけっぱち】
【やけっ鉢】
【自棄っぱち】
【焼っぱち】
○やけ(自棄)になること。
「やけのやんぱち」,「すてばち(捨て鉢,捨鉢)」とも呼ぶ。
◎「やけ」を強めた「すてばち」との合成語。
擬人化:⇒やけのやんぱち(やけのやんぱち,やけのやん八,
自棄のやん八,焼けのやんぱち)
やけのかんぱち
【やけの勘八】
○⇒やけのやんぱち(やけのやんぱち,やけのやん八,自棄のや
ん八,焼けのやんぱち)
やけのやんぱち
【やけのやんぱち】
【やけのやん八】
【自棄のやん八】
【焼けのやんぱち】
○やけ(自棄)になること。
「やけっぱち」,「やけの勘八」,「すてばち(捨て鉢,捨鉢)」とも呼ぶ。
◎「やけ」を強めた「やけっぱち」を擬人化した言葉。
参照⇒やけっぱち(やけっぱち,やけっ鉢,自棄っぱち,焼っぱ
ち)
やけぼくい《やけぼくひ》
【焼け棒杭】
【焼棒杭】
【焼け木杭】
【焼木杭】
○⇒やけぼっくい(焼け棒杭,焼棒杭,焼け木杭,焼木杭)
やけぼっくい《やけぼつくひ》
【焼け棒杭】
【焼棒杭】
【焼け木杭】
【焼木杭】
○焼けた杭(クイ)。燃えさしの切株。
「やけぼくい(焼け棒杭,焼棒杭,焼け木杭,焼木杭)」とも呼ぶ。
参照⇒やけぼっくいにひがつく(焼け棒杭に火が付く,焼棒杭
に火が付く,焼け木杭に火が付く,焼木杭に火が付く)
やけぼっくいにひがつく《やけぼつくひにひがつく》
【焼け棒杭に火が付く】
【焼棒杭に火が付く】
【焼け木杭に火が付く】
【焼木杭に火が付く】
○(1)[慣用句]過去に関係のあったものは一度とだえても、ま
た元にもどりやすいこと。
○(2)[慣用句](特に)男女の恋愛関係は一度縁が切れても、再
び元にもどりやすいこと。
⇔ふくすいぼんにかえらず(覆水盆に返らず,覆水不返盆)
参照⇒あるてりーべ(アルテリーベ)
やけやま
【焼山】
◇[日]Yake Yama
○(1)[地]秋田県北東部の花輪(ハナワ)盆地の南、鹿角市(カズノシ)
八幡平(ハチマンタイ)と仙北郡(センボクグン)田沢湖町(タザワコマチ)との境
にある複式火山。標高1,366メートル。
外輪山は南北にやや長い楕円形を示し、中央火口丘鬼ヶ城が
ある。
十和田八幡平国立公園に含まれ、山麓には玉川温泉(田沢湖
町)など多くの温泉がある。
「熊沢山」とも呼ぶ。
○(2)[地]新潟県南西部にある複式活火山。標高2,400メートル。
頸城三山(クビキサンザン)の一つ。
糸魚川市(イトイガワシ)と妙高市の境に位置し、東方に火打山(ヒウ
チヤマ)(2,462メートル)がある。
富士火山帯の北端に属する妙高火山群の一峰で、頂に周囲
500メートル・深さ150メートルの楕円形の火口がある。火口の
北側は破壊され、北斜面には泥流堆積物でできた平坦地(ヘイタンチ)
の賽河原(サイノカワラ)がある。
登山基地は山麓の笹倉温泉。
上信越高原国立公園に含まれる。
○(3)[地]神奈川県津久井郡津久井町(ツクイマチ)の中北西部、藤野
町(フジノマチ)よりにある山。標高1,060メートル。
やげん
【薬研】
○[薬]主として漢方で、製薬に用いる金属製の器具。
細長い舟形で、中がV字形に深くくぼんでいる。これに薬種
を入れ、軸のついた扁円状の車輪様の薬研車を、きしらせて薬
種を押し砕き、細かくする。
「薬卸(クスリオロ)し」,「きさげ」とも呼ぶ。
参照⇒にゅうばち(乳鉢)
やげんそだち
【薬研育ち】
○[古]芸妓(ゲイコ)の別称。
参照⇒やげんぼり(薬研堀)(2)
やげんぼり
【薬研堀】
◇[日]yagembori/Yagembori/Yagen Bori
○(1)薬研の形のようにV字形に掘った底の狭い堀。
○(2)[歴]江戸時代、東京都中央区東日本橋の両国橋西詰の付
近にあった堀。
日本橋付近の米・竹・材木などの蔵に物資を運送する水路と
して利用されていた。江戸中期、御米蔵の築地移転後に一部を
残して埋め立てられ、その一帯の地名として残った。
薬研堀不動があり、付近は芸妓(ゲイコ)や中条流の医師が多く
居住した。
参照⇒やげんぼりふどう(薬研堀不動),やげんそだち(薬研育
ち)
やげんぼりふどう
【薬研堀不動】
○東京都中央区東日本橋にある真言宗智山派の寺、薬研堀不動
院。また、その本尊。
やこうか《やかうくわ》
【ヤコウカ】
【夜香花】
○[植]⇒やこうぼく(ヤコウボク,夜香木)
★やこうがい《やくわうがひ》
【ヤコウガイ】
【夜光貝】
◇[学]Turbo marmoratus
○[貝]原始腹足目(Archaeogastropoda)サザエ科(Turbinidae)
リュウテン属(Turbo)の海産の巻貝。
貝殻の真珠層の薄片を磨き出し、螺鈿(ラデン)や貝細工に用い
る。
「ヤクガイ(屋久貝)」とも呼ぶ。
参照⇒らでん(螺鈿)
やこうしんだいとっきゅう《やかうしんだいとくきふ》
【夜行寝台特急】
○[交]⇒ぶるーとれいん(ブルートレイン)
やこうどけい
【夜光時計】
○(1)針と文字盤の文字に発光塗料を塗った時計。
塗料の中の微量の放射能物質により発光物質が暗中でも光り、
時刻を知ることができる。
第二次世界大戦中に多用された。
◎ラジウムを使用していたため、製造者・使用者が被爆した。
現在は製造していない。
参照⇒もなざいと(モナザイト)
◎放射線障害防止法では1ギガベクレル以上は文部科学省に届
出が必要。
トリチウムを使用した夜光時計・方位磁石などは販売されて
いる。
○(2)蛍光時計・蓄光時計の別称。
やこうぼく《やかうぼく》
【ヤコウボク】
【夜香木】
◇[学]Cestrum nocturnum、[英]night jasmine
○[植]ナス目(Solanales)ナス科(Solanaceae)キチョウジ属
(Cestrum)の低木。
高さ2〜3メートル。
西インド諸島原産で、温室花木として鑑賞用に栽培される。
鋸歯(キョシ)のない長楕円形の葉を互生し、夏に白黄色の筒状
花をつけ夜に強い芳香を放つ。
「ヤコウカ(夜香花)」,「セストラム([羅]cestrum)」とも呼ぶ。
参照⇒せすとらむ(セストラム)
★[1]やこーび
【ヤコービ】
◇Friedrich Heinrich Jacobi(フリードリヒ・ヤコービ)
○[人]ドイツの哲学者(1743〜1819)。
★[2]やこーび
【ヤコービ】
◇Karl Gustav Jakob Jacobi/Carl Gustav Jacob Jacobi
○[人]ドイツの数学者(1804〜1851)。
★やこぶ
【ヤコブ】
◇[羅]Jacobus、[西][葡]San Tiago、[英]James
○(1)[聖](Jacob)イサク(Isaac)とレベカ(Rebekah)の子、イス
ラエル民族12部族の祖。エサウ(Esau)の弟。
参照⇒よせふ(ヨセフ)(1),えさう(エサウ),じゅうにぶぞく
(十二部族)
◎ヤコブの梯子:⇒やこぶのはしご(ヤコブの梯子)(1)
○(2)[人]イエスの兄弟、初代エルサレム司教(?〜AD. 62)。
○(3)[人](Iakob)ゼベタイ(Zebedee)の子、十二使徒の一人(?
〜AD. 44)。十二使徒の一人ヨハネの兄。元ガリラヤの漁師。
ユダヤ王ヘロデ・アグリッパ一世(Herod Agrippa I)によっ
て殺された。
「大ヤコブ(James the Great)」,「コンポステーラのヤコブ
(James of Compostela)」とも呼ぶ。
参照⇒じゅうにしと(十二使徒),よはね(ヨハネ)
○(4)[人](Iakob)アルパヨ(アルファイ<Alphaeus>)の子、十二
使徒の一人。
「小ヤコブ(James the Less)」とも呼ぶ。
参照⇒じゅうにしと(十二使徒)
◎イエスの兄弟のヤコブ(2)と同一人物という説もある。
やこぶせん
【ヤコブセン】
◇Jens Peter Jacobsen
○[人]デンマークの自然主義小説家(1847〜1885)。
はじめ植物学を研究、無神論者でダーウィンに傾倒する。の
ち文学に専念し自然主義文学を描く。
著書は長編『マリ・グルッベ夫人』・『ニールス・リーネ』
や短編『死と愛』・『モーゲンス』など。
やこぶそん
【ヤコブソン】
◇Roman Jakobson
○[人]ロシア出身でアメリカの言語学者(1896.10.11〜1982. 7.
18)。モスクワ生れ。
1941(昭和16)アメリカに移住。
フォルマリズム詩学形成に努め、プラハ言語学サークル(プ
ラーグ学派)の創始者の一人。
電気工学者たちの協力を得て音響的事実から音韻論を分析。
著書は1952(昭和27)共著『音声分析序説(Preliminaries to
Speech Analysis)』・『一般言語学』など。
やこぶのこゆだ
【ヤコブの子ユダ】
◇[英]Judas son of James
○[宗]⇒[1]ゆだ(ユダ)(1)
やこぶのはしご
【ヤコブの梯子】
◇[英]Jacob's ladder
○(1)[聖]『旧約聖書』「創世記」ヤコブが夢に見た、地上から
天にまで届くハシゴ。
参照⇒くものいと(蜘蛛の糸)(3)
○(2)[海]縄梯子(ナワバシゴ)。
○(3)[植](Jacob's-ladder)ハナシノブ(花忍)。
⇒はなしのぶ(ハナシノブ,花忍)
やこぶびょう《やこぶびやう》
【ヤコブ病】
◇[英]Creutzfeldt-Jakob disease
○[病]クロイツフェルト・ヤコブ病の俗称。アミロイドーシス
の一種。
脳疾患の一種で、致死性痴呆症の難病。急速に痴呆が進み、
発症後1〜2年で死亡するケースが多い。
世界人口あたり100万人に毎年1人の割合で散発的に発生し
ている(孤発型)が、伝達経路は不明。死亡した患者の脳細胞を
移植したマウスが発病することから、伝達性因子の存在は確認
されている。散発性以外に15〜20%の家族性伝達の場合(遺伝
型)がある。
現在、<1>原因不明の孤発型、<2>角膜・乾燥硬膜移植などで
感染する医原型、<3>遺伝型(家族型)、<4>狂牛病から感染する
変異型(新型)の4種類に分類。
略称は「CJD」。
参照⇒ぷりおん(プリオン)
◎1921(大正10)ヤコブ、症例を報告。
1996(平成 8)科学雑誌「ネイチャー」(1996年10月24日号)で、
新型ヤコブ病は狂牛病に由来する可能性があるという論文が発
表される。
参照⇒へんいがたくろいつふぇるとやこぶびょう(変異型ク
ロイツフェルト・ヤコブ病)
◎ドイツのB・ブラウン(B.Braun)社が製造した商品名ライオ
デュラ(Lyodura)、移植用のヒト乾燥硬膜から感染が発生。硬
膜使用後の発症者は国内で70人が確認される。この場合、「薬
害ヤコブ病」と呼ぶ。
1987. 2.(昭和62)アメリカ疾病管理防疫センター(CDC)か
ら感染に対する警告が出されていた。しかし、日本では薬害エ
イズと同様に回収されることもなく脳外科手術などで使い続け
られ、1997(平成 9)厚生省は出荷停止・回収を指示。
1996(平成 8)より訴訟争議が発生している。
◎リビアのユダヤ人では発生率が数十倍高く、ヒツジの脳や眼
球を好んで食するためと考えられている。
◎アルツハイマー病と酷似するが、アルツハイマー病には伝達
性がない。
[1]やこぶれふ
【ヤコブレフ】
◇Yakovlev
○[空][軍]ロシアの航空機製造会社。また、その航空機名。
◎Yak−15:ソ連空軍に配備された最初のジェット戦闘機。
NATOコードネームはフェザー(Feather)。
Yak−23:戦闘機。NATOコードネームはフローラ
(Flora)。
Yak−40:小型ジェット旅客機。
Yak−42:ジェット旅客機。
[2]やこぶれふ
【ヤコブレフ】
◇Aleksandr Sergueievitch Yakovlev(アレクサンドル・ヤコ
ブレフ)
○[人]ソビエト連邦の航空機設計技術者(1906. 3.19〜1989. 8.
22)。
★[3]やこぶれふ
【ヤコブレフ】
◇Aleksandr Yakovlev(アレクサンドル・ヤコブレフ)
○[人]ソビエト連邦の改革派政治家(1923〜2005.10.18)。ヤロ
スラブリ州(Yaroslavskaya Oblast)生れ。
第二次世界大戦で赤軍に従軍。
1943(昭和18)共産党に入党。
1982(昭和57)カナダ大使当時、ゴルバチョフ(Mikhail Gorba-
chev)と知り合う。
1985(昭和60)誕生したゴルバチョフ政権の共産党思想宣伝部
長としてグラスノスチ(情報公開)を推進し、映画・新聞・雑誌
などに言論の自由を与え、ペレストロイカ(改革)を実行。
1986(昭和61)共産党書記。
1987(昭和62)政治局員。
1988. 9.(昭和63)党外交政策委員長。
1990(平成 2)3月〜12月大統領会議メンバー。
1991. 7.(平成 3)ゴルバチョフ政権の反動化に抗議して離党。
ソ連解体後、社会民主党を創設。
◎「ペレストロイカの設計者」と呼ばれた。
★[4]やこぶれふ
【ヤコブレフ】
◇Yegor Yakovlev(エゴール・ヤコブレフ)
○[人]ロシアのジャーナリスト(1930. 3.14〜2005. 9.18)。
1986〜1991(昭和61〜平成 3)有力紙「モスクワ・ニュース
(Moskovskie Novosti)」の編集長を務め、グラスノスチ(情報公
開)の旗手として一世を風靡。
参照⇒ぐらすのすち(グラスノスチ)
やこぺってぃ
【ヤコペッティ】
◇Gualtiero Jacopetti(グアルティエロ・ヤコペッティ)
○[人]イタリアの映画監督(1919. 9. 4〜2011. 8.17)。
作品は『世界残酷物語』シリーズなど。
やーこん
【ヤーコン】
◇yacon、[学]Samallanthus sonchifolia
○[農]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)の多年草・根菜。
南米アンデス高地原産。
根菜の姿・形はサツマイモに似る。
フラクトオリゴ糖(Oligo frutose)を多量に含み、生活習慣
病の予防やダイエット効果があるとされる。
日本でも栽培されている。
やざ
【矢座】
◇[羅]Sagitta(サギタ)
○[天]北天の星座の一つ。
8月下旬〜9月中旬の夕刻に南中する、矢印形の小星座。
天の川中、鷲座(Aquila)の北、小狐座(Vulpecula)の南に、
四等星4個が矢の形に並んでいる。
◎ギリシア神話では、アポロの矢、またエロスの矢とされる。
やざいけえき
【谷在家駅】
○[交]東京都足立区谷在家3丁目にある都営日暮里・舎人ライ
ナーの駅。
西新井大師西(ニシアライダイシニシ)駅と舎人公園(トネリコウエン)駅の間。
やさいばたけ
【野菜畑】
◇[日]yasai batake
○[農]⇒さいえん(菜園)
★やさおとこ
【優男】
○
やさか
【八坂】
◇[日]Yasaka
○(1)京都府京都市東山区西部のの地域名。
八坂神社の一帯で、地名としては八坂上町(ヤサカカミマチ)がある。
○(2)[交]⇒やさかえき(八坂駅)
やさかえき
【八坂駅】
○(1)[交]東京都東村山市(ヒガシムラヤマシ)栄町(サカエチョウ)にある西武
多摩湖線の駅。
萩山(ハギヤマ)駅と武蔵大和(ムサシヤマト)駅の間。
○(2)[交]岐阜県郡上市美並町上田(ミナミチョウカミタ)にある長良川鉄
道越美南線の駅。
木尾(コンノ)駅とみなみ子宝温泉(コダカラオンセン)駅の間。
◎旧住所は岐阜県郡上郡(グジョウグン)美並村(ミナミムラ)上田(カミダ)。
★やさかじんじゃ
【八坂神社】
○京都府京都市東山区祇園町北側(ギオンマチキタガワ)にある神社。
元官幣大社。
旧称は「祇園社(ギオンシャ)(比叡山延暦寺別院の祇園感神院)」で、
1868(慶応 4)改称。
参考⇒いぬじにん(犬神人)
◎京都の人からは「祇園さん」と呼ばれる。
夏(7月17日)は「祇園会(ギオンエ)」、別名「祇園祭(マツリ)」。冬は
大晦日(オオミソカ)の「朮祭(オケラマツリ)」、別名「おけら火」で有名。
参照⇒ぎおんえ(祇園会),おけらまつり(朮祭,白朮祭)
やさかちょう《やさかちやう》
【弥栄町】
◇[日]Yasaka Cho
○[古]京都府北西部、竹野郡(タケノグン)の町。
◎2004. 4. 1(平成16)竹野郡の網野町(アミノチョウ)・丹後町(タンゴチョ
ウ)、中郡(ナカグン)の峰山町(ミネヤマチョウ)・大宮町(オオミヤチョウ)、熊野
郡(クマノグン)の久美浜町(クミハマチョウ)と合併して京丹後市(キョウタンゴシ)
を発足。
やさかとう《やさかたう》
【八坂塔】
○[俗]⇒やさかのとう(八坂の塔)
やさかのとう《やさかのたう》
【八坂の塔】
○[俗]京都府京都市東山区八坂の法観寺(ホウカンジ)の五重塔の通
称。
参照⇒ほうかんじ(法観寺)
やさぐれ
【やさぐれ】
○(1)[俗]家出人・家出。
○(2)[俗](転じて)宿無し・住居不定者。
やさぐれる
【やさぐれる】
○(1)[俗]家出する。
○(1)[俗](転じて)すねる・ふくれる・投げやりになる・自暴
自棄になる。
やさとまち
【八郷町】
◇[日]Yasato Machi
○茨城県中央部、新治郡(ニイハリグン)の町。
気象庁地磁気観測所がある。
〈面積〉
1970(昭和45)152.32平方キロメートル。
153.68平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)2万7,433人。
1995(平成 7)3万0,681人。
◎1955(昭和30)柿岡町・林村・園部村・瓦会村・恋瀬村・葦穂
村・小幡村・小桜村の1町7村が合併して発足。
やざま
【矢狭間】
○狭間(サマ,ハザマ)の一種。
城塀・櫓(ヤグラ)や軍船の胴壁などに設けた、中から弓で矢を
敵兵に射(イ)るための穴。
「箭眼(センガン)」とも呼ぶ。
参照⇒てっぽうざま(鉄砲狭間)
やさん
【野蚕】
◇[日]yasan
○[昆]鱗翅目(リンシモク)(チョウ目)(Lepidoptera)カイコガ上科
(Bombycoidea)ヤママユ科(Saturniidae)の蛾(ガ)。
天然のカイコ(蚕)・野生のカイコ。
山繭(ヤママユ)・柞蚕(サクサン)・樟蚕(クスサン)・楓蚕(フウサン)など。
⇔かさん(家蚕)
◎野蚕糸:⇒やさんし(野蚕糸)
山繭:⇒やままゆ(ヤママユ,山繭,天蚕)
柞蚕:⇒さくさん(サクサン,柞蚕)
樟蚕:⇒くすさん(クスサン,樟蚕)
楓蚕:⇒ふうさん(フウサン,楓蚕)
やーさん
【ヤーさん】
○(1)[俗]⇒やくざ(やくざ,ヤクザ)(2)
○(2)[俗]⇒やくざ(やくざ,ヤクザ)(3)
やさんし
【野蚕糸】
◇[日]yasanshi/yasan-shi
○野蚕(ヤサン)から紡(ツム)いだ絹糸。
参照⇒やさん(野蚕)
やし
【ヤシ】
◇Iasi
○(1)(judet Iasi)⇒やしけん(ヤシ県)
○(2)ルーマニア北東部、ヤシ県の県都。
ブドウ栽培地帯の中心地。
〈人口〉
1969(昭和44)17万9,405人。
1992(平成 4)34万2,994人(推計)。
◎1564〜1862(永禄 7〜文久 2)モルドバ公国(Principality of
Moldova)の首都。
やし
【ヤシ】
【椰子】
○[植]熱帯産のヤシ目(Arecales)ヤシ科(Arecaceae)の常緑喬
木の総称。
ココヤシ・アブラヤシ・サトウヤシ・ナツメヤシ・ニッパヤ
シなど。普通ココヤシを指す。
葉は羽状複葉のものと扇状のものとがある。実は大形でかた
く、中の汁は飲料。胚乳を乾燥したコプラは脂肪に富み、ヤシ
油の原料。
◎シュロ属(Trachycarpus):⇒しゅろ(シュロ,棕櫚,棕梠,椶櫚)
やし
【香具師】
【野師】
【矢師】
【弥四】
○縁日・祭礼などの人出の多いところで見せ物をして人を集め、
粗末・粗悪な物を売る人。
「的屋(テキヤ)」とも呼ぶ。
参照⇒てきや(てき屋,的屋),はすのはあきない(蓮の葉商い),
おとしまえ(落し前,落とし前),がまのあぶら(ガマの油,蝦蟇の
油,蝦蟇の膏)
◎「さくら」を使ったり、いかさま物を売ったりする。
また、「やくざ」と結びつき集団・縄張りを作り、親分・子分
の恩顧奉仕関係を形成するものが多い。
やーじぇん
【ヤージェン】
【軋箏】
【牙筝】
◇[中]yazheng
○[楽]中国の民族楽器の一つ。
ヤスリをかけた木の枝でこすって演奏する、小型の琴(コト)に
似た撥弦楽器(筝)。
やしおし《やしほし》
【八潮市】
◇[日]Yashio Shi
○埼玉県南東部の市。東部を三郷市(ミサトシ)、西部を草加市(ソウカ
シ)に接し、南部を東京都に隣接。
特産は浴衣地(ユカタジ)。
〈面積〉
18.03平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)3万7,323人。
2000(平成12)7万4,954人。
◎1889(明治22)町村制にともない、潮止(シオドメ)村・八幡(ヤハタ)
村・八條(ハチジョウ)村が誕生。
1956(昭和31)潮止村・八幡村の2村と、八條村の大部分が合
併して八潮村を発足。
1964(昭和39)町制施行し、八潮町となる。
1972. 1.15(昭和47)市制施行。
★やしか
【ヤシカ】
○[歴][経]写真機製造会社。
参照⇒こんたっくす(コンタックス)
◎1983.10. 1(昭和58)(株)京セラに吸収合併。
2007. 7.29(平成19)(株)京セラ、ヤシカの商標を香港の企業
グループ「JNCデイタム・テック・インターナショナル」に4
月1日付で譲渡。
やしきがみ
【屋敷神】
◇[日]yashikigami/yashiki-gami
○屋敷地の一隅やその隣接地に祀(マツ)る神。
主に同族の集団で祀(マツ)られる、稲荷(イナリ)・八幡(ハチマン)・
熊野(クマノ)・神明(ミョウジン)・秋葉(アキバ)などの神。
「じぬしのかみ(地主の神,地主神)」,「じがみ(地神)」,「じしん
(地神)」とも呼ぶ。
やじきた
【弥次喜多】
○(1)楽しい漫遊旅行。
「弥次喜多道中(ドウチュウ)」とも呼ぶ。
○(2)好一対の滑稽者。気の合った友達同士。
◎十返舎一九(ジッペンシャ・イック)著『東海道中膝栗毛(ヒザクリゲ)』
に登場する主人公、弥次郎兵衛(弥次さん)・喜多八(喜多さん)
の略称から。
参照⇒とうかいどうちゅうひざくりげ(東海道中膝栗毛)
やじきたどうちゅう《やじきただうちゆう》
【弥次喜多道中】
○⇒やじきた(弥次喜多)(1)
やしけん
【ヤシ県】
◇judet Iasi、[英]Iasi County
○ルーマニア北東部の県。東部をモルドバに隣接。
県都はヤシ。
〈面積〉
5,469平方キロメートル。
〈人口〉
1992(平成 4)80万6,800人(推計)。
やしこぽいーる
【ヤシコポイール】
◇Yaxcopoil
○メキシコ東南部、ユカタン半島北部のユカタン州(estado de
Yucatan)中央部の地名。
北緯20.02°、西経88.95°の地。
やじでぃきょう《やじぢけう》
【ヤジディ教】
◇[英]Yazdanism
○[宗]⇒やずでぃきょう(ヤズディ教)
やじでぃーきょう《やじぢけう》
【ヤジディー教】
◇[英]Yazdanism
○[宗]⇒やずでぃきょう(ヤズディ教)
やしのみ
【椰子の実】
○[楽]島崎藤村(トウソン)作詞、大中寅二(オオナカ・トラジ)作詞の歌謡
曲。
◎1936.12.(昭和11)東海林太郎(ショウジ・タロウ)の歌でレコード発
売。
やじぶか《やぢぶか》
【ヤジブカ】
【親父鱶】
○[魚]メジロザメ(目白鮫)の別称。
⇒めじろざめ(メジロザメ,目白鮫)(3)
やしま
【やしま】
○[海]海上保安庁のみずほ型ヘリコプター搭載巡視船(PLH
22)。
横浜海上保安部に配備。
◎1988.12. 1(昭和63)竣工。
やしま
【八島】
◇[日]Yashima
○(1)⇒やしま(八洲,八島)
○(2)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。1万2千トン。
◎日清戦争に間に合せるため官吏の給料1割返納で建艦し、
1895(明治28)就役。
やしま
【八洲】
【八島】
◇[日]Yashima
○(1)[古]日本国の別称。
「おおやしま(大八洲,大八島)」とも呼ぶ。
◎多くの島から成る、の意味。
○(2)[古]日本の古称の「やしま(八島)」に、淡路島(アワジシマ)・
四国・隠岐島(オキノシマ)・九州・壱岐島(イキノシマ)・対馬(ツシマ)・佐
渡島(サドガシマ)・本州をあてたもの。
やしま
【矢島】
◇[日]Yashima
○⇒やしままち(矢島町)
★やしま
【屋島】
◇[日]Yashima
○[地]香川県高松市北東部、瀬戸内海に突出する陸繋島(リクケイト
ウ)。
かつては海に囲まれた島であった。
◎南嶺に屋島寺がある。
★やしまのたたかい《やしまのたたかひ》
【屋島の戦い】
○[歴]1185(元暦 2. 2.)の源氏と平家の戦い。
前年、一ノ谷の戦いに敗れた平氏が屋島(高松市東方)を根拠
地として勢力の立直しをはかっていた。源義経(ヨシツネ)は対岸の
渡辺(大阪市)から四国に進み、屋島を襲撃。
平氏は海上に退却し、一ヶ月余の後、壇ノ浦で滅亡。
参照⇒うくろのこま(鵜黒の駒)
やしままち
【矢島町】
◇[日]Yashima Machi
○[古]秋田県南部、由利郡(ユリグン)の町。最南端部は山形県に
隣接。
〈面積〉
123.63平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)6,741人。
◎江戸時代、生駒氏1万石の城下町。
1889(明治22)町制施行。
2005. 3.22(平成17)由利郡の岩城町(イワキマチ)・由利町(ユリマチ)
・西目町(ニシメマチ)・鳥海町(チョウカイマチ)・東由利町(ヒガシユリマチ)・大
内町(オオウチマチ)・本荘市(ホンジョウシ)と合併して由利本庄市を発足。
★やしゃ
【夜叉】
◇[梵]yaksa(ヤクシャ)
○[仏]顔かたちが醜怪で、性質が勇猛、空を飛ぶインドの鬼神。
仏法守護神の八部衆(ハチブシュウ)の一つ。羅刹(ラセツ)とともに毘
沙門天(ビシャモンテン)の眷族(ケンゾク)とされる。初め人を害したが、
後には仏法に帰依(キエ)して守り神になった。
参照⇒はちぶしゅう(八部衆)
◎金色(コンジキ)夜叉:⇒こんじきやしゃ(金色夜叉)(1)
やしゃご
【やしゃご】
【玄孫】
○孫(マゴ)の孫。曾孫(ヒマゴ)の子。
曾孫(ソウソン)と来孫(ライソン)の間。
「やしわご(玄孫)」,「げんそん(玄孫)」,「鶴の子」とも呼ぶ。
参照⇒じそん(耳孫)
やしゃすん
【ヤシャスン】
◇[トルコ語]Yasasin
○歓呼(カンコ)の声・万歳。
⇒[1]ふらー(フラー)
★やしゃぶし
【ヤシャブシ】
【夜叉五倍子】
【夜叉附子】
◇[学]Alnus firma/Alnaster firma)
○[植]ブナ目(Fagales)カバノキ科(Betulaceae)ハンノキ属
(Alnus)ヤシャブシ亜属(Alnaster)の落葉小高木。
「ミネバリ(峰榛)」とも呼ぶ。
◎ヤシャブシ亜属を独立させてヤシャブシ属とも。
やしゃもん
【夜叉門】
○栃木県日光市にある大猷院廟(タイユウインビョウ)の門。
門の装飾が牡丹の彫刻で統一されていることから「牡丹門」と
も呼ばれる。
◎東照宮の陽明門にあたる。
やしゅう《やしう》
【野州】
◇[日]Yashu
○[歴]中国風の旧国名。
⇒しもつけ(下野)
★やしゅだら
【耶輸陀羅】
◇[梵]Yasodhara
○[人]釈迦(シャカ)の夫人。羅(「目」偏+「候」:補助4709)羅(ラゴラ)
の母。
釈迦の叔母で養母である摩訶波闍波提(マカハジャハダイ)につづい
て出家し、慚愧(ザンキ)第一と呼ばれた。
「耶輸陀羅比丘尼(ビクニ)」,「ヤショーダラー」とも呼ぶ。
参照⇒しゃかむに(釈迦牟尼)
やしゅだらびくに
【耶輸陀羅比丘尼】
○[人]⇒やしゅたら(耶輸陀羅)
やしゅまく
【ヤシュマク】
◇[アラビア語]yashmak、[英]yashmac
○[服]アラビア地方のイスラム教徒の女性が外出時にかぶる方
形のベール。
三角に折ってかぶり、顔も覆い隠す。
「ヤーシュマーク」,「ヤシュマック」とも呼ぶ。
参照⇒ちゃどる(チャドル),ぶるか(ブルカ),しゃるわーる
(シャルワール),へじゃぶ(ヘジャブ),にかぶ(ニカブ),じるば
ぶ(ジルバブ),あばや(アバヤ)
やーしゅまーく
【ヤーシュマーク】
◇[アラビア語]yashmak、[英]yashmac
○[服]⇒やしゅまく(ヤシュマク)
やーしゅまっく
【ヤーシュマック】
◇[アラビア語]yashmak、[英]yashmac
○[服]⇒やしゅまく(ヤシュマク)
やしょーだらー
【ヤショーダラー】
◇[梵]Yasodhara
○[人]⇒やしゅたら(耶輸陀羅)
★やじり
【鏃】
【矢尻】
◇[英]arrowhead
○()[]
参照⇒なかご(中子,中心)(6)
★やしろ
【社】
◇[日]Yashiro
○()
○()⇒やしろちょう(社町)
やしろじま
【屋代島】
◇[日]Yashiro Jima
○[地]山口県南東部の大島郡(オオシマグン)に属する、瀬戸内海(セト
ナイカイ)の島。
「周防大島(スオウオオシマ)」,「大島」とも呼ぶ。
〈面積〉
130平方キロメートル。
やしろちょう《やしろちやう》
【社町】
◇[日]Yashiro Cho
○兵庫県中南東部、加東郡(カトウグン)の町。
西国三十三所の25番札所清水寺がある。
〈面積〉
87.40平方キロメートル。
〈人口〉
1970(昭和45)1万7,073人。
1995(平成 7)2万1,415人。
◎もと、佐保神社の鳥居前町、丹波街道の宿場町。
1978(昭和53)兵庫教育大学、設置。
やじろべえ《やじろべゑ》
【弥次郎兵衛】
○(1)([英]balancing toy)短い立棒または人形に湾曲した細長
い横棒をつけ、横棒の両端に重りを取り付けた玩具(オモチャ)。
立棒の下端(支点)を指などで支えると、横棒を上下に押して
も、左右に大きくゆれながらバランスをとって簡単には倒れな
いようになっている。
「与次郎人形(ヨジロウニンギョウ)」,「与次郎兵衛(ヨジロベエ)」,「与次
郎」,「正直正兵衛」,「つりあいにんぎょう(釣り合い人形,釣合人
形)」とも呼ぶ。
◎(2)の弥次郎兵衛が振り分け荷物を肩にした姿の人形の意味。
参照⇒ふりわけ(振り分け,振分け)(3)
○(2)[文]十返舎一九(ジッペンシャ・イック)著『東海道中膝栗毛(ヒザク
リゲ)』に登場する主人公の一人。
参照⇒とうかいどうちゅうひざくりげ(東海道中膝栗毛),や
じきた(弥次喜多)
やしろぼんち
【八代盆地】
◇[日]Yashiro Bonchi
○[地]山口県東部の盆地。
本州で唯一のナベヅルの渡来地。
やしわご《やしはご》
【玄孫】
○⇒やしゃご(やしゃご,玄孫)
やしんし
【ヤシン師】
◇[英]spiritual leader Sheikh Ahmad Yassin(シェイク・ア
ハメド・ヤシン)
○[人]パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の創
設者・精神的指導者(1938〜2004. 3.22)。
1938(昭和13)アシュケロン近郊の村に生れる。
1948(昭和23)イスラエル建国で難民となり、ガザの難民キャ
ンプで育つ。
15歳の時に事故に遭い、車椅子生活となる。
福祉事業などに携わりながら、1978(昭和53)イスラエル占領
下のガザでハマスの前身となるエジプトの穏健派の原理主義組
織ムスリム同胞団のパレスチナ支部創設に参加。
1987.12.(昭和62)住民蜂起インティファーダ(Intifadah)を
契機にハマスを創設。
1989(平成元)イスラエル当局により逮捕、終身刑となる。
1997.10.(平成 9)アンマンでヨルダン当局に逮捕されたイス
ラエル情報部員との交換で釈放されガザに帰還。
2003. 9. 6(平成15)イスラエル軍の武装ヘリコプターのミサ
イル攻撃を受け、ヤシン師が手に軽症を負うなど15人が負傷。
2004. 3.22(平成16)未明、イスラエル軍の武装ヘリコプター
からのミサイル攻撃で殺害。
参照⇒[1]はます(ハマス)
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