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                    PDD図書館管理番号       0001.0090.2000.01

                 百   科   辞   書   《やくた》    編集:獨  澄旻

-------- やくた ------------------------------------------------
やくたい
	【薬袋】
	○(1)薬を入れる袋(フクロ)。
	 「薬嚢(ヤクノウ)」とも呼ぶ。
	○(2)鉄砲の火薬を入れて携行する小さな瓶。
	 参照⇒やくほう(薬包)(2)
やくたっと
	【ヤクタット】
	◇Yakutat
	○(1)(Yakutat Borough)⇒やくたっとぐん(ヤクタット郡)
	○(2)北アメリカ大陸北西端部、アメリカ合衆国アラスカ州(A-
	laska State)中南東部のヤクタット郡の郡都。
やくたっとぐん
	【ヤクタット郡】
	◇[英]Yakutat Borough
	○北アメリカ大陸北西端部、アメリカ合衆国アラスカ州(Alaska 
	State)中南東部の郡。北東部・東部をカナダに隣接し、南部・
	西部をアラスカ湾(Gulf of Alaska)に面する。
	 郡都はヤクタット。
やくたねごよう《やくたねごよふ》
	【ヤクタネゴヨウ】
	【屋久種子五葉】
	○[植]マツ目(Pinales)マツ科(Pinaceae)マツ属(Pinus )の常
	緑高木。ゴヨウマツ(五葉松)([学]Pinus parviflora)の一種。
	鹿児島県の屋久島と種子島にのみ自生。
	 明治時代に丸木舟の素材として乱伐され、環境省レッドデー
	タブックの絶滅危惧種(キグシュ)となっている。
やぐち
	【矢口】
	◇[日]Yaguchi
	○東京都大田区(オオタク)中南部の地域名。
	 矢口1〜3丁目、東矢口1〜3丁目。
	◎昭和初期まで多摩川の渡しがあった。
やぐちのわたしえき
	【矢口渡駅】
	○[交]東京都大田区(オオタク)にある、東急多摩川線の駅。
	 武蔵新田(ムサシニッタ)駅と蒲田(カマタ)駅の間。
	◎矢切(ヤギリ)の渡しは千葉県松戸市で、北総鉄道の矢切駅があ
	る。
やくーちゃ
	【ヤクーチャ】
	◇[露]Yakutiya、[英]Yakutia
	○サハ共和国(Respublika Sakha)の別称。
	 ⇒さはきょうわこく(サハ共和国)
	◎ロシア文字では"Якутия"。
やくちゅう
	【訳注】
	【訳註】
	○(1)翻訳者が付けた注釈。
	○(2)翻訳とその注釈。
やくちょう《やくちやう》
	【屋久町】
	◇[日]Yaku Cho
	○[古]鹿児島県熊毛郡(クマゲグン)の町。
	 屋久島(ヤクシマ)のほぼ南半分を占める。
	◎2007.10. 1(平成19)屋久島の北半分を占める上屋久町(カミヤクチョ
	ウ)と合併して屋久島町(ヤクシマチョウ)を発足。
やくーつく
	【ヤクーツク】
	◇Yakutsk
	○ロシア連邦共和国の東シベリア、サハ共和国(Respublika 
	Sakha)の首都。レナ川(Reka Lena)中流の西岸(左岸)にある河
	港都市。
	 極寒の地。
	〈人口〉
	 1979(昭和54)18万8,000人。
	 1994(平成 6)19万4,400人。
	◎1632(寛永 9)建設。
	 19世紀のロシア帝政期、政治犯の流刑地として知られる。
やくーと
	【ヤクート】
	◇Yakut
	○(1)シベリア北東部に居住するトルコ系の民族。
	 自称は「サハ(Sakha)」。
	○(2)[古]ロシア連邦のサハ共和国(Respublika Sakha)の旧称。
	 ⇒さはきょうわこく(サハ共和国)
やーくと
	【ヤークト】
	◇[独]Jagd
	○(1)(ドイツ語で)狩り・狩猟。
	◎猟犬:Jagdhund。
	○(2)(ドイツ語で)追跡。
	◎戦闘爆撃機:ヤークトボンバー(Jagdbomber)。
	 駆逐戦車:ヤークトパンサー(Jagdpanzer)。
やくどし
	【厄年】
	○[暦]陰陽道(オンヨウドウ)からきた説で、人の一生のあいだに厄
	難に遇(ア)うとして忌み慎んだ年齢。
	 男子は25歳・42歳・60歳、女子は19歳・33歳。特
	に42歳と33歳は大厄とされ、前後の年を前厄(マエヤク)・後厄
	(アトヤク)とも呼ぶ。
やーくとぼんばー
	【ヤークトボンバー】
	◇[独]Jagdbomber
	○[軍](ドイツ語で)戦闘爆撃機。
	 ⇒せんとうばくげきき(戦闘爆撃機)
やくにち
	【役日】
	○[暦]⇒ものび(物日)
やくのう《やくなう》
	【薬嚢】
	○(1)薬を入れる袋(フクロ)。
	 「薬袋(ヤクタイ)」とも呼ぶ。
	○(2)大口径砲で、薬包を装填する時に入れる絹布製の袋。
	 参照⇒やくほう(薬包)(2)
やくび
	【役日】
	○[古][暦]⇒ものび(物日)
やーくーぶべく
	【ヤークーブ・ベク】
	◇Jakub Bek
	○[人]⇒やーくーぶべぐ(ヤークーブ・ベグ)
★やーくーぶべぐ
	【ヤークーブ・ベグ】
	◇Jakub Beg
	○[人]コーカンド汗国の武将(1820〜1877)。
	 1867(慶応 3)新疆(シンキョウ)に進出しカシュガル(喀什喝爾)で
	ブズルグ・ハン・トラ(Buzurg Khan Tora)を追放して軍事政権
	を樹立。イギリス・ロシアと協定を締結。
	 1871(明治 4)ロシア軍、秩序回復を名目に新疆イリ地方に派
	兵(イリ事件)。
	 1876(明治 9)欽差大臣左宗棠(Zuo Zongtang)(サ・ソウトウ)により
	打破。
	 「ヤークーブ・ベク(Jakub Bek)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いりじけん(イリ事件,伊犁事件)
やくぶん
	【約分】
	◇[英]reduction
	○[数]分数の分母と分子を公約数で割って、分数の値(アタイ)を
	変えずに簡単な分数にすること。
	 参照⇒つうぶん(通分)
	〈例〉
	 3/9を約分すると1/3になる。
やくほう《やくはう》
	【薬包】
	○(1)[薬]粉薬(コナグスリ)・丸薬(ガンヤク)を紙に包んだもの。
	◎薬包紙:⇒やくほうし(薬包紙)
	 分包:⇒ぶんぽう(分包)
	○(2)火砲に使用する一発分の発射用火薬を、円筒形の紙に包
	んだもの。
	 参照⇒やくのう(薬嚢)(2),やくたい(薬袋)(2),はとろんし
	(ハトロン紙)
やくほうし《やくはうし》
	【薬包紙】
	○[薬]粉薬(コナグスリ)・丸薬(ガンヤク)を包むのに用いる正方形・
	耐湿性の紙。
	 参照⇒おぶらーと(オブラート)
やくまん
	【役満】
	◇[中]yi-man-guan(役満貫)
	○マージャン(麻雀)の上がり手で、特に決められた役。運も必
	要で手作りが難しく、希少価値があるとして普通の満貫の何倍
	かの点数とするルールが多い。
	 「役満貫」とも呼ぶ。
	◎天和(tianhe)(テンホー)。
	 地和(dihe)(チーホー)。
	 国士無双(guoshiwushuang)(コクシムソウ)。
	 大三元(dasanyuan)(ダイサンゲン)。
	 四喜和(sixihe)(スーシーホー)。
	 四暗刻(si'anke)(スーアンコー)。
	 清老頭(qinglaotou)(チンロートー)。
	 字一色(ziyise)(ツーイーソー)。
	 緑一色(lyuyise)(リューイーソー):⇒りゅーいーそー(緑一
	色)
	 九連宝灯(jiulianbaodeng)(チューレンパオトウ)。
やくまんがん
	【役満貫】
	◇[中]yi-man-guan(役満貫)
	○⇒やくまん(役満)
やくも
	【八雲】
	◇[日]Yakumo
	○(1)⇒やくもちょう(八雲町)
	○(2)[古]⇒やくもむら(八雲村)
やくもそう《やくもさう》
	【ヤクモソウ】
	【益母草】
	○[植]⇒めはじき(メハジキ,目弾き,目弾)(1)
やくもちょう《やくもちやう》
	【八雲町】
	◇[日]Yakumo Cho
	○北海道南西部、渡島支庁(オシマシチョウ)山越郡(ヤマコシグン)の町。
	 渡島半島の東側、内浦湾にのぞむ。
	〈面積〉
	 735.60平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)1万8,034。
	◎1919(大正 8)町制。
	◎島根県八束郡(ヤツカグン)には八雲村(ヤクモムラ)があった。
やくもの
	【役物】
	○(1)[建]特別な加工を施した建築材。良質で高価なものも含
	む。
	○(2)パチンコ台で、釘以外で玉の動きを変えるもの。
	 羽根・チューリップなど。
	 参照⇒ちゅーりっぷ(チューリップ)(3),くぎし(釘師)
やくもの
	【約物】
	◇[英]punctuation and glyphs
	○[印]文字・数字以外の各種の符号活字の総称。
	 句読点(クトウテン)・括弧類(カッコ・ルイ)・圏点(ケンテン)・漢文用の返
	り点など。
	 参照⇒ふせじ(伏せ字,伏字)(1),あすたりすく(アスタリスク)
	◎通常は読まない・発音しない活字。
	 「約」は「しめくくる、たばねる」の意味で、もとは句読点・括
	弧類を指した。
やくもむら
	【八雲村】
	◇[日]Yakumo Mura
	○[古]島根県北東部、八束郡(ヤツカグン)の村。
	◎2005. 3.31(平成17)松江市(マツエシ)に編入。
	◎北海道山越郡(ヤマコシグン)には八雲町(ヤクモチョウ)がある。
★やくようさるびあ
	【ヤクヨウサルビア】
	【薬用サルビア】
	◇[学]Salvia officinalis
	○[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)アキギリ属(Salvia)
	の多年草。南ヨーロッパ原産。
	 全草に芳香がある。
	 西洋では古くから薬用・ハーブとして栽培し、風邪薬・胃
	腸薬・婦人薬などに用いた。
	 また、葉を乾燥させて香辛料のセージ([英]sage)とする。
	 参照⇒せーじ(セージ)(3)
やくようにんじん
	【薬用ニンジン】
	【薬用人参】
	○[植]朝鮮ニンジンの別称。
	 ⇒ちょうせんにんじん(朝鮮ニンジン,朝鮮人参)
やくよけかんのん《やくよけくわんおん》
	【厄除観音】
	○奈良県大和郡山市の松尾寺の本尊、千手千眼観世音菩薩の別
	称。
	 参照⇒まつおでら(松尾寺)(3)
やくらだけ
	【矢倉岳】
	◇[日]Yakura Dake
	○[地]神奈川県南足柄市(ミナミアシガラシ)にある山。標高870メート
	ル。
やぐらだけ
	【櫓岳】
	◇[日]Yagura Dake
	○[地]鹿児島県、大隅諸島(オオスミショトウ)口之三島(クチノミシマ)の黒島
	(クロシマ)にある山。標高622メートル。
	 鹿児島郡(カゴシマグン)三島村(ミシマムラ)に属する。
やぐらどけい
	【櫓時計】
	○和時計(ワドケイ)の一種。
	 鐘楼(ショウロウ)に似た台に載せた置き時計。
	 「大名時計」とも呼ぶ。
やくりえき
	【八栗駅】
	○[交]香川県高松市牟礼町牟礼(ムレチョウムレ)にある高松琴平電鉄
	志度線の駅。
	 古高松(フルタカマツ)駅と六万寺(ロクマンジ)駅の間。
	◎旧住所は木田郡(キタグン)牟礼町(ムレチョウ)牟礼(ムレチョウ)。
	◎志度線には八栗新道(ヤクリシンミチ)駅もある。
	 JR高徳線には八栗口(ヤクリグチ)駅がある。
やくりぐちえき
	【八栗口駅】
	○[交]香川県高松市牟礼町牟礼(ムレチョウムレ)にあるJR高徳線の
	駅。
	 古高松南(フルタカマツミナミ)駅と讃岐牟礼(サヌキムレ)駅の間。
	◎旧住所は木田郡(キタグン)牟礼町(ムレチョウ)牟礼(ムレチョウ)。
	◎高松琴平電鉄志度線には八栗(ヤクリ)駅と八栗新道(ヤクリシンミチ)駅
	がある。
やくりょうおんす《やくりやうおんす》
	【薬量オンス】
	◇[英]apothecaries' ounce
	○⇒おんす(オンス)(1)
★やくると
	【ヤクルト】
	◇[登録商標]Yakult
	○(1)[経]飲料会社の一社。
	 旧称は「クロレラヤクルト」。
	○(2)[運]プロ野球球団の一つ。
	 ⇒すわろーず(スワローズ)
やぐるま
	【矢車】
	○(1)軸の周りに矢羽根の形の輻(ヤ)を放射状にとりつけたもの。
	 鯉幟りなどの竿(サオ)の先端に据(ス)えて高く上げ、風を受け
	てカラカラと回る。
	 参照⇒こいのぼり(鯉幟り,鯉幟)
	◎夏の季語。
	○(2)(1)をかたどった紋所(モンドコロ)の名前。
	○(3)矢を挿(サ)しておく台。
★やぐるまはっか
	【ヤグルマハッカ】
	【矢車薄荷】
	◇[学]Monarda fistulosa、[英]wild bergamot
	○[植]シソ目(Lamiales)シソ科(Lamiaceae)モナルダ属(Mon-
	arda)の植物。北アメリカ原産。
	 ベルガモット(bergamot)に似た香りを持つ。
	 「ベルガモット」とも呼ぶ。
	 参照⇒べるがもっと(ベルガモット)(1)
	◎近縁種:⇒たいまつばな(タイマツバナ,松明花)
やぐれーざー
	【ヤグ・レーザー】
	【YAGレーザー】
	◇[英]yttrium aluminum garnet laser
	○[電]イットリウム・アルミニウムガーネット結晶を使用した
	固体レーザー。
やけ
	【自棄】
	【焼け】
	○ものごとが思うようにならないため、結果を考えない投(ナ)
	げやりな行動をとること。自暴自棄(ジボウジキ)な行いをするこ
	と。また、そのさま。
	◎自棄を起こす,自棄になる
	◎「自棄」は当て字。
やけいしだけ
	【焼石岳】
	◇[日]Yakeishi Dake
	○[地]岩手県南西部、胆沢郡(イサワグン)胆沢町(イサワチョウ)と和賀郡
	(ワガグン)湯田町(ユダマチ)にある火山。標高1,548メートル。
	 栗駒国定公園に含まれる。
やけだけ
	【焼岳】
	◇[日]Yake Dake
	○[地]長野県と岐阜県にまたがる飛騨山脈(北アルプス)南部の
	鐘状(トロイデ)活火山。標高2,455メートル。
	 岐阜県(飛騨)側では「硫黄岳」と呼ぶ。
	◎1915. 6.(大正 4)大爆発の泥流が梓川(アズサガワ)をせき止め、
	大正池が出現。
やけっぱち
	【やけっぱち】
	【やけっ鉢】
	【自棄っぱち】
	【焼っぱち】
	○やけ(自棄)になること。
	 「やけのやんぱち」,「すてばち(捨て鉢,捨鉢)」とも呼ぶ。
	◎「やけ」を強めた「すてばち」との合成語。
	 擬人化:⇒やけのやんぱち(やけのやんぱち,やけのやん八,
	自棄のやん八,焼けのやんぱち)
やけのかんぱち
	【やけの勘八】
	○⇒やけのやんぱち(やけのやんぱち,やけのやん八,自棄のや
	ん八,焼けのやんぱち)
やけのやんぱち
	【やけのやんぱち】
	【やけのやん八】
	【自棄のやん八】
	【焼けのやんぱち】
	○やけ(自棄)になること。
	 「やけっぱち」,「やけの勘八」,「すてばち(捨て鉢,捨鉢)」とも呼ぶ。
	◎「やけ」を強めた「やけっぱち」を擬人化した言葉。
	 参照⇒やけっぱち(やけっぱち,やけっ鉢,自棄っぱち,焼っぱ
	ち)
やけぼくい《やけぼくひ》
	【焼け棒杭】
	【焼棒杭】
	【焼け木杭】
	【焼木杭】
	○⇒やけぼっくい(焼け棒杭,焼棒杭,焼け木杭,焼木杭)
やけぼっくい《やけぼつくひ》
	【焼け棒杭】
	【焼棒杭】
	【焼け木杭】
	【焼木杭】
	○焼けた杭(クイ)。燃えさしの切株。
	 「やけぼくい(焼け棒杭,焼棒杭,焼け木杭,焼木杭)」とも呼ぶ。
	 参照⇒やけぼっくいにひがつく(焼け棒杭に火が付く,焼棒杭
	に火が付く,焼け木杭に火が付く,焼木杭に火が付く)
やけぼっくいにひがつく《やけぼつくひにひがつく》
	【焼け棒杭に火が付く】
	【焼棒杭に火が付く】
	【焼け木杭に火が付く】
	【焼木杭に火が付く】
	○(1)[慣用句]過去に関係のあったものは一度とだえても、ま
	た元にもどりやすいこと。
	○(2)[慣用句](特に)男女の恋愛関係は一度縁が切れても、再
	び元にもどりやすいこと。
	 ⇔ふくすいぼんにかえらず(覆水盆に返らず,覆水不返盆)
	 参照⇒あるてりーべ(アルテリーベ)
やけやま
	【焼山】
	◇[日]Yake Yama
	○(1)[地]秋田県北東部の花輪(ハナワ)盆地の南、鹿角市(カズノシ)
	八幡平(ハチマンタイ)と仙北郡(センボクグン)田沢湖町(タザワコマチ)との境
	にある複式火山。標高1,366メートル。
	 外輪山は南北にやや長い楕円形を示し、中央火口丘鬼ヶ城が
	ある。
	 十和田八幡平国立公園に含まれ、山麓には玉川温泉(田沢湖
	町)など多くの温泉がある。
	 「熊沢山」とも呼ぶ。
	○(2)[地]新潟県南西部にある複式活火山。標高2,400メートル。
	頸城三山(クビキサンザン)の一つ。
	 糸魚川市(イトイガワシ)と妙高市の境に位置し、東方に火打山(ヒウ
	チヤマ)(2,462メートル)がある。
	 富士火山帯の北端に属する妙高火山群の一峰で、頂に周囲
	500メートル・深さ150メートルの楕円形の火口がある。火口の
	北側は破壊され、北斜面には泥流堆積物でできた平坦地(ヘイタンチ)
	の賽河原(サイノカワラ)がある。
	 登山基地は山麓の笹倉温泉。
	 上信越高原国立公園に含まれる。
	○(3)[地]神奈川県津久井郡津久井町(ツクイマチ)の中北西部、藤野
	町(フジノマチ)よりにある山。標高1,060メートル。
やげん
	【薬研】
	○[薬]主として漢方で、製薬に用いる金属製の器具。
	 細長い舟形で、中がV字形に深くくぼんでいる。これに薬種
	を入れ、軸のついた扁円状の車輪様の薬研車を、きしらせて薬
	種を押し砕き、細かくする。
	 「薬卸(クスリオロ)し」,「きさげ」とも呼ぶ。
	 参照⇒にゅうばち(乳鉢)
やげんそだち
	【薬研育ち】
	○[古]芸妓(ゲイコ)の別称。
	 参照⇒やげんぼり(薬研堀)(2)
やげんぼり
	【薬研堀】
	◇[日]yagembori/Yagembori/Yagen Bori
	○(1)薬研の形のようにV字形に掘った底の狭い堀。
	○(2)[歴]江戸時代、東京都中央区東日本橋の両国橋西詰の付
	近にあった堀。
	 日本橋付近の米・竹・材木などの蔵に物資を運送する水路と
	して利用されていた。江戸中期、御米蔵の築地移転後に一部を
	残して埋め立てられ、その一帯の地名として残った。
	 薬研堀不動があり、付近は芸妓(ゲイコ)や中条流の医師が多く
	居住した。
	 参照⇒やげんぼりふどう(薬研堀不動),やげんそだち(薬研育
	ち)
やげんぼりふどう
	【薬研堀不動】
	○東京都中央区東日本橋にある真言宗智山派の寺、薬研堀不動
	院。また、その本尊。
やこうか《やかうくわ》
	【ヤコウカ】
	【夜香花】
	○[植]⇒やこうぼく(ヤコウボク,夜香木)
★やこうがい《やくわうがひ》
	【ヤコウガイ】
	【夜光貝】
	◇[学]Turbo marmoratus
	○[貝]原始腹足目(Archaeogastropoda)サザエ科(Turbinidae)
	リュウテン属(Turbo)の海産の巻貝。
	 貝殻の真珠層の薄片を磨き出し、螺鈿(ラデン)や貝細工に用い
	る。
	 「ヤクガイ(屋久貝)」とも呼ぶ。
	 参照⇒らでん(螺鈿)
やこうしんだいとっきゅう《やかうしんだいとくきふ》
	【夜行寝台特急】
	○[交]⇒ぶるーとれいん(ブルートレイン)
やこうどけい
	【夜光時計】
	○(1)針と文字盤の文字に発光塗料を塗った時計。
	 塗料の中の微量の放射能物質により発光物質が暗中でも光り、
	時刻を知ることができる。
	 第二次世界大戦中に多用された。
	◎ラジウムを使用していたため、製造者・使用者が被爆した。
	 現在は製造していない。
	 参照⇒もなざいと(モナザイト)
	◎放射線障害防止法では1ギガベクレル以上は文部科学省に届
	出が必要。
	 トリチウムを使用した夜光時計・方位磁石などは販売されて
	いる。
	○(2)蛍光時計・蓄光時計の別称。
やこうぼく《やかうぼく》
	【ヤコウボク】
	【夜香木】
	◇[学]Cestrum nocturnum、[英]night jasmine
	○[植]ナス目(Solanales)ナス科(Solanaceae)キチョウジ属
	(Cestrum)の低木。
	 高さ2〜3メートル。
	 西インド諸島原産で、温室花木として鑑賞用に栽培される。
	 鋸歯(キョシ)のない長楕円形の葉を互生し、夏に白黄色の筒状
	花をつけ夜に強い芳香を放つ。
	 「ヤコウカ(夜香花)」,「セストラム([羅]cestrum)」とも呼ぶ。
	 参照⇒せすとらむ(セストラム)
★[1]やこーび
	【ヤコービ】
	◇Friedrich Heinrich Jacobi(フリードリヒ・ヤコービ)
	○[人]ドイツの哲学者(1743〜1819)。
★[2]やこーび
	【ヤコービ】
	◇Karl Gustav Jakob Jacobi/Carl Gustav Jacob Jacobi
	○[人]ドイツの数学者(1804〜1851)。
★やこぶ
	【ヤコブ】
	◇[羅]Jacobus、[西][葡]San Tiago、[英]James
	○(1)[聖](Jacob)イサク(Isaac)とレベカ(Rebekah)の子、イス
	ラエル民族12部族の祖。エサウ(Esau)の弟。
	 参照⇒よせふ(ヨセフ)(1),えさう(エサウ),じゅうにぶぞく
	(十二部族)
	◎ヤコブの梯子:⇒やこぶのはしご(ヤコブの梯子)(1)
	○(2)[人]イエスの兄弟、初代エルサレム司教(?〜AD.  62)。
	○(3)[人](Iakob)ゼベタイ(Zebedee)の子、十二使徒の一人(?
	〜AD.  44)。十二使徒の一人ヨハネの兄。元ガリラヤの漁師。
	 ユダヤ王ヘロデ・アグリッパ一世(Herod Agrippa I)によっ
	て殺された。
	 「大ヤコブ(James the Great)」,「コンポステーラのヤコブ
	(James of Compostela)」とも呼ぶ。
	 参照⇒じゅうにしと(十二使徒),よはね(ヨハネ)
	○(4)[人](Iakob)アルパヨ(アルファイ<Alphaeus>)の子、十二
	使徒の一人。
	 「小ヤコブ(James the Less)」とも呼ぶ。
	 参照⇒じゅうにしと(十二使徒)
	◎イエスの兄弟のヤコブ(2)と同一人物という説もある。
やこぶせん
	【ヤコブセン】
	◇Jens Peter Jacobsen
	○[人]デンマークの自然主義小説家(1847〜1885)。
	 はじめ植物学を研究、無神論者でダーウィンに傾倒する。の
	ち文学に専念し自然主義文学を描く。
	 著書は長編『マリ・グルッベ夫人』・『ニールス・リーネ』
	や短編『死と愛』・『モーゲンス』など。
やこぶそん
	【ヤコブソン】
	◇Roman Jakobson
	○[人]ロシア出身でアメリカの言語学者(1896.10.11〜1982. 7.
	18)。モスクワ生れ。
	 1941(昭和16)アメリカに移住。
	 フォルマリズム詩学形成に努め、プラハ言語学サークル(プ
	ラーグ学派)の創始者の一人。
	 電気工学者たちの協力を得て音響的事実から音韻論を分析。
	 著書は1952(昭和27)共著『音声分析序説(Preliminaries to 
	Speech Analysis)』・『一般言語学』など。
やこぶのこゆだ
	【ヤコブの子ユダ】
	◇[英]Judas son of James
	○[宗]⇒[1]ゆだ(ユダ)(1)
やこぶのはしご
	【ヤコブの梯子】
	◇[英]Jacob's ladder
	○(1)[聖]『旧約聖書』「創世記」ヤコブが夢に見た、地上から
	天にまで届くハシゴ。
	 参照⇒くものいと(蜘蛛の糸)(3)
	○(2)[海]縄梯子(ナワバシゴ)。
	○(3)[植](Jacob's-ladder)ハナシノブ(花忍)。
	 ⇒はなしのぶ(ハナシノブ,花忍)
やこぶびょう《やこぶびやう》
	【ヤコブ病】
	◇[英]Creutzfeldt-Jakob disease
	○[病]クロイツフェルト・ヤコブ病の俗称。アミロイドーシス
	の一種。
	 脳疾患の一種で、致死性痴呆症の難病。急速に痴呆が進み、
	発症後1〜2年で死亡するケースが多い。
	 世界人口あたり100万人に毎年1人の割合で散発的に発生し
	ている(孤発型)が、伝達経路は不明。死亡した患者の脳細胞を
	移植したマウスが発病することから、伝達性因子の存在は確認
	されている。散発性以外に15〜20%の家族性伝達の場合(遺伝
	型)がある。
	 現在、<1>原因不明の孤発型、<2>角膜・乾燥硬膜移植などで
	感染する医原型、<3>遺伝型(家族型)、<4>狂牛病から感染する
	変異型(新型)の4種類に分類。
	 略称は「CJD」。
	 参照⇒ぷりおん(プリオン)
	◎1921(大正10)ヤコブ、症例を報告。
	 1996(平成 8)科学雑誌「ネイチャー」(1996年10月24日号)で、
	新型ヤコブ病は狂牛病に由来する可能性があるという論文が発
	表される。
	 参照⇒へんいがたくろいつふぇるとやこぶびょう(変異型ク
	ロイツフェルト・ヤコブ病)
	◎ドイツのB・ブラウン(B.Braun)社が製造した商品名ライオ
	デュラ(Lyodura)、移植用のヒト乾燥硬膜から感染が発生。硬
	膜使用後の発症者は国内で70人が確認される。この場合、「薬
	害ヤコブ病」と呼ぶ。
	 1987. 2.(昭和62)アメリカ疾病管理防疫センター(CDC)か
	ら感染に対する警告が出されていた。しかし、日本では薬害エ
	イズと同様に回収されることもなく脳外科手術などで使い続け
	られ、1997(平成 9)厚生省は出荷停止・回収を指示。
	 1996(平成 8)より訴訟争議が発生している。
	◎リビアのユダヤ人では発生率が数十倍高く、ヒツジの脳や眼
	球を好んで食するためと考えられている。
	◎アルツハイマー病と酷似するが、アルツハイマー病には伝達
	性がない。
[1]やこぶれふ
	【ヤコブレフ】
	◇Yakovlev
	○[空][軍]ロシアの航空機製造会社。また、その航空機名。
	◎Yak−15:ソ連空軍に配備された最初のジェット戦闘機。
	NATOコードネームはフェザー(Feather)。
	 Yak−23:戦闘機。NATOコードネームはフローラ
	(Flora)。
	 Yak−40:小型ジェット旅客機。
	 Yak−42:ジェット旅客機。
[2]やこぶれふ
	【ヤコブレフ】
	◇Aleksandr Sergueievitch Yakovlev(アレクサンドル・ヤコ
	ブレフ)
	○[人]ソビエト連邦の航空機設計技術者(1906. 3.19〜1989. 8.
	22)。
★[3]やこぶれふ
	【ヤコブレフ】
	◇Aleksandr Yakovlev(アレクサンドル・ヤコブレフ)
	○[人]ソビエト連邦の改革派政治家(1923〜2005.10.18)。ヤロ
	スラブリ州(Yaroslavskaya Oblast)生れ。
	 第二次世界大戦で赤軍に従軍。
	 1943(昭和18)共産党に入党。
	 1982(昭和57)カナダ大使当時、ゴルバチョフ(Mikhail Gorba-
	chev)と知り合う。
	 1985(昭和60)誕生したゴルバチョフ政権の共産党思想宣伝部
	長としてグラスノスチ(情報公開)を推進し、映画・新聞・雑誌
	などに言論の自由を与え、ペレストロイカ(改革)を実行。
	 1986(昭和61)共産党書記。
	 1987(昭和62)政治局員。
	 1988. 9.(昭和63)党外交政策委員長。
	 1990(平成 2)3月〜12月大統領会議メンバー。
	 1991. 7.(平成 3)ゴルバチョフ政権の反動化に抗議して離党。
	 ソ連解体後、社会民主党を創設。
	◎「ペレストロイカの設計者」と呼ばれた。
★[4]やこぶれふ
	【ヤコブレフ】
	◇Yegor Yakovlev(エゴール・ヤコブレフ)
	○[人]ロシアのジャーナリスト(1930. 3.14〜2005. 9.18)。
	 1986〜1991(昭和61〜平成 3)有力紙「モスクワ・ニュース
	(Moskovskie Novosti)」の編集長を務め、グラスノスチ(情報公
	開)の旗手として一世を風靡。
	 参照⇒ぐらすのすち(グラスノスチ)
やこぺってぃ
	【ヤコペッティ】
	◇Gualtiero Jacopetti(グアルティエロ・ヤコペッティ)
	○[人]イタリアの映画監督(1919. 9. 4〜2011. 8.17)。
	 作品は『世界残酷物語』シリーズなど。
やーこん
	【ヤーコン】
	◇yacon、[学]Samallanthus sonchifolia
	○[農]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)の多年草・根菜。
	南米アンデス高地原産。
	 根菜の姿・形はサツマイモに似る。
	 フラクトオリゴ糖(Oligo frutose)を多量に含み、生活習慣
	病の予防やダイエット効果があるとされる。
	 日本でも栽培されている。
やざ
	【矢座】
	◇[羅]Sagitta(サギタ)
	○[天]北天の星座の一つ。
	 8月下旬〜9月中旬の夕刻に南中する、矢印形の小星座。
	 天の川中、鷲座(Aquila)の北、小狐座(Vulpecula)の南に、
	四等星4個が矢の形に並んでいる。
	◎ギリシア神話では、アポロの矢、またエロスの矢とされる。
やざいけえき
	【谷在家駅】
	○[交]東京都足立区谷在家3丁目にある都営日暮里・舎人ライ
	ナーの駅。
	 西新井大師西(ニシアライダイシニシ)駅と舎人公園(トネリコウエン)駅の間。
やさいばたけ
	【野菜畑】
	◇[日]yasai batake
	○[農]⇒さいえん(菜園)
★やさおとこ
	【優男】
	○
やさか
	【八坂】
	◇[日]Yasaka
	○(1)京都府京都市東山区西部のの地域名。
	 八坂神社の一帯で、地名としては八坂上町(ヤサカカミマチ)がある。
	○(2)[交]⇒やさかえき(八坂駅)
やさかえき
	【八坂駅】
	○(1)[交]東京都東村山市(ヒガシムラヤマシ)栄町(サカエチョウ)にある西武
	多摩湖線の駅。
	 萩山(ハギヤマ)駅と武蔵大和(ムサシヤマト)駅の間。
	○(2)[交]岐阜県郡上市美並町上田(ミナミチョウカミタ)にある長良川鉄
	道越美南線の駅。
	 木尾(コンノ)駅とみなみ子宝温泉(コダカラオンセン)駅の間。
	◎旧住所は岐阜県郡上郡(グジョウグン)美並村(ミナミムラ)上田(カミダ)。
★やさかじんじゃ
	【八坂神社】
	○京都府京都市東山区祇園町北側(ギオンマチキタガワ)にある神社。
	元官幣大社。
	 旧称は「祇園社(ギオンシャ)(比叡山延暦寺別院の祇園感神院)」で、
	1868(慶応 4)改称。
	 参考⇒いぬじにん(犬神人)
	◎京都の人からは「祇園さん」と呼ばれる。
	 夏(7月17日)は「祇園会(ギオンエ)」、別名「祇園祭(マツリ)」。冬は
	大晦日(オオミソカ)の「朮祭(オケラマツリ)」、別名「おけら火」で有名。
	 参照⇒ぎおんえ(祇園会),おけらまつり(朮祭,白朮祭)
やさかちょう《やさかちやう》
	【弥栄町】
	◇[日]Yasaka Cho
	○[古]京都府北西部、竹野郡(タケノグン)の町。
	◎2004. 4. 1(平成16)竹野郡の網野町(アミノチョウ)・丹後町(タンゴチョ
	ウ)、中郡(ナカグン)の峰山町(ミネヤマチョウ)・大宮町(オオミヤチョウ)、熊野
	郡(クマノグン)の久美浜町(クミハマチョウ)と合併して京丹後市(キョウタンゴシ)
	を発足。
やさかとう《やさかたう》
	【八坂塔】
	○[俗]⇒やさかのとう(八坂の塔)
やさかのとう《やさかのたう》
	【八坂の塔】
	○[俗]京都府京都市東山区八坂の法観寺(ホウカンジ)の五重塔の通
	称。
	 参照⇒ほうかんじ(法観寺)
やさぐれ
	【やさぐれ】
	○(1)[俗]家出人・家出。
	○(2)[俗](転じて)宿無し・住居不定者。
やさぐれる
	【やさぐれる】
	○(1)[俗]家出する。
	○(1)[俗](転じて)すねる・ふくれる・投げやりになる・自暴
	自棄になる。
やさとまち
	【八郷町】
	◇[日]Yasato Machi
	○茨城県中央部、新治郡(ニイハリグン)の町。
	 気象庁地磁気観測所がある。
	〈面積〉
	 1970(昭和45)152.32平方キロメートル。
	 153.68平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1970(昭和45)2万7,433人。
	 1995(平成 7)3万0,681人。
	◎1955(昭和30)柿岡町・林村・園部村・瓦会村・恋瀬村・葦穂
	村・小幡村・小桜村の1町7村が合併して発足。
やざま
	【矢狭間】
	○狭間(サマ,ハザマ)の一種。
	 城塀・櫓(ヤグラ)や軍船の胴壁などに設けた、中から弓で矢を
	敵兵に射(イ)るための穴。
	 「箭眼(センガン)」とも呼ぶ。
	 参照⇒てっぽうざま(鉄砲狭間)
やさん
	【野蚕】
	◇[日]yasan
	○[昆]鱗翅目(リンシモク)(チョウ目)(Lepidoptera)カイコガ上科
	(Bombycoidea)ヤママユ科(Saturniidae)の蛾(ガ)。
	 天然のカイコ(蚕)・野生のカイコ。
	 山繭(ヤママユ)・柞蚕(サクサン)・樟蚕(クスサン)・楓蚕(フウサン)など。
	 ⇔かさん(家蚕)
	◎野蚕糸:⇒やさんし(野蚕糸)
	 山繭:⇒やままゆ(ヤママユ,山繭,天蚕)
	 柞蚕:⇒さくさん(サクサン,柞蚕)
	 樟蚕:⇒くすさん(クスサン,樟蚕)
	 楓蚕:⇒ふうさん(フウサン,楓蚕)
やーさん
	【ヤーさん】
	○(1)[俗]⇒やくざ(やくざ,ヤクザ)(2)
	○(2)[俗]⇒やくざ(やくざ,ヤクザ)(3)
やさんし
	【野蚕糸】
	◇[日]yasanshi/yasan-shi
	○野蚕(ヤサン)から紡(ツム)いだ絹糸。
	 参照⇒やさん(野蚕)
やし
	【ヤシ】
	◇Iasi
	○(1)(judet Iasi)⇒やしけん(ヤシ県)
	○(2)ルーマニア北東部、ヤシ県の県都。
	 ブドウ栽培地帯の中心地。
	〈人口〉
	 1969(昭和44)17万9,405人。
	 1992(平成 4)34万2,994人(推計)。
	◎1564〜1862(永禄 7〜文久 2)モルドバ公国(Principality of 
	Moldova)の首都。
やし
	【ヤシ】
	【椰子】
	○[植]熱帯産のヤシ目(Arecales)ヤシ科(Arecaceae)の常緑喬
	木の総称。
	 ココヤシ・アブラヤシ・サトウヤシ・ナツメヤシ・ニッパヤ
	シなど。普通ココヤシを指す。
	 葉は羽状複葉のものと扇状のものとがある。実は大形でかた
	く、中の汁は飲料。胚乳を乾燥したコプラは脂肪に富み、ヤシ
	油の原料。
	◎シュロ属(Trachycarpus):⇒しゅろ(シュロ,棕櫚,棕梠,椶櫚)
やし
	【香具師】
	【野師】
	【矢師】
	【弥四】
	○縁日・祭礼などの人出の多いところで見せ物をして人を集め、
	粗末・粗悪な物を売る人。
	 「的屋(テキヤ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒てきや(てき屋,的屋),はすのはあきない(蓮の葉商い),
	おとしまえ(落し前,落とし前),がまのあぶら(ガマの油,蝦蟇の
	油,蝦蟇の膏)
	◎「さくら」を使ったり、いかさま物を売ったりする。
	 また、「やくざ」と結びつき集団・縄張りを作り、親分・子分
	の恩顧奉仕関係を形成するものが多い。
やーじぇん
	【ヤージェン】
	【軋箏】
	【牙筝】
	◇[中]yazheng
	○[楽]中国の民族楽器の一つ。
	 ヤスリをかけた木の枝でこすって演奏する、小型の琴(コト)に
	似た撥弦楽器(筝)。
やしおし《やしほし》
	【八潮市】
	◇[日]Yashio Shi
	○埼玉県南東部の市。東部を三郷市(ミサトシ)、西部を草加市(ソウカ
	シ)に接し、南部を東京都に隣接。
	 特産は浴衣地(ユカタジ)。
	〈面積〉
	 18.03平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1970(昭和45)3万7,323人。
	 2000(平成12)7万4,954人。
	◎1889(明治22)町村制にともない、潮止(シオドメ)村・八幡(ヤハタ)
	村・八條(ハチジョウ)村が誕生。
	 1956(昭和31)潮止村・八幡村の2村と、八條村の大部分が合
	併して八潮村を発足。
	 1964(昭和39)町制施行し、八潮町となる。
	 1972. 1.15(昭和47)市制施行。
★やしか
	【ヤシカ】
	○[歴][経]写真機製造会社。
	 参照⇒こんたっくす(コンタックス)
	◎1983.10. 1(昭和58)(株)京セラに吸収合併。
	 2007. 7.29(平成19)(株)京セラ、ヤシカの商標を香港の企業
	グループ「JNCデイタム・テック・インターナショナル」に4
	月1日付で譲渡。
やしきがみ
	【屋敷神】
	◇[日]yashikigami/yashiki-gami
	○屋敷地の一隅やその隣接地に祀(マツ)る神。
	 主に同族の集団で祀(マツ)られる、稲荷(イナリ)・八幡(ハチマン)・
	熊野(クマノ)・神明(ミョウジン)・秋葉(アキバ)などの神。
	 「じぬしのかみ(地主の神,地主神)」,「じがみ(地神)」,「じしん
	(地神)」とも呼ぶ。
やじきた
	【弥次喜多】
	○(1)楽しい漫遊旅行。
	 「弥次喜多道中(ドウチュウ)」とも呼ぶ。
	○(2)好一対の滑稽者。気の合った友達同士。
	◎十返舎一九(ジッペンシャ・イック)著『東海道中膝栗毛(ヒザクリゲ)』
	に登場する主人公、弥次郎兵衛(弥次さん)・喜多八(喜多さん)
	の略称から。
	 参照⇒とうかいどうちゅうひざくりげ(東海道中膝栗毛)
やじきたどうちゅう《やじきただうちゆう》
	【弥次喜多道中】
	○⇒やじきた(弥次喜多)(1)
やしけん
	【ヤシ県】
	◇judet Iasi、[英]Iasi County
	○ルーマニア北東部の県。東部をモルドバに隣接。
	 県都はヤシ。
	〈面積〉
	 5,469平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1992(平成 4)80万6,800人(推計)。
やしこぽいーる
	【ヤシコポイール】
	◇Yaxcopoil
	○メキシコ東南部、ユカタン半島北部のユカタン州(estado de 
	Yucatan)中央部の地名。
	 北緯20.02°、西経88.95°の地。
やじでぃきょう《やじぢけう》
	【ヤジディ教】
	◇[英]Yazdanism
	○[宗]⇒やずでぃきょう(ヤズディ教)
やじでぃーきょう《やじぢけう》
	【ヤジディー教】
	◇[英]Yazdanism
	○[宗]⇒やずでぃきょう(ヤズディ教)
やしのみ
	【椰子の実】
	○[楽]島崎藤村(トウソン)作詞、大中寅二(オオナカ・トラジ)作詞の歌謡
	曲。
	◎1936.12.(昭和11)東海林太郎(ショウジ・タロウ)の歌でレコード発
	売。
やじぶか《やぢぶか》
	【ヤジブカ】
	【親父鱶】
	○[魚]メジロザメ(目白鮫)の別称。
	 ⇒めじろざめ(メジロザメ,目白鮫)(3)
やしま
	【やしま】
	○[海]海上保安庁のみずほ型ヘリコプター搭載巡視船(PLH
	22)。
	 横浜海上保安部に配備。
	◎1988.12. 1(昭和63)竣工。
やしま
	【八島】
	◇[日]Yashima
	○(1)⇒やしま(八洲,八島)
	○(2)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。1万2千トン。
	◎日清戦争に間に合せるため官吏の給料1割返納で建艦し、
	1895(明治28)就役。
やしま
	【八洲】
	【八島】
	◇[日]Yashima
	○(1)[古]日本国の別称。
	 「おおやしま(大八洲,大八島)」とも呼ぶ。
	◎多くの島から成る、の意味。
	○(2)[古]日本の古称の「やしま(八島)」に、淡路島(アワジシマ)・
	四国・隠岐島(オキノシマ)・九州・壱岐島(イキノシマ)・対馬(ツシマ)・佐
	渡島(サドガシマ)・本州をあてたもの。
やしま
	【矢島】
	◇[日]Yashima
	○⇒やしままち(矢島町)
★やしま
	【屋島】
	◇[日]Yashima
	○[地]香川県高松市北東部、瀬戸内海に突出する陸繋島(リクケイト
	ウ)。
	 かつては海に囲まれた島であった。
	◎南嶺に屋島寺がある。
★やしまのたたかい《やしまのたたかひ》
	【屋島の戦い】
	○[歴]1185(元暦 2. 2.)の源氏と平家の戦い。
	 前年、一ノ谷の戦いに敗れた平氏が屋島(高松市東方)を根拠
	地として勢力の立直しをはかっていた。源義経(ヨシツネ)は対岸の
	渡辺(大阪市)から四国に進み、屋島を襲撃。
	 平氏は海上に退却し、一ヶ月余の後、壇ノ浦で滅亡。
	 参照⇒うくろのこま(鵜黒の駒)
やしままち
	【矢島町】
	◇[日]Yashima Machi
	○[古]秋田県南部、由利郡(ユリグン)の町。最南端部は山形県に
	隣接。
	〈面積〉
	 123.63平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)6,741人。
	◎江戸時代、生駒氏1万石の城下町。
	 1889(明治22)町制施行。
	 2005. 3.22(平成17)由利郡の岩城町(イワキマチ)・由利町(ユリマチ)
	・西目町(ニシメマチ)・鳥海町(チョウカイマチ)・東由利町(ヒガシユリマチ)・大
	内町(オオウチマチ)・本荘市(ホンジョウシ)と合併して由利本庄市を発足。
★やしゃ
	【夜叉】
	◇[梵]yaksa(ヤクシャ)
	○[仏]顔かたちが醜怪で、性質が勇猛、空を飛ぶインドの鬼神。
	 仏法守護神の八部衆(ハチブシュウ)の一つ。羅刹(ラセツ)とともに毘
	沙門天(ビシャモンテン)の眷族(ケンゾク)とされる。初め人を害したが、
	後には仏法に帰依(キエ)して守り神になった。
	 参照⇒はちぶしゅう(八部衆)
	◎金色(コンジキ)夜叉:⇒こんじきやしゃ(金色夜叉)(1)
やしゃご
	【やしゃご】
	【玄孫】
	○孫(マゴ)の孫。曾孫(ヒマゴ)の子。
	 曾孫(ソウソン)と来孫(ライソン)の間。
	 「やしわご(玄孫)」,「げんそん(玄孫)」,「鶴の子」とも呼ぶ。
	 参照⇒じそん(耳孫)
やしゃすん
	【ヤシャスン】
	◇[トルコ語]Yasasin
	○歓呼(カンコ)の声・万歳。
	 ⇒[1]ふらー(フラー)
★やしゃぶし
	【ヤシャブシ】
	【夜叉五倍子】
	【夜叉附子】
	◇[学]Alnus firma/Alnaster firma)
	○[植]ブナ目(Fagales)カバノキ科(Betulaceae)ハンノキ属
	(Alnus)ヤシャブシ亜属(Alnaster)の落葉小高木。
	 「ミネバリ(峰榛)」とも呼ぶ。
	◎ヤシャブシ亜属を独立させてヤシャブシ属とも。
やしゃもん
	【夜叉門】
	○栃木県日光市にある大猷院廟(タイユウインビョウ)の門。
	 門の装飾が牡丹の彫刻で統一されていることから「牡丹門」と
	も呼ばれる。
	◎東照宮の陽明門にあたる。
やしゅう《やしう》
	【野州】
	◇[日]Yashu
	○[歴]中国風の旧国名。
	 ⇒しもつけ(下野)
★やしゅだら
	【耶輸陀羅】
	◇[梵]Yasodhara
	○[人]釈迦(シャカ)の夫人。羅(「目」偏+「候」:補助4709)羅(ラゴラ)
	の母。
	 釈迦の叔母で養母である摩訶波闍波提(マカハジャハダイ)につづい
	て出家し、慚愧(ザンキ)第一と呼ばれた。
	 「耶輸陀羅比丘尼(ビクニ)」,「ヤショーダラー」とも呼ぶ。
	 参照⇒しゃかむに(釈迦牟尼)
やしゅだらびくに
	【耶輸陀羅比丘尼】
	○[人]⇒やしゅたら(耶輸陀羅)
やしゅまく
	【ヤシュマク】
	◇[アラビア語]yashmak、[英]yashmac
	○[服]アラビア地方のイスラム教徒の女性が外出時にかぶる方
	形のベール。
	 三角に折ってかぶり、顔も覆い隠す。
	 「ヤーシュマーク」,「ヤシュマック」とも呼ぶ。
	 参照⇒ちゃどる(チャドル),ぶるか(ブルカ),しゃるわーる
	(シャルワール),へじゃぶ(ヘジャブ),にかぶ(ニカブ),じるば
	ぶ(ジルバブ),あばや(アバヤ)
やーしゅまーく
	【ヤーシュマーク】
	◇[アラビア語]yashmak、[英]yashmac
	○[服]⇒やしゅまく(ヤシュマク)
やーしゅまっく
	【ヤーシュマック】
	◇[アラビア語]yashmak、[英]yashmac
	○[服]⇒やしゅまく(ヤシュマク)
やしょーだらー
	【ヤショーダラー】
	◇[梵]Yasodhara
	○[人]⇒やしゅたら(耶輸陀羅)
★やじり
	【鏃】
	【矢尻】
	◇[英]arrowhead
	○()[]
	 参照⇒なかご(中子,中心)(6)
★やしろ
	【社】
	◇[日]Yashiro
	○()
	○()⇒やしろちょう(社町)
やしろじま
	【屋代島】
	◇[日]Yashiro Jima
	○[地]山口県南東部の大島郡(オオシマグン)に属する、瀬戸内海(セト
	ナイカイ)の島。
	 「周防大島(スオウオオシマ)」,「大島」とも呼ぶ。
	〈面積〉
	 130平方キロメートル。
やしろちょう《やしろちやう》
	【社町】
	◇[日]Yashiro Cho
	○兵庫県中南東部、加東郡(カトウグン)の町。
	 西国三十三所の25番札所清水寺がある。
	〈面積〉
	 87.40平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1970(昭和45)1万7,073人。
	 1995(平成 7)2万1,415人。
	◎もと、佐保神社の鳥居前町、丹波街道の宿場町。
	 1978(昭和53)兵庫教育大学、設置。
やじろべえ《やじろべゑ》
	【弥次郎兵衛】
	○(1)([英]balancing toy)短い立棒または人形に湾曲した細長
	い横棒をつけ、横棒の両端に重りを取り付けた玩具(オモチャ)。
	 立棒の下端(支点)を指などで支えると、横棒を上下に押して
	も、左右に大きくゆれながらバランスをとって簡単には倒れな
	いようになっている。
	 「与次郎人形(ヨジロウニンギョウ)」,「与次郎兵衛(ヨジロベエ)」,「与次
	郎」,「正直正兵衛」,「つりあいにんぎょう(釣り合い人形,釣合人
	形)」とも呼ぶ。
	◎(2)の弥次郎兵衛が振り分け荷物を肩にした姿の人形の意味。
	 参照⇒ふりわけ(振り分け,振分け)(3)
	○(2)[文]十返舎一九(ジッペンシャ・イック)著『東海道中膝栗毛(ヒザク
	リゲ)』に登場する主人公の一人。
	 参照⇒とうかいどうちゅうひざくりげ(東海道中膝栗毛),や
	じきた(弥次喜多)
やしろぼんち
	【八代盆地】
	◇[日]Yashiro Bonchi
	○[地]山口県東部の盆地。
	 本州で唯一のナベヅルの渡来地。
やしわご《やしはご》
	【玄孫】
	○⇒やしゃご(やしゃご,玄孫)
やしんし
	【ヤシン師】
	◇[英]spiritual leader Sheikh Ahmad Yassin(シェイク・ア
	ハメド・ヤシン)
	○[人]パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の創
	設者・精神的指導者(1938〜2004. 3.22)。
	 1938(昭和13)アシュケロン近郊の村に生れる。
	 1948(昭和23)イスラエル建国で難民となり、ガザの難民キャ
	ンプで育つ。
	 15歳の時に事故に遭い、車椅子生活となる。
	 福祉事業などに携わりながら、1978(昭和53)イスラエル占領
	下のガザでハマスの前身となるエジプトの穏健派の原理主義組
	織ムスリム同胞団のパレスチナ支部創設に参加。
	 1987.12.(昭和62)住民蜂起インティファーダ(Intifadah)を
	契機にハマスを創設。
	 1989(平成元)イスラエル当局により逮捕、終身刑となる。
	 1997.10.(平成 9)アンマンでヨルダン当局に逮捕されたイス
	ラエル情報部員との交換で釈放されガザに帰還。
	 2003. 9. 6(平成15)イスラエル軍の武装ヘリコプターのミサ
	イル攻撃を受け、ヤシン師が手に軽症を負うなど15人が負傷。
	 2004. 3.22(平成16)未明、イスラエル軍の武装ヘリコプター
	からのミサイル攻撃で殺害。
	 参照⇒[1]はます(ハマス)
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