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百 科 辞 書 《うか》 編集:獨 澄旻
-------- うか --------------------------------------------------
うがい《うがひ》
【嗽】
【含嗽】
○口の中や喉(ノド)を清めるため、水や薬液を口に含みすすい
で吐き出すこと。
★うがい
【鵜飼】
○
参考⇒うみう(海鵜)
うかいどうろ《うくわいだうろ》
【迂回道路】
◇[英]bypass
○[交]⇒ばいぱす(バイパス)
うがく
【有学】
○[仏]⇒うがくい(有学位)
★うがくい《うがくゐ》
【有学位】
○[仏]
「有学」とも呼ぶ。
⇔むがくい(無学位)
うかしま
【浮島】
◇[日]Uka Shima
○[地]瀬戸内海(セトナイカイ)の防予諸島の一島。屋代島(ヤシロジマ)の
北方。
山口県大島郡(オオシマグン)橘町(タチバナチョウ)に属する。
うかじん
【宇賀神】
○⇒うがじん(宇賀神)
うがじん
【宇賀神】
○(1)[仏]穀物の神。
「うかじん(宇賀神)」,「うかのかみ(宇賀の神)」とも呼ぶ。
◎「うか」は「食物」の意味。
○(2)(転じて)福の神の総称。
「うかじん(宇賀神)」,「うかのかみ(宇賀の神)」とも呼ぶ。
○(3)(特に)弁財天の別称。
「うかじん(宇賀神)」,「うかのかみ(宇賀の神)」とも呼ぶ。
参照⇒べんざいてん(弁財天,弁才天,辯財天,辯才天)
○(4)白蛇(ハクジャ)を神として祀ったもの。
「うかじん(宇賀神)」,「うかのかみ(宇賀の神)」とも呼ぶ。
○(5)狐の神。
「うかじん(宇賀神)」,「うかのかみ(宇賀の神)」とも呼ぶ。
★うがつ
【穿つ】
○(1)穴を開ける・穴を掘る。
○(2)突き刺す・貫(ツラヌ)く。
○(3)詮索(センサク)する。
○(4)人情の機微などを捉(トラ)える。微妙なところをうまく捉
える。こったことをする。
うかのかみ
【宇賀の神】
○⇒うがじん(宇賀神)
★うかのみたま
【ウカノミタマ】
【宇迦御魂】
【倉稲魂】
【稲魂】
◇[日]Uka no Mitama/Uka no Mi-Tama
○(1)[日本神話]稲をつかさどる神。また、食物・五穀をつか
さどる神。
参照⇒うけもちのかみ(ウケモチノカミ,保食神)
○(2)伊勢神宮外宮の祭神、トヨウケノオオカミ(豊受大神)の
別称。
○(3)稲荷(イナリ)信仰の祭神。
うかほんごうえき《うかほんがうえき》
【宇賀本郷駅】
○[交]山口県下関市宇賀にある、JR山陰本線の駅。
長門二見(ナガトフタミ)駅と湯玉(ユタマ)駅の間。
◎旧住所は豊浦郡(トヨウラグン)豊浦町(トヨウラチョウ)宇賀。
うかみ
【斥候】
【窺見】
【候】
【間諜】
◇「窺(ウカガ)い見る」の意。
○[古]その土地や相手方の事情や動静を知るため、様子をさぐ
ること。また、その者。
「物見(モノミ)」とも呼ぶ。
「斥候」は「せっこう」、「間諜」は「かんちょう」とも読む。
参考⇒かまり(かまり,屈り),かんじゃ(間者)
◎『日本書紀(天武紀上)』などに記録されている検非違使の下
役。受牢者から役立ちそうなものを放免して使用した。令制で
は陸奥・出羽・越後に置かれていた。
うかやりけん
【ウカヤリ県】
◇[西]Departamento de Ucayali、[英]Ucayali Department
○南米、ペルー東部の県。南部をクスコ県(Departamento de
Cusco)、西部をパスコ県(Departamento de Pasco)、北西部を
ロレト県(Departamento de Loreto)に接し、東部をブラジルに
隣接。
県都はプカイパ(Pucallpa)。
〈面積〉
10万2,410.55平方キロメートル。
〈人口〉
1993(平成 5)33万1,800人。
2002(平成14)44万7,200人。
〈4郡〉
コロネル・ポルティリョ郡(Provincia de Coronel Portillo)。
アタラヤ郡(Provincia de Atalaya)。
パドレ・アバッド郡(Provincia de Padre Abad)。
プルス郡(Provincia de Purus)。
うがり
【ウガリ】
◇[スワヒリ語]ugali
○[食]東アフリカの伝統食品。
トウモロコシなどの穀物の粉を熱湯で練った、固めのカユ
(粥)。
★うかれぶし
【浮かれ節】
○(1)
○(2)[古]浪花節の旧称。
⇒なにわぶし(浪花節)
うかん《うくわん》
【烏桓】
【烏丸】
◇[中]Wuhuan(烏桓)/Wuwan(烏丸)
○[歴]中国漢代に東蒙古にいたモンゴル系遊牧民族。
前3世紀末、匈奴(Xiongnu)(キョウド)に滅ぼされ東胡(Dong Hu)
(トウコ)が東西2派に分かれたうち、南方のラオハ河(老哈河)上
流(熱河地方)を根拠地にした部族。一方はシラムレン川(Xar
Moron)流域の鮮卑族(Xianbei Zu)(センピゾク)。
後漢(Hou Han)末期に勢力が強大になり中国北辺の脅威とな
ったが、3世紀の初め魏(Wei)の曹操(Cao Cao)(ソウ・ソウ)によっ
て滅ぼされた。
「うがん(烏桓,烏丸)」とも呼ぶ。
参照⇒せんぴ(鮮卑)(1)
うがん
【右岸】
○川の下流に向かって右側の岸。
⇔さがん(左岸)
うがん《うぐわん》
【烏丸】
◇[中]Wuwan
○(1)墨(スミ)の別称。
⇒すみ(墨)(1)
○(2)[歴]⇒うかん(烏桓,烏丸)
うがん《うぐわん》
【烏桓】
【烏丸】
◇[中]Wuhuan(烏桓)/Wuwan(烏丸)
○[歴]⇒うかん(烏桓,烏丸)
★うがんだ
【ウガンダ】
◇Uganda、[フ]Ouganda
○アフリカ中東部の共和国。
首都はカンパラ(Kampala)。
通貨はウガンダ・シリング(Ugandan Shilling)(UGX)。
〈面積〉
23.6万平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)1,235万人。
1984(昭和59)1,515万人。
1988(昭和63)1,719万人。
◎県:[英]* District。
◎1962.10. 9(昭和37)イギリスから独立。
1963.10. 9(昭和38)共和制に移行。
1966. 5.24(昭和41)ブガンダ王国を廃止。
1967. 9. 8(昭和42)王制を廃止。
1979. 4.11〜1981. 7. 1(昭和54〜昭和56)タンザニアを占領。
1993. 7.24(平成 5)王制を復活。
〈王国〉
1993. 7.24(平成 5)王制を復活し、ブガンダ王国(Buganda
Kingdum)、ブニョロ・キタラ王国(Bunyoro-Kitara Kingdum)、
トロ王国(Tooro Kingdum)を再置。
1993.11.20(平成 5)アンコレ王国(Ankole Kingdum)が政府未
承認で再置。
2007.10.19(平成19)ルウェンズルル王国(Rwenzururu King-
dom)が政府未承認で再置。
2009.10.19(平成21)政府、ルウェンズルル王国を承認。
うかんちょう《うかんちやう》
【有漢町】
◇[日]Ukan Cho
○[古]岡山県中西部、上房郡(ジョウボウグン)にあった町。
◎2004.10. 1(平成16)高梁市(タカハシシ)に編入。
★うき
【雨季】
【雨期】
◇[英]rainy season
○[気]
⇔かんき(乾季,乾期)
★うきいし
【浮石】
【浮き石】
○(1)[鉱]⇒かるいし(軽石)
○(2)基盤から遊離した状態で不安定に重なっている石。
強い風が吹いたり、または人が押したり乗ったりすると、ぐ
らぐらと揺(ユ)れるもの。
○(3)河床の石の下を水が流れているもの。
魚の住処(スミカ)や産卵床となる。
○(4)
うきいと
【浮き糸】
【浮糸】
○(1)浮き織りにした緯糸(ヨコイト)。
○(2)⇒うきおり(浮き織り,浮織り,浮織)(1)
○(3)ポリエステルなど水に浮く素材の糸。
うきいね
【浮きイネ】
【浮き稲】
【浮稲】
○[農]東南アジアや南米などの水田で栽培されている、茎(クキ)
の丈(タケ)の高いイネの一品種。
河川の氾濫(ハンラン)などで水田が水没すると、1日に20〜30セ
ンチメートルも茎を伸ばすもの。最大丈は8〜10メートル。
もともと茎の丈が高いので風に倒れやすく、収量も少ない。
うきうお《うきうを》
【浮き魚】
【浮魚】
◇[英]migrating fish/pelagic fish
○[魚](水産用語で)成魚が海の上層部に生息・回遊する魚類。
表層プランクトンをエサ(餌)とする小型の魚類や、それらの
魚をエサとするやや大型の魚類。
イワシ・サバ・カツオ・マグロ・ニシン・アジなど。
「表層魚(ヒョウソウギョ)」とも呼ぶ。
⇔そこうお(底魚)
うきおり
【浮き織り】
【浮織り】
【浮織】
○(1)組織(クミオ)りの一種。
地組織りの緯糸(ヨコイト)の一部を浮かせ、刺繍(シシュウ)したよう
な模様を織り出すこと。また、その織り方。
複雑なため多くは手織り。
「うきもん(うきもん(浮文,浮き文,浮紋,浮き紋)」,「うきいと
(浮き糸,浮糸)」とも呼ぶ。
○(2)⇒うきおりもの(浮き織り物,浮き織物,浮織物)
うきおりもの
【浮き織り物】
【浮き織物】
【浮織物】
○浮き織りにして刺繍(シシュウ)したように見える綾織物。
「うきもん(うきもん(浮文,浮き文,浮紋,浮き紋)」とも、単に
「うきおり(浮き織り,浮織り,浮織)」とも呼ぶ。
★うきくさ
【ウキクサ】
【浮草】
◇[学]Spirodela polyrrhiza
○[植]サトイモ目(Arales)ウキクサ科(Lemnaceae)ウキクサ属
(Spirodela)の多年草。
三個の葉状体から成り、下面中央付近から多数の鬚根が出る。
参照⇒ようじょうたい(葉状体)
うきさんばし
【浮き桟橋】
【浮桟橋】
○海や川の岸に箱船を並べて繋(ツナ)ぎ、桟橋としたもの。
潮の満ち引きや川の水量の増減に従って自然に上下する。
参照⇒うきはし(浮き橋,浮橋)
うきしま
【浮き島】
【浮島】
◇[英]floating island
○(1)(floating waterweeds)湖や沼(ぬま)などの水面に漂って
いる、島状のかたまり(塊)。
水草やミズゴケ(水蘚)などの植物体や泥炭などから成る塊で、
上には湿生植物などが生えていることが多い。人間が乗れるほ
どのものもある。
尾瀬沼のものが有名。
参照⇒[1]ととら(トトラ)
○(2)水面に浮かんでいるように見える島。
○(3)蜃気楼(シンキロウ)によって、海面や水面から浮き上がって見
える島。
うきしま
【浮島】
◇[日]Ukishima
○[地]宮城県東部、松島湾の塩釜浦(シオガマウラ)にある島。景勝
地。
うきしまがはら
【浮島ヶ原】
◇[日]Ukishima ga Hara
○[地]静岡県東部、沼津市原(ハラ)から富士市鈴川(スズカワ)一帯
の、駿河湾(スルガワン)に面する海岸湿地帯。
愛鷹山(アシタカヤマ)南麓(ナンロク)に位置し、田子の浦に沿って帯状
に延びる。
「富士沼」とも呼ぶ。
◎1180(治承 4)富士川の戦いで、源頼朝(ヨリトモ)が布陣(フジン)し
た所。十月二十日の夜半、平維盛(コレモリ)らの軍が背面から襲う
として水鳥の羽音に驚いて逆襲と勘違いし、ちりぢりになって
総退却したという。
うきしままる
【浮島丸】
○[歴]旧日本海軍の特設輸送船。4,730トン。
敗戦直後、青森県下北半島の鉄道建設現場などで強制労働をさ
せられていた朝鮮人労働者や家族を乗せ、1945. 8.22(昭和20)釜
山を目指して青森県大湊港を出港。1945. 8.24(昭和20)夕、京都
府の舞鶴港でなぞの爆発事故を起して沈没。
日本政府の公式発表では朝鮮人524人、日本人乗組員25人が死
亡。実際には多くの駆け込み乗船があったもようで、犠牲者はさ
らに多いとの説もある。
うきは
【うきは】
◇[日]Ukiha
○⇒うきはし(うきは市)
うきは
【浮羽】
◇[日]Ukiha
○(1)[古]⇒うきはぐん(浮羽郡)
○(2)[古]⇒うきはまち(浮羽町)
うきはえき
【うきは駅】
○[交]福岡県うきは市浮羽町朝田(ウキハマチアサダ)にある、JR久
大本線(キュウダイホンセン)の駅。
筑後大石駅と筑後吉井駅(吉井町)の間。
◎1990. 5. 1(平成 2)筑後千足(チクゴセンゾク)駅を改称。
◎旧住所は浮羽郡(ウキハグン)浮羽町(ウキハマチ)。
うきはぐん
【浮羽郡】
◇[日]Ukiha Gun
○[古]福岡県中南部の郡。
◎2005. 2. 5(平成17)田主丸町(タヌシマルマチ)、久留米市に編入。
2005. 3.20(平成17)吉井町(ヨシイマチ)・浮羽町(ウキハマチ)が合併し
て「うきは市」を発足し、郡は消滅。
うきはし
【うきは市】
◇[日]Ukiha Shi
○福岡県中南部の市。
◎2005. 3.20(平成17)浮羽郡(ウキハグン)の吉井町(ヨシイマチ)・浮羽
町(ウキハマチ)が合併して発足。
うきはし
【浮き橋】
【浮橋】
○川などで筏(イカダ)または小舟(コブネ)を並べて繋(ツナ)ぎ、上に
板を敷き渡して橋としたもの。
舟の場合は「ふなばし(船橋,舟橋)」とも呼ぶ。
参照⇒うきさんばし(浮き桟橋,浮桟橋)
うきはまち
【浮羽町】
◇[日]Ukiha Machi
○[古]福岡県中南部、浮羽郡の町。大分県に隣接。
JR久大本線(キュウダイホンセン)の「うきは駅」がある。
◎2005. 3.20(平成17)吉井町(ヨシイマチ)と合併して「うきは市」を
発足。
うきま
【浮間】
◇[日]Ukima
○東京都北区北西端の地名。
うきまこうえん《うきまこうゑん》
【浮間公園】
○東京都区部の北部、北区浮間と板橋区舟渡(フナド)にまたがる
都立の公園。
◎1964(昭和39)浮間ヶ原桜草圃場(ホジョウ)を一般公開。
うきまふなどえき
【浮間舟渡駅】
○[交]東京都北区浮間と板橋区舟渡(フナド)にまたがるJR埼京
線の駅。
北赤羽(キタアカバネ)駅(北区)と戸田公園(トダコウエン)駅(埼玉県戸
田市)の間。
うきみ
【浮き実】
○[料]西洋料理で、スープ・ポタージュなどに浮かして食べる
具材。
クルトン・ロワイヤル([フ]royale)・野菜のみじん切り・ハ
ーブなど。
◎本来は何のスープか判るようにそのスープの具材をのせてい
たもの。
うきもん
【浮文】
【浮き文】
【浮紋】
【浮き紋】
○(1)浮き織りにして刺繍(シシュウ)したように見える文様。
単に「うきおり(浮き織り,浮織り,浮織)」とも呼ぶ。
○(2)⇒うきおりもの(浮き織り物,浮き織物,浮織物)
うきゃく
【雨脚】
◇[中]yujiao
○[気]雨の滴(シズク)が長い線のように垂(タ)れ落ちるさま。
参照⇒あまあし(雨脚,雨足)
◎杜甫『茅屋為秋風所破歌』:床頭屋漏無乾処、雨脚如麻未断
絶。
うきゆび
【浮き趾】
【浮き指】
◇[日]ukiyubi
○[医]直立した時、親指を除く足の指が地面や床から浮き上がっ
て離れていること。
体重を安定して支えられず、姿勢や運動に問題が発生しやす
い。
参照⇒へんぺいそく(扁平足)
◎「趾(し)」は「脚(アシ)・脚の指」。
うきょうく《うきやうく》
【右京区】
◇[日]Ukyo Ku
○京都府京都市の最西端の区。
嵯峨(サガ)・太秦(ウズマサ)・高雄(タカオ)・嵐山(アラシヤマ)・小倉山
(オグラヤマ)などの名所旧跡、天竜寺・竜安寺・大覚寺・仁和寺・
広隆寺などの名刹、桂川畔の桂離宮などがある。
〈面積〉
74.27平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)19万7,517人。
◎三尾(サンビ):高雄(高尾)・槙尾(マキノオ)・栂尾(トガノオ)の総称。
うきん
【烏金】
○(1)赤銅の別称。
⇒しゃくどう(赤銅)(1)
○(2)墨の別称。
⇒すみ(墨)(1)
うぐい《うぐひ》
【ウグイ】
【石斑魚】
◇[学]Tribolodon hakonensis、[英]dace(デイズ)
○[魚]コイ目(Cypriniformes)コイ科(Cyprinidae)ウグイ属
(Tribolodon)の淡水魚。
全長約30センチメートル。体形は細長い紡錘形で側扁する。
体色は背が青褐色、体側から腹面が銀白色。
春先の生殖期、雌雄ともに体側の頬部から尾部まで3本の赤
い縦縞(婚姻色)が現れる。
雑食性で藻類や水生昆虫などを食べる。
沖縄県を除く日本各地の、湖沼・河川の上流域から下流の干
潮域・内湾までの淡水・海水に広く生息。
食用となり、冬季が美味。
「はや(ハヤ,鮠)」,「はえ(ハエ,鮠)」,「アカハラ(赤腹)」,「アイ
ソ」,「イダ」とも呼ぶ。
参照⇒うそりやまこ(宇曾利山湖)
◎(「魚」偏+「成」:補助7481)とも書く。
うぐいす《うぐひす》
【うぐいす】
【うぐひす】
○[楽]林柳波(リュウハ)作詞、井上武士(タケシ)作曲の文部省唱歌。
歌い出しは「うめの小枝でうぐいすは/春が来たよとうたい
ます」。
◎1941. 2.(昭和16)文部省『ウタノホン(上)』に収録。
★うぐいす《うぐひす》
【ウグイス】
【鴬】
【鶯】
○(1)[鳥]スズメ目(Passeriformes)ヒタキ科(Muscicapidae)ウ
グイス亜科(Sylviinae)の小鳥。
◎山梨県・福岡県の県鳥。
◎鳴き声の高さにタカネ(アゲ)・ナカネ・サゲの三種があり、
日月星に配して「さんこう(三光)」と呼び、またウグイスの別
称とする。
参照⇒さんこうちょう(サンコウチョウ,三光鳥)
○(2)[色]⇒うぐいすいろ(鴬色,鶯色)
○(3)声の美しい女性。また、その形容。
◎ウグイス嬢
◎都都逸(ドドイツ):ばかにしやんすな昔は花よ鶯鳴かせた事も
ある。この場合は花が美しい女性で、鶯は甘い言葉でとりまく
男性を指している。
うぐいすいろ《うぐひすいろ》
【鴬色】
【鶯色】
○[色]ウグイスの背の色。黒茶の混じった緑色。
単に「うぐいす(鴬,鶯)」とも、「うぐいすちゃ(鴬茶,鶯茶)」と
も呼ぶ。
参照⇒うぐいすちゃ(鴬茶,鶯茶)
◎C=39,M=24,Y=88,B=60。
うぐいすがいもく《うぐひすがひもく》
【ウグイスガイ目】
【鴬貝目】
【鶯貝目】
◇[学]Pterioida
○[貝]カキ目(Ostreoida)の別称。
⇒かきもく(カキ目,牡蠣目,牡蛎目)
★うぐいすかぐら《うぐひすかぐら》
【ウグイスカグラ】
【鶯神楽】
◇[学]Lonicera gracilipes var.glabra
○[植]マツムシソウ目(Dipsacales)スイカズラ科(Caprifolia-
ceae)スイカズラ属(Lonicera)の落葉低木。
「ウグイスノキ(鶯の木)」とも呼ぶ。
うぐいすざわちょう《うぐひすざはちやう》
【鶯沢町】
◇[日]Uguisuzawa Cho
○[古]宮城県北部、栗原郡(クリハラグン)の町。
〈面積〉
37.23平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)3,445人。
◎1951(昭和26)町制施行。
1981(昭和56)細倉(ホソクラ)鉱山、閉山。
2005. 4. 1(平成17)栗原郡の全9町1村が合併して栗原市を
発足。
うぐいすだにえき《うぐひすだにえき》
【鶯谷駅】
○[交]東京都台東区(タイトウク)根岸(ネギシ)1丁目にある、JR山
手線の駅。
上野駅と日暮里(ニッポリ)駅の間。
◎1912. 7.11(明治45)開業(大正元年は1912. 7.30から)。
うぐいすちゃ《うぐひすちや》
【鴬茶】
【鶯茶】
○(1)[色]染色の一つ。
○(2)[色]鶯の羽の色に似た、緑色がかった黒茶色。
「うぐいすいろ(鴬色,鶯色)」とも呼ぶ。
参照⇒うぐいすいろ(鴬色,鶯色)
◎C=37,M=42,Y=82,B=65。
◎江戸時代、女性に特に好まれた。
うぐいすづかこふん《うぐひすづかこふん》
【鶯塚古墳】
○[歴]奈良県奈良市東部の若草山(ワカクサヤマ)にある、4世紀末こ
ろの前方後円墳。
うぐいすな《うぐひすな》
【ウグイスナ】
【鶯菜】
○(1)[植]水菜などの小さいもの。
○(2)[植]コマツナ(小松菜)の小さいもの。
⇒こまつな(コマツナ,小松菜)
◎ウグイスの鳴く春先に出荷されることから。
◎春の季語。
うぐいすのき《うぐひすのき》
【ウグイスノキ】
【鶯の木】
○[植]ウグイスカグラ(鶯神楽)の別称。
⇒うぐいすかぐら(ウグイスカグラ,鶯神楽)
うくじま
【宇久島】
◇[日]Uku Jima
○[地]長崎県西部にある五島列島(ゴトウレットウ)の主要な島の一つ。
参照⇒ごとうれっとう(五島列島)
うくはいだーへいきちょぞうしせつ
《うくはいだーへいきちよざうしせつ》
【ウクハイダー兵器貯蔵施設】
◇[英]the Ukhaider Ammunition Storage Area
○[軍]⇒うはいだるへいきちょぞうしせつ(ウハイダル兵器貯
蔵施設)
[1]うくらいな
【ウクライナ】
◇Ukraina(辺境)
○ヨーロッパ東部の共和国。
首都はキエフ(Kiev)。
通貨はフリヴニャ(hryvnya)。
参照⇒ちぇるのぶいり(チェルノブイリ)
〈面積〉
60万3,700平方キロメートル。
〈人口〉
1989(平成元)5,170万人。
1997(平成 9)5,044万7,719人(7月推計)。
1999(平成11)5,010万人。
〈歴代大統領〉
レオニード・クラフチュク(Leonid Makarovych Kravtchuk)
(1934〜):1991.12. 5〜1994. 7.19。
レオニード・ダニロヴィチ・クチマ(Leonid Danylovych
Kuchma)(1938〜):1994. 7.19〜2005. 1.23。
ビクトル・ユーシェンコ(Viktor Andriyovich Yushchenko)
(1954〜):2005. 1.23〜。
参照⇒おれんじかくめい(オレンジ革命)
◎クリム自治共和国(Respublika Krym)と24州(* Oblast')、1
首都圏(キエフ)で構成。
参照⇒くりむじちきょうわこく(クリム自治共和国)
◎かつては「小ロシア([英]Little Russia)」とも別称された。
◎ソビエト連邦を構成する共和国の一つであったが、ベラルー
シとともに国連に単独で加盟し議決権を有していた。
1991. 8.24(平成 3)ソビエト連邦から独立を宣言し、12. 3.
ロシア共和国が独立を承認。
2002. 2.16(平成14)西部のフメリニツキ(Khmelnyskyy)原発
1号炉で漏水事故から放射能漏れを起こす。
[2]うくらいな
【ウクライナ】
◇Ukrajina
○[俗][空]アントノフ10型(An−10)の通称。
うぐりあじん
【ウグリア人】
◇[英]Ugrians
○[歴]マジャール人(ハンガリア人)の祖先。
フィン人・エストニア人と同系で、ウラル・アルタイ語族の
一語族であるフィン・ウグリア語族(Finno-Ugric Languege)に
属する。
うくろのこま
【鵜黒の駒】
○[歴]那須の与一(ヨイチ)(宗高)の名馬。現在の栃木県那須郡(ナス
グン)黒羽町(クロバネマチ)の産。
1185(元暦 2. 2.,文治元)屋島の戦いで、与一を乗せて海に
泳ぎ出て、平家の扇の的を射ることを成功させる。
鵜の大将と牝馬の間に生れ水かきがあるとまで言われるほど
泳ぎがうまかった。
参照⇒『人名辞典』なすのよいち(那須 与一)
うげ
【有家】
◇[日]Uge
○(1)[地]⇒うげがわ(有家川)
○(2)[地]⇒うげはま(有家浜)
○(3)岩手県北部、九戸郡(クノヘグン)種市町(タネイチマチ)南東部の大
字(オオアザ)。
○(4)[交]⇒うげえき(有家駅)
◎長崎県南高来郡(ミナミタカキグン)には有家町(アリエチョウ)・西有家町
(ニシアリエチョウ)がある。
うげえき
【有家駅】
○[交]岩手県九戸郡(クノヘグン)種市町(タネイチマチ)大字(オオアザ)有家
にある、JR東日本八戸線(ハチノヘセン)の駅。
陸中八木(リクチュウヤギ)駅と陸中中野(リクチュウナカノ)駅(久慈市)の間。
うげがわ《うげがは》
【有家川】
◇[日]Uge Gawa
○[地]岩手県北部を東流する川。九戸郡(クノヘグン)種市町(タネイチマ
チ)南東部の有家浜で太平洋に注(ソソ)ぐ。
うげつものがたり
【雨月物語】
○(1)[文]江戸中期、上田秋成(ウエダ・アキナリ)(剪枝畸人)作の読本
(ヨミホン)。5巻5冊。1768(明和 5)成稿、1776(安永 5)刊行。
「剪灯新話(セントウシンワ)」など中国小説や日本の古典からの翻案
・改作したものから成り、「白峰」・「浅茅ヶ宿」・「青頭巾(ズキン)」
など怪異小説9編を収める。
正称は『近古奇談雨月物語』。
参照⇒せんとうしんわ(剪灯新話)
◎山東京伝(サントウ・キョウデン)・曲亭馬琴(キョクテイ・バキン)らの作品に
大きな影響を与える。
○(2)[映]1953(昭和28)(1)を依田義賢・川口松太郎が脚色・映
画化したもの。
監督:溝口健二。
出演:森雅之・京マチ子・水戸光子・田中絹代。
ベネチア映画祭銀獅子賞、受賞。
うけばな
【請花】
【受花】
○塔・多宝塔・卵塔(ラントウ)・石灯籠(イシドウロウ)などで、相輪・
宝珠・中台・台座などに見られる、蓮華(レンゲ)形の装飾。
多くは上を向いた八葉蓮華。
うげはま
【有家浜】
◇[日]Uge Hama
○[地]岩手県北部、九戸郡(クノヘグン)種市町(タネイチマチ)南東部にあ
る、太平洋岸の海浜。
うけもちのかみ
【ウケモチノカミ】
【保食神】
◇[日]Ukemochi no Kami
○[日本神話]『日本書紀』に登場する、五穀をつかさどる神。
食物の神。
「ウカノミタマ(宇迦御魂,倉稲魂,稲魂)」とも呼ぶ。
参照⇒うかのみたま(ウカノミタマ,宇迦御魂,倉稲魂,稲魂)
◎『古事記』の「オオゲツヒメ(大宜都比売,大気都比売,大気津
比売)」に相当する。
参照⇒おおげつひめ(オオゲツヒメ,大宜都比売,大気都比売,
大気津比売)
うけら
【朮】
○[古][植]⇒おけら(オケラ,朮,白朮)
うーげる
【ウーゲル】
◇[露]ugor'
○[魚](ロシア語で)ウナギ(鰻)。
⇒うなぎ(ウナギ,鰻)
◎ロシア文字では"угорь"。
うご
【羽後】
◇[日]Ugo
○(1)[歴]旧国名。東山道の出羽(デワ)の北半分。現在の秋田県
の大部分と、山形県の北部。
◎1868年、出羽を羽前(ウゼン)・羽後に分割。
○(2)⇒うごまち(羽後町)
うごあさひだけ
【羽後朝日岳】
◇[日]Ugo Asahidake/Ugo Asahi Dake
○[地]⇒あさひだけ(朝日岳)(1)
★うこう《うかう》
【烏江】
◇[中]Wu Jiang
○(1)[地]長江(揚子江)の支流。
「黔江(キンコウ)(Qian Jiang)」とも呼ぶ。
○(2)(Wujiang Zhen)⇒うこうちん(烏江鎮)
うこうちん《うかうちん》
【烏江鎮】
◇[中]Wujiang Zhen
○中国東部、安徽省(Anhui Sheng)(アンキショウ)中央部の巣湖市
(Chaohu Shi)東部の和県(He Xian)北東端にある町。
◎秦末、楚の項羽(Xiang Yu)(コウ・ウ)が劉邦(Liu Bang)(リュウ・ホウ)
と天下を争って敗れ、自殺した所。
◎唐代の杜牧(Du Mu)(ト・ボク)『題烏江亭』:勝敗兵家事不期/
包羞忍耻是男児/江東子弟多才俊/巻土重来未可知。
参照⇒けんどちょうらい(捲土重来,巻土重来)
うこうれんらくせん《うかうれんらくせん》
【宇高連絡船】
○[歴][海]岡山県玉野市宇野駅と香川県高松市駅間の旧国鉄連
絡船。
◎1910(明治43)宇高連絡航路、開通。
1955. 5.11(昭和30)「紫雲丸」と「第三宇高丸」が衝突、修学旅
行生ら168人死亡。
1988(昭和63)瀬戸大橋の完成に伴い、宇高連絡航路は廃止。
JR四国の瀬戸大橋線(本四備讃線)茶屋町(チャヤマチ)駅(岡山県)
〜宇津田(ウタヅ)駅(香川県)間が開業。
★うこぎ
【ウコギ】
【五加】
【五加木】
◇[学]Acanthopanax sieboldianus
○[植]セリ目(Apiales)ウコギ科(Araliaceae)ウコギ属(Acan-
thopanax)の落葉低木。
生け垣に用い、若葉は食用、根の皮は薬用になる。
◎五加飯(ウコギメシ)
うごまち
【羽後町】
◇[日]Ugo Machi
○秋田県南部、雄勝郡(オガチグン)の町。
豪雪地帯。
〈面積〉
230.75平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)2万0,306人。
◎1955(昭和30)西馬音内(ニシモナイ)町・三輪村・新成村・元西馬
音内村・田代村・仙道村と、明治村の一部が合併して発足。
◎明治村の他は平鹿郡(ヒラカグン)雄物川町(オモノガワマチ)に合併。
うこん
【ウコン】
【鬱金】
◇[英]turmeric
○(1)[植]([学]Curcuma domestica)ショウガ目(Zingiberales)
ショウガ科(Zingiberaceae)ウコン属(Curcuma)の多年草。熱帯
アジア原産。
高さ約50センチメートルで、長い柄のある長円形の葉を群生。
夏から秋にかけて淡い黄白色の花を開く。
根茎は肥大し、黄色の染料・香料・薬用(健胃剤)となる。カ
レーや沢庵(タクアン)の黄色も、ウコンに含まれる黄色成分クルク
ミン(curcumin)による。
沖縄や日本南部でも栽培される。
「ターメリック」,「秋ウコン」とも呼ぶ。
〈近縁種〉
春ウコン(Curcuma wenyujin):⇒きょうおう(キョウオウ,薑
黄,姜黄)
ガジュツ(Curcuma zedoaria):⇒がじゅつ(ガジュツ)
◎胆汁の分泌を促(ウナガ)し、肝臓を働きを活発化させるなど健
康食品として人気が高い。しかし、過剰摂取・長期摂取により
消化管に障害を起こすこともある。
○(2)[食]⇒たーめりっく(ターメリック)(2)
○(3)[色]⇒うこんいろ(鬱金色)
○(4)[植]([学]Cerasus lannesiana)花が緑化したサクラの一
品種。
開花した花の色はしだいに淡いピンクに変化していく。
参照⇒きざくら(キザクラ,黄桜),さとざくら(サトザクラ,里
桜)
うこん
【右近】
○(1)[歴]右近衛府(ウコンエフ)の略称。
⇒うこんえふ(右近衛府)
○(2)[植]右近の橘の略称。
⇒うこんのたちばな(右近の橘)
◎川柳集『誹風柳多留』:春左近夏は―が匂ふ也。
○(3)[服]駒下駄(コマゲタ)の一種。
草履(ゾウリ)のような丸みのある台で、サンダル状の低いもの。
普段履き用として男女ともに使用する。
参照⇒こまげた(駒下駄)
◎昭和初期に始まり、現在は滑り止めのスポンジが貼られてい
る。
うこん
【羽根】
○[鳥]羽軸の基部。
参照⇒うじく(羽軸)
◎「はね(羽根)」とも読む。
うこんいろ
【鬱金色】
○[色]ウコンの根茎で染めた鮮やかな濃い黄色。
単に「鬱金(ウコン)」とも、「クロムイエロー(chrome yellow)」と
も呼ぶ。
参照⇒うこんぞめ(鬱金染),うこんもめん(鬱金木綿),くるく
みん(クルクミン)
◎C=0,M=35,Y=100,B=0。
うこんえふ《うこんゑふ》
【右近衛府】
○[歴]近衛府の一つ。
「右近司(ウコンノツカサ)」,「右近」とも呼ぶ。
参照⇒このえふ(近衛府)
◎ 807(大同 2)中衛府(チュウエフ)を右近衛府と改称。
うこんこ
【鬱金粉】
○[食]⇒たーめりっく(ターメリック)(2)
うこんこう《うこんかう》
【鬱金香】
○[植]チューリップの別称。
⇒ちゅーりっぷ(チューリップ)
うこんぞめ
【鬱金染】
○鬱金色に染めたもの。また、染めること。
参照⇒うこんいろ(鬱金色),うこんもめん(鬱金木綿)
うこんのたちばな
【右近の橘】
○[植]平安以降、紫宸殿の南階下の西側に植えてある橘。
単に「右近」とも呼ぶ・
◎朝儀のとき、右近衛府の武官がその側に列したことから。
うこんのつかさ
【右近司】
○(1)[歴]右近衛府(ウコンエフ)の別称。
⇒うこんえふ(右近衛府)
○(2)[歴]右近衛府の官人。
うこんばな
【鬱金花】
○[植]ダンコウバイ(檀香梅)の別称。
⇒だんこうばい(ダンコウバイ,檀香梅)(1)
うこんもめん
【鬱金木綿】
○鬱金(ターメリック)または人造染料で染めた黄色の木綿。
参照⇒たーめりっく(ターメリック)(2),うこんいろ(鬱金色)
◎赤ん坊の下着あるいは器物を包む布などに使用される。
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