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百 科 辞 書 《つさ》 編集:獨 澄旻
-------- つさ --------------------------------------------------
つし
【津市】
◇[日]Tsu Shi
○三重県中央部の市。県庁所在地。
〈面積〉
1970(昭和45)83平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)14万0,000人。
1980(昭和55)14万4,991人。
◎もと藤堂氏の城下町。
つじ
【辻】
○(1)二つの道路が十字形に交差している所。十字路・四つ辻。
○(2)(転じて)人が行き交(カ)う、道端(ミチバタ)・道筋(ミチスジ)。
○(3)裁縫で、縫い目が十文字になるところ。
○(4)十文字の模様。
◎「辻」は国字。
つじあんどう
【辻行灯】
【辻行燈】
○[歴]⇒つじあんどん(辻行灯,辻行燈)
つじあんどん
【辻行灯】
【辻行燈】
○[歴]江戸時代、辻番所の前に備えてあった、灯籠(トウロウ)形の
行灯。
「つじあんどう(辻行灯,辻行燈)」とも呼ぶ。
つじうら
【辻占】
○(1)占(ウラ)いの一種。
黄楊櫛(ツゲグシ)を持って四つ辻に立ち、道祖神(ドウソジン)を
念じながら往来する人の言葉を聞いて、物事の吉凶(キッキョウ)を
判断すること。
○(2)小さな紙片に吉凶を占う手掛かりとなるような短い文句
(モンク)が書かれたもの。
袋に入れたり、巻き煎餅(センベイ)の中などに挟(ハサ)んで売ら
れ、客に選び取らせた。炙(アブ)り出しで書かれているものも
あった。
恋愛に関するものが多かった。
参照⇒あぶりだし(あぶり出し,炙り出し)
○(3)(2)を売る人。
○(4)偶然に出会った物事から、将来の吉凶を判断すること。
つじうらせんべい
【辻占煎餅】
○[食]占いの文句(モンク)が書かれた小さな紙片(辻占)を挟(ハサ)
んだ巻き煎餅。
参照⇒つじうら(辻占),がれっと(ガレット)
つじがはな
【辻が花】
【辻ヶ花】
○(1)[歴][服]室町中期から桃山時代にかけて行われた模様染
め。また、その帷子(カタビラ)(麻布の単<ヒトエ>)の着物・小袖)。
縫い締め絞りに筆による彩色の描絵(ビョウガ)や、摺箔(スリハク)
・刺繍(シシュウ)を施した優美なもの。
白地に紅を基調にして一面に葉と花とを染め出し、藍(アイ)や
墨で輪郭を描き、紫。紅・藍・白茶・緑など彩色する。
技法は江戸初期に途絶えた。
「辻が花染め」,「辻が花模様」とも呼ぶ。
◎時の権力者の豊臣秀吉や徳川家康などが着用したものが現存。
○(2)[服]昭和末期以降の(1)をまねた模様染め。
振袖・留袖や訪問着などに用いる。
「辻が花染め」,「辻が花模様」とも呼ぶ。
つじがはなぞめ
【辻が花染め】
【辻ヶ花染め】
○[服]⇒つじがはな(辻が花,辻ヶ花)
つじがはなもよう《つじがはなもやう》
【辻が花模様】
【辻ヶ花模様】
○[服]⇒つじがはな(辻が花,辻ヶ花)
つじぎり
【辻斬り】
【辻斬】
○[歴]昔、武士が刀の切れ味を試(タメ)したり、腕試(ウデタメ)し
・物取(モノト)りなどの目的のため、夜間に辻や道端(ミチバタ)に待
ち伏せし、不意に行きずりの人を斬(キ)ったこと。また、その
武士。
参照⇒ためしぎり(試し斬り,試斬)
◎江戸初期に横行し、幕府は禁令を出して、捕(ト)らえたとき
は市中(シチュウ)引き回しの上、死罪とした。
つしのひこうじょう《つしのひかうぢやう》
【ツシノ飛行場】
◇[英]Tushino Airport/Tushino Airdrome
○ロシアの首都モスクワの北西部にある飛行場。
つじばたけこふん《》
【辻畑古墳】
○[歴]静岡県沼津市東熊堂(ヒガシクマンドウ)にある前方後方墳。
つしま
【対馬】
◇[日]Tsushima
○(1)[地]九州と朝鮮の間にある島。浅茅湾(アソウワン)により南北
2島(上島・下島)に分かれる。
古くから大陸交通の要地。
鎌倉時代、宗氏が守護代として支配。
江戸時代、宗氏の対馬藩(府中藩)が支配。
長崎県の対馬市を構成。
〈面積〉
1961(昭和36)698平方キロメートル。
◎1982(昭和57)金田城跡、国特別史跡となる。
◎もと上県郡(カミアガタグン)・下県郡(シモアガタグン)に分属。
「壱岐(イキ)・対馬」と併称されることが多い。
○(2)⇒つしまし(対馬市)
○(3)[歴]旧国名。西海道(サイカイドウ)の一国。
「たいしゅう(対州)」とも呼ぶ。
つしまし
【対馬市】
◇[日]Tsushima Shi
○長崎県の対馬からなる市。
◎2004. 3. 1(平成16)上県郡(カミアガタグン)・下県郡(シモアガタグン)
の全6町が合併して発足。
つしまし
【津島市】
◇[日]Tsushima Shi
○愛知県西部の市。
◎津島神社の門前町。
参照⇒つしまじんじゃ(津島神社)
つしまじけん
【対馬事件】
○[歴]江戸幕末、ロシアが対馬の占領を企て軍艦を停泊させた
事件。
極東への進出をはかるロシアが、イギリスの対馬占領の野心
を牽制(ケンセイ)するため、軍艦ポサドニック(Posadnik)(艦長ピ
リレフ)を対馬に派遣。
1861. 3.13(万延 2. 2. 3)対馬の尾崎に来航。2月4日芋崎
浦に上陸し、船体修理を口実に兵舎を建設。軍事基地化を目的
に滞泊地として芋崎浦付近の永久租借権を要求。
対馬藩と幕府の撤退要求にも軍艦は動かず、島民や下級藩士
の激烈な抵抗とイギリス軍艦2隻の威嚇(イカク)で1861. 9.29(文
久元. 8.25)ようやく退去した。
「ロシア軍艦対馬占領事件」,「露艦対馬滞泊事件」とも呼ぶ。
参照⇒ふぇーとんごうじけん(フェートン号事件)
つしまじんじゃ
【津島神社】
○愛知県津島市にある神社。旧国幣小社。
祭神は建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)、大穴牟遅命(オオナムチノミ
コト)。旧称は津島牛頭(ゴズ)天王社。
◎夏祭りの津島祭が有名。
◎「大穴牟遅命」は大国主命(オオクニヌシノミコト)の別名で、「大己貴命」,
「大汝命」とも記す。
★つしまはん
【対馬藩】
◇[日]Tsushima Han
○[歴]江戸時代、10万石。藩主は宗(ソウ)氏(ソウ)。
「府中藩」とも呼ぶ。
つしままる
【対馬丸】
○[歴]第二次世界大戦中、九州に疎開する沖縄の学童とその家
族を乗せた日本郵船の貨物船(疎開船)。
1944. 8.22(昭和19)沖縄から吐カ喇列島(トカラレットウ)の悪石島
(アクセキジマ)近海を他の疎開船、暁空丸(ギョウクウマル)・和浦丸とと
もに砲艦宇治ら2艦の護衛を受けて航行中、午後10時ころ米潜
水艦ボウフィン(Bowfin)の魚雷攻撃により沈没。
学童775人を含む1,418人(乗船者の約8割)が死亡。
参照⇒あくせきじま(悪石島),ぼうふぃん(ボウフィン)(2),
とうこうまる(東光丸)
◎魚雷攻撃を予測し、児童らは甲板で就寝中だった。
◎2004. 8.22(平成16)対馬丸記念館、那覇市に開館。
★つしまやまねこ
【ツシマヤマネコ】
【対馬山猫】
○[哺]長崎県の対馬にのみ生息する、ベンガルヤマネコの亜種
とされる野生のヤマネコ。
頭胴長45センチメートル、尾長20センチメートルくらいで、
イエネコより一回り大きく、胴長短足。
体は灰褐色で、耳の後ろ側は黒く、中央に白い斑点がある。
参照⇒いりおもてやまねこ(イリオモテヤマネコ,西表山猫)
◎1971(昭和46)国の天然記念物に指定。
1994(平成 6)環境庁(現:環境省)の絶滅危惧種に指定。
1997(平成 9)生息調査で約70〜90匹と推計。
2000.12.(平成12)ネコ免疫不全ウイルスに感染し未発症のオ
スの成獣、上県町で保護。
2003.12. 9(平成15)対馬野生生物保護センター、2000年に保
護したオスを一般公開。
2004. 3. 5(平成16)福岡市動物園、オス・メス各1匹を一般
公開。
2009.12.28(平成21)下島(対馬市厳原町小浦)でオスが保護。
つーしょっと
【ツーショット】
◇[英]two-shot
○(1)[映][TV]二人の俳優で構成する画面。
会話などに用いる。
○(2)(日本で)特に、男女が二人きりになること。
○(3)[俗][通]⇒つーしょっとだいやる(ツーショット・ダイヤ
ル)
つーしょっとだいやる
【ツーショット・ダイヤル】
◇[和製英語]two-shot dial
○[俗][通]有料電話サービスの一種。
男性・女性それぞれの専門の電話番号があり、電話を掛けて
きた男女の会話を継ぐもの。
つすとらぐてぃえれす
【ツストラグティエレス】
◇Tuxtla Gutlerrez
○メキシコ南東部、チアパス州(estado de Chiapas)中西部に
ある州都。
北方にグリハルバ川(Rio Grijalva)のスミデロ峡谷(Canon
del Sumidero)がある。
「トゥストラグティエーレス」とも呼ぶ。
[1]つーそん
【ツーソン】
◇Tucson
○アメリカ合衆国南西部、アリゾナ州(Arizona State)南部の
ピーマ郡(Pima County)北東部にある郡都。商工業都市。
北緯32.20°、西経110.89°の地。
州立アリゾナ大学がある。
「トゥーソン」,「タクソン」とも呼ぶ。
〈人口〉
1970(昭和45)26万2,933人、35万2,000人(都市域)。
1990(平成 2)41万7,100人/40万5,390人。
2000(平成12)48万6,700人。
2002(平成14)51万9,700人。
[2]つーそん
【ツーソン】
◇[登録商標]TUCSON
○[交]韓国の現代自動車(ヒュンダイ)社製の小型スポーツ用多
目的車(SUV)JMの対米輸出ブランド名。
つた
【つた】
【寸莎】
○[建]すさ(寸莎)の別称。
⇒すさ(すさ,寸莎)
★つた
【ツタ】
【蔦】
◇[学]Parthenocissus tricuspidata
○[植]ブドウ目(Vitales)ブドウ科(Vitaceae)ツタ属(Parhten-
ocissus)の落葉性ツル(蔓)植物。
つだ
【津田】
◇[日]Tsuda
○(1)⇒つだまち(津田町)
○(2)[古]⇒つだちょう(津田町)
つだしきりきしょっき《つだしきりきしよくき》
【津田式力織機】
○1900(明治33)津田米次郎(ヨネジロウ)が開発した絹糸の力織機。
つだじゅくだいがく
【津田塾大学】
○[教]東京都小平市(コダイラシ)津田町(ツダマチ)に本部を置く私立
女子大学。
学部は学芸学部(英文学科・情報数理学科・国際関係学科)の
み。
◎1900. 9.14(明治33)津田梅子が東京麹町(コウジマチ)に女子英学
塾を創設。
1904(明治37)専門学校に昇格。
1931(昭和 6)現在地に移転。
1933(昭和 8)津田英学塾と改称。
1943(昭和18)理科を併設し、津田塾専門学校と改称。
1948(昭和23)新制大学となる。
つだちょう《つだちやう》
【津田町】
◇[日]Tsuda Cho
○[古]香川県東部にあった大川郡(オオカワグン)の町。現在はさぬ
き市津田町(ツダマチ)。
参照⇒さぬきし(さぬき市)
〈面積〉
13.69平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)8,713人。
◎1898(明治31)町制施行。
1956(昭和31)鶴羽(ツルハ)村を編入。
2002. 4. 1(平成14)大川郡の津田町・大川町(オオカワチョウ)・志
度町(シドチョウ)・寒川町(サンガワチョウ)・長尾町(ナガオチョウ)の5町が
合併して「さぬき市」を発足。
つだぬま
【津田沼】
◇[日]Tsudanuma
○(1)[地]千葉県習志野市(ナラシノシ)の地名。
○(2)[交]⇒つだぬまえき(津田沼駅)
つだぬまえき
【津田沼駅】
○[交]千葉県習志野市(ナラシノシ)にあるJR総武本線の駅。
東船橋(ヒガシフナバシ)駅(船橋市)と幕張本郷(マクハリホンゴウ)駅(千
葉市)の間。
◎京成本線・京成千葉線には京成津田沼駅がある。
新京成電鉄には新津田沼駅がある。
つたのはかずら《つたのはかづら》
【ツタノハカズラ】
【蔦の葉葛】
○[植]ツヅラフジ(葛藤)の別称。
⇒つづらふじ(ツヅラフジ,葛藤,防已)
つたのはかづら
【ツタノハカヅラ】
【蔦の葉葛】
○[植]ツヅラフジ(葛藤)の別称。
⇒つづらふじ(ツヅラフジ,葛藤,防已)
つだまち
【津田町】
◇[日]Tsudamachi
○(1)東京都小平市(コダイラシ)中央部の地名。
津田町1〜3丁目がある。
津田塾大学がある。
○(2)香川県さぬき市の地名。
参照⇒つだちょう(津田町)
つたんかーめん
【ツタンカーメン】
◇[英]Tutankhamen
○[人]紀元前14世紀中期、古代エジプト第18王朝末期の少年王
(第12代)。生没年不詳。在位:BC.1361ころ〜BC.1352ころ、約
9年間。
父はアメンヘテプ四世(Amenhetep IV)(イクナートン)、母は
側室キヤ(Kiya)、妻はアメンヘテプ四世の娘アンケセナーメン
(Ankhesenamun)。娘婿(ムスメムコ)としてアメンヘテプ四世の後継
者。
前王アメンヘテプ四世の行った新宗教アトン(Aton)神を、前
王の死後にテーベの神官らの圧迫により旧来のアモン神信仰を
復活。都もアマルナからテーベに復した。
病身で若くして(約17歳)亡くなる.
「ツタンクアーメン(Tut-ankh-Amen)」,「トゥトアンクアメン」,
「トゥトアンクアモン(Tut-ankh-Amun)」とも呼ぶ。
◎生年はBC.1341、没年はBC.1323とも。
在位は、BC.1358ころ〜BC.1349ころとも、BC.1347ころ〜BC.
1338ころとも、BC.1333ころ〜BC.1325ころとも。
◎1922(大正11)カーナボン卿(Lord Carnarvon)(1866〜1923)と
H.カーター(Howard Carter)(1873〜1939)によって、テーベ西
岸の王家の谷にある未盗掘のその墳墓が発掘された。
黄金棺の中の金のマスクをつけた王の完全なミイラ姿や、調
度・装身具などの豪華な副葬品は1,700点を超え、世界の注目
を集めた。
それらは考古学上貴重な資料で、当時の生活や工芸技術を知
ることができる。
つたんくあーめん
【ツタンクアーメン】
◇Tut-ankh-Amen
○[人]⇒つたんかーめん(ツタンカーメン)
つち
【ツチ】
◇Tutsi
○⇒つちぞく(ツチ族)
★つち
【槌】
【鎚】
【椎】
○(1)物をたたく道具。 桴f\
◎木槌(キヅチ):木製の槌。
金槌(カナヅチ):金属製(鉄製)の槌。
横槌:⇒よこづち(横槌)
小槌(コヅチ):小さい槌。
◎英語:マレット(mallet)(木槌)/ハンマー(hammer)(金槌)。
○(2)紋所(モンドコロ)の名称。
つち
【犯土】
【土】
【椎】
【槌】
◇[日]tsuchi
○[暦]陰陽道(オンヨウドウ)で、土公神(ドクジン)のいる場所の土木
工事を忌(イ)むこと。また、その期間。
期間は暦の庚午(カノエウマ)から丙子(ヒノエネ)に至る7日間を「おお
つち(大犯土,大土,大槌)」、次の丁丑(ヒノトウシ)の日を間日(マビ)
とし、さらに戊寅(ツチノエトラ)から甲申(キノエサル)に至る7日間を「こ
つち(小犯土,小土,小槌)」として、都合(ツゴウ)15日間続く。
「つちび(犯土日,椎日)」とも呼ぶ。
参照⇒どくじん(土公神)
◎樹木の伐採も避けるが、すでに伐採された玉切りはよしとす
る。
★つちいっき
【土一揆】
○[歴]室町時代、畿内を中心として頻発した土民(農民)の一揆。
「どいっき(土一揆)」とも呼ぶ。
参照⇒のうみんいっき(農民一揆),そう(惣)
つちうす
【土臼】
○[農]磨り臼の別称。
⇒すりうす(磨り臼,摺り臼,磨臼,摺臼)
つちうら
【土浦】
◇[日]Tsuchiura
○(1)⇒つちうらし(土浦市)
○(2)[交]⇒つちうらえき(土浦駅)
つちうらえき
【土浦駅】
○[交]茨城県土浦市有明町(アリアケマチ)にある、JR常磐線(ショウバ
ンセン)の駅。
荒川沖(アラカワオキ)駅と神立(カンダツ)駅の間。
つちうらし
【土浦市】
◇[日]Tsuchiura Shi
○茨城県南部の市。
霞ヶ浦西岸に位置する。
〈面積〉
1970(昭和45)92平方キロメートル。
1988(昭和63)91.55平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
1970(昭和45) 8万9,958人。
1975(昭和50)10万4,000人。
1980(昭和55)11万2,517人。
1995(平成 7)13万2,246人。
2000(平成12)13万4,702人。
◎もと土屋氏9万5千石の城下町。
1940(昭和15)市制施行。
1948(昭和23)津和村・朝日村の2村の一部を編入。
1954(昭和29)上大津村を編入。
2006. 2.20(平成18)新治郡(ニイハリグン)新治村(ニイハリムラ)を編入。
◎旧海軍航空隊があった。
★つちうらじょう《つちうらじやう》
【土浦城】
◇[日]Tsuchiura Jo
○[歴]平将門が築城し、後に土屋氏の居城となる。
明治に廃城となり、現在は本丸・二の丸跡が亀城公園となっ
ている。
堀を五重にめぐらし、その中に浮かぶ城の姿が水上の亀を思
わせることから「亀城」とも呼ぶ。
つちうらない《つちうらなひ》
【土占い】
◇[英]geomancy
○⇒じおまんしー(ジオマンシー)
つちがき
【ツチガキ】
【土柿】
○[植]ツチグリ(土栗)の別称。
⇒[1]つちぐり(ツチグリ,土栗)
つちかべ
【土壁】
○[建]土を塗り固めて作った壁。
壁土(カベツチ)にワラ(藁)などを混ぜて水で練ったものを、タ
ケ(竹)を編んだり、板を組み合せた芯に塗って乾かしたもの。
上塗りに聚楽土(ジュラクツチ)を塗った聚落壁、鉄粉または古釘
の煎汁を混ぜて塗った錆壁(サビカベ)などがある。
「どへき(土壁)」とも呼ぶ。
参照⇒どべい(土塀)
◎積雪で埋もれる地方では、冬期はコモ(薦)で覆(オオ)う。
参照⇒ゆきづり(雪吊り,雪釣り)
つちぎみ
【土公】
◇[日]tsuchigimi
○[暦]土公神(ドクジン)の別称。
⇒どくじん(土公神)
★つちくじら《つちくぢら》
【ツチクジラ】
【槌鯨】
○[哺]歯クジラの一種。体長約13メートル。
水深1千メートル以上の潜水ができ、一旦潜ると40〜60分は
浮上しない。
北太平洋に分布し、日本へは夏に外房総沖の海域を回遊。
つちぐも
【土蜘蛛】
○(1)ジグモ(地蜘蛛)の別称。
⇒じぐも(ジグモ,地蜘蛛)
○(2)[歴]上代、日本各地で穴居生活をしていた原住民。大和
朝廷に服従せず異民族視され、蔑視して名付けた呼称。
短身で手足が長く、性質は凶暴であったという。
「土雲」とも書く。
参照⇒くず(国栖,国樔,国巣)(1)(3),やつかはぎ(八束脛),こ
ろぽっくる(コロポックル)
★[1]つちぐり
【ツチグリ】
【土栗】
◇[学]Astraeus hygrometricus
○[植]担子菌門(Basidiomycota)ハラタケ綱(Agaricomycetes)
ハラタケ亜綱(Agaricomycetidae)イグチ目(Boletales)ディプ
ロシスティス科(Diplocystaceae)ツチグリ属(Astraeus)のキノ
コ。
「ツチガキ(土柿)」とも呼ぶ。
★[2]つちぐり
【ツチグリ】
【土栗】
◇[学]Potentilla discolor
○[植]バラ目(Rosales)バラ科(Rosaceae)キジムシロ属(Poten-
tilla)の多年草。
草丈20〜30センチメートル。
西日本に自生。
肥厚した根茎は食用となる。
つちざきみなと
【土崎港】
◇[日]Tuchizaki-Minato
○秋田県秋田市北西部、秋田港に面する地域名。
参照⇒つちざきみなと(土崎湊,土崎港)
★つちざきみなと
【土崎湊】
【土崎港】
◇[日]Tuchizaki-Minato
○[歴]秋田県秋田市にある、雄物川旧河口にある秋田港の旧称。
つちすり
【腴】
◇[日]tsuchisuri/tsuchi-suri
○[魚][料]⇒すなずり(砂摩り,腴)
つちぞく
【ツチ族】
◇Tutsi
○ナイロート系(Nilotic)黒人の種族。中央アフリカを中心に
居住する先住民。
参照⇒るわんだ(ルワンダ),ぶるんじ(ブルンジ)
◎2004. 8.13(平成16)ブルンジ西部の国民難民キャンプで、コ
ンゴ民主共和国(旧:ザイール)出身のツチ系難民がフツ系反政
府武装勢力の解放国民軍(NFL)に襲撃されて159人以上が殺
害、多数が負傷。
つちてんじょう《つちてんじやう》
【土天井】
◇[日]tsuchitenjo/tsuchi-tenjo
○[建]天井部に仕上げとして壁土を塗りあげたもの。
天井が重くなるので、床の間などの小さな天井に用いる。
「塗土天井(ヌリツチテンジョウ)」とも呼ぶ。
参照⇒むろどこ(室床),ほらどこ(洞床)
つちどめ
【土留め】
【土留】
○(1)土手(ドテ)や崖(ガケ)などの傾斜した地面で、土砂崩(ドシャ
クズ)れを防ぐため、柵(サク)を打ったり、石・コンクリート・金
網などで蔽(オオ)い固めること。
「どどめ(土留め,土留)」とも呼ぶ。
参照⇒やまどめ(山留め,山留)
○(2)(1)の工事。
「どどめ(土留め,土留)」とも呼ぶ。
○(3)(2)の構築物・施設。
「どどめ(土留め,土留)」とも呼ぶ。
つちのえ
【戊】
○十干(ジッカン)の第五。
参照⇒じっかん(十干)
◎「土(ツチ)の兄(エ)」の意味。
「ぼ(戊)」とも読む。
つちのかみ
【土の神】
◇[日]tsuchinokami/tsuchi-no-kami
○[暦]土公神(ドクジン)の別称。
⇒どくじん(土公神)
つちのこ
【ツチノコ】
【槌の子】
○ヘビ(蛇)の一種という想像上の動物。
本州には居ないヒメハブに似て、頭は三角で、胴は太く短く、
尻尾は細い。尺取虫のように這(ハ)い、数メートルは飛び跳ね
るという。
古称は「ノヅチ(野槌蛇)」。
つちのこ
【槌の子】
○(1)前額と後頭部とが突き出た頭の形。また、その人。
「才槌頭(サイヅチアタマ)」とも呼ぶ。
◎木槌(キヅチ)の頭部に似ている、の意味。
○(2)小槌(コヅチ)。
○(3)不器用な人。
つちのと
【己】
○十干(ジッカン)の第六。
参照⇒じっかん(十干)
◎「土(ツチ)の弟(ト)」の意味。
「き(己)」とも読む。
[1]つちはし
【土橋】
○[建]⇒どばし(土橋)
[2]つちはし
【土橋】
◇[日]Tsuchihashi
○神奈川県川崎市宮前区(ミヤマエク)の地名。
つちばし
【土橋】
○[建]⇒どばし(土橋)
つちび
【犯土日】
【椎日】
◇[日]tsuchibi/tsuchi-bi
○[暦]⇒つち(犯土,土,椎,槌)
★つちぶた
【ツチブタ】
【土豚】
◇[学]Orycteropus afer
○[哺]ツチブタ目(Tubulidentata)(管歯類)ツチブタ科(Oryc-
teropodidae)ツチブタ属(Orycteropus)の哺乳類。
アフリカ中南部、サハラ以南の草原やナミブ砂漠に生息。
夜行性で、アリやシロアリを常食とする。長い爪で巣や蟻塚
(アリヅカ)を壊して食べる。
◎英語:アードワーク(aardvark)。
ドイツ語:エルトファーケル(Erdferkel)。
イタリア語:オリッテーロポ(oritteropo)。
スペイン語:セルドホルミグェーロ(cerdo hormiguero)。
中国語:土豚(tutun)。
◎貧歯類のアリクイに似るが、アリクイには歯がなく、ツチブ
タには管状になった歯がある。
◎「どとん(土豚)」とも読む。
参照⇒どのう(土嚢)(1)
つちぶね
【土船】
○⇒どろぶね(泥舟,泥船)
つちめ
【槌目】
◇[英]incus
○[機]金属板の打ち出しで、金属板にできる槌の跡の模様。打
ち出し模様。
つちやまちょう《つちやまちやう》
【土山町】
◇[日]Tsuchiyama Cho
○[古]滋賀県南部にあった甲賀郡(コウカグン)の町。
◎2004.10. 1(平成16)甲賀郡の水口町(ミナクチチョウ)・土山町・甲
賀町(コウカチョウ)・甲南町(コウナンチョウ)・信楽町(シガラキチョウ)の5町が
合併して甲賀市を発足。
つちゆおんせん《つちゆをんせん》
【土湯温泉】
○福島県福島市土湯温泉町(ツチユオンセンマチ)にある温泉。
土湯こけしがある。
つちろう《つちらう》
【土牢】
○(1)横穴または竪穴を掘って作った牢屋(ロウヤ)。
○(2)地下牢。
つついじゅんけい《つついじゅんけゐ》
【筒井順慶】
◇[日]Tsutsui Junkei
○(1)[人]戦国末期の武将。1549〜1584(天文18〜天正12)。
1582(天正10)山崎の合戦に際し、明智光秀軍として洞ヶ峠(ホ
ラガトウゲ)に陣取って形勢を観望し、結局豊臣秀吉に通じた。
参照⇒『人名辞典』つつい じゅんけい(筒井 順慶)
○(2)[俗](転じて)二心(フタゴコロ)ある者、二股者(フタマタモノ)の俗
称。
参照⇒ほらがとうげ(洞ヶ峠),じゅんけいりゅう(順慶流)
つついづつ《つつゐづつ》
【筒井筒】
○(1)円筒形に掘った井戸の、地上部に設けた丸い筒の井桁(イゲ
タ)・外枠。
「井筒」とも呼ぶ。
○(2)幼なじみの男女。また、その仲。
参照⇒かーふらぶ(カーフラブ,カーフ・ラブ)(1)
◎『伊勢物語』二十三段の「つつゐつの井筒にかけしまろがた
け過ぎにけらしな妹(イモ)見ざるまに」の歌が幼なじみの恋であ
るところから。
つついらとう《つついらたう》
【ツツイラ島】
◇[英]Tutuila Island
○[地]南太平洋、サモア諸島(Samoa Islands)東部の一島。ア
メリカ領東サモア(American Samoa)中、最大の島。
行政所在地パゴパゴ(PagoPago)がある。
「トゥトゥイラ島」とも呼ぶ。
参照⇒さもあしょとう(サモア諸島)
〈面積〉
136平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)4万5,043人。
づつぇ
【ヅツェ】
◇Dutse
○ナイジェリア連邦共和国北部、ジガワ州(Jigawa State)西部
にある州都。
北緯11.71°、東経9.37°の地。
〈人口〉
2010(平成22)3万7,784人(推計)。
つっかー
【ツッカー】
◇[独]Zucker、[英]sugar
○[食](ドイツ語で)砂糖。
⇒さとう(砂糖)
つつがそん
【筒賀村】
◇[日]Tsutsuga Son
○[古]広島県北西部、山県郡(ヤマガタグン)にあった村。
〈面積〉
54.07平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1,291人。
◎2004.10. 1(平成16)加計町(カケチョウ)・筒賀村・戸河内町(トゴウ
チチョウ)の2町1村が合併して安芸太田町(アキオオタチョウ)を発足。
つつがむし
【ツツガムシ】
【恙虫】
○[動]節足動物蛛形(チュウケイ)類ダニ目(Acarina)ツツガムシ科
(Trombiculidae)に属するダニの総称。
体長は成虫で1〜2ミリメートル、体型は瓢箪(ヒョウタン)形で、
赤色で短毛を密生し、四対の歩脚をもち、吸血性なく地表で昆
虫の卵などを食べて生活する。
卵は土中で孵化し、幼虫の体長は約0.3ミリメートル、無色
ないしオレンジ色、三対の歩脚をもつ。成虫とちがい寄生性で、
多くノネズミの耳など体表に寄生。野鳥や人にも寄生し、血を
吸い皮疹(ヒシン)を起こさせ、一部の種類ではツツガムシ病を媒
介(バイカイ)する。
全世界に広く分布し、草原や湿地に多い。世界で2000種以上、
日本で約80種以上が発見されている。
日本でツツガムシ病を媒介するのは、アカツツガムシ(アカ
ムシ)・トサツツガムシ・タテツツガムシ。
アカムシは新潟県の信濃川(シナノガワ)・阿賀野川(アガノガワ)、
山形県の最上川(モガミガワ)、秋田県の雄物川(オモノガワ)流域が知
られている。トサツツガムシは四国の海岸地方の一部、タテツ
ツガムシは山形県以南の各地に散在し、特に伊豆七島に多い。
「赤虫(アカムシ)」,「恙虫(ヨウチュウ)」とも呼ぶ。
参照⇒だに(ダニ,壁蝨)(1)
◎「つつがない(恙無い)」の語源。
つつがわら《つつがはら》
【筒瓦】
○[建]⇒おがわら(牡瓦,男瓦)
つづきぐん
【綴喜郡】
◇[日]Tsuzuki Gun/Tsuduki Gun
○京都府南東部の郡。
井手町(イデチョウ)・宇治田原町(ウジタワラチョウ)の町。
◎1977(昭和52)綴喜郡(ツヅキグン)八幡町、八幡市(ヤワタシ)となる。
つつきぼう
【つつき棒】
◇[英]tappet
○[機]⇒たぺっと(タペット)
つっけろ
【ツッケロ】
◇[伊]zucchero
○[食](イタリア語で)砂糖。
⇒さとう(砂糖)
★つつじ
【ツツジ】
【躑躅】
○[植]ツツジ目(Ericales)ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rho-
dodendron)の落葉低木の総称。
参照⇒あざれあ(アザレア),ごようつつじ(ゴヨウツツジ,五
葉躑躅),しゃくなげ(シャクナゲ,石楠花,石南花)
◎花言葉:節制。
◎ツツジの名所:⇒ねづじんじゃ(根津神社)
◎栃木県の県花はヤシオツツジ、群馬県の県木はレンゲツツジ、
静岡県・福岡県の県花はツツジ、長崎県の県花はウンゼンツツ
ジ、長崎県の県花はミヤマキリシマ。
◎ドウダンツツジ属(Enkianthus):参照⇒どうだんつつじ(ド
ウダンツツジ,灯台躑躅,燈台躑躅,満天星),さらさどうだん(サ
ラサドウダン,サラサ灯台,更紗ドウダン,更紗灯台,更紗燈台)
つつじ
【躑躅】
○(1)[植]⇒つつじ(ツツジ,躑躅)
○(2)[服]襲(カサネ)の色目(イロメ)の一つ。
表は浅蘇芳(ウススオウ)か白、裏は萌葱(モエギ)か紅(クレナイ)で、春
の装束。
◎「ていちょく」とも読み、「たたずむ」という意味。
つつじいろ
【躑躅色】
○[色]赤紫の色。
◎C=3,M=90,Y=16,B=0。
つつどり
【ツツドリ】
【筒鳥】
◇[学]Cuculus saturatus、[英]Himalayan cuckoo
○[鳥]カッコウ目(Cuculiformes)カッコウ科(Cuculidae)カッ
コウ属(Cuculus)の鳥。
カッコウによく似るがやや小形で全長約30センチメートル。
背面は灰青色で尾は灰黒色、腹面は黄白色の地にはっきりとし
た黒い横縞があり、カッコウの横縞より太い。
センダイムシクイやアオジなど他の鳥の巣に托卵(タクラン)する。
アジアに広く生息し、初夏に夏鳥として日本・台湾・中国南
部の低山帯に渡来し、冬はインドネシアなどの南方に渡る。
「ポポッ、ポポポン」と空筒(カラヅツ)を打つような低い鳴き声
で、「ポンポンドリ」とも呼ぶ。
参照⇒たくらん(托卵)
〈亜種(subspecies)〉
Himalayan Cuckoo:Cuculus saturatus。
Oriental Cuckoo:Cuculus optatus。
Sunda Cuckoo:Cuculus lepidus。
◎夏の季語。
つつなわせどり《つつなはせどり》
【つつなわせ鳥】
【つつなはせ鳥】
○(1)[鳥]セキレイの異名。
⇒せきれい(セキレイ,鶺鴒)
○(2)[鳥]ガンの異名。
⇒がん(雁,鴈)
つつに
【筒煮】
○[料]内臓を抜いた魚を骨ごと筒状にブツ切りして煮た料理。
つっぱり
【つっぱり】
【ツッパリ】
○虚勢(キョセイ)を張って、不良じみた態度をとること。また、そ
うする若者。
「ちんぴら(チンピラ)」,「ヤンキー」とも呼ぶ。
◎「ヤンキー」より古い言い方。
つっぱり
【突っ張り】
○(1)つっぱること。我意(ガイ)を張ること。
○(2)[運]相撲の技(ワザ)の一つ。
両手または左右の手を交互に伸ばして、相手の胸を強く突く
こと。
つっぱり
【突っ張り】
【支】
○物を支えたり、外から押し開けられないために立てる柱や棒。
つっかい棒・支柱。
◎突っ張り棒
つつひめ
【筒姫】
◇[日]Tsutsu Hime
○夏をつかさどるという女神。
つつべこふん
【土辺古墳】
○[歴]京都府南部、乙訓郡(オトクニグン)大山崎町(オオヤマザキチョウ)下
植野(シモウエノ)にある下植野南遺跡の古墳。
4世紀後半(古墳時代前期)の古墳で、家形埴輪(イエガタハニワ)が
出土。
つつましい
【慎ましい】
【慎しい】
○(1)[形]気が引ける・恥ずかしい・きまりが悪い。
○(2)[形]控え目である・差し出がましくない・慎重である。
○(3)[形]遠慮される・気が進まない。
◎「慎(ツツ)む」の形容詞化。文語は「つつま・し(形シク)」。
参照⇒つつむ(慎む)
つつみかたごんげんだいこふん
【堤方権現台古墳】
○[歴]東京都大田区池上(イケガミ)にある6世紀前半の古墳。
◎2007(平成19)保存状態の良い馬具一式が出土。
★つつむ
【包む】
○
つつむ
【慎む】
○(1)[古][他動マ四段]気兼ねする・遠慮する・憚(ハバカ)る。
○(2)[古][他動マ四段]堪え忍ぶ・用心する。
◎「包む」と同源であるが、「包む」は「物で覆い隠し外に現われ
なくする」ことに用い、「慎む」は「気持ちや表情を抑えて外に出
さない」ことに用いる。
参照⇒つつましい(慎ましい,慎しい)
★つつもたせ
【美人局】
○女が夫または情夫と示し合せて他の男と姦通し、夫または情
夫がそれを言いがかりに相手の男から金品をゆすりとること。
つづら
【葛】
○(1)[植]ツヅラフジ(葛藤)・クズ(葛)など、山野に生えるツ
ル(蔓)性植物の総称。
○(2)[服]襲(カサネ)の色目(イロメ)の一つ。
表は青黒色、裏は淡青色。
○(3)⇒つづら(葛籠,葛)
つづら
【葛籠】
【葛】
○衣服を入れる蓋(フタ)付きの四角い編み籠(カゴ)。
古くはツヅラフジ(葛藤)のツル(蔓)を箱型に編んで作ったが、
後には竹またはヒノキ(檜)の薄板を編み、上に紙を貼って柿渋
(カキシブ)・漆(ウルシ)などを塗ったものも作られた。
「つづらこ(葛籠)」とも呼ぶ。
つづらおり《つづらをり》
【葛折】
【葛折り】
【九十九折】
【九十九折り】
◇ツヅラ(葛)の蔓(ツル)のように折れ曲っていることから。
○(1)坂道や山道などが幾重にも曲りくねっていること。また、
そのさま。
「羊腸(ヨウチョウ)」とも呼ぶ。
○(2)馬術で、坂道を登るときなどに馬をジグザグに歩かせる
乗り方。
○(3)馬術で、馬が横歩(ヨコアユ)みするとき、乗り手がこれに逆
らわず馬のするまま歩かせる乗り方。
◎馬が疲れているときによくジグザグと横歩みする。
つづらこ
【葛籠】
○⇒つづら(葛籠,葛)
★つづらふじ《つづらふぢ》
【ツヅラフジ】
【葛藤】
【防已】
◇[学]Sinomenium acutum
○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)ツヅラフジ科(Menisperma-
ceae)ツヅラフジ属(Sinomenium)のツル性(蔓性)落葉木本。1
属1種。
「オオツヅラフジ(大葛藤)」,「ツタノハカズラ(蔦の葉葛)」,
「アオカズラ(青葛)」とも呼ぶ。
つづりかた
【綴り方】
【綴方】
○(1)文章のつづる方法。
参照⇒つづりかた(綴方)
○(2)(アルファベットによる)語のつづる方法。
「スペリング(spelling)」とも呼ぶ。
つづりかた
【綴方】
○(1)[古][教]小学校の国語科の一分科。
文章の書き方・作り方で、作文の旧称。
○(2)⇒つづりかた(綴り方,綴方)
つづりかたきょうしつ《つづりかたけうしつ》
【綴方教室】
○(1)[文]豊田正子(1922〜2010)の著書。
小学生の時の作文をまとめたもの。
◎1937(昭和12)出版。
○(2)[映](1)の映画化した東宝作品。
下町に住むブリキ職人一家の生活を描く。
演出:山本嘉次郎。
出演:高峰秀子ら。
◎1938. 8.21(昭和13)公開。
★つづれおり
【綴れ織り】
【綴れ織】
【綴織り】
【綴織】
◇[日]tsuzure ori/tsudure ori
○(1)平織の技法の一種。
表面は経糸(タテイト)だけが見えるように、経糸で緯糸(ヨコイト)を
包み覆(オオ)うように織り上げるもの。
◎古代エジプトに発祥し、中国で発達。
日本には奈良時代に渡来。
○(2)数種の色糸で文様を織り出した織物の総称。
○(3)綴れ錦の別称。
○(4)綴れ錦を模した紋織物。
○(5)裂き織の別称。
つでー
【ツデー】
◇[英]today
○⇒とぅでー(トゥデー)
つと
【苞】
【苞苴】
○(1)ワラ(藁)を束ねまたは編み、物を包むようにしたもの。
「わらづと(藁苞)」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)贈り物として携えてゆくその地の産物。土産(ド
サン)。
「わらづと(藁苞)」とも呼ぶ。
○(3)(転じて)土産物(ミヤゲモノ)・贈り物。
「わらづと(藁苞)」とも呼ぶ。
○(4)(転じて)賄賂(ワイロ)。
「わらづと(藁苞)」とも呼ぶ。
つと
【髱】
○⇒たぼ(髱)(1)
つどうしろやまこふん《つだうしろやまこふん》
【津堂城山古墳】
○[歴]大阪府藤井寺市(フジイデラシ)津堂にある前方後円墳。全長
208メートル。
宮内庁が管理している藤井寺参考地で、第14代仲哀陵説と第
19代允恭陵説がある。
参照⇒こういせき(国府遺跡)
◎1912(明治45)長持形石棺・斜縁(シャエン)二神四獣鏡の一部など
が出土。
◎旧住所は河内国南河内郡津堂村。
つとなしのなげしまだ
【髱無しの投げ島田】
【髱無しの投島田】
○髱(ツト,タボ)を外に出さず、髷(マゲ)を後へ倒れるように低く
結った島田髷。
参照⇒たぼ(髱)(1)
つとなっとう
【苞納豆】
○[食]ワラ(藁)のつとに包んだ納豆。
つとは煮沸(シャフツ)または蒸気で殺菌し雑菌とともに納豆菌も
死滅するが、納豆菌の胞子のみ生き残る。
つとに包まれたダイズ(大豆)は接するワラから発酵するので、
ダイズの中ほどにはワラを一本挿しいれてある。
参照⇒なっとうきん(納豆菌)
★つとむ
【力む】
○
「りきむ(力む)」とも読む。
つな
【ツナ】
◇[英]tuna
○[魚](英語で)マグロ(鮪)。
⇒まぐろ(マグロ,鮪)
つな
【津名】
◇[日]Tsuna
○(1)[古]⇒つなぐん(津名郡)
○(2)[古]⇒つなちょう(津名町)
★つなぎ
【繋ぎ】
○()
○()[経]⇒へっじ(ヘッジ)(4)
○()[服]上着とズボンがつながった作業服。
主に工員の仕事着だが、小さい子供の遊び着にも用いられる。
袖まであるものは「カバーオール(coveralls)」、胸当てタイ
プは「オーバーオール(overalls)」と呼ぶ。
⇒ろんぱーす(ロンパース),とっこうふく(特攻服)(2)
つなぎばいばい
【つなぎ売買】
【繋ぎ売買】
○[経]⇒へっじ(ヘッジ)(4)
つなぎまち
【津奈木町】
◇[日]Tsunagi Machi
○熊本県南部、葦北郡(アシキタグン)の町。南部を水俣市(ミナマタシ)に
接し、西部は八代海(ヤツシロカイ)に面する。
〈面積〉
33.97平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)5,741人。
◎1963(昭和38)町制施行。
つなぐん
【津名郡】
◇[日]Tsuna Gun
○[古]兵庫県、淡路島北部・中部の郡。
◎洲本市(スモトシ)の由良(ユラ)地区は、もと津名郡(ツナグン)由良町
(ユラチョウ)。
2005. 4. 1(平成17)津名町(ツナチョウ)・淡路町(アワジチョウ)・北淡
町(ホクダンチョウ)・一宮町(イチノミヤチョウ)・東浦町(ヒガシウラチョウ)の5町
が合併して淡路市を発足。
2006. 2.11(平成18)五色町(ゴシキチョウ)、洲本市に編入し、郡
は消滅。
つなし
【ツナシ】
○[古][魚]コノシロの幼魚。
⇒このしろ(コノシロ,鮗)
◎(「魚」偏+「制」:補助7491)と書く。
◎現在でも関西ではコハダより大きい若魚をさす。
つなしま
【綱島】
◇[日]Tsunashima
○(1)神奈川県横浜市港北区(コウホクク)にある地域名。
住所としては綱島上町(ツナシマカミチョウ)・綱島台(ツナシマダイ)・綱島
東(ツナシマヒガシ)・綱島西(ツナシマニシ)がある。
○(2)[交]⇒つなしまえき(綱島駅)
つなしまえき
【綱島駅】
○[交]神奈川県横浜市港北区(コウホクク)綱島西にある、東急東横
線の駅。
日吉(ヒヨシ)駅と大倉山(オオクラヤマ)駅の間。
★つなそ
【ツナソ】
【綱麻】
◇[学]Corchorus capsularis
○[植]アオイ目(Malvales)アオイ科(Malvaceae)シナノキ亜科
(Grewioideae)ツナソ属(Corchorus)の多年草。栽培上は一年草。
インド原産。
「ジュート([英]jute)」,「オウマ(黄麻)」,「コウマ(黄麻)」,「イ
チビ」とも呼ぶ。
参照⇒[2]じゅーと(ジュート)(2)
◎旧分類はシナノキ科(Tiliaceae)ツナソ属。
同属種にモロヘイヤ(Mulukhiya)がある。
参照⇒もろへいや(モロヘイヤ)
つなちょう《つなちやう》
【津名町】
◇[日]Tsuna Cho
○[古]兵庫県津名郡(ツナグン)、淡路島中部・大阪湾側の町。
◎2005. 4. 1(平成17)津名町・淡路町(アワジチョウ)・北淡町(ホクダ
ンチョウ)・一宮町(イチノミヤチョウ)・東浦町(ヒガシウラチョウ)の5町が合併し
て淡路市を発足。
つなみ
【TSUNAMI】
○[楽]桑田佳祐作詞・作曲の歌謡曲。
歌はサザンオールスターズ。
◎2000(平成12)発売。
★つなみ
【津波】
【津浪】
【海嘯】
◇[日]tsunami、[英]tsunami
○[地]
参照⇒ふくしんどう(副振動)
◎英語で"tidal wave"とも呼ぶが、"tidal(潮の干満の)"とは
関係ないので、学術的には"tsunami"が用いられる。
◎PTWC(Pacific Tsunami Warning Center):太平洋津波警
報センター。
◎潮(シオ)津波:⇒かいしょう(海嘯)
暴風津波・風(カゼ)津波:⇒たかしお(高潮)
山津浪:⇒やまつなみ(山津浪)
つなみたろう《つなみたらう》
【津波太郎】
◇[日]Tunami Taro
○[俗]岩手県宮古市(ミヤコシ)北東部の田老(タロウ)地区の別称。
⇒たろうちく(田老地区)
◎旧住所は下閉伊郡(シモヘイグン)田老町(タロウチョウ)。
つなんまち
【津南町】
◇[日]Tsunan Machi
○新潟県南部、中魚沼郡(ナカウオヌマグン)の町。
〈面積〉
170.22平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万2,865人。
◎1955(昭和30)下船渡村・外丸村・上郷村・芦ヶ崎村・秋成村
・中深見村が合併して町制施行。
つぬぱえんげん
【ツヌパ塩湖】
◇[西]Salar de Tunupa
○[地]⇒うゆにえんこ(ウユニ塩湖)
つぬぱかざん
【ツヌパ火山】
◇[西]Volcan Tunupa
○[地]ボリビア西部、オルロ県(Departamento de Oruro)南東
部にある火山。標高5,432メートル。
南方にウユニ塩湖(Salar de Uyuni)(ツヌパ塩湖)がある。
参照⇒うゆにえんこ(ウユニ塩湖)
つねすみむら
【常澄村】
◇[日]Tsunesumi Mura
○[古]茨城県中央部、東茨城郡(ヒガシイバラキグン)の村。
◎1992. 3. 3(平成 4)水戸市に編入。
★つの
【角】
○()
○()[劇][文]つのがき(角書,角書き)の略。
⇒つのがき(角書,角書き)
◎豊饒(ホウジョウノ)の角:⇒こるぬこぴあ(コルヌコピア)(1)
アフリカの角:⇒そまりらんど(ソマリランド)
つの
【都濃】
◇[日]Tsuno
○(1)⇒つのちょう(都農町)
○(2)[古]⇒つのぐん(都濃郡)
つのがき
【角書】
【角書き】
◇[日]tsunogaki/tsuno-gaki
○[劇][文]浄瑠璃・歌舞伎の名題(ナダイ)、脚本の外題(ゲダイ)、
書物の標題などの上に、副次的にその内容を説明するような文
句(モンク)を2行に割って書いたもの。
単に「つの(角)」とも、「わりがき(割書,割り書き)」,「冠称(カン
ショウ)」とも呼ぶ。
つのがら
【角柄】
◇[日]tsnogara
○[建]出入口や窓などの枠の隅部分で、方形の枠より枠材が外
へ角のように突き出ている部分。
また、そのような枠。
参照⇒さるど(猿戸)(2)
◎角柄に納める
つのがわえき《つのがはえき》
【角川駅】
○[交]岐阜県飛騨市にある、JR高山本線(タカヤマホンセン)の駅。
飛騨細江(ヒダホソエ)駅と坂上(サカカミ)駅の間。
◎東武越生線(オゴセセン)には川角(カワカド)駅(毛呂山町)がある。
つのぐん
【都濃郡】
◇[日]Tsuno Gun
○[古]山口県中東部にあった郡。
2003. 4.21(平成15)鹿野町(カノチョウ)、徳山市・新南陽市・熊
毛郡熊毛町(クマゲチョウ)の2市2町が合併して周南市(シュウナンシ)と
なり、郡は消滅。
◎宮崎県児湯郡(コユグン)には都農町(ツノチョウ)がある。
つのこ
【角粉】
◇[日]tsunoko
○シカ(鹿)などの角を焼いて製した磨き粉。
塗漆や蒔絵(マキエ)の面を磨いて光沢を出すのに用いる。
つのさんご
【ツノサンゴ】
【角サンゴ】
【角珊瑚】
○[動]ウミカラマツ(海唐松)の別称。
⇒うみからまつ(ウミカラマツ,海唐松)
つのしま
【角島】
◇[日]Tsuno Shima
○(1)[地]山口県北西部、日本海の響灘(ヒビキナダ)の島。
海士ヶ瀬戸(アマガセト)に架(カカ)かる角島大橋(1,780メートル)
で九州本土と道路が通じている。
北西端に角島灯台公園・大浜キャンプ村がある。
山口県下関市(シモノセキシ)に属する。
〈面積〉
3.93平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)941人。
◎1876(明治 9)角島灯台が設置。
2000.11. 3(平成12)角島大橋が完成。
○(2)山口県下関市豊北町(ホウホクチョウ)の地名(大字)。
◎旧住所:山口県豊浦郡(トヨウラグン)豊北町角島。
つのしまくじら
【ツノシマクジラ】
◇[学]Balaenoptera omurai(オムライ)
○[哺]クジラ目(Cetacea)ヒゲクジラ亜目(Mysticeti)ナガスク
ジラ科(Balaenopteridae)の海獣。
体長約12メートル。
◎1998. 9.(平成10)山口県の角島(ツノシマ)沖の浅瀬に死んで漂着。
2003.11.20(平成15)独立行政法人水産総合研究センター、イ
ギリスの科学雑誌「ネイチャー」に新種として発表。
つのだ
【ツノダ】
○[経]自転車製造会社の一社。
本社は愛知県小牧市。
つのだいし
【角大師】
○(1)[人]元三(ガンザン)大師良源(リョウゲン)の別称。
⇒『人名辞典』りょうげん(良源)
○(2)良源の画像。
良源の容貌が魁偉(カイイ)で、二本の角のある鬼形に描かれる。
○(3)魔除けの護符の一つ。
(2)に似た二本の角のある黒い鬼形の絵や刷り物。
天台宗寺院で良源の忌日(一月三日)に配られ、戸口などに貼
る風習がある。
「元三大師」とも呼ぶ。
参照⇒まめだいし(豆大師)
◎新年の季語。
一説に、鬼道に落ちた阿覚大師安然(アンネン)の形とする伝承が
あり、護符を「あんねさま」とも呼ぶことがある。
○(4)[古]江戸時代、町家の男児の髪の結い方。
項(ウナジ)と前後・左右の五ヶ所を結ぶもの。
◎画像の角大師の髪形に似ていることから。
○(5)(転じて)(4)を結う年齢くらいの小児。
つのだる
【角樽】
○祝儀用の酒樽(サカダル)。
樽の側面から上方に一対の角のような長い柄(エ)があり、そ
の間を一本の細い板が把手(トッテ)として渡してあるもの。胴は
朱または黒の漆で塗られている。
結婚式などの祝い事へ進物として酒を贈るのに用いられる。
「柄樽(エダル)」,「手樽(テダル)」,「柳樽(ヤナギダル)」,「天野樽(アマノダ
ル)」,「人形樽(ニンギョウダル)」とも呼ぶ。
参照⇒こもかぶり(薦被り)(1),たるにんぎょう(樽人形)
つのちょう《つのちやう》
【都農町】
◇[日]Tsuno Cho
○宮崎県東部、児湯郡(コユグン)の町。日向灘(ヒュウガナダ)に面する。
日向国一の宮の都農神社がある。
〈面積〉
102.02平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万2,615人。
◎山口県には都濃郡(ツノグン)があった。
つのづかこふん
【角塚古墳】
○[歴]岩手県胆沢郡(イサワグン)胆沢町(イサワチョウ)にある古墳時代中
期の古墳。
本州最北端の前方後円墳として国指定史跡になっている。
◎地元では「角塚」または「蛇塚」と呼ばれ、伝説では高山掃部(タ
カヤマ・カモン)長者の妻が大蛇に変身し、農民を苦しめていたところ
を小夜姫(サヨヒメ)がお経の力で退治し、その大蛇の角を埋めたと
ころとされている。
つのど
【角戸】
◇[日]tsunodo/tsuno-do
○[建]⇒さるど(猿戸)(2)
★つのとんぼ
【ツノトンボ】
【角蜻蛉】
◇[学]Ascalohybris subjacens
○[虫]アミメカゲロウ目(脈翅目)(Neuroptera)ツノトンボ科
(Ascalaphidae)の昆虫。
トンボに似るが、ウスバカゲロウ(薄羽蜉蝣)などの近縁種で、
静止時にはハネをたたむ。
つのはず
【角筈】
◇[日]tsunohazu
○(1)弓または矢の筈を、牛や鹿などの動物の角で作ったもの。
○(2)斎宮の忌詞(イミコトバ)で、在家の僧・優婆塞(ウバソク)。
○(3)[古](Tsunohazu)東京都新宿区西新宿3〜4丁目の旧称。
◎新宿区役所角筈出張所
★つのめどり
【ツノメドリ】
【角目鳥】
◇[学]Fratercula corniculata
○[鳥]チドリ目(Charadriiformes)ウミスズメ科(Alcidae)ツノ
メドリ属(Fratercula)の潜水性海鳥。
全長約35センチメートル。
嘴(クチバシ)は縦に平らで大きく、頭と背は黒色、顔と腹は白
色で、目の上に突起がある。
アラスカから千島列島など、太平洋北部の寒流域に分布。
◎英語:パフィン(puffin)。
◎求愛行動:参照⇒[2]びりんぐ(ビリング)
◎近縁種は大西洋北部のニシツノメドリ([英]Atlantic puf-
fin、[学]Fratercula arctica)と、ベーリング海から北海道東
部のエトピリカ(Tufted puffin)。
参照⇒えとぴりか(エトピリカ)
★つば
【鍔】
【鐔】
○(1)([英]sword guard)刀剣の柄(ツカ)と刀身との境目にある金
属製の板。柄を握る手を保護するもの。
参照⇒つばのさんさく(鐔の三作),はばき(はばき,ハバキ),
つばなり(鍔鳴り)
◎フェンシング:参照⇒べるがーど(ベルガード)
○(2)釜(カマ)の。
◎鍔釜(ツバガマ)
○(3)[服]帽子の庇(ヒサシ)状の部分。
つばいおおつかやまこふん《つばゐおほつかやまこふん》
【椿井大塚山古墳】
○[歴]京都府木津川市(キヅガワシ)椿井にある前方後円墳。全長
200メートル。
◎1953(昭和28)後円部の竪穴式石室が露出し、鏡・短甲・武器
などが出土。
鏡は36面中、32面は魏の三角縁(サンカクブチ)神獣鏡(シンジュウキョウ)
であった。
参照⇒さんかくぶちしんじゅうきょう(三角縁神獣鏡),どう
はんきょう(同笵鏡)
◎旧住所は相楽郡(ソウラクグン)山城町(ヤマシロチョウ)椿井。
つばいでっかー
【ツバイデッカー】
◇[独]Zweidecker
○[空](ドイツ語で)複葉機。
⇒ふくようき(複葉機)
つーばいふぉー
【ツーバイフォー】
【2×4】
◇[英]two-by-four
○(1)[建]⇒つーばいふぉーこうほう(ツーバイフォー工法,2
×4工法)
○(2)[建]断面が2×4インチの木材。ほぼ5×10センチメー
トル。
アメリカ・カナダの規格。
参照⇒えすぴーえふ(SPF)
◎四面にカンナ(鉋)をかけると、実際には1.58×3.58インチに
なる。
○(3)[形](アメリカで)小さな、狭い。つまらない。
つーばいふぉーこうほう《つーばいふおーこうはふ》
【ツーバイフォー工法】
【2×4工法】
◇[英]two-by-four method
○[建]北アメリカで発達した木造住宅の工法の一つ。
段面が2×4インチの規格材を主材として枠組み(パネル)を
作り、それらを部品として床と壁に組み立て、構造用合板を打
ちつけるもの。
建物の加重は柱ではなく壁が支える構造になる。
施工が簡単で工期が短く、個人住宅などの小規模な建物に用
いる。
「枠組み壁工法」,「プラットホームフレーム工法(platform
frame method)」とも呼ぶ。
参照⇒かべたてしき(壁立式)
◎1974(昭和49)建設省、認可。
つばいもち
【椿餅】
○[食]⇒つばいもちい(椿餅)
つばいもちい《つばいもちひ》
【椿餅】
○[食]餅菓子の一種。
蒸した餅米の粉をチョウジ(丁子)で黄色に染め、甘葛(アマズラ)
をかけて丸く固め、二枚のツバキの葉で上下を挟んだもの。
「つばいもち(椿餅)」,「つばきもち(椿餅)」とも呼ぶ。
つばがま
【鍔釜】
○[料]⇒はがま(羽釜,歯釜)
★つばき
【ツバキ】
【椿】
【海石榴】
【山茶】
○(1)[植]ツツジ目(Ericales)ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Ca-
mellia)の常緑低木・高木の総称。
海外で作り出された園芸品種は「カメリア」と呼ばれる。
「ジャポニカ(japonica)」はツバキの代名詞。
◎名称は「あつはき(厚葉木)」の転訛。
◎新潟県の県花はユキツバキ(雪椿)。
愛知県の県花はカタツバキ。
◎ヤブツバキ(藪椿)/山椿(ヤマツバキ):⇒やぶつばき(ヤブツバ
キ,藪椿)(2)
ユキツバキ(雪椿):⇒ゆきつばき(ユキツバキ,雪椿)
ワビスケ(侘助):⇒わびすけ(ワビスケ,侘助)
落ち椿(落椿):⇒おちつばき(落ち椿,落椿)
◎英語:カメリア(camellia)。
ドイツ語:カメーリエ(Kamelie)。
フランス語:カメリア(camelia)。
中国語:茶花(chahua)/山茶(shancha)/山茶花(shamchahua)。
◎中国語で「椿(chun)」は「ニワウルシ(庭漆)」を指し、ツバキの
意味はないが、まれに「日本椿(riben chun)」とも呼ぶ。
参照⇒にわうるし(ニワウルシ,庭漆)
○(2)[植]ヤブツバキ(藪椿)の別称。
⇒やぶつばき(ヤブツバキ,藪椿)(2)
★つばき
【椿】
【海石榴】
【山茶】
○(1)[植]⇒つばき(ツバキ,椿,海石榴,山茶)
○(2)[服]襲(カサネ)の色目(イロメ)の一つ。
表は蘇芳(スオウ)、裏は赤で、冬の装束。
★つばきあぶら
【ツバキ油】
【椿油】
◇[英]camellia oil
○ツバキの種子を搾(シボ)って得られる不乾性油。
良質の頭髪油で、食用にも用いる。
つばきひめ
【椿姫】
○(1)[文]([フ]La Dame aux camelias)アレクサンドル・デュ
マ(Alexandre Dumas)(小デュマ)の長編小説。
娼婦マルグリット・ゴーチエ(Marguerite Gauthier)が純朴
な青年アルマン・デュバル(Armand Duval)によって真実の愛に
目覚める悲劇的な生涯を描く。
◎1848(嘉永元)刊行。
1852(嘉永 5)五幕物に戯曲化。
○(2)[楽][劇]([伊]La Traviata)ベルディ(Giuseppe Verdi)作
曲の歌劇。三幕。
(1)に取材した作品。
「トラビアータ」とも呼ぶ。
◎"traviata"は「道を踏み外した女,堕落した女」の意味。
つばきもち
【椿餅】
○(1)[食]餅菓子の一種。
しん粉(コ)または道明寺粉(ドウミョウジコ)を蒸した種(タネ)でアン
(餡)を包み、二枚のツバキの葉で上下を挟んだもの。
◎春の季語。
○(2)[食]⇒つばいもちい(椿餅)
つばくろだけ
【燕岳】
◇[日]Tsubakuro Dake
○[地]長野県北西部、飛騨山脈(北アルプス)中部の山。標高
2,763メートル。
つばさ
【つばさ】
○[交]山形新幹線の愛称。
つばさしょうけん
【つばさ証券】
○[古][経]UFJつばさ証券の前身の一社。
◎2000. 4. 1(平成12)ユニバーサル証券・太平洋証券・東和証
券・第一證券の4社が合併して発足。
2002. 6. 1(平成14)UFJキャピタルマーケッツ証券(UF
JCM)と合併しUFJつばさ証券となる。
つばさをください
【翼をください】
○[楽]山上路夫作詞、村井邦彦作曲の歌謡曲。
歌は赤い鳥。
◎1971. 2.(昭和46)レコード発売。
つばなり
【鍔鳴り】
○(1)刀を鞘(サヤ)に収めるとき、鍔と鞘の鯉口(コイグチ)とがぶつ
かって発する音。
○(2)[俗]鍔がしっかりと固定されていないので、刀を振るた
びにカタカタとなる安物の刀。
参照⇒あかいわし(赤鰯)(2)
つばのさんさく
【鐔の三作】
○[人]安土桃山時代の鐔工(タンコウ)、金家(カネイエ)・信家(ノブイエ)・
明寿(ミョウジュ)の総称。
◎金家・信家は「鐔工(タンコウ)の双璧」とも呼ぶ。
つーはーばーず
【ツーハーバーズ】
◇[英]Two Harbors
○⇒とぅーはーばーず(トゥーハーバーズ)
★つばめ
【つばめ】
○(1)[歴][交]⇒つばめ(燕)(5)
○(2)[交]JR九州が運行する、博多駅〜西鹿児島駅間の特急
列車名。
○(3)[交]九州新幹線の列車名。
参照⇒きゅうしゅうしんかんせん(九州新幹線)
★つばめ
【ツバメ】
【燕】
◇[学]Hirundo rustica
○[鳥]スズメ目(Passeriformes)ツバメ科(Hirundinidae)ツバ
メ属(Hirundo)の鳥の一種。
「玄鳥(ゲンチョウ)」とも呼ぶ。
◎二十四節気の一つ白露(ハクロ)(陽暦9月7日ころ)のころ、南
に帰るという(玄鳥帰。鴻雁来)。
◎ツバメが低く飛ぶと雨になるという。
◎英語:スワロー(swallow)。
ドイツ語:シュバルベ(Schwalbe)。
フランス語:イロンデール(hirondelle)/アロンド(aronde)。
イタリア語:ロンディーネ(rondine)。
スペイン語:ゴロンドリーナ(golondrina)。
トルコ語:クルラングチ(kirlangic)。
中国語:燕子(yanzi)。
〈属〉
イワツバメ属(Delichon):⇒いわつばめ(イワツバメ,岩燕)
サンショクツバメ属(Petrochelidon):⇒さんしょくつばめ
(サンショクツバメ,三色燕)
★つばめ
【燕】
◇[日]tsubame/Tsubame
○(1)[鳥]⇒つばめ(ツバメ,燕)
○(2)年上の女の愛人になっている若い男。
○(3)[古]燕算用の略。
○(4)⇒つばめし(燕市)
○(5)[歴][交]1930.10. 1(昭和 5)運行を開始した東京駅〜神
戸駅間の特急列車の愛称。
8時間55分で運転、平均時速は67.4キロメートル。
◎愛称は「燕」で、トレイン・マークは「つばめ」。
◎1964(昭和39)東海道新幹線開業により廃止。
つばめし
【燕市】
◇[日]Tsubame Shi
○新潟県中央部の市。
軽金属工業・洋食器などの製造が盛ん。
◎2006. 3.20(平成18)西蒲原郡(ニシカンバラグン)の分水町(ブンスイマチ)
・吉田町(ヨシダマチ)を合併・編入。
つばめのーと
【ツバメノート】
○[経]ノート(帳面)・文具の製造会社。
本社は東京都台東区。
つばる
【ツバル】
◇Tuvalu
○南太平洋西部、ギルバート諸島南東方のエリス諸島の九つの
珊瑚礁(サンゴショウ)の島から成る国。イギリス連邦に属する。
首都はフナフティ(Funafuti)。
亜熱帯気候で、11〜2月は雨期。
主要な輸出品はコプラ。住民はポリネシア系。
〈面積〉
25.11平方キロメートル。
〈人口〉
1968(昭和43) 6,332人。
1979(昭和54) 7,300人。
1984(昭和59) 8,000人。
1985(昭和60) 8,200人。
1988(昭和63) 9,000人。
2002(平成14)1万1,200人。
◎1915(大正 4)イギリス保護領ギルバート・エリス諸島となる。
1978.10. 1(昭和53)イギリス保護領ギルバート・エリス諸島
から分離独立。
つびーべる
【ツビーベル】
◇[独]Zwiebel(ツヴィーベル)
○[植][農](ドイツ語で)タマネギ(玉葱)。
⇒たまねぎ(タマネギ,玉葱,葱頭)
つびらし
【ツビラシ】
◇Tbilisi
○⇒とびりし(トビリシ)
つひんばり
【ツヒンバリ】
◇Tskhinvali/Chinvali/Zchinvali
○グルジア中北部、南オセチア自治州の州都。
北緯42.23°、東経43.95°の地。
旧称は「スタリニリ(Staliniri)」。
〈人口〉
1989(平成元)4万2,300人。
1991(平成 3)4万2,600人(推計)。
2003(平成15)4万1,600人。
◎1934〜1961(昭和 9〜昭和36)スタリニリ(Staliniri)。
★つぶ
【粒】
○(1)
○()
○()[植]⇒むくろじ(ムクロジ,無患子)
○()[植]ムクロジ(無患子)の実。
づーふ
【ヅーフ】
◇Hendrik Doeff
○[人]⇒ずーふ(ズーフ)
つぶあいしょとう《つぶあいしよたう》
【ツブアイ諸島】
◇[フ]Iles Tubuai、[英]Tubuai Islands
○[地]南太平洋、ソシエテ諸島南方にある火山諸島。フランス
領ポリネシア(French Polynesia)の一部。
ほぼ東西、約800キロメートルにわたり点在し、常住島はル
ルツ島(ile de Rurutu)・ツブアイ島(ile de Tubuai)などの5
島。
コーヒー・コプラを産する。
「オーストラル諸島(Iles Australes)」とも呼ぶ。
〈面積〉
48平方キロメートル。
〈人口〉
1962(昭和37)4,371人。
2003(平成15)7,700人。
◎1880(明治13)フランス領に編入。
つぶあいとう《つぶあいたう》
【ツブアイ島】
◇[フ]ile de Tubuai、[英]Tubuai Island
○[地]南太平洋、ソシエテ諸島南方にあるツブアイ諸島の最大
島。
〈面積〉
44平方キロメートル。
つぶかる
【ツブカル】
◇Toubqal
○[地]アフリカのモロッコ王国にある、アトラス山脈の最高峰。
標高4,165メートル。
北麓に商業都市・観光地のマラケシュがある。
つぶぎん
【粒銀】
○[歴]⇒まめいたぎん(豆板銀)
つぶさがわ《つぶさがは》
【津房川】
◇[日]Tsubusa Gawa
○[地]大分県北部を東流する駅館川(ヤッカンガワ)の支流。
恵良(エラ)川と合流して宇佐市を貫流して周防灘(スオウナダ)に注
(ソソ)ぐ川。
つぶぞく
【ツブ族】
◇[英]the Tubu tribe/the Toubou tribe
○⇒とぅぶぞく(トゥブ族)
つぶらたこ
【円良田湖】
◇[日]Tsubutara Ko
○[地]埼玉県大里郡(オオサトグン)寄居町(ヨリイマチ)にある灌漑用貯水
池。
つぷんがと
【ツプンガト】
◇Tupungato
○[地]アルゼンチンとチリにまたがるアンデス山脈の火山。標
高6,800メートル。
つべっとる
【ツベットル】
◇Zwettl/Zwettel
○オーストリア北東部、ニーダーエスターライヒ州(Bundes-
land Niederosterreich)中北西部の町。
北緯48.62°、東経15.17°の地。
「ツヴェットル」,「ツベットル・シュタット(Zwettl Stadt)」
とも呼ぶ。
つべっとるしゅたっと
【ツベットル・シュタット】
◇[独]Zwettl Stadt
○⇒つべっとる(ツベットル)
つぺるく
【ツベルク】
◇[独]Zwerg(ツヴェルク)
○(1)(ドイツ語で)小人。
⇒こびと(小人)
○(2)[天](ドイツ語で)矮星(ワイセイ)。
◎リーゼ(Riese):巨星。
★つべるくりん
【ツベルクリン】
◇[独]Tuberkulin
○[薬]結核感染の有無を判定するために用いる透明褐色の注射
液。
参照⇒つべるくりんはんのう(ツベルクリン反応)
◎初め結核の治療薬として用いられた。
つべるくりんはんのう《つべるくりんはんおう》
【ツベルクリン反応】
○[医]結核菌の成分から作られたツベルクリンの少量を皮膚ま
たは粘膜の一部に投与し、48時間後にその部位に起こる反応。
また、その免疫反応による検査法。
発赤・腫脹・浮腫などの結果から、結核感染の有無を判定す
る検査法として用いる。
感染があった場合は、腫(ハ)れが現れ「陽性」とする。
感染がなかった場合は、皮膚に反応が出ず「陰性」とし、陽性
になるまで結核菌を弱毒化したBCG(結核予防ワクチン)接種
が行われる。
皮膚に直径5〜9ミリメートルの発赤が現れた場合は、感染
が疑わしいとして「疑陽性」と呼ばれる。
参照⇒けっかくよぼうほう(結核予防法)
◎日本では結核予防法施行令により、4歳未満の乳幼児・小学
一年生・中学一年生を対象にツベルクリン反応検査を実施。
2003. 4.(平成15)結核予防法の改正によりツベルクリン反応
検査が全廃。
つぼ
【ツボ】
【壺】
○(1)[医]人体の場所で、灸(キュウ)をすえる箇所(カショ)、鍼(ハリ)
を打つ箇所、指圧(シアツ)をする箇所。
参照⇒つぼ(壺,壷)(1)
◎1989(平成元)世界保健機関(WHO)、361ヶ所のツボの名称
を統一し、国際番号を付ける。
○(2)(転じて)物事の大事な所・物事の大切な所。急所・要点。
○(3)(転じて)見込む所・見込んだ所。図星(ズボシ)。
強調して「どつぼ(ドツボ,土壺)」とも呼ぶ。
◎ツボにはまる:見込みが的中する。
つぼ
【坪】
◇[中]ping
○(1)[漢]河岸や山間の小さい平らな土地。
◎多く地名に用いられる。
○(2)[歴]古代日本の条里制の土地区画の単位。
平城京・平安京の条坊制では、一里の36分の1、一坊の16分
の1の街区で、その一辺は一町(400尺)。
参照⇒り(里)(6)
○(3)土地や建物の面積の単位。
一間平方、曲尺(カネジャク)で六尺(約1.8メートル)平方で、約
3.305平方キロメートル。
「歩(ブ)」とも呼ぶ。
参照⇒じつぼ(地坪),たてつぼ(建坪),のべつぼ(延坪,延べ坪)
◎1891(明治24)400平方メートルを121坪と定められ、一坪は約
3.306平方キロメートルとなる。
○(4)土砂・割り石などの体積(容積)の単位。
六尺立方で、約6.016立方メートル。
「立坪(リュウツボ)」とも呼ぶ。
○(5)錦織り・更紗(サラサ)・皮革・金属板・印刷製版などの面積
の単位。
一寸四方で、約9.18平方センチメートル。
○(6)⇒つぼ(坪,壺)
★つぼ
【壺】
【壷】
○(1)深くくぼんでいる所。
参照⇒つぼ(ツボ,壺)
◎滝壺(タキツボ)
○(2)口が狭く窄(ツボ)まり、胴が丸く膨(フク)らんだ形の容器。
◎古代ギリシア・ローマ:参照⇒あんふぉら(アンフォラ)
エトルリアの壺(Le vase etrusque):メリメの小説。
○(3)
つぼ
【坪】
【壺】
○(1)建物の中や間、または塀・垣根(カキネ)などで囲まれた一区
画の庭。坪庭(ツボニワ)・中庭(ナカニワ)。
○(2)(転じて)宮中の殿舎で、中庭に面した部屋。局(ツボネ)。
○(3)格子(コウシ)の縦横の桟(サン)で囲まれた凹(クボ)んだ所。
「こうしのますめ(格子の升目,格子の桝目)」,「こうしのつぼ
(格子の壺,格子の壷)」とも呼ぶ。
参照⇒ごうま(格間)
○(4)[古]衣服の裾(スソ)。
つーぼ
【ツーボ】
◇[西]tubo(トゥーボ)
○⇒とぅーぼ(トゥーボ)
つーぽー
【ツーポー】
【シ博】
◇[中]Zibo
○⇒しはく(シ博)
◎「シ」は「(「三水」+「錙」-「金」)」。
つぼおりがさ《つぼをりがさ》
【壺折り傘】
【壺折傘】
○[服]端折り傘の別称。
⇒つまおりがさ(端折り傘,端折傘,妻折り傘,妻折傘)
つぼかなもの
【壺金物】
【壷金物】
◇[日]tsubokanamono
○[建]⇒ひじつぼ(肘壺,肘壷)
つぼがね
【壺金】
【壷金】
◇[日]tsubogane
○[建]⇒ひじつぼ(肘壺,肘壷)
★つぼかび
【ツボカビ】
◇[学]chytrid
○[生]ツボカビ門(Chytridiomycota)ツボカビ綱(Chytridio-
mycetes)ツボカビ目(Chytridiales)の真菌(true fungi,Eumy-
cetes)。
参照⇒つぼかびびょう(ツボカビ病)
★つぼかびびょう《つぼかびびやう》
【ツボカビ病】
◇[学]Chytridiomycosis
○[両][病]ツボカビ(chytrid)による、両生類の真菌症(fungus
disease,mycosis)。
ツボカビから放出された遊走子が両生類の皮膚に付着し発芽
して起きる。
水を媒介に感染し、皮膚が硬くなり、皮膚呼吸ができなくなっ
て死に至る。
参照⇒ゆうそうし(遊走子)
◎日本にツボカビは約50種が存在し、オオサンショウウオなど
の両生類の多くが感染しながら大量死は発生していない。
つぼぎり
【壺錐】
○くぼんた半円形の刃がついている錐。
円い孔(アナ)をくり抜くのに用いるもの。
「円錐(マルギリ)」,「通し錐」とも呼ぶ。
参照⇒きり(錐)(1)
つぼきりのごけん
【壷切の護剣】
○⇒つぼきりのつるぎ(壷切剣,壷切の剣)
つぼきりのたち
【壷切の太刀】
○⇒つぼきりのつるぎ(壷切剣,壷切の剣)
つぼきりのつるぎ
【壷切剣】
【壷切の剣】
○皇太子相伝の護剣(ゴケン)。立太子の時、天皇から伝承される。
竜のような摺貝(スリガイ)が入った海浦(カイブ)の蒔絵(マキエ)で、
青滑革(アオナメシガワ)がついている。
「壷切の太刀(タチ)」,「壷切の護剣」とも呼ぶ。
◎もと藤原長良(ナガラ)の剣で、その子の基経(モトツネ)が譲り受け
て宇多(ウタ)天皇に奉献。天皇は皇太子(のちの醍醐<ダイゴ>天皇)
に授けたのに始まる。
つぼくさ
【ツボクサ】
【壺草】
【坪草】
◇[学]Centella asiatica
○[植]セリ目(Apiales)セリ科(Apiaceae)ツボクサ属(Centella)
の多年生植物。東南アジア原産。
関東以西の草地や路傍に自生。
茎は細く地をはい、節から根を出す。
葉は径約3センチメートルの円いハート形(腎臓形)で対生。
縁に鈍鋸歯があり、柄が長い。
夏、葉腋から2〜3本の短柄を出し、暗紫色の小さな五弁花
を3〜6個づつ付ける。
果実は径約3ミリメートルの扁平な球形。
「クツクサ(履草)」とも呼ぶ。
◎中国語:積雪草(jixuecao)/銅銭草(tongqiancao)。
つぼさか
【壺阪】
◇[日]Tsubosaka
○奈良県中西部、高市郡(タカイチグン)高取町(タカトリチョウ)南部の地名。
周囲を高取町高取(タカトリ)に囲まれた、壺阪寺のある一画。
参照⇒つぼさかでら(壺阪寺)
つぼさかかんのん《つぼさかくわんおん》
【壺阪観音】
○⇒つぼさかでら(壺阪寺)
つぼさかでら
【壺坂寺】
○[古]⇒つぼさかでら(壺阪寺)
つぼさかでら
【壺阪寺】
○奈良県高市郡(タカイチグン)高取町(タカトリチョウ)壺坂にある真言宗豊
山派(ブザンハ)の寺。正称は平等王院南法華寺で、山号が壺阪山。
本尊は八角円堂に安置された十一面千手観音。弁基(ベンキ)上
人が愛用の壺の中に現れた観音の姿を彫り上げたものという。
西国三十三所の第六番札所。
「壺阪観音」とも呼ぶ。
古くは「壺坂寺」と記した。
◎ 703(大宝 3)元興寺僧弁基が開創。
847(承和14)定額寺(ジョウガクジ)に列せらる。
永観年間( 983〜 985)の真興以後、東密子島流の根本道場。
1096(嘉保 3)主要伽藍(ガラン)を焼失。
中世は興福寺一乗院の末寺。
◎人形浄瑠璃などの『壺坂霊験記(レイゲンキ)』から、十一面千手
観音像は眼病封じで知られる。
参照⇒つぼさかれいげんき(壺坂霊験記)
つぼさかやまえき
【壺阪山駅】
○[交]奈良県高市郡(タカイチグン)高取町(タカトリチョウ)大字観覚寺(カンガ
クジ)にある、近鉄吉野線の駅。
飛鳥(アスカ)駅(明日香村)と市尾(イチオ)駅の間。
つぼさかれいげんき
【壺坂霊験記】
○[劇]浄瑠璃の一つ。世話物。原作者は未詳。
現行のものは豊沢団平(二世)とその妻加古千賀が補筆・作曲
したもので、1879(明治12)初演。
盲目の按摩師(アンマシ)沢市とその貞淑な妻お里との夫婦愛を脚
色し、壺坂寺(壺阪寺)の観音の御利益(ゴリヤク)により沢市の目
が開くまでを描く。
参照⇒つぼさかでら(壺阪寺)
つぼじりえき
【坪尻駅】
○[交]徳島県三好市池田町西山(イケダチョウニシヤマ)にある、JR土
讃線(ドサンセン)の無人駅。
讃岐財田(サヌキサイダ)駅(三豊市)と箸蔵(ハシクラ)駅の間。
急勾配でスイッチバック式を採用。
◎1950. 1.11(昭和25)開業。
★つぼすみれ
【ツボスミレ】
【壷菫】
【菫菜】
◇[学]Viola arcuata
○[植]キントラノオ目(Malpigiales)スミレ科(Violaceae)スミ
レ属(Viola)の多年草。
「ニョイスミレ(如意菫)」,「コマノツメ(駒の爪)」とも呼ぶ。
つぼすみれ
【壷菫】
【菫菜】
○(1)[植]⇒つぼすみれ(ツボスミレ,壷菫,菫菜)
○(2)[服]襲(カサネ)の色目(イロメ)の一つ。
表は紫、裏は薄青または青で、春の装束。
つぼねがたけ
【局ヶ岳】
◇[日]Tsubonegatake/Tsubone ga Take
○[地]三重県中西部、飯南郡(イイナングン)飯南町(イイナンチョウ)にある
山。標高1,029メートル。
つぼねみせ
【局見世】
○[歴]江戸時代の遊郭で、下級の遊女が居る遊女屋。
参考⇒ひじりまど(聖窓)
◎ここの遊女は局女郎(ツボネジョロウ)と呼ばれた。
つぼみこうばい
【莟紅梅】
○[色]濃い紅梅色。
参照⇒こうばいいろ(紅梅色)
つぼやき
【壺焼き】
【壷焼き】
【壺焼】
【壷焼】
○(1)壺に入れて焼くこと。
○(2)壺に入れて焼いたもの。
○(3)[料]壺に入れて焼く調理法。
○(4)[料]壺に入れて焼いた料理。
○(5)[料]さざえ(栄螺)の壺焼の略称。
⇒さざえのつぼやき(栄螺の壺焼き,栄螺の壺焼)
○(6)[食]壺焼き芋(イモ)の略称。
⇒つぼやきいも(壺焼き芋,壷焼き芋,壺焼芋,壷焼芋)
つぼやきいも
【壺焼き芋】
【壷焼き芋】
【壺焼芋】
【壷焼芋】
○[食]サツマイモ(薩摩芋)を大きな壺に入れて蒸し焼きにした
もの。
サツマイモをS字型の針金の一方に刺し、他方を壺の縁(フチ)
に引っ掛けて内側に吊るし水を使わずに焼く。
皮はパリパリとし、中は程よく蒸されてホクホクで、かつしっ
とりに仕上がる。
単に「壺焼き(壷焼き)」とも呼ぶ。
参照⇒やきいも(焼き芋)
[1]つぽれふ
【ツポレフ】
◇Andrei Nikolaevich Tupolev(アンドレイ・ツポレフ)
○[人]旧ソ連の空軍将校・航空機設計技術者(1888.11.10〜1972.
12.23)。カリーニン生れ。
モスクワ高等工業大学、卒業。
1918〜1935(大正 7〜昭和10)中央航空力学研究所の次長。
1938(昭和13)アメリカとドイツへの機密漏洩疑惑で逮捕され
るが、5年後に社会に復帰。
1953(昭和28)ソ連科学アカデミー会員。
100種以上の中・長距離爆撃機・輸送機や旅客機を設計。
◎設計チームによる航空機には「Tu−」の記号が付けられた。
★[2]つぽれふ
【ツポレフ】
◇Tupolev
○[空]ロシア(旧:ソ連)の旅客機・輸送機・爆撃機。また、そ
の製造会社。
◎Tu−4:B29をモデルに開発された爆撃機。
Tu−16:中距離爆撃機。
Tu−22:超音速中型爆撃機(ブラインダー)。
Tu−22M:中距離超音速爆撃機(バックファイア)。
Tu−95:長距離戦略爆撃機(ベア<BEAR>)(1952年初飛行)。
Tu−104:双発ジェット旅客機。
Tu−134:ジェット中型旅客機(1965年8月初飛行、1967
年 9月就航)。
Tu−142:対潜哨戒機。
Tu−144:世界最初に飛行したSST(超音速旅客機)。
通称は「コンコルドスキー(Concordski)」。
Tu−154:ジェット旅客機(1968年初飛行、1972年就航)。
Tu−160:超音速大型戦略爆撃機。
参照⇒びーにじゅうく(B29),[2]ばっくふぁいあ(バック
ファイア)
◎2002. 7. 2(平成14)ロシアのバシキール航空(Bashkirian
Airlines)のTu−154旅客機、ドイツ南部ボーデン湖北方
上空で国際宅配便DHL保有のボーイング757型貨物機と空
中衝突。
2004. 8.24(平成16)ロシアのツーラ州でTu−134型、ロ
ストフ州でTu−154型の2機がほぼ同時刻に墜落。死者数
90人。28日、ロシア連邦保安局(FSB)は2機からヘキソーゲ
ンが確認され、チェチェン人女性がかかわった同時爆破テロと
断定。
2011. 9. 8(平成23)Tu−95MSの2機、日本海・対馬海
峡・九州西部・沖縄本島南部・太平洋・北方領土と日本列島周
辺空域を一周。
★つぼわむし
【ツボワムシ】
【壺輪虫】
◇[学]Brachionus calyciflorus
○[動]輪形動物門(Rotifera)ワムシ綱(輪虫綱)(Rotatoria)ワ
ムシ目(遊泳目)(Ploima)ツボワムシ上科(Brachionina)ツボワ
ムシ科(Brachionidae)ツボワムシ属(Brachionus)に属する動物
プランクトン。
体に被甲(ヒコウ)と呼ぶ殻(カラ)がある。
淡水産で、植物プランクトンを食べる。
◎近縁種:シオミズツボワムシ(Brachionus plicatilis)。
つーぼんほう《つーぼんはふ》
【ツーボン法】
◇[フ]la loi Toubon、[英]Toubon Law
○[俗][法]⇒とぅーぼんほう(トゥーボン法)
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