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百 科 辞 書 《つき》 編集:獨 澄旻
-------- つき --------------------------------------------------
★[1]つき
【月】
○(1)[天]([英]moon)地球の衛星。
「氷輪(ヒョウリン)」,「嫦娥(ジョウガ)」とも呼ぶ。
参照⇒じゅうごや(十五夜)
◎1959.10. 4(昭和34)ソ連、ルーニク(Lunnik)3号を打上げて
月の裏側の写真撮影に成功し、10.26発表。
◎サンスクリット語では"chandra(チャンドラ)"。
○(2)[暦]([英]month)一年を十二に分割した中の一期間。
太陰太陽暦では一月(ヒトツキ)29日12時44分で、一年十三ヶ月
(閏年)のこともある。
◎一月(ヒトツキ)の日数:参照⇒だいのつき(大の月)(1),しょうの
つき(小の月)(1)
○()
[2]つき
【月】
◇[日]Tuki
○静岡県浜松市(ハママツシ)天竜区(テンリュウク)の地名。
◎旧住所は天竜市(テンリュウシ)月。
つき
【鴇】
○[鳥]⇒とき(トキ,朱鷺,鴾,桃花鳥,鴇)
つきいた
【突板】
【突き板】
○(1)[建]木目の美しい木材や高級木材を0.2ミリメートルほど
に剥(ハ)いだ薄板。
「スライスト単板(sliced veneer)」とも呼ぶ。
参照⇒べにや(ベニヤ)
○(2)[建](1)を表面に張った化粧板。
つきがき《つきがき》
【築垣】
【築牆】
【築墻】
○⇒ついじ(築地,築墻)(1)
つきかげ
【月影】
○(1)月の光・月明かり・月光。
「ムーンライト([英]moonlight)」とも呼ぶ。
◎月影の清(サヤ)かな夜
○(2)月の形・月の姿。
○(3)月の光に映し出された物の姿・物の影。
つきかげのなぽり
【月影のナポリ】
◇[伊]Tintarella Di Luna
○[楽]フランコ・ミグリエッチ(Franco Migliacci)作詞、ブル
ノ・デフィリッピ(Bruno de Filippi)作曲のカンツォーネ。
歌はミーナ・マッツィーニ(Mina Mazzini)。
◎1959(昭和34)ヒット。
1960(昭和35)森山加代子がこの曲でデビュー。
つきがせむら
【月ヶ瀬村】
◇[日]Tsukigase Mura
○奈良県北東部、添上郡(ソエカミグン)の村。
〈面積〉
21.35平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1,962人。
◎1968(昭和43)月瀬村から月ヶ瀬村に改称。
つきがせむら
【月瀬村】
◇[日]Tsukigase Mura
○[古]⇒つきがせむら(月ヶ瀬村)
つきがたちょう《つきがたちやう》
【月形町】
◇[日]Tsukigata Cho
○北海道中央部、空知支庁(ソラチシチョウ)樺戸郡(カバトグン)の町。
つきがたはんぺいた
【月形半平太】
◇[日]Tsukigata Hampeita
○[劇]行友李風(ユキトモ・リフウ)作の戯曲。また、その主人公。
長州藩士で月形半平太が勤皇として活躍するが、誤解から同
志の策略で新撰組に斬られる。
◎梅松「あれ、月さま、雨が……」、月形「おお、春雨じゃ濡れ
て行こう」の名台詞(メイゼリフ)で知られる。
◎1919(大正 8)初演。
つぎき
【接ぎ木】
【接木】
【継ぎ木】
【継木】
○(1)[植]([英]grafting)植物、特に草木の枝・茎・芽などを
切り取り、根をもつ他の個体の幹(ミキ)・茎に接ぎ、活着(カッチャク)
させて殖(フ)やす方法。
参照⇒さしき(挿し木,挿木),さしほ(挿し穂,挿穂)
○(2)[植]([英]grafted tree)(1)で接合させて育てた木。
★つきじ《つきぢ》
【築地】
◇[日]Tsukiji/Tsukidi
○(1)東京都中央区南部の地名。
◎1935(昭和10)日本橋から築地に魚市場が移る。
参照⇒とうきょうとちゅうおうおろしうりしじょう(東京都
中央卸売市場)
◎海岸であった鉄砲洲一帯を埋め立てたところから。
◎「築地」は「ついじ」とも読む。
○(2)⇒つきじまち(築地町)
★つきじきょりゅうち《つきぢきよりうち》
【築地居留地】
○[歴]明治時代、東京都中央区明石町(アカシチョウ)一帯(約7万平
方メートル)にあった外人居留地。
参照⇒つきじほてる(築地ホテル)
◎1867(慶応 3)選定されたが幕府は攘夷運動を理由に開市を引
き延ばしていた。しかし、江戸開城に先立ち明治政府は各国に
幕府締結の条約遵守を通告していたため、1868(明治元.11.)開
設に踏み切り、12月それまでの鉄砲州外国事務所を東京運上所
と改称し、東京府の管轄として豊後国岡藩の中川家の上屋敷を
立ち退かせるなどして整地作業を開始。総坪数26,000、埋立て
などの地盤整備の総額12,550両に及んだ。
1870(明治 3. 5.)52区に仕切って競争入札により外国人に貸
与したが初回は20区が決まっただけで、全部が決まったのは
1887(明治20)第24回の募集の時であった。
1872(明治 5)銀座大火を契機に、予定した居留地拡張用地の
4,055坪を海軍用地に転用する旨を各国公使宛てに通知。相対
(アイタイ)借家によって居留地周辺でも外国人が生活できるように
なったため、1877(明治10)には東京府内居住の外国人540名中、
居留地の住居者は92名に過ぎなくなっている。
1899(明治32)内地雑居が公認され、治外法権地域から単なる
築地明石町となって居留地は撤廃されたが、もともと雑居地で
あったため町そのものに変化はなかった。
◎長崎出島の丸山遊郭を模して、居留地に隣接する新富町(シント
ミチョウ)一帯を1868(明治元. 8.)新島原遊郭として許可。年5万
両の運上金を政府に支払う条件で発足したが失敗し、1871(明
治 4)政府から取払い命令が出た。
1874. 2. 2(明治 7)ウィリアムス、英語学校を設立。
つきじぐちえき《つきぢぐちえき》
【築地口駅】
○[交]愛知県名古屋市港区にある、市営地下鉄名港線(2号線)
の駅。
港区役所駅と名古屋港(ナゴヤコウ)駅の間。
つきじしじょう《つきぢししぢやう》
【築地市場】
○[俗][経]東京都中央卸売市場の通称。
⇒とうきょうとちゅうおうおろしうりしじょう(東京都中央
卸売市場)
つきじしょうげきじょう《つきぢせうげきぢやう》
【築地小劇場】
○(1)[歴]1924. 6.13(大正13)東京築地に開場した日本最初の
新劇常設劇場。観客席約500席。世界初の照明室が設けられる。
○(2)[劇]1924(大正13)小山内薫(オサナイ・カオル)・土方与志(ヒジカタ・
ヨシ)を中心に結成された付属の劇団名。ロシア・ドイツの翻訳
劇を中心に上演。
◎1928.12.25(昭和 3)小山内薫の死を契機に、1929. 3.25(昭
和 4)第84回公演修了後、友田恭助・丸山定夫・山本安英・薄
田研二らが脱退し、残留組は劇団築地小劇場と改称。同年4月
5日土方与志・丸山定夫らは新築地劇団を結成。
1930. 8.(昭和 5)劇団築地小劇場は解散。
1940. 8.19(昭和15)新築地劇団の多くが検挙され、解散の勧
奨により 8.23解散。
◎劇場は分裂後もプロレタリア演劇運動の中心となる。
1940.11. 1(昭和15)戦時統制により国民新劇場と改称。
1945. 3.10(昭和20)空襲で焼失。
つきじです
【ツキジデス】
◇[希]Thukydides、[英]Thucydides
○[人]⇒つきでぃです(ツキディデス)
★つきじべついん《つきぢべつゐん》
【築地別院】
○東京都中央区築地3−15−1にある浄土真宗本願寺派(京
都西本願寺)の別院。
「築地本願寺」とも呼ぶ。
◎本願寺第12世准如(ジュンニョ)が、1617(元和 3. 3.)日本橋(旧
住所は日本橋区浜町2丁目)に西本願寺を創建。はじめ江戸海
辺坊舎(カイヘンボウシャ)、のち浜町御坊(ハマチョウゴボウ)と呼ばれる。
1657(明暦 3)明暦の大火後、幕府から再建を許されず現在地
を指定されて移転。当時は海辺であったため土を築いて再建し
たことから地名が築地となった。
関東大震災で焼失し、1935(昭和10)古代インド様式の石造伽
藍が完成。伊東忠太(チュウタ)設計。外観は岡山県産の万成岩(マンナ
リイシ)を使用。
墓地は関東大震災後、杉並区和田1丁目(陸軍省火薬庫跡)の
和田堀廟所に移転。
◎江戸川柳:「鐘のなる寺は築地か浅草か」、芭蕉の「花の雲鐘
は上野か浅草か」のもじり。
◎浅草の東本願寺別院(現:東京本願寺)とともに両山両寺(リョウザ
ンリョウジ)と併称された。
つきじほてるかん《つきぢほてるくわん》
【築地ホテル館】
○[歴]江戸幕末・明治初年の半官半民のホテルを兼ねた貿易所。
参照⇒つきじきょりゅうち(築地居留地)
◎設計は幕府作事方、施行は二代目清水喜助により、1867(慶
応 3. 7.)起工、1868(慶応 4. 8.)竣工。敷地約7千坪、間口
40.5間、奥行34間、一部四階(塔屋)の三階建て、建坪1,619.7
坪。一階37室、二階39室。
構造は木造桟瓦葺き、外装は瓦張りと漆喰塗りのなまこ壁、
内部は白漆喰塗り、室内は壁紙張り。玄関正面の三階に通じる
階段の手摺りは春慶塗、暖炉の前飾りは黒漆喰に蒔絵が施され
ていた。
その後、営業不振りで民間に払下げられたが、1872(明治 5.
2.26)銀座大火により類焼。
◎アメリカから帰国した津田仙(ツダ・セン)も一時期、勤務した。
つきじほんがんじ《つきぢほんぐわんじ》
【築地本願寺】
○⇒つきじべついん(築地別院)
つきしま
【月島】
◇[日]Tsukishima
○(1)東京都中央区の地名。
○(2)[交]⇒つきしまえき(月島駅)
つきしまえき
【月島駅】
○[交]東京都中央区月島にある、東京地下鉄(東京メトロ)有楽
町線の駅。
新富町(シントミチョウ)駅と豊洲(トヨス)駅の間。
つきじまち《つきぢまち》
【築地町】
◇[日]Tsukiji Machi/Tsukidi Machi
○東京都新宿区東部の地名。
◎新宿区には近くで似た地名に津久戸町(ツクドチョウ)がある。
築地(ツキジ)は東京都中央区南部の地名。
つきしろ
【月代】
○(1)月の別称。
○(2)⇒さかやき(月代,月額)
つきしろ
【月白】
【月代】
○月の出ようとするころ、空が白(シラ)んで見えること。
◎秋の季語。
つきじろ
【月白】
○⇒ほしづき(星月)
つきじんしゃ
【調神社】
○埼玉県さいたま市浦和区(ウラワク)岸町(キシチョウ)にある神社。旧
県社。
名前の由来(ユライ)は、伊勢神宮へ納める関東一円の貢物(調)
の初穂を納めた倉庫群の中に鎮座していたという。また、鳥居
がないのは貢物の搬入の便のためという。
「つき(月)」から狛犬(コマイヌ)の代わりに神の使いとしてウサギ
が置かれている。
「ツキ」から開運の神社としても信奉されている。
◎旧住所は浦和市(ウラワシ)。
つきだてちょう《つきだてちやう》
【築館町】
◇[日]Tsukidate Cho
○[古]宮城県北部、栗原郡(クリハラグン)の町。
参照⇒これはるじょう(伊治城)
〈面積〉
63.45平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)1万6,422人。
◎高森遺跡・上高森遺跡があった。
2000.11.(平成12)上高森遺跡は、東北旧石器文化研究所副理
事長の藤村新一による遺跡発掘捏造(ネツゾウ)問題が発覚。
2001.12.(平成13)上高森遺跡、遺跡登録抹消。
2003. 4. 1(15)高森遺跡、遺跡登録抹消。
2005. 4. 1(平成17)栗原郡の全9町1村が合併して栗原市を
発足。
◎福島県伊達郡(ダテグン)には月舘町(ツキダテマチ)があった。
つきだてまち
【月舘町】
◇[日]Tsukidate Machi
○[古]福島県北東部、伊達郡(ダテグン)の町。
◎2006. 1. 1(平成18)伊達町(ダテマチ)・梁川町(ヤナガワマチ)・保原
町(ホバラマチ)・霊山町(リョウゼンマチ)と合併して伊達市を発足。
◎宮城県栗原郡(クリハラグン)には築館町(ツキダテチョウ)があった。
★つぎて
【継ぎ手】
【接ぎ手】
【継手】
【接手】
◇[日]tsugite/tsugi-te
○()[]
○()[建]([英]joint)部材と部材を長さ方向に継ぎ合せた部分。
また、その継ぎ合せ方法。
二つ(二本)の部材を接合して一つ(一本)の部材のようにする
こと。
参照⇒くみて(組み手,組手)()
つきでぃです
【ツキディデス】
◇[希]Thukydides、[英]Thucydides
○[人]古代ギリシア、アテナイ(アテネ)の歴史家(BC. 460ころ
〜BC. 400ころ)。
ペロポネソス戦争(BC. 431〜BC. 404)に従軍し、主著『歴史
(戦史)(Historiai)』8巻(未完)で、アテナイがスパルタに敗
れた原因を公平・客観的に編年体で記述して、後世史家の模範
となる。
「ツキジデス」,「トゥキディデス」,「トゥキュディデス」とも呼
ぶ。
つきでっぽう《つきでつぱう》
【突鉄砲】
【突き鉄砲】
○(1)⇒やまぶきでっぽう(山吹鉄砲)
○(2)⇒すぎでっぽう(杉鉄砲)
○(3)⇒かみでっぽう(紙鉄砲)(2)
★つきなみ
【月並】
【月次】
○(1)毎月・月ごと。例月。
○(2)(転じて)平凡なこと。陳腐(チンプ)・ありきたり。
◎類語:⇒ようぞく(庸俗)
○()
つきのかつら
【月の桂】
◇[中]yuezhonggui(月中桂)
○[中国伝説]月に生えているという想像上の桂の樹。
高さ五百丈に達する巨木という。
樹下に仙人の呉剛(Wu Gang)がいて、樹を斫(キ)り続けている。
「月桂(ゲッケイ)」とも、単に「かつら(桂)」とも呼ぶ。
参照⇒かつらおとこ(桂男)
◎秋の季語。
李白『贈崔司』:欲折月中桂/持為寒者薪。
◎月桂冠は月桂樹(ローレル)の枝葉で作った冠。
⇒げっけいじゅ(月桂樹)
つきのきえき
【槻木駅】
○(1)[交]宮城県柴田郡(シバタグン)柴田町(シバタマチ)にある、JR
東北本線の駅。
船岡(フナオカ)駅と岩沼駅(岩沼市)の間。
○(2)[交]阿武隈急行の駅(旧国鉄丸森線)。
東船岡駅の次で、ターミナル駅。
つきのさばく
【月の沙漠】
○[楽]加藤まさを作詞、佐々木すぐる作曲の童謡。
つきのほうぜんじよこちょう《つきのはふぜんじよこちやう》
【月の法善寺横町】
○[楽]十二村哲作詞、飯田景応作曲の歌謡曲。
歌は藤島桓夫。
◎1960(昭和35)。
★つきのわぐま
【ツキノワグマ】
【月輪熊】
【月の輪熊】
◇[学]Selenarctos thibetanus
○(1)[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)クマ科(Ursidae)ツキノ
ワグマ属(Selenarctos)の哺乳類・獣(ケモノ)。
マラヤから中国・朝鮮・日本・台湾などに生息。
全身黒色で、ノド(喉)の下に「月の輪」と呼ばれる三日月形ま
たはV字形の白い模様がある。
「ヒマラヤグマ([英]Asiatic black bear)」とも呼ぶ。
○(2)[哺]ツキノワグマ属(Selenarctos)の日本産一亜種。
「ニホンツキノワグマ([英]Japanese bear)」とも呼ぶ。
つぎば
【継ぎ歯】
【継歯】
○(1)[医]歯の悪い部分を削り取り、人造の歯を継ぎ足すこと。
また、その継ぎ足した歯。
「さしば(差し歯)」とも呼ぶ。
○(2)足駄(アシダ)・下駄(ゲタ)のすり減ったり割れたりした歯の
部分に新しく継ぎ足すこと。
参照⇒さしば(差し歯,差歯)(1)
つぎはぎ
【継ぎ接ぎ】
【継ぎはぎ】
◇[英]patching and darning
○(1)[服]布を継ぎ合せたり、接(ハ)ぎ合せたりすること。
参照⇒かけはぎ(掛け接ぎ,掛け矧ぎ,掛接ぎ,掛矧ぎ),ぱっち
わーく(パッチワーク)(1)
○(2)[服]特に、衣服の破(ヤブ)れなどに継ぎを当てて繕(ツク)う
こと。また、その部分。
○(3)いろいろなものを継ぎ合せ、一つのものを作ること。
◎継ぎ接ぎだらけの文章
つきばらい《つきばらひ》
◇[英]monthly payment
【月払い】
○(1)授業料・賃貸などの料金を月単位で支払うこと。
○(2)[経]⇒げっぷばらい(月賦払い)
つきびたい《つきびたひ》
【月額】
○(1)⇒ほしづき(星月)
○(2)⇒さかやき(月代,月額)
★つきみ
【月見】
○(1)月、特に満月(十五夜)を眺(ナガ)めて楽しむこと。
参照⇒かたつきみ(片月見)
○(2)女子の鬢除(ビンソギ)の祝い。
○(3)男子の袖止(ソデト)めの祝い。
○(4)[食]月見ソバ(蕎麦)・月見ウドン(饂飩)の略称。
掛(カケ)ソバや掛ウドンに、卵の黄身を満月に見立てて丸のま
まくずさずにかけたもの。
★つきみそう《つきみさう》
【ツキミソウ】
【月見草】
◇[学]Oenothera erythrosepala
○[植]フトモモ目(Myrtales)アカバナ科(Onagraceae)ツキミソ
ウ属(マツヨイグサ属)(Oenothera)の多年草。
つきみそうのはな《つきみさうのはな》
【月見草の花】
○[楽]山川清作詞、山本雅之作詞の童謡。
歌は井口小夜子(イグチ・サヨコ)。
◎1949(昭和24)。
つきみだんご
【月見団子】
○[暦][食]陰暦八月十五夜(ジュウゴヤ)と九月十三夜(ジュウサンヤ)の
名月に供(ソナ)える団子。
参照⇒かたつきみ(片月見)
つきみでら
【月見寺】
○東京都荒川区にある本行寺(ホンギョウジ)の異称。
◎小林一茶:「青い田の、露をさかなや、ひとり酒」。
つきやく
【月役】
◇[日]tukiyaku
○(1)月経(ゲッケイ)・月のさわり。
○(2)[建]長さ一間(約180センチメートル)・幅一寸四〜五分
(約4.5センチメートル)・厚さ四分(約12ミリメートル)の松材
の割り木。
昔、こけら葺下の小舞(コマイ)に用いた。
参照⇒こまい(木舞,小舞)(2)
◎語源は、月経の時に籠(コモ)る他家(タヤ)で、女性が手仕事とし
て作っていたからとか、他家の屋根に用いられていたからとか、
2説ある。
つきやまこふん
【築山古墳】
○[歴]奈良県大和高田市にある馬見古墳群の中の古墳。
宮内庁が管理している磐園(イワソノ)参考地で、第23代顕宗陵と
する。
つきよたけ
【ツキヨタケ】
【月夜茸】
◇[学]Omphalotus guepiniformis
○[植]担子菌類ハラタケ目(Agaricales)ホウライタケ科(Maras-
miaceae)ツキヨタケ属(Omphalotus)の毒キノコ。日本の特産種。
傘は半月状扁平で、長径10〜20センチメートル。厚い肉質で
短茎をもち、縦に割(サ)ける。表面は平滑で暗紫色。
ひだは白色で一種の臭気があり、暗い所では青白く発光する。
外見は食用のシイタケ・ヒラタケ・ムキタケなどに似るが、
毒性が強く、食後30分から数時間で嘔吐(オウト)や下痢(ゲリ)を引
き起こす。
秋、ブナなどの枯木に重なるように群生する。
◎旧分類ではツキヨタケ科(Omphalotaceae)ツキヨタケ属(Lamp-
teromyces)の"Lampteromyces japonicus"。
つきよのまち
【月夜野町】
◇[日]Tsukiyono Machi
○[古]群馬県北部、利根郡(トネグン)の町。
JR上越線の後閑(ゴカン)駅・上牧(カミモク)駅、JR上越新幹線
の上毛高原駅がある。
◎2005.10. 1(平成17)月夜野町・水上町(ミナカミマチ)・新治村(ニイハ
ルムラ)の2町1村が合併して「みなかみ町(マチ)」を発足。
つきよみ
【月夜見】
【月読み】
◇[日]Tsukiyomi
○⇒つくよみ(月夜見,月読み)
つきよみおとこ《つきよみをとこ》
【月夜見男】
【月読み男】
◇[日]Tsukiyomi Otoko
○⇒つくよみおとこ(月夜見男,月読み男)
つきよみのみこと
【月読尊】
【月読命】
◇[日]Tsukiyomi no Mikoto
○[日本神話]伊弉諾尊(イザナギノミコト)の子。天照大神(アマテラスオオミカ
ミ)の弟、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の兄。
伊弉冉尊(イザナミノミコト)が火の神を生んで焼け死んだ後、黄泉
(ヨミ)の国に訪ねて帰ったイザナギノミコトが、真澄(マスミ)の鏡
を左の手で持つとオオヒルメ(天照大神)が生れ、その鏡を右手
に持ちかえるとツキヨミノミコトが生れ、後ろを振り向くとス
サノオノミコトが生れた。
つきよりのししゃ
【月よりの使者】
○[楽]佐伯孝夫作詞、佐々木俊一作曲の歌謡曲。
歌は竹山逸郎・藤原亮子。
◎1949(昭和24)。
★つく
【付く】
【着く】
○
★つく
【突く】
【衝く】
○
つく
【搗く】
【舂く】
○杵(キネ)や棒の先で穀物などを強く打って押し潰(ツブ)す。
参照⇒うすづく(臼づく,臼搗く,舂く)(1)
つく
【撞く】
【突く】
○棒などの先で打つ。また強く押す。
◎鐘(カネ)を撞く木は「撞木(シュモク)」。
つく
【憑く】
【付く】
【着く】
○憑(ヨ)りつく。とりつく。のりうつる。
つーく
【ツーク】
◇[独]Zug
○(1)(ドイツ語で)列車。
◎機関車は「ロコモティーベ(Lokomotive)」,「ロック(Lok)」。
○(2)行列・隊列。
◎ゲビルクスツーク(Gebirgszug):山脈。
○(3)(Zug canton)⇒つーくしゅう(ツーク州)
○(4)スイス国中央部、ツーク州の州都。
北緯47.18°、東経8.52°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)2万1,705人。
2000(平成12)2万2,973人。
づく
【銑】
○[俗]銑鉄(センテツ)の俗称。
⇒せんてつ(銑鉄)
つくい《つくゐ》
【津久井】
◇[日]Tsukui
○(1)[地]⇒つくいこ(津久井湖)
○(2)[古]⇒つくいぐん(津久井郡)
○(3)[古]⇒つくいまち(津久井町)
○(4)神奈川県横須賀市(ヨコスカシ)の地名。
1〜5丁目がある。
参照⇒つくいはまえき(津久井浜駅)
つくいぐん《つくゐぐん》
【津久井郡】
◇[日]Tsukui Gun
○[古]神奈川県北西部の郡。
◎2006. 3.20(平成18)相模湖町(サガミコマチ)・津久井町(ツクイマチ)、
相模原市(サガミハラシ)に編入。
2007. 3.11(平成19)城山町(シロヤママチ)・藤野町(フジノマチ)、相模
原市に編入して郡は消滅。
つくいこ《つくゐこ》
【津久井湖】
◇[日]Tsukui Ko
○[地]神奈川県相模原市(サガミハラシ)緑区三ヶ木(ミカゲ)にある、
相模川を城山ダムで堰(セ)き止めた人造湖。
◎旧住所は津久井郡津久井町(ツクイマチ)三ヶ木。
つくいじょうさん《つくゐじやうさん》
【津久井城山】
◇[日]Tsukuijo San
○[地]神奈川県相模原市(サガミハラシ)緑区にある山。標高375メー
トル。
◎旧住所は津久井郡津久井町(ツクイマチ)。
つくいはまえき《つくゐはまえき》
【津久井浜駅】
○[交]神奈川県横須賀市(ヨコスカシ)津久井4丁目にある、京浜急
行(京急)久里浜線の駅。
京急長沢(ケイキュウナガサワ)駅と三浦海岸(ミウラカイガン)駅(三浦市)の
間。
つくいまち《つくゐまち》
【津久井町】
◇[日]Tsukui Machi
○[古]神奈川県北西部、津久井郡の町。
津久井湖がある。
◎2006. 3.20(平成18)相模原市(サガミハラシ)に編入。
つくいも
【ツクイモ】
【仏掌薯】
○[農]ツクネイモ(捏ね芋)の別称。
⇒つくねいも(ツクネイモ,捏ね芋,仏掌薯)
★つくえ
【机】
○
◎職場などで机を寄せ集めたものは「しま(島)」と呼ぶ。
★つくし
【ツクシ】
【土筆】
【筆頭菜】
◇[英]horsetail
○[植]トクサ目(Equisetales)トクサ科(Equisetaceae)トクサ
属(Equisetum)の多年草シダ植物スギナ(杉菜)の胞子茎。
参照⇒すぎな(スギナ,杉菜)
つくし
【筑紫】
◇[日]Tsukushi
○(1)[歴]九州北部の筑前(チクゼン)・筑後(チクゴ)両国の古称。
「筑州(チクシュウ)」とも呼ぶ。
◎「ちくし(筑紫)」とも読む。
参照⇒ちくしぐん(筑紫郡),ちくしのし(筑紫野市)
○(2)(転じて)九州全体の別称。
★つくしさんち
【筑紫山地】
◇[日]Tsukushi Sanchi
○[地]
参照⇒せふりさんち(背振山地)
つくしじ《つくしぢ》
【筑紫路】
【筑紫道】
◇[日]Tsukushi Ji
○(1)[古][交]上代の都の在った大和(ヤマト)から筑紫(北九州)へ
の道。
○(2)筑紫の国々。
つくしじろう《つくしじらう》
【筑紫次郎】
◇[日]Tsukushi Jiro
○[地]⇒ちくしじろう(筑紫次郎)
つくしびと
【筑紫人】
○[古]九州の人々。
◎「都の文化から程遠い人」というイメージで使われた。
つーくしゅう《つーくしう》
【ツーク州】
◇[フ]Zug canton
○スイス中央部の州。
州都はツーク。
つくだ
【ツクダ】
○[歴][経]大手おもちゃ卸売り業者。
本社は東京都台東区。
パルボックス(旧:ツクダオリジナル)の親会社(もとツクダの
玩具製造部門)。
◎1935(昭和10)創業。
2003. 4. 3(平成15)東京地方裁判所に民事再生法の適用を申
請(負債額約80億円)。
つくだ
【佃】
○(1)人が耕作する田。熟田(ジュクデン)(よく耕作した田地)。つ
くりだ(作田)。
◎「作り田(ダ)」の転。
○(2)[歴]平安初期から戦国時代の、荘園や国衙領(コクガリョウ)に
設定された領主が直営する農地。
種子・農具・作料・食費などを領主が給して、耕作は領主所
有の下人(ゲニン)・所従(ショジュウ)・奴婢(ヌヒ)を使役し、または荘
内の農民の夫役(ブヤク)により行われ、全収穫を領主の得分とし
た。
のち預所(アズカリドコロ)・地頭(ジトウ)その他の荘官(ショウカン)の佃
も生じた。
平安中期以降、高い斗代(トダイ)で農民に請作(ウケサク)(小作)さ
せる傾向が現れ、平安末期には普通の名田(ミョウデン)と同質化し
消滅していった。
「正作田(ショウサクデン)」,「正作」,「手作(テヅクリ)」,「手作田」,「手作
地」,「用作」,「平作」とも呼ぶ。
○(3)[楽]佃節の略。
⇒つくだぶし(佃節)
○(4)[交]⇒つくだえき(佃駅)
つくだえき
【佃駅】
○[交]徳島県三好郡(ミヨシグン)井川町(イカワチョウ)にある、JR土讚
線(ドサンセン)・徳島線の駅。
土讚線:箸蔵(ハシクラ)駅と阿波池田(アワイケダ)駅の間。
徳島線:辻(ツジ)駅の次で、ターミナル駅。
つくだおおはし《つくだおほはし》
【佃大橋】
○[交]東京都中央区の湊(ミナト)・明石町(アカシチョウ)と佃・月島(ツキ
シマ)とを結ぶ、隅田川(スミダガワ)に架(カ)かる橋。長さ164メート
ル。
◎1964(昭和39)完成。
★つくだに
【佃煮】
○[食]
◎もと江戸の佃島(ツクダジマ)で作られたことから。
つくだぶし
【佃節】
○(1)[楽]江戸後期、隅田川(スミダガワ)筋の船遊びなどで流行し
た俗謡。
はじめ船頭が歌っていたが、深川芸者の間で流行し広まった。
単に「つくだ(佃)」とも呼ぶ。
○(2)[劇]歌舞伎の下座(ゲザ)音楽の一つ。
(1)を採り入れたにぎやかな調子のもので、隅田川や深川付
近の場面に、歌とともに船のさわぎに用いる。
単に「つくだ(佃)」とも呼ぶ。
づくてつ
【銑鉄】
○[俗]銑鉄(センテツ)の俗称。
⇒せんてつ(銑鉄)
つくでむら
【作手村】
◇[日]Tsukude Mura
○愛知県東部、南設楽郡(ミナミシタラグン)の村。
〈面積〉
117.40平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)3,226人。
つくどはちまん
【筑土八幡】
○東京都新宿区筑土八幡町(ツクドハチマンチョウ)にある神社。
祭神は応神(オウジン)天皇・神功(ジングウ)皇后・仲哀(チュウアイ)天
皇の三座。
◎筑紫(ツクシ)の宇佐神宮の土を礎(イシズエ)に築いたからという。
つくどはちまんちょう《つくどはちまんちやう》
【筑土八幡町】
◇[日]Tsukudohachimancho
○東京都新宿区の地名。
◎新宿区には近くで似た地名に津久戸町(ツクドチョウ)・築地町(ツキ
ジマチ)・市谷八幡町(イチガヤハチマンチョウ)がある。
つぐない《つぐなひ》
【つぐない】
○[楽]荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌はテレサ・テン(Tresa Teng)(ケ麗君<Deng Lijun>)。
◎1984. 1.(昭和59)発売。日本作詞大賞、受賞。
★つくね
【捏ね】
○(1)捏(ツク)ねること、手で捏(コ)ねて丸めること。
○(2)[料]魚のすり身や鳥の挽肉(ヒキニク)などにみじん切りの玉
ネギなどを加え、つなぎに卵や片栗粉などを使い、手で好みの
大きさに丸めたもの。
参照⇒つみれ(摘入,抓入),くぬーでる(クヌーデル)
○(3)[料]捏ね揚げの略。
○(4)[料]捏ね焼きの略。
○(5)[料]捏ね煮の略。
○(6)[農]ツクネイモの略。
⇒つくねいも(ツクネイモ,捏ね芋,仏掌薯)
★つくねいも
【ツクネイモ】
【捏ね芋】
【仏掌薯】
○[農]ナガイモの栽培品種の一つ。
単に「ツクネ(捏ね)」とも、「ツクイモ(仏掌薯)」,「コブシイモ
(拳芋)」,「イチョウイモ(銀杏芋)」とも呼ぶ。
◎秋の季語。
つくば
【筑波】
◇[日]Tsukuba
○(1)[歴]旧国名。茨城県筑波郡の辺(アタ)り。
大化の改新のとき国郡制定により常陸(ヒタチ)の国に編入。
○(2)[地]筑波山の略称。
⇒つくばさん(筑波山)
○(3)筑波の道の略。
⇒つくばのみち(筑波の道)
○(4)⇒つくばぐん(筑波郡)
つくばい
【蹲】
【蹲踞】
○(1)つくばうこと。うずくまること。
○(2)茶室の縁先にある手水鉢(チョウズバチ)の一種。
低く据えてある手水鉢で、茶客がかがんで使用するもの。
◎「蹲踞」は「そんきょ」とも読む。
参照⇒そんきょ(蹲踞,蹲居)
つくばいし
【筑波石】
◇[日]tukuba ishi
○[建][鉱]茨城県の筑波山に産出する黒褐色の斑糲岩(ハンレイガン)。
大正初期から庭石として好まれる。
参照⇒はんれいがん(斑糲岩)
つくばえくすぷれす
【つくばエクスプレス】
○[交]第3セクターの首都圏新都市鉄道が運行する、秋葉原駅
(東京都)〜茨城県つくば市間の鉄道路線。
全長58.3キロメートル。
自動列車運転装置(ATO)と自動列車制御装置(ATC)を採
用。
略称は「TX」。
◎2005. 8.24(平成17)開通予定。
つくばぐん
【筑波郡】
◇[日]Tsukuba Gun
○茨城県南西部の郡。
伊奈町(イナマチ)・谷和原村(ヤワラムラ)の町村。
★つくばけんきゅうがくえんとし《つくばけんきうがくゑんとし》
【筑波学園都市】
○茨城県の筑波山麓の南、筑波台地周辺。
1963(昭和38)より建設に着工。
つくばさん
【筑波山】
◇[日]Tsukuba San
○[地]茨城県中部、関東平野に孤立してそびえる八溝山地南端
の山。
山頂は東の女体山(876メートル)と西の男体山(870メートル)
の二峰に分かれている。
水郷筑波国定公園に含まれる。
岩でできた自然の門の弁慶七戻り、ガマの油のガマ石、歌垣
(ウタガキ)が行われたとされる夫女ヶ石(ブジョガイシ)などがある。
「つくばやま(筑波山)」,「筑波嶺(ツクバネ,ツクハネ)」、また古くは
「紫の山」,「紫峰」とも呼ぶ。
参照⇒つくばさんじんじゃ(筑波山神社),がまのあぶら(ガマ
の油,蝦蟇の油,蝦蟇の膏)
◎古くから関東の名山として名高く、「西の富士、東の筑波」と
称せられる。
また山岳信仰の対象で、『常陸国風土記』や『万葉集』で
「(「女」偏+「曜」-「日」)歌(カガイ)」(歌垣)の行われたところとして
知られ、三大歌垣山の一つ。
参照⇒さんだいうたがきやま(三大歌垣山)
◎女体山には無電中継所・地震研究所が、男体山には気象観測
所がある。
つくばさんじけん
【筑波山事件】
○[歴]⇒てんぐとうのらん(天狗党の乱)
つくばさんじんじゃ
【筑波山神社】
○茨城県つくば市筑波、筑波山の南中腹にある旧県社。
祭神は筑波雄神・筑波女神。
女体山と男体山の2峰が寄り添っていることから、夫婦和合
・縁結びの神として信仰されている。
また農業神として信仰登山が盛ん。
つくばし
【つくば市】
◇[日]Tsukuba Shi
○茨城県南西部、筑波山(ツクバサン)南麓(ナンロク)の市。西部を土浦
市(ツチウラシ)に隣接。
〈面積〉
259.53平方キロメートル。
2002(平成14)284.01平方キロメートル(茎崎町の編入後)。
〈人口〉
1995(平成 7)15万6,009人。
2002(平成14)19万5,046人(10. 1現在で茎崎町を加算)。
◎1987.11.30(昭和62)桜村・谷田部町・豊里町・大穂町が合併
して発足。
1988. 1.31(昭和63)筑波町を編入。
2002.11. 1(平成14)稲敷郡(イナシキグン)茎崎町(クキザキマチ)を編入。
★つくばだいがく
【筑波大学】
○[教]茨城県つくば市に本部を置く国立総合大学。
組織構成は従来の学部・学科・研究所を使用せず、教育組織
の学群、研究組織の学系を設置。
前身は東京教育大学。
◎1974. 4. 1(昭和49)開校。
2002.10. 1(平成14)図書館情報大学を統合(図書館情報専門
学群)。
つくはね
【筑波嶺】
◇[日]Tsukuhane
○⇒つくばさん(筑波山)
つくばね
【筑波嶺】
◇[日]Tsukubane
○[地]⇒つくばさん(筑波山)
つくばねあさがお《つくばねあさがほ》
【ツクバネアサガオ】
【衝羽根朝顔】
◇[学]Petunia axillaris
○[植]ナス目(Solanales)ナス科(Solanaceae)ツクバネアサガ
オ属(Petunia)の多年生。園芸上は一年草。南アメリカ原産。
高さ15〜60センチメートル。葉は卵形で対生。
6〜10月、上方の葉腋(ヨウエキ)に先が浅く五裂したロート状
(漏斗状)の花を開く。花色は青紫色・紅赤色・淡紅色・白色絞
りなどで、黒色もある。
園芸品種が多く、八重咲きもあり、花壇用・鉢植えに栽培さ
れる。
「ペチュニア(petunia)」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
英名・属名は、ブラジルの現地語でタバコ(煙草)を意味する
ペチュム(petum)に由来(ユライ)し、ナス科タバコ属(Nicotiana)
のタバコの葉に似ていたことから。
◎ヒメツクバネアサガオ(Petunia parviflora):北アメリカ原
産。
つくばのみち
【筑波の道】
○連歌(レンガ)の別称。
◎日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が甲斐(カイ)の酒折(サカオリ)の宮で、「新
治(ニイバリ)筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と五七七で歌い問いかけ
ると、火ともし者(老人)が「かがなべて夜には九夜(ココノヨ)日に
は十日を」と五七七で答えたという故事が連歌の初めとされる。
◎和歌は「敷島(シキシマ)の道」とも呼ぶ。
つくばみかん
【ツクバミカン】
【筑みかん】
【筑波蜜柑】
○[植]⇒ふくれみかん(フクレミカン,福来みかん,福来蜜柑)
つくばやま
【筑波山】
◇[日]Tsukuba Yama
○[地]⇒つくばさん(筑波山)
つくばわんわんらんど
【つくばわんわんランド】
○茨城県つくば市沼田579にある犬の動物園。
電話:0298-66-1001。無休。
つーくふぉーげる
【ツークフォーゲル】
◇[独]Zugvogel
○[鳥]⇒わたりどり(渡り鳥)(1)
★つくぶすまじんじゃ
【都久夫須麻神社】
○琵琶湖の竹生島(チクブシマ)にある神社。
◎本殿は豊臣秀吉の伏見城の遺構。
つくぼう
【突棒】
○[歴]江戸時代の捕り物用具の一つ。
長い柄の先に撞木形(シュモクガタ)(T字形)の金具をつけたもの。
金具には多数の棘(トゲ)があり、袖(ソデ)や袴(ハカマ)に搦(カラ)
ませて引き倒した。
「撞木」とも呼ぶ。
◎刺股(サスマタ)・袖搦(ソデガラミ)と合せて「三つ道具」と呼ぶ。
参照⇒さすまた(刺股,指叉),そでがらみ(袖搦み,袖搦)
つくぼぐん
【都窪郡】
◇[日]Tsukubo Gun
○岡山県南部の郡。
早島町(ハヤシマチョウ)・山手村(ヤマテソン)・清音村(キヨネソン)の町村。
つくみ
【津久見】
◇[日]Tsukumi
○(1)⇒つくみし(津久見市)
○(2)[交]⇒つくみえき(津久見駅)
★つぐみ
【ツグミ】
【鶫】
【鶇】
○(1)[鳥]スズメ目(Passeriformes)ヒタキ科(Muscicapidae)ツ
グミ亜科(Turdinae)の鳥の総称。
参照⇒くろうたどり(クロウタドリ,黒歌鳥)
○(2)[鳥]([学]Turdus naumanni)ツグミ亜科ツグミ属(Turdus)
の鳥。
タイチョウ約20センチメートル。
秋にシベリアなどから群れをなして渡来する。
◎福井県の県鳥。
つくみえき
【津久見駅】
○[交]大分県津久見市中央町(チュウオウマチ)にあるJR日豊本線の
駅。
臼杵(ウスキ)駅(臼杵市)と日代(ヒシロ)駅の間。
◎2010. 3.14(平成22)フォーク・ソング『なごり雪』の記念碑
が完成。
つくみし
【津久見市】
◇[日]Tsukumi Shi
○大分県南東部の市。
豊後水道西岸の津久見湾に面する。
つくもがみ
【九十九髪】
【江浦草髪】
○(1)老女の白髪。
○(2)(転じて)老女。
★つくもしょうかい《つくもしやうくわい》
【九十九商会】
○[歴]三菱商会の前身。
1870(明治 3.10.)岩崎弥太郎が創立。
つくもでんき
【九十九電機】
○[経]パソコン販売店。
本店は東京都千代田区。
◎1947(昭和22)秋葉原で創業。
1962(昭和37)九十九電機株式会社となる。
1978(昭和53)パソコン・通信機の専門販売店を開業。
2002(平成14)家電量販店石丸電気の傘下。
2008.10.30(平成20)東京地方裁判所に民事再生法の適用を申
請。
つくもわん
【九十九湾】
◇[日]Tsukumo Wan
○[地]日本海の能登半島東岸、石川県鳳珠郡(ホウスグン)能登町(ノ
トチョウ)東部にある、富山湾の支湾。溺れ谷。
◎旧住所は珠洲郡(スズグン)内浦町(ウチウラマチ)。
つくよ
【月夜】
○(1)月・月光。
○(2)(まれ)つきよ(月夜)。
つくよみ
【月夜見】
【月読み】
◇[日]Tsukuyomi
○(1)⇒つくよみおとこ(月夜見男,月読み男)
○(2)月の別称。
「つきよみ(月夜見,月読み)」とも呼ぶ。
つくよみおとこ《つくよみをとこ》
【月夜見男】
【月読み男】
◇[日]Tsukuyomi Otoko
○(1)月の神。月に住み、桂(カツラ)を伐(キ)るという男子。
「つきよみおとこ(月夜見男,月読み男)」とも呼ぶ。
参照⇒つきよみのみこと(月読尊,月読命)
○(2)月の別称。
「つきよみおとこ(月夜見男,月読み男)」とも呼ぶ。
つくりえ《つくりゑ》
【作り絵】
○墨絵(スミエ)に彩色すること。また、その絵。
つくりえだ
【作り枝】
○(1)金・銀などで草木の枝に似せて作ったもの。
昔、献上物・捧げ物・贈り物などに付けたり、歌を付けたり
して用いた。
○(2)手入れしていろいろな形に作った枝。
つくりざかや
【造り酒屋】
○⇒くらもと(蔵元)(2)
つくりたけ
【ツクリタケ】
【作り茸】
◇[英]mushroom
○[植]⇒まっしゅるーむ(マッシュルーム)(1)
つくりみち
【作り道】
【作道】
○(1)新しく作った道路。新道。
○(2)(特に)「鳥羽の作り道」。
⇒とばのつくりみち(鳥羽の作り道,鳥羽の作路)
つくりやまい《つくりやまひ》
【作り病】
○(1)⇒けびょう(仮病)
○(2)気の持ち方などで、自(ミズカ)ら作りだした病気。
参照⇒やまいはきから(病は気から),みゅんひはうぜんしょ
うこうぐん(ミュンヒハウゼン症候群)
★つくりやまこふんぐん
【造山古墳群】
○[歴]岡山県岡山市にある、古墳時代中期の古墳群。
吉備(キビ)の代表的古墳群で、千足古墳が付随する。
国内4番目の規模で、全長約350メートル。
参照⇒せんぞくこふん(千足古墳)
◎宮内庁が管理する天皇陵になっていないので、柵もなく墳丘
の上まで登ることができる。
★つくろう《つくろふ》
【繕う】
○
★つげ
【ツゲ】
【柘植】
【黄楊】
◇[学]Buxus microphylla var.japonica
○[植]ツゲ目(Buxales)ツゲ科(Buxaceae)ツゲ属(Buxus)の常緑
小高木。
材は櫛(クシ)・印(イン)などの細工物。
づけ
【漬け】
○(1)[食]漬(ツ)けること。また、漬けた食品。
◎たくあん漬け,一夜(イチヤ)漬け
○(2)[食]マグロ(鮪)の赤身をミリン(味醂)の割り醤油(ショウユ)
に漬けたもの。
◎江戸時代、保存のために漬けることが多かった。
○(3)[食](2)を具(グ)にした握り鮨(ズシ)。
○(4)[食](転じて)握り鮨にする、マグロの脂(アブラ)の少ない
赤身。
つけがもい《つけがもゐ》
【付け鴨居】
【付鴨居】
◇[日]tsukegamoi/tsuke-gamoi
○[建]座敷などの塗り壁面に、鴨居と同じ材質・サイズ・高さ
で取り付けた化粧用の横木。
参照⇒かもい(鴨居)(1)
つけぎ
【付け木】
【付木】
○(1)スギ(杉)・マツ(松)・ヒノキ(檜)などの薄い木片の一端
にイオウ(硫黄)を塗りつけたもの。
火種(ヒダネ)などからイオウ部分に点火し、他の物に火を移す
のに用いられ。
マッチの普及とともに使用されなくなった。
「硫黄木(イオウギ)」,「火付け木」とも呼ぶ。
○(2)マッチの別称。
⇒まっち(マッチ,燐寸)
つけしょいん《つけしよゐん》
【付書院】
【付け書院】
○[建]書院造りで、床の間(違い棚)の脇に部屋の付属として設
けた、出窓のように張り出した空間部分。
造り付けの机が装飾化されたもので、文机(フヅクエ)ほどの高
さに板を張り、前方に明障子(アカリショウジ)がある。
「つけじょいん(付書院,付け書院)」,「書院床(ドコ)」,「書院棚
(ダナ)」,「しょいんがまえ(書院構,書院構え)」,「あかりじょいん
(明書院,明り書院,明かり書院)」,「あかりどこ(明り床,明かり
床)」とも呼ぶ。
古称は「いだしふづくえ(出文机)」,「いだしふみだな(出文棚)」。
参照⇒つけばしら(付け柱,付柱)(1),あるこーぶ(アルコーブ),
にっち(ニッチ)(1)
つけじょいん《つけじよゐん》
【付書院】
【付け書院】
○[建]⇒つけしょいん(付書院,付け書院)
つけちちょう《つけちちやう》
【付知町】
◇[日]Tsukechi Cho
○[古]岐阜県東部にあった、恵那郡(エナグン)の町。
◎2005. 2.13(平成17)中津川市(ナカツガワシ)に編入。
つけはがね
【付け鋼】
【付鋼】
○[工]焼いた地金(錬鉄<レンテツ>)に鋼を鉄蝋(テツロウ)で接着するこ
と。また、その加工法。
全鋼(ゼンコウ)と異なり、鍛造(タンゾウ)と同様に焼き入れができ
る。
参照⇒つけやきば(付け焼き刃,付焼刃),れんてつ(錬鉄,練鉄)
(2),てつろう(鉄鑞,鉄蝋)
つけばしら
【付け柱】
【付柱】
○(1)[建]付書院(ツケショイン)と床の間(違い棚)との間にある柱。
「書院柱」とも呼ぶ。
参照⇒つけしょいん(付書院,付け書院)
○(2)[建]([英]pilaster)⇒ぴらすたー(ピラスター)
つけぺん
【付けペン】
【付ペン】
○ペン軸の先にペン先をはめ込む方式のインク・ペン。
インクをつけながら書く。
つげむら
【都祁村】
◇[日]Tsuge Mura
○[古]奈良県北東部、山辺郡(ヤマベグン)の村。
◎2005. 4. 1(平成17)奈良市に編入。
つけやきば
【付け焼き刃】
【付焼刃】
○(1)鈍刀に鋼(ハガネ)の焼き刃を付け足したもの。
鍛造(タンゾウ)と異なり、鋼の部分がはがれやすいというイメ
ージ強い。
参照⇒つけはがね(付け鋼,付鋼)
○(2)(転じて)一時の間に合せに、にわかに習い覚え込んだ知
識・技術・態度・動作など。
また、その覚えた知識など。
つげやまこふん
【闘鶏山古墳】
○[歴]大阪府高槻市(タカツキシ)氷室町(ヒムロチョウ)にある、3世紀末
〜4世紀初めの前方後円墳。淀川北岸の三島古墳群の一つ。
全長86.4メートル、後円部の直径約60メートル。
未盗掘で、竪穴式石室が地震などの破壊も受けずに空洞状態
で残っている。
◎2002. 1.(平成14)発見。
つけんくだか
【津堅久高】
◇[日]Tsuken Kudaka
○[地]沖縄本島南部の東方にある、津堅島(ツケンジマ)と久高島(ク
ダカジマ)の併称。
参照⇒つけんじま(津堅島)
つけんじま
【津堅島】
◇[日]Tsuken Jima
○[地]沖縄本島南部の東方にある、中頭郡(ナカガミグン)勝連町(カ
ツレンチョウ)に属する小島。
〈面積〉
1.88平方キロメートル。
◎南方の久高島(クダカジマ)と併称して「津堅久高(ツケンクダカ)」と呼
ばれる。
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