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百 科 辞 書 《つ》 編集:獨 澄旻
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つ
【つ】
○[古][格助詞]「……の」を表す言葉。
体言または体言に準ずるものに付き、連体修飾語をつくり、
所属の関係を示す。
◎「あまつかみ(天つ神)」,「わたつみ(海つ神)」,「あきつかた(秋
つ方)」,「まつげ(目つ毛)」など。
★つ
【つ】
【ツ】
◇[日]tsu
○[言]五十音図タ行第三段の仮名。
平仮名「つ」は「州」の略体の草体とされるが未詳。「州」の全画
の草体とも、「津」,「川」,「鬥」草体とも。
片仮名「ツ」は「州」の略体、または「川」のの全画から。
つ
【津】
◇[日]Tsu
○⇒つし(津市)
づ
【づ】
○[言]⇒よつがな(四つ仮名)
つあー
【ツアー】
◇[英]tour
○(1)周遊旅行・団体旅行。
ドイツ語で「ツーア(Tour)」とも呼ぶ。
○(2)小旅行・遠出。
ドイツ語で「ツーア(Tour)」とも呼ぶ。
つぁー
【ツァー】
◇[英]Czar/Tsar
○[歴](帝制時代の)ロシア皇帝の称号。ギリシア正教会の首長
を兼ねていた。
初代ロシア皇帝イワン四世(Ivan IV)の1547(天文16)からピョ
ートル一世(Pyotr I)がインペラトル(Imperator)と称する1917
(大正 6)まで使われた。
ロシア語で「ツァーリ(Tsari)」とも呼ぶ。
◎「カエサル([羅]Caesar)」から。
女帝または皇后は「ツァーリナ(Czarina,Tsarina)」。
中国語:沙皇(Shahuang)。
◎1613(慶長18)全国会議で大貴族ミハイル・ロマノフ(Mikhail
Romanov)(1596〜1645)がツァーに選出。
つーあ
【ツーア】
◇[独]Tour(トゥーア)
○(1)⇒つあー(ツアー)
○(2)(ドイツ語で)機械の回転。
つぁいす
【ツァイス】
◇Carl Zeiss(カール・ツァイス)
○[人]ドイツの光学技術者(1816〜1888)。
参照⇒かーるつぁいす(カールツァイス,カール・ツァイス),
いえながらす(イエナ・ガラス)
つぁいだむぼんち
【ツァイダム盆地】
【柴達木盆地】
◇[英]Tsaidam Basin/Qaidam Basin、[中]Chaidamu Pendi
○[地]中国西部、青海省(Qinghai Sheng)(セイカイショウ)北西部にあ
る盆地。
標高2,600〜3,000メートルの地。
大小20余りの塩湖がある。
渋北(Sebei)(スーベイ)・台南(Tainan)(タイナン)・馬海(Ma-
hai)(マーハイ)など8ヶ所のガス田が発見され、天然ガス・石
油の開発が行われている。
「カイダム盆地」とも呼ぶ。
参照⇒ちゃるかんえんこ(チャルカン塩湖,察尓汗塩湖,察爾
汗塩湖)
〈面積〉
24万平方キロメートル。
◎「ツァイダム」はモンゴル語で「塩の湿地」の意味。
つぁいちぇん
【ツァイチェン】
【再見】
◇[中]zaijian
○(中国語で)さようなら、また会いましょう。
◎英語の「シー・ユー・アゲイン(See you again!)」に相当する。
つぁいとぅんぐ
【ツァイトゥング】
◇[独]Zeitung
○[通](ドイツ語で)新聞。
◎ビルトツァイトゥング(Bild-Zeitung):⇒びるとつぁいとぅ
んぐ(ビルトツァイトゥング)
つぁっけ
【ツァッケ】
◇[独]Zacke
○(1)とがった物の先端([英]cusp)。
○(2)[運](登山で)アイゼンやピッケルなどの先端。
○(3)[運](登山で)山稜に切り立っている岩・小さな岩峰。
「ピナクル([フ]pinacle)」とも呼ぶ。
○(4)[建]西洋の中世建築に見られる小さな尖塔。
「ピナクル」とも呼ぶ。
つぁぼこくりつこうえん《つあぼこくりつこうゑん》
【ツァボ国立公園】
◇[英]Tsavo National Park
○ケニア南東部の国立公園。
★つあもつしょとう《つあもつしよたう》
【ツアモツ諸島】
◇[フ]Archipel des Tuamotu、[英]Tuamotu Islands
○[地]南太平洋のフランス領ポリネシア(French Polynesia)の
諸島。
ガンビエ諸島(Iles Gambier)とともにフランス領ポリネシア
のツアモツ・ガンビエ行政地区を構成。
「トゥアモトゥ諸島」とも呼ぶ。
参照⇒むるろあかんしょう(ムルロア環礁)
つぁら
【ツァラ】
◇Tristan Tzara
○[人]フランスの詩人(1896〜1963)。
ルーマニア生れ。
ダダイスムの創始者の一人。第一次世界大戦中、スイスでダ
ダイスム運動をおこし、パリに出て前衛派の中心となる。
代表作は詩集『近似的人間』・『反頭脳』など。
つぁらあと
【ツァラアト】
◇[ヘブライ語]tsaraath
○[聖]『旧約聖書』「レビ記(Leviticus)」に記載されている重
い皮膚病。
◎従来は「癩病(ライビョウ)(lepra)」,「ハンセン病(Hansen's dis-
ease)」と訳されていた。
つぁらつーすとら
【ツァラツーストラ】
◇[独]Zarathustra
○[人]ゾロアスターのドイツ語名。
⇒ぞろあすたー(ゾロアスター)
つぁらとぅすとら
【ツァラトゥストラ】
◇[独]Zarathustra
○[人]ゾロアスターのドイツ語名。
⇒ぞろあすたー(ゾロアスター)
つぁらとぅすとらはかくかたりき
【ツァラトゥストラはかく語りき】
◇[独]Also sprach Zarathustra
○(1)[文]ニーチェ(F.W.Nietzsche)が書いた哲学書(四部作、
1883〜1885年刊)。
ニーチェの聖書といわれ、ゾロアスター教の教祖ツァラトゥ
ストラの言動を記録するという聖典的文体で書かれ、ニーチェ
自身の文明・宗教観・根本思想が述べられている。
◎日本初訳は、1911(明治44)生田長江(チョウコウ)。
○(2)[楽]リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss)の交響
詩。
つぁーらろむねあすか
【ツァーラ・ロムネアスカ】
◇[ルーマニア語]Tara Romaneasca
○⇒わらきあ(ワラキア)
つぁりつぃん
【ツァリツィン】
◇Tsaritsyn
○[古]⇒ぼるごぐらーど(ボルゴグラード)
つぁーりな
【ツァーリナ】
◇[英]Czarina/Tsarina
○(1)[歴](帝制時代の)ロシア女帝の称号。
参照⇒つぁー(ツァー)
○(2)[歴](帝制時代の)ロシア皇后の称号。
つあれぐぞく
【ツアレグ族】
◇Tuareg
○⇒とあれぐぞく(トアレグ族)
つぁーん
【ツァーン】
◇[独]Zahn
○(1)[医](ドイツ語で)歯。
⇒は(歯)
◎ツァーンラート(Zahnrad):歯車。
○(2)[動](ドイツ語で)牙。
つぁんげ
【ツァンゲ】
◇[独]Zange
○[医](ドイツ語で)鉗子(カンシ)。
⇒かんし(鉗子)
つぁんだけん
【ツァンダ県】
【札達県】
◇[中]Zhada Xian、[英]Zhada Prefecture/Tsang Prefecture
○中国南西部、チベット自治区(Xizang Zizhiqu)西部、ウンガ
リ地区(Ngari District)(阿里地区)の県。
「世界の尾根の中の尾根」と呼ばれている地域。
◎もとグゲ王国の所在地:⇒ぐげおうこく(グゲ王国,古格王国)
つぁんな
【ツァンナ】
◇[伊]zanna
○[動](イタリア語で)牙。
「デンテ(dente)(歯)」とも呼ぶ。
つぁんぽがわ《つあんぽがは》
【ツァンポ川】
◇[英]the Zangbo River
○[地]チベットでの、ブラフマプトラ川(the Brahmaputra Riv-
er)の名称。
⇒ぶらふまぷとらがわ(ブラフマプトラ川)
つぁーんらーと
【ツァーンラート】
◇[独]Zahnrad
○[機](ドイツ語で)歯車。
⇒はぐるま(歯車)(1)
ついおく
【追憶】
◇[英]The Way We Were
○[映]1973(昭和48)製作のアメリカ映画。
監督:シドニー・ポラック(Sydney Pollack)。
出演:バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)、ロバ
ート・レッドフォード(Robert Redford)ほか。
◎2002. 6.11(平成14)アメリカ映画協会が発表した「米恋愛映
画ベスト100」の第6位となる。
つぃおるこふすきー
【ツィオルコフスキー】
◇Konstantin Eduardovich Tsiolkovskii(コンスタンチン・ツィ
オルコフスキー)
○[人]ソ連(現:ロシア)の物理学者・ロケット理論学者(1857〜
1935)。
ロケット・人工衛星研究の先駆者で、独学で宇宙飛行の理論
を研究。
「惑星間旅行理論の父(father of the theory of interplan-
etary travel)」とも呼ぶ。
ついがき《ついがき》
【築垣】
【築牆】
【築墻】
○⇒ついじ(築地,築墻)(1)
◎「築垣(ツキガキ)」の音便。
ついぎー
【ツイギー】
◇[英]Twiggy(ほっそりした)
○[人]イギリスのモデル(1949. 9.19〜)。本名はレスリー・ホ
ーンビー(Leslie Hornby)。
1977〜1983(昭和52〜昭和58)ウイットニー(Michael Witney)
と結婚。
1988(昭和63)ローソン(Leigh Lawson)と再婚。
「ミニスカートの女王」と呼ばれる。
◎1967.10.18(昭和42)来日。
ついきまち
【築城町】
◇[日]Tsuiki Machi
○福岡県東部、築上郡(チクジョウグン)の町。
◎福岡県の航空自衛隊築城基地(チクジョウキチ)は築上郡椎田町(シイダ
マチ)にある。
つぃくろん
【ツィクロン】
◇[独]Zyklon、[英]cyclone
○[気]⇒さいくろん(サイクロン)
つぃくろんべー
【ツィクロンB】
◇[独]Zyklon B
○[化]⇒ちくろんびー(チクロンB)
つぃーげ
【ツィーゲ】
◇[独]Ziege
○[哺](ドイツ語で)ヤギ(山羊)。
⇒やぎ(ヤギ,山羊,野羊)
つぃごいなー
【ツィゴイナー】
◇[独]Zigeuner
○⇒ろま(ロマ)
★ついごう《ついがう》
【追号】
○
◎1926(大正15)皇統譜令により、天皇・太皇太后・皇太后・皇
后の追号が明文化、太皇太后・皇太后の追号は「皇后」となる。
〈皇統譜令制定以前〉
英照皇太后(孝明天皇の女御)。
昭憲皇太后(明治天皇の皇后)。
〈皇統譜令制定以後〉
貞明皇后(大正天皇の皇后)。
香淳皇后(昭和天皇の皇后)。
★ついこつ
【椎骨】
◇[英](単数形)vertebra/(複数形)vertebrae
○[医]
人間の椎骨の数は32〜34個。
〈人間の椎骨の数〉
頸椎(cervical vertebrae):7個。
胸椎(thoracic vertebrae):12個。
腰椎(limbar vertebrae):5個。
仙椎(sacral vertebrae):5個。
尾椎(coccygeal vertebrae):3〜5個。
ついじ《ついぢ》
【築地】
【築墻】
○(1)[建]土をつき固め、瓦(カワラ)などで屋根を葺(フ)いた土塀
(ドベイ)。
古くは土を盛り上げて固めたものだったが、木や竹を骨(芯)
にして土を塗ってつき固めたもの、土や瓦などを混ぜて積み上
げたものなどがある。
「築地塀(ツイジベイ)」,「ついがき(築垣,築牆,築墻)」,「つきがき
(築垣,築牆,築墻)」,「えんじ籬(マガキ)」とも呼ぶ。
参照⇒かいがたばしら(貝形柱),はんちく(版築,板築)
○(2)[古](その屋敷を築地でめぐらせていたことから)堂上方
(トウショウガタ)の邸。また、堂上方・公卿(クギョウ)。
参照⇒どうじょう(堂上)
◎「築泥(ツキヒヂ)」の音便「ついひぢ」の略。
「築地」は「つきじ」とも読む。
ついじべい《ついぢべい》
【築地塀】
○[建]⇒ついじ(築地,築墻)(1)
ついすとどりる
【ツイストドリル】
◇[英]twist drill
○[機]⇒[1]どりる(ドリル)(4)
ついてくるかい
【ついて来るかい】
○[楽]遠藤実作詞・作曲の歌謡曲。
歌は小林旭(アキラ)。
◎1970.12.(昭和45)発売。
★ついな
【追儺】
○[暦]年中行事の一つ。悪鬼を追い払う儀式。
「おにやらい(鬼やらい,鬼遣らい,鬼遣)」とも呼ぶ。
参照⇒せつぶん(節分)(2),ほうそう(方相)(3)
◎中国先秦時代(殷周時代)(紀元前17世紀初期〜BC. 771)に始
まり、日本へは7世紀末の文武天皇のころに伝わったという。
中国では宗教と娯楽が一体となった仮面劇「儺戯(ダギ)([中]
nouxi)」に、日本では節分の行事になった。
ついひ
【追肥】
◇[英]additional fertilizer/adding manure
○[農]作物の生育途中に与える肥料。
種蒔(タネマ)きや移植の後、基肥(モトゴエ)の不足を補うために行
うもので、速効のある硫安・燐酸石灰などの化学肥料を使用す
ることが多い。
「おいごえ(追い肥,追肥)」,「補肥(ホヒ)」とも呼ぶ。
ついびこてい
【追尾固定】
◇[英]lock on
○[軍]⇒ろっくおん(ロックオン)(2)
つぃまー
【ツィマー】
◇[独]Zimmer
○⇒つぃんまー(ツィンマー)
ついまつ
【続松】
○(1)⇒たいまつ(松明)
○(2)歌ガルタや歌貝(ウタガイ)で、和歌の上の句と下の句を合せ
る遊び。
◎『伊勢物語』に、斎宮の詠んだ上の句に業平(ナリヒラ)が続松の
炭で下の句を書き継いだ、とある故事による。
○(3)転じて、歌ガルタや歌貝の別称。
ついまひ
【対麻痺】
◇[英]paraplegia
○[病]⇒ぱらぷれじあ(パラプレジア)
つぃめりっと
【ツィメリット】
◇[独]Zimmerit(ツィメリット)
○[軍]第二次世界大戦末期、ドイツ軍が戦車・突撃砲などに使
用したコーティング剤。
開発は化学工場ツィマー株式会社(Chemische Werke Zimmer
AG)。
市街戦でパチルザンなどが使用した磁石で接着する対戦車地
雷の磁気遮断のため、車体全体をコーティングした。コーティ
ングは軽量化と剥がれ落ちるときは部分的になるようにスノコ
(簀子)状の横波型になされた。
「ツィンメリット」とも呼ぶ。
〈成分〉
バリウム硫酸塩(barium sulfate):40%。
ポリビニル酢酸塩(polyvinyl acetate)(接着剤):25%。
オーカー(ocher)(黄土):15%。
硫化亜鉛(zinc sulfide):10%。
オガクズ(sawdust):10%。
[1]ついん
【ツイン】
◇[英]twin
○(1)対(ツイ)になったもの。また、対になっていること。
○(2)ツインルーム(twin room)の略称。
⇒ついんるーむ(ツインルーム,ツイン・ルーム)
○(3)双子(twins)・双生児。
⇒そうせいじ(双生児)
◎"twin"は双子の一方を指す。
[2]ついん
【ツイン】
◇[登録商標]Twin
○[歴][交]スズキ社製のハイブリッド軽自動車(2人乗り)。
◎2003. 1.(平成15)発売。
2005. 2.(平成17)生産中止。
★ついんおったー
【ツインオッター】
◇[英]Twin Otter
○[空]双発プロペラ機DHC−6の愛称。
カナダのデハビランド(現:ボンバルディア)社製、19人乗り。
◎"otter"は「カワウソ(川獺)」の意味。
ついんたわー
【ツインタワー】
◇[英]Twin Towers
○[歴]アメリカ合衆国のマンハッタンにあった世界貿易センタ
ービルの愛称。
⇒せかいぼうえきせんたーびる(世界貿易センタービル)
ついんてーる
【ツインテール】
◇[英]twin tail
○(1)女性の髪型の一種。
髪を後頭部の左右で一つづつ、二つに束ねて後ろへ垂(タ)ら
すもの。
◎一つに束ねた髪型:⇒ぽにーてーる(ポニーテール)
○(2)[空]航空機の尾翼で、水平尾翼の左右に垂直尾翼がある
もの。その尾翼、またはその尾翼をもつ機種・機体。
H字状になっているものが多い。
つぃんまー
【ツィンマー】
◇[独]Zimmer(ツィマー)
○(1)(ドイツ語で)部屋。
「ツィマー」,「チマー」とも呼ぶ。
○(2)(ドイツ語で)部屋の調度、家具。
「ツィマー」,「チマー」とも呼ぶ。
◎英語の「ティンバー(timber)(材木)」と同源語。
ジマー([英]zimmer):⇒うぉーかー(ウォーカー)(2)
つぃんまーまん
【ツィンマーマン】
◇[独]Zimmermann
○(1)(ドイツ語で)大工(ダイク)。
○(2)[人]ドイツ語圏の姓。
◎英語のカーペンター(Carpenter)に相当する。
つぃんめりっと
【ツィンメリット】
◇[独]Zimmerit(ツィメリット)
○[軍]⇒つぃめりっと(ツィメリット)
ついんるーむ
【ツインルーム】
【ツイン・ルーム】
◇[英]twin room
○ホテルなどで、同型のシングルベッドを2台備えた、二人用
の部屋。
単に「ツイン」とも呼ぶ。
つヴぃーべる
【ツヴィーベル】
◇[独]Zwiebel
○[植][農](ドイツ語で)タマネギ(玉葱)。
⇒たまねぎ(タマネギ,玉葱,葱頭)
つうぃんぐり
【ツウィングリ】
◇Ulrich Zwingli(ウールリヒ・ツウィングリ)
○[人]スイスの宗教改革者(1484. 1. 1〜1531.10.11)。
人文主義のエラスムス(Desiderius Erasmus)と文通を行って、
『新約聖書』の原典研究を行い、福音的真理に到達。
1518(永正15)チューリヒ市で免罪符販売を阻止し、翌1519
(永正16)司祭となり、礼拝様式を簡素化し、十分の一税の廃
止など教会改革を推進し、チューリヒ教会をプロテスタント
化した。一方で傭兵(ヨウヘイ)問題など積極的に市政改革を行う。
1522(大永 2)未亡人と結婚。
1523(大永 3)教皇庁(Vaticano)を批判し、宗教改革を推進し
てスイス各地に影響が波及。
1529(享禄 2)ルター派([英]Lutheran)と提携を画策したが、
ルター(Martin Luther)よりも実際的・合理主義的なため、聖
餐(セイサン)問題で対立し一致できなかった。
また、再洗礼派(Anabaptists)からは批判を招く。
スイスのプロテスタント諸州を結成して同盟の中心となるが、
保守的なスイス森林5州のカトリック教徒との緊張が戦争にま
で発展し、カッペルの戦い(battle of Kappel)で戦死。
予定説を唱え、その思想はカルバン(Jean Calvin)に受け継
がれた。
つヴぇっとる
【ツヴェットル】
◇Zwettl
○⇒つべっとる(ツベットル)
つうか《つうくわ》
【通化】
◇[中]Tonghua
○⇒つうかし(通化市)
つうかいけん
【通海県】
◇[中]Tonghai Xian、[英]Tonghai County。
○中国南西部、雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)中央部の玉渓
市(Yuxi Shi)管轄の県。
県都は秀山鎮(Xiushang Zhen)。
イスラム教徒が多く居住。
◎2004.10. 2(平成16)雲南省最大のモスク納家営(Najiaying)
清真寺(qingzhensi)が完成。
つうかきょうきゅうりょう《つうくわきようきふりやう》
【通貨供給量】
○[経]⇒まねーさぷらい(マネーサプライ)
つうかさしょう《つうくわさしよう》
【通過査証】
◇[英]transit visa
○[交]⇒とらんじっとびざ(トランジット・ビザ)
つうかし《つうくわし》
【通化市】
◇[中]Tonghua Shi
○中国東北地方中部、吉林省(Jilin Sheng)(キツリンショウ)南部の省
管轄市(地級市)。東部を白山市(Baishan Shi)に接する。
行政所在地は東昌区。
〈管轄2区〉
東昌区(Dongchang Qu)。
二道江区(Erdaojian Qu)。
〈管轄2市〉
梅河口市(Meihekou Shi)。
集安市(Ji'an Shi):⇒しゅうあんし(集安市)
〈管轄3県〉
通化県(Tonghua Xian)。
輝南県(Huinan Xian)。
柳河県(Liuhe Xian)。
◎旧東辺道(トウヘンドウ)の中心地。
★つうかじけん《つうくわじけん》
【通化事件】
○[歴]1946. 2. 3(昭和21)中国東北地方の吉林省(Jilin Sheng)
(キツリンショウ)の旧満州の通化で起きた、八路軍(共産党軍)の司令
部を国府軍(国民党軍)らが襲撃した事件。
関東軍の元脱走将兵や元警官、民間の若者などの日本人も蜂
起したが武器が少なく、また情報が漏れていて敗北。日本人約
一千人が犠牲となった。
「二・三事件」とも呼ぶ。
つうかしゅうしゅく《つうくわしうしゆく》
【通貨収縮】
◇[英]deflation
○[経]⇒でふれーしょん(デフレーション)
つうかぼうちょう《つうくわばうちやう》
【通貨膨張】
◇[英]inflation
○[経]⇒いんふれーしょん(インフレーション)
つうきゅう《つうきふ》
【通級】
○[教]⇒つうきゅうしどうきょうしつ(通級指導教室)
★つうきゅうしどうきょうしつ《つうきふしだうけうしつ》
【通級指導教室】
○[教]障害のある小中学生を対象とする特別支援教育。
週8時間まで。
障害は肢体不自由・知的障害・学習障害(LD)・注意欠陥多
動性障害(ADHD)・高機能自閉症など。
略称は「通級」。
◎2006(平成18)学校教育法で設定。
つうく
【通衢】
◇[中]tongqu
○[漢]大通り。
参照⇒こうく(康衢)
★つうけん
【通肩】
○インドの礼法の一つ。
袈裟(ケサ)を両肩に懸(カ)けること。
参照⇒へんたんうけん(偏袒右肩)
つうさんしょう《つうさんしやう》
【通産省】
○[古]通商産業省の略称。
⇒つうしょうさんぎょうしょう(通商産業省)
つうし
【通史】
◇[中]tongshi、[英]general history
○[歴]歴史記述法の一様式。
古代から現代(またはその本が書かれた時代)までの全時代を
通観した総合的な歴史書。
◎一時代(時代史)または一地域・一分野などに限った特殊史に
対する様式。
司馬遷(Shima Qian)著『史記([中]Shiji)』が中国最初の通
史とされる。
参照⇒しき(史記)
★つうじしま
【通詞島】
◇[日]Tsuji Shima
○[地]熊本県天草郡五和町(イツワマチ)。
つうじゅんきょう《つうじゆんけう》
【通潤橋】
○熊本県上益城郡(カミマシキグン)山都町(ヤマトマチ)長原(ナガハラ)にある、
石造の水路橋。
長さ75.6メートル・高さ20.2メートル・幅6.3メートル。
江戸後期、水の便の悪い白糸台地に灌漑するため建造。
通水管の堆積物を除去するための放水は観光スポットとなっ
ている。
◎1854(嘉永 7,安政元)惣庄屋布田保之助(フタ・ヤスノスケ)(1801〜
1873)が建造。
1960(昭和35)国の重要文化財に指定。
旧住所は矢部町(ヤベマチ)長原。
★つうしょうさんぎょうしょう《つうしやうさんげふしやう》
【通商産業省】
◇[英]Ministry of International Trade and Industry
○[歴]経済産業省の前身。
略称は「通産省(ツウサンショウ)」,「MITI(ミティ)」。
◎1949. 6.(昭和24)通商産業省設置法が公布。商工省が廃止。
2001. 1. 6(平成13)省庁再編により、通商産業省を経済産業
省と改称。
つうしょうし《つうしやうし》
【通商司】
○[歴]明治初年の経済官庁。
参照⇒みんぶしょうさつ(民部省札)
◎1869(明治 2. 2.)開港場に設置、外国貿易の為替会社・通商
会社を統轄。翌月廃止された商法司の業務を引き継ぎ、その権
限は国内商業・金融・海運・物価調整に拡大。
1871(明治 4)廃止。
つうしょかいご
【通所介護】
○[福]⇒でいさーびす(デイサービス)
つうしょりはびりてーしょん
【通所リハビリテーション】
○[医]⇒でいけあ(デイケア)(2)
★つうしんけーぶる
【通信ケーブル】
○[通]
◎1985.11.29(昭和60)過激派が首都圏の国鉄通信ケーブルを破
壊、国鉄がマヒする。
つうしんしゃ
【通信社】
◇[英]news agency/news service
○[通]新聞社・雑誌社・放送事業者など報道関係の会社に、ニュ
ース・写真・各種の記事を供給する会社。
◎アメリカ:AP通信社・UPI通信社。
イギリス:ロイター通信社。
中国:新華社通信社。
ドイツ:ドイツ通信社。
日本:共同通信社・時事通信社。
フランス:フランス通信社(AFP)。
ロシア連邦:イタル通信社(ITAR)。
つうしんぼ
【通信簿】
○[教]⇒つうちひょう(通知表)
つうしんぼうじゅほう《つうしんばうじゆはふ》
【通信傍受法】
○[法]重大犯罪とする薬物や銃器の不正取引など4つの犯罪に
限定して、捜査当局に通信の傍受を認める法律。
参照⇒とうちょう(盗聴)
◎2000. 8.(平成12)施行。
◎アメリカ:⇒えふあいえすえー(FISA)
つうそう《つうさう》
【ツウソウ】
【通草】
◇[中]tongcao
○[植]カミヤツデ(紙八手)の別称。
⇒かみやつで(カミヤツデ,紙八手)
つうそうし《つうさうし》
【通草紙】
○カミヤツデ(紙八手)の茎の白い髄から製する紙。
水を吸うと広がるので水中花の材料や装飾にも用いる。
参照⇒かみやつで(カミヤツデ,紙八手),すいちゅうか(水中
花)
つうそうぼく《つうさうぼく》
【ツウソウボク】
【通草木】
○[植]カミヤツデ(紙八手)の別称。
⇒かみやつで(カミヤツデ,紙八手)
つうだつぼく
【ツウダツボク】
【通脱木】
◇[中]tongtuomu
○[植]カミヤツデ(紙八手)の別称。
⇒かみやつで(カミヤツデ,紙八手)
つうちひょう《つうちへう》
【通知表】
○[教]学校から各学期の終わりに、児童・生徒の学校生活にお
ける情報を保護者に通知する書類。
教科学習の状況・学業成績、身体状況、出欠席日数、情緒的
・社会的発達などが書かれている。
「通知簿」,「連絡簿」,「通信簿」とも呼ぶ。
参照⇒ごだんかいひょうか(五段階評価)
つうちぼ
【通知簿】
○[教]⇒つうちひょう(通知表)
つうでん
【通電】
○(1)[電]電流を装置・電灯などへ通すこと。
参照⇒そうでん(送電)
○(2)[通](tongdian)中国で、広く各地の官庁へ送る同文の電
報。
◎下野通電
★つうてんか
【通天河】
◇[中]Tongtian He
○[地]中国西部、青海省(Qinghai Sheng)(セイカイショウ)南西部の唐
古拉山脈(Tanggula shan)(タングラ山脈)を水源に南東流する、
金沙江(Jinsha Jiang)(キンサコウ)(長江)の上流。
「つうてんがわ(通天河)」,「トンティェンホー(通天河)」とも
呼ぶ。
参照⇒きんさこう(金沙江)
つうてんかく
【通天閣】
○大阪府大阪市浪速区(ナニワク)の歓楽街、通称「新世界」の中心に
ある塔。
安置されているビリケン像の足の裏に触れると願いがかなう
と言われている。
◎1903(明治36)内国勧業博覧会、開催。
1912(明治45)博覧会跡地に遊園地ルナパークが開設。ビリケ
ン堂に初代ビリケンを安置。
1912. 7. 3(明治45)エッフェル塔を模して竣工。高さ75メー
トル。
1956.10.28(昭和31)再建、完成。高さ103メートル。
1980(昭和55)二代目ビリケンを通天閣に安置。
2012. 5.23(平成24)クスノキ材・金色の三代目ビリケンに交
代。二代目の足の裏が5センチメートルほど凹んだため。
参照⇒びりけん(ビリケン)(1)
つうてんがわ《つうてんかは》
【通天河】
◇[中]Tongtian he
○[地]⇒つうてんか(通天河)
つうどう
【通洞】
○(1)[鉱]鉱山で、坑口(コウグチ)から水平に掘られた坑道の中で、
最下底にあるもの。
主要運搬坑道で、排水坑道にもなる。
参照⇒よここう(横坑)
○(2)[交]⇒つうどうえき(通洞駅)
つうどうえき
【通洞駅】
○[交]栃木県日光市足尾町通洞(アシオマチツウドウ)にある、わたらせ
渓谷鐵道の駅。
原向(ハラムコウ)駅と足尾(アシオ)駅の間。
◎旧住所は上都賀郡(カミツガグン)足尾町(アシオマチ)通洞。
つうどじ
【通度寺】
◇[朝]Tongdosa(トンドサ)
○朝鮮半島南部、韓国の慶尚南道(Kyongsang-nam-do)梁山市
(Yangsan-si)にある寺。山号は霊鷲山。
646(大化 2)慈蔵の開山。
1592(天正20,文禄元)文禄の役で日本軍の兵火により焼失。
のち、松雲惟政が再興。
◎海印寺・金剛山(コンゴウザン)(北朝鮮)とともに、朝鮮三大寺院
の一つ。
海印寺・松広寺とともに、韓国三大名刹の一つ。
つうひょう《つうへう》
【通票】
◇[英]tablet
○[交]鉄道の単線区間で使用する一種の通行許可証。一定区間
へ同時に二列車が入ることを防止するもの。
発車駅の駅長から列車の運転士が手で受け取り、路線に進入
する。次の駅では列車を走行しながら、ラセン状のバネ式の受
け取り棒に通票の大きな輪を引っ掛ける。
「タブレット」とも呼ぶ。
参照⇒うでぎしきしんごうき(腕木式信号機)
★つうふう
【痛風】
○[病]尿酸が体内に蓄積して結晶となり、関節などに付着して
激しい痛みを伴う発作を起こす病気。
尿酸値が7.0以上と高いと関節軟骨や滑膜で尿酸が結晶化し
て蓄積する。やがて白血球が異物として攻撃し痛みが発生する。
原因はプリン体を多く含む物質の食事、アルコール(特にビ
ール)の飲み過ぎ、ストレスや過激な運動など。
足の親指の付け根に発祥することが多い。
参照⇒こうにょうさんけっしょう(高尿酸血症)
◎かつては贅沢(ゼイタク)な食事をする人の罹(カカ)る病気として
「帝王病」とも呼ばれた。
◎痛風の98%が男性といわれる。
◎痛風による関節炎は、足の親指の付け根に一番多く発生する。
その他、足の甲・足首の周囲・アキレス腱の付け根などにも多
く起こりやすい。
◎尿酸には抗酸化作用もあり、活性酸素を消去することが判明。
◎英語:ガウト(gout)。
ドイツ語:ギヒト(Gicht)。
フランス語:グート(goutte)。
イタリア語:ゴッタ(gotta)。
スペイン語:ゴータ(gota)。
中国語:痛風(tongfeng)。
つうふうけっせつ
【痛風結節】
○[病]血中の尿酸が過剰になって、耳介(ジカイ)や足の拇指(ボシ)
などに尿酸の塊ができる症状。
参照⇒こうにょうさんけっしょう(高尿酸血症)
つうふん
【痛憤】
○大いに憤慨すること。
つうぶん
【通分】
○[数]分母が異なる二つ以上の分数を、分数の値(アタイ)を変え
ずに同じ分母の分数にすること。
比較したり、加減算するために行う。
参照⇒つうぶんぼ(通分母),やくぶん(約分)
〈例〉
1/2(=0.5)と1/5(=0.2)の通分は5/10(=0.5)と2/10(=
0.2)になる。
つうぶんぼ
【通分母】
◇[英]common denominator
○[数]二つ以上の分数で分母が共通の値(アタイ)であること。ま
た、通分した分母。
参照⇒つうぶん(通分)
つうめい
【通名】
○(1)一般に通じる名称。
○(2)[俗]在日韓国・朝鮮人が使用する、日本人風の別称・仮
名(カリナ)。
参照⇒そうしかいめい(創氏改名)
つうれっとしょうこうぐん《つうれつとしやうこうぐん》
【ツウレット症候群】
◇[英]Tourette Syndrome
○[病]⇒とぅれっとしょうこうぐん(トゥレット症候群)
つぇつぇ
【ツェツェ】
◇tsetse
○[虫]⇒つぇつぇばえ(ツェツェバエ,ツェツェ蝿)
★つぇつぇばえ
【ツェツェバエ】
【ツェツェ蝿】
◇[英]tsetse fly
○[虫]
単に「ツェツェ」とも呼ぶ。
参照⇒どうぶつあふりかとりぱのそーまびょう(動物アフリ
カ・トリパノソーマ病),あふりかすいみんびょう(アフリカ睡
眠病)
つえつきえび
【ツエツキエビ】
【杖突き蝦】
【杖突蝦】
○[動]⇒てながえび(テナガエビ,手長蝦,手長海老,草蝦)
★つぇっぺりん
【ツェッペリン】
◇Ferdinand von Zeppelin
○[人]ドイツの軍人・発明家(1838〜1917)。伯爵。
従来の軟式飛行船は変形するので高速航行は不可能であった
が、流線形の船体で骨組みを持ち、横材の間に水素ガスの袋を
詰め、船体の外形を保持する硬式飛行船を開発。
◎1900. 7.(明治33)ツェッペリン飛行船の第1号LZ1、初飛
行。
1909(明治42)ツェッペリン飛行船による航空輸送会社、設立。
1929(昭和 4)ドイツのエッケナー(Eckener)、飛行船ツェッ
ペリン伯号(Graf Zeppelin)で世界一周の途中、 8.19霞ヶ浦飛
行場に着陸。
1937. 5.(昭和12)LZ129ヒンデンブルク号(Hindenburg)が
大西洋横断後、アメリカのニュージャージー州(New Jersey
State)レイクハースト(Lakehurst)着陸時に爆発事故を起こす。
つぇっぽら
【ツェッポラ】
◇[伊]zeppola
○[食]揚げた料理・揚げ菓子。
つぇりのぐらーど
【ツェリノグラード】
◇[露]Celinograd/Tselinograd(処女地の都市)
○[古]⇒あすたな(アスタナ)(2)
つぇると
【ツェルト】
◇[独]Zelt、[英]tent
○(1)(ドイツ語で)テント。
○(2)[運]ツェルトザック(Zeltsack)の略称。
⇒つぇるとざっく(ツェルトザック)
つぇるとざっく
【ツェルトザック】
◇[独]Zeltsack
○[運](登山用の)不時の露営(ロエイ)に用いる、小型で軽い、袋
状の簡易テント。
単に「ツェルト」とも呼ぶ。
参照⇒びばーく(ビバーク)
つぇるまっと
【ツェルマット】
◇Zermatt
○スイス南西部、バレ州(Canton du Valais)南部のイタリア国
境に近い村。
北緯46.02°、東経7.75°の地。
〈人口〉
1995(平成 7)5,503人(推計)。
2000(平成12)5,323人(推計)。
つぇれ
【ツェレ】
◇Celle/Zelle
○ドイツ北西部、ニーダーザクセン州(Bundesland Nieder-
sachsen)東部の町。
北緯52.62°、東経10.06°の地。
州都ハノーバー(Hannover)の北東に位置する。
〈人口〉
1987(昭和62)7万1,222人(推計)。
1990(平成 2)7万2,260人(推計)。
2002(平成14)7万1,949人(推計)。
2010(平成22)7万0,446人(推計)。
つぇれすてぃん
【ツェレスティン】
◇[独]Zoelestin/Zolestin、[英]celestine
○[鉱]⇒せれすてぃん(セレスティン)
つぇーん
【ツェーン】
◇[独]Zehn、[英]ten
○十・十個・十人。
つぇーんと
【ツェーント】
◇[独]Zehnt
○[歴]⇒じゅうぶんのいちぜい(十分の一税)
つぉごんぽ
【ツォゴンポ】
◇[チベット語]mtsho sngon po(青い海)
○[地]⇒せいかいこ(青海湖)(1)
つぉんかぱ
【ツォンカパ】
【宗喀巴】
◇[チベット語]Tsong kha-pa/Tsongkhapa、[中]Zongkaba(宗
喀巴)
○[人]チベットの仏教僧・黄教派(黄帽派・ゲルク派)の開祖
(1357〜1419)。名はロサン・タクパ(Blo bzang grags pa)、漢
名は宗喀巴。中国青海省のツォンカ(現在の湟中県、西寧市付
近)の生れから「ツォンカパ」と称される。
16歳のとき中央チベットに出て、主としてサキャパ派(紅教
派)のレンダワについて中観帰謬(チュウガンキビュウ)論証派の教義を
学ぶ。
11世紀のアチーシャの理念を継承して密教を奉じながら、12
世紀のシャキャシュリーバドラの戒律を守り、当時堕落してい
たチベット仏教を改革。厳格な戒律と教養、ラマの妻帯を禁止
を特色とする。
1409年、ラサの東方2日行程の地にガンデン大僧院(Ganden
Monastery)を建立して本山とする。
著書は、顕教(ケンキョウ)の『菩提道次第論(ラムリム)』、密教
の『秘密道次第論(ガクリム)』など。
◎生誕地ツォンカには黄教派六大寺の一つ、タール寺がある。
参照⇒たーるじ(タール寺,塔爾寺,塔尓寺)
◎ツォンカパの二大弟子:ダライ・ラマ(達頼喇嘛)とパンチェ
ン・ラマ(班禅喇嘛)。
参照⇒だらいらま(ダライ・ラマ,達頼喇嘛),ぱんちぇんらま
(パンチェン・ラマ,班禅喇嘛)
★つか
【束】
○(1)上代の長さの単位。
○()
○()[印]紙をたばねたものの厚み。
○()[印](転じて)表紙を除いた本の中身の厚み。
○()[印](転じて、一般に)書物全体の厚み。
○()[建]⇒つかばしら(束柱】)
つか
【柄】
○(1)刀剣などの、手で握る部分。
◎英語:ヒルト(hilt)/ハフト(haft)。
○(2)弓の手で握る部分。ゆづか(弓柄)。
⇒ゆづか(弓柄,弓束)
○(3)槍(ヤリ)の手で握る部分。え(柄)。
○(4)筆の軸。
つが
【ツガ】
【栂】
○[植]マツ目(Pinales)マツ科(Pinaceae)の常緑高木。
山地に自生し、高さ20メートルを越える。
材は堅く、建築・家具・パルプ用となる。樹皮からはタンニ
ンをとる。
東国・北国では「つが」、畿内・九州では「とが(栂)」と呼ぶ。
「つがまつ」とも呼ぶ。
参照⇒つがぶしん(栂普請)
◎長押(ナゲシ)や鴨居(カモイ)などに多く用いる。
つが
【都賀】
◇[日]Tsuga
○[古]⇒つがまち(都賀町)
つかあなこふん
【塚穴古墳】
○[歴]大阪府羽曳野市にある7世紀前半の古墳。一辺約50メー
トルの方墳。
聖徳太子の同母弟来目皇子(クメノオウジ)の墓として宮内庁が陵
墓に指定。
参照⇒『人名辞典』くめのおうじ(来目 皇子)
★つがいけしぜんえん《つがいけしぜんゑん》
【栂池自然園】
○長野県北西部、北安曇郡(キタアヅミグン)小谷村(オタリムラ)の栂池高
原にある自然園。
つかいし
【束石】
◇[日]tsukaishi/tsuka-ishi
○[建]木造建築で、床束(ユカヅカ)などを支えるため地盤に据(ス)
えた礎石(ソセキ)。
玉石などの自然石・切石・コンクリートブロックなどが用い
られる。
参照⇒ゆかづか(床束),くついし(沓石),はしらいし(柱石),
ねこいし(猫石)(1)
つかいま《つかひま》
【使い魔】
◇[英]agathion
○⇒あがしおん(アガシオン)
つかがしら
【柄頭】
○刀剣・短剣などの柄の先(頭)の部分。また、そこに付ける金
具。
「縁頭(フチガシラ)」とも呼ぶ。
参照⇒うず(烏頭)(2)
◎英語:ポンメル(pommel)/プンメル(pummel)。
ドイツ語:クナオフ(Knauf)。
フランス語:ポモ(pommeau)。
イタリア語:ポーモ(pomo)。
★つかさどる
【掌る】
○
つがに
【ツガニ】
【津蟹】
○[動]⇒もくずがに(モクズガニ,藻屑蟹)
づがに
【ヅガニ】
【頭蟹】
○[動]⇒もくずがに(モクズガニ,藻屑蟹)
つかぬこと
【付かぬ事】
○(1)[連語]前の話と関係のないこと。
○(2)[連語]突飛(トッピ)なこと。だしぬけなこと。
◎「付かぬ事をお尋ねいたしますが」
つかばしら
【束柱】
○[建]梁(ハリ)と棟木(ムナギ)との間や、床下(ユカシタ)などに立てる、
短い支柱(シチュウ)。
上下の階を支える柱ほど長くない、垂直方向の角材を指し、
柱材より一回り細いものが用いられる。
単に「つか(束)」とも、屋根廻りのものは「小屋束(コヤヅカ)」と
呼ぶ。
参照⇒こやづか(小屋束),ゆかづか(床束),ぴろてぃ(ピロティ)
◎釣り束:⇒つりづか(釣り束,吊り束,釣束,吊束)
割り束:⇒わりづか(割り束,割束)
斗束(トヅカ,マスヅカ):⇒とづか(斗束)
蓑束(ミノヅカ):⇒みのづか(蓑束)
縁束(エンヅカ):⇒えんづか(縁束)
つがぶしん
【栂普請】
○[建]ツガ(栂)を主材とした建物。
参照⇒つが(ツガ,栂)
◎近世の農家や町屋ではヒノキ(檜)の使用が制限されていたた
め、格式のある農家や町屋に用いられていた。
つがまち
【都賀町】
◇[日]Tsuga Machi
○[古]栃木県南部、下都賀郡(シモツガグン)の町。
◎2010. 3.29(平成22)大平町(オオヒラマチ)・藤岡町(フジオカマチ)・都
賀町の3町、栃木市に編入。
つかまりこふん
【ツカマリ古墳】
○[歴]大阪府南河内郡(ミナミカワチグン)河南町(カナンチョウ)平石塚廻(ヒラ
イシヅカマワリ)にある、平石古墳群の中の一古墳(飛鳥時代)。
東西約80メートル、南北約35メートルの3段築成の方墳。
参照⇒あかはげこふん(アカハゲ古墳),ししよつかこふん(シ
シヨツカ古墳)
つかみほん
【束見本】
○[印]製本の仕上り見本。あらかじめ装丁・体裁・外形・厚さ
・重さなどを確認するため、印刷していない同じ用紙で作る本
の見本。
「ダミー」とも呼ぶ。
★つかみょうじんこふん《つかみやうじんゐせき》
【束明神遺跡】
○[歴]奈良県高市郡(タカイチグン)高取町(タカトリチョウ)にある古墳。
草壁皇子(クサカベノオウジ)( 662〜 689)の墓と目されている。
★つかむ
【掴む】
【攫む】
○
つがる
【つがる】
○(1)⇒つがるし(つがる市)
○(2)⇒つがる(津軽)
○(3)[農]リンゴの一品種。
果実は早稲(ワセ)種で、保存性はよくない。
○(4)[軍]海上自衛隊(海上警備隊)の敷設艦(ARC481)。
第二次世界大戦後、最初の国産護衛艦。
◎1955.12.15(昭和30)三菱日本重工業(株)横浜造船所で竣工。
1990. 3.(平成 2)除籍。
★つがる
【津軽】
◇[日]Tsugaru
○(1)青森県西半部の地域名。
○(2)[歴]⇒つがるはん(津軽藩)
○(3)[交]JR東日本の上野駅〜青森駅行き夜行急行列車の名前。
◎昭和の高度成長期、東北からの集団就職や出稼ぎに利用され
た。
つがるいいづめえき《つがるいひづめえき》
【津軽飯詰駅】
○[交]青森県中西部の五所川原市(ゴショガワラシ)にある、津軽鉄
道の駅。
五所川原駅と加勢(カセ)駅(金木町)の間。
つがるいしえき
【津軽石駅】
○[交]岩手県宮古市(ミヤコシ)津軽石にあるJR山田線の駅。
磯鶏(ソケイ)駅と豊間根(トヨマネ)駅(山田町)の間。
つがるいちのみや
【津軽一の宮】
○⇒いわきやまじんじゃ(岩木山神社)
つがるいまべつえき
【津軽今別駅】
○[交]青森県東津軽郡(ヒガシツガルグン)今別町(イマベツマチ)にある、
JR津軽海峡線の駅。
中小国(ツガルオグニ)駅(蟹田町)と竜飛海底(タッピカイテイ)駅(三厩
村)の間。
◎新津軽二股(シンツガルフタマタ)駅を改称。
つがるおとこにあきたびじん《つがるをとこにあきたびじん》
【津軽男に秋田美人】
○[慣用句]男前の津軽(現:青森県西部)男性と、美人で知られ
る秋田の女性は似合いの組み合せ(カップル)であるということ。
「東男(アズマオトコ)に京女」の東北版。
参照⇒あずまおとこにきょうおんな(東男に京女)
★つがるかいきょう《つがるかいけふ》
【津軽海峡】
◇[日]Tsugaru Kaikyo
○(1)[地]本州と北海道との間にある海峡。
参照⇒せいかんとんねる(青函トンネル),せいかんれんらく
せん(青函連絡船)
○(2)[交]⇒つがるかいきょうせん(津軽海峡線)
つがるかいきょうせん《つがるかいけふせん》
【津軽海峡線】
○[交]JR北海道が運行する、中小国(ナカオグニ)駅〜木古内(キコナ
イ)駅の鉄道路線。総延長87.8キロメートル。
略称は「海峡線」。
〈停車駅〉
中小国駅・津軽今別(ツガルイマベツ)駅・竜飛海底(タッピカイテイ)駅
・吉岡海底(ヨシオカカイテイ)駅・知内(シリウチ)駅・木古内駅。
◎青森県東津軽郡(ヒガシツガルグン)蟹田町(カニタマチ)の中小国駅で津
軽線に、北海道上磯郡(カミイソグン)木古内町(キコナイチョウ)で江差線に
連絡。
参照⇒せいかんとんねる(青函トンネル)
◎1988. 3.13(昭和63)開業、青函連絡船は廃止。
つがるかいきょうふゆげしき《つがるかいけふふゆげしき》
【津軽海峡冬景色】
○[楽]阿久悠(アク・ユウ)作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌は石川さゆり。
参照⇒ふゆげしき(冬景色)
◎1977(昭和52)流行。
つがるし
【つがる市】
◇[日]Tsugaru Shi
○青森県西部の市。東部を五所川原市(ゴショガワラシ)に接し、西
部を日本海に面する。
◎2005. 2.11(平成17)西津軽郡(ニシツガルグン)の木造町(キヅクリマチ)
・森田村・柏村(カシワムラ)・稲垣村(イナガキムラ)・車力村(シャリキムラ)の
1町4村が合併して発足。
つがるじゃみせん
【津軽三味線】
○[楽]青森県津軽地方で民謡の演奏に用いる、太棹(フトザオ)で
胴が大きい三味線。
厚手のバチ(撥)で太い一の糸を激しく叩(タタ)いてリズムをと
りながら、三の糸で繊細な音色と旋律を出す。
★つがるてつどう《つがるてつだう》
【津軽鉄道】
○[交]鉄道運行会社の一社。
本社は青森県五所川原市(ゴショガワラシ)。
営業キロ数20.7キロメートル。
〈停車駅〉
五所川原駅・津軽飯詰(ツガルイイヅメ)駅・加勢(カセ)駅・金木(カナ
ギ)駅・芦野公園(アシノコウエンエキ)駅・川倉(カワクラ)駅・大沢内(オオザワ
ナイ)駅・深郷田(フコウダ)駅・津軽中里(ツガルナカサト)駅。
◎冬季、ストーブ列車が運行されている。
◎1896. 5.(明治29)津軽鉄道株式会社、設立。計画路線は黒石
〜五所川原〜木造。
1899.10.(明治32)資金不足で解散。
1928. 4.10(昭和 3)再度、設立。
1930.11.13(昭和 5)全線、開通。
つがるなかさとえき
【津軽中里駅】
○[交]青森県北津軽郡(キタツガルグン)中泊町(ナカドマリマチ)にある、
津軽鉄道の駅。
深郷田(フコウダ)駅の次で、ターミナル駅(終点)。
◎旧住所は中里町(ナカサトマチ)。
★つがるはん
【津軽藩】
◇[日]Tsugaru Han
○[歴]
大浦(津軽)為信(タメノブ)、石川城主南部高信を滅ぼして独立。
江戸時代、外様大名10万石。
「弘前藩(ヒロサキハン)」とも呼ぶ。
参照⇒ひやまそうどう(檜山騒動)
〈歴代藩主〉
初 代:津軽為信。
第四代:津軽信政(ノブマサ)。
第五代(?):津軽信寿(ノブヒサ)。
:津軽信明(ノブアキラ)。
:津軽寧親(ヤスチカ)。
◎支藩:黒石藩。
つがるふじ
【津軽富士】
◇[日]Tsugaru Fuji
○[地]岩木山の別称。
⇒いわきさん(岩木山)
つがるみせばや
【ツガルミセバヤ】
○[植]ベンケイソウの一種。10月ころに白い花を咲かせる。
◎青森県で発見。
つがわまち《つがはまち》
【津川町】
◇[日]Tsugawa Machi
○[古]新潟県東部、東蒲原郡(ヒガシカンバラグン)の町。
◎2005. 4. 1(平成17)津川町・鹿瀬町(カノセマチ)・上川村(カミカワムラ)
・三川村(ミカワムラ)の全2町2村が合併して阿賀町(アガマチ)を発足。
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