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                 百   科   辞   書    《とり》     編集:獨  澄旻

-------- とり --------------------------------------------------
★とり
	【酉】
	○
	 参照⇒とりのひ(酉の日),とりのいち(酉の市)
	◎「鳥」の漢字と区別するときは「日読(ヒヨ)みの酉」と呼ぶ。
	○酉の刻。
	 ⇒とりのこく(酉の刻)
★とり
	【鳥】
	○[鳥]
	◎英語:バード(bird)。
	 ドイツ語:フォーゲル(Vogel)。
	 フランス語:ワゾー(oiseau)。
	 イタリア語:ウッチェッロ(uccello)。
	 スペイン語:パハロ(pajaro)。
	 ポルトガル語:パッサロ(passaro)。
どりー
	【ドリー】
	◇[英]Cloned Dolly
	○[哺]世界初の体細胞クローン羊(1997. 7.〜2003. 2.14)。メ
	ス。
	 哺乳類としても世界初。
	 羊は通常11〜12歳くらいまで生きるが、高齢の羊に特徴的な
	関節炎を発病し、早期老化の可能性が指摘されていた。
	 参照⇒くろーん(クローン)
	◎1997. 7.(平成 9)イギリス・エジンバラのロスリン研究所
	(Roslin Institute)のイアン・ウィルムット博士(Professor 
	Ian Wilmut)の手で誕生。277回試みて生れた1匹だった。
	 1998(平成10)ボニーという名前のメス羊を出産。
	 2001(平成13)末、関節炎を発病。
	 2003. 2.14(平成15)進行性の肺疾患のため、獣医師の判断に
	より安楽死(6歳)。
とりあ
	【トリア】
	◇Trier
	○⇒とりーる(トリール)
とりーあ
	【トリーア】
	◇Trier
	○⇒とりーる(トリール)
とりあげばば
	【取上げ婆】
	【取り上げ婆】
	○[古]⇒さんば(産婆)(1)
とりあーじ
	【トリアージ】
	◇[英]triage、[フ]triage
	○(1)選別・分類([英]sorting)。
	○(2)[軍]戦場で、緊急度に応じて傷病者を選別すること。
	◎ナポレオン戦争当時は、戦場復帰のため軽症者の治療を優先
	させていた。
	○(3)[医]災害・テロなどで同時に傷病者が多数発生したとき、
	負傷の程度によって医療処置の優先順位を決めること。
	 参照⇒とりあーじたぐ(トリアージタッグ)
	○(4)大規模災害時に不足しがちな生活必需品・医薬品などや
	医師などの人材を、必要度に応じて分配・配送するシステム。
どーりあしき
	【ドーリア式】
	◇[英]Dorian order
	○[歴]⇒どりすしき(ドリス式)
とりあーじたぐ
	【トリアージタッグ】
	◇[英]triage tag
	○[医]災害・テロなどで発生した多数の傷病者に添付する、救
	命・治療の優先度(優先順位)を示す識別票。
	 参照⇒とりあーじ(トリアージ)(3)
	◎緑色タグ:軽処置(軽症)。
	 黄色タグ:優先順位2番目。
	 赤タグ:最優先(重症)。
	 黒タグ:治療不能(死亡)。
★とりあしるぐりせろーる
	【ジアシルグリセロール】
	◇[英]triacylglycerol
	○[化]グリセリン(グリセロール)に3個の脂肪酸がエステル結
	合したもの。
	 植物油の主成分。
	 参照⇒じあしるぐりせろーる(ジアシルグリセロール)
とりあすき
	【トリアス紀】
	◇[英]Triassic Period
	○[地]⇒さんじょうき(三畳紀)
とりあぞらむ
	【トリアゾラム】
	◇Triazolam
	○[薬]ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤。
	 商品名は「ハルシオン(halcyon)」など。
	◎合法ドラッグ(脱法ドラッグ)とされる向精神薬の一種。
	 参照⇒えんさんめちるふぇにでーと(塩酸メチルフェニデー
	ト)
とりあっち
	【トリアッチ】
	◇Palmiro Togliatti(パルミロ・トリアッティ)
	○[人]イタリアの政治家(1893〜1964)。
	 1926〜1964(大正15〜昭和39)イタリア共産党書記長。
	◎ロシアの都市:⇒とりやってぃ(トリヤッティ)
とりあーで
	【トリアーデ】
	◇[独]Triade
	○(1)([英]triad)⇒とらいあど(トライアド)
	○(2)[哲]ヘーゲル弁証法で、正・反・合の三つの契機の総称。
★とりあな
	【トリアナ】
	◇Rodrigo de Triana(ロドリゴ・デ・トリアナ)
	○[人]コロンブスのアメリカ発見時の乗組員。
	 1492.10.12(明応元)ラピンタ(La Pinta)号で見張りをしてい
	て最初にアメリカを発見。
とりあのんきゅうでん
	【トリアノン宮殿】
	◇[フ]Trianon Palais、[英]Trianon Palace
	○パリのベルサイユ公園にある大小二つの宮殿。
	◎大宮殿:グラントリアノン(Grand Trianon)。
	 小宮殿:フチトリアノン(Petit Trianon)。
とりあのんじょうやく《とりあのんでうやく》
	【トリアノン条約】
	◇[英]Treaty of Trianon
	○[歴]第二次世界大戦後、連合国とハンガリーとの間で結ばれ
	た講和条約。
	 ハンガリーはオーストラリアから完全に分離され、陸軍は3
	万5千人に制限、海軍は廃止となる。
	 また、クロアチア(Croatia)・スラボニア(Slavonia)・トラ
	ンシルバニア(Transylvania)・フィウメ(Fiume)を割譲。
	さらに賠償金も課せられた。
	 結果、国土は戦前の3分の1、人口は5分の2に縮小。
	◎1920. 6. 4(大正 9)パリのグラントリアノン宮殿(Grand 
	Trianon Palais)で調印。
とりあんふ
	【トリアンフ】
	◇[英][露]Triumf
	○[軍]ロシアの地対空迎撃ミサイルS400の通称。
	 ⇒えすよんひゃく(S400)
★とりい《とりゐ》
	【鳥居】
	○[建]
	 参照⇒かめばら(亀腹)(2),さんのうとりい(山王鳥居),みは
	しらとりい(三柱鳥居),にぬり(丹塗,丹塗り)
	◎日本三大木造鳥居:⇒にほんさんだいもくぞうとりい(日本
	三大木造鳥居)
	 インド:⇒とーらな(トーラナ)
とりいたつ《とりゐたつ》
	【鳥居立】
	○和船の艫(トモ)(船尾)にある、鳥居に似た門型の枠。倒した帆
	柱を乗せる台。
	 「大立(オオタツ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒かさぎ(笠木,蓋木)(2)
とりヴぁんどらむ
	【トリヴァンドラム】
	◇[英]Trivandrum
	○インド南西端の都市ティルバナンタプラムの英語名。
	 ⇒てぃるばなんたぷらむ(ティルバナンタプラム)
とりうちぼう
	【鳥打ち帽】
	【鳥打帽】
	【鳥撃帽】
	○[服]短い庇(ヒサシ)のついた平たい帽子。
	 「とりうちぼうし(鳥打ち帽子,鳥打帽子)」,「ハンチング」,「ハ
	ンティング・ベレー」とも呼ぶ。
	◎19世紀後半から20世紀初期、労働者の帽子として普及し、日
	本でも丁稚(デッチ)などが和服に前垂れで被(カブ)っていた。
	 参照⇒まえだれ(前垂れ,前垂)(2)
	◎英語で「ハンチングキャップ(hunting cap)」は乗馬用の狩猟
	帽を指し、日本語で一般に「ハンチング」と呼ぶ帽子は英語では
	"tweed cap","flat cap","cloth cap"などと呼ぶ。
	 「ハンティング・ベレー」は英語の「ハンテングン(hunting)」
	とフランス語の「ベレー(beret)」からの和製造語。
とりうちぼうし
	【鳥打ち帽子】
	【鳥打帽子】
	○[服]⇒とりうちぼう(鳥打ち帽,鳥打帽,鳥撃帽)
とりうむ
	【トリウム】
	◇thorium
	○[原]アクチノイド(actinoid)系の放射性元素。原子番号90、
	原子量232.0。
	 中性子照射によって核燃料ウラン232変化する。
	 元素記号は「Th」。
	◎名称は北欧神話の雷神トールから。
	 参照⇒とーる(トール)(1)
とりえすて
	【トリエステ】
	◇Trieste
	○(1)イタリア北東部とスロベニア(旧ユーゴスラビアの一部)
	との境界、アドリア海に面する地帯。
	◎もと古代ローマの植民地。
	 10世紀、自治都市となる。
	 1384年、ハプスブルク家の治下。のち、オーストリア領とな
	り、同国の唯一の海上への出口であった。
	 第一次世界大戦後、イタリア領。
	 第二次世界大戦でトリエステ市を含む北部を英米軍が、南部
	をユーゴ軍が占領。戦後、その帰属をめぐって紛争が続く。
	 1947. 2.(昭和22)対イタリア講和条約で国連の管理下の自由
	国家となる。
	 1954(昭和29)トリエステ市を分割し、A地区(北部と市の主
	要部分)(210平方キロメートル)をイタリア領、B地区(南部の
	後背地)(551平方キロメートル)をユーゴスラビア領、港は自由
	港とすることで結着。
	○(2)(Provincia di Trieste)⇒とりえすてけん(トリエステ県)
	○(3)イタリア北東部、フリウリ・ベネチア・ジュリア州(Re-
	gione Friuli-Venezia Guilia)の州都。トリエステ県の県都。
	アドリア海最奥部にある港湾都市。
	 造船・機械・石油精製・化学などの工業が盛ん。
	〈人口〉
	 1968(昭和43)27万9,376人。
	 1984(昭和59)24万4,000人。
	◎中部ヨーロッパへの門戸、ドナウ川周辺の物資の集散地とし
	て、ローマ時代からの交通の要衝。
とりえすてかいえん
	【トリエステ海溝】
	◇[英]Trieste Deep
	○[地]太平洋西部、マリアナ海溝(Mariana Trench)の海淵。水
	深1万0,918メートル。
	 参照⇒まりあなかいこう(マリアナ海溝)
とりえすてけん
	【トリエステ県】
	◇[伊]Provincia di Trieste、[英]Trieste District/Tri-
	este Province
	○イタリア北東部、フリウリ・ベネチア・ジュリア州(Regione 
	Friuli-Venezia Guilia)南東部の県。
	 県都は州都トリエステ(Trieste)。
とりえすてごう《とりえすてがう》
	【トリエステ号】
	◇[英]the Trieste
	○[海]スイスのピカール(Piccard)父子が建造した深海潜水艇。
	 参照⇒ぴかーる(ピカール),ばちすかーふ(バチスカーフ)
	◎1953. 8.(昭和28)スイスとイタリア両国の援助を得てトリエ
	ステで建造。
	 1958(昭和33)アメリカ海軍が購入。
★とりえたのーるあみん
	【トリエタノールアミン】
	◇[英]triethanolamine
	○[化]アミンの一種。
	 アルコール特有の臭気を持つ、無色・粘稠性・吸湿性のある
	液体、または結晶。
	 弱塩基性で、pH調整剤として化粧品などに使用される。
	 略称は「TEA」。
とりえんと
	【トリエント】
	◇[独]Trient
	○イタリアの都市トレント(Trento)のドイツ語名。
	 ⇒とれんと(トレント)
とりお
	【トリオ】
	◇[伊]trio
	○(1)[楽]三人で演じること。三重奏。また、その音楽。
	 参照⇒[1]そろ(ソロ)(1)
	◎ピアノトリオ(piano trio):⇒ぴあのさんじゅうそう(ピア
	ノ三重奏)
	○(2)[楽]三人で歌うこと。三重唱。また、その音楽。
	○(3)[楽]メヌエット・スケルツォ・行進曲などの複合三部形
	式の楽曲の中間部。
	◎かつて三声部で書かれたことから・
	○(4)[楽]トリオソナタ(trio sonata)の略称。
	○(5)三人組み。
	 参照⇒とろいか(トロイカ)(2),とらいあど(トライアド)(1)
	○(6)三つ組み。三つ揃(ゾロ)い。三つ揃え。
	 参照⇒とらいあど(トライアド)
とりおんふぁん
	【トリオンファン】
	◇[フ]Le Triomphant
	○[軍]⇒るとりおんふぁん(ル・トリオンファン)
とりがー
	【トリガー】
	◇[英]trigger
	○(1)銃の引き金。
	 参照⇒はーふこっく(ハーフコック),とりがーがーど(トリガ
	ーガード,トリガー・ガード)
	○(2)引き金状のもの。
	○(3)[古][写]カメラのフィルム巻き上げ装置の一種。
	 引き金形式で、速写に適する。
	◎電動式の出現ですたれた。
	○(4)(紛争・事件などの)誘引・きっかけ。
とりがーがーど
	【トリガーガード】
	【トリガー・ガード】
	◇[英]trigger guard
	○銃の「安全鉄(アンゼンテツ)」。引き金を丸く蔽(オオ)い、誤って引
	き金を引くことを防止するもの。
	 「用心鉄(ヨウジンテツ)」,「用心金(ガネ)」とも呼ぶ。
とりかけにしかいづか《とりかけにしかひづか》
	【取掛西貝塚】
	○[歴]千葉県船橋市飯山満町(ハサマチョウ)にある、約1万年前(縄
	文時代早期)の貝塚。
とりかじ《とりかぢ》
	【取り舵】
	【取舵】
	◇[英]port(ポート)
	○(1)[海]船首(へさき)を左へ向けるときの舵の取り方。また、
	船首を左へ向けること。
	 ⇔おもかじ(面舵)(1)
	 参照⇒ようそろ(宜候,良候,好候)(1)
	○(2)(転じて)船の左舷(サゲン)。船尾から船首に向かって左側
	の船縁(フナベリ)。
	 ⇔おもかじ(面舵)(2)
★とりかすたんげんぱつ
	【トリカスタン原発】
	◇[フ]site nucleaire du Tricastin、[英]Tricastin nuclear 
	power station
	○フランス南東部、ローヌ・アルプス地域圏(Region Rhone-
	Alpes)南部のドローム県(Departement Drome)にある原子力発
	電所。
	◎2008. 7. 7(平成20)核廃棄物処理施設からウラン廃液が川に
	流出する事故が発生。
	 2008. 7.23(平成20)停止中の原子炉の配管から漏れ出した放
	射性物質を従業員ら100人が被爆。
とりかぶと
	【トリカブト】
	【鳥兜】
	【鳥甲】
	◇[英]aconite、[学]Aconitum carmichaeli
	○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)キンポウゲ科(Ranuncula-
	ceae)トリカブト属(Aconitum)の多年草。中国原産。
	 山地に自生し、かつては観賞用に栽培されていた。
	 高さは約1メートル。葉は掌状に三裂して互生。
	 秋、鳥の冠状をした紫碧(シヘキ)色の花を開く。
	 根茎(烏頭<ウズ>)はアルカロイドの一種で中枢神経毒のアコ
	ニチン(aconitine)を含むが、鎮痛・興奮・強心の生薬の附子
	(ブシ)を作る。
	 「兜菊(カブトギク)」とも呼ぶ。
	 参照⇒うず(烏頭)(1),ぶし(付子,附子)
	◎新芽が食べられる山菜のヨモギ(蓬)・ニリンソウ(二輪草)・
	モミジガサ(紅葉笠)などの新芽に似ているので注意。
	◎日本原産:ヤマトリカブト(Aconitum japonicum)・ミヤマト
	リカブト(Aconitum nipponicum)。
	 近縁種:⇒かわちぶし(カワチブシ,河内附子)
とりかみ
	【取髪】
	【取り髪】
	○ウマ(馬)の首から肩にかけてのたてがみ(鬣)。
	 「須弥(シュミ)の髪」,「童髪(ワラワガミ)」,「わらわとりのかみ(童取
	の髪,童取りの髪)」とも呼ぶ。
どりかむ
	【ドリカム】
	○[楽]ポップグループ「ドリームズ・カム・トゥルー」の略称。
	 ⇒どりーむずかむとぅるー(ドリームズ・カム・トゥルー)
とりから
	【トリカラ】
	◇Trikala
	○(1)(Nomos Trikala)⇒とりからけん(トリカラ県)
	○(2)ギリシア中央部、テッサリア地方(Thessalia Region)北
	西部のトリカラ県の中南東部にある県都。
とりからけん
	【トリカラ県】
	◇[希]Nomos Trikala、[英]Trikala Prefecture
	○ギリシア中央部、テッサリア地方(Thessalia Region)北西部
	の県。東部をラリッサ県(Nomos Larissa)に接する。
	 県都はトリカラ。
	 「トリカロン県(Nomos Trikalon)」とも呼ぶ。
とりかるぼんさんかいろ《とりかるぼんさんくわいろ》
	【トリカルボン酸回路】
	◇[英]tricarboxylic acid cycle
	○[生]動植物・微生物の酸素呼吸における生体内反応回路(エ
	ネルギー代謝経路)。
	 解糖作用で生じた中間物質のピルビン酸が、オキサロ酢酸と
	縮合してクエン酸となり、さらに呼吸酵素の働きで酸化・分解
	されて二酸化炭素と水となり、生活活動に必要なエネルギーが
	発生する。
	 多くの酵素や補酵素で分解されたクエン酸は、シスアコニッ
	ト酸・イソクエン酸・αケトグルタル酸・コハク酸・フマル酸
	・リンゴ酸を経て再びオキサロ酢酸に戻る。
	 この反応は主にミトコンドリア内で行われる。
	 略称で「TCA回路」とも、また「クエン酸回路(枸櫞酸回路)
	(citric acid cycle)」,「クレブス回路(Krebs cycle)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぴるびんさん(ピルビン酸)
とりかろんけん
	【トリカロン県】
	◇[希]Nomos Trikalon
	○⇒とりからけん(トリカラ県)
とりぐち
	【鳥口】
	○(1)文杖(フヅエ)などの先端を二つに割(サ)いた所。
	 ここに文書を挟(ハサ)み、上位の人に差し出した。
	◎その形が鳥のクチバシ(嘴)に似ていることから。
	 上位の人に直接手渡しすることは無礼なことだった。
	○(2)[機]鉄床(カナトコ)の一種。
	 T字またはガンカ(Γ)形をしたもの。
とりくびとうげ《とりくびたうげ》
	【鳥首峠】
	◇[日]Torikubi Toge
	○[地]埼玉県秩父市と入間郡(イルマグン)名栗村(ナグリムラ)の境にあ
	る、標高900メートルの峠。
	 大持山(オオモチヤマ)と有間山の稜線を跨ぐ。
★とりくろろしらん
	【トリクロロシラン】
	◇[英]trichlorosilane
	○[化]分子式はSiHCl3。
	 シリコン結晶の原料や、光通信用の高純度石英ファイバーの
	材料などになる。
	 「三塩化シラン」とも呼ぶ。
	◎消防法指定の危険物、毒物及び劇物取締法指定の劇物。
とりくろろめたん
	【トリクロロメタン】
	◇[英]trichloromethane
	○[化]⇒くろろほるむ(クロロホルム)
とりけらとぷす
	【トリケラトプス】
	◇[羅]Triceratops
	○[生]中生代白亜紀後期に生息した、ネオケラトプシア属の草
	食恐竜。
	 体長約6〜9メートル。三本の角をもち、頭骨後部は襟形に
	広がり、これで肉食恐竜から身を守ったと考えられている。
	 北アメリカ西部から化石が出土している。
	 「三角竜」とも呼ぶ。
	◎白亜紀初期(約1億3千万年前)の同属リャオケラトプス(中
	国遼寧省出土)は成体でも体重3キログラム程度と推定され、
	次第に大型化していたとみられる。
とりけん
	【トリ県】
	【托里県】
	◇[英]Toli County、[中]Tuoli Xian
	○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル(維吾爾)自治区(Xinjiang 
	Weiwu'er Zizhiqu)北西部のイリカザフ(伊犂哈薩克)自治州
	(Ili Hasake Zizhizhou)北部、タルバガタイ(塔城)地区(Ta-
	cheng Diqu)西部の県。
	 良質の金鉱脈がある。
	〈面積〉
	 1万9,991.99平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2003(平成15)8万8,340人。
とりごえじんじゃ
	【鳥越神社】
	○東京都台東区鳥越にある神社。
	 祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を主神とし、相殿は天児屋根命
	(アメノコヤネノミコト)・徳川家康公(東照大権現)。
	◎旧称は鳥越明神。
とりごえみょうじん《とりごえみやうじん》
	【鳥越明神】
	○[古]⇒とりごえじんじゃ(鳥越神社)
とりごえむら
	【鳥越村】
	◇[日]Torigoe Mura
	○[古]石川県南部、石川郡(イシカワグン)の村。西部を小松市(コマツシ)
	に接する。
	〈面積〉
	 74.15平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)3,154人。
	◎1907(明治40)別宮村・河野村・吉原村が合併して発足。
	 2005. 2. 1(平成17)石川郡の美川町(ミカワマチ)・鶴来町(ツルギマチ)
	・河内村(カワチムラ)・吉野谷村(ヨシノダニムラ)・鳥越村・尾口村(オグチ
	ムラ)・白峰村(シラミネムラ)の2町5村が合併して白山市(ハクサンシ)を発
	足。
どりこさうるするい
	【ドリコサウルス類】
	◇[学]dolichosauridae
	○[化生][爬]ヘビ(蛇)の祖先とされる四足の爬虫類。
	 白亜紀後期(約1億年前〜6,500万年前)、ヨーロッパの浅い海
	に生息していたとされる。
	 アドリオサウルス(Adriosaurus)など。
	◎2004. 7. 2(平成16)石川県教育委員会など、石川郡白峰村(シ
	ラミネムラ)の白亜紀前期(約1億3,000万年前)の地層、桑島化石壁か
	ら原始的なドリコサウルス類の新種の化石が発見されたと発表。
とりこふぁぎあ
	【トリコファギア】
	◇[英]trichophagia
	○[病]髪や毛などを好んで食べる異食症。
	 参照⇒いしょくしょう(異食症)
とりこふぃとしす
	【トリコフィトシス】
	◇[英]trichophytosis
	○[病]⇒はくせん(白癬)
とりこふぃとん
	【トリコフィトン】
	◇[学]Trichophyton
	○[病]⇒はくせんきん(白癬菌)
とりこまいしん
	【トリコマイシン】
	◇trichomycin
	○[薬]放線菌から得られた抗カビ性抗生物質。
	 細菌には作用せず、トリコモナス(原虫)・カンジダ(真菌類)
	・酵母類・白癬(ハクセン)菌類・スピロヘータなどの発育を阻止す
	る。
	 水虫などの治療に効果があり、特にトリコモナス膣炎・膣カ
	ンジダ症などの婦人科疾患の外用薬として有効。
	 「ハチマイシン(Hachimycin)」とも呼ぶ。
	 参照⇒はくせん(白癬)
	◎1952(昭和27)伝染病研究所の細谷省吾らが八丈島の土壌から
	分離された培養菌体のストレプトミセス・ハチジョウエンシス
	(Streptomyces hachijoensis)から発見。
とりしま
	【鳥島】
	◇[日]Toeishima/Tori Shima
	○(1)[地]東京都八丈支庁に所属する、伊豆諸島最南端の小火
	山島。
	 北緯30.48°、東経140.32°の地。
	 八丈島の南方約280キロメートル、青ヶ島の南方約200キロメ
	ートルに位置する無人島。
	 富士火山帯に属し、標高387メートルの硫黄山(火山)がある。
	 「伊豆鳥島」とも呼ぶ。
	 参照⇒おきのとりしま(沖ノ鳥島)
	〈面積〉
	 約4.79平方キロメートル。
	◎特別天然記念物・国際保護鳥アホウドリ(信天翁)の世界唯一
	の繁殖地として有名。その後、尖閣諸島でも繁殖が確認。
	 参照⇒あほうどり(アホウドリ,信天翁,阿房鳥)(2)
	◎伊豆七島には含まれない:⇒いずしちとう(伊豆七島)
	◎1902(明治35)大爆発で住民125人が全滅。日本における火山
	観測の契機となった。
	 1939(昭和14)大噴火の際に全住民が離島。
	 1947(昭和22)気象観測所、設置。
	 1965(昭和40)地震群発で気象観測所を閉鎖し、全所員が離島。
	 1973(昭和48)新島、発見。旧島とつながる。
	 2002. 8.12(平成14)気象庁、海上保安庁の航空機で噴火を確
	認。
	○(2)[地]沖縄県島尻郡(シマジリグン)具志川村(グシカワソン)に所属す
	る火山島。
	 北緯27.87°、東経128.23°の地。
	 奄美諸島の徳之島の西方約60キロメートル、沖縄県の久米島
	の北方、東シナ海にある無人島。
	 奄美諸島中では唯一沖縄県に所属し、霧島火山帯に属する標
	高211メートルの活火山がある。
	 「沖縄鳥島」,「硫黄鳥島」とも呼ぶ。
	〈面積〉
	 約2.5平方キロメートル。
	◎古くから硫黄採取が行われていた。
	◎1903(明治36)爆発、島民が一時久米島へ移住。
	 1934(昭和 9)噴火。
	 1959(昭和34)噴火で全島民が沖縄本島に移住し無人島となる。
	 1967(昭和42)噴火。
	 1968(昭和43)噴火。
とりしゅる
	【トリシュル】
	◇Trishul([英]Trident)
	○[軍]インド国産の短距離地対空ミサイル。
	 射程は500メートルから9キロメートル。
	◎2002. 1.30(平成14)西部沖合で海上発射型の発射実験を実施。
	 2003. 6.(平成15)3日連続、東部のオリッサ州の実験場で無
	人飛行機を標的に発射実験を実施。
★どりすしき
	【ドリス式】
	◇[英]Doric order
	○[歴]古代ギリシア建築の柱の三様式の一つ。
	 「ドーリア式(Dorian order)」とも呼ぶ。
	 参照⇒いおにあしき(イオニア式),こりんとしき(コリント式)
とりすたん
	【トリスタン】
	◇Tristan
	○(1)英語・ドイツ語・フランス語の男子名。
	○(2)[英](Tristan/Tristram)アーサー王物語の円卓騎士の一
	人。
	 参照⇒とりすたんといぞるで(トリスタンとイゾルデ)
とりすたんといぞるで
	【トリスタンとイゾルデ】
	◇[独]Tristan und Isolde
	○(1)[ケルト族伝説]ケルト族のトリスタンとアイルランドの
	王妃イゾルデとの悲恋の伝説。
	 伯父マルク(Mark)王に育てられた騎士トリスタンが、伯父の
	妃(キサキ)イゾルデと恋に落ち、最後に二人とも死ぬ物語。
	◎12世紀ころから西ヨーロッパ一帯に広まり、1210(承元 4)こ
	ろゴットフリート・フォン・シュトラースブルク(Gottfried 
	von Strassburg)により叙事詩としてほぼ完成。
	 イギリスでは『アーサー王物語』の一部となり、コーンウォ
	ール(Cornwall)のマルク王の甥トリスタム(Tristram)はアーサ
	ー王円卓騎士の一人で、ブルターニュ(Brittany)王の娘でマル
	ク王の妃イソート(Iseult)に恋する。
	 参照⇒とーま(トーマ),あーさーおうでんせつ(アーサー王伝
	説)
	○(2)[楽]ワーグナー作詞・作曲の楽劇。三幕。
	 1857〜1859(安政 4〜安政 6)作曲、1865(慶応元)初演。
	◎楽劇の第一作目。
とりせつ
	【取説】
	◇[英]manual
	○取扱い説明書(マニュアル)の略称。
とりそみー
	【トリソミー】
	◇trisomy
	○[病]一対(2本)であるべき染色体が3本になっている遺伝子
	異常。
	 参照⇒ものそみー(モノソミー),さんばいたい(三倍体)
	◎8トリソミー:第8染色体トリソミー症候群(Trisomy 8 syn-
	drome)。
	 13トリソミー:Patau症候群。
	 18トリソミー:⇒えどわーどしょうこうぐん(エドワード症
	候群)
	 21トリソミー:⇒だうんしょうこうぐん(ダウン症候群)
とりちうむ
	【トリチウム】
	◇[英]tritium
	○[化]水素の同位体(isotope)のうち、質量数3の人工放射性
	元素。元素記号は「T」。
	 陽子1個、中性子2個から成り、半減期は12.3年。崩壊する
	とヘリウムに成る。
	 大気中には宇宙線による核反応でごく微量が存在する。
	 放射性トレーサーや夜光時計・方位磁石などの蛍光塗料など
	に用いられる。
	 「三重水素(サンジュウ・スイソ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒じゅうすいそ(重水素)
	◎ラザフォード(Ernest Rutherford)の命名では「デルトン(del-
	ton)」。
とりちぇり
	【トリチェリ】
	◇Evangelista Torricelli(エバンジェリスタ・トリチェリ)
	○[人]イタリアの物理学者・数学者(1608〜1647)。
	 ガリレイに師事し、自由落下の実験などを助ける。また、サ
	イクロイド線など幾何学に関する研究も数多い。
	 1643(寛永20)大気圧の実験を行い、水銀を満たしたガラス管
	の中に「トリチェリの真空(Torricellian vacuum)」を発見。
とりつあかぎだいこうとうがっこう
	《とりつあかぎだいかうとうがくかう》
	【都立赤城台高等学校】
	○[古][教]東京都新宿区の北東部、山吹町(ヤマブキチョウ)にあった
	都立の全日制普通科の高等学校。
	 前身は東京府立第二十高等女学校。
	◎跡地に単位制の山吹高等学校が赤城台の学籍簿を引き継がず
	に新設されている。
とりつぎ
	【鳥付き】
	○[海][魚]⇒とりつきぐん(鳥付き群)
とりつきぐん
	【鳥付き群】
	○[海][魚]海鳥の群れがつき従っている魚群。
	 イワシ・カツオ・マグロなどの遊泳群の上空に、カモメ・ア
	ジサシなどの鳥類の群れが採餌(サイジ)に飛来しているもの。
	 「とりつきなむら(鳥付魚群)」,「とりづき(鳥付き)」とも呼ぶ。
	 参照⇒とりやま(鳥山),ぎょぐん(魚群)
★とりつぎてん
	【取次店】
	○
	○書籍の卸業者。取次会社。
	 1891(明治24)東京堂が本の卸し売りを始める。
	 1941(昭和16)軍部の圧力により、取次店が合併・統合して日
	本出版配給株式会社(日配)という統制会社が発足する。
	 終戦により、「出版法」・「出版事業令」が廃止され、1949. 9.
	(昭和24)GHQの指令により日配が解体、取次店が乱立して書
	店の獲得競争が始まる。
	 日本出版販売株式会社(日販)は、日配の大東館・東海館・北
	隆館系の者が日本出版協会(出協)加盟の出版社と小売全連(日
	書連の前身)をバックに設立。東京出版販売株式会社(東販)は、
	日配の東京堂系の者が全国出版協会(全協、大手雑誌社がメン
	バー)をバックに設立。その他、大阪屋・中央社・日本教科書
	用図書販売(日教販)・栗田出版販売・京都図書・中部図書など
	が設立された。のちに京都図書は東販に、中部図書は日販に合
	併された。
とりつきなむら
	【鳥付魚群】
	○[海][魚]⇒とりつきぐん(鳥付き群)
とりっくすたー
	【トリックスター】
	◇[英]trickster
	○(1)詐欺師・ぺてん師。手品師・奇術師。
	○(2)世界各地の神話・民話などに登場する、機知に富む悪戯
	者(イタズラモノ)。
	 二律背反(ニリツハイハン)的な存在で、社会秩序を乱したり破壊し
	たりするが、人間に知恵や道具などをもたらす。
	 既存の社会を破壊して新しい社会を創造し、文化を活性化す
	る文化英雄。
とりつだいがく
	【都立大学】
	○(1)[教]東京都が設立・運営している大学。
	 八王子市の東京都立大学、日野市の東京都立科学技術大学、
	荒川区の東京都立保健科学大学、昭島市(アキシマシ)の東京都立短
	期大学の4校。
	◎2004. 2. 6(平成16)東京都、都立4大学を廃止して新設する
	新大学の名称を「首都大学東京」と発表。
	○(2)[教](特に)東京都立大学の略称。
	 ⇒とうきょうとりつだいがく(東京都立大学)
	○(3)[交]⇒とりつだいがくえき(都立大学駅)
とりつだいがくえき
	【都立大学駅】
	○[交]東京都目黒区平町(タイラマチ)にある、東急東横線の駅。
	 学芸大学駅と自由が丘駅の間。
★とりつとやまこうとうがっこう《とりつとやまかうとうがくかう》
	【都立戸山高等学校】
	○[教]都立の高等学校。
	 前身は東京府立第四中学校。
	 参照⇒ふりつだいしちゅうがっこう(府立第四中学校),こう
	てんこうきゅうしょ(皇典講究所)
どりっぱー
	【ドリッパー】
	◇[英]dripper
	○(1)[農][機]水・水溶液などを滴(シタタ)り落とす器具・装置。
	○(2)[医]点滴装置。
	○(3)[食]⇒こーひーどりっぱー(コーヒードリッパー,コーヒ
	ー・ドリッパー)
[1]とりっぷ
	【トリップ】
	◇[英]trip
	○(1)短い旅行・小旅行。
	◎旅行:ラベル([英]travel)。
	○(2)踏みはずし・つまずき。過失・過ち。
	○(3)[機](逆回転を防ぐ)歯止め装置。
	○(4)[俗](LSDなどによる)幻覚症状・幻覚状態・幻覚経験
	・幻覚期間。
	◎「(ちょっとした幻の)旅行」の意味。
[2]とりっぷ
	【トリップ】
	○[俗][植]エゾクロウスゴ。
	 参照⇒ふれっぷ(フレップ)
	◎アイヌ語と推測されている。
どりっぷ
	【ドリップ】
	◇[英]drip
	○(1)[動]しずく(滴)が垂(タ)れる。
	○(2)[名]しずく。
	○(3)[食]コーヒーの入れ方の一つ。
	 細かくひいたコーヒー豆をネル(フランネル)や濾紙(ロシ)(ペ
	ーパー・フィルター)に入れ、熱湯を注いで漉(コ)し出すもの。
	 参照⇒こーひーどりっぱー(コーヒードリッパー,コーヒー・
	ドリッパー)
	◎ドリップコーヒー(drip coffee)
	○(4)[食]冷凍食品を解凍したとき、肉や魚から染み出す液汁
	(ジュース)。
	◎焼いて落ちる肉汁は「グレービー(gravy)」。
	○(5)[医]点滴。
とりっぷすきょうてい《とりつぷすけふてい》
	【トリップス協定】
	【TRIPS協定】
	◇[英]the World Trade Organisation's Agreement on Trade-
	Related Aspects of Intellectual Property Rights
	○貿易関連知的財産権協定の略称。
	◎2003. 8.30(15)世界貿易機関(WTO)の一般理事会、人道上
	から例外としてエイズ・マラリア・結核などの感染症治療薬に
	ついて、特許料免除のコピー薬を製造能力のない後開発途上国
	が輸入できる制度作りで合意。
	 参照⇒かえりみられないびょうき(顧みられない病気)
どりっぷすとーん
	【ドリップストーン】
	◇[英]dripstone
	○(1)[建]西洋建築で、ドアや窓の上部の取り付ける雨水防止
	用の石板。
	 「雨押え石」とも呼ぶ。
	○(2)[鉱]⇒しょうにゅうせき(鍾乳石)
	○(3)[鉱]⇒せきじゅん(石筍)
とりでぃまらいと
	【トリディマイト】
	◇[英]Tridymite
	○[鉱]⇒りんけいせき(鱗珪石)
とりてき
	【取的】
	○[運]⇒ふんどしかつぎ(褌担ぎ)(1)
とりでし
	【取手市】
	◇[日]Toride Shi
	○茨城県南部の市。
	◎もと水戸街道の宿場町。
とりどうぐ《とりだうぐ》
	【捕り道具】
	○[古]⇒よりどうぐ(寄道具)
とりとまらず
	【トリトマラズ】
	【鳥止らず】
	【鳥止まらず】
	【鳥不止】
	○[植]ヘビノボラズ(蛇不登)の別称。
	 ⇒へびのぼらず(ヘビノボラズ,蛇上らず,蛇不登)
	◎コトリトマラズはメギ(目木)の別称。
	 ⇒めぎ(メギ,目木,小蘗)
どりとる
	【ドリトル】
	◇[英]dolittle/do-little
	○(1)[形]なまけ者の。
	○(2)[名]なまけ者(lazy person)。
どりとるせんせい
	【ドリトル先生】
	◇[英]Dr.Dolittle
	○[文]動物好きの医者ドリトルが動物語を覚え、かわいそうな
	動物たちを助けるため、オウム・アヒル・フクロウ・犬・ブタ
	・サル・シロネズミなどともに各地を旅する空想冒険物語。
	 童話作家ロフティング(Hugh John Lofting)(1886〜1947)の
	連作『ドリトル先生物語』(刊行1920〜1953)。
	 1920(大正 9)第2巻『ドリトル先生航海記』。
	◎挿し絵も作者自身による。
	◎日本初訳は1941(昭和16)井伏鱒二(イブセ・マスジ)の『ドリトル
	先生アフリカ行』(白林少年館)。
[1]とりとん
	【トリトン】
	◇[英]Triton(トライトン)
	○(1)[ギ神]ポセイドン(Poseidon)の子。
	 半人半魚の姿の海神で、ホラ貝を吹いて波を立てたり静めた
	りする。
	○(2)[天]海王星の第1衛星。
	 1846(弘化 3)ラッセル(W.Lassell)、発見。
	 海王星の自転の方向と逆方向に自転している。
	◎海王星は英名ネプチューン(Neptune)で、ローマ神話のネプ
	チューンはギリシア神話ではポセイドン。
	◎第2衛星はネレイド(Nereid)。
[2]とりとん
	【トリトン】
	◇[英]triton
	○[元]トリチウムの原子核。
	 1個の陽子と2個の中性子からなる、三重水素原子核。
	 記号は「T」,「t」。
	◎天然にはきわめて微量にしか存在しない。
どりーな
	【ドリーナ】
	◇[英]dolina、[伊]dolina、[西]dolina
	○[地]⇒どりーね(ドリーネ)
とりにだーど
	【トリニダード】
	◇Trinidad
	○(1)(Trinidad and Tobago)⇒とりにだーどとばご(トリニダ
	ード・トバゴ)
	○(2)[地](Trinidad Island)トリニダード・トバゴ領の島。
	 ⇒とりにだーどとう(トリニダード島)
	○(3)[地](Ilha da Trindade)ブラジル領の島。
	 ⇒とりんだでとう(トリンダデ島)
	○(4)ボリビア北部、ベニ県(Departamento de Beni)中南東部
	にある県都。
とりにだーどとう《とりにだーどたう》
	【トリニダード島】
	◇[英]Trinidad Island、[葡]Ilha da Trindade
	○(1)[地]南アメリカ大陸北岸ベネズエラ沖、西インド諸島の
	最南端の島。
	 北端・中央部・南端と東西に3つの山地が走り、北端の山脈
	のアリポ山(El Cerro del Aripo)が標高940メートルで最高峰。
	 北部をカリブ海に面し、西部をパリア湾(Gulf of Paria)で
	南アメリカ大陸のベネズエラと隔てられ、北西端をパリア半島
	(Peninsula de Paria)との間にドラゴンズ・マウス(Dragon's 
	Mouth)、南西端はオリノコ・デルタ(Orinoco Delta)との間に
	サーペントス・マウス(Serpent's Mouth)の水道がある。
	 トバゴ島とともにトリニダード・トバゴ(Trinidad and To-
	bago)を構成。
	〈面積〉
	 4,828平方キロメートル。
	◎「トリニダード」は南部山脈の三頭峰(Trinity Peaks)(304メ
	ートル)に由来する。
	○(2)[地]⇒とりんだでとう(トリンダデ島)
とりにだーどとばご
	【トリニダード・トバゴ】
	◇[英]Trinidad and Tobago
	○南アメリカ大陸北岸ベネズエラ沖、西インド諸島の最南端に
	ある共和国。正称はトリニダード・トバゴ共和国(Republic of 
	Trinidad and Tobago)。小アンティル諸島の南東端、トリニダ
	ード島とトバゴ島とその属島から成る。イギリス連邦に所属。
	 首都はポート・オブ・スペイン(Port-of-Spain)。
	 住民は黒人とインド人が各40%、外に混血など。公用語は英
	語で、スペイン語・ヒンディー語・フランス語も併用される。
	 通貨単位はトリニダード・トバゴ・ドル。
	 主産物は石油・天然ガス・アスファルト・ココア・砂糖・コ
	プラなど。
	〈面積〉
	 5,128平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1976(昭和51)110万人。
	 1984(昭和59)111万人。
	 1988(昭和63)124万人。
	 1995(平成 7)126万5,000人。
	〈地方区分:2市3町11県〉
	 ポート・オブ・スペイン市(Port-of-Spain City)。
	 サンフェルナンド市(San Fernando City)。
	 アリマ町(Arima borough)。
	 チャグアナス町(Chaguanas borough)。
	 ポイントフォーチン町(Point Fortin borough)。
	 クバ・タバキテ・タルバロ県(Couva-Tabaquite-Talparo 
	County)。
	 ディエゴマルチン県(Diego Martin County)。
	 イースタントバゴ県(Eastern Tobago County)。
	 マイアーロ・リオクラロ県(Mayaro-Rio Claro County)。
	 ペナルデベ県(Penal-Debe County)。
	 プリンシスタウン県(Princes Town County)。
	 サングレグランデ県(Sangre Grande County)。
	 サンファン・ラベンティル県(San Juan-Laventille County)。
	 シパリア県(Siparia County)。
	 ツナプナピアルコ県(Tunapuna-Piarco County)。
	 ウェスタントバゴ県(Western Tobago County)。
	◎1498(明応 7)コロンブスに両島が発見されてスペイン領とな
	る。のち両島は個別の歴史をたどり、19世紀末にイギリス単独
	の植民地となる。
	 1962. 8.31(昭和37)イギリスから独立。
	 1976. 8.(昭和51)共和国となる。
	◎「トリニダード」は南部山脈の三頭峰(Trinity Peaks)、「トバ
	ゴ」は原住民の吸っていたタバコに由来する。
とりにたりお
	【トリニタリオ】
	◇Trinitario
	○ボリビア北部、モホス平原(Moxos Plain)に居住する先住民
	族モヘーニョ(Moxeno)の一支族。
	 参照⇒もほすぐん(モホス郡)
とりにてぃー
	【トリニティー】
	◇[英]Trinity
	○(1)[宗]キリスト教の三位一体、または三位一体説。
	 ⇒さんみいったい(三位一体)
	○(2)[歴][原][軍]1945. 7.16(昭和20)アメリカ合衆国南部、
	ニューメキシコ州南部のアラモゴード航空基地(Alamogordo Air 
	Base)で行われた人類史上初の原爆実験名。または行ったサイ
	ト名。
	 参照⇒ほろまんくうぐんきち(ホロマン空軍基地)
	◎広島と長崎の原子爆弾と合わせて3個組であることから。
とりにてぃーさんでー
	【トリニティー・サンデー】
	◇[英]Trinity Sunday
	○[宗][暦]キリスト教の祝日の1つ、三位一体(トリニティー)
	の祝日。
	 聖霊降臨祭(Whitsunday)(ペンテコステ)の次の日曜日。
とりにてぃーはんとう《とりにちーはんたう》
	【トリニティー半島】
	◇[英]Trinity Peninsula
	○[古][地]⇒なんきょくはんとう(南極半島)
とりにとろとるえん
	【トリニトロトルエン】
	◇[英]trinitrotoluene
	○[化]トルエンを硝酸と硫酸との混合物でニトロ化させて得ら
	れる化合物。化学式はC6H2(CH3)(NO2)3。
	 淡黄色の針状結晶。融点80.89℃。水にほとんど不溶、アル
	コールには微溶、アセトンなどには可溶。
	 皮膚から吸収され、血中酸素濃度が低下して頭痛・貧血・肝
	障害などを引き起こすことがある。
	 高性能爆薬として「TNT」と略称され、「褐色火薬」,「茶褐薬
	(チャカツヤク)」とも呼ばれる。
	◎核爆弾の性能はTNT火薬に換算して表わされる。
	◎黄色火薬はピクリン酸を主体とする火薬。
	 参照⇒おうしょくかやく(黄色火薬)
とりにとろふぇのーる
	【トリニトロフェノール】
	◇trinitrophenol
	○[化]⇒ぴくりんさん(ピクリン酸)
とりにとろんほうしき《とりにとろんはうしき》
	【トリニトロン方式】
	◇[登録商標]Trinitron system
	○[電]カラーテレビジョン用ブラウン管で、カラー画像を結ば
	せる一方式。
	 小さな穴のあるシャドーマスクを使用せず、蛍光面の前に沢
	山のワイヤーを並べ、ワイヤーとワイヤーの間に電子ビームを
	通すタイプ。シャドーマスクに比べ、構造が簡単で、画面が明
	るいが、大型ではワイヤーが長くなり不向き。
	 参照⇒しゃどーますくほうしき(シャドーマスク方式)
	◎1968(昭和43)ソニーが開発。
とりにーる
	【トリニール】
	◇Trinil
	○インドネシア、ジャワ島(Pulau Jawa)中東部、ソロ川(Sun-
	gai Solo)沿岸の地名。
	 1891(明治24)ピテカントロプス・エレクトス(Pithecanthro-
	pus erectus)(直立猿人)の骨が発見された。
どりーね
	【ドリーネ】
	◇[英]doline
	○[地]石灰岩地域に見られるカルスト地形の一つ、擂鉢状(スリバ
	チジョウ)の窪地(クボチ)。
	 石灰岩が二酸化炭素を含む雨水・地下水に溶食されてできた
	り、地下の石灰洞がくずれて地表が落ち込んでできる。
	 「石灰穽(セッカイセイ)」,「擂鉢穴(スリバチアナ)」,「落ち込み穴」とも呼
	ぶ。
	◎英語:ドリーネ(doline)/ドリーナ(dolina)/シンクホール
	(sinkhole)。
	 イタリア語:ドリーナ(dolina)/フォイバ(foiba)。
	 スペイン語:ドリーナ(dolina)。
とりの
	【トリノ】
	◇[伊]Torino、[英]Turin
	○(1)(provincia di Torino)⇒とりのけん(トリノ県)
	○(2)イタリア北西部、ピエモンテ州(regione Piemonte)の州
	都、トリノ県(provincia di Torino)の県都。工業都市。
	 北緯45.08°、東経7.68°の地。
	 イタリア王サボイア家の王宮パラッツォ・レアーレがある。
	 英語名で「ツーリン」,「トゥーリン」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1976(昭和51)119万人。
	 1984(昭和59)105万9,000人。
	 1991(平成 3) 96万2,507人。
	 2001(平成13) 85万7,400人。
	 2003(平成15) 85万6,000人。
	◎2006. 2.(平成18)10〜26、第20回オリンピック冬季競技大会
	を開催。
★とりのいち
	【酉の市】
	○[暦]11月の酉の日に鷲(オオトリ)神社(大鳥神社)で行われる祭。
	 参照⇒とりのひ(酉の日)
	◎「酉」が「取り込む」に結び付けられ、取り込む熊手(クマデ)を買
	い換える商売繁盛の市となった。
	 参照⇒くまで(熊手)(4)
とりのけん
	【トリノ県】
	◇[伊]provincia di Torino、[英]Turin district/Turin 
	province
	○イタリア北西部、ピエモンテ州(regione Piemonte)西部の県。
	西部はフランスに隣接。
	 県都はトリノ。
★とりのこいろ
	【鳥の子色】
	○[色]
	◎C=0,M=7,Y=30,B=0。
★とりのこがみ
	【鳥の子紙】
	○越前(現:福井県)で作られた雁皮(ガンピ)を原料とする和紙の
	一種。
	 厚く強靭(キョウジン)であり虫害にも強いが、肌はなめらかで書
	きやすく、「紙の王」とまでいわれる。
	 紙の色が鳥の卵の色に似ているために呼ばれる。
	 「竹紙(チクシ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒がんぴし(雁皮紙)
とりのこく
	【酉の刻】
	○[古]午後5時ころから午後7時ころ。
	 参照⇒くれむつ(暮六つ,暮れ六つ),しんだら(真達羅,真陀羅)
とりのこもち
	【鳥の子餅】
	○[食]⇒つるのこもち(鶴の子餅)
とりのす
	【鳥の巣】
	○(1)[鳥](bird's nest)春に、鳥が産卵のため作る巣。
	◎春の季語。
	○(2)[建][運]2008(平成20)北京オリンピックのメインスタジ
	アムの愛称。
とりののせいがいふ
	【トリノの聖骸布】
	◇[伊]Sacra Sindone di Torino
	○[宗]⇒[2]しんどね(シンドネ)
とりのひ
	【酉の日】
	○[暦]十二支の酉にあたる日。
	 参照⇒とりのいち(酉の市)
	◎七月の酉の日:⇒かんにち(坎日)
	 冬の酉の日:⇒そくさいにち(息災日),こんじんのまび(金神
	の間日)
★とりぱのそーま
	【トリパノソーマ】
	◇[学]Trypanosoma
	○[生]原生生物界(Protista)肉質鞭毛虫門(Protista)キネトプ
	ラスト綱(Kinetoplastea)トリパノソーマ目(Trypanosomatida)
	トリパノソーマ科(Trypanosomatidae)の属名・総称。
	 紡錘形で、一本の鞭毛と波動膜がある。
	 アフリカ睡眠病など、人畜に寄生して病原体となるものがあ
	る。
	 参照⇒あふりかすいみんびょう(アフリカ睡眠病),どうぶつ
	あふりかとりぱのそーまびょう(動物アフリカ・トリパノソー
	マ病)
	◎ギリシア語の「穴を開ける(trupanon)」と「体(soma)」から。
とりぱのそーむ
	【トリパノソーム】
	◇[英]trypanosome
	○[生]トリパノソーマ属([学]Trypanosoma)に属する鞭毛虫の
	総称。
	 参照⇒とりぱのそーま(トリパノソーマ)
とりはまかいづか《とりはまかひづか》
	【鳥浜貝塚】
	○[歴]福井県三方郡(ミカタグン)三方町(ミカタチョウ)鳥浜にある、縄文
	草創期〜前期の貝塚。
とりはろめたん
	【トリハロメタン】
	◇[英]trihalomethane
	○[化]有機塩素系化合物の一種。
	 クロロホルム(chloroform)・ブロモジクロロメタン(bromodi-
	chloromethane)・ジブロモクロロメタン(dibromochlorometh-
	ane)・ブロモホルム(bromoform)の4種がある。
	 発癌性や突然変異を誘発することが知られている。
	 浄水処理の工程で水道水に投入する塩素剤と、その原水に含
	まれる有機物質が化合してできる。水汚染によって原水に含ま
	れる有機物質が増加するに従い、投入する塩素剤の量も増加し、
	結果としてトリハロメタンの発生量が増えることになった。
とりばんどらむ
	【トリバンドラム】
	◇[英]Trivandrum
	○インド南西端の都市ティルバナンタプラムの英語名。
	 ⇒てぃるばなんたぷらむ(ティルバナンタプラム)
とりびあ
	【トリビア】
	◇[英]trivia
	○つまらないこと・瑣事(サジ)。ささいなもの。微細な知識、
	雑学的な知識。
	 「バガテル(bagatelle)」,「トライフル(trifle)」とも呼ぶ。
	 参照⇒やおや(八百屋)(2)
	◎トリビウム([羅]trivium)の複数形から。
	 参照⇒とりびうむ(トリビウム)
とりびうむ
	【トリビウム】
	◇[羅](単数形)trivium/(複数形)trivia
	○[歴][教]中世ヨーロッパの大学の初級3科。
	 文法(grammar)・論理(logic)・修辞(rhetoric)の総称。
	 参照⇒とりびあ(トリビア)
	◎上級4科:⇒くあどりびうむ(クアドリビウム)
とりびゅーと
	【トリビュート】
	◇[登録商標]TRIBUTE
	○[交]マツダ社製のスポーツ用多目的車(SUV)・ステーショ
	ンワゴン。
とりびゅーん
	【トリビューン】
	◇[英]tribune
	○(1)[歴](古代ローマの)護民官(ゴミンカン)。
	◎ラテン語の"tribunus(部族の長)"から。
	○(2)(転じて)民衆の守護者・指導者。
	◎新聞誌名によく使われる。
	○(3)[建]古代ローマのバシリカ建築内にある半円形の演壇。
	○(4)[建]バシリカ式教会内にある、司教座・階上廊(ギャラリ
	ー)。
とりふぃらいと
	【トリフィライト】
	◇[英]triphylite
	○[鉱]リチウム(Li)・鉄(Fe)を含むリン酸塩鉱物。化学式
	はLiFePO4。
	 斜方晶結晶の貴石。青灰色、白熱灯下では赤褐色。
	 「トリフィル石」とも呼ぶ。
	◎名称はリチウム・鉄・リンの3種の陽イオンが含まれること
	から。
とりふぃるせき
	【トリフィル石】
	◇[英]triphylite
	○[鉱]⇒とりふぃらいと(トリフィライト)
とりぶヴぁんだいがく
	【トリブヴァン大学】
	◇Tribhuvan BishwaBidyalaya
	○[教]⇒とりぶばんだいがく(トリブバン大学)
とりふぇにるすず
	【トリフェニルスズ】
	【トリフェニル錫】
	◇triphenyltin
	○[化]⇒てぃーぴーてぃー(TPT)
とりぷしん
	【トリプシン】
	◇[英]trypsin
	○[生化]タンパク質分解酵素の一つ。
	 摂取されたタンパク質は始めに胃液のペプシン(pepsin)で処
	理され、次にこの消化酵素でタンパク質やその分解産物である
	プロテオース(proteose)・ペプトン(peptone)が加水分解され
	てペプチド(peptide)や少数のアミノ酸になる。
	 脊椎動物では、膵臓(スイゾウ)から不活性のトリプシノーゲン
	(trypsinogen)(トリプシンの酵素前駆体)として十二指腸に分
	泌され、腸液中の酵素エンテロキナーゼ(enterokinase)によっ
	て活性化されてトリプシンとなる。トリプシン自体もトリプシ
	ノーゲンを活性化させる働きを持っている。
とりぶすま
	【鳥衾】
	○[建]大棟(オオムネ)の鬼瓦の上や隅棟(スミムネ)の先端に長く反って
	突き出る丸瓦(マルガワラ)。
	 「雀瓦」とも呼ぶ。
	◎獅子口(シシグチ)の上の丸瓦は「経(キョウ)の巻(マキ)」と呼ぶ。
どりふたー
	【ドリフター】
	◇[英]drifter
	○(1)漂流者。漂流物。
	○(2)浮浪者・放浪者。
	○(3)[海]流し網漁船。
とりぶちるすず
	【トリブチルスズ】
	【トリブチル錫】
	◇tributyltin
	○[化]⇒てぃーびーてぃー(TBT)
どりふと
	【ドリフト】
	◇[英]drift
	○(1)漂流。漂流物(drifter)。
	○(2)(雪などの)吹き溜り・吹き寄せ。
	○(3)(転じて)時流・成り行き・傾向。
	○(4)成り行きまかせ。
	○(5)[物]でたらめな運度をしている多数の粒子が、外力を受
	けて移動する現象。
	○(6)[交]後輪駆動式の自動車のコーナリング技術の一つ。ま
	た、その走行。
	 カーブでアクセルを強く踏み込み、車体後部を外側に大きく
	振り出たせて素早くカーブを通過こと。
	 暴走族などがハンドル技術の自慢として行うこともあるが、
	騒音が大きく、また走行も不安定になり、事故を起す危険も増
	大する。
	◎ドリフト族
	○(7)[経]賃金の上積み。
	 業績が予想より大幅に上回る企業で、組合との交渉で決定し
	た賃金率より高く賃金が支払われる現象。
とりぷとふぁん
	【トリプトファン】
	◇[独]Tryptophan、[英]tryptophane
	○[生化]芳香族アミノ酸の一種。白色または淡黄色の結晶。
	 発育・成長・体重保持などに必要な必須アミノ酸として、生
	体内でインドール・インドール酢酸・セロトニン・ニコチン酸
	などの生成に関与する生理上重要な物質。
とりぶばんだいがく
	【トリブバン大学】
	◇Tribhuvan BishwaBidyalaya
	○[教]ネパールのキルティプールにある国立大学。
	 「トリブヴァン大学」とも呼ぶ。
	◎1959(昭和34)創立。
	 1986(昭和61)サンスクリット教育研究所を独立させて、マヘ
	ンドラ・サンスクリット大学を設置。
とりぷらしゅう《とりぷらしう》
	【トリプラ州】
	◇[英]Tripura State
	○インド東部、アッサム地方南西端の州。東部をアッサム州
	(Assam State)・ミゾラム州(Mizoram State)に、北部・南部・
	西部を隣国バングラデシュに隣接。
	 州都はアガルタラ(Agartala)。
	◎1972(昭和47)アッサム州から分離創設。
とりぷるえー
	【AAA】
	◇[英]Anti-Aircraft Artillery
	○[軍]ミサイル以外の対空砲兵。
とりぷるたんぎんぐ
	【トリプル・タンギング】
	◇[英]triple tonguing
	○[楽]管楽器の演奏で、舌を小刻みに動かして、空気の流れを
	断続させる奏法。
	 「三切法」とも呼ぶ。
	 参照⇒たんぎんぐ(タンギング)
とりぷろいど
	【トリプロイド】
	◇[英]triploid
	○[生]⇒さんばいたい(三倍体)
とりべ
	【取瓶】
	【取り瓶】
	○(1)[工]溶鉱炉から溶融した金属(湯)を取り出して、運搬し
	たり鋳型に注入する容器。
	○(2)酒を入れる容器。甕(モタイ)。
とりへどろん
	【トリヘドロン】
	◇[英]trihedron
	○[数]三面体。
	 参照⇒へどろん(ヘドロン)
とりべの
	【鳥辺野】
	【鳥部野】
	◇[日]Torinobe
	○(1)[古]京都府京都市東山区今熊野(イマグマノ)の地域名。清水
	寺の西南、西大谷に通ずる辺りで、阿弥陀ヶ峰(アミダガミネ)西麓
	の丘陵地。
	 「とりべやま(鳥辺山,鳥部山)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ろくどうのつじ(六道の辻)
	○(2)[歴]平安時代、(1)にあった火葬場・墓地。
	 「とりべやま(鳥辺山,鳥部山)」とも呼ぶ。
	 参照⇒あだしの(化野)
とりぺぷちど
	【トリペプチド】
	◇[英]tripeptide(トライペプタイド)、[独]Tripeptid(トリペ
	プティート)
	○[生化]3個のアミノ酸がペプチド結合した化合物の総称。
	 参照⇒ぺぷちど(ペプチド)
★とりべやま
	【鳥辺山】
	【鳥部山】
	◇[日]Toribe Yama
	○(1)「とりべの(鳥辺野,鳥部野)」の別称。
	 ⇒とりべの(鳥辺野,鳥部野)
	○(2)地歌(ジウタ)の一つ。
	○(3)薗八節(ソノハチブシ)の代表曲。宮薗鸞鳳軒(ミヤゾノ・ランポウケン)
	作曲。
とりべやましんじゅう《とりべゆましんぢゆう》
	【鳥辺山心中】
	○(1)[劇]歌舞伎脚本の一つ。
	 1706(宝永 3)京ではおまん源五兵衛の心中とされたが、同年
	夏大坂ではお染半九郎の心中と変る。
	○(2)[文]岡本綺堂の戯曲・新歌舞伎。一幕二場。
	 地歌(ジウタ)・薗八節(ソノハチブシ)の「鳥辺山」に基づく。
	 将軍のお供で上洛した旗本菊地半九郎が、果たし合いで親友
	の弟を討ち、その遠因となった祇園の遊女お染と鳥辺山で心中
	する物語。
	◎1915(大正 4)東京本郷座で初演。
	◎二代目市川左団次の当り芸で、杏花戯曲十種の一つ。
とりぽり
	【トリポリ】
	◇Tripoli
	○(1)アフリカ北部、リビア(Libya)の首都。タラブルス自治区
	(Baladiyat Tarabulus)の中心都市。
	 北緯32.87°、東経13.18°の地。
	 アラビア語の正称は「タラブルスアルガルブ(Tarabulus-al-
	Garb/Tarabulus-al-Gharb)」,「タラーブルスアルガルブ」。
	 「タラブルス(Tarabulus)」,「タラーブルス」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1964(昭和39) 21万人。
	 1968(昭和43) 24万7,365人。
	 1973(昭和48) 55万1,000人。
	 1988(昭和63) 59万1,062人(推計)。
	 1995(平成 7)168万人(都市域)。
	 2002(平成14)122万3,300人、227万1,800人(都市域)。
	○(2)レバノン北西部、地中海の港湾都市。
	 北緯34.43°、東経35.87°の地。
	 「タラブルス(Tarabulus)」,「タラーブルス」,「タラブルスエッ
	シャーム(Tarabulus ash Sham/Tarabulus as-Sam)」,「タラー
	ブルスエッシャーム」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1964(昭和39)12万7,000人。
	 1991(平成 3)24万人。
	 1998(平成10)20万人。
	 2002(平成14)20万8,700人。
★とりぽりせんそう《とりぽりせんさう
	【トリポリ戦争】
	◇[英]Tripolitan War
	○[歴]1801〜1805(享和元〜文化 2)アメリカ合衆国とトリポリ
	自治都市との戦争。
	 「第一次バーバリ戦争(First Barbary War)」とも呼ぶ。
とりぽりたにあ
	【トリポリタニア】
	◇Tripolitania
	○リビア北西部の地方。
	 中心都市はトリポリ(Tripoli)。
	◎リビア南西部はフェザーン(Fezzan)地方、リビア東部はキレ
	ナイカ(Cyrenaica)地方。
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