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百 科 辞 書 《とか》 編集:獨 澄旻
-------- とか --------------------------------------------------
とか
【都下】
○(1)みやこの中。
「都内(トナイ)」とも呼ぶ。
○(2)[古]東京都の中。東京都の管轄下。
「都内(トナイ)」とも呼ぶ。
○(3)[古](特に)東京都内で、二三区以外の市町村。
島部を含まないことが多い。
⇔とない(都内)(3)
◎二三区を上位とする呼称として現在はあまり使用されない。
昭和中期までは手紙の住所などに「東京都△△郡▽▽町」の代
りに「都下△△郡▽▽町」などと通常に使用されていた。
とーかー
【トーカー】
◇[英]talker
○(1)話す人。講演者。
○(2)おしゃべりな人。
○(3)[通]データの送信側。
送信側であっても「受信OK」などの受信は行う。
◎リスナー(listener):データの受信側。
とが
【トガ】
◇[羅](単数形)toga/(複数形)togae
○[服]⇒とーが(トーガ)
とが
【トガ】
【栂】
○[植]⇒つが(ツガ,栂)
とが
【利賀】
◇[日]Toga
○[古]⇒とがむら(利賀村)
とーが
【トーガ】
◇[羅](単数形)toga/(複数形)togae
○[服]古代ローマ市民が着用した上着。
半円形または楕円形の大きな布を、左肩から右脇にゆったり
巻きつけるようにして着る。
男子は15歳になると成年のしるしとして着用し、身分により
色・装飾・まとい方が決まっていたという。
「トガ」とも呼ぶ。
どが
【ドガ】
◇Edger Degas(エドガー・ドガ)
○[人]フランス印象派の画家(1834〜1917)。
日本の浮世絵に学ぶ。
好んで踊り子や競馬など生活を主題として描き、風景には興
味を示さなかった。
作品は『踊り子』・『水浴』など、パステル画・版画も多い。
とかい
【トカイ】
◇[マジャール語]Tokaj、[英]Tokay
○(1)ハンガリー北東部、ボルショド・アバウーイ・ゼンプレ
ーン県(Borsod-Abauj-Zemplen Megye)東部の町。
トカイ・ワイン(Tokay wine)の産地。
○(2)[食]トカイ産の白ワイン。
12世紀から生産されている。
○(3)[食]アメリカ合衆国カリフォルニア産の白ワイン。
「トーケイ」,「トーケー」とも呼ぶ。
◎「トッケイ(tokay)」は爬虫類のオオヤモリ(大守宮)。
とがい
【蠧害】
○(1)書物や衣類をシミ(衣魚,蠧魚)に食い破られる害。
○(2)物事を害すること。また、その害。
◎シミが食った書物は「蠧書(トショ)」,「蠧簡(トカン)」と呼ぶ。
とがおいびくに《とがおひびくに》
【科負比丘尼】
○[歴]主家の娘などに身近に仕え、その過失の身代りになる比
丘尼。娘の放屁などを自分の仕業(シワザ)にして科(トガ)を引き
受ける。
「屁負(ヘオイ)比丘尼」とも呼ぶ。
とがくしむら
【戸隠村】
◇[日]Togakushi Mura
○[古]長野県北部、上水内郡(カミミノチグン)の村。
長野市の北西隣、戸隠山(トガクシヤマ)が北部を占める。戸隠神
社の神官の宿坊(戸隠三千坊)を中心に発展。ソバ(蕎麦)の産地。
◎天手力男命(アマノタヂカラオノミコト)が投げた天岩戸(アマノイワト)の落ち
た場所という。
◎2005. 1. 1(平成17)豊野町(トヨノマチ)・戸隠村・鬼無里村(キナサム
ラ)の1町2村が長野市に編入。
とがくしやま
【戸隠山】
◇[日]Togakushi Yama
○[地]長野県北部、長野市北部の戸隠にある山。標高1,904メ
ートル。
古来から山伏修験道の霊場。
◎旧住所は上水内郡(カミミノチグン)戸隠村(トガクシムラ)。
★とかげ
【トカゲ】
【蜥蜴】
【石龍子】
○[爬]トカゲ目(有鱗目)(Squamata)トカゲ亜目(Sauria)の爬虫
類の総称。
◎トカゲ科(Scincidae)。
カナヘビ科(Lacertidae)。
カメレオン科(Chamaeleonidae):⇒かめれおん(カメレオン)
◎マレー語の"takek"からか。
英語は「リザード(lizard)」。
★とかげもく
【トカゲ目】
◇[学]Squamata
○[爬]
旧称は「有鱗目」。
◎トカゲ亜目(Sauria)。
ヘビ亜目(Serpentes)。
◎哺乳類のセンザンコウ目(Pholidota)の旧称も「有鱗目」。
とかしきそん
【渡嘉敷村】
◇[日]Tokashiki Son
○沖縄県島尻郡(シマジリグン)、渡嘉敷島から成る村。
どかた
【土方】
◇[英]navvy(ナビー)/peon(ピーアン)、[伊]terrazziere(テ
ラッツィエーレ)
○土木工事に従事する労働者。土工(ドコウ)・人夫(ニンプ)。
俗に「にこよん(ニコヨン)」,「よいとまけ(ヨイトマケ」とも呼
ぶ。
◎差別語とされる。
中国語で「土方(tufang)」は「土木工事」のこと。
「ひじかた(土方)」とも読む。
◎ズボン:⇒にっかぼっかーず(ニッカボッカーズ)
履き物:⇒じかたび(地下足袋,直足袋)
弁当:⇒どかべん(どか弁)
◎都都逸(ドドイツ):土方殺すに刃物はいらぬ/雨の三日も降れ
ばよい(いい)。
とかち
【十勝】
◇[日]Tokachi
○(1)[歴]旧国名。北海道十一ヶ国の一つ。現在の十勝支庁の
管轄。
広尾郡(廣尾郡)・当縁郡(當縁郡)・大津郡・中川郡・河東郡
・河西郡・十勝郡の7郡。
○(2)[地]⇒とかちだけ(十勝岳)
○(3)[地]⇒とかちがわ(十勝川)
○(4)⇒とかちしちょう(十勝支庁)
○(5)⇒とかちぐん(十勝郡)
とかちおきじしん《とかちおきぢしん》
【十勝沖地震】
○(1)[歴][地]1952. 3. 4(昭和27)発生。
○(2)[歴][地]1968. 5.16(昭和43)発生、マグニチュード7.8。
○(3)[歴][地]2003. 9.26(平成15)am.04:50ころ発生、マグニ
チュード8.0。
とかちがわ《とかちがは》
【十勝川】
◇[日]Tokachi Gawa
○[地]北海道中央部、十勝地方を流れる大河。
十勝岳の東腹に発源し、十勝平野を貫流して太平洋に注(ソソ)
ぐ。全長約156キロメートル。
〈流域面積〉
8,0400平方キロメートル。
〈支流〉
札内川:⇒さつないがわ(札内川)
とかちぐん
【十勝郡】
◇[日]Tokachi Gun
○北海道南東部、十勝支庁の郡。
浦幌町(ウラホロチョウ)のみ。
とかちしちょう《とかちしちやう》
【十勝支庁】
◇[日]Tokachi Shicho
○北海道南東部の支庁。
支庁所在地:帯広市。
所属:十勝郡・足寄郡(アショログン)・川上郡(カミカワグン)・中川郡
・広尾郡・河東郡(カトウグン)・河西郡(カサイグン)の7郡。
◎1897(明治30)河西支庁、設置。
1932(昭和 7)十勝支庁と改称。
とかちだけ
【十勝岳】
◇[日]Tokachi Dake
○[地]北海道中央部、十勝支庁・石狩支庁の境上にある活火山。
二重の外輪山と中央火口丘をもつ三重式成層火山。標高2,077
メートル。
千島火山帯に属する大雪火山群の南西部にあり、安政火口か
らは現在も噴煙が上がっている。
十勝川・美瑛(ビエイ)川・空知(ソラチ)川などが発する。
大雪山国立公園の西部。
◎1926. 5.24(大正15)噴火、2村落埋没、死者144人・傷者200
名。
1962. 6.29〜30(昭和37)噴火、死者5名・傷者11名。
1988.12.19(昭和63)噴火。
とがにん
【科人】
【咎人】
○[古]とが(科・咎)のある人。罪を犯した人。
「罪人(ザイニン)」とも呼ぶ。
とがのお《とがのを》
【栂尾】
◇[日]Togano'o
○京都府京都市北西端、右京区(ウキョウク)梅ヶ畑(ウメガハタ)地区に
ある一地区名。地名としては梅ヶ畑栂尾町(ウメガハタトガノオチョウ)。
清滝川上流で、古来から紅葉(モミジ)の名所として知られる三
尾(サンビ)の一つ。
真言系単立寺院の高山寺(コウザンジ)がある。
参照⇒こうざんじ(高山寺),さんび(三尾)
どかべん
【どか弁】
○特別に大形で深い弁当箱。また、その弁当。
ご飯の多い日の丸弁当であることが多い。
参照⇒ひのまるべんとう(日の丸弁当)
◎「土方弁当」の略。
参照⇒どかた(土方)
どかべん
【ドカベン】
○[漫]水島新司の野球マンガ。
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に連載。
◎1972(昭和47)連載開始。
とかまく
【トカマク】
◇tokamak
○[原]環状磁場を用いて高温プラズマを閉じ込める方式の核融
合炉用装置。
強力な磁場で容器内に閉じ込めたプラズマを数億度という超
高温に加熱し、核融合の可能な超高温状態をつくり出し、その
エネルギーを電力の形で取り出そうというもの。
核融合炉の研究・開発の中で、実用化が最も有望視されてい
る。
二酸化炭素などの汚染物質は放出しないが、大量の熱を放出
する熱汚染(ヒートポリューション)から決して「クリーン」とは
言えない。
参照⇒いーたー(ITER,イーター),じぇーてぃーろくじゅ
う(JT−60),いーすと(EAST)
◎名前はロシア語の「電流(TOroidalnaya)」・「容器(KAmera)」・
「磁場(MAgnitnaya)」・「コイル(Katushka)」の頭文字に由来する。
◎2002. 7.(平成14)九州大学炉心理工学研究センターの実験装
置TRIAM−1M(トカマク型)、ドーナツ型のステンレス製
真空容器(直径約170センチメートル)が真空にならず、亀裂を
発見。
2003. 5. 8(平成15)日本原子力研究所那珂研究所のJT−6
0、冷却水配管周辺から水漏れが発生。
とがむら
【利賀村】
◇[日]Toga Mura
○[古]富山県南西部、東礪波郡(ヒガシトナミグン)の村。
◎2004.11. 1(平成16)東砺波郡の全3町4村と西砺波郡(ニシトナミ
グン)福光町(フクミツマチ)とが合併して南砺市(ナントシ)を発足し、東礪
波郡は消滅。
[1]とがめる
【咎める】
○(1)[他動]悪いこと・望ましくないこととして、相手の過(アヤ
マ)ちや失敗を、責(セ)める、非難(ヒナン)する。
◎不注意を咎める,過ちを咎める
○(2)[他動]取りたてて問いただす。あやしく思ってたずねる。
○(3)[他動]気にかける。取り立てて気にする。注意する。
[2]とがめる
【咎める】
○(1)[自動]悪いことをしたと自らを責めて、心が痛む、心苦
しく思う。
◎気が咎める,良心が咎める
○(2)[自動]傷・腫物(ハレモノ)などを刺激して、いっそう悪化す
る。
◎傷が咎める
とから
【トカラ】
【吐火羅】
【都貨邏】
◇Tokhra
○[地]⇒とはら(トハラ,吐火羅,都貨邏)
とかられっとう《とかられつたう》
【吐カ喇列島】
◇[日]Tokara Retto
○[地]鹿児島県南部、南西諸島に属する薩南(サツナン)諸島の一部。
大隅(オオスミ)諸島と奄美(アマミ)諸島との間に連なる火山列島。
口之島(クチノシマ)・中之島(ナカノシマ)・臥蛇島(ガジャジマ)・小臥蛇
島・平島(タイラジマ)・諏訪之瀬島(スワノセジマ)・悪石島(アクセキジマ)・
小宝島(コダカラジマ)・宝島(タカラジマ)・横当島(ヨコアテジマ)の10島か
ら成り、臥蛇島・小臥蛇島・平島は古い火山であるが、その他
の島は新しい火山で活火山もある。
鹿児島県鹿児島郡十島村(トシマムラ)に所属し、亜熱帯気候であ
る。
「宝列島」,「宝諸島」とも呼ぶ。
参照⇒がじゃじま(臥蛇島),よこあてじま(横当島),さつなん
しょとう(薩南諸島),なんせいしょとう(南西諸島)(1)
◎「カ」は「(「艸」冠+「喝」)」または「(「口」偏+「葛」)」と記し、とも
に補助漢字にもなし。
とがりいしいせき《とがりいしゐせき》
【尖石遺跡】
○[歴]長野県茅野市(チノシ)豊平(トヨヒラ)南大塩にある縄文時代中
期の遺跡。
◎1952(昭和27)特別史跡に指定。
とかれふ
【トカレフ】
◇[露]Tokarev
○[軍]旧ソ連の軍用自動拳銃の一つ。
口径7.62ミリ(30口径モーゼル弾)、装弾数8(弾倉)+1(薬
室)。
全長193ミリメートル、銃身長116ミリメートル。
◎ツーラ兵器廠の技師トカレフ(F.V.Tokarev)が設計。
1933(昭和 8)トカレフTT33がソ連軍に正式採用。のちマカロ
フ(9ミリ)に移行。
参照⇒まかろふ(マカロフ)
とがわ《とがは》
【砥川】
◇[日]To Gawa/Togawa
○[地]長野県諏訪郡(スワグン)下諏訪町(シモスワマチ)北東部の和田峠
に発源し、萩倉(ハギクラ)で東俣川(ヒガシマタガワ)を合流し、諏訪湖
に注(ソソ)ぐ川。
とかん
【蠧簡】
○シミ(衣魚,蠧魚)に食われた書物。
「蠧書(トショ)」とも呼ぶ。
どかん
【ドカン】
○[俗][服]ズボンがだぶだぶの学生服。
参照⇒がくらん(学らん,学ラン)
どかん
【土管】
◇[英]earthenware pipe/earthen pipe
○[建]土器・陶器製またはコンクリート製の円管。
排水管・煙突などに使用する。
参照⇒がんくび(雁首)(2)
◎昭和中期ころまで空き地などに仮置きされていることが多く、
大きなものは子供の遊び道具や浮浪者(現:ホームレス)などの
住まいとして利用されていたこともある。
とかんちんす
【トカンチンス】
◇Tocantins
○(1)[地](Rio Tocantins)⇒とかんてぃんすがわ(トカンティ
ンス川)
○(2)[地](Estado de Tocantins)⇒とかんてぃんすしゅう(ト
カンティンス州)
とかんちんすしゅう《とかんちんすしう》
【トカンチンス州】
◇[葡]Estado de Tocantins、[英]Tocantins State
○⇒とかんてぃんすしゅう(トカンティンス州)
とかんてぃんす
【トカンティンス】
◇Tocantins
○(1)[地](Rio Tocantins)⇒とかんてぃんすがわ(トカンティ
ンス川)
○(2)[地](Estado de Tocantins)⇒とかんてぃんすしゅう(ト
カンティンス州)
★とかんてぃんすがわ《とかんちんすがは》
【トカンティンス川】
◇[葡]Rio Tocantins、[英]Tocantins River
○[地]ブラジル中東部を北流する川。
「トカンチンス川」とも呼ぶ。
〈支流〉
アラグアイア川(Rio Araguaia)。
とかんてぃんすしゅう《とかんちんすしう》
【トカンティンス州】
◇[葡]Estado de Tocantins、[英]Tocantins State
○ブラジル中東部の州。北東部をマラニョン州(Estado de
Maranhao)、南部をゴイアス州(Estado de Goias)、南西部をマ
ト・グロッソ州(Estado de Mato Grosso)、北西部をパラ州
(Estado de Para)に接する。
州都はパルマス(Palmas)。
「トカンチンス州」とも呼ぶ。
◎世界最大の川州(カワス)バナナル島(Ilha do Bananal)がある。
とき
【とき】
○[交]JR上越新幹線の列車の愛称。
◎2004.10.23(平成16)新潟県中越地震で「とき325号」が脱線。
★とき
【トキ】
【朱鷺】
【鴾】
【桃花鳥】
【鴇】
◇[学]Nipponia nippon、[英]Japanese crested ibis
○[鳥]コウノトリ目(Ciconiiformes)トキ科(Threskiornithi-
dae)の鳥。
サギ(鷺)に似ている脚(アシ)はサギよりやや短く、黒く長い嘴
(クチバシ)は下方に湾曲する。全長約75センチメートル、翼長40
センチメートル。
全身が白色の羽毛に覆(オオ)われ、風切羽(カゼキリバ)と尾羽(オバ
ネ)の基部は淡紅色(鴇色<トキイロ>)を帯び、後頭に冠毛があり、顔
は裸で赤く、脚も赤い。
水田や湿地(シッチ)でタニシ・ドジョウ・サワガニ・昆虫など
を食べる。
東アジア原産でかつては日本・朝鮮・台湾・中国・ロシアの
ウスリー地方など広く生息していたが、野生種はほぼ絶滅。
国際保護鳥・国の特別天然記念物・環境省の絶滅危惧種。
「つき(鴇)」,「朱鷺(シュロ)」とも呼ぶ。
参照⇒ときか(トキ科)
◎「鴇」とも書くが、正しくは「のがん」のこと。
◎新潟県の県鳥。
新潟県佐渡郡(サドグン)新穂村(ニイボムラ)に佐渡トキ保護センタ
ーがある。
◎1934(昭和 9)国の天然記念物に指定。
1960(昭和35)国際保護鳥に指定。
1967(昭和42)新穂村にトキ保護センターが完成。
1968. 3.(昭和43)真野町で雌キンを捕獲。
1981. 1.(昭和56)環境庁、飼育下繁殖を試みるため佐渡に生
き残っていた5羽をすべてを捕獲。
日本以外にいないと思われていたが、1981(昭和56)中国陝西
省洋県に野生種9羽が生息し、1989(平成元)北京動物園で人工
繁殖に成功。
1995. 4.30(平成 7)日本産の最後の雄ミドリが死亡。
1999. 1.31(平成11)中国から雄の友友(ヨウヨウ)と雌の洋洋
(ヤンヤン)のペアが日本へ寄贈。同年5月、日本で初めて人工
繁殖による雄のヒナが誕生し、一般公募で優優(ユウユウ)と名
付けられる。
2000. 5.(平成12)8日と10日に相次いでヒナが誕生。新新
(シンシン)・愛愛(アイアイ)と命名。また、中国から雌の美美
(メイメイ)も嫁入りしている。
2001. 7.10(平成13)環境省、固体識別番号を使用しトキの命
名はしないと発表。
2002. 3. 6(平成14)美美が昨春産んだヒナの「つばさ」・「に
いぼ」(いづれも雄)が中国に移送。脚の治療を受けていたメス
の「みらい」も移送の予定であったが前日、上野動物園で死亡。
2002. 7.(平成14)北京動物園で、野生のクロトキにトキの卵
を孵化させるのに成功。トキの野生化への道が開かれた。
2003.10.10(平成15)日本産の最後の雌キンが死亡。
2003.10.27(平成15)日中政府、日中共同トキ保護計画に署名。
◎中国との取り決めで、佐渡トキ保護センターで産んだヒナの
うち、奇数番目に生れたヒナは中国側に帰属する。
★とき
【時】
○
◎時の記念日:6月10日。
とき
【斎】
○(1)[仏]昼の食事の斎(サイ)の別称。
◎もとはインドの仏教徒に正午以後(午後)は食事をしないとい
う戒律があったことから。これが、食事の時間を意味すること
になり、斎(サイ)を「とき(時)」と呼ぶようになった。
◎朝食は粥(シュク)と呼ぶ。時間外またはその食事は非時(ヒジ)
(正午〜翌日未明)と呼ぶ。
○(2)肉食(ニクジキ)をしないこと。また、精進料理(ショウジン・リョウリ)。
○(3)法会(ホウエ)・仏事などの際に、参会者に出される食事。
○(4)[俗]法会・仏事の俗称。
○(5)[暦]正五九月(ショウゴクガツ)の別称。
⇒しょうごくがつ(正五九月)
○(6)[暦]正五九月(ショウゴクガツ)、旧暦正月・五月・九月の16日。
西日本ではこの日は精進をして仕事を休んだ。
「ときのひ(斎の日)」とも呼ぶ。
参照⇒しょうごくがつ(正五九月)
とき
【土岐】
◇[日]Toki
○(1)⇒ときし(土岐市)
○(2)⇒ときぐん(土岐郡)
[1]とーきー
【トーキー】
◇[英]talkie/talking picture
○[映]音声を記録した映画。
映写フイルムの端にあるサウンドトラック(sound track)に
音声や効果音・音楽などが記録され、映像と同時に音声を再生
するもの。
◎1926(大正15)アメリカで初公開。
1931(昭和 6)松竹映画『マダムと女房』が日本初のトーキー。
◎サイレント映画(silent movie):⇒むせいえいが(無声映画)
[2]とーきー
【トーキー】
◇Torquay
○イギリスのイングランド南東部、デボン州(County of Devon)
南東部のトーベイ(Torbay)にある町。
北緯50.47°、西経3.52°の地。
海軍兵学校があるダートマス(Dartmouth)の北方に位置する。
〈人口〉
1981(昭和56)5万4,430人。
1991(平成 3)5万9,587人。
2001(平成13)6万2,968人。
ときいろ
【鴇色】
○[色]薄紅梅(ウスコウバイ)に近いピンク。トキの風切羽の色。
◎C=0,M=50,Y=10,B=0。
ときか
【トキ科】
◇[学]Threskiornithidae、[英]ibis
○[鳥]コウノトリ目(Ciconiiformes)の一科。トキ類・ヘラサ
ギ類など約30種。
ときからちゃ
【鴇唐茶】
○[色]桃色がかった灰色。
「鴇茶(トキチャ)」とも呼ぶ。
ときがわ《ときがは》
【都幾川】
◇[日]Toki Gawa
○(1)[地]埼玉県を流れる荒川(アラカワ)の支流。
比企郡(ヒキグン)嵐山町(ランザンマチ)で槻川(ツキガワ)を合流、東松
山市・坂戸市(サカドシ)・比企郡川島町(カワシママチ)の境で越辺川(オッ
ペガワ)に合流。
○(2)[古]⇒ときがわむら(都幾川村)
ときがわまち《ときがはまち》
【ときがわ町】
◇[日]Tokigawa Machi
○埼玉県中央部西寄りの比企郡(ヒキグン)の町。
◎2006. 2. 1(平成18)都幾川村(トキガワムラ)と玉川村(タマガワムラ)が
合併して発足。
ときがわむら《ときがはむら》
【都幾川村】
◇[日]Tokigawa Mura
○[古]埼玉県中央部西寄りの比企郡(ヒキグン)の村。
JR八高線が通じ、明覚(ミョウカク)駅がある。
坂東三十三所の九番札所、慈光寺(ジコウジ)の十一面千手千眼
観音がある。
◎2006. 2. 1(平成18)玉川村(タマガワムラ)と合併して「ときがわ町
(マチ)」を発足。
ときぐん
【土岐郡】
◇[日]Toki Gun
○岐阜県南部の郡。
笠原町(カサハラチョウ)のみ。
◎岐阜県には土岐市もある。
ときざけ
【時鮭】
○[食]シロザケ(白鮭)の別名。
旬は初夏(5〜6月)ころ。
「ときしゃけ(時鮭)」,「ときしらず(時知らず,時不知)」とも呼
ぶ。
◎名前は「季節外れ」の意味とも、少ないが一年を通して漁獲さ
れるからとも。
参照⇒あきあじ(アキアジ,秋味,秋鮭)
ときし
【土岐市】
◇[日]Toki Shi
○岐阜県南部の市。
◎岐阜県には土岐郡もある。
ときしゃけ
【時鮭】
○[食]⇒ときざけ(時鮭)
ときしらず
【トキシラズ】
【時知らず】
【時不知】
○(1)時をわきまえないこと。また、そのさま。季節外れ。
○(2)季節を選ばないこと。また、そのもの。
○(3)[植]キンセンカ・トキナシダイコン・フユイチゴ・ヒナ
ギクなどの別称。
参照⇒ときなしだいこん(時無し大根,時無大根),ふゆいちご
(フユイチゴ,冬苺)
○(4)[食]⇒ときざけ(時鮭)
ときしん
【トキシン】
◇[英]toxin
○[生化](微生物などが作り出す)毒素。
ときそいど
【トキソイド】
◇[英]toxoid
○[薬]ワクチンの一種。
病原細菌やヘビ毒をホルムアルデヒドなどの化学的または物
理的処理を加えて処理し、抗原性は保持させたまま毒素(トキ
シン<toxin>)を除去した液。
破傷風(ハショウフウ)やジフテリアの予防接種、ハブ咬症の予防に
用いる。
「アナトキシン(anatoxin)」とも呼ぶ。
★ときそぷらずま
【トキソプラズマ】
◇[英]toxoplasma
○[動]アピコンプレックス門(Apicomplexa)コクシジウム綱(Co-
noidasida)コクシジウム亜綱(Coccidiasina)に属する単細胞の
微小動物。1属1種。
哺乳類や鳥類の内臓や白血球に寄生する。
「トキソプラズマ原虫([学]Toxoplasma gondii)」,「住血原虫」
とも呼ぶ。
参照⇒ときそぷらずましょう(トキソプラズマ症)
◎ドイツ語:トクソプラズマ(Toxoplasma)。
イタリア語:トクソプラズマ(toxoplasma)。
トルコ語:トクソプラズマ(Toksoplazma)。
中国語:弓形虫(gongxingchong)。
ときそぷらずまげんちゅう《ときそぷらずまげんちゆう》
【トキソプラズマ原虫】
◇[学]Toxoplasma gondii
○[動]⇒ときそぷらずま(トキソプラズマ)
★ときそぷらずましょう《ときそぷらずましやう》
【トキソプラズマ症】
◇[羅]toxoplasmosis、[独]Toxoplasmose
○[病]原虫トキソプラズマ(toxoplasma gondii)の寄生によっ
て起こる疾患。
人畜共通感染症の一種。
人では宿主とするイヌやネコから感染することが多い。
参照⇒じんちくきょうつうかんせんしょう(人畜共通感染症)
ときちゃ
【鴇茶】
○[色]桃色がかった灰色。
「鴇唐茶(トキカラチャ)」とも呼ぶ。
とぎつちょう《とぎつちやう》
【時津町】
◇[日]Togitsu Cho
○長崎県西彼杵郡(ニシソノギグン)の町。西彼杵半島基部東岸で、
北部を大村湾に面し、南部・南西部を長崎市に接する。
〈面積〉
20.58平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2万8,065人。
◎1951(昭和26)町制施行。
1959(昭和34)村松村の一部を編入。
ときなし
【時無し】
【時無】
○(1)いつと定まった時がないこと。
○(2)時を定めないこと。
○(3)(転じて)いつもあること。また、いつもあるもの。
○(4)止(ヤ)む時がないこと。絶(タ)えずあること。つづけてあ
ること。
○(5)失望した状態、失意の境遇にあること。
○(6)[農]⇒ときなしだいこん(時無し大根,時無大根)
ときなしだいこん
【時無し大根】
【時無大根】
○[農]ダイコン(大根)の一品種。早春から晩秋まで栽培できる。
直径約3センチメートル、長さ約30センチメートル。
肉がやわらかく、漬物(ツケモノ)に向いている。
単に「ときなし(時無し,時無)」とも、「ときしらず(時知らず,
時不知)」とも呼ぶ。
◎四季いつでも収穫できるダイコンの意味。
ときにはしょうふのように《》
【時には娼婦のように】
○[楽]なかにし礼(レイ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌は黒沢年男。
◎1978. 2.(昭和53)レコード発売。
ときにはははのないこのように《ときにはははのないこのやうに》
【時には母のない子のように】
○[楽]寺山修司(シュウジ)作詞、田中未知作曲の歌謡曲。
歌はカルメン・マキ。
◎1969. 2.(昭和44)レコード発売。
★ときのかね
【時の鐘】
○(1)[歴]江戸時代に付近の住民に時を知らせた鐘。
時の鐘ははじめ予告として捨て鐘をついてから、時の数だけ、
明け六つなら6回つく。
参照⇒すてがね(捨て鐘,捨鐘)(1),おいだしのかね(追い出し
の鐘),じょうこうばん(常香盤)(1)
┌───┬──┐
│鐘の数│時刻│
├───┼──┤
│ 九つ │12時│
├───┼──┤
│九つ半│1時│
├───┼──┤
│ 八つ │2時│
├───┼──┤
│八つ半│3時│
├───┼──┤
│ 七つ │4時│
├───┼──┤
│七つ半│5時│
├───┼──┤
│ 六つ │6時│
├───┼──┤
│六つ半│7時│
├───┼──┤
│ 五つ │8時│
├───┼──┤
│五つ半│9時│
├───┼──┤
│ 四つ │10時│
├───┼──┤
│四つ半│11時│
└───┴──┘
◎江戸では初め、1666(寛文 6)建造された上野の寛永寺の鐘が
唯一であった。
元禄年間に浅草寺・神田石町(コクチョウ)(現:日本橋本石町)・本
所横川町・芝切通し・上野大仏下(寛永寺)・市谷八幡・目白不
動堂・赤坂田町の成満寺(成福寺?)・新宿天竜寺の9ヶ所が新
設された。
江戸深川:⇒はちまんがね(八幡鐘)
◎松尾芭蕉「花の雲鐘は上野か浅草か」
川柳「石町の鐘はオランダまで聞こえ」(オランダは長崎屋の
こと)
○(2)埼玉県川越市の鐘。現在は圧縮空気を使い、自動で鳴ら
している。
◎1893(明治26)大火で焼失し、1894(明治27)再建されたもので、
地上16メートル。
ときのすぎゆくままに
【時の過ぎゆくままに】
○[楽]阿久悠(アク・ユウ)作詞、大野克夫作曲の歌謡曲。
歌は沢田研二。
◎1975. 8.(昭和50)発売。
ときのながれにみをまかせ
【時の流れに身をまかせ】
○[楽]荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲の歌謡曲。
歌はテレサ・テン。
◎1986. 2.(昭和61)発売。
ときのひ
【ときの日】
【斎の日】
○[暦]⇒とき(斎)(6)
ときは
【トキハ】
○[経]⇒ときわ(トキハ)
どぎーばっぐ
【ドギーバッグ】
◇[英]doggie bag/doggy bag
○[食]レストランなどで食べ残した料理を入れて持ち帰るため
の袋・容器。
とぎぼう《とぎばう》
【研ぎ棒】
◇[英]buff stick
○[料]包丁・ナイフなどを研ぐ、金属製で棒状のヤスリ(鑢)。
主に牛刀(ギュウトウ)などの洋包丁に用い、片手に包丁、もう一
方に研ぎ棒を持ち、こすり合わせるようにして研ぐ。
目の粗(アラ)さによって、包丁についた脂(アブラ)を落とすもの
から、刃先を研ぎ起こすものまで各種ある。
どきゅう
【弩弓】
◇[英]crossbow
○[歴]⇒いしゆみ(石弓,弩)(1)
どきゅう《どきふ》
【弩級】
◇[英]Dreadnought class
○[古][軍]⇒どきゅうかん(弩級艦)
どきゅうかん《どきふかん》
【弩級艦】
◇[英]Dreadnought class battleship
○[古][軍]イギリスの戦艦ドレッドノートと同程度の戦艦。
1902(明治35)イギリスで建造された大口径砲を持つ戦艦三笠
(ミカサ)が日露戦争の1905(明治38)日本海海戦で活躍し、大艦巨
砲主義が始まって1906. 2.(明治39)世界最大のドレッドノート
が竣工。以後各国は弩級艦・超弩級艦・超超弩級艦と戦艦の大
型化競争に拍車をかけた。
「弩級戦艦」とも呼ぶ。
参照⇒どれっどのーと(ドレッドノート)(1)
◎「弩」は「ドレッドノート」の「ド」の当て字。
◎戦艦の大型化は大和・武蔵まで続いたが、すでに時代遅れに
なっていて、同型艦の信濃は航空母艦に変更されている。
どきゅうせんかん《どきふせんかん》
【弩級戦艦】
◇[英]Dreadnought class battleship
○[古][軍]⇒どきゅうかん(弩級艦)
とぎょ
【蠧魚】
○(1)[虫]シミ。
⇒しみ(衣魚,蠧魚)
○(2)(転じて)シミのように本にかじりつくばかりで、その活
用を知らない人の蔑称(ベッショウ)。
どきょう《どきやう》
【読経】
○[仏]声を出して経文を読むこと。
参照⇒ふぎん(諷経),かんきん(看経)
ときわ《ときは》
【ときわ】
○[軍][海]海上自衛隊のとわだ型補給艦(AOE423)。
8,150トン。
母港は神奈川県横須賀基地。
◎1990. 3.12(平成 2)竣工。
2002. 7.(平成14)テロ対策特別措置法でインド洋に派遣。
2002.12.27(平成14)洋上で給油ホースの巻取機の油圧系統が
故障し、米軍への燃料補給活動を一時中断。
2003. 3. 9(平成15)アラビア海でフランスの駆逐艦に補給。
英米艦以外では初の補給。
ときわ《ときは》
【トキハ】
○[経]大分県大分市の地方百貨店。
ときわ《ときは》
【常磐】
【常盤】
○(1)常に変わらない岩。
◎「とこいわ(常磐)」の転。
○(2)(転じて)永久に変わらないこと。永久不変。
○(3)松・杉など、木の葉が常緑であること。
◎「常葉」から。
◎「じょうばん(常磐)」とも読む。
参照⇒じょうばん(常磐)
ときわ《ときは》
【常盤】
◇[日]Tokiwa
○京都府京都市右京区の地域名。
双ヶ岡(ナラビガオカ)の南西方に位置する。
参照⇒ならびがおか(双ヶ岡,双ヶ丘,雙ヶ岡)
◎左大臣源常(トキワ)の山荘があったという。
ときわあけび《ときはあけび》
【トキワアケビ】
【常磐木通】
【常磐野木瓜】
○[植]ムベ(郁子)の別称。
⇒むべ(ムベ,郁子,野木瓜)
★ときわいろ《ときはいろ》
【常盤色】
○[色]
◎C=87,M=33,Y=80,B=0。
ときわじんじゃ《ときはじんじや》
【常磐神社】
○茨城県水戸市常磐町(トキワチョウ)にある元別格官幣社。
祭神は第2代水戸藩主の徳川光圀(ミツクニ)(水戸黄門)と第9代
藩主徳川斉昭(ナリアキ)。学問の神様として知られる。
義烈館がある。
偕楽園(カイラクエン)と隣接。
参照⇒ぎれつかん(義烈館),かいらくえん(偕楽園)(1)
◎もと偕楽園内にあった祠堂を、明治維新後現地に移し創建。
ときわだいえき《ときはだいえき》
【ときわ台駅】
○[交]東京都板橋区中南部の常盤台1丁目・2丁目にある、東
武東上線(トウジョウセン)の駅。
中板橋駅と上板橋(カミイタバシ)駅の間。
★ときわだいら《ときはだひら》
【常盤平】
◇[日]Tokiwa Daira
○[地]埼玉県飯能市(ハンノウシ)の多峯主山(トウノスヤマ)近辺。
参照⇒とうのすやま(多峯主山)
ときわばし《ときはばし》
【常盤橋】
○東京都の千代田区東端と中央区北西端とにある、日本橋川に
架(カ)かる橋。もと奥州街道・日光道中の起点。
1877(明治10)石造となったが、現在は廃橋となり、下流の近
くに新しくかけられている。さらに下流は一石橋(イッコクバシ)、
一つ空けて日本橋・江戸橋。
また、上流の江戸通りには新常盤橋がある。
◎廃橋は人の往来が可能。東詰は日本銀行、西詰は常盤橋公園
で、公園には渋沢栄一の銅像がある。
ときわまち《ときはまち》
【常葉町】
◇[日]Tokiwa Machi
○[古]福島県東部、田村郡(タムラグン)の町。
◎2005. 3. 1(平成17)田村郡の滝根町(タキネマチ)・大越町(オオゴエマ
チ)・都路村(ミヤコジムラ)・常葉町・船引町(フネヒキマチ)の4町1村が
合併して田村市を発足。
ときわやくひんこうぎょう《ときはやくひんこうげふ》
【常盤薬品工業】
◇[英]TOKIWA Pharmaceutical Co.,Ltd.
○[経]医薬品製造会社の一社。
本社は大阪府大阪市中央区。
製品は「南天のど飴」など。
◎1946.10.(昭和21)創業。
1949. 3.(昭和24)設立。
ときん
【頭巾】
【兜巾】
【頭襟】
○(1)修験道(シュゲンドウ)の山伏(ヤマブシ)が用いる小さい一種のず
きん(頭巾)。
山中遍歴の際、瘴気(ショウキ)に触れるのを防ぐためという。
「とうきん(頭巾,兜巾)」とも呼ぶ。
◎大日如来の五智(ゴチ)宝冠を象徴したもので、無明(ムミョウ)煩
悩(ボンノウ)を示す黒漆塗の布で造り、十二因縁にかたどって12
の襞(ヒダ)を設け、不動明王の八葉蓮華(ハチヨウレンゲ)にちなみ前
八分にかぶり、十八界を表わす1尺8寸(約55センチ)の紐(ヒモ)
で頤(オトガイ)に結びとめる。
ほかに長い布で頭をおおう裹(ツツミ)頭襟もある。
○(2)[建]上に屋根のない門柱などの上部を方錐形(ホウスイケイ)に
した部分。
◎これを包む金物を「頭巾金物」という。
○(3)馬体の額の上部の名前。
○(4)陰阜(インプ)の別名。
⇒いんぷ(陰阜)
とーきんぐどらむ
【トーキングドラム】
【トーキング・ドラム】
◇[英]talking drum
○[通][楽]西アフリカ地方で行われている、通信・連絡用の太
鼓(タイコ)。
リズムに意味をもたせ、遠地と会話することができる。
参照⇒しるぼ(シルボ)
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