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百 科 辞 書 《てる》 編集:獨 澄旻
-------- てる --------------------------------------------------
てる
【テル】
◇tell/tel
○[歴]西アジア一帯に見られる、古代オリエント文明の丘状の
遺跡の冠詞。
同じ場所に長年月にわたって幾層かに営まれた集落の遺跡が
ある、石材や日干し煉瓦(レンガ)が堆積した人工的な丘。
「テペ(tepe)」,「タル(tal)」,「タペ(tape)」などとも呼ぶ。
参照⇒かまんかれほゆっくいせき(カマン・カレホユック遺
跡)
◎ティリヤ・テペ(Tillya-Tepe)(黄金の丘):参照⇒ばくとり
あのおうごん(バクトリアの黄金)
てる
【テル】
【TEL】
【tel.】
○(1)[通](telephone)テレフォン(電話)の略称。
⇒でんわ(電話)
○(2)[通](telegram)テレグラム(電報)の略称。
⇒でんぽう(電報)
○(3)[通](telegraph)テレグラフ(電信)の略称。
⇒でんしん(電信)
てーる
【テール】
◇[英]tail
○(1)尾・しっぽ(尻尾)の英語名。
「テイル」とも呼ぶ。
○(2)しっぽ状のもの。
「テイル」とも呼ぶ。
◎ポニーテール(pony tail):⇒ぽにーてーる(ポニーテール)
ツインテール(twin tail):⇒ついんてーる(ツインテール)
(1)
テールコート(tail coat):燕尾服(エンビフク)。
○(3)[交]列車・航空機・自動車などの後尾。
「テイル」とも呼ぶ。
◎テール・ランプ(tail lamp)。
ツインテール(twin tail):⇒ついんてーる(ツインテール)
(2)
○(4)(硬貨投げ<toss>で)硬貨の裏。
「テイル」とも呼ぶ。
◎表は「ヘッド(head)」。
でる
【デル】
◇[英]Dell Inc.
○[経]アメリカのコンピュータ・ハードウェア製造・販売会社。
本社はテキサス州。
◎1984(昭和59)マイケル・デル(Michael Dell)(19歳)が"PC's
Limited"として創業。
1987(昭和62)デルコンピュータ・コーポレーション(Dell
Computer Corporation)に改組。
2003(平成15)デル(Dell Inc.)に改称。
2004. 3. 9(平成16)PDAアクシムX3(Axim X3)(29,800円)
を発売。
2004. 7. 6(平成16)リナックス(リンスパイア)採用パソコン、
クエスター(Questar)社からヨーロッパで発売。モニターなし
で469ユーロ。
てるあヴぃヴ
【テル・アヴィヴ】
◇Tel Aviv
○[俗][古]⇒てるあびぶ・やっふぁ(テルアビブ・ヤッファ)
てるあびぶ
【テルアビブ】
◇Tel Aviv
○[俗][古]⇒てるあびぶ・やっふぁ(テルアビブ・ヤッファ)
てるあびぶじゃっふぁ
【テルアビブ・ジャッファ】
◇Tel Aviv-Jaffa
○⇒てるあびぶ・やっふぁ(テルアビブ・ヤッファ)
てるあびぶやっふぁ
【テルアビブ・ヤッファ】
◇Tel Aviv-Yafa/Tel Aviv-Jaffa/Tel Aviv-Joppa
○イスラエル西部の、地中海に臨む港湾都市。
略称として「テルアビブ」,「テル・アヴィヴ」、また「テルアビ
ブ・ヤッフォ(Tel Aviv-Yafo)」,「テルアビブ・ヤフォ」,「テル
アビブ・ジャッファ(Tel Aviv-Jaffa)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1969(昭和44)38万2,900人。
1975(昭和50)35万人。
1987(昭和62)31万9,000人。
1994(平成 6)35万7,400人。
1995(平成 7)35万5,900人(推計)。
◎1909(明治42)古代からの港町ヤッファ(Jaffa/Yafo)の郊外
にユダヤ人が西洋風の都市テルアビブを建設。
1948(昭和23)第一次中東戦争でイスラエルはヤッファを占領
し、1950(昭和25)旧テルアビブに併合して現名に改称。
◎テルアビブはヘブライ語の「春(Aviv)の丘(Tel)」の意味。
てるあびぶやっふぉ
【テルアビブ・ヤッフォ】
◇Tel Aviv-Yafo
○⇒てるあびぶ・やっふぁ(テルアビブ・ヤッファ)
てるあびぶやふぉ
【テルアビブ・ヤフォ】
◇Tel Aviv-Yafo
○⇒てるあびぶ・やっふぁ(テルアビブ・ヤッファ)
てるえる
【テルエル】
◇Teruel
○(1)(Provincia de Teruel)⇒てるえるけん(テルエル県)
○(2)スペイン北東部、アラゴン自治州(Comunidad Autonoma de
Aragon)南部のテルエル県南部にある県都。
〈人口〉
1990(平成 2)2万8,488人。
てるえるけん
【テルエル県】
◇[西]Provincia de Teruel、[英]Teruel Province
○スペイン北東部、アラゴン自治州(Comunidad Autonoma de
Aragon)南部の県。北部をサラゴサ県(Provincia de Zaragoza)
に接し、東部をバレンシア州に隣接。
県都はテルエル。
でるかんばー
【デルカンバー】
◇Delcambre
○アメリカ合衆国南部、ルイジアナ州(Louisiana State)南部
のバーミリオン郡(Vermilion Parish)北東部にある町。郡都ア
ベビル(Abbeville)の東方。
◎2007. 6.(平成19)腰パン(saggy pants)を禁止する条例を施
行。
参照⇒
てるくだらむ
【テルクダラム】
◇Teluk Dalam
○インドネシア西部、スマトラウタラ州(Propinsi Sumatera
Utara)西部のニアス島(Pulau Nias)南部のニアススラタン県
(Kabupaten Nias Selatan)の県都。
ニアス島南端の都市。
でるこんぴゅーた
【デルコンピュータ】
【デル・コンピュータ】
◇[英]Dell Computer Corporation
○[古][経]⇒でる(デル)
てるす
【テルス】
◇[羅]Tellus
○[ロ神]大地の女神。
◎ギリシア神話のガイア([希]Gaia)に相当する。
参照⇒[1]がいあ(ガイア)
てーるすきっど
【テールスキッド】
◇[英]tail skid
○[空]飛行機の胴体後方下部に取り付けられている離着陸用ソ
リ(滑走部)。
離着陸時に胴体後部が滑走路に接触した際、胴体本体の破損
を防ぐもの。
てるすたー
【テルスター】
◇Telstar
○(1)[宇]アメリカの電話電信会社ATTの通信衛星。
◎1962(昭和37)第1号、打ち上げ。
1962. 7.10(昭和37)第1号、欧米間のテレビ宇宙中継に成功。
1963(昭和38)第2号、打ち上げ。
○(2)[交]フォード社製の乗用車(セダン)。
◎テルスターワゴン。
でるた
【デルタ】
◇[英]delta
○[地]⇒さんかくす(三角州,三角洲)
でるた
【デルタ】
【Δ】
【δ】
◇delta
○[言]ギリシア文字の第4番目。
◎ローマ字の「ディ(D,d)」に相当する。
でるたきゅうげんしりょくせんすいかん
《でるたきふげんしりよくせんすいかん》
【デルタ級原子力潜水艦】
◇[英]delta class fleet ballistic missile submarine
○[軍]ソ連(現:ロシア)海軍の大型原子力弾道ミサイル潜水艦。
参照⇒でるたふぉーきゅう(デルタ4級),たいふーんきゅう
げんしりょくせんすいかん(タイフーン級原子力潜水艦),おす
かーにきゅうげんしりょくせんすいかん(オスカー2級原子力
潜水艦)
◎アメリカ海軍のポセイドン級原子力潜水艦に相当。
でるたこうくう《でるたかうくう》
【デルタ航空】
◇[英]Delta Air Lines,Inc.
○[空]アメリカの航空会社。
本社はジョージア州アトランタ。
アメリカ航空業界3位。
参照⇒でぃえーてぃー(DAT)(2)
◎2005. 9.14(平成17)アメリカ連邦破産法11条を申請。
2008.10.29(平成20)アメリカ司法省、ノースウエスト航空
(業界6位)との合併計画を承認。
でるたしゅう《でるたしう》
【デルタ州】
◇[英]Delta State
○ナイジェリア南部の州。ニジェール川(the Niger)下流のデ
ルタ流域に位置し、西部をギニア湾(Gulf of Guinea)に面する。
州都はアサバ(Asaba)。
〈面積〉
1万7,698平方キロメートル。
〈人口〉
1991(平成 3)259万0,500人。
2003(平成15)400万1,600人。
でるたぱっど
【デルタパッド】
◇[英]delta pad
○[医]⇒ぱっど(パッド)(5)
でるたふぉー
【デルタ4】
◇[英]Delta 4/Delta IV
○[宇][軍]アメリカのロッキード・マーチン社製の軍事・商業
兼用の打ち上げロケット。
高さ61メートル、静止衛星打ち上げ能力4〜6トン、液体補
助ロケット取り付け時は最大13トン。
参照⇒いーいーえるぶい(EELV)
〈デルタ4ヘビー(Delta 4 Heavy)〉
2段式で、通常型の1段エンジンを横に3基並べた増強型。
高さ72メートル、静止衛星打ち上げ能力13トン、低軌道では
22トン。
◎2002.11.21(平成14)ケープカナベラル空軍基地からフランス
の通信衛星の打ち上げに成功。
2004.12.21(平成16)デルタ4ヘビー、ケープカナベラル空軍
基地から打ち上げ成功。
でるたふぉーきゅう《でるたふおーきふ》
【デルタ4級】
◇[英]Delta 4 class/Delta IV class
○[軍]ロシア海軍のドルフィン級(Dolphin class)原子力潜水
艦のNATO名。
◎カレリア(Karelia):K18。
ノボモスコフスク(Novomoskovsk):K407。
でるたふぉーす
【デルタフォース】
◇[英]Delta Force
○[軍]アメリカ陸軍特殊部隊の一つ。マクディル空軍基地の米
特殊作戦軍団(USSOCOM)に所属する分遣隊D。
テロリスト制圧や人質救出作戦などの危険な作戦に従事。
参照⇒ぐりーんべれー(グリーンベレー),しーるず(シールズ)
◎1970年代に創設。
でるたろけっと
【デルタロケット】
◇[英]Delta launch vehicle
○[歴][宇]アメリカの中型衛星用の打ち上げロケット。
参照⇒でるたふぉー(デルタ4),あとらすろけっと(アトラス
ロケット)
◎1960(昭和35)1号機、打ち上げ。
てるち
【テルチ】
◇Telc
○チェコ共和国南部、イフラバ州(Jihlavsky kraj)の都市。
北緯49.18°、東経15.45°の地。
〈人口〉
2004(平成16)6,100人。
でるとん
【デルトン】
◇[英]delton
○[化]⇒とりちうむ(トリチウム)
てるに
【テルニ】
◇Terni
○(1)(provincia di Terni)⇒てるにけん(テルニ県)
○(2)イタリア中部、ウンブリア州(regione Umbria)テルニ県
の県都・商工業都市。
〈人口〉
2001(平成13)10万3,964人。
◎1884(明治17)テルニ鉄鋼会社、創立。
でるにえ
【デルニエ】
◇[フ]dernier、[英]last
○(1)[形]最後の。最新の。
○(2)[名]最後。最新。
でるにえくり
【デルニエクリ】
◇[フ]dernier cri
○(1)最後の叫び・決定的発言。
○(2)最新流行。
でるにえるそーる
【デルニエルソール】
◇[フ]dernier ressort
○最後の手立て。
てるにけん
【テルニ県】
◇[伊]provincia di Terni、[英]Terni district
○イタリア中部、ウンブリア州(regione Umbria)の県。
県都はテルニ。
でるのるて
【デルノルテ】
◇Del Norte
○アメリカ合衆国中西部、コロラド州(Colorado State)南部の
リオグランデ郡(Rio Grande County)北部にある郡都。
★てるはきょう《てるきけふ》
【照葉峡】
◇[日]Teruhakyo
○[地]群馬県。
てるぴっつ
【テルピッツ】
◇Tirpitz
○[歴][軍]⇒[2]てぃるぴっつ(ティルピッツ)
でるびな
【デルビナ】
◇[アルバニア語]Delvine、[英]Delvina
○(1)(Delvine Rreth)⇒でるびなぐん(デルビナ郡)
○(2)アルバニア南西部、ブロラ県(Vlore Qark)南東部のデル
ビナ郡の郡都。
でるびなぐん
【デルビナ郡】
◇[アルバニア語]Delvine Rreth、[英]Delvina District
○アルバニア南西部、ブロラ県(Vlore Qark)南東部の郡。南部
・西部をサランダ郡(Sarande Rreth)に接する。
郡都はデルビナ。
◎サランダ郡から分離・設置。
てるびなふぃん
【テルビナフィン】
◇[英]terbinafine
○[薬]寄生性皮膚疾患用の経口抗真菌剤。
外用薬で効果の出ない患者に使用する。
ただし、肝臓に負担を与える副作用があり、高齢者や重篤な
肝障害患者には投与できない。
参照⇒はくせん(白癬)
でるふぃ
【デルフィ】
◇[英]Delphi
○[歴]⇒でるふぉい(デルフォイ)
でるふぃにじん
【デルフィニジン】
◇[英]delphinidin
○[生化]植物色素のアントシアン(anthocyan)の一種。
青い花の主に色素。
参照⇒あんとしあん(アントシアン)
でるふぃーの
【デルフィーノ】
◇[伊]delfino
○[哺](イタリア語で)イルカ。
⇒いるか(イルカ,海豚)
[1]でるふぃん
【デルフィン】
◇[独]Delphin
○[哺](ドイツ語で)イルカ。
⇒いるか(イルカ,海豚)
[2]でるふぃん
【デルフィン】
◇[西]delfin
○[哺](スペイン語で)イルカ。
⇒いるか(イルカ,海豚)
でるふぉい
【デルフォイ】
◇[希]Delphoi、[英]Delphi
○(1)[歴]ギリシア中部のパルナソス南麓にあった古代都市・
聖地。
アポロ(Apollo)の神託で有名な神殿があった。
「デルフィ」とも呼ぶ。
参照⇒ぱるなそす(パルナソス),ぴしあ(ピシア)
○(2)[計](delphi)ボーランド(Borland)社製のWindows
用アプリケーション開発システム(プログラム言語)の一つ。
オブジェクト指向のPASCAL。
ビジュアル・ベーシック(Visual Basic)言語などの中間コー
ドと異なり、ネイティブ・コード(マシン語)を生成し、高速に
実行する。
○(3)[古][計](DELPHI)アメリカのジェネラル・ビデオテクス
社(General Videotex Corporation)がサービスしたパソコン通
信。
アスキー・ネット(ASCII net)がゲートウェイした。
てるぷしこれ
【テルプシコレ】
◇Terpsichore
○[ギ神]歌と踊りをつかさどる女神。ミューズ(Nine Muses)の
一神。
参照⇒みゅーず(ミューズ)(1)
てるまいこすわん
【テルマイコス湾】
◇[希]Thermaikos Kolpos、[英]Salonika Bay/Gulf of Salon-
ica
○[地]⇒さろにかわん(サロニカ湾)
てるみどーる
【テルミドール】
◇[フ]Thermidor
○[暦]フランスの革命暦(Calendrier revolutionnaire)の第十
一月。
西暦7月19日からの30日間。
「熱月」とも呼ぶ。
参照⇒かくめいれき(革命暦)
◎ギリシア語の「熱い(thermos)+贈り物(doron)」から。
てるみどーるここのか
【テルミドール九日】
◇[フ]Journee du 9 Thermidor
○[歴]⇒てるみどーるはんどう(テルミドール反動)
てるみどーるのくーでたー
【テルミドールのクーデター】
◇[英]the coup d'Etat of Thermidor
○[歴]⇒てるみどーるはんどう(テルミドール反動)
てるみどーるのだいぎゃくさつ
【テルミドールの大虐殺】
○[歴]⇒てるみどーるはんどう(テルミドール反動)
★てるみどーるはんどう
【テルミドール反動】
○[歴]フランス革命末期、恐怖政治を行っていたジャコバン党
が国民公会の反対派によるクーデターによって処刑された事件。
1794. 7.27(寛政 6)、革命暦のテルミドール9日に行われた。
「テルミドールの大虐殺」,「テルミドールのクーデター」,「テ
ルミドール九日(ココノカ)」とも呼ぶ。
参照⇒かくめいれき(革命暦)
★てるみん
【テルミン】
◇theremin
○[楽]世界最初の電子楽器。
1920(大正 9)ロシアの音楽家テルメン(Lev Termen)(1896〜
1993)が発明。
「テレミン」とも呼ぶ。
てるめず
【テルメズ】
◇Termiz
○ウズベキスタン南東端、アフガニスタンとの国境の町。
アムダリヤ川(the Amu Darya River)の対岸はアフガニスタ
ン。
でるめんほるすと
【デルメンホルスト】
◇Delmenhorst
○ドイツ北西部、ニーダーザクセン州(Bundesland Niedersach-
sen)中央部の都市。
北緯53.05°、東経8.62°の地。
ブレーメン(Bremen)の西方に位置する。
〈人口〉
1987(昭和62)7万2,072人。
1990(平成 2)7万5,154人(概算)。
1995(平成 7)7万8,226人(概算)。
2002(平成14)7万6,284人(概算)。
てるもぴらい
【テルモピライ】
◇[希]Thermopylai、[英]Thermopylae
○[地]ギリシア中央部、ラミア(Lamia)の南東にある狭い峠。
南は絶壁、北方は海に臨む、長さ数キロメートルの隘路(アイロ)。
「テルモピレー」,「サーモピレー」とも呼ぶ。
◎BC. 480、スパルタ王レオニダス(Leonidas)が300名の兵士と
ともにペルシアの大軍を阻止しようとして戦い、全員が英雄的
な戦死を遂げた(テルモピライの戦い)。
◎「テルモ(thermo)」は「温泉」、「ピライ(pylai)」は「門」の意味。
参照⇒ぱいろん(パイロン)
てるもぴれー
【テルモピレー】
◇[希]Thermopylai、[英]Thermopylae(サーモピレー)
○[地]⇒てるもぴらい(テルモピライ)
てーるらいと
【テールライト】
◇[英]taillight
○[交]⇒てーるらんぷ(テールランプ)
てーるらんぷ
【テールランプ】
◇[英]tail lamp
○[交]列車・電車・自動車などの車体の後部に取り付けた赤色
の標識灯。
「テールライト(taillight)」,「尾灯(ビトウ)」とも呼ぶ。
参照⇒すとっぷらいと(ストップライト)(2)
てるりうむ
【テルリウム】
◇[英]tellurium
○[化]⇒てるる(テルル)
★てるる
【テルル】
◇[独]Tellur
○[化]非金属元素の一つ。硫黄に似た性質をもつ酸素族元素。
元素記号は「Te」、原子番号52。
「テルリウム([英]tellurium)」とも呼ぶ。
参照⇒ていねいし(手稲石),まっくあるぱいんせき(マックア
ルパイン石)
〈安定同位体〉
Te120・Te122・Te123(自然放射性元素)・Te124・
Te125・Te126・Te128・Te130。
〈人工放射性同位体:半減期〉
Te127:9.35時。
Te129:68,7分。
Te129m:34.1日。
Te132:77.7時。
てるれへしゅ
【テル・レヘシュ】
◇Tell el-Hesi/Tel el-Hesi
○[歴]パレスチナ北部、タボル山(Mount Tabor)の南東約5キ
ロメートルにある、初期青銅器時代から鉄器時代までの古代遺
跡(紀元前3千年〜紀元前1千年)。
◎『旧約聖書』に現れる都市アナハラト(Anaharath)と同定さ
れている。
参照⇒いさかるぞく(イサカル族)
てーるろーたー
【テールローター】
◇[英]tail rotor
○[空]ヘリコプターの後部回転翼。
主回転翼(main rotor)で機体が回転することを抑制している。
てれあさ
【テレ朝】
○[放]テレビ朝日の略称。
⇒てれびあさひ(テレビ朝日)
でれおつ
【デレオツ】
◇[トルコ語]dereotu
○[植](トルコ語で)ディル([英]dill)。
⇒[1]でぃる(ディル)
でれき
【デレキ】
○[俗]⇒[1]でれっき(デレッキ)
でれげーしょん
【デレゲーション】
◇[英]delegation
○代表団・派遣団。
「デリゲーション」とも呼ぶ。
てれごにー
【テレゴニー】
◇[英]telegony、[独]Telegonie
○[生]感応遺伝・先夫遺伝。
女性の再婚後、その子供が先夫に似ているといわれること。
◎畜産家に信じられていた俗説で、前に交わった雄の特徴が、
のちに別の雄との間に生れた子にも遺伝するとされていた。
現在は根拠がないと否定されている。
人間の場合は、先夫の子供などからの獲得形質で遺伝ではな
い。
[1]てれさ
【テレサ】
◇Santa Teresa de Jesus
○[人]スペインの聖女(1515〜1582)。アビラ(Avila)生れ。
カルメル会修道院を改革。
[2]てれさ
【テレサ】
◇Agnes Teresa
○[人]カトリック修道女(1910. 8.26〜1997. 9. 5)。本名はア
グネス・ゴンジャ・ボジャジュ(Agnes Gonxha Bojaxhiu)。ユ
ーゴスラビア(現:マケドニア)スコピエ(Skopje)生れ。
インドのカルカッタ(現:コルカタ)で貧民・孤児・病人の救
済に生涯をささげる。
1979(昭和54)ノーベル平和賞を受賞。
2003.10.19(平成15)福者(Blessed)に列席。
通称は「マザー・テレサ(Mother Teresa)」。
参照⇒ふくしゃ(福者)(2)
てれしこわ
【テレシコワ】
◇Valentina Vladimirovna Tereshkova(ワレンチナV.テレシ
コワ)
○[人]世界初の女性飛行士(1937. 3. 6〜)。
1963. 6.16(昭和38)旧ソ連のボストーク計画の最後の6号に
単身乗り込み、A−1ロケットによってバイコヌール宇宙基地
から打ち上げられ、宇宙を飛行。宇宙から「ヤー・チャイカ(Ya
Chaika)(私はカモメ)」という言葉を送ってきた。2日前に打ち
上げられたボストーク5号(飛行士ブイコフスキー)と5キロメ
ートルまで近づくランデブーを行った。約3日間70時間50分の
地球を48周(orbits)する飛行を終え、ウラル地方南部に降下。
1963.11. 3(昭和38)ボストーク3号の飛行士アンドリアン・
ニコラエフ(Andriyan G.Nikolayev)少佐と結婚。
2011.12.(平成23)ロシア下院選で当選。
てれすこーぷ
【テレスコープ】
◇[英]telescope、[蘭]Telescoop
○⇒ぼうえんきょう(望遠鏡)
てれたま
【テレ玉】
○[俗][放]テレビ埼玉の略称。
[1]でれっき
【デレッキ】
○(1)[俗](北海道・東北方言で)石炭ストーブの火掻き棒。
金属製で先端がカギのように曲り、ストーブのロストル(火
格子)に引っ掛けて動かし、石炭の燃え殻(ガラ)を落とす道具。
また、蓋(フタ)を外したり、空気穴の開閉にも使用する。
「デレキ」とも呼ぶ。
参照⇒じゅうのう(十能),だるますとーぶ(ダルマストーブ,
達磨ストーブ)
◎語源は英語の"the rake"の訛(ナマ)りとも。
○(2)[俗](転じて)石炭ストーブの火鋏(ヒバサミ)。
[2]でれっき
【デレッキ】
◇[英]derrick
○⇒でりっく(デリック)
てれとう
【テレ東】
○[俗][放]テレビ東京の略称。
★てれぱしー
【テレパシー】
◇[英]telepathy
○(1)[心]精神感応。
○(2)[心]精神感応術。
てれぱしすと
【テレパシスト】
◇[英]telepathist
○(1)[心]テレパシー能力者。
「テレパス(telepath)」とも呼ぶ。
○(2)[心]テレパシー研究者。
てれぱす
【テレパス】
◇[英]telepath
○[心]テレパシー能力者。
「テレバシスト(telepathist)」とも呼ぶ。
でればれっじんぐ
【デレバレッジング】
◇[英]deleveraging
○[経]債務圧縮。
⇔ればれっじ(レバレッジ)(4)
てれび
【テレビ】
◇[英]television/TV、[中]dianshi(電視)
○(1)[放]画像を電気信号に変換して送信し、受信側で画像と
して再現する放送・通信の方式。
電気信号への変換はアナログ式とデジタル式がある。
送信は電波などの無線やケーブルによる有線によるものがあ
る。
一般放送のほか、電子会議などの通信、遠隔監視などに用い
られる。
「テレビジョン」とも呼ぶ。
◎「テレビ」は「テレビジョン」の和略語で、米英での略称は「T
V」。
アメリカなどでは「チューブ(tube)」,「ブーブチューブ(boob
tube)」とも呼ぶ。
◎テレビカメラ,カラーテレビ
◎1926(大正15)イギリスのベアード(John Logie Baird)が実用
的な実験に成功。
1936(昭和11)ロンドンでテレビの正式放送を開始。
◎1928.10.28(昭和 3)高柳健次郎が神田の電気学校でテレビジョ
ンの公開実験を実施。
1940. 4.13(昭和15)NHK、開催中の電波展(日本橋三越)で
テレビ・ドラマ『夕餉前(ユウゲマエ)』を初実験放送。
1953. 2. 1(昭和28)NHK、東京地区のテレビ放送を開始。
放送時間は1日4時間、受信料200円。受像機は国産17インチ
で15万円、20インチで18万円。街頭テレビが主流で、設置はレ
ストランや商店の客寄せ用。
1953. 8.28(昭和28)日本テレビ、民放初の本放送を開始。
1954(昭和29)群馬県伊香保でケーブル・テレビが開始。
1957.12.28(昭和32)NHKと日本テレビ、カラーテレビ実験
局(VHF)を開局。
1958. 5.16(昭和33)テレビ受信契約者数が100万を突破。
1959. 1.10(昭和34)NHK教育テレビ、開局。
1959. 2. 1(昭和34)日本教育テレビ(現:テレビ朝日)、開局。
1959. 3. 1(昭和34)フジテレビ、開局。
1960. 4.30(昭和35)ソニー、世界初のトランジスタテレビを
発売。8インチ、6万9,800円。
1960. 9.10(昭和35)カラーテレビ、本放送開始。
1962. 3. 1(昭和37)テレビ受信契約者数が1千万を突破。
1963.11.23(昭和38)日米間のテレビ宇宙中継実験に成功、ケ
ネディ大統領暗殺のニュースを受信する。
1971(昭和46)NHK総合、全番組をカラー化。
○(2)[電](television set)テレビジョンの画像を再生する装
置。
「テレビジョン受像機」,「テレビジョン受信機」,「テレビ受像
機」,「テレビジョン」とも呼ぶ。
てれびあさひ
【テレビ朝日】
○[放]東京の民間テレビ局。アナログ第10チャンネル、デジタ
ル第5チャンネル。
略称は「テレ朝(アサ)」。
◎2003.10. 1(平成15)全国朝日放送株式会社から株式会社テレ
ビ朝日に改称。
てれびじゅぞうき《てれびじゆざうき》
【テレビ受像機】
◇[英]television set
○[放]⇒てれび(テレビ)(2)
てれびじょん
【テレビジョン】
◇[英]television
○[放]⇒てれび(テレビ)
てれびじょんじゅしんき
【テレビジョン受信機】
◇[英]television set
○[放]⇒てれび(テレビ)(2)
てれびじょんじゅぞうき《てれびじよんじゆざうき》
【テレビジョン受像機】
◇[英]television set
○[放]⇒てれび(テレビ)(2)
てれびじょんせっと
【テレビジョンセット】
【テレビジョン・セット】
◇[英]television set
○[放]テレビ受像機。
⇒てれび(テレビ)(2)
てれふぉん
【テレフォン】
◇[英]telephone、[独]Telefon
○[通]⇒でんわ(電話)
てれふたるさん
【テレフタル酸】
◇[英]terephthalic acid
○[化]フタル酸の位置異性体。パラ位に2個のカルボキシル基
(−COOH)をもつ芳香族カルボン酸(aromatic carboxylic
acid)。
分子式はC6H4(COOH)2。白色の結晶で、300℃以上にな
ると昇華する。
工業的にはパラ・キシレン(p−キシレン)を酸化して製造す
る。
合成繊維ポリエステル(ポリエチレン・テレフタラート)やペッ
トボトルの主原料。
◎PTA(purified terephthalic acid):高純度テレフタル酸。
てれぽーてーしょん
【テレポーテーション】
◇[英]teleportation
○[心]念力(ネンリキ)によって自分自身や物体を遠くへ移動させる
こと。
単に「テレポート」とも呼ぶ。
参照⇒さいこきねしす(サイコキネシス)
てれぽーと
【テレポート】
◇[英]teleport
○(1)[通]通信衛星を使って地域社会の通信ネットワークを行
う地上通信センター(基地)。
○(2)[心]⇒てれぽーてーしょん(テレポーテーション)
てれまかしー
【テレマカシー】
◇[マレー語]terima kasih(テリマーカシ)
○⇒てりまかしー(テリマカシー)
てれまかす
【テレマカス】
◇[英]Telemachus
○(1)[ギ神]⇒てれまこす(テレマコス)
○(2)[歴][軍]イギリス海軍の潜水艦(P321)。
◎1943. 6.19(昭和18)進水。
1943.10.25(昭和18)就役。
1944. 7.14(昭和19)マラッカ海峡で浮上航行中の日本海軍の
潜水艦伊166を撃沈。
★てれまーく
【テレマーク】
◇[独]Telemark、[英]telemark
○(1)[運]スキーの回転技術の一つ。
○(2)[運]スキーのジャンプ競技で、足を前後にする着地姿勢。
◎ノルウェーの地名から。
参照⇒てーれまーくけん(テーレマーク県)
てーれまーくけん
【テーレマーク県】
◇[ノルウェー語]Telemark Fylke、[英]Telemark County
○ノルウェー南部の県。
県都はシーエン(Skien)。
「テレマルク県」とも呼ぶ。
〈面積〉
1万5,299.21平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)16万5,732人(11月3日現在)。
2005(平成17)16万6,337人(1月1日現在)。
2011(平成23)16万9,185人(1月1日現在)。
てれまこす
【テレマコス】
◇[希]Telemachos
○[ギ神]オデュッセウス(Odysseus)とペネロペ(Penelope)との
息子。親孝行な青年。
父の死後、父の前妻キルケー(Kirke)と結婚。
「テレマカス([羅]Telemachus)」とも呼ぶ。
参照⇒おでゅっせうす(オデュッセウス),ぺねろぺ(ペネロペ)
(1),めんとる(メントル)
てれまるくけん
【テレマルク県】
◇[ノルウェー語]Telemark Fylke、[英]Telemark County
○⇒てーれまーくけん(テーレマーク県)
てれみん
【テレミン】
◇theremin
○[楽]⇒てるみん(テルミン)
てれめーたー
【テレメーター】
◇[英]telemeter
○[通]測定データを収集・記録し、遠距離の上位システムに電
送する装置。
デジタル変換された測定量や、スイッチなどのデジタル信号
を収集・記録し、コンピュータなどに電送するもの。
簡単なデータ処理も行い、データの表示や信号を出力して制
御も行うことができる。
オートメーションなどの産業装置・原子力産業、天候や宇宙
などの各種観測装置、交通システム・医療機器などの幅広い分
野で使用されている。
「遠隔測定器」,「遠隔測定装置」とも呼ぶ。
参照⇒ぽーりんぐ(ポーリング)(2)
てれめーとりー
【テレメートリー】
◇[英]telemetry
○[通]遠隔測定法。
参照⇒てれめーたー(テレメーター)
てれもーと
【テレモート】
◇[西]terremoto
○[地](スペイン語で)地震。
⇒じしん(地震)
てれやー
【テレヤー】
◇[トルコ語]tereyag
○[食](トルコ語で)バター([英]butter)。
⇒ばたー(バター,牛酪)
てれんそう
【テ連送】
○[歴][軍]モールス信号の「テ(・−・−−)」を連打すること。
旧日本陸海軍の軍用機が敵機を発見したときに打電する合図。
参照⇒とれんそう(ト連送)
てろ
【テロ】
○(1)([独]Terror)テロルの和略語。
⇒てろる(テロル)
○(2)([英]terrorism)テロリズムの和略語。
⇒てろりずむ(テロリズム)
でろ
【デロ】
◇[学]Populus maximowiczii
○[植]⇒どろのき(ドロノキ,白楊,泥の木)
でーろ
【デーロ】
◇[西]-dero/-dera
○[接尾辞](スペイン語で)「可能性・位置・器具」などを表す語
形成要素。
◎カサデーロ(casadero):結婚適齢期の。
アセデーロ(hacedero):実行可能な。
タパデーラ(tapadera):フタ(蓋)。
ボンバルデーロ(bombardero):爆撃機。
でろいてる
【デ・ロイテル】
◇De Ruyter
○[歴][軍]オランダ海軍の軽巡洋艦。
◎1935. 5.11(昭和10)進水。
1942. 2.26(昭和17)スラバヤ沖海戦で日本海軍第五戦隊の魚
雷攻撃により翌日撃沈。カレル・ドールマン(Karel Doorman)
提督(少将)、戦死。
てろそちほう《てろそちはふ》
【テロ措置法】
○[俗][法]⇒てろたいさくとくべつそちほう(テロ対策特別措
置法)
てろたいさくしえんほう《てろたいさくしゑんはふ》
【テロ対策支援法】
○[俗][法]⇒てろたいさくとくべつそちほう(テロ対策特別措
置法)
★てろたいさくとくべつそちほう《てろたいさくとくべつそちはふ》
【テロ対策特別措置法】
○[法]アフガニスタンでのテロ掃討作戦に協力するために制定
された法律。
「テロ対策支援法」,「テロ特措法」とも呼ぶ。
◎2001. 9.(平成13)同時多発テロ、発生。
2001.11.(平成13)2年間の時限立法として成立。
2003. 2.(平成15)閣議、アメリカ・イギリスのイラク攻撃準
備に伴い、燃料補給活動の対象国をドイツ・フランス・ニュー
ジーランドを追加決定(5ヶ国)。
2003. 3.11(平成15)閣議、燃料補給活動の対象国をイタリア
・オランダ・スペインにも拡大(8ヶ国)。
2003. 3.24(平成15)海上自衛隊、インド洋で初めてイタリア
海軍駆逐艦に燃料補給を実施。
2003. 3.28(平成15)閣議、燃料補給活動の対象国をカナダ・
ギリシアにも拡大(10ヶ国)。
2003. 4. 4(平成15)閣議、補給支援活動の期限を5月19日か
ら11月1日まで延長する方針を決定(3回目)。閣議決定は5月。
2003.10.10(平成15)参議院本会議で期限を11月1日から1年
間延長する改正法を可決・成立。
2004.10.26(平成16)閣議、海上自衛隊のインド洋への派遣を
2005. 5. 1まで半年間の延長決定(6回目)。艦船搭載ヘリコプ
ター用燃料と飲料水の提供を任務に新規追加。
2005. 4.14(平成17)自由民主党・公明党の与党、5月1日の
期限を11月1日までとする半年間延長を了承(7回目)。21日、
首相官邸の安全保障会議で決定。22日、閣議決定。
2005.10.26(平成17)参議院本会議で期限を11月1日から1年
間延長する改正法を可決・成立。
2006.10.26(平成18)参議院本会議で1年間延長する改正法を
可決・成立。
2007.11. 1(平成19)期限切れとなり失効。
2008. 1.11(平成20)新テロ対策特別措置法(1年間の時限立
法)が参議院本会議で否決され、同日衆議院本会議で再可決さ
れて成立。15日に公布、即日施行。
てろだくてぃる
【テロダクティル】
◇[英]pterodactyl
○[古生]⇒よくりゅうるい(翼竜類)
てろっぷ
【テロップ】
◇[英]telop
○[TV]カメラを通さずに直接テレビ画面に文字・図形・写真
などを移し出す装置。または、その文字・図形・写真。
参照⇒すーぱーいんぽーず(スーパーインポーズ)(4)
◎"Television opaque projector"の略称で、もと商標名。
てろめあ
【テロメア】
◇[英]telomere
○[生]真核生物の染色体末端の領域、または構造。
染色体がほぐれるのを防いでいると考えられている。
正常な細胞のテロメアは、細胞分裂のたびに末端部分が完全
には複製されずに減少する。これが細胞の老齢化や腫瘍化と関
連していると言われ、テロメアが完全になくなったときにその
細胞は死滅するとされる。
「末端小粒」とも呼ぶ。
参照⇒てろめらーぜ(テロメラーゼ)
てろめらーぜ
【テロメラーゼ】
◇[独]Telomerase
○[生]ガン細胞に存在する酵素。
一般の正常な細胞には存在せず、染色体の複製でテロメアの
構造が失われると修復し、ガン細胞を増殖・長生きさせている。
このことから、ガンの診断や、テロメラーゼの抑制遺伝子に
よる遺伝病などの治療法の研究・開発が行われている。
また、老化現象を解明する研究もなされている。
参照⇒てろめあ(テロメア)
でろやなぎ
【デロヤナギ】
◇[学]Populus maximowiczii
○[植]⇒どろのき(ドロノキ,白楊,泥の木)
★てろりずむ
【テロリズム】
◇[英]terrorism
○
略称は「テロ」。
参照⇒はくしょくてろ(白色テロ)
◎1993(平成 5)アメリカ国務省は、キューバ・イラン・イラク
・リビア・北朝鮮・スーダン・シリアの7ヶ国を国際テロ支援
国(state sponsors of terrorism)(別称、ならず者国家)と判
断。
てろる
【テロル】
◇[独]Terror(恐怖)、[露]terror、[英]terror(テラー)
○(1)[政]あらゆる暴力手段を直接的・間接的に行使し、また
その脅威に訴えて敵対者を威嚇(イカク)すること。
略称は「テロ」。
○(2)[歴]無政府主義者などが行う、流血的な革命手段・行為。
「赤色テロ」とも呼ぶ。
参照⇒はくしょくてろ(白色テロ)
でろんぎ
【デロンギ】
◇[登録商標]DeLonghi
○[経]イタリアの総合家電製造会社。
◎2007. 9. 8(平成19)東京の代官山に直営店を開店。
でわ《では》
【出羽】
◇[日]Dewa
○[歴]旧国名。東山道の一国。
712(和銅 5)設置。
1868(明治元)羽前(ウゼン)と羽後(ウゴ)の2国に分かれ、現在
は山形県と秋田県となる。
「羽州(ウシュウ)」,「いでわ(出羽)」とも呼ばれる。
参考⇒うぜん(羽前),うご(羽後)
◎陸奥(ミチノク,ムツ)と併称して「奥羽(オオウ)」と呼ぶ。
でわさんざん《ではさんざん》
【出羽三山】
○[地]山形県にある、羽黒山(ハグロサン)・月山(ガッサン)・湯殿山
(ユドノサン)の総称。
羽黒山から月山を経て湯殿山に至る山岳信仰の道がある。
参照⇒さんざん(三山)
でわさんざんじんじゃ《ではさんざんじんじや》
【出羽三山神社】
○山形県東田川郡(ヒガシタガワグン)羽黒町(ハグロマチ)東部の羽黒山
(ハグロサン)山頂にある神社。
右に出羽神社、中央に月山神社、左に湯殿山神社を祀(マツ)り、
神仏習合から出羽神を観音菩薩、月山神を阿弥陀如来、湯殿山
神を大日権現とする。
「出羽神社」,「羽黒山神社」とも呼び、旧称は「羽黒山権現」。
でわじんじゃ《ではじんじや》
【出羽神社】
○(1)⇒でわさんざんじんじゃ(出羽三山神社)
○(2)岩手県水沢市、羽黒山(ハグロサン)にある神社。
◎2005. 9.17(平成17)蝦夷(エミシ)の英雄の阿弖流為母禮(アテル
イ・モレ)慰霊碑を除幕。
でわすぐん
【デワス郡】
◇[英]Dewas District
○⇒でわすけん(デワス県)
でわすけん
【デワス県】
◇[英]Dewas District
○インド中央部、マディヤ・プラデシュ州(Madhya Pradesh
State)南西部の県。西部をインドール県(Indore District)に
接する。
「デワス郡」とも呼ぶ。
でわふじ《ではふじ》
【出羽富士】
◇[日]Dewa Fuji
○[地]鳥海山の別称。
⇒ちょうかいさん(鳥海山)
てわんてぺくちきょう《てわんてぺくちけふ》
【テワンテペク地峡】
◇[英]Isthmus of Tehuantepec
○[地]メキシコ南東部にある、北をメキシコ湾の入江キャンペ
チェ(Bay of Campeche)、南を太平洋のテワンテペク湾(Gulf of
Tehuantepec)に挟(ハサ)まれた地峡。
[1]てん
【テン】
◇[中]Dian
○中国雲南省(ウンナンショウ)の別称。
⇒うんなんしょう(雲南省)
◎漢字で「(三水偏+「眞」)」と書く。
[2]てん
【テン】
◇[中]Tian
○中国新疆(シンキョウ)ウイグル自治区のホータン(Khotan)(和田)
の別称。
⇒ほーたんし(ホータン市,和田市)
◎漢字で「(「門」構+「眞」)」と書く。
★てん
【テン】
【貂】
【黄鼬】
○[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)イタチ科(Mustelidae)の哺
乳類。
◎ドイツ語で「マルダー(Marder)」。
★[1]てん
【天】
○(1)そら(空)・大空・天空。
○(2)[天]地球を取り巻く空間。
○(3)天地万物の主宰者・造物主。神・天帝。
◎軍歌『日本陸軍』:天に代りて不義を討つ。
○(4)天命・運命。
○(5)生まれつき・天性。
○()
★[2]てん
【天】
○(1)[仏]仏法守護の神々。
○(2)[仏]仏法守護神の八部衆(ハチブシュウ)の一つ。神々が住む領
域。
欲界六天・色界十八天・無色界四天に大別される。
著名な天は、四天王・帝釈天(タイシャクテン)・兜率天(トソツテン)・他
化自在天(タケジザイテン)(欲界天)・梵天(ボンテン)・色究竟天(シキクキョ
ウテン)(無色界天)などで、仏画・彫刻に頻出する。
参照⇒はちぶしゅう(八部衆),ごすい(五衰)
〈欲界六天(下位)〉
< 1>四大王衆天(シダイオウシュテン)。
< 2>三十三天(サンジュウサンテン)。
< 3>夜摩天(ヤマテン)。
< 4>覩史多天(トシタテン)。
< 5>楽変化天(ラクヘンゲテン)。
< 6>他化自在天(タケジザイテン)。
〈色界十八天(中位)〉
< 1>梵衆天(ボンシュテン)。
< 2>梵輔天(ボンホテン)。
< 3>大梵天(ダイボンテン)。
< 4>少光天(ショウコウテン)。
< 5>無量光天(ムリョウコウテン)。
< 6>極光浄天(ゴクコウジョウテン)。
< 7>少浄天(ショウジョウテン)。
< 8>無量浄天(ムリョウジョウテン)。
< 9>遍浄天(ヘンジョウテン)。
<10>無雲天(ムウンテン)。
<11>福生天(フクショウテン)。
<12>広果天(コウカテン)。
<13>無想天(ムソウテン)。
<14>無煩天(ムボンテン)。
<15>無熱天(ムネツテン)。
<16>善現天(ゼンゲンテン)。
<17>善見天(ゼンケンテン)。
<18>色究竟天(シキクウキョウテン)。
無想天を除いて「色界十七天」とすることもある。
〈無色界四天(上位)〉
< 1>空無辺処(クウムヘンショ)。
< 2>識無辺処(シキムヘンショ)。
< 3>無所有処(ムショウショ)。
< 4>非想非非想処(ヒソウヒヒソウショ)。
でんあんほう《でんあんはふ》
【電安法】
○[法]電気用品安全法の略称。
てんあんもん
【天安門】
◇[中]Tianan-men
○中国の首都北京市(ペキンシ)にある故宮の正門。
北に旧紫禁城正門の午門、南に内城の正陽門がある。
現在は高さ6メートル、幅4.6メートルの毛沢東の肖像画が
掲げられている。
◎1417(応永24)承天門として建設。
1651(慶安 4)天安門と改称。
1988. 1. 1(昭和63)城楼が一般市民に開放。
2012. 1. 1(平成24)城楼の観礼台が一般市民に開放。
◎天安門広場:東西800メートル・南北500メートル。
てんあんもんじけん
【天安門事件】
○(1)[歴]1976. 4. 5(昭和51)中国の北京(ペキン)天安門広場で
故周恩来(シュウ・オンライ)首相追悼をめぐって起きた民衆騒乱(ソウラン)
事件。
人民英雄記念碑に捧げられた花輪を当局が撤去。これを数万
人の群衆が抗議して軍・警察と衝突。
「四・五運動(Xi-Wu Yundong)」とも呼ぶ。
◎のち、革命的行動と評価された。
○(2)[歴]1989. 6. 4(平成元)天安門広場を占拠していた学生
らを武力鎮圧した民主化運動の弾圧事件。
4月、胡耀邦(コ・ヨウホウ)前総書記の追悼集会を契機に、学生や
知識人が民主化を求めて天安広場を占拠。運動は全国に拡大。
運動への対応から指導部内で権力闘争となり、運動に理解を
示す改革派の趙紫陽(チョウ・シヨウ)総書記は解任。
北京に戒厳令が敷(シ)かれ、反革命暴乱として当局・人民解
放軍により武力鎮圧された。
◎中国政府の発表では事件で319人が死亡。
てんいあーるえぬえー
【転移RNA】
◇[英]transfer RNA
○[生]⇒とらんすふぁーあーるえぬえー(トランスファーRN
A)
でんいさけい《でんゐさけい》
【電位差計】
◇[英]potentiometer
○[電]⇒ぽてんしおめーたー(ポテンシオメーター)
てんいち
【天一】
○(1)([中]Tianyi)中国で、星の名前。
天帝のいる紫微宮(シビキョウ)のかたわらにあって、天帝をたす
け、戦闘をつかさどる。また人の吉凶を知るといわれる。
参照⇒しび(紫微)(1)
○(2)[暦]天一神(テンイチジン)の略称。
⇒なかがみ(中神,天一神)
○(3)[暦]天一天上の略。
⇒てんいちてんじょう(天一天上)
◎天一太郎
★てんいちごうさくせん《てんいちがうさくせん》
【天一号作戦】
○[歴]第二次世界大戦末期、旧日本海軍が策定した秘匿作戦。
アメリカ軍が南西諸島方面へ来襲することを想定した沖縄水上
特攻作戦。
◎1945. 3.24(昭和20)アメリカ海軍、沖縄本島南部に艦砲射撃
を開始。
1945. 3.25(昭和20)天一号作戦警戒を発令。
1945. 3.26(昭和20)作戦、発動。
1945. 4. 1(昭和20)アメリカ軍、沖縄本島の上陸作戦開始。
1945. 4. 6(昭和20)戦艦大和(ヤマト)、巡洋艦矢矧(ヤハギ)、対
空駆逐艦冬月(フユヅキ)・涼月(スズツキ)、駆逐艦朝霜(アサシモ)・初霜
(ハツシモ)・磯風(イソカゼ)・雪風(ユキカゼ)などが沖縄上陸を阻止(ソシ)
に向けて呉港・徳山港などから豊後水道に出航。
てんいちじん
【天一神】
○[暦]⇒なかがみ(中神,天一神)
てんいちたろう《てんいちたらう》
【天一太郎】
○[暦]江戸時代の俗信で、その年の最初の天一天上の最初の日。
この日の天候でその年の豊凶を占う。
この日に雨が降るとその後の天候がよくないといわれる。
◎「太郎」は「初め」の意味。
てんいちてんじょう《てんいちてんじやう》
【天一天上】
○[暦]民間暦で、天一神(ナカガミ)が天に上っている16日間。
癸巳(ミズノトミ)の日から戊申(ツチノエサル)の日まで。
参照⇒なかがみ(中神,天一神),てんいちたろう(天一太郎)
でんヴぁー
【デンヴァー】
◇Denver
○⇒でんばー(デンバー)
でんえい
【電影】
◇[中]dianying
○[映](中国語で)映画。
◎テレビは「電視(dianshi)」。
てんえいむら
【天栄村】
◇[日]Tenei Mura/Ten'ei Mura
○福島県中南部、岩瀬郡(イワセグン)西部の村。
二岐(フタマタ)温泉がある。
てんえん《てんゑん》
【天園】
◇[日]Tenen/Ten'en
○[地]神奈川県鎌倉市にある山。標高159メートル。
でんえんちょうふ《でんゑんてうふ》
【田園調布】
◇[日]Denenchofu/Den'enchofu
○(1)東京都南東部、大田区(オオタク)北西部の地名。北部・西部
を世田谷区、南西部を神奈川県川崎市に隣接。
田園調布1〜5丁目のほか、田園調布本町(ホンチョウ)と田園調
布南(ミナミ)がある。
○(2)[交]⇒でんえんちょうふえき(田園調布駅)
でんえんちょうふえき《でんゑんてうふえき》
【田園調布駅】
○(1)[交]東京都大田区(オオタク)田園調布にある東急東横線の駅。
自由が丘(ジユウガオカ)駅(目黒区)と多摩川(タマガワ)駅の間。
○(2)[交]東急目黒線の駅。
奥沢(オクサワ)駅(目黒区)と多摩川駅の間。
でんえんとし《でんゑんとし》
【田園都市】
◇[英]garden city
○(1)田畑や草木の緑が豊富に見られ、田園の趣を多く残して
いる都市。
○(2)大都市近郊の田園地帯に都市と田園の長所を兼備させて、
計画的に建設された都市。
参照⇒らーばんちいき(ラーバン地域)
◎1898(明治31)イギリスのハワード(Ebenezer Howard)が提案
した理想都市。
てんが
【テンガ】
◇[インドネシア語]tengah
○半分・真ん中・中央・中部。
「テンガー」とも呼ぶ。
[1]てんが
【天河】
○[天]⇒[1]ぎんが(銀河)
[2]てんが
【天河】
◇[中]Tianhe
○[計]中国のスーパーコンピューター。
参照⇒すーぱーこんひゅーたー(スーパーコンピューター)
◎2010. 7.(平成22)中国国防科学技術大学が開発した天河1号
A、運用開始。
2010.11.(平成22)250,7テラフロップスを達成し世界第1位
となる。
てんがー
【テンガー】
◇[インドネシア語]tengah
○⇒てんが(テンガ)
てんかい《てんくわい》
【天絵】
◇[中]
○[宇]中国の資源探査・測量衛星。
◎2010. 8.24(平成22)酒泉衛星発射センターから長征打ち上げ
ロケットで打ち上げ。
★てんがい
【天蓋】
○(1)仏像の上部を飾る仏具の一種。
円蓋(エンガイ)・方蓋(ホウガイ)などがあり、またそれを重ねるこ
ともある。
「宝蓋(ホウガイ)」,「きぬがさ(衣笠,絹傘,華蓋,蓋,繖)」とも呼ぶ。
参照⇒きゃのぴー(キャノピー)(1),こうはい(光背)
○(2)虚無僧(コムソウ)が用いる筒形で窓のある深編笠(フカアミガサ)。
イグサ(藺草)製。
参照⇒こむそう(虚無僧)
○(3)僧侶の隠語でタコ(蛸)の別名。
⇒たこ(タコ,蛸,章魚,鮹)
てんがい
【碾磑】
◇「碾」,「磑」はともに臼(ウス)のこと。
○水力で回して粉をひく石臼(イシウス)。
「みずうす」とも呼び、『日本書紀』によれば 610[推古18]高
麗王の命により来朝した曇徴(ドンチョウ)が伝えたとされる。
てんがいこどく
【天涯孤独】
○広い世の中に身寄りが一人もいないこと。
参照⇒こどく(孤独)
◎天涯孤独の身の上
てんがいてんがすでん
【天外天ガス田】
◇[英]Tianwaitian Gas Field
○東シナ海の日中中間線近くにある、中国が開発している天然
ガス田の一つ。最も中国寄り。
日本名は「樫(カシ)ガス田」。
参照⇒しゅんぎょうがすでん(春暁ガス田)
◎2005. 9.20(平成17)中国、生産を開始。中川昭一経済産業大
臣、掘削施設からフレア(炎)が出たことを確認したと発表。
でんかいでんりょうけい《でんかいでんりやうけい》
【電解電量計】
○[電]⇒でんりょうけい(電量計)
でんかいにさんかまんがん《でんかいにさんくわまんがん》
【電解二酸化マンガン】
◇[英]Electrolytic Manganese Dioxide
○[化]⇒いーえむでぃ(EMD)
でんかいはっこう《でんかいはつくわう》
【電界発光】
◇[英]electroluminescence
○[電]⇒えれくとろるみねんす(エレクトロルミネセンス,エレ
クトロ・ルミネセンス)
てんがいばな
【天蓋花】
○[植]ヒガンバナの別称。
⇒ひがんばな(ヒガンバナ,彼岸花,石蒜)
てんかさんだいあだうち
【天下三大仇討ち】
【天下三大仇討】
○[歴]⇒さんだいあだうち(三大仇討ち,三大仇討)
てんがちゃや
【天下茶屋】
◇[日]Tengachaya
○(1)大阪府大阪市南西部の西成区(ニシナリク)の地域名。
「でんがぢゃや(天下茶屋)」とも呼ぶ。
◎地名としては天下茶屋・天下茶屋東(ヒガシ)・天下茶屋北(キタ)
がある。
西成区には萩之茶屋(ハギノチャヤ)もある。
○(2)[交]⇒てんがちゃやえき(天下茶屋駅)
てんがぢゃや
【天下茶屋】
◇[日]Tengajaya
○⇒てんがちゃや(天下茶屋)(1)
てんがちゃやえき
【天下茶屋駅】
○(1)[交]大阪府大阪市西成区(ニシナリク)にある、南海本線の駅。
新今宮(シンイマミヤ)駅と岸里玉出(キシノサトタマデ)駅の間。
○(2)[交]南海高野線の駅。
萩ノ茶屋(ハギノチャヤ)駅と岸里玉出駅の間。
○(3)[交]大阪市営地下鉄堺筋線の駅。
動物園前(ドウブツエンマエ)駅の次で、ターミナル駅(終点)。
◎阪堺電軌阪堺線には北天下茶屋(キタテンガチャヤ)駅がある。
阪堺電軌]上町線には東天下茶屋(ヒガシテンガチャヤ)駅がある。
南海汐見橋線には西天下茶屋(ニシテンガチャヤ)駅がある。
★てんがぢゃやのあだうち
【天下茶屋の仇討ち】
【天下茶屋の仇討】
【殿下茶屋の仇討】
○[歴]1609(慶長14. 3.)大阪の天下茶屋で行われた仇討ち事件。
宇喜多(浮田)秀家の家老林玄蕃が同家中の当麻三郎右衛門に
闇討ちにされ、玄蕃の子の林重次郎・源三郎兄弟が父の仇(カタキ)
を探したが、途中で重次郎は重病で返(カエ)り討ちにあう。
天下茶屋で源三郎は忠僕(チュウボク)鵤(イカルガ)幸右衛門の助力
により仇討ちを達成できた。
てんかとう《てんくわたう》
【転化糖】
◇[英]invert sugar
○[食]蔗糖(ショトウ)から得られるブドウ糖(葡萄糖)と果糖(カトウ)
の等量混合物。
蔗糖(スクロース)を希酸またはインベルターゼ(Invertase)
(転化酵素)の作用で加水分解して作る。
蔗糖より甘味が強く、消化吸収も良い。
主に菓子や食品の製造に用いられる。
参照⇒いせいかとう(異性化糖),えきとう(液糖)
てんかとり
【天下取り】
○(1)天下の政権を取ること。
○(2)また、その人。
「天下人(てんかびと,てんかにん)」とも呼ぶ。
てんかにん
【天下人】
○⇒てんかびと(天下人)
てんかのほうとう《ほうたう》
【天下の宝刀】
○[俗]「伝家の宝刀」の誤用。
⇒でんかのほうとう(伝家の宝刀)
でんかのほうとう《でんかのほうたう》
【伝家の宝刀】
○(1)代々家宝として伝わっている名刀。
○(2)(転じて)いざという時以外は使わない、思い切った手段
・取って置きの物など。強力な切り札。
「天下の宝刀」とも呼ぶ。
◎伝家の宝刀を抜く
でんかのりあいじけん《でんかのりあひじけん》
【殿下乗合事件】
○[歴]平安末期、1170(嘉応 2. 7.)平重盛(シゲモリ)の子の資盛
(スケモリ)が路上で摂政藤原基房(モトフサ)の車に行き会ったとき、下
馬をしなかったことで基房に辱めを受けた事件。
重盛は父の平清盛(キヨモリ)に報復を諌めるが、清盛は基房に徹
底的報復をした。
◎その以前、1166(永万 2)に基房の兄基実が亡くなり、その子
(近衛)基通が幼少であったため基房は摂政・氏長者となる。し
かし、基実の未亡人盛子は清盛の娘であり、清盛が摂関家領の
大半を基通に与え、基房には僅かしか譲らず、基房と清盛は対
立していた。
てんかびと
【天下人】
○天下の政権を取った人。
「てんかにん(天下人)」,「天下取り」とも呼ぶ。
てんかふん《てんくわふん》
【天花粉】
【天瓜粉】
○キカラスウリ(黄烏瓜)の根から採(ト)った白色の澱粉(デンプン)。
皮膚に散布して、汗疹(あせも)・ただれの予防などに用いる。
また、化粧用とする。
参照⇒あせしらず(汗知らず)
◎夏の季語。
てんかまる
【天下丸】
○[歴][海]安宅丸の別称。
参照⇒あたけぶね(安宅船)
てんがろんはっと
【テンガロンハット】
【テンガロン・ハット】
◇[英]ten-gallon hat
○[服]アメリカのカウボーイなどがかぶる、鍔(ツバ)の広く山
の高い帽子。
「テガロンハット」とも、「カウボーイハット(cowboy hat)」,
「カーボーイハット」とも呼ぶ。
◎帽子で水が10ガロンも汲(ク)める、という意味。
西部劇などでは、予備の小型拳銃デリンジャー(Dellinger)
を隠している。
てんかわむら《てんかはむら》
【天川村】
◇[日]Tenkawa Mura
○奈良県南部、吉野郡(ヨシノグン)中央部の村。
東部に大峰山系の山上ヶ岳(サンジョウガタケ)(1,719メートル)や
稲村ヶ岳(イナムラガタケ)(1,726メートル)がある。
★てんかん
【てんかん】
【癲癇】
◇[英]epilepsy
○[病]
参照⇒てんかんしつ(てんかん質,癲癇質)
◎JME(Juvenile myoclonic epilepsy):若年性ミオクロニ
ー癲癇。
◎俗信に、テンカン(癲癇)の発作が起きたら頭に草鞋(ワラジ)を
載(ノ)せるという民間療法があった。
てんがん
【天眼】
○(1)⇒てんげん(天眼)
○(2)痙攣(ケイレン)で眼球がつりあがること。
[1]でんかん
【田漢】
○田舎(イナカ)の男。田舎者(イナカモノ)・田舎漢(デンシャカン)。
[2]でんかん
【田漢】
◇[中]Tian Han
○[人]中国の劇作家・作詞家(1898〜1968.12.10)。字(アザナ)は
寿昌(Shouchang)。湖南省長沙(Changsha)の農家生れ。
日本の東京高等師範学校に学ぶ。
1921(大正10)日本留学中の郭沫若(Guo Moruo)(カク・マツジャク)ら
と創造社を結成。
帰国後、創造社を脱退して上海芸術大学演劇科を率い、さら
に「南国劇社」・「南国芸術学院」などを創立し、中国新劇の発展
に貢献。
1932(昭和 7)中国共産党に入党し、抗日の演劇工作を指導。
文化大革命で反党・反社会主義と批判を受け、逮捕されて獄
死。
1975(昭和50)共産党を永久除籍。
1979(昭和54)名誉回復。
作品は『珈琲店之一夜』・『獲虎之夜』・『蘇州夜話』・
『関漢卿』・『文成公主』・『白蛇伝』、映画脚本『三個摩登
女性』・『風雲児女』、国歌『義勇軍進行曲(義勇軍行進曲)』
など。
「ティエンハン(田漢)」,「テンハン(田漢)」とも呼ぶ。
参照⇒ぎゆうぐんこうしんきょく(義勇軍行進曲)
てんがんきょう《てんがんきやう》
【天眼鏡】
○(1)易者(エキシャ)が人相見・手相見など使う、柄の付いたやや
大きめの凸レンズ。
参照⇒むしめがね(虫メガネ,虫眼鏡),てそう(手相)
○(2)[古]望遠鏡の古称。
⇒ぼうえんきょう(望遠鏡)
★てんかんしつ
【てんかん質】
【癲癇質】
○[心]クレッチマーの気質型分類の一つ。
体形型分類の「闘士型」に対比される。
「粘着質(ネンチャクシツ)」,「筋肉質」とも呼ぶ。
参照⇒てんかん(てんかん,癲癇)
でんかんせき《でんくわんせき》
【雷管石】
◇[英]fulgurite
○[鉱]フルグライトの別称。
⇒ふるぐらいと(フルグライト)
★てんかんろ《てんくわんろ》
【転換炉】
◇[英]converter reactor
○[原]ある核燃料を消費して別の核燃料を生み出す原子炉。
「コンバーター」とも呼ぶ。
参照⇒もっくすねんりょう(MOX燃料)
◎新型転換炉:ATR(advanced thermal reactor)。
参照⇒ふげん(ふげん)
★でんき
【電気】
○(1)[電](electricity)エネルギーの一種。
○(2)[電]電灯の別称。
でんき
【電機】
○[電]電力で動かす機械。電気機械。
◎大手電機9社:日立製作所・松下電器産業(現:パナソニック)
・ソニー・東芝・NEC・富士通・三菱電機・三洋電機・シャ
ープ(2003年度4〜6月期売上高順)。
大手電機10社:9社+パイオニア。
てんきあめ
【天気雨】
○[気]日が差しているのに雨が降ること。また、その天気。
「ひでりあめ(日照り雨,日照雨)」,「狐(キツネ)の嫁入り」,「そば
え(戯,戯え)」とも呼ぶ。
参照⇒わたくしあめ(私雨)
◎キツネの嫁入りがあるときに降るという伝承がある。
でんきあめ
【電気飴】
○[食]⇒わたあめ(綿あめ,綿飴)
でんきいし
【電気石】
○[俗][鉱]⇒とるまりん(トルマリン)
でんきいす
【電気椅子】
◇[英]electric chair
○高圧電流によって感電死させる、死刑執行用の刑具。
アメリカ合衆国の一部の州で用いられている。
単に「チェア(the chair)」とも呼ぶ。
でんきうなぎ
【デンキウナギ】
【電気鰻】
◇[学]Electrophorus electricus、[英]electric eel/elec-
tric knifefish
○[魚]デンキウナギ目(Gymnotiformes)デンキウナギ科(Elec-
trophoridae)デンキウナギ属(Electrophorus)の淡水産の硬骨
魚。
全長2〜2.5メートル。体は細長い円筒形でウナギに似て、
頭部は平たい。全身が暗褐色で白っぽい斑模様があり、尾に近
づくにつれて斑点が小さくなる。
胴から尾部にかけて左右一対の発電器官をもち、発電力は600
〜850ボルトで、発電魚のなかで最大。
放電で動けなくなった小魚を捕食する。
南アメリカ北部のアマゾン川・オリノコ川などに生息。
「シビレウナギ(痺れ鰻,痺鰻)」とも呼ぶ。
◎デンキウナギ目ギュムノートゥス科(Gymnotidae)デンキウナ
ギ属に分類することもある。
かつてはコイ目シビレウナギ科に分類されていた。
★でんきかがく《でんきくわがく》
【電気化学】
○[経]
三井財閥の傍系会社。
でんきかん《でんきくわん》
【電気館】
○[映]1903.10.(明治36)東京浅草六区に誕生した日本最初の活
動写真(映画)の常設館。
でんききねんび
【電気記念日】
○[暦][電]3月25日。
1878(明治11)のこの日、電信中央局の開業祝賀会が虎ノ門の
工部大学校(東京大学工学部の前身)で行われた際、日本で初め
てアーク燈が灯されたのを記念する。
時の工部卿伊藤博文の発案により、工部大学校のイギリス人
教授エルトンの指揮で当時の学生が総力をあげてアーク燈を点
灯した。しかし、すぐに切れてしまった。
◎翌年、エジソンが白熱電球を発明。
でんきくらげ
【電気クラゲ】
【電気水母】
○(1)[俗][動]カツオノエボシ(鰹の烏帽子)の俗称。
⇒かつおのえぼし(カツオノエボシ,鰹の烏帽子)
○(2)[俗][動]アンドンクラゲ(行灯水母)の俗称。
⇒あんどんくらげ(アンドンクラゲ,行灯水母,行灯海月)
★でんきじぎょうれんごうかい《でんきじげふれんがふくわい》
【電気事業連合会】
○[電]電力各社で組織。
略称は「電事連」。
◎1964. 7.11(昭和39)電気事業法、公布。
でんきせき
【電気石】
◇[英]tourmaline
○[鉱]⇒とるまりん(トルマリン)
でんきちくおんき
【電気蓄音機】
◇[英]electric gramophone
○[古][楽]⇒でんちく(電蓄)
★でんきていこう《でんきていかう》
【電気抵抗】
◇[英]resistance
○[電]電流の通りにくさの度合を表す値。
単位は「オーム(ohm)」、記号は「Ω(オメガ)」。
〈カラーコード〉
┌──┬──┬───┬─────┐
│ 色 │数値│ 乗数 │ 誤差 │
├──┼──┼───┼─────┤
│ 茶 │ 1 │10**1 │ ±1% │
│ 赤 │ 2 │10**2 │ ±2% │
│ 橙 │ 3 │10**3 │ │
│ 黄 │ 4 │10**4 │ │
│ 緑 │ 5 │10**5 │ ±0.5% │
│ 青 │ 6 │10**6 │ ±0.25% │
│ 紫 │ 7 │10**7 │ ±0.10% │
│ 灰 │ 8 │10**8 │ ±0.05% │
│ 白 │ 9 │10**9 │ │
│ 黒 │ 0 │10**0 │ │
│ 金 │ │10**-1│ ±5% │
│ 銀 │ │10**-2│ ±10% │
│無色│ │ │ ±20% │
└──┴──┴───┴─────┘
でんきていこうようせつ《でんきていかうようせつ》
【電気抵抗溶接】
○[工]強い電流を短時間流し、接合面での発熱を利用しアルミ
などの金属の溶接を行う方法。
単に「抵抗溶接」とも呼ぶ。
でんきねつへいきゅう《でんきねつへいきふ》
【電気・熱併給】
◇[英]cogeneration
○⇒こじぇねれーしょん(コジェネレーション)
でんきのかんづめ《でんきのくわんづめ》
【電気の缶詰】
○[俗]アルミニウムの別称。
⇒あるみにうむ(アルミニウム)
でんきのしりょうかん《でんきしれうくわん》
【電気の史料館】
○[電]神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町(エガサキチョウ)4−1にある、
東京電力の歴史資料館。有料。
電話:045-613-2400。休館日:月曜日。
でんきぶらん
【電気ブラン】
○[食]大正時代から東京浅草の神谷バーで出されているカクテ
ル。
◎1882(明治15)神谷殿兵衛(1856〜1922)が考案。
てんきぼ
【点鬼簿】
○[仏]過去帳。
⇒かこちょう(過去帳)
でんきめす
【電気メス】
◇[英]electric scalpel/electric knife/radio knife
○[医]高周波電流を用いた外科用の手術器械。
組織を切開すると同時にその部分を凝固するため、止血(シケツ)
の必要がなく出血も少ない。
モノポーラ型(monopolar electric knife)とバイポーラ型
(bipolar electric knife)がある。
参照⇒ものぽーらがたでんきめす(モノポーラ型電気メス),
ばいぽーらがたでんきめす(バイポーラ型電気メス)
[1]てんきゅう
【天弓】
○[気]虹(ニジ)の別称。
⇒にじ(にじ,虹,霓)
★[2]てんきゅう
【天弓】
◇[中]Tiangong
○[軍]台湾国産の地対空ミサイル。
天弓1型:射程100キロメートル。
天弓2型:射程200キロメートル以上。同時に9つの目標物
が捕捉可能で、性能は改良型パトリオット(PAC2)に近い。
天弓3型:ミサイル迎撃型対空ミサイル。
◎2007.10.10(平成19)双十節の軍事パレードで天弓3型が雄風
3型とともに公開。
2008. 1.15(平成20)国防部、台北県三芝にある防空砲兵部隊
のミサイル発射基地を内外報道陣に初公開。
◎空対空ミサイル:⇒てんけん(天剣)
対艦ミサイル:⇒[2]ゆうふう(雄風)
★てんきゅう
【天宮】
◇[中]Tianggung
○(1)[天]
○(2)[仏]天堂(テンドウ)の別称。
○(3)[宇]中国の宇宙ステーション。
天宮1号:全長10.4メートル・最大直径3.35メートル・重量
は8.5トン。
◎2011. 9.29(平成23)天宮1号の打ち上げに成功。
2011.11. 3(平成23)天宮1号に無人宇宙船神舟8号が自動操
縦でドッキングに成功。
◎「てんぐう(天宮)」とも読む。
てんきゅう《てんきう》
【典厩】
○(1)[歴]馬寮(メリョウ)の唐名。
⇒めりょう(馬寮)
○(2)[歴]馬寮(メリョウ)の頭(カミ)の唐名。
★でんきゅう
【電球】
○
電気エネルギーの14%が光となる。蛍光灯は84%。
★てんきゅうぎ《てんきうぎ》
【天球儀】
◇[英]celestial globe、[中]tianqiuyi
○[天]
参照⇒こんてんぎ(渾天儀)
てんきょう《てんきやう》
【癲狂】
○(1)気違い・物狂い。狂気・乱心。
「瘋癲(フウテン)」とも呼ぶ。
参照⇒てんきょういん(癲狂院)
○(2)癲癇(テンカン)と狂気。
てんぎょう《てんぎやう》
【転経】
○[仏]⇒てんどく(転読,轉讀)
てんきょういん《てんきやうゐん》
【癲狂院】
○[古]明治時代の精神科病院の名称。
俗に「気狂(キチガ)い病院」とも呼ばれた。
◎東京府癲狂院:⇒まつざわびょういん(松沢病院)
てんきょうぎ《てんきやうぎ》
【転鏡儀】
◇[英]transit
○[地]⇒とらんしっと(トランシット)(2)
でんきようりょう《でんきようりやう》
【電気容量】
◇[英]capacitance
○[電]⇒せいでんようりょう(静電容量)
★てんきよほう
【天気予報】
◇[英]weather forecast、[独]Prognose(プログノーゼ)、[伊]
meteo(メテオ)
○[気]
◎1884. 6. 1(明治17)警視庁・巡査派出所に天気予報の掲示を
始める。
てんぎらぎたう
【テンギ・ラギ・タウ】
◇Mt.Tengi Ragi Tau
○[地]ネパールのマハラングール山脈(Mahalangur Range)にあ
る高峰。標高6,943メートル。
◎2002.12. 4(平成14)北海道山岳連盟の登山隊、初登頂。
てんきりん
【天気輪】
○[仏]⇒ごじょうぐるま(後生車)
てんきん
【天金】
◇[英]gilt tops
○(1)洋綴(ヨウトジ)の製本様式の一つ。
書物の上部の小口(コグチ)に、卵白(ランパク)またはニスなどで
金箔(キンパク)を貼りつけたもの。
「ギルトトップ」とも呼ぶ。
○(2)(1)で製本された書物・書籍。
「ギルトトップ」とも呼ぶ。
てんく
【天鼓】
◇「く(鼓)」は呉音。
○[仏]帝釈天(タイシャクテン)が住むトウ(立心偏+「刀」)利天(トウリテン)
の善法堂(ゼンポウドウ)にあるという鼓(ツヅミ)。
打たなくとも自然の妙音(ミョウオン)を発し、聞く者に悪を慎(ツツ
シ)ませ、勇気をふるいたたせて善を好ませるという。
◎天皷自鳴(「皷」は「鼓」の異体字)。
★てんぐ
【テング】
【天狗】
○(1)[日本伝説]深山に住むという神または妖怪の一種。
山伏(ヤマブシ)装束で、翼を持ち自在に飛翔(ヒショウ)する。神通
力があり、羽団扇(ハウチワ)で風を起こす。
位の高い大天狗は赤ら顔で鼻が高い。
位の低い小天狗はカラス(烏)のようなくちばしがある。
参照⇒だいてんぐ(大天狗),こてんぐ(小天狗)(1),しゅげん
じゃ(修験者)
◎天狗の面:⇒あきばさん(秋葉山),ふるみねじんじゃ(古峯神
社)
天狗の爪:⇒てんぐのつめ(天狗の爪)
履(ハ)き物:⇒いっぽんば(一本歯)
○()
てんぐう
【天宮】
○⇒てんきゅう(天宮)
てんくうばしえき
【天空橋駅】
○(1)[交]東京都大田区羽田空港西端にある、京浜急行空港線
の駅。
穴守稲荷(アナモリイナリ)駅と羽田空港駅の間。
◎旧称は「羽田駅」。
○(2)[交]東京モノレールの駅。
整備場(セイビジョウ)駅と新整備場駅の間。
◎旧称は「羽田駅」。
★てんぐさ
【テングサ】
【天草】
◇[学]Gelidium elegans
○[植]テングサ目(Gelidiales)テングサ科(Gelidiaceae)テン
グサ属(Gelidium)の海藻。
「石花菜(セッカサイ)」とも呼ぶ。
参照⇒かんてん(カンテン,寒天),ところてん(トコロテン,心
太,心天)
◎「あまくさ(天草)」とも読む。
てんぐじょう《てんぐでふ》
【天具帖】
【典具帖】
◇[日]tengujo/tengujoh
○コウゾ(楮)の良質な繊維で製した和紙。
薄く柔軟で強く、色は白く美しい。
宝石など貴重品の包装紙、美術書の隔紙(ヘダテガミ)、木版の
版下、ガラスの内貼、コーヒーのフィルターなどに用いる。
「てんぐじょうし(天具帖紙,典具帖紙)」とも呼ぶ。
参照⇒わし(和紙)
◎江戸時代、美濃国郡上郡(グジョウグン)(現:岐阜県郡上市)や土
佐国(現:高知県)の特産だった。
かつてはタイプライター用紙てして海外へ盛んに輸出された。
てんぐじょうし《てんぐでふし》
【天具帖紙】
【典具帖紙】
◇[日]tengujoshi/tengujohshi
○⇒てんぐじょう(天具帖,典具帖)
★てんぐたけ
【テングタケ】
【天狗茸】
◇[学]Amanita pantherina
○[植]担子菌類ハラタケ目(Agaricales)テングタケ科(Amanita-
ceae)テングタケ属(Amanita)の毒キノコ(茸)。
傘は初めマンジュウ形で、後に扁平(ヘンペイ)に開く。傘面は
灰褐色で、白色の小さなイボ(疣)([英]warts)や鱗状体([英]
gills)が数多く付着している。
「テングダケ(天狗茸)」とも呼ぶ。
◎ベニテングタケ(紅天狗茸):[学]Amanita muscaria。
シロテングタケ(白天狗茸):[学]Amanita neoovoidea。
タマゴテングタケ(卵天狗茸):[学]Amanita phalloides。
てんぐだけ
【テングダケ】
【天狗茸】
○[植]⇒てんぐたけ(テングタケ,天狗茸)
てんぐたばこ
【天狗煙草】
○[歴]国産初の紙巻タバコの商標名。
◎1877(明治10)岩谷松平(イワヤ・マツヘイ)の岩谷商会が天狗印の商標
をつけて発売。
1904(明治37)専売制施行により販売中止。
★てんぐとうのらん《てんぐたうのらん》
【天狗党の乱】
○[歴]江戸幕末、水戸藩尊攘派志士の挙兵事件。
「筑波山(ツクバサン)事件」とも呼ぶ。
◎志士の遺品が水戸の回天館に展示されている。
でんぐねつ
【デング熱】
◇[独]Denguefieber、[英]dengue fever
○[病]デング熱ウイルスにより起こる急性伝染病。
熱帯・亜熱帯地方で多く発病し、ウイルスがネッタイシマカ
・ヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される地方病。
4〜8日の潜伏期の後、急に高熱を発し、激しい頭痛・関節
痛・筋肉痛が起こり、ついで顔面・手などに発疹が現れ、1週
間ぐらいで平熱に戻る。
1〜4型があり、2度目の感染が別型の場合は重症化する危
険がある。
死亡は少ない。
参照⇒しまか(シマカ,縞蚊),じかねつ(ジカ熱)
◎フラビウイルス属(Flavivirus)のウイルスで、日本脳炎や黄
熱病(オウネツビョウ)のウイルスと同属。
◎名前はスワヒリ語の「攻撃(dinga)」から。
スペイン語の「気取り屋([西]dandi,[英]dandy)」が語源と誤
解され、英語では「ダンディー・フィーバー(dandy fever)」と
も呼ばれる。
◎2003(平成15)シンガポール、感染者数4,772人、死者数6人。
2004. 2.25(平成16)インドネシア、感染者数は1万3,765人、
死者数は255人。
てんぐのつめ
【天狗の爪】
○[俗]サメの歯の化石の俗称。
てんぐのはうちわ《てんぐのはうちは》
【テングノハウチワ】
【天狗の羽団扇】
○[植]ヤツデ(八手)の別称。
⇒やつで(ヤツデ,八手)
てんぐはら
【天狗原】
◇[日]Tengu Kara
○長野県上伊那郡(カミイナグン)辰野町(タツノマチ)北東部の地名。
辰野町しだれ栗森林公園がある。
てんぐやま
【天狗山】
◇[日]Tengu Yama
○[地]北海道中央部、石狩支庁(イシカリシチョウ)にある火山。
標高1,145メートル。
でーんぐん
【デーン郡】
◇[英]Dane County
○アメリカ中北部、ウィスコンシン州(Wisconsin State)南部
の郡。東部をジェファーソン郡(Jefferson County)、南東部を
ロック郡(Rock County)に接する。
郡都はマジソン(Madison)(州都)。
てんけい
【天京】
◇[中]Tianjing
○[歴]中国の太平天国(Taiping Tianguo)の首都、現在の中国
の南京(Nanjing)。
参照⇒てんのうふ(天王府)(2)
てんけいびょう《てんけいびやう》
【天刑病】
○[古][差別語][病]⇒はんせんびょう(ハンセン病)
てんけつ
【点欠】
【点缺】
○おちど(落度)・欠点。
てんけつ
【点穴】
○灸(キュウ)をすえる部分に、墨で黒点を印(シル)すこと。
◎記す黒点は「灸点(キュウテン)」。
てんけん
【天剣】
◇[中]Tianjian
○[軍]台湾国産の空対空ミサイル(AAM)。
天剣1型(TC−1):赤外線誘導の短射程ミサイル。
天剣2型(TC−2):セミアクティブ・レーダー誘導の中射
程ミサイル。
◎2005(平成17)国防部(国防省)の中山科学研究院、艦艇搭載用
の天剣2型の開発に成功。
◎地対空ミサイル:⇒[2]てんきゅう(天弓)
対艦ミサイル:⇒[2]ゆうふう(雄風)
[1]てんげん
【天元】
○(1)万物生育のみなもと(源)・根源。
○(2)天子・君主。
○(3)碁盤の中央にある星。
○(4)[数]和算(ワサン)で微積分(ビセキブン)のこと。
参照⇒てんそん(天尊)(2)
[2]てんげん
【天元】
◇[日]Tengen
○[歴]円融天皇朝の年号。
978(貞元 3,天元元.11.29)から 983(天元 6,永観元. 4.15)。
◎翌年が陽五の厄に当たるための改元。
てんげん
【天眼】
◇[梵]divya-caksus
○(1)[仏]五眼(ゴゲン)や三明(サンミョウ)の一つ。
遠近・昼夜にかかわらず、可視的な物質も突き通し、あらゆ
るものを見通すことができる、肉眼(ニクゲン)を超えた第三の眼。
参照⇒ごげん(五眼),だいさんのめ(第三の眼,第三の目),せ
んりがん(千里眼)(1)
○(2)[仏]⇒てんげんつう(天眼通)
★でんげん
【電源】
◇[英]power supply
○[電]
◎無停電電源:⇒[1]ゆーぴーえす(UPS)
★でんげんかいはつ
【電源開発】
○(1)[電]発電所のための開発。
発電所に適した地域を開発し、発電に必要なダムや貯水池な
どを建設したり、発電施設を整えたりすること。
○(2)[原][電]発電・電力卸売りの大手会社。電力不足を克服
するため、政府と電力9社が出資した国策会社。
もと電源開発促進法に基づく特殊法人。
本社は東京。
略称は「電発」、通称は「Jパワー」。
◎1952. 7.31(昭和27)電源開発促進法、公布。
1952. 9.16(昭和27)電源開発株式会社、設立。初代総裁高碕
達之助。
1953(昭和28)電源開発方式が火主水従・油主炭従に転換する。
1974. 6. 6(昭和49)電源開発促進税法、公布。10. 1、施行。
2003(平成15)電源開発促進法が廃止され、法律上は民間会社
となる。
2004.10. 6(平成16)東京証券取引所第1部に上場し、政府と
電力各社の保有する株式が放出。
★でんげんさんぽう《でんげんさんぱふ》
【電源三法】
○[法][電]電源開発促進対策特別会計法など。
てんげんつう
【天眼通】
◇[梵]divya-caksur-abhijna
○[仏]六神通(ロクジンズウ)の一つ。
天眼を超えて、仏・菩薩の現在・過去・未来のすべてを見通
すことのできる超自然的な能力。
単に「天眼」とも呼ぶ。
参照⇒てんげん(天眼)(1)
でんげんりっちこうふきん《でんげんりつちかうふきん》
【電源立地交付金】
○原子力発電所などの整備を円滑に進める目的で、国から市町
村に交付される、電源地域に対する交付金。
地域振興を促進する名目で、道路整備・公立図書館・体育館
・公民館・地域福祉センターなど公共施設整備に充てられてい
る。
◎1974(昭和49)創設。
でんこ
【電弧】
◇[英]arc
○[電]⇒あーく(アーク)(3)
てんこう
【天公】
◇[中]tianggong
○(1)天を擬人化した呼称。
○(2)天帝・上帝。造化者。
○(3)(転じて)天子。
◎天公将軍(Tianggong Jiangjun):⇒ちょうかく(張角)
てんこう
【天后】
◇[中]Tianhou
○[中国伝説]⇒まそ(媽祖,馬祖)
てんごう
【天后】
◇[中]Tianhou
○[中国伝説]⇒まそ(媽祖,馬祖)
でんこう《でんかう》
【澱江】
◇[日]Denko/Denkou
○大阪の淀川の中国風の別称。
⇒よどがわ(淀川)
てんこうしょうぐん《てんこうしやうぐん》
【天公将軍】
◇[中]Tianggong Jiangjun
○[人]⇒ちょうかく(張角)
でんこうしょく《でんくわうしよく》
【電光飾】
◇[英]illuminations
○⇒いるみねーしょん(イルミネーション)(2)
てんこうせい《てんかうせい》
【天降姓】
○[歴]朝鮮の王家の金氏(キムシ)・朴氏(バクシ)・昔氏(ソクシ)の三つ
の姓。
◎新羅時代に天降姓以外はすべて唐風に改姓された。
参照⇒そうしかいめい(創氏改名)
てんごうせいぼ
【天后聖母】
◇[中]Tianhou Shengmu
○[中国伝説]⇒まそ(媽祖,馬祖)
てんこうせんをむなしうすることなかれ
ときにはんれいなきにしもあらず
【天勾践を空しうすること莫れ、時に范蠡無きにしも非ず】
【天莫空勾践、時非無范蠡】
○[歴]『太平記』にある、児島高徳(タカノリ)が桜の樹に書いて後
醍醐天皇を救う忠臣がいることを伝えたという言葉。
中国の春秋時代に、呉王夫差(フサ)と戦って敗れた越王勾践(コ
ウセン)を功臣范蠡が助けた故事に倣(ナラ)ったもの。
1331(元弘元)元弘の変の翌1332(元弘 2. 3.)隠岐(オキ)の島に
配流される途中、美作(ミマサカ)の院庄に宿泊した際に伝えた。
参照⇒がしんしょうたん(臥薪嘗胆)(1)
てんこうにゃんにゃん
【天后ニャンニャン】
【天后娘娘】
◇[中]Tianhou Niangniang
○[中国伝説]⇒まそ(媽祖,馬祖)
てんこうりょく《てんかうりよく》
【転向力】
◇[英]deflecting force
○(1)[気]地球上の運動物体が、その運動の方向を変えるよう
に働く見かけの力。
地球の自転の影響を受けるためで、運動の速さには影響しな
い。
北半球では運動方向の右方、南半球では左方に向かう。その
ため、北半球の台風は時計と反対方向に回転する。
「偏向力」とも呼ぶ。
参照⇒こりおりのちから(コリオリの力)
○(2)[物]⇒こりおりのちから(コリオリの力)
てんごくにむすぶこい《てんごくにむすぶこひ》
【天国に結ぶ恋】
○(1)[映]松竹の映画。
監督:五所平之助。
坂田山心中に取材した作品。
参照⇒さかたやましんじゅう(坂田山心中)
◎1932. 6.(昭和 7)公開。
○(2)[楽]柳水巴(西條八十)作詞、林純平(松平信博)作曲の(1)
の主題歌。
歌は徳山l・四家文子。
◎1932. 7.(昭和 7)レコード発売。
○(3)[映]1958(昭和33)公開の新東宝の映画。
⇒あまぎしんじゅうてんごくにむすぶこい(天城心中 天国
に結ぶ恋)
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