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                    PDD図書館管理番号       0001.0061.8500.11

                 百   科   辞   書   《てんな》    編集:獨  澄旻

-------- てんな ------------------------------------------------
★てんなんしょう《てんなんしやう》
	【テンナンショウ】
	【天南星】
	◇[英]jack-in-the-pulpit
	○(1)[植]オモダカ目(Alismatales)サトイモ科(Araceae)テン
	ナンショウ属(Arisaema)の多年草の総称。
	◎マムシグサ(Arisaema japonicum/Arisaema serratum)。
	 ウラシマソウ(Arisaema urashima)。
	 ミミガタテンナンショウ(Arisaema limbatum)。
	 ユキモチソウ(Arisaema sikokianum)。
	 ムサシアブミ(Arisaema ringens)。
	○(2)[植]([学]Arisaema consanguineum)テンナンショウ属の
	多年草。
	 広くアジアに分布。
てんにょじょうなん《てんによじやうなん》
	【転女成男】
	○[仏]⇒へんじょうなんし(変成男子)
★てんにんぎく
	【テンニンギク】
	【天人菊】
	◇[学]Gaillardia pulchella、[英]gaillardia
	○[植]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)テンニンギク属
	(Gaillardia)の一年草。北アメリカ原産。
	 花は中央が橙・紫紅色で先端が黄色。
	 「ガイラルディア」とも、「特攻花」とも呼ぶ。
	〈特攻花〉
	 第二次世界大戦(太平洋戦争)末期に沖縄へ向かう特攻隊の中
	継基地があった鹿児島喜界島(鹿児島県)の飛行場で、特攻隊員
	たちが島の娘から贈られたこの花を「ともに散るのは忍びない」
	と飛び立つ前に滑走路脇に置いたものが根付いたとの言い伝え
	られ、喜界空港の周辺に群生している。
てんにんごすい
	【天人五衰】
	○[仏]⇒ごすい(五衰)
てんにんのごすい
	【天人の五衰】
	○[仏]⇒ごすい(五衰)
★てんねん
	【天然】
	○()
	○()生れつき。天性・本性。
	○()[俗]天然ボケの略称。
	 ⇒てんねんぼけ(天然ボケ,天然呆け)
てんねんしょくえいが《てんねんしよくえいぐわ》
	【天然色映画】
	○[古][映]⇒からーえいが(カラー映画)
てんねんせんい《てんねんせんゐ》
	【天然繊維】
	◇[英]natural fiber_
	○(1)植物繊維と動物繊維の総称。
	 植物繊維はワタ(綿)・アサ(麻)・コウゾ(楮)・ミツマタ(三
	椏)など。
	 動物繊維は絹・羊毛など。
	 参照⇒しょくぶつせんい(植物繊維)
	○(2)(1)にアスベストなどの鉱物繊維を加えたものの総称。
	◎化学繊維(合成繊維)に対する呼称。
★てんねんとう
	【天然痘】
	◇[英]small-pox/smallpox
	○[病]法定伝染病の一つ。
	 空気感染する。
	 「痘瘡(トウソウ)」,「疱瘡(ホウソウ)」,「桟俵(サンダワラ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒きぶな(黄鮒),さんだわら(桟俵)(2)
	◎1977.10.(昭和52)WHO(世界保健機関)により撲滅宣言が出
	される。
	 1980(昭和55)WHO、正式に天然痘根絶宣言。
	 1999(平成11)WHO、2002年末までに天然痘ウイルスの廃棄
	する方針を決定。
	 2002. 1.(平成14)WHO理事会、前年末の同時多発テロを受
	け、天然痘ウイルスの廃棄方針を撤回。
	 2002. 5.17(平成14)WHO総会、米露の研究所が保有する天
	然痘ウイルスの廃棄時期について、期限を定めず見送る方針を
	承認。
	◎かつて死亡率30%といわれた。
てんねんぱーま
	【天然パーマ】
	○[俗]生れつき髪(カミ)が癖毛(クセゲ)(縮れ毛,巻き毛)であるこ
	と。また、毛髪がそのような人。
	 略称は「テンパー(天パー)」。
てんねんぼけ
	【天然ボケ】
	【天然呆け】
	○[俗]生れつき性格がおっとりして、頭の回転や感覚がにぶい
	人。また、そのさま。
	 単に「天然」とも呼ぶ。
てんのう《てんわう》
	【天王】
	○(1)[仏]欲界第六天の最下天の諸神・天人。
	○(2)[仏](特に)(1)を統率している四天王。
	 ⇒してんのう(四天王)(1)
	○(3)[仏]牛頭(ゴズ)天王。
	 ⇒ごずてんのう(牛頭天王)
	○(4)(中国で)天子の別称。
	○(5)[古]⇒てんのうまち(天王町)
★てんのう《てんわう》
	【天皇】
	◇[英]mikado(帝)/emperor
	○
	 神武天皇以後の天皇は「人皇(ニンノウ,ジンコウ)」とも呼ぶ。
	◎天武天皇が天皇の称号を始めて使用。
	◎明治維新前まで、神功皇后(ジングウコウゴウ)は第15代天皇に数
	えられていた。
	◎敬称付き呼称は「天皇陛下(ヘイカ)」。
	 韓国では「天皇」を用いず、一般に「日王(イルワン)」と呼ぶ。
	 参照⇒いるわん(イルワン,日王)
でんのう《でんなう》
	【電脳】
	◇[中]diannao
	○[計]コンピューターの別称。
	 ⇒こんぴゅーたー(コンピューター)
	◎コンピューターを最初、日本では「電子計算機」と訳し、中国
	では「電脳」と訳した。その後、コンピューターが計算目的以外
	にも使用されるにつれて日本でも「電脳」が使用されるようになっ
	て来たもの。
	 微電脳(weidiannao):マイクロコンピューター。
てんのうきかんせつ《てんわうきくわんせつ》
	【天皇機関説】
	○[歴]一木喜徳郎(イチキ・キトクロウ)が創始した、国家の統帥権は国
	家自身が所有し、天皇は国家の最高機関にすぎないとした学説。
	天皇の権限の絶対性は認めた。
	 しかし門下生の美濃部達吉(ミノベ・タツキチ)は国民の代表機関で
	ある議会は内閣を通じて天皇の意志を拘束できると主張。
	 同じころ、京都大学教授佐々木惣一も同様の説を唱えていた
	が、戦後の憲法改正の佐々木試案では天皇統治を存続させよう
	としていた。
てんのうざん《てんわうざん》
	【天王山】
	◇[日]Tenno Zan
	○(1)[地]京都府南部、乙訓郡(オトクニグン)大山崎町(オオヤマザキチョウ)
	にある山。標高270メートル。
	 京都盆地に通ずる西の道の狭隘(キョウアイ)部で、淀川を挟んで
	男山と対峙する。
	 参照⇒ほらがとうげ(洞ヶ峠)
	○(2)勝敗の分岐点・分れ目。勝負を決する場面や時。
	 参照⇒てんもくざん(天目山)(2)
	◎1582(天正10)羽柴秀吉と明智光秀と山崎の戦いで、天王山の
	占領を争い、秀吉の軍が先に手にして両軍の勝敗が決したこと
	から。
	 参照⇒やまざきのたたかい(山崎の戦い)
てんのうじ《てんわうじ》
	【天王寺】
	○(1)東京都台東区谷中にある天台宗の寺院。山号は護国山。
	 江戸時代は富クジで有名。
	 参照⇒さんとみ(三富)
	◎関小次郎長耀が日蓮(ニチレン)に帰依(キエ)して日蓮祖像を奉った
	庵に始まる。
	 1391(<南>元中 8,<北>明徳 2)日源が開山となり日蓮宗寺院
	の長耀山感応寺尊重院を開創。
	 第三代将軍徳川家光らの外護(ゲゴ)で寺域を拡大。
	 幕府の悲田(ヒデン)派の禁圧で、1698(元禄11)天台宗に改宗し、
	日遼らは配流される。新たに比叡山(ヒエイザン)円乗院より本尊と
	して毘沙門天(ビシャモンテン)像を、寺主に慶運を迎え、京都の鞍馬
	山(クラマヤマ)に擬した。
	 1833(天保 4)現寺名に改称。
	 戊辰戦争で大半を焼失。
	 1957(昭和32)五重塔、焼失。
	◎幸田露伴の小説『五重塔』のモデル。
	 参照⇒ごじゅうのとう(五重塔)
	○(2)四天王寺(シテンノウジ)の略称。
	 ⇒してんのうじ(四天王寺)
	○(3)⇒てんのうじく(天王寺区)
	○(4)大阪市のJR関西本線の天王寺駅・近鉄南大阪線の阿倍
	野橋駅を中心とする一帯の地域名。
てんのうじく《てんわうじく》
	【天王寺区】
	◇[日]Tennoji Ku
	○大阪府大阪市南東部の区名。
	◎四天王寺・生国魂神社や天王寺公園・大阪大学外国語学部
	(旧:大阪外国語大学)・大阪教育大学などがある。
てんのうじこうとうがっこう《てんわうじかうとうがくかう》
	【天王寺高等学校】
	○[教]大阪府大阪市阿倍野区にある府立全日制高校。
	◎1994(平成 6)年度、2学期制を導入。
てんのうじどうぶつえん《てんわうじどうぶつゑん》
	【天王寺動物園】
	○[動]大阪府大阪市天王寺区にある市立の動物園。
てんのうずあいるえき《てんわうずあいるえき》
	【天王洲アイル駅】
	○(1)[交] 東京都品川区東品川にある、東京臨海高速鉄道(り
	んかい線)の駅。
	 東京テレポート駅と品川シーサイド駅の間。
	◎2001. 3.(平成13)開通。
	○(2)[交]東京モノレールの駅。
	 モノレール浜松町(ハママツチョウ)駅と大井競馬場前(オオイケイバジョウマ
	エ)駅の間。
★てんのうせい《てんわうせい》
	【天王星】
	◇[羅][英]Uranus
	○[天]太陽に近い方から7番目にある太陽系の惑星。
	 「ウラヌス」とも呼ぶ。
	◎第1衛星:⇒ありえる(アリエル)(2)
	 第4衛星:⇒おべろん(オベロン)(2)
★てんのうせい《てんわうせい》
	【天皇制】
	◇[英]the Tenno Regime
	○[政]天皇が国家を統治する絶対主義的君主制。
	 大日本帝国憲法では「万世一系、神聖不可侵」とされた。
★てんのうたんじょうび《てんわうたんじやうび》
	【天皇誕生日】
	○[暦]
	 参照⇒てんちょうせつ(天長節),てんちょうさい(天長祭)
	◎明治には天長節と呼ばれ11月3日で、現在は「文化の日」。
	 大正は8月31日。
	 昭和は4月29日で、「みどりの日」を経て「昭和の日」。
	 平成は12月23日。
てんのうふ《てんわうふ》
	【天王府】
	◇[中]Tianwang Fu
	○(1)[歴]中国明朝の首都、現在の中国の南京(Nanjing)。
	 1368<至正28,洪武元年>朱元璋がここで即位して明朝を建国。
	 のち、京師(Jiangsu)、さらに南京と改称。
	 1403<永楽元年>北京(Beijing)に遷都。
	○(2)[歴]太平天国(Taiping Tianguo)の首都天京(Tianjing)
	(現在の南京)にあった、洪秀全(Hong Xiuquan)の宮殿。
	 清朝の両江総督衙署を拡張・整備したもの。
	 1864<同治 3>清軍が天京を占領時に破壊・炎上する。
てんのうまち《てんわうまち》
	【天王町】
	◇[日]Tenno Machi
	○[古]秋田県中北部、南秋田郡(ミナミアキタグン)の町。
	◎2005. 3.22(平成17)南秋田郡の昭和町(ショウワマチ)・飯田川町(イ
	イタガワマチ)・天王町が合併して潟上市(カタガミシ)を発足。
てんば
	【天馬】
	○(1)天上界にすむ、天帝を乗せて天を駈(カ)ける馬。
	○(2)非常にすぐれた馬・駿馬(シュンメ)。
	○(3)[ギ神]⇒ぺがそす(ペガソス)
てんば
	【天端】
	◇[日]temba
	○[建]⇒うわば(上端)(2)
てんぱー
	【テンパー】
	【天パー】
	○[俗]天然パーマ(パーマネント)の略称。
	 ⇒てんねんぱーま(天然パーマ)
でんばー
	【デンバー】
	◇Denver
	○アメリカ合衆国西部、コロラド州(Colorado State)中北部に
	ある州都。アラパホー郡(Arapahoe County)の郡都。
	 「デンヴァー」とも呼ぶ。
	 北緯39.77°、西経104.87°、標高1,605メートルの地。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)49万人。
	 1987(昭和62)50万1,000人。
	 1990(平成 2)46万7,610人。
	 2000(平成12)55万4,636人。
	 2003(平成15)60万0,200人。
てんぱい
	【テンパイ】
	【聴牌】
	◇[中]tingpai
	○マージャン(麻雀)で、あと一枚必要な牌(パイ)が入ればアガ
	リになる状態。
	 メンゼン(面前)であればリーチ(立直)をかけることができる。
	 また、あがる人がなく流局(リュウキョク)になると、テンパイして
	いなかった人から罰符(バップ)をもらうことができる。
	◎テンパイしていない状態は「ノーテン」と呼ぶ。
★てんぱい
	【天牌】
	○(1)[漢]仏の本尊前に安置する位牌(イハイ)の一種。
	 天子の宝祚(ホウソ)と聖寿(セイジュ)の無窮(ムキュウ)を祈(イ)るため
	のもの。
	 参照⇒いはい(位牌)
	○(2)[国]大正時代に全国の寺院に配備された、天皇家を尊崇
	(ソンスウ)する一対の位牌(イハイ)。
	 高さが約90センチメートルの金箔を貼った木牌で、向って左
	側の札には「明治天皇尊儀」、右側の札には「今上天皇聖躬萬歳」
	と記されている。
でんばく
	【田畠】
	○⇒でんぱた(田畑,田)
	◎「畠」は国字で、「白」を「ハク」と音読したもの。
てんぱくく
	【天白区】
	◇[日]Tempaku Ku
	○愛知県名古屋市東部の区。北部を千種区(チクサク)、北東部を名
	東区(メイトウク)、南部を緑区、南西部を南区、西部を瑞穂区(ミズホ
	ク)、北西部を昭和区に接する。
てんばくさきゅう《てんばくさきう》
	【天漠砂丘】
	【天漠沙丘】
	◇[中]Tianmo shaqiu(天漠沙丘)、[英]Tianmo Dune
	○[地]中国北部、河北省(Hebei Sheng)(カホクショウ)北西部の張家
	口市(Zhangjiakou Shi)懐来県(Huailai Xian)にある砂丘。
	 首都北京(ペキン)から北西約70キロメートルで、観光地となっ
	ている。
	〈面積〉
	 約1平方キロメートル。
でんぱさる
	【デンパサル】
	◇Denpasar/Den Pa'sar
	○⇒でんぱさーる(デンパサール)
でんぱさーる
	【デンパサール】
	◇Denpasar/Den Pa'sar/Kota Denpasar
	○インドネシア南部、バリ州(Bali Province)南部にある州都。
	バドゥン県(Kabupaten Badung)の県都。
	 「デンパサル」とも呼ぶ。
	〈面積〉
	 120平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2003(平成15)50万0,388人(推計)。
★でんぱさんぽう《でんぱさんぱふ》
	【電波三法】
	○[法]1950. 6. 1(昭和25)制定。
	 参照⇒みんかんつうしんきょく(民間通信局)
★でんぱしょうがい《でんぱしやうがい》
	【電波障害】
	○[電]
	 参照⇒でりんじゃーげんしょう(デリンジャー現象)
でんぱた
	【田畑】
	【田畠】
	○田(タ)と畑(ハタケ)。耕作地。
	 「たはた(田畑,田畠)」,「圃場(ホジョウ)」,「農圃(ノウホ)」とも呼ぶ。
	◎「田畠」は「でんばく」とも読む。
	 数助詞は「まい(枚)」,「ひつ(筆)」。
でんぱたんちき
	【電波探知機】
	◇[英]radar
	○[電]⇒れーだー(レーダー)
でんぱつ
	【電発】
	○[俗][電]電源開発株式会社の略称。
	 ⇒でんげんかいはつ(電源開発)(2)
でんぱつ
	【電髪】
	○[古]パーマネント。
	 ⇒[1]ぱーま(パーマ)
	◎1932(昭和 7)大流行。
でんぱとうだい
	【電波灯台】
	◇[英]long range navigation
	○[海][空]⇒ろらん(ロラン,loran,LORAN)
でんばはっこう《でんばはつくわう》
	【電場発光】
	◇[英]electroluminescence
	○[電]⇒えれくとろるみねんす(エレクトロルミネセンス,エレ
	クトロ・ルミネセンス)
でんぱひょうしき《でんぱへうしき》
	【電波標識】
	○[空]⇒えぬでぃびー(NDB)
でんぱぼうえんきょう《でんぱばうえんきやう》
	【電波望遠鏡】
	◇[英]radio telescope
	○[天]天体からの電波を受信して天体を観測する装置。
	 電波に応じた複数のアンテナを組み合せて一台の電波望遠鏡
	とすることが多い。
	◎2003.11. 6(平成15)南米チリのアンデス山中で電波望遠鏡ア
	ルマ(ALMA)の起工式が挙行。
てんぱりんぐ
	【テンパリング】
	◇[英]tempering
	○(1)[冶]⇒やきいれ(焼き入れ.焼入れ)
	○(2)[冶]⇒やきもどし(焼き戻し,焼戻し)
てんはん
	【テンハン】
	【テン・ハン】
	【田漢】
	◇[中]Tian Han
	○[人]⇒[2]でんかん(田漢)
てんひ
	【天妃】
	◇[中]Tianfei
	○[中国伝説]⇒まそ(媽祖,馬祖)
てんぴ
	【天妃】
	○(1)[中国伝説](Tianfei)⇒まそ(媽祖,馬祖)
	○(2)[地]⇒てんぴさん(天妃山)
てんぴ
	【テンピ】
	◇Tempe
	○アメリカ合衆国南西部、アリゾナ州(Arizona State)中南部
	マリコパ郡(Maricopa County)の都市。
	 州都・郡都フェニックス(Phoenix)の東南東。
	 「テンペ」とも呼ぶ。
てんぴさん
	【天妃山】
	◇[日]Tempi San
	○[地]茨城県北茨城市のJR常磐線磯原(イソハラ)駅の北東、太平
	洋に突き出した小島のような岩峰。
	 山頂に海の神天妃神と弟橘姫命(オトタチバナヒメノミコト)を祀(マツ)る。
てんぴやく
	【点鼻薬】
	◇[英]nose drops
	○[薬]鼻にさす点滴薬。
	 液を吸入するものとスプレーで吹き込むものがある。
	◎"nose drops"はヘロインの俗称でもある。
★てんびん
	【天秤】
	○(1)
	○(2)天秤棒(テンビンボウ)の略称。
	 ⇒てんびんぼう(天秤棒)
てんびんぼう
	【天秤棒】
	○物を運ぶための棒。
	 両端に荷をかけ、中央を肩に当ててに担(ニナ)うもの。
	 「天秤」,「おうご(朸)」,「おうこ(朸)」,「六尺棒(ロクシャクボウ)」,
	「六尺」とも呼ぶ。
	 参照⇒おうご(朸)(1),たけうま(竹馬)(3),ふりわけ(振り分
	け,振分け)(3),とんぼほち(蜻蛉持ち)
てんぶ
	【天部】
	○[仏]天界に住む神々の総称。仏教の守護神。
	 密教の神々で、そのほとんどが『胎蔵界曼荼羅(タイゾウカイマンダ
	ラ)』の外金剛部院に描かれている。その数200尊以上に及び、
	<1>天竜八部衆(ハチブシュウ)・<2>十二天・<3>星宿(セイシュク)に大別
	される。
	 「諸天(ショテン)」とも呼ぶ。
でんぶ
	【でんぶ】
	【田麩】
	○[食]魚肉を蒸して脂肪を落とし、残った肉を細かく繊維状に
	ほぐして、ミリン(味醂)・砂糖・塩・醤油などで水分がなくな
	るまで煮染(ニシ)めた食品。
	 紅で染めたものは散らし寿司などに振り掛ける。
	 「でんぷ(田麩)」とも呼ぶ。
	 やや粗(アラ)く粒状のものは「そぼろ」と呼ぶ。
	 参照⇒うめがえでんぶ(梅が枝田麩,梅枝田麩)
でんぶ
	【臀部】
	○体の尻(シリ)の部分。
	◎英語の「バトック(buttock)」に相当する。
	 参照⇒ばとっく(バトック)
でんぷ
	【でんぷ】
	【田麩】
	○[食]⇒でんぶ(でんぶ,田麩)
てんぷく
	【天福】
	○(1)天から授(サズ)かる幸(サイワ)い。天から与(アズ)かる幸い。
	天与(テンヨ)の幸福。
	○(2)[暦]天福日(テンプクニチ)の略。
	 ⇒てんぷくにち(天福日)
てんぷくとりお
	【転覆トリオ】
	○[TV]昭和中期に活躍したお笑いトリオ。
	 三波伸介(ミナミ・シンスケ)(1930. 6.28〜1982.12. 8)。
	 戸塚睦夫(トツカ・ムツオ)(1931. 4.20〜1973. 5.12)。
	 伊東四朗(イトウ・シロウ)(1937. 6.15〜)。
	◎「てんぷくトリオ」,「天福トリオ」とも書く。
てんぷくにち
	【天福日】
	○[暦]暦注の一つ。陰陽道(オンミョウドウ)で、万事に吉であるとす
	る日。建築・転宅などに吉であるいう。
	 単に「天福」とも呼ぶ。
	 参照⇒だいみょうにち(大明日)
	◎一月・五月・九月:寅(トラ)の日。
	 二月・六月・十月:亥(イ)の日。
	 三月・七月・十一月:申(サル)の日。
	 四月・八月・十二月:巳(ミ)の日。
てんぶくろ
	【天袋】
	○(1)[建]床脇(トコワキ)の違い棚の上部に設けた小さい袋棚(フクロダ
	ナ)。
	 ⇔じぶくろ(地袋)
	○(2)[建]押し入れの上部の戸棚。
★てんぷら
	【てんぷら】
	【テンプラ】
	【天麸羅】
	○(1)[食]
	◎テンプラ油
	○(2)[俗]金メッキのこと。
★てんぷらあぶら
	【テンプラ油】
	○[食]
	 「てんぷらゆ(テンプラ油)」とも呼ぶ。
	◎テンプラの衣を1滴落とし、なべ底まで沈めば約150℃以下。
	底まで行って浮かんだら約160℃、半ばで浮かんで来たら約180
	℃。
てんぷらゆ
	【テンプラ油】
	○[食]⇒てんぷらあぶら(テンプラ油)
[1]てんぷる
	【テンプル】
	◇[英]temple
	○(キリスト教以外の)神殿・寺院。
[2]てんぷる
	【テンプル】
	◇[英]temple
	○こめかみ(蟀谷)。
	◎側頭骨(temporal bone)。
てんぷれーと
	【テンプレート】
	◇[英]template
	○(1)⇒かたいた(型板,形板)
	○(2)[計]フローチャート(流れ図)を描くための定規板。
	 処理・判断・入出力装置・矢印などの図形が穴になっていて、
	穴の内側を鉛筆でなぞってその図形を描く。
	○(3)[計]購入時にアプリケーション・ソフト(応用ソフト)に
	付属している雛型(ヒナガタ)データ。
	 ワープロソフトの例文や、表計算ソフトの各種標準表など。
てんぶん
	【篆文】
	◇[中]
	○[言]漢字の書体の一つ。大篆(dazhuan)と小篆(xiaozhuan)が
	あり、狭義には小篆のこと。
	 「篆字(zhuanzi)(テンジ)」,「篆書(zhuanshu)(テンショ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒だいてん(大篆),しょうてん(小篆)
でんぷんかく
	【デンプン核】
	◇[英](複数形)starch nuclei
	○[生]⇒ぴれのいど(ピレノイド)
でんぷんしつ
	【デンプン質】
	【澱粉質】
	○[生化]⇒たんすいかぶつ(炭水化物)
てんぶんほうなん《てんぶんほふなん》
	【天文法難】
	○[歴]⇒てんぶんほっけのらん(天文法華の乱)
★てんぶんほっけのらん
	【天文法華の乱】
	○[歴]1536(天文 5. 7.)比叡山延暦寺(エンリャクジ)の衆徒(シュウト)
	ら18万人が京都の法華宗徒(ホッケシュウト)を襲撃した事件。
	 「天文法難」とも呼ぶ。
[1]てんぺ
	【テンペ】
	◇tempe
	○[食]インドネシア風の大豆(ダイズ)発酵(ハッコウ)食品。
	 納豆菌を使用せず、白カビ菌を使用するチーズに似たもの。
	◎インドネシアやマレー半島の伝統的な食品。
[2]てんぺ
	【テンペ】
	◇Tempe
	○⇒てんぴ(テンピ)
てんべーすつー
	【10BASE−2】
	○[通]イーサネット(Ethernet)に使用されるケーブルの一種。
	太さ約5ミリメートルの50Ω同軸ケーブル。
	 "10"は伝送速度10Mbpsを、"2"は1セグメントの最大長185
	メートルを表している。
	 参照⇒てんべーすてぃー(10BASE−T),てんべーすふぁ
	いぶ(10BASE−5),いーさねっと(イーサネット)
	◎ケーブル同士はT型またはF型のコネクタでイモづる式に接
	続し、末端には50Ωのターミネータを接続する。
てんべーすてぃー
	【10BASE−T】
	○[通]イーサネット(Ethernet)に使用されるケーブルの一種。
	ツイストペアケーブルとRJ45コネクタを使用し、イーサネッ
	トで主流となっている。
	 クロスケーブルを使用して直接2つのノード(端末)を接続す
	る特殊な場合を除き、一般に各端末はハブ(HUB)を介(カイ)し
	てスター状に接続される。一つのノードに障害が発生してもネッ
	トワーク全体に波及することはない。
	 "10"は伝送速度10Mbpsを、"T"はツイストペアケーブルを表
	している。総延長は最大100メートルと規定されている。
	 参照⇒てんべーすふぁいぶ(10BASE−5),てんべーす
	つー(10BASE−2),いーさねっと(イーサネット)
てんべーすふぁいぶ
	【10BASE−5】
	○[通]イーサネット(Ethernet)に使用されるケーブルの一種。
	太さ約10ミリメートルのシールド付き同軸ケーブル。
	 アメリカのゼロックス(Xerox)・インテル(Intel)
	・デック(DEC)の3社がLAN接続のために開発。
	 "10"は伝送速度10Mbpsを、"5"は1セグメントの最大長500
	メートルを表している。
	 「イエローケーブル(yellow cable)」とも呼ぶ。
	 参照⇒てんべーすてぃー(10BASE−T),てんべーすつ
	ー(10BASE−2),いーさねっと(イーサネット)
	◎ケーブルの末端にはN型ターミネータを接続する。
てんぺるほふくうこう《てんぺるほふくうかう》
	【テンペルホフ空港】
	◇[英]Tempelhof Airport/Tempelhof Field
	○[歴][空]ドイツの首都ベルリン市内中央部にある空港。
	◎1923(大正12)開港。
	 1948〜1948(昭和23〜昭和24)ソ連のベルリン封鎖の際、米英
	仏の空輸作戦に使われ426日間約27万回で食料品・医薬品など
	約230万トンの救援物質が空輸された。
	 2004.10.31(平成16)閉鎖。
★てんぺんちいせつ
	【天変地異説】
	◇[英]catastrophe theory
	○[生]ラマルク(Lamarck)の進化論に対して、聖書的見解を護
	(マモ)るためキュビエ(G.Cuvier)が唱えた説。
	 最後の天変地異はノアの洪水であったとする。
	 「激変説」とも呼ぶ。
	 参照⇒きゅびえ(キュビエ)
	◎のちに弟子のルイス・アガシー(Louis Agassiz)やドルビニ
	(Alcide Dessalines d'Orbigny)らは、天変地異のつど全生物
	が死滅し、新たに生物が創造し直されたと考えた。
でんぽう
	【電報】
	◇[英]telegram(テレグラム)
	○[通]電信施設を使用して送受する通報。また、その通信文。
	◎電報を打つ,慶弔電報
	◎1870(明治 3)取り扱い、国営で開始。
	 第二次世界大戦後、1952(昭和27)国内電報は日本電信電話公
	社が、国際電報は国際電信電話株式会社が運営。
	 1985(昭和60)民営化。
てんぼうきょう《てんばうきやう》
	【展望鏡】
	◇[英]periscope
	○[軍]⇒ほうたいきょう(砲隊鏡)
★てんぼうしゃ《てんばうしや》
	【展望車】
	○[交]
	◎1912. 5.11(明治45)特急列車(新橋駅〜下関駅)に連結。
★てんぽうのかいかく
	【天保の改革】
	○[歴]江戸後期、老中水野忠邦が行なった幕政改革。
	 1841〜1843(天保12〜天保14)。
	 江戸・大坂十里四方の上知令。
	 株仲間の解散、物価値下げを命じる。
	 風俗粛正(シュクセイ)・奢侈(シャシ)禁止、深川の遊里を廃止。
	 人返しの法。
	 参照⇒てんぽうのききん(天保の飢饉),みずののさんばがら
	す(水野の三羽烏)
	◎江戸幕府三大改革の一つ。
てんぽうのききん
	【天保の飢饉】
	○[歴]江戸時代後期に起った全国的な大飢饉。
	 1833〜1836(天保 4〜天保 7)連続して大凶作となり、凶作は
	1839(天保10)まで続き、特に東北地方では多数の農民が餓死し
	た。
	 米価が騰貴(トウキ)する一方、農村ははなはだしく荒廃した。
	 1837(天保 8. 2.)大坂で大塩平八郎の乱が発生し、同年6月
	には越後柏崎の生田万(イクタ・ヨロズ)の乱と続き、全国的に一揆・
	打ちこわしが続発して幕藩体制の危機が激化した。
	 江戸幕府は事態を憂慮し、1841〜1843(天保12〜天保14)老中
	水野忠邦が天保の改革を実施したがその方法が過激に過ぎ、諸
	大名や町人・農民の反対にあって失敗に帰した。
	 参照⇒おおしおへいはちろうのらん(大塩平八郎の乱),いく
	たよろずのらん(生田万の乱),てんぽうのかいかく(天保の改革)
てんぽうのさんけんごう《てんぽうのさんけんがう》
	【天保の三剣豪】
	○[人]男谷精一郎(オダニ・セイイチロウ)(1798〜1864)・大石進(1797〜
	1863)・島田虎之助(1814〜1852)の総称。
でんぼうはだ《でんばふはだ》
	【伝法肌】
	【伝法膚】
	○(1)[古]粗暴な気質。臥煙肌(ガエンハダ)。
	 「でんぽうはだ」とも呼ぶ。
	○(2)[古]威勢がよく荒っぽい言動を好む性質。勇み肌。
	 「でんぽうはだ」とも呼ぶ。
	◎主に女性に用いる。
でんぽうはだ《でんばふはだ》
	【伝法肌】
	【伝法膚】
	○[古]⇒でんぼうはだ(伝法肌,伝法膚)
でんぼしゅ
	【デンボシュ】
	◇[英]Den Bosch、[蘭]'s-Hertogenbosch
	○⇒せるとーへんぼす(セルトーヘンボス)
てんま
	【天麻】
	◇[中]tianma
	○(1)[植]オニノヤガラ(鬼の矢柄)の別称・中国名。
	 ⇒おにのやがら(オニノヤガラ,鬼の矢柄)
	○(2)[薬]赤箭の別称。
	 ⇒せきせん(赤箭)
てんま
	【天魔】
	◇[梵]deva-mara
	○[仏]四魔(シマ)の一つ。
	 欲界(ヨクカイ)の最高所にある他化自在天(タケジザイテン)(第六天)
	の主の魔王。
	 仏道や善事の妨げをなし、仏や修行者に様々な悪事を行う。
	 「天子魔」,「他化自在天魔」,「邪魔(ジャマ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒はじゅん(波旬),しま(四魔)
	◎天魔波旬
てんま
	【天満】
	◇[日]Temma/Tenma
	○大阪府大阪市北区の地名。旧淀川と天満堀川に囲まれた街区。
	 天満宮(テンマングウ)があるところから。
	◎天満橋
★てんま
	【伝馬】
	○(1)[歴]逓送用の馬。
	○(2)[海]伝馬船の略称。
	 ⇒てんません(伝馬船)
てんまあおものいち《てんまあをものいち》
	【天満青物市】
	○[歴]江戸時代、大坂(現:大阪)にあった青果市場。
	 畿内(キナイ)の野菜・生果類取引の中心地となった。
	 16世紀初め、石山本願寺前に創設。
	 1653(承応 2)天満橋(テンマバシ)の北に移設。
	 参照⇒やっちゃば(やっちゃ場)
	◎南岸:参照⇒はちけんや(八軒屋)
	◎堂島(ドウジマ)の米市、雑喉場(ザコバ)の魚市と並び称された。
	 参照⇒ざこば(雑魚場,雑喉場)(1)
★でんまーく
	【デンマーク】
	【丁抹】
	◇[デーン語]Danmark(デーン人の領土)、[英]Denmark
	○北ヨーロッパの立憲王国。
	 首都はコペンハーゲン(Copenhagen)。
	 住民はゲルマン系のデーン人。
	 通貨単位は、1クローネ(Krone)=100オーレ(ore)。
	〈面積〉
	 4.3万平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1977(昭和52)509万人。
	 1984(昭和59)511万人。
	 1988(昭和63)523万人。
	◎県:[デーン語]* Amt、[英]* County。
	◎1972. 1.14(昭和47)国王フレデリック九世、死去。翌15日、
	マルグレーテ二世、女王に即位。
てんません
	【伝馬船】
	◇[英]lighter(ライター)
	○[海]ハシケ(艀)の一種。荷物なとを運送する小型で平底の和
	船。
	 無甲板木製で、船幅は広く、船尾は扁平、船底は浅い。
	 普通、動力はなく、艪(ロ)または櫂(カイ)で漕(コ)いで動かす。
	 波止場と停泊中の本船との間を往復し、荷物の積み降ろしに
	用いる。
	 「てんまぶね(伝馬船)」とも、単に「伝馬」とも呼ぶ。
	 参照⇒はしけ(艀)(2),[1]はしぶね(端舟,橋舟,橋船)
てんまちょう《てんまちやう》
	【伝馬町】
	◇[日]Temma Cho/Tenma Cho
	○(1)東京都中央区小伝馬町。日本橋付近。
	◎江戸開府の際、伝馬を業とする人々が集住。大伝馬町・小伝
	馬町に分かれる。のちに江戸を代表する問屋街となった。
	○(2)[古]牢屋の異称。
	◎江戸時代には小伝馬町、現在の十思公園あたりに幕府の牢屋
	敷があった。1875(明治 8)市ヶ谷監獄が開設されて廃止。
	 参照⇒いちがやかんごく(市ヶ谷監獄)
	◎囚獄は代々石出帯刀(イシデ・タテワキ)が継ぎ、与力の格式で町奉
	行の支配下にあった。
	 身分により入る牢が異なり、500石以上の旗本の揚がり座敷、
	御家人・陪臣(大名の家来)・僧侶・医師の揚がり屋、一般の町
	人を収容する大牢、百姓の百姓牢、無宿者の二間牢、および女
	性用の女牢の別があった。
	◎1657(明暦 3. 1.)明暦の大火の際、江戸町奉行石谷貞清(イシガ
	ヤ・サダキヨ)が囚人を解き放つ。
	◎刑場跡は公園の向かいの大安楽寺。
	○(3)[交]⇒てんまちょうえき(伝馬町駅)
てんまちょうえき《てんまちやうえき》
	【伝馬町駅】
	○[交]愛知県名古屋市熱田区にある、市営地下鉄名城線(メイジョ
	ウセン)(4号線)の駅。
	 神宮西(ジングウニシ)駅と堀田(ホリタ)駅(瑞穂区)の間。
	◎東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線には小伝馬町(コデンマチョウ)駅
	がある。
てんまてんじんはんじょうてい《てんまてんじんはんじやうてい》
	【天満天神繁昌亭】
	○大阪府大阪市北区にある落語専門の常設寄席。
	 単に「繁昌亭」とも呼ぶ。
	◎2006. 9.15(平成18)開館。
てんまど
	【天窓】
	◇[英]skylight
	○[建]採光・換気・排煙のため、屋根に設けた窓。
	 ドーム(半円球)状のものもある。
	 駅舎やアーケードなどにも用いる。
	 「あかりまど(明り窓,明かり窓)」,「あかりとり(明り取り,明
	かり取り)」,「スカイライト」とも呼ぶ。
	 参照⇒とらんそん(トランソン)(1)
てんまばしえき
	【天満橋駅】
	○(1)[交]大阪府大阪市中央区天満橋京町(テンマバシキョウマチ)にある
	京阪本線の駅。
	 京橋(キョウバシ)駅(都島区)と北浜(キタハマ)駅の間。
	○(2)[交]大阪市営谷町線の駅。
	 南森町(ミナミモリマチ)駅(北区)と谷町四丁目(タニマチヨンチョウメ)駅の間。
	○(3)[交]京阪中之島線(地下鉄)の駅。
	 なにわ橋駅(北区)の次で、ターミナル駅(始点)。
てんまはじゅん
	【天魔波旬】
	○[仏]仏敵の悪魔、天魔と波旬の併称。
	 参照⇒てんま(天魔),はじゅん(波旬)
てんまばやしむら
	【天間林村】
	◇[日]Temmabayashi Mura/Tenmabayashi Mura
	○青森県中東部、上北郡(カミキタグン)の村。
てんまぶね
	【伝馬船】
	○[海]⇒てんません(伝馬船)
てんまや
	【天満屋】
	○[経]岡山県岡山市の地方百貨店。
てんめい
	【天明】
	○(1)[暦]江戸後期、光格天皇朝の年号。
	 1781(安永10,天明元. 4. 2)〜1789(天明,寛政元 9. 1.25)。
	◎天明の飢饉,天明の大火
	○(2)[古]⇒てんめいまち(天明町)
てんめいのききん
	【天明の飢饉】
	○[歴]1782(天明 2)から1787(天明 7)にかけて起きた大飢饉。
	 1783(天明 3)には浅間山が大噴火し、その影響で起きた奥羽
	・関東の冷害は特に深刻で、多数の餓死者を出した。
	◎このため米価は高騰し、各地で百姓一揆(ヒャクショウイッキ)や商家
	を襲う打ちこわしが続出した。また、餓死と疫病が流行し全国
	で約90万以上の死者が出たと言われる。幕府や諸藩の支配は危
	機に陥り、老中田沼意次の失脚を早めた。
てんめいまち
	【天明町】
	◇[日]Temmei Machi/Tenmei Machi
	○[古]熊本県飽託郡(ホウタクグン)にあった町。熊本市の南部、島
	原湾に臨む。
	〈面積〉
	 19.28平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1970(昭和45)1万0,921人。
	◎1991. 2. 1(平成 3)飽託郡の北部町(ホクブマチ)・河内町(カワチマチ)
	・飽田町(アキタマチ)とともに熊本市に編入。
てんめんじゃん
	【テンメンジャン】
	【甜麺醤】
	【甜面醤】
	◇[中]tianmianjian
	○[食]ダイズ(大豆)の麹(コウジ)ミソ(味噌)に砂糖や香辛料を加
	えた、中華風の甘い調味ミソ。
	 ホイコーロー(huiguorou)(回鍋肉)などに使用する。
	 参照⇒とうばんじゃん(トウバンジャン,豆板醤)
★てんもう《てんまう》
	【天網】
	○天がはりめぐらした網。
	◎天網恢恢(カイカイ)疎(ソ)にして漏(モ)らさず。
	 参照⇒ふくうけんじゃくかんのん(不空羂索観音)
てんもうおりもの
	【添毛織物】
	○⇒ぱいるおり(パイル織り)
てんもくざん
	【天目山】
	◇[日]Temmoku Zan/Tenmoku Zan
	○(1)[地]山梨県東部、塩山市の南東にある山。標高1,380メー
	トル。
	 大菩薩嶺の南側に連なる。
	◎1582(天正10)武田勝頼が、織田信長の部将滝川一益らと戦っ
	て敗れ、一族とともに南麓で自刃した所。
	○(2)(転じて)勝敗の分かれ目・土壇場(ドタンバ)・最後の場所
	・物事の最後。
	 参照⇒てんのうざん(天王山)(2)
	○(3)山梨県塩山市の天目山にある、業海の開基になる栖雲寺
	の山号。
	○(4)[地]中国浙江省北西部、安徽省との境界にある浙西山脈
	中の山。標高1,507メートル。
	 東西二峰から成り、奇勝に富み、仏教や道教の寺院が多い。
★てんもんがた
	【天文方】
	○[歴][天]江戸時代、天文測量・暦の編集にあたった幕府の職
	名。
	◎1684(貞享元.12.)設置。初代は渋川春海(ハルミ)。
てんもんかん《てんもんくわん》
	【天文館】
	○鹿児島県鹿児島市の中心部にある繁華街(アーケード商店街)。
	◎薩摩(サツマ)第25代藩主島津重豪(シゲヒデ)が建てた天体観測所
	の名に因(チナ)む。
★てんもんこうほう《てんもんかうはふ》
	【天文航法】
	○[海][空]
	 「天測法」,「測天法」とも呼ぶ。
	 参照⇒おきのり(沖乗り)(2)
てんもんしゃしん
	【天文写真】
	○[天][写]⇒てんたいしゃしん(天体写真)
てんゆ
	【諂諛】
	◇[中]chanyu
	○おもねり、へつらうこと。阿諛(アユ)([中]eyu)。
てんゆう《てんいう》
	【天佑】
	【天祐】
	◇[中]tianyou
	○天のたすけ・天助(テンジョ)。
	◎天佑神助
[1]てんゆう《てんいう》
	【天佑】
	◇[中]Tianyou
	○(1)[暦]唐末の昭宗の年号。AD. 904〜 907。
	○(2)[暦]五代十国の一つ、呉の太祖武帝・烈祖景帝・高祖宣
	帝の年号。AD. 904〜 919。
	○(3)[暦]宋代の南詔保定帝の年号。AD.1082〜1093。
	○(4)[暦]元末の紅巾の乱で、張士誠(Zhang Shicheng)(1321〜
	1367)が建国した周の年号。AD.1352〜1367。
	 参照⇒こうきんのらん(紅巾の乱,紅巾之亂)
	○(5)[暦]明代の世宗の時、大越(ベトナム)黎朝の英宗峻皇帝
	の年号。AD.1557〜1557。
[2]てんゆう《てんいう》
	【天佑】
	◇[中]Tianyou
	○(1)[人]宋の柴宗慶(Chai Zongqing)( 982〜1044)の字(アザナ)。
	○(2)[人]元の陳(示偏+「古」)(Chen Hu)(1222〜1277)の字。
	○(3)[人]明の将軍張祐(Zhang You)(?〜1532)の字。
てんらしちどういせき《てんらしちだうゐせき》
	【天良七堂遺跡】
	○[歴]群馬県太田市天良町(テンラチョウ)にある、7〜9世紀(奈良
	・平安時代)の新田郡の郡庁建物跡。
	 参照⇒にったぐん(新田郡)
でんらん
	【電纜】
	○[電]絶縁物で被覆した電線。および、それを束にして一本に
	外装したもの。
	 「ケーブル」とも呼ぶ。
てんらんかいのえ《てんらんくわいのゑ》
	【展覧会の絵】
	◇[露]Kartinki y vystavki、[英]Pictures at an Exhibition
	○[楽]1874(明治 7)ムソルギスキー(M.P.Musorgskii)のピアノ
	曲。全10曲。
	 友人の画家ハルトマン(Victor Hartmann)の死を悼(イタ)み、
	その絵を題材に作曲したもの。
	◎ラベルが管弦楽用に編曲している。
てんらんざん
	【天覧山】
	◇[日]Tenran Zan
	○[地]埼玉県飯能市(ハンノウシ)の北西にある山。標高194.6メート
	ル。
	 山麓には愛宕権現を守護神とする能仁寺がある。
	 北西に多峯主山(トウノスヤマ)がある。
	 参照⇒とうのすやま(多峯主山)
	◎旧称は愛宕権現を祀(マツ)ることから「愛宕山」。
	 江戸時代、第5代将軍徳川綱吉の病気回復を生母の桂昌院(ケ
	イショウイン)が能仁寺に祈願し、全快のお礼として十六羅漢像を奉
	献して以来「羅漢山(ラカンヤマ)」。
	 1883(明治16)明治天皇がこの山をお野立所として陸軍大演習
	を統監したことから現名。
★てんりきょう《てんりけう》
	【天理教】
	○(1)[宗]教派神道十三派の一つ。
	 中山みきが、1838(天保 9)長男秀司(シュウジ)が病気のとき治
	病のため招いた山伏(ヤマブシ)の加持台をつとめ神懸かりし、天
	の将軍・天理王命(テンリオウノミコト)と称し布教。
	 1867(慶応 3)天理王明神(テンリオウミョウジン)として吉田家の公認
	を受ける。
	 明治政府から度重なる投獄・迫害を受けながら教団を拡大。
	教祖みきの死の翌年1888(明治21)神道本局六等直轄教会となり、
	合法化となる。
	 明治中期から天皇崇拝・国家主義が強調され、独立を誓願し
	日露戦争では露骨な戦争協力を果たし、1908(明治41)明治政府
	から独立を公認された。
	 参照⇒おふでさき(おふでさき),しんばしら(真柱)
	○(2)[宗]中国、清代の白蓮教系の秘密宗教結社。教祖は皓生
	文。
	 「八卦教」とも呼ぶ。
てんりきょうようとくいん《てんりけうやうとくゐん》
	【天理教養徳院】
	○[古]天理養徳院の前身。
	 ⇒てんりようとくいん(天理養徳院)
てんりく
	【殄戮】
	○殺し尽すこと。皆殺し・殺戮(サツリク)。
	 参照⇒じぇのさいど(ジェノサイド),さんこうせいさく(三光
	政策)
	◎「殄」は「尽きる」、「戮」は「(残虐に)殺す」の意味。
★てんりさんこうかん《てんりさんかうくわん》
	【天理参考館】
	○天理大学附属の歴史民族博物館。一般の人にも無料開放。
	 参照⇒こくりつれきしみんぞくはくぶつかん(国立歴史民俗
	博物館),こくりつみんぞくがくはくぶつかん(国立民族学博物
	館)
	◎1930. 4.28(昭和 5)開館。
てんりし
	【天理市】
	◇[日]Tenri Shi
	○奈良県北部の市。
	 市東部の布留町(フルチョウ)に元官幣大社石上神宮(イソノカミジングウ)
	がある。
	◎1954(昭和29)山辺郡丹波市(タンバイチ)町を中心に、市制。
★てんりとしょかん《てんりとしよくわん》
	【天理図書館】
	○天理大学附属の図書館。閉架(ヘイカ)式。一般の人にも無料開
	放。
	◎1930(昭和 5)開館。
てんりゅう
	【天竜】
	【天龍】
	○(1)[地]⇒てんりゅうがわ(天竜川)
	○(2)⇒てんりゅうく(天竜区)
	○(3)⇒てんりゅうむら(天龍村)
	○(4)[古]⇒てんりゅうし(天竜市)
	○(5)[歴][軍]日本帝国海軍の軽巡洋艦。
てんりゅうがわ《てんりゆうがは》
	【天竜川】
	◇[日]Tenryu Gawa
	○[地]中部地方南部を流れる川。長野県の諏訪湖(スワコ)に源を
	発し、伊那盆地(イナボンチ)を南流して、静岡県浜松市の東部で遠
	州灘(エンシュウナダ)に注(ソソ)ぐ。長さ213キロメートル。
	 中流部には佐久間ダム・秋葉ダムなどのダムが多い。
	 参照⇒てんりゅうきょう(天竜峡)(1),さくまだむ(佐久間ダ
	ム)
	◎支流:⇒みぶがわ(三峰川)
てんりゅうきょう《てんりゆうけふ》
	【天竜峡】
	◇[日]Tenryu Kyo
	○(1)長野県南部、天竜川中流にある峡谷。
	 長野県飯田市時又(トキマタ)付近から下流、伊那盆地(イナボンチ)南
	部の景勝地。
	 両岸は花崗岩(カコウガン)からなる絶壁で、舟下りが有名。
	◎1847(弘化 4)阪谷朗廬(サカタニ・ロウロ)によって命名されたといわ
	れる。
	 1882(明治15)姑射橋(コヤキョウ)・竜角峰などの十勝が選定され、
	岩壁にその名前が刻まれた。
	○(2)[交]⇒てんりゅうきょうえき(天竜峡駅)
てんりゅうきょうえき《てんりゆうけふえき》
	【天竜峡駅】
	○[交]長野県飯田市にある、JR飯田線の駅。
	 千代(チヨ)駅と川路(カワジ)駅の間。
	 駅付近の姑射橋(コヤキョウ)は景勝地。
	 参照⇒てんりゅうきょう(天竜峡)(1)
	◎JR飯田線には中部天竜(チュウブテンリュウ)駅もある。
てんりゅうく
	【天竜区】
	◇[日]Tenryu Ku
	○静岡県浜松市北部の区。
てんりゅうくだれば
	【天竜下れば】
	○[楽]長田幹彦作詞、中山晋平作曲の歌謡曲(新民謡)。
	 歌は市丸(イチマル)。
	◎1933(昭和 8)発売。
★でんりゅうけい《でんりうけい》
	【電流計】
	◇[英]ammeter
	○[電]電流の大きさを測定する計器。
	 「アンメーター」,「アンペア計」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぶんりゅうき(分流器)
	◎「アンメーター」は目盛がアンペア単位のもの。
てんりゅうし
	【天竜市】
	◇[日]Tenryu Shi
	○[古]静岡県西部の市。現在の浜松市北部、天竜区南部。
	◎二俣町(フタマタチョウ)に陸軍中野学校の二俣分校があった。
	 参照⇒りくぐんなかのがっこう(陸軍中野学校)(1)
	◎2005. 7. 1(平成17)浜松市に編入。
★てんりゅうじ
	【天龍寺】
	【天竜寺】
	○(1)京都府京都市右京区嵯峨にある、臨済宗天竜寺派の大本
	山。京都五山の一つ。
	◎1345(<南>興国 6,<北>康永 4)足利尊氏(タカウジ)・直義(タダヨシ)
	が後醍醐天皇の冥福を祈るため、夢窓疎石(ムソウ・ソセキ)を開山とし
	て亀山殿の跡に建立。
	 参照⇒かめやま(亀山)(1)
	○(2)東京都新宿区新宿4−3−19にある寺。
	 参照⇒おいだしのかね(追い出しの鐘)(2)
てんりゅうはちぶしゅう
	【天竜八部衆】
	○[仏]⇒はちぶしゅう(八部衆)
てんりゅうむら
	【天龍村】
	◇[日]Tenryu Mura
	○長野県南部、下伊那郡(シモイナグン)南部の村。南部を静岡県に
	隣接。
★てんりょう《てんりやう》
	【天領】
	○(1)[古]天皇・朝廷の領地。
	○(2)[歴]([英]shogunal demesne)江戸幕府の直轄領。
てんりょう《てんれう》
	【填料】
	◇[英]loading material/filler
	○[工](製紙で)紙の平滑度・白色度・印刷適性などを高めるた
	め、パルプ液中に添加する鉱物性の粉末。
	 クレー・カオリン・炭酸カルシウムなど。
	 参照⇒かおりん(カオリン),あーとし(アート紙)
★でんりょうけい《でんりやうけい》
	【電量計】
	○[電]
	 「電解電量計」,「ボルタメーター(voltameter)」,「ボルタ計」,
	「クーロメーター(coulometer)」とも呼ぶ。
★てんりようとくいん《てんりやうとくゐん》
	【天理養徳院】
	○[福]天理教による親に恵まれない子供たちの福祉施設。
	◎1910(明治43)天理教養徳院として創設。
★でんりょく
	【電力】
	○[電]
	〈電力9社〉
	 北海道電力(北電)・東北電力・北陸電力・東京電力(東電)・
	中部電力(中電)・関西電力(関電)・中国電力・四国電力(四電)
	・九州電力。
	〈電力10社〉
	 電力9社+沖縄電力。
	◎1932. 4.19(昭和 7)五大電力会社による電力カルテル、電力
	連盟が成立。
	 1938. 4. 6(昭和13)電力管理法・日本発送電株式会社法、公
	布。
	 1938. 5.27(昭和13)国家管理、実現。
	 1939. 4. 1(昭和14)日本発送電(株)、設立。
	 1939. 8.(昭和14)供給制限、開始。
	 1941. 8.30(昭和16)配電統制令、公布。
	 1942. 4. 1(昭和17)配電統制令に基き9配電会社、開業。
	 1950.11.24(昭和25)電気事業再編成令、公布。
	 1951. 5. 1(昭和26)電気事業再編成により、9配電各社を再
	編成して9電力会社を設立。日本発送電(株)は解体。
	 1995.12.(平成 7)改正電気事業法の施行によりIPP(独立
	系発電事業者)が可能となる。
	 2000. 3.21(平成12)電力の小売、自由化。
でんりょくかんりほう《でんりよくかんりはふ》
	【電力管理法】
	○[歴][法]日中戦争の戦時下、長期戦に対応するため重要な動
	力源である電力の国家統制・管理を実現させた法律。
	 水力・火力発電所の発電設備と長距離送電線を日本発送電会
	社が所有し、管理下の全国9社の電力会社から工場・家庭に配
	電させる。
	 企画院が立案したもの。
	 参照⇒きかくいん(企画院)
	◎1938. 4. 6(昭和13)国家総動員法とともに電力管理法・日本
	発送電株式会社法、公布。
	 1938. 5.25(昭和13)電力審議会官制(勅令)、公布。
	 1950.11.24(昭和25)電気事業再編成令・公益事業令、公布。
	電力管理法は電気事業法・ガス事業法とともに廃止。
でんりょくぼうがい《でんりよくばうがい》
	【電力妨害】
	◇[英]power jamming
	○[軍]⇒[2]いーしーえむ(ECM)
でんりょくれんめい
	【電力連盟】
	○[歴]⇒ごだいでんりょく(五大電力)
★てんりよろずそうだんしょ《てんりよろづさうだんしよ》
	【天理よろづ相談所】
	○[医]奈良県天理市。
	 医療施設「憩の家」を運営。
	◎1935(昭和10)天理教による医療施設が設置され、「よろづ相
	談所」と命名。
	 1966(昭和41)財団法人天理よろづ相談所に発展。
	 2003.11.26(平成15)天理よろづ相談所病院、男児(生後5ヶ
	月)の僧帽弁閉鎖不全症手術に成功と発表。
てんりんおう《てんりんわう》
	【転輪王】
	○[仏]⇒てんりんじょうおう(転輪聖王)
★てんりんじょうおう《てんりんじやうわう》
	【転輪聖王】
	◇[梵]cakra-vartin(チャクラ・ヴァルティン)、[英]chakra-
	vartin
	○[仏]
	 「転輪王」,「輪王(リンノウ)」,「七宝千子(シッポウセンシ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ちゃくら(チャクラ),しっぽうせんし(七宝千子),あい
	らばと(アイラバト)(2)
	〈四輪王〉
	 鉄輪王:四大洲(シダイシュウ)の一つ、人間の住む南贍部洲(ナンセン
	ブシュウ)を治める。
	 銅輪王:四大洲の二つを治める。
	 銀輪王(ゴンリンオウ):四大洲の三つ、東勝身洲(トウショウシンシュウ)・
	南贍部洲・西牛貨洲(サイゴケシュウ)を治める。
	 金輪王(コンリンオウ):四大洲すべてを治める。
てんれい
	【典礼】
	○(1)ある定まった儀式・儀礼。儀式作法。
	◎英語では国家的・社会的な儀式は「セレモニー(ceremony)」、
	宗教的荘厳な儀式は「ライト(rite)」と呼ぶ。
	 参照⇒てんれいもんだい(典礼問題)
	◎君主に対する臣従の礼:⇒おまーじゅ(オマージュ)(4)
	○(2)[宗](特に)キリスト教会が行う公の儀式。
	 参照⇒せいむにっか(聖務日課)
	○(3)儀式をつかさどる官名。その役。
★でんれい
	【伝令】
	【傳令】
	○[軍]別の隊に命令を伝えること。また、その兵隊。
でんれいあーるえぬえー
	【伝令RNA】
	◇[英]messenger RNA
	○[生]⇒めっせんじゃーあーるえぬえー(メッセンジャーRN
	A)
てんれいもんだい
	【典礼問題】
	◇[英]Chinese rites controversy
	○[歴][宗]17〜18世紀、カトリック諸派が中国人信徒の典礼へ
	の参加を認めるか否かを論争した布教に関する問題。
	 孔子崇拝や祖先崇拝などの儒教的な伝統儀礼(典礼)をめぐっ
	て、容認するイエズス会と否認するドミニコ派・フランチェス
	コ派などが対立。
	 1704(宝永元)<康煕43>ローマ教皇が典礼を否認。これを受け
	て康煕帝(Kangxi Di)(コウキテイ)はイエズス会以外の布教を厳禁。
	 1723(享保 8)<雍正元>雍正帝(Yongzhong Di)(ヨウセイテイ)はキリ
	スト教の布教を全面的に禁止し、宣教師をマカオに追放した。
	 参照⇒きゅうこうれい(九叩礼)
てんろき
	【転路器】
	○[交]⇒てんてつき(転轍機,転てつ機)
てんろく
	【天六】
	◇[日]Tenroku
	○[俗]大阪府大阪市北区の天神橋6丁目の略称。
	 阪急千里線と地下鉄堺筋線・谷町線の天神橋筋六丁目駅があ
	る。
	◎1933. 6. 7(昭和 8)大阪天六交差点で「ゴー・ストップ事件」
	発生。
	 1970. 4. 8(昭和45)大阪市天六駅の地下鉄工事現場でガス爆
	発が発生。死者79人、重傷・軽傷420人。
★でんわ
	【電話】
	◇[英]telephone(テレフォン)、[独]Telefon(テレフォン)
	○[通]
	 携帯電話の普及後、電話線を使用する一般家庭電話や公衆電
	話などは「固定電話」と呼ばれるようになった。
	 かつては着信音の「リンリン」が電話機の代名詞であった。
	 参照⇒こうしゅうでんわ(公衆電話),けいたいでんわ(携帯電
	話),あいぴーでんわ(IP電話)
	◎置き電話
	 基幹回線:⇒ばっくぼーん(バックボーン)(5)
	 加入者回線網:⇒あくせすもう(アクセス網)
	 交換機:参照⇒くろすばこうかんき(クロスバ交換機)
	 ビル電話:⇒びるでんわ(ビル電話)
	 直通電話:⇒だいやるいん(ダイヤルイン)
	 呼び出し電話:⇒よびだしでんわ(呼び出し電話,呼出し電話)
	(2)
	◎1877(明治10)電信局と宮内省間に実用電話が開通。
	 1899(明治32)東京市内電話が開通。
	 1926. 1.20(大正15)東京京橋電話局で日本最初のダイヤル式
	自動電話が使用される。
	 1926. 4.24(大正15)青森〜函館間で電話が開通。
	 1932. 4.(昭和 7)ダイヤル式公衆電話を設置。
	 1948.10. 1(昭和23)警視庁、110番(犯罪専用電話)を設置。
	 1949. 3.31(昭和24)東京消防署、119番(火災専用電話)を設
	置。
	 1952. 7.31(昭和27)日本電信電話公社法、公布。同年8月1
	日、施行。
	 1953(昭和28)新規加入者に電信電話債券(15万円)の購入を義
	務付ける。
	 1953.10.(昭和28)東京都内に赤電話(委託公衆電話機)、設置。
	 1960. 2. 7(昭和35)東京の局番が3桁となる。
	 1964. 3.15(昭和39)東京〜京阪神間が全面的に即時ダイアル
	になる。
	 1972.11.12(昭和47)市内電話、料金度数制(7円・公衆電話
	10円)から時間制(3分)に移行。
	 1982.12.23(昭和57)初のテレホンカード使用の公衆電話、開
	設(有楽町スキヤ橋)。
	 1983(昭和58)電信電話債券、廃止。
	 1985. 3.28(昭和60)日本電信電話株式会社(NTT)、設立。
	同年4月4日、開業。
	 2001. 5. 1(平成13)マイラインプラス、開始。
★でんわかにゅうけん《でんわかにふけん》
	【電話加入権】
	○[俗]NTT東日本・西日本が、新規に固定電話を設置する際
	に徴収する施設設置負担金。
	 質権・転売が認められている。
	◎1952(昭和27)日本電信電話公社、設備料を徴収。
	 1985(昭和60)以降、税抜き7万2,000円。
	 2004.11. 5(平成16)NTT東日本・西日本、2005. 3. 1から
	施設設置負担金の3万6,000円に引き下げと、月額基本料に上乗
	せするライトプランの640円から250円に値下げを発表。
でんわちょう《でんわちやう》
	【電話帳】
	◇[英]telephone directory
	○(1)[通]交際のある人名や会社・団体などの名前と電話番号
	を記載した冊子。
	○(2)[通]特に、NTT(旧:日本電信電話公社)が発行するもの。
	 電話加入者の名前・電話番号・住所が記載されている。
	 NTTがつけた愛称は「ハローページ」。
	 「電話番号簿」とも呼ぶ。
でんわばんごうぼ《でんわばんがうぼ》
	【電話番号簿】
	○[通]⇒でんわちょう(電話帳)(2)
でんわぼっくす
	【電話ボックス】
	◇[米]phone box、[英]phone booth
	○[通]街頭公衆電話を設置している、小さな箱型の建物。
	 参照⇒こうしゅうでんわ(公衆電話)
	◎1985(昭和60)日本全国で約91万台。
	 2006(平成18)日本全国で約36万台。
	◎丹頂鶴型:屋根が赤、周囲がクリーム色の鋼板のタイプの愛
	称。昭和中期まで主流であったが、中で大小便をする者が現れ、
	防犯面からもガラス張りのタイプに置き換えられる。
	◎イギリスの電話ボックスは赤色。
	 2004(平成16)イギリスの通信大手BT(British Telecom)、
	旧式の赤い電話ボックスの削減を発表。
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