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                    PDD図書館管理番号       0001.0058.5000.22

                 百   科   辞   書    《たる》     編集:獨  澄旻

-------- たる --------------------------------------------------
たる
	【タル】
	◇tal
	○[歴]⇒てる(テル)
たる
	【樽】
	◇[英]barrel/caskキャスク)
	○酒・醤油など、液体または水気のある食品を熟成または長期
	保存する、蓋(フタ)のある木製の容器。
	 日本のものは口が底よりやや広く、西洋のものは胴の真ん中
	が膨(フク)らんでいる。
	◎酒樽,醤油樽,味噌樽,漬物樽,一斗樽(イットダル),樽酒
	◎日本の樽は、最初に酒樽として使われ、古くなると醤油樽、
	さらに味噌樽となり、さらに漬物樽となって最後は薪(マキ)にす
	る。この間に大きさを小さく作り直すこともある。
	 西洋でも、ワイン樽やビア樽をブランデーやウイスキーなど
	に使いまわし、さらに家具などに作り直される。
	◎樽には吸水率の小さい板目(イタ)を使用し、桶(オケ)には反(ソ)
	りの小さい柾目(マサメ)が使われる。
	 日本の樽では反りの対策として板の表裏を互い違いにし、西
	洋では反り以上にたわめている。
[1]たーる
	【タール】
	◇Thal
	○パキスタン北西部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber 
	Pakhtunkhwa Province)中南部のコハート県(Kohat Division)
	西部のハング地区(Hangu District)西部にある中心地。
[2]たーる
	【タール】
	◇Thar
	○[地]⇒たーるさばく(タール砂漠)
[1]だる
	【ダル】
	◇[ヒンディー語]dal
	○豆。
[2]だる
	【ダル】
	◇[アラビア語]dar
	○家(house)・家庭(home)。
	◎ダルフール(Darfur)。
たるあふぁる
	【タルアファル】
	◇Tall 'Afar
	○イラク北部、ニーナワー州(Muhafazat Ninawa)北部の都市。
	州都モスル(Mosul)の西方。
	 北緯36.38°、東経42.45°の地。
	 シリアとの国境に近く、トルクメニスタン人が多く居住する。
	〈人口〉
	 1957(昭和32) 2万5,500人。
	 1965(昭和40) 3万7,000人。
	 2004(平成16)16万7,800人。
だーるあるばいだー
	【ダール・アルバイダー】
	◇[アラビア語]ad-Dar al-Baida/ad-Dar al-Bayda
	○⇒かさぶらんか(カサブランカ)(1)
だるあるはやと
	【ダル・アルハヤト】
	◇Dar al hayat
	○[通]⇒あるはやと(アルハヤト,アル・ハヤト)
たるいか
	【タルイカ】
	【樽烏賊】
	○[魚]⇒そでいか(ソデイカ,袖烏賊)
だるえすさらーむ
	【ダルエスサラーム】
	◇Dar es Salaam(平和の港)
	○(1)アフリカ東部、タンザニア連合共和国の首都。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)52万人。
	◎1891(明治24)ドイツ領東アフリカの首都・ダルエスサラーム
	州の州都。
	 1916(大正 5)イギリスが占領。
	 1961〜1964(昭和36〜昭和39)タンガニーカ(Tanganyika)の首
	都。
	 1964(昭和39)タンザニアの首都。
	 首都をドドマ(Dodoma)に移転計画中。
	○(2)⇒だるえすさらーむしゅう(ダルエスサラーム州)
だるえすさらーむしゅう《だるえすさらーむしう》
	【ダルエスサラーム州】
	◇Mkoa wa Dar es Salaam、[英]Dar es Salaam Region
	○アフリカ東部、タンザニア東部の州。
	 州都はダルエスサラーム。
	〈面積〉
	 1,393平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1988(昭和63)136万0,850人(月日現在)。
	 2002(平成14)248万7,288人(月日現在)。
だるがい
	【ダルガイ】
	◇Dargai
	○パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber 
	Pakhtunkhwa Province)中北部のマラカンド地区(Malakand 
	District)南部にある町。
たるかいせん《たるくわいせん》
	【樽廻船】
	○[歴]江戸時代、大坂〜江戸間を往復した廻船(貨物の定期便
	船)。
	 1730(享保15)摂津(セッツ)などの船問屋が菱垣(ヒガキ)廻船に対
	抗して、主に関西の酒樽を輸送したことに始まる。
	 百万石積みなどの菱垣廻船に比べ、千五百〜二千石積みと小
	型で船足が速く、菱垣廻船の荷物の一部も輸送し始め、18世紀
	には菱垣廻船を圧倒した。
	 「たるぶね(樽船)」とも呼ぶ。
たるかうあの
	【タルカウアノ】
	◇Talcahuano
	○南アメリカ南西岸、チリ共和国中南部のビオビオ州(Region 
	del Bio-Bio)東部、コンセプシオン県(Provincia Concepcion)
	の都市。
	 南緯36.74°、西経73.13°の地。
	 太平洋に面する港湾都市・漁港・海軍基地。
	 「タルカワノ」とも呼ぶ。
	〈面積〉
	 145.8平方キロメート。
	〈人口〉
	 1992(平成 4)24万8,543人(4月22日現在)。
	 2002(平成14)25万0,348人(4月22日現在)。
	◎湾内に19世紀末の太平洋戦争で捕獲したペルー海軍の装甲艦
	ウアスカル(Huascar)が係留されている。
たるかむぱうだー
	【タルカム・パウダー】
	◇[英]talcum powder
	○[化]滑石(カッセキ)の粉末に硼酸末(ホウサンマツ)・香料などを加えた、
	化粧用の打ち粉(コ)・汗知らず。
	 日本では和光堂(株)の「シッカロール(Siccarol)」が有名。
	 参照⇒あせしらず(汗知らず)
	◎1987(昭和62)厚生省(現:厚生労働省)、石綿が混入した原材
	料(タルク)の使用を禁止。
	◎滑石は英語で「タルク(talc)」、その粉末が「タルカム(talcum)」。
たるかわの
	【タルカワノ】
	◇Talcahuano
	○⇒たるかうあの(タルカウアノ)
★たるき
	【垂木】
	【椽】
	【榱】
	【架】
	○[建]
	 参照⇒たばさみ(手挟み)
だるぎんぞく
	【ダルギン族】
	◇[英]Dargins/Darginians
	○ロシア連邦ダゲスタン共和国に居住する少数民族。
	 使用言語はダルギン語。宗教はイスラム教。
	 「ダルジン族」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1990(平成 2)35万5,500人。
	 1995(平成 7)35万3,300人。
	 2000(平成12)34万9,800人。
[1]たるく
	【タルク】
	◇[英]talc
	○[鉱]⇒かっせき(滑石)
[2]たるく
	【タルク】
	◇Luis Taruc
	○[人]⇒るいすたるく(ルイス・タルク)
たるぐむ
	【タルグム】
	◇Targum
	○[聖]アラム語訳の『旧約聖書』。
だるくろーず
	【ダルクローズ】
	◇Emile Jacques-Dalcroze(エミール・ジャック・ダルクロー
	ズ)
	○[人]スイスの音楽教育家(1865〜1950)。ウィーン生れ。
	 ユーリズミックス(eurhythmics)(リズム教育)を創案。
たーるけいゆ
	【タール軽油】
	◇[英]tar light oil/light oil
	○[化]⇒けいゆ(軽油)(2)
たるこ
	【タルコ】
	◇[西]talco
	○[鉱]⇒かっせき(滑石)
たるさ
	【タルサ】
	◇Tulsa
	○(1)(Talsa County)⇒たるさぐん(タルサ郡)
	○(2)アメリカ合衆国南部、オクラホマ州(Oklahoma State)北
	東部にあるタルサ郡の郡都。
	 北緯36.13°、西経95.92°の地。
	〈人口〉
	 1990(平成 2)36万7,302人。
	 2000(平成12)39万3,116人。
	 2000(平成12)39万1,906人。
たるさぐん
	【タルサ郡】
	◇[英]Talsa County
	○アメリカ合衆国南部、オクラホマ州(Oklahoma State)北東部
	の郡。
	 郡都はタルサ。
たーるさばく
	【タール砂漠】
	◇[英]Thar Desert
	○[地]パキスタン東部とインド北西部との国境地帯に広がる砂
	漠。
	 縁辺では灌漑による綿花栽培や牧畜も行われている。
	 単に「タール」とも、「インド砂漠(Indian Desert)」,「大イン
	ド砂漠(Great Indian Desert)」とも呼ぶ。
	〈面積〉
	 約27.2万平方キロメートル。
★たーるじ
	【タール寺】
	【塔爾寺】
	【塔尓寺】
	◇[中]Ta'ersi、[英]Kumbum Temple/Kumbum Monastery
	○中国西部、青海省(Qinghai Sheng)(セイカイショウ)東部の湟中県
	(Huangzhong Xian)ツォンカ(Zongka)にある、チベット仏教(ラ
	マ教)の黄教派(黄帽派・ゲルク派)六大寺の一つ。
	 「とうじじ(塔爾寺)」,「とうにじ(塔爾寺)」,「クンブム寺([英]
	Kumbum Temple)」とも呼ぶ。
	 参照⇒こうきょう(黄教)
	◎省都西寧市(Xining Shi)から南西へ26キロメートル。ツォン
	カパ(宗喀巴)の生誕地で、彼の母が仏塔を建てたことに始まる。
だるしねーあ
	【ダルシネーア】
	◇Dulcinea
	○(1)[文]ドン・キホーテが理想化して崇(アガ)めた田舎娘(イナカ
	ムスメ)の名。
	 「ドルシネア」とも呼ぶ。
	○(2)(転じて)(dulcineaとも)理想の女性・恋人。理想の女性
	像・恋人像。
	 「ドルシネア」とも呼ぶ。
だるしゃん
	【ダルシャン】
	◇darshan/darsan
	○[宗]ヒンズー教で、崇拝する神・聖者・神聖な物に遭ったり、
	見たり、また聖地の巡礼で得られる功徳(クドク)。
だるじんぞく
	【ダルジン族】
	◇[英]Dargins/Darginians
	○⇒だるぎんぞく(ダルギン族)
だるーす
	【ダルース】
	◇Duluth
	○アメリカ合衆国中北部、ミネソタ州(Minnesota State)北東
	部のセントルイス郡(St Louis County)南東端にある郡都。ス
	ペリオル湖(Lake Superior)に面する。
★たるすす
	【タルスス】
	◇Tarsus
	○(1)[地](Tarsus Cayi)⇒たるすすがわ(タルスス川)
	○(2)トルコ南部、地中海に面するイチェル県(Icel Ili)東部
	の都市。
	 北緯36.92°、東経34.89°の地。
	 タルスス川(Tarsus Cayi)が南流する。
	 「タルソス(Tarsos)」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1997(平成 9)24万6,206人(推計)。
	◎別称"Antiochia ad Cydnum"。
	◎古代ローマ帝国のキリキア属州(Provincia Ciliciae)の中心
	地。
	 BC.  41、アントニウスとクレオパトラが初めて出会った場
	所。
	 使徒パウロ(Paulo)の生誕地。
★たるすすがわ《たるすすがは》
	【タルスス川】
	◇[トルコ語]Tarsus Cayi、[英]Cydnus river
	○[地]トルコ南部、イチェル県(Icel Ili)の東部を南流して地
	中海に注(ソソ)ぐ川。
	 「キュドノス川」とも呼ぶ。
	◎マケドニアのアレクサンドロス大王(Alexandros the Great)
	が沐浴(モクヨク)したことで知られる。
たるそす
	【タルソス】
	◇Tarsos
	○⇒たるすす(タルスス)
たるそのぱうろ
	【タルソのパウロ】
	◇[葡]Paulo de Tarso、[英]Paul of Tarsus
	○[人]⇒ぱうろ(パウロ)
★だるだのす
	【ダルダノス】
	◇[希]Dardanos/Dardanus、[英]Dardanelles
	○[ギ神]初代トロイア王。ゼウス(Zeus)とエレクトラ(Electra)
	の息子、エリクトニオス(Erichthonios)の父。
	 英語名は「ダーダネルス」。
	 参照⇒えれくとら(エレクトラ)
たるたりあ
	【タルタリア】
	◇Niccolo Tartaglia(ニコロ・タルタリア)
	○[人]イタリアの数学者(1499/1500〜1557.12.13)。本名はニ
	コロ・フォンタナ(Niccolo Fontana)。
	 三次方程式の一般的解法を発見。
	 また、初めて弾道を数学的に研究。
	◎「タルタリア」は「どもり」の意味。
たるたる
	【タルタル】
	◇Taltal
	○南アメリカ南西岸、チリ共和国北部のアントファガスタ州
	(Region de Antofagasta)南部のアントファガスタ県(Provin-
	cia Antofagasta)南西部にある県都。
	 南緯25.40°、西経70.47°の地。
	〈人口〉
	 2002(平成14)9,564人。
たるたるそーす
	【タルタルソース】
	◇[英]tartar sauce、[フ]sauce tartare 
	○[料]マヨネーズ・ソースの一種。
	 タマネギ・ピクルス・パセリなどを刻み、マスタードを加え
	てマヨネーズと混ぜ合せたもの。
	 主に魚・貝・鶏肉・サラダなどに用いる。
	◎名称は「タタール人(Tartar)のソース」の意味。
たるたろす
	【タルタロス】
	◇[希]Tartaros
	○[ギ神]冥界・地獄。
	 巨人族タイタン(Titan)がゼウス(Zeus)と戦い、落ちたとこ
	ろ。
	◎地獄の番犬:⇒けるべろす(ケルベロス)
たるちょー
	【タルチョー】
	◇[チベット語]dar lcog
	○[宗]チベット仏教で掲げる五色の旗。色は青(天)・白(水)・
	赤(火)・緑(気)・黄(地)。
	 馬の絵に獅子・龍・ガルーダ(聖鳥)・虎を配し、経典を印刷
	したものは「ルンタ(rlung rta)(風の馬)」と呼ばれる。
	 参照⇒がるーだ(ガルーダ),はだ(ハダ,哈達)
たるでぃこるがん
	【タルディコルガン】
	◇Taldykorgan/Taldyqorghan/Taldiqorgan
	○中央アジアのカザフスタン共和国南東部、アルマティ州
	(Almaty Oblysy)中央部にある州都。
	 北緯45.00°、東経78.40°の地。
	〈人口〉
	 1979(昭和54) 8万7,948人。
	 1989(平成元)11万8,623人。
	 1999(平成11)10万7,100人。
	◎ロシア文字では"Талдыкорган"。
たるとぅ
	【タルトゥ】
	◇Tartu
	○(1)(Tartu Maakond)⇒たるとぅけん(タルトゥ県)
	○(2)エストニア東部、タルトゥ県中央部にある県都。
	〈人口〉
	 1994(平成 6)11万0,100人(推計)。
	 2000(平成12)10万0,100人(3月31日)。
たるとぅけん
	【タルトゥ県】
	◇[エストニア語]Tartu Maakond、[英]Tartu Department
	○エストニア東部の県。東部をペイプス湖([英]Lake Peipus)
	を介してロシアに隣接。
	 県都はタルトゥ。
	〈面積〉
	 2,993平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)14万9,602人(3月31日)。
	 2002(平成14)14万9,160人(1月1日推計)。
たるとぅーす
	【タルトゥース】
	◇Tartus
	○⇒たるとす
たるとぅーすしゅう《たるつーすしう》
	【タルトゥース州】
	◇Muhafazat Tartus、[英]Tartus Province
	○⇒たるとすしゅう(タルトス州)
たるとす
	【タルトス】
	◇Tartus
	○(1)(Muhafazat Tartus)⇒たるとすしゅう(タルトス州)
	○(2)シリア西部、タルトス州の州都。
	 「タルトゥース」とも呼ぶ。
たるとすしゅう《たるつすしう》
	【タルトス州】
	◇Muhafazat Tartus、[英]Tartus Province
	○シリア西部の地中海に面する州。北部をラーディキーヤ州
	(Muhafazat al-Ladhiqiyah)に接する。
	 州都はタルトス。
	 「タルトゥース州」とも呼ぶ。
[1]だるとん
	【ダルトン】
	◇Dalton
	○⇒[1]どるとん(ドルトン)
[2]だるとん
	【ダルトン】
	◇Dolton
	○⇒[2]どるとん(ドルトン)
[3]だるとん
	【ダルトン】
	◇Dalton
	○(1)[人](John Dalton)⇒[3]どるとん(ドルトン)
	○(2)[人](Dalton Trumbo)⇒[4]どるとん(ドルトン)
だるとんぷらん
	【ダルトン・プラン】
	◇[英]Dalton plan
	○[教]⇒どるとんぷらん(ドルトン・プラン)
たるーな
	【タルーナ】
	◇[登録商標]Taruna([インドネシア語]若者)
	○[交]インドネシアのアストラ・ダイハツ・モーター(Astra 
	Daihatsu Motor)社製の小型乗用車(SUV)。
	 日本名は「テリオス(TERIOS)」。
だるにー
	【ダルニー】
	◇[露]Dalny(はるか遠く)
	○[古]中国遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)の都市、大連
	(Dalian)(ダイレン)のロシア語名。
	 ⇒だいれんし(大連市)
たるにんぎょう《たるにんぎやう》
	【樽人形】
	○[古]江戸時代、寛文・延宝年間(1661〜1681)に流行した酒宴
	の席などの余興。
	 角樽(ツノダル)、別称人形樽(ニンギョウダル)に羽織などを着せ、編
	み笠をかぶらせて人形に仕立て、手で差し持って踊らせるもの。
たるぱ
	【タルパ】
	◇[伊]talpa
	○[哺](イタリア語で)モグラ(土竜)。
	 ⇒もぐら(モグラ,土竜)(1)
だるぱ
	【ダルパ】
	【DARPA】
	◇[英]Defense Advanced Research Projects Agency
	○[軍]⇒だーぱ(ダーパ,DARPA)
たるばがたい
	【タルバガタイ】
	【塔尓巴哈台】
	◇Tarbagatai/Tarbaghatay、[中]Taerbahatai(塔尓巴哈台)
	○(1)⇒たるばかたいちく(タルバガタイ地区,塔城地区)
	○(2)⇒たるばがたいし(タルバガタイ市,塔城市)
たるばがたいし
	【タルバガタイ市】
	【塔城市】
	◇[英]Tarbagatai City/Tarbaghatay City、[中]Tacheng Shi
	(塔城市)
	○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル(維吾爾)自治区(Xinjiang 
	Weiwu'er Zizhiqu)北西部のイリカザフ(伊犂哈薩克)自治州
	(Ili Hasake Zizhizhou)北部、タルバガタイ(塔城)地区(Ta-
	cheng Diqu)北西端の市(地級市)。北部・西部をカザフスタン
	に隣接。
	 タルバガタイ山脈(塔尓巴哈台山)の南麓に位置する。
	〈面積〉
	 4,007.19平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2003(平成15)15万6,922人。
	◎ヨーロッパにはチュグチャク(Chuguchak)として知られる。
★たるばかたいちく
	【タルバガタイ地区】
	【塔城地区】
	◇[中]Tacheng Diqu、[英]Qoqek Prefecture
	○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル(維吾爾)自治区(Xinjiang 
	Weiwu'er Zizhiqu)北西部のイリカザフ(伊犂哈薩克)自治州
	(Ili Hasake Zizhizhou)北部の地区。
	 行政中心地はタルバガタイ市(塔城市<Tacheng Shi>)。
たるばがん
	【タルバガン】
	◇[露]tarbagan、[モンゴル語]tarvaga、[学]Marmota bobak
	○[哺]ネズミ目(Rodentia)リス科(Sciuridae)の哺乳類。
	 頭胴長50〜60センチメートル、尾長12センチメートル前後で、
	胴は太く、四肢は短い。体毛は背面が赤褐色から黄褐色、腹面
	が淡黄褐色で、尾は黒い。巨大な爪(ツメ)を持ち、地中に穴を掘っ
	て集団生活をし、冬は地下の巣で冬眠する。
	 東ヨーロッパからモンゴル・中国・チベットなどの草原に生
	息し、草食。
	 毛皮を利用。
	 マーモット(marmot)の一種で、「モンゴル・マーモット(Mon-
	golian marmot)」とも呼ぶ。
	 また、「タルバハン」,「ボバック(Bobak)」,「旱獺(カンダ)([中]
	hanta)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぷれーりーどっぐ(プレーリードッグ)
	◎寄生するノミ(蚤)がしばしばペスト菌を媒介する。
	 参照⇒ぺすと(ペスト,黒死病)
たるばはん
	【タルバハン】
	◇[露]tarbagan、[モンゴル語]tarvaga
	○[哺]⇒たるばがん(タルバガン)
たるひ
	【垂氷】
	○[古]つらら(氷柱)の古名。
	 ⇒つらら(氷柱,氷)
たーるぴっち
	【タールピッチ】
	【タール・ピッチ】
	◇[英]tar pitch
	○[化]コールタール(coal tar)(石炭タール)や石油タール(oil 
	tar)の蒸留残留物。アスファルト(asphalt)の一種。
	 重質炭化水素を主成分とする、黒色の半固体物質。
	 更に減圧蒸留してピッチオイル(pitch oil)を得た残留物は
	「石油ピッチ(oil pitch)」と呼ぶ。
	 参照⇒あすふぁると(アスファルト)(2),せきゆぴっち(石油
	ピッチ)
★だるぶー
	【ダルブー】
	◇Jean Gaston Darboux
	○[人]フランスの数学者(1842〜1917)。
たるぷくじゃ
	【タルプクジャ】
	【脱北者】
	◇[朝]talbukja
	○[古]⇒だつほくしゃ(脱北者)
たるぶね
	【樽船】
	○[歴]⇒たるかいせん(樽廻船)
だるふーる
	【ダルフール】
	◇Darfur
	○(1)(Darfur Region)⇒だるふーるちほう(ダルフール地方)
	○(2)[古](Darfur State)⇒だるふーるしゅう(ダルフール州)
	◎アラビア語で「フール(Fur)の家」の意味。
	 参照⇒[2]だる(ダル)
だるふーるしゅう《だるふーるしう》
	【ダルフール州】
	◇[英]Darfur State
	○[古]スーダン西部にあった旧州。
	 現在の北ダルフール州(Shamal Darfur wilayah)・南ダルフ
	ール州(Janub Darfur wilayah)・西ダルフール州(Gharb Dar-
	fur wilayah)。
	 州都はファーシル(al Fashir)。
	◎中国語:達尓福尓州(Daerfuer Zhou)。
だるふーるちほう《だるふーるちはう》
	【ダルフール地方】
	◇[英]Darfur Region
	○スーダン西部の地方。
	 北ダルフール州(Shamal Darfur wilayah)・南ダルフール州
	(Janub Darfur wilayah)・西ダルフール州(Gharb Darfur wi-
	layah)から成る。
	 参照⇒だるふーるふんそう(ダルフール紛争)
★だるふーるふんそう《だるふーるふんさう》
	【ダルフール紛争】
	◇[英]Darfur conflict
	○スーダン西部のダルフール地方に発生した、アラブ系民兵ジャ
	ンジャウィード(Janjaweed)と黒人系イスラム教徒との民族紛
	争。
	 砂漠化が進む中、定住系(黒人系)と遊牧系(アラブ系)の水の
	確保から争いが始まり、人種対立を生み、政府が支援する武装
	民兵組織ジャンジャウィードの黒人系住民のジェノサイド(集
	団殺害)に発展。
	◎2003. 2.(平成15)JEM(正義と平等運動)・SLA(スーダ
	ン解放軍)、蜂起。
	 2003.12.(平成15)スーダン政府とSLM(スーダン解放運動)
	との和平交渉が決裂。
	 2004. 7.30(平成16)国連安全保障理事会、スーダン政府に民
	兵の武装解除や治安回復などを求める決議案を採択。
	 2004. 8.15(平成16)アフリカ連合(AU)主導のルワンダ・ナ
	イジェリア軍を派遣し、ルワンダ軍約150人が北ダルフール州
	に到着。
	 2004. 8.23(平成16)AUの仲介によりスーダン政府と黒人系
	反政府組織のJEM・SLAの2派との和平交渉がナイジェリ
	アの首都アブジャ(Abuja)で開催。
	 2004. 8.30(平成16)アフリカ連合のナイジェリア軍約150人、
	ダルフール地方に出立。
	 2004.10.(平成16)内戦による国内避難民や国境を越えた難民
	は計約165万人に上る。
たるべらこ
	【タルベラ湖】
	◇[英]Tarbela Lake
	○パキスタン北西部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber 
	Pakhtunkhwa Province)東部にある、インダス川(Indus River)
	をタルベラ・ダム(Tarbela Dam)で堰(セ)き止めた人造湖。
	 首都イスラマバード(Islamabad)の北北西に位置する。
★たるぼっと
	【タルボット】
	◇William Henry Fox Talbot(ウィリアム・ヘンリー・フォッ
	クス・ タルボット)
	○[人]イギリスの発明家・写真術の先駆者(1800〜1877)。
	 1838(天保 9)塩化銀(silver chloride)によるカロタイプ写
	真処理(calotype process)を考案。
	◎フランス:参照⇒だげーる(ダゲール)
[1]たるま
	【タルマ】
	◇[英]talma
	○[服]19世紀前半に流行した外套(ガイトウ)。
	◎フランスの役者タルマ(Francois Joseph Talma)から。
[2]たるま
	【タルマ】
	◇Francois Joseph Talma
	○[人]フランスの役者(1763. 1.16〜1826.10.19)。
★だるま
	【ダルマ】
	【達磨】
	◇[梵]dharma(法)
	○(1)[仏]法(宗教・倫理・法律・真理など)。
	◎アルタ(artha)(実利)・カーマ(kama)(性愛)とともに、古代
	インド人の三大目的とした一つ。
	○(2)[人]達磨大師(Bodhidharma)。
	 ⇒だるまだいし(達磨大師)
	○(3)張子(ハリコ)の玩具(オモチャ)。起き上がり小法師(コボシ)の一種。
	 目無しダルマは願掛けのとき、向かって右側(ダルマの左眼)
	に墨を入れ、成就(ジョウジュ)したときに右目を入れる。ただし、
	選挙では先に右目を入れ、当選したら左目を入れるという。
	 参照⇒だるまいち(だるま市,ダルマ市,達磨市)
	○(4)[古]売春婦。
	 参照⇒だるません(達磨船)(3)
だるまいち
	【だるま市】
	【ダルマ市】
	【達磨市】
	○神社や寺の縁日(エンニチ)に、張子(ハリコ)のダルマを商売繁盛・
	開運出世の縁起物として売る市。
	 多く東日本で、1月または年末に開かれる。
	 群馬県高崎市の少林山達磨寺が著名。
	 参照⇒だるまじ(達磨寺)(1)
	◎新年の季語。
	◎日本三大だるま市:⇒にほんさんだいだるまいち(日本三大
	だるま市,日本三大ダルマ市,日本三大達磨市)
たるまえさん《たるまへさん》
	【樽前山】
	◇[日]Tarumae San
	○[地]北海道西部、千歳市(石狩支庁)の南西と苫小牧市(胆振
	支庁<イブリシチョウ>)の北西の境にまたがる活火山。標高1,042メー
	トル。
	 支笏湖(シコツコ)の南東で、支笏洞爺(トウヤ)国立公園に属する。
	 北北西に風不死岳(フップシダケ)(1,103メートル)がある。
	◎2011. 6. 7(平成23)気象庁、風不死岳と一つの活火山に指定。
だるまおとし
	【達磨落し】
	【達磨落とし】
	○(1)木製の玩具(オモチャ)の一種。また、その遊び。
	 厚みのある円形の木片を数個重ねた上に達磨人形を置いたも
	の。その人形を落とさないようにして、下段の木片の横を木槌
	(キヅチ)で素早く叩(タタ)いてはずし、それを繰り返して段々に低
	くし、最後は人形のみにする遊び。
	○(2)縁日(エンニチ)や夜店で、台の上に置いてある達磨人形をコ
	ルク玉の鉄砲で打ち落とす遊戯。また、その出店(デミセ)。
	○(3)運動会などの、台の上に置いた達磨人形をマリ(鞠)など
	で当て落す競技。
★だるまがえる《だるまがへる》
	【ダルマガエル】
	【達磨蛙】
	◇[学]Rana porosa
	○[両]無尾目(Anura)アカガエル科(Ranidae)アカガエル属
	(Rana)のカエル。
	 田んぼに生息し、害虫を食べる。
	 農薬のため、生息数が急激に減少している。
たーるまかだむ
	【タールマカダム】
	◇[英]tarmacadam
	○[建](舗装材料の)砕石(サイセキ)(マカダム)とタールの混合物。
	 参照⇒まかだむどうろ(マカダム道路)
だるまがま
	【だるま窯】
	【達磨窯】
	○[古]カワラ(瓦)をエスキモーのイグルー(氷の家)のように積
	み上げ、周囲に壁土を塗った塗ったカマ。
	 桃山時代から使われ、カワラなどを焼いた。
	 明治にはレンガ(煉瓦)も使用したが、煙害などで昭和中期に
	ガス窯に代わった。
★だるまざめ
	【ダルマザメ】
	【達磨鮫】
	◇[学]Isistius brasiliensis
	○[魚]軟骨魚綱(Chondrichthyes)板鰓亜綱(Elasmobranchii)ツ
	ノザメ目(Squaliformes)ヨロイザメ科(Dalatiidae)ダルマザメ
	属(Isistius)のサメ。
	 参照⇒よろいざめ(ヨロイザメ,鎧鮫)
だるまさんがころんだ
	【だるまさんが転んだ】
	【達磨さんが転んだ】
	○子供の遊びの一種。
	 仲間から一人の鬼を決め、その鬼が他の仲間を捕(ツカ)まえる
	もの。
	 鬼は電信柱や壁などに向かって目をつむり、「だるまさんが
	転んだ」と呪文(ジュモン)を唱(トナ)え、唱え終わると振り返る。唱
	えている間に他の子供は動くことができるが、振り返ったとき
	には動いてはダメで、動いていたり止まっていたがバランスを
	崩(クズ)して動いてしまうと鬼に捕まってしまう。
	 捕まったものは鬼または鬼に捕まっているものと手を継(ツナ)
	ぎ、つぎつぎと長くなる。
	 捕まっていない子供らはできる限り鬼に近づき、鬼の背を叩
	(タタ)いたら鬼の負けとなる。また、手を継いでいるものの手を
	自分の手で打つ(切る)とそこから後ろのものは逃げることがで
	き、ふたたび遊びに参加する。
	 地方によって呪文が異なり、またそれが遊びの名前となって
	いる。
	 関西では「坊(ボン)さんが屁(ヘ)をこいた」と呼ぶ。
★だるまじ
	【達磨寺】
	○(1)群馬県高崎市の観音山丘陵北端にある黄檗宗の寺。山号
	は少林山。
	◎縁起だるまの発祥地で、関東最大のだるま市が有名。
	 参照⇒だるまいち(だるま市,ダルマ市,達磨市)
	◎ドイツの建築学者ブルーノ・タウト(Bruno Taut)が1934. 8.
	(昭和 9)からここの洗心亭に2年3ヶ月滞在した。
	○(2)奈良県北葛城郡(キタカツラギグン)本町(ホンマチ)にある寺。
	◎2002.11.19(平成14)町教育委員会と県立橿原考古学研究所、
	達磨大師の墓と伝えられる3号墳から石塔と仏舎利が出土した
	と発表。
だるましあん
	【ダルマシアン】
	◇[英]dalmatian
	○⇒だるめしあん(ダルメシアン)
★だるましゅう
	【達磨宗】
	○(1)[仏]中国・日本で、達磨を祖とする禅宗(ゼンシュウ)の別称。
	○(2)[歴][仏]特に日本で、大日能忍(ダイニチ・ノウニン)の禅宗。
	 のちに能忍の弟子らは道元の門に入り、能忍の達磨宗は消滅。
	○(3)[俗]『新古今和歌集』のころの藤原定家などの和歌の新
	風(新古今調)を嘲(アザケ)って呼んだ言葉。
だるますとーぶ
	【ダルマストーブ】
	【達磨ストーブ】
	○鋳鉄(チュウテツ)製の丸形の石炭ストーブ。
	 中心部の横に小さめの蓋(フタ)があり、最初は薪(マキ)などを燃
	やしてから石炭またはコークスを投入する。蓋には空気穴があ
	り、その開閉で火力を調整する。
	 燃え殻(ガラ)は下部にあるロストル(火格子)にデレッキ(火掻
	き棒)を引っ掛けて動かして落す。
	 火力は強く部屋が乾燥するので、上部にある蓋の上にヤカン
	を置いて水を沸かすことが多い。
	 参照⇒[1]でれっき(デレッキ)(1),じゅうのう(十能)
だるません
	【達磨船】
	○(1)[海]港湾で積荷を運搬する、幅が広く船底の浅いハシケ
	(艀)。
	 「だるまぶね(達磨船)」とも呼ぶ。
	○(2)(転じて)糞尿(フンニョウ)船。
	 「だるまぶね(達磨船)」とも呼ぶ。
	◎東京では昭和中期まで、水道橋近くの神田川岸でバキューム
	カーから屎尿(シニョウ)を積み替えて東京湾外に運び、太平洋に垂
	れ流していた。
	 参照⇒ばきゅーむかー(バキュームカー)(2)
	○(3)船員の相手をする売春婦(達磨)を乗せている船。
	 「だるまぶね(達磨船)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ふなまんじゅう(船饅頭)
だるまだいし
	【達磨大師】
	◇[梵]Bodhidharma(菩提<ボダイ>達磨)
	○[人]中国禅宗の始祖(?〜 528)。南インドのバラモン種の生
	れ。諡号(シゴウ)は円覚大師(Yuanjue Dashi)・達磨大師(Damo 
	Dashi)。
	 般若多羅に学び、大乗禅を唱え、6世紀初め海路中国に渡っ
	て梁(リョウ)の武帝の尊崇(ソンスウ)を受ける。河南省(Henan Sheng)
	(カナンショウ)嵩山(Song Shan)(スウザン)の少林寺(Shaolin Si)で9年
	間面壁坐禅、禅を実践して足が退化したという。また、左腕を
	切って誠を示した慧可(Huike)(エカ)に禅の奥儀を授けたと伝え
	る。
	 唐代にはその教えが確立した。
	 「達摩(ダツマ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒しょうりんじ(少林寺)(1)
	◎達磨大師の忌日は10月5日。
	◎達磨がインドから中国に渡る時、蘆(アシ)の葉に乗って海を渡っ
	たという伝説がある。
	 参照⇒ろようだるま(蘆葉達磨)
だるまちあ
	【ダルマチア】
	◇[羅]Dalmatia
	○[地]アドリア海沿岸クロアチア(旧ユーゴスラビア)の古称。
	古代ローマのイリリクム(Illyricum)の中の属州(provincia)の
	一つ。北部をパンノニア(Pannonia)に接する。
	 参照⇒だるめしあん(ダルメシアン),ぷろうぃんきあ(プロウィ
	ンキア),いりりくむ(イリリクム)
だるまちあん
	【ダルマチアン】
	◇[英]dalmatian
	○⇒だるめしあん(ダルメシアン)
だるまてぃか
	【ダルマティカ】
	◇[羅]dalmatica、[英]dalmatic(ダルマティク)
	○(1)[歴][服]ローマ時代末期から中世ヨーロッパにかけて着
	用された、袖の付いたT字型の緩やかな貫頭衣(カントウイ)。
	○(2)[服]イギリス国王の戴冠式の式服。
	○(3)[宗](カトリック教会で)助祭(deacon)が着る正式な儀式
	服。
	◎司祭(priest):参照⇒かずら(カズラ)
だるまてぃく
	【ダルマティク】
	◇[英]dalmatic、[羅]dalmatica
	○[服]⇒だるまてぃか(ダルマティカ)
だるまてぃっく
	【ダルマティック】
	◇[英]dalmatic、[羅]dalmatica
	○[服]⇒だるまてぃか(ダルマティカ)
だるまぶね
	【達磨船】
	○⇒だるません(達磨船)
だるまやま
	【達磨山】
	◇[日]Daruma Yama
	○[地]静岡県の伊豆半島西部、田方郡(タガタグン)の戸田村(ヘダム
	ラ)と修善寺町(シュゼンジチョウ)の境にある火山。標高982メートル。
たるみしたんじいせき《たるみしたんぢゐせき》
	【樽味四反地遺跡】
	○[歴]愛媛県松山市樽味にある3世紀後半の遺跡。
	 西日本最大級の掘っ立て柱建物跡がある。東西13.3メートル、
	南北11.5メートル、床面積152.9平方メートル。
だるむ
	【ダルム】
	◇[独]Darm
	○(ドイツ語で)腸・内臓。
だるむしゅたっと
	【ダルムシュタット】
	◇Darmstadt
	○ドイツ中西部、ヘッセン州(Bundesland Hessen)南部の都市。
	 北緯49.87°、東経8.64°の地。
	 「ダルムスタット」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1970(昭和45)14万1,200人。
	 1987(昭和62)13万4,300人。
	 2002(平成14)13万6,700人。
	◎直訳では「腸の町」であるが、語源は諸説ある。
	 化学者ケクレ(August Kekule)の生誕地。
だるむすたっと
	【ダルムスタット】
	◇Darmstadt
	○⇒だるむしゅたっと(ダルムシュタット)
たるむーど
	【タルムード】
	◇[ヘブライ語]Talmud(教訓・教義・教え)
	○[宗]4〜6世紀に編まれたユダヤ人の律法学者(ラビ)の口伝
	(クデン)・解説を集大成した神学書。
	 成文化されずに十数世紀にわたって口伝された習慣律で、モ
	ーセの律法(トーラー<torah>)とともにユダヤ教では重要な聖
	典。
	 本文であるミシュナ(Mishnah)とその注釈たるゲマラ(Gemara)
	の二部から成る。ミシュナは歴代律法学者によって社会のさま
	ざまな問題に対するモーセの律法をもとにした解答の判例集で、
	ゲマラとともに広くユダヤ人の社会生活を物語り、またユダヤ
	人の生活規範・精神文化の基盤となっている。
	 参照⇒はしでぃずむ(ハシディズム),はがだー(ハガダー)
	◎4世紀末成立のエルサレム・タルムード(パレスティナ・タ
	ルムード)と、5世紀末成立のバビロニア・タルムードの2種
	があり、後者が現在まで使用されている。
	 ミシュナは6編・63項から成る。
だるむふぁーしゅるす
	【ダルムファーシュルス】
	◇[独]Darmverschluss
	○[病](ドイツ語で)腸閉塞。
	 ⇒ちょうへいそく(腸閉塞)
だるめしあん
	【ダルメシアン】
	◇[英]dalmatian
	○[哺]イヌの一品種。
	 肩高55センチメートルくらいの中型犬。毛は白地に黒または
	黒褐色の小さな丸い斑点があり、垂れ耳で尾は細長い。
	 猟犬であったが現在は愛玩用として飼われている。
	 「ダルマシアン」,「ダルマチアン」とも呼ぶ。
	◎アドリア海沿岸クロアチア(旧ユーゴスラビア)のダルマチア
	(Dalmatia)の地名から。
	◎ウォルト・ディズニーの長編アニメーション、1961(昭和36)
	作品『101匹わんちゃん』に描かれている。
たるやおせん
	【樽屋おせん】
	◇[日]Taruya Osen
	○(1)[人]大坂天満の樽屋の女房(?〜1685)。
	 1685(貞享 2. 1.)隣家の長左衛門との不義を夫に発見されて
	自害。
	◎歌謡『樽屋おせん歌祭文』に歌われ、井原西鶴(サイカク)の1686
	(貞享 3)『好色五人女』第二話に脚色されて広まる。
	○(2)[劇]近松徳叟(トクソウ)の歌舞伎『銘作切籠曙(キリコノアゲボノ)』
	の通称。
	◎題材は(1)と異なる。
たるーら
	【タルーラ】
	◇Tallulah
	○アメリカ合衆国南部、ルイジアナ州(Louisiana State)北東
	部のマジソン郡(Madison Parish)中央部にある郡都。
たるわーる
	【タルワール】
	◇[ヒンディー語]talwar/talwaar/tulwar
	○インド・パキスタン・アフガニスタンなどの三日月のように
	湾曲した片刃の剣(ツルギ)。
	 アフガニスタンでは「プルワール([パシュトゥ語]pulwar)」と
	も呼ぶ。
	 参照⇒しゃむしーる(シャムシール),くくり(ククリ)
たるんえがろんぬけん
	【タルンエガロンヌ県】
	【タルン・エ・ガロンヌ県】
	◇[フ]Departement Tarn-et-Garonne、[英]Tarn-et-Garonne 
	Prefecture
	○フランス南部、ミディ・ピレネー地域圏(Region Midi-Pyre-
	nees)中西部の県。北東部をアベロン県(Departement Aveyron)、
	東部をタルン県(Departement Tarn)に接する。
	 県都はモントーバン(Montauban)。
たるんがわ《たるんがは》
	【タルン川】
	◇[フ]le Tarn
	○[地]フランス南部、ガロンヌ川(la Garonne)の支流。
	 タルンエガロンヌ県(Departement Tarn-et-Garonne)西部で
	ガロンヌ川に合流する。
	 参照⇒がろんぬがわ(ガロンヌ川)
たるんけん
	【タルン県】
	◇[フ]Departement Tarn、[英]Tarn Prefecture
	○フランス南部、ミディ・ピレネー地域圏(Region Midi-Pyre-
	nees)東部の県。北東部・東部をアベロン県(Departement Avey-
	ron)、北西部をタルンエガロンヌ県(Departement Tarn-et-
	Garonne)に接する。
	 県都はアルビ(Albi)。
★たれ
	【垂れ】
	◇[日]tare
	○()[]
	○()[]
	○()[言]漢字の部首で、漢字の上部から左に垂れている字形の総
	称。
	◎雁垂(がんだれ):原・厚・暦などの「厂」の部。
	 麻垂(まだれ):広・府・庭などの「广」の部。
	 病垂(やまいだれ):痛・癖など。
	○()[言]暖簾(ノレン)など垂れ下がるものを数える数詞。
たれいあ
	【タレイア】
	◇[英]Thalia、[独]Thalia(タリーア)
	○[ギ神]牧歌と喜劇の女神。ミューズ(Nine Muses)の一神。
	 参照⇒みゅーず(ミューズ)
だれかがかぜのなかで
	【誰かが風の中で】
	○[楽]和田夏十作詞、小室等作曲のTV時代劇『木枯らし紋次
	郎』の主題歌。
	 歌は上條恒彦(カミジョウ・ツネヒコ)。
	◎1972(昭和47)フジテレビ系列で放送。
たれかこきょうをおもわざる《たれかこきやうをおもはざる》
	【誰か故郷を想わざる】
	○[楽]西條八十(ヤソ)作詞、古賀政男作曲の歌謡曲。
	 歌は霧島昇。
	 歌い出しは「花摘む野辺に日は落ちて/みんなで肩を組みな
	がら」。
	◎1940. 2.(昭和15)レコード発売。
だれかさんとだれかさん
	【誰かさんと誰かさん】
	○[楽]スコットランド民謡。
	 参照⇒[2]むぎばたけ(麦畑),こきょうのそら(故郷の空)
	◎1970.11. 5(昭和45)ザ・ドリフターズの歌で発売。
たーれかん
	【ターレカン】
	◇Taloqan
	○⇒たろかん(タロカン)
[1]たれす
	【タレス】
	◇[登録商標]Thales
	○[経][軍]フランスの軍需企業。
	 「ターレス」とも呼ぶ。
	◎2000.12.18(平成12)トムソンCFS(Thompson-CFS)から改称。
★[2]たれす
	【タレス】
	◇Thales
	○[人]古代ギリシアの哲学者(BC. 640?〜BC. 546)。
	 万物の根源を水([英]all things is water)とした。
	 幾何学・天文学・航海術などに通じ、BC. 585年の日食を予
	言し、ピラミッドの高さの測定も行なった。
	 「ターレス」とも呼ぶ。
	 参照⇒あるけー(アルケー)(1)
	◎ギリシア七賢人の一人。
たーれす
	【ターレス】
	◇Thales
	○(1)[経][軍]⇒[1]たれす(タレス)
	○(2)[人]⇒[2]たれす(タレス)
[1]だれす
	【ダレス】
	◇John Foster Dulles(ジョン・フォスター・ダレス)
	○[人]アメリカの政治家・外交官・弁護士(1888〜1959. 5.24)。
	[4]ダレスの父、[2]ダレス・[3]ダレスの兄、ジョン・ワトソ
	ン・フォスター(John Watson Foster)の孫、ランシング(Rob-
	ert Lansing)の甥。
	 共和党に属し、1946(昭和21)国際連合設立に参画、国連総会
	アメリカ代表。
	 1949(昭和24)ニューヨーク州から上院議員となる。
	 1950(昭和25)国務長官特別顧問となり、1951(昭和26)トルー
	マン大統領の特使として対日講和条約・日米安全保障条約を成
	立させる。
	 1953. 1.21(昭和28)アイゼンハワー政権の国務長官に就任し、
	民主党の共産主義勢力に対する「封じ込め政策(トルーマン宣言)」
	を批判し、3月「巻き返し政策」を主張、対ソ強硬(冷戦)政策を
	展開。
	 1959. 4.15(昭和34)国務長官を辞任。
	 参照⇒[2]らんしんぐ(ランシング)
[2]だれす
	【ダレス】
	◇Allen Welsh Dulles(アレン・ダレス)
	○[人]アメリカの外交官・弁護士(1893. 4. 7〜1969. 1.29)。
	[1]ダレスの弟、[3]ダレスの兄、ジョン・ワトソン・フォスタ
	ー(John Watson Foster)の孫、ランシング(Robert Lansing)の
	甥。ニューヨーク州ウォータータウン(Watertown)生れ。
	 1946〜1950(昭和21〜昭和25)OSS欧州総責任者(在スイス、
	ダレス機関)。
	 1953〜1961(昭和28〜昭和36)CIA長官。
	◎1945. 4.(昭和20)スイス駐在武官藤村義一(ヨシカズ)海軍中佐
	・酒井直衛(ナオエ)(ドイツ海軍武官秘書官)がドイツ人フリード
	リッヒ・ハック(Friedrich Wilhelm Hack)博士を通じて、ダレ
	スとスイス和平工作を行なう。
	 参照⇒[2]らんしんぐ(ランシング)
[3]だれす
	【ダレス】
	◇Eleanor Lansing Dulles(エリナー・ランシング・ダレス)
	○[人]アメリカの女性外交官(1895〜1996)。[1]ダレス・[2]ダ
	レスの妹、ジョン・ワトソン・フォスター(John Watson Foster)
	の孫、ランシング(Robert Lansing)の姪。
	 参照⇒[2]らんしんぐ(ランシング)
[4]だれす
	【ダレス】
	◇Avery Dulles
	○[人]アメリカのカトリック牧師・神学者(1918〜)。[1]ダレ
	スの息子。
★だれすきかん《だれすきくわん》
	【ダレス機関】
	◇[英]Dulles' Organization
	○[歴]
	 参照⇒[2]だれす(ダレス)
たれっと
	【タレット】
	◇[英]turret
	○⇒たーれっと(ターレット)
たーれっと
	【ターレット】
	◇[英]turret
	○(1)[建](城壁・建物などの一角から張り出した)小塔・櫓(ヤグ
	ラ)。
	 「タレット」とも呼ぶ。
	○(2)[軍]軍艦の旋回砲塔。
	 「タレット」とも呼ぶ。
	○(3)[軍]戦車の回転砲塔。
	 「タレット」とも呼ぶ。
	○(4)[軍]爆撃機などの銃座。
	 「タレット」とも呼ぶ。
	○(5)[機]タレット旋盤の刃物台。
	 「タレット」とも呼ぶ。
	 参照⇒たれっとせんばん(タレット旋盤)
	○(6)[交]市場などで、荷物を運搬する動力車。
	 車体前部が円筒状で360度自在に回転し、小回りが利(キ)くも
	の。
	◎昭和中・後期ころから大八車に換えて用いられるようになっ
	た。
	 参照⇒だいはちぐるま(大八車,代八車)
たれっとせんばん
	【タレット旋盤】
	◇[英]turret lathe
	○[機]工作旋盤の一種。回転できる刃物台(turret)に数個のバ
	イト(刃物)を取り付け、台を順次回転させて刃物を取替えなが
	ら工作物を切削(セッサク)し、一回転で複数の工程を能率的に完了
	する。
	 主に棒状物の大量加工に使用される。
	 「ターレット旋盤」,「砲塔旋盤」とも呼ぶ。
	 参照⇒まえだれ(前垂れ,前垂)(3)
たーれっとせんばん
	【ターレット旋盤】
	◇[英]turret lathe
	○[工]⇒たれっとせんばん(タレット旋盤)
だれもいないうみ《だれもゐないうみ》
	【誰もいない海】
	○[楽]山口洋子作詞、内藤法美作曲の歌謡曲。
	 歌はトワ・エ・モア。
	◎1970(昭和45)レコード発売。
★たれやなぎいせき《たれやなぎゐせき》
	【垂柳遺跡】
	○[歴]青森県南津軽郡(ミナミツガルグン)田舎館村(イナカダテムラ)垂柳。
	 1958(昭和33)炭化米が出土。1981(昭和56)水田跡が発掘され、
	水稲耕作が弥生中期には東北地方北部にまで及んでいたことが
	実証された。
だれよりもきみをあいす
	【誰よりも君を愛す】
	○[楽]川内康範作詞、吉田正作曲の歌謡曲。
	 歌は松尾和子、コーラスは和田弘とマヒナスターズ。
	◎1959.12.(昭和34)レコード発売。
たーれる
	【ターレル】
	◇[独]Thaler
	○(1)[歴]15世紀末から19世紀にかけて、ヨーロッパ各地で通
	用した銀貨。もとプロイセンの銀貨。
	○(2)[古]ドイツの貨幣単位の一つ。3マルク。
たれんつむ
	【タレンツム】
	◇[羅]Tarentum
	○[古]イタリアの都市タラント(Taranto)のラテン語名。
	 ⇒たらんと(タラント)
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