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百 科 辞 書 《たる》 編集:獨 澄旻
-------- たる --------------------------------------------------
たる
【タル】
◇tal
○[歴]⇒てる(テル)
たる
【樽】
◇[英]barrel/caskキャスク)
○酒・醤油など、液体または水気のある食品を熟成または長期
保存する、蓋(フタ)のある木製の容器。
日本のものは口が底よりやや広く、西洋のものは胴の真ん中
が膨(フク)らんでいる。
◎酒樽,醤油樽,味噌樽,漬物樽,一斗樽(イットダル),樽酒
◎日本の樽は、最初に酒樽として使われ、古くなると醤油樽、
さらに味噌樽となり、さらに漬物樽となって最後は薪(マキ)にす
る。この間に大きさを小さく作り直すこともある。
西洋でも、ワイン樽やビア樽をブランデーやウイスキーなど
に使いまわし、さらに家具などに作り直される。
◎樽には吸水率の小さい板目(イタ)を使用し、桶(オケ)には反(ソ)
りの小さい柾目(マサメ)が使われる。
日本の樽では反りの対策として板の表裏を互い違いにし、西
洋では反り以上にたわめている。
[1]たーる
【タール】
◇Thal
○パキスタン北西部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber
Pakhtunkhwa Province)中南部のコハート県(Kohat Division)
西部のハング地区(Hangu District)西部にある中心地。
[2]たーる
【タール】
◇Thar
○[地]⇒たーるさばく(タール砂漠)
[1]だる
【ダル】
◇[ヒンディー語]dal
○豆。
[2]だる
【ダル】
◇[アラビア語]dar
○家(house)・家庭(home)。
◎ダルフール(Darfur)。
たるあふぁる
【タルアファル】
◇Tall 'Afar
○イラク北部、ニーナワー州(Muhafazat Ninawa)北部の都市。
州都モスル(Mosul)の西方。
北緯36.38°、東経42.45°の地。
シリアとの国境に近く、トルクメニスタン人が多く居住する。
〈人口〉
1957(昭和32) 2万5,500人。
1965(昭和40) 3万7,000人。
2004(平成16)16万7,800人。
だーるあるばいだー
【ダール・アルバイダー】
◇[アラビア語]ad-Dar al-Baida/ad-Dar al-Bayda
○⇒かさぶらんか(カサブランカ)(1)
だるあるはやと
【ダル・アルハヤト】
◇Dar al hayat
○[通]⇒あるはやと(アルハヤト,アル・ハヤト)
たるいか
【タルイカ】
【樽烏賊】
○[魚]⇒そでいか(ソデイカ,袖烏賊)
だるえすさらーむ
【ダルエスサラーム】
◇Dar es Salaam(平和の港)
○(1)アフリカ東部、タンザニア連合共和国の首都。
〈人口〉
1975(昭和50)52万人。
◎1891(明治24)ドイツ領東アフリカの首都・ダルエスサラーム
州の州都。
1916(大正 5)イギリスが占領。
1961〜1964(昭和36〜昭和39)タンガニーカ(Tanganyika)の首
都。
1964(昭和39)タンザニアの首都。
首都をドドマ(Dodoma)に移転計画中。
○(2)⇒だるえすさらーむしゅう(ダルエスサラーム州)
だるえすさらーむしゅう《だるえすさらーむしう》
【ダルエスサラーム州】
◇Mkoa wa Dar es Salaam、[英]Dar es Salaam Region
○アフリカ東部、タンザニア東部の州。
州都はダルエスサラーム。
〈面積〉
1,393平方キロメートル。
〈人口〉
1988(昭和63)136万0,850人(月日現在)。
2002(平成14)248万7,288人(月日現在)。
だるがい
【ダルガイ】
◇Dargai
○パキスタン北部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber
Pakhtunkhwa Province)中北部のマラカンド地区(Malakand
District)南部にある町。
たるかいせん《たるくわいせん》
【樽廻船】
○[歴]江戸時代、大坂〜江戸間を往復した廻船(貨物の定期便
船)。
1730(享保15)摂津(セッツ)などの船問屋が菱垣(ヒガキ)廻船に対
抗して、主に関西の酒樽を輸送したことに始まる。
百万石積みなどの菱垣廻船に比べ、千五百〜二千石積みと小
型で船足が速く、菱垣廻船の荷物の一部も輸送し始め、18世紀
には菱垣廻船を圧倒した。
「たるぶね(樽船)」とも呼ぶ。
たるかうあの
【タルカウアノ】
◇Talcahuano
○南アメリカ南西岸、チリ共和国中南部のビオビオ州(Region
del Bio-Bio)東部、コンセプシオン県(Provincia Concepcion)
の都市。
南緯36.74°、西経73.13°の地。
太平洋に面する港湾都市・漁港・海軍基地。
「タルカワノ」とも呼ぶ。
〈面積〉
145.8平方キロメート。
〈人口〉
1992(平成 4)24万8,543人(4月22日現在)。
2002(平成14)25万0,348人(4月22日現在)。
◎湾内に19世紀末の太平洋戦争で捕獲したペルー海軍の装甲艦
ウアスカル(Huascar)が係留されている。
たるかむぱうだー
【タルカム・パウダー】
◇[英]talcum powder
○[化]滑石(カッセキ)の粉末に硼酸末(ホウサンマツ)・香料などを加えた、
化粧用の打ち粉(コ)・汗知らず。
日本では和光堂(株)の「シッカロール(Siccarol)」が有名。
参照⇒あせしらず(汗知らず)
◎1987(昭和62)厚生省(現:厚生労働省)、石綿が混入した原材
料(タルク)の使用を禁止。
◎滑石は英語で「タルク(talc)」、その粉末が「タルカム(talcum)」。
たるかわの
【タルカワノ】
◇Talcahuano
○⇒たるかうあの(タルカウアノ)
★たるき
【垂木】
【椽】
【榱】
【架】
○[建]
参照⇒たばさみ(手挟み)
だるぎんぞく
【ダルギン族】
◇[英]Dargins/Darginians
○ロシア連邦ダゲスタン共和国に居住する少数民族。
使用言語はダルギン語。宗教はイスラム教。
「ダルジン族」とも呼ぶ。
〈人口〉
1990(平成 2)35万5,500人。
1995(平成 7)35万3,300人。
2000(平成12)34万9,800人。
[1]たるく
【タルク】
◇[英]talc
○[鉱]⇒かっせき(滑石)
[2]たるく
【タルク】
◇Luis Taruc
○[人]⇒るいすたるく(ルイス・タルク)
たるぐむ
【タルグム】
◇Targum
○[聖]アラム語訳の『旧約聖書』。
だるくろーず
【ダルクローズ】
◇Emile Jacques-Dalcroze(エミール・ジャック・ダルクロー
ズ)
○[人]スイスの音楽教育家(1865〜1950)。ウィーン生れ。
ユーリズミックス(eurhythmics)(リズム教育)を創案。
たーるけいゆ
【タール軽油】
◇[英]tar light oil/light oil
○[化]⇒けいゆ(軽油)(2)
たるこ
【タルコ】
◇[西]talco
○[鉱]⇒かっせき(滑石)
たるさ
【タルサ】
◇Tulsa
○(1)(Talsa County)⇒たるさぐん(タルサ郡)
○(2)アメリカ合衆国南部、オクラホマ州(Oklahoma State)北
東部にあるタルサ郡の郡都。
北緯36.13°、西経95.92°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)36万7,302人。
2000(平成12)39万3,116人。
2000(平成12)39万1,906人。
たるさぐん
【タルサ郡】
◇[英]Talsa County
○アメリカ合衆国南部、オクラホマ州(Oklahoma State)北東部
の郡。
郡都はタルサ。
たーるさばく
【タール砂漠】
◇[英]Thar Desert
○[地]パキスタン東部とインド北西部との国境地帯に広がる砂
漠。
縁辺では灌漑による綿花栽培や牧畜も行われている。
単に「タール」とも、「インド砂漠(Indian Desert)」,「大イン
ド砂漠(Great Indian Desert)」とも呼ぶ。
〈面積〉
約27.2万平方キロメートル。
★たーるじ
【タール寺】
【塔爾寺】
【塔尓寺】
◇[中]Ta'ersi、[英]Kumbum Temple/Kumbum Monastery
○中国西部、青海省(Qinghai Sheng)(セイカイショウ)東部の湟中県
(Huangzhong Xian)ツォンカ(Zongka)にある、チベット仏教(ラ
マ教)の黄教派(黄帽派・ゲルク派)六大寺の一つ。
「とうじじ(塔爾寺)」,「とうにじ(塔爾寺)」,「クンブム寺([英]
Kumbum Temple)」とも呼ぶ。
参照⇒こうきょう(黄教)
◎省都西寧市(Xining Shi)から南西へ26キロメートル。ツォン
カパ(宗喀巴)の生誕地で、彼の母が仏塔を建てたことに始まる。
だるしねーあ
【ダルシネーア】
◇Dulcinea
○(1)[文]ドン・キホーテが理想化して崇(アガ)めた田舎娘(イナカ
ムスメ)の名。
「ドルシネア」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)(dulcineaとも)理想の女性・恋人。理想の女性
像・恋人像。
「ドルシネア」とも呼ぶ。
だるしゃん
【ダルシャン】
◇darshan/darsan
○[宗]ヒンズー教で、崇拝する神・聖者・神聖な物に遭ったり、
見たり、また聖地の巡礼で得られる功徳(クドク)。
だるじんぞく
【ダルジン族】
◇[英]Dargins/Darginians
○⇒だるぎんぞく(ダルギン族)
だるーす
【ダルース】
◇Duluth
○アメリカ合衆国中北部、ミネソタ州(Minnesota State)北東
部のセントルイス郡(St Louis County)南東端にある郡都。ス
ペリオル湖(Lake Superior)に面する。
★たるすす
【タルスス】
◇Tarsus
○(1)[地](Tarsus Cayi)⇒たるすすがわ(タルスス川)
○(2)トルコ南部、地中海に面するイチェル県(Icel Ili)東部
の都市。
北緯36.92°、東経34.89°の地。
タルスス川(Tarsus Cayi)が南流する。
「タルソス(Tarsos)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1997(平成 9)24万6,206人(推計)。
◎別称"Antiochia ad Cydnum"。
◎古代ローマ帝国のキリキア属州(Provincia Ciliciae)の中心
地。
BC. 41、アントニウスとクレオパトラが初めて出会った場
所。
使徒パウロ(Paulo)の生誕地。
★たるすすがわ《たるすすがは》
【タルスス川】
◇[トルコ語]Tarsus Cayi、[英]Cydnus river
○[地]トルコ南部、イチェル県(Icel Ili)の東部を南流して地
中海に注(ソソ)ぐ川。
「キュドノス川」とも呼ぶ。
◎マケドニアのアレクサンドロス大王(Alexandros the Great)
が沐浴(モクヨク)したことで知られる。
たるそす
【タルソス】
◇Tarsos
○⇒たるすす(タルスス)
たるそのぱうろ
【タルソのパウロ】
◇[葡]Paulo de Tarso、[英]Paul of Tarsus
○[人]⇒ぱうろ(パウロ)
★だるだのす
【ダルダノス】
◇[希]Dardanos/Dardanus、[英]Dardanelles
○[ギ神]初代トロイア王。ゼウス(Zeus)とエレクトラ(Electra)
の息子、エリクトニオス(Erichthonios)の父。
英語名は「ダーダネルス」。
参照⇒えれくとら(エレクトラ)
たるたりあ
【タルタリア】
◇Niccolo Tartaglia(ニコロ・タルタリア)
○[人]イタリアの数学者(1499/1500〜1557.12.13)。本名はニ
コロ・フォンタナ(Niccolo Fontana)。
三次方程式の一般的解法を発見。
また、初めて弾道を数学的に研究。
◎「タルタリア」は「どもり」の意味。
たるたる
【タルタル】
◇Taltal
○南アメリカ南西岸、チリ共和国北部のアントファガスタ州
(Region de Antofagasta)南部のアントファガスタ県(Provin-
cia Antofagasta)南西部にある県都。
南緯25.40°、西経70.47°の地。
〈人口〉
2002(平成14)9,564人。
たるたるそーす
【タルタルソース】
◇[英]tartar sauce、[フ]sauce tartare
○[料]マヨネーズ・ソースの一種。
タマネギ・ピクルス・パセリなどを刻み、マスタードを加え
てマヨネーズと混ぜ合せたもの。
主に魚・貝・鶏肉・サラダなどに用いる。
◎名称は「タタール人(Tartar)のソース」の意味。
たるたろす
【タルタロス】
◇[希]Tartaros
○[ギ神]冥界・地獄。
巨人族タイタン(Titan)がゼウス(Zeus)と戦い、落ちたとこ
ろ。
◎地獄の番犬:⇒けるべろす(ケルベロス)
たるちょー
【タルチョー】
◇[チベット語]dar lcog
○[宗]チベット仏教で掲げる五色の旗。色は青(天)・白(水)・
赤(火)・緑(気)・黄(地)。
馬の絵に獅子・龍・ガルーダ(聖鳥)・虎を配し、経典を印刷
したものは「ルンタ(rlung rta)(風の馬)」と呼ばれる。
参照⇒がるーだ(ガルーダ),はだ(ハダ,哈達)
たるでぃこるがん
【タルディコルガン】
◇Taldykorgan/Taldyqorghan/Taldiqorgan
○中央アジアのカザフスタン共和国南東部、アルマティ州
(Almaty Oblysy)中央部にある州都。
北緯45.00°、東経78.40°の地。
〈人口〉
1979(昭和54) 8万7,948人。
1989(平成元)11万8,623人。
1999(平成11)10万7,100人。
◎ロシア文字では"Талдыкорган"。
たるとぅ
【タルトゥ】
◇Tartu
○(1)(Tartu Maakond)⇒たるとぅけん(タルトゥ県)
○(2)エストニア東部、タルトゥ県中央部にある県都。
〈人口〉
1994(平成 6)11万0,100人(推計)。
2000(平成12)10万0,100人(3月31日)。
たるとぅけん
【タルトゥ県】
◇[エストニア語]Tartu Maakond、[英]Tartu Department
○エストニア東部の県。東部をペイプス湖([英]Lake Peipus)
を介してロシアに隣接。
県都はタルトゥ。
〈面積〉
2,993平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)14万9,602人(3月31日)。
2002(平成14)14万9,160人(1月1日推計)。
たるとぅーす
【タルトゥース】
◇Tartus
○⇒たるとす
たるとぅーすしゅう《たるつーすしう》
【タルトゥース州】
◇Muhafazat Tartus、[英]Tartus Province
○⇒たるとすしゅう(タルトス州)
たるとす
【タルトス】
◇Tartus
○(1)(Muhafazat Tartus)⇒たるとすしゅう(タルトス州)
○(2)シリア西部、タルトス州の州都。
「タルトゥース」とも呼ぶ。
たるとすしゅう《たるつすしう》
【タルトス州】
◇Muhafazat Tartus、[英]Tartus Province
○シリア西部の地中海に面する州。北部をラーディキーヤ州
(Muhafazat al-Ladhiqiyah)に接する。
州都はタルトス。
「タルトゥース州」とも呼ぶ。
[1]だるとん
【ダルトン】
◇Dalton
○⇒[1]どるとん(ドルトン)
[2]だるとん
【ダルトン】
◇Dolton
○⇒[2]どるとん(ドルトン)
[3]だるとん
【ダルトン】
◇Dalton
○(1)[人](John Dalton)⇒[3]どるとん(ドルトン)
○(2)[人](Dalton Trumbo)⇒[4]どるとん(ドルトン)
だるとんぷらん
【ダルトン・プラン】
◇[英]Dalton plan
○[教]⇒どるとんぷらん(ドルトン・プラン)
たるーな
【タルーナ】
◇[登録商標]Taruna([インドネシア語]若者)
○[交]インドネシアのアストラ・ダイハツ・モーター(Astra
Daihatsu Motor)社製の小型乗用車(SUV)。
日本名は「テリオス(TERIOS)」。
だるにー
【ダルニー】
◇[露]Dalny(はるか遠く)
○[古]中国遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)の都市、大連
(Dalian)(ダイレン)のロシア語名。
⇒だいれんし(大連市)
たるにんぎょう《たるにんぎやう》
【樽人形】
○[古]江戸時代、寛文・延宝年間(1661〜1681)に流行した酒宴
の席などの余興。
角樽(ツノダル)、別称人形樽(ニンギョウダル)に羽織などを着せ、編
み笠をかぶらせて人形に仕立て、手で差し持って踊らせるもの。
たるぱ
【タルパ】
◇[伊]talpa
○[哺](イタリア語で)モグラ(土竜)。
⇒もぐら(モグラ,土竜)(1)
だるぱ
【ダルパ】
【DARPA】
◇[英]Defense Advanced Research Projects Agency
○[軍]⇒だーぱ(ダーパ,DARPA)
たるばがたい
【タルバガタイ】
【塔尓巴哈台】
◇Tarbagatai/Tarbaghatay、[中]Taerbahatai(塔尓巴哈台)
○(1)⇒たるばかたいちく(タルバガタイ地区,塔城地区)
○(2)⇒たるばがたいし(タルバガタイ市,塔城市)
たるばがたいし
【タルバガタイ市】
【塔城市】
◇[英]Tarbagatai City/Tarbaghatay City、[中]Tacheng Shi
(塔城市)
○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル(維吾爾)自治区(Xinjiang
Weiwu'er Zizhiqu)北西部のイリカザフ(伊犂哈薩克)自治州
(Ili Hasake Zizhizhou)北部、タルバガタイ(塔城)地区(Ta-
cheng Diqu)北西端の市(地級市)。北部・西部をカザフスタン
に隣接。
タルバガタイ山脈(塔尓巴哈台山)の南麓に位置する。
〈面積〉
4,007.19平方キロメートル。
〈人口〉
2003(平成15)15万6,922人。
◎ヨーロッパにはチュグチャク(Chuguchak)として知られる。
★たるばかたいちく
【タルバガタイ地区】
【塔城地区】
◇[中]Tacheng Diqu、[英]Qoqek Prefecture
○中国北西部、新疆(シンキョウ)ウイグル(維吾爾)自治区(Xinjiang
Weiwu'er Zizhiqu)北西部のイリカザフ(伊犂哈薩克)自治州
(Ili Hasake Zizhizhou)北部の地区。
行政中心地はタルバガタイ市(塔城市<Tacheng Shi>)。
たるばがん
【タルバガン】
◇[露]tarbagan、[モンゴル語]tarvaga、[学]Marmota bobak
○[哺]ネズミ目(Rodentia)リス科(Sciuridae)の哺乳類。
頭胴長50〜60センチメートル、尾長12センチメートル前後で、
胴は太く、四肢は短い。体毛は背面が赤褐色から黄褐色、腹面
が淡黄褐色で、尾は黒い。巨大な爪(ツメ)を持ち、地中に穴を掘っ
て集団生活をし、冬は地下の巣で冬眠する。
東ヨーロッパからモンゴル・中国・チベットなどの草原に生
息し、草食。
毛皮を利用。
マーモット(marmot)の一種で、「モンゴル・マーモット(Mon-
golian marmot)」とも呼ぶ。
また、「タルバハン」,「ボバック(Bobak)」,「旱獺(カンダ)([中]
hanta)」とも呼ぶ。
参照⇒ぷれーりーどっぐ(プレーリードッグ)
◎寄生するノミ(蚤)がしばしばペスト菌を媒介する。
参照⇒ぺすと(ペスト,黒死病)
たるばはん
【タルバハン】
◇[露]tarbagan、[モンゴル語]tarvaga
○[哺]⇒たるばがん(タルバガン)
たるひ
【垂氷】
○[古]つらら(氷柱)の古名。
⇒つらら(氷柱,氷)
たーるぴっち
【タールピッチ】
【タール・ピッチ】
◇[英]tar pitch
○[化]コールタール(coal tar)(石炭タール)や石油タール(oil
tar)の蒸留残留物。アスファルト(asphalt)の一種。
重質炭化水素を主成分とする、黒色の半固体物質。
更に減圧蒸留してピッチオイル(pitch oil)を得た残留物は
「石油ピッチ(oil pitch)」と呼ぶ。
参照⇒あすふぁると(アスファルト)(2),せきゆぴっち(石油
ピッチ)
★だるぶー
【ダルブー】
◇Jean Gaston Darboux
○[人]フランスの数学者(1842〜1917)。
たるぷくじゃ
【タルプクジャ】
【脱北者】
◇[朝]talbukja
○[古]⇒だつほくしゃ(脱北者)
たるぶね
【樽船】
○[歴]⇒たるかいせん(樽廻船)
だるふーる
【ダルフール】
◇Darfur
○(1)(Darfur Region)⇒だるふーるちほう(ダルフール地方)
○(2)[古](Darfur State)⇒だるふーるしゅう(ダルフール州)
◎アラビア語で「フール(Fur)の家」の意味。
参照⇒[2]だる(ダル)
だるふーるしゅう《だるふーるしう》
【ダルフール州】
◇[英]Darfur State
○[古]スーダン西部にあった旧州。
現在の北ダルフール州(Shamal Darfur wilayah)・南ダルフ
ール州(Janub Darfur wilayah)・西ダルフール州(Gharb Dar-
fur wilayah)。
州都はファーシル(al Fashir)。
◎中国語:達尓福尓州(Daerfuer Zhou)。
だるふーるちほう《だるふーるちはう》
【ダルフール地方】
◇[英]Darfur Region
○スーダン西部の地方。
北ダルフール州(Shamal Darfur wilayah)・南ダルフール州
(Janub Darfur wilayah)・西ダルフール州(Gharb Darfur wi-
layah)から成る。
参照⇒だるふーるふんそう(ダルフール紛争)
★だるふーるふんそう《だるふーるふんさう》
【ダルフール紛争】
◇[英]Darfur conflict
○スーダン西部のダルフール地方に発生した、アラブ系民兵ジャ
ンジャウィード(Janjaweed)と黒人系イスラム教徒との民族紛
争。
砂漠化が進む中、定住系(黒人系)と遊牧系(アラブ系)の水の
確保から争いが始まり、人種対立を生み、政府が支援する武装
民兵組織ジャンジャウィードの黒人系住民のジェノサイド(集
団殺害)に発展。
◎2003. 2.(平成15)JEM(正義と平等運動)・SLA(スーダ
ン解放軍)、蜂起。
2003.12.(平成15)スーダン政府とSLM(スーダン解放運動)
との和平交渉が決裂。
2004. 7.30(平成16)国連安全保障理事会、スーダン政府に民
兵の武装解除や治安回復などを求める決議案を採択。
2004. 8.15(平成16)アフリカ連合(AU)主導のルワンダ・ナ
イジェリア軍を派遣し、ルワンダ軍約150人が北ダルフール州
に到着。
2004. 8.23(平成16)AUの仲介によりスーダン政府と黒人系
反政府組織のJEM・SLAの2派との和平交渉がナイジェリ
アの首都アブジャ(Abuja)で開催。
2004. 8.30(平成16)アフリカ連合のナイジェリア軍約150人、
ダルフール地方に出立。
2004.10.(平成16)内戦による国内避難民や国境を越えた難民
は計約165万人に上る。
たるべらこ
【タルベラ湖】
◇[英]Tarbela Lake
○パキスタン北西部、カイバル・パシュトゥンハ州(Khyber
Pakhtunkhwa Province)東部にある、インダス川(Indus River)
をタルベラ・ダム(Tarbela Dam)で堰(セ)き止めた人造湖。
首都イスラマバード(Islamabad)の北北西に位置する。
★たるぼっと
【タルボット】
◇William Henry Fox Talbot(ウィリアム・ヘンリー・フォッ
クス・ タルボット)
○[人]イギリスの発明家・写真術の先駆者(1800〜1877)。
1838(天保 9)塩化銀(silver chloride)によるカロタイプ写
真処理(calotype process)を考案。
◎フランス:参照⇒だげーる(ダゲール)
[1]たるま
【タルマ】
◇[英]talma
○[服]19世紀前半に流行した外套(ガイトウ)。
◎フランスの役者タルマ(Francois Joseph Talma)から。
[2]たるま
【タルマ】
◇Francois Joseph Talma
○[人]フランスの役者(1763. 1.16〜1826.10.19)。
★だるま
【ダルマ】
【達磨】
◇[梵]dharma(法)
○(1)[仏]法(宗教・倫理・法律・真理など)。
◎アルタ(artha)(実利)・カーマ(kama)(性愛)とともに、古代
インド人の三大目的とした一つ。
○(2)[人]達磨大師(Bodhidharma)。
⇒だるまだいし(達磨大師)
○(3)張子(ハリコ)の玩具(オモチャ)。起き上がり小法師(コボシ)の一種。
目無しダルマは願掛けのとき、向かって右側(ダルマの左眼)
に墨を入れ、成就(ジョウジュ)したときに右目を入れる。ただし、
選挙では先に右目を入れ、当選したら左目を入れるという。
参照⇒だるまいち(だるま市,ダルマ市,達磨市)
○(4)[古]売春婦。
参照⇒だるません(達磨船)(3)
だるまいち
【だるま市】
【ダルマ市】
【達磨市】
○神社や寺の縁日(エンニチ)に、張子(ハリコ)のダルマを商売繁盛・
開運出世の縁起物として売る市。
多く東日本で、1月または年末に開かれる。
群馬県高崎市の少林山達磨寺が著名。
参照⇒だるまじ(達磨寺)(1)
◎新年の季語。
◎日本三大だるま市:⇒にほんさんだいだるまいち(日本三大
だるま市,日本三大ダルマ市,日本三大達磨市)
たるまえさん《たるまへさん》
【樽前山】
◇[日]Tarumae San
○[地]北海道西部、千歳市(石狩支庁)の南西と苫小牧市(胆振
支庁<イブリシチョウ>)の北西の境にまたがる活火山。標高1,042メー
トル。
支笏湖(シコツコ)の南東で、支笏洞爺(トウヤ)国立公園に属する。
北北西に風不死岳(フップシダケ)(1,103メートル)がある。
◎2011. 6. 7(平成23)気象庁、風不死岳と一つの活火山に指定。
だるまおとし
【達磨落し】
【達磨落とし】
○(1)木製の玩具(オモチャ)の一種。また、その遊び。
厚みのある円形の木片を数個重ねた上に達磨人形を置いたも
の。その人形を落とさないようにして、下段の木片の横を木槌
(キヅチ)で素早く叩(タタ)いてはずし、それを繰り返して段々に低
くし、最後は人形のみにする遊び。
○(2)縁日(エンニチ)や夜店で、台の上に置いてある達磨人形をコ
ルク玉の鉄砲で打ち落とす遊戯。また、その出店(デミセ)。
○(3)運動会などの、台の上に置いた達磨人形をマリ(鞠)など
で当て落す競技。
★だるまがえる《だるまがへる》
【ダルマガエル】
【達磨蛙】
◇[学]Rana porosa
○[両]無尾目(Anura)アカガエル科(Ranidae)アカガエル属
(Rana)のカエル。
田んぼに生息し、害虫を食べる。
農薬のため、生息数が急激に減少している。
たーるまかだむ
【タールマカダム】
◇[英]tarmacadam
○[建](舗装材料の)砕石(サイセキ)(マカダム)とタールの混合物。
参照⇒まかだむどうろ(マカダム道路)
だるまがま
【だるま窯】
【達磨窯】
○[古]カワラ(瓦)をエスキモーのイグルー(氷の家)のように積
み上げ、周囲に壁土を塗った塗ったカマ。
桃山時代から使われ、カワラなどを焼いた。
明治にはレンガ(煉瓦)も使用したが、煙害などで昭和中期に
ガス窯に代わった。
★だるまざめ
【ダルマザメ】
【達磨鮫】
◇[学]Isistius brasiliensis
○[魚]軟骨魚綱(Chondrichthyes)板鰓亜綱(Elasmobranchii)ツ
ノザメ目(Squaliformes)ヨロイザメ科(Dalatiidae)ダルマザメ
属(Isistius)のサメ。
参照⇒よろいざめ(ヨロイザメ,鎧鮫)
だるまさんがころんだ
【だるまさんが転んだ】
【達磨さんが転んだ】
○子供の遊びの一種。
仲間から一人の鬼を決め、その鬼が他の仲間を捕(ツカ)まえる
もの。
鬼は電信柱や壁などに向かって目をつむり、「だるまさんが
転んだ」と呪文(ジュモン)を唱(トナ)え、唱え終わると振り返る。唱
えている間に他の子供は動くことができるが、振り返ったとき
には動いてはダメで、動いていたり止まっていたがバランスを
崩(クズ)して動いてしまうと鬼に捕まってしまう。
捕まったものは鬼または鬼に捕まっているものと手を継(ツナ)
ぎ、つぎつぎと長くなる。
捕まっていない子供らはできる限り鬼に近づき、鬼の背を叩
(タタ)いたら鬼の負けとなる。また、手を継いでいるものの手を
自分の手で打つ(切る)とそこから後ろのものは逃げることがで
き、ふたたび遊びに参加する。
地方によって呪文が異なり、またそれが遊びの名前となって
いる。
関西では「坊(ボン)さんが屁(ヘ)をこいた」と呼ぶ。
★だるまじ
【達磨寺】
○(1)群馬県高崎市の観音山丘陵北端にある黄檗宗の寺。山号
は少林山。
◎縁起だるまの発祥地で、関東最大のだるま市が有名。
参照⇒だるまいち(だるま市,ダルマ市,達磨市)
◎ドイツの建築学者ブルーノ・タウト(Bruno Taut)が1934. 8.
(昭和 9)からここの洗心亭に2年3ヶ月滞在した。
○(2)奈良県北葛城郡(キタカツラギグン)本町(ホンマチ)にある寺。
◎2002.11.19(平成14)町教育委員会と県立橿原考古学研究所、
達磨大師の墓と伝えられる3号墳から石塔と仏舎利が出土した
と発表。
だるましあん
【ダルマシアン】
◇[英]dalmatian
○⇒だるめしあん(ダルメシアン)
★だるましゅう
【達磨宗】
○(1)[仏]中国・日本で、達磨を祖とする禅宗(ゼンシュウ)の別称。
○(2)[歴][仏]特に日本で、大日能忍(ダイニチ・ノウニン)の禅宗。
のちに能忍の弟子らは道元の門に入り、能忍の達磨宗は消滅。
○(3)[俗]『新古今和歌集』のころの藤原定家などの和歌の新
風(新古今調)を嘲(アザケ)って呼んだ言葉。
だるますとーぶ
【ダルマストーブ】
【達磨ストーブ】
○鋳鉄(チュウテツ)製の丸形の石炭ストーブ。
中心部の横に小さめの蓋(フタ)があり、最初は薪(マキ)などを燃
やしてから石炭またはコークスを投入する。蓋には空気穴があ
り、その開閉で火力を調整する。
燃え殻(ガラ)は下部にあるロストル(火格子)にデレッキ(火掻
き棒)を引っ掛けて動かして落す。
火力は強く部屋が乾燥するので、上部にある蓋の上にヤカン
を置いて水を沸かすことが多い。
参照⇒[1]でれっき(デレッキ)(1),じゅうのう(十能)
だるません
【達磨船】
○(1)[海]港湾で積荷を運搬する、幅が広く船底の浅いハシケ
(艀)。
「だるまぶね(達磨船)」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)糞尿(フンニョウ)船。
「だるまぶね(達磨船)」とも呼ぶ。
◎東京では昭和中期まで、水道橋近くの神田川岸でバキューム
カーから屎尿(シニョウ)を積み替えて東京湾外に運び、太平洋に垂
れ流していた。
参照⇒ばきゅーむかー(バキュームカー)(2)
○(3)船員の相手をする売春婦(達磨)を乗せている船。
「だるまぶね(達磨船)」とも呼ぶ。
参照⇒ふなまんじゅう(船饅頭)
だるまだいし
【達磨大師】
◇[梵]Bodhidharma(菩提<ボダイ>達磨)
○[人]中国禅宗の始祖(?〜 528)。南インドのバラモン種の生
れ。諡号(シゴウ)は円覚大師(Yuanjue Dashi)・達磨大師(Damo
Dashi)。
般若多羅に学び、大乗禅を唱え、6世紀初め海路中国に渡っ
て梁(リョウ)の武帝の尊崇(ソンスウ)を受ける。河南省(Henan Sheng)
(カナンショウ)嵩山(Song Shan)(スウザン)の少林寺(Shaolin Si)で9年
間面壁坐禅、禅を実践して足が退化したという。また、左腕を
切って誠を示した慧可(Huike)(エカ)に禅の奥儀を授けたと伝え
る。
唐代にはその教えが確立した。
「達摩(ダツマ)」とも呼ぶ。
参照⇒しょうりんじ(少林寺)(1)
◎達磨大師の忌日は10月5日。
◎達磨がインドから中国に渡る時、蘆(アシ)の葉に乗って海を渡っ
たという伝説がある。
参照⇒ろようだるま(蘆葉達磨)
だるまちあ
【ダルマチア】
◇[羅]Dalmatia
○[地]アドリア海沿岸クロアチア(旧ユーゴスラビア)の古称。
古代ローマのイリリクム(Illyricum)の中の属州(provincia)の
一つ。北部をパンノニア(Pannonia)に接する。
参照⇒だるめしあん(ダルメシアン),ぷろうぃんきあ(プロウィ
ンキア),いりりくむ(イリリクム)
だるまちあん
【ダルマチアン】
◇[英]dalmatian
○⇒だるめしあん(ダルメシアン)
だるまてぃか
【ダルマティカ】
◇[羅]dalmatica、[英]dalmatic(ダルマティク)
○(1)[歴][服]ローマ時代末期から中世ヨーロッパにかけて着
用された、袖の付いたT字型の緩やかな貫頭衣(カントウイ)。
○(2)[服]イギリス国王の戴冠式の式服。
○(3)[宗](カトリック教会で)助祭(deacon)が着る正式な儀式
服。
◎司祭(priest):参照⇒かずら(カズラ)
だるまてぃく
【ダルマティク】
◇[英]dalmatic、[羅]dalmatica
○[服]⇒だるまてぃか(ダルマティカ)
だるまてぃっく
【ダルマティック】
◇[英]dalmatic、[羅]dalmatica
○[服]⇒だるまてぃか(ダルマティカ)
だるまぶね
【達磨船】
○⇒だるません(達磨船)
だるまやま
【達磨山】
◇[日]Daruma Yama
○[地]静岡県の伊豆半島西部、田方郡(タガタグン)の戸田村(ヘダム
ラ)と修善寺町(シュゼンジチョウ)の境にある火山。標高982メートル。
たるみしたんじいせき《たるみしたんぢゐせき》
【樽味四反地遺跡】
○[歴]愛媛県松山市樽味にある3世紀後半の遺跡。
西日本最大級の掘っ立て柱建物跡がある。東西13.3メートル、
南北11.5メートル、床面積152.9平方メートル。
だるむ
【ダルム】
◇[独]Darm
○(ドイツ語で)腸・内臓。
だるむしゅたっと
【ダルムシュタット】
◇Darmstadt
○ドイツ中西部、ヘッセン州(Bundesland Hessen)南部の都市。
北緯49.87°、東経8.64°の地。
「ダルムスタット」とも呼ぶ。
〈人口〉
1970(昭和45)14万1,200人。
1987(昭和62)13万4,300人。
2002(平成14)13万6,700人。
◎直訳では「腸の町」であるが、語源は諸説ある。
化学者ケクレ(August Kekule)の生誕地。
だるむすたっと
【ダルムスタット】
◇Darmstadt
○⇒だるむしゅたっと(ダルムシュタット)
たるむーど
【タルムード】
◇[ヘブライ語]Talmud(教訓・教義・教え)
○[宗]4〜6世紀に編まれたユダヤ人の律法学者(ラビ)の口伝
(クデン)・解説を集大成した神学書。
成文化されずに十数世紀にわたって口伝された習慣律で、モ
ーセの律法(トーラー<torah>)とともにユダヤ教では重要な聖
典。
本文であるミシュナ(Mishnah)とその注釈たるゲマラ(Gemara)
の二部から成る。ミシュナは歴代律法学者によって社会のさま
ざまな問題に対するモーセの律法をもとにした解答の判例集で、
ゲマラとともに広くユダヤ人の社会生活を物語り、またユダヤ
人の生活規範・精神文化の基盤となっている。
参照⇒はしでぃずむ(ハシディズム),はがだー(ハガダー)
◎4世紀末成立のエルサレム・タルムード(パレスティナ・タ
ルムード)と、5世紀末成立のバビロニア・タルムードの2種
があり、後者が現在まで使用されている。
ミシュナは6編・63項から成る。
だるむふぁーしゅるす
【ダルムファーシュルス】
◇[独]Darmverschluss
○[病](ドイツ語で)腸閉塞。
⇒ちょうへいそく(腸閉塞)
だるめしあん
【ダルメシアン】
◇[英]dalmatian
○[哺]イヌの一品種。
肩高55センチメートルくらいの中型犬。毛は白地に黒または
黒褐色の小さな丸い斑点があり、垂れ耳で尾は細長い。
猟犬であったが現在は愛玩用として飼われている。
「ダルマシアン」,「ダルマチアン」とも呼ぶ。
◎アドリア海沿岸クロアチア(旧ユーゴスラビア)のダルマチア
(Dalmatia)の地名から。
◎ウォルト・ディズニーの長編アニメーション、1961(昭和36)
作品『101匹わんちゃん』に描かれている。
たるやおせん
【樽屋おせん】
◇[日]Taruya Osen
○(1)[人]大坂天満の樽屋の女房(?〜1685)。
1685(貞享 2. 1.)隣家の長左衛門との不義を夫に発見されて
自害。
◎歌謡『樽屋おせん歌祭文』に歌われ、井原西鶴(サイカク)の1686
(貞享 3)『好色五人女』第二話に脚色されて広まる。
○(2)[劇]近松徳叟(トクソウ)の歌舞伎『銘作切籠曙(キリコノアゲボノ)』
の通称。
◎題材は(1)と異なる。
たるーら
【タルーラ】
◇Tallulah
○アメリカ合衆国南部、ルイジアナ州(Louisiana State)北東
部のマジソン郡(Madison Parish)中央部にある郡都。
たるわーる
【タルワール】
◇[ヒンディー語]talwar/talwaar/tulwar
○インド・パキスタン・アフガニスタンなどの三日月のように
湾曲した片刃の剣(ツルギ)。
アフガニスタンでは「プルワール([パシュトゥ語]pulwar)」と
も呼ぶ。
参照⇒しゃむしーる(シャムシール),くくり(ククリ)
たるんえがろんぬけん
【タルンエガロンヌ県】
【タルン・エ・ガロンヌ県】
◇[フ]Departement Tarn-et-Garonne、[英]Tarn-et-Garonne
Prefecture
○フランス南部、ミディ・ピレネー地域圏(Region Midi-Pyre-
nees)中西部の県。北東部をアベロン県(Departement Aveyron)、
東部をタルン県(Departement Tarn)に接する。
県都はモントーバン(Montauban)。
たるんがわ《たるんがは》
【タルン川】
◇[フ]le Tarn
○[地]フランス南部、ガロンヌ川(la Garonne)の支流。
タルンエガロンヌ県(Departement Tarn-et-Garonne)西部で
ガロンヌ川に合流する。
参照⇒がろんぬがわ(ガロンヌ川)
たるんけん
【タルン県】
◇[フ]Departement Tarn、[英]Tarn Prefecture
○フランス南部、ミディ・ピレネー地域圏(Region Midi-Pyre-
nees)東部の県。北東部・東部をアベロン県(Departement Avey-
ron)、北西部をタルンエガロンヌ県(Departement Tarn-et-
Garonne)に接する。
県都はアルビ(Albi)。
★たれ
【垂れ】
◇[日]tare
○()[]
○()[]
○()[言]漢字の部首で、漢字の上部から左に垂れている字形の総
称。
◎雁垂(がんだれ):原・厚・暦などの「厂」の部。
麻垂(まだれ):広・府・庭などの「广」の部。
病垂(やまいだれ):痛・癖など。
○()[言]暖簾(ノレン)など垂れ下がるものを数える数詞。
たれいあ
【タレイア】
◇[英]Thalia、[独]Thalia(タリーア)
○[ギ神]牧歌と喜劇の女神。ミューズ(Nine Muses)の一神。
参照⇒みゅーず(ミューズ)
だれかがかぜのなかで
【誰かが風の中で】
○[楽]和田夏十作詞、小室等作曲のTV時代劇『木枯らし紋次
郎』の主題歌。
歌は上條恒彦(カミジョウ・ツネヒコ)。
◎1972(昭和47)フジテレビ系列で放送。
たれかこきょうをおもわざる《たれかこきやうをおもはざる》
【誰か故郷を想わざる】
○[楽]西條八十(ヤソ)作詞、古賀政男作曲の歌謡曲。
歌は霧島昇。
歌い出しは「花摘む野辺に日は落ちて/みんなで肩を組みな
がら」。
◎1940. 2.(昭和15)レコード発売。
だれかさんとだれかさん
【誰かさんと誰かさん】
○[楽]スコットランド民謡。
参照⇒[2]むぎばたけ(麦畑),こきょうのそら(故郷の空)
◎1970.11. 5(昭和45)ザ・ドリフターズの歌で発売。
たーれかん
【ターレカン】
◇Taloqan
○⇒たろかん(タロカン)
[1]たれす
【タレス】
◇[登録商標]Thales
○[経][軍]フランスの軍需企業。
「ターレス」とも呼ぶ。
◎2000.12.18(平成12)トムソンCFS(Thompson-CFS)から改称。
★[2]たれす
【タレス】
◇Thales
○[人]古代ギリシアの哲学者(BC. 640?〜BC. 546)。
万物の根源を水([英]all things is water)とした。
幾何学・天文学・航海術などに通じ、BC. 585年の日食を予
言し、ピラミッドの高さの測定も行なった。
「ターレス」とも呼ぶ。
参照⇒あるけー(アルケー)(1)
◎ギリシア七賢人の一人。
たーれす
【ターレス】
◇Thales
○(1)[経][軍]⇒[1]たれす(タレス)
○(2)[人]⇒[2]たれす(タレス)
[1]だれす
【ダレス】
◇John Foster Dulles(ジョン・フォスター・ダレス)
○[人]アメリカの政治家・外交官・弁護士(1888〜1959. 5.24)。
[4]ダレスの父、[2]ダレス・[3]ダレスの兄、ジョン・ワトソ
ン・フォスター(John Watson Foster)の孫、ランシング(Rob-
ert Lansing)の甥。
共和党に属し、1946(昭和21)国際連合設立に参画、国連総会
アメリカ代表。
1949(昭和24)ニューヨーク州から上院議員となる。
1950(昭和25)国務長官特別顧問となり、1951(昭和26)トルー
マン大統領の特使として対日講和条約・日米安全保障条約を成
立させる。
1953. 1.21(昭和28)アイゼンハワー政権の国務長官に就任し、
民主党の共産主義勢力に対する「封じ込め政策(トルーマン宣言)」
を批判し、3月「巻き返し政策」を主張、対ソ強硬(冷戦)政策を
展開。
1959. 4.15(昭和34)国務長官を辞任。
参照⇒[2]らんしんぐ(ランシング)
[2]だれす
【ダレス】
◇Allen Welsh Dulles(アレン・ダレス)
○[人]アメリカの外交官・弁護士(1893. 4. 7〜1969. 1.29)。
[1]ダレスの弟、[3]ダレスの兄、ジョン・ワトソン・フォスタ
ー(John Watson Foster)の孫、ランシング(Robert Lansing)の
甥。ニューヨーク州ウォータータウン(Watertown)生れ。
1946〜1950(昭和21〜昭和25)OSS欧州総責任者(在スイス、
ダレス機関)。
1953〜1961(昭和28〜昭和36)CIA長官。
◎1945. 4.(昭和20)スイス駐在武官藤村義一(ヨシカズ)海軍中佐
・酒井直衛(ナオエ)(ドイツ海軍武官秘書官)がドイツ人フリード
リッヒ・ハック(Friedrich Wilhelm Hack)博士を通じて、ダレ
スとスイス和平工作を行なう。
参照⇒[2]らんしんぐ(ランシング)
[3]だれす
【ダレス】
◇Eleanor Lansing Dulles(エリナー・ランシング・ダレス)
○[人]アメリカの女性外交官(1895〜1996)。[1]ダレス・[2]ダ
レスの妹、ジョン・ワトソン・フォスター(John Watson Foster)
の孫、ランシング(Robert Lansing)の姪。
参照⇒[2]らんしんぐ(ランシング)
[4]だれす
【ダレス】
◇Avery Dulles
○[人]アメリカのカトリック牧師・神学者(1918〜)。[1]ダレ
スの息子。
★だれすきかん《だれすきくわん》
【ダレス機関】
◇[英]Dulles' Organization
○[歴]
参照⇒[2]だれす(ダレス)
たれっと
【タレット】
◇[英]turret
○⇒たーれっと(ターレット)
たーれっと
【ターレット】
◇[英]turret
○(1)[建](城壁・建物などの一角から張り出した)小塔・櫓(ヤグ
ラ)。
「タレット」とも呼ぶ。
○(2)[軍]軍艦の旋回砲塔。
「タレット」とも呼ぶ。
○(3)[軍]戦車の回転砲塔。
「タレット」とも呼ぶ。
○(4)[軍]爆撃機などの銃座。
「タレット」とも呼ぶ。
○(5)[機]タレット旋盤の刃物台。
「タレット」とも呼ぶ。
参照⇒たれっとせんばん(タレット旋盤)
○(6)[交]市場などで、荷物を運搬する動力車。
車体前部が円筒状で360度自在に回転し、小回りが利(キ)くも
の。
◎昭和中・後期ころから大八車に換えて用いられるようになっ
た。
参照⇒だいはちぐるま(大八車,代八車)
たれっとせんばん
【タレット旋盤】
◇[英]turret lathe
○[機]工作旋盤の一種。回転できる刃物台(turret)に数個のバ
イト(刃物)を取り付け、台を順次回転させて刃物を取替えなが
ら工作物を切削(セッサク)し、一回転で複数の工程を能率的に完了
する。
主に棒状物の大量加工に使用される。
「ターレット旋盤」,「砲塔旋盤」とも呼ぶ。
参照⇒まえだれ(前垂れ,前垂)(3)
たーれっとせんばん
【ターレット旋盤】
◇[英]turret lathe
○[工]⇒たれっとせんばん(タレット旋盤)
だれもいないうみ《だれもゐないうみ》
【誰もいない海】
○[楽]山口洋子作詞、内藤法美作曲の歌謡曲。
歌はトワ・エ・モア。
◎1970(昭和45)レコード発売。
★たれやなぎいせき《たれやなぎゐせき》
【垂柳遺跡】
○[歴]青森県南津軽郡(ミナミツガルグン)田舎館村(イナカダテムラ)垂柳。
1958(昭和33)炭化米が出土。1981(昭和56)水田跡が発掘され、
水稲耕作が弥生中期には東北地方北部にまで及んでいたことが
実証された。
だれよりもきみをあいす
【誰よりも君を愛す】
○[楽]川内康範作詞、吉田正作曲の歌謡曲。
歌は松尾和子、コーラスは和田弘とマヒナスターズ。
◎1959.12.(昭和34)レコード発売。
たーれる
【ターレル】
◇[独]Thaler
○(1)[歴]15世紀末から19世紀にかけて、ヨーロッパ各地で通
用した銀貨。もとプロイセンの銀貨。
○(2)[古]ドイツの貨幣単位の一つ。3マルク。
たれんつむ
【タレンツム】
◇[羅]Tarentum
○[古]イタリアの都市タラント(Taranto)のラテン語名。
⇒たらんと(タラント)
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