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百 科 辞 書 《たいは》 編集:獨 澄旻
-------- たいは ------------------------------------------------
たいば
【タイバ】
◇At Tayyabah
○レバノン南部、ナバティーエ県(Mohafazat Nabatiye)南東部
の村。
イスラエルとの国境の村クファルケラ(Kfar Kila)の西方に
位置する。
だいば
【台場】
◇[日]Daiba
○(1)東京都港区の南東端の地名。南部を江東区(コウトウク)青海(ア
オミ)、南西部を品川区東八潮(ヒガシヤシオ)に接する。
北部にお台場海浜公園がある。
参照⇒しながわだいば(品川台場),れいんぼーぶりっじ(レイ
ンボーブリッジ)
○(2)[交]⇒だいばえき(台場駅)
だいばー
【ダイバー】
◇[英]diver(水中に飛び込む人)
○(1)潜水夫。
参照⇒ふろっぐまん(フロッグマン)
○(2)[運]飛び込み種目の選手。
○(3)(レジャーとして)水に潜(モグ)る人。
参照⇒すきゅーば(スキューバ)
○(4)(レジャーとして)スカイ・ダイビングする人。
たいばいしゃん
【タイバイシャン】
【太白山】
◇[中]Taibai Shan
○[地]⇒[1]たいはくさん(太白山)
だいばえき
【台場駅】
○[交]東京都港区台場にある、東京臨海新交通臨海線(ゆりか
もめ)の駅。
お台場海浜公園駅と船の科学館駅(江東区)の間。
たいばーがわ《たいばーがは》
【タイバー川】
◇[英]the Tiber/the Tiber River
○[地]⇒てべれがわ(テベレ川)
[1]たいはく
【太白】
◇[中]taibai
○(1)太白星の略。
⇒たいはくせい(太白星)
○(2)[人](Taibai)李白の字(アザナ)。
⇒りはく(李白)
○(3)[漢]大きな杯(サカズキ)。
○(4)[漢]純白の旗。
○(5)[漢]非常に潔白であるさま。また、そのような人。
○(6)[農]サツマイモの栽培品種の一つ。晩生種。実の色が白
い。甘く、食感はねっとりしている。
○(7)[地](Taibai Shan)⇒[1]たいはくさん(太白山)
[2]たいはく
【太白】
◇[日]Taihaku
○(1)[地]⇒[3]たいはくさん(太白山)
○(2)⇒たいはくく(太白区)
[3]たいはく
【太白】
◇[朝]Taebaek
○(1)[地](Taebaeksan)⇒[2]たいはくさん(太白山)
○(2)韓国東部、慶尚北道(Kyongsang-buk-do)(ケイショウホクドウ)東
部の都市。
たいはくく
【太白区】
◇[日]Taihaku Ku
○宮城県仙台市(センダイシ)南西部の区。北部を青葉区。東部を若
林区に接し、南東部を名取市、西部を山形県に隣接。
北部に太白山(321メートル)がある。
たいはくこんぶ
【太白昆布】
○[食]コンブの芯(シン)に近い、白いおぼろ昆布。高級品。
参照⇒おぼろこんぶ(おぼろ昆布,朧昆布)
[1]たいはくさん
【太白山】
◇[中]Taibai Shan
○[地]中国中央部、秦嶺山脈(Qinling Shanmai)(シンレイ・サンミャク)
西部にある最高峰。主峰は八仙台(Baxian Tai)で標高3,767メ
ートル。
「タイバイシャン(太白山)」とも呼ぶ。
[2]たいはくさん
【太白山】
◇[朝]Taebaeksan
○[地]朝鮮半島東南部の太白山脈(Taebaek Sanmaek)南部、韓
国東部の慶尚北道(Kyongsang-buk-do)(ケイショウホクドウ)東部にある
山。標高1,567メートル。
[3]たいはくさん
【太白山】
◇[日]Taihaku San
○[地]宮城県仙台市(センダイシ)太白区(タイハクク)の北部にある山。
標高321メートル。
たいはくさんみゃく
【太白山脈】
◇[朝]Taebaek Sanmaek、[英]the Taebaek Mountains
○[地]朝鮮半島の東部、日本海沿岸に沿って南北に走る山脈。
元山(Wonsan)(ゲンザン)付近から釜山(Pusan)(フザン)付近まで、
全長約600キロメートル。
金剛山(Kumgang san)(コンゴウザン)・五台山(Odaesan)・太白山
などがあり、最高峰は雪岳山(Soraksan)(1,708メートル)。
太白山西部から小白山脈(Sobaek Sanmaek)(ソベク山脈)が南
西に連なる。
朝鮮名で「テーぺク山脈」,「テぺク山脈」,「テーベク山脈」とも
呼ぶ。
参照⇒こんごうざん(金剛山)(2),ごだいさん(五台山)(3),
[2]たいはくさん(太白山)
たいはくじん
【太白神】
○[暦]⇒ひとひめぐり(一日巡り,一日回り,太白神)
たいはくせい
【太白星】
○金星(キンセイ)の別称。
単に「太白」とも呼ぶ。
だいはち
【大八】
【代八】
○⇒だいはちぐるま(大八車,代八車)
だいはちぐるま
【大八車】
【代八車】
○平らな荷台に大きな車輪が二つついた荷物運搬用の車。荷物
をナワ(縄)などで荷台にくくり付けて使う。
一人用から数人でひく大型のものまであった。
江戸前期から主に関東地方で昭和後期まで使われた。
単に「だいはち(大八,代八)」とも呼ぶ。
参照⇒りやかー(リヤカー),たーれっと(ターレット)(6)
◎名前は、1台で8人分に代わる意味とも、昔から大津八町に
伝わる荷台で「大津八町」の略からとも。
荷物は荷台の後ろ側に多く積むと前側の引き手(横木)が上に
あがるので、引き手に体重をかけるように引くと楽に引ける。
荷台の前側に多く積むと持ち上げながら引かなくてはならず疲
れる。
だいはちこうとうがっこう《だいはちかうとうがくかう》
【第八高等学校】
○[歴][教]愛知県名古屋市瑞穂区(ミズホク)瑞穂町(ミズホチョウ)にあっ
た旧制官立高等学校。
略称は「八高」。
◎1908(明治41)名古屋市に設立。
1949(昭和24)新制名古屋大学に統合。
だいはつこうぎょう《だいはつこうげふ》
【ダイハツ工業】
○[経]軽自動車・小型自動車を主力とする自動車製造会社。
本社は大阪。
現在、トヨタ系グループ企業で、トヨタ自動車の商用車・乗
用車も受託生産。
◎1907(明治40)大阪発動機として設立。
1998(平成10)トヨタ自動車が株式の51.2%を買収し、完全子
会社化。
2002.11. 1(平成14)ニチメン、ダイハツ工業関連の輸出入事
業を豊田通商に譲渡。
だいばっは
【大バッハ】
◇[英]Great Bach
○[人]⇒[1]ばっは(バッハ)
たいぱとう《たいぱたう》
【タイパ島】
◇[葡]Ilha da Taipa
○[地]⇒まかお(マカオ,澳門)
★たいばん
【胎盤】
◇[英]placenta
○[医][動]哺乳動物が妊娠した時、母体の子宮内壁にできる円
盤状の組織塊。
「プラセンタ」とも呼ぶ。
参照⇒えな(胞衣),あとざん(後産),したい(死胎)
◎牛の胎盤エキスは化粧品の主要な美白成分であったが、狂牛
病(BSE)問題で使用禁止となる。
たいばーん
【タイバーン】
◇Tyburn
○[歴]イギリスのロンドンにあった処刑場。
たいはんさんみゃく
【タイハン山脈】
【太行山脈】
【太行山脉】
◇[中]Taihang Shanmai、[英]Taihang Mountains
○[地]⇒たいこうさんみゃく(太行山脈,太行山脉)
だいひかんのん《だいひくわんおん》
【大悲観音】
○(1)[仏]六観音の一つ、千手(センジュ)観音の別称。
○(2)[仏]観世音菩薩(ボサツ)の総称。
⇒かんぜおん(観世音)
だいひざん
【大悲山】
◇[日]Daihi Zan/Daihizan
○(1)[地]京都府京都市左京区(サキョウク)北部の山。標高741メー
トル。
南西の山麓に峰定寺(ブジョウジ)がある。
○(2)京都府の峰定寺の山号。
参照⇒ぶじょうじ(峰定寺)
だいひざんじ
【大悲山寺】
○京都府の峰定寺の別称。
参照⇒ぶじょうじ(峰定寺)
だいひたもんてんのう《だいひたもんてんわう》
【大悲多聞天王】
○[仏]四天王の一つ。毘沙門天(ビシャモンテン)の別称。
⇒びしゃもんてん(毘沙門天)
だいひつ
【代筆】
○⇒だいしょ(代書)
だいぴっと
【大ピット】
◇[英]Pitt the Elder
○[人]⇒[2]ぴっと(ピット)(1)
★だいびばしゃろん
【大毘婆沙論】
○[仏]紀元150年ころ、多くの聖者が集まって編集した仏陀の
教え。
だいぴぴん
【大ピピン】
◇[独]Pippin der Aeltere/Pippin der Altere
○[人]⇒ぴぴんいっせい(ピピン一世,ピピン1世)
たいびょう《たいびやう》
【大病】
○治(ナオ)りにくく、症状の重い病気。
特に、回復に長期間かかるような場合に用いる。
「大患(タイカン)」,「重病」,「重患(ジュウカン)」,「重痾(ジュウア)」とも呼
ぶ。
たいびょう《たいべう》
【大廟】
○(1)[漢]帝王の祖先を祀(マツ)った御霊屋(ミタマヤ)。
「太廟」,「宗廟(ソウビョウ)」とも呼ぶ。
○(2)[国]伊勢神宮の別称。
⇒いせじんぐう(伊勢神宮)
たいびょう《たいべう》
【太廟】
○[漢]⇒たいびょう(大廟)(1)
たいびん
【タイビン】
◇Thai Binh
○(1)(Tinh Thai Binh)⇒たいびんしょう(タイビン省)
○(2)ベトナム北部、紅河デルタ地帯南東部のタイビン省南西
部にある省都。
たいぴん
【タイピン】
◇[英]tie pin
○[服]⇒ねくたいぴん(ネクタイピン,ネクタイ・ピン)
たいぴんぐ
【タイピング】
◇[英]typing
○(1)タイプライター・ワープロ・パソコンなどの入力作業。
○(2)タイプライター・ワープロ・パソコンなどの入力技術。
だいびんぐ
【ダイビング】
◇[英]diving
○(1)水に飛び込むこと。
「ダイブ(dive)」とも呼ぶ。
○(2)水中にもぐること。潜水。
「ダイブ」とも呼ぶ。
○(3)[空]飛行機の急降下。
「ダイブ」とも呼ぶ。
○(4)[運]水泳の飛び込み競技。
高飛び込みと飛板飛び込みの2種がある。
たいびんしょう《たいびんしやう》
【タイビン省】
◇[ベトナム語]Tinh Thai Binh、[英]Thai Binh Province
○ベトナム北部、紅河デルタ地帯南東部の省。
省都はタイビン。
★だいひんみん
【大貧民】
○トランプ遊びの一種。
最初の勝ち負けで大富豪・富豪・平民・貧民・大貧民となっ
て遊ぶもの。配られたカードから、大富豪・富豪の不要なカー
ドを、貧民・大貧民の有利なカードと交換してから次のゲーム
を始める。このため、大富豪・富豪は早く勝ち、貧民・大貧民
は負け続けることが多い。
有利なカードはジョーカー・2・エース・キング・クイーン
・ジャック・9〜3の順。
ただし、ゲームの途中で同じ数字のカード4枚が同時に場に
出されると革命となり、有利なカードは不利に、不利なカード
は有利に切り替わる。
たいふ
【太傅】
◇[中]Taifu
○(1)[歴]中国、周代の三公(San Gong)の一つ。
天子を補佐する官。副は少傅(Shaofu)(ショウフ)。
その後、たびたび太傅や太子(Taizi)を補佐する太子太傅を
設置。
○(2)[国][歴]左大臣の唐名(カラナ)。
⇒さだいじん(左大臣)(1)
○(3)[国][歴]旧皇室典範で、天皇が成人に達しない時にその
保育にあたる職名。
たいぶ
【退部】
○[教]学校・職場などで、部員として部活動をしている団体か
ら脱退すること。
⇔にゅうぶ(入部)(2)
◎退部届
だいふ
【内府】
○⇒ないだいじん(内大臣)
だいぶ
【ダイブ】
◇[英]dive
○(1)(水中への)飛び込み。
「ダイビング(diving)」とも呼ぶ。
○(2)潜水。
「ダイビング」とも呼ぶ。
○(3)(飛行機の)急降下。
「ダイビング」とも呼ぶ。
◎主に「ダイブする」のように動詞として使用する。
★たいふう
【台風】
【颱風】
◇typhoon
○[気]中心付近の最大風速が毎秒17.2メートル以上の熱帯低気
圧で、中心の位置が東経180°以西、東経100°以東の西太平洋
にあるもの。
「タイフーン」とも呼ぶ。
参照⇒のわき(野分き,野分)
〈大きさの分類〉
┌──────────┬──────────┐
│ 程 度 │1,000hPa等圧線の半径│
├──────────┼──────────┤
│超大型(非常に大きい)│600キロメートル以上 │
│大型(大きい) │300〜600キロメートル│
│(旧)中型(なみ) │200〜300キロメートル│
│(旧)小型(小さい) │100〜200キロメートル│
│(旧)ごく小さい │100キロメートル以下 │
└──────────┴──────────┘
(*)hPa:ヘクトパスカル。
2000. 6. 1(平成12)ごく小さい・小型・中型の表記は単に台
風とすることに変更。
〈強さの分類〉
┌─────┬──────┬───────┐
│ 階 級 │ 中心気圧 │最大風速(参考)│
├─────┼──────┼───────┤
│猛烈な │900hPa以下 │55m/s以上 │
│非常に強い│900〜929hPa │45〜54m/s │
│強い │930〜959hPa │35〜44m/s │
│(旧)なみ │960〜989hPa │25〜34m/s │
│(旧)弱い │990hPa以上 │25m/s以下 │
└─────┴──────┴───────┘
2000. 6. 1(平成12)弱い・なみの表記は単に台風とすること
に変更。
◎スーパー台風(俗称):中心気圧が800hPa台(900hPa以下)で、
最大風速が60m/s以上。
◎位置によって、タイフーン(西太平洋)・ハリケーン(hurri-
cane)(カリブ海・太平洋東部)・サイクロン(cyclone)(インド
洋)と区別されて呼ばれる。
1999(平成11)の台風11号は最初ハリーンとして発生し、西進
して東経180°を越えてタイフーンとなったもの。
◎台風の日本上陸数。
1990(平成 2)6個。
1993(平成 5)6個。
2004(平成16)7個。
◎1687. 7.(貞享 4)イギリスの航海者ダンピア(William Damp-
ier)、台風の中央に目があり、嵐の移動につれて風向きが変わ
ることから、猛烈な旋回暴風であることを発見(『新世界周航
記』)。
参照⇒だんぴあ(ダンピア)
たいふういっか《たいふういつくわ》
【台風一過】
○(1)[慣用句][気]台風が過ぎ去り、打って変り上天気(ジョウテン
キ)になること。
○(2)(転じて)災難や困難などの後に安泰(アンタイ)・平穏(ヘイオン)
になること。
だいふうし
【大風子】
◇[英]chaulmoogra
○(1)[植]スミレ目(Violales)イイギリ科(Flacourtiaceae)ダ
イフウシノキ属(Hydnocarpus)の高木数種の総称。
参照⇒だいふうしのき(ダイフウシノキ,大風子の樹,大風子
樹)
○(2)[植](1)の種子。
大風子油を採取。
参照⇒だいふうしゆ(大風子油)
だいふうしのき
【ダイフウシノキ】
【大風子の樹】
【大風子樹】
◇[学]Hydnocarpus anthelmintica
○[植]スミレ目(Violales)イイギリ科(Flacourtiaceae)ダイフ
ウシノキ属(Hydnocarpus)の高木。インドシナの原産。
高さ約20メートル。
葉は円形で光沢があり、厚く革質。
葉腋から花序を出し、雌雄の花を数個付ける。
果実は径約10センチメートルの球状で、外果皮は褐色で木化
し、中に数十個の種子がある。
東南アジア・南アジアで栽培し、種子から大風子油を採取。
だいふうしゆ
【大風子油】
◇[英]chaulmoogra oil
○[薬]大風子の成熟種子を搾って得る脂肪油。
黄色または帯黄褐色の透明な液体で特異臭がある。
古来から昭和期までハンセン病の治療薬として用いられた。
参照⇒はんせんびょう(ハンセン病)
だいふきん
【台布巾】
○⇒だいぶきん(台布巾)
だいぶきん
【台布巾】
○食卓などを拭(フ)くのに用いるフキン。
「だいふきん(台布巾)」とも呼ぶ。
だいふく
【大福】
○(1)福の多いこと。大きな福運。
○(2)[食]⇒だいふくもち(大福餅)
○(3)[交]⇒だいふくえき(大福駅)
だいふくえき
【大福駅】
○[交]奈良県桜井市大字(オオアザ)大福にある近鉄大阪線の駅。
耳成(ミミナシ)駅(橿原市)と桜井駅の間。
だいふくちょう《だいふくちやう》
【大福帳】
○[経]商家で、日々の売買を記帳する元帳。
半紙を縦長に半分に折ったものの短辺を綴(ト)じたもの。表
紙に「大福帳」と記してある。綴じた側にある下げ紐(ヒモ)で帳場
(チョウバ)に吊るしておくことが多い。
「台帳(ダイチョウ)」とも呼ぶ。
参照⇒かよいちょう(通帳,通い帳)
◎「台帳」を「大帳」とも書くので、「福分を祝う」意味で「大福帳」
と呼んだもの。
だいふくもち
【大福餅】
○[食]和菓子の名。餡(アン)を餅(モチ)の皮で包み込んだもの。
単に「大福」とも呼ぶ。
◎塩(シオ)大福,豆(マメ)大福,苺(イチゴ)大福
だいふげんだけ
【大普賢岳】
◇[日]Daifugen Dake
○[地]奈良県南部、吉野郡(ヨシノグン)大峰山(オオミネサン)の一峰。標
高1,780メートル。
北方に山上ヶ岳(サンジョウガタケ)がある。
★たいぷーさむ
【タイプーサム】
◇Thaipusam
○ヒンズー教で、シバ(Siva)神の息子ムルガ(Muruga)神に一年
の無病息災や平安などを祈る祭り。
満月の夜、長い針を背中にたくさん刺したり、鉄串で頬を貫
くなどの苦行をしながら寺院に参拝する。
★だいぶつ
【大仏】
○(1)[仏]仏像の標準の高さである一丈六尺(約4.85メートル)
より大きい仏像。坐像はその半分以上。
一丈六尺の何倍かの大きさに造られる。
参照⇒[1]じょうろく(丈六)(3)
○(2)鎌倉市長谷の高徳院清浄泉寺の庭中に露座する金銅阿弥陀
如来像。
全高12.98メートル(四丈二尺五寸)。1252(建長 4)鋳造を開
始。初め仏殿があったが、1495(明応 4)大津波で倒壊、以後露
座となった。
○(3)
◎奈良の大仏:⇒とうだいじ(東大寺)
鎌倉大仏:⇒かまくらだいぶつ(鎌倉大仏)
飛鳥大仏:参照⇒がんごうじ(元興寺)(1)
東京大仏(赤塚大仏):⇒とうきょうだいぶつ(東京大仏)
牛久大仏:参照⇒うしくし(牛久市)
鋸山大仏:参照⇒のこぎりやま(鋸山)
鎌ヶ谷大仏:⇒かまがやだいぶつ(鎌ヶ谷大仏)(1)
越前大仏:⇒えちぜんだいぶつ(越前大仏)
会津大仏:⇒あいづだいぶつ(会津大仏)
中国の大仏:⇒らくざんだいぶつ(楽山大仏),えいけんだい
ぶつ(栄県大仏)
◎苗字としては「おさらぎ(大仏)」と読む。
たいぶつきょう《たいぶつきやう》
【対物鏡】
○[光]⇒たいぶつれんず(対物レンズ)
だいぶつぐみ
【大仏組】
○[古][建]⇒だいぶつよう(大仏様)
★だいぶつよう《だいぶつやう》
【大仏様】
○[建]鎌倉初期、南宋から伝えられた寺院建築様式。
鎌倉初期、俊乗房重源(シュンジョウボウ・チョウゲン)が入宋して学び、
東大寺再建のために採用した。
大仏殿に多く用いられ、江戸時代には「大仏組(ダイブツグミ)」
と呼ばれていた。
「天竺様(テンジクヨウ)」ともよぶ。
◎従来は和様(ワヨウ)・唐様(カラヨウ)(禅宗様)に対して天竺様と呼
ばれていたが、インド様式と誤解される恐れから大仏様と言い
改めたもの。
たいぶつれんず
【対物レンズ】
◇[英]objective/object lens/object glass
○[光]望遠鏡・顕微鏡などで、見るときに観察の対象に向ける
側にあるレンズ。
物体から来た光を最初に結像させるもの。
「対物鏡」とも呼ぶ。
⇔せつがんれんず(接眼レンズ)
★たいぷらいたー
【タイプライター】
◇[英]typewriter
○(1)
参照⇒ぷらてん(プラテン)(2),えすけーぷめんと(エスケー
プメント)(2)
◎1867(慶応 3)アメリカのクリストファー・ショールズ(Chris-
topher Latham Sholes)が実用的なタイプライターの特許を取
得。
1874(明治 7)レミントン父子商会(Remington & Sons of Ili-
on)から初めて発売。
1915(大正 4)杉本京太が邦文タイプライターを発明。
○(2)[楽](The Typewriter)アメリカの作曲家ルロイ・アンダ
ーソン(Leroy Anderson)の軽音楽曲。
◎1950(昭和25)。
だいぶりゅーげる
【大ブリューゲル】
◇Bruegel de Oude、[英]Bruegel the Elder
○[人]⇒[1]ぶりゅーげる(ブリューゲル)
だいぷれっくす
【ダイプレックス】
◇[英]diplex
○⇒でゅぷれっくす(デュプレックス)
[1]たいふーん
【タイフーン】
◇typhoon
○[気]⇒たいふう(台風,颱風)
[2]たいふーん
【タイフーン】
◇Typhoon
○(1)[鉱]アメリカの大手石油会社シェブロン(Chevron)が所有
する、メキシコ湾岸にあるオフショア産油施設の一つ。
○(2)[軍][空]⇒ゆーろふぁいたー(ユーロファイター)
たいふーんきゅうげんしりょくせんすいかん
《たいふーんきふげんしりよくせんすいかん》
【タイフーン級原子力潜水艦】
◇[英]typhoon class fleet ballistic missile submarine
○[軍]ソ連(現:ロシア)海軍の大型原子力弾道ミサイル潜水艦。
水中排水量3万トン。
参照⇒でるたきゅうげんしりょくせんすいかん(デルタ級原
子力潜水艦),おすかーにきゅうげんしりょくせんすいかん(オ
スカー2級原子力潜水艦)
◎1981〜1989(昭和56〜平成元)6隻、竣工。
だいぶんれつ
【大分裂】
◇[独]Grosses Schisma、[フ]Grand Schisme
○[歴][宗]⇒きょうかいだいぶんれつ(教会大分裂)
たいぺー
【タイペー】
【台北】
◇[英]Taipei/Taipeh
○⇒たいぺい(台北,臺北)
たいぺい
【台北】
【臺北】
◇[中]Taibei、[英]Taipei/Taipeh
○台湾(中華民国)の首都。台湾島の北部、台北盆地の中央部に
ある台湾最大の都市。
「たいほく(台北,臺北)」,「タイペー(台北)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1970(昭和45)177万人。
1985(昭和60)250万7,000人。
◎信義区(Xinyi Qu):商業地区。
外港はキールン(基隆)港。
参照⇒きーるん(キールン,基隆)
◎日本領有時代の台湾総督府の所在地。
参照⇒たいわんそうとくふ(台湾総督府)
たいぺいいちまるいち
【Taipei101】
【台北101】
○[建]⇒たいぺいこくさいきんゆうびる(台北国際金融ビル)
★[1]たいへいこ
【太平湖】
◇[日]Taihei Ko
○[地]秋田県北秋田市。
◎旧住所は北秋田郡森吉町(モリヨシマチ)。
[2]たいへいこ
【太平湖】
◇[中]Taiping Hu
○[地]中国東部、安徽省(Anhui Sheng)(アンキショウ)南部の黄山市
(Huangshan Shi)北部ある人造湖。
北西の九華山(Jiuhua Shan)・南東の黄山(Huangshan)と併せ
て両山一湖と呼ばれる景勝地・行楽地。
旧称は陳村水庫(Chencun Shuiku)。
参照⇒きゅうかざん(九華山),こうざん(黄山)(1)
〈面積〉
88.6平方キロメートル。
◎2010. 4.(平成22)北海道の洞爺湖と友好湖協定を締結。
たいぺいこくさいきんゆうせんたー
【台北国際金融センター】
◇[英]Taipei World Trade Center/Taipei Financial Center
○[建]⇒たいぺいこくさいきんゆうびる(台北国際金融ビル)
たいぺいこくさいきんゆうびる
【台北国際金融ビル】
◇[英]Taipei International Trade Building
○[建]台湾の首都台北市(Taibei Shi)信義区(Xinyi Qu)にある、
101階建ての高層ビル。高さ508メートル。
「台北国際金融センター」とも呼び、通称は「台北101」,「T
aipei101」、略称は「TWTC」。
◎1998. 1.(平成10)着工。
2002. 3.(平成14)地震で工事用クレーンが落下。死者5人。
2003. 7. 1(平成15)陳水扁総統が出席し、棟上げ式を挙行。
2003.10.17(平成15)高さ60メートルの尖塔(spire)取り付け
の工事が終わり、ペトロナス・タワー(451.9メートル)を抜き
世界一の超高層ビルになる。
★たいへいざん
【太平山】
◇[日]Taihei Zan
○()
○()[地]秋田県中北部にある太平山地の山。標高1,171メート
ル。
古来から山岳信仰の対象で、山頂に前岳・中岳・奥岳を祀(マ
ツ)る太平山三吉神社(タイヘイザンサンキチジンジャ)がある。
○()[地](Taiping shan)香港島の山。
⇒びくとりあほう(ビクトリア峰)
○()[食]小玉醸造株式会社の清酒ブランド名。
◎本社は秋田県潟上市(旧:南秋田郡飯田川町)。
★たいへいさんち
【太平山地】
◇[日]Taihei Sanchi
○[地]秋田県中北部にある山地。東の奥羽山脈と西の日本海、
北の米代川(ヨネシロガワ)、南の雄物川(オモノガワ)に挟まれた地域。
最高峰は山地中央部の白子森(シラコモリ)(1,179メートル)で、
「白子森山地」とも呼ぶ。
太平山(1,171メートル)・大仏岳(1,167メートル)・馬場目岳
(ババメダケ)(1,037メートル)などがある。
★たいへいてんごく
【太平天国】
【太平天國】
◇[中]Taiping Tianguo、[英]the Taiping Rebellion
○[歴]中国清朝末(1851〜1864)に反清をうたって武装蜂起した
集団と樹立した国号。
1851. 1.11(嘉永 4)<咸豊元>拝上帝会の首領洪秀全(Hong
Xiuquan)(コウ・シュウゼン)が広西省(Guangxi Sheng)桂平県(Guiping
Xian)金田村(Jintian Cun)で蜂起、永安を攻略して都に定め建
国。1853(嘉永 6)<咸豊 3>南京(Nanjing)(ナンキン)を占領して天
京(Tianjung)と改め遷都。
清朝の弁髪に反抗して長髪をたくわえたため「長髪賊(Chang-
fazei)」などとも呼ばれた。
清朝とゴードン(Gordon)の常勝軍(Changsheng Jun)(外国人
が編成した義勇軍)に各地で敗北、1864(元治元)<同治 3>天京
が陥落して滅亡。
参照⇒べんぱつ(弁髪,辮髪),じょうしょうぐん(常勝軍)(2),
ねんぐん(捻軍),はっか(客家)
◎洪秀全は天王となり、東王に楊秀清(Yang Xiuqing)(ヨウ・シュウセ
イ)を、西王に蕭朝貴(Xiao Chaogui)(ショウ・チョウキ)を、北王に韋昌
輝(Wei Changhui)(イ・ショウキ)を、南王に馮雲山(Feng Yunshan)(フ
ウ・ウンザン)を、翼王に石達開(Shi Dakai)(セキ・タツカイ)を封じた。
侍王は李世賢(Li Shixian)(リ・セイケン)。
たいへいてんごくのらん
【太平天国の乱】
【太平天國の亂】
◇[英]the Taiping Rebellion
○[歴]⇒たいへいてんごく(太平天国,太平天國)
★たいへいどう《たいへいだう》
【太平道】
◇[中]Taiping Dao
○[歴]中国の後漢(Hou Han)(ゴカン)末期、張角(Zhang Jiao)(チョ
ウ・カク)によってつくられた宗教結社。
参照⇒ちょうかく(張角),こうきんのらん(黄巾の乱,黄巾之
亂)
★たいへいよう《たいへいやう》
【太平洋】
◇[英]Pacific Ocean
○[地]三大洋の一つ。
「パシフィック・オーシャン」とも呼ぶ。
たいへいようあかぼうもどき《たいへいやうあかばうもどき》
【タイヘイヨウアカボウモドキ】
◇[学]Indopacetus pacificus、[英]Longman's beaked whale
○[哺]アカボウクジラ科(Ziphiidae)のクジラ。
◎1882(明治15)最初に発見され、クイーンズランド博物館に保
存されていた標本から、1926(大正15)ロングマン(Longman)館
長が新種として"Mesoplodon pacificus"と命名。
1968(昭和43)ムーア(Moore)が新属を建てて"Indopacetus
pacificus"と命名。
2002. 7.26(平成14)鹿児島県川内市の海岸に漂着(メス、体
長6.48メートル)。
2004. 3.10(平成16)鹿児島市のかごしま水族館、全身骨格標
本を一般公開。
★たいへいようかんたい《たいへいやうかんたい》
【太平洋艦隊】
◇[英]the Russian Pacific Fleet
○[軍]ウラジオストクに本拠を置くロシア連邦の海軍大部隊。
★たいへいようぐん《たいへいやうぐん》
【太平洋軍】
◇[英]the United States Pacific Command/the US Pacific
Command
○[軍]アジア太平洋地域を管轄するアメリカ統合軍。
司令部はハワイ州オアフ島(Oahu Island)のキャンプ・スミ
ス(Camp Smith)。
略称は「PACOM」。
参照⇒あめりかちゅうおうぐん(アメリカ中央軍),りむぱっ
く(リムパック,RIMPAC)
〈歴代司令官〉
1999〜2002(平成11〜平成14)デニスC.ブレア(Dennis C.
Blair)。
2002〜2005(平成14〜平成17)ファーゴ(Thomas Fargo)海軍大
将。
◎陸軍第一軍団司令部:ワシントン州。
第三艦隊:。
第七艦隊:横須賀(ヨコスカ)基地。
第五空軍司令部:横田基地。
第十三空軍司令部:グアム島。
たいへいようこうしんきょく《たいへいやうかうしんきよく》
【太平洋行進曲】
○[楽]横山正徳作詞、布施元作曲の海軍省選定歌(軍歌)。
◎1939. 2.(昭和14)選定。同年4月藤原義江・四家文子の歌で、
7月徳山l・中村淑子・由利あけみ・波岡惣一郎の歌でレコー
ド発売。
★[1]たいへいようせんそう《たいへいやうせんさう》
【太平洋戦争】
◇[西]Guerra del Pacifico、[英]War of the Pacific
○[歴]19世紀末、太平洋岸の硝石資源をめぐってチリとボリビ
ア・ペルーとの間に起った紛争(1879〜1884)。
「チリ・ペルー戦争(Chile-Peruvian War)」とも呼ぶ。
★[2]たいへいようせんそう《たいへいやうせんさう》
【太平洋戦争】
◇[英]the Pacific War
○[歴]第二次世界大戦のうち、主として太平洋地域で展開され
た、日本と連合軍(米・英・蘭・中など)との戦争。
当時、日本では「大東亜戦争」と呼んでいた。
たいへいようたんこう《たいへいやうたんくわう》
【太平洋炭礦】
○[歴]日本最後の炭鉱。
本社、北海道釧路市。
◎1920(大正 9)設立。
1947(昭和22)海底採掘を本格化。
2002. 1.(平成14)閉山。
★たいへいようぷれーと《たいへいやうぷれーと》
【太平洋プレート】
◇[英]Pacific Plate
○[地]太平洋底の大部分を占める海洋プレート。
東太平洋海膨から西太平洋のカムチャツカ千島海溝・日本海
溝・伊豆小笠原海溝・マリアナ海溝・トンガ海溝・ケルマデッ
ク海溝など、南は南極海嶺まで。
東太平洋海膨・南極海嶺で隆起し、ほぼ北西方向へ移動し、
西太平洋の諸海溝で沈み込む。
◎東太平洋海膨では厚さ数キロメートルで、西に移動するほど
厚さが増し、日本海溝付近では約90キロメートルに成長する。
日本海溝付近では年に8センチメートル前後の速さで西へ移
動。
◎中央アメリカ沖:⇒ここすぷれーと(ココスプレート,ココス
・プレート)
南アメリカ沖:⇒なすかぷれーと(ナスカプレート,ナスカ・
プレート)
たいへいようやきゅうれんめい《たいへいやうやきうれんめい》
【太平洋野球連盟】
◇[英]Pacific League
○[運]パシフィックリーグの正称。
⇒ぱしふぃっくりーぐ(パシフィックリーグ)
たいべん
【胎便】
◇[英]meconium
○(1)[医]誕生前、胎児の大腸内に形成される糞便。
胎内および出生時に飲みこんだ羊水(ヨウスイ)や、腸管の分泌物
・胆汁成分・脂肪・コレステロール結晶などの混合物。
分娩後2〜4日間に排泄される。
「胎屎(タイシ)」,「かにくそ(蟹屎)」,「かにばば(蟹屎)」とも呼ぶ。
○(2)[医]新生児が生後初めて排泄する大便。
青黒く粘り気があり、無臭。
その後、しだいに茶色や黄色の普通便に変わる。
★だいべん
【大便】
○[医]
幼児語で「うんち(ウンチ)」とも呼ぶ。
参照⇒べんつう(便通)
たいほ
【逮捕】
◇[英]arrest
○(1)[法]本人の意思に反して強制的に行動の自由を奪うこと。
◎逮捕監禁罪
○(2)[法]捜査機関または私人が、被疑者の行動の自由を拘束
し、一定期間抑留する強制手段。
通常逮捕・現行犯逮捕・緊急逮捕の3種があり、通常は裁判
官の発する逮捕状を必要とするが、現行犯逮捕は逮捕状なしに
誰でも逮捕できる。
参照⇒こうそく(拘束)(3),けんきょ(検挙)(2)
たいぽ
【タイポ】
◇[英]typo
○[印]⇒ごしょく(誤植)
★たいほう《たいはう》
【大砲】
○[軍]
参照⇒きゅうほう(臼砲),はくげきほう(迫撃砲),じゅうほう
(重砲),かのんほう(カノン砲)
◎砲耳(ホウジ):⇒とらにおん(トラニオン)(1)
砲口の栓:⇒たんぴおん(タンピオン)(1)
丸い砲弾を撃つ大砲:⇒かるばりん(カルバリン)(2)
丸い石の砲弾を打つ大砲:⇒ぼんばーど(ボンバード)
人力での牽引:参照⇒ぶりこーる(ブリコール)(2)
◎1841(天保12. 3.)徳川斉昭(ナリアキ)、鋳造。
1848(弘化 5. 1.)佐久間象山(ショウザン)、鋳造。
だいほうい《ほふい》
【大法衣】
◇[英]cope
○[宗][服]⇒こーぷ(コープ)(1)
だいほうおんじ
【大報恩寺】
○京都府京都市上京区(カミギョウク)五辻通六軒町西入溝前町(ミゾマ
エチョウ)にある、真言宗智山派の寺。山号は瑞応山。
本堂は純和様(ジュンワヨウ)で国宝。本尊は釈迦如来像。
通称は「千本釈迦堂(センボンシャカドウ)」,「北野釈迦堂(キタノシャカドウ)」。
◎二十四節気の大雪(タイセツ)(12月 7日ころ)、厄除(ヤクヨ)け祈願
の大根炊(ダ)きが行われる。
◎1221(承久 3)天台僧の求法義空が開創とする(一説に中興)。
1223(貞応 2)尼崎の材木商の寄進で本堂を起工し、1227(嘉
禄 3)完工。
江戸初期、智積院(チシャクイン)住持の隠居所となる。
たいほうぐん《たいはうぐん》
【帯方郡】
◇[中]Daifang Jun
○[歴]古代、朝鮮半島の西海岸中央部に置かれた中国の植民地
・郡名。
現在の黄海南・北道を中心とする地方で、ソウル付近が中心
地。
後漢末、独立勢力を有していた遼東太守の公孫度(Gongsun
Du)が楽浪郡(Lelang Jun)(ラクロウグン)を領有し、 204年ころ、公
孫度の子公孫康(Kang)が同郡の南半部を分割して帯方郡を新設。
隣接する韓・ワイ(「(三水偏)+(「穢」-「禾」)」)族に備え、また南
部の三韓や倭(ワ)(日本)などの朝貢事務を扱った。
238年に魏(ギ)の領有に帰し、さらに西晋が継承。
約110年間存続し、中国勢力の衰退により、 313年に韓・ワ
イ族によって滅ぼされ、 346年に新興の百済(クダラ)領となる。
参照⇒らくろうぐん(楽浪郡)
◎ 239年、邪馬台国(ヤマタイコク)の女王卑弥呼(ヒミコ)が使いを送り
通交を求めたことで知られる。
たいほうざん
【太宝山】
◇[中]Taibaoshang
○[古][地]⇒すうざん(嵩山)
たいぼうしき
【戴帽式】
◇[英]capping celemony
○(1)制帽のある職業で行われる新人の就業・着任式。
○(2)(特に)看護学校などで、学生が実習を前に自覚と決意を
新たにする式典。
◎2000年ころから看護師の制帽(ナース・キャップ)の廃止が急
増し、2010年ころにはほとんど使用されなくなった(日本看護
協会)。
たいほうりつりょう《たいほうりつりやう》
【大宝律令】
○[歴] 701(大宝元)制定され、翌年施行された律令政治の基本
法典。律6巻、令11巻からなるが、古代末期に散逸し現存しな
い。
文武天皇の命で刑部(オサカベ)親王・藤原不比等(フヒト)・粟田真
人(アワタノマヒト)らの編纂で、養老律令の施行まで行われた。しか
し、両者の内容は大差がない。養老令の注釈書『令集解(リョウノシュ
ウゲ)』などから条文が推定されている。
◎中国の法典を模範とするが、日本の国情に適合するように変
えられ、天智朝以来の法典編纂事業の大成であり、大化改新の
目標でもあった。
たいほく
【台北】
【臺北】
◇[中]Taibei、[英]Taipei/Taipeh
○[古]⇒たいぺい(台北,臺北)
たいほくこきゅうはくぶついん《たいほくこきゆうはくぶつゐん》
【台北故宮博物院】
◇[中]Taibei Gugong Bowuyuan、[英]Taipei National Palace
Museum
○⇒こきゅうはくぶついん(故宮博物院)(3)
たいほくだいがく
【台北大学】
【臺北大學】
○[歴][教]⇒たいほくていこくだいがく(台北帝国大学,臺北帝
國大學)
たいほくていこくだいがく
【台北帝国大学】
【臺北帝國大學】
○[歴][教]日本領有時代、台湾に設置された旧帝国大学。
参照⇒ていこくだいがく(帝国大学,帝國大學)
◎1928. 3.17(昭和 3)台北に設置。
1945(昭和20)日本の敗戦により閉鎖。
だいぼさつとうげ《だいぼさつたうげ》
【大菩薩峠】
◇[日]Daibosatsu Toge
○(1)[地]山梨県北東部にある峠。
北に大菩薩嶺(レイ)がある。
○(2)[文]中里介山(ナカザト・カイザン)の長編小説。主人公は盲目の
剣士机龍之助。
1913. 9.12(大正 2)から10年にわたり「都新聞」に連載したが、
未完のまま。
挿絵は石井鶴三(ツルゾウ)。
だいぼさつれい
【大菩薩嶺】
◇[日]Daibosatsu Rei
○[地]山梨県の大菩薩峠(トウゲ)の北にある山。標高2,057メー
トル。
たいぼさん
【太姥山】
◇[中]Taimu Shan
○[地]中国南東部、福建省(Fujian Sheng)(フッケンショウ)東北部の
寧徳市(Ningde Shi)東北部の台湾海峡沿岸部にある山。標高
1,081メートル。
「たいもさん(太姥山)」とも呼ぶ。
◎「ぼ(姥)」は漢音、「も(姥)」は呉音。
だいほしょう《だいほせう》
【大堡礁】
○[地]⇒ぐれーとばりありーふ(グレートバリアリーフ,グレー
ト・バリア・リーフ)
だいぽーる
【ダイポール】
◇[英]dipole
○[電]2重極・双極子。
たいほん
【大本】
○⇒おおもと(大本)
だいほんえい
【大本営】
○[歴]明治以降、戦時・事変に天皇のもとに置かれた最高の統
帥部。
天皇の軍令大権の輔弼(ホヒツ)機関として、議会などから独立
した権限を持っていた。
過去、3度設置。
◎1893(明治26)戦時大本営条例(海軍軍令部長は陸軍参謀総長
の指揮下に置かれる)。
1894(明治27)日清戦争で設置。
1903(明治36)条例改正(陸軍参謀総長と海軍軍令部長は対等
となる)。
1904(明治37)日露戦争で設置。
1937.11.(昭和12)(設置が戦時に限定されていて日華事変に
適用できないため)新たに大本営令を制定し、設置。
1945. 9.13(昭和20)大本営、廃止。
◎日中戦争は宣戦布告していないため、当時は日華事変と呼び
戦時扱いができなかった。
だいほんがん《だいほんぐわん》
【大本願】
○(1)[仏]仏が一切衆生(シュジョウ)を済度(サイド)しようとする大
きな願い。
○(2)天台宗の大勧進と共同で、長野市の善光寺の寺務を管理
する浄土宗の尼寺。
参照⇒ぜんこうじ(善光寺)(1),だいかんじん(大勧進)(2)
◎1686(貞享 3)天台宗に改宗させられる。
1876(明治 9)浄土宗に復帰。
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