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百 科 辞 書 《すいは》 編集:獨 澄旻
-------- すいは ------------------------------------------------
すいば
【スイバ】
【酸葉】
◇[学]Rumex acetosa
○[植]ナデシコ目(Caryophyllales)タデ科(Polygonaceae)ギシ
ギシ属(Rumex)の多年草。
各地の山野・路傍に自生する。
雌雄異株で、初夏5〜6月に淡緑色の小花を開く。
「スカンポ(酸模)」とも呼ぶ。
[1]すいーぱー
【スイーパー】
◇[英]sweeper
○(1)掃除(ソウジ)をする人。清掃員。
「スウィーパー」とも呼ぶ。
○(2)掃除機・清掃車。
「スウィーパー」とも呼ぶ。
◎ほうき(箒)は英語で「ブルーム(broom)」。
○(3)[運](サッカーで)マークする特定の相手をもたず、バッ
クスとキーパーとの間で自由に動いて守備のカバーをする選手。
守備の要(カナメ)として、また重要な局面では攻撃にも参加す
るポジション。
「リベロ([伊]libero)」,「スウィーパー」とも呼ぶ。
○(4)[運](ボーリングで)残ったピンを払う装置。
「スウィーパー」とも呼ぶ。
○(5)[運](ボーリングで)横から掃き出すように大きな曲がり
方をして、ピンを倒すフック・ボール。
「スウィーパー」とも呼ぶ。
[2]すいーぱー
【スイーパー】
◇[英]Sweeper
○[交]北海道大学の田中孝之助教授が開発した簡易型の電動乗
り物。
長さ175センチメートルの柄の後方にモーターを取り付けた
一輪車で、両足にローラースケートを履(ハ)いて柄にまたがっ
て乗る。
すいばく
【水爆】
◇[英]H-bomb/hydrogen bomb
○[軍][原]水素爆弾の略称。
⇒すいそばくだん(水素爆弾)
すいばくのちち
【水爆の父】
◇[英]father of hydrogen bomb
○(1)[人]アメリカのテラー(Edward Teller)の別称。
⇒[2]てらー(テラー)
○(2)[人]ソ連のサハロフ(A.D.Sakharov)の別称。
⇒さはろふ(サハロフ)
○(2)[人]中国の銭学森(Qian Xuesen)の別称。
⇒せんがくしん(銭学森)
すいはつ
【水発】
○[電]水力発電または水力発電所の略称。
すいはつじゅう
【燧発銃】
◇[英]flintlock
○⇒ふりんとろっく(フリントロック)(1)
★すいはっせん
【水八仙】
◇[中]shui baxian
○[食]中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)南部の伝統
的な作物の総称。
すいばら
【杉原】
○杉原紙(スイバラガミ)の略。
⇒すぎはらがみ(杉原紙)
すいばらがみ
【杉原紙】
○⇒すぎはらがみ(杉原紙)
すいばらまち
【水原町】
◇[日]Suibara Machi
○[古]新潟県中央部、北蒲原郡(キタカンバラグン)の町。
ハクチョウの飛来地で知られる瓢湖(ヒョウコ)がある。
〈面積〉
38.75平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2万0,457人。
◎1889(明治22)町制施行。
1955(昭和30)堀越(ホリコシ)村と分田(ブンダ)村を編入。
2004. 4. 1(平成16)安田町(ヤスダマチ)・京ヶ瀬村(キョウガセムラ)・
笹神村(ササカミムラ)と合併して阿賀野市(アガノシ)を発足。
すいばる
【スイバル】
◇[英]swivel
○⇒さるかん(猿環)
すいはん
【炊飯】
◇[日]suihan
○[料]飯(メシ)を炊(タ)くこと。
参照⇒かにのあな(カニの穴,蟹の穴),はんごう(飯盒),すい
じ(炊事)
〈焚き方〉
初めチョロチョロ、中(ナカ)パッパ、ジュウジュウ吹いたら火
を引いて、赤子(アカゴ)泣いてもフタ取るな。
◎炊飯釜:⇒はがま(羽釜,歯釜)
自動炊飯器
すいびょう《すいびやう》
【水瓶】
○(1)[仏]比丘(ビク)十八物の一つ。水を入れる容器。
飲用水を入れる浄瓶と、厠(カワヤ)に用いる手洗い用の触瓶が
ある。
青銅・白銅などで作る。
「すいびん(水瓶)」,「軍持(グンジ)」とも呼ぶ。
◎観世音(カンゼオン)(観音)の持物(ジモツ)。
○(2)水を入れる細首のびん(瓶)。
「みずがめ(水瓶)」とも呼ぶ。
すいふ
【水府】
◇[日]Suifu
○(1)水神がいるという、想像上の海底の都。
◎水府竜宮
○(2)水戸(ミト)の異称。
⇒みと(水戸)
◎水府流,水府煙草
○(3)[古]⇒すいふむら(水府村)
[1]すいふと
【スイフト】
◇[英]swift
○(1)速い、迅速(ジンソク)な・敏速(ビンソク)な。
○(2)[運](swift ball)⇒すいふとぼーる(スイフトボール)
[2]すいふと
【スイフト】
◇[登録商標]SWIFT
○[交]スズキ社製の小型乗用車。
ヨーロッパ名は「イグニス(IGNIS)」。
◎2004.11.(平成16)日本で発売開始。
2010. 8.26(平成22)全面改良を発表し、9月18日から発売。
[3]すいふと
【スイフト】
◇Jonathan Swift
○[人]⇒すうぃふと(スウィフト)
すいふとぼーる
【スイフトボール】
◇[英]swift ball
○[運]野球で、投手が打者に投球する速い球(タマ)。
単に「スイフト」とも、「スピードボール(speed ball)」,「速球
(ソッキュウ)」とも呼ぶ。
⇔すろーぼーる(スローボール)
すいふむら
【水府村】
◇[日]Suifu Mura
○[古]茨城県北部、久慈郡(クジグン)の村。
北西部に竜神峡(リュウジンキョウ)がある。
江戸時代から良質で知られる水府煙草(水府葉)の産地。
〈面積〉
80.92平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)6,721人。
2000(平成12)6,447人。
◎1955. 3. 1(昭和30)染和田(ソメワダ)村と山田村が合併して発
足。
1956. 9.30(昭和31)天下野(ケガノ)村・高倉(タカクラ)村を編入。
1994(平成 6)竜神大吊橋が完成。
2004.12. 1(平成16)常陸太田市(ヒタチオオタシ)に編入。
すいぶん
【水分】
○(1)物質中に水の占める比率。含まれている水の量。
○(2)水気(ミズケ)。
○(3)[医]漢方のツボの一つ。ヘソの上2センチメートル。
すいへいかん《すいへいくわん》
【水平環】
○[気]虹(ニジ)が水平に広がったように見える気象現象。
彩雲(サイウン)の一種。
参照⇒さいうん(彩雲)(2)
すいへいしこう《すいへいしかう》
【水平思考】
◇[英]lateral thinking
○既存の思考法(垂直思考)(vertical thinking)にとらわれず、
さまざまの角度から自由に考え、問題解決の手掛りを得る思考
法。
参照⇒ぶれーんすとーみんぐ(ブレーンストーミング)
◎イギリスの医師デボノ(Edward de Bono)(1933〜)が提唱。
すいへいしゃ
【水平社】
○[歴]「全国水平社」の略称。
⇒ぜんこくすいへいしゃ(全国水平社)
すいへいせん
【水平線】
◇[英]horizon
○(1)海の果てと空との境界線。
○(2)地球上で、重力の方向(鉛直線)と直角に交わる直線。
土木・建築工事などの基準となる。
◎英語の「ホライゾン(horizon)」は「地平線」も含む。
参照⇒[1]ほらいぞん(ホライゾン)
すいへいとうえいず《すいへいとうえいづ》
【水平投影図】
○⇒へいめんず(平面図)(1)
すいべる
【スイベル】
◇[英]swivel
○⇒さるかん(猿環)
すいほう《すいはう》
【水泡】
○(1)水のアワ(泡)。
「みなわ(水泡,水沫)」,「バブル([英]bubble)」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)はかないこと、むなしいこと。また、無駄にな
ること。
◎水泡に帰(キ)す
◎水の泡が消えやすいことから。
すいほう《すいはう》
【水疱】
◇[英]blister
○[病]ヤケド(火傷)などでできる発疹(ハッシン,ホッシン)の一種。
皮膚や粘膜の上皮が、粟粒大(アワツブ・ダイ)から鶏卵大(ケイラン・ダ
イ)くらいにふくれあがり、内部に漿液(ショウエキ)がたまったもの。
「水疱疹(スイホウシン)」,「みずぶくれ(水ぶくれ,水脹れ)」とも呼ぶ。
◎水疱性膿痂疹(ノウカシン):⇒とびひ(飛び火)(4)
水疱性口峡炎(コウキョウエン):⇒へるぱんぎーな(ヘルパンギーナ)
疱疹:⇒へるぺす(ヘルペス)(1)
ずいほう
【瑞鳳】
○[歴][軍]日本帝国海軍の航空母艦。
◎1940(昭和15)潜水母艦高崎を軽空母に改装し改称。
1944.10.25(昭和19)レイテ沖海戦(the Battle of Leyte
Gulf)中、エンガノ岬沖(off Cape Engano)でアメリカ艦載機の
攻撃を受け沈没。
すいほうこ
【水豊湖】
○[地]朝鮮北西部、鴨緑江(オウリョッコウ)中流にある人造湖。河口
から約130キロメートル上流にある水豊ダム(重力式コンクリー
トダム)によって堰(セ)き止められてできた。
長さ100キロメートル、面積345平方キロメートル、全貯水量
116億立方メートル。
参照⇒すいほうだむ(水豊ダム)
すいほうしん《すいはうしん》
【水疱疹】
◇[英]blister
○[病]⇒すいほう(水疱)
すいほうせいこうきょうえん《すいはうせいこうけふえん》
【水疱性口峡炎】
◇[英]herpangina
○[病]⇒へるぱんぎーな(ヘルパンギーナ)
すいほうせいのうかしん
【水疱性膿痂疹】
○[病]⇒とびひ(飛び火)(4)
すいほうだむ
【水豊ダム】
◇[英]Supung Dam
○朝鮮北西部、鴨緑江(オウリョッコウ)中流にある重力式コンクリー
トダム。
堤高106メートル・堤長900メートル・有効貯水量76億立方メ
ートル。
朝鮮戦争で破壊されたが、その後復旧して最大発電能力は70
万キロワット。
◎1937(昭和12)日本により着工。
1941. 9.28(昭和16)鴨緑江水力発電(株)水豊発電所、営業送
電を開始。
1944(昭和19)完成(当時、世界最大)。発電出力60万キロワッ
ト。
1952. 6.23(昭和27)連合軍(米軍)、水豊ダムを爆撃。
すいま
【水魔】
○(1)水害を起こす魔物。
「ケルピー([英]kelpie,kelpy)」とも呼ぶ。
参照⇒[1]けるぴー(ケルピー)
○(2)水害を起こす水の力。
○(3)水害。
★すいみゃく
【水脈】
◇[英]water vein
○(1)[地]地下水の流路。
「地脈」とも呼ぶ。
参照⇒だうじんぐろっど(ダウジング・ロッド)
○(2)[地]⇒みお(澪,水脈)
★すいみん
【睡眠】
○(1)[医]
古称は「すいめん(睡眠)」。
参照⇒ばくすい(爆睡),けいみん(傾眠)
◎安眠効果:⇒めらとにん(メラトニン)
睡眠時間の減少:⇒せろとにん(セロトニン)
睡眠不足:摂食抑制作用のあるホルモン物質レプチンが減少
し、摂食促進作用のあるホルモン物質が増加する。
昏睡(コンスイ):コーマ([英]coma)。
睡眠発作(narcolepsy):⇒なるこれぷしー(ナルコレプシー)
金縛り:⇒かなしばり(金縛り)(4)
参照⇒れぷちん(レプチン),ぐれりん(グレリン)
○(2)(転じて)活動を休止している状態・休眠状態。
○(3)[仏]⇒すいめん(睡眠)(2)
★すいみんじむこきゅうしょうこうぐん
《すいみんじむこきふしやうこうぐん》
【睡眠時無呼吸症候群】
◇[英]sleep apnea syndrome
○[病]
軽度では眠気(ネムケ)・頭痛・寝汗・不快感・脱力などの症状
が、重度であれば心不全・心筋梗塞(コウソク)・脳梗塞・糖尿病な
どが起こる。
軽度の治療はマウスピース、重度ではCPAP(シーパップ)(持
続的気道陽圧法)が用いられる。
略称は「SAS」。
参照⇒えぬえーあいおーえぬ(NAION)
すいみんびょう《すいみんびやう》
【睡眠病】
○[病]⇒あふりかすいみんびょう(アフリカ睡眠病)
すいみんほっさ
【睡眠発作】
◇[英]narcolepsy
○[病]⇒なるこれぷしー(ナルコレプシー)
すいみんまひ
【睡眠麻痺】
◇[英]sleep paralysis
○[医]金縛りの学名。
⇒かなしばり(金縛り)
★すいみんやく
【睡眠薬】
○[薬]
◎東京の盛り場で少年たちの睡眠薬遊びがはやり、1961.11.20
(昭和36)厚生省は未成年に対する睡眠薬の販売を禁止する。
◎カルモチン,サリドマイド,ベロナール
すいめん
【睡眠】
○(1)[古]「すいみん(睡眠)」の古称。
⇒すいみん(睡眠)
○(2)[仏]([梵]middha)五蓋の一つ。
心身ともに不活発なこと。
「睡眠蓋」,「昏眠(コンミン)」,「昏眠蓋」とも呼ぶ。
参照⇒ごがい(五蓋)
◎「めん(眠)」は呉音(ゴオン)。
すいめんがい
【睡眠蓋】
○[仏]⇒すいめん(睡眠)(2)
すいもんがく
【水文学】
◇[英]hydrology
○[地]地球上の水について研究する学問。
水の状態、分布、循環などを、化学的・生物的・農業的・気
象的・経済的などのさまざまな視点・立場から研究を行うもの。
陸水学(limnology)・湖沼学・海洋学(oceanography)などが
含まれる。
すいよう《すいえう》
【水曜】
○[暦]⇒すいようび(水曜日)
ずいようこつ《ずいやうこつ》
【髄様骨】
◇[英]medullary bone
○[鳥]⇒こつずいこつ(骨髄骨)
すいようせい
【水溶性】
◇[英]water solubility/water soluble
○[化]水に溶ける性質。
溶けやすさで、易溶性・可溶性(soluble)・微溶性・難溶性
・不溶性(insoluble)が用いられる。
参照⇒しようせい(脂溶性)
◎水溶性ビタミン
すいようび《すいえうび》
【水曜日】
◇[英]Wednesday(ウェンズデー)、[中]xingqi san(星期三)
○[暦]週の第四日。火曜日の翌日、木曜日の前日。
単に「水曜」とも呼ぶ。
◎聖灰水曜日:⇒はいのすいようび(灰の水曜日)
すいらい
【水雷】
◇[英]water mine
○[軍][海]多量の爆薬を強固な容器に詰め、水中で爆発させて
敵艦を破壊する装置の兵器。
攻撃用の魚雷(魚形水雷)(torpedo)、防御用の敷設水雷(moor-
ed mine)・機雷(機械水雷)(submarine mine)のほか、艦船から
水中に投下する対潜水艦用の爆雷(depth charge)などの総称。
⇔じらい(地雷)
参照⇒すいらいてい(水雷艇),そうかい(掃海)
すいらいかんちょう《すいらいかんちやう》
【水雷艦長】
○子供の遊びの一つ。追っ掛けっこの一種。
敵味方の二手に分かれ、一人が艦長となり、他の人は駆逐ま
たは水雷になる。艦長は帽子のツバを前向き、駆逐が横向き、
水雷が後ろ向きに被(カブ)ってそれを表示する。
水雷は敵の艦長を、艦長は敵の駆逐を、駆逐は敵の水雷を捕
(トラ)らえることができる。同じもの同士であれば、「バッカン」
と言い合って一時陣地に帰ってから出撃し直す。艦長が捕まる
と負けとなる。
地方によっては、戦艦または本艦・駆逐艦・潜水艦などとも
呼ぶ。
「駆逐水雷」,「駆逐戦艦」などとも呼ぶ。
参照⇒せんすいかんげーむ(潜水艦ゲーム)
★すいらいてい
【水雷艇】
◇[英]torpedo boat
○[軍][海]魚雷や爆雷による攻撃を目的とした小型高速の艦艇。
参照⇒ぎょらいてい(魚雷艇),くせんてい(駆潜艇),くちくか
ん(駆逐艦),ほうかん(砲艦)
すいりきがく
【水力学】
◇[英]hydraulics
○[物]水に関する流体力学(hydromechanics)。
水の静止および運動の状態における力学的性質を研究し、機
械工学・土木工学や設計などに応用する学問。
すいりゅう《すいりう》
【水瘤】
○[病]⇒すいしゅ(水腫)
ずいりゅう
【ずいりゅう】
○[軍]海上自衛隊の「そうりゅう型」潜水艦の5番艦(SS50
5)。
三菱重工神戸造船所、製造。
排水量2,950トン・全長84メートル。
水中最大速力、20ノット。
参照⇒そうりゅう(そうりゅう)
◎2013. 4. 2(平成25)就役。神奈川県横須賀基地に配備。
ずいりゅうざん
【瑞竜山】
【瑞龍山】
◇[日]Zuiryu Zan
○[地]茨城県北東部、常陸太田市の北部にある丘陵地。
瑞龍町(ズイリュウチョウ)に水戸徳川家代々の墓所(国指定史跡)が
あり、かたわらには朱舜水(Zhu Shunshui)(シュ・シュンスイ)の墓もあ
る。
ずいりゅうじ
【瑞竜寺】
【瑞龍寺】
○(1)富山県高岡市関本町(セキホンマチ)にある曹洞宗(ソウトウシュウ)の寺。
山号は高岡山。
◎加賀藩第2代藩主前田利長の菩提寺として建立。
1997(平成 9)山門・仏殿・法堂(ハットウ)が国宝に指定。
○(2)滋賀県近江八幡市にある日蓮宗の尼寺。
「村雲(ムラクモ)御所」とも呼ぶ。
◎1596(文禄 5)豊臣秀次の母瑞竜院妙恵日秀尼(秀吉の姉)が秀
次の菩提寺として京都村雲(現:京都市上京区村雲)に建立。
1764(明和元)門跡となり、代々皇族・摂家が入寺。
1963(昭和38)現在地に移転。
★すいれん
【スイレン】
【睡蓮】
【水蓮】
◇[学]Nymphaea tetragona、[英]water lily
○[植]スイレン目(Nymphaeales)スイレン科(Nymphaeaceae)ス
イレン属(Nymphaea)の多年草。熱帯・温帯に広く分布する。
葉は水に接して水面に浮かび、円形で基部はV字に切れ込む。
「ヒツジグサ(未草,睡蓮)」,「ハンセン(白鮮)」とも呼ぶ。
◎「ヒツジグサ」の別名は未の刻(午後2〜4時)に花を閉じるこ
とから。
◎蓮との違い:⇒はす(ハス,蓮)
「睡蓮」は、朝咲いた花が夕方に閉じ、翌日再び咲くことを数
日繰り返すことから。
◎タイ王国の国花。
エジプトの国花。
すいれん
【水練】
○(1)古式泳法。泳ぎ。水泳。
○(2)泳ぎの上手(ジョウズ)な人。
◎水練者
すいれん
【吹連】
○[楽]吹奏楽連盟の略称。
すいろきょう《すいろけう》
【水路橋】
◇[英]aqueduct(アクエダック)
○河川・水道・発電水路などが、谷・川・道路などを横断する
場所に架(カ)け渡した橋梁(キョウリョウ)。
「水道橋(スイドウキョウ)」ともよぶ。
参照⇒つうじゅんきょう(通潤橋),あらかわすいかんきょう
(荒川水管橋)
◎ローマの水道橋の傾斜は約3度。
★すいろぶ
【水路部】
○(1)[歴][海]旧帝国海軍の一部局。
海図、海軍施設の地図、航空隊用に空から目印になる物を記
した地図などを作成。
◎1871(明治 4)発足。
○(2)[古][歴]海上保安庁の一部局。
⇒かいようじょうほうぶ(海洋情報部)
★すいわぶつ
【水和物】
◇[英]hydrate(ハイドレイト)
○[化]水と他の物質とが結合した化合物。
容易にその水を分離することができる。
「水化物」,「ハイドレート」とも呼ぶ。
◎メタンハイドレート(methane hydrate):⇒めたんはいどれ
ーと(メタンハイドレート)
すいんぐ
【スイング】
◇[英]swing
○⇒すうぃんぐ(スウィング)
すいんぐばい
【スイングバイ】
◇[英]swingby/swing by
○[宇]⇒すうぃんぐばい(スウィングバイ)
ずぃんてぃ
【ズィンティ】
◇[独]Sinti
○ドイツ語圏のロマ(ジプシー)の呼称。
⇒ろま(ロマ)
すヴぁ
【スヴァ】
◇Suva
○⇒すば(スバ)
すヴぁすてぃか
【スヴァスティカ】
◇[梵]svastika
○⇒まんじ(卍)(1)
すヴぁーるばるしょとう《すぶあーるばるしよたう》
【スヴァールバル諸島】
◇[ノルウェー語]oygruppa Svalbard、[英]Svalbard Islands、
[露]Ostrova Svalbard
○[地]⇒すばーるばるしょとう(スバールバル諸島)
すうぃしーでぃお
【スウィシーディオ】
◇[西]suicidio
○⇒すーさいど(スーサイド)
すうぃーつ
【スウィーツ】
◇[英]sweets
○(1)[食]⇒きゃんでぃー(キャンディー)
○(2)[食]デザート(dessert)。
⇒[2]でざーと(デザート)
すうぃつぁらんど
【スウィツァランド】
◇[英]Switzerland
○(1)⇒すいす(スイス,瑞西,瑞士,瑞)
○(2)(Switzerland County)⇒すうぃつぁらんどぐん(スウィツァ
ランド郡)
すうぃつぁらんどぐん
【スウィツァランド郡】
◇[英]Switzerland County
○アメリカ合衆国中央部、インディアナ州(Indiana State)南
東端の郡。北部をオハイオ郡(Ohio County)に接し、東部・南
部をケンタッキー州に隣接。
郡都はベベイ(Vevay)。
〈面積〉
579平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)9,065人。
すうぃっち《すゐつち》
【スウィッチ】
◇[英]switch
○⇒すいっち(スイッチ)
ずヴぃっつぇら
【ズヴィッツェラ】
◇[伊]Svizzera
○⇒すいす(スイス,瑞西,瑞士,瑞)
すうぃーとるーむ
【スウィートルーム】
◇[和製英語]sweet room
○スイートルーム([和製英語]suite room)の誤称。
⇒すいーとるーむ(スイートルーム)
すうぃーぱー
【スウィーパー】
◇[英]sweeper
○⇒[1]すいーぱー(スイーパー)
★すうぃふと《すゐふと》
【スウィフト】
◇Jonathan Swift(ヨナサン・スフィスト)
○[人]イギリスの作家(1667〜1745)。アイルランド生れ。
代表作は『ガリバー旅行記(Gulliver's Travels)』など。
「スイフト」とも呼ぶ。
参照⇒がりばーりょこうき(ガリバー旅行記),らぴゅーたと
う(ラピュータ島),ふーいなむ(フーイナム),やふー(ヤフー)
★すうぃんぐ
【スウィング】
◇[英]swing
○(1)[自動]揺れる。
「スイング」とも呼ぶ。
○(2)[他動]振る。
「スイング」とも呼ぶ。
○(3)[名]動揺・振動・振幅。
「スイング」とも呼ぶ。
○(4)[名]ブランコ。
⇒ぶらんこ(ブランコ,鞦韃)
○(5)[楽]ジャズの一種。
「スイング」とも呼ぶ。
すうぃんぐばい
【スウィングバイ】
◇[英]swingby/swing by
○[宇]宇宙機(宇宙船や人工惑星)を惑星などの天体に接近させ、
その引力を利用して加速または減速する航法。
惑星では引力のほかに、その公転運動も加わる。
燃料をほとんど使用しない利点がある。
「スイングバイ」,「重力カタパルト(gravity catapult)」,「重
力アシスト(gravity assist)」,「重力援助」,「フライバイ(flyby)」,
「接近飛行」,「近傍通過(approach pass)」とも呼ぶ。
すうぃんどる
【スウィンドル】
◇[英]swindle
○(英語で)詐欺。
⇒さぎ(詐欺)
すうぇっと
【スウェット】
◇[英]sweat
○(1)汗・発汗・発汗作用。
「スエット」とも呼ぶ。
○(2)汗をかくような仕事・骨の折れる仕事。
「スエット」とも呼ぶ。
○(3)(グラスなどに着いた)水滴。
「スエット」とも呼ぶ。
参照⇒でゅー(デュー)
すうぇーでん
【スウェーデン】
【瑞典】
◇[英]Sweden
○スカンジナビア半島の東側にある王国。
首都はストックホルム(Stockholm)。
通貨単位は、1クローナ(Krona)=100オーレ(ore)。
〈面積〉
44万9,965平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)826万人。
1984(昭和59)834万人。
1988(昭和63)843万人。
1995(平成 7)882万6,100人。
1999(平成11)886万人。
2002(平成14)887万0,100人。
〈歴代国王〉
カール十六世グスタフ(Carl XVI Gustav):1973. 9.15〜。
〈歴代首相〉
オロフ・パルメ(Olof Palme)(1927〜1986. 2.28):〜1976.
9.20(総辞職)。
パルメ(再任):1982〜1986. 2.28(暗殺)。
カールソン(Ingvar Carlsson)(1934.11. 9〜):1986〜1991。
カール・ビルト(Carl Bildt)(1949. 7.15〜):1991〜1994。
カールソン(再任):1994〜1996。
ヨーラン・ペーション(Goran Persson)(1949. 1.20〜):
1996. 3.〜。
◎県:[スウェーデン語]* Lan(レーン)、[英]* County。
◎1967(昭和42)自動車の左側通行を右側通行に変更。
1986. 2.28(昭和61)反核・反ベトナム戦争の平和運動家パル
メ首相が暗殺。
2000. 1. 1(平成12)福音ルーテル教会がスウェーデン国教と
しての地位を失う。
すヴぇーでんぼり
【スヴェーデンボリ】
◇Emanuel Swedenborg
○[人]スウェーデンの神秘思想家(1688. 1.29〜1772. 3.29)。
◎カントの『視霊者の夢』(1766年)は、彼の神秘説を批判した
もの。
すうぇにょ
【スウェニョ】
◇[西]sueno
○(スペイン語で)夢。
⇒ゆめ(夢)
すうぇーるぐん
【スウェール郡】
◇[英]Swale District
○イギリス、イングランド南東部のケント州(the County of
Kent)北部の郡。
〈面積〉
373.40平方キロメートル。
〈人口〉
2008(平成20)13万1,900人(推計)。
すヴぇるどろふすく
【スヴェルドロフスク】
◇Sverdlovsk
○[古]⇒えかちぇりんぶるぐ(エカチェリンブルグ)
すヴぉぼーどぬいうちゅうきち《すぶおぼーどぬいうちうきち》
【スヴォボードヌイ宇宙基地】
◇[露]Svobodny cosmodrome、[英]Svobodny Space Center
○[宇]ロシア連邦の極東、アムール州(Amur Oblast)にある宇
宙基地。
アムール川(Reka Amur)(黒竜江)の支流、ゼーヤ川(Reku
Zeya)河岸の都市スヴォボードヌイ18に管制・追跡施設や工
場などがある。
もとはICBM(大陸間弾道ミサイル)基地で、主力ロケット
はICBMのSS−18を改造したゼニット(Zenit)やSS−
19を改造したロコット(Rokot)など。
「スヴォボードヌィ宇宙基地」,「スバボードヌイ宇宙基地」と
も呼ぶ。
◎1996. 3. 1(平成 8)ロシア国防省の連邦試験宇宙港として開
設。
1996. 5.(平成 8)コスモス衛星、打ち上げ。
1997.12.(平成 9)露ゼーヤ軍事通信衛星と米アースウォッチ
社のアーリーバード地球観測衛星、打ち上げ。
◎面積はバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)の1.7倍。
参照⇒ばいこぬーるうちゅうきち(バイコヌール宇宙基地)
すヴぉぼーどぬぃうちゅうきち《すぶおぼーどぬいうちうきち》
【スヴォボードヌィ宇宙基地】
◇[露]Svobodny cosmodrome
○[宇]⇒すヴぉぼーどぬいうちゅうきち(スヴォボードヌイ宇
宙基地)
すうぉみ《すをみ》
【スウォミ】
◇[フィンランド語]Suomi
○フィンランド。
⇒ふぃんらんど(フィンランド,芬蘭土,芬蘭)
ずうぉれ
【ズウォレ】
◇Zwolle
○オランダ東部、オーフェルアイセル州(Provincie Overijssel)
西部にある州都。
アイセル川(rivier de IJssel)下流の商業都市。
すうぉん
【スウォン】
【水原】
◇[朝]Suwon
○⇒すいげん(水原)
すうぉんじー
【スウォンジー】
◇Swansea
○イギリス、ウェールズ南部ウエストグラモーガン州(the Coun-
ty of West Glamorgan)の州都。
すうききょう《すうききやう》
【枢機卿】
◇[羅]cardinalis
○[宗]⇒すうきけい(枢機卿)
★すうきけい
【枢機卿】
◇[羅]cardinalis
○[宗](カトリック教で)教皇に次ぐ聖職者。
尊称は「エミネンス([英]Eminence)」。
「カーディナル([英]cardinal)」とも呼ぶ。
すうこうざん《すうかうざん》
【崇高山】
◇[中]Songgaoshang
○[古][地]⇒すうざん(嵩山)
すうざん
【嵩山】
◇[中]Song Shan/Songshan
○[地]中国北部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)中北部の省都
鄭州市(Zhengzhou Shi)管轄地南西部の登封市(Dengfeng Shi)
(トウホウシ)にある名山。標高1,440メートル。中国五岳(ゴガク)の
うちの「中岳(Zhongyue)(チュウガク)」。
三闕(sanque)(三つの物見台)があり、東部を太室山(Taishi-
shang)、中央部を峻極峰(Junjifeng)(主峰)、西部を少室山
(Shaoshishan)と呼ぶ。
洛陽市(Luoyang Shi)の東方に位置する。
少林寺(Shaolin Si)・中岳廟・嵩陽書院・観星台などがある。
「ソンシャン(嵩山)」とも呼ぶ。
参照⇒ごがく(五岳)
◎春秋時代には「太宝山(Taibaoshang)」、戦国時代には「嵩高山
(Songgaoshang)」と呼ばれる。
2007. 4.27(平成19)中国国家測量製図局、標高1,491.7メー
トルと発表。
★ずうずうべん
【ずうずう弁】
○[俗]東北弁。鼻にかかった発音の言葉。
「ズーズー弁」,「どさ」とも呼ぶ。
参照⇒じゅうめーとるびじん(十メートル美人,10メートル
美人)
◎「ずう」は、「じ(ジエイタイなど)」が「ず(ズエイタイなど)」に、
「じゅう(マンジュウなど)」が「ずう(マンズウなど)」に聞こえる
ことから。
「どさ」は東北弁で「……だとさ」,「……ということだ」を意味
する言葉から。
すうちせいぎょ
【数値制御】
◇[英]numeric control
○[工]工作機械などで、作業工程(プロセス)を数値化させて、
その値にしたがって動作する機械を制御させるプロセス・コン
トロール(process control)の一種。
一般に、前もって設定された値のみで動作し、環境の変化な
どは反映されない。
「ニューメリック・コントロール」,「NC」とも呼ぶ。
参照⇒ぷろせすこんとろーる(プロセス・コントロール),ふぁ
くとりーおーとめーしょん(ファクトリーオートメーション,ファ
クトリー・オートメーション)
すうちぱらめーた
【数値パラメータ】
◇[英]numeric parameter
○[計]関数やサブルーチンで受け渡される引数。特に、アドレ
ス(ポインタ)を除いたもの。
参照⇒ぱらめーた(パラメータ)(3)
すうていてい
【崇禎帝】
◇[中]Chongzhen Di
○[人]中国、明朝最後の第17代皇帝(1610〜1644)。
在位1628〜1644。廟号(ビョウゴウ)は毅宗(Yizong)(キソウ)、荘烈
帝(Zhuanglie Di)とも呼ぶ。
宦官(カンガン)魏忠賢(Wei Zhongxian)(ギ・チュウケン)らを退け、徐
光啓(Xu Guangqi)(ジョ・コウケイ)を用いて内政を改革し明朝の復興
を図ったが、清の南下と戦いその軍費の増大による農民反乱や
山西を中心とする流賊の乱に苦しみ、李自成(Li Zicheng)(リ・ジ
セイ)の北京攻略の際に悲劇的な遺書を残して縊死(イシ)。
参照⇒あだむしゃーる(アダム・シャール)
すうふ
【枢府】
○[歴]⇒すうみついん(枢密院)(2)
★すうみついん《すうみつゐん》
【枢密院】
○(1)[歴]([中]Shumiyuan)中国の唐・五代・宋・元代、軍政・
作戦をつかさどった中央官庁。
○(2)[歴]帝国憲法下における天皇の最高諮問機関。
重要な国務や皇室の大事に関し、天皇の諮詢(シジュン)に応え
ることを主任務とした合議機関で、議長・副議長の各一名、顧
問官二十四名から成る。国務大臣および成年以上の親王も参加
できた。
「枢府」とも呼ぶ。
◎1888(明治21)帝国憲法の草案を審議する機関として設置。初
代議長は伊藤博文。
1921(大正10)枢密院(建物)、建設。現在の国会議事堂の場所
から皇居内に移転。
1947(昭和22)廃止。
すうみつこもんかん《すうみつこもんくわん》
【枢密顧問官】
○[歴]帝国憲法下、枢密院を構成した顧問官。
国家に功績のあった者(元勲)や、国務に熟達した者が任ぜら
れた。
参照⇒すうみついん(枢密院)(2)
すえ《すゑ》
【陶】
○焼き物。陶器。特に釉薬(ウワグスリ)をかけない焼き物。
◎陶窯(スエガマ),陶人(スエビト)
すえヴぃぞく
【スエヴィ族】
◇Suevi/Suebi
○[歴]⇒すえびぞく(スエビ族)
すえがま《すゑがま》
【陶窯】
◇[英]pottery kiln
○陶器を焼く窯。
すえき《すゑき》
【須恵器】
【陶器】
○[歴]古墳時代後期から奈良・平安時代に行われた、大陸から
学んだ製法による素焼(スヤキ)の土器。
良質粘土で、成形にはろくろを使用、崖(ガケ)の斜面を利用
したあな窯を使い高温の還元炎で焼くため暗青色をして堅い。
食器や貯蔵用の壺(ツボ)や甕(カメ)が多く、祭器もあり墳墓に
副葬されたりもした。
「祝部土器(イワイベドキ)」,「斎瓮(インベ,イワイベ)」,「忌瓮(インベ)」と
も呼ぶ。
参考⇒はじき(土師器)
すえこ《すゑこ》
【末子】
【季子】
○⇒まっし(末子)
すえず
【スエズ】
【蘇土】
◇Suez
○(1)[地](Suez Canal)⇒すえずうんが(スエズ運河)
○(2)エジプト北東部、紅海のスエズ湾(Gulf of Suez)湾奥の
港湾都市。
北緯29.98°、東経32.54°の地。
スエズ運河の南端に位置する。
〈人口〉
1976(昭和51)19万4,001人。
1986(昭和61)32万6,820人。
1996(平成 8)41万7,610人。
2006(平成18)51万0,935人。
★すえずうんが
【スエズ運河】
◇[英]Suez Canal
○[地]エジプト北東部のスエズ地峡(Isthmus of Suez)にある、
地中海と紅海のスエズ湾(Gulf of Suez)とを結ぶ運河。
全長約190キロメートル、幅は最狭部約300メートル。
参照⇒くこ(苦湖),れせっぷす(レセップス)
◎1956. 7.26(昭和31)ナセル大統領が運河の国有化を宣言。
すえずせんそう《すえずせんさう》
【スエズ戦争】
◇[英]Suez War
○[歴]⇒すえずどうらん(スエズ動乱)
すえずどうらん
【スエズ動乱】
◇[英]the Suez Crisis/the Suez Canal Crisis
○[歴]1956.10.(昭和31)スエズ運河をめぐり、エジプトとイギ
リス・フランス・イスラエルの3国との間に起きた武力紛争。
「スエズ戦争(Suez War)」とも呼ぶ。
◎アメリカとイギリスがアスワン・ハイダム建設への資金援助
を取り消したのに対し、1956. 7.26(昭和31)エジプトのナセル
大統領がスエズ運河の国有化を宣言。
国連の安全保障理事会で運河の国際管理案がソ連に否決され
ると、10.29イスラエル軍が、10.30イギリス軍・フランス軍が
運河地帯に出兵、エジプトの爆撃も開始する。
11月の国連緊急特別総会で即時停戦・撤兵を決議、ソ連の警
告などの国際世論もあり、12月までにイギリス軍・フランス軍
が、翌年3月にはイスラエル軍が撤兵を完了し、侵略は失敗し
た。
★すえぜん《すゑぜん》
【据膳】
【据え膳】
○()
○()女性から情事を持ち掛けること。
◎据え膳食わぬは男の恥
すえつくり《すゑつくり》
【陶工】
○陶器を作ることを業とする者。陶人(スエビト)。
すえつくりべ《すゑつくりべ》
【陶工部】
○[歴]上代に陶器製作を世襲の業とした部族。
すえっこ《すゑつこ》
【末っ子】
○⇒まっし(末子)
すえっと
【スエット】
◇[英]sweat
○⇒すうぇっと(スウェット)
すえつむはな《すゑつむはな》
【末摘花】
○[植]ベニバナ(紅花)の別称。
⇒べにばな(ベニバナ,紅花)
◎夏の季語。
すえーでん
【スエーデン】
◇[英]Sweden
○⇒すうぇーでん(スウェーデン)
すえびじん
【スエビ人】
◇Suebi/Suevi
○[歴]⇒すえびぞく(スエビ族)
すえびぞく
【スエビ族】
◇Suebi/Suevi/Swabians
○[歴]古ゲルマン人の小部族の集団名。
マルコマンニ族(the Marcomanni)・セムノネス族(the Semoni)
・ヘルムンドゥリ族(the Hermunduri)・クァディ族(the Quadi)
・ランゴバルド族(the Langobard)など。
紀元前後、エルベ川の流域に居住。のち、マルコマンニがボ
ヘミア地方を制圧。
4世紀半ばにマイン川南方に進出し、アラマンニ族(Alamanni)
と合体。
民族大移動の波に乗って、 409年にイベリア半島の北西部に
スエビ王国(the Suebi Kingdom/Suavia)を樹立。
584年、西ゴート王国(the Visigoth Kingdom)に併合。
「スエヴィ族」,「スエビ人」とも呼ぶ。
参照⇒らんごばるどぞく(ランゴバルド族)
すえびと《すゑびと》
【陶人】
○[歴]陶器を作ることを業とする者。陶工(スエツクリ)。
★すえひろ《すゑひろ》
【末広】
○()
○()扇の別称。
女房詞で「御末(オスエ)」とも呼ぶ。
⇒おうぎ(扇)(1)
○()[交]⇒すえひろえき(末広駅)
すえひろえき《すゑひろえき》
【末広駅】
○[交]秋田県鹿角市(カヅノシ)にある、JR花輪線(ハナワセン)の駅。
十和田南駅と土深井(ドブカイ)駅の間。
◎函館市電5系統・東京地下鉄(東京メトロ)銀座線・万葉線高
岡軌道線には末広町(スエヒロチョウ)駅がある。
すえひろちょうえき《すゑひろちやうえき》
【末広町駅】
○(1)[交]北海道函館市末広町(スエヒロチョウ)にある、函館市電5系
統の駅。
十字街(ジュウジガイ)駅と大町(オオマチ)駅の間。
○(2)[交]東京都千代田区外神田(ソトカンダ)にある、東京地下鉄
(東京メトロ)銀座線の駅。
上野広小路(ウエノヒロコウジ)駅(台東区)と神田(カンダ)駅の間。
◎都営大江戸線の上野御徒町(ウエノオカチマチ)駅と連絡。
○(3)[交]富山県高岡市末広町(スエヒロマチ)にある、第三セクター
万葉線株式会社高岡軌道線の駅。
高岡駅前(タカオカエキマエ)駅と片原町(カタハラマチ)駅の間。
◎駅名と町名は異なる。
◎JR花輪線(ハナワセン)には末広(スエヒロ)駅がある。
すえまち《すゑまち》
【須惠町】
◇[日]Sue Machi
○福岡県中北西部、糟屋郡(カスヤグン)の町。
◎熊本県球磨郡(クマグン)に須恵村(スエムラ)があった。
すえむら《すゑむら》
【須恵村】
◇[日]Sue Mura
○[古]熊本県南部、球磨郡(クマグン)の村。
〈面積〉
17.98平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1,471人。
◎2003. 4. 1(平成15)上村(ウエムラ)・免田町(メンダマチ)・岡原村(オ
カハルムラ)・深田村(フカダムラ)と合併してあさぎり町(チョウ)を発足。
◎福岡県糟屋郡(カスヤグン)には須惠町(スエマチ)がある。
すえもの《すゑもの》
【据物】
【据え物】
○(1)装飾品として据えて置く物。置き物。
「オーナメント(ornament)」とも呼ぶ。
○(2)土壇場(ドダンバ)などに罪人の死体などをおいて刀剣の切
れ味を試すこと。また、その死体。
参照⇒どたんば(土壇場)(1),ためしぎり(試し斬り,試斬),や
まだあさえもん(山田浅右衛門,山田朝右衛門)
◎据物斬(ギリ)
○(3)他家へは行かず、決まった宿で売春をする私娼(シシヨウ)。
◎据物宿(ヤド)
すえよしちょう《すゑしちやう》
【末吉町】
◇[日]Sueyoshi Cho
○[古]鹿児島県南東部、曽於郡(ソオグン)の町。東部を宮崎県都
城市(ミヤコノジョウシ)に隣接。
〈面積〉
129.09平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2万0,405人。
◎1922(大正11)町制施行。
2005. 7. 1(平成17)大隅町(オオスミチョウ)・財部町(タカラベチョウ)・
末吉町の3町が合併して曽於市を発足。
すおう《すはう》
【周防】
◇[日]Suo
○(1)[歴]旧国名。山陽道八ヶ国の一国。現在の山口県の東部。
国府は防府。
中世の守護は北条氏一門、次いで大内氏が支配。
のち近世(江戸時代)にかけて毛利氏の藩となる。
「ぼうしゅう(防州)」とも呼ぶ。
○(2)[地]⇒すおうなだ(周防灘)
すおう《すはう》
【素袍】
○[服]⇒すおう(素襖)
すおう《すあを》
【素襖】
○[服]麻地に定紋を染め、胸紐(ムナヒモ)・露(ツユ)・菊綴(キクトジ)
などには皮を用い、袖には露がなく文様がある。普通は同地質
同色で腰板にも家紋をつけた「くくりばかま」を、略装の時は半
袴を用いる。
平安時代の庶民の服である直垂(ヒタタレ)から大紋(ダイモン)、さ
らに素襖に変化した衣服で、室町時代に始まり主に武士の常服
となる(礼装は水干<スイカン>)。
江戸時代では御目見得(オメミエ)より上級の武士の礼服。
「素袍(スオウ)」とも呼ぶ。
参照⇒ひたたれ(直垂),すいかん(水干)
すおう《すはう》
【スオウ】
【蘇芳】
【蘇方】
◇[学]Caesalpinia sappan、[英]sappanwood
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ジャケツイバラ属
(Caesalpinia)の落葉低木。東南アジア・インド原産。
枝に小さい棘(トゲ)があり、葉は羽状複葉で、黄色の花を開
く。
材質は堅く、楊弓(ヨウキュウ)を作ったり、心材の削り屑や実の
莢(サヤ)を煎じて染料とする。主要色素はブラシレインで、明礬
(ミョウバン)媒染で赤色、灰汁(アク)で赤紫、鉄媒染で紫色に染めら
れる。以前は綿織物・毛織物の染色や赤インキとして用いられ
た。
◎マレー語の"sapang"の転という。
◎一説に「いちい(櫟,一位)」という木の別名とする。
すおう《すはう》
【蘇芳】
【蘇方】
○(1)[植]⇒すおう(スオウ,蘇芳,蘇方)
○(2)[色]蘇芳色。
⇒すおういろ(蘇芳色,蘇方色)
○(3)[服]蘇芳襲の略。
⇒すおうがさね(蘇芳襲,蘇方襲)
すおう《すあう》
【蘇澳】
◇[中]Su'ao
○⇒すーあお(スーアオ,蘇澳)
すおういろ《すはういろ》
【蘇芳色】
【蘇方色】
○[色]蘇芳で染めた色。黒みを帯びた紅色。やや紫がかった紅
色。深赤色。
「すおう(蘇芳,蘇方)」とも呼ぶ。
◎10世紀初頭の『延喜式』によれば、蘇芳と酢と灰により染色
して親王以下参議以上が着用する色とされている。のちに明礬
(ミョウバン)を媒染剤(バイセンザイ)として使用するようになる。
◎C=52,M=86,Y=63,B=0。
すおうおおしま《すはうおほしま》
【周防大島】
◇[日]Suo Oshima
○(1)[地]瀬戸内海(セトナイカイ)の屋代島(ヤシロジマ)の別称。
⇒やしろじま(屋代島)
○(2)⇒すおうおおしまちょう(周防大島町)
すおうおおしまちょう《すはうおほしまちやう》
【周防大島町】
◇[日]Sooshima Cho/Suo Oshima Cho
○山口県南東部、瀬戸内海(セトナイカイ)の屋代島(ヤシロジマ)にある大
島郡(オオシマグン)の町。
◎2004.10. 1(平成16)久賀町(クカチョウ)・大島町(オオシマチョウ)・東和
町(トウワチョウ)・橘町(タチバナチョウ)の4町が合併して発足。
すおうがさね《すはうがさね》
【蘇芳襲】
【蘇方襲】
○[服]襲(カサネ)の色目の一つ。表は薄赤色、裏は濃赤色。
「すおう(蘇芳,蘇方)」,「すおうのにおい(蘇芳の匂,蘇方の匂)」
とも呼ぶ。
すおうなだ《すはうなだ》
【周防灘】
◇[日]Suo Nada
○[地]瀬戸内海西端部の海域。
北部を山口県南岸、南部を九州北東岸、東部は九州の国東半
島(クニサキハントウ)・祝島・姫島(ヒメシマ)に囲まれている。
東は伊予灘、西は早鞆瀬戸(ハヤトモノセト)・関門海峡を介して響
灘(ヒビキナダ)に通じる。
参照⇒ちどりはま(千鳥浜),いよなだ(伊予灘),ひびきなだ
(響灘)
すおうのき《すはうのき》
【蘇芳の木】
【蘇方の木】
○(1)[植]⇒すおう(スオウ,蘇芳,蘇方)
○(2)[植]花蘇芳(ハナズオウ)の別名。
○(3)[植]「いちい(櫟,一位)」という木の別名。
⇒いちい(イチイ,櫟,赤檮,一位)
すおうのにおい《すはうのにほひ》
【蘇芳の匂】
【蘇方の匂】
○[服]⇒すおうがさね(蘇芳襲,蘇方襲)
すおみ
【スオミ】
◇[フィンランド語]Suomi
○フィンランド。
⇒ふぃんらんど(フィンランド,芬蘭土,芬蘭)
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