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百 科 辞 書 《す》 編集:獨 澄旻
-------- す ----------------------------------------------------
す
【ス】
◇[トルコ語]su
○(トルコ語で)水。
⇒みず(水)
★す
【州】
【洲】
◇[英]bank(バンク)
○[地]
参照⇒かわす(川州,川洲),さんかくす(三角州,三角洲)
◎「州(ス)」は川に、「潟(カタ)」は海について用いる。
す
【鬆】
◇[日]su
○(1)[農][食]ダイコン(大根)・ゴボウ(牛蒡)などの芯(シン)や、
煮すぎたトウフ(豆腐)などの内部にできる、細かな隙間(スキマ)
や孔(アナ)。
参照⇒そそう(粗鬆,疎鬆,疏鬆)
◎英語:ポア(pore)。
◎鬆が立つ,鬆が入る
○(2)[冶]鋳物の内部にできた空洞。
溶融状態の金属を鋳型に流し込んだ際、ガスや空気が内部に
閉じ込められ、そのまま冷却・凝固したもの。
◎英語:ポロシティー(porosity)。
[1]すー
【スー】
◇Sioux
○北米インディアンのダコタ族の別称。
⇒だこたぞく(ダコタ族)
[2]すー
【スー】
◇Sue
○(1)[人](英語圏の)女性の名前「スーザン(Susan)」・「スザン
ナ(Susanna)」の愛称。
○(2)[俗][化生]1990(平成 2)アメリカ合衆国サウスダコタ州
で発見された化石恐竜ティラノサウルス(Tyrannosaurus)の愛
称。
シカゴ市のフィールド博物館(the Chicago Field Museum)が
所蔵。
参照⇒てぃらのさうるす(ティラノサウルス)
◎2005. 3.18(平成17)上野の国立科学博物館の「恐竜博200
5」で全身複製骨格などを展示・公開(19日から一般公開)。
★ず
【徒】
○[古]律令制の五刑の一つで、懲役のこと。
参照⇒ごけい(五刑)
ずー
【ズー】
◇[英]zoo
○[動]動物園(zoological gardens)の略称。
すーあお
【スーアオ】
【蘇澳】
◇[中]Su'ao、[英]Su-ao
○(1)台湾北東部、宜蘭県(Yilan Xian)(イランケン)東部の鎮(町相
当)。東部をフィリピン海に面する港湾・軍港。
○(2)[軍]台湾海軍のキッド級ミサイル駆逐艦。
満載排水量1万0,500トン。全長約172メートル、幅約17メー
トル。
対空ミサイル(SM2)・対艦ミサイル(ハープーン)・対戦魚
雷を装備。
◎2005.12.17(平成17)僚艦キールン(基隆)とともに就役。
すあがり
【素上り】
○遊郭で引手茶屋(ヒキテヂャヤ)を通さず直接妓楼(遊女屋)に揚(ア)
がること。
江戸吉原では中見世(チュウミセ)以下でのみ可能であった。
すあし
【素足】
○(1)足に何も履(ハ)いていないこと。また、肌をむき出しにし
た足。
○(2)特に、靴下・足袋(タビ)を履いていないこと。また、その
足。
「生足(ナマアシ)」とも呼ぶ。
○(3)靴・下駄(ゲタ)・草履(ゾウリ)・スリッパなどを履いていな
いこと。
参照⇒はだし(裸足,跣,跣足)(1)
ずあーぶへい
【ズアーブ兵】
◇Zouave
○(1)[歴]フランスの軽歩兵の一つ。
◎1831(天保 2)アラビア服を着たアルジェリア人を基本に編制
された。
○(2)[歴](特に)アメリカの南北戦争当時、ズアーブ兵の服装
を着た義勇兵。
すあま
【素甘】
○(1)[食]和菓子の名。上新粉(ジョウシンコ)に白砂糖を混ぜ、蒸(ム)
して搗(ツ)き、「すはま」状に製した餅菓子(モチガシ)。
参照⇒すはま(州浜,洲浜)(5),つるのこもち(鶴の子餅)
○(2)[食]⇒すはま(州浜,洲浜)(5)
◎「すはま(洲浜)」の転化。
すあま
【州浜】
【洲浜】
○[食]⇒すはま(州浜,洲浜)(5)
★ずい
【隋】
◇[中]Sui
○[歴] 581年、楊堅(Yang Jian)が建国(〜 618)。
589年、南朝陳を滅ぼし、中国を統一。
◎第1代:楊堅(文帝)。
第2代:楊広(Guang)(煬帝):⇒ようだい(煬帝)
ずいうん
【瑞雲】
○めでたいことが起こる前兆(ゼンチョウ)として現れるという雲。
「祥雲(ショウウン)」,「景雲(ケイウン)」,「慶雲(ケイウン)」,「卿雲(ケイウン)」,
「紫雲(シウン)」とも呼ぶ。
参照⇒さいうん(彩雲)
すいうんく
【翠雲区】
【翠云区】
◇[中]Cuiyun Qu
○[古]中国南西部の雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)プーアル
市(普耳市<Pu'er Shi>)の思茅区(Simao Qu)の旧称。
⇒しぼうく(思茅区)
すいえし《すいゑし》
【膵壊死】
○[病]⇒すいぞうえし(膵臓壊死,スイ臓壊死)
すいえん
【垂涎】
○⇒すいぜん(垂涎)
◎「すいぜん(垂涎)」の慣用読み。
すいえん《すいゑん》
【綏遠】
◇[中]Suiyuan
○(1)[歴]⇒すいえんしょう(綏遠省)
○(2)[古]⇒ふふほと(フフホト,呼和浩特)
すいえんじけん《すいゑんじけん》
【綏遠事件】
○[歴]1936.11.14(昭和11)内モンゴル独立指導者の徳王(De
Wang)(トクオウ)が日本の関東軍の援助を受けて綏遠省に侵入し、
綏遠省主席の傅作儀(Fu Zuoyi)(フ・サクギ)が率いる中国軍に撃退
された事件。
徳王は関東軍参謀総長東条英機の指導を受け、蒙古軍総司令
部を組織し、五月に挙兵して百霊廟鎮(Bailingmiao Zhen)に進
出。11.14綏遠に攻撃を開始し、11.18壊滅的な打撃を受け、11.
23拠点の百霊廟鎮が陥落して敗走。
これが中国全土に伝えられて、中国の抗日運動を高める結果
となった。
関東軍の華北(北支)分離工作の一つ。また、ソ連の影響で赤
化することを遮断する目的もあった。山内豊紀(ヤマウチ・トヨノリ)を
顧問とし、直接の指揮は田中隆吉参謀(中佐)が当たった。
12. 3田中参謀は百霊廟の奪還を企図したが、12. 9逆に日本
人機関員19人が虐殺された。
◎1937. 7. 7(昭和12)盧溝橋事件で日中戦争が開始された後の
1937.10.27(昭和12)徳王は蒙古聯盟自治政府を樹立宣言。
◎徳王のモンゴル語名は"Demchugdongrub(デムチュクドンロブ)"。
◎百霊廟鎮:内蒙古自治区包頭市(Baotou Shi)達爾罕茂明安聯
合旗(Da'erhan Maoming'an Lianheqi)の行政所在地。
すいえんしょう《すいゑんしやう》
【綏遠省】
◇[中]Suiyuan Sheng
○[歴]中国北部にあった、北部を黄河の湾曲部に、南部を万里
の長城に囲まれたオルドス地方の旧省名。東部をチャハル省
(察哈爾省)に接する。
省都はフフホト(呼和浩特)。
現在の内モンゴル自治区の中南西部。
参照⇒ふふほと(フフホト,呼和浩特),おるどす(オルドス,鄂
爾多斯)(1)
◎1954. 3.(昭和29)内モンゴル自治区に併合。
◎綏遠事件:⇒すいえんじけん(綏遠事件)
すいか
【スイカ】
【Suica】
◇[英]Super Urban Intelligent CArd
○[交]JR東日本の非接触式ICカード。
定期券とプリペイドカードの2種類があり、改札機に触れる
だけで通過できる。
私鉄系共通ICカードのパスモ(PASMO)と相互利用が可
能。
参照⇒いこか(イコカ,ICOCA),いおかーど(イオカード),
といか(トイカ,TOICA),ぱすも(パスモ,PASMO)
◎2001.11.18(平成13)東京近郊424駅で運用開始。
2002. 4.21(平成14)東京モノレール(9駅)にも導入。JRは
461駅。
2003. 6.(平成15)クレジットカード機能の組み込み予定。
2003(平成15)秋、仙台圏の65駅でサービス開始。
2004. 3.22(平成16)電子マネー機能が付き、カードで買い物
ができるようになる。
2004. 8. 1(平成16)JR西日本のICOCAと共通化。
2006. 1.28(平成18)携帯電話を使用するモバイルSuica、
サービス開始。
★すいか
【スイカ】
【西瓜】
【水瓜】
◇[英]watermelon、[学]Citrullus vulgaris
○[植][農]ウリ目(Cucurbitales)ウリ科(Cucurbitaceae)スイ
カ属(Citrullus)のツル性(蔓性)一年草。
〈品種〉
マダーボール:⇒まだーぼーる(マダーボール)
太陽:⇒たいよう(太陽)(2)
でんすけすいか:⇒でんすけすいか(でんすけすいか,伝助西
瓜)
ゴジラのたまご:⇒ごじらのたまご(ゴジラのたまご)
種無しスイカ⇒たねなしすいか(種無しスイカ,種無し西瓜)
◎スイカの種:漢方では解熱作用・鎮静作用・整腸作用などが
あるとされる。
すいか
【誰何】
◇[英]challenge
○「誰だ」,「誰か」,「何者だ」と声をかけて名を問いただすこと。
怪(アヤ)しんで呼びとがめること。
◎番人が誰何する。
◎フランス語:キバラ(qui va la)/キビーブ(qui vive)。
すいがい
【透垣】
◇[日]suigai/sui-gai
○[建]板や竹で間をすかせて作った垣。
「すいがき(透垣)」,「すきがき(透垣)」とも呼ぶ。
参照⇒あじろ(網代)(2)
◎「すきがき(透垣)」の音便。
すいかいしょうたい《すいかいせうたい》
【水解小体】
◇[英]lysosome、[独]Lysosom
○[生化]⇒りそそーむ(リソソーム)
すいがき
【透垣】
◇[日]suigaki/sui-gaki
○[建]⇒すいがい(透垣)
◎「すきがき」の音便。
ずいかく
【瑞鶴】
○[歴][軍]旧日本海軍の航空母艦(空母)。
◎1941. 9.(昭和16)竣工。基準排水量2万5,675トン、全長257.5
メートル。
1941.12.(昭和16)真珠湾攻撃に参加。
インド洋海戦・珊瑚海海戦・第2次ソロモン海戦・南太平洋
海戦・マリアナ沖海戦に参加。
1944.10.(昭和19)レイテ沖海戦でアメリカの機動部隊の猛攻
で魚雷・爆弾を7発づつ受けて沈没。
★すいかずら
【スイカズラ】
【忍冬】
◇[学]Lonicera japonica
○[植]マツムシソウ目(Dipsacales)スイカズラ科(Caprifolia-
ceae)スイカズラ属(Lonicera)の常緑ツル性(蔓性)木本。
山地や路傍に生える。
日本・朝鮮半島・中国・台湾に分布。
すいがつかんのん《すいぐわつくわんおん》
【水月観音】
○[仏]三十三観音の一つ。
官位・財宝・旅行中の安穏に霊験があるとされる。
形像は一定しないが、水辺の岩に座し、手に楊柳と瓶を持ち、
水に映った月影を見る姿に作られる。
一般には「すいげつかんのん(水月観音)」と呼ばれている。
参照⇒ゆげざ(遊戯坐)
すいかぶつ《すいくわぶつ》
【水化物】
◇[英]hydrate
○[化]⇒すいわぶつ(水和物)
すいかん
【水干】
○[服]平安中期から鎌倉時代に着用された狩衣(カリギヌ)の一種。
多くは白の布・絹・綾の類を用い、丸組の緒で前は襟(エリ)の
上部を、後ろは中央を結び合わせ、菊綴(キクトジ)を胸に一ヶ所、
背面・右左の袖の縫目に四ヶ所、いづれも二つづつ付けるのが
特色。袴(ハカマ)は直垂(ヒタタレ)の袴に似ていて、「水干袴」とも呼ば
れる。
平安末期から無位の官人の常用服、庶民の晴れ着となる。
中世に武家の礼装となる(常服は素袍<スオウ>)。
参照⇒すおう(素襖)
◎「糊を使わず水張りにして干(ホ)した絹」という意味。
すいがん
【水眼】
○[病]⇒ぎゅうがんしょう(牛眼症)
すいがん
【燧岩】
◇[英]chert
○[鉱]⇒[2]ちゃーと(チャート)
ずいがんじ
【瑞巌寺】
○宮城県宮城郡(ミヤギグン)松島町(マツシママチ)にある、臨済宗妙心
寺派の寺。正称は青竜山瑞巌円福禅寺。
「松島寺」とも呼ぶ。
◎ 828(天長 5)慈覚大師円仁が延福寺を創建。
1248(宝治 2)執権北条時頼(トキヨリ)が僧徒を追放して天台宗か
ら臨済宗に改宗。
1604(慶長 9)以降、伊達政宗が本堂・庫裏(クリ)・御成門など
を造営して復興し、寺号を瑞巌円福寺と改称。
1953(昭和28)本堂、国宝に指定。
すいかんばかま
【水干袴】
○[服]水干を着るときに穿(ハ)く袴。
参照⇒すいかん(水干)
すいき
【水旗】
◇[中]shuiqi
○[劇]中国の京劇(キョウゲキ)で使用される小道具。
布製の四角い白旗に波模様が描かれ、波または水中を表すも
の。
★ずいき
【ズイキ】
【芋茎】
【芋苗】
○[植]サトイモ類の茎(クキ)。食用。
ずいぎせっぽう《ずいぎせつぱふ》
【随宜説法】
○[仏]人に応じ、場合に応じて一番適宜(テキギ)な方法で教えを
説くこと。
◎「宜(ヨロ)しきに随(シタガ)って法(ホウ)を説(ト)く」の意味。
すいきょう《すいきやう》
【酔狂】
【粋狂】
○(1)酒に酔って常軌を逸すること。酒乱(シュラン)。
○(2)(転じて)風変わりなことを好むこと。物好きなこと。
「酔興」とも書く。
すいきょう
【酔興】
○⇒すいきょう(酔狂,粋狂)
すいぎょう《すいぎやう》
【水行】
○(1)荒行(アラギョウ)の一種。
滝に打たれたる、冷水を続けて幾度も浴(ア)びる、厳寒期に
海に入る、などの心身を鍛練する修行。
「みずぎょう(水行)」とも呼ぶ。
○(2)水垢離(ミズゴリ)。
⇒こり(垢離)
すいぎょく
【翠玉】
◇[英]emerald
○[鉱]⇒えめらるど(エメラルド)
★すいぎん
【水銀】
○[鉱]金属元素の一種。元素記号はHg。
◎英語:マーキュリー(mercury)/クイックンシルバー(quick-
silver)。
ドイツ語:クエックシルバー(Quecksilber)。
フランス語:メルキュール(mercure)。
イタリア語:メルクーリオ(mercurio)。
スペイン語:メルクーリオ(mercurio)。
中国語:水銀(shuiyin)。
ずいきん
【瑞金】
◇[中]Ruijin
○⇒ずいきんし(瑞金市)
すいきんくつ
【水琴窟】
○[建]日本庭園の、したたり落ちる水の音響の仕掛け。
江戸時代の庭師の考案という。
参照⇒そうず(添水)
ずいきんし
【瑞金市】
◇[中]Ruijin Shi、[英]Ruijin City/Juichin City
○中国南東部、江西省(Jiangxi Sheng)(コウセイショウ)南部のカン州
市(Ganzhou Shi)が管轄する、東部の市(県級市)。東部を福建
省(Fujian Sheng)(フッケンショウ)に隣接。
かつて中国共産党の本拠地で、中国革命に関連する史跡が多
い。
「ロイチン市(瑞金市)」,「ズイチン市(瑞金市)」とも呼ぶ。
〈面積〉
2,448平方キロメートル。
〈人口〉
1994(平成 6)53万3,900人。
2003(平成15)60万1,000人。
◎1931.11.(昭和 6)中国共産党、中華ソビエト共和国臨時政府
を樹立し、中国共産党指導部(紅都)を設置。
国民政府の包囲攻撃を受け、1934.10.(昭和 9)中国共産党は
ここを放棄して長征(大西遷)を開始。
1994. 5.18(平成 6)瑞金県から瑞金市に昇格。
ずいくうじょうひ《ずいくうじやうひ》
【髄腔上皮】
○[医]上衣の別称。
⇒[2]じょうい(上衣)
すいくといふかる
【スイクトイフカル】
◇Syktyvkar
○ロシア連邦北西部、コミ共和国(Komi Respublika)南西部に
ある首都。
★すいぐん
【水軍】
○(1)[古]水上で戦う軍隊。水師(スイシ)・海軍。
○(2)[歴]
◎安東水軍(アンドウ・スイグン):参照⇒とさみなと(十三湊)
村上水軍(ムラカミ・スイグン)。
九鬼水軍(クキ・スイグン):参照⇒おわせし(尾鷲市)
熊野水軍。
河野水軍(コウノ・スイグン)。
塩飽水軍(シワク・スイグン):参照⇒しわくしちとう(塩飽七島)
毛利水軍。
すいげつかんのん《すいげつくわんおん》
【水月観音】
○[仏]⇒すいがつかんのん(水月観音)
すいげつこ
【水月湖】
◇[日]Suigetsu Ko
○[地]福井県南西部、三方上中郡(ミカタカミナカグン)若狭町(ワカサチョウ)
にある、若狭湾に面する塩湖。
面積4.1平方キロメートル、周囲10キロメートル。
三方五湖のひとつ。
参照⇒みかたごこ(三方五湖)
◎旧住所は三方郡(ミカタグン)三方町(ミカタチョウ)。
すいげん
【水原】
◇[朝]Suwon、[英]Suwon
○韓国北西部、京畿道(Kyonggi-do)(ケイキドウ)の都市・道庁所在
地。ソウル市の南方約41キロメートル。
北緯37.26°、東経127.01°の地。
朝鮮語読みは「スウォン」。
〈人口〉
1969(昭和44)16万1,000人。
1995(平成 7)75万5,600人。
2002(平成14)82万4,000人。
◎李氏朝鮮時代、漢城府(ソウル)守護の四鎮の一つ。
★すいげんかじょう《すいげんくわじやう》
【水原華城】
◇[朝]Suwonhwaseong(スウォンファソン)
○韓国北西部、京畿道(Kyonggi-do)(ケイキドウ)水原(Suwon)にあ
る城郭都市。
蒼龍門(チャンニョンムン)(Changryongmun)(東門)・華西門
(ファソムン)(Hwaseomun)(西門)・八達門(パルダルムン)(Pal-
dalmun)(南門)・長安門(チャンアンムン)(Janganmun)(北門)の
4つの門がある。
「水原城(Suwonseong)」とも呼ぶ。
◎1794(寛政 6)建設。
世界文化遺産に登録。
すいげんじょう《すいげんじやう》
【水原城】
◇[朝]Suwonseong/Suwonsong
○⇒すいげんかじょう(水原華城)
ずいこー
【ズイコー】
◇[登録商標]ZUIKO
○[写]オリンパス社の一眼レフ交換レンズのブランド名。
すいこうしゃ《すいかうしや》
【水交社】
○[歴]旧海軍高等官で組織した親睦・扶助団体。また、東京芝
に置かれた海軍将校の社交クラブ。
1876(明治 9)創立。第二次世界大戦後解散したが、1952(昭
和27)水交会と改称して復活。
◎1915(大正 4)に建てられた海軍大湊要港部の水交社の洋風建
物(青森県むつ市大湊町<オオミナトチョウ>4−1海上自衛隊大湊地方
総監部)は、1979(昭和54)日本建築学会から大正・昭和期の名
建築として指定を受け、1981. 5. 9(昭和56)北洋館として一般
公開された。海軍室・自衛隊室・大湊地方隊室・歴史室・特別
室の展示室が設けられている。
◎陸軍は偕行社(カイコウシャ)。
ずいこうじょうひ《ずいかうじやうひ》
【髄腔上皮】
○[医]上衣の別称。
⇒[2]じょうい(上衣)
すいこでん
【水滸伝】
【水滸傳】
◇[中]Shuihuzhuan
○[文]中国元末清初の白話(ハクワ)(口語)小説。
著者は施耐庵(Shi Nai'an)(シ・タイアン)または羅貫中(Lio Guan-
zhong)(ラ・カンチュウ)といわれ明確ではない。
北宋末に宋江(Song Jiang)(ソウ・コウ)を首領とする108人の豪傑
が、山東省梁山(Liangshan)(リョウザン)のふもと鉅野沢(Juyeze)
(キョヤタク)にある伝説上のトリデ梁山泊(Liangshanpo)(リョウザンパク)
を拠点に天下を横行・活躍する武勇物語。
◎『三国志演義(サンゴクシエンギ)』・『西遊記(サイユウキ)』・『金瓶
梅(キンペイバイ)』とともに中国の四大奇書と呼ばれている。
★すいさんかかるしうむ《すいさんくわかるしうむ》
【水酸化カルシウム】
○[化]
化学式はCa(OH)2。
コンニャクの凝固剤に用いる。
★すいさんだいがっこう《すいさんだいがくかう》
【水産大学校】
◇[英]National Fisheries University
○[教][海]
★すいさんちょう《すいさんちやう》
【水産庁】
◇[英]Fisheries Agency
○
すいし
【水死】
○水に溺(オボ)れて死ぬこと。溺死(デキシ)。
◎水死体,水死人,水死者の俗称:参照⇒どざえもん(土左衛門)
すいし
【水師】
◇[中]shuishi
○(1)[歴]中国で、河川の管理をつかさどった官庁。
○(2)[古]水上で戦う軍隊。海軍・水軍。
◎水師提督:参照⇒ほくようかんたい(北洋艦隊)(1)
○(3)[漢]船頭(センドウ)。
すいじ
【炊事】
◇[日]suiji、[英]cooking
○[料]食べ物を煮炊(ニタ)きすること。
参照⇒じすい(自炊)(1),すいはん(炊飯)
★すいしゃ
【水車】
○
参照⇒てんがい(碾磑)
◎歌:⇒もりのすいしゃ(森の水車)
すいしゃく
【水尺】
○[建]水盛の別称。
⇒みずもり(水盛,水盛り,準)
★すいしゅ
【水腫】
◇[英]edema(イデマ)
○[病]組織間隙または腹腔・胸腔などにリンパ液・組織液が多
量にたまった状態・疾患。
「浮腫(フシュ)」,「水瘤(スイリュウ)」とも呼ぶ。
参照⇒のうすいしゅ(脳水腫)
★すいじゅんそくりょう《すいじゆんそくりやう》
【水準測量】
○[地]垂直方向の測量法。
参照⇒かせとめーたー(カセトメーター)
◎水平方向の測量は「トラバース測量」と呼ぶ。
すいじゅんてん
【水準点】
○[地]地形などの高さを測定する基準とする標識。
全国の主要な道路沿いに約2キロメートル間隔で設置され、
金属製や花崗岩の水準標石を埋設している。
国土地理院により水準原点からの高低差が精密に測定され、
各地の高さの基準にされている。
一等水準点は全国約1万5,300ヶ所に設置。
◎関門国道トンネル内に海抜マイナス47.8929メートル、青函
トンネルの作業坑内に海抜マイナス256.5674メートルの一等水
準点がある。
★すいしょう《すいしやう》
【水晶】
◇[英]crystal
○[鉱]石英の大きな結晶。
パキスタンのワジリスタン(Waziristan)地区で良質の水晶が
産出する。
「クリスタル」とも呼ぶ。
◎仏教の七宝の一つで、「頗黎(ハリ)」とも呼ぶ。
参照⇒しっぽう(七宝)(1)
すいじょうかざん《すいじやうくわざん》
【錐状火山】
○[地]⇒せいそうかざん(成層火山)
★すいじょうかじょ《すいじやうくわじよ》
【穂状花序】
◇[英]spica(スピカ)/spike
○[植]総穂花序の一種。
すいじょうき《すいじやうき》
【水上機】
◇[英]seaplane
○[空][海]フロート(浮舟)で水上を滑走して離着水できる飛行
機。
「水上飛行機」とも呼ぶ。
参照⇒すいじょうきぼかん(水上機母艦),かんさいき(艦載機),
かんじょうき(艦上機)
◎組み立て式水上戦闘機:⇒せいらん(晴嵐)
◎胴体が船のようになって浮揚できる構造のものは「飛行艇」と
呼ぶ。
すいじょうきぼかん《すいじやうきぼかん》
【水上機母艦】
○[軍][海]水上機を搭載する母艦。
飛行甲板はなく、水上機の発進はカタパルトで行ない、着水
した水上機を吊り上げる。
参照⇒すいじょうき(水上機),かんさいき(艦載機),こうくう
ぼかん(航空母艦)
◎旧日本海軍の君川丸は零式水偵を8機搭載。
◎海軍は川崎汽船所有の貨物船を徴用し、「神聖君国」から神川
丸・聖川丸・君川丸・国川丸と名付け、水上機母艦に改装した。
すいしょうきゅう《すいしやうきゆう》
【水晶宮】
○(1)水晶で飾られた宮殿。
○(2)[歴][建](Crystal Palace)⇒くりすたるぱれす(クリスタ
ル・パレス)
すいじょうけいさつ《すいじやうけいさつ》
【水上警察】
○[海][交]国内水路の港湾・河川・湖沼・運河などの船舶の交
通整理・警備・防犯・救助などを任務とする警察。
警備艇などを装備する。
◎1879(明治12)東京水上署、開設。
参照⇒とうきょうすいじょうしょ(東京水上署)
★すいじょうたい《すいじやうたい》
【錐状体】
◇[羅](単数形)conus(コーナス)/(複数形)coni(コーニ)、[英]
cone
○[動][医]脊椎動物の網膜(モウマク)にある、錐体細胞(cone cell)
の円錐状ないし毬果状の細胞突起。
アイオドプシン(iodopsin)を含み、青・緑・赤の三色光に反
応する。
「錐体」とも呼ぶ。
参照⇒もうまく(網膜)
すいしょうらん《すいしやうらん》
【スイショウラン】
【水晶蘭】
◇[学]Monotropa uniflora
○[植]ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)の別称。
⇒ぎんりょうそうもどき(ギンリョウソウモドキ,銀竜草擬)
★すいしん《》
【水深】
◇[英]depth of water
○
◎単位:⇒ふぁーとむ(ファートム)
すいじん
【燧人】
◇[中]Suiren
○[人]中国古伝説上の帝王。三皇(San Huang)(サンコウ)の一人。
有巣氏(Youchao Shi)(ユウソウシ)の後、伏羲氏(Fuxi Shi)(フッキシ)
の前に当り、初めて火をおこすことを人民に教え、食物を煮た
り焼いたりする方を伝えたという。
「燧人氏(Suiren Shi)(スイジンシ)」とも呼ぶ。
参考⇒さんこう(三皇)
★ずいしん
【随身】
○(1)⇒ずいじん(随身)
○
ずいじん
【随身】
○(1)身辺に付き従うこと。またその人。おとも。おつき。
「ずいしん(随身)」とも呼ぶ。
○(2)[歴]平安時代以降、高貴な人が外出時に勅宣によって賜
わった警護の任にあたる舎人(トネリ)。
弓矢を持ち太刀を帯びた左右近衛府の武官が随従した。
定員は太上天皇には14人、摂関10人、大臣・大将8人、納言
(ナゴン)・参議6人、中将4人、少将2人、衛門・兵衛の督(カミ)
4人、その佐(スケ)2人など。
○(3)随身門に安置されている、神社を守る左右一対の神像。
冠をつけ闕腋袍(ケツテキノホウ)を着て兵仗(ヒョウジョウ)を帯(オ)び、
矢大神(ヤダイジン)・左大神(サダイジン)と呼ばれる。
参照⇒やだいじん(矢大神,矢大臣)
すいじんし
【燧人氏】
◇[中]Suiren Shi
○[人]⇒すいじん(燧人)
ずいじんもん
【随身門】
○神社外郭の門。
門の左右に二神の随身が安置されている。
本殿から見て右側が矢大神(ヤダイジン)、左側が左大神(サダイジ
ン)。
参照⇒ずいじん(随身)(3)
◎仏寺の仁王門(ニオウモン)に模(モ)したものであることから、明治
以降では神社の正格ではないとされている。
すいす
【スイス】
【瑞西】
【瑞士】
【瑞】
◇[フ]Suisse、[独]Schweiz(シュヴァイツ)、[伊]Svizzera(ズ
ヴィッツェラ)、[英]Switzerland(スウィツァランド)、[中]瑞
士(Ruishi)
○ヨーロッパ中部の連邦共和国([英]the Swiss Confederation)。
首都はベルヌ([フ]Berne)、英語・ドイツ語ではベルン(Bern)。
全23州(うち3州がそれぞれ2つの準州に分かれている)。
公用語はドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語。
もと永世中立国。
参照⇒べるぬ(ベルヌ),ろま(ロマ)
〈面積〉
4.1万平方キロメートル。
〈人口〉
1977(昭和52)633万人。
1984(昭和59)644万人。
1988(昭和63)650万人。
◎州:[フ]Canton de(du) *、[独]Kanton *、[伊]Cantone。
郡:[独]Bezirk *。
◎1798. 4.12〜1800.11. 7(寛政10〜寛政12)ヘルベティア共和
国([英]Helvetic Republic)。
1986(昭和61)国連加盟を問う国民投票、75.3%の反対で否決。
2002. 3. 3(平成14)国連加盟の是非を問う国民投票を実施し、
賛成が過半数を上回り、加盟が確定・可決。
2002. 7.24(平成14)国連安全保障理事会、国連総会に対して
スイスの加盟勧告決議を採択。 9.10、190番目の加盟国となる。
2011. 6.(平成23)国民議会(下院)、原発新設禁止と2034年ま
でに国内4ヶ所の原発全廃を承認。
2011. 9.28(平成23)全州議会(上院)、原発新設禁止と原発の
全廃を承認。
◎ローマ時代の古称は「ヘルベティア(Helvetia)」。
◎緊急用の電話番号は、消防が118、救急が144、警察が
117。
★ずいずいずっころばし
【ずいずいずっころばし】
○(1)子供の遊びの一つ。
○(2)[楽](1)の童歌(ワラベウタ)。
ずいずいずっころばし/胡麻味噌(ゴマミソ)ずい、茶壺(チャツボ)
に追われてとっぴんしゃん/抜けたらどんどこしょ……。
◎春歌とする説もある。
すいすちゃーど
【スイスチャード】
◇[英]Swiss chard(スウィスチャード)
○[植](英語で)フダンソウ(不断草)。
⇒ふだんそう(フダンソウ,不断草,恭菜)
すいせい
【水制】
○洪水で流水が直接、堤防や川岸に激突するのを防ぐ工作物。
河川の水勢を緩和し、また流れの方向を整えるため、堤防
や川岸から川の中心部に向けて突出させて設ける。
杭出(クイダ)し・土出(ツチダ)し・沈床(チンショウ)・コンクリート
ブロック床・聖牛(ヒジリウシ,セイギュウ)・蛇籠(ジャカゴ)・テトラポッ
ドなどがある。
「水刎(ミズハネ,ミズバネ)」とも呼ぶ。
参照⇒ひじりうし(聖牛),まきかご(巻籠),どのう(土嚢)(1),
しょうはぶろっく(消波ブロック)
★すいせい
【水星】
○[天]太陽系で最も太陽に近い惑星。
直径約4,900キロメートルで、地球の約3分の1。
「辰星(シンセイ)」とも呼ぶ。
◎英語:マーキュリー(Mercury)。
ドイツ語:メルクーア(Merkur)。
フランス語:メルキュール(mercure)。
スペイン語:メルクーリオ(mercurio)。
中国語:辰星(Chenxing)。
★すいせい
【彗星】
○(1)[天](comet)太陽を細長い楕円・放物線などの軌道でまわ
る天体。
太陽に接近したときに、太陽熱や太陽風でガスや固体微粒子
を噴出して明るく輝くガス状物質コマ(coma)と長い尾(train)
が観測される。
「箒星(ホウキボシ)」,「コメット」とも呼ぶ。
○(2)[歴][交]京都駅〜南宮崎駅間を運行するJR(旧:国鉄)夜
行寝台特急(ブルートレイン)。
参照⇒ぶるーとれいん(ブルートレイン)
◎1968(昭和43)新大阪駅〜宮崎駅間で運行開始。
2000(平成12)京都駅〜南宮崎駅間、毎日上下各1本を運行。
2005. 9.30(平成17)最終列車を運行して廃止。
○(3)[歴][軍]艦上式爆撃機。旧日本海軍の主力機。乗員2名。
◎特攻機にも使用された。
二式艦上偵察機は彗星の偵察機仕様。
★すいせいしょぶつ
【水生植物】
◇[英]hydrophyte
○[植]水中で生育する植物の総称。
「ハイドロファイト」とも呼ぶ。
参照⇒かんせいしょくぶつ(乾生植物),ちゅうせいしょくぶ
つ(中生植物)
◎「水の(hydro-)植物(-phyte)」の意味。
すいせき
【燧石】
◇[英]flint
○⇒ひうちいし(火打石,火打ち石,燧石)
すいせきじゅう
【燧石銃】
◇[英]flintlock
○⇒ふりんとろっく(フリントロック)(1)
ずいせつ
【瑞雪】
◇[中]ruixue
○(1)豊年の予兆となる雪。
○(2)めでたいしるしとされる雪。
★すいせん
【スイセン】
【水仙】
◇[学]Narcissus tazetta var.chinensis
○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)ヒガンバナ科(Amaryl-
lidaceae)スイセン属(Narcissus)の多年草。
暖地の海岸近くに自生する。
全草に有毒アルカロイドのリコリン(lycorine)を含む。
「ハルタマ(春玉)」とも呼ぶ。
◎ギリシア神話:参照⇒なるきっそす(ナルキッソス)
◎福井県の県花:参照⇒えちぜんみさき(越前岬)
すいせん
【垂涎】
○⇒すいぜん(垂涎)
すいぜん
【垂涎】
○(1)(食物を欲しがって)涎(ヨダレ)を垂(タ)らすこと。
○(2)ある物を強く欲しがること。
◎垂涎の的(マト)
◎「すいせん」,「すいえん」とも読む。
すいぜんじ
【水前寺】
◇[日]Suizenji
○熊本県熊本市の地名。
ずいせんじ
【瑞泉寺】
○(1)神奈川県鎌倉市二階堂(ニカイドウ)にある臨済宗円覚寺派の
寺。山号は錦屏山(キンペイサン)。
関東足利氏代々の菩提寺で、足利基氏の墓所がある。
◎1327(嘉暦 2)創建。開基は二階堂道蘊、開山は夢窓疎石(ムソウ
・ソセキ)。
◎裏山は天台山:⇒てんだいさん(天台山)(3)
○(2)富山県南砺市(ナントシ)井波(イナミ)にある浄土真宗大谷派の寺、
井波別院。山号は杉谷山。
◎1390(<北>明徳元)本願寺五世綽如(シャクニョ)が開創。
15世紀末、一向一揆(イッコウイッキ)の根拠地。
◎旧住所は東礪波郡(ヒガシトナミグン)井波町(イナミマチ)。
○(3)京都府京都市中京区木屋町通にある浄土宗西山派の寺。
山号は茲舟山。
悪逆塚で知られる。
◎1611(慶長16)角倉了以(スミノクラ・リョウイ)が豊臣秀次(ヒデツグ)とそ
の一族の菩提(ボダイ)を弔(トムラ)うため創建。開山は立空桂叔。
★すいぜんじこここうえん《すいぜんじこここうゑん》
【水前寺公園】
◇[日]Suizenji-koen
○(1)熊本県熊本市の地名。
○(2)熊本県熊本市水前寺公園にあるここ公園。
◎もと細川忠利の別邸。
★すいぜんじな
【スイゼンジナ】
【水前寺菜】
◇[学]Gynura bicolor
○[植][農]キク目(Asterales)キク科(Asteraceae)サンシチソ
ウ属(Gynura)の多年草・野菜。
インドネシアのモルッカ諸島原産。
草丈(クサタケ)約50センチメートル。葉は狭長楕円形で、多肉質
で軟らかく、表面は濃い緑色、裏面は濃紫色を帯びる。
夏、枝頂に黄赤色の頭花を十数個つける。
葉や若い茎を食用に暖地で栽培。また、花を観賞用に鉢植え
・路地植えする。
「ハルタマ(春玉)」とも、石川県(金沢)では「キンジソウ(金時
草)」、愛知県では「シキブソウ(式部草)」、沖縄県では「ハンダ
マ」とも呼ぶ。
◎16世紀ころに熊本へ伝来し、水前寺で栽培。
◎中国名:紫背菜(zibeicai)/両色三七草(liangsesanqicao)
/紅菜(hongcai)/玉枇杷(yupipa)/金枇杷(jinpipa)/白背三
七(baibeisanqi)/血皮菜(xiepicai)。
すいぜんじのり
【スイゼンジノリ】
【水前寺海苔】
◇[学]Aphanothece sacrum
○[植]藍藻綱(藍藻類)クロオコックス目(Chroococcales)クロ
オコックス科(Chroococcaceae)スイゼンジノリ属(Aphanothece)
の淡水藻。
円形に近い不定形の平たい群体で、寒天質に包まれた塊(カタマ
リ)と成り、肥大すると断裂して別々の群体と成る。
日本固有種で、環境省の絶滅危惧種。
福岡県朝倉市の黄金川(コガネガワ)に自生。
現在は福岡県の2ヶ所で養殖が行われ、厚紙状に漉(ス)いて
食用とする。
「カワタケノリ(川竹海苔)」,「カワノリ(川海苔)」とも呼ぶ。
◎熊本市水前寺の原産。
★すいそ
【水素】
◇[英]hydrogen
○[化]非金属元素の一種。
元素記号は「H」、原子番号は1、原子量は1.008。
質量数1の軽水素は、天然の水素の99.985%を占める。
〈同位体(isotope)〉
質量数2:デューテリウム(deuterium)。
質量数3:トリチウム(tritium)。
すいそいおん
【水素イオン】
◇[英]hydrogen ion
○[化]水素原子が電子一個を失った一価の陽イオン(cation)。
記号は「H+」。
水溶液中では水分子と結合し、オキソニウムイオン(oxonium
ion)(H3O+)として存在して、酸性を示す原因となる。
参照⇒ぺーはー(pH)
すいそいおんしすう
【水素イオン指数】
◇[独]Pondus Hydrogenii
○[化]⇒ぺーはー(pH)
★すいぞう《すいざう》
【膵臓】
【スイ臓】
○[医]胃の背後にある、平たく舌状で細長い灰黄色の臓器。
消化腺の1つで、膵液を分泌して十二指腸に送る。
また内分泌腺として、糖代謝に関与するホルモンを分泌し、
血糖の量を調節する。
◎英語:パンクレアス(pancreas)。
ドイツ語:パンクレアス(Pankreas)。
フランス語:パンクレアス(pancreas)。
イタリア語:パンクレアス(pancreas)。
スペイン語:パンクレアス(pancreas)。
すいぞうえし《すいざうゑし》
【膵臓壊死】
【スイ臓壊死】
◇[英]pancreatic necrosis
○[病]膵液の自己消化作用によって、膵臓が壊死すること。ま
た、その疾患。
主な原因は重症の急性膵炎で、「壊死性膵炎」とも呼び、脂肪
性の食事後などに突然上腹部に激痛が持続し、冷や汗・呼吸困
難などのショック症状を起す。死亡率は高い。
「膵壊死」とも呼ぶ。
★すいぞうがん《すいざうがん》
【膵臓ガン】
【膵臓癌】
【スイ臓ガン】
○[病]
<1>早期発見が困難。
<2>転移しやすい。
<3>再発しやすい。
★すいぞうほるもん《すいざうほるもん》
【膵臓ホルモン】
【スイ臓ホルモン】
◇[英]pancreatic hormone
○[生化]膵臓から分泌されるホルモン。
◎インスリン(insulin):糖を分解。
グルカゴン(glucagon):血糖量を増加。
ソマトスタチン(somatostatin):成長ホルモンの分泌を抑制。
レニン(renin):血圧の調節に関与。
すいそかほうそ《すいそくわはうそ》
【水素化ホウ素】
【水素化硼素】
◇[英]borane
○[化]⇒[1]ぼらん(ボラン)
すいそきゅうぞうごうきん《すいそきふざうがふきん》
【水素吸蔵合金】
◇[英]metal hydride
○[化]⇒めたるはいどらいど(メタル・ハイドライド)
すいぞくかん《すいぞくくわん》
【水族館】
◇[英](単数形)aquarium/(複数形)aquaria
○[海][生]水生生物を水槽(スイソウ)に飼育して展示する博物館。
水生生物の収集・調査・研究も行われる。
「アクアリウム」とも呼ぶ。
参照⇒こおりのすいぞくかん(氷の水族館)
すいそじどうしゃ
【水素自動車】
◇[英]hydrogen car
○[交]液体水素をエンジンで燃やして走行する自動車。
従来のガソリン車と異なり、二酸化炭素を排出しない。
ハイブリッド車や燃料電池車とともに次世代の自動車として
開発中。
参照⇒めたるはいどらいど(メタル・ハイドライド)
◎ダイムラー・クライスラー社製:⇒えふせる(エフセル,F−
Cell)
◎2003.10.(平成15)マツダのスポーツカーRX−8に専用ロー
タリーエンジンを搭載したコンセプトカーを出品。
★すいそばくだん
【水素爆弾】
◇[英]hydrogen bomb/thermonuclear bomb
○[軍][原]
「水爆(H-bomb)」とも呼ぶ。
参照⇒じゅんすいすいばく(純粋水爆),ぷるとにうむぴっと
(プルトニウム・ピット),すいばくのちち(水爆の父)
◎大型水素爆弾:参照⇒びーこじゅうさん(B53)
★すいたい
【錐体】
◇[羅](単数形)conus(コーナス)/(複数形)coni(コーニ)、[英]
cone
○(1)[数]
円錐・角錐。
○(2)[医]延髄の上部前面にある運動神経の束。
○(3)[医]錐状体(スイジョウタイ)の別称。
⇒すいじょうたい(錐状体)
すいだい
【錐台】
○[数]⇒せっとうすいたい(切頭錐体,截頭錐体)
★すいたいがいろ《すいたいぐわいろ》
【錐体外路】
◇[英]extrapyramidaldal tract、[羅]tractus extrapyrami-
dalis
○[医]錐体路以外の神経伝導路の総称。
主に不随意的・無意識的な筋肉の緊張・協同運動などを支配
する。
参照⇒すいたいろ(錐体路)
★すいたいろ
【錐体路】
◇[英]pyramidal tract、[羅]tractus pyramidalis
○[医]運動に関係する神経線維の束(タバ)(tract)・神経伝導路。
筋肉の随意運動を支配する。
参照⇒すいたいがいろ(錐体外路)
すいたし
【吹田市】
◇[日]Suita Shi
○大阪府中北部の市。
千里万博公園(センリバンパクコウエン)に遊園地エキスポランドがあ
る。
〈面積〉
1970(昭和45)37平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)30万1,000人。
◎1940(昭和15)市制。
すいちゅう
【水中】
○水の中。
◎水中花:⇒すいちゅうか(水中花)
すいちゅう
【水注】
○(1)文房具の一つ。硯(スズリ)にさす水を入れておく容器。
「水滴(スイテキ)」,「水注(ツ)ぎ」とも呼ぶ。
参照⇒すずり(硯)
○(2)茶道具の一つ。点前(テマエ)中に用いる水の容器。
「水滴(スイテキ)」,「水差し」とも呼ぶ。
⇔けんすい(建水)
すいちゅう
【水柱】
○⇒みずばしら(水柱)
すいちゅうか《すいちゆうくわ》
【水中花】
○水のはいったガラス容器に入れると、水を吸って花が開いた
ように見える造花(ゾウカ)。
涼味感を楽しむもの。
参照⇒つうそうし(通草紙),はなごおり(花氷)
◎夏の季語。
◎歌謡曲:参照⇒あいのすいちゅうか(愛の水中花)
★すいちゅうよくせん
【水中翼船】
◇[英]hydrofoil
○[海]船体の喫水(キッスイ)線下に翼をつけた船。
すいちょく
【垂直】
◇[英]verticality
○(1)⇒えんちょく(鉛直)
○(2)[数]線と線が直角に交わること。
参照⇒ちょっかく(直角)
○(3)[数]線と面が直角に交わること。
参照⇒ちょっかく(直角)
○(4)[数]面と面が直角に交わること。
参照⇒ちょっかく(直角)
すいちょくとうえいず《すいちよくとうえいづ》
【垂直投影図】
○⇒りつめんず(立面図)(1)
すいちょくりちゃくりくき
【垂直離着陸機】
◇[英]vertical take-off and landing
○[空]⇒ぶいとーる(VTOL)
ずいちんし
【ズイチン市】
【瑞金市】
◇[英]Juichin City、[中]Ruijin Shi
○⇒ずいきんし(瑞金市)
すいーつ
【スイーツ】
◇[英]sweets
○(1)[食]⇒きゃんでぃー(キャンディー)
○(2)[食]デザート(dessert)。
⇒[2]でざーと(デザート)
★すいっち《すゐつち》
【スイッチ】
◇[英]switch
○(1)[機]切り替え装置。
「スウィッチ」とも呼ぶ。
◎中国語:開關(開関)(kaiguan)。
○(2)[電]電流の開閉器。
「スウィッチ」とも呼ぶ。
◎中国語:電閘(dianzha)。
○()[]
「スウィッチ」とも呼ぶ。
すいっちおーてぃーしーやく
【スイッチOTC薬】
◇[英]switching drugs to OTC/switching drugs to over-
the-counter
○[薬]⇒いやくぶがいひん(医薬部外品)
すいっちばっく
【スイッチバック】
◇[英]switchback
○[交]急勾配(キュウコウバイ)を上(ノボ)り下(オ)りするため、ジグザ
グ式に敷設した鉄道路線。
山間部などを大きく迂回(ウカイ)することなく、列車を上り下
りさせることができる。
すいっちょ
【スイッチョ】
○[昆]⇒うまおいむし(ウマオイムシ,馬追虫)
すいっちんぐはぶ
【スイッチングHUB】
◇[英]switching HUB
○[通]複数のパソコン・ワークステーションなどの端末をネッ
トワークに接続する中継装置(HUB)の一種。
端末に不要なデータが送信されないように、必要なポートを
切り換えてデータを中継するHUB。異なる伝送スピードもサ
ポートされている。
大量のデータを扱うネットワーク向き。
参照⇒しぇあーどはぶ(シェアードHUB)
すいてい
【水帝】
◇[中]Shuidi
○黒帝(Heidi)の別称。
⇒こくてい(黒帝)
すいてき
【水滴】
○(1)水の滴(シズク)。水の滴(シタタ)り。
○(2)⇒すいちゅう(水注)
すいでん
【水田】
◇[英]paddy field
○[農]水稲(スイトウ)などを栽培するため、水を引き入れ、水を浅
くたたえた耕地。
「みずた(水田)」,「たんぼ(田んぼ,田圃)」とも、単に「田(タ)」
とも呼ぶ。
◎日本最古の水田跡:参照⇒なばたけいせき(菜畑遺跡)
★すいてんぐう《すゐてんぐう》
【水天宮】
○(1)福岡県(筑後)久留米市にある神社。全国にある水天宮の
総本山。
○(2)東京都中央区日本橋蠣殻町(カキガラチョウ)にある神社。
祭神は安徳天皇・建礼門院・二位尼(ニイノアマ)。本社は(1)の水
天宮。
毎月「5の日」と干支の「戌(イヌ)の日」が縁日。
◎1818(文化15. 3.)から赤羽の久留米藩有馬氏邸に祀(マツ)られ
ていたが、1872(明治 5)現在地に移転。
すいてんぐうまええき《すゐてんぐうまへえき》
【水天宮前駅】
○[交]東京都中央区日本橋蠣殻町(カキガラチョウ)にある、東京地下
鉄(東京メトロ)半蔵門線の駅。
三越前(ミツコシマエ)駅の次で、ターミナル駅(起点)。
すいでんりょうけい《すいでんりやうけい》
【水電量計】
◇[英]eudiometer
○[化]⇒ゆーじおめーたー(ユージオメーター)
すいと
【スイト】
○[昆]⇒うまおいむし(ウマオイムシ,馬追虫)
★すいとう
【水痘】
◇[英]varicella/chickenpox
○[病]ウイルスによる急性発疹性伝染病。
「水疱瘡(ミズボウソウ)」とも呼ぶ。
◎水痘帯状疱疹(ホウシン)ウイルス:VZV(varicella-zoster
virus)。
すいとう《すいたう》
【水稲】
○[農]水田に栽培するイネ(稲)。
⇔おかぼ(陸稲)
◎水稲栽培は8,000〜9,000年前から。
すいとう《すいたう》
【膵島】
○[医]⇒らんげるはんすとう(ランゲルハンス島)
すいどう《すいだう》
【隧道】
◇[英]tunnel
○⇒とんねる(トンネル,隧道)
ずいどう《ずいだう》
【隧道】
◇[英]tunnel
○⇒とんねる(トンネル,隧道)
すいどうきょう《すいだうけう》
【水道橋】
○⇒すいろきょう(水路橋)
すいとうしょう《すいとうしやう》
【水頭症】
○[病]⇒のうすいしゅ(脳水腫)
すいどうばし《すいだうばし》
【水道橋】
◇[日]Suidobashi
○(1)[交]東京都文京区と千代田区との間にある、神田川に架
(カ)かる橋。
古称は「吉祥寺橋(キッショウジバシ)」。
◎江戸時代、神田川の上に水路橋を設けて水道の水を渡したこ
とから。
○(2)文京区と千代田区との水道橋界隈(カイワイ)の地域名。
◎文京区水道(スイドウ)1〜2丁目は神田川のやや上流。
○(3)[交]⇒すいどうばしえき(水道橋駅)
すいどうばしえき《すいだうばしえき》
【水道橋駅】
○[交]東京都千代田区三崎町(ミサキチョウ)にある、JR中央線(総
武線直通)の駅。
御茶ノ水(オチャノミズ)駅と飯田橋(イイダバシ)駅の間。
日中はJR総武線に乗り入れた各駅停車のみが停車し、中央
線快速は停車しない。
★すいーとぴー
【スイートピー】
◇[英]sweet pea、[学]Lathyrus odoratus
○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ハマエンドウ属(レン
リソウ属)(Lathyrus)のツル性(蔓性)一年草。シチリア島原産。
園芸品種が多い。
「ジャコウエンドウ(麝香豌豆)」,「ジャコウレンリソウ(麝香
連理草)」とも呼ぶ。
◎春の季語。
すいとりがみ《すひとりがみ》
【吸取紙】
【吸い取り紙】
◇[英]blotting paper
○インクなどで紙に書いたのち紙面に押し当てて、まだ乾(カワ)
いていない水分を吸い取らせる、吸水性のよい紙。インク消し
の際にも使用する。
「すいとりし(吸取紙)」,「おしがみ(押紙)」とも呼ぶ。
〈自作法〉
チョークなどを溶かした石灰溶液に厚い画用紙を浸し、水洗
いして乾燥させる。
すいとりし《すひとりし》
【吸取紙】
【吸い取り紙】
◇[英]blotting paper
○⇒すいとりがみ(吸取紙,吸い取り紙)
すいーとるーむ
【スイートルーム】
◇[和製英語]suite room、[英]suites/a suite
○ホテルの豪華な続き部屋。
寝室・居間・浴室などが一揃(ヒトソロ)いになったもの。
新婚などが使用することから、日本では「スウィートルーム
(sweet room)」とも誤称する。
すいとん
【水団】
○[食]小麦粉を水でこねて適当の大きさにちぎったものを、野
菜などとともに味噌汁・すまし汁などに入れて煮(ニ)た食べ物。
◎「とん(団)」は唐音。
◎イタリア料理:ニョッキ(gnocchi)。
すいとん
【水遁】
○遁術(トンジュツ)(忍術)の一種。
水を利用して姿を隠したり、その場を遁(ノガ)れるもの。
中空の水草や刀の鞘(サヤ)を使って水中で呼吸したり、水下駄
(ミズゲタ)で水上を歩くなど。
「水遁の術(ジュツ)」とも呼ぶ。
参照⇒とんじゅつ(遁術)
すいとんのじゅつ
【水遁の術】
○⇒すいとん(水遁)
すいにんてんのうりょう《かいにんてんわうりよう》
【垂仁天皇陵】
○[歴]奈良県奈良市尼辻西町(アマガツジニシマチ)にある天皇陵。
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