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百 科 辞 書 《しようま》 編集:獨 澄旻
-------- しようま ----------------------------------------------
しょうまきょう《せうまきやう》
【照魔鏡】
○(1)姿を消している、または変身している悪魔の本当の姿を
映し出すという鏡。
◎悪魔は変身しいてる・いないにかかわらず、通常の鏡やガラ
ス・水面などには映らないとされる。
○(2)(転じて)社会や人間の隠された裏面(本性)をあばき出す
もの。
しょうまるえき《しやうまるえき》
【正丸駅】
○[交]埼玉県飯能市(ハンノウシ)にある、西武秩父線の駅。
西吾野(ニシアガノ)駅と芦ヶ久保(アシガクボ)駅(横瀬町)(駅間6.1
キロ)と間。
◎正丸峠,正丸トンネル
しょうまるとうげ《しやうまるたうげ》
【正丸峠】
◇[日]Shomaru Toge
○[地]埼玉県中西部、飯能市(ハンノウシ)と入間郡(イルマグン)名栗村
(ナグリムラ)を結ぶ、二子山と伊豆ヶ岳(イズガタケ)の峠。
しょうまるとんねる《しやうまるとんねる》
【正丸トンネル】
○[交]埼玉県中西部、西武秩父線の正丸駅(飯能市<ハンノウシ>)と
芦ヶ久保(アシガクボ)駅(横瀬町<ヨコゼマチ>)との間(6.1キロ)にある
トンネル。全長4,811メートル。
しょうまん《せうまん》
【小満】
○[暦]二十四節気の一つ。陰暦四月(4月)中旬。陽暦5月21
日ころ。
参照⇒にじゅうしせっき(二十四節気)
しょうまん
【勝鬘】
◇[梵]Srimala
○[人]中インドにあったコーサラ(Kosala)国王の波斯匿(ハシノク)
(Prasenajit)王の娘。阿踰闍(アユジャ)(Ayodhya)国王の友称(ウショ
ウ)(Yasomitra)王の妃。
『勝鬘経』の語り手として登場する。
「勝鬘夫人(ブニン)(Srimala Devi)」とも呼ぶ。
しょうまんあいぜんえ《しようまんあいぜんゑ》
【勝鬘愛染会】
○大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町(ユウヒガオカチョウ)の四天王寺支院
・愛染堂勝鬘院で行われる、本尊愛染明王(ミョウオウ)の開帳の仏
事。難波(ナニワ)三大祭りの一つ。
6月30日〜7月2日の3日間行われ、浴衣姿の愛染娘を乗せ
た宝恵(ホエ)駕籠が練り歩く。
日本最古の夏祭りといわれ、もと陰暦六月一日に行われて、
役者や遊女の信仰を集めた。
「愛染祭り」,「勝鬘祭」とも呼ぶ。
◎ 593[推古元]に始まるとされる。
しょうまんさい
【勝鬘祭】
○⇒しょうまんあいぜんえ(勝鬘愛染会)
しょうまんぶにん
【勝鬘夫人】
◇[梵]Srimala Devi
○[人]⇒しょうまん(勝鬘)
しょうみ《しやうみ》
【正味】
○(1)外装など余分なものを取り除いた中身(ナカミ)。また、その
重量(目方)。
「ネット(net)」とも呼ぶ。
⇔ふうたい(風袋)
○(2)実際に役に立つ、または意味のある部分。
○(3)掛け値(ネ)なしの値段(ネダン)。また、仕入値段・原価。
「正札(ショウフダ)」とも呼ぶ。
○(4)本物・現物・正物・実体。
じょうみせ《ぢやうみせ》
【定店】
○決まった所で一定の商品を売る店。
じょうみねさん《じやうみねさん》
【城峰山】
◇[日]Jomine San
○[地]群馬県多野郡(タノグン)鬼石町(オニシマチ)と埼玉県児玉郡(コダ
マグン)神泉村(カミイズミムラ)・秩父郡(チチブグン)吉田町(ヨシダマチ)の境
にある山。標高1,038メートル。
北に下久保ダムによる神流湖(カンナコ)がある。
◎平将門伝説がある。
じょうみゃくかくちょうしょう《じやうみゃくくわくちやうしやう》
【静脈拡張症】
◇[英]varicosity/phlebectasia/phlebectasis/venectasia
○[病]⇒じょうみゃくりゅう(静脈瘤)
じょうみゃくちゅうしゃ《じやうみやくちゆうしや》
【静脈注射】
○[医]静脈内に薬液を直接注射すること。点滴(テンテキ)など。
薬液の量が多い場合や速やかな効果を求める場合などに行わ
れる。
略称は「静注(ジョウチュウ)」。
参照⇒ぼーらす(ボーラス)(3),きんにくちゅうしゃ(筋肉注
射),ひかちゅうしゃ(皮下注射),りゅうちばり(留置針),ゆえき
(輸液)
◎旧厚生省通知で看護婦(看護師)による静脈注射は禁止されな
がら臨床現場では日常業務化していた。しかし、正規の業務で
はないので看護師に対して静脈注射の教育は行われておらず、
安全上の問題があった。
2002. 7.24(平成14)厚生労働省の検討会で看護師・准看護師
の業務(診療の補助)として承認。
じょうみゃくとう《じやうみゃくとう》
【静脈洞】
○[医]⇒じょうみゃくどう(静脈洞)
★じょうみゃくどう《じやうみゃくどう》
【静脈洞】
◇[英]venous sinus、[羅]sinus venosus
○[医]静脈(vein)が合流し、大静脈(main vein)に注ぐ部分。
血栓が発生しやすい。
「じょうみゃくとう(静脈洞)」とも、「サイナス(sinus)」とも
呼ぶ。
◎S状静脈洞
じょうみゃくりゅう《じやうみゃくりう》
【静脈瘤】
◇[英](単数形)varix/(複数形)varices
○[病]静脈の局所が拡張しているもの。
血行障害などによる静脈弁の機能不全の一次性静脈瘤と、生
れつき静脈が拡張している二次性静脈瘤とに分けられる。
一次性は静脈弁不全よる鬱血(ウッケツ)が主因で、下腿・食道下
部・直腸肛門部・精索(セイサク)などに好発する。
下腿は長時間立って仕事をする女性に、直腸は便秘常習者に
多い。
「静脈拡張症」とも呼ぶ。
◎下肢静脈瘤
★しょうみょう《しやうみやう》
【声明】
◇[梵]sabdavidya
○(1)[仏]古代インドで、音韻・文法・訓詁(クンコ)を研究する学
問。
バラモン(婆羅門)には必須とされた五明の一つ。
参照⇒ごみょう(五明)
○(2)[仏][楽]仏教の儀式に用いる古典の声楽。仏教音楽。
「梵唄(ボンバイ)」とも呼ぶ。
しょうみょう《しようみやう》
【称名】
○[仏]仏の名号(ミョウゴウ)を称(トナ)えること。
「唱名(ショウミョウ)」とも呼ぶ。
しょうみょう《しやうみやう》
【唱名】
○[仏]仏の名号(ミョウゴウ)を唱(トナ)えること。
「称名(ショウミョウ)」とも呼ぶ。
じょうめ
【乗馬】
○⇒じょうば(乗馬)(2)
しょうめい
【松明】
○⇒たいまつ(松明)
しょうめいだん《せうめいだん》
【照明弾】
◇[英]flare bomb/light bomb
○[軍]空中で破裂し、強烈な光を発する弾丸。
主にマグネシウムを用い、発光持続時間は数秒間から、小さ
なパラシュートで浮遊するものの数分間まで多種がある。
夜間射撃、航空機の着陸誘導、敵情の偵察などに用いる。
しょうめいにち《しやうめいにち》
【正命日】
○[暦]⇒しょうつきめいにち(祥月命日)
じょうめん《ぢやうめん》
【定免】
○[歴][農]江戸時代の徴税法の一つ。
過去三年・五年・一○年または二○年などある一定期間の収
穫高の平均を求め、豊凶にかかわらず一定の年貢高を徴収する
方法。
旱魃(カンバツ)や風水害などの災害の大きい年は、特に破免検
見(ハメンケミ)して税の減免処置(破免)が取られた。
検見は手数や費用がかさむうえ、役人の不正や収賄の弊害が
あったため、江戸中期の享保(キョウホウ)の改革で定免が実施され、
以後全国に普及して一般化した。
「定免法」,「定免取り」とも呼ぶ。
⇔けみ(検見)(2)
参考⇒みとりほう(見取法),かいさくほう(改作法)
◎施行当初は農民負担増大のため農村の荒廃もあったが、のち
生産力の上昇により農民も剰余を残すことが可能となった。
◎「免」は「地租率」の意味。
★しょうめんこんごう《しやうめんこんがう》
【青面金剛】
○
「庚申(コウシン)」とも呼ぶ。
しょうめんず《しやうめんづ》
【正面図】
○⇒りつめんず(立面図)
じょうめんとり《ぢやうめんとり》
【定免取り】
○[歴]⇒じょうめん(定免)
じょうめんほう《ぢやうめんはふ》
【定免法】
○[歴]⇒じょうめん(定免)
じょうもう《じやうもう》
【上毛】
◇[日]Jomo
○上野(コウズケ)国の別称。
◎「上毛野(カミツケノ)」の略。
じょうもうさんざん《じやうもうさんざん》
【上毛三山】
◇[日]Jomo Sanzan
○[地]群馬県内の赤城山(アカギヤマ)・榛名山(ハルナサン)・妙義山(ミョ
ウギサン)の総称。
三山は那須火山列に属している。
「上野(コウズケ)の三山」とも呼ぶ。
じょうもうさんとう《じやうもうさんたう》
【上毛三湯】
○群馬県内の草津(クサツ)・伊香保(イカホ)・四万(シマ)の温泉。
参照⇒いかほ(伊香保),しまおんせん(四万温泉)
じょうもうさんぴ《じやうもうさんぴ》
【上毛三碑】
○[歴]群馬県の南部にある多胡碑・金井沢碑(カナイザワノヒ)・山上
碑(ヤマノウエノヒ)の総称。
「上野三碑(コウズケ・サンピ)」とも呼ぶ。
参照⇒いたび(板碑)
◎<1>多胡碑:高崎市南部(旧:多野郡<タノグン>吉井町<ヨシイマチ>の
北方)にあり、 711(和銅 4)この地方に新しく多胡郡を設置し
た時の記念碑。宮城県の多賀城碑・栃木県の国造碑とともに日
本三古碑に数えられている。
<2>金井沢碑:高崎市(タカサキシ)山名町(ヤマナマチ)にある、 726(神
亀 3)群馬郡高田里の三家が祖先の菩提を供養するために建立
した碑。
<3>山上碑:高崎市山名町にある、 681[天武 9]建立された
古墳の墓誌。三碑の中で最古。
しょうもうしょう《せうもうしやう》
【消耗症】
◇[学]marasmus
○[病]極度な栄養不足状態に起因する栄養障害。
ダイエットなどによる食事制限、栄養素の吸収不良や過剰消
費などの代謝阻害(ソガイ)により、体に備蓄されていた脂肪やタ
ンパク質などが枯渇(コカツ)するもの。
主に子供が発症し、顕著な体重減少や重度の発育障害などを
来(キタ)す。
「マラスムス」とも呼ぶ。
参照⇒ていたんぱくえいようしっちょうしょう(低タンパク
栄養失調症,低蛋白栄養失調症)
★じょうもうでんてつ《じやうもうでんてつ》
【上毛電鉄】
○[交]
〈停車駅〉
高崎駅・南高崎駅・根小屋(ネゴヤ)駅・山名駅・西山名駅・馬
庭(マニワ)駅・吉井駅・西吉井駅・上州新屋(ジョウシュウニイヤ)駅・上
州福島駅・東富岡駅・上州富岡駅・西富岡駅・上州七日市(ナノカ
イチ)駅・上州一ノ宮駅・神農原(カノハラ)駅・南蛇井(ナンジャイ)駅・
千平(センダイラ)駅・下仁田(シモニタ)駅。
しょうもじ《しやうもじ》
【声聞師】
○⇒しょうもんじ(唱門師,声聞師,唱文師)(2)
しょうもん《しやうもん》
【将門】
○(1)大将の家柄・家筋。将軍の家柄。
○(2)[人]平将門(マサカド)の別称。
⇒『人名辞典』たいらのまさかど(平 将門)
◎将門塚,将門記
しょうもん《しやうもん》
【掌紋】
◇[英]palm print
○てのひら(掌)全体に見られる、指紋に似た細い隆起線による
紋様。
万人不同・終生不変とされ、犯罪捜査に利用される。
検察庁のシステムでは、手相に使用する太い線状で三つに分
け、小指側の側面を含めて四つの部位で照合する。
参照⇒しもん(指紋)
◎2002(平成14)警察庁、掌紋自動識別システム(NEC製)の運
用開始。
2011.10.(平成23)掌紋自動識別システムのプログラムミスが
発覚。
2011.11.(平成23)掌紋データベースへの誤登録が発覚。
しょうもん《せうもん》
【照門】
◇[英]back bead/rear notch
○銃の照準器の一つ。銃口近くの照星と合せて照準を定めるも
の。
拳銃ではフレームまたはスライド(遊底)の後方上部に直接着
けられ、小銃などでは銃身手前の照尺(ショウシャク)の一部と成って
いる。
参照⇒しょうしゃく(照尺),しょうせい(照星)
じょうもん《じやうもん》
【定紋】
◇[日]jomon、[英]family crest
○それぞれの家の印(シルシ)として用いる紋・紋所。
正式なものを「表紋(オモテモン)」、略式なものを「裏紋(ウラモン)」,
「かえもん(代紋,替紋,代え紋,替え紋)」と呼ぶ。
「家紋(カモン)」とも呼ぶ。
◎描き方:参照⇒おもてもん(表紋)(2),かげもん(陰紋)
しょうもんじ《しやうもんじ》
【唱門師】
【声聞師】
【唱文師】
○(1)[歴][暦]中務省(ナカツカサショウ)の陰陽寮(オンヨウリョウ)に属した下
級陰陽師(オンヨウジ)で、元日の朝の寅(トラ)の刻に、禁中の日華門
外で毘沙門経(ビシャモンキョウ)の文句を訓読で唱えて祝いをした者。
○(2)中世以降、民家の門に立って、金鼓(コンク)を打ち経文を唱
えて福を祈り、物乞いをして歩いた俗法師。
寺院に属した散所民で、室町時代には興福寺に座を結成し、
その権威で河原者(カワラモノ)などの他の雑芸者(ゾウゲイシャ)を支配
した。
経読み・祈祷(キトウ)・占(ウラ)いのほか、早歌(ソウカ)・久世舞(ク
セマイ)(曲舞)・千秋万歳(センズマンザイ)などの雑芸も行った。
江戸時代に単なる乞食(コジキ)となった。
「しょうもじ(声聞師)」,「ともじ(唱門師)」,「鉦叩(カネタタキ)」と
も呼ぶ。
◎「かどづけ(門付,門付け」の元祖。
参照⇒かどづけ(門付,門付け)
★じょうもんしきどき
【縄文式土器】
○[歴]
「縄文土器」とも呼ぶ。
参照⇒ゆうすしきどき(夜臼式土器)
◎山内清男(ヤマノウチ・スガオ)が土器の形式を細分化し編年を完成。
また、土器の縄文のつけ方も解明。
じょうもんじだいじん
【縄文時代人】
○[歴]⇒じょうもんじん(縄文人)
★じょうもんじん
【縄文人】
◇[日]Jomon Jin
○[歴]
「縄文時代人」とも呼ぶ。
◎縄文人は歯並びが正しく、鉗子状(カンシジョウ)咬合(コウゴウ)で反
(ソ)っ歯はいなかった。
しょうもんづか《しやうもんづか》
【将門塚】
○東京都千代田区大手町1−2にある、平将門(タイラノマサカド)の
首塚。
初め胸体を埋め、のちに京都で晒されていた首も葬られたと
いう。
将門の霊を慰めるために神田明神が建てられたが、神社のみ
外神田(ソトカンダ)(現在地)に移転して塚は残された。
◎この場所に、大蔵省が庁舎を建てようとしたら火事や災害が
あり、大臣が急死し病人が続出したという。また太平洋戦争後
に進駐軍が駐車場にしようとしたらブルドーザの作業員が事故
死したという。
じょうもんどき
【縄文土器】
○[歴]⇒じょうもんしきどき(縄文式土器)
しょうもんのしか《しやうもんのしくわ》
【声聞の四果】
○[仏]小乗の悟りの四段階。修行者が初心からだんだんに境地
が上がっていく順序。
須陀(「三水」+「亘」:補助3926)(シュダオン)果・斯陀含(シダゴン)果
・阿那含(アナゴン)果・阿羅漢(アラカン)果の総称。
単に「四果」とも呼ぶ。
◎<1>須陀オン果:仏道の流れに入って心がその流れに乗った
程度の信仰状態。
入流(ジュリョウ)果・預流(ヨル)果とも訳す。
<2>斯陀含果:迷いはあらましなくなったが、うっかりする
とまたもとに戻る可能性のある程度の状態。
一来(イチライ)果とも訳す。
<3>阿那含果:もはや凡夫(ボンプ)の境界(キョウガイ)へ後戻りは
しないことだけは確かになった境地。
不来(フライ)果・不還(フゲン)果とも訳す。
<4>阿羅漢果:あらゆる迷いをすっかり除き去り、解脱(ゲタツ)
を得(エ)、世間の人の尊敬を受けるに値する境地にいたった人。
殺賊(セツゾク)果(心中の賊をすっかり滅したという意味)とも
訳す。
★しょうや《しやうや》
【庄屋】
【荘屋】
○[歴]
関西では「庄屋」,「肝煎り(キモイリ)」、関東では「名主(ナヌシ)」と呼
ぶことが多い。
参照⇒おとなびゃくしょう(乙名百姓,長百姓),おおよこめ
(大横目)(3)
しょうやく《せうやく》
【硝薬】
○(1)[化]黒色火薬の別称。
⇒こくしょくかやく(黒色火薬)
◎硝石(ショウセキ)が用いられていることから。
○(2)[化](転じて)火薬の別称。
★じょうやくかいせい《でうやくかいせい》
【条約改正】
○[歴]1886. 5. 1(明治19)井上外相、各国公使と第一回条約改
正会議を外務省で開く。1899. 7.17(明治32)改正条約が実施さ
れ、外国人の内地雑居が許可され、法権・税権を回復する。
参照⇒のるまんとんごうじけん(ノルマントン号事件)
◎旧通商条約は不平等条約で、外国人の領事裁判権や課税上の
特権が認められていた。しかし外国側の強い要求にかかわらず
内地解放が認めれず国内通行は開港場の十里四方以内に限られ
ていた。そこで、対抗策として外国人の国内自由旅行や直接取
引の通商・外国人が雇いいれた日本人を通じての取引を禁じた。
そのため国内の貿易商社に多額の前渡し金を渡すなどで商業行
為を行っている状況だった。
◎日本がはじめて締結した対等条約は日清修好条規であったが、
批准されなかった。
参照⇒にっしんしゅうこうじょうき(日清修好条規)
しょうやけん《しやうやけん》
【庄屋拳】
○⇒きつねけん(狐拳)
しょうやこぶ《せうやこぶ》
【小ヤコブ】
◇[英]James the Less/James the Younger
○[人]⇒やこぶ(ヤコブ)(4)
しょうゆ《しやうゆ》
【醤油】
【正油】
◇[英]soy sauce
○[食]調味料の一種。
コムギ(小麦)とダイズ(大豆)とで作った醤油麹(コウジ)に、食
塩と水を加えて発酵(ハッコウ)・熟成(ジュクセイ)させて搾(シボ)った
黒褐色の液体。
色から「むらさき(紫)」とも、料理の下地に使用することから
「したじ(下地)」とも呼ぶ。
参照⇒ぎょしょう(魚醤)
◎第二次世界大戦後にはアミノ酸に塩を混ぜて作った合成醤油
も製造された。
しょうゆめし《しやうゆめし》
【醤油飯】
【正油飯】
○[食]⇒ちゃめし(茶飯)(2)
しょうよう《しようやう》
【称揚】
◇[英]praise
○ほめたたえること。
「賞揚(ショウヨウ)」とも呼ぶ。
しょうよう《しやうやう》
【賞揚】
○⇒しょうよう(称揚)
じょうよう《じやうやう》
【常陽】
○[原]日本初の高速増殖実験炉。
旧動力炉核燃料開発事業団(略称、動燃)がプルトニウムを利
用した技術の実用化に向けに、茨城県東茨城郡(ヒガシイバラキグン)
大洗町(オオアライマチ)成田町(ナリタチョウ)、現在の核燃料サイクル開発
機構(略称、核燃機構)大洗工学センターに建設。
さらに実用化を進めた高速増殖原型炉「もんじゅ」を福井県敦
賀市に建設している。
参考⇒こうそくぞうしょくろ(高速増殖炉),もんじゅ(もん
じゅ),ぷるさーまる(プルサーマル),ふげん(ふげん)
◎MK−3:熱出力14万キロワット。
◎1977. 4.24(昭和52)臨界に達する。
1999. 9.30(平成11)JCO東海事業所で常陽の燃料に加工中
に臨界反応による放射線漏れ事故を起こす。
2001.10.31(平成13)放射性物質の管理区域内にあるメンテナ
ンス建屋1階(地上1階・地下2階、鉄骨造り)から出火。
2003. 4.15(平成15)核燃料サイクル開発機構、フランスから
海上輸送した「もんじゅ」用のプルトニウムの一部を常陽に転用
することを決定。
2003. 7. 2(平成15)改造された新型炉心(MK−3)が初臨界。
じょうようおんす《じやうようおんす》
【常用オンス】
◇[英]avoirdupois ounce
○⇒おんす(オンス)(1)
じょうようく《じやうやうく》
【襄陽区】
◇[中]Xiangyang Qu
○中国中央部、湖北省(Hubei Sheng)(コホクショウ)中北西部の襄樊
市(Xiangfan Shi)(ジョウハンシ)の区。
じょうようこ《じやうようこ》
【上用粉】
○[食](関西で)上新粉。
⇒じょうしんこ(上しん粉,上新粉)
じょうようこくさいくうこう《じやうやうこくさいくうかう》
【襄陽国際空港】
○[空]韓国北東端、江原道(Kangwon-do)(コウゲンドウ)にある国際
空港。
じょうようし《じやうやうし》
【城陽市】
◇[日]Joyo Shi
○京都府南東部の市。北部を宇治市、南西部を京田辺市に接す
る。
じょうようしゃ
【乗用車】
◇[英]passenger car
○[交]人が乗るために使われる自動車。
◎普通乗用車:排気量2リットル超。
小型乗用車:排気量2リットル以下。
参照⇒けいじどうしゃ(軽自動車)
じょうようしんぶん《じやうやうしんぶん》
【常陽新聞】
○[通]茨城県南部を中心に刊行されている地方日刊紙。
常陽新聞社(本社土浦市)が発行。
◎1948.11. 1(昭和23)「豆日刊土浦」として創刊。
1950. 5. 8(昭和25)株式会社に移行し、6月1日「常陽新聞」
と改題。
1972.10.17(昭和47)日本新聞協会に加盟。
1985(昭和60)つくば科学万博の関連事業の星丸ランド運営な
どの失敗で倒産。
2003. 2.28(平成15)債務超過で会社整理。
2003. 3. 1(平成15)新会社で再々出発。
しょうようたいすう《じやうようたいすう》
【常用対数】
◇[英]common logarithm
○[数]10を底(テイ)(base)とする対数。
参照⇒たいすう(対数)
★じょうようめいじきねんかん《じやうやうめいぢきねんくわん》
【常陽明治記念館】
○茨城県東茨城郡(ヒガシイバラキグン)大洗町(オオアライマチ)にあり、明
治天皇の胸像、明治・大正天皇の下賜品、明治維新の志士たち
の遺品などを展示する。
明治天皇の側近田中光顕が提唱して創建。
じょうよまんじゅう《じやうよまんぢゆう》
【上用饅頭】
【上用万頭】
○[食]⇒しょよまんじゅう(薯蕷饅頭,薯蕷万頭)
じょうよまんじゅう《じようよまんぢゆう》
【薯蕷饅頭】
【薯蕷万頭】
○[食]⇒しょよまんじゅう(薯蕷饅頭,薯蕷万頭)
しょうよん《せうよん》
【小四】
【小4】
○(1)[教]小学四年の略称。
○(2)[教]小学四年生の略称。
しょうらい
【松籟】
○松を吹く風の音。また、その風。
「松韻(ショウイン)」,「松風(マツカゼ)」とも呼ぶ。
◎「籟」は「笛」の意味。
じようらく《ぢやうらく》
【持瓔珞】
○[仏]十羅刹女の一神。
⇒じゅうらせつにょ(十羅刹女)
じょうらく《じやうらく》
【上洛】
○(1)[国]京都に行くこと、向かうこと。
参照⇒にゅうらく(入洛)
○(2)[漢]地方から都へ行くこと。上京。
◎「洛」は中国の昔の都洛陽(Luoyang)(ラクヨウ)のこと。
★じょうらくじ《じやうらくじ》
【常楽寺】
○(1)埼玉県飯能市(ハンノウシ)の北部にある高山(タカヤマ)不動尊。
本尊は軍荼利明王(グンダリ・ミョウオウ)で、国の重要文化財。
樹齢八百年、樹高40メートルの「子育て銀杏(イチョウ)」は県の天
然記念物。
◎関東三大不動尊の一つ。
○(2)神奈川県鎌倉市大船にある臨済宗建長寺派の寺。
〈梵鐘〉
1248(宝治 2)建造。高さ131.2センチメートル。国の重要文
化財。
建長寺・円覚寺の鐘とともに鎌倉の三大名鐘の一つ。
○(3)滋賀県甲賀郡(コウガグン)石部町(イシベチョウ)西寺(ニシデラ)にあ
る天台宗の寺院。山号は阿星山。
本尊は千手観音(センジュ・カンノン)。
しょうらくじいせき《しやうらくじゐせき》
【正楽寺遺跡】
○[歴]滋賀県神崎郡(カンザキグン)能登川町(ノトガワチョウ)にある縄文
後期の遺跡。
じょうらくだい《じやうらくだい》
【常楽台】
○京都府京都市下京区にある浄土真宗本願寺派の寺院。
親鸞聖人影像(肖像画)がある。
じょうらん《ぜうらん》
【擾乱】
【擾亂】
◇「擾(ミダ)る」と読む。
○乱れ騒ぐこと。乱す、騒がす。
じょうらんき
【ジョウ藍旗】
◇[中]Xianglan Qi
○[歴]中国の清朝の軍事・行政・社会組織「八旗(baqi)(ハッキ)」
の一つ。
参照⇒はっき(八旗)
◎「ジョウ」は「(「金」偏+「襄」:補助6990)」と書く。
しょうり《せうり》
【沼狸】
◇[西]nutria
○[哺]⇒[1]ぬーとりあ(ヌートリア)
じょうり《じやうり》
【草履】
○[服]⇒ぞうり(草履)
★じょうりせい《でうりせい》
【条里制】
○[歴]中国の制度にならって8〜9世紀の律令時代に施行され
た土地の区分方式。
★しょうりのひまで
【勝利の日まで】
○(1)[映]東宝映画。
◎1945. 1.(昭和20)封切り。
○(2)[楽]サトウ・ハチロー作詞、古賀政男作曲の映画主題歌。
しょうりゅう
【昇竜】
【昇龍】
○(1)⇒のぼりりゅう(昇り竜,登り竜)
○(2)[歴]⇒たんろんじょう(タンロン城,昇龍城)
★しょうりゅう
【翔竜】
◇[中]xianglong
○[軍]中国海軍の無人偵察機。
しょうりゅうきゅう《せうりうきう》
【小琉球】
◇[中]Xiao Liuqiu
○⇒りゅうきゅうきょう(琉球郷)
しょうりょううま《しやうりやううま》
【精霊馬】
○[暦]お盆(盂蘭盆<ウラボンエ>)のお供え(供物<クモツ>)の一つ。
キュウリの胴体に、麻幹(オガラ)・爪楊枝・マッチなどの足を
四本差した馬と、ナスに差した牛。
謂(イワ)れはさまざまで、ご先祖の霊が馬に乗って速く来て、
牛に乗ってゆっくりと帰っていただくとも、馬は霊の乗り物で、
牛は(供物の)荷物を運ぶためとも。
参照⇒うらぼんえ(盂蘭盆会)
★しょうりょうえ《しやうりやうゑ》
【精霊会】
○(1)[仏]聖徳太子の聖霊を祀(マツ)る法会。
太子の命日は陰暦二月二十二日であるが、現在は奈良の法隆
寺では3月22〜24日に法会と舞楽が行われ、大阪市の四天王寺
では4月22日に境内の石舞台で舞楽が奉納される。
「太子会」,「上宮(ジョウグウ)太子会」とも呼ぶ。
○(2)[仏]⇒うらぼんえ(盂蘭盆会)
しょうりょうけいこつ《せうりょうけいこつ》
【小菱形骨】
【小稜形骨】
◇[英]trapezoid
○[医]⇒りょうけいこつ(菱形骨,稜形骨)
しょうりょうだな《しやうりやうだな》
【精霊棚】
○[暦]⇒ぼんだな(盆棚)
★[1]しょうりょうながし《しやうりやうながし》
【精霊流し】
○[仏]盂蘭盆会(ウラボンエ)(お盆)で行われる最後の行事。
十三日に家々に迎えていた精霊を、十五日の夕方または十六
日の朝早く、供物や飾りとともに川や海へ送り流すもの。
地方により水辺に捨ててくるだけのものから、飾り立てた精
霊舟(ショウリョウブネ)を作って供物や灯籠(トウロウ)などを流すものや、
有名になって観光行事化したものまである。
参照⇒うらぼんえ(盂蘭盆会),きょうぎながし(経木流し)
◎秋の季語。
[2]しょうりょうながし《しやうりやうながし》
【精霊流し】
○[楽]さだまさし作詞・作曲の歌謡曲。
歌はグレープ。
◎1974. 4.25(昭和49)シングル・レコード発売。
しょうりょうばな《しやうりやうばな》
【ショウリョウバナ】
【精霊花】
○[植]⇒みそはぎ(ミソハギ,禊萩,千屈菜)
しょうりんけん《せうりんけん》
【少林拳】
○[運]⇒しょうりんじけんぽう(少林寺拳法)
しょうりんざんだるまじ《せうりんさんだるまじ》
【少林山達磨寺】
○⇒だるまじ(達磨寺)
しょうりんじ《せうりんじ》
【少林寺】
◇[中]Shaolin Si
○(1)中国北部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)登封市(Deng-
feng Shi)(トウホウシ)嵩山(Song Shan)(スウザン)の西、少室山(Shao-
shishan)の北麓にある寺。
AD. 496<太和20>創建。達磨大師(Damo Dashi)の面壁(メンペキ)
九年の行や、弟子の慧可(Huike)(エカ)の断臂(ダンピ)の話が伝わ
る。
唐代に武術が盛んとなった。
参照⇒だるまだいし(達磨大師)
○(2)[運]少林寺拳法の略称。
⇒しょうりんじけんぽう(少林寺拳法)
しょうりんじ《しやうりんじ》
【聖林寺】
○奈良県桜井市にある真言宗系の単立寺院。山号は霊園山。
しょうりんじけんぽう《せうりんじけんぱふ》
【少林寺拳法】
○[運]中国武術の一つ。
禅門の行(ギョウ)として中国の嵩山(Song Shan)(スウザン)少林寺
(Shaolin Si)に伝えられる。
岡山県出身の宗道臣によって1946(昭和21)日本に伝えられ、
香川県の金剛禅総本山少林寺で日本正統少林寺拳法に継承され
ている。
「少林拳」とも、単に「少林寺」とも呼ぶ。
参照⇒かんふー(カンフー,功夫)
★しょうるいあわれみのれい《しやうるいあはれみのれい》
【生類憐みの令】
○[歴]江戸中期、第5代将軍徳川綱吉が出した極端な動物愛護
の令。
1685(貞享 2. 7.)・1687(貞享 4. 1.)以来数度にわたり発令。
1695(元禄 8. 5.)四谷・大久保・中野に犬小屋を建てて野犬
を養う。
綱吉の死後直ちに1709(宝永 6. 1.)廃止された。
◎新義真言宗の僧隆光(リュウコウ)の進言によるといわれている。
江戸市民に金魚の数を報告させ、死亡届けさえ提出させたと
いう。
じょうるりざか《じやうるりざか》
【浄瑠璃坂】
◇[日]Joruri Zaka
○[交]東京都新宿区市谷砂土原町(イチガヤサドハラチョウ)と市谷田町
(イチガヤタマチ)の各1丁目と2丁目の間にある坂。
◎1672(寛文12. 2. 2)元宇都宮藩士奥平源八(ゲンパチ)が父の仇
(カタキ)奥平隼人を討つ仇討(アダウ)ちが行われた(浄瑠璃坂の仇討
ち)。
★じょうるりじ《じやうるりじ》
【浄瑠璃寺】
○京都府木津川市(キヅガワシ)加茂町西小(カモチョウニシオ)札場(フタバ)
にある真言律宗の寺。山号は小田原山法雲院。
「くたいじ(九体寺)」,「くほんじ(九品寺)」とも呼ぶ。
◎天平年間( 729〜 749)聖武天皇の勅願により行基が開創となっ
て建立。
藤原道長( 966〜1027)、阿弥陀像の手から五色の糸を自分の
手へ掛け渡して往生(オウジョウ)。
1013(長和 2)東小田原寺(随願寺)が創立。
1047(永承 2)当麻寺(タイマデラ)の義明(ギミョウ)上人が中興して
西小田原寺を創立。
1107(嘉承 2)東小田原寺と西小田原寺が合併して発足。
1108(天仁元)新本堂が建立。
室町時代以降、たびたび被災して荒廃と復興が繰り返される。
1874(明治 7)西大寺の末寺となり、真言律宗に改宗。
参照⇒ごしきのいと(五色の糸)(2)
◎旧住所は相楽郡(ソウラグン)加茂町(カモチョウ)西小(ニシオ)。
しょうれい《しやうれい》
【省令】
○[法]各省大臣が自ら主管する行政事務について、法律に基づ
き発する命令。執行命令と委任命令があり、政令より下位、規
制より上位にある。
法律とは異なり大臣の権限で改正できるが、法律の特別の委
任がなければ罰則・義務・権利制限などの規定は設けられない。
通常、改正には審議会の意見聴取などが行われる。
◎総理府令も法律上は省令と同じ。
しょうれつてい《せうれつてい》
【昭烈帝】
◇[中]Zhaolie Di
○[人]⇒りゅうび(劉備)
しょうれん《しやうれん》
【青蓮】
◇[梵]utpala
○(1)[植]⇒しょうれんげ(青蓮華)
○(2)[俗]蕾(ツボミ)のハス(蓮)。
開花したハスに対して用いられる。
しょうれんいん《しやうれんゐん》
【青蓮院】
○京都府京都市東山区粟田口三条坊町(アワダグチサンジョウボウチョウ)
にある天台宗の寺。
本尊は熾盛光如来(シジョウコウニョライ)。
寺宝の不動明王画像(青不動)は三不動の一つ。
「粟田御所」,「粟田口御所」,「粟田宮」,「東山御所」とも呼ぶ。
参照⇒あおふどう(青不動),やせどうじ(八瀬童子)
◎三千院(サンゼンイン)・妙法院(ミョウホウイン)とともに延暦寺三門跡(サ
ンモンゼキ)の一つ。
◎1144(天養元)天台座主(ザス)行玄(ギョウゲン)(関白藤原師実<モロ
ザネ>の子)が比叡山延暦寺東塔南谷に開創した青蓮坊に始まる。
1150(久安 6)行玄が鳥羽法皇の帰依をうけて三条白川にあっ
た自坊を寺とし、青蓮院と称する。
1152(仁平 2)鳥羽天皇の第七皇子覚快法親王(カクカイ・シンノウ)が
入寺し、第二世を継いで門跡寺院となり、以後皇族や摂関家の
子弟が相次いで入寺。
第三世慈円(ジエン)(1155〜1225)、熾盛光堂を建立。
1237(嘉禎 3)現在地に移転。
第十七世は伏見天皇の皇子尊円法親王(エンソン・ホウシンノウ)(1298〜
1356)で、青蓮院流書道の祖。
1788(天明 8)光格天皇のとき、大火で皇居が消失して仮皇居
となってから粟田御所などと呼ばれる。
1895(明治28)客殿・白書院・小御所・対面所などを再建。
2004(平成16)秘仏の熾盛光如来を一般公開。
2006.10. 1(平成18)熾盛光如来のお前立ち像の開眼法要。
★しょうれんいんりゅう《しやうれんゐんりう》
【青蓮院流】
○和様書道の本流。
南北朝時代、京都粟田口(アワダグチ)の青蓮院第十七世皇子尊
円法親王(ソンエン・ホウシンノウ)(1298〜1356)(伏見天皇の皇子)が創始。
「尊円流」,「粟田流」とも呼ぶ。
参照⇒せそんじりゅう(世尊寺流)
しょうれんぎょう《せうれんげう》
【小連翹】
○[植]オトギリソウ(弟切草)の漢名・生薬名。
⇒おとぎりそう(オトギリソウ,弟切草)
しょうれんげ《しやうれんげ》
【青蓮華】
◇[梵]utpala(ウッパラ)、[パーリー語]uppala
○[植]スイレン目(Nymphaeales)スイレン科(Nymphaeaceae)ハ
ス属(Nelumbo)の多年生水草。
葉が長く広く、鮮やかな青白色をしているもの。
仏陀の眼に喩(タト)えられる。また文殊菩薩の左手の持物(ジモ
ツ)。
単に「青蓮」とも呼ぶ。
参照⇒れんげ(レンゲ,蓮華)
◎インドでは花弁や葉などの形状を比喩的に眼を現すことに用
いるが、特に青睡蓮(nilotpala)を美しい眼に喩えられる。
仏教では仏陀の眼は紺青色(nila)とされ、三十二相の一つ
「眼色如紺青相」となっている。
◎漢訳仏典では「優鉢華(ウハツケ)」,「優鉢羅華」などと音写される。
中国で「青蓮宇(qinglianyu)(セイレンウ)」は仏教寺院の別称。
じょうろ
【如雨露】
【如露】
○植木などに水を注(ソソ)ぎかけたり、道に水を散布(サンプ)した
りする道具。
ブリキ・銅板・プラスチックなどで作り、桶(オケ)状の水入れ
の容器に、柄状の長い管を付け、その先端には多くの小穴をあ
けた頭を付ける。持ち手は桶の横または上部に付く。
容器に水を入れ、全体を管側に傾けて、小穴から水を出し、
一面に水をかける。
「じょろ(如露)」,「ジョーロ」とも呼ぶ。
◎語源は一説にポルトガル語の"jorro(流れ出る)"という。
しょうろう《せうらう》
【少牢】
◇[中]shaolao
○[古]古代中国で、諸侯が社稷(シャショク)をまつる際の二種の供
物(クモツ)。ヒツジ(羊)・ブタ(豕)のいけにえ(生贄)。
参照⇒たいろう(大牢,太牢)(1)
◎「牢」は「家畜小屋」のこと。
しょうろう
【鐘楼】
○[建]寺院の境内(ケイダイ)にある、梵鐘(ボンショウ)を吊るしてお
く建物。
「しゅろう(鐘楼)」,「かねつきどう(鐘撞き堂,鐘撞堂)」とも呼
ぶ。
参照⇒しょうとう(鐘塔)
◎日本では、方一間で屋根は一重の四方吹放しが多い。
じょうろう《じやうらふ》
【上臈】
○(1)[歴]江戸幕府大奥の職名。御殿女中の高位者。公家の堂
上家がこれに当った。
○(2)上臈女房の略。または単に身分の高い婦人。
⇒じょうろうにょうぼう(上臈女房)
○(3)上流階級の人。身分の高い人。公家(クゲ)。
○(4)[仏]年功・修業を積んだ高僧。
⇔げろう(下臈)(1)
◎「臈」とは、一夏九十日の修業を積んだ年数のこと。もとは積
んだ年数の多い僧を指した。
参照⇒あんご(安居)
じょうろうにょうぼう《じやうらふにようばう》
【上臈女房】
○[歴]身分の高い女房(女官)。
御匣殿(ミクシゲドノ)・尚侍(ナイシノカミ)・二位や三位の典侍(ナイシノス
ケ)・禁色(キンジキ)を許された大臣の娘や孫など。
「上臈(ジョウロウ)」ともいう。
⇔下臈(ゲロウ)
しょうろうびょうし《しやうらうびやうし》
【生老病死】
○[仏]⇒しく(四苦)
しょうろく《せうろく》
【小六】
【小6】
○(1)[教]小学六年の略称。
○(2)[教]小学六年生の略称。
[1]じょうろく《ぢやうろく》
【丈六】
○(1)一丈六尺(1丈6尺)の略称。
約4.85メートル。
◎釈迦(シャカ)の身長(仏身)は常人の倍で、一丈六尺あったとさ
れる。
ただし、中国の周時代の尺度で、実際にはその約4分の3で、
常人は1.82メートル、釈迦は3.64メートルほどになる。
○(2)[仏]仏身の等身大。
釈迦(シャカ)の身長(仏身)は常人の倍量で、一丈六尺あったと
される。
ただし、中国の周時代の尺度で、実際にはその約4分の3で、
常人は1.82メートル、釈迦は3.64メートルほどになる。
また、実際の仏身は無際限ので、衆生(シュジョウ)を済度(サイド)
するために出現する仮の応身(オウジン)の大きさとする。
参照⇒おうじん(応身)
○(3)[仏](転じて)仏像の標準の高さ。
また、仏像の高さの単位で、2倍・5倍・10倍、または1/
2・1/4・1/10などに造られる。
ただし、多くは結跏趺坐(ケッカフザ)の姿に造るので座高が八〜
九尺となり、この場合は「半丈六」と呼ぶ。
参照⇒けっかふざ(結跏趺坐)
○(4)(転じて)あぐら(胡床)の別称。
⇒あぐら(胡座,胡坐)
◎多くの仏像が結跏趺坐をしていることから。
[2]じょうろく《ちやうろく》
【丈六】
◇[日]Joroku
○[地]⇒じょうろくがわ(丈六川)
じょうろく《ぢやうろく》
【定六】
○[歴]⇒さんどびきゃく(三度飛脚)
じょうろくがわ《ぢやうろくがは》
【丈六川】
◇[日]Joroku Gawa
○[地]名張川の支流滝川(タキガワ)の別称。
⇒たきがわ(滝川)(2)
★しょうろくじん《せうろくじん》
【小六壬】
◇[中]xiaoliuren
○[暦]六壬の一つ。占いに使用される。
陽年は、小吉・空亡・大安・留連・速喜・赤口の順。
陰年は、留連・速喜・赤口・小吉・空亡・大安の順。
中国から伝わり、六曜の元となった。
六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順。
参照⇒ろくよう(六曜),さんしき(三式)
◎三国志の時代の名将、諸葛孔明(Zhuge Kongming)が作ったと
いう説もある。
しょうろしあ《せうろしあ》
【小ロシア】
◇[英]Little Russia
○[古]ウクライナ地方の別称。
⇒うくらいな(ウクライナ)
しょうろんぽう《せうろうぱう》
【小籠包】
◇[中]xiaolongbao
○[料]中国料理で、飲茶(yincha)(ヤムチャ)の点心(dianxin)(テンシン)
の一つ。
小さな肉饅(ニクマン)で、蒸籠(セイロ)に数個入って供される。
参照⇒てんしん(点心)(3)
しょうわ《せうわ》
【昭和】
◇[日]Showa
○(1)[暦]昭和天皇の代の年号。
1926.12.26(大正15,昭和元)〜1989. 1. 7(昭和64,平成元)。
参照⇒しょうわのひ(昭和の日)
◎1926.12.25(大正15)葉山の御用邸で大正天皇が崩御。翌日、
昭和と改元し即日公布。
◎『書経』堯典(ギョウテン)の「百姓(ヒャクセイ)昭明、万邦協和」から。
○(2)⇒しょうわちょう(昭和町)
○(3)⇒しょうわむら(昭和村)
○(4)⇒しょうわく(昭和区)
○(5)[古]⇒しょうわまち(昭和町)
しょうわいしん《せうわゐしん》
【昭和維新】
○[歴]昭和初期、右翼や軍部革新派が掲げた国家革新の標語。
北一輝(イッキ)・大川周明(シュウメイ)らに始まる思想で、明治維新
を手本に国家改造して、財閥・政党などを排除し、天皇親政の
実現を目指したもの。
『皇道維新』とも呼ぶ。
参照⇒こうどうは(皇道派),『人名辞典』なかむら たけひ
こ(中村 武彦)
◎1932(昭和 7)五・一五事件の被告三上卓(タカシ)海軍中尉が獄
中で『青年日本の歌』を作詞。のち、『昭和維新の歌』として
広まった。
しょうわかれすすき《せうわかれすすき》
【昭和枯れすすき】
○[楽]山田孝雄作詞、むつひろし作曲の歌謡曲。
歌はさくらと一郎。
◎1974(昭和49)。
しょうわきち《せうわきち》
【昭和基地】
◇[英]Showa Station/Syowa Station
○[気]南極大陸のインド洋側、プリンスオラフ海岸(Prince
Olav Coast)にある日本の南極観測基地。
南緯69.00°、東経39.58°の地。
越冬観測している。
参照⇒どーむふじかんそくきょてん(ドームふじ観測拠点)
◎1957(昭和32)リュツォホルム湾(Lutzow-Holm Bay)の東オン
グル島(East Ongul Island)に建設。
しょうわきねんこうえん《せうわきねんこうゑん》
【昭和記念公園】
○東京都の立川市と昭島市(アキシマシ)にまたがる国営の公園。
正称は「国営昭和記念公園」。
◎1977(昭和52)米軍から立川基地が日本に返還され、一部が公
園となる。
2005.11.27(平成17)昭和天皇記念館が開館。
参照⇒たちかわきち(立川基地)
★しょうわぎんこう《せうわぎんかう》
【昭和銀行】
○[歴][経]
本店は東京。資本金は1千万円。
◎1927.10.29(昭和 2)設立。
1944. 8. 1(昭和19)安田銀行に併合。
しょうわく《せうわく》
【昭和区】
◇[日]Showa Ku
○愛知県名古屋市中央部の区。
北部・北東部を千種区、南東部を天白区、南部を瑞穂区、南
西部を熱田区、北西部を中区に接する。
しょうわけんきゅうかい《せうわけんきうくわい》
【昭和研究会】
○[歴]昭和初期に活動した国策研究団体。
近衛文麿のブレーンとして広範囲の知識人が参画し、新体制
政策の調査・立案に大きな影響を与える。
1933.10.(昭和 8)後藤隆之助(主宰)・蝋山政道らが結成。後
藤文夫・風見章・大河内一男などの学者・官僚が参加。
のち佐々弘雄・笠信太郎・矢部貞治・三木清ら参加。
1937(昭和12)尾崎秀実(ホツミ)(当時朝日新聞社記者、のちにゾ
ルゲ事件で死刑)入会。
1939. 1.(昭和14)三木清執筆『新日本の思想原理』、同年 9.
1『協同主義の哲学的基礎』刊行。
赤(社会主義)と非難・攻撃され、大政翼賛会成立直後の1940.
11.(昭和15)解散。
◎解散は10月かも。
◎尾崎秀実は、1941(昭和16)ゾルゲ事件によって国際スパイと
して逮捕され、1944(昭和19)ゾルゲとともに死刑となる。
しょうわさんりくじしん《せうわさんりくぢしん》
【昭和三陸地震】
○[歴][地]⇒さんりくおきじしん(三陸沖地震)(3)
★しょうわさんりくつなみ《せうわさんりくつなみ》
【昭和三陸津波】
○[地]1933. 3. 3(昭和 8)三陸沖地震で発生した津波。
綾里湾に25メートルの津波が襲来(シュウライ)。
参照⇒さんりくおきじしん(三陸沖地震)(3),けいちょうさん
りくつなみ(慶長三陸津波)
しょうわじまえき《せうわじまえき》
【昭和島駅】
○[交]東京都大田区昭和島にある、東京モノレールの駅。
流通センター駅と整備場(セイビジョウ)駅の間。
しょうわしんざん《せうわしんざん》
【昭和新山】
○[地]北海道南西部、胆振支庁(イブリシチョウ)有珠郡(ウスグン)壮瞥
町(ソウベツチョウ)にある有珠山(ウスザン)東麓の火山。標高402.3メー
トル。
参照⇒うすざん(有珠山)
◎1943.12.28(昭和18)洞爺湖(トウヤコ)南岸が強い地震を伴いなが
ら有珠山東麓のムギ畑(標高150メートル)が隆起。
1944. 6.23(昭和19)最初の噴火が発生。
1944. 6.27(昭和19)昭和新山と命名。
1945. 9.(昭和20)標高407メートルで活動を停止。
しょうわちょう《せうわまちちやう》
【昭和町】
◇[日]Showa Cho
○(1)山梨県西部、中巨摩郡(ナカコマグン)の町。
◎秋田県南秋田郡には昭和町(ショウワマチ)があった。
○(2)東京都昭島市(アキシマシ)の地名。
参照⇒あきしまし(昭島市)
しょうわでんこうぎごく《せうわでんこうぎごく》
【昭和電工疑獄】
○[歴]⇒しょうわでんこうじけん(昭和電工事件)
★しょうわでんこうじけん《せうわでんこうじけん》
【昭和電工事件】
○[歴]昭和電工社長の日野原節三が復興金融金庫から融資を受
けるために政財界に運動費をバラまいた疑獄事件。
1948. 5.(昭和23)摘発を開始。
第二次世界大戦後、米ソが対立。日本をアメリカの前進基地
化・反共を推進しようとする占領軍(GHQ)参謀第二部(G2)
と対日懲罰・民主化政策を維持しようとする民政局(GS)の確
執が表面化し、昭和電工事件によりGSの主要スタッフは失脚、
10.15芦田均(ヒトシ)内閣も総辞職。10.19第2次吉田茂(シゲル)内
閣が成立し、それまでの日本の民主化路線は停滞した。
「昭和電工疑獄」とも呼ぶ。
参照⇒ぞうせんぎごく(造船疑獄)
しょうわでんせんでんらん《せうわでんせんでんらん》
【昭和電線電纜】
○[経]東芝系の大手電線製造会社。
本社は神奈川県川崎市。
光ファイバーなども製造。
◎1936(昭和11)東京芝浦電気から分離独立。
1998(平成10)日中合弁会社の杭州富通昭和光通信(中国浙江
省杭州市)を設立。
2003. 9. 2(平成15)杭州富通昭和光通信、上海証券取引所へ
の上場を無期限延期。中国の一般投資家から証券監督管理委員
会に「昭和」が「日本の侵略」を想起させるという非難を受けたた
め。
しょうわとうなんかいじしん《せうわとうなんかいぢしん》
【昭和東南海地震】
○[歴][地]⇒とうなんかいじしん(東南海地震)
しょうわどおり《せうわどほり》
【昭和通り】
◇[日]Showa Dori
○[交]東京都心を南北につらぬく幹線道路。
品川〜千住間。
参考⇒たいしょうどおり(大正通り)
しょうわのひ《せうわのひ》
【昭和の日】
○[暦]4月29日。もと昭和「天皇誕生日」・「みどりの日」。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の
将来に思いをいたす」記念日。
◎2005. 4. 5(平成17)衆議院本会議で改正祝日法を可決。
2005. 5.13(平成17)参議院本会議で改正祝日法が可決・成立。
4月29日の「みどりの日」を5月4日に変更し、「昭和の日」を
制定。実施は2007年から。
しょうわばし《せうわぱし》
【昭和橋】
○[建]長野県埴科郡(ハニシナグン)坂城町(サカキマチ)の千曲川(チクマガワ)
に架(カ)かる橋。
鉄筋コンクリート製で、長さ約460メートル、幅約4.5メート
ル。
◎1937(昭和12)架橋。
2002(平成14)日本土木学会の選奨土木遺産に認定。
しょうわぶるーす《せうわぶるーす》
【昭和ブルース】
○[楽]山上路夫作詞、佐藤勝作曲のTVドラマ『非情のライセ
ンス』の主題歌。
歌はザ・ブルーベル・シンガーズ/天知茂(アマチ・シゲル)。
◎1969. 9.(昭和44)ザ・ブルーベル・シンガーズの歌でレコー
ド発売。
しょうわまええき《せうわまへえき》
【昭和前駅】
○[古][交]昭島駅の旧称。
⇒あきしまえき(昭島駅)
しょうわまち《しやうわまち》
【庄和町】
◇[日]Showa Machi
○埼玉県東端、北葛飾郡(キタカツシカグン)の町。
西は春日部市に、東は江戸川をはさみ千葉県の野田市・東葛
飾郡(ヒガシカツシカグン)関宿町(セキヤドマチ)と接する。
東武野田線の南桜井駅がある。
◎秋田県南秋田郡には昭和町(ショウワマチ)があった。
しょうわまち《せうわまち》
【昭和町】
○[古]秋田県中北部、南秋田郡(ミナミアキタグン)の町。
◎2005. 3.22(平成17)南秋田郡の昭和町・飯田川町(イイタガワマチ)
・天王町(テンノウマチ)が合併して潟上市(カタガミシ)を発足。
◎山梨県中巨摩郡(ナカコマグン)には昭和町(ショウワチョウ)がある。
埼玉県北葛飾郡(キタカツシカグン)には庄和町(ショウワマチ)がある。
しょうわむら《せうわむら》
【昭和村】
◇[日]Showa Mura
○(1)福島県西部、大沼郡(オオヌマグン)の村。
〈面積〉
209.34平方キロメートル。
〈人口〉
1995(平成 7)2,026人。
◎1927(昭和 2)大芦(オオアシ)村と野尻(ノジリ)村が合併して成立。
○(2)群馬県北部、利根郡(トネグン)の村。
★じょうわんにとうきん《じやうわんにとうきん》
【上腕二頭筋】
◇[英]biceps brachii muscle、[羅]musculus biceps brachii
○[医]上腕の前面にある筋肉。短頭筋と長頭筋の2つの筋群の
総称。
「二頭膊筋(ハッキン)」とも呼ぶ。
参照⇒だいたいにとうきん(大腿二頭筋)
じょえん《ぢよゑん》
【女垣】
○[建]⇒ひめがき(姫垣,姫墻.女牆.女墻)
★じょおうまる《ぢよわうまる》
【女王丸】
○[歴]関西汽船の女王丸が、1948(昭和23)瀬戸内海で触雷し沈
没。死者・行方不明者、183人。
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