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百 科 辞 書 《しつ》 編集:獨 澄旻
-------- しつ --------------------------------------------------
★じーつー
【G2】
◇[英]General staff section II
○[歴]GHQ参謀第二部の略称。
GHQの諜報・情報収集・謀略や反共工作を担当した部局。
ウィロビー(Charles A.Willoughby)少将。
参照⇒うぃろびー(ウィロビー),きゃのんきかん(キャノン機
関),しょうわでんこうじけん(昭和電工事件)
◎1946. 2.15(昭和21)CCD(民間検閲局)宛てに七三一部隊関
係者12人の郵便物検閲を指示。
しつい《しつゐ》
【室韋】
◇[中]Shiwei
○[歴]6世紀ころ中国東北地方(満州)北部にいた部族。
唐代には東モンゴル一帯から長城地帯まで広がった。
人種的系統は不明であるが、モンゴル系またはトルコ系と考
えられている。
しつう
【四通】
○道路・線路・交通・通信などが四方へ通じていること。
◎四通八達
しつう
【歯痛】
○⇒はいた(歯痛)
しつうはったつ
【四通八達】
○道路・線路・交通・通信などが四方八方へ通じていること。
「四通」,「八達」とも呼ぶ。
しづえ
【下枝】
○樹木の下のほうの枝。したえ(下枝)。
⇔ほつえ(上枝)
しつえん《しつゑん》
【漆園】
○(1)漆の木を植えている畑。
○(2)[人]荘子の別称。
⇒そうし(荘子)(1)
★じっか
【実家】
○
◎韓国では妻の家を「親庭(チンジョン)」と呼ぶ。
★[1]じっかい
【十戒】
◇[梵]sramanera-samvara
○[仏]仏教で沙弥(シャミ)・沙弥尼が守るべき十の戒律。
一般に殺生(セッショウ)・偸盗(チュウトウ)・邪淫(ジャイン)・妄語(モウゴ)
・両舌(リヨウゼツ)・悪口(アック)・綺語(キゴ)・貪欲(トンヨク)・瞋恚(シ
ンニ)・邪見(ジャケン)の十悪業(アクゴウ)を戒める。
他の説に、殺生・偸盗・邪淫・妄語・飲酒(オンジュ)の五悪を
戒める五戒に加え、<1>食肉(ジキニク)・邪見・毀(キ)・謗(ホウ)・
誑欺(キキョウ)の悪業を戒めるもの、<2>両舌・悪口・貪欲・瞋恚・
邪見とするもの、<3>塗飾香鬘・歌舞観聴・坐高広大牀・非時
食・蓄金銀宝とするものなどがある。
「十善戒」,「十重戒」,「十重禁」,「沙弥の十戒」とも呼ぶ。
参照⇒ごかい(五戒),しちかい(七戒)
[2]じっかい
【十戒】
◇[英]The Ten Commandments
○[映]アメリカの歴史映画。
監督:セシルB.デミル(Cecil B.DeMille)。
主演:チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)。
◎1956.10. 5(昭和31)アメリカで公開。
1958. 3. 5(昭和33)日本で公開。
じっかい
【十戒】
【十誡】
◇[英]the Decalogue/the Ten Commandments
○[聖]モーセ(Moses)がシナイ山(Mount Sinai)上で神からイス
ラエルの民に授(サズ)かったという10ヶ条の戒(イマシ)め。
キリスト教社会の根本的な戒めとなっている。
「じゅっかい(十戒,十誡)」とも呼ぶ。
◎『旧約聖書』「出エジプト記」20章に記載。
< 1>我は汝(ナンジ)の神エホバなり。我の他何物も神とするべ
からず。
< 2>汝偶像を造り、これを拝みこれに仕(ツカ)うべからず。
< 3>汝の神エホバの名をみだりに口にすべからず。
< 4>汝安息日(アンソクビ)を憶(オボ)えてこれをきよくすべし。
< 5>汝の父と母を敬(ウヤマ)うべし。
< 6>汝殺すなかれ。
< 7>汝姦淫(カンイン)するなかれ。
< 8>汝盗むなかれ。
< 9>汝その隣人(リンジン)に対して虚妄の証拠を立(タ)つるなか
れ。
<10>汝の隣人の妻および僕婢、牛、ロバならびにすべての汝
の隣人の所有をむさぼるなかれ。
◎2個の石板に刻まれていたという。
★じっかい
【十界】
○[仏]
< 1>仏界(ブッカイ)。
< 2>菩薩界(ボサツカイ)。
< 3>縁覚界(エンガクカイ)。
< 4>声聞界(ショウモンカイ)。
< 5>天上界(テンジョウカイ)。
< 6>人間界(ニンゲンカイ)。
< 7>修羅界(シュラカイ)。
< 8>畜生界(チクショウカイ)。
< 9>餓鬼界(ガキカイ)。
<10>地獄界(ジゴクカイ)。
◎仏界〜声聞界を「四聖(シショウ)」、天上界〜地獄界を「六道」,「六
凡(ロクボン)」とも呼び、十界を「六道四聖(シショウ)」,「六凡四聖」と
も呼ぶ。
参照⇒ろくどう(六道)。
◎十界互具:⇒じっかいごぐ(十界互具)
★じっかいごぐ
【十界互具】
○[仏]十界の人がそれぞれ互いに十界のどこへでも移る可能性
を具(ソナ)えていること。
参照⇒じっかい(十界)
じっかいまんだら
【十界曼荼羅】
○[仏]日蓮が十界すべて成仏できることを書き現した大曼荼羅。
参照⇒じっかい(十界)
しっかろーる
【シッカロール】
◇[登録商標]Siccarol
○[化]和光堂(株)のタルカム・パウダー(汗知らず)。
参照⇒たるかむぱうだー(タルカム・パウダー),あせしらず
(汗知らず)
◎ラテン語の「乾かす(siccare)」から。
しづがわちょう《しづがはちやう》
【志津川町】
◇[日]Shuzugawa Cho/Shidugawa Cho
○[古]宮城県北東部、本吉郡(モトヨシグン)の町。
◎2005.10. 1(平成17)歌津町(ウタツチョウ)と合併して南三陸町(ミナミ
サンリクチョウ)を発足。
★じっかん
【十干】
○[暦]
五行(木・火・土・金・水)のそれぞれに、陽の兄(エ)と陰の
弟(ト)を付加したもの。
「歳陽(サイヨウ)」とも呼ぶ。
参照⇒えほう(恵方)
〈順番と読み〉
< 1>甲(きのえ) :こう。
< 2>乙(きのと) :おつ。
< 3>丙(ひのえ) :へい。
< 4>丁(ひのと) :てい。
< 5>戊(つちのえ):ぼ。
< 6>己(つちのと):き。
< 7>庚(かのえ) :こう。
< 8>辛(かのと) :しん。
< 9>壬(みずのえ):じん。
<10>癸(みずのと):き。
参照⇒えと(干支)
◎庚:⇒さんぷく(三伏)(1)
★しっき
【湿気】
◇[英]moisture/damp
○
「しっけ(湿気)」とも呼ぶ。
しっきー
【シッキー】
◇[英]sickie
○[俗]⇒しっこ(シッコ)
じつき
【字突】
【丁馬】
○初学の人などが読書の際、書中の文字を指すのに用いる木製
または竹製の棒。
「字指(ジサシ)」,「角筆(カクヒツ)」,「木筆(モクヒツ)」とも呼ぶ。
しつきぐん
【後月郡】
◇[日]Shitsuki Gun
○[古]岡山連南西部の郡。
芳井町(ヨシイチョウ)のみ。
◎2005. 3. 1(平成17)芳井町が井原市(イバラシ)に編入して郡は
消滅。
しっきむ
【シッキム】
◇Sikkim
○(1)(Sikkim State)⇒しっきむしゅう(シッキム州)
○(2)[歴]ヒマラヤ山脈南麓にあった王国。主都はガントク
(Gangtok)。国教は仏教。
19世紀、イギリスの保護領。
1950(昭和25)インド共和国の保護領。
1975. 5.(昭和50)国民投票の結果、インドに併合され直轄州
となる。
〈人口〉
1974(昭和49)21万人。
しっきむしゅう《しつきむしう》
【シッキム州】
◇[英]Sikkim State
○インド東部、ヒマラヤ山脈南麓にある州。西部はネパール、
東部はブータンに隣接し、北部のチベット(中国)とインドを結
ぶ交通の要地。
州都はガントク(Gangtok)。
住民の大部分はヒンズー教徒のネパール人。その他、チベッ
ト族・レプチャ族・ボーティア族。
〈面積〉
7,100平方キロメートル。
しっきむじょうやく《しつきむでうやく》
【シッキム条約】
◇[英]Convention Between Great Britain and China Relat-
ing to Sikkim and Tibet
○[歴]1890(明治23)イギリスと中国清朝との間の条約。
英領インド北部のシッキムと、中国西部のチベット(西蔵)と
の国境を画定。
「蔵印界約([中]Zangyin Jieyue)」,「蔵印条約(Zangyin Tiao-
yue)」とも呼ぶ。
参照⇒ちべっとじょうやく(チベット条約)
◎1890. 3.17(明治23)カルカッタで調印。
1890. 8.27(明治23)ロンドンで批准。
しっきむひまらや
【シッキム・ヒマラヤ】
◇Sikkim Himalaya
○[地]インド東部、シッキム地方にある山脈。
最高峰は標高8,598メートルのカンチェンジュンガ(Kanchen-
junga Peak)。
参照⇒かんちぇんじゅんが(カンチェンジュンガ)
じっきゃくもく
【十脚目】
◇[学]Decapoda
○[動]⇒えびもく(エビ目,海老目)
じっきゃくるい
【十脚類】
◇[学]Decapoda
○[動]⇒えびもく(エビ目,海老目)
しっきゃやま
【紫谷山】
◇[日]Shikkya Yama
○[地]香川県西部、瀬戸内海の塩飽諸島(シワクショトウ)の粟島(アワシマ)
北東部にある山。標高144.95メートル。
じつぎょう《じつげふ》
【実業】
○農業・工業・商業・水産業などのように、商品や原料の生
産・売買に関する実際的な事業。
学問・政治などの対として用いる。
⇔きょぎょう(虚業)
◎実業家,実業科
じっきょうしゅっぱん《じつけうしゆつぱん》
【実教出版】
◇[英]Jikkyo Shuppan Co.,Ltd.
○[経]教科書・専門書の大手出版社。
本社は東京都千代田区五番町。
◎1941.12.10(昭和16)実業教科書株式会社として創立。
1950. 4.(昭和25)実教出版株式会社と改称。
じつぎょうのにほん《じつげふのにほん》
【実業の日本】
○[歴]実業之日本社が発行する経済紙。最盛期は昭和30〜40年
代で、発行部数15万。
1897(明治30)創刊。
2001(平成13)1月号から「JN」に誌名変更。
2002. 2.(平成14)3月号で休刊。
★しつぎょうほけん《しつげふほけん》
【失業保険】
○[歴]
参照⇒こようほけん(雇用保険)
しっく
【疾駆】
○(1)車・馬などを速く走らせること。
○(2)[運]⇒ぎゃろっぷ(ギャロップ)
★しっくい
【漆喰】
◇[英]mortar
○[建]セメントと砂を混ぜ、水で練り合せた建築材料。
「モルタル(mortar)」,「膠泥(コウデイ)」,「石灰(セッカイ)」,「プラス
ター([英]plaster)」とも呼ぶ。
参照⇒こてえ(鏝絵),ひっしょう(畢昇),すさ(すさ,寸莎)
◎イタリア語:イントーナコ(intonaco)。
★しっくはうすしょうこうぐん《しつくはうすしやうこうぐん》
【シックハウス症候群】
◇[英]sick house syndrome
○[病]
原因物質はトルエン(toluene)・ホルムアルデヒド(formal-
dehyde)・クロルピリホス(Chlorpyrifos)など。
参照⇒かがくぶっしつかびんしょう(化学物質過敏症),ぐる
たるあるでひど(グルタルアルデヒド)
◎類語:シックスクール症候群(sick school syndrome),シッ
クビル症候群(sick building syndrome)。
◎2002. 7.(平成14)改正建築基準法により、初めて法的に規制。
参照⇒びるかんほう(ビル管法)
じっぐらと
【ジッグラト】
◇ziggurat
○[歴][建]古代バビロニアやアッシリアの都市国家の中心部に
あった、ピラミッド型をした宗教建造物。
レンガ(煉瓦)で順次小さくなるように方形の壇を重ね、階段
状にした構築物で、最上階に主神殿を祀(マツ)る。
ウル(Ur)のジッグラトは代表例。
「聖塔」とも呼ぶ。
参照⇒[1]うる(ウル)
◎『旧約聖書』にある「バベルの塔」のモデルとされる。
参照⇒ばべるのとう(バベルの塔)
◎古代エジプトベンチ形墳墓:⇒ますたば(マスタバ)(2)
イスラム教の尖塔:⇒みなれっと(ミナレット)
しっくる
【シックル】
◇[英]Sickle(鎌)
○[軍]⇒[2]とーぽり(トーポリ)
★しつけ
【躾】
○
★しっけ
【湿気】
◇[英]moisture/damp
○
「しっき(湿気)」とも呼ぶ。
◎湿気に強い木材:参照⇒さわら(サワラ,椹,花柏)
★しっけん
【執権】
○
○[歴]室町幕府の管領(カンレイ)の別名。
しっこ
【しっこ】
【シッコ】
○[幼児語]小便。
⇒おしっこ(おしっこ,オシッコ)
しっこ
【シッコ】
◇[英]sicko
○[俗]魔物などに取り付かれた人。精神異常者。
「シッキー(sickie)」とも呼ぶ。
◎「シック(sick)(具合が悪い)」から。
しっこう《しつかう》
【失行】
○(1)道徳に欠けた行い・道に外れた行い・誤った行い。
○(2)[病]運動麻痺や精神障害などがないにもかかわらず、意
思的な行為ができない状態。また、その症状。
服を着るなどの日常の単純な行為や動作ができなくなるもの。
大脳皮質の特定部の障害により起こる。
「失行症」,「行動不能」,「行動不能症」,「エイプラクシア(aprax-
ia)」,「アプラクシア」とも呼ぶ。
参照⇒しつにん(失認)
じっこうきょう《じつかうけう》
【実行教】
○[宗]教派神道十三派の一つ。
江戸末期に富士講身禄派から派出した不二道(フジドウ)の後身。
柴田花守が継いで、明治初年に国家主義的な教義を整えて創
始。1882(明治15)明治政府の公認。
参照⇒ふじどう(不二道),ふじこう(富士講)
しっこうしょう《しつかうしやう》
【失行症】
◇[英]apraxia
○[病]⇒しっこう(失行)(2)
しっこく
【漆黒】
○[色]漆(ウルシ)のように黒くて光沢のあること。また、その色。
◎C=70,M=50,Y=50,B=100。
じっこくとうげ《じつこくたうげ》
【十国峠】
【十石峠】
◇[日]Jikkoku Toge
○[地]静岡県東部、熱海市伊豆山(イズサン)と田方郡(タガタグン)函
南町(カンナミチョウ)桑原(クワハラ)との境にある峠。標高774メートル。
「日金山(ヒガネヤマ)」とも呼ぶ。
◎名称は、相模・武蔵・安房・上総・下総・駿河・遠江・信濃
・甲斐・伊豆の十国を望めることから。
★しつごしょう《しつごしやう》
【失語症】
○[病]言語喪失。
脳梗塞(ノウコウソク)・脳出血や交通事故などで脳の言語中枢に損
傷(ソンショウ)を受けると出現する。
言語中枢の機能は一般に大脳の左脳にあるので(「言語の左脳
優位説」)、左脳に損傷があると言語喪失になることがある。こ
の場合、右半身麻痺をともなうことが多い(「脳の交叉性支配」)。
しかし、左手利きでは失語症患者の2/3が左脳損傷で、の
こり1/3が右脳損傷である。
参照⇒ごろう(語漏)(3),しつどくしょう(失読症)
◎英語:アフェイジア(aphasia)。
ドイツ語:アファジー(Aphasie)。
フランス語:アファジ(aphasie)。
スペイン語:アファシア(afasia)。
◎アフェイジアック(aphasiac):失語症患者。
しっこんごうじん《しつこんがうじん》
【執金剛神】
○[仏]⇒しゅうこんごうじん(執金剛神)
じつざいこんきょ
【実在根拠】
◇[フ]raison d'etre
○[哲]⇒じつざいりゆう(実在理由)
★じっさいし
【十才子】
◇[中]shi caizi
○(1)[文]唐の大暦年間( 766〜 779)に活躍した十人の詩人。
参照⇒ちゅうとう(中唐)
○(2)[文]中国、明の洪武〜永楽年間(1368〜1424)に活躍した
十人の詩仙。
○(3)[文]中国、明の弘治〜正徳年間(1488〜1521)に活躍した
十人の詩仙。
じつざいりゆう《じつざいりいう》
【実在理由】
◇[羅]ratio essendi、[フ]raison d'etre(レイゾンデイト)、
[独]Realgrund、[英]reason of being
○[哲]ある事象の存在する原因・理由。
ある事が起こったり、ある物が存在したりすることの理由。
「レイゾンデイト」,「レイゾンデート」とも、慣用的に「レーゾ
ンデートル」,「レゾンデートル」とも、ドイツ語で「レアールグ
ルント」とも、ラテン語で「ラティオエッセンディ」,「ラチオエッ
センディ」、和訳語で「存在理由」,「実在根拠」,「存在根拠」,「存
在価値」,「存在意義」とも呼ぶ。
⇔にんしきりゆう(認識理由)
◎転じて、「生甲斐(イキガイ)」の意味にも使用される。
しっさん
【失算】
◇[英]acalculia(アカルキュリア)
○[病]計算できていた人が簡単な計算もできなくなる状態。
脳の局所的な病変によるもの。
じっしつ
【実質】
◇[日]jisshitsu
○(1)物事の実際の内容・本質。実体。
○(2)[医]動物の肝臓・脾臓・腎臓などの器官の内部を占め、
その機能を営む細胞群。間質以外の組織で、多液質の組織。
「柔組織」とも呼ぶ。
⇔かんしつ(間質)
◎英語:パレンキマ(parenchyma)。
じっしゃ
【実車】
○タクシー・ハイヤーなどの営業用自動車で、乗客を乗せてい
るもの。また、乗せていること。
⇔くうしゃ(空車)
じっしゅう
【十宗】
○(1)[仏]南都六宗・平安二宗・鎌倉二宗の総称。
〈南都六宗〉
倶舎宗(クシャシュウ)。
成実宗(ジョウジツシュウ)。
律宗(リッシュウ)。
法相宗(ホッソウシュウ)。
三論宗(サンロンシュウ)。
華厳宗(ケゴンシュウ)。
〈平安二宗〉
天台宗(テンダイシュウ)。
真言宗(シンゴンシュウ)。
〈鎌倉二宗〉
禅宗(ゼンシュウ)。
浄土宗(ジョウドシュウ)。
◎鎌倉後期の華厳宗の僧凝然(ギョウネン)(1240〜1321)が『八宗綱
要(ハッシュウコウヨウ)』で奈良・平安時代に公認されていた八宗を著
したが、当時興ってきた浄土教や臨済宗(リンザイシュウ)・曹洞宗(ソ
ウトウシュウ)を無視できずに「付録」で二宗を追加したもの。
○(2)[仏]華厳宗で、釈尊の教説「五教」をその内容によって十
に分類したもの。
< 1>我法倶有宗(ガホウグウシュウ)。
< 2>法有我無宗。
< 3>法無去来宗(ホウムコライシュウ)。
< 4>現通仮実宗。
< 5>俗妄真実宗。
< 6>諸法但名宗(ショホウタンミョウシュウ)。
< 7>一切皆空宗。
< 8>真徳不空宗。
< 9>相想倶絶宗。
<10>円明具徳宗。
★しっしん
【湿疹】
○[病]皮膚表層の炎症性疾患。
急性湿疹では発赤に始まり、微細な小隆起(ぼつぼつ)ができ
て強い痒(カユ)みを伴い、やがて小水疱(スイホウ)になり、化膿(カノウ)
すると小膿疱(ノウホウ)に変じる。
掻(カ)いて水疱・膿疱が破れる(掻破<ソウハ>)と膿汁が出て患部
は湿潤する。
これが持続・反復すると慢性湿疹となり、皮膚の角質が増加
して剥(ハ)げ落ちる(落屑<ラクセツ>)。
俗に「くさ(瘡)」,「ただれ(爛れ)」とも呼ぶ。
◎英語:エクセマ(eczema)/イグゼマ(eczema)。
ドイツ語:エクツェム(Ekzem)。
フランス語:エグゼマ(eczema)。
スペイン語:エクセマ(eczema,eccema)。
トルコ語:エグザマ(egzama)。
中国語:湿疹(shizhen)。
じっしんほう《じつしんはふ》
【十進法】
【10進法】
◇[英]decimal system/decimal notation/decimal scale
○[数][計]⇒じゅっしんほう(十進法,10進法)
じっすう
【実数】
○(1)実際の数、実際に確かめられた数。
推計値や公称値などに対して用いる。
○(2)[数]([英]real number)有理数(rational number)と無理
数(irrational number)の総称。
「リアル(real)」とも呼ぶ。
⇔きょすう(虚数)
しっせいかん《しつせいくわん》
【執政官】
◇[羅]consul
○[歴]⇒[1]こんする(コンスル)
しつぜつ
【湿舌】
◇[英]wet tongue/moist tongue
○[気]梅雨前線の南側(東シナ海方面)から日本列島に水蒸気を
多量に含む暖かい気流が舌状に張り出す現象。
しばしば集中豪雨をもたらす。
参照⇒げりらごうう(ゲリラ豪雨)
じっせんじょがっこう《じつせんぢよがくかう》
【実践女学校】
○[歴][教]⇒じっせんじょしだいがく(実践女子大学)
じっせんじょしだいがく《じつせんぢよしだいがく》
【実践女子大学】
○[教]東京都日野市に本部を置く(財)実践女子学園の私立女子
大学。
◎1881(明治14)下田歌子が桃夭(トウヨウ)女塾を創設。
1899. 5.(明治32)桃夭女塾を母体に帝国婦人協会付属の実践
女学校・実践女子工芸学校を創立。
1932. 4.(昭和 7)実践女子専門学校と改称。
1947. 3.(昭和22)財団法人帝国婦人協会実践女学校を財団法
人実践女子学園と改称。
1949(昭和24)新制大学に移行。
参照⇒ていこくふじんきょうかい(帝国婦人協会)
じっそういん《じつさうゐん》
【実相院】
○京都府京都市左京区(サキョウク)岩倉(イワクラ)にある単立寺院。も
と天台宗寺門派の門跡。
「岩倉門跡」とも、また京都御所の建物を移築したことから
「岩倉御所」とも呼ばれる。
参照⇒だいうんじ(大雲寺)(2)
◎1229(寛喜元)鷹司静基が円珍(智証大師)を開祖として紫野(ム
ラサキノ)に創建。
応永年間(1394〜1428)現在地に移り、岩蔵山大雲寺の寺務を
兼ねる。
江戸時代、門跡寺に列せられて親王・摂家が入山。
1720(享保 5)東山天皇の中宮秋門院の旧殿を賜(タマワ)る。
しったー
【シッター】
◇[英]sitter
○ベビーシッター(baby-sitter)の略称。
⇒ベびーしったー(ベビーシッター)
じっだ
【ジッダ】
◇Jidda
○サウジアラビア中西部、ヘジャズ(Hejaz)地方の紅海に面す
る港湾都市。
イスラム教の聖地メッカの外港で、巡礼者の上陸地。
「ジェッダ(Jedda)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1974(昭和49) 56万1,000人。
2000(平成12)280万人。
しったい
【集諦】
○[仏]四諦の一つ。
⇒したい(四諦)
しったるたたいし
【悉達多太子】
○[仏][人]ゴータマ・シッダールタ(Gautama Siddhartha)の漢
字表記。
参照⇒しゃかむに(釈迦牟尼)
じつだん
【実弾】
○(1)本物の弾丸。
⇒じっぽう(実包)
○(2)[俗](比喩的に)買収・賄賂(ワイロ)などに使う現金。
◎実弾のように「相手の心を打ち抜く」の意味。
しっちん
【七珍】
○七種の宝。
「しちちん(七珍)」,「七宝(シッポウ)」とも呼ぶ。
参照⇒しっぽう(七宝)(1)
じって
【ジッテ】
◇[独]Sitte
○(ドイツ語で)習慣。
★じって
【十手】
○(1)武芸十八般の一つ。寄道具(ヨリドウグ)の一つ。
「じゅって(十手)」とも呼ぶ。
参照⇒ぶげいじゅうはっぱん(武芸十八般)(1),よりどうぐ
(寄道具,寄り道具)
○(2)(特に)江戸時代、捕吏が携帯した手もとに鉤(カギ)のつい
た鉄の警棒(ケイボウ)。
「じゅって(十手)」とも呼ぶ。
◎時代劇では、岡っ引きが「御上(オカミ)から預(アズ)かった」と言っ
て十手をちらつかせるが、実際にはすべて自己調達だった。ま
た、犯罪者を捕縛する職権も公的なものではなく、同心との私
的な関係でしかなかった。
参照⇒おかっぴき(岡っ引き,岡引)
◎漢文では「じっしゅ(十手)」と読む。
参照⇒じゅうもくのみるところじっしゅのゆびさすところ
(十目の視る所十手の指す所,十目の視る所、十手の指す所)
じってん
【ジッテン】
◇[独]Sitten、[フ]Sion
○スイスの都市。
⇒[2]しおん(シオン)
しってんばっとう《しつてんばつたう》
【七転八倒】
【七顛八倒】
○[慣用句]⇒しちてんばっとう(七転八倒,七顛八倒)
[1]しっと
【シット】
◇[英]sit
○(1)[自動]座る。着席する。
○(2)[自動]子守りをする。
◎ベビーシッター(baby-sitter)
[2]しっと
【シット】
◇[英]shit
○(1)[自動]大便をする。
○(2)[他動]大便で汚す。
○(3)[名]大便・クソ(糞)。
○(4)[間](怒り・いらだち・嫌悪などを表して)クソ・くそっ
たれ・チクショウ。
しっと
【シット】
【SIT】
◇[英]Special Investigation Team
○警視庁刑事部捜査一課の特殊捜査班の略称。
参照⇒さっと(サット,SAT),まーと(マート,MAAT)
★しっと
【嫉妬】
○ねたみ(妬み,嫉み)。
◎英語:ジェラシー(jealousy)。
フランス語:ジェラシー(jalousie)。
スペイン語:セロ(celo)。
しっど
【シッド】
◇[西]El Cid
○[人]⇒えるしど(エル・シド)
じっと
【ジット】
◇[伊]zitto
○(1)[形]静かな、沈黙の、静寂の。
○(2)黙れ!、静かにしろ。
しっとうぇ
【シットウェ】
◇Sittwe
○ミャンマー西部、ラカイン州(Rakhaing State)の州都。
旧称は「アキャブ(Akyab)」。
「シトウェ」,「シトウエ」とも呼ぶ。
北緯20.14°、東経92.89°の地。
〈人口〉
1983(昭和58)10万7,600人。
1993(平成 5)13万7,600人。
2004(平成16)16万1,400人。
★じっとく
【拾得】
◇[中]Shide
○[人]中国唐代、8〜9世紀の高僧・詩人。生没年不祥で、普
賢菩薩の化身とされる。
参照⇒かんざん(寒山)
◎寒山拾得(Hanshan Shide)。
しつどくしょう《しつどくしやう》
【失読症】
◇[英]dyslexia/alexia
○[病]視覚障害や構音障害がないのに、文字・音符・数字や文
章を理解できない状態。
大脳皮質の一定部位の障害で起り、脳動脈閉塞が原因で起こ
ることが多く、脳膜出血・脳炎なども原因となる。
多くは失語症(aphasia)や視覚失認に伴って現れる。
「ディスレクシア」,「ディスレキシア」,「アレクシア」,「アレキ
シア」,「読字障害(reading disorder)」,「難読症」,「読語不全」と
も呼ぶ。
参照⇒しつごしょう(失語症),こうおんしょうがい(構音障害),
からーでぃすのみあ(カラー・ディスノミア)
◎発達性読字障害(developmental reading disorder)は学習障
害の一種。
じっとくないふ
【十徳ナイフ】
◇[英]army knife
○多くの工具などが付いた折り畳み式のナイフ。
ナイフのほか、ハサミ(鋏)・ノコギリ・キリ(錐)・ネジ回し
(ドライバー)・レンチ・ヤスリや、スプーン・フォーク・栓抜
き・缶切りなど、数個から20〜30個が付いている。
また、工具が磁気化していたり、中に針などを収納するもの
もある。
登山・キャンプなどの戸外活動で使用するほか、防災グッズ
にもなる。
◎スイスのビクトリノックス(Victorinox)のものが著名。
じっとら
【ジットラ】
◇Jitra
○マレーシアのマレー半島の北西部、タイとの国境近くの地名。
◎イギリス領当時、イギリス軍はジットラ・ライン(ジットラ
線)と呼ばれる14マイル(22.5キロメートル)の要塞(ヨウサイ)を6ヶ
月かけて構築し、少なくとも3ヶ月間は日本軍を阻止(ソシ)でき
ると呼号(コゴウ)していたが、1941.12.(昭和16)日本軍の自転車
に乗った銀輪(ギンリン)部隊がなんなく突破した。
しつにん
【失認】
◇[英]agnosia(アグノージア)
○[病]感覚器・末梢神経などに精神障害などがないにもかかわ
らず、対象の事物を認知することができない状態。また、その
症状。
大脳皮質の特定部の障害により起こる。
「失認症」,「アグノシア」,「アグノジア」とも呼ぶ。
参照⇒しっこう(失行)(2),はんそくくうかんむし(半側空間
無視)
◎ギリシア語の"a-(非・無)"と"gnosis(認識)"から。
◎視覚失認(visual agnosia)。
聴覚失認(auditory agnosia)。
触覚失認(tactile agnosia)。
しつにんしょう《しつにんしやう》
【失認症】
◇[羅]agnosia
○[病]⇒しつにん(失認)
じっぱー
【ジッパー】
◇[登録商標]zipper
○[服]⇒ふぁすなー(ファスナー)(3)
★しっぱい
【失敗】
○
◎失敗を重ねる。
失敗は成功の母(Failure is the mother of success)。
しっぱらい《しつぱらひ》
【尻払い】
【後払い】
○[軍]⇒しんがり(殿)(1)
しつばん
【湿板】
◇[英]wet plate
○[写]写真感光板の一種。
ガラス板にコロジオン(collodion)と沃化物(ヨウカブツ)の混合
液を塗って薄い皮膜(ヒマク)を作り、これを硝酸銀の溶液に浸し
て膜内に沃化銀微結晶ができたもの。
濡れたままカメラに装着して撮影・現像を行う。
「しっぱん(湿板)」とも呼ぶ。
⇔かんぱん(乾板)
◎1851(嘉永 4)イギリスのF.S.アーチャー(Frederick Scott
Archer)が発明。
現在はほとんど使用されていない。
しっぱん
【湿板】
◇[英]wet plate
○[写]⇒しつばん(湿板)
しっぴんぐ
【シッピング】
◇[英]shipping
○(1)[海]船積み・積み出し・出荷。
参照⇒どろっぷしっぴんぐ(ドロップ・シッピング)
○(2)[海]運送・輸送。
○(3)[海]海運業・運送業。
○(4)[海](1国・1港・1海運会社など、集合的に)船舶。船
舶トン数。
しっぴんぐこんふぁれんす
【シッピング・コンファレンス】
◇[英]shipping conference
○[海]⇒かいうんどうめい(海運同盟)
しっぷ
【シップ】
◇[英]ship
○[交]船。
⇒ふね(船)
★しっぷ
【湿布】
◇[英]poultice、[独]Wickel(ヴィッケル)
○[薬]
参照⇒あんぽう(罨法),からしでい(芥子泥,からし泥)
◎温湿布,冷湿布
しっぷうどとう《しつぷうどたう》
【疾風怒濤】
【疾風怒涛】
○(1)疾風と怒濤。
○(2)[歴][文]シュトゥルムウントドラング(Sturm und Drang)
の訳語。
⇒しゅとぅるむうんとどらんぐ(シュトゥルムウントドラン
グ,シュトゥルム・ウント・ドラング)
じっぷく
【十福】
○[仏]⇒じぞうのじっぷく(地蔵の十福)
じっぷこーど
【ジップコード】
【ZIPコード】
◇[英]ZIP code/Zone Improvement Program Code
○[通]⇒ゆうびんばんごう(郵便番号)
しっぷれっく
【シップレック】
◇[英]Shipwreck(難破船)
○[軍]ロシアの巡航ミサイルグラニット(Granit)のNATO名。
⇒[2]ぐらにっと(グラニット)
しっぺ
【しっぺ】
【竹箆】
○⇒しっぺい(竹箆)(2)
しっぺい
【竹箆】
○(1)[仏]禅宗の修行で、師家(シケ)(指導者)が学人(修行者)の
接化(セッケ)(指導)で学人の肩を打つのに用いる竹製の杖。
割った竹をへら(箆)状にして弓形に曲げ、籐を巻いて全体に
ウルシ(漆)を塗ったもの。長さは60〜100センチメートルくら
い。
○(2)([英]slap)人差し指と中指を揃(ソ)ろえ、相手の手の甲・
手首などを、揃ろえた指の端でパチンと強くはじき打つこと。
イタズラへのお仕置きや、遊びに負けた罰(バツ)などとして
行われる。
「指竹箆(ユビシッペイ)」,「しっぺ(竹箆)」,
参照⇒でこぴん(でこピン,デコピン),,ねこぱんち(猫パンチ)
★しっぺい
【疾病】
◇[英]disease
○[病]
しっぺいがえし《しついぺがへし》
【竹篦返し】
○⇒しっぺがえし(竹篦返し)
しっぺがえし《しつぺがへし》
【竹篦返し】
○即座に仕返しをすること。
ある仕打ちをされたとき、その相手へすぐに仕返すこと。
「しっぺいがえし(竹篦返し)」とも呼ぶ。
◎たけべら(竹篦)で打たれたとき、すぐさま打ち返すの意味。
じつぼ《ぢつぼ》
【地坪】
○[建]地面の坪数。
建坪に対して用いる。
参照⇒たてつぼ(建坪),のべつぼ(延坪,延べ坪)
じっぽー
【ジッポー】
◇[登録商標]Zippo
○[経]アメリカの石油ライター製造会社大手。
◎1932(昭和 7)創業。
しっぽう
【七宝】
○(1)[仏]七種の宝・宝物・宝玉。
経典により異同があり、『無量寿経』では金・銀・瑠璃(ルリ)
・玻璃(ハリ)(水晶)・車渠(シャコ)・珊瑚(サンゴ)・瑪瑙(メノウ)。
「しちほう(七宝)」,「七珍(シッチン,シチチン)」とも呼ぶ。
◎シャコは「(「石」偏+「車」:補助4774)(「石」偏+「渠」:補助4820)」
とも書く。
○(2)[仏]転輪聖王(テンリンジョウオウ)が所持するという七種の宝。
輪宝・象宝・馬宝・珠宝・女宝・居士宝・主兵臣宝。
○(3)七宝繋(ツナ)ぎの略称。
⇒しっぽうつなぎ(七宝繋ぎ)
○(4)紋所の名。七宝繋ぎの一単位を取り出し図案化したもの。
○(5)七宝焼(ヤキ)の略称。
⇒しっぽうやき(七宝焼き,七宝焼)
○(6)[古]⇒しっぽうちょう(七宝町)
じっぽう《じつぱう》
【十方】
○(1)子(ネ)(北)・卯(ウ)(東)・午(ウマ)(南)・酉(トリ)(西)の四方
と、乾(イヌイ)(北西)・坤(ヒツジサル)(南西)・艮(ウシトラ)(北東)・巽
(タツミ)(南東)の四隅に、上下を合せた方向。
○(2)(転じて)あらゆる方向・方角や場所。
じっぽう《じつぱう》
【実包】
◇[英]cartridge/live cartridge
○発射薬の充填(ジュウテン)されている、銃砲の弾丸。
弾丸(bullet)・薬莢(ヤッキョウ)(shell)・発射薬(powder)・雷管
(ライカン)(primer)から成る。
「実弾(ジツダン)」,「カートリッジ」とも呼ぶ。
⇔くうほう(空包)
しっぽうせんし
【七宝千子】
○[仏]最高の転輪聖王(テンリンジョウオウ)のこと。
⇒てんりんじょうおう(転輪聖王)
◎古代インド人が、非常に徳のある王には天から七宝と千人の
子供が授かると考えていたことから。
しっぽうちょう《しつぽうちやう》
【七宝町】
◇[日]Shippo Cho
○[古]愛知県西部、海部郡(アマグン)の町。
◎2010. 3.22(平成22)美和町(ミワチョウ)・甚目寺町(ジモクジチョウ)と
合併して「あま市」を発足。
★しっぽうつなぎ
【七宝繋ぎ】
○
「七宝(シッポウ)」とも呼ぶ。
◎「七宝」は「四方」の転。
しっぽうながし
【七宝流し】
○七宝焼(ヤキ)の別称。
⇒しっぽうやき(七宝焼き,七宝焼)
しっぽうやき
【七宝焼き】
【七宝焼】
○金・銀・銅(ドウ)など金属の下地(シタジ)にガラス質の釉(ウワグ
スリ)を焼き付ける装飾工芸の技法。また、焼き付けたもの。
金属の表面にくぼみを作り、そこに種々の色のエナメル(釉)
を埋めて加熱し熔着(ヨウチャク)させ、華麗な色彩に富む種々の模
様(モヨウ)を表す。
模様の輪郭に真鍮(シンチュウ)・銀などの細い針金をのりづけし
て用い、でき上がった後も針金を残したものは「有線七宝」、焼
き付けた後に針金を取り去ったものは「無線七宝」と呼ぶ。
「七宝(シッポウ)」,「七宝流し」とも呼ぶ。
参照⇒くえんかたいる(クエンカタイル)
◎中国では「琺瑯(ホウロウ)」([英]enamel)、西洋では「エマーユ」,
「エマイユ」([フ]email)と呼ぶ。
また中国では「景泰藍(jingtailan)(ケイタイラン)」とも呼び、彫漆
(チョウシツ)・象牙彫刻・玉彫とともに王宮工芸の四大名旦の一つ。
参照⇒ちょうしつ(彫漆)
◎日本では奈良・平安時代に伝わり、のちに衰退。
慶長年間(1596〜1615)平田道仁(ドウニン)が朝鮮の工人から技
法を学び、代々将軍家の七宝師として世襲。
天保年間(1830〜1844)尾張国海東郡服部村の梶常吉がオラン
ダ七宝の技法を学び、盛んとなる。
明治以降、並河靖之(ナミカワ・ヤスユキ)・濤川惣助(ナミカワ・ソウスケ)らの
研究により精巧なものが作り出され、現在も日本の特産として
海外で珍重されている。
★しっぽく
【卓袱】
◇[中]Zhuofu
○(1)中国で食卓の被いのこと。
○(2)(転じて)中国風の食卓。
朱塗り・四脚で、高さは1メートルほど。周囲に紅白の紗綾
(サヤ)を垂らす。
「卓袱台」とも呼ぶ。
○(3)[料](主に関西で)ソパ・ウドンの具に野菜・キノコ・カ
マボコなどを用いた料理。おかめソバ・おかめウドンなど。
「しっぽこ(卓袱)」とも呼ぶ。
○(4)[料]卓袱料理の略称。
⇒しっぽくりょうり(卓袱料理)
しっぽくだい
【卓袱台】
○⇒しっぽく(卓袱)(2)
しっぽくりょうり《しつぽくれうり》
【卓袱料理】
○[料]長崎地方の郷土料理。和風の中華料理。
主として肉・魚介類を用い、大鉢・中鉢などに盛って一つの
卓袱台に供する。各人取り分けて食べる。
単に「卓袱」とも呼ぶ。
参照⇒めいめいざら(銘銘皿,銘々皿)
◎江戸時代、長崎から広まった。
しっぽこ
【しっぽこ】
【卓袱】
○[料]⇒しっぽく(卓袱)(3)
しつみん
【失眠】
◇[中]shimian
○(1)[医]漢方のツボの一つ。両足のかかとの中央。
○(2)[漢][医]不眠([英]insomnia)。
参照⇒ふみんしょう(不眠症)
しつらくえん《しつらくゑん》
【失楽園】
◇[英]Paradise Lost
○[文]ミルトン(John Milton)の長編叙事詩(1667年刊)。12巻
1万行余り。
『旧約聖書』「創世記(the Book of Genesis)」に取材して、
神にそむいて地獄に落ちた反逆の天使サタンに誘惑された、ア
ダムとイブが原罪を犯して楽園を追放され、キリストの贖罪(ショ
クザイ)・神の恩寵(オンチヨウ)に希望をつなぐ姿を清教徒的世界観で
描く。
『楽園喪失』とも呼ぶ。
参照⇒えでん(エデン),ぱんでもにうむ(パンデモニウム)(1)
◎1671年、続編として『復楽園(Paradise Regained)』を刊行。
◎神とサタンとの争闘を描き、地獄を描いたダンテ(Dante
Alighieri)の『神曲(La Divina Commedia)』と並び称される。
参照⇒しんきょく(神曲)
しつりぶつせい
【室利仏斉】
【室利仏誓】
◇Sri-Vijaya
○[歴]⇒しゅりーびじゃやおうこく(シュリービジャヤ王国)
じつりょくはん
【実力犯】
○[法]⇒ごうりきはん(強力犯)
して
【シテ】
○(1)[劇]能の主役。
「オモ」とも呼ぶ。
◎相手役は「ワキ」。
○(2)[劇]狂言の主役。
「オモ」とも呼ぶ。
◎相手役は「ワキ」。
★して
【仕手】
【為手】
○(1)(何かを)行う人。
○(2)[劇]⇒して(シテ)
○(3)[経]投機の目的で大量の株式取引をする人・相場師。
参照⇒してかぶ(仕手株)
しで
【垂】
【垂で】
【四手】
○[宗]神前に供える玉串(タマグシ)、注連縄(シメナワ)などに垂れ下
げる幣帛(ヘイハク)の一つ。
古くは木綿(ユウ)、のちに紙製となる。
参照⇒しめなわ(七五三縄,注連縄,標縄)
してい
【視程】
◇[英]visibility
○[気]大気の混濁の程度を表す尺度。
ある目標物が肉眼で見える最大距離で表す。
◎類語:可視度・視界。
してぃー
【シティー】
◇[英]city
○(1)(英語で)都市。
○(2)(City)イギリスの首都ロンドン、テムズ川北岸の地域。
イギリス金融市場の中心地。
★[1]しーてぃー
【CT】
◇[英]computed tomography
○[医]コンピュータ断層撮影法の略称。
CTスキャナによりX線・粒子線・超音波などを用いて人体
の各方向から撮影した横断面の画像を、コンピュータで処理す
る。
単なるX線(レントゲン)撮影に比べ、多方面から長時間にわ
たって撮影するため、被曝量が問題となる。
参照⇒えむあーるあい(MRI)
◎被曝量はX線撮影の200〜300倍。
[2]しーてぃー
【CT】
◇[英]cardiac tamponade
○[病]⇒しんたんぽなーで(心タンポナーデ)
★しーでぃ
【CD】
○(1)[楽](compact disk)コンパクトディスクの略称。
参照⇒しーしーしーでぃ(CCCD)
◎CDラジカセ
○(2)[経](cash dispenser)現金自動支払機の略称。
○()
しーでぃあい
【CDI】
◇[英]Center for Defense Information
○[軍]アメリカのシンクタンク「防衛情報センター」の略称。
しーてぃーあーる
【CTR】
◇[英]cardio thoracic ratio
○[医]心胸郭比の略称。
⇒しんきょうかくひ(心胸郭比)
しーでぃあーる
【CDR】
○(1)[宇]指令破壊受信機(command destruct receiver)の略称。
打ち上げロケットが軌道をそれたときに使用するもの。
○(2)[経]大陸預託証券(continental depositary receipt)の
略称。
○(3)[経]キュラソー預託証券(curacao depositary receipts)
の略称。
じーてぃーあーる
【GTR】
○[交]スカイラインGT−Rの略称。
⇒すかいらいん(スカイライン)
しーてぃーあーるえる
【CTRL】
◇[英]Channel Tunnel Rail Link
○[交]イギリスの鉄道、海峡連絡線の略称。
ロンドンのセントパンクラス(St.Pancras)駅とユーロトン
ネル(Eurotunnel)の入り口のアシュフォード(Ashford)駅を結
ぶ。全長108キロメートル。
参照⇒ゆーろとんねる(ユーロトンネル)
〈停車駅〉
セントパンクラス駅・ストラトフォード・インターナショナ
ル(StratfordInternational)駅・エブズフリート・インターナ
ショナル(Ebbsfleet International)駅・アシュフォード駅。
しーてぃーえす
【CTS】
◇[英]Civil Transportation Section
○[歴]占領軍総司令部(GHQ)の民間運輸局の略称。
第二次世界大戦後、日本占領中のGHQに設置された機関。
参照⇒あーるてぃーおー(RTO)
[1]じーでぃえふ
【GDF】
◇[フ]Gaz de France(ガス・ド・フランス)
○[経]フランス・ガス公社の略称。
参照⇒[1]いーでぃえふ(EDF)
◎1946(昭和21)設立。
[2]じーでぃえふ
【GDF】
◇[伊]Guardia di Finanza
○⇒ぐわるでぃあでぃふぃなんつぁ(グワルディア・ディ・フィ
ナンツァ)
しーでぃえむえー
【CDMA】
◇[英]Code Division Multiple Access
○[通]符号分割多重接続・符号分割多元接続の略称。
無線通信で使用される交信方法の一つ。
利用者にはそれぞれ異なる符合(コード)が割り当てられ、複
数の発信者の音声信号をそれぞれの符号で乗算し、それらを合
成して1つの周波数で送信する。受信側では交信相手の符号を
合成信号に乗算することによって相手の音声信号のみを取り出
すことができる。
しーでぃえむえーわん
【cdmaOne】
○[通]KDDI(株式会社ディーディーアイ)の新型携帯電話。
アメリカのクアルコム社の開発した方式を採用。ビルなどの
反射電波も有効活用する方式で、途切れにくく音質もよい。ま
た、海外での使用も可能になっている。
じーてぃーえる
【GTL】
◇[英]Gas to Liquid
○[化]液化技術により天然ガスを灯油・軽油・ガソリンなどに
転換すること。また、その液化技術。
原油から作るのに比べ、硫黄分や窒素分など公害物質が少な
い。また、液化天然ガスと異なり、常温では液体。
◎液化天然ガス(liquefied natural gas)はLNG。
じーでぃえる
【GDL】
◇[独]Gewerkschaft Deutscher Lokomotivfuehrer
○[交]ドイツ機関士労働組合(ドイツ機関士労組)の略称。
2007.11.15(平成19)正午、17日午前2時までの全国規模のス
トライキに突入。
しーてぃーしー
【CTC】
◇[英]centralized traffic control
○[交]列車集中制御装置の略称。
センターで各駅の列車発着を指示する信号機・ポイント切り
換えを集中制御し、列車運行の管理一元化を図る保安方式。
◎ITC(integrated traffic control):集中列車制御システ
ム。
ATC(automatic train control):⇒じどうれっしゃせい
ぎょそうち(自動列車制御装置)
[1]しーでぃしー
【CDC】
◇[英]Centers for Disease Control and Prevention
○[医]アメリカ疾病管理防疫センターの略称。
本部はジョージア州アトランタ。
「疫病対策センター(Centers for Disease Control)」とも呼
ぶ。
参照⇒えぬしーえっちえる(NCHS)
◎1973(昭和48)設立。
1987. 2.(昭和62)ドイツのB・ブラウン社製ヒト乾燥硬膜
(商品名ライオデュラ)をヤコブ病の感染源として警告。
◎2002. 7. 5(平成14)バンコマイシンへの耐性を獲得したVR
SA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)による感染例を確認
と警告。
[2]しーでぃしー
【CDC】
◇[英]Control Data Corporation
○[計]アメリカのコンピュータ製造会社。
◎1957(昭和32)設立。
じーてぃーしー
【GTC】
◇[英]gyrokinetic toroidal code
○[計][原]磁気核融合コードの略称。
磁場封じ込め核融合炉シミュレーションに使用する応用ソフ
ト。
外部磁場の電磁相互作用による荷電粒子複数個の複雑な動き
をシミュレーションで解析するもの。
じーてぃーしーしー
【GTCC】
◇[英]gas turbine combined-cycle
○[工](火力発電の)ガスタービン・コンバインド・サイクルの
略称。
ガスタービンに使用した排ガスを他のガスタービンに再利用
する、エネルギー効率の良い複合発電システム。
していとし
【指定都市】
○⇒せいれいしていとし(政令指定都市)
してぃーはむ
【シティーハム】
◇[英]city ham
○[食]乾燥させていない生ハム(wet-cured ham)。
参照⇒なまはむ(生ハム)
じーでぃぴー
【GDP】
◇[英]gross domestic product
○[経]国内総生産の略称。
消費・投資・在庫・サービスなど一国の経済活動の全体を表
す指標。国内にいる外国企業の生産分も含まれる。
GNP(国民総生産)から、海外にいる日本人や日本企業が得
た所得などを差し引いた額。
参照⇒じーえぬあい(GNI),じーえぬぴー(GNP)
◎1993(平成 5)末、経済企画庁が四半期ごとに発表する国民所
得統計を従来のGNPからGDPに切り替る。
★しーてぃーびーてぃー
【CTBT】
◇[英]Comprehensive Test-Ban Treaty
○[原]包括的核実験禁止条約の略称。
参考⇒ぴーてぃーびーてぃー(PTBT),あいえむえす(IM
S)
◎1994. 1.(平成 6)ジュネーブ軍縮会議で交渉が開始され、
1996(平成 8)採択。発効はされていない。
1996(平成 8)中国、署名。
1996. 6.(平成 8)日本、署名。
1997. 7.(平成 9)日本、批准。
2004. 1.14(平成16)リビア、批准。
2006.10. 9(平成18)北朝鮮、咸鏡北道で初の地下核実験を実
施。CTBT採択後、初の実験。
◎同条約では未臨界実験が禁止されていないため核廃絶とはな
り得ず、事実上、核保有を米英仏中露の現在の核保有国に限定
するに留まった。
◎核保有5ヶ国はインド・パキスタン両国を核保有国と認めて
いない。
しーでぃゆー
【CDU】
◇[独]Christlich-Demokratische Union
○[政]キリスト教民主同盟の略称。ドイツの中道保守政党。
◎1945(昭和20)西ドイツで結成。
1949(昭和24)CSU(キリスト教社会同盟)を併合。
参照⇒しーえすゆー(CSU)
してかぶ
【仕手株】
○[経]仕手が投機目的で売買の対象とする株式。
相場が大きく変動し、売買回転率が高い。
参照⇒して(仕手,為手)(3)
してつ
【私鉄】
○[交]民間会社が経営する鉄道。
◎関東大手私鉄8社:東武・京成・西武・京王・小田急・東急
・京浜急行・相模鉄道。
関東大手私鉄9社:8社+東京地下鉄(東京メトロ)(旧:営団
地下鉄)。
してつえんせん
【私鉄沿線】
○[楽]山上路夫作詞、佐藤寛作曲の歌謡曲。
歌は野口五郎。
◎1975. 1.(昭和50)発売。
★じてっこう《じてつくわう》
【磁鉄鉱】
◇[英]magnetite
○[鉱]四三酸化鉄(Fe3O4)を主成分とする鉱物。
鉄分が多く、磁性が強い。
製鉄の主要な鉱石。
「マグネタイト」とも呼ぶ。
参照⇒てっこう(鉄鉱),じりゅうてっこう(磁硫鉄鉱)
してとう《してたう》
【シテ島】
◇[フ]Ile de la Cite
○[地]フランスの首都パリ中心部にある、セーヌ川の中洲の一
つ。
パリ発祥の地で、ノートルダム寺院や地下鉄(メトロ)の駅な
どがある。
中洲の一つサンルイ島(Ile Saint-Louis)と橋で連絡。
しでのたおさ《しでのたをさ》
【死出の田長】
○[鳥]ホトトギスの別名。
⇒ほととぎす(ホトトギス,不如帰,時鳥,子規,杜鵑)
◎死出の山を越えてくる鳥とも、賎(シズ)の田の長で農業を勧
めるともいう。
しーでびる
【シーデビル】
◇[英]sea devil
○[魚]マンタ(manta)(オニイトマキエイ)の別称。
⇒まんた(マンタ)(2)
しでらいと
【シデライト】
◇[英]siderite
○[鉱]⇒りょうてっこう(菱鉄鉱)
してん
【四天】
○(1)四時の天。春の蒼天(ソウテン)、夏の昊天(コウテン)、秋の旻天
(ビンテン)、冬の上天(ジョウテン)の総称。
◎五天は方角(場所)の天。
参照⇒ごてん(五天)(1)
○(2)四天王の略称。
⇒してんのう(四天王)
○(3)[仏]四天下(シテンゲ)の略称。
⇒しだいしゅう(四大洲)
◎「よてん(四天)」とも読む。
参照⇒よてん(四天)
◎現代中国語で「天」は「日([英]day)」を意味し、四天は四日間
を指す。
★しでん
【市電】
○(1)[交]市街電車の略称。
◎1895. 2.(明治28)京都で日本初の市街電車が開通。
○(2)[交]市営電車の略称。
◎1903(明治36)大阪市電(大阪市営交通)、日本で初めての公営
路面電車として開業。
1969(昭和44)大阪市電、廃業。
◎1906. 3.11(明治39)東京市電値上げ反対市民大会が開催、
8. 1値上げが認可されると反対運動が激化、 9. 5群衆が日本
橋・神田付近で暴動化した。時の内務大臣は原敬。
しでん
【紫電】
○(1)紫色の電光。
○(2)眼光や刀剣などの鋭い光。
○(3)[歴][軍]旧日本帝国海軍の局地戦闘機(迎撃戦闘機)。中
翼。
◎のち低翼に変更されたものは紫電改(シデンカイ)。
★じてん《ぢてん》
【地天】
◇[梵]Prthivi(プリティヴィー)
○[仏]十二天の一天。
「堅牢地神(ケンロウジシン)」,「地神(ジシン)」とも呼ぶ。
しでんかい
【紫電改】
○[歴][軍]旧日本帝国海軍の局地戦闘機(迎撃戦闘機)。
中翼の紫電を低翼に変更したもの。
してんげ
【四天下】
○[仏]⇒しだいしゅう(四大洲)
してんし
【熾天使】
◇[葡]Seraphim、[英](複数形)seraphim/(単数形)seraph
○[宗]九天使(nine choirs)の最高位で、最高の愛の焔の所持
者。6翼の天使。
「セラヒン」,「セラヒム」,「セラフィム」,「セラフ」,「セラピム」
とも呼ぶ。
参照⇒てんし(天使)(2)
★じてんしゃ
【自転車】
◇[英]bicycle
○[交]
名古屋弁では「けった」,「ケッタ」。
俗語では「チャリンコ」,「チャリ」。
美称は「銀輪(ギンリン)」。
英語で「バイシクル」,「バイク(bike)」とも呼ぶ。
参照⇒べろたくしー(ベロタクシー)
◎自転車を漕(コ)ぐ(ペダルを漕ぐ)。
マウンテンバイク(mountain bike):オフロード用の堅牢(ケン
ロウ)な自転車。
タンデム(tandem):二人乗りの自転車。
ママチャリ:⇒ままちゃり(ママチャリ)
原チャリ:⇒げんどうつきじてんしゃ(原動機付き自転車)
ユニサイクル(unicycle):一輪車。
トライシクル(tricycle)/トライク(trike):三輪車。
乗り方:参照⇒けんけんのり(けんけん乗り),たちこぎ(立ち
漕ぎ)
訓練用:参照⇒ほじょりん(補助輪)(2)
競技用:参照⇒ぴすとばいく(ピストバイク)
競技用パンツ:キュロット([フ]culotte)。
駐輪場(チュウリンジョウ):自転車置き場。
国際自転車メッセ「ユーロ・バイク(Euro Bike)」:参照⇒ふ
りーどりひすはーふぇん(フリードリヒスハーフェン)
製造会社の老舗:ラレー(Raleigh)。
昔の自転車:⇒べろしぺーど(ベロシペード)
水上自転車:ペダロ(pedalo)。
◎1958(昭和33)自転車鑑札(ナンバープレート)という自転車税
を廃止。
2004. 9.13(平成16)総務省、東京都豊島区が鉄道会社に課税
する放置自転車対策推進税(法定外目的税)に正式同意。
2009. 7. 1(平成21)新型3人乗り自転車、山形県・大分県・
熊本県を除く全国44都道府県で認可。
◎フランス語:ビシクレット(bicyclette)。
イタリア語:ビチクレッタ(bicicletta)。
スペイン語:ビシクレタ(bicicleta)。
ドイツ語:ファールラート(Fahrrad)。
中国語:自行車(zixingche)。
じてんしゃどろぼう《じてんしやどろばう》
【自転車泥棒】
◇[伊]Ladri di biciclette、[英]The Bicycle Thief
○[映]第二次世界大戦後の貧困を描いたイタリア映画。
仕事のためにシーツを質に入れて請け出した自転車を盗まれ、
いろいろ手を尽くしたがダメで、結局自分も自転車を盗んでし
まう話。
監督:ビットリオ・デ・シーカ(Vittorio De Sica)。
◎1948.11.24(昭和23)イタリアで公開。
1950. 9.26(昭和25)日本で公開。
★してんどう《してんだう》
【四顛倒】
○[仏]
参照⇒しねんじょ(四念処,四念處)
してんのう《してんわう》
【四天王】
○(1)[仏]仏法を守護するインドの四柱の神の総称。
帝釈天(タイシャクテン)の家来で、須弥山(シュミセン)に住み、四方を守
る、持国天(東方を守護)・増長天(南方を守護)・広目天(西方
を守護)・多聞天(タモンテン)(北方を守護)の4神。
○(2)[人]家来(ケライ)や門下など、ある方面で特にすぐれている
4人の総称。
〈源頼光の四天王〉
渡辺綱(ワタナベノツナ)・坂田公時(サカタノキントキ)・碓井貞光(ウスイ・サダ
ミツ)・卜部季武(ウラベノスエタケ)。
〈藤原道長の四天王〉
平維衡(コレヒラ)・平致頼・源頼信(ヨリノブ)・藤原保昌(ヤスマサ)。
〈木曾義仲の四天王(木曾四天王)〉
今井四郎兼平(カネヒラ)・樋口次郎兼光・根井行親・楯六郎親忠。
〈徳川家康の四天王〉
本多忠勝(タダカツ)・酒井忠次(タダツグ)・榊原康政(ヤスマサ)・井
伊直政(ナオマサ)。
〈悪謀之四天王〉
梅田雲浜(ウンピン)・頼三樹三郎(ライ・ミキサブロウ)・池内大学・梁
川星巌(ヤナガワ・セイガン)。
〈講道館の四天王〉
富田常次郎(ツネジロウ)・西郷四郎・横山作次郎・山下義韶(ヨシア
キ)。
〈狩野探幽(タンユウ)門下の四天王〉
久隅守景(クスミ・モリカゲ)・桃田柳栄(リュウエイ)・鶴沢探山(タンザン)
・神足常雲。
〈尾崎紅葉の四天王〉
柳川春葉(ヤナガワ・シュンヨウ)ら。
〈歌謡界(作詞家)の四天王〉
中山晋平(シンペイ)・大村能章(ノウショウ)・江口夜詩(ヨシ)・古賀政
男。
〈安倍派(安倍晋太郎)四天王〉
塩川正十郎・森喜朗・加藤六月・三塚博。
◎⇒わかしてんのう(和歌四天王),とうもんしか(藤門四家)
★してんのうじ《してんわうじ》
【四天王寺】
○大阪府大阪市天王寺区にある和宗の総本山。山号は荒陵山。
「天王寺」とも呼ぶ。
旧称は「荒陵寺(アラハカデラ)」。
参照⇒きょうぎながし(経木流し)(2)
してんのうじこくさいぶっきょうだいがく
《してんわうじこくさいぶつけうだいがく》
【四天王寺国際仏教大学】
○[教]大阪府羽曳野市(ハビキノシ)に本部を置く私立大学。
◎1957(昭和32)四天王寺学園短期大学、創立。
1967(昭和42)四天王女子大学を発足。
1981(昭和56)四天王寺国際仏教大学に改称。
してんのうじわっそ《しんてわうじわつそ》
【四天王寺ワッソ】
○毎年11月3日に大阪市内で行われる祭り。
聖徳太子らが、朝鮮半島からの使節を歓待する様子を再現し
ている。
参照⇒わっそ(ワッソ)
◎1990(平成 2)開始。
2001(平成13)最大のスポンサーである在日韓国人系信用組合
の関西興銀が経営破綻(ハタン)し中断。
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