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百 科 辞 書 《しき》 編集:獨 澄旻
-------- しき --------------------------------------------------
★しき
【式】
○一定の作法にのっとった行事。
○
○式神の略。
⇒しきがみ(式神,識神,職神)
しき
【史記】
◇[中]Shiji
○[歴]前漢の司馬遷(Shima Qian)が著した中国最初の紀伝体の
正史。
伝説上の黄帝から前漢の武帝まで二千数百年間の史書で、本
紀12巻・年表10巻・書8巻・世家(セイカ)30巻・列伝70巻の130巻
から成る。BC. 91<征和 2>成立。
本紀は歴代王朝の帝王の事績の記録、表は年表、書は文物制
度史、世家は呉太伯から漢に至までに興亡した有力諸侯の国別
による年代記、列伝は官吏・学者・経済家・庶民などで後世に
名を残すにたる個人の伝記。
在来の伝説や記録のほか広く旅行を試みて史料を収集し、選
択整理して本紀と列伝をもつ紀伝体と称せられる記述形式にま
とめたもの。
紀伝体はこの後、官撰正史の基本形式となった。また、客観
的・総合的な歴史叙述は後世史書の模範となった。
参照⇒しばせん(司馬遷)
◎もと『太史公書』といったが、三国時代から『史記』の名に
定まった。また司馬遷が宮刑に処せられたことから『腐史』,
『蚕史』,『発憤の書』などとも呼ばれた。
しき
【志木】
◇[日]Shiki
○(1)⇒しきし(志木市)
○(2)[交]⇒しきえき(志木駅)
★しぎ
【シギ】
【鴫】
【鷸】
○[鳥]チドリ目(Charadriiformes)シギ科(Scolopacidae)の鳥
の総称。水辺にすむ渡り鳥。
体は白い。くちばし(嘴,喙)と脚(アシ)が長く、ともに赤い。
参照⇒しぎやき(しぎ焼き,シギ焼き,鴫焼)
じき
【食】
◇呉音読み。
○[古]食べ物。
★しきい《しきゐ》
【敷居】
○[建]出入り口や部屋と部屋の境の開口部の下部に渡す溝(ミゾ)
付きの横木。
上部の溝付きの鴨居(カモイ)とともに、引き戸・障子(ショウジ)・
襖(フスマ)などの建具をはめ込み、溝に沿って滑らせて建具を開
閉する。
参照⇒かもい(鴨居)(1)
◎桜・松など摩耗しにくい材を使用する。
しきいし
【敷石】
【舗石】
【甃石】
【鋪石】
○[建]道路・庭・玄関先などに敷き並べた平らな石・レンガ・
タイル。
参照⇒ぬのじき(布敷),しはんじき(四半敷),のべだん(延べ
段,延段)
◎イタリア語:アンブロジェッタ(ambrogetta)。
★しきいた
【敷板】
○()
○()牛車(ギッシャ)の部分の名称。
⇒まえいた(前板)(2)
しきうつし
【敷き写し】
【敷写し】
○(1)書画などを紙の下に敷いて透かし、そのままの形に模写
すること。
「透写(トウシャ)」,「影写(エイシャ)」,「模書(モシャ)」,「トレース(trace)」
とも呼ぶ。
○(2)(転じて)他人の文章などをそっくり真似(マネ)ること。
俗に「ぱくり」とも呼ぶ。
しきえき
【志木駅】
○[交]埼玉県新座市東北(地名)にある、東武東上線の駅。
朝霞台(アサカダイ)駅と柳瀬川(ヤナセガワ)駅(志木市)の間。
◎埼玉県志木市の駅は柳瀬川駅のみ。
★しきおん
【シキオン】
◇[希]Sikion、[英]Sicyon
○[歴]ギリシア南部、ペロポネソス半島北東部のコリント県
(Nomos Korinthia)北部にあった古代ギリシアの都市。
コリントの北西約3.2キロメートル。
紀元前3世紀、アカイア同盟(the Achaean League)に参加。
じきかくゆうごうこーど《じきかくゆうがふこーど》
【磁気核融合コード】
◇[英]gyrokinetic toroidal code
○[計][原]⇒じーてぃーしー(GTC)
しきがみ
【式神】
【識神】
【職神】
○陰陽道(オンヨウドウ)で、陰陽師(オンミョウジ)の命令に従って、変幻
自在(ヘンゲンジザイ)・不思議な業(ワザ)をなすという鬼神・精霊。
普通の人には見えないが、小さな童形の姿をしているという。
「式(シキ)」,「しきじん(式神,識神,職神)」,「式(シキ)の神(カミ)」と
も呼ぶ。
参照⇒おんみょうじ(陰陽師)
◎西洋魔術:⇒あがしおん(アガシオン)
しきがわ《しきがは》
【敷き皮】
【敷き革】
【敷皮】
【敷革】
○(1)毛皮で作った敷物。
鹿・熊・虎・豹(ヒョウ)などの皮が用いられる。
○(2)[服]⇒いんなーそーる(インナーソール)
じききょうめいいめーじんぐ
【磁気共鳴イメージング】
◇[英]magnetic resonance imaging
○[医]⇒えむあーるあい(MRI)
じききょうめいえいぞうほう《じききようめいえいざうはふ》
【磁気共鳴映像法】
◇[英]magnetic resonance imaging
○[医]⇒えむあーるあい(MRI)
じききょうめいがぞうほう《じききようめいぐわざうはふ》
【磁気共鳴画像法】
◇[英]magnetic resonance imaging
○[医]⇒えむあーるあい(MRI)
じききょうめいけっかんぞうえい《じききようめいけつきわんぞうえう》
【磁気共鳴血管造影法】
◇[英]magnetic resonance angiography
○[医]⇒[1]えむあーるえー(MRA)
じききょうめいけっかんぞうえいほう
《じききようめいけつきわんぞうえうはふ》
【磁気共鳴血管造影法】
◇[英]magnetic resonance angiography
○[医]⇒[1]えむあーるえー(MRA)
じききょうめいだんそうさつえい
【磁気共鳴断層撮影】
◇[英]magnetic resonance imaging
○[医]⇒えむあーるあい(MRI)
しきぐん
【磯城郡】
◇[日]Shiki Gun
○奈良県北西部の郡。
川西町(カワニシチョウ)・三宅町(ミヤケチョウ)・田原本町(タワラモトチョウ)の
町。
しきげ
【式外】
○(1)延喜式の神名帳に記載されていないこと。
⇔しきない(式内)(1)
○(2)(1)の神社。
元官幣大社の石清水八幡宮(イワシミズハチマングウ)など。
「式外の社(ヤシロ)」とも呼ぶ。
⇔しきない(式内)(2)
しきげのやしろ
【式外の社】
○⇒しきげ(式外)(2)
じきこあ
【磁気コア】
◇[英]magnetic core
○[古][計]磁気コア・メモリーの略称。
⇒じきこあめもりー(磁気コア・メモリー)
じきこあめもりー
【磁気コア・メモリー】
◇[英]magnetic core memory
○[古][計]コンピューターの記憶媒体の一つ。磁性体をリング
状にしたコア(磁心)の中に書き込み線と読み出し線を直行させ
た素子。
磁化していないコアをオン、書き込み線に電流を流して磁化
させたコアをオフとして1ビット(bit)を表す。
読み込みはコアに電流を流し、感応電流によってオン・オフ
を知るが、電流を流すことによってコアの内容は破壊されてし
まう(破壊読出し)。そのため読み出した後は再書き込みをしな
ければならない(リフレッシュ)。
コンピュータの主記憶として盛んに用いられたが、ICメモ
リーの発達とともに使われなくなった。
「コア・メモリー」,「磁気コア」,「コア」,「磁心」とも呼ぶ。
参照⇒まとりっくす(マトリックス)(7)
しきさいえいが《しきさいえいぐわ》
【色彩映画】
○[古][映]⇒からーえいが(カラー映画)
しぎさん
【信貴山】
◇[日]Shigi San
○(1)[地]生駒山地南部、奈良県北西部の生駒郡(イコマグン)平群
町(ヘグリチョウ)にある山。標高437メートル。
頂上に松永久秀の城址、山腹に信貴山寺がある。
○(2)信貴山寺の山号。
しぎさんじ
【信貴山寺】
○奈良県北西部、生駒郡(イコマグン)平群町(ヘグリチョウ)の信貴山東
腹にある信貴山真言宗の総本山。
正称は朝護孫子寺(チョウゴソンシジ)。
本尊は毘沙門天。
国宝の『信貴山縁起絵巻』を所蔵。
「信貴の毘沙門天」とも呼ばれる。
しきし
【志木市】
◇[日]Shiki Shi
○埼玉県南部、荒川(アラカワ)の南西岸の市。
◎東武東上線の志木駅は新座市にあり、志木市の駅は柳瀬川(ヤ
ナセガワ)駅のみ。
★しきじ
【職事】
○
⇔さんに(散位),さんじ(散事)
しきじ
【識字】
○文字の読み書きができること。
⇔もんもう(文盲)
参照⇒めあき(目明き)(2)
◎識字率,識字運動
しきししょう《しきししやう》
【色視症】
◇[英]chromopsia/chromatopsia/colored vision
○[病]白色など色の無い物や視野全体が色彩を帯びて見える、
病的状態。
◎黄視症(xanthopsia):⇒おうししょう(黄視症)
緑視症(緑色視症)(chloropsia,green vision)。
赤視症(erythropsia)。
青視症(青色視症)(cyanopsia,blue vision)
紫視症(ianthinopsia)=青視症。
しきしま
【しきしま】
○[海]海上保安庁の大型巡視船(PLH31)。
6,500トン。
高速増殖炉原型炉もんじゅのプルトニウム燃料輸送の護衛用
に建造された、世界最大の巡視船。
◎1992. 4. 8(平成 4)竣工。
2003. 9.13(平成15)オーストラリア沖の国際合同臨検演習パ
シフィック・プロテクターに参加。
★しきしま
【敷島】
◇[日]Shiki Shima
○(1)奈良県磯城郡(シキグン)。
「敷島」とも「磯城島」とも記された。
◎崇神(スジン)天皇の大和(ヤマト)磯城瑞籬(シキミツカキ)宮、欽明(キンメイ)
天皇の磯城島金刺宮(シキシマノカナサシノミヤ)の都が置かれたところ。
○(2)[枕詞]⇒しきしまの(敷島の)
○(3)日本国の称。
○(4)敷島の道の略。
⇒しきしまのみち(敷島の道)
○(5)[歴]国産葉を使用した官営煙草(タバコ)の一銘柄。
1904. 4.(明治37)煙草専売法の公布によって同年7月1日に
発売。当時8銭。
参考⇒かんえいたばこ(官営煙草)
○(6)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。
◎1898.11. 1(明治31)進水。
1900. 1.26(明治33)竣工。
○(7)[古]⇒しきしまちょう(敷島町)
しきしま
【磯城島】
◇[日]Shiki Shima
○⇒しきしま(敷島)(1)
しきしまちょう《しきしまちやう》
【敷島町】
◇[日]Shikishima Cho
○[古]山梨県西部、中巨摩郡(ナカコマグン)の町。
◎2004. 9. 1(平成16)中巨摩郡の竜王町(リュウオウチョウ)・敷島町と
北巨摩郡(キタコマグン)の双葉町(フタバチョウ)の3町が合併して甲斐市
(カイシ)を発足
しきしまの
【敷島の】
○[枕詞]「大和(ヤマト)」または「道」・「ふる(経る,古)」などにかか
る。
◎敷島の道
しきしまのみち
【敷島の道】
◇「大和歌(ヤマトウタ)の道」の意味。
○和歌の道・歌道。
「敷島」とも呼ぶ。
◎連歌(レンガ)は「筑波(ツクバ)の道」とも呼ぶ。
しきしゃ
【式社】
○⇒しきない(式内)(2)
しぎしょあら
【シギショアラ】
◇Sighisoara
○ルーマニア中部、ムレシュ県(judet Mures)の都市。
ドイツ語で「シェスブルグ(Schaessburg)」、マジャール語(ハ
ンガリー語)で「セゲスバル(Segesvar)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1979(昭和54)3万2,000人(推計)。
◎1280(弘安 3)ドイツ人の植民都市として建設。
しきしょえんしゅう《しきしよえんしふ》
【指揮所演習】
◇[英]command post exercise
○[軍]⇒しーぴーえっくす(CPX)
しきじん
【式神】
【識神】
【職神】
○⇒しきがみ(式神,識神,職神)
じぎすむんと
【ジギスムント】
◇Sigismund
○[人]神聖ローマ皇帝(1368. 2.15〜1437.12. 9)。在位:ハン
ガリー王1387〜1437、神聖ローマ皇帝1411〜1437、ボヘミア王
1419〜1437。ハンガリー名はジグモンド(Zsigmond)。ニュルン
ベルク生れ。
宗教問題に関心を持ち、1414(応永21)コンスタンツ公会議を
開き、教会大分裂(シスマ)([独]Grosses Schisma)を解決。こ
の会議の異端問題から、1415(応永22)フスを異端として処刑。
1419(応永26)ボヘミア王に就任した際、フス戦争を引き起こ
した。
じぎすむんといっせい
【ジギスムント一世】
【ジギスムント1世】
◇Sigismund I
○[人]ポーランド王(1467〜1548)。在位:1506〜1548。
しきそたい
【色素体】
◇[英]plastid
○[植]植物や藻類(algal)の細胞質(cytoplasm)内にある、色素
(pigment)を含む細胞小器官(organella)。
核酸を含み、生理作用や色素合成・自己増殖などを行う。
葉緑体(chloroplast)・白色体(leucoplast)・有色体(chromo-
plast)など。
広義には細菌類のものも含む。
「プラスチド」とも呼ぶ。
参照⇒えちおぷらすと(エチオプラスト)
★しきそちんちゃく
【色素沈着】
◇[英]pigmentation/chromatosis(クロマトシス)
○[医]皮膚にメラニン色素が過剰に蓄積すること。
肌の黒ずみやシミ(染み)となるので美容の大敵とされる。
★じぎたりす
【ジギタリス】
◇[学]Digitalis purpurea、[英]foxglove
○(1)[植]シソ目(Lamiales)ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)
ジギタリス属(Digitalis)の大形多年草。ヨーロッパ・北アフ
リカ原産。
全草に有毒アルカロイドのリコリン(lycorine)を含む。
「キツネノテブクロ(狐の手袋)」とも呼ぶ。
◎有毒植物で、食用のコンフリー(comfrey)に似るので注意。
○(2)([英]digitalis)ジギタリスの葉を乾燥した強心剤。
じきでぃすく
【磁気ディスク】
◇[英]magnetic disc
○(1)[計]⇒はーどでぃすく(ハードディスク)
○(2)[計]⇒ふろっぴーでぃすく(フロッピーディスク)
じきてーぷ
【磁気テープ】
◇[英]magnetic tape
○(1)磁性材料を塗布した、プラスチックなどのテープ。
音声の録音・再生やコンピュータの記憶媒体などに用いる。
略称は「MT」。
○(2)[計](特に)コンピュータ用の記憶媒体。
大容量だが、シリアル・アクセス専用で書き込んだ後、巻き
戻(リワインド)して読み込む。
略称は「MT」。
じきどう《じきだう》
【食堂】
○寺院で僧侶などが食事をする部屋。
「食堂」は一般には「しょくどう」と読む。
じきどらむ
【磁気ドラム】
◇[英]magnetic drum
○[古][計]円筒(drum)に磁性材料を塗布した、コンピューター
用記憶媒体。
高速アクセスが可能で、初期のコンピュータでは主記憶装置
としても用いられた。
略称は「MD」,「DR」。
参照⇒ぶいとっく(VTOC),はーどでぃすく(ハードディス
ク)
しきない
【式内】
○(1)延喜式の神名帳に記載されていること。
⇔しきげ(式外)(1)
○(2)(1)の神社。
当時、高い格式があった。
「式内の社(ヤシロ)」,「式内社(シキナイシャ)」,「式社(シキシャ)」とも呼ぶ。
⇔しきげ(式外)(2)
しきない
【四畿内】
○[歴]⇒きない(畿内)(2)
しきないしゃ
【式内社】
○⇒しきない(式内)(2)
しきないのやしろ
【式内の社】
○⇒しきない(式内)(2)
しきのうた
【四季の歌】
○[楽]荒木とよひさ作詞・作曲の歌謡曲。
歌は芹洋子(セリ・ヨウコ)。
◎1976. 9.(昭和51)レコード発売。
しきのかみ
【式の神】
○⇒しきがみ(式神,識神,職神)
しぎのびしゃもんてん
【信貴の毘沙門天】
○⇒しぎさんじ(信貴山寺)
しきはこうほう《しきはこうはふ》
【敷葉工法】
○[歴][建]堤(ツツミ)を築く土木技術の一つ。
粘土と砂利を交互に突き固め、その中に葉や枝を敷き詰めて
強化するもの。
大阪府の大阪狭山市の狭山池や岸和田市の久米田池などで行
われていた。
じきばぶるめもり
【磁気バブルメモリ】
◇[英]magnetic bubble memory
○[古][計]磁性体単結晶上の磁気バブルを利用した不揮発性の
記憶素子。
ハードディスク(HD)と異なり可動部分がないことから振動
には強いが、磁気バブルを逐次回転させながら読み書きしなけ
ればならず非常に低速。
安価・大容量の不揮発性半導体メモリの出現で、ほとんど使
用されなかった。
単に「バブルメモリ」とも呼ぶ。
しきびき
【敷引き】
【敷引】
○[経]マンションなどの賃貸で、退去時に敷金(保証金)の一部
を差し引く特約。
多く関西で慣例として行われてきたが、減価償却とは異なり、
制度の法的根拠はなく社会問題化している。
「解約引き」,「償却費」とも呼ぶ。
◎2005. 7.20(平成17)神戸地方裁判所、特約を無効として不動
産業者に全額返還を命じる。
★しきぶ
【式部】
○(1)[歴]式部省の略称。
⇒しきぶしょう(式部省)
○(2)[歴]式部省の役人。
○(3)[歴]一族の男子に式部省の役人がいる女官の呼称。
◎紫式部,和泉式部
しきぶきょう《しきぶきやう》
【式部卿】
○[歴]律令制の式部省の長官。
親王四品(シホン)・諸臣正四位下相当官。
平安時代以後は親王が任じられた。
参照⇒しきぶしょう(式部省)
しきぶしょう《しきぶしやう》
【式部省】
○[歴]律令制の太政官八省の一つ。
左弁官に属し、朝廷の礼儀・儀式や、文官の考課(コウカ)・選
叙・禄賜(シロク)などの人事、官人の俸禄支給、官人の養成・学
問などをつかさどり、大学寮・散位寮を管轄した。
長官(カミ)は式部卿。
「のりのつかさ(式部省)」,「のんのつかさ(式部省)」,「式部の
司(つかさ)」とも、単に「式部」とも呼ぶ。
唐名は「吏部(リブ)」,「吏部省」。
参照⇒しきぶきょう(式部卿)
◎平安京では、大内裏の南部、朱雀門から入って東側に位置し、
東西の二条大路をへだてた南側には大学寮があった。
しきぶそう《しきぶさう》
【シキブソウ】
【式部草】
○[植]スイゼンジナ(水前寺菜)の、愛知県の地方名。
⇒すいぜんじな(スイゼンジナ,水前寺菜)
★しきぶつ
【尸棄仏】
○[仏]過去七仏の一つで、釈尊の5代前生。
しきぶのつかさ
【式部の司】
○[歴]式部省の別称。
⇒しきぶしょう(式部省)
★しきみ
【シキミ】
【樒】
◇[学]Illicium anisatum L.
○[植]モクレン目(Magnoliales)シキミ科(Illiciaceae)シキミ
属(Illicium)の常緑小高木。
春に黄白色の小花をつける。
抹香や線香の材料。
実は有毒。仏前に供える。
参照⇒しきみさん(シキミ酸)
◎(「木」偏+「佛」:補助3590)とも書く。
◎モクレン科(Magnoliaceae)とも。
マツブサ科(Schisandraceae)シキミ属とも。
◎トウシキミ(唐樒):⇒だいういきょう(ダイウイキョウ,大茴
香)
ミヤマシキミ(深山樒)(シキミア)はムクロジ目(Sapindales)
ミカン科(Rutaceae)で別種。
参照⇒みやましきみ(ミヤマシキミ,深山樒)
しきみあ
【シキミア】
◇[蘭]Skimmia、[学]Skimmia japonica
○[植]⇒みやましきみ(ミヤマシキミ,深山樒)
★しきみさん
【シキミ酸】
◇[英]Shikimic acid
○[生化]芳香族アミノ酸の前駆物質。
シキミ(樒)の果実の風乾量の約25%、葉の生重の約0.5%に
含まれている。
◎1885(明治18)オランダの医学者エイクマン(C.D.Eijkman)
(1858〜1930)によってシキミの果実から発見。
じきみや《ぢきみや》
【直宮】
○天皇の子や兄弟姉妹など天皇じきじきの血統の宮。
★しきもう《しきまう》
【色盲】
◇[英]color-blindness
○[医]
参照⇒あくせしびりてぃー(アクセシビリティー)(4)
◎「色盲」を差別用語として「色覚異常」,「色覚障害」と言い換え
をする例もあるが、かえって差別的だとする説もある。
しきもく
【式目】
○(1)[歴]武家の箇条書きにされた法令・規則。
○(2)連歌(レンガ)・俳諧(ハイカイ)の規則。
しきもりいのすけ
【式守伊之助】
◇[日]Shikimori Inosuke
○[運]日本相撲協会の立行司(タテギョウジ)。
木村庄之助の次位。
参照⇒『人名辞典』しきもり いのすけ(式守 伊之助)
◎1871(明治 4)初代式守伊之助、式守家を創立。
しぎやき
【しぎ焼き】
【シギ焼き】
【鴫焼】
○[料]ナス(茄子)に油を塗って焼き、味付ミソ(味噌)をつけた
料理。
「きじやき(きじ焼き,キジ焼き,雉焼)」,「なすでんがく(なす
田楽,ナス田楽,茄子田楽)」とも呼ぶ。
参照⇒すずめやき(雀焼き,雀焼)
◎夏の季語。
しぎゃく
【嗜虐】
○(1)残虐なことを好むこと。
加虐趣味(sadism)と被虐趣味(masochism)。
参照⇒さでぃずむ(サディズム)(2),まぞひずむ(マゾヒズム)
(2)
○(2)(特に)加虐趣味(サディズム)。
⇒さでぃずむ(サディズム)(2)
しきゅう
【四窮】
◇[中]si qiong
○鰥夫(カンプ)・寡婦(カフ)・孤・独の四種の人の総称。
妻を失った男(鰥夫)と、夫を失った女(寡婦)と、みなしご
(孤児)と、年老いて子のない人(独身;伴侶のある人を含む)。
これらの人は、世間に頼る人もなく、また身を寄せる場所
(よるべ)もない境遇であること。
「鰥寡孤独(カンカコドク)」,「鰥寡孤独(カンカケイドク)」とも呼ぶ。
◎儒教の考えでは、祀(マツ)る先祖を持たないこと(孤児)と、自
分の先祖を祀る子孫を持たないこと(独身)は悪いとする。
しきゅう《しきう》
【死球】
○[運]⇒でっどぼーる(デッドボール)(1)
しきゅう《しきう》
【視丘】
○[医]視床の別称。
⇒ししょう(視床)
しきゅう
【紫宮】
◇[中]Zigong
○⇒しび(紫微)(2)
しきゅうきんしゅ
【子宮筋腫】
◇[英]myoma of the uterus/fibroid
○[病]子宮の筋層にできる良性の腫瘍(シュヨウ)(tumor)。
平滑筋腫(leiomyoma)の一種で、大きさはビー玉から拳(コブシ)
くらい。まれに悪性のものもある。
下腹痛・便秘などに過多月経や不正性器出血がつづき、貧血
から心臓障害をおこすこともある。
30〜50歳の未産婦に好発。
しきゅうけい
【子宮頸】
◇[英]cervix
○[医]⇒しきゅうけいぶ(子宮頸部)
しきゅうけいかん《しきゆうけいくわん》
【子宮頸管】
◇[英]cervix uteri
○[医]⇒しきゅうけいぶ(子宮頸部)
★しきゅうけいがん
【子宮頸ガン】
【子宮頸癌】
◇[英]uterine cervix cancer
○[病]子宮頸部にできるガン。
主に性交渉によるヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染が起因
となって発病する。
参照⇒ひとにゅうとうしゅういるす(ヒト乳頭腫ウイルス)
しきゅうけいぶ
【子宮頸部】
◇[羅]cervix uteri
○[医]子宮(uterus)下部、子宮体部と膣(vagina)との間にある
円柱状の部分。子宮全体の約三分の一に位置する。
「子宮頸」,「子宮頸管」,「頸管」とも呼ぶ。
しきゅうたい《しきうたい》
【糸球体】
【糸毬体】
◇[英](単数形)glomerulus/(複数形)glomeruli
○[医]腎臓皮質部にある、毛細血管が糸玉のように球状に集まっ
た微小体。
一つの糸球体を、細尿管の末端であるボーマン嚢(ノウ)が薄い
壁となって椀状(ワンジョウ)に取り囲み、腎小体を形成する。
糸球体は血液を濾過(ロカ)し、血球やタンパク質(蛋白質)以外
の成分はボーマン嚢の内部(ボーマン腔)を経て、原尿となって
細尿管に送り出される。
参照⇒ねふろん(ネフロン)
しきゅうふっこ《しきうふくこ》
【子宮復古】
◇[英]uterine involution
○[医]分娩(ブンベン)後、大きく膨らんでいた子宮が妊娠前の状
態(常態)に収縮・回復すること。
産後6〜8週間かかり、この期間を産褥期(サンジョクキ)(pue-
rperal period)と呼ぶ。
参照⇒さんじょくき(産褥期)
◎子宮復古不全(uterine subinvolution)。
しーきゅーぶどあい
【C3I】
◇[英]C cubed I
○[軍]⇒しーすりーあい(C3I)
しぎょ
【紙魚】
○[虫]シミ。
⇒しみ(シミ,衣魚,紙魚)
しきょう《しきやう》
【思郷】
○⇒ぼうきょう(望郷)(1)
★[1]じぎょう《ぢぎやう》
【地形】
○
[2]じぎょう《ぢぎやう》
【地形】
○(1)[建]建築前に行う地固め・地ならし。
「地業」とも呼ぶ。
○(2)[建](特に)建物の基礎を支える地盤に対して行う基礎工
事。杭(クイ)打ち・潜函(センカン)などの工事。
使用素材により、玉石地形・割栗地形・砂利地形・コンクリ
ート地形・杭地形・筏(イカダ)地形などがある。
「地業」とも呼ぶ。
じぎょう《ぢげふ》
【地業】
○[建]⇒[2]じぎょう(地形)
しきょぎ
【視距儀】
◇[英]tachymeter
○比較的簡単に距離や高差を測定する器械・装置。
接眼部に等間隔の横線をもつ経緯儀(ケイギギ)(トランシット)
を用い、ある一定の長さの目標の視角を測定し、そのはさむ角
度の大きさから計算によって距離を求める。
「スタジア測量器」,「スタディアメーター(stadia meter)」,
「タキメーター」とも呼ぶ。
参照⇒ほうたいきょう(砲隊鏡)
◎タコメーター(tachometer):⇒たこめーたー(タコメーター)
じきるとはいど
【ジキルとハイド】
◇[英]Jekyll and Hyde
○[俗]二重人格者の俗称。
⇒にじゅうじんかく(二重人格)
◎スチーブンソン(R.L.Stevenson)の怪奇小説『ジキル博士と
ハイド氏』から。
参照⇒じきるはかせとはいどし(ジキル博士とハイド氏)
じきるはかせとはいどし
【ジキル博士とハイド氏】
◇[英]The Strange Case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde
○[文]1886(明治19)刊行された、スチーブンソン(R.L.Steven-
son)の怪奇小説。
温厚なジキル博士が、発明した薬によって悪の人格を持つハ
イド氏に変身し解毒剤で博士に戻り、自由に善悪二重の人格を
使い分けるが、悪の力には勝てずに元に戻れなくなり悲惨な最
期を遂げる話。
のち「ジキルとハイド(Jekyll and Hyde)」は二重人格者の代
名詞となった。
◎1928(昭和 3)野尻抱影訳『ヂェキル博士奇談』(改造社)とし
て初訳。
しきん
【紫金】
○⇒しゃくどう(赤銅)(1)
しぎんかりゅうせいにんちしょう《しぎんくわりふせいにんちしやう》
【嗜銀顆粒性認知症】
○[病]タウオパチー(tauopathy)の別称。
⇒たうおぱちー(タウオパチー)
しきんぎゅう《しきんぎう》
【紫金牛】
○[植]ヤブコウジの漢名。
⇒やぶこうじ(ヤブコウジ,藪柑子)
しーきんぐ
【シーキング】
◇[英]Sea King
○[軍]アメリカのシコルスキー社製のターボシャフト双発の艦
載対潜哨戒ヘリコプター(SH−3)の通称。
◎1964(昭和39)海上自衛隊、シーキング(HSS−2)の部隊配
備を開始。HSS−2は導入検討時のコード。
1991(平成 3)海上自衛隊、シーホーク(SH−60J)をHS
S−2の後継機として部隊配備を開始。
しきんさい
【シキンサイ】
【紫金菜】
○[植]ショカツサイ(諸葛菜)の別称。
⇒しょかつさい(ショカツサイ,諸葛菜)
しきんざん
【紫金山】
◇[中]Zijin San
○[地]中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)西部の省都
南京市(Nanjing Shi)東部の玄武区(Xuangwu Qu)にある山。標
高448.9メートル。
南麓に中山陵(Zhongshan Ling)、西麓に明孝陵(Mingxiao
Ling)、東麓に霊谷寺(Linggu Si)、西辺の天堡山(Tianbao
Shan)には紫金山天文台がある。
漢代の古称は「鍾山(Zhongshan)(ショウザン)」。
参照⇒りゅうばんこきょ(竜蟠虎踞,龍蟠虎踞,竜盤虎踞,龍盤
虎踞)(1)
★しきんじょう《しきんじやう》
【紫禁城】
◇[中]Zijin Cheng
○[歴]明・清両朝の宮城の呼称。
南京の紫禁城は、1373年明の洪武帝(Hongwu Di)(太祖)の造
営。
北京の紫禁城は、1421年明の第3代皇帝永楽帝(Yongle Di)
(成祖)の造営、19年をかけて完成。南北1,000メートル、東西
760メートル。現在は北京故宮博物院の一部。
参照⇒こきゅうはくぶついん(故宮博物院)
◎外廷(waiting):皇帝が政務と儀式を取り行う場。
内廷(neiting):皇帝の私的な生活の場。
◎天帝の居所とされた紫微星(Ziweixing)(シビセイ)にちなみ名付
けられる。
参照⇒しび(紫微)
じぎんしょーる
【ジギンショール】
◇Ziguinchor
○⇒じがんしょーる(ジガンショール)
しきんせんじょう《しきんせんじやう》
【資金洗浄】
◇[英]money laundering
○⇒まねーろんだりんぐ(マネーロンダリング)
しきんそう《しきんさう》
【シキンソウ】
【紫金草】
○[植]ショカツサイ(諸葛菜)の別称。
⇒しょかつさい(ショカツサイ,諸葛菜)
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