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百 科 辞 書 《せつ》 編集:獨 澄旻
-------- せつ --------------------------------------------------
[1]せつ
【セツ】
◇Seth
○(1)[聖]アダム(Adam)の三男。
◎10代目の子孫はノア(Noah)。
参照⇒[1]のあ(ノア)
○(2)[エジプト神話]⇒[2]せっと(セット)
★[2]せつ
【セツ】
◇[中]jie、[英]pimple
○[病]一個のの毛包または皮脂腺が化膿菌に侵された皮膚疾患。
皮膚の限局性の化膿性炎症。
参照⇒よう(癰)
◎「(「病」-「丙」+「節」)」と書く。
★せつ
【節】
○
○[暦]⇒にじゅうしせっき(二十四節気)
○[暦]立春(リッシュン)から次の立春までの期間を12等分した区分
点。
立春・啓蟄(ケイチツ)・清明(セイメイ)・立夏(リッカ)・芒種(ボウシュ)・
小暑(ショウショ)・立秋(リッシュウ)・白露(ハクロ)・寒露(カンロ)・立冬(リット
ウ)・大雪(タイセツ)・小寒(ショウカン)の称。
◎二十四節気(ニジュウシセッキ)を一つ置きにした奇数番目の区分。
偶数番目は「中気(チュウキ)」と呼ぶ。
参照⇒にじゅうしせっき(二十四節気)
★せついっさいうぶ
【説一切有部】
○[仏]上座部の分派。
単に「有部」とも呼ぶ。
大乗(ダイジョウ)仏教徒からは小乗(シュウジョウ)と呼ばれる。
ぜつぇしおん
【ゼツェシオン】
◇[独]Sezession
○[美][建]⇒ぜつぇっしょん(ゼツェッション)
ぜつぇっしょん
【ゼツェッション】
◇[独]Sezession(ゼツェシオン)
○(1)[美][建]19世紀末〜20世紀初頭、ドイツ・オーストリア
各都市に興った芸術革新運動。
1897(明治30)ウィーンでオットー・ワグナー(Otto Wagner)
(1841〜1918)、グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)(1862〜
1918)らのウィーン分離派が運動を開始。
機能性・合理性を重視し、建築・美術・工芸・装飾・印刷な
どの広い分野で総合芸術をめざし、各国に波及して大きな影響
を及ぼした。
1910(明治43)ころから日本でも流行。
「分離派」,「セセッション([英]secession)」とも呼ぶ。
○(2)[美][建]その芸術・建築・工芸の様式。
◎「(古典的な様式からの)分離」の意味。
せつえん
【節煙】
◇[日]setsu'en
○[国]タバコの吸う量を減らすこと。
◎タバコを吸う習慣をやめることは「禁煙(キンエン)」と呼ぶ。
ぜっか《ぜつくわ》
【舌禍】
○(1)演説・講演などにより、政府や社会に嫌われて災難・制
裁を受けること。
類語⇒ひっか(筆禍)
○(2)事実を偽(イツワ)り悪く言う者から受ける禍(ワザワイ)。
せっかい《せきくわい》
【石灰】
○(1)([英]lime)生石灰(セイセッカイ)・消石灰(ショウセッカイ)の総称。
生石灰は酸化カルシウム、消石灰は水酸化カルシウム。
「石灰(イシバイ)」とも呼ぶ。
◎イタリア語:カルチェ(calce)。
◎炭酸石灰は炭酸カルシウム。
◎石灰光:⇒[1]らいむらいと(ライムライト)(1)
○(2)漆喰(シックイ)の別称。
⇒しっくい(漆喰)
◎石灰モルタル。
せっかいこう《せきくわいくわう》
【石灰光】
◇[英]limelight
○⇒[1]らいむらいと(ライムライト)(1)
せっかく《せきくわく》
【石槨】
○(1)石造りの、棺(ヒツギ)の外枠(ソトワク)。
○(2)古墳などの、棺や副葬品を納める石造りの室。
せっかさい《せきくわさい》
【石花菜】
○[植]⇒てんぐさ(テングサ,天草)
★せっかそう《せきかさう》
【石家荘】
◇[中]Shijiazhuang
○中国北部、河北省(Hebei Sheng)(カホクショウ)南西部にある省都。
製鉄・機械・化学・製粉などの工業が発達。また大綿作地帯
を背景に綿織物も盛ん。
河北師範大学がある。
鉄道は、京広(北京〜広州)・石太(石家荘〜太原)・石徳(石
家荘〜徳州)の3鉄路が交差する連絡点。
「せきかそう(石家荘)」,「シーチアチョアン(石家荘)」,「シー
チャチョワン(石家荘)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1957(昭和32) 60万人。
1987(昭和62)122万人。
1994(平成 6)132万7,000人。
〈管轄6区〉
長安区(Chang'an Qu)。
橋東区(Qiaodong Qu)。
橋西区(Qioaxi Qu)。
新華区(Xinhua Qu)。
井(阜偏+「經」-「糸」)礦区(Jingxinqkuang Qu)。
裕華区(Yuhua Qu)。
〈管轄5市〉
〈管轄12県〉
◎もと寒村であったが、鉄道が開通して急激に発展。
国共内戦期には華北の政治的中心地。
★せっかん《せきくわん》
【石棺】
◇[英]stone coffin/sarcophagus(サーコファガス)
○(1)石で作った棺(ヒツギ)。
参照⇒ひつぎ(棺,柩)
◎割竹形石棺:⇒
長持形石棺:⇒
舟形石棺:⇒ふながたせっかん(舟形石棺)
家形石棺:⇒
箱式石棺:⇒
○(2)[俗]⇒さるこふぁがす(サルコファガス)(4)
せっかん
【折檻】
○(1)人を強く諌(イサ)めること。
◎前漢の朱雲(Zhu Yun)が孝成帝(Xiaocheng Di)を強く諌めて
皇帝の怒りを買い、役人に宮殿から引き降ろされるときに檻(テ
スリ)につかまったため、それが折れた故事による。
○(2)(転じて)ひどく人を責(セ)めさいなむこと。
「責(シオ)る」とも呼ぶ。
◎子どもを折檻する
せつがんきょう《せつがんきやう》
【接眼鏡】
○[光]⇒せつがんれんず(接眼レンズ)
せつがんれんず
【接眼レンズ】
◇[英]eyepiece/ocular
○[光]望遠鏡・顕微鏡などで、見るときに目を当てる側にある
レンズ。
鏡筒の反対側にある対物レンズを通してできる物体の像を拡
大して見るためのもの。
「接眼鏡」とも呼ぶ、
⇔たいぶつれんず(対物レンズ)
せっき
【セッキ】
◇[朝]saekki
○(1)[哺](朝鮮語・韓国語で)動物の子。
○(2)(朝鮮語・韓国語で)ののしったりいやしんで、ガキ(餓鬼)
・野郎(ヤロウ)。
「ケッセキ(gae saekki)(イヌの子供)」とも呼ぶ。
せっき
【赤旗】
○[古][政]⇒あかはた(赤旗)(3)
せっき
【節気】
○[暦]⇒にじゅうしせっき(二十四節気)
★せっきょう《せききやう》
【石経】
○[仏]仏教の経典を石に刻んだ碑。
◎儒教の場合は「せっけい(石経)」と呼ぶ。
せっきんひこう《せつきんひかう》
【接近飛行】
◇[英]flyby
○[宇]⇒すうぃんぐばい(スウィングバイ)
せっく
【節句】
【節供】
○[暦]季節の変わり目に、神に食物を供(キョウ)する節日(セチニチ)。
また、その行事。
神に供(ソナ)えた節供(セチク)を飲食して祝う。
参照⇒はすのはあきない(蓮の葉商い)(1)
◎本来はその日に供される供御(クゴ)の節供そのものを意味し
たが、後に節日そのものをさすようになった。
〈五節供〉
一月七日:人日(ジンジツ)、七草粥(ナナクサガユ)を食べる。
三月三日:上巳(ジョウシ)、草餅(クサモチ)・白酒を飲食する。桃
の節句とも呼ぶ。
五月五日:端午(タンゴ)、粽(チマキ)・柏餅(カシワモチ)を食べる。菖
蒲(ショウブ)の節句とも呼ぶ。
七月七日:七夕(タナバタ)、索餅(サクベイ)を食べる。
九月九日:重陽(チョウヨウ)、栗飯(クリメシ)・菊酒を飲食する。菊
の節句とも呼ぶ。
★せっくつじいん《せきくつじゐん》
【石窟寺院】
○
〈中国四大石窟〉
敦煌莫高窟:⇒とんこうばっこうくつ(敦煌莫高窟)
雲岡石窟:⇒うんこうせっくつ(雲崗石窟)
龍門石窟:⇒りゅうもんせっくつ(竜門石窟,龍門石窟)
麦積山石窟:⇒ばくせきざんせっくつ(麦積山石窟)
〈中国その他の石窟〉
炳霊寺石窟:⇒へいれいじせっくつ(炳霊寺石窟)
響堂山石窟:⇒きょうどうざんせっくつ(響堂山石窟)
大足石刻:⇒だいそくせっこく(大足石刻)
★せっけい《せきけい》
【石経】
○儒教の経典を石に刻んだ碑。
◎仏教の場合は「せっきょう(石経)」と呼ぶ。
せっけい
【楔形】
○くさび(楔)のような形。
せっけいきょうぎ《せつけいきやうぎ》
【設計競技】
○[建]⇒こんぺ(コンペ)(2)
せっけいざん
【石鶏山】
◇[中]Shiji Shan
○[地]⇒かかざん(花果山)
せっけいざんく《せきけいざんく》
【石景山区】
◇[中]Shijingshan Qu
○中国の首都ペキン(北京)市区西部にある一区。北部を海淀区
(Haidian Qu)(カイデンク)に接する。
テーマパーク石景山遊楽園(Youleyuan)がある。
〈面積〉
86平方キロメートル。
〈人口〉
2005(平成17)35.0万人
せっけいもじ
【楔形文字】
◇[英]cuneiform
○[言]⇒くさびがたもじ(楔形文字)
★せっけしょうぐん《せつけしやうぐん》
【摂家将軍】
○[歴]
「藤原将軍」とも呼ぶ。
せつげっか《せつげつくわ》
【雪月花】
○[文][美]風雅(フウガ)の代表となる、雪と月と花。
◎東京都荒川区日暮里(ニッポリ)の浄光寺は雪見寺、本行寺は月
見寺、修性院は花見寺と呼ばれていた。
★せっけっきゅう《せきけつきう》
【赤血球】
◇[英]red blood cell
○[医]ヘモグロビンを含む血球の一種。
単細胞で、ラクダ以外の高等哺乳動物では成熟途中で核を失
い、無核細胞(akaryocyte)となる。
ヒトの赤血球の寿命は約4ヶ月。
参照⇒せきがさいぼう(赤芽細胞),むへもぐろびんけっきゅ
う(無ヘモグロビン血球)
◎英語:エリスロサイト(erythrocyte)。
イタリア語:エリトロチータ(eritrocita)。
スペイン語:エリトロチート(eritrocito)。
ドイツ語:エリトロチート(Erythrozyt)。
中国語:紅血球(hongxueqiu)。
せっけっきゅうぞうかしょう《せきけつきうぞうかしやう》
【赤血球増加症】
◇[英]polycythemia
○[病]⇒たけつしょう(多血症)
★せっけん《せきけん》
【セッケン】
【石鹸】
◇[英]soap
○
「ソープ」,「シャボン([葡]sabao)」,「セープ([蘭]zeep)」,「セッ
プ([蘭]zeep)」とも呼ぶ。
参照⇒こなせっけん(粉セッケン,粉石鹸),ぼうせっけん(棒
セッケン,棒石鹸),かみせっけん(紙セッケン,紙石鹸)
◎チャンチャン石鹸:参照⇒ちゃんちゃん(ちゃんちゃん,支那)
(3)
せっけん《せきけん》
【席巻】
【席捲】
○(1)[諺]ものすごい勢いで他国の領土を攻(セ)め取ること。
◎『戦国策』「楚策(ソサク)」から。
「席(ムシロ)を巻(マ)くように(片端(カタハシ)から領土を攻め取る)」
の意味。
○(2)(転じて)(数・力などで)圧倒する・打ち負かす。勢力範
囲に収める・攻略する。猛威を振るう。
ぜっけん
【ゼッケン】
○[運]スポーツ選手や競走馬などが胸や背につける、番号を書
いた布・番号札。また、その番号。
◎ゼッケン五番、○○選手。
○語源は諸説あり、ドイツ語の「デッケ(Decke,Dekke)(覆い・
毛布)」の複数形「デッケン(Decken,Dekken)」とも。また、ドイ
ツ語の「ツァイヒェン(Zeichen)(合図・印・目印)」からとも。
また、「ツァイヒェン」そのものが13世紀ころのベネチア金貨
「ツェッキーノ(zecchino)」によると言われ、これらの金貨など
を服に縫い付けてシークイン([英]sequin)(スパンコール)とし
たことに始まるとも言う。
さらにイタリア語の「ツェッカ(zecca)(造幣所)」・英語の「シ
ークイン」はアラビア語の「硬貨(sikkah)」に由来すると言う。
せっこ
【セッコ】
◇[伊]secco(乾いた)
○[美]西洋の壁画技法の一つ。乾いた壁に描く。
また、その壁画。
⇔ふれすこ(フレスコ)(1)
せっこう《せきこう》
【斥候】
◇[英]scout(スカウト)/feeler、[フ]eclaireur(エクレルー
ル)
○[軍]敵情や地形などを偵察・捜索するため部隊から少数の兵
士を派遣すること。またその兵士。
「うかみ(斥候)」とも読む。
参照⇒ぼーいすかうと(ボーイスカウト),がーるすかうと(ガ
ールスカウト)
◎挺進(テイシン)斥候:⇒ていしんせっこう(挺進斥候)
索敵(サクテキ):⇒さくてき(索敵)
★せっこう《せきかう》
【石膏】
◇[独]Gips、[英]gypsum(ギプスム)、[伊]gesso(ジェッソ)
○[鉱]
「ギプス」,「ギブス」,「プラスター([英]plaster)」とも呼ぶ。
参照⇒じぇっそ(ジェッソ)
◎モースの硬度計(Mohs' scale)では2の基準石。
せっこう《せつかう》
【浙江】
◇[中]Zhejiang
○(1)(Zhejiang Sheng)⇒せっこうしょう(浙江省)
○(2)[地]銭塘江(セントウコウ)の別称。
⇒せんとうこう(銭塘江,錢塘江)
★せっこうざいばつ
【浙江財閥】
○[歴]中国の上海(シャンハイ)を中心に活躍していた金融業の一団の
呼称。
主として浙江出身の実業家で、浙江人の資金を基礎としてい
た。
国民政府成立後、政府と連絡してその財政面の施策を援助し
たため、強大となり全国の金融・産業を支配するにいたった。
宋子文(Song Ziwen)(シブン)・孔祥煕(Kong xiangxi)(コウ・ショウキ)
らがその中心であったが、人民政府成立後はほとんど没落した。
参照⇒しだいかぞく(四大家族),ばいべん(買弁,買辧)(2),そ
うしぶん(宋子文)
◎孔祥煕の夫人宋靄齢(Ailing)(アイレイ)は宋子文の姉。
せっこうしょう《せつかうしやう》
【浙江省】
◇[中]Zhejiang Sheng、[英]Chekiang Province
○中国南東部の省。東部を東シナ海(東海)に面する。
省都は杭州市(Hangzhou Shi)(コウシュウシ)。
「チョーチアン省(浙江省)」とも呼ぶ。
別称は「越(Yue)(エツ)」。
ぜっこうちょう《ぜつかうてう》
【絶好調】
○この上がないほど好調であること。
◎派生語:参照⇒ぜつふちょう(絶不調)
★せっこく《せきこく》
【セッコク】
【石斛】
◇[学]Dendrobium moniliforme
○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)ラン科(Orchidaceae)セッ
コク属(Dendrobium)の常緑多年草。
◎オキナワセッコク:沖縄本島の渓流沿いの自然林など限られ
た地域に分布する希少種。
せっこつ
【接骨】
○[医]折れたり(骨折)、ひびの入ったり、関節が外(ハズ)れた
り(脱臼)した骨を正しく治療すること
「骨接(ホネツ)ぎ」,「整骨」とも呼ぶ。
◎接骨医:⇒せっこつい(接骨医)
ぜっこつ
【舌骨】
◇[英]hyoid bone
○[医]舌根の下部にあるU字型の小骨。
◎検死で舌骨が折れていると、絞殺を疑う。
せっこつい
【接骨医】
○[医]接骨を職業とする人。柔道整復術によって接骨を行う人。
参照⇒なぐら(名倉)
せっし
【切歯】
○(1)はぎしりすること。
「はがみ」,「はぎしり」ともいう。
○(2)強く残念がること。怒りのきわめて激しいさま。
◎切歯扼腕(ヤクワン):⇒せっしやくわん(切歯扼腕)
○(3)門歯(モンシ)の別称。
せっし
【窃視】
○そっとぬすみ視(ミ)ること。
参照⇒とうちょう(盗聴)
せっししょう《せつししやう》
【窃視症】
○[心]異常性欲の一種。
裸体・性行為などをぬすみ視(ミ)ること以外で性的な快感や
満足を得られないもの。
「スコポフィリア(scopophilia)」とも呼ぶ。
◎「スコポフィリア」には「露出症(exhibitionism)」の意味もあ
る。
せつじつ
【節日】
○[古][暦]⇒せちにち(節日)
せっしゃ
【拙者】
○男性が自分自身を謙遜(ケンソン)して呼ぶ第一人称。
主に江戸時代、武士が使用した。
せっしゃ
【接写】
◇[英]close up
○[写]レンズを被写体にごく接近させて(拡大して)撮影するこ
と。
「クローズアップ」とも呼ぶ。
◎接写レンズ,接写リング
◎離れたところから拡大させて撮影することは「望遠」。
せっしゃ
【摂社】
○神社の一種。
本社に所属し、本社の祭神と縁故の深い神を祀(マツ)った神社。
本社と末社との間に位する。
本社の境内(ケイダイ)にある境内摂社と、境外(ケイガイ)にある境
外摂社がある。
せっしやくわん
【切歯扼腕】
○非常にくやしがるさま。歯がみをし、わが腕をにぎりしめて
憤(イキドウ)り無念がること。
★せっしゃりんぐ
【接写リング】
○[写]
参照⇒べろーず(ベローズ)(3)
せっしゃれんず
【接写レンズ】
◇[英]close-up lens
○[写]⇒くろーずあっぷれんず(クローズアップ・レンズ)
せっしゅ
【節酒】
○酒を飲む量を適度に減らすこと。
参照⇒きんしゅ(禁酒),だんしゅ(断酒)
せつじゅ
【接受】
○受けとること。
◎接受国:⇒せつじゅこく(接受国)
せっしゅう《せつしう》
【摂州】
◇[日]Sesshu
○[歴]中国風の旧国名。
⇒せっつ(摂津)
せつじゅこく
【接受国】
◇[英]recipient country
○外国の外交使節・領事などを受け入れる側の国家。
「駐箚国(チュウサツコク)」とも呼ぶ。
参照⇒あぐれまん(アグレマン)(2)
せっしょう《せつしやう》
【殺生】
○(1)[仏]五悪の一つで、生きものを殺すこと。
参照⇒ごあく(五悪)
◎殺生禁断(殺生を禁ずること),殺生石
○(2)生きものを殺すこと。
○(3)殺すことと、生かすこと。
○(4)むごいこと。
★せっしょう
【摂政】
○[歴]天皇に代って政務を執る官職名。令外官(リョウゲノカン)の一
つ。
推古天皇のときの聖徳太子が最初で、臣下では 866(貞観 8)
藤原良房が初めてとされる。
当初、摂政(セッショウ)と関白との区別は瞹昧であったが、やが
て天皇が幼少のときには摂政が、天皇が成人していると関白が
任命されるようになった。
摂政の機能は天皇と等しいとされ、幼帝に代って文書に加署
し、叙位・除目(ジモク)(人事異動)など広範な職務を代行した。
藤原氏北家は摂関家と呼ばれこれを独占し、11世紀の道長・
頼通の時代に摂関政治の全盛期を迎えた。摂政・関白は形式的
には江戸幕末まで任命されたが、藤原氏以外では豊臣氏のみが
就任した。
明治以降、1886(明治19)皇室典範により皇族摂政の制が定め
られ、1921(大正10)病気の大正天皇に代わり皇太子(昭和天皇)
が摂政をつとめた。
1947(昭和22)新皇室典範でも天皇が未成年・病気・事故の際
には摂政を置く規定がある。
◎天皇に代って「政(マツリゴト)を摂(ト)る」の意味。
せつじょう《せつじやう》
【切譲】
○はげしく責(セ)める。
せつじょう《せつじやう》
【切情】
○切なる思い・ひたすら思う心・痛切な感情。
◎切情を訴える
せっしょうかい《せつしやうかい》
【殺生戒】
○[仏]五戒・十戒の一つで、殺生を禁ずる戒律。
参照⇒ごかい(五戒)
せっしょうせき《せつしやうせき》
【殺生石】
○栃木県那須郡那須町(ナスマチ)の温泉(ユゼン)神社の北にある大き
な輝石安山岩。
昔からこの石に近づく獣や鳥が死ぬために呼ばれた。現在も
この辺は硫化水素のガスが噴出していて、曇りの日などは危険
である。
近くに松尾芭蕉(バショウ)の詠んだ「石の香や夏草赤く露あつし」
の句碑がある。
参照⇒りゅうきこう(硫気孔)
◎奈良時代の遣唐使の吉備真備(キビノマキビ)が帰朝したおり、一
人の美女を伴ってきた。実はこの女は中国で変幻自在の魔力を
つかい殷(イン)や天竺(テンジク)、そして周(シュウ)などの国を滅亡さ
せた「金毛白面九尾の狐(キツネ)」であった。
日本では鳥羽天皇のころに玉藻前(タマモノマエ)と呼ばれて寵愛を
受けていたが、陰陽師阿倍泰親(アベノヤスチカ)に正体を見破られ那
須野ヶ原まで逃れた。しかし、討伐の命をうけた武将三浦介義
明と上総介広常の二人に退治されてしまった。狐の魂は大きな
石となって毒気を放ち「殺生石」と呼ばれ恐れられていた。
のち南北朝時代に能登総持寺の高僧玄翁(ゲンノウ)和尚が石を
打ち砕いたが、その妖気は残ってその飛び散ったかけらは会津
(福島県)や備後(広島県)まで届き、毒気を吐き続けたといわれ
る。
参照⇒きゅうびのきつね(九尾の狐)(2)
せっしょく
【接触】
○触(フ)れること。触(サワ)ること。
◎接触を保つ,接触を絶つ
せつじょく
【雪辱】
○人から受けた辱(ハズカ)しめ・恥(ハジ)をそそぐこと。
◎雪辱戦
◎「雪」は「そそぐ」の意味。
★せっしょくしょうがい《せつしよくしやうがい》
【摂食障害】
【摂食障碍】
◇[英]eating disorder
○[病]拒食(キョショク)・過食(カショク)や噛(カ)んで吐(ハ)き捨てるな
どの食行動異常。
参照⇒きょしょくしょう(拒食症),かしょくしょう(過食症)
せっしょん
【セッション】
◇[英]session
○(1)(議会・会議が)開会・開会中。
○(2)(法廷が)開廷・開廷中。
○(3)会期・開会期間・開廷期間。
○(4)[教](アメリカの大学の)学期。
○(5)[教](イギリスで)学年。
○(6)[教](アメリカで)授業・授業時間。
○(7)講習会・集(ツド)い。
○(8)集団活動。
せっじーる
【セッジール】
◇Sejil
○[軍]イランの地対地ミサイル(SSM)。
2段式、複合固体燃料。射程距離は約2,000キロメートル。
「セジール」,「セジル」,「サジル(Sajil)」とも呼ぶ。
参照⇒しゃはぶ(シャハブ)
◎2008.11.12(平成20)IRNA(国営イラン通信)、試射に成功
と発表。
2009. 5.20(平成21)セジール2を発射。
2009.12.16(平成21)改良型セジール2の発射実験に成功。
せっせっせ
【せっせっせ】
○女児の遊びの一つ。
二人で向かい合い、「せっせっせ」と歌いながら、自分の手の
ひらと相手の手のひらを互いに打ち合せるもの。
途中で両手を腰に当てたりして勝ち負けを決めたりする。
◎「せっせっせの/よいよいよい」:童歌(ワラベウタ)『おちゃらか
ほい』の歌い出し。
せっせん
【接線】
【切線】
◇[英]tangent(タンジェント)
○(1)[数]曲線と一点を共有する(接する)直線。
共有する点は「接点」と呼ぶ。
○(2)[数]曲面と一点を共有する直線。
共有する点は「接点」と呼ぶ。
せっそう
【拙僧】
○僧侶が自分自身を謙遜(ケンソン)して呼ぶ第一人称。
「愚僧(グソウ)」とも呼ぶ。
せっそく
【拙速】
◇[英]rough and ready
○出来上りはよくないが、完成は速いこと。
⇔こうち(巧遅)
参照⇒こうちはせっそくにしかず(巧遅は拙速に如かず,巧遅
不如拙速)
◎拙速を尊ぶ
★せつぞく
【殺賊】
○[仏]声聞の四果の一つ。阿羅漢(アラカン)とも訳す。
参照⇒しょうもんのしか(声聞の四果)
◎「心中の賊をすっかり滅した」という意味。
★せっそくどうぶつ
【節足動物】
◇[英]arthropod
○[動]無脊椎動物の一門。
昆虫・蛛形(チュウケイ)・唇脚(シンキャク)・甲殻・剣尾などの諸綱が
ある。
★せった
【雪駄】
【雪踏】
○[服]竹の皮草履(ゾウリ)の下に獣皮をつけた履物(ハキモノ)。
参照⇒ぞうり(草履)
◎相撲(スモウ)の力士(リキシ)では三段目以上になると履(ハ)くこと
が許される。
ぜったいぜつめい
【絶体絶命】
○体も命も極まるほどの状態。
危険や困難から切り抜ける方法が見当たらず、追いつめられ
た立場や状態。
「剣ヶ峰」とも呼ぶ。
参照⇒けんがみね(剣ヶ峰)(4),ひくもじごくすすむもじごく
(退くも地獄、進むも地獄)
◎まれに「絶対絶命」と誤記される。
せったかぶ
【雪踏株】
○[歴]江戸時代、犬・猫などの獣類の死体を取り捌(サバ)いた
株仲間。
猫の皮は三味線の胴の皮に使用する。
◎被差別部落の特権の一つであった。
参考⇒たおれぎゅうば(斃牛馬)
せっち
【接地】
○(1)地面に接触すること。飛行機・飛行船・宇宙船などの着
地・着陸。
○(2)[電]⇒あーす(アース)(4)
せっちゅうしゆう《せつちゆうしいう》
【雪中四友】
◇[中]xuezhong si you
○[美]雪中に咲く、玉梅・臘梅・茶梅・水仙の花の総称。
画題などに用いる。
「雪中の四友」とも呼ぶ。
◎玉梅(yumei):白梅。
臘梅(lamei):ロウバイ(蝋梅,臘梅)。
茶梅(chamei):カンツバキ(寒椿)の漢名。
水仙(shuixian):スイセン(水仙)。
(*)日本では「茶梅」をサザンカ(山茶花)(Camellia japonica)と
されるが、サザンカの漢名は「山茶(shancha)」,「茶花(chahua)」。
せっちゅうのしゆう《せつちゆうのしいう》
【雪中の四友】
○[美]⇒せっちゅうしゆう(雪中四友)
せっちょう《せつちやう》
【窃聴】
○ぬすみ聴(ギ)きすること。
「盗聴(トウチョウ)」とも呼ぶ。
せっちん
【雪隠】
○トイレ・便所(ベンジョ)・厠(カワヤ)。
参照⇒せいちん(西浄),とうちん(東浄),とうす(東司,登司)
◎一説に「せいちん(西浄)」の転と言われる。
◎一説に「せっちん(雪隠)」は「せついん(雪隠)」の連声と言われ、
昔、雪竇(セットウ)禅師が霊隠寺で厠の掃除をつかさどっていたと
いう故事がある。
せっつ
【せっつ】
○[海]海上保安庁の巡視艇。
3,220トン。
第五管区海上保安本部(神戸市)所属。
せっつ
【摂津】
◇[日]Settsu
○(1)[歴]旧国名。畿内五ヶ国の一国。現在の大阪府の北部と
兵庫県の東部。
「せっしゅう(摂州)」とも呼ぶ。
◎江戸時代、大坂城代と尼崎藩・三田藩・高槻藩・麻田藩が設
置。
尼崎藩・三田藩:兵庫県。
大坂城代・高槻藩・麻田藩:大阪府。
○(2)⇒せっつし(摂津市)
○(3)[交]⇒せっつえき(摂津駅)
せっつえき
【摂津駅】
○[交]大阪府摂津市にある、大阪高速鉄道(大阪モノレール)の
駅。
沢良宜(サワラギ)(茨木市)駅と南摂津駅の間。
◎JR東海道本線には摂津富田(トンダ)駅がある。
せっつし
【摂津市】
◇[日]Settsu Shi
○大阪府中北部の市。市の南西部を大阪市の北東に隣接し、工
場化・宅地化が著しい。
せっつとんだえき
【摂津富田駅】
○[交]大阪府高槻市(タカツキシ)富田にある、JR東海道本線の駅。
茨木(イバラキ)駅(茨木市)と高槻駅の間。
◎阪急京都線には富田(トンダ)駅がある。
近鉄長野線には富田林(トンダバヤシ)駅がある。
大阪高速鉄道(大阪モノレール)には摂津駅・南摂津駅がある。
せっていり
【刹帝利】
○⇒くしゃとりあ(クシャトリア)
★[1]せっと
【セット】
◇[英]set
○一揃(ヒトソロ)い・一式。
★[2]せっと
【セット】
◇Set/Seth
○[エジプト神話]獣頭尖鼻(センビ)の悪の神。
エジプトの支配者オシリス(Osiris)の弟で、兄を殺害し、オ
シリスの子ホルス(Horus)に敵対して討(ウ)たれる。
「セト(Set,Seth)」,「セツ(Seth)」とも呼ぶ。
参照⇒おしりす(オシリス)
ぜっと
【Z】
○(1)⇒ぜっと(Z,z)
○(2)Z字形。Z字形のもの。
○(3)[海]⇒ぜっとき(Z旗,ゼット旗)
ぜっと
【Z】
【z】
○(1)[言]アルファベットの第26番目の文字。
◎英語の発音は「ジー(zee)」。
○(2)(転じて)二十六番目。最後。
ぜっと
【z】
○(1)⇒ぜっと(Z,z)
○(2)[数]未知数を表す記号の一つ。
"x"・"y"・"z"の順に使われる。
「第三未知数」とも呼ぶ。
参照⇒えっくす(x)(2)
ぜっとあーる
【Zr】
◇[英]zirconium、[独]Zirconium
○[化]ジルコニウムの元素記号。
⇒じるこにうむ(ジルコニウム)
せっとう《せつたう》
【窃盗】
○(1)([英]theft)他人の所有物をこっそり盗み取ること。
参照⇒せっとうざい(窃盗罪)
◎窃盗に遭(ア)うことは「盗難(トウナン)」と呼ぶ。
○(2)([英]thief)(1)を行う人。窃盗犯(セットウハン)。
★せっとうざい《せつたうざい》
【窃盗罪】
○[法]
参照⇒しんぞくそうとう(親族相盗)
せっとうすいたい
【切頭錐体】
【截頭錐体】
◇[英](単数形)frustum/(複数形)frusta(フラスタ)
○[数]錐体の頭部を底面と平行な平面で切り取った残りの部分
が成す立体。
角錐台・円錐台など。
「せっとうたい(切頭体,截頭体)」,「錐台(スイダイ)」,「フラスタ
ム」とも呼ぶ。
せっとうたい
【切頭体】
【截頭体】
○[数]⇒せっとうすいたい(切頭錐体,截頭錐体)
ぜっとえぬ
【Zn】
◇[英]zinc
○[化]亜鉛の元素記号。
⇒あえん(アエン,亜鉛)
ぜっとえる
【Zl】
◇zloty
○[経]ポーランドの貨幣単位ズロチの記号。
参照⇒ずろち(ズロチ)
ぜっとき
【Z旗】
【ゼット旗】
○[海]国際船舶信号旗(nautical flag)の一つで、ローマ字の
Zを示す旗(ハタ)。
対角線で四分され、上が黄、下が赤、左が黒、右が青。
参照⇒かいとうき(回答旗)
◎日露戦争の日本海海戦に際して、1905. 5.27(明治38)三笠(ミ
カサ)艦上にZ旗に掲げて、連合艦隊司令長官東郷平八郎が全軍
に下した「皇国の興廃此の一戦にあり各員一層奮励努力せよ」を
示したことで有名。
ぜっときかん《ぜつときくわん》
【Z機関】
○[歴]⇒きゃのんきかん(キャノン機関)
ぜつどく
【舌読】
◇[英]tongue Braille/tongue braille
○舌先で点字を読むこと。
ハンセン病患者など視力に加えて触覚または指を失った人が
行った。
現在は録音再生機器の普及と朗読ボランティアにより、ほと
んど行われていない。
参照⇒てんじ(点字)
★せつどし
【節度使】
◇[中]jiedushi
○(1)[歴]中国、唐・五代の軍職。
8世紀初頭、辺境の要地に置かれた傭兵軍団の総司令官。
安史の乱後、国内の要地にも設置。
中央から半ば独立して軍閥化し、唐朝の滅亡の原因となった。
五代の諸国は有力な節度使が建国。
宋初に廃止。
「藩鎮(fanzhen)」とも呼ぶ。
参照⇒ちん(鎮)(6),はんちん(藩鎮)(3),あんしのらん(安史
の乱,安史の亂)
◎ 710(和銅 3)最初に河西節度使が設置。
755<天宝14>(天平勝宝 7)安史の乱。
○(2)[歴]奈良時代の令外官(臨時の官)の一つ。
新羅との緊張関係から唐にならい、軍団を強化するために東
海道など各道ごとに設置した地方査察官。
732(天平 4)と 761(天平宝字 5)の二度置かれた。
ぜっとでぃうんどう
【ZD運動】
◇[英]zero defect movement
○[経]無欠点運動。
製造過程で、一つのミスでも全体に影響するので、個々の工
程で確実にミスをゼロとする運動・職場管理法。
具体的には各工程の職場の作業者がグループを作り、就業時
間外にミーティングを行い、各自が気付いた点を話し合う。
また、その結果を全体の工程管理の会議で発表、表彰などを
行う。
◎アメリカから導入された方式だが、日本的に管理されて効果
が現われた。
ぜっとでぃえふ
【ZDF】
◇[独]Zweites Deutsches Fernsehen
○[放]ドイツ第2テレビ放送の略称。
◎ドイツ語読みは「ツェットデーエフ(ZDF)」。
"zweit"は「第二の」、"deutsch"は「ドイツの」、"Fernsehen"
は「テレビ局」。
せっとばっく
【セットバック】
◇[英]setback
○(1)(進歩の)妨げ・障害。
○(2)停滞。頓挫(トンザ)・失敗。
○(3)退歩・逆行・逆流・逆転。
○(4)(病気の)ぶり返し。
○(5)[建]高層建物が上層階になるにつれて階段状に後退させ
ること。
日照や通風のために行うもの。
「段形後退」とも呼ぶ。
○(6)[建]建物を道路から奥に引いて建築すること。
歩行者や車両の通行障害にならないため、また都市計画など
の建築制限を受けて行うもの。
この場合、上層階が地上階(一階)より道路側に張り出すこと
がある。
ぜっとより
【Z縒り】
◇[英]Z-twist
○⇒ひだりより(左縒り)
せつとんせつ
【雪頓節】
◇[中]Xuedun Jie/Xuedunjie、[英]Xuedun Festival/Shoton
Festival
○[暦]中国南西部のチベット自治区(Xizang Zizhiqu)で行われ
る、仏にヨーグルトを供(ソナ)えて食べる伝統行事。
「ショトゥン祭」,「ヨーグルト祭(Yogurt Festival)」とも呼ぶ。
11世紀に宗教行事として始まり、17世紀中ころから娯楽的要
素も加わり、現在では体育競技や経済交流なども行われる。
◎「雪」は「ヨーグルト」、「頓」は「宴会」を指す。
せつな
【刹那】
◇[梵]ksana
○(1)[仏]古代インドの最も短い時間の単位。一つの意識(念)
の起こる時間。
その長さは諸説あり、一弾指(イチダンシ)と呼ぶ指ではじく短い
時間が65刹那とするものや、1秒の75分の一とするものなどが
ある。
⇔こう(劫)(1)
◎「念」,「念念」とも訳す。
○(2)(転じて)非常に短い時間。一瞬・瞬間。
せつにんとう《せつにんとう》
【殺人刀】
○(1)[仏]「般若の智慧」の働きを二面に分けたときの否定門の
別称。
◎他面は肯定門で、別称は活人剣(カツニンケン)。
○(2)[仏]禅宗で、師家(シケ)(指導者)が学人(ガクニン)(修行者)を
導く際、修行の邪魔になることを禁ずること。
師家は、学人の自主的な修行にゆだねる活人剣とを、殺活自
在に用いて指導する。
○(3)⇒さつじんけん(殺人剣)(1)
せっぱく
【雪白】
○(1)[形動][色]雪のように白いこと。純白(ジュンパク)。
○(2)[形動]潔白(ケッパク)なこと。不正のないこと。
せっぱくりゅうざん《せつぱくりうざん》
【切迫流産】
◇[英]threatened miscarriage
○[医]流産が始まりかけている状態。
出産予定日前の妊婦で、子宮出血・陣痛様下腹痛など流産の
前駆症状。
早急に適当な処置を施せば流産にいたらず、妊娠が持続する
こともある。
せっぱんちょく
【折半直】
◇[英]dogwatch/dog-watch
○[海]⇒どっぐうぉっち(ドッグウォッチ)
★せっぴ
【雪庇】
◇[英]cornice
○庇(ヒサシ)のように張り出した積雪。
「コーニス」とも呼ぶ。
せっぴこさん
【雪彦山】
◇[日]Seppiko San
○[地]兵庫県中央部、宍粟郡(シソウグン)と飾磨郡(シカマグン)の境に
ある山。標高915メートル。
せっぷ
【セップ】
◇[蘭]zeep
○セッケン(石鹸)。
⇒せっけん(セッケン,石鹸)
せっぷ
【CEP】
◇[英]circular error probable
○[軍]半数命中半径の略称。
★せっぷく
【切腹】
○(1)自分で腹を切って死ぬこと。
九寸五分(クスンゴブ)の短刀を使用する。
○(2)[歴]江戸時代、武士に科した死罪の一つ。
参照⇒かいしゃく(介錯)(2)
ぜつふちょう《ぜつふてう》
【絶不調】
○[俗]この上がないほど不調であること。
◎「絶好調(ゼッコウチョウ)」からの派生語。
せつぶん
【節分】
○(1)[暦]季節の変わり目。立春(リッシュン)・立夏(リッカ)・立秋(リッ
シュウ)・立冬(リットウ)の前日の呼称。
雑節(ザッセツ)の一つ。
「せちぶん(節分)」とも呼ぶ。
◎「季節の分かれ目」の意味。
○(2)[暦](特に)立春の前日の呼称。陰暦一月(1月)上旬、陽
暦2月4日ころ。
冬から春になる時として、古くは立春から新年が始まると考
えられていた。
◎冬の季語。
この日の夕暮れ、悪鬼の侵入を防ぐため、柊(ヒイラギ)の小枝
に鰯(イワシ)の頭を刺したものを戸口にさす。また、福豆(フクマメ)
・節分豆・鬼打豆(オニウチマメ)と称する炒(イ)った大豆(ダイズ)を播
(マ)きながら、「福は内、鬼は外」と叫んで悪疫退散・招福の豆
まきが行われる。
その大豆を拾って年齢の数だけ食べると長生きができるとい
う。衛生面から、昭和中期より大豆の代わりにサヤ(鞘)入りの
落花生も使われるようになった。
参照⇒ついな(追儺)
★せつぶんそう《せつぶんさう》
【セツブンソウ】
【節分草】
◇[学]Shibateranthis pinnatifida
○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)キンポウゲ科(Ranuncula-
ceae)セツブンソウ属(Shibateranthis)の多年草。
節分のころに開花する。
本州の中部・関東以西の山地の日陰に群生。
◎春の季語。
◎花言葉:光輝・人間嫌い。
せつぶんまめ
【節分豆】
○[食]⇒ふくまめ(福豆)
せっぽう《せつぱふ》
【説法】
○神や仏の教え(法)を説き聞かせること。
せつめいせきにん
【説明責任】
○[政]⇒あかうんたびりてぃー(アカウンタビリティー)
せつもん
【説文】
◇[中]Shuowen
○⇒せつもんかいじ(説文解字)
せつもんかいじ
【説文解字】
◇[中]Shuowen Jiezi
○[歴]中国の後漢(Hou Han)の許慎(Xu Shen)(キョ・シン)(AD. 30
〜 124)が著した字書。9,353字、異体字1,363字を集輯、540の
部首に分類。
略して「せつもん(説文)」とも呼ぶ。
せつり
【刹利】
○⇒くしゃとりあ(クシャトリア)
せつり
【摂理】
○(1)自然界を支配している理法。
◎自然の摂理
○(2)(転じて)人間の力のおよばないものごと。
○(3)代って処理すること。
○(4)[宗](providence)キリスト教で、人智(ジンチ)を超(コ)えた
神の意志。この世の出来事全てが、神または精霊の予見と配慮
に導かれて起きているとされる。
○(5)韓国発祥のカルト集団(新興宗教)。
教祖は鄭明析(Jeong Myeong Seok)(チョンミョンソク)(1945.
2.17〜)。
韓国内の略称は「JMS」で、「鄭明析」の英語表記の頭文字か
ら。
◎1985(昭和60)ころ、日本にも進出。
2003. 3.(平成15)ソウル地検により国際刑事警察機構(IC
PO)を通じて国際手配中。
せつりゅう
【雪龍】
◇[中]Xuelong(シュエロン)
○[海]中国の極地観測船。
無人水中調査ロボット(ROV)を搭載。
せてぃいっせい
【セティ一世】
【セティ1世】
◇Seti I
○[人]古代エジプト第19王朝の第2代王(ファラオ)。在位:BC.
1318〜1304。ラムセス一世(Ramses I)の子、ラムセス二世
(Ramses II)の父。
ギリシア名は「セトス一世(Sethos I)」。
◎王家の谷(Biban el-Muluk)に墓がある。
せてぃげるむしゅ
【セティゲルム種】
◇[学]setigerum
○[植]双子葉植物キンポウゲ目(Ranunculales)ケシ科(Papa-
veraceae)の一亜種。
アツミゲシ(渥美罌粟)(Papaver setigerum)など。
ソムニフェルム種(somniferum)とともに「あへん法」の規制対
象。
「セチゲルム種」とも呼ぶ。
せてぃちほう《せちちはう》
【セティ地方】
◇[英]Seti Zone
○ネパール西部の地方。北東部をカルナリ地方(Karnali Zone)、
南東部をベリ地方(Bheri Zone)、西部をマハカリ地方(Maha-
kali Zone)に接し、北端を中国、南部をインドに隣接。
〈地区(郡)〉
バジュラ地区(Bajura District)。
バジャン地区(Bajhang District)。
アチャム地区(Achham District)。
ドティ地区(Doti District)。
カイラリ地区(Kailali District)。
〈面積〉
1万2,550平方キロメートル。
〈人口〉
2004(平成16)101万0,800人。
せでぃーゆ
【セディーユ】
◇[フ]cedil、[英]cedilla
○[言]フランス語・ポルトガル語などで、"c"の下に添える","
の鉤形(カギガタ)記号。子音字"c"が"a"・"o"・"u"の前で"s"に
発音されることを示す。
「セディラ」,「S音符」とも呼ぶ。
参照⇒あくさん(アクサン),とれま(トレマ)
せでぃら
【セディラ】
◇[英]cedilla
○[言]⇒せでぃーゆ(セディーユ)
[1]せと
【セト】
◇Set/Seth
○[エジプト神話]⇒[2]せっと(セット)
[2]せと
【セト】
◇Sete
○フランス南部、ラングドック・ルシヨン地域圏(Region Lan-
guedoc-Roussillon)中央部のエロー県(Departement Herault)
南部の、リヨン湾(Golfe du Lion)に面する都市。
★せと
【瀬戸】
◇[日]seto/Seto
○(1)
○(2)瀬戸物の略称。
⇒せともの(瀬戸物)
○(3)⇒せとし(瀬戸市)
○(4)⇒せとちょう(瀬戸町)
★せどうか
【旋頭歌】
○[文]和歌の一体。
★せとうち
【瀬戸内】
◇[日]Setouchi
○(1)
○(2)⇒せとうちし(瀬戸内市)
○(3)⇒せとうちちょう(瀬戸内町)
せとうちし
【瀬戸内市】
◇[日]Setouchi Shi
○岡山県南東部の市。
◎2004.11. 1(平成16)邑久郡(オクグン)の牛窓町(ウシマドチョウ)・邑
久町(オクチョウ)・長船町(オサフネチョウ)が合併して発足。
◎鹿児島県大島郡(オオシマグン)には瀬戸内町(セトウチチョウ)がある。
愛知県には瀬戸市(セトシ)、愛媛県西宇和郡(ニシウワグン)には瀬戸
町(セトチョウ)がある。
せとうちちょう《せとうちちやう》
【瀬戸内町】
◇[日]Setouchi Cho
○鹿児島県県南部、大島郡(オオシマグン)の町。
◎岡山県には瀬戸内市がある。
愛知県には瀬戸市(セトシ)、愛媛県西宇和郡(ニシウワグン)には瀬戸
町(セトチョウ)がある。
★せとおおはし《せとおほはし》
【瀬戸大橋】
○[交]本州四国連絡橋の一つ。児島〜坂出ルート。
1988. 4.10(昭和63)開通。
参照⇒ほんしゅうしこくれんらくきょう(本州四国連絡橋)
せとがい《せとがひ》
【セトガイ】
【瀬戸貝】
○[貝]イガイ(貽貝)の別称。
⇒いがい(イガイ,貽貝)
せとぎり
【せとぎり】
○(1)[海]海上保安庁の「しまぎり型」巡視艇(PC84)。
今治海上保安部に配属。
◎1985. 3.22(昭和60)竣工。
○(2)[軍]海上自衛隊のあさぎり型護衛艦(DD156)。
◎1990. 2.24(平成 2)竣工。
2003. 7.(平成15)アメリカ合衆国ロードアイランド州ニュー
ポートの黒船祭りに参加。
せとし
【瀬戸市】
◇[日]Seto Shi
○愛知県北西部の市。
〈面積〉
1970(昭和45)110平方キロメートル。
〈人口〉
1975(昭和50)11万3,000人。
◎1929(昭和 4)市制。
◎愛媛県西宇和郡(ニシウワグン)には瀬戸町(セトチョウ)がある。
岡山県には瀬戸内市が、鹿児島県大島郡(オオシマグン)には瀬戸
内町(セトウチチョウ)がある。
せとすいっせい
【セトス一世】
【セトス1世】
◇[希]Sethos I
○[人]⇒せてぃいっせい(セティ一世,セティ1世)
せとだじま
【瀬戸田島】
◇[日]Setoda Jima
○[地]⇒いくちしま(生口島)
せとだちょう《せとだちやう》
【瀬戸田町】
◇[日]Setoda Cho
○広島県南部、豊田郡(トヨタグン)の町。生口島(イクチシマ)の大半か
ら成る。
せとちょう《せとちゃう》
【瀬戸町】
◇[日]Seto Cho
○(1)愛媛県南西部、西宇和郡(ニシウワグン)の町。
○(2)[古]岡山県南東部、赤磐郡(アカイワグン)の町。
現在は岡山市東区の北部。
◎2007. 1.22(平成19)岡山市。
◎愛知県には瀬戸市(セトシ)がある。
岡山県には瀬戸内市が、鹿児島県大島郡(オオシマグン)には瀬戸
内町(セトウチチョウ)がある。
せどな
【セドナ】
◇Sedna
○(1)[イヌイット神話]指の無い、海の女神(老婆)。
○(2)[天]太陽系の天体。直径約1,700キロメートル。
せとないかいこくりつこうえん《せとないかいこくりつこうゑん》
【瀬戸内海国立公園】
○瀬戸内海一帯の沿岸と散在する島々の国立公園。
中国・四国の瀬戸内海一帯と、和歌山県の紀淡海峡に面する
地区など10県に渡る。
リアス式海岸と多島海がつくりだす美観を中心とする。
◎1939(昭和14)指定。
せとのはなよめ
【瀬戸の花嫁】
○[楽]山上路夫作詞、平尾昌晃(マサアキ)作曲の歌謡曲。
歌は小柳ルミ子。
◎1972. 4.(昭和47)発売。
せとびき
【瀬戸引き】
【瀬戸引】
◇[英]enamel(エナメル)
○⇒ほうろうびき(ホウロウ引き,琺瑯引き,琺瑯引)
せとみん
【セトミン】
【新土民】
◇[朝]saeteomin
○⇒だつほくしゃ(脱北者)
★せともの
【瀬戸物】
○(1)陶磁器の通称。
◎新しいものは底がデコボコしていてテーブルなどを傷付ける
ので、底と底を擦り合せて滑らかにする。
○(2)瀬戸焼の別称。
[1]せどりっく
【セドリック】
◇Cedric
○(1)男性名。
○(2)[文]アメリカの女流作家バーネットの家庭小説『小公子』
の主人公。
参照⇒しょうこうし(小公子)
[2]せどりっく
【セドリック】
◇[登録商標]Cedric
○[古][交]日産自動車(株)の大型乗用車(セダン)。
後継車はフーガ(Fuga)。
せな
【セナ】
◇[西]cena
○(スペイン語で)夕食。
せな
【背な】
【背】
○せ(背)・せなか(背中)。
◎背な肉,背な布団
せなき
【セナキ】
◇Senaki
○(1)(Senaki Rayon)⇒せなきけん(セナキ県)
○(2)グルジア中西部、サメグレロ・ゼモスバネティ地区(Same-
grelo-Zemo Svaneti Mkhare)南部のセナキ県中央部の県都。
北緯42.27°、東経42.06°の地。
〈人口〉
1989(平成元)2万8,900人。
2002(平成14)2万8,100人。
せなきけん
【セナキ県】
◇Senaki Rayon、[英]Municipality of Senaki
○グルジア中西部、サメグレロ・ゼモスバネティ地区(Same-
grelo-Zemo Svaneti Mkhare)南部の県。
県都はセナキ。
〈面積〉
521平方キロメートル。
〈人口〉
1989(平成元)5万2,442人(1月12日現在)。
2002(平成14)5万2,112人(1月17日現在)。
★せなけりぶ
【セナケリブ】
◇Sennacherib
○[人]アッシリア帝国の王(?〜BC. 68)。在位:BC. 704〜BC.
681。サルゴン二世の長子。
バビロニアに厳しい態度で臨み、各地の反乱を平定。
BC. 705ころ、ニネベ(Nineveh)に遷都。
「センナケリブ」とも呼ぶ。
参照⇒ひぜきや(ヒゼキヤ)
ぜなーな
【ゼナーナ】
◇zenana
○ペルシア・インドなどの婦人専用の部屋。
「ハレム([英]harem)」,「ハーレム」とも呼ぶ。
参照⇒はれむ(ハレム)(1)
◎古代ギリシア・ローマの女部屋:⇒ぐないけいおん(グナイ
ケイオン)
せなにく
【背な肉】
【背肉】
◇[日]sena-niku
○(1)背中の肉。
○(2)(特に)肥満で背中に着いた余分な肉。
せなは
【瀬名波】
◇[日]Senaha
○沖縄県中頭郡(ナカガミグン)読谷村(ヨミタンソン)の地名。
◎2002. 3. 1(平成14)日米両政府は日米合同委員会でアメリカ
軍瀬名波通信施設の返還に正式合意。
せなぶとん
【背な布団】
【背な蒲団】
【背布団】
【背蒲団】
○[服]紐(ヒモ)をつけて背中に負(オ)う、防寒用の小さい布団。
参照⇒ちゃんちゃんこ(ちゃんちゃんこ)
◎冬の季語。
せにあ
【セニア】
◇[登録商標]Xenia
○[交]ダイハツ工業の小型多目的車(MPV)。
トヨタ自動車と共同開発し、インドネシアのダイハツの現地
工場が生産する。トヨタ名は「アバンザ(Avanza)」。
◎2004. 1.(平成16)インドネシアで発売。
ぜにあ
【ゼニア】
◇Xenia
○アメリカ合衆国東部、オハイオ州(Ohio State)南西部のグリ
ーン郡(Greene County)中央部にある郡都。
〈人口〉
1990(平成 2)2万4,664人。
ぜにがさ
【銭瘡】
○[俗][病]⇒がんせん(頑癬)
ぜにがた
【銭型】
○(1)銭の形(カタチ)。
○(2)[社]祭りや葬礼に用いる、銭の形に切った紙。
⇒しせん(紙銭,紙錢)
★ぜにがたあざらし
【ゼニガタアザラシ】
【銭形海豹】
◇[学]Phoca vitulina、[英]harbor seal
○[哺]ネコ目(食肉目)(Carnivora)アシカ上科(Pinnipedia)ア
ザラシ科(Phocidae)ゴマフアザラシ属(Phoca)の海獣。
体長約1.5メートル。
陸上で出産する。
北大西洋・北太平洋沿岸に生息。日本では北海道えりも地域
で繁殖し、鳥獣保護法の希少鳥獣に指定。
◎陸上繁殖型のゴマフアザラシ([学]Phoca largha)の亜種とさ
れていたが、現在は独立の種とする。
ぜにがたへいじとりものひかえ《ぜにがたへいじとりものひかへ》
【銭形平次捕物控】
○[文]野村胡堂(コドウ)(1882〜1963)の時代小説。
◎1931. 4.(昭和 6)「オール読物」、第一話を掲載。
せにさ
【セニサ】
◇[西]ceniza
○(フランス語で)灰。
⇒はい(灰)(1)
★ぜにたなご
【ゼニタナゴ】
【銭タナゴ】
○[魚]硬骨魚類コイ目(Cypriniformes)コイ科(Cyprinidae)の
淡水魚。タナゴの一種。
関東地方以北の平野部の湖沼や小川に生息。
◎スイゲンゼニタナゴ:山陽地方の一部にだけ生息する希少種。
◎タナゴの漢字は「(魚偏+「與」)」。
ぜにたむし
【銭田虫】
【銭癬】
○[俗][病]⇒がんせん(頑癬)
せにっく
【セニック】
◇[登録商標]Scenic
○[交]ノルー社製の乗用車・ミニバン。
ぜにっと
【ゼニット】
◇Zenit
○[宇]ロシアの打ち上げロケット。
ICBM(大陸間弾道ミサイル)のSS−18を改造したもの。
参照⇒ろこっと(ロコット)
ぜにばこ
【銭函】
◇[日]Zenibako
○(1)北海道西部、小樽市(オタルシ)の地名。
◎銭函海岸
○(2)[交]⇒ぜにばこえき(銭函駅)
ぜにばこえき
【銭函駅】
○[交]北海道小樽市(オタルシ)銭函にある、JR函館本線(ハコダテホン
セン)の駅。
張碓(ハリウス)駅と「ほしみ駅」(札幌市)の間。
ぜにむし
【銭虫】
○(1)[俗][病]⇒がんせん(頑癬)
○(2)[動]⇒やすで(ヤスデ,馬陸)
ぜにやいせき《ぜにやゐせき》
【銭屋遺跡】
○[歴]山口県美祢市(ミネシ)美東町絵堂(ミトウチョウエドウ)にある、江
戸時代の鋳銭所跡。
◎2003. 8. 2(平成15)県埋蔵文化財センター、製錬炉跡5基を
公開。
◎旧住所は美祢郡(ミネグン)美東町(ミトウチョウ)絵堂(エドウ)。
せにょーら
【セニョーラ】
◇[西]senora
○(スペイン語で)夫人・奥様。
参照⇒せにょりーた(セニョリータ),せにょーる(セニョール)
◎イタリア語の「シニョーラ(signora)」、フランス語の「マダム
(Madame)」に相当する。
せにょりーた
【セニョリータ】
◇[西]senorita
○(スペイン語で)お嬢様・令嬢。
参照⇒せにょーら(セニョーラ),せにょーる(セニョール)
◎イタリア語の「シニョリーナ(signorina)」、フランス語の「マ
ドモアゼル(Mademoiselle)」に相当する。
せにょーる
【セニョール】
◇[西]senor
○(スペイン語で)ご主人。
参照⇒せにょーら(セニョーラ),せにょりーた(セニョリータ)
◎イタリア語の「シニョール(signore)」、フランス語の「ムッシュ
ー(Monsieur)」に相当する。
★せーぬ
【セーヌ】
【析奴】
◇[フ]la Seine/le Fleuve Seine
○[地]フランス北部を北西に流れる川。長さ78万キロメートル。
パリ市中を流れ、ル・アブール(Le Havre)で英仏海峡(La
Manche)のセーヌ湾(Baie de Seine)に注(ソソ)ぐ。
〈支流〉
マルヌ川(Fleuve Marne):⇒まるぬがわ(マルヌ川)
◎映画:参照⇒ぱりのそらのした(パリの空の下)
せーぬえまるぬけん
【セーヌエマルヌ県】
◇[フ]Departement Seine-et-Marne、[英]Seine-et-Marne Pre-
fecture
○フランス中北部、イル・ド・フランス地域圏(Region Ile-de-
France)東部の県。
県都はムラン(Melun)。
〈面積〉
5,915平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)107万8,200人。
1999(平成11)119万3,800人。
2004(平成16)119万7,200人。
せーぬがわ《せーぬがは》
【セーヌ川】
◇[フ]Fleuve Seine
○[地]⇒せーぬ(セーヌ,析奴)
せーぬさんどにけん
【セーヌサンドニ県】
◇[フ]Departement Seine-Saint-Denis、[英]Seine-Saint-
Denis Prefecture
○フランス中北部、イル・ド・フランス地域圏(Region Ile-de-
France)中北部の県。
県都はボビニー(Bobigny)。
せぬーしきょうと《せぬーしけうと》
【セヌーシ教徒】
◇Senusi/Senussi/Senousi/Senoussi
○[宗]北アフリカの熱狂的・闘争的なイスラム教徒の一派。
「シヌーシ教徒」とも呼ぶ。
せーぬまりてぃむけん
【セーヌマリティム県】
◇[フ]Departement Seine-Maritime、[英]Seine-Maritime Pre-
fecture
○フランス北部、オート・ノルマンディー地域圏(Region
Haute-Normandie)北部の県。北部を英仏海峡に面する。
県都はルーアン(Rouen)。
◎プロバンス・アルプス・コートダジュール地域圏(Region
Provence-Alpes-Cote d'azur)にはアルプマリティーム県(De-
partement Alpes-Maritimes)がある。
★せぬりとう《せぬりたう》
【セヌリ党】
◇[英]Seanuri Part
○[政]韓国の保守系政党。
◎2012.12.19(平成24)大統領選挙で女性党首朴槿恵(パククン
ヘ,Park Geun-Hye)が当選。
★せーぬわん
【セーヌ湾】
◇[フ]Baie de Seine、[英]Seine Bay
○[地]フランス北岸、英仏海峡(La Manche)南部の湾。
セーヌ川(la Seine)やオール川(le fleuve Orne)が注(ソソ)ぐ。
ぜねヴぁ
【ゼネヴァ】
◇[英]Geneva
○⇒じゅねーぶ(ジュネーブ)
[1]せねか
【セネカ】
◇Seneca
○アメリカ原住民の一部族。
★[2]せねか
【セネカ】
◇Lucius Annaeus Seneca(ルキウス・セネカ)
○[人]ローマ帝政初期の哲学者・政治家(BC. 4ころ〜AD. 65
ころ)。スペイン生れ。
皇帝ネロの師となる。
せねが
【セネガ】
◇[英]senega、[学]Polygala senega
○[植]マメ目(Fabales)ヒメハギ科(Polygalaceae)ヒメハギ属
(Polygala)の多年草。北アメリカ北東部原産。
参照⇒せねがこん(セネガ根)
せねがこん
【セネガ根】
◇[英]senega root
○[薬]マメ目(Fabales)ヒメハギ科(Polygalaceae)ヒメハギ属
(Polygala)のセネガの根を乾燥させた生薬。サポニンを含む。
煎(セン)じて鎮咳薬(チンガイ・ヤク)・去痰剤(キヨタン・ザイ)とする。
★せねがる
【セネガル】
◇Senegal
○(1)アフリカ大陸西端の共和国。南部のガンビア川の中・下
流域はガンビア、北部をモーリタニア、東部をマリ、南東部を
ギニア、南西部をギニアビサウに隣接し、西部を太平洋に面す
る。
首都はダカール(Dakar)。
公用語はフランス語。
同国南西部、ガンビアとギニアビサウに挟まれた地区はカサ
マンス地方(Casamance Region)と呼ばれる。
参照⇒かさまんすちほう(カサマンス地方)
〈面積〉
19.6万平方キロメートル。
〈人口〉
1976(昭和51)509万人。
1984(昭和59)635万人。
1988(昭和63)711万人。
〈歴代首相〉
ボワエ(Mame Madior Boye)。
◎州:[フ]Region de *、[英]* Region。
県:[フ]Departement *、[英]* Department。
◎1960. 6.20(昭和35)フランス共同体のマリ連邦としてマリと
ともに独立。
1960. 8.20(昭和35)マリ連邦より離脱。
○(2)[地]⇒せねがるがわ(セネガル川)
せねがるがわ《せねがるがは》
【セネガル川】
◇[英]the Senegal River
○[地]アフリカ西部、セネガル北部とモーリタニア南部の国境
を流れ、大西洋に注(ソソ)ぐ川。全長1,630キロメートル、流域
面積4万4,050平方キロメートル。
ぜねこん
【ゼネコン】
◇[英]general contractor
○[建]大手総合建設会社。
発注者と建築および土木工事を一括して請け負い契約を結び、
実際の工事を下請けの専門建設業者に配置し、管理を行なう。
◎直訳は「総合契約者」。
〈大手4社(スーパーゼネコン)〉
大林組(東京都港区)・鹿島(カシマ)(東京都港区)・大成建設(タイ
セイケンセツ)(東京都新宿区)・清水建設(東京都港区)。
〈大手5社〉
大手4社+竹中工務店。
〈準大手〉
熊谷組(クマガイグミ)(東京都新宿区)・フジタ・ハザマ・飛島建
設(トビシマケンセツ)・青木建設・佐藤工業・三井住友建設・東急建
設・鴻池組・長谷工コーポレーション・西松建設(東京都港区)
など。
〈中堅〉
大日本土木(ダイニッポンドボク)・新井組(兵庫県西宮市)・東亜
建設工業(東京都千代田区)・安藤建設・不動建設・森本組・松
村組(大阪市)・奥村組(大阪市)・新井組(兵庫県西宮市)・浅沼
組など。
ぜねらる
【ゼネラル】
◇[英]general
○(1)[形]一般の、全般の、総体の、普遍的な、共通の。
参照⇒じぇねりっく(ジェネリック)
◎特殊(special)でも部分的(particular)でもないこと。
○(2)[軍]将軍・総督。将官・司令官。
「ジェネラル」とも呼ぶ。
〈肩章の星の数による俗称〉
元帥:five-star general。
大将:four-star general。
中将:three-star general。
少将:two-star general。
准将:one-star general。
◎ジェネラル・マッカーサー
◎「ゼネラル」より「ジェネラル」の方が原音に近いが、「ゼネラ
ル」の方が多く用いられている。
[1]ぜねらるえれくとりっく
【ゼネラル・エレクトリック】
◇[英]General Electric Company
○[経]世界最大のアメリカ総合電機企業。
本社はフェアフィールド(Fairfield)(コネティカット州)。
重電・家電・原子力・航空宇宙産業・金融サービス・医療シ
ステムなどの多目的複合企業(コングロマリット)。
略称は「GE」。
「ゼネラル電気会社」とも呼ぶ。
◎1882(明治15)エジソンがモルガンの資本提携を受けてエジソ
ン・ゼネラル・エレクトリック(Edison General Electric)を
設立。
1892(明治25)トーマス・ヒューストン社(Thomson-Houston
Company)と合併して発足。
第二次世界大戦で原爆製造に参画。
[2]ぜねらるえれくとりっく
【ゼネラル・エレクトリック】
◇[英]General Electric Company
○[経]イギリス最大の総合電機会社。
略称は「GEC」。
◎1900(明治33)創立。
ぜねらるさんとす
【ゼネラルサントス】
◇[英]General Santos
○フィリピン南部、ミンダナオ島南部の南部ミンダナオ地方
(Southern Mindanao Region)南端にある、サランガニ州(Sa-
rangani Province)中央部の都市。
「ジェネラルサントス」とも呼ぶ。
ぜねらるでんきがいしゃ《ぜねらるでんきぐわいしや》
【ゼネラル電気会社】
◇[英]General Electric Company
○[経]⇒[1]ぜねらるえれくとりっく(ゼネラル・エレクトリッ
ク)
★ぜねらるもーたーず
【ゼネラル・モーターズ】
◇[英]General Motors
○[交]アメリカの自動車製造会社。
本社はデトロイト。
スポーツカー「シボレー・カマロ」。
略称は「GM」。
◎1908(明治41)設立。
1914(大正 3)再編。
1925(大正14)イギリスのボグゾール(Vauxhall)社を子会社と
する。
1931(昭和 6)ドイツのアダム・オペル社(Adam Opel AG)を子
会社とする。
1971. 7.16(昭和46)日本のいすゞ自動車と資本提携。
2002. 4.30(平成14)韓国の大宇自動車を買収。
2006. 4.(平成18)いすゞ自動車の持株を売却し、提携を解消。
2008. 2.12(平成20)2007年通年決算で純損益387億3,200万ド
ル(約4兆1,500億円)(過去最大)と発表。
2009. 6. 1(平成21)連邦破産法11条の適用をニューヨーク州
マンハッタン連邦破産裁判所に申請。
ぜの
【ゼノ】
◇[英]xeno-
○[接頭辞]「外国人・客・異質」を表す語形成要素。
◎母音の前では"xen-"。
◎ゼノガミー(xenogamy):異株受粉・異種交配。
ゼノグラフト(xenograft):異種移植。
ゼノリス(xenolith):捕虜石・捕獲岩。
ゼノファイル(xenophile):外国人好き・外国人かぶれ。
ゼノフォウブ(xenophobe):外国人嫌い。
ゼノフォビア(xenophobia):外国人嫌い。
ゼノマニア(xenomania):異国狂(キョウ)。
ゼノグロシア(xenoglossia):⇒ぜのぐろしあ(ゼノグロシア)
ゼノグロシー(xenoglossy):⇒ぜのぐろしあ(ゼノグロシア)
キセノン(xenon):⇒きせのん(キセノン)
ゼノプス(xenopus):ツメガエル(爪蛙)の属名。
せのうみ
【石花海】
◇[日]Seno Umi
○[地]静岡県中央部の駿河湾南西部、大井川河口〜御前崎東方
の沖合いにある水深100メートル以浅の浅堆(センタイ)。
イワシ・アジ・サバなどの好漁場。
参照⇒おまえざき(御前崎)(1)
★せのかんしきどき
【塞ノ神式土器】
○[歴]縄文時代早期の土器。
参照⇒ひがしみょういせき(東名遺跡)
ぜのぐらふと
【ゼノグラフト】
◇[英]xenograft
○[医]⇒へてろぐらふと(ヘテログラフトト)
ぜのぐろしあ
【ゼノグロシア】
◇[英]xenoglossia
○[心]習ったことのない言語を自在に使える超能力。
「ゼノグロシー(xenoglossy)」とも呼ぶ。
ぜのふぁいる
【ゼノファイル】
◇[英]xenophile
○外国人好き・外国人かぶれ。
⇔ぜのふぉうぶ(ゼノフォウブ)
ぜのふぉうぶ
【ゼノフォウブ】
◇[英]xenophobe
○外国人嫌い。
「ゼノフォーブ」,「ゼノフォビア(xenophobia)」とも呼ぶ。
⇔ぜのふぁいる(ゼノファイル)
ぜのふぉびあ
【ゼノフォビア】
◇[英]xenophobia
○⇒ぜのふぉうぶ(ゼノフォウブ)
ぜのふぉーぶ
【ゼノフォーブ】
◇[英]xenophobe
○⇒ぜのふぉうぶ(ゼノフォウブ)
ぜのまにあ
【ゼノマニア】
◇[英]xenomania
○異国狂(キョウ)。過度の異国趣味(exoticism)。
ぜのりす
【ゼノリス】
◇[英]xenolith
○[地]異質の岩石がマグマに取り込まれた、火成岩中の岩石片。
「捕虜石(ホリョイシ,ホリョセキ)」,「捕獲石(ホカクイシ,ホカクセキ)」とも呼ぶ。
参照⇒おーとりす(オートリス)
[1]ぜのん
【ゼノン】
◇[英]xenon
○[化]⇒きせのん(キセノン)
[2]ぜのん
【ゼノン】
◇Zenon
○(1)[人]古代ギリシア、エレア学派の哲学者(BC. 490ころ〜
BC. 430ころ)。
パルメニデスの弟子。
「エレアのゼノン([英]Zenon of Elea)」とも呼ぶ。
◎ゼノンの逆説
○(2)[人]古代ギリシアの哲学者(BC. 335〜BC. 263)。ストア
学派の創始者。
「キプロスのゼノン([英]Zenon of Cyprus)」とも呼ぶ。
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