PDD図書館管理番号 0001.0052.9000.12
百 科 辞 書 《せんな》 編集:獨 澄旻
-------- せんな ------------------------------------------------
せんなけりぶ
【センナケリブ】
◇Sennacherib
○[歴]⇒せなけりぶ(セナケリブ)
せんなりひさご
【千生瓢】
○⇒せんなりびょうたん(千生り瓢箪,千生瓢箪,千成り瓢箪)
せんなりびょうたん《せんなりべうたん》
【千生り瓢箪】
【千生瓢箪】
【千成り瓢箪】
○(1)[植]ヒョウタンの一品種。
小さい果実が数多く群(ムラ)がりなるもの。
○(2)(1)を図案化した紋様。
「せんなりひさご(千生瓢)」とも呼ぶ。
○(3)特に、豊臣秀吉の馬印(ウマジルシ)。
参照⇒うまじるし(馬印,馬標,馬験)
「せんなりひさご(千生瓢)」とも呼ぶ。
せんなん
【泉南】
◇[日]Sennan
○(1)⇒せんなんし(泉南市)
○(2)⇒せんなんぐん(泉南郡)
せんなんぐん
【泉南郡】
◇[日]Sennan Gun
○大阪府南西部の郡。
熊取町(クマトリチョウ)・田尻町(タジリチョウ)・岬町(ミサキチョウ)の町。
◎1991.10. 1(平成 3)阪南町(ハンナンチョウ)、市制施行して阪南市
となる。
◎大阪府には泉北郡(センボクグン)もある。
せんなんし
【泉南市】
◇[日]Sennan Shi
○大阪府南西部の市。
せんなんむら
【仙南村】
◇[日]Sennan Mura
○[古]秋田県中東部、仙北郡(センボクグン)にあった村。
◎2004.11. 1(平成16)六郷町(ロクゴウマチ)・千畑町(センハタマチ)と合
併して美郷町(ミサトマチ)を発足。
◎仙北郡には仙北町(センボクマチ)・西仙北町(ニシセンボクマチ)もある。
せんにじゅう《せんにじふ》
【殲二十】
【殲20】
◇[中]Jian 20
○[軍]中国空軍のステルス戦闘機(殲撃機)F−20(J−20)。
形はアメリカ軍のF−22ラプターに酷似(コクジ)。
通称は「黒鷹(Heiying)(コクヨウ)」。
参照⇒せんじゅう(殲十,殲10),せんじゅういちびー(殲1
1B,殲11乙),せんじゅうろく(殲十六,殲16),せんじゅう
はち(殲十八,殲18),あんけん(暗剣),らぷたー(ラプター)
◎2011. 1.11(平成23)初飛行。
ぜんにじゅう《ぜんにぢゆう》
【全二重】
◇[英]full duplex
○[通]双方向通信で、送信と受信を同時に行う方式。
「フルデュプレックス」とも呼ぶ。
参照⇒はんにじゅう(半二重)
せんにちじ
【千日寺】
○法善寺の別称。
⇒ほうぜんじ(法善寺)
せんにちまいり《せんにちまゐり》
【千日参り】
○⇒せんにちもうで(千日詣で)
せんにちまえ《せんにちまへ》
【千日前】
◇[日]Sennichimae/Sennichi Mae
○(1)大阪府大阪市中央区の南西部、道頓堀(ドウトンボリ)と難波
(ナンバ)に挟まれた地名。
◎中央区には難波千日前(ナンバセンニチマエ)もある。
○(2)千日前にある繁華街。千日寺(センニチジ)の別名がある法善
寺(ホウゼンジ)の東側。
映画館・劇場・飲食店・遊技場などが集中し大衆的な歓楽街
となっている。
道頓堀への途中に法善寺横丁がある。
参照⇒ほうぜんじよこちょう(法善寺横丁,法善寺横町)
◎明治維新前まで墓地や刑場があった。
せんにちまえせん《せんにちまへせん》
【千日前線】
○[交]大阪市交通局が運行する大阪市営地下鉄路線の一つ。
〈停車駅〉
野田阪神駅・玉川駅・阿波座駅・西長堀駅・桜川駅・なんば
駅・日本橋駅・谷町九丁目駅・鶴橋駅・今里駅・新深江駅・小
路駅・北巽駅・南巽駅。
せんにちもうで《せんにちまうで》
【千日詣で】
○千日の間、同じ寺社に参詣すること。
「千日参り」,「千度詣で」とも呼ぶ。
◎江戸時代には簡略化し、特定の日(四万六千日など)に参詣す
れば千日分以上のご利益があるとされた。
参考⇒しまんろくせんにち(四万六千日)
ぜんにっくう
【全日空】
○[空]全日本空輸株式会社の略称。
⇒ぜんにっぽんくうゆ(全日本空輸)
★ぜんにっぽんくうゆ
【全日本空輸】
◇[英]All Nippon Airways
○[空]株式会社。
略称は「全日空」,「ANA(あな)」。
◎1958. 3. 1(昭和33)日ペリ航空と極東航空が合併し設立。
1963.11. 1(昭和38)藤田航空を合併。
1965. 2. 1(昭和40)中日本航空の定期部門を継承。
1967.12. 1(昭和42)長崎航空の定期部門を継承。
1986. 3. 3(昭和61)グアム線、運航開始。
1986. 7.16(昭和61)ロスアンゼルス線、運航開始。
1986. 7.26(昭和61)ワシントン線、運航開始。
2002.11.(平成14)羽田〜山形線、撤退。
2003. 4.(平成15)羽田〜青森線、撤退予定。
2011.11.25(平成23)100%子会社のエアーニッポン(ANK)
を2012. 4. 1に吸収合併すると発表。
◎傘下のグループ旅行会社。
全日空トラベル:個人向け。
全日空ワールド:旅行会社向け海外ツアー。
全日空スカイホリデー:旅行会社向け国内ツアー。
★ぜんにほんがくせいりくじょうきょうぎたいかい
《ぜんにほんがくせいりくじやきやうぎだいくわいう》
【全日本学生陸上競技大会】
○[運]
◎1928. 5.26(昭和 3)第1回大会、東京・明治神宮で開催。
★ぜんにほんすけーとせんしゅけんたいかい
《ぜんにほんすけーとせんしゆけんたいくわい》
【全日本スケート選手権大会】
○[運]
1930. 1.12(昭和 5)第1回大会が青森県八戸市で開催。
ぜんにほんゆうせいろうどうくみあい
《ぜんにほんいうせいろうどうくみあひ》
【全日本郵政労働組合】
○郵政省(現:日本郵政公社)の有力労働組合。
略称は「全郵政」。
参照⇒ぜんていしんろうどうくみあい(全逓信労働組合)
せんにゅうじ《せんゆうじ》
【泉涌寺】
○京都府京都市東山区泉涌寺山内町にある、真言宗泉涌寺派の
総本山。山号は東山・泉山。
重要文化財の観音菩薩坐像は「楊貴妃(ヨウキヒ)観音」とも呼ばれ
る。
境内の後山に四条天皇以後の歴代天皇の御陵がある。
「せんゆうじ(泉涌寺)」とも、また通称は皇室の菩提所である
ことから「御寺(ミテラ)」。
せんにん
【仙人】
○(1)世俗を離れて山などに暮らし、神通力や不老不死の術を
得た人。
中国の神仙思想に基づく想像上の人で、修行によって術を会
得したとされる。
多くは白衣を着た老人で表され、白く長いアゴヒゲを蓄え、
長い杖(ツエ)を持つ。不老不死で、霞(カスミ)を食べ、雲に乗って
自在に飛ぶ。
また、世俗的なことに関心を持つと術を失い、普通の人に戻っ
てしまうともいう。
「やまびと(山人)」とも呼ぶ。
参照⇒くめのせんにん(久米仙人)
◎真の仙人は一般人に化けて巷(チマタ)に暮らしているともいう。
○(2)道教の理想とする人間像。
山などで修行し、自力で道術を会得し、不老不死になるとい
う。
○(3)[仏]仏教以外の外道を修行してその道を達成した人。
仏陀・如来は数ある仙人の中で最も尊い仙人として「大仙(ダ
イセン)」・「金仙(コンセン)」とも呼ぶ。
○(4)([英]hermit)隠者・世捨て人。
○(5)世間ばなれした無欲な人。
★せんにんそう《せんにんさう》
【センニンソウ】
【仙人草】
◇[学]Clematis terniflora
○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)キンポウゲ科(Ranuncula-
ceae)センニンソウ属(Clematis)のツル性(蔓性)多年草。
せんにんばり
【千人針】
○(1)出征兵士に無事安泰を願って贈った布切れ。
一枚の布に千人の女性が赤糸で一針づつ刺して千個の縫玉を
作ったもの。
日清・日露戦争のころに「虎は千里走って千里をもどる」の言
い伝えから「徴兵逃れ」・「弾除け」として始まり、禁止し切れな
かった軍部が逆に「武運長久」と宣伝して広まったもの。
また、始めは寅年(トラドシ)生れの女性のみが縫い付けていた
が、のちに寅年生れの女性は歳の数だけ縫うことに変わった。
死線(四銭)や苦戦(九銭)を越えるという意味から、五銭や十
銭を縫い付けることもあった。
参照⇒せんにんりき(千人力)(3),[1]きいろいりぼん(黄色い
リボン)
○(2)[映]1937(昭和12)大日本天然色映画が製作した劇映画。
監督:三枝源次郎。
◎モスクワに一部現存。
せんにんりき
【千人力】
○(1)千人の力に相当する強い力。
○(2)心強いこと、心丈夫なこと。
◎君がいれば千人力だ
○(3)千人の男子が一枚の布に「力」の字を一字づつ書き、戦地
の将兵や出征兵士に安泰と武運長久を祈って贈ったもの。
千人針の男性版。
参照⇒せんにんばり(千人針)(1)
せんねんおうこく《せんねんわうこく》
【千年王国】
◇[英]the Millennium
○[聖]キリストが再臨して、一千年間統治するという平和の王
国。
「ミレニアム」とも呼ぶ。
参照⇒せんねんせつ(千年説)
せんねんしふくせつ
【千年至福説】
○[聖]⇒せんねんせつ(千年説)
せんねんせつ
【千年説】
◇[英]millenarianism/chiliasm
○[聖]キリスト教の『ヨハネ黙示録』に基づく神学説。
この世の最期の一千年間、神によって悪魔サタンが獄に捕わ
れて、キリストが再臨し死からよみがえった義人とともに地上
を統治し「千年王国(ミレニアム)」と呼ばれる平和の王国を建設
する。その後、一般の罪人も復活するが、その至福(シフク)の期
間が過ぎると最期の審判があるという信仰。
「至福千年説」,「千年至福説」,「千福年説」とも呼ぶ。
★せんねんぼく
【センネンボク】
【千年木】
◇[学]Cordyline Fruticosa
○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)リュウゼツラン科(Aga-
vaceae)センネンボク属(Cordyline)の常緑低木。
せんのう《せんをう》
【センノウ】
【仙翁】
◇[学]Lychnis senno
○[植]ナデシコ目(Caryophyllales)ナデシコ科(Caryophylla-
ceae)センノウ属(Lychnis)の多年草。中国原産。
高さ約50センチメートル。全体に細毛が密生し、葉は広披針
形で細く対生。
8月ころ、上方の枝に袋状の長い萼(ガク)のある深紅色の五
弁花をまばらにつける。まれに白色花もある。
室町時代ころに渡来し、観賞用に栽培。
「センノウゲ(仙翁花)」とも呼ぶ。
◎夏の季語。
名称は、京都嵯峨の仙翁寺(廃寺)で栽培されていたことから。
日本の山地には同属のフシグロセンノウ(Lychnis miqueli-
ana)が自生。
中国語:剪秋羅(jianqiuluo)。
せんのう《せんなう》
【洗脳】
◇[英]brainwashing
○(1)[古]中国で第二次世界大戦後の一時期、資本主義的な思
想傾向を持った個人に、共産主義思想(毛沢東思想)を繰り返し
教え込んで行った思想改造。
○(2)ある個人の思想や主義を根本的に改造すること。
⇔でぷろぐらみんぐ(デプログラミング)
参照⇒めんてぃさいど(メンティサイド),あめんてぃあ(アメ
ンティア)
ぜんのう
【全農】
◇[英]the National Federation of Agricultural Coopera-
tive Associations
○[農]全国農業協同組合連合会の略称。JA(農協)グループの
一つで、経済事業を担当。
参照⇒ぜんちゅう(全中),ぜんらくれん(全酪連)
◎子会社:⇒ぜんのうちょくはん(全農直販)
◎1972. 3.30(昭和47)全国購買農業協同組合連合会と全国販売
農業協同組合連合会が合併して発足。
参照⇒のうぎょうきょうどうくみあい(農業協同組合)
せんのうげ《せんをうげ》
【センノウゲ】
【仙翁花】
○[植]⇒せんのう(センノウ,仙翁)
ぜんのうちょくはん
【全農直販】
○[農]JAグループ全国農業協同組合連合会(全農)の乳業子会
社、全国農協直販の略称。
せんば
【占婆】
【瞻波】
○[歴]⇒ちゃんぱ(チャンパ,占婆)
★せんばい
【専売】
○
参照⇒にほんせんばいこうしゃ(日本専売公社)
◎1904. 7. 1(明治37)、葉煙草専売法が公布され官営専売とな
る。
1949. 6. 1(昭和24)日本専売公社、発足。
1985. 4. 1(昭和60)日本たばこ産業株式会社、発足。
1997(平成 9)塩の専売制度、廃止。
参照⇒かんえいたばこ(官営煙草)
せんばがらす
【千羽ガラス】
【千羽烏】
【千羽鴉】
○[鳥]ミヤマガラス(深山烏)の別称。
⇒みやまがらす(ミヤマガラス,深山烏)
せんぱくじどうしきべつそうち《せんぱくじどうしきべつさうち》
【船舶自動識別装置】
◇[英]Automatic Identification System
○[海]⇒[1]えーあいえす(AIS)
★せんばこ
【千波湖】
◇[日]Semba Ko
○[地]茨城県水戸市。
桜の名所として知られる。
せんばこく
【占婆国】
◇[中]Zhanpo Guo
○[歴]⇒ちゃんぱ(チャンパ,占婆)
せんばこく
【瞻波国】
◇[中]Zhanbo Guo
○[歴]⇒ちゃんぱ(チャンパ,占婆)
せんはたまち
【千畑町】
○[古]秋田県中東部、仙北郡(センボクグン)にあった町。
◎2004.11. 1(平成16)六郷町(ロクゴウマチ)・仙南村(センナンムラ)と合
併して美郷町(ミサトマチ)を発足。
せんはっぴゃくさんじゅうねんは《せんはつぴやくさんじふねんは》
【1830年派】
◇[フ]Ecole de 1830、[英]1830 School
○[歴][美]⇒ばるびぞんは(バルビゾン派)
せんぱつりょう《せんぱつれう》
【洗髪料】
○(1)洗髪剤・シャンプー。
○(2)(公衆浴場の)洗髪代。
◎昭和期、女性の髪は長いので、湯水を多く使用するという理
由で入浴料とは別に徴収していた。
せんばとうしょうぐう《せんばとうせうじう》
【仙波東照宮】
○埼玉県川越市小仙波町(コセンバマチ)1−21−1にある東照宮。
日光・久能山とともに三大東照宮に数えられている。
この東照宮は徳川家康の遺骸を久能山から日光に移すときに
1617(元和 3)喜多院(キタイン)に留(トド)め法要をしたため建立さ
れたもの。
参照⇒とうしょうぐう(東照宮)
◎1633(寛永10)天海僧正、仙波東照宮を創建。
1638(寛永15)川越大火で焼失。第三代将軍家光の命を受け、
川越藩主堀田正盛(マサモリ)が再建に着手し、1640(寛永17)社殿が
完成。
◎現存の社殿は国指定重要文化財。
せんばまち
【船場町】
◇[日]Semba Machi
○熊本県熊本市中央部にある地名。
◎手鞠歌(テマリウタ):参照⇒あんたがたどこさ(あんたがたどこさ)
★ぜんはらみつ
【禅波羅密】
◇[梵]ディヤーナ、パーリ語ジャーナの音写、「禅定(ゼンジョウ)」
の意味。
○[仏]
せんぱん
【戦犯】
○戦争犯罪または戦争犯罪人の略。
参照⇒えーきゅうせんぱん(A級戦犯)
せんぱんついそほう《せんぱんついそはふ》
【戦犯訴追法】
○[法]⇒じんどうほう(人道法)
せんぴ
【鮮卑】
◇[中]Xianbei
○(1)[歴]古代、東モンゴル地方にいた遊牧民族の一つ。
戦国時代の東胡(Dong Hu)(トウコ)の一部族といわれる。
漢初期は匈奴(キョウド)の支配下にあり、シラムレン川(Xar
Moron)流域に遊牧。匈奴の分裂後は後漢と交渉をもち、2世紀
半ばに檀石槐(Tan Shihuai)(ダン・セキカイ)が出て統一、遼東(リョウト
ウ)から内外モンゴルにおよぶ大国を建て、一大勢力となった。
235年、首長軻比能(Kebineng)が三国の魏に殺されて分裂。
五胡十六国時代、慕容氏(Murong Shi)(ボヨウシ)が前燕(ゼンエン)
・後燕(コウエン)・南燕・西燕を、乞伏氏(Qifu Shi)(キップクシ)が西
秦(セイシン)を、禿髪氏(Tufa Shi)(トクハツシ)が南涼(ナンリョウ)を、それ
ぞれ建国した。最後に拓跋氏(Taba Shi)(タクバツシ)が華北を統一
して北魏を開き、南朝と対立して南北朝時代となる。
のち鮮卑は漢民族に同化された。
参照⇒たくばつぶ(拓跋部),うかん(烏桓,烏丸)
◎モンゴル族とツングース系の混血ともいわれるが、近年はト
ルコ族が有力視されている。
参照⇒しぼぞく(シボ族,錫伯族)
○(2)古代中国の帯の留め金の一種。また、その帯。
せんびし
【汕尾市】
◇[中]Shanwei Shi
○⇒しゃんうぇいし(シャンウェイ市,汕尾市)
せんびよくき
【先尾翼機】
○[空]⇒かなーど(カナード)(3)
ぜんびろう
【前鼻漏】
◇[英]anterior drip
○[医]鼻水(鼻漏)が鼻孔から流れ出ること。
⇔こうびろう(後鼻漏)
せんふ
【泉府】
◇[中]Quanfu
○[古]中国の泉州市の古称。
⇒せんしゅうし(泉州市)
せんぶ
【先負】
○[暦]暦注の六曜の一つ。
⇒ろくよう(六曜)
せんぷいでん《せんぷゐでん》
【先夫遺伝】
○[生]⇒てれごにー(テレゴニー)
せんぷくが
【潜伏芽】
◇[英]latent bud
○[植]発芽せず数年に渡って休眠状態を続け、やがて茎などの
成長で他の組織内に埋もれてしまった芽。
木本では樹皮よりも内部に埋没してしまうことがあり、潜伏
芽の多くは消失してしまうが、一部は芽の状態で生き続けて枝
や幹などが折れたときなどに活動を再開して枝となることがあ
る。
イチョウ・ハンノキ・カカオなどでは数年後に活動を再開し
て不定芽(フテイガ)(adventitious bud)のように見えるものもあ
る。
参照⇒きゅうみんが(休眠芽),ひこばえ(蘖),とちょうし(徒
長枝),ふていが(不定芽)
ぜんぷくじ
【善福寺】
○東京都港区元麻布(モトアザブ)1−6−21にある浄土真宗本
願寺派の寺。山号は麻布山、もとは亀子山。
天長年間( 824〜 834)空海が真言宗の寺として創建。のち、
寛喜年間(1229〜1232)親鸞が訪れ当時の住職了海が帰依して浄
土真宗に改宗。
◎旧住所は麻布区山元町(ヤマモトチョウ)。寺の前は仙台坂。
◎境内には親鸞上人の杖が逆さに根づいたといわれる「逆銀杏
(サカサイチョウ)」がある。樹齢750年以上の巨木。雄株。
1945(昭和20)東京大空襲で本堂が全焼した際に被災したが枯
れなかった。国指定の天然記念物。
ここの本堂はもともと徳川家康が寄進した京都東本願寺のも
のであったが、建て替えにより河内八尾の別院に移されていた。
1945. 5.25(昭和20)戦災で本堂が焼失したため、その別院の
本堂を譲り受け、1960. 5.(昭和35)再建されたもの。
◎栖仙亭(セイセンテイ)は将軍の休憩所であった。
◎「越路吹雪(コシジ・フブキ)の碑」がある。
◎門外には「柳の井戸」がある。
◎1859. 7. 7(安政 6. 6. 8)〜1873(明治 6)善福寺が日本最初
のアメリカ公使宿館となる。寺には1936.12.19(昭和11)建立の
ハリスの肖像がついた記念碑があるが、太平洋戦争中は菰(コモ)
がかぶせられ土中に埋められていた。戦後、GHQに所在を尋
ねられ日の目を見、1960. 5.12(昭和35)日米修好通商百年を記
念して再建された。
公使館の開設当時、この地は江戸城と江戸湾とにはさまれた
地勢のため、寺々が各国の公使館に当てられた。
◎オールコックのイギリス公使館は港区高輪(タカナワ)の東禅寺。
参照⇒とうぜんじ(東禅寺)(1)
せんふくねんせつ
【千福年説】
○[聖]⇒せんねんせつ(千年説)
せんぶしゅう《せんぶしう》
【贍部洲】
○[仏]閻浮提(エンブダイ)の別称。
⇒えんぶだい(閻浮提)
せんぶにち
【先負日】
○[暦]暦注の六曜の一つ。
⇒ろくよう(六曜)
★[1]せんぶり
【センブリ】
【千振】
◇[学]Swertia japonica
○[植]リンドウ目(Gentianales)リンドウ科(Gentianaceae)セ
ンブリ属(Swertia)の二年草。
名称は「千回振り出してもまだ苦い」という意味で、健胃剤と
して用いられ、「いしゃだおし(医者倒し)」とも呼ぶ。
★[2]せんぶり
【センブリ】
【千振】
○(1)[虫]アミメカゲロウ目(脈翅目)(Neuroptera)センブリ科
(Sialidae)の昆虫の総称。
ヤマトセンブリ・ネグロセンブリ・クロセンブリなど。
○(2)[虫](1)の一種。
体長15ミリメートルほど。
「ヤマトセンブリ(大和千振)」とも呼ぶ。
せんべい
【せんべい】
【煎餅】
○[食]米の粉または小麦粉を水でこねて乾燥させ、焼いたり油
で揚げたりした干菓子(ヒガシ)。
醤油(ショウユ)・砂糖醤油を塗ったもの、塩・青海苔・唐辛子な
どをまぶしたもの、海苔を巻いたものなどがある。
狭義には粳米(ウルチマイ)(普通の米)で作ったものを指し、糯米
(モチゴメ)で作ったものは「おかき(御欠き,御掻)」と呼んで区別す
る。
◎軟らかい煎餅:⇒ぬれせんべい(濡れせんべい,濡れ煎餅)
小麦粉の煎餅:参照⇒なんぶせんべい(南部煎餅)
糯米の煎餅:⇒おかき(おかき,御欠き,御掻)
せんぺい
【尖兵】
○(1)[軍]軍隊が敵の近くで行軍・移動する際、一番先頭にあっ
て警戒・捜索を任務とする小部隊・兵隊。
参照⇒ぜんぺい(前兵)
○(2)(転じて)他に先駆けて、または先頭に立って物事をする
人や組織。
ぜんぺい
【前兵】
○[軍]行軍中の警戒部隊の一つ。前衛本体の前方に出される部
隊。
普通は大隊で、前兵から尖兵(センペイ)中隊を、尖兵中隊から
は尖兵が出される。
参照⇒せんぺい(尖兵)
ぜんべいかがくざいだん《ぜんべいくわがくざいだん》
【全米科学財団】
◇[英]National Science Foundation
○⇒えぬえすえふ(NSF)
せんべいぶとん
【煎餅布団】
【煎餅蒲団】
○(1)綿が少なく、薄い粗末な布団。
○(2)長年使って綿が詰まりまた減って、固くまた薄くなった
布団。
◎「煎餅のように薄い」の意味。
せんぼう
【戦帽】
○[軍]⇒せんとうぼう(戦闘帽)
せんぼう《せんばう》
【譫妄】
○[医]⇒せんもう(せん妄,譫妄)
★[1]せんぽう
【先鋒】
○(1)先頭に立つこと。また、その人。
○(2)
○(3)[運]剣道・柔道などの団体戦で、最初に出場する選手。
先鋒・次鋒(ジホウ)・中堅(チュウケン)・副将・大将の順。
◎「鋒」は「ほこ(矛)」とも読む。
[2]せんぽう
【先鋒】
◇[朝]Sonbong
○朝鮮半島北東部、咸鏡北道(Hamgyong-buk-do)(カンキョウホクドウ)
東北部の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の港湾都市羅先市
(Rason-si)(ラソン市)の一地区。
「ソンボン(先鋒)」とも呼ぶ。
参照⇒らそん(ラソン,羅先)
◎旧称は「雄基(Unggi)(ユウキ)(ウンギ)」。
参照⇒ゆうき(雄基)
せんぼうきょう《せんばうきやう》
【潜望鏡】
◇[英]periscope
○[軍][海]潜水中の潜水艦から海面に突き出して、艦内から海
上の周辺を偵察する望遠鏡。
プリズムとレンズを組み合わせた反射式望遠鏡の一種で、艦
内で潜望鏡の向きを変えることができる。
通常は潜望鏡を短く格納し、偵察時には伸ばして使用する。
潜望鏡を海面から出すことを「露頂(ロチョウ)」と呼ぶ。
地球が球面上なので、視認できる範囲は最大で半径約13キロ
メートル。
「ペリスコープ」とも呼ぶ。
参照⇒ろちょう(露頂)
◎観測鏡:⇒ほうたいきょう(砲隊鏡)
★ぜんぽうこうえんふん《ぜんぱうこうゑんふん》
【前方後円墳】
○[歴]古墳の一形式。
円丘の後円部と、それに付設する方丘の前方部から成る。
後円部には遺骸が埋葬され、前方部はその祭壇と考えられて
いる。
前期では、前方部が細長く、濠(ホリ)がない。
中期では、前方部の幅が後円部の直径を超え、高さも増し、
周囲に広い濠をめぐらせる。
後期では、中期より一層、その傾向が顕著となり、濠も二重
・三重になる。。
〈代表的前方後円墳〉
応神天皇陵:⇒おうじんてんのうりょう(応神天皇陵)
仁徳天皇陵:⇒だいせんりょうこふん(大仙陵古墳)
せんぼく
【仙北】
◇[日]Semboku
○(1)⇒せんぼくし(仙北市)
○(2)⇒せんぼくぐん(仙北郡)
○(3)[古]⇒せんぼくまち(仙北町)
せんぼくぐん
【仙北郡】
◇[日]Semboku Gun
○秋田県中東部の郡。
美郷町(ミサトマチ)の町。
◎2004.11. 1(平成16)六郷町(ロクゴウマチ)・千畑町(センハタマチ)・仙
南村(センナンムラ)が合併して美郷町を発足。
2005. 3.22(平成17)神岡町(カミオカマチ)・西仙北町(ニシセンボクマチ)
・中仙町(ナカセンマチ)・協和町(キョウワマチ)・南外村(ナンガイムラ)・仙北
町(センボクマチ)・太田町(オオタマチ)が合併して大仙市(ダイセンシ)を発足。
2005. 9.20(平成17)角館町(カクノダテマチ)・田沢湖町(タザワコマチ)
・西木村(ニシキムラ)が合併して仙北市を発足。
◎大阪府には泉北郡(センボクグン)がある。
せんぼくぐん
【泉北郡】
◇[日]Semboku Gun
○大阪府南西部の郡。
忠岡町(タダオカチョウ)のみ。
◎秋田県には仙北郡(センボクグン)がある。
大阪府には泉南郡(センナングン)もある。
せんぼくし
【仙北市】
◇[日]Semboku Shi
○秋田県中東部の市。
小正月の夜、西木町の上桧木内(カミヒノキナイ)地区で「紙風船上げ」
行事が行われる。
参照⇒にしきむら(西木村)
◎2005. 9.20(平成17)仙北郡の角館町(カクノダテマチ)・田沢湖町(タ
ザワコマチ)・西木村(ニシキムラ)が合併して発足。
せんぼくまち
【仙北町】
◇[日]Semboku Machi
○[古]秋田県中東部、仙北郡(センボクグン)の町。
国の史跡に指定された払田柵跡(ホッタノサクアト)がある。
参照⇒ほったのさくあと(払田柵跡)
◎2005. 3.22(平成17)大曲市(オオマガリシ)と仙北郡の神岡町(カミオカ
マチ)・西仙北町(ニシセンボクマチ)・中仙町(ナカセンマチ)・協和町(キョウワマチ)
・南外村(ナンガイムラ)・太田町(オオタマチ)と合併して大仙市(ダイセンシ)
を発足。
◎仙北郡には西仙北町(ニシセンボクマチ)や仙南村(センナンムラ)もあった。
せんぼんえんまどう《せんぼんえんまだう》
【千本閻魔堂】
【千本ゑんま堂】
○[俗]⇒いんじょうじ(引接寺)
せんぼんしゃかどう《せんぼんしやかだう》
【千本釈迦堂】
○[俗]⇒だいほうおんじ(大報恩寺)
★せんぼんねんぶつ
【千本念仏】
○(1)京都府京都市上京区(カミギョウク)の千本閻魔堂(引接寺)で行
われる念仏法会(ホウエ)。
毎年5月(古くは三月)に行われる。
参照⇒いんじょうじ(引接寺)
○(2)京都府京都市上京区の千本釈迦堂(大報恩寺)で行われる
念仏法会。
毎年3月(古くは二月)に行われる。
参照⇒だいほうおんじ(大報恩寺)
せんぼんわけぎ
【千本分葱】
○[植]⇒あさつき(アサツキ,浅葱,糸葱)
ぜんまい
【ゼンマイ】
【薇】
◇[学]Osmunda japonica
○[植]シダ類ゼンマイ目(Osmundales)ゼンマイ科(Osmundaceae)
ゼンマイ属(Osmunda)の多年草。
山野に自生し、若芽はうずまき状で食用にする。
ぜんまい
【発条】
【撥条】
◇[英]spring
○[機]うずまき状に曲がった弾力のある鋼鉄性のバネ。
「スプリング」とも呼ぶ。
参照⇒ばね(バネ,発条,撥条,弾機)
せんまいづけ
【千枚漬け】
【千枚漬】
○[食]京都名産の漬物の一種。
直径約20センチメートルほどのショウゴイカブラ(聖護院蕪
菁)を薄切りにして一度塩漬けした後、昆布と交互に重ねて、
ミリン(味醂)・麹(コウジ)・赤トウガラシなどの調味液に二度漬
けたもの。
せんまいどおし《せんまいどほし》
【千枚通し】
◇[英]eyeleteer/bodkin(ボドキン)
○錐(キリ)の一種。
何枚も重ねた紙を刺し通し、穴を開けるのに用いる。
参照⇒ぼどきん(ボドキン),すぱいきー(スパイキー)(3),あ
いすぴっく(アイスピック)
せんまけ
【先負】
○[暦]暦注の六曜の一つ。
⇒ろくよう(六曜)
★せんみん
【賎民】
【賤民】
○(1)賎(イヤ)しい民(タミ)。
◎不可触賎民:⇒ふかしょくせんみん(不可触賎民,不可觸賤民)
○(2)[歴]日本上代の一種の奴隷。
売買または寄進され、陵戸・官戸・家人・公奴婢(クヌヒ)・私
奴婢の別があった。
参照⇒ごしきのせん(五色の賤,五色の賎),こんりょう(今良)
◎タバコ(煙草)の火:⇒すてび(捨火)(2)
○(3)[歴]([朝]chenmin)高麗・李朝朝鮮の四階級の第四階級。
「奴婢(nopi)(ノビ)」とも呼ぶ。
参照⇒やんばん(ヤンバン,両班)
せんみんしそう
【選民思想】
◇[英]elitism
○(1)神によって選ばれた民族で、他の民族を神への信仰に導
く使命を持っているという思想。
◎優越主義につながる危険性を秘めている。
○(2)[宗]特にユダヤ教による、ヘブライ人(ユダヤ人)は神ヤ
ハウェによって唯一選ばれた民族として、神の使わすメシア
(救世主)より救われるとする信仰。
◎バビロンの捕囚などの民族的苦悩の中からはぐくまれてきた
信仰。
○(3)[宗](2)からキリスト教に引きつがれた思想。
イエス・キリストは(2)を批判して民族の垣根を取り除いた
が、キリスト教信者には神の恩寵(オンチョウ)よって選ばれた集団
という自覚が残されている。
ぜんむい《ぜんむゐ》
【善無畏】
◇[梵]Subhakarasimha(シュバカラシンハ)、[中]Shanwuwei
○[人]真言七祖の第三、真言八祖の第五( 637〜 735)。
東インドのオリッサ国の王子とも、中インドのマガダ国の王
子ともいわれる。
王位を捨てて仏門に入り、ナーランダー寺(那爛陀寺)の達磨
掬多(ダルマキクタ)から密教を学ぶ。
師の勧(スス)めで、 716(霊亀 2)80歳のときに中国唐の都長安
に入り、玄宗の信任を受ける。
『大日経(ダイニチキョウ)』(7巻)・『蘇婆呼童子経(ソバコドウジキョ
ウ)』(3巻)・『蘇悉地経(ソシツジキョウ)』(3巻)などの経典を漢訳
し、また彼の講述は一行(Yixing)(イチギョウ)が『大日経疏(ショ)』
として筆録。
金剛智(Vajrabodhi)(コンゴウチ)とともに中国密教の基礎を築く。
参照⇒しんごんしちそ(真言七祖),しんごんはっそ(真言八祖)
ぜんめい
【喘鳴】
◇[英]wheezing/wheeze
○(1)[医]呼吸で空気が気道、とくに気管を通るときに、ぜい
ぜいと雑音を発すること。
咽頭・喉頭などの炎症や気管支喘息などの病的な症状のほか、
異物・痰(タン)などで気道がせばめられたときに起こる。
○(2)[医](呼吸の際の)ぜいぜい・ひゅうひゅうという音。
「喘鳴音」,「狭窄音(キョウサクオン)(stenotic sound)」とも呼ぶ。
参照⇒らっせるおん(ラッセル音)
ぜんめいおん
【喘鳴音】
◇[英]wheeze/stridor(ストライダー )
○[医]⇒ぜんめい(喘鳴)(2)
ぜんめる
【ゼンメル】
◇[独]Semmel
○(1)[食]ロールパン([英]roll)。
○(2)[食]バンズ([英]buns)。
⇒ばんず(バンズ)
せんもう
【せん毛】
○[医]⇒せんもう(せん妄,譫妄)
せんもう《せんまう》
【せん妄】
【譫妄】
○[医]軽度または中度の意識障害(精神錯乱)。また、その状態。
妄覚(錯覚と幻覚)など、精神的な興奮を伴う。
高熱などの代謝障害による全身衰弱や認知症のほか、慢性ア
ルコール中毒・モルヒネ中毒・老人性痴呆・脳疾患などにも見
られる。
水分の摂取を控えている高齢者にもみられるが、これも一種
の代謝障害であり、この場合は適度の水分補給により劇的に改
善する。
「せんぼう(譫妄)」とも呼び、近年は「せん毛(モウ)」と表記する
ことが多い。
◎英語:(単数形)デリリアム(delirium)/(複数形)デリリア
(deliria)。
ドイツ語:デリリウム(Delirium)。
フランス語:デリア(delire)。
イタリア語:デリーリオ(delirio)。
スペイン語:デリーリオ(delirio)。
中国語:譫妄(zhanwang)。
◎「譫」は「うわごと(譫言)」、「妄」は「みだり(妄り)」の意味。
英語などはラテン語の「(種などが)畝(ウネ)からそれる(delir-
are)」から。
せんもん
【泉門】
○(1)[医]幼児のまだ完全に縫合し終らない頭蓋骨(トウガイコツ)で、
軟らかい部分。
脈搏(ミャクハク)のたびに「ひよひよ」と動いて見えるが、成長に
伴い閉じる。
2箇所あって、中央前寄りにあるものを「大泉門(anterior
fontanel)」、後頭部にある小さいものを「小泉門(posterior
fontanel)」と呼ぶ。
「ひよめき(顋門)」,「おどり(踊り)」,「おどりこ(踊り子)」,「し
んもん(*)」,「そうもん(*)」とも呼ぶ。
参照⇒のうりゅう(脳瘤)
(*)「(「總」-「糸」+「頁」)門」と書き、「泉門」は日本で言い換えた
もの。
◎英語:フォンタネル(fontanel,fontanelle)。
○(2)黄泉(ヨミ)の国の入り口。
★せんやいちやものがたり
【千夜一夜物語】
◇[アラビア語]Alf Layla wa-Layla、[英]The Thousand and
One Nights/
○[文]アラビア語の民話集。
ペルシア王に殺されそうになった王妃シェヘラザード(Sche-
herazade)が毎夜、王に面白い話を聞かせ続け、ついに殺され
るのを免れたという。
「千一夜物語」,「アラビアンナイト(Arabian Nights)」とも呼
ぶ。
参照⇒しぇへらざーど(シェヘラザード)(1),ありばば(アリ
ババ),ひらけごま(開けゴマ!),[2]あらじん(アラジン),しん
どばっど(シンドバッド),はるんあっらしーど(ハルン・アッラ
シード),とぅーらんどっと(トゥーランドット)(1)
せんゆう《せんいう》
【戦友】
○(1)([英]fellow soldier)戦場で共に戦った兵士。
参照⇒うてんのとも(雨天の友)(4)
○(2)([英]comrade)(転じて)共に働いた仲間・同僚。
○(3)[楽]真下飛泉(マシモ・ヒセン)(滝吉)(1878〜1912)作詞、三善和
気作曲の軍歌。
◎1906(明治39)流行。
せんゆうじ
【泉涌寺】
○⇒せんにゅうじ(泉涌寺)
ぜんゆうせい《ぜんいうせい》
【全郵政】
○全日本郵政労働組合の略称。
⇒ぜんにほんゆうせいろうどうくみあい(全日本郵政労働組合)
せんら《せむら》
【暹羅】
◇Siam、[中]Xianluo
○[古]シャム(タイの旧称)。
⇒しゃむ(シャム,暹羅)
◎「シャム」の音訳。
ぜんらくれん
【全酪連】
◇[英]the National Federation of Dairy Cooperative Asso-
ciations
○[農]全国酪農業協同組合連合会の略称。JA(農協)グループ
の一つ。
参照⇒ぜんちゅう(全中),ぜんのう(全農)
◎子会社:⇒じゃぱんみるく(ジャパンミルク)
ぜんらなんどう《ぜんらなんだう》
【全羅南道】
◇[朝]Chollanam-do
○朝鮮半島南西部、済州海峡に面する道。
道庁所在地は光州(Kwangju)(コウシュウ)市。
「チョンラナムド(全羅南道)」とも呼ぶ。
◎1946(昭和21)済州道(Cheju-do)を分離、設置。
参照⇒さいしゅうどう(済州道)
ぜんらほくどう《ぜんらほくだう》
【全羅北道】
◇[朝]Chollabuk-do
○朝鮮半島南西部、韓国中南西部、黄海に面する道。
道庁所在地は全州(Chonju)(ゼンシュウ,チョンジュ)市。
「チョンラブクド(全羅北道)」とも呼ぶ。
せんりおか《せんりをか》
【千里丘】
◇[日]Senrioka/Senri Oka
○(1)大阪府摂津市(セッツシ)北西部の地名。
○(2)[交]⇒せんりおかえき(千里丘駅)
せんりおかえき《せんりをかえき》
【千里丘駅】
○[交]大阪府摂津市(セッツシ)千里丘にある、JR東海道本線の駅。
茨木(イバラキ)駅(茨木市)と岸辺(キシベ)駅(吹田市)の間。
せんりがん
【千里眼】
○(1)遠く離れた土地の出来事を、眼前(ガンゼン)の出来事のよ
うに見ることができる超能力。
過去や将来の出来事や、他人の心中などを知る能力を含むこ
とが多い。
参照⇒てんげん(天眼)(1)
◎英語:クラーボヤンス(clairvoyance)。
ドイツ語:ヘルゼーエライ(Hellseherei)。
フランス語:クラバヤンス(clairvoyance)。
イタリア語:ルンジミランツァ(lungimiranza)/キアロベッ
ジェンツァ(chiaroveggenza)。
スペイン語:クラリビデンシア(clarividencia)。
○(2)(1)の能力を持つ人。
◎英語:クラーボヤント(<男>clairvoyant,<女>clairvoyante)。
せんりきょう《せんりきやう》
【千里鏡】
○⇒ぼうえんきょう(望遠鏡)
せんりすかうんしる
【センリス・カウンシル】
◇[英]Senlis Council
○[古][経]⇒あいしーおーえす(ICOS)
★せんりゃく
【戦略】
◇[英]strategy、[フ]strategie
○[軍]
「ストラテジー」,「軍略([中]junlue)」とも呼ぶ。
参照⇒せんじゅつ(戦術)
◎ギリシア語の"strategos(軍を導く)"から。
せんりゃくえいきょうきょく《せんりやくえいきやうきよく》
【戦略影響局】
○[歴][軍]アメリカ国防総省の情報戦担当部局内の専門部局の
一つ。
政府が情報戦担当部局を通じて外国報道機関に対して偽情報
を流し、各国の世論や政策決定を誘導するもの。
2001. 9.11(平成13)同時多発テロ後、11月に新設。
2002. 2.19(平成14)アメリカのニューヨーク・タイムズ紙で
報道。26日、ラムズフェルド国防長官が廃止を発表。
せんりゃくへいきさくげんこうしょう
《せんりやくへいきさくげんかうせふ》
【戦略兵器削減交渉】
◇[英]Strategic Arms Reduction Talks
○[歴][軍]⇒[1]すたーと(START)
せんりゃくへいきさくげんじょうやく
《せんりやくへいきさくげんでうやく》
【戦略兵器削減条約】
◇[英]Strategic Arms Reduction Treaty
○[歴][軍]⇒[2]すたーと(START)
せんりゃくへいきせいげんこうしょう
《せんりやくへいきせいげんかうせふ》
【戦略兵器制限交渉】
◇[英]Strategic Arms Limitation Talks
○[歴][軍]⇒そると(SALT)
★せんりゅう《せんりう》
【川柳】
○[文]
川柳では主に人情・風俗的なことがらを、俳句(ハイク)では自
然的なことがらを扱う。
◎江戸中期の前句付の点者柄井川柳(カライ・センリュウ)(1718〜1790)
の号から名付けられる。
参照⇒『人名辞典』からい せんりゅう(柄井 川柳)
ぜんりゅうふん《ぜんりふふん》
【全粒粉】
◇[英]whole wheat flour
○[食]コムギ(小麦)などで、籾殻(モミガラ)(外皮)を取り除き、
薄皮がついたまま全てを製粉したもの。
参照⇒ぐらはむこ(グラハム粉),ふすま(ふすま,麩)
せんりょう《せんりやう》
【センリョウ】
【千両】
○(1)[植]([学]Sarcandra glabra)双子葉植物センリョウ目
(Chloranthales)センリョウ科(Chloranthaceae)センリョウ属
(Sarcandra)の常緑小低木。
高さ約50〜70センチメートル。
茎は枝分れし、ふくれた節がある。葉は対生し卵状楕円形で、
先はとがり縁(フチ)に粗い鋸歯(キョシ)があり、長さ6〜15センチ
メートル。
夏、短い花茎を出し、淡黄緑色の細かい花を穂状につける。
花被はなく、おしべ・めしべともに1個。果実は球形・肉質の
核果で、径約5〜6ミリメートル、冬に赤く熟し、黄熟する品
種もある。
本州の関東以南、四国・九州・沖縄や東南アジアなどの暖地
の山林で、樹下の湿った日陰に自生。また果実の鑑賞用として
庭木・鉢植に、また果実のついた枝を正月用の飾りなどにする。
キミノセンリョウは果実が黄熟する品種で、観賞用に栽植さ
れる。
「クササンゴ(草珊瑚)」,「仙蓼(センリョウ)」とも呼ぶ。
◎冬の季語。
マンリョウ(万両)との違い:参照⇒まんりょう(マンリョウ,
万両)
◎ジュウリョウ(十両):⇒やぶこうじ(ヤブコウジ,藪柑子)
ヒャクリョウ(百両):⇒からたちばな(カラタチバナ,唐橘)
マンリョウ(万両):⇒まんりょう(マンリョウ,万両)
○(2)[農]長卵形のナス(茄子)の栽培品種の一つ。
せんりょう《せんりやう》
【千両】
○(1)一両の一千倍。一千両。
○(2)(転じて)多額の金(カネ)。価値の非常に高いこと。
◎千両役者
○(3)[植][農]⇒せんりょう(センリョウ,千両)
せんりょう《せんれう》
【仙蓼】
○[植]⇒せんりょう(センリョウ,千両)(1)
★せんりょう《せんれう》
【染料】
◇[英]dyestuffs/dye(ダイ)
○水溶性の着色料
⇔がんりょう(顔料)
せんりょうばこ《せんりやうばこ》
【千両箱】
○(1)[歴]江戸時代、金一千両を収めた頑丈(ガンジョウ)な木箱。
普通はヒノキ(檜)製で、一分判金または小判金二十五両包み
(切餅)のものを40個収容した。
参照⇒きりもち(切り餅,切餅)(3)
○(2)[俗][歴]江戸時代、高額貨幣を収めた木箱の通称。
五百から一万両まで各種があり、大きさ・様式などはさまざ
まであった。
せんりょうもくてきそがいこういしょばつれい
《せんりやうもくてきそがいかういしよばつれい》
【占領目的阻害行為処罰令】
○[歴][法]連合国の日本占領管理を阻害する行為の処罰を定め
た政令。
連合国最高司令官の指令・指令施行のために連合国軍の各司
令官が発する命令・指令履行のために日本政府が定める法令、
それらに違反する行為を包括的に処罰する。
処罰は10年以下の懲役、または20万円以下の罰金などが定め
られている。
◎1950.10.31(昭和25)公布、同年11月1日施行。
連合国軍の指令第1号に基づいて、1946(昭和21)発せられた
勅令311号(ボツダム勅令)を全面改正したもの。
1952. 4.(昭和27)対日講和条約発効・GHQ解消とともに、
同年5月7日廃止。
通称は「政令325号(サンビャクニジュウゴゴウ)」。
参照⇒ちょくれいさんびゃくじゅういちごう(勅令311号)
◎1952. 5. 7(昭和27)連合国人に対する刑事事件等特別措置令
も廃止。
せんりん
【線輪】
◇[英]coil
○[電]⇒こいる(コイル)(2)
★せんれい
【洗礼】
○(1)[宗]キリスト教で信者となるための儀式。
「バプテスマ([希]baptisma)」,「バプチスマ」,「バプティズム
([英]baptism)」とも呼ぶ。
参照⇒しんれい(浸礼),ぎにん(義認)
○(2)(転じて)生き方や考え方に、はなはだしい変化をこうむ
る、または特異な経験をすること。
◎砲弾の洗礼を受ける
◎類語:カルチャーショック(culture shock)。
○(3)(転じて)ある分野や社会に入るため、必ず受けなければ
ならない経験。
◎類語:加入儀礼・通過儀礼。
せんれいしゃよはね
【洗礼者ヨハネ】
◇[英]John the Baptist
○[宗]⇒よはね(ヨハネ,約翰)
せんろ
【泉路】
○⇒よみじ(黄泉,黄泉路)
せんろっぽん
【千六本】
【繊六本】
○[料]ダイコン(大根)などを繊切りにすること。また、そのき
ざんだもの。
「せろっぽう(千六本)」とも呼ぶ。
◎中国語の「繊蘿蔔(xian luobo)(シェンルオプ)」から。「繊」は
細切りにすること、「蘿蔔」はダイコンのことで「ラフク,すずし
ろ」とも読む。
せんろはつづくよどこまでも
【線路はつづくよどこまでも】
◇[英]I've Been Working on the Railroad
○[楽]佐木敏(サキ・トシ)作詞のアメリカ民謡(労働歌)。
ぜんわんこつ
【前腕骨】
◇[英]antebrachial bone
○[医]ヒジ(肘)から手首までの前腕を形成する骨。
拇指(ボシ)側の橈骨(トウコツ)と小指側の尺骨(シャッコツ)から成り、
上方は上腕骨(ジョウワンコツ)に、下方は腕骨(手首の骨)に連接して
いる。
「前腕二骨」とも呼ぶ。
ぜんわんにこつ
【前腕二骨】
○[医]⇒ぜんわんこつ(前腕骨)
----------------------------------------------------------------