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百 科 辞 書 《さる》 編集:獨 澄旻
-------- さる --------------------------------------------------
さる
【サル】
◇[トルコ語]sari
○[色](トルコ語で)黄色。
⇒きいろ(黄色)
★さる
【サル】
【猿】
○(1)[哺]サル目(霊長目)(Primates)に属する哺乳類で、ヒト
(人類)以外の総称。
尾のないサル(類人猿)と、尾のあるサルとに大別される。
「まさる(真猿)」とも呼び、和歌などで「まさる(増さる)」にか
けて用いられる。
古称は「ましら(猿)」。
参照⇒るいじんえん(類人猿)
◎英語では類人猿(anthropoide)を「エイプ(ape)」、その他を
「モンキー(monkey)」と呼ぶ。
ドイツ語では類人猿を「メンシェンアフェ(Menschenaffe)」、
その他を「アフェ(Affe)」,「アッフェ」と呼ぶ。
中国語では類人猿を「猿(yuan)」、その他を「猴(hou)」、合せ
て「猿猴(エンコウ)」と呼ぶ。
○(2)[哺](特に)ニホンザル(日本猿)の通称。
⇒にほんざる(ニホンザル,日本猿)
さる
【申】
○(1)十二支(ジュウニシ)の第9。さる。
○(2)[暦]十二支の9番目にあたる年や日。申年(サルドシ)または
申の日。
参照⇒さるのひ(申の日)
○(3)方位を十二支に配した、西南西の方角。
○(4)申の刻。
⇒さるのこく(申の刻)
★さる
【猿】
○(1)[哺]⇒さる(サル,猿)
○(2)人をサル(猿)に見立てて罵(ノノシ)る言葉。特に、するく小利口
(コリコウ)な者に使用する。
○(3)[建]戸締りのため、戸の框(カマチ)や桟(サン)に取り付けた木片ま
たは金物。または、その仕掛け。
戸を閉め、戸から周囲の部材(敷居<シキイ>・鴨居<カモイ>・柱など)に
ある穴に差し込んで戸を固定する。
「枢(クルル)」,「枢木(クルルギ)」とも呼ぶ。
◎竪猿(タテサル):上猿(アゲザル)や下猿(サゲザル)など縦に動かして差し
込むもの。
横猿(ヨコサル):柱・竪框(タテガマチ)など横に動かして差し込むもの。
上猿:鴨居など上部に差し込むもの。
下猿/落猿(オトシザル):敷居や框(カマチ)など下部に差し込むもの。
送猿(オクリサル,オクリザル):上猿を重さで戻らないように、横からその
上猿に差し込むもの。
猿繋ぎ:⇒さるつなぎ(猿繋ぎ)(1)
猿戸(サルド):⇒さるど(猿戸)(1)
○(4)自在鉤(ジザイカギ)の高さを調節・固定する仕掛け。
○()
★ざる
【笊】
◇[日]zaru
○(1)割って薄く削った竹などを編んで作った、目が細かく浅
い容器。
軽く、水切れや通風が良い。
料理用や農具など用途によって様々な形状・種類がある。
金網・プラスチック製もある。
西日本では「笊笥(ソウケ)」とも呼ぶ。
◎さらに浅いものは「篩(フルイ)」、より深いものは「籠(カゴ)」と呼
ぶ。
参照⇒ふるい(篩)
○()[]
[1]ざーる
【ザール】
◇[独]Saal
○(ドイツ語で)ホール([英]hall)・大広間。
[2]ざーる
【ザール】
◇Saar
○(1)(Bundesland Saarland)⇒ざーるらんとしゅう(ザールラ
ント州)
○(2)[地](Fluss Saar)⇒ざーるがわ(ザール川)
★さるいいしことらうさばく
【サルイイシコトラウ砂漠】
◇[英]Sary-Ishikotrau Desert
○[地]中央アジアのカザフスタン南東部、バルハシ湖(Lake
Balkhash)南部にある砂の多い乾燥地帯。
東部はアルタイ山脈、南部は天山山脈。
イリ川(Ili River)が中国北西部の新疆(シンキョウ)ウイグル(維
吾爾)自治区(Xinjiang Weiwu'er Zizhiqu)から西流してバルハ
シ湖南西部に流入している。
アルマティ州(Almaty Oblysy)のほぼ全域。
参照⇒いりがわ(イリ川,伊犁川),あるまてぃしゅう(アルマ
ティ州)
◎黄砂の発生地の一つとされる。
★さるいし
【猿石】
○[歴]吉備姫(キビヒメ)(皇極天皇天皇の母)の墓に置かれている
4体の石像。
さるいわつばき《さるいはつばき》
【サルイワツバキ】
【猿岩椿】
○[植]ユキツバキ(雪椿)の別称。
⇒ゆきつばき(ユキツバキ,雪椿)
さるうぃんがわ《さるゐんがは》
【サルウィン川】
◇[英]Salween River/Thanlwin River
○[地]ミャンマー(ビルマ)東部を南流する大河。全長2,414キ
ロメートル。
チベット高原(Plateau of Tibet)の北西部のタングラ山脈美
爾山(Mei'er Shan)に発し、雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)西
部を流れ、シャン高原(Shan Plateau)を貫流して、インド洋の
マルタバン湾(Gulf of Martaban)に注(ソソ)ぐ。
チベット名は「ナグチュ(Nag Qu)」、中国名は「怒江(ドコウ,ヌコウ)
([中]Nu Jiang)」。
◎2003(平成15)雲南省北西部でメコン川・長江と並走する「三
江併流(Sanjiang bingliu)」地帯が世界遺産に登録。
◎全長2,815キロメートルとも。
★さるえおんしこうえん《さるえおんしこうゑん》
【猿江恩賜公園】
○東京都江東区にある公園で、もと宮内省の猿江御料地の一部。
1932. 4.(昭和 7)開園。
昔は幕府の貯木場で、営林局貯木場でもあった。
ざるか
【ザルカ】
◇Az Zarqa
○(1)(Muhafazat az Zarqa)⇒ざるかしゅう(ザルカ州)
○(2)ヨルダン北西部、ザルカ州の州都。
首都アンマンの北東約20キロメートルに位置する。
「ザルガ(Az Zarga)」とも呼ぶ。
〈人口〉
1990(平成 2)51万4,980人(推計)。
1994(平成 6)60万8,626人(推計)。
ざるが
【ザルガ】
◇Az Zarga
○⇒ざるか(ザルカ)
ざるかうぃ
【ザルカウィ】
◇Abu Musab al-Zarqawi(アブムサブ・ザルカウィ)
○[人]ヨルダン人テロリスト(1966〜2006. 6. 7)。本名は
"Ahmad Fadel al-Khalayleh"。ベドウィン系バニ・ハッサン族
(the Bani Hassan)出身。
国際テロ組織アルカイダの構成員ではないが、イラク国内に
おけるアルカイダの代理人・テロ請負人となって、タウヒード
・ワ・ジハード(Tawhid wa al-Jihad)の軍事部門ハリド・ビン
・アルワリド旅団(the Khalid ibn Al-Walid Brigade)を率い
て武装活動。
イラク駐留米軍、バクーバ近郊の家屋を空爆して殺害。
アメリカは、拘束または殺害に1,000万ドルの懸賞金をかけ
ていた。
さるがきょう《さるがきやう》
【猿ヶ京】
◇[日]Sarugakyo
○群馬県利根郡(トネグン)新治村(ニイハルムラ)の地名。
1631(寛永 8)関所が設けられ沼田藩の真田氏が管理していた
が、のちに幕府直轄となり高野・戸部・木村・片野の4氏が関
守を世襲した。
古くからの湯島温泉・笹の湯が、1958(昭和33)利根川支流の
赤谷川の相俣ダム(赤谷湖)が建設されて人造湖(赤谷湖)の湖底
に沈んだため、温泉地は高所の猿ヶ京に移つり、その時から
「猿ヶ京温泉」と呼ばれるようになった。
泉質は石膏(セッコウ)泉。胃腸病・リューマチなどに効(キ)く。
◎江戸幕末、大老井伊直弼(ナオスケ)の命で勘定奉行の小栗上野介
忠順(タダマサ)が、幕府再興の軍資金を赤城山中とともに猿ヶ京
にも埋蔵、猿ヶ京の埋蔵金は180万両といわれている。
さるがきょうおんせん《さるがきやうをんせん》
【猿ヶ京温泉】
○⇒さるがきょう(猿ヶ京)
ざるかしゅう《ざるかしう》
【ザルカ州】
◇Muhafazat az Zarqa、[英]Zarqa Governorate
○ヨルダン北西部の州。
州都はザルカ(Az Zarqa)。
〈面積〉
4,080平方キロメートル。
〈人口〉
2004(平成16)77万4,569人。
さるがっそかい
【サルガッソ海】
◇[英]the Sargasso Sea
○[地]⇒さるがっそーかい(サルガッソー海)
さるがっそーかい
【サルガッソー海】
◇[英]the Sargasso Sea
○[地]北大西洋アメリカ寄りの、一面海藻でおおわれた海域。
ポルトガル西方のアゾレス諸島から西インド諸島の間、北緯20
〜40°・西経30〜80°にわたる広い区域で、アンチル海流およ
びメキシコ湾流に囲まれて流れがよどみ、海流に流されてきた
ホンダワラ類の海藻が漂流・繁茂している。
気温は高く、降水量よりも蒸発量が大きい。塩分・透明度も
高く、プランクトンが少ない。
風も弱く、帆船時代には航海上の難所となっていた。
「サルガッソ海」,「藻海(ソウカイ)」とも呼ぶ。
さるかっちゅ
【サルカッチュ】
◇[トルコ語]sarkac
○[物](トルコ語で)振り子。
⇒ふりこ(振り子,振子)
さるかにがっせん
【猿蟹合戦】
○[日本伝説]日本の著名な昔話の一つ。
サル(猿)は柿の種を拾ったが食べることができず、カニ(蟹)
の握り飯と言葉巧みに交換する。
カニはその種を播(マ)いて育て、実を結ばせたが木に登れず
に採(ト)ることができなかった。サルは親切をよそおって木に
登り、熟した実を食べて、投げ付けた未熟な実に当たってカニ
は死んでしまう。
カニの子は臼(ウス)・杵(キネ)・蜂(ハチ)・栗(クリ)の助力で仇討ち
をするというもの。
日本五大昔噺の一つ。
参照⇒にほんごだいむかしばなし(日本五大昔噺,日本五大昔
話)
さるかわ《さるかは》
【猿皮】
○[歴]⇒かわや(皮屋,革屋)
★ざーるがわ《ざーるがは》
【ザール川】
◇[独]Fluss Saar、[英]Saar River、[フ]Riviere La Sarre
○[地]ドイツ南西部、ザールラント州(Bundesland Saarland)
西部を北流する川。モーゼル川(Fluss Mosel)の支流。
さるかん《さるくわん》
【猿環】
◇[英]swivel
○継いだ両方の部品がそれぞれ自由に回転する金物の環(ワ)。
釣り具の縒(ヨ)り戻しなど。
「回り継ぎ手」,「スイベル」,「スイバル」とも呼ぶ。
参照⇒えすかん(Sカン,S管,S環),まるかん(円環,丸環),
さるかん(猿環),からびな(カラビナ)
さるかんたい
【サルカンタイ】
◇Salcantay
○[地]ペルー中南部にあるアンデス東山系の高峰。標高6,246
メートル。
マチュピチュ(Machupicchu)遺跡とクスコ(Cuzco)の間に位置
する。
さるきー
【サルキー】
◇saluki
○[哺]⇒さるーき(サルーキ)
さるーき
【サルーキ】
◇saluki
○[哺]ペルシア・アラビア産のグレーハウンドに似た猟犬。
足が速く、かつ長距離を走ることができる。
「サルキー」とも呼ぶ。
さるぐん
【沙流郡】
◇[日]Saru Gun
○北海道中南部、日高支庁(ヒダカシチョウ)北部の郡。
日高町(ヒダカチョウ)・平取町(ビラトリチョウ)・門別町(モンベツチョウ)の
町。
◎沙流川の流域。
さるげいろ
【サルゲイロ】
◇[葡]salgueiro
○[植](ポルトガル語で)ヤナギ(柳)。
⇒やなぎ(ヤナギ,柳,楊柳)
さるげた
【猿下駄】
○[服]刳貫下駄(クリヌキゲタ)の別称。
⇒くりぬきげた(くりぬき下駄,くり抜き下駄,刳り抜き下駄,
刳抜下駄)(2)
さるこ
【サルコ】
◇[英]sarco-/sarc-
○(1)[接頭辞]「肉」を表す語形成要素。
◎サルコーマ(sarcoma):肉腫(ニクシュ)。
サルコイドーシス(sarcoidosis):⇒さるこいどーしす(サル
コイドーシス)
サルコファガス(sarcophagus):⇒さるこふぁがす(サルコファ
ガス)
○(2)[接頭辞](特に)「筋肉」を表す語形成要素。
◎サルコレマ(sarcolemma):筋繊維鞘。
サルコペニア(sarcopenia):⇒さるこぺにあ(サルコペニア)
◎母音の前では"sarc-"と成る。
さるこ
【猿子】
○(1)[服]綿入れの袖なし羽織。
主に子女が着るもの。
○(2)[建]⇒かりこ(仮子)
さるこいどーしす
【サルコイドーシス】
◇[英]sarcoidosis
○[病]肉芽腫(granuloma)ができる全身性疾患。原因不明の難
病。
初期に自覚症状を伴わず肺門リンパ節に肉芽腫ができ、次い
で皮膚・眼・神経系など全身の臓器が侵される。
男女の別なく20歳代前半に好発し、約60%は自然治癒する。
「ベック病(Boeck disease)」,「ベック類肉腫(Boeck sarcoid)」,
「ベニエ・ベック・ショウマン病(Besnier-Boeck-Schaumann
disease)」,「類肉腫症」とも呼ぶ。
◎1972(昭和47)厚生省、特定疾患に指定。
さるこすくすいんぺらとる
【サルコスクス・インペラトル】
◇[学]Sarcosuchus imperator
○[動]白亜紀前期に生息していた河川に住むワニの祖先。
体長は約11〜12メートル、体重は約8トン。
◎ニジェールのテネレ砂漠(Tenere Desert)で1.6メートルの頭
骨が発見され、2001.10.(平成13)、26日付の科学雑誌「サイエ
ンス」にシカゴ大学のポール・セレノ(Paul Sereno)教授ら古生
物学者(paleontologist)が発表。
さるごだ
【サルゴダ】
◇Sargodha
○(1)(Sargodha Division)⇒さるごだけん(サルゴダ県)
○(2)パキスタン中東部、パンジャブ州(Punjab Province)北西
部のサルゴダ県東部にある県都。
北緯32.08°、東経72.67°の地。
〈人口〉
1961(昭和36)12万9,291人。
1972(昭和47)20万0,460人。
1981(昭和56)29万1,362人。
1998(平成10)45万8,440人。
さるごだけん
【サルゴダ県】
◇[英]Sargodha Division
○パキスタン中東部、パンジャブ州(Punjab Province)北西部
の県。北部をラワルピンディ県(Rawalpindi Division)、東部
をグジランワーラ県(Gujranwala Division)、南東部をファイ
サラバード県(Faisalabad Division)、南西部をデラガジカー
ン県(Dera Ghazi Khan Division)に接する。
県都はサルゴダ。
〈面積〉
2万6,360平方キロメートル。
〈人口〉
1981(昭和56)393万0,628人。
1998(平成10)567万9,766人。
さるこふぁがす
【サルコファガス】
◇[英](単数形)sarcophagus(サーコファガス)/(複数形)sar-
cophagi(サーコファガイ)
○(1)古代ギリシアで、小アジア北西部の古代都市トロイア
(Troia)近くで発見された特殊な大理石。
この大理石は、歯を除く人体のすべてを数週間で分解すると
考えられた。
◎ギリシア語の「肉(sarx)を食べる(phagein)」から。
○(2)(1)で製した古代の石棺(セッカン)。
特に、精巧な彫刻などが施され、埋葬されないもの。
○(3)(転じて、一般の)石棺([英]stone coffin)。
⇒せっかん(石棺)(1)
○(4)[俗]ウクライナ共和国にある、コンクリートなどで覆っ
て遮蔽したチェルノブイリ原子力発電所4号炉の別称。
参照⇒ちぇるのぶいり(チェルノブイリ)
さるこぺにあ
【サルコペニア】
◇[英]sarcopenia
○[医]加齢や運動不足によって、骨格筋が減少して筋力が低下
する現象・症状。
「筋肉減少」とも呼ぶ。
◎「肉(sarco-)欠乏(-penia)」から。
さるこぺにあひまん
【サルコペニア肥満】
◇[英]sarcopenic obesity
○[病]筋肉量の減少によって代謝量も減少して生ずる肥満。
肥満により運動不足になって、より肥満が進行する。
[1]さるこーま
【サルコーマ】
◇[英]sarcoma(サーコーマ)
○[病](英語で)肉腫(ニクシュ)。
⇒にくしゅ(肉腫)
◎「肉(sarc-)腫(-oma)」から。
[2]さるこーま
【サルコーマ】
◇[伊]sarcoma
○[病](イタリア語で)肉腫(ニクシュ)。
⇒にくしゅ(肉腫)
[3]さるこーま
【サルコーマ】
◇[西]sarcoma
○[病](スペイン語で)肉腫(ニクシュ)。
⇒にくしゅ(肉腫)
さるこーむ
【サルコーム】
◇[フ]sarcome
○[病](フランス語で)肉腫(ニクシュ)。
⇒にくしゅ(肉腫)
ざるこーむ
【ザルコーム】
◇[独]Sarkom
○[病](ドイツ語で)肉腫(ニクシュ)。
⇒にくしゅ(肉腫)
[1]さるさ
【サルサ】
◇[葡]salsa
○[植](ポルトガル語で)パセリ([英]parsley)。
⇒ぱせり(パセリ)
[2]さるさ
【サルサ】
◇[西]salsa
○[料]メキシコ料理やスペイン料理で使われる、スパイシーな
ソース。
トマト・タマネギなどの野菜、フルーツなどを刻んだものに
トウガラシ(唐辛子)などで調味したもの。
[3]さるさ
【サルサ】
◇[西]salsa
○[楽]キューバ系のラテン音楽の一つ。
打楽器・金管楽器を中心に構成され、独特なリズムをもつ。
◎キューバの民族音楽を起源とし、ニューヨークのプエルトリ
コ人地区から流行。1960年代、1970年代に盛行。
さるさ
【サルサ】
【撒爾沙】
【撒児沙】
◇[羅]sarsa、[学]Smilax medica
○[植]ユリ目(Liliales)ユリ科(Liliaceae)シオデ属(サルトリ
イバラ属)(Smilax)の落葉低木。アメリカ原産。
茎は蔓(ツル)性で、強くしなやかで稜がある。葉は長心臓形の
膜質で、葉柄には托葉の変化した一対の巻鬚(マキヒゲ)がある。
夏、葉腋の散形花序に小形の淡緑色の花を多数つけ、のち約
1センチメートルの丸い果実を結ぶ。
根はサルサ根([英]sarsaparilla)と呼び、利尿・発汗・梅毒
(バイドク)・皮膚病などの治療薬にする。
参照⇒さるとりいばら(サルトリイバラ)
◎英語:サルサパリルラ(sarsaparilla)。
スペイン語:サルサパリルラ(zarzaparrilla)。
さるさぱりるら
【サルサパリルラ】
◇[英]sarsaparilla、[西]zarzaparrilla
○[植]⇒さるさ(サルサ,撒爾沙,撒児沙)
さるさるこ
【サルサル湖】
◇Buhayrat Ath-Tharthar、[英]Lake Tharthar
○[地]イラク中北部の湖。チグリス川(the Tigris)と運河で結
ばれている。
南岸に大統領宮殿がある。
さるしっちゃ
【サルシッチャ】
◇[伊]salsiccia
○[食](イタリア語で)ソーセージ。
⇒そーせーじ(ソーセージ)
さるじにあ
【サルジニア】
◇[英]Sardinia、[伊]Sardegna(サルデーニア)
○(1)[地]⇒さるじにあとう(サルジニア島)
○(2)⇒さるじにあしゅう(サルジニア州)
○(3)[歴]⇒さるじにあおうこく(サルジニア王国)
★さるじにあおうこく《さるぢにあわうこく》
【サルジニア王国】
○[歴](1720〜1895)。
「サルディニア王国」,「サルデーニア王国」とも呼ぶ。
参照⇒さぼいあけ(サボイア家)
〈歴代王〉
カルロ・アルベルト(Carlo Alberto)(1798〜1849):1831. 4.
27〜1849. 3.23。
ビットリオ・エマヌエレ二世(Vittorio Emanuele II)(1820
〜1878):1849. 3.23〜1861. 3.17。
さるじにあしゅう《さるぢにあしう》
【サルジニア州】
◇[伊]Regione Sardegna、[英]Sardinia Region
○イタリア最西部、サルジニア島から成る州。
州都はカリアリ(Cagliari)。
〈面積〉
2万4,090平方キロメートル。
〈人口〉
1986(昭和61)164万4,000人。
1991(平成 3)164万5,192人。
〈4県〉
サッサリ県(Provincia di Sassari)。
ヌオロ県(Provincia di Nuoro)。
オリスターノ県(Provincia di Oristano)。
カリアリ県(Provincia di Cagliari)。
★さるじにあとう《さるぢにあたう》
【サルジニア島】
◇[英]Sardinia Island、[伊]Isola Sardegna(サルデーニア)
○[地]地中海西部、コルシカ島(フランス領)の南方の島。
イタリア領で、サルジニア州(Regione Sardegna)を構成。
「サルディニア島」,「サルデーニア島」とも呼ぶ。
◎地中海でシチリア島に次ぐ大きい島。
周辺海域はイワシ([伊]sardina,[英]sardine)の豊富な漁場
であることから。
さるしばい《さるしばゐ》
【猿芝居】
○(1)[劇]サル(猿)に演じさせる見世物。
サルを芸を仕込み、衣装やカツラ(鬘)などを着けて短い芝居
を演じさせるもの。
○(2)[劇](転じて)下手(ヘタ)な役者の演じる芝居。見るに耐え
ない芝居。
○(3)(転じて)すぐ見透(ミス)かされる、下手な企(タクラ)み。見え
透いた浅はかな計略。
さるしま
【猿島】
◇[日]Saru Shima
○神奈川県横須賀市、横須賀新港沖にある島。
猿島海水浴場がある。
★さるすべり
【サルスベリ】
【百日紅】
【猿滑】
◇[学]Stewartia pseudo-camellia
○[植]フトモモ目(Myrtales)ミソハギ科(Lythraceae)ナツツバ
キ属(Stewartia)の落葉高木。
さるだえき
【猿田駅】
○[交]千葉県銚子市にある、JR総武本線の駅。
倉橋(クラハシ)駅(海上町)と松岸(マツギシ)駅の間。
さるだしゅと
【サルダシュト】
◇Sar Dasht/Sardasht
○イラン北西端、西アザルバイジャン州(Azarbayjan-e Bakh-
tari Ostan)南部の町。
北緯36.15°、東経45.53°の地。
〈人口〉
1986(昭和61)1万7,877人。
1991(平成 3)2万4,474人。
1996(平成 8)3万0,904人。
2006(平成18)3万7,115人。
◎イラン・イラク戦争中の1987. 6.28(昭和62)pm 4:30ころ、
イラク軍機が4発の毒ガス弾を投下。
さるたな
【サルタナ】
◇[英]sultana
○(1)[歴]イスラム教国の王妃・王女・王姉妹・皇太后。
参照⇒するたん(スルタン)
○(2)[植][食]小粒の種なし干しブドウ。地中海沿岸地方産。
その干しブドウは「サルタナ・レーズン」と呼ぶ。
さるたなれーずん
【サルタナ・レーズン】
◇[英]sultana raisin
○[食]サルタナの実から製した、薄茶色く甘い干しブドウ。
参照⇒さるたな(サルタナ)(2),かれんつ(カレンツ)(1)
★さるたひこ
【サルタヒコ】
【猿田彦】
◇[日]Saruta Hiko
○[日本神話]記紀神話の国つ神の一柱。
ニニギノミコト(瓊瓊杵尊)の天孫降臨(テンソンコウリン)に際し、先
頭に立って道案内をする。
のち、伊勢国(現:三重県)五十鈴川(イスズガワ)の川上に鎮座(チ
ンザ)し、猿田彦神社の祭神となる。
「サルダヒコ」,「サルタビコ」とも呼ぶ。
参照⇒てんそんこうりん(天孫降臨)
さるたびこ
【サルタビコ】
【猿田彦】
◇[日]Saruta Biko
○[日本神話]⇒さるたひこ(サルタヒコ,猿田彦)
さるだひこ
【サルダヒコ】
【猿田彦】
◇[日]Saruda Hiko
○[日本神話]⇒さるたひこ(サルタヒコ,猿田彦)
★さるたひこじんじゃ
【猿田彦神社】
○三重県伊勢市宇治浦田(ウジウラタ)にある神社。祭神はサルタヒ
コ(猿田彦)とオオタノミコト(大田命)。
参照⇒さるたひこ(サルタヒコ,猿田彦)
さるたん
【サルタン】
◇[英]sultan
○[歴]⇒するたん(スルタン)
さるちっちゃ
【サルチッチャ】
◇[西]salchicha
○[食](スペイン語で)サラミソーセージ。
⇒[1]さらみ(サラミ)
さるつなぎ
【猿繋ぎ】
◇[日]saru tunagi
○(1)[建]開いた戸・扉などが風に煽(アオ)られるのを防ぐ煽り
止め。壁や柱に固定する金具。
参照⇒さる(猿)(3)
○(2)後ろ手に縛り、木や柱などへつないでおくこと。
ざるつぶるく
【ザルツブルク】
◇Salzburg
○(1)(Bundesland Salzburg)⇒ざるつぶるくしゅう(ザルツブ
ルク州)
○(2)オーストリア中西部、ザルツブルク州の州都。東部アル
プス山脈の北麓、ドイツ国境近くの都市。
ミラベル宮殿(Mirabelle Castle)など中世の城や教会が多い。
毎年、国際音楽祭を開催。
「ザルツブルグ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1981(昭和56)13万9,000人。
◎モーツァルトの生誕地。
ざるつぶるぐ
【ザルツブルグ】
◇Salzburg
○⇒ざるつぶるく(ザルツブルク)
ざるつぶるくしゅう《ざるつぶるくしう》
【ザルツブルク州】
◇[独]Bundesland Salzburg、[英]Salzburg State
○オーストリア中西部の州。東部をシュタイアーマルク州(Bun-
desland Steiermark)、南部をケルンテン州(Bundesland Kaern-
ten)、南西部・西部をチロル州(Bundesland Tirol)に接し、北
西部をドイツに隣接。
州都はザルツブルク。
ざるつぶるくのこえだ
【ザルツブルクの小枝】
◇[英]Salzburg Bough
○[心]スタンダール(Stendhal)が『恋愛論(De l'amour)』で述
べている、恋愛の結晶作用(crystallization)の譬(タト)え。
オーストリアのザルツブルクにある塩坑で、湧き水に小枝を
数ヶ月浸けておくと塩の結晶が付着してきらきらと輝いて見え
るというもの。
◎"bough(バオ)"は「大枝」で、結晶が付いた枝のこと。
さるてぃこふしちぇどりん
【サルティコフ・シチェドリン】
◇Saltykov-Shchedrin
○[人]⇒しちぇどりん(シチェドリン)
さるてぃーじょ
【サルティージョ】
◇Saltillo
○メキシコ北部、コアウィラ州(estado de Coahuila)南東部に
ある州都。
「サルティーヨ」とも呼ぶ。
さるでぃす
【サルディス】
◇Sardis
○[歴]⇒さるです(サルデス)
さるでぃにあ
【サルディニア】
◇[英]Sardinia
○(1)[地]⇒さるじにあとう(サルジニア島)
○(2)[歴]⇒さるじにあおうこく(サルジニア王国)
さるでぃにあおうこく《さるぢにあわうこく》
【サルディニア王国】
○[歴]⇒さるじにあおうこく(サルジニア王国)
さるでぃにあとう《さるぢにあたう》
【サルディニア島】
○[地]⇒さるじにあとう(サルジニア島)
さるてぃーよ
【サルティーヨ】
◇Saltillo
○⇒さるてぃーじょ(サルティージョ)
さるです
【サルデス】
◇Sardes
○[歴]小アジア西部の古代都市。
リディア(Lydia)王国の首都で、BC. 650ころからクロイソス
(Kroisos)王(?〜BC. 547ころ)の時まで繁栄した。
現在のトルコ西部、イズミル(Izmir)の北東約56キロメート
ルに遺跡がある。
「サルディス(Sardis)」とも呼ぶ。
さるでーにあ
【サルデーニア】
◇[伊]Sardegna
○(1)[地]⇒さるじにあとう(サルジニア島)
○(2)[歴]⇒さるじにあおうこく(サルジニア王国)
さるでーにあおうこく《さるでーにあわうこく》
【サルデーニア王国】
○[歴]⇒さるじにあおうこく(サルジニア王国)
さるでーにあとう《さるでーにあたう》
【サルデーニア島】
○[地]⇒さるじにあとう(サルジニア島)
さるど
【猿戸】
◇[日]sarudo/saru-do
○(1)[建]戸締まり用の猿を取り付けた戸。
参照⇒さる(猿)(3)
○(2)[建]庭園の入口などに用いる簡単な造りの板戸。
横板の戸で、縦の押し縁(ブチ)の上端と下端が板から角のよ
うに突き出でた角柄(ツノガラ)となっているもの。
両柱には皮付き丸太を用いる。
「角戸(ツノド)」とも呼ぶ。
参照⇒つのがら(角柄)
○(3)[建]大戸に取り付けた小さな引き戸。
ざるどくー
【ザルドクー】
◇Zard Kuh
○[地]イラン中西部、ザグロス山脈(Zagros Mountians)にある
高峰。標高4,547メートル。
さるとけん
【サルト県】
◇[フ]Departement Sarthe、[英]Sarthe Prefecture
○フランス北西部、ペイ・ド・ラ・ロアール地域圏(Region
Pays de la Loire)北東部の県。
県都はルマン(Le Mans)。
〈面積〉
6,244平方キロメートル。
さるとりいばら
【サルトリイバラ】
◇[学]Smilax china
○[植]ユリ目(Liliales)ユリ科(Liliaceae)シオデ亜科(Smil-
acoideae)サルトリイバラ属(シオデ属)(Smilax)の落葉小低木。
山野に自生。雌雄異株。
茎は蔓(ツル)性で細く他物にもたれて伸び、節ごとに曲り、強
い角質のとげをもつ。葉は円形ないし楕円形で、葉柄に一対の
巻鬚(マキヒゲ)がある。初夏、葉腋に黄緑色の小花を球状に多数
つけ、晩秋、エンドウ豆大の赤い液果を結ぶ。
根茎を山帰来(サンキライ)といい、薬用とする。
西日本では葉をカシワ餅に使用する。
「山帰来(サンキライ)」とも呼ぶ。
参照⇒さんきらい(山帰来,山奇量),さるさ(サルサ,撒爾沙,
撒児沙)
◎「(「草」冠+「抜」:補助5629)(「草」冠+「契」:補助5659)」と書く。
サルトリイバラ科(シオデ科)(Smilacaceae)サルトリイバラ
属(シオデ属)とも。
参照⇒しおで(シオデ,牛尾菜)
★さるとる
【サルトル】
◇Jean-Paul Sartre(ジャンポール・サルトル)
○[人]フランスの文学者・哲学者(1905〜1980)。
1937(昭和12)リベラシオン(Liberacion)を創刊。
参照⇒[2]おうと(嘔吐)
◎ノーベル賞を辞退したという。
さるとん
【サルトン】
◇Salton
○[地]アメリカ合衆国とメキシコにまたがる海面下の渓谷イン
ピリアルバレー(Impirial Valley)にある湖。湖面は海抜約マ
イナス75メートル。
さーるなーと
【サールナート】
○⇒ろくやおん(鹿野苑)
ざるねん
【ザルネン】
◇Sarnen
○スイス中央部、オプバルデン州(Kanton Obwalden)中北部に
ある州都。
北緯46.91°、東経8.25°の地。
〈人口〉
1945(昭和20)5,723人。
1955(昭和30)6,336人。
1965(昭和40)6,686人。
1975(昭和50)7,015人。
1985(昭和60)7,956人。
1995(平成 7)8,888人(推計)。
2000(平成12)9,231人(推計)。
2005(平成17)9,445人(推計)。
さるのこく
【申の刻】
○[古]午後3時ころから午後5時ころ。
「七つ」,「七つどき」とも呼ぶ。
参照⇒まこら(摩虎羅)
さるのひ
【申の日】
○[暦]十二支の申にあたる日。
◎十一月の申の日:⇒かんにち(坎日)
夏の申の日:⇒そくさいにち(息災日),こんじんのまび(金神
の間日)
三月・七月・十一月の申の日:⇒てんぷくにち(天福日)
さるのわくせい
【猿の惑星】
◇[英]Planet of the Apes
○[映]アメリカのSF映画。
猿が人間を支配する惑星に不時着したが、その惑星は未来の
地球だったという話。
監督:フランクリンJ.シャフナー(Franklin J.Schaffner)。
主演:チャールトン・ヘストン(Charlton Heston)。
◎1968. 2. 8(昭和43)アメリカで公開。
1968. 4.13(昭和43)日本で公開。
〈続・猿の惑星(Beneath the Planet of the Apes)〉
監督:テッド・ポスト(Ted Post)。
◎1970. 5.26(昭和45)アメリカで公開。
1970. 8.29(昭和45)日本で公開。
〈新・猿の惑星(Escape from the Planet of the Apes)〉
監督:ドン・テイラー(Don Taylor)。
◎1971. 5.21(昭和46)アメリカで公開。
1971. 7.31(昭和46)日本で公開。
〈猿の惑星・征服(Conquest of the Planet of the Apes)〉
監督:J.リー・トンプソン(J.Lee Thompson)。
◎1972. 6.30(昭和47)アメリカで公開。
1972. 7.22(昭和47)日本で公開。
〈最後の猿の惑星(Battle for the Planet of the Apes)〉
監督:J.リー・トンプソン。
◎1973. 6.15(昭和48)アメリカで公開。
1973. 7.21(昭和48)日本で公開。
さるはし
【猿橋】
◇[日]Saruhashi
○(1)山梨県大月市(オオツキシ)にある、桂川に架(カ)かる木橋。
橋脚を用いず、両岸の崖から刎木(ハネギ)を何段にも重ねてせ
り出させて架け渡し、橋床を受ける構造のもの。
◎日本三名橋,日本三大奇橋の一つ。
○(2)山梨県大月市(オオツキシ)の地名。
◎江戸時代、甲州街道の宿駅。
○(3)[交]⇒さるはしえき(猿橋駅)
さるはしえき
【猿橋駅】
○[交]山梨県大月市(オオツキシ)猿橋町殿上(サルハシマチトノウエ)にある、
JR中央本線の駅。
鳥沢(トリサワ)駅と大月駅の間。
さるはししょう《さるはししやう》
【猿橋賞】
○50歳未満の優れた女性科学者に贈られる賞。
地球化学者の猿橋勝子(カツコ)(1920〜2007)が創設。
さるばどる
【サルバドル】
◇Salvador
○ブラジル東部、バイア州(Estado da Bahia)の州都。大西洋
岸の港湾都市。
カーニバルで有名(ブラジルの三大カーニバルの一つ)。
旧称は「バイア(Bahia)」。
「サルバドール」とも呼ぶ。
〈人口〉
1968(昭和43) 89万2,392人(推定)。
1975(昭和50)124万人(都市域)。
1991(平成 3)207万0,296人。
◎かつて奴隷貿易の中心地。
さるばどーる
【サルバドール】
◇Salvador
○⇒さるばどる(サルバドル)
★さるばるさん
【サルバルサン】
◇[独]Salvarsan
○[古][化](登録商標)梅毒(バイドク)の化学療法剤の一つ。
抗生物質の出現で現在は使用されていない。
「ろっぴゃくろくごう(六百六号,六○六号)」とも呼ぶ。
参照⇒[1]えーるりひ(エールリヒ)
さるばれおんでいぐえい
【サルバレオン・デ・イグエイ】
◇Salvaleon de Higuey
○⇒いぐえい(イグエイ)
さるはんないがわ《さるはんないがは》
【狙半内川】
◇[日]Saruhannai Gawa
○[地]秋田県横手市南部の狙半内と、湯沢市皆瀬との堺に発源
して北流し、成瀬川に合流する川。
さるはんないなかむらいせき《さるはんないなかむらゐせき》
【狙半内中村遺跡】
○[歴]秋田県横手市増田町狙半内にある縄文時代の遺跡。
◎旧住所は平鹿郡(ヒラカグン)増田町(マスダマチ)。
さるびえ
【サルビエ】
【猿稗】
○[植]イヌビエ(犬稗)の別称。
参照⇒いぬびえ(イヌビエ,犬稗)
ざるふ
【ザルフ】
◇[英]zarf
○柄(エ)のないグラスを入れる金属製の支え。
さるふぁ
【サルファ】
◇[英]sulfa/sulpha
○[形][化](英語で)イオウ(硫黄)の。
さるふぁー
【サルファー】
◇[英]sulfur
○[化](英語で)イオウ(硫黄)。
⇒いおう(硫黄)
さるふぁぐあにでぃん
【サルファグアニディン】
◇[英]sulfaguanidine
○[薬]サルファ剤の一種。針状結晶または結晶性の白い粉末。
無味無臭。
赤痢(セキリ)などの腸内感染症の治療・予防薬。
さるふぁだいあじん
【サルファダイアジン】
◇[英]sulfadiazine
○[薬]スルフォンアミド剤の一種。白色または淡黄色の結晶性
粉末。
肺炎・淋病・化膿性疾患化膿症などの細菌性疾患の特効薬。
「スルファジアジン」とも呼ぶ。
さるふぁちあぞーる
【サルファチアゾール】
◇[英]sulfathiazole
○[薬]肺炎・化膿性疾患の特効薬。
さるふぁにるあみど
【サルファニルアミド】
◇[英]sulfanilamide
○[薬]サルファ剤の一種。
敗血症・淋病などの特効薬。
さるふぁぴりでぃん
【サルファピリディン】
◇[英]sulfapyridine
○[薬]肺炎の特効薬。
さるふぁますたーど
【サルファ・マスタード】
◇[英]sulfa mastard
○[化]⇒いぺりっと(イペリット)
さるふぃと
【サルフィト】
◇Salfit
○ヨルダン川西岸の村。
さるふつむら
【猿払村】
◇[日]Sarufutsu Mura
○北海道北部、宗谷支庁(ソウヤシチョウ)宗谷郡(ソウヤグン)の村。
〈面積〉
585.74平方キロメートル。
(*)境界未定がある。
〈人口〉
1995(平成 7)3,121人。
ざーるぶりゅっけん
【ザールブリュッケン】
◇[独]Saarbruecken/Saarbrucken、[フ]Sarrebruck
○ドイツ南西部、ザールラント州(Bundesland Saarland)南部
にある州都。
ざるべ
【ザルベ】
◇[独]Salve
○[軍](ドイツ語で)一斉射撃。
⇒いっせいしゃげき(一斉射撃)
◎この語の"v"は濁音。
さるべーじ
【サルベージ】
◇[英]salvage
○(1)[海]海難救助。
⇒かいなんきゅうじょ(海難救助)
○(2)[海]特に、沈没船などの引き上げ作業。
◎サルベージ船(salvage boat)
さるべーしょんあーみー
【サルベーション・アーミー】
◇[英]Salvation Army
○[宗]⇒きゅうせいぐん(救世軍)
さるぼ
【サルボ】
◇[英]salvo
○[軍](英語で)一斉射撃。
⇒いっせいしゃげき(一斉射撃)
さるぼう
【サルボウ】
○[貝]⇒さるぼおがい(サルボオガイ,猿頬貝)
さるぼうがい《さるぼうがひ》
【サルボウガイ】
【サルボウ貝】
【さるぼう貝】
○[貝]⇒さるぼおがい(サルボオガイ,猿頬貝)
さるぼお《さるぼほ》
【サルボオ】
【猿頬】
○[貝]⇒さるぼおがい(サルボオガイ,猿頬貝)
さるぼお《さるぼほ》
【猿頬】
○(1)サル(猿)のほお(頬)。
特に、食べ物を一時的に貯(タクワ)える、口の中の両側にある
袋状の部分・ほおぶくろ(頬嚢)。
○(2)猿の頬のような形。また、その形の物。
参照⇒さるぼおめん(猿頬面)
○(3)武具の一つ。
頬と頤(アゴ)をおおう鉄の面(マスク)。
○(4)[貝]⇒さるぼおがい(サルボオガイ,猿頬貝)
○(5)[古](江戸時代、江戸方言で)片手桶(カタテオケ)。
参照⇒かたておけ(片手桶)
さるぼおがい《さるぼほがひ》
【サルボオガイ】
【猿頬貝】
◇[学]Scapharca kagoshimensis
○[貝]フネガイ目(Arcoida )フネガイ科(Arcidae)サルボウガ
イ属(Scapharca)の海産二枚貝。
アカガイ(赤貝)に似るが、高さ5.5センチメートル・長さ7
センチメートル・幅5センチメートルと小形で、殻は白い。放
射肋(ホウシャロク)も30〜34本と少なく、暗褐色の毛状の皮をかぶる。
両殻の合せ目には多くの細かい歯がある。産卵期は7〜9月上旬。
肉色はダイダイ色。
日本の東京湾・瀬戸内海・有明海などや、朝鮮半島西岸・中
国北部沿岸に生息。
むき身・佃煮(ツクダニ)・缶詰などにする。
「サルボオ(猿頬)」,「サルボウガイ(さるぼう貝)」,「サルボウ」,
「モガイ(藻貝)」とも呼ぶ。
缶詰などでは「アカガイ(赤貝)」と呼ぶ。
参照⇒あかがい(アカガイ,赤貝)(1)
◎名称は、両殻の合さった姿がサル(猿)のホホ(頬)に似ている
ことから。
さるぼおてんじょう《さるぼほてんじやう》
【猿頬天井】
○[建]天井の竿縁(サオブチ)に猿頬面を用いたもの。
普通の竿縁天井より上等とされる。
参照⇒さるぼおめん(猿頬面),さおぶち(竿縁,棹縁)
さるぼおめん《さるぼほめん》
【猿頬面】
◇[日]sarubomen/saruboomen/sarubohmen
○[建]部材の面の一種。
隣り合った二つの稜角(リョウカク)を四五度以上で面取りしたも
の。
戸の桟(サン)や天井(テンジョウ)の竿縁(サオブツ)などに用いる。
参照⇒さるぼおてんじょう(猿頬天井)
◎断面が猿の頬のような形になることから。
さるまぐんでぃ
【サルマグンディ】
◇salmagundi
○(1)[料]ひき肉・アンチョビー(anchovy)・卵・タマネギ・コ
ショウ(胡椒)などを混ぜ合わせたイタリア料理。
○(2)(比喩的に)寄せ集め・雑録。
参照⇒じゃんばらや(ジャンバラヤ)(2)
さるみ
【サルミ】
◇Sarmi
○インドネシア東部、イリアンジャヤ(Irian Jaya)のパプア州
(Propinsi Papua)北東部のジャヤプラ県(Kabupaten Jayapura)
北部にある、太平洋に面する町。
さるめん
【サルメン】
【猿面】
○[植]チガイソ(稚海藻)の別称。
⇒ちがいそ(チガイソ,稚海藻)
さるめん
【猿面】
○(1)サル(猿)の面貌。
○(2)サルの顔にかたどった仮面。
○(3)サルに似た顔つき。また、その人。
参照⇒さるめんかじゃ(猿面冠者)
★さるめんえきふぜんういるす
【サル免疫不全ウイルス】
◇[英]Simian Immunodeficiency Virus
○[病][哺]
遺伝子がヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)に非常に近
く、エイズ・ウイルスの起源と考えられている。
略称は「SIV」。
参照⇒えいず(エイズ,AIDS)
◎2006(平成18)カメルーン南部の野生チンパンジーがSIVを
保有していることが確認された。
さるめんかじゃ《さるめんくわじや》
【猿面冠者】
○(1)サルに似た顔つきの若者。
「さるめんかんじゃ(猿面冠者)」とも呼ぶ。
○(2)[人](特に)木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)の仇名(アダナ)。
⇒『人名辞典』とよとみ ひでよし(豊臣 秀吉)
さるめんかんじゃ《さるめんくわんじや》
【猿面冠者】
○⇒さるめんかじゃ(猿面冠者)
さるもく
【サル目】
【猿目】
◇[学]Primates、[英]order Primates
○[哺]霊長類の分類項目。
⇒れいちょうるい(霊長類)
さるもの
【然る者】
○(1)そのような者。
○(2)(才能や地位があって)なかなかの者。相当の者。重んず
るべき人。軽視できない人。
○(3)したたか者。手ごわい者。腕利き。剛(ゴウ)の者。
○(4)抜け目のない者。切れ者。油断(ユダン)のできない人。
○(5)ある人。なにがし(某)。
◎「さある者」の意味。
◎慣用句:敵もさるもの、ひっかくもの:「然る」をサル(猿)に
掛けたシャレ言葉。
さるものはおわず《さるものはおはず》
【去る者は追わず】
○[慣用句]自分のもとを去ろうとする者は無理に引き留めない。
◎「来る者は拒(コバ)まず、去る者は追わず」の対句で使用され
ることが多い。
さるらひぐん
【サルラヒ郡】
◇[英]Sarlahi District
○⇒さるらひちく(サルラヒ地区)
さるらひちく
【サルラヒ地区】
◇[英]Sarlahi District
○ネパール南東部、ジャナカプール地方(Janakpur Zone)南西
部の地区。南部をインドに隣接。
行政所在地はマラングア(Malangwa)。
「サルラヒ郡」とも呼ぶ。
ざーるらんとしゅう《ざーるらんとしう》
【ザールラント州】
◇[独]Bundesland Saarland、[英]Saarland State
○ドイツ南西部の州。南部・西部をフランスに隣接。
州都はザールブリュッケン(Saarbruecken)。
単に「ザール」とも呼ぶ。
さるわかさんざ
【猿若三座】
○[歴][劇]⇒えどさんざ(江戸三座)
さるわかちょう《さるわかちやう》
【猿若町】
◇[日]Saruwaka Cho
○[歴][劇]東京都台東区浅草六丁目にあった旧町名。
天保の改革で、風俗取り締まりのため江戸市中に分散してい
た江戸三座を浅草聖天町の一郭に移設させて名づけた芝居町。
三区分して一丁目(中村座)・二丁目(市村座)・三丁目(森田
座,守田座)と称し、明治初年まで栄えた。
移設後、江戸三座は猿若三座とも呼ばれた。
参照⇒えどさんざ(江戸三座),もりたざ(森田座,守田座)
◎1843(天保14)森田座、猿若町に移転。
1872(明治 5)守田座、京橋区新富町(シントミチョウ)に移転。
さるわだえき
【猿和田駅】
○[交]新潟県五泉市(ゴセンシ)にある、JR磐越西線(バンエツサイセン)
の駅。
馬下(マオロシ)駅と五泉駅の間。
★さるーん
【サルーン】
◇[英]saloon
○(1)ホテルなどの大広間。サロン。
○(2)酒場。
○(3)[交]⇒[1]せだん(セダン)
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