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百 科 辞 書 《さら》 編集:獨 澄旻
-------- さら --------------------------------------------------
さら
【サラ】
◇Sarah
○[聖]アブラハム(Abraham)の妻、イサク(Isaac)の母。
◎英語読みは「セアラ」。
さら
【沙羅】
【娑羅】
◇[梵]sala(堅固,高遠)
○(1)[植]⇒さらじゅ(サラジュ,沙羅樹,娑羅樹)
○(2)[仏]⇒さらそうじゅ(沙羅双樹,沙羅雙樹,娑羅双樹)
ざら
【ザラ】
◇[露]zola
○(ロシア語で)灰。
⇒はい(灰)(1)
◎ロシア文字では"зола"。
ざら
【ざら】
【ザラ】
○[印]⇒ざらがみ(ざら紙,ザラ紙)
[1]さらい
【サライ】
◇[ペルシア語]saray、[英]palace(パレス)
○(ペルシア語で)宮殿、邸宅・館(ヤカタ)。
[2]さらい
【サライ】
◇[トルコ語]saray、[英]palace(パレス)
○(トルコ語で)宮殿、邸宅・館(ヤカタ)。
◎ペルシア語に由来。
[3]さらい
【サライ】
○[楽]谷村新司作詞、弾厚作作曲の歌謡曲。
歌は加山雄三・谷村新司。
◎1992.11.16(平成 4)発売。
◎歌詞の中の「サライ」は「我が家・古里・故郷」の意味らしく、
おそらくは誤解からか。
さらい
【サライ】
【薩来】
◇Sarai/Saraj/Saray
○(1)[歴]バトゥ(Batu)(抜都)が建国したキプチャク汗国(1243
〜1502)の首都。
ボルガ川(Reka Volga)下流東岸、ロシア南西部のアストラハ
ン(Astrakhan)北方に建設。
「サライ・バトゥ(Sarai Batu)」,「旧サライ(Old Sarai)」とも
呼ぶ。
○(2)[歴]バトゥの若い弟ベルケ(Berke)が建設したキプチャク
汗国の首都。
13世紀に(1)より上流のボルゴグラード(Volgograd)付近に建設。
1396(応永 3)ティムール(Timur)の攻撃を受けて衰退。
16世紀なかころ、イワン四世(Ivan IV)により破壊。
「サライ・ベルケ(Sarai Berke)」,「新サライ(New Sarai)」と
も呼ぶ。
さらい《さらひ》
【杷】
◇[日]sarai、[中]ba
○[農]クワ(鍬)に似た農具。
クワのような幅広い一枚歯ではなく、熊手(クマデ)のような爪
が粗く櫛形に並んだもの。
柄は長く木製。爪は木製・竹製・鉄製。
地表の落ち葉やゴミを掻(カ)き集めたり、土手や斜面の土を
さらい上げたり、木竹の土をかきならしたり、種をまいた後の
土かけなどに用いる。
「さらえ(杷)」,「レーキ(rake)」とも呼ぶ。
参照⇒こまざらい(細杷,細攫い)
◎「ビワ(枇杷)」の中国音は"pipa"。
さらいぇヴぉ
【サライェヴォ】
◇Sarajevo
○⇒さらえぼ(サラエボ)
さらいえぼ
【サライエボ】
◇Sarajevo
○⇒さらえぼ(サラエボ)
さらいばとぅ
【サライ・バトゥ】
◇Sarai Batu
○[歴]⇒さらい(サライ,薩来)(1)
さらえ《さらへ》
【杷】
◇[日]sarae
○[農]⇒さらい(杷)
さらえヴぉ
【サラエヴォ】
◇Sarajevo
○⇒さらえぼ(サラエボ)
さらえぼ
【サラエボ】
◇Sarajevo
○ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国の首都。
旧ボスニアの首都、旧ユーゴスラビア中西部の都市。
「サラエヴォ」,「サライエボ」,「サライェヴォ」とも呼ぶ。
◎キリスト教文化圏とイスラム教文化圏の接点にあたる。
◎サラエボ事件
◎1984(昭和59)冬季オリンピック、開催。
さらえぼじけん
【サラエボ事件】
◇[英]the assassination in Sarajevo(サラエボの暗殺)
○[歴]1914. 6.28(大正 3)オーストリアの皇太子がボスニアの
州都サラエボで暗殺された事件。
セルビアの青年ガブリエル・プリンチフ(Gavrilo Princip)
がサラエボ訪問中のオーストリア皇太子フランツ・フェルディ
ナント大公(Archduke Franz Ferdinand)とその妃を射殺。
◎1908(明治41)オーストリアはボスニアとヘルツェゴビナを併
合、セルビアのオーストリアに対する反感が高まっていた。
参照⇒はんげるまんしゅぎ(汎ゲルマン主義),だいせるびあ
しゅぎ(大セルビア主義)
◎第一次世界大戦の発端となり、1914. 7.28(大正 3)大戦が勃
発。
さらがき
【サラガキ】
【皿牡蠣】
○[貝]⇒すみのえがき(スミノエガキ,住ノ江牡蠣)
ざらがみ
【ざら紙】
【ザラ紙】
◇[英]rough paper
○[印]紙面がざらざらした下級の洋紙。
砕木パルプ60%以上に化学パルプを混ぜて漉(ス)いたままで、
ローラーにかけていないもの。
新聞・雑誌の印刷やメモ用紙などに用いる。
「ざら(ザラ)」,「わらばんし(わら半紙,ワラ半紙,藁半紙)」と
も呼ぶ。
参照⇒ばふんし(馬糞紙)
◎昭和30年代、文房具店で2枚1円で売られていた。
さらきん
【サラ金】
○[古][経]サラリーマン金融(現:消費者金融)の略称。
⇒しょうひしゃきんゆう(消費者金融)
★さらきんじごく
【サラ金地獄】
○[社]
参照⇒しょうひしゃきんゆう(消費者金融)
◎1978.10.12(昭和53)警視庁は1月〜8月の実態調査結果を発
表。自殺者130人、家出1,502人、売春強要13人。
1983(昭和58)サラ金規制2法が成立。実施(同年11. 1)前に
サラ金の取り立てが厳しさをまし、この年1月末以来、自殺・
心中者が千人を超えた。
1984. 6.(昭和59)サラ金準大手のヤタガイクレジットが倒産。
さらく
【サラク】
◇[トルコ語]salak
○(1)[形](トルコ語で)ばかな、おろかな。
○(2)[名](トルコ語で)バカ・白痴(ハクチ)。
さらくらやま
【皿倉山】
◇[日]Sarakura Yama
○[地]福岡県北九州市八幡東区西部にある山。標高622メート
ル。
山麓の帆柱(ホバシラ)から展望台に帆柱ケーブル(ケーブル・カ
ー)が通じ、NHK中継所がある。
さらけ
【浅甕】
○底の浅いかめ。
さらごさ
【サラゴサ】
◇Zaragoza、[英]Saragossa
○(1)(Provincia de Zaragoza)⇒さらごさけん(サラゴサ県)
○(2)スペイン北東部、アラゴン自治州(Comunidad Autonoma
de Aragon)中央部のサラゴサ県の県都。エブロ川(Rio Ebro)中
流右岸の都市。
「サラゴーサ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1974(昭和49)55万人。
1986(昭和61)67万3,000人。
2001(平成13)61万4,905人。
◎もとアラゴン王国の首都。
参照⇒あらごんおうこく(アラゴン王国)
さらごーさ
【サラゴーサ】
◇Zaragoza
○⇒さらごさ(サラゴサ)
さらごさけん
【サラゴサ県】
◇[西]Provincia de Zaragoza、[英]Zaragoza Province
○スペイン北東部、アラゴン自治州(Comunidad Autonoma de
Aragon)中央部の県。北東部をウエスカ県(Provincia de
Huesca)、南部をテルエル県(Provincia de Teruel)に接する。
県都はサラゴサ。
「サラゴーサ県」とも呼ぶ。
さらごーさけん
【サラゴーサ県】
◇[西]Provincia de Zaragoza、[英]Zaragoza Province
○⇒さらごさけん(サラゴサ県)
さらさ
【サラサ】
【更紗】
◇[葡]saraca
○(1)種々の彩色で、人物・鳥花・幾何学模様などを手描きま
たは捺染(ナッセン)した綿布または絹布。
「印花布(インカフ)」,「花布(カフ)」とも呼ぶ。
◎もとインド西岸のスラタ(Surat)やシャム(現:タイ王国)から
渡来。参照⇒すらと(スラト)
単位:⇒つぼ(坪)(5)
更紗模様:⇒さらさもよう(更紗模様)
バティック(batik):⇒じゃわさらさ(ジャワ更紗)
○(2)花の色に紅白がうち混じってサラサに似たもの。
○(3)更紗模様・更紗形の略。
⇒さらさもよう(更紗模様)
◎「更紗」は当て字。
さらさがた
【更紗形】
○⇒さらさもよう(更紗模様)
さらさーて
【サラサーテ】
◇Pablo Martin Meliton de Sarasate y Navascuez(パブロ・
サラサーテ)
○[人]スペインのバイオリン奏者・作曲家(1844. 3.10〜1908.
9.20)。
神童といわれ、10歳でイザベラ女王の前で演奏。
作品は1878(明治11)『チゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen)』
・『カルメン幻想曲(Fantasia de Carmen)』など。
さらさどうだん
【サラサドウダン】
【サラサ灯台】
【更紗ドウダン】
【更紗灯台】
【更紗燈台】
◇[学]Enkianthus campanulatus
○[植]ツツジ目(Ericales)ツツジ科(Ericaceae)ドウダンツツ
ジ属(Enkianthus)の落葉小高木。
葉は楕円形。
6〜7月ころ、風鈴状で淡紅白色の小花を、10個ほど総状に
下垂して付ける。花冠は浅く五裂し、紅色のスジ(条)がある。
東日本(近畿以東)の山地に自生。また、紅葉が美しく、庭木
として広く観賞用に栽培。
参照⇒どうだんつつじ(ドウダンツツジ,灯台躑躅,燈台躑躅,
満天星)
◎ベニサラサドウダン(Enkianthus campanulatus var.palibi-
nii/var.rubicundus)。
さらさもよう《さらさもやう》
【更紗模様】
○サラサに染め出したような独特な模様。
「更紗」,「更紗形(サラサガタ)」とも呼ぶ。
★さらし
【晒し】
【曝し】
○(1)アサ(麻)や木綿などの布を、洗って日光に当てて白くす
ること。また、そうした布。
参照⇒さらしもめん(晒し木綿)
○()晒し木綿の略称。
⇒さらしもめん(晒し木綿)
○()
さらしあめ
【晒し飴】
○(1)[食]水飴の水分や混ざり物を除き、白く仕上げたアメ。
○(2)[食]水飴を何度も伸ばし、中に小さな気泡をたんさん含
ませて白くしたアメ。
さらしい《さらしゐ》
【晒し井】
【晒井】
○⇒いどがえ(井戸替え)
さらしくび
【晒し首】
【曝し首】
【さらし首】
◇[英]gibbeted head
○[歴]江戸時代、斬首(ザンシュ)に処せられた罪人の首を獄屋の
門に晒(サラ)して人に見せたこと。また、その首。
参照⇒ごくもん(獄門)
さらしだい
【晒し台】
【さらし台】
◇[英]pillory
○[歴]⇒ぴろりー(ピロリー)
さらしな
【更科】
【更級】
◇[日]Sarashina
○(1)長野県の中北部、千曲市(チクマシ)と長野市南部の旧更級郡
(サラシナグン)一帯の地域名。
蕎麦(ソバ)の産地。
また、姨捨山(オバステヤマ)伝説や田毎(タゴト)の月で知られる。
○(2)[食]更科蕎麦(ソバ)の略称。
⇒さらしなそば(更科蕎麦)
さらしなぐん
【更級郡】
◇[日]Sarashina Gun
○[古]長野県中北部にあった郡。
参照⇒たごとのつき(田毎の月)
◎2003. 9. 1(平成15)上山田町(カミヤマダマチ)、更埴市(コウショクシ)・
埴科郡(ハニシナグン)戸倉町(トグラマチ)と合併して千曲市(チクマシ)を発
足。
2005. 1. 1(平成17)大岡村(オオオカムラ)が長野市に編入し、郡は
消滅。
さらしなそば
【更科蕎麦】
○(1)[食]長野県の更科地方から産するソバ(蕎麦)。
○(2)[食]ソバの実の中心部分を引いた一番粉で製した、白い
ソバ。
単に「更科」とも呼ぶ。
参照⇒いちばんこ(一番粉),やぶそば(藪蕎麦)
さらしなやま
【更科山】
【更級山】
◇[日]Sarashina Yama
○[地]冠着山(カムリキヤマ)の別称。
⇒かむりきやま(冠着山)
さらしもめん
【晒し木綿】
○さらして白くした綿布。
単に「晒し」とも呼ぶ。
◎祭などで腹に直接固く巻いたりする。
ヤクザなどは短刀などで突かれたとき、怪我が軽くてすむよ
うに常に巻いていた。
参照⇒てーぴんぐ(テーピング)
★さらじゅ
【サラジュ】
【沙羅樹】
【娑羅樹】
◇[学]Shorea robusta
○[植]アオイ目(Malvales)フタバガキ科(Dipterocarpaceae)サ
ラノキ属(Shorea)の常緑高木。インド原産。
高さ30メートルにもなる。葉は長い卵形で、薄黄色の小花を
無数に開く。材は堅く良質の建築用とし、種からは油をとる。
「サラソウジュ(沙羅双樹)」とも、単に「沙羅」とも呼ぶ。
参照⇒さらそうじゅ(沙羅双樹,沙羅雙樹,娑羅双樹),なつつ
ばき(ナツツバキ,夏椿)
さらすヴぁてぃー
【サラスヴァティー】
◇[梵]Sarasvati
○[宗]⇒さらすばてぃー(サラスバティー)
さらすばてぃー
【サラスバティー】
◇[梵]Sarasvati
○[宗]古代インドの水・豊穣の女神。
「サラスヴァティー」とも呼ぶ。
◎仏教に取り入れられて弁財天となる。
参照⇒べんざいてん(弁財天,弁才天,辯財天,辯才天)
◎ペルシア神話:⇒あなーひたー(アナーヒター)
さらせみあ
【サラセミア】
◇[英]thalassemia
○[病]重度の遺伝性貧血。
ヘモグロビン遺伝子異常によってヘモグロビンの産生が低下
し、脾臓(ヒソウ)の腫(ハ)れや黄疸(オウダン)などの症状が出る。
骨髄移植による治療が行われる。
「地中海性貧血」,「地中海貧血」とも呼ぶ。
★さらせん
【サラセン】
◇Saracens
○[歴]ギリシア・ローマ人がアラブ人を指した名であったが、
中世以降はイスラム教徒を総称した。
さらせんていこく
【サラセン帝国】
◇[英]Saracenic Empire
○[歴]⇒いすらむていこく(イスラム帝国)
さらそ
【サラソ】
◇[英]yjalasso-
○[接頭辞]「海」を表す語形成要素。
◎ギリシア語の「海(thalassa)」から。
◎サラソグラフィー(thalassography):海洋学。
サラソクラシー(thalassocracy):海洋王国・海洋制覇。
サラソフォビア(thalassophobia):海洋恐怖症。
さらそうじゅ《さらさうじゆ》
【サラソウジュ】
【沙羅双樹】
○[植]⇒さらじゅ(サラジュ,沙羅樹,娑羅樹)
さらそうじゅ《さらさうじゆ》
【沙羅双樹】
【沙羅雙樹】
【娑羅双樹】
○[仏]釈迦(シャカ)の入滅の時、床の四方に一双づつあった8株
が白変して枯れたというサラ(沙羅)の木。
「しゃらそうじゅ」,「さらじゅ」,「さら」とも呼ぶ。
参照⇒さらりん(娑羅林)
◎『平家物語』:沙羅双樹の花の色、盛者必衰(ジヨウシヤヒツスイ)の
理(コトワリ)をあらはす。
さらそくらしー
【サラソクラシー】
◇[英]thalassocracy
○[海]海洋王国・海洋制覇。
さらそぐらふぃー
【サラソグラフィー】
◇[英]thalassography
○[海](英語で)海洋学。
⇒かいようがく(海洋学)
さらそた
【サラソタ】
◇Sarasota
○⇒さらそーた(サラソータ)
さらそーた
【サラソータ】
◇Sarasota
○(1)(Sarasota County)⇒さらそーたぐん(サラソータ郡)
○(2)アメリカ合衆国フロリダ州、サラソータ郡の郡都。
「サラソタ」とも呼ぶ。
さらそたぐん
【サラソタ郡】
◇[英]Sarasota County
○⇒さらそーたぐん(サラソータ郡)
さらそーたぐん
【サラソータ郡】
◇[英]Sarasota County
○アメリカ合衆国南東部、フロリダ州(Florida State)南西部
の郡。フロリダ半島の西岸で、メキシコ湾(Gulf of Mexico)に
面する。東部をデソト郡(De Soto County)、南部をシャーロッ
ト郡(Charlotte County)に接する。
郡都はサラソータ。
「サラソタ郡」とも呼ぶ。
さらそふぉびあ
【サラソフォビア】
◇[英]thalassophobia
○[病]海洋恐怖症。
さらだ
【サラダ】
◇[英]salad
○[料]西洋料理の一種。
新鮮な生野菜や果物を主材料に、ハム・肉・魚類・卵などを
加え、塩・酢・油・香辛料のドレッシング、またはマヨネーズ
で和(ア)えたもの。
◎ポテトサラダ
◎フルコースでは魚料理のあとに出される。
さらだあぶら
【サラダ油】
◇[英]salad oil
○[食]上質の食用精製油。
サラダのドレッシングや揚げ物・炒め物などに使用する、万
能の食用油。
大豆油・コーン油・・綿実油などがある。
「さらだゆ(サラダ油)」,「サラダオイル」とも呼ぶ。
◎名称は「サラダにも使用できる上質の油」の意味で、本来は精
製したオリーブ油を指していた。
その後、精製技術の進歩で精製した植物油の総称となった。
さらだおいる
【サラダオイル】
【サラダ・オイル】
◇[英]salad oil
○[食]⇒さらだあぶら(サラダ油)
さらだまき
【サラダ巻】
○[食]のり巻(海苔巻)の一種。
レタスとマヨネーズで和(ア)えたカニ足またはカニカマなど
を具にしたもの。
さらだゆ
【サラダ油】
◇[英]salad oil
○[食]⇒さらだあぶら(サラダ油)
さらち
【更地】
【新地】
◇[日]sarachi/sara-chi
○(1)手を加えていない土地。
○(2)[建]建物も樹木などもなく、土の表面が見えている状態
の土地・空き地。
◎家を解体して更地に戻す。
○(3)何の用途にも当てられていない土地・未使用の土地。
○(4)[法]建物などがなく、宅地として使用できる土地。
◎建物がある土地より固定資産税が高くなる。
このため、長い間、人が住んでいないボロボロの空き家を残
したままになっていることが多い。
さらでぃん
【サラディン】
◇[アラビア語]Salah al-Din ibn Ayyub、[羅]Saladin
○[人]エジプトのアイユーブ朝(Ayyubid dynasty)の建設者
(1138〜1193. 3. 4)。在位:1169〜1193。ティクリート(Tik-
rit)生れ。
1171(承安元)エジプトのファーティマ朝(Fatimids)を倒す。
西南アジアからきたアフリカを征服し、エルサレムを回復。
1174(承安 4)ダマスカスに入城し、エジプトと内陸部シリア
を併合して、エジプトのサルタンとなる。
1187(文治 3)十字軍が建設したエルサレム王国を倒し、エル
サレムをキリスト教徒から奪回。
エルサレムを回復しようとする第三回十字軍と激闘して侵入
を阻止。
1192(建久 3)十字軍のリチャード一世(Richard I)と3年間
の和議を締結し、エルサレムへのキリスト教徒の巡礼を許した。
その人道主義的精神はヨーロッパにも感銘を与え、多くの詩歌
に歌われた。
マラリアで没する。
アラビア語名は「サラーフ・アッディーン(Salah al-Din)(信
教の誉れ)」。
参照⇒さらはでぃんしゅう(サラハディン州)
さらーと
【サラート】
◇[アラビア語]Salat
○[宗]イスラム教徒の1日5回の礼拝。五行の一つ。
参照⇒あざーん(アザーン)(2),ごぎょう(五行)(3)
◎ローマ・カトリック教会:参照⇒せいむにっか(聖務日課)
さらとが
【サラトガ】
◇Saratoga
○(1)⇒さらとがすぷりんぐず(サラトガ・スプリングズ)
○(2)⇒さらとがとらんく(サラトガ・トランク)
○(3)[歴][軍]アメリカ海軍のレキシントン級航空母艦(CV3)。
巡洋戦艦として建造中だったが、空母に改造されたもので戦
艦並みの防御装甲をもつ。
◎1927.11.16(昭和 2)竣工。
1946. 7. 1(昭和21)ビキニで原爆実験に使用され沈没。
○(4)[歴][軍]アメリカ海軍のフォレスタル級航空母艦(VC6
0)。
基準排水量59,060トン。
参照⇒ふぉれすたる(フォレスタル)
◎1956(昭和31)竣工。
さらとがすぷりんぐず
【サラトガ・スプリングズ】
◇[英]Saratoga Springs
○アメリカ合衆国ニューヨーク州東部、ハドソン川の西沿いに
ある屈指の温泉保養都市・避暑地。
アディロンダック山地(Adirondack Mountains)の麓(フモト)に
あるモーホーク族(the Mohawks)のキャンプ地で、早くから知
られた鉱泉があり、1733(享保18)建設。
1802(享和 2)最初のホテルが建ち、1863(文久 3)競馬場がで
きるなど、全国的に避暑地・保養地として有名になる。
単に「サラトガ」とも呼ぶ。
〈人口〉
1970(昭和45)1万8,845人。
1980(昭和55)2万3,906人。
1990(平成 2)2万5,001人。
1998(平成10)2万5,140人(推定)。
◎独立戦争の激戦地としても名高く、1938(昭和13)設立の国立
史跡公園(Saratoga National Historical Park)がある。
参照⇒さらとがのたたかい(サラトガの戦い)
さらとがとらんく
【サラトガ・トランク】
◇[米]Saratoga trunk
○[古](19世紀の婦人用の)旅行用大型トランク。
◎避暑地サラトガ・スプリングズから。
さらとがのたたかい《さらとがのたたかひ》
【サラトガの戦い】
◇[英]the Battles of Saratoga
○[歴]アメリカ独立戦争中、ニューヨークのハドソン川上流の
サラトガ村で行われた戦い。
1777(安永 6)( 9.19,10. 7)ゲーツ(Horatio Gates)将軍のア
メリカ軍が、カナダからハドソン川沿いに南下するバーゴイン
(John Burgoyne)将軍の率いるイギリス軍を包囲し撃破する。
◎この勝利を機に、フランスはアメリカと軍事同盟に踏み切り、
内乱は国際戦争に発展した。
イギリスとの植民地戦争に敗れた1778(安永 7)フランス・
1779(安永 8)スペイン・1780(安永 9)オランダが参戦し、1780
(安永 9)ロシア・プロイセン・ポルトガル・スウェーデン・デ
ンマークの武装中立同盟などの支援を得て、イギリスは国際的
に孤立化した。
さらとふ
【サラトフ】
◇Saratov
○(1)(Saratovskaya Oblast)⇒さらとふしゅう(サラトフ州)
○(2)ロシア共和国、サラトフ州の州都。ボルガ川下流の港市。
ボルガ・ウラル油田(第二バクー)の中心地。
〈人口〉
1970(昭和45)75万8,000人。
1977(昭和52)86万人。
1994(平成 6)89万8,600人。
さらとふしゅう《さらとふしう》
【サラトフ州】
◇[露]Saratovskaya Oblast、[英]Saratov Region
○ロシア共和国、ボルガ川下流の州。東部をカザフスタンに隣
接。
州都はサラトフ。
〈面積〉
10.02万平方キロメートル。
さらば
【さらば】
【然らば】
○(1)[古]それならば。それでは。
○(2)[古]別れの挨拶(アイサツ)の言葉。
⇒さようなら(さようなら,左様なら)
◎ラ変動詞「然(サ)り」の未然形に助詞「ば」が付いて一語化した
もの。
ざらば
【ざら場】
【ザラ場】
○[経]取引所で寄付(ヨリツキ)から大引(オオビケ)の間に、売り手と
買い手が互いに相手を見つけ、条件が合うごとに売買を成立さ
せる取引。
さらばこいびと《さらばこひびと》
【さらば恋人】
○[楽]北山修作詞、筒美京平作曲の歌謡曲。
歌は堺正章(サカイ・マサアキ)。
◎1971. 5.10(昭和46)レコード発売。
さらばせいしゅん
【さらば青春】
○(1)[楽]佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲の歌謡曲。
歌は藤山一郎。
◎1936. 7.(昭和11)レコード発売。
○(2)[楽]小椋佳(オグラ・ケイ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌も小椋佳。
◎1971. 2.(昭和46)レコード発売。
さらばそうげんよ《さらばさうげんよ》
【さらば草原よ】
◇[西]adios pampa mia
○[楽]⇒あでぃおすぱんぱみーあ(アディオス・パンパ・ミー
ア)
さらはっでぃんしゅう《さらはつぢんしう》
【サラハッディン州】
◇Muhafazat Salahad-Din、[英]Salahad-Din Province
○⇒さらはでぃんしゅう(サラハディン州)
さらはでぃんしゅう《さらはぢんしう》
【サラハディン州】
◇Muhafazat Salahad-Din、[英]Salahad-Din Province
○イラク中北部の州。西部をアンバル州(Muhafazat al Anbar)
に接する。
州都はサマラ(Samarra)。
住民はイスラム教スンニ派が多い。
「サラハディーン州」,「サラハッディン州」とも呼ぶ。
◎北部にアイユーブ朝(Ayyubid dynasty)の建国者サラディン
(Saladin)(1138〜1193)の生地ティクリート(Tikrit)がある。
参照⇒さらでぃん(サラハディン州)
さらはでぃーんしゅう《さらはぢーんしう》
【サラハディーン州】
◇Muhafazat Salahad-Din、[英]Salahad-Din Province
○⇒さらはでぃんしゅう(サラハディン州)
さらばふるさと
【さらば故郷】
○[楽]吉丸一昌(ヨシマル・カズマサ)作詞のドイツ民謡『故郷(コキョウ)を
離るる歌』の一節。
⇒こきょうをはなるるうた(故郷を離るる歌)
さらーふあっでぃーん
【サラーフ・アッディーン】
◇[アラビア語]Salah al-Din ibn Ayyub、[羅]Saladin
○[人]⇒さらでぃん(サラディン)
さらふぁん
【サラファン】
◇[露]sarafan
○[服]ロシアの代表的な民族衣装。
女性がブラウスの上に着る、美しく刺繍(シシュウ)を施(ホド)し
た一種のジャンパー・スカート。袖無(ソデナ)しで、丈(タケ)が長
い。
〈ロシア民謡〉
赤いサラファン(津川主一訳詞):赤いサラファン縫(ヌ)うて
みても……。
◎男性:⇒るばしか(ルバシカ)
さらぶり
【サラブリ】
◇Saraburi
○(1)(Changwat Saraburi)⇒さらぶりけん(サラブリ県)
○(2)タイ王国中央部、サラブリ県の県都。
北緯14.53°、東経100.88°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)6万5,000人。
2000(平成12)6万7,800人。
2003(平成15)7万0,900人。
さらぶりけん
【サラブリ県】
◇[タイ語]Changwat Saraburi、[英]Saraburi Province
○タイ王国中央部の県。北部をロッブリ県(Changwat Lop Buri)
に接する。
県都はサラブリ。
〈面積〉
3,576.5平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)53万5,200人。
2000(平成12)56万8,400人。
2003(平成15)59万4,500人。
さらべつむら
【更別村】
◇[日]Sarabetsu Mura
○北海道南東部、十勝支庁(トカチシチョウ)河西郡(カサイグン)の村。
さらまんか
【サラマンカ】
◇Salamanca
○(1)(Provincia de Salamanca)
○(2)スペイン中北部、カスティリャイレオン州(Comunidad
Autonoma de Castilla y Leon)南西部のサラマンカ県の県都。
商業都市。
さらまんかけん
【サラマンカ県】
◇[西]Provincia de Salamanca、[英]Salamanca Province
○スペイン中北部、カスティリャイレオン州(Comunidad Auto-
noma de Castilla y Leon)南西部の県。
県都はサラマンカ。
さらまんだー
【サラマンダー】
◇[英]salamander
○(1)[伝説]火の中に住むというトカゲ。
○(2)[ギ神][ロ神]ニンフ(nymph)の一人、火の精。
参照⇒にんふ(ニンフ)
○(3)[両]サンショウウオ(山椒魚)の英語名。
⇒さんしょううお(サンショウウオ,山椒魚)
[1]さらみ
【サラミ】
◇[英]salami
○[食]ドライソーセージの一種。イタリア原産。
食塩・ニンニク・スパイスで味つけした牛・豚の挽肉(ヒキニク)
に豚脂を混ぜ、腸詰めにして乾燥させたソーセージ。
常温で長期保存ができる。
スライスしてカナッペ・オードブルなどに使用する。
「サラミソーセージ(salami sausage)」とも呼ぶ。
参照⇒そーせーじ(ソーセージ)
◎イタリア語:サラーメ(salame)。
スペイン語:サルチッチャ(salchicha)。
[2]さらみ
【サラミ】
◇[英](複数形)thalami/(単数形)thalamus(サラムス)
○[医]⇒ししょう(視床)
さらみす
【サラミス】
◇Salamis
○[地]ギリシア中南部、アッティキ県(Nomos Attikis)の中西
部の港湾都市ピレエフス(Piraievs)西方にある小島。
参照⇒さらみすのかいせん(サラミスの海戦)
★さらみすのかいせん
【サラミスの海戦】
◇[英]Battle of Salamis
○[歴]ペルシア戦争中に、アテナイの将軍テミストクレス(The-
mistokles)が指揮するギリシア連合艦隊とペルシア艦隊との海
戦。
BC. 840、テミストクレスはペルシア艦隊をアテネ南西の狭
いサラミス水道に引き入れて撃破した。
さらみそーせーじ
【サラミソーセージ】
【サラミ・ソーセージ】
◇[英]salami sausage
○[食]⇒[1]さらみ(サラミ)
さらーむ
【サラーム】
◇[アラビア語]salaam
○[宗](as-salaam)⇒あっさらーむ(アッサラーム)
さらむす
【サラムス】
◇[英](単数形)thalamus/(複数形)thalami(サラミ)
○[医]⇒ししょう(視床)
さらーめ
【サラーメ】
◇[伊]salame、[英]salami
○(1)[食](スペイン語で)サラミソーセージ。
⇒[1]さらみ(サラミ)
○(2)[食]チョコレートや果物などを詰めたロールケーキ。
ざらめ
【ざらめ】
【粗目】
○(1)[食]⇒ざらめとう(ざらめ糖,粗目糖)
○(2)[気]⇒ざらめゆき(ざらめ雪,粗目雪)
ざらめとう《ざらめたう》
【ざらめ糖】
【粗目糖】
○[食]結晶のあらい(粗い)砂糖。グラニュー糖より粒の大きい
砂糖。
単に「さらめ(粗目)」とも呼ぶ。
参照⇒わたあめ(綿あめ,綿飴),かるめら(カルメラ)
ざらめゆき
【ざらめ雪】
【粗目雪】
○[気]ざらめ糖状になった積雪。
春の日中に一旦(イッタン)解け、日没後に再び凍結し、それを繰
り返して大きい粒子となったもの。
単に「さらめ(粗目)」とも呼ぶ。
参照⇒ふぃるん(フィルン)(2)
★さらやあるむじゃひでぃん
【サラヤ・アルムジャヒディン】
◇Saraya al-Mujahideen(戦士旅団)
○
「サラヤ・ムジャヒディン」とも呼ぶ。
◎2004. 4. 8(平成16)イラクで中部のファルージャ近郊で日本
人3人を拘束し、イラクに派遣している自衛隊の撤退を要求。
2004. 4.14(平成16)人質のフランス人記者を解放。
2004. 4.15(平成16)人質になった日本人3人を無事に解放。
参照⇒いらくふっこうしえんとくべつそちほう(イラク復興
支援特別措置法)
★さらやしき
【皿屋敷】
◇[日]Sarayashiki
○[日本伝説][文]
岡本綺堂『番町皿屋敷』など。
さらやしき
【更屋敷】
◇[日]Sarayashiki
○愛知県名古屋市守山区(モリヤマク)の地名。
さらやむじゃひでぃん
【サラヤ・ムジャヒディン】
◇Saraya al-Mujahideen(戦士旅団)
○⇒さらやあるむじゃひでぃん(サラヤ・アルムジャヒディン)
さらーら
【サラーラ】
◇Salalah
○アラビア半島南東端、オマーン首長国南西部のズファール行
政区(Muhafazat Zufar)南部にある行政所在地。アラビア海に
面する港湾都市。
さらりー
【サラリー】
◇[英]salary
○給料・俸給。月給。
◎ローマ時代、兵士が俸給として支給された塩を買うための金
「サラリウス(salarius)」から。
さらりーまんきんゆう
【サラリーマン金融】
○[古][経]消費者金融の旧称。
⇒しょうひしゃきんゆう(消費者金融)
さらりーまんじゅうやく《さらりーまんぢゆうやく》
【サラリーマン重役】
○⇒さんとうじゅうやく(三等重役)
さらりん
【娑羅林】
○(1)[仏]釈迦が入滅した土地の名前。
参照⇒さらそうじゅ(沙羅双樹,沙羅雙樹,娑羅双樹)
○(2)沙羅樹(ジュ)の林。
○(3)[楽]平安朝末期の今様(イマヨウ)のうち、しめやかな曲節で
うたう法文歌の一種。
さらわくしゅう《さらわくしう》
【サラワク州】
◇[マレー語]negeri Sarawak、[英]Sarawak State
○ボルネオ(カリマンタン)島北西部を占める、マレーシア連邦
の州。北東部のサバ州(negeri Sabah)とともに東マレーシアを
構成する。
州都はクチン(Kuching)。
住民はイバン族(海ダヤク)と華僑(カキョウ)が多い。
ブルネイ(Burnei)近くの南シナ海(South China Sea)に臨む
ミリ(Miri)には油田がある。
〈面積〉
12万4,449平方キロメートル。
〈人口〉
1967(昭和42) 91万2,432人。
1991(平成 3)164万8,000人。
◎もとブルネイ王国領。
1841(天保12)イギリス人ブルック(J.Brooke)(1803〜1868)が
クチンの内乱を平定した功によりブルネイのサルタンから所領
として受け、「白人首長」としてブルック家が支配。
1888(明治21)ブルック家の一族を王とするイギリスの保護領。
第二次世界大戦中、1941.12.16(昭和16)日本軍がミリを無血
占領。
1946(昭和21)イギリス直轄領。
1963(昭和38)マレーシア連邦に編入。
★さらん
【サラン】
◇Sarran
○フランス中西部、リムーザン地域圏(Region Limousin)南部
のコレーズ県(Departement Correze)の地区。
さらんがにしゅう《さらんがにしう》
【サランガニ州】
◇[英]Sarangani Province
○フィリピン南部、ミンダナオ島南部の南部ミンダナオ地方
(Southern Mindanao Region)南端の州。
州都はアラベル(Alabel)。
中心都市はゼネラルサントス(General Santos)。
〈面積〉
3,245平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)56万1,072人(5月1日現在)。
ざらんじ
【ザランジ】
◇Zaranj/Zarandj
○アフガニスタン南西部、ニムルズ州(Velayat-e Nimruz)の西
端、イラン国境付近の地方都市。
北緯31.12°、東経61.88°の地。
〈人口〉
2006(平成18)7,300人(推計)。
さらんすく
【サランスク】
◇Saransk
○ロシア連邦南西部、モルドビア共和国(Respublika Mordovia)
中東部にある首都。
さらんだ
【サランダ】
◇[アルバニア語]Sarande、[英]Saranda
○(1)(Sarande Rreth)⇒さらんだぐん(サランダ郡)
○(2)アルバニア南西部、ブロラ県(Vlore Qark)南部のサラン
ダ郡の郡都。
さらんだぐん
【サランダ郡】
◇[アルバニア語]Sarande Rreth、[英]Saranda District
○アルバニア南西部、ブロラ県(Vlore Qark)南部の郡。北部を
デルビナ郡(Delvine Rreth)、北西端をブロラ郡(Vlore Rreth)
に接し、南部をギリシアに隣接し、西部をイオニア海に面する。
郡都はサランダ。
◎デルビナ郡を分離。
ざらんど
【ザランド】
◇Zarand
○イラン南東部、ケルマン州(Kerman ostan)北西部の都市。
◎2005. 2.22(平成17)近郊でマグニチュード6.4の大地震が発
生。
さらんらっぷ
【サランラップ】
◇[登録商標]Saran Wrap
○[食]旭化成社製の食品包装用の透明なフィルム。
原材料はポリ塩化ビニリデン(polyvinylidene chloride)。
参照⇒[5]らっぷ(ラップ)(2)
◎1960.10.(昭和35)発売。
[1]さりー
【サリー】
◇[ヒンドスタニー語]sari、[英]saree/sari
○[服]ヒンズー系インド人の婦人が着用する民族服。一枚の長
い布で、絹または綿でできている。
上半身にチョリ(choli)という短いブラウス、下半身にレヘ
ンガ(Lehenga)というペチコートを身に付け、サリーを腰から
肩に巻きつけ、余った残りは頭にかぶることもある。
参照⇒どーてぃ(ドーティ)
[2]さりー
【サリー】
◇Sari
○イラン北部のマザンダラン州(Mazandaran Ostan)の州都。
[3]さりー
【サリー】
◇[英]surrey
○(1)(the County of Surrey)⇒さりーしゅう(サリー州)
○(2)[交](アメリカで)2座席4人乗りの4輪遊覧馬車。
[4]さりー
【サリー】
◇Surry
○(1)(Surry County)⇒さりーぐん(サリー郡)
○(2)アメリカ合衆国東部、バージニア州(Virginia Common-
wealth)南東部のサリー郡の郡都。
さりいん《さりゐん》
【沙里院】
◇[朝]Sariwon(サリウォン)
○朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)南西部、黄海北道(Hwang-
haebuk-do)(コウカイホクドウ)西部の道庁所在地。
さりうぉん
【サリウォン】
【沙里院】
◇[朝]Sariwon
○⇒さりいん(沙里院)
さりえら
【サリエラ】
◇Saliera
○[美]イタリアの彫刻家ベンベヌート・チェリーニ(Benvenuto
Cellini)が製作した金細工の塩入れ(salt cellar)。
高さ約25.4センチメートル(10インチ)。海洋の男神と地球の
女神が彫刻されている。
「彫刻のモナリザ(Mona Lisa of sculptures)」とも呼ばれる。
参照⇒ちぇりーに(チェリーニ)
◎2003. 5.(平成15)ウィーン美術史美術館から盗難。時価6,000
万ドル(約70億円)。
2006. 1.(平成18)オーストリア北部のツベットル(Zwettl)近
くの森に埋められていた箱から発見。
さりえり
【サリエリ】
◇Antonio Salieri
○[人]イタリアの作曲家(1750〜1825)。
華麗なオペラを多数作曲し、ウィーンの宮廷楽長として大成
功を収める。
また、多くの後進を教育。
◎モーツァルトの宿敵として悪役のイメージが定着していて、
根拠のないモーツァルト毒殺説はプーシキンの劇詩やピーター
・シェイファーの戯曲の題材となった。
参照⇒あまでうす(アマデウス)(2)
★ざりがに
【ザリガニ】
【ザリ蛄】
◇[英]crayfish、[米]crawfish
○(1)[動]十脚目(Decapoda)ザリガニ科(Astacidae)の甲殻類の
総称。
日本固有種のニホンザリガニや、外来種のメリカザリガニ・
ウチダザリガニ・タンカイザリガニなど。
参照⇒うちだざりがに(ウチダザリガニ)
○(2)[動]ニホンザリガニの別称。
⇒にほんざりがに(ニホンザリガニ)
○(3)[動](西日本で)アメリカザリガニの別称。
⇒あめりかざりがに(アメリカザリガニ)
さりかほうてん《さりかはふてん》
【サリカ法典】
◇[羅]Lex Salica、[英]the Salic law
○[歴]フランク族の主流をなす支族サリ族(Salii)の法典(Lex)。
中世ゲルマン諸部族法のうち、最も代表的なもの。メロビン
グ朝フランク王国の初代王クロービス(Clovis)( 465〜 511)の
末年ころに成立し、最も古いものに属する。
習慣法をそのまま記録したものが多く、多くは刑法・訴訟法
に関するもの。
「サリック法」とも呼ぶ。
参照⇒りぶありあほうてん(リブアリア法典)
◎女子の土地相続権・王位継承権を認めないなど、ゲルマン古
法を残している。
他の諸部族法のほか、のちのヨーロッパ諸法にも影響を与え
た。
さりーぐん
【サリー郡】
◇[英]Surry County
○アメリカ合衆国東部、バージニア州(Virginia Commonwealth)
南東部の郡。ジェームズ川(River James)下流の南岸(右岸)。
郡都はサリー。
さりーげんぱつ
【サリー原発】
◇[英]Surry Nuclear Station
○[原]アメリカ合衆国東部、バージニア州(Virginia Common-
wealth)サリー郡(Surry County)にある原子力発電所。
◎1986.12. 9(昭和61)2号機で大口径配管の破断事故が発生し、
蒸気噴出で、作業員が死傷。
さりーしゅう《さりーしう》
【サリー州】
◇[英]County of Surrey
○イギリス、イングランド南東部の州。
州都はキングストンアポンテムズ(Kingston upon Thames)。
さりしん
【サリシン】
◇[英]salicin
○[生化]柳の皮から採る配糖体(グリコシド)。
さりすかたいがーほごく
【サリスカ・タイガー保護区】
◇[英]Sariska Tiger Reserve
○[古][動]インド北西部、ラジャスタン州(Rajasthan State)
北東部のアルワール県(Alwar District)にあった野生トラ(虎)
の保護区。
現在は野生動物保護区。
◎1955(昭和30)設置。
2005(平成17)トラ、絶滅。
さりそー
【サリソー】
◇Sallisaw
○アメリカ合衆国中南部、オクラホマ州(Oklahoma State)東部
セコイア郡(Sequoyah County)中南部にある郡都。
〈人口〉
1970(昭和45)4,888人。
1980(昭和55)6,403人。
1990(平成 2)7,122人。
2000(平成12)7,989人。
★さりぞく
【サリ族】
◇[羅](複数形)Salii、[英]Salian Franks
○[歴]フランク族の主流を成す一支族。
参照⇒さりかほうてん(サリカ法典)
さーりちぇ
【サーリチェ】
◇[伊]salice
○[植](イタリア語で)ヤナギ(柳)。
⇒やなぎ(ヤナギ,柳,楊柳)
さりっくほう《さりつくはふ》
【サリック法】
◇[英]the Salic law、[羅]Lex Salica
○[歴]⇒さりかほうてん(サリカ法典)
さりどべあるぬ
【サリドベアルヌ】
【サリ・ド・ベアルヌ】
◇Salies de Bearn/Salies-de-Bearn
○フランス南西部、アキテーヌ地域圏(Region Aquitaine)南西
端のピレネーアトランティック県(Pyrenees-Atlantiques De-
partment)中南西部、バスク地方(le Pays Basque)の町。
さりどまいど
【サリドマイド】
◇[英]thalidomide
○[化]非バルビツレート系鎮静・睡眠薬の一つ。
ハンセン病治療薬として、またガン(癌)・多発性骨髄腫やエ
イズの進行抑制剤としても注目されている。
参照⇒いげんびょう(医原病)
◎1956(昭和31)西ドイツの化学会社グリュネンタール(Chemie
Grunenthal)で開発され、1957.10.(昭和32)副作用の少ない睡
眠薬として発売。
1958(昭和33)つわり防止薬として発売。
1961(昭和36)レンツ(Lenz)が、妊娠初期(受胎21〜36日)に服
用すると胎児にアザラシ肢症(phocomelia)などの奇形が生ずる
ことを発表。大きな社会問題となり、世界各地で製造・販売停
止。
1962. 9.(昭和37)日本、販売を中止・回収。
1998. 7.(平成10)米国食品医薬品局(FDA)、ハンセン病治
療薬としての販売を承認。
2000. 1.(平成12)日本骨髄腫患者の会、ボランティアでサリ
ドマイドの輸入代行を開始。
2005. 1.21(平成17)厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬
品第二部会、多発性骨髄腫の治療薬として希少疾病用医薬品
(オーファンドラッグ)への指定を認める。
2006.12.14(平成18)九州大学医学研究院等倫理委員会、腸管
型ベーチェット病の10代前半の男性患者にサリドマイドの服用
を認可。
◎サリドマイド被害者の福祉財団は「いしずえ」。国の認定患者
は309人。
◎サリドマイド・ベビー
さりどまいどべびー
【サリドマイド・ベビー】
◇[英]thalidmide baby
○[社]サリドマイドを服用した婦人から生れた、アザラシ肢症
(phocomelia)の子供。
「エンゼル・ベビー」とも呼ぶ。
参照⇒ふぉこめりあ(フォコメリア),さりどまいど(サリドマ
イド)
さりなす
【サリナス】
◇Salinas
○(1)[地](the Salinas River)⇒さりなすがわ(サリナス川)
○(2)アメリカ合衆国南西部、カリフォルニア州(California
State)中西部にあるモンテレイ郡(Monterey County)北西部の
郡都。
モンテレイ・ベイ水族館がある。
◎文豪スタインベック(John Ernst Steinbeck)の故郷。
さりなすがわ《さりなすがは》
【サリナス川】
◇[英]the Salinas River
○[地]アメリカ合衆国南西部、カリフォルニア州(California
State)中西部をサンタルシア山地(Santa Lucia Range)に沿っ
て北西流し、太平洋のモンテレイ湾(Monterey Bay)に注(ソソ)ぐ
川。
[1]さりばん
【サリバン】
◇Arthur Seymour Sullivan(アーサー・サリバン)
○[人]イギリスの作曲家(1842. 5.13〜1900.11.22)。
劇作家ウィリアム・シュウェンク・ギルバート(William Sch-
wenck Gilbert)と組んで多くの喜歌劇(オペラ)を発表。
作品は1878(明治11)『軍艦ピナフォア(H.M.S.Pinafore)』・
1885(明治18)『ミカド(The Mikado)』など。
参照⇒[1]みかど(ミカド)
[2]さりばん
【サリバン】
◇Anne Mansfield Sullivan(アン・サリバン)/Anne Sullivan
Macy
○[人]ヘレン・ケラー(Helen Keller)の家庭教師(1866〜1936)。
参照⇒へれんけらー(ヘレン・ケラー)
◎映画:⇒きせきのひと(奇跡の人)
[3]さりばん
【サリバン】
◇Harry Stack Sullivan
○[人]アメリカの精神医学者(1892〜1949)。
[4]さりばん
【サリバン】
◇Edward Vincent Sullivan
○[人]アメリカの俳優・テレビ司会者(1902〜1974)。
愛称は「エド・サリバン(Ed Sullivan)」。
ざーりゃ
【ザーリャ】
◇[露]Zarya
○(1)ロシア語で夜明け・暁(アカツキ)。
○(2)[宇]国際宇宙ステーション(ISS)のロシア・モジュー
ルの名称。
参照⇒ずべずだ(ズベズダ)(2)
さりゅー
【サリュー】
◇[フ]salut、[英]salute
○[運](フェンシングで)試合の前と終了時に行う挨拶(アイサツ)。
初めに剣先を下げ、次に腕を曲げて顔面で剣先を上に向ける
動作を、対戦相手・主審・観客に対して1度づつ、計3度行う
こと。
★さりゅーしょとう《さりゆーしよたう》
【サリュー諸島】
◇[フ]Iles du Salut([英]Salvation Islands)、[英]Safety
Islands
○[地]南アメリカ北東部、仏領ギアナ(Guyane Francaise)の北
大西洋沖約11キロメートルにある火山群島。
サンジョセフ島(Ile Saint-Joseph)・ロワイアル島(Ile
Royale)・ディアブル島(Ile du Diable)(悪魔島)の3島から成
る。
さりゅーと
【サリュート】
◇[露]Salyut(敬礼)
○[歴][宇]旧ソ連の軌道科学宇宙ステーション。
有人宇宙船ソユーズと連結して飛行士を移乗・長期滞在をさ
せたり、無人宇宙貨物船プログレスと連結して物資を補給した
りする。
軍用偵察衛星としても「アルマズ(Almaz)(ダイヤモンド)」の
名称で使用。
参照⇒みーるうちゅうすてーしょん(ミール宇宙ステーショ
ン)
◎1号:1970. 4.19〜10.11(昭和45〜昭和45)。
2号(アルマズ1号):1973. 4. 3〜 5.28(昭和48〜昭和48)。
3号(アルマズ2号):1974. 6.24〜1975. 1.24(昭和49〜昭
和50)。
4号:1974.12.16〜1977. 2. 2(昭和49〜昭和52)。
5号(アルマズ3号):1976. 6.22〜1977. 8. 8(昭和51〜昭
和52)。
6号:1977. 9.29〜1982. 7.29(昭和52〜昭和57)。
7号:1982. 4.19〜1991. 2. 7(昭和57〜平成 3)。1984.10.
2(昭和59)3飛行士が宇宙空間連続滞在8ヶ月(236日22時間50
分)の新記録を達成。
さりん
【サリン】
◇sarin/Fluoroisopropoxymethylphosphine oxide
○[化]有機リン系の猛毒物質で、神経ガスに使用される。
無色無臭の液体。沸点147℃。
生成段階でイソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)が
使用される。
「GB剤」とも呼ぶ。
◎1938(昭和13)ドイツの化学者Schrader・Ambros・Roedriger
・Lindeが合成し、その4人の名前に因(チナ)み命名。
ドイツ軍が化学兵器として製造。
◎オウム真理教が山梨県西八代郡(ニシヤツシログン)上九一色村(カミクイッ
シキムラ)で大量に製造。製造の過程で中間生成物メチルホスホン酸
ジメチルなどができた。
参照⇒まつもとさりんじけん(松本サリン事件),ちかてつさ
りんじけん(地下鉄サリン事件)
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