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                    PDD図書館管理番号       0001.0097.1000.05

                 百   科   辞   書    《ろき》     編集:獨  澄旻

-------- ろき --------------------------------------------------
ろぎょ
	【魯魚】
	◇[中]lu yu
	○文字の書き誤り。また、誤りやすい文字。
	 「魯魚の誤り」,「魯魚章草(ショウソウ)の誤り」,「魯魚亥豕(ガイシ)」,
	「魯魚帝虎(テイコ)」,「魯魚陶陰(トウイン)」,「烏焉(ウエン)」,「焉烏(エンウ)」,
	「烏焉馬(ウエンバ)」,「烏焉魯魚の誤り」,「焉馬(エンバ)」,「焉馬の誤
	り」,「虎虚(コキョ)」,「虎虚の誤り」とも呼ぶ。
	◎『抱朴子』「遐覧」:書三写、魚成魯、虚成虎:書(ショ)三たび
	写せば、魚、魯と成り、虚、虎(こ)と成る。
	◎字体・字画が似ているから。
ろぎょがいし
	【魯魚亥豕】
	◇[中]luyu haishi
	○⇒ろぎょ(魯魚)
ろぎょしょうそう《ろぎよしやうさう》
	【魯魚章草】
	◇[中]luyu zhangcao
	○⇒ろぎょ(魯魚)
ろぎょていこ
	【魯魚帝虎】
	◇[中]luyu dihu
	○⇒ろぎょ(魯魚)
ろぎょとういん《ろぎたういん》
	【魯魚陶陰】
	○⇒ろぎょ(魯魚)
ろぎょのあやまり
	【魯魚の誤り】
	【魯魚之謬】
	○⇒ろぎょ(魯魚)
ろきんびょう《ろきんびやう》
	【露菌病】
	○[植][病]⇒べとびょう(べと病,露菌病)
ろく
	【陸】
	◇[中]lu
	○(1)地面が平坦なこと。
	○(2)[建]水平なこと。
	 ⇔ふろく(不陸)
	◎陸を見る(水平を調べる),陸が悪い(水平が狂っている)。
	○(3)真っ直(ス)ぐなこと。ゆがみがなく正しいこと。
	○(4)十分なこと。満足なこと。やすらかなこと。くつろいで
	いること。
	 参照⇒ろくすっぽ(陸すっぽ,碌すっぽ)
	○(5)⇒ろく(陸,碌)
ろく
	【陸】
	【碌】
	○(1)物が正しいこと。きちんとしていること。物事が正常な
	こと。
	○(2)まともなこと。まじめなこと。人並みなこと。普通なこ
	と。
★ろぐ
	【ログ】
	◇[英]log
	○(1)丸太(マルタ)。
	○(2)[海]測程器。
	○(3)[海]航海日誌。
	○(4)[空]航空日誌。
	○(5)記録。
ろぐ
	【ログ】
	【log】
	◇[英]logarithm
	○(1)[数]ロガリズム(対数)の略称。
	 ⇒たいすう(対数)
	○(2)[数]対数の記号。
	 ⇒たいすう(対数)
ろぐあうと
	【ログアウト】
	◇[英]logout
	○(1)[通]コンピュータとネットワークとの接続を終了させる
	こと。
	 「ログオフ(logoff)」とも呼ぶ。
	 ⇔ろぐいん(ログイン)(1)
	 参照⇒おふらいん(オフライン)
	○(2)[通]ユーザを限定している接続中のサイトから抜けるこ
	と。
	 「ログオフ(logoff)」とも呼ぶ。
	 ⇔ろぐいん(ログイン)(2)
ろくあみだ
	【六阿弥陀】
	【六阿彌陀】
	○奈良時代の名僧行基(ギョウキ)菩薩が一本の霊木を彫って安置
	したと伝えられる6体の阿弥陀像。
	 いづれも東京にあり、江戸時代に武州六阿弥陀参りが盛んに
	行なわれた。
	 1番目は北区豊島町2−14−1の西福寺(真言宗豊山派)。
	 2番目は足立区江北2−4−3(旧沼田町)の恵明寺(真言宗
	系単立寺院)。もとは延命寺であったが、1874(明治 7)恵明寺
	に合併された。
	 3番目は北区西ヶ原1−34−8の無量寺(真言宗豊山派)。
	 4番目は北区田端1−25−1の与楽寺(與楽寺)(真言宗豊
	山派)。
	 5番目は調布市西つつじが丘4−9−1の常楽院(天台宗)。
	台東区上野広小路から移転。
	 6番目は江東区亀戸4−48−3(旧亀戸町)の常光寺(曹洞
	宗)。
	 「ぶしゅうろくあみだ(武州六阿弥陀,武州六阿彌陀)」とも呼
	ぶ。
	 参照⇒えどろくじぞう(江戸六地蔵),とうとろくじぞう(東都
	六地蔵)
	◎春と秋の彼岸(ヒガン)に参詣するとご利益(リヤク)があるという。
	◎川柳「六阿弥陀/嫁(ヨメ)の噂(ウワサ)の/捨て処」
ろぐい
	【艪杭】
	○和船の櫓床(ロドコ)の端に設けた、櫓を受ける小突起。
	 櫓の艪臍(ロベソ)(入子)にはめて、艪を漕(コ)ぐ時に支点とす
	る。
	 「艪臍(ロベソ)」とも呼ぶ。
ろくいち
	【六一】
	◇[中]Liuyi
	○[暦]⇒ろくいちじどうせつ(六一児童節)
ろくいちぎんこう《ろくいちぎんかう》
	【六一銀行】
	○[俗]⇒いちろくぎんこう(一六銀行)
ろくいちしきせんしゃ
	【六一式戦車】
	【61式戦車】
	○[古][軍]陸上自衛隊の主力戦闘戦車(MBT)。
	 参照⇒ななよんしきせんしゃ(七四式戦車,74式戦車),きゅ
	うまるしきせんしゃ(九○式戦車,90式戦車)
ろくいちじどうせつ
	【六一児童節】
	◇[中]Liuyi Ertong Jie
	○[暦]中国で国際児童デー(こどもの日)。6月1日。
	 「児童節」,「六一」と呼ぶ。
ろぐいん
	【ログイン】
	◇[英]login
	○(1)[通]コンピュータをネットワークに接続させること。
	 通常、IDやパスワードの入力などを入力する。
	 「ログオン(logon)」とも呼ぶ。
	 ⇔ろぐあうと(ログアウト)(1),ろぐおふ(ログオフ)
	 参照⇒おんらいん(オンライン)
	○(2)[通]ユーザを限定しているサイトに接続すること。
	 通常、IDやパスワードの入力などを入力する。
	 「ログオン(logon)」とも呼ぶ。
	 ⇔ろぐあうと(ログアウト)(2),ろぐおふ(ログオフ)
ろくえいまる
	【六栄丸】
	○[原]使用済み核燃料の専用輸送船。
	◎2002. 9. 7(平成14)柏崎刈羽原発5号機の使用済み核燃料約
	40トンを原発専用港で積み込み、六ヶ所村の日本原燃再処理工
	場へ搬送するため出港。
ろぐおふ
	【ログオフ】
	◇[英]logoff
	○[通]⇒ろぐあうと(ログアウト)
ろぐおん
	【ログオン】
	◇[英]logon
	○[通]⇒ろぐいん(ログイン)
★ろくおんじ《ろくをんじ》
	【鹿苑寺】
	○京都府京都市北区(北山)にある臨済宗相国寺派の寺。山号は
	北山。
	 「金閣寺(キンカクジ)」とも呼ぶ。
ろくおんしつ
	【録音室】
	○(1)[楽]演奏などを録音する機器やその録音を編集する機器
	を備えた専用の部屋。
	○(2)[俗]⇒べんじょ(便所)
ろくかくけい
	【六角形】
	◇[英]hexagon
	○⇒ろっかくけい(六角形)
★ろくがつ《ろくぐわつ》
	【六月】
	【6月】
	◇[英]June(ジューン)
	○[暦]
	 陰暦六月は「水無月(ミナヅキ)」,「夏越の月(ナゴシノツキ)」,「晩夏(バ
	ンカ)」,「納夏(ノウカ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒みなづき(水無月,六月)
	◎花札では牡丹(ボタン)。
	 誕生石は真珠(pearl)・ムーンストーン(moonstone)(月長石)
	・アレキサンドライト(alexandrite)(金緑石)。
	◎「小六月(コロクガツ)」は陰暦十月の異称。
★ろくかんのん《ろくくわんおん》
	【六観音】
	○[仏]六道の衆生(シュジョウ)を済度(サイド)する6体の観世音(カンゼ
	オン)菩薩(ボサツ)。
	 <1>地獄を済度する聖(ショウ)観音。
	 <2>餓鬼を済度する千手(センジュ)観音。
	 <3>畜生を済度する馬頭(バトウ)観音。
	 <4>阿修羅(アシュラ)を済度する十一面観音。
	 <5>人間を済度する観音。天台宗では不空羂索(フクウケンジャク)観
	音、真言宗では准胝(ジュンデイ,准提)観音。
	 <6>天上を済度する如意輪(ニョイリン)観音。
	 参照⇒じゅういちめんかんぜおん(十一面観世音),ふくうけ
	んじゃくかんのん(不空羂索観音)
	◎七観音では<5>の不空羂索と准胝の両観音がともに入る。
	 参照⇒しちかんのん(七観音)
★ろくきゅうごぶたい《ろくきうごぶたい》
	【六九五部隊】
	【695部隊】
	○[歴]北朝鮮の工作員養成機関とされる金星政治軍事大学の隠
	語。
	 韓航空機爆破事件の実行犯金賢姫や元工作員安明進らが訓練
	を受ける。また、付属医療機関の695病院では横田めぐみを
	除く日本人拉致被害者7人の死亡報告書を作製。
	 1992(平成 4)金星政治軍事大学から金正日政治軍事大学に改
	称。
	 参照⇒はいのり(背乗り)
ろくげのびゃくぞう《ろくげのびやくざう》
	【六牙の白象】
	○(1)[仏]六つの牙(キバ)をもつ白い象(Airavat)。雲に乗って
	いるという。
	 その姿は一身三頭の白象で表される。
	 参照⇒あいらばと(アイラバト)
	○(2)[仏]摩耶夫人(マヤブニン)が夢に見て釈迦(シャカ)(ブッダ)を懐
	妊したという白象。
	 兜率天(トソツテン)から白象に乗って摩耶夫人の胎内に下ったと
	される。
	○(3)[仏]普賢菩薩(フゲンボサツ)の乗る白象座(ビャクゾウザ)。
	 「普賢象」ともと呼ぶ。
ろくごう《ろくがう》
	【六郷】
	◇[日]Rokugo
	○(1)[地]⇒ろくごうがわ(六郷川)
	○(2)東京都大田区南端、六郷川(多摩川)左岸の地域名。北部
	を蒲田(カマタ)地区に接し、南部は六郷川を介して神奈川県川崎
	市川崎区に隣接。
	 地名としては東六郷・南六郷・仲六郷・西六郷。
	 参照⇒ろくごうがわ(六郷川)
	○(3)[古]⇒ろくごうまち(六郷町)
	○(4)[古]⇒ろくごうちょう(六郷町)
ろくごうがわ《ろくがうがは》
	【六郷川】
	◇[日]Rokugo Gawa
	○[地]多摩川の最下流部の別名。
	 東京都大田区と神奈川県川崎市とを結ぶ、第一京浜国道が通
	る六郷橋の付近から下流をさす。
	 参照⇒たまがわ(多摩川)
	◎京浜工業地帯の工場排水で汚染が激しかった。
	◎民謡『お江戸日本橋』:六郷わたれば/川崎の。
	◎昔から六郷橋が架かって、近江(オウミ)瀬田(セタ)・三河(ミカワ)矢
	矧(ヤハギ)と吉田とともに「東路(アズマジ)の四大橋(シダイキョウ)」、
	両国・千住とともに「江戸の三大橋」とも呼ばれていた。
	 しかし、享保年間(1716〜1736)に江戸防衛と洪水の禍いを防
	ぐため取り払われ、昭和中頃まで渡し場となっていた。
	 1873(明治 6)木橋を架橋。
	 1925(大正14)鉄橋を架橋。
ろくごうさき《ろくがうさき》
	【禄剛崎】
	◇[日]Rokugo Saki
	○[地]⇒ろっこうさき(禄剛崎)
ろくごうちょう《ろくがうちやう》
	【六郷町】
	◇[日]Rokugo Cho
	○[古]山梨県西部、西八代郡(ニシヤツシログン)の町。
	◎1954(昭和29)町制施行。
	  2005.10. 1(平成17)三珠町(ミタマチョウ)・市川大門町(イチカワダイ
	モンチョウ)・六郷町の3町が合併して市川三郷町(イチカワミサトチョウ)を発
	足。
	◎秋田県仙北郡(センボクグン)には六郷町(ロクゴウマチ)があった。
ろくごうまち《ろくがうまち》
	【六郷町】
	◇[日]Rokugo Machi
	○[古]秋田県中部、仙北郡(センボクグン)の町。東部を岩手県に隣
	接。
	 湧水(ワキミズ)・清水の里で、上水道がない。
	 小正月(コショウガツ)には諏訪宮で奇祭「竹うち」が行われ、北軍
	・南軍に分かれた男衆が、長さ約6メートルの青竹で激しい打
	ち合いを繰り広げる。
	◎中世は六郷氏の拠点。
	 1891(明治24)町制施行。
	 2004.11. 1(平成16)千畑町(センハタマチ)・仙南村(センナンムラ)と合併
	して美郷町(ミサトマチ)を発足。
	◎山梨県西八代郡(ニシヤツシログン)には六郷町(ロクゴウチョウ)があった。
★ろくこんぽんぼんのう《ろくこんぽんぼんなう》
	【六根本煩悩】
	○[仏]貪・瞋・癡・慢・疑・見の六種。貪欲(トンヨク)・瞋恚(シンイ)
	・愚癡(グチ)・懈慢(ケマン)・疑心(ギシン)・邪見(ジャケン)の総称。
	 「根本煩悩」とも呼ぶ。
ろくさい
	【鹿砦】
	【鹿柴】
	◇[英]abatis
	○(1)枝や茨(イバラ)のついた木や竹を組み合せた柵(サク)や垣根
	(カキネ)。
	 田畑に猪・鹿などの害獣の侵入を防ぐもの。
	 「鹿垣(シシガキ)」,「逆茂木(サカモギ)」,「逆虎落(サカモガリ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ししおどし(鹿威し,鹿威)(2)
	○(2)砦(トリデ)の周りに設けた、敵勢の侵入を防ぐ柵や垣根。
	 「鹿垣」,「逆茂木」,「逆虎落」とも呼ぶ。
	○(3)[軍]バリケード(barricade)。
	 ⇒ばりけーど(バリケード)(1)
ろくさいいち
	【六斎市】
	○[古]中世以降、毎月6回定期に開かれた市(イチ)。
	 中世には三斎市が多かったが、14世紀以降の室町・江戸時代
	には商品流通が発展し、地方でも5日おきの市が立つようになっ
	たもの。
	 座衆(座商人)は地域の地頭・国人らに市場税を納入し、近隣
	の幾つかの市を開催の日に合せて次から次と巡回していた。
	 しかし、戦国大名の楽市・楽座や豊臣秀吉の商農分離などに
	より、江戸時代には城下町に吸収された市も多かった。
	 参照⇒さんさいいち(三斎市)
	◎一六・二七・三八・四九・五十の日に開催。
★ろくさいにち
	【六斎日】
	○(1)[暦]古代のインドの風習で、毎月8日14日15日23日29日
	30日に、在家(ザイケ)の人が罪を反省し、善事(ゼンジ)に努める
	こと。
	 参照⇒はっさいかい(八斎戒)
	○(2)[仏]六斎念仏の日。
ろくさーぬ
	【ロクサーヌ】
	◇Roxane
	○[文]フランスの劇作家ロスタン(Edmond Rostand)の戯曲『シ
	ラノ・ド・ベルジュラック(Cyrano de Bergerac)』の主人公シ
	ラノが憬れている従妹。
	 参照⇒しらのどべるじゅらっく(シラノ・ド・ベルジュラッ
	ク)(2)
★ろくさんせい
	【六・三制】
	○[教]
	◎1947. 4. 1(昭和22)新学校教育法が実施。新制高等学校の発
	足は1948. 4. 1(昭和23)。
ろくじか《ろくじくわ》
	【六時課】
	【6時課】
	◇[英]sext
	○[宗]⇒だいろくじか(第六時課,第6時課)
ろくしげどう《ろくしげだう》
	【六師外道】
	○[仏]釈迦(シャカ)の在世中に、中インドで仏教・バラモン教以
	外で勢力のあった6人の新思想家。
	 <1>プーラナ・カッサバ(Purana)、道徳否定論。
	  「富蘭那迦葉(フランナカショウ)」とも。
	 <2>アジタ・ケーサカンバラ(Ajita)、唯物論に基づく快楽主
	  義。
	  「阿耆多翅舎欽婆羅(アギタジシャキンバラ)」とも。
	  ⇒あじたけーさかんばら(アジタ・ケーサカンバラ)
	 <3>パクダ・カッチャーヤナ(Pakudha)、唯物論的な七要素還
	  元論。
	  「迦羅鳩駄迦旃延(カラクダカセンエン,カラクダカセンネン)」とも。
	 <4>マッカリ・ゴーサーラ(Gosala)、唯物論を伴なう宿命論。
	  「末伽黎拘(「貝」偏+「余」:補助6317)黎(マギャリクシャリ)」,「末伽
	 梨拘舎梨(マカリクシャリ)」とも。
	  参照⇒あーじーびかきょう(アージービカ教)
	 <5>サンジャヤ・ベーラッティプッタ(Sanjaya Belatthi-
	putta)、懐疑論。
	  「刪闍耶毘羅胝(サンジャヤビラテイ)」,「刪闍耶毘羅胝子(サンジヤビラ
	 テイシ)」とも。
	 <6>ニガンタ・ナータプッタ(Nigantha Nataputta)(バルダマ
	  ーナ)、ジャイナ教の開祖。
	  ⇒ばるだまーな(バルダマーナ)
ろくじぞう《ろくぢざう》
	【六地蔵】
	○(1)[仏]六道で衆生(シュジョウ)の苦しみを救うという6種の地
	蔵。
	 一説に延命・宝処・宝手・持地(ジジ)・宝印手・堅固意の六
	地蔵。
	 参照⇒ろくどう(六道)
	○(2)六体の地蔵像を安置した寺。多武峰平等院・京都誓願寺
	・陸中中尊寺・京都伏見大善寺・茨城六地蔵寺など。
	○(3)道端などに並んで安置された六体の地蔵像。
	○(4)六ヶ所の寺に一体づつ安置された地蔵像。
	 参考⇒えどろくじぞう(江戸六地蔵),とうとろくじぞう(東都
	六地蔵),ろくあみだ(六阿弥陀)
	○(5)滋賀県栗東市(リットウシ)の地名。
	 古称は「梅の木」で、東海道沿いにあって、道中薬の和中散(ワ
	チュウサン)で知られた。
	○(6)京都府宇治市の地名。
	○(7)[交]⇒ろくじぞうえき(六地蔵駅)
ろくじぞうえき《ろくぢざうえき》
	【六地蔵駅】
	○(1)[交]京都府宇治市(ウジシ)六地蔵にある、JR奈良線の駅。
	 木幡(コハタ)駅と桃山駅(京都市)の間。
	○(2)[交]京阪宇治線の駅。
	 木幡(コワタ)駅と桃山南口駅(京都市)の間。
	◎「木幡駅」は、JR奈良線では「こはた駅」、京阪宇治線では
	「こわた駅」と読む。
	○(3)[交]京都市営地下鉄東西線の駅。
	◎2004.11.(平成16)開通予定。
ろくしゃ
	【ろくしゃ】
	○⇒とうじ(杜氏,刀自)
★ろくしゃく
	【六尺】
	○(1)一尺の六倍。一間(イッケン)。
	 曲尺(カネジャク)で約1.8メートル、鯨尺(クジラジャク)で約2.3メー
	トル。
	○(2)[服]⇒ろくしゃくふんどし(六尺褌)
	○()
ろくしゃく
	【陸尺】
	【六尺】
	○(1)[歴]江戸時代、力仕事や雑役に従事する人夫(ニンプ)。
	 輿(コシ)や駕籠(カゴ)をかついだ人足(ニンソク)、掃除夫・賄方(マカ
	ナイカタ)など。
	○(2)[歴](特に)駕籠舁(カゴカキ)。
	○(3)[歴]江戸城中で、走り使い・水汲みなどに従事した下男
	(ゲナン)・下僕(ゲボク)。
	○(4)[歴]町方で、下働きに従事した下男・下僕。
	○(5)[歴]六尺棒で小間物(コマモノ)をかついで売り歩いた行商人。
	◎「りょくしゃ(力者)」の転化という。
ろくしゃくふんどし
	【六尺褌】
	○[服]晒木綿(サラシモメン)六尺を用いて作った男性用の下帯(シタオビ)。
	 単に「六尺」とも呼ぶ。
	 参照⇒ふんどし(褌,犢鼻褌),えっちゅうふんどし(越中褌)(1)
ろくしゃくぼう
	【六尺棒】
	○(1)カシ(樫)など質(シツ)の堅い木材で作った長さ六尺ほどの
	棒。
	 護身または罪人の捕縛(ホバク)などに用いる。
	○(2)天秤棒(テンビンボウ)の別称。
	 ⇒てんびんぼう(天秤棒)
ろくしゃしちにゅう《ろくしやしちにふ》
	【六捨七入】
	◇[英]round
	○[数]10の倍数にそろえるための端数(ハスウ)計算法。
	 1〜6は切り捨てて0に、7〜9は切り上げて上の位に1を
	加える。
	 参照⇒まるめ(丸め),ししゃごにゅう(四捨五入),にしゃさん
	にゅう(二捨三入)
ろくしゅ
	【六趣】
	○[仏]⇒ろくどう(六道)
ろくしゅう
	【六宗】
	○[仏]⇒なんとろくしゅう(南都六宗)
★ろくじゅうろくぶ《ろくじふろくぶ》
	【六十六部】
	○[仏]廻国巡礼(カイコクジュンレイ)の一つ。
	 書写した『法華経』を日本全国六十六州の霊場をめぐり、一
	部づつ奉納する行脚僧(アンギャソウ)。またその書写した経典。
	 鎌倉末期に始まり、江戸期に流行。
	 「六部(ロクブ)」とも略称する。
ろくしゅりき
	【六種力】
	○[仏]人や仏には、それぞれの特徴に合った能力が備わってい
	ること。また、その力。
	 小児は啼(ナキ)、女は瞋(イカリ)、国王は驕(オゴリ)、羅漢は精進
	(ショウジン)(努力)、比丘(ビク)は忍辱(ニンニク)(忍耐)、諸仏は慈悲
	(ジヒ)を力としていること。
	◎小児は啼:参照⇒なくことじとうにはかてぬ(泣く子と地頭
	には勝てぬ)
	 女は瞋:参照⇒はんにゃづら(般若面)
	 国王は驕:参照⇒だもくれすのつるぎ(ダモクレスの剣)
★ろくしょう《ろくしやう》
	【緑青】
	○(1)[化]湿った空気中に放置した銅の表面にできる青緑色の
	サビ(錆)。
	 「銅青(ドウセイ)」,「石緑(セキリョク)」,「青錆(アオサビ)」とも呼ぶ。
	○(2)[色]⇒ろくしょういろ(緑青色)
★ろくじょう《ろくでう》
	【六条】
	◇[日]Rokujo
	○(1)京都府京都市下京区(シモギョウク)の地名。
	○(2)⇒ろくじょうがわら(六条河原)
ろくじょう
	【鹿茸】
	◇[中]lurpng、[英]pilose antler
	○[薬]鹿の袋角(フクロヅノ)。
	 漢方で、陰干しにしたものを強壮剤とする。
★ろくしょういろ《ろくしやういろ》
	【緑青色】
	◇[英]malachite green(マラカイトグリーン)
	○[色]
	 単に「緑青」とも、岩絵具(イワエノグ)では「岩緑青(イワロクショウ)」と
	も呼ぶ。
	 参照⇒いわろくしょう(岩緑青)
	◎C=76,M=24,Y=62,B=21。
★ろくじょうがわら《ろくでうがはら》
	【六条河原】
	◇[日]Rokujo Gawara
	○京都六条通の東端で賀茂川に臨む所。
	 むかし、罪人などを処刑した場所。
ろくしょうじ
	【六勝寺】
	○平安末期、皇室の発願(ホツガン)で京都岡崎付近に建てられた
	寺号に「勝」がつく六寺の総称。
	 <1>白河天皇の法勝寺。
	 <2>堀河天皇の尊勝寺。
	 <3>鳥羽天皇の最勝寺。
	 <4>待賢門院璋子(タイケンモンイン・ショウシ)の円勝寺。
	 <5>崇徳天皇の成勝寺(ジョウショウジ)。
	 <6>近衛天皇の延勝寺。
	 1077(承保 4,承暦元)〜1150(久安 6)相次いで建立されたが、
	承久・応仁の乱によってすべて廃絶した。
	 「りくしょうじ(六勝寺)」とも呼ぶ。
ろくしょごりょう《ろくしよごりやう》
	【六所御霊】
	○[歴]平安初期、藤原氏によって非業(ヒゴウ)の死を遂(ト)げた
	六柱(ロクハシラ)の総称。
	 <1>早良親王(サワラ・シンノウ)(?〜 785)、追号は崇道天皇(スドウ・テ
	ンノウ)。
	 <2>伊予親王(イヨ・シンノウ)(?〜 807)、桓武天皇の第三皇子。
	 <3>藤原吉子(フジワラノヨシコ)(?〜 807)、伊予親王の母。
	 <4>観察使(カンサツシ)、藤原薬子(クスコ)の兄藤原仲成(ナカナリ)と推
	測。
	 <5>橘逸勢(タチバナノハヤナリ)(?〜 842)。
	 <6>文室宮田麻呂(フンヤノミヤタマロ)、伊豆に流罪。
	 参照⇒はっしょごりょう(八所御霊),いよしんのうのへん(伊
	予親王の変),くすこのへん(薬子の変)
	◎ 863(貞観 5. 5.20)京都の神泉苑(インセンエン)に六つの霊座が設
	けれて御霊会(ゴリョウエ)が営(イトナ)まれた
	 参照⇒しんせんえん(神泉苑)
★ろくしん
	【六信】
	◇[英]six articles of Faith/Six Pillars of Faith
	○[宗]イスラム教徒(ムスリム)が信ずること。
	 参照⇒ごぎょう(五行)(3)
ろくじんずう《ろくじんづう》
	【六神通】
	○[仏]⇒ごじんずう(五神通)
ろくすっぽ
	【陸すっぽ】
	【碌すっぽ】
	○[副]満足に、十分に、ろくに。
	 「ろくすっぽう(陸すっぽ,碌すっぽ)」とも呼ぶ。
	◎下に打ち消しの語を伴って使用する。
	 陸すっぽ知らないで
	◎「碌」は当て字。
	 語源は「ろく(陸)すんぽう(寸法)」とも。
	 参照⇒ろく(陸)(4)
ろくすっぽう
	【陸すっぽう】
	【碌すっぽう】
	○⇒ろくすっぽ(陸すっぽ,碌すっぽ)
ろくせいまち
	【鹿西町】
	◇[日]Rokusei Machi
	○[古]石川県中北部、鹿島郡(カシマグン)の町。
	◎2005. 3. 1(平成17)鹿島郡の全3町、鳥屋町(トリヤマチ)・鹿島
	町(カシママチ)・鹿西町が合併して中能登町(ナカノトマチ)を発足。
ろくそう《ろくさう》
	【六窓】
	○[仏]眼根(ゲンコン)・耳根(ニコン)・鼻根(ビコン)・舌根(ゼツコン)・
	身根(シンコン)・意根(イコン)の六根を、外界に通じる六つの窓(マド)
	にたとえていう語。
	 参照⇒ろっこん(六根)
ろくぞう《ろくざう》
	【六蔵】
	○[古]⇒うまかた(馬方)(1)
ろくそうあん《ろくさうあん》
	【六窓庵】
	○[建]奈良の興福寺慈眼院にあった三畳台目の茶室。六つの窓
	がある。
	 大和三茶室の一つ。
	◎慶安年間(1648〜1652)金森宗和の好みで築造。
	 明治初期、東京国立博物館内に移築。
ろくそくほっち
	【六足発智】
	○[仏]⇒ほっちろん(発智論)
ろくそだいし
	【六祖大師】
	○[人]⇒えのう(慧能,恵能)
★ろくだいがくやきゅう《ろくだいがくやきう》
	【六大学野球】
	○[運]早稲田大学・慶応義塾大学・明治大学・法政大学・東京
	大学・立教大学。
	 正称は「東京六大学野球」。
	 神宮球場で開催される。
	◎1925. 9.20(大正14)リーグ開始。
ろくちく
	【六畜】
	◇[中]liuchu
	○馬・牛・羊・豕(イノコ)(ブタ)・狗(犬)・鶏の6種の家畜の総
	称。
	 「りくちく(六畜)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ごちく(五畜)
ろくつう
	【六通】
	○[仏]⇒ごじんずう(五神通)
ろくでなし
	【ろくでなし】
	◇[フ]Mauvais Garcon
	○[楽]サルバトーレ・アダモ(Salvatore Adamo)作詞・作曲の
	歌謡曲(シャンソン)。
	 日本では岩谷時子の訳詞、越地吹雪(コシジ・フブキ)の歌で知ら
	れる。
	◎「モーベ(mauvais)」は「悪い(bad)」、「ガルソン(garcon)」は
	「給仕(waiter)」の意味。
ろくてん
	【六天】
	○[仏]六欲天の略。
	 ⇒ろくよくてん(六欲天)
ろくてんしん
	【六天身】
	○[仏]もとはバラモン教の神々であったが、仏教に取り入れら
	れてその守護神となったもの。
	 梵王(ボンオウ)身・帝釈(タイシャク)身・自在天(ジザイテン)身・大自
	在天(ダイジザイテン)身・天大将軍(テンダイショウグン)身・毘沙門(ビシャ
	モン)身の総称。
	 <1>梵王身:バラモン教の創造神ブラフマン(梵天)のこと。
	 <2>帝釈身:バラモン教の主神インドラのこと。
	 <3>自在天身:バラモン教のマヘーシュヴァラ神のこと。
	 <4>大自在天身:同上。訳経者が異称を別神としたものらし
	い。
	 <5>天大将軍身:バラモン教で、天上の諸王を助ける大将軍。
	 <6>毘沙門身:バラモン教の北方の王。四天王の一つ。
	 参考⇒さんじゅうさんしん(三十三身)
ろくどう《ろくだう》
	【六道】
	○[仏]衆生(シュジョウ)が輪廻(リンネ)する六つの世界。六界。六趣
	(ロクシュ)。
	 地獄・餓鬼・畜生の三悪道と、修羅(シュラ)・人間・天上の三
	善道の6道。
	 「六凡(ロクボン)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ろくじぞう(六地蔵),ろくかんのん(六観音),じっかい
	(十界)
ろくどうさん《ろくだうさん》
	【六道さん】
	○[俗]六道珍皇寺の通称。
	 ⇒ろくどうちんのうじ(六道珍皇寺)
ろくどうざん《ろくだうざん》
	【六道山】
	◇[日]Rokudo Zan
	○[地]兵庫県赤穂市西有年(ニシウネ)にある小山。
	 参照⇒ろくどうやま(六道山)
ろくどうししょう《ろくだうししやう》
	【六道四生】
	○[仏]六道における胎生・卵生・湿生・化生(ケショウ)の四種の生
	れ方。
	 参照⇒ししょう(四生),けしょう(化生)
ろくどうししょう《ろくだうししやう》
	【六道四聖】
	○[仏]⇒じっかい(十界)
ろくどうせん《ろくだうせん》
	【六道銭】
	○[仏]三途(サンズ)の川の渡し銭。死人を葬るとき棺(ヒツギ)に6
	文の銭を入れる。
	 参照⇒しせん(紙銭,紙錢)
	◎六道能化の地蔵の賽銭(サイセン)ともいう。
	◎ギリシア神話:参照⇒かろーん(カローン)(1)
★ろくどうちんのうじ《ろくだうちんわうじ》
	【六道珍皇寺】
	○京都府京都市東山区小松町(コマツチョウ)にある臨済宗建仁寺派の
	寺。
	 閻魔(エンマ)大王の像と、その右横に江戸時代作の小野篁(オノノタ
	カムラ)( 802〜 852)の像を安置。
	 通称は「六道さん」。
	◎門前には石地蔵が立ち並び「六道の辻」と呼ばれる。
	 境内の古井戸から篁が夜な夜な冥界に通っていたと言う。
ろくどうのつじ《ろくだうのつじ》
	【六道の辻】
	○(1)六道に通じるという辻。
	 参照⇒ろくどう(六道)
	◎六道を移ることは「生れ変る」ことであり、「死」を意味する。
	○(2)京都府京都市東山区の鳥辺野(トリベノ)への辻。
	 平安時代に火葬場があり、冥土(メイド)に道が通じていると言
	われた。
	 参照⇒とりべの(鳥辺野,鳥部野)
	○(3)(特に)石地蔵が立ち並ぶ、六道珍皇寺の門前。
	 参照⇒ろくどうちんのうじ(六道珍皇寺)
ろくどうぼく《ろくだうぼく》
	【六道木】
	○[古]江戸時代、東京都明治神宮外苑の「なんじゃもんじゃ」の
	木の古称。
ろくどうやま《ろくだうやま》
	【六道山】
	◇[日]Rokudo Yama
	○東京都西多摩郡(ニシタマグン)瑞穂町(ミズホマチ)北西部の石畑(イシハタ)
	付近の地名。
	 六道山公園がある。
	 参照⇒ろくどうざん(六道山)
ろくのきみ
	【六の君】
	○[文]⇒おぼろづくよのきみ(朧月夜の君)
★ろくばいたい
	【六倍体】
	◇[英]hexaploid
	○[生]基本数の六倍の染色体数をもつ生物体。
	 「ヘキサプロイド」と呼ぶ。
	 参照⇒ばいすうたい(倍数体)
★ろくはら
	【六波羅】
	○
	○「六波羅探題(タンダイ)」の略。
	 ⇒ろくはらたんだい(六波羅探題)
★ろくはらたんだい
	【六波羅探題】
	○[歴]鎌倉幕府の職名。北条一族から2名が当る。
	 幕府は初め京都守護を置き、幕府と朝廷の折衝を行わせてい
	た。しかし、1221(承久 3. 5.)の承久の変後これに替えて、京
	都警備・朝廷公家の監視のため京都六波羅に設置。尾張(のち
	三河)以西の御家人の統制・裁判も掌握する。
	 1333(<南>元弘 3,<北>正慶 2)元弘の乱に後醍醐天皇に応じ
	た足利高氏(タカウジ)(尊氏)が攻め落とす。
	◎承久の変で京都を鎮撫した北条泰時(ヤストキ)は、京都六波羅の
	北に居館をかまえ駐在し、南の居館の叔父北条時房(トキフサ)とと
	もに初代六波羅探題となる。
	◎北六波羅探題,南六波羅探題
ろくはらみつ
	【六波羅密】
	○(1)[仏]布施(フセ)・持戒(ジカイ)・忍辱(ニンニク)・精進(ショウジン)
	・禅定(ゼンジョウ)・般若(ハンニャ)の六つの波羅密。六つの実践の
	徳目。
	 参照⇒はらみつ(波羅密)
	○(2)[仏]檀(ダン)・尸羅(シラ)・セン提(センダイ)・毘梨耶(ビリヤ)
	・禅(ゼン)・般若(ハンニャ)の六つの行。
	 <1>檀波羅密:「檀」は梵語ダーンの音写で、「布施」の意味。
	 <2>尸羅波羅密:「尸羅」は梵語シーラの音写で、「持戒」の意
	味。
	 <3>セン提波羅密:「セン提」は梵語クサンティの音写で、「忍
	辱」の意味。(「セン」は「孱」の「子」を「羊」に変えた漢字で、補助
	漢字にもない)
	 <4>毘梨耶波羅密:「毘梨耶」は梵語ヴィーリヤの音写で、「精
	進」の意味。
	 <5>禅波羅密:「禅」は梵語ディヤーナ、パーリ語ジャーナの
	音写で、「禅定」の意味。
	 <6>般若波羅密:「般若」は梵語プラニャーの音写で、「知慧」
	の意味。
	 参照⇒はらみつ(波羅密)
	◎彼岸の中日の前後三日の六日間は、この六波羅密を実践する
	期間とされ、極楽浄土(彼岸)に生れ変れると信仰されている。
ろくひえかんのん《ろくひえくわんおん》
	【鹿皮衣観音】
	○[仏]不空羂索観音の別称。
	 ⇒ふくうけんじゃくかんのん(不空羂索観音)
ろくひかんのん《ろくひくわんおん》
	【鹿皮観音】
	○[仏]不空羂索観音の別称。
	 ⇒ふくうけんじゃくかんのん(不空羂索観音)
ろくぶ
	【六部】
	○(1)[仏]⇒ろくじゅうろくぶ(六十六部)
	○(2)[歴]⇒りくぶゅ六部)
ろくふぉーるするすーるぞん
	【ロクフォール・スル・スールゾン】
	◇Roquefort-sur-Soulzon
	○⇒ろっくふぉーるするすーるぞん(ロックフォール・スル・
	スールゾン)
ろくふぞう《ろくふざう》
	【六不像】
	◇[中]liubuxiang
	○[哺]⇒たーきん(ターキン)
★ろくふっかうらん
	【六フッ化ウラン】
	【六弗化ウラン】
	◇[英]uranium hexafluoride
	○[原]分子式はUF6。
	 温度や圧力によって、その状態を気体・液体・固体と変えや
	すい。
	 参照⇒がすかくさんほう(ガス拡散法),えんしんぶんりほう
	(遠心分離法)
ろくぶて
	【ろくぶて】
	○[俗]「てぶくろ(手袋)」の倒語(逆読み)。
	 子供の遊びで、「てぶくろの反対、なあに?」と聞いて、「ろ
	くぶて(六撲<ブ>て)」と言わせるいたずら。
	 間違わずに言うと、答えた子供の肩などを軽く六回叩(タタ)い
	て、「だって、六回ぶってって言っただろう」というもの。
ろくぼん
	【六凡】
	○[仏]⇒ろくどう(六道)
ろくぼんししょう《ろくぼんししやう》
	【六凡四聖】
	○[仏]⇒じっかい(十界)
ろくまんや
	【ロクマンヤ】
	◇Lokmanya Tilak(ロクマンヤ・ティラク)
	○[人]⇒てぃらく(ティラク)
ろくめい
	【鹿鳴】
	○(1)シカ(鹿)が鳴くこと。
	○(2)[文]『詩経』の小雅「鹿鳴篇」。
	 昔、中国で賓客(ヒンキャク)をもてなす宴会で歌われた。
	○(3)(転じて)客をもてなす詩歌・音楽。
	○(4)⇒ろくめいのえん(鹿鳴の宴)
ろくめいかん《ろくめいくわん》
	【鹿鳴館】
	○[歴]明治初期の官設社交場。
	 旧薩摩藩の屋敷跡、東京麹町区山下町(現:千代田区内幸町<ウ
	チサイワイチョウ>1丁目)で、現在の帝国ホテルの北隣りにあった。
	 外務卿井上馨が条約改正促進のため風俗・習慣の欧化政策を
	図り、外国貴賓の接待と上流社会の社交を目的として建設。夜
	会・舞踏会・音楽会・仮装会・婦人慈善会を催し、西欧風俗模
	倣の中心をなした。
	◎このことから井上馨(カオル)が条約改正に失敗し1887(明治20)
	辞職するあたりまでを「鹿鳴館時代」とも呼ぶ。
	 参照⇒ろくめいかんじだい(鹿鳴館時代)
	◎イギリス人コンドル(Josiah Conder)設計による煉瓦造りの
	二階建て洋風建築で、1881(明治14)着工、1883. 7.(明治16)落
	成。
	 のち、外務省から宮内省に移管され、1890(明治23)から1933
	(昭和 8)まで華族会館として使用され、1940(昭和15)取り壊さ
	れた。
	◎入会は華族や外国使臣のみに許されていたが、出入りしてい
	た女性の中には芸者がかなりいたという。
	◎名称は『詩経』の小雅「鹿鳴」に基づく。
ろくめいかんじだい《ろくめいくわんじだい》
	【鹿鳴館時代】
	○[歴]1880年代、明治二十年前後の欧化主義全盛の時代。
	 外国貴賓の接待と上流社会の社交を目的とする鹿鳴館が建設
	され、日夜盛んに洋風の舞踏会が催された。
	 参照⇒ろくめいかん(鹿鳴館),だつあにゅうおう(脱亜入欧,
	脱亞入歐)
	◎狭義には井上馨(カオル)が条約改正に失敗し1887(明治20)辞職
	するあたりまで。
ろくめいのえん
	【鹿鳴の宴】
	○(1)[古]古代中国で、王が群臣賓客を迎える宴会。
	○(2)[歴]中国唐代、科挙(カキョ)(官吏登用試験)に及第して州県
	から都に上る貢士のために開かれる酒宴。
	 この時、『詩経』の小雅「鹿鳴篇」の詩が歌われた。
	○(3)(転じて)賓客をもてなす酒宴。
ろくもんせん
	【六文銭】
	○⇒ろくれんせん(六連銭)
★ろくやおん
	【鹿野園】
	○[仏]釈迦が最初に説法した遺跡。ベナレスの近くにある。
	 現在は「サールナート」と呼ばれる。
ろくやた
	【六弥太】
	【六彌太】
	○[食]豆腐の別称。
	 ⇒とうふ(トウフ,豆腐)
	◎女房詞で豆腐を「おかべ(御壁)」と言うことから、源義経の家
	臣岡部六弥太にかけたもの。
	 参照⇒やたいち(弥太一)
ろくやね
	【陸屋根】
	◇[英]deck roof
	○[建]勾配(コウバイ)がほとんどなく、ほぼ水平な屋根。
	 鉄筋コンクリート建築(ビル)に多く、屋上は運動場・庭園な
	どに利用される。
	 「りくやね(陸屋根)」,「平屋根(ヒラヤネ)」とも呼ぶ。
	◎"deck(デッキ)"は「船の甲板(カンパン)」の意味。
	 参照⇒かんぱん(甲板)
ろくゆうたいせいきゅう《ろくいふたいせいきゆう》
	【鹿邑太清宮】
	◇[中]Luyi Taiqinggong
	○中国中部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)商丘(Shangqiu)(ショ
	ウキュウ)の南約50キロメートル、鹿邑県(Luyi Xian)にある太清宮
	の遺跡。
	 唐宋代の大型祭祀遺跡。西約500メートルからは殷(イン)末期
	〜周(シュウ)初期の大型墓も発掘。
	 殷の紂王(Zhou Wang)(チュウオウ)の兄微子(Weizi)(ビシ)の墓と目
	される長子口墓(Zhangzikou mu)(チョウシコウボ)がある。
ろくよう《ろくえふ》
	【六葉】
	○[建]六枚の葉を六角形に模様化した装飾用の金具。木製のも
	のもある。
	 長押(ナゲシ)・懸魚(ゲギョ)・扉などの釘隠しに用いる。
	 参照⇒くぎかくし(釘隠し),げぎょ(懸魚)
	◎ヒシ(菱)・アオイ(葵)などが用いられる。
ろくよう《ろくえう》
	【六曜】
	○[暦]江戸時代以降の民間暦。太陰暦を用い、吉凶をもとめる
	基準とする六つの日。
	 先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六種。
	 「六輝(ロッキ)」とも呼ぶ。
	〈読みと吉凶〉
	 <1>先勝(せんしょう,せんかち,さきがち)
	  急用や訴訟などによいとされ、早く事を行うのがよい日。
	 午前は吉、午後は凶とする。
	  「先勝日(センショウニチ)」とも呼ぶ。
	 <2>友引(ともびき)
	  何事も相引(アイビキ)で勝負なしという日。朝晩は吉、昼は
	 凶とする。
	  江戸幕末ころ、陰陽道(オンヨウドウ)の友引方と混同され、こ
	 の日に葬式を出すことを忌む俗信ができた。
	  「友引日(トモビキニチ)」とも呼ぶ。
	  参照⇒ともびき(友引)(1)
	 <3>先負(せんぶ,せんまけ,さきまけ)
	  この日は平静を守って、急用・公事(クジ)・争い事などを
	 忌むという日。午前は凶、午後は吉とする。
	  「先負日(センブニチ)」とも呼ぶ。
	 <4>仏滅(ぶつめつ)
	  万事に大凶で、勝負なしという日。婚礼などの祝儀を忌む。
	  「仏滅日(ブツメツニチ)」とも呼ぶ。
	 <5>大安(たいあん,だいあん)
	  旅立ち・移転・開店・結婚など、万事に吉とする日。
	  「大安日(タイアンニチ)」,「大安吉日(キチジツ,キチニチ)」とも呼ぶ。
	 <6>赤口(しゃっこう,しゃっく,じゃっく)
	  大凶の日であるが、正午のみ吉とする。
	  「赤口日(シャックニチ,シャッコウニチ)」とも呼ぶ。
	  参照⇒しゃっこう(赤口)(1)
	◎中国の小六壬(xiaoliuren)(ショウロクジン)が日本に入って変化し
	たもの。
	 三国志の時代の名将、諸葛孔明(Zhuge Kongming)が作ったと
	いう説もある。
	 参照⇒しょうろくじん(小六壬)
	◎太陽暦の七曜と異なり、太陰暦の月が変わると振り直される。
	 一月一日・ 七月一日:先勝。
	 二月一日・ 八月一日:友引。
	 三月一日・ 九月一日:先負。
	 四月一日・ 十月一日:仏滅。
	 五月一日・十一月一日:大安。
	 六月一日・十二月一日:赤口。
ろくよくてん
	【六欲天】
	○[仏]欲界・色界・無色界の三界の中、欲界に属する六種の天。
	 下位から四王(シオウ)天・トウ利(トウリ)天・夜摩(ヤマ)天・兜率(ト
	ソツ)天・楽変化(ラクヘンゲ)天・他化自在(タケジザイ)天の総称。
	 人間より束縛の程度は少ないが、いまだに欲望に束縛されて
	いる天すなわち神。四王天・トウ利天は地上に住み地居天(ジゴ
	テン)に、他の4天はその上の空居天(クウゴテン)に属する。
	 「六天」とも呼ぶ。
	 参照⇒やまてん(夜摩天,耶摩天),よくかい(欲界)
ろくよんしきしょうじゅう
	【六四式小銃】
	【64式小銃】
	○[軍]自衛隊の制式自動小銃。口径、7.62ミリ×51。全長99セ
	ンチメートル、重量4.3キログラム。
	 1964(昭和39)戦後初の国産(豊和工業株式会社製)を採用。
	 1990(平成 2)八九式(5.56ミリ×45)を配備。
	 参照⇒はちきゅうしきしょうじゅう(八九式小銃,89式小銃),
	えむいちがーらんど(M1ガーランド)
	◎弾薬の外見はNATO弾と同じであるが、中身の装薬を少な
	くして反動を減らし、フルオート射撃の命中率を向上させてい
	る。
ろくれんせん
	【六連銭】
	○紋所の一つ。無文銭を横に3個づつ縦2行に並べたもの。
	 「六文銭(ロクモンセン)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ろくどうせん(六道銭)
	◎信州真田家の旗印。
★ろくろ
	【轆轤】
	○(1)([英]wheel)
	○(2)唐傘(カラカサ)で、柄(エ)の上端部(天井)で骨を束ね、開閉で
	きるようにした仕掛け。
	 参照⇒からかさ(唐傘,傘)(1),てんじょう(天井)()
ろくろう《ろくらう》
	【六郎】
	◇[中]Liulang
	○⇒りくろう(六郎)
ろくろがな
	【轆轤鉋】
	○⇒ろくろがんな(轆轤鉋)
★ろくろがんな
	【轆轤鉋】
	○
	 「ろくろがな(轆轤鉋)」,「回し錐(マワシギリ)」とも呼ぶ。
[1]ろくろくび
	【ろくろ首】
	○[文]([英]Rokuro-Kubi)小泉八雲(ヤクモ)の小説『怪談』の一編。
	◎1904(明治37)『怪談』出版。
[2]ろくろくび
	【ろくろ首】
	【轆轤首】
	○(1)首が非常に長く、自由に伸び縮みするという化け物。
	 「ろくろっ首」とも呼ぶ。
	○(2)首が抜けて、頭部が自由に飛び回るという化け物。
	 「ろくろっ首」とも、「抜け首」とも呼ぶ。
ろくろくろく
	【666】
	◇[英]triple six
	○[宗]『新約聖書』「ヨハネの黙示録(the Revelations)」に現
	れる悪魔の数字。
	 最後の審判で断罪される者には、腕や額に悪魔の印である
	「666」が悪魔によって刻印されているという。
	 「獣(ケダモノ)の数字(Number of the Beast)」とも呼ぶ。
ろくろちょう《ろくろちやう》
	【轆轤町】
	◇[日]Rokuro Cho
	○京都府京都市東山区(ヒガシヤマク)にある地名。
ろくろっくび
	【ろくろっ首】
	○⇒ろくろくび(ろくろ首,轆轤首)
★ろくわきょう
	【六和敬】
	○[仏]身和敬・口和敬・意和敬・戒和敬・見和敬・行和敬の総
	称。
	 信仰生活や日常生活で互いに敬(ウヤマ)い和合(ワゴウ)すること。
ろけい
	【路径】
	【路逕】
	◇[中]lujing
	○⇒けいろ(径路,逕路)
ろけーしょん
	【ロケーション】
	◇[英]location
	○(1)位置・場所。配置・位置付け。
	 参照⇒りろけーしょん(リロケーション),あろけーしょん(ア
	ロケーション)
	○(2)[映][放]撮影所から離れて、自然や街頭などの実景を背
	景(バック)にして行う撮影。
	 「野外撮影」とも、和略語で「ロケ」とも呼ぶ。
	○(3)[計]順編成ファイル(sequential file)などで、読み書き
	する位置。
	 参照⇒りわいんど(リワインド)(2),しーく(シーク)(2)
	◎主記憶(メモリ)の位置はアドレス(address)と呼ぶ。
	○(4)[計]実行プログラムやデータを主記憶上に配置すること。
	◎MS−DOSでは".exe"の拡張子をもつプログラムなど、再
	配置可能(リロケータブル)なものに使用される。
	 参照⇒[1]ろーど(ロード)(6),りろけーたぶる(リロケータブ
	ル)(1)
[1]ろけっと
	【ロケット】
	◇[英]locket
	○[服]装身具の一種。
	 細い鎖(クサリ)で首に吊(ツ)るしたり、時計鎖に付けたりする、
	合せ蓋(ブタ)付きの小さなペンダント。
	 中に小さな写真・毛髪・形見の品などを入れる容器になって
	いる。
★[2]ろけっと
	【ロケット】
	◇[英]rocket、[独]Rakete(ラケーテ)、[露]rokot(ロコット)
	○[宇][軍]ガスを噴射し、その反動力で推進する装置。
	 参照⇒みさいる(ミサイル),ぺいろーど(ペイロード)(3)
	◎推進燃料:ぷろぺらんと(プロペラント)
	 参照⇒[1]ぼらん(ボラン),ひどらじん(ヒドラジン),ものめ
	ちるひどらじん(モノメチルヒドラジン),[2]ごだーど(ゴダー
	ド)
	◎日本の手作りロケット:参照⇒むくじんじゃ(椋神社)
	 タイの手作りロケット:⇒ばんふぁい(バンファイ)
★[3]ろけっと
	【ロケット】
	◇[英]rocket、[学]Eruca sativa
	○[植]フウチョウソウ目(Brassicales)アブラナ科(Brassica-
	ceae)キバナスズシロ属(Eruca)の半耐寒性一年草。地中海地方
	原産。
	 サラダに用いる野菜。
	 「キバナスズシロ(黄花蘿蔔,黄花清白)」、イタリア語で「ルコ
	ラ(rucola)」,「ルッコラ」,「ルケッタ(ruchetta)」とも呼ぶ。
	◎英語:アルグラ(arugula)。
ろけん
	【路肩】
	○[交]⇒ろかた(路肩)
ろこ
	【ロコ】
	◇[英]loco-
	○[接頭辞]「あちらへ」を表す語形成要素。
	◎locomotion:⇒ろこもーしょん(ロコモーション)
	 locomotive:⇒ろこもてぃぶ(ロコモティブ)
ろこうが
	【盧溝河】
	◇[中]Lugou He
	○[古][地]⇒えいていが(永定河)
★ろこうきょう《ろこうけう》
	【盧溝橋】
	【蘆溝橋】
	◇[中]Lugouqiao、[英]Lukowchiao/Marco Polo Bridge
	○[交]中国、北京郊外にある永定河(Yongding He)(エイテイガ)(古
	:盧溝河)に架(カ)かる石橋。
	 全長266.5メートル、幅7.5メートル。欄干に約500の獅子の
	石像が並ぶ。
	 ここから眺める夜明けの月「盧溝暁月」は燕京八景の一つ。
	 「マルコ・ポーロ・ブリッジ」とも呼ぶ。
	 参照⇒えいていが(永定河)
	◎1192<明昌 3>(建久 3)建造。
	 1698<康煕37>(元禄11)修築。
	 1937. 7. 7(昭和12)盧溝橋事件、発生。
	 参照⇒ろこうきょうじけん(盧溝橋事件,蘆溝橋事件)
	◎もと草冠のある「蘆溝橋」とされていたが「盧溝橋」が正しいと
	される。
★ろこうきょうじけん《ろこうけうじけん》
	【盧溝橋事件】
	【蘆溝橋事件】
	◇[英]the Lugouqiao Incident
	○[歴]1937. 7. 7(昭和12)夜、北平(現:北京)郊外の盧溝橋で
	起った日中両軍の武力衝突事件。
	 現地での四ヶ日後に停戦協定が成立しながら中央は派兵を決
	定するなど日本側の統制の混乱から事態は悪化し、日本の宣戦
	布告なしに7月28日日本軍が総攻撃を開始して戦線は拡大し、
	日中戦争の発端となる。
	 作戦部長石原莞爾(カンジ)は不拡大方針をとなえたが、関東軍
	憲兵隊司令官東条英機・武藤章作戦課長ら統制派の積極論に軍
	配が上がった。
	 参照⇒なんきんだいぎゃくさつ(南京大虐殺)
	◎中国では「七七事変(Qiqi Shibian)」,「盧溝橋事変(Lugouqiao 
	Shibian)」と呼ぶ。
ろこうきょうじへん《ろこうけうじへん》
	【盧溝橋事変】
	【芦溝橋事変】
	◇[中]Lugouqiao Shibian
	○[歴]⇒ろこうきょうじけん(盧溝橋事件,蘆溝橋事件)
ろこうちゃ《ろかうちや》
	【路考茶】
	○[色]黄みがちの明るい茶色。
	◎女形(オヤマ)だった二代目瀬川菊之丞の好んだ色で、菊之丞の
	俳号「路考」から名付けられた。
	◎C=38,M=65,Y=100,B=0。
★ろここ
	【ロココ】
	◇[フ]rococo
	○(1)[建][美]18世紀、フランスのルイ十五世時代に広まった
	建築・美術様式。
	 花飾・唐草や貝殻模様など優雅な曲線を過多に用い、淡彩と
	金色とを併用した装飾が特徴。
	 元来は家具や工芸品・室内装飾の様式で、初めはフランスの
	貴族階級や富裕市民の間に流行し、ドイツ・オーストリア・ス
	イスなどにも波及して、しだいに美術全般の様式概念となった。
	 「ロココ様式(Rococo Style)」,「ロココ美術(rococo Art)」と
	も呼ぶ。
	◎バロック様式の後を受けて、1723〜1760年ころに流行し、反
	動として新古典主義に回帰する。
	○(2)[楽]⇒ころろおんがく(ロココ音楽)
	◎語源はラテン語「岩(rocca)」系の「小石」を意味するフランス
	語「ロカイェ(rocaille)」らしく、装飾に用いる小石や貝殻を指
	していたらしい。
★ろここおんがく
	【ロココ音楽】
	◇[英]Rococo Music
	○[楽]18世紀中ころ、フランスを中心とする優美な音楽様式。
	 代表的な作曲家はフランスのクープラン、イタリアのスカル
	ラッティなど。
	◎バロックと古典派の中間に位置する。
ろここびじゅつ
	【ロココ美術】
	◇[英]Rococo Art
	○[建][美]⇒ろここ(ロココ)(1)
ろここようしき《ろここやうしき》
	【ロココ様式】
	◇[英]Rococo Style
	○[建][美]⇒ろここ(ロココ)(1)
ろこじゃ
	【ロコジャ】
	◇Lokoja
	○ナイジェリア中南部、コギ州([英]Kogi State)の州都。
	 北緯7.81°、東経6.74°の地。
	 ニジェール川(the Niger River)とベヌエ川(the Benue River)
	の合流地点。
	〈人口〉
	 1987(昭和62)4万5,600人(推計)。
	 1991(平成 3)3万9,500人。
	 2003(平成15)5万8,000人。
ろこっと
	【ロコット】
	◇[露]Rokot、[英]Rockot
	○[天]ロシアの衛星打ち上げ用ロケット。
	 大陸間弾道ミサイル(ICBM)SS−19を民生用に改造し
	たもの。
	 1・2段目がSS−19をベースとし、3段目に衛星打ち上
	げ用のブリーズ(Breeze)を採用した3段式ロケット。
	 参照⇒ぜにっと(ゼニット),ゆーろこっと(ユーロコット)
	◎1990.11.20(平成 2)発射試験を実施。
	 1994.12.(平成 6)打ち上げに初成功。
	 2005.10. 8(平成17)ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の地球温暖
	化調査衛星クリオサット(CryoSat)を打ち上げ、推進装
	置の切り離しに失敗してロケット本体と共に北極近辺の海域に
	墜落。
ろごぬおくしだんたるしゅう《ろごぬおくしだんたるしう》
	【ロゴヌ・オクシダンタル州】
	◇[フ]Region de Logone Occidental、[英]Logone Occidental 
	Region
	○アフリカ中北部、チャド共和国南西部の州。東部・南部をロ
	ゴヌ・オリアンタル州(Region de Logone Oriental)に接する。
	 州都はムンドゥ(Moundou)。
	〈面積〉
	 8,695平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1993(平成 5)45万5,500人。
	 2003(平成15)52万3,000人。
ろごぬおりあんたるしゅう《ろごぬおりあんたるしう》
	【ロゴヌ・オリアンタル州】
	◇[フ]Region de Logone Oriental、[英]Logone Oriental Re-
	gion
	○アフリカ中北部、チャド共和国南西部の州。北西部をロゴヌ
	・オクシダンタル州(Region de Logone Occidental)に接する。
	 州都はドバ(Doba)。
	〈面積〉
	 2万8,035平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1993(平成 5)44万1,100人。
	 2003(平成15)50万6,400人。
ろこもーしょん
	【ロコモーション】
	◇[英]locomotion
	○(1)運動・移動。
	○(2)運転。
	○(3)運動力・移動力。
	○(4)[交](Locomotion)1825. 9.27(文政 8)イギリスの発明家
	ジョージ・スチーブンソン(George Stephenson)が世界最初の
	公共鉄道を走行させた蒸気機関車(SL)。
	 参照⇒[2]すちーぶんそん(スチーブンソン)
ろこもてぃぶ
	【ロコモティブ】
	◇[英]locomotive
	○(1)[交]機関車。
	 ⇒きかんしゃ(機関車)
	◎steam locomotive:⇒じょうききかんしゃ(蒸気機関車)
	○(2)[形]運動の、移動の。
ろこもてぃーべ
	【ロコモティーベ】
	◇[独]Lokomotive
	○[交]機関車。
	 ⇒きかんしゃ(機関車)
	◎ドイツ語では「ロック(Lok)」とも呼ぶ。
	 列車は「ツーク(Zug)」。
ろごりあ
	【ロゴリア】
	◇[英]logorrhea/logorrhoea
	○[病]語漏(ゴロウ)。
	 ⇒ごろう(語漏)
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