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百 科 辞 書 《ろ》 編集:獨 澄旻
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ろ
【ロ】
○[交]JR(旧:国鉄)のグリーン車(旧:二等車)の記号。
ろ
【魯】
◇[中]Lu
○(1)[歴]古代中国、周代に現在の山東省(Shandong Sheng)(サン
トウショウ)にあった諸侯国の一つ(BC.1055〜BC. 249)。
周の武王(Wu Wang)が弟の周公旦(Zhougong Dan)(タン)に領地
を与え、その長子伯禽(Boqin)が封地に赴き、曲阜(Qufu)(キョクフ)
を都に建国。
のち分家の三桓氏(Sanhuan Shi)が実権を握り、34代続いた
が、頃公(Qing Gong)の代で楚(Chu)(ソ)の孝烈王(Xiaolie Wang)
(コウレツオウ)に滅ぼされた。
列強の中で国勢は振るわなかったが、周の礼教文化を最もよ
く伝える国として誇りを持ち、孔子(Kongzi)がこの地に生れる。
○(2)(転じて)中国、山東省の別称。
⇒さんとうしょう(山東省)
○(3)ロシア(魯矢亜,魯西亜)の略称。
⇒ろしあ(ロシア,露国,露西亜,魯矢亜,魯西亜)
★ろ
【櫓】
◇[英]oar(オール)
○
参照⇒ろべそ(艪臍)(1),ろぐい(艪杭),ろどこ(艪床)
[1]ろー
【ロー】
◇[英]law
○(1)[法]法・法律。
○(2)[法](個々の)法令・条例。
○(3)[宗]律法・戒律(カイリツ)。
○(4)(科学などの)法則・原理。
[2]ろー
【ロー】
◇[英]low
○(1)[形](高さ・位置・温度・圧力などが)低い。
○(2)[形](価値・程度・階級などが)低い、劣った。
○(3)[交]自動車の変速機(トランスミッション・ギア)の第一
速度(低速度)。
○(4)[運]フェンシングで腰の部分。
[3]ろー
【ロー】
◇[英]raw
○(1)[形]生(ナマ)の、料理していない。
○(2)[形]原料のままの、未加工の。
○(3)[形][TV](特に)アニメなどの動画で、他言語の字幕が
ない。字幕なしの。吹き替えでない。
[4]ろー
【ロー】
◇[英]row
○(1)列・並び。
○(2)[数][計]表で横の一行。
⇔[1]からむ(カラム)(3)
◎マトリックス([英]matrix):行列。
[5]ろー
【ロー】
◇[英]roe
○[哺](英語で)ノロジカ(麕鹿)。
⇒のろ(ノロ,麕)
ろー
【ロー】
【Ρ】
【ρ】
◇rho
○[言]ギリシア文字の第17番目。
◎ローマ字の「アール(R,r)」に相当する。
ろあ
【ロア】
◇Loa
○[宗]ブードゥー教(voodoo)の蛇体の神。
死体に取り憑(ツ)いて生き返らせるという。
「ゾンビ(zombi,zombie)」とも呼ぶ。
参照⇒ぶーどぅーきょう(ブードゥー教),ぞんび(ゾンビ)
[1]ろあーけーす
【ロアーケース】
◇[英]lower case
○(1)[印]下段の活字ケース。
小文字(small letter)・数字・句読点などが入っている。
「ロワーケース」とも呼ぶ。
⇔[1]あっぱーけーす(アッパーケース)(1)
○(2)タイプライターで、シフトキーが押されていない、また
はシフトロックが外れている状態。
キーを打つと小文字などが印字される。
「ロワーケース」とも呼ぶ。
⇔[1]あっぱーけーす(アッパーケース)(2)
参照⇒しふときー(シフトキー,シフト・キー)
[2]ろあーけーす
【ロアーケース】
◇[英]lowercase
○(英字の)小文字(small letter)。
「ロワーケース」,「ミナスキュール(minuscule)」とも呼ぶ。
⇔[2]あっぱーけーす(アッパーケース)
ろあのーく
【ロアノーク】
◇Roanoke
○(1)(Roanoke County)⇒ろあのーくぐん(ロアノーク郡)
○(2)(Roanoke City)⇒ろあのーくし(ロアノーク市)
○(3)[地](Roanoke Island)⇒ろあのーくとう(ロアノーク島)
ろあのーくぐん
【ロアノーク郡】
◇[英]Roanoke County
○アメリカ合衆国東部、バージニア州中西部の郡。
郡都はロアノーク。
独立市(independent city)のセーラム(Salem)とロアノーク
市(Roanoke City)を取り囲んでいる。
〈人口〉
1980(昭和55)7万2,648人。
1990(平成 2)7万9,332人。
1999(平成11)8万1,163人(7月1日現在)。
2000(平成12)8万5,778人。
ろあのーくし
【ロアノーク市】
◇[英]Roanoke City
○アメリカ合衆国東部、バージニア州中西部の独立市(inde-
pendent city)。西部を独立市セーラム(Salem)に接し、周囲を
ロアノーク郡に囲まれている。
〈人口〉
1980(昭和55)9万9,677人。
1990(平成 2)9万6,397人。
2000(平成12)9万4,911人。
★ろあのーくとう《ろあのーくたう》
【ロアノーク島】
◇[英]Roanoke Island
○[地]アメリカ合衆国南東部、ノースカロライナ州(North Car-
olina State)東部の島。
◎1574(天正 2)イギリスの探検家ローリー(Walter Raleigh)、
発見。
のちイギリスから男女116人の植民者が送り込まれたが、全
員消息不明となる。
ろあーはんとう《ろあーはんたう》
【ロアー半島】
◇[英]Lower Peninsula
○[地]アメリカ合衆国中北東部、西部のミシガン湖(Lake Mich-
igan)と東部のヒューロン湖(Lake Huron)にはさまれた半島。
大半が合衆国のミシガン州(Michigan State)に属し、南東部
の一部がカナダに属する。
「ロワー半島」とも呼ぶ。
参照⇒あっぱーはんとう(アッパー半島)
ろあーるあとらんてぃっくけん
【ロアールアトランティック県】
【ロアール・アトランティック県】
◇[フ]Departement Loire Atlantique、[英]Loire Atlantique
Prefecture
○フランス北西部、ペイ・ド・ラ・ロアール地域圏(Region
Pays de la Loire)西部の県。
県都はナント(Nantes)。
「ロワールアトランティック県」とも呼ぶ。
★ろあーるがわ《ろあーるがは》
【ロアール川】
◇[フ]Fleuve Loire、[英]Loire River
○[地]フランス中央部を流れ、ビスケー湾([英]Bay of Biscay)
に注(ソソ)ぐ川。
「ロワール川」とも呼ぶ。
ろあれけん
【ロアレ県】
◇[フ]Departement Loiret、[英]Loiret Prefecture
○フランス中北西部、サントル地域圏(Region Centre)北東部
の県。
県都はオルレアン(Orleans)。
「ロワレ県」とも呼ぶ。
ろあんだ
【ロアンダ】
◇Luanda
○⇒るあんだ(ルアンダ)
ろい
【ロイ】
◇Roy
○[人]英語圏の男性名。
ろいこぺにあ
【ロイコペニア】
◇[英]leucopenia(リューコピニア)/leukopenia
○[病]白血球減少。
放射線傷害でも発症。
◎ニュートロペニア(neutropenia):好中球減少。
エリスロペニア(erythropenia):赤血球減少。
トロンボサイトペニア(thrombocytopenia):血小板減少。
ろいしん
【ロイシン】
◇[英]leucine、[独]Leucin
○[生化]ヒトの必須アミノ酸の一つ。
分子式はC6H13NO2、弱い苦味をもつ白色結晶。
ほとんどすべてのタンパク質(蛋白質)に含まれ、タンパク質
の立体構造保持に重要な役割を果たす。
エネルギー源としても有用。
カゼインなどの酸加水分解物から得られ、水・アルコールに
溶ける。
参照⇒いそろいしん(イソロイシン)
ろいす
【ロイス】
◇Josiah Royce
○[人]アメリカの新ヘーゲル主義者(1855〜1916)。
ろいず
【ロイズ】
◇[英]Lloyd's
○[経]世界的な海運保険会社。ロンドンにある個人保険業者に
よる保険引受人の団体。
正式名称はロイズ船級協会(Lloyd's Register of Shipping)。
参照⇒さいほけん(再保険)
◎前身はロンドンの船乗り相手のコーヒーハウス(1688年創業)
に出入りしていた海上保険引受人たち。のちロイズ社団を形成、
1871年の特別立法で非営利の法人となる。
2万人以上の個人が加入し、世界最大の損害保険シンジケー
トを形成している。
◎コーヒーハウスはエドワード・ロイド(Edward Lloyd)(?〜
1712)が経営していた。
★ろいすだーる
【ロイスダール】
◇Jacob van Ruisdael
○[人]オランダの画家(1628〜1682)。
ろいたー
【ロイター】
◇Reuters
○[通]⇒ろいたーつうしんしゃ(ロイター通信社)
ろいたーつうしんしゃ
【ロイター通信社】
◇[英]Reuter's News Agency
○[通]イギリス最大の国際ニュース通信社。
本社はロンドン。
イギリス新聞連盟の共同機関で、オーストラリアやニュージ
ーランドも含むイギリス連邦の通信社・新聞社の協同機関的な
組織。全世界に通信網をもつ。
単に「ロイター(Reuters)」とも、「ルーター」,「ロイテル」とも
呼ぶ。
◎1849(嘉永 2)ドイツ人ロイター(P.J.von Reuter)(1816〜1899)
がアーヘンに創立。
1851(嘉永 4)ロンドンに移転し、ニュースの供給を開始。
ろいたーばん
【ロイター板】
◇[英]reuther board
○[運]跳び箱(vaulting horse)などの踏み切り板。
ろいちんし
【ロイチン市】
【瑞金市】
◇[中]Ruijin Shi、[英]Ruijin City
○⇒ずいきんし(瑞金市)
ろいてる
【ロイテル】
◇Michiel Adriaanszoon de Ruyter
○[人]オランダの提督(1607. 3.24〜1676. 4.29)。
ろいてんすどるふ
【ロイテンスドルフ】
◇[独]Leutensdorf
○チェコの都市リトビノフ(Litvinov)のドイツ語名。
⇒[1]りとびのふ(リトビノフ)
ろいど
【ロイド】
◇Harold Lloyd
○[人]アメリカの喜劇映画俳優(1893〜1971)。
円いロイド眼鏡が特徴。
◎無声映画時代、チャプリン(Charles Spencer Chaplin)・キ
ートン(Buster Keaton)と並ぶ人気喜劇俳優。
ろいどめがね
【ロイド眼鏡】
○[国]セルロイド製の、円形太縁のメガネ。
◎アメリカの喜劇俳優ロイド(Harold Lloyd)がかけていたこと
と、セルロイドのもじりから。
ろいべ
【ロイベ】
◇[独]Ruebe/Rube
○[植][農](ドイツ語で)カブ(蕪)。
⇒かぶ(カブ,蕪,蕪菁)
ろいまちす
【ロイマチス】
◇[独]Rheumatismus
○[医]⇒りゅーまち(リューマチ)
ろいやりすと
【ロイヤリスト】
◇[英]royalist
○(1)[歴]王党員。君主主義者・王政主義者。
参照⇒おうとうは(王党派)
○(2)[歴]イギリス、17世紀の清教徒革命時代に国王チャール
ズ一世(Charles I)を支持した王党員(Cavalier)・トーリー党
(Tory Party)員。
○(3)[歴]アメリカ独立戦争当時、独立に反対した英国派・保
守派(Tory)。
参照⇒ぱとりおっと(パトリオット)(2)
ろいやるぜりー
【ロイヤルゼリー】
◇[英]royal jelly
○ミツバチ(蜜蜂)の若い働き蜂が咽喉腺から分泌するバター状
の栄養物。高蛋白質で、糖分やビタミンB複合体などを含む淡
黄色の物質。
女王バチになる予定の幼虫にのみ与えられる。
強壮剤で、不老長寿薬ともいわれる。
「ローヤルゼリー」とも呼ぶ。
参照⇒ぷろぽりす(プロポリス)
◎2011. 4.24(平成23)富山県立大工学部生物工学科講師の鎌倉
昌樹(マサキ)(旧:ポーラ化成工業)、イギリス科学誌「ネイチャー
電子版(nature.com)」に幼虫を女王蜂に成長させる物質はタン
パク質ロイヤラクチン(royalactin)と発表。
ろいやるだっちしぇる
【ロイヤルダッチシェル】
【ロイヤル・ダッチ・シェル】
◇[英]Royal Dutch Shell Group
○[経]オランダとイギリスの共同出資による大手石油会社。
メジャー(国際石油資本)の一つ。
「シェル石油(Shell Oil)」,「シェル(Shell)」とも呼ぶ。
参照⇒[3]めじゃー(メジャー)
◎昭和シェル石油は同グループ傘下の石油元売会社。
ろいやるみんと
【ロイヤル・ミント】
◇[英]Royal Mint
○[経]英王立造幣局。
◎"mint"は「造幣局」のこと。
ろいろ
【蝋色】
【呂色】
◇[日]roiro
○(1)蝋色塗りの略称。
⇒ろいろぬり(蝋色塗り,蝋色塗)
◎呂色師
○(2)⇒ろういろ(蝋色)(1)
ろいろうるし
【蝋色漆】
【呂色漆】
◇[日]roiro urushi
○蝋色塗りに用いる黒色を帯びたウルシ(漆)。
上質の生漆(キウルシ)を精製したもので、油類を含まない。
参照⇒ろいろぬり(蝋色塗り,蝋色塗)
ろいろぬり
【蝋色塗り】
【蝋色塗】
◇[日]roiro nuri
○漆塗りの技法の一つ。また、その塗り物。
油分を含まない蝋色漆で上塗りし、その表面を木炭で平らに
研(ト)ぎ、砥粉(トノコ)・角粉(ツノコ)などで磨(ミガ)いて光沢を出し
たもの。
単に「ろいろ(蝋色,呂色)」,「ろういろ(蝋色)」とも呼ぶ。
参照⇒ろいろうるし(蝋色漆,呂色漆)
ろーいん
【ローイン】
◇[英]loin
○(1)(loins)(英語で、人・動物の)腰・腰部。
参照⇒[1]うえすと(ウエスト)(1)
◎ウエストから足の付け根までの前部と背部を指し、日本語の
尻(後方)に相当する英語は「バトック(buttock)」。
○(2)[食](獣類の)腰肉。
参照⇒ひれ(ヒレ)(1)
◎サーロイン(sirloin)。
テンダーロイン(tenderloin)。
ろう
【楼】
◇[中]lou
○(1)階を重ねて高く構えた建物。二階建ての建物。
○(2)(転じて)高い建物。
「観([中]guan)(カン)」とも呼ぶ。
◎摩天楼(motianlou)(マテンロウ)
○(3)[接尾語]高い建物・料亭・妓楼などの名前の下にそえる
語。
ろう
【瘻】
◇[英](単数形)fistula/(複数形)fistulae(フィストゥレ)
○[病]外傷・潰瘍(カイヨウ)・手術などでできた、組織や骨の中の
穴や凹(クボ)み。
「フィステル([独]Fistel)」,「フィストゥラ」とも呼ぶ。
参照⇒とう(洞)
◎瘻孔(ロウコウ),痔瘻(ジロウ),糞瘻(フンロウ),瘻管(ロウカン)。
★ろう《らふ》
【臘】
◇[中]la
○()
○()[暦]陰暦十二月の別称。
「臘月(ロウゲツ)([中]layue)」とも呼ぶ。
ろヴぁにみえ
【ロヴァニエミ】
◇Rovaniemi
○⇒ろばにみえ(ロバニエミ)
ろういろ《らふいろ》
【蝋色】
◇[日]rouiro
○(1)ロウ(蝋)のような色。黄みを帯びた灰色。
○(2)⇒ろいろ(蝋色,呂色)(1)
★ろうえい
【漏洩】
【漏泄】
○
「リーク([英]leak)」とも呼ぶ。
◎「ろうせつ」の慣用読み。
ろうえん《らうえん》
【狼煙】
【狼烟】
○⇒のろし(狼煙,烽火,狼烟,狼火)
ろうおん《らうおん》
【労音】
○[楽]勤労者音楽協議会の略称。
ろうか《らうくわ》
【狼火】
○⇒のろし(狼煙,烽火,狼烟,狼火)
★ろうか《らうか》
【廊下】
◇[英]passage/corridor
○(1)[建]
◎拱廊(arcade):⇒あーけーど(アーケード)(1)
歩廊:⇒ほろう(歩廊)
緑廊(pergola):⇒ぱーごら(パーゴラ)
教会:⇒よくろう(翼廊),しんろう(身廊),そくろう(側廊)
○(2)[運]登山用語。
ろうがい《らうがい》
【労咳】
◇[中]laoke
○(1)[古][病]肺結核の古い呼び方。
⇒はいけっかく(肺結核)
○(2)[病]肺結核の漢方名。
⇒はいけっかく(肺結核)
◎「癆(「病」垂+「亥」:補助4553)」とも書く。
ろうがさん《らうがさん》
【狼牙山】
◇[中]Langya Shan
○[地]中国北部、河北省(Hebei Sheng)(カホクショウ)中西部の保定
市(Baoding Shi)の北西、易県(Yi Xian)南西部にある山。標高
1,158メートル。
◎1941(昭和16)八路軍の将兵が立て籠もって日本軍と交戦。弾
薬を使い切ったときには5人となり、全員が断崖から投身。3
人は死亡し、木に引っかかった2人は重傷を負ったが八路軍関
係者に救助される。投身の際、日本軍は敬礼で見送ったという。
ろうかん《らふくわん》
【蝋管】
◇[英]wax cylinder
○[楽]エジソン式蓄音機で用いた蝋を塗った円筒。
蝋管の表面に、音の振動を直接針で音溝を刻み込んで録音し、
また音溝から針を振動させて再生させる。
「ワックス・シリンダー」とも呼ぶ。
参照⇒ちくおんき(蓄音機,蓄音器)
ろうきょう《らうきよう》
【狼狂】
◇[英]lycanthrope
○[病]⇒らいかんすらぴー(ライカンスラピー)(2)
ろうきょく《らうきよく》
【浪曲】
○[楽]浪花節の別称。
⇒なにわぶし(浪花節)
ろうきょくこもりうた《らうきよくこもりうた》
【浪曲子守唄】
○[楽]越純平(コシ・ジュンペイ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌は一節太郎(ヒトフシ・タロウ)。
◎1963.12.(昭和38)発売。
ろうげつ《らふげつ》
【臘月】
◇[中]layue
○[暦]陰暦十二月の別称。
単に「臘(ロウ)」とも呼ぶ。
参照⇒ろうじつ(臘日),ろうはち(臘八)
ろうげぼう《らうげばう》
【狼牙棒】
○[歴]⇒そでがらみ(袖搦み,袖搦)
ろうけんじんしゃ《らうけんじんじや》
【老犬神社】
○秋田県大館市十二所(ジュウニショ)葛原(クズワラ)にある忠犬を祀(マ
ツ)る神社。
ろうこく
【漏刻】
【漏剋】
◇[英]clepsydra
○[歴]昔の水時計(water clock)の一種。
漏壺(ロウコ)と呼ぶ底に穴のある器に水を入れて漏箭(ロウセン)を
浮かせ、水が少しづつ漏(モ)れ落ちる水位の変化を漏箭で表し
て時刻を示す装置。
「るこく(漏刻)」とも呼ぶ。
★ろうさ《らうさ》
【労作】
◇[日]rosa/roosa/rohsa、[英]exertion
○[医]努力。
「ろうさく(労作)」とも呼ぶ。
◎労作性狭心症(exercise-induced angina)。労作
ろうさく《らうさく》
【労作】
◇[日]rosaku/roosaku/rohsaku
○(1)骨を折って働くこと・労働。
○(2)苦心・努力して作り上げた作品・力作(リキサク)。
◎多くは他人の作品を称賛するときに用いる。
○(3)[医]⇒ろうさ(労作)
ろうざしき《らうざしき》
【牢座敷】
○(1)[歴]⇒あがりざしき(揚がり座敷,揚座敷)
○(2)[古]⇒ざしきろう(座敷牢)(1)
ろうざん《らうざん》
【労山】
◇[中]Laoshan
○(1)[地]中国東部、山東省(Shandong Sheng)(サントウショウ)南東部、
青島市(Qingdao Shi)(チンタオシ)東部の労山区(Laoshan Qu)にある
山。標高1,130メートル。
太清宮(タイセイキュウ)風景区に含まれる。
◎「労」は正しくは「(「山」偏+「勞」)」。
○(2)(Laoshan qu)⇒ろうざんく(労山区)
ろうざん《らうざん》
【狼山】
◇[中]Lang Shan
○[地]中国北部、内モンゴル自治区(Neimenggu Zizhiqu)西部
の山脈。東西約300キロメートル、南北5〜30キロメートル、
標高1,500〜2,200メートル。最高峰は呼和巴什格([英]Bashi
Ge Peak)2,364メートル。
陰山山脈(Yinshan Shanmai)の西端を形成。
「狼山山脈(狼山山脉)」とも呼ぶ。
参照⇒いんざんさんみゃく(陰山山脈)
ろうざんく《らうざんく》
【労山区】
◇[中]Laoshan Qu
○中国東部、山東省(Shandong Sheng)(サントウショウ)南東部、青島
市(Qingdao Shi)(チンタオシ)東部の区。
〈面積〉
389.34平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)19万人。
◎1988.11.17(昭和63)労山県から青島市労山区となる。
ろうざんさんみゃく《らうざんさんみやく》
【狼山山脈】
【狼山山脉】
◇[中]Lang Shan
○[地]⇒ろうざん(狼山)
ろうし《らうし》
【老子】
◇[中]Laozi、[英]Lao-tse/Lao-tzu
○(1)[人](多分に伝説的な)中国、春秋戦国時代の思想家・道
家(ドウカ)の祖(BC. 406〜BC. 531)。姓は李(Li)(リ)、名は耳(Er)
(ジ)、字(アザナ)はタン(「耳」偏+「冉」)(Dan)。一説に字は伯陽
(Boyang)(ハクヨウ)、諡(オクリナ)がタン。楚(Chu)(ソ)の苦県(Ku Xian)
(コケン)視ス(Li Xiang)曲仁里(Quren Li)(河南省鹿邑県)の人。
周(Zhou)(シュウ)に仕えて守蔵室(図書館)の史(書記官)になっ
たといわれる。周室の衰えを嘆いて隠棲(インセイ)を志し、西方の
関(函谷関または散関)を過ぎようとした時、関守の尹喜(Yin
Xi)(イン・キ)に請われて、『老子』二巻を著したという。
荘子(Zhuangzi)(ソウシ)がその学を継承し、「老荘(Lao-zhuang)
(ロウソウ)」と併称される。
◎生れながらの白髪という。
孔子に隠の道を教えた隠君子(yinjunzi)(インクンシ)ともいう。
唐の高宗(Gao Zong)からは「玄元皇帝(Xuanyuan Huangdi)(玄
玄皇帝)」の尊号を贈られた。
また、神格化して「太上老君(タイジョウロウクン)」とも呼ぶ。
◎孔子問礼於老子:孔子、老子に礼を問(ト)ふ。
○(2)老子の著書と伝えられる道家の経典。二巻、八十一章。
約5千字。
無為自然(ムイシゼン)の道を説く。
上編が道、下編が徳の字で始まるので『道徳経』・『老子道
徳経』とも呼ぶ。
◎編纂は孟子以後の手に成る部分が少なくないと考えられるが、
前漢初には現行本に近いものが成立し、後漢末に道教が成立し
ている。
◎「おいご(老子)」とも読む。
ろうじつ《らふじつ》
【臘日】
◇[中]lari
○[暦]一年の最終の日。おおみそか(大晦日)。
参照⇒ろうげつ(臘月)
ろうしどうとくきょう《らうしだうとくきやう》
【老子道徳経】
○⇒ろうし(老子)(2)
ろうじゅう《らうじゆう》
【郎従】
○(1)家来(ケライ)・従者。
○(2)武家に使われ、その主人の一族でもなく、所領を持たな
い者。
参照⇒けにん(家人)
ろうしょうふじょう《らうせうふぢやう》
【老少不定】
○[仏]死は老若に関係なく訪れること。
◎「少」は「若い」こと。
★ろうじんいりょう《らうじんいれう》
【老人医療】
○[医]
◎1969.12. 1(昭和44)東京都、70歳以上の医療費無料化。
老人福祉法が一部改正され、1973. 1. 1(昭和48)70歳以上の
医療費無料化。
1981(昭和56)臨時行政調査会、老人医療無料制廃止を了承。
ろうじんかん《らうじんくわん》
【老人環】
◇[英]senile ring、[学]arcus senilis
○[医]加齢によって角膜周辺部に白い環ができる角膜環(arcus
corneae)の一種。
血液中の脂質が角膜周辺部の実質に沈着したもの。
視力低下などの症状はない。
おおよそ40歳以下では「若年環(arcus juvenilis)」と呼ぶ。
参照⇒じゃくねんかん(若年環)
ろうじんせいおうはんへんせいしょう
《らうじんせいわうはんへんせいしやう》
【老人性黄斑変性症】
○[病]⇒かれいおうはんへんせいしょう(加齢黄斑変性症)
ろうじんとこどものぽるか《らうじんとこどものぽるか》
【老人と子供のポルカ】
○[楽]早川博二作詞・作曲の歌謡曲。
歌は左卜全(ヒダリ・ボクゼン)とひまわりキティーズ。
◎1970(昭和45)発売。
ろうじんのひ《らうじんのひ》
【老人の日】
○[古][暦]⇒けいろうのひ(敬老の日)
★ろうじんふくしほう《らうじんふくしはふ》
【老人福祉法】
○[法]
参照⇒ろうじんいりょう(老人医療)
◎1963. 7.11(昭和38)公布。
1972. 6.23(昭和47)老人福祉法改正公布(70歳以上の医療無
料化)、1973. 1. 1(昭和48)施行。
1981(昭和56)臨時行政調査会、老人医療無料制廃止を了承。
◎1973(昭和48)は「福祉元年」と呼ばれる。
ろうすい《らうすい》
【狼燧】
○⇒のろし(狼煙,烽火,狼烟,狼火)
ろうせいねい《らうせいねい》
【郎世寧】
◇[中]Lang Shining
○[人]⇒[2]かすてぃりょーね(カスティリョーネ)
ろうせき《らふせき》
【ロウセキ】
【ロウ石】
【蝋石】
◇[英]agalmatolite(アガルマトライト)/pagodite(パゴダイ
ト)
○(1)[鉱]脂肪状の光沢とパラフィン(石蝋)状の触感のある岩
石や鉱物の総称。
主成分は含水カリ礬土(バンド)の珪酸塩。
肌理(キメ)が細(コマ)かく緻密(チミツ)で、軟(ヤワ)らかく脆(モロ)い。
パイロフィライト(葉蝋石)・滑石(カッセキ)(talc)・凍石(トウセキ)
(steatite)・蛇紋石(ジャモンセキ)(serpentine)などの類。
耐火煉瓦(レンガ)・タイルなどに使用する。
参照⇒じゃもんせき(蛇紋石)
○(2)[俗][鉱](特に)タルク・蛇紋石などから成るロウ(蝋)状
岩石の俗称。
石筆(セキヒツ)などに使用された。
◎駄菓子屋などで売られ、子供がアスファルトの道路の上に落
書きやけんけん・石蹴りのための輪などを描くのに使用された。
ろうせきせん《らうせきせん》
【狼跡山】
○[仏]鶏足山の別称。
⇒けいそくせん(鶏足山)
ろうせつざい《らふせつざい》
【鑞接剤】
○[工]鑞付けに用いる溶けやすい合金の接合剤(封着剤)。
ハンダ(半田)・黄銅鑞・銀鑞・銅鑞・鉄鑞などがある。
参照⇒はんだ(ハンダ,半田,盤陀),てつろう(鉄鑞,鉄蝋)
ろうせん
【楼船】
◇[中]louchuan
○(1)[歴]古代中国の、甲板(カンパン)が数層に成っている大型木
造船。特に、その軍船。
漢代以降、長江などの大河の水戦(スイセン)に使用された。
三国時代、呉の初代皇帝孫権(Sun Quan)、五楼船を建造。
宋・元代ころに消滅。
参照⇒がれー(ガレー)(1)
○(2)屋形船。
ろうそう《ろうさう》
【老荘】
◇[中]Lao-zhuang
○[人]老子(Laozi)と荘子(Zhuangzi)の併称。
参照⇒ろうし(老子)(1),そうし(荘子)(1)
★ろうそく《らふそく》
【ロウソク】
【蝋燭】
◇[英]candle
○
「ローソク」,「キャンドル」とも呼ぶ。
参照⇒しそく(紙燭,脂燭)
◎和ロウソク:⇒わろうそく(和ロウソク,和蝋燭),もくろう
(木蝋)
絵ロウソク:⇒えろうそく(絵ロウソク,絵蝋燭)
◎俗に、地獄の閻魔(エンマ)の庁にあるロウソクの長さでその人
の寿命が決まるという。西洋でも同様の話があり、バースデー
ケーキのロウソクも寿命と関係している。
ろうそくのかがく《らふそくのくわがく》
【ロウソクの科学】
◇[英]The Chemical History of a Candle
○[化]イギリスの科学者ファラデー(Michael Faraday)が著し
た化学入門書。
ロウソクの燃焼から始めて平易に解説している。
ろうと
【漏斗】
○⇒じょうご(漏斗)
ろうどう《らうだう》
【郎党】
○⇒けにん(家人)
ろうどう《らうどう》
【郎等】
○⇒けにん(家人)
◎家の子郎等
ろうどうきじゅんほう《らうどうきじゆんはふ》
【労働基準法】
○[法]労働者保護のため、労働条件の最低基準を定めた法律。
労働三法の一つ。
◎1947. 4.(昭和22)公布。
2003. 6.27(平成15)参議院本会議で改正労働基準法が可決・
成立。使用者側の解雇権を認める文言が採用される。
ろうどうさんぽう《らうどうさんぱふ》
【労働三法】
○[法]労働組合法・労働基準法・労働関係調整法の総称。
◎GHQの民主化政策の下、労働者の保護・待遇改善のため設
定された中心法。
1945.12.(昭和20)労働組合法、公布。
1946. 9.(昭和21)労働関係調整法、公布。
1947. 4.(昭和22)労働基準法、公布。
★ろうどうじかん《らうどうじかん》
【労働時間】
○
◎2005.10.26(平成17)参議院本会議で、年間総労働時間1,800
時間という目標値を撤廃する法案が可決・成立。
★ろうどうしゃのうみんとう《らうどうしやのうみんたう》
【労働者農民党】
○(1)[歴]昭和初期の合法無産政党。
略称は「労農党」。
参照⇒ろうのうとう(労農党)(3)
◎1928. 4.(昭和 3)労働農民党が結社禁止となり、換わって結
成。
1928. 7.(昭和 3)一部が分派して無産大衆党を結成。
1928.12.(昭和 3)結社禁止。
1929. 1.(昭和 4)一部が労農大衆党を結成。
1929.11.(昭和 4)大山郁夫ら左派が合法政党として労農党を
結成。
○(2)[歴]昭和中期、日本社会党から容共派が分派して結成し
た小政党。
主席は黒田寿男(トモオ)、木村禧八郎ら。
社会主義的政党の統一戦線を主張。
日本社会党と日本共産党の中間的存在だった。
略称は「労農党」。
◎1948. 7. 7(昭和23)社会党中央執行委員会から黒田寿男ら6
人が除名処分を受け、7月12日に社会党正統派議員団を結成。
1948.12. 2.(昭和23)労働者農民党を結成。
1957. 2.(昭和32)日本社会党に復帰。
ろうどうしゃはけんじぎょうほう《らうどうはけんじげふはふ》
【労働者派遣事業法】
○[法]人材派遣業に関する法律。
派遣会社が労働者と雇用契約を結び、賃金や社会保険料を支
払う。労働者は派遣会社が契約した派遣先企業に出向き、派遣
先の指示で勤務する。
労働者は複数の派遣会社に登録が可能。
派遣期間は、販売・営業などの業務は最長1年。ソフトウエ
ア開発・OA機器操作・通訳など専門性の高い26業務は最長3
年。
製造現場への派遣は禁止されている。
◎1985. 7. 5(昭和60)公布、ソフトウェア技術者など13業務に
限定。1986. 7. 1(昭和61)施行。
2000.12.(平成12)紹介予定派遣、解禁。
2003. 6. 6(平成15)参議院本会議で改正労働者派遣法が可決
・成立。派遣期間を従来の1年から3年に延長、製造業の現業
部門への労働者派遣(期間の上限は1年)を解禁。
2003.12.(平成15)紹介予定派遣、派遣期間を最長6ヶ月とし、
不採用は理由説明を書面により行うこととなる。
2004(平成16)製造現場への労働者派遣が施行。
★ろうどうしょう《らうどうしやう》
【労働省】
◇[英]Ministry of Labour
○[歴]厚生労働省の前身の一つ。
◎1947(昭和22)新設。
2001. 1. 6(平成13)省庁再編により、厚生省と統合して厚生
労働省となる。
ろうどうしんぶん《らうどうしんぶん》
【労働新聞】
○(1)[通]労働新聞社(東京都板橋区)が発行する週刊新聞。
◎1951(昭和26)発刊。
○(2)[通]朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)労働党の機関紙。
◎2004. 8.11(平成16)「日米同盟は冷戦時代の遺物」と論評。
ろうどうせつ《らうどうせつ》
【労働節】
◇[中]Laodong Jie
○[暦]メーデーの中国名。
⇒[1]めーでー(メーデー)
★ろうどうそうぎちょうていほう《らうどうさうぎてうていはふ》
【労働争議調停法】
○[歴][法]
1926. 4.(大正15)制定。
1946(昭和21)労働関係調整法が制定され、廃止。
◎制定の背景:⇒ちあんけいさつほう(治安警察法)
ろうどうそうどうめい《らうどうそうどうめい》
【労働総同盟】
○[歴]⇒にほんろうどうそうどうめい(日本労働総同盟)
ろうどうほけん《らうどうほけん》
【労働保険】
○[経]労災保険と雇用保険の総称。
雇用主に加入義務がある。
ろうとる
【ロウトル】
【老頭児】
◇[中]laotour/laotou'er
○⇒ろーとる(ロートル,老頭児)
ろうなぬし《らうなぬし》
【牢名主】
○[歴]江戸時代、牢役人が囚人の中から各房ごとに選んで命じ
た囚人の長。
牢内の制度・習慣に通じ、牢内の秩序を維持、雑事の取り締
まりなどに当たった。
逃亡・自殺の警戒や、牢役人との連絡も行い、牢内で絶大の
権力をもっていた。
◎牢内でタタミ(畳)数枚を重ねて座り、他の囚人にその権威を
見せ付けていた。
ろうぬえるぞく
【ロウ・ヌエル族】
◇Lou-Nuer
○スーダン南部に居住するヌエル族の主な一支族。
[1]ろうのう《らうのう》
【労農】
◇[英]workers and farmers/labours and farmers、[米]la-
bors and farmers
○労働者と農民の併称。
◎労農党(labor-farmer party,labour-farmer party)
労農政府(Soviet Government)
★[2]ろうのう《らうのう》
【労農】
○[歴]1927(昭和 2)創刊された社会主義の政治雑誌。
主幹は山川均。
猪俣津南雄・荒畑寒村・大内兵衛・土屋喬雄らが執筆。
◎1927.12. 6(昭和 2)創刊。山川均「政治的統一戦線へ」を掲載。
1932. 6.(昭和 7)廃刊。
◎労農派(worker-farmer school)
★ろうのうとう《らうのうたう》
【労農党】
◇[英]labor-farmer party/labour-farmer party
○(1)[歴]1926. 3.(大正15)結成の労働農民党の略称。
○(2)[歴]1926.10.(大正15)結成の日本労農党の略称。
⇒にほんろうのうとう(日本労農党)
○(3)[歴]昭和初期の合法無産政党。
◎1928.12.(昭和 3)労働者農民党が結社禁止。
1929. 4.16(昭和 4)日本共産党員大量検挙事件(四・一六事
件)。
1929.11.(昭和 4)大山郁夫ら左派が合法政党として労農党を
結成。
非合法の日本共産党と紛争して衰退。
1931. 7.(昭和 6)結成の全国労農大衆党に合流。
参照⇒ろうどうしゃのうみんとう(労働者農民党)(1)
○(4)[歴]1948.12.(昭和23)結成の労働者農民党の略称。
⇒ろうどうしゃのうみんとう(労働者農民党)(2)
ろうば《らうば》
【老馬】
○年老いたウマ。
参照⇒ろうばのち(老馬の智,老馬之智)
ろうば《らうば》
【老婆】
◇[中]laopo
○高齢の女性・年とった女性。老女。
◎中国の口語では「妻・女房」の意味。老女の意味では、親しみ
を込めた「老婆児(laopor)」、嫌悪した「老婆子(laopozi)」を使
用する。
★ろうばい《らふばい》
【ロウバイ】
【蝋梅】
【臘梅】
◇[学]Chimonanthus praecox
○[植]クスノキ目(Laurales)ロウバイ科(Calycanthaceae)ロウ
バイ属(Chimonanthus)の落葉低木。中国の原産。
高さ2〜4メートル。
1月ころ、新葉に先立ち、前年枝に芳香のある花を下向きに
つける。
江戸初期に日本に渡来し、庭木や鉢植えにする。
「カラウメ(唐梅)」とも呼ぶ。
参照⇒とうろうばい(唐蝋梅,唐臘梅),そしんろうばい(ソシ
ンロウバイ,素心臘梅)
◎冬の季語。
花言葉:憐れみ深い・慈悲心。
ろうはち《らふはち》
【臘八】
◇[中]laba
○(1)[暦]陰暦十二月(臘月)八日のこと。
中国では歳末の初日とする。また、臘八粥(ロウハチガユ)を食べ
る風習がある。
参照⇒ろうはちがゆ(臘八粥)(1)
○(2)[仏]⇒じょうどうえ(成道会)
ろうはちえ《らふはちゑ》
【臘八会】
○[仏]⇒じょうどうえ(成道会)
ろうはちがゆ《らふはちがゆ》
【臘八粥】
◇[中]labazhou
○(1)[食](中国で)臘八(陰暦十二月八日)に食べる粥。
米・豆などの穀類に野菜やナツメ・クリ・ハスの実などの干
した果実を加えて炊(タ)いた粥。一般に八種の具が入っている。
参照⇒ろうはち(臘八)(1),ななくさがゆ(七草粥)
○(2)[仏]⇒うんぞうがゆ(温糟粥,紅糟粥)
ろうはつ《らふはつ》
【臘八】
○[仏]⇒じょうどうえ(成道会)
ろうばのち《らうばのち》
【老馬の智】
【老馬之智】
○[諺]年老いたウマは通いなれた道を忘れないことから、無能
に見えても人生経験を積んだ老人は、物事の判断を誤らない、
と言うたとえ。
「老(オ)いたる馬は路(ミチ)を忘れず」とも言う。
参照⇒おいたるうまはみちをわすれず(老いたる馬は路を忘
れず)(2)
◎『韓非子(カンピシ)』説林(ゼイリン)上:管仲隰朋、從於桓公而伐
孤竹、春往冬反。迷惑失道。管仲曰、老馬之智可用也。乃放老
馬而隨之、遂得道。
管仲(クワンチュウ)・隰朋(シフホウ)、桓公(クワンコウ)に従ひて孤竹(コチク)
を伐(ウ)ち、春往(ユ)きて冬反(カヘ)る。迷惑して道を失ふ。管仲
曰(イワ)く、「老馬の智用(モチ)ふ可(ベ)し」と。乃(スナハ)ち老馬を
放ちて之(コレ)に随(シタガ)ひ、遂(ツヒ)に道を得たり。
管仲(カンチュウ)と隰朋(シュウホウ)が桓公(カンコウ)に従って道に迷い、
管仲の案で、老馬を放ち、そのあとをついて行き、道がわかっ
た。
ろうもう《ろうまう》
【聾盲】
○(1)耳の聞こえないことと目の見えないこと。また、その人。
参照⇒ろうもうおんな(聾盲オンナ)
○(2)何も知らせないでおくこと。
ろうもうおんな《ろうまうおんあ》
【聾盲オンナ】
○[仏]八難の一つ。聾(ツンボ)・盲(メクラ)・唖(オシ)の世界。
感覚器官などの身体的な理由のために、または精神的にかた
わで真理を聞かず、真理を見ず、真理を語ろうとしない世界。
参照⇒はちなん(八難)(1)
◎「オン」は「(「病」垂れ+「音」:4579)」、「ナ」は「(「病」垂れ+「亞」:
4568)」と書く。「オンナ」は呉音で、漢音で「インア」とも読む。
ろうもうし
【老毛子】
◇[中]laomaozi
○(1)[古][漢](中国で)欧米人への蔑称。毛唐人(ケトウジン)。
参照⇒けとうじん(毛唐人)
○(2)[古][漢](特に)ロシア人への蔑称。露助(ロスケ)。
参照⇒ろすけ(露助)
◎清代末期に造られた言葉。
ろうやびょう《らうやべう》
【老爺廟】
◇[中]Laoyemiao
○⇒かんていびょう(関帝廟)
★ろうらん
【楼蘭】
◇[中]Loulan
○[歴]タリム盆地(Tarim Basin)のロブノール北岸のオアシス
にあった都市国家。
「ローラン(楼蘭)」,「クロライナ(Kroraina)」とも呼ぶ。
参照⇒ろぷのーるこ(ロプノール湖)
◎BC. 77、漢が征服して国名をゼン善(Shanshan)と改称。
参照⇒ぜんぜん(ゼン善)(2)
ろえいのうた
【露営の歌】
○[楽]藪内喜一郎作詞、古関裕而(コセキ・ユウジ)作曲の歌謡曲(軍
歌)。
歌い出しは「勝って来るぞと/勇ましく」。
◎1937(昭和12)レコード発売。半年で60万枚を達成。
ろーえんど
【ローエンド】
◇[英]low end
○[経](1)大衆志向、大衆志向の、最低価格帯の。
⇔はいえんど(ハイエンド)
○[経](2)⇒ろーえんどもでる(ローエンド・モデル)
ろーえんどもでる
【ローエンド・モデル】
◇[英]low end model
○[経]普及型。機能は標準よりやや劣るが低価格に抑えた製品。
単に「ローエンド」とも呼ぶ。
⇔はいえんどもでる(ハイエンド・モデル)
ろか《ろくわ》
【濾過】
【ろ過】
○液体に混じっている個体微粒子を、多孔性物質を用いて液体
と分離する操作。
水などからゴミなどを濾(コ)して清浄にすること。
◎濾す多孔性物質には紙などが用いられ、「ろかし(濾過紙,ろ
過紙)」,「ろし(濾紙,ろ紙)」,「フィルター」と呼ばれる。
◎濾過紙,濾過性病原体
濾過器:パーコレーター(percolator)。
ろかきろん《ろくわきろん》
【瀘過器論】
○[政]岸信介(ノブスケ)の政治資金に対する持論。
武藤富男『私と満州国』で次のように語ったことが記されて
いる。
「諸君が選挙に出ようとすれば、資金がいる。如何にして資
金を得るかが問題なのだ。当選して政治家になった後も同様で
ある。政治資金は瀘過器を通ったものでなければならない。つ
まりきれいな金ということだ。瀘過をよくしてあれば、問題が
起っても、それは瀘過のところでとまって、政治家その人には
及ばぬのだ。そのようなことを心がけておかねばならん」。
参照⇒まねーろんだりんぐ(マネーロンダリング)
ろかし《ろくわし》
【濾過紙】
【ろ過紙】
○⇒ろし(濾紙,ろ紙)
ろかせいびょうげんたい《ろくわせいびやうげんたい》
【濾過性病源体】
◇[羅]virus
○[医]⇒うぃるす(ウイルス)
ろかた
【路肩】
○(1)[交](山道などで)道の端(ハシ)がガケ(崖)になっていて、
肩のように落ち込んでいる箇所。
「ろけん(路肩)」とも呼ぶ。
○(2)[交]道路の両端。
「ろけん(路肩)」とも呼ぶ。
参照⇒ろそくたい(路側帯)
ろかみさき
【ロカ岬】
◇[葡]Cabo da Roca、[英]Cape Roca
○[地]ポルトガル西部のリスボン県(Distrito de Lisboa)シン
トラ(Sintra)西端にある、ユーラシア大陸最西端の岬。
北緯38.78°、西経9.50°の地。
★ろかやだ
【路伽耶陀】
◇[梵]Lokayata
○[仏]釈迦の時代の、人間の生きる目的は利益と愛欲とする極
端な唯物論。
「順世派(ジュンセイハ)」,「順世外道(ジュンセゲドウ)」,「ローカーヤタ
派(lokayata school)」,「チャールバーカ派(Carvaka school)」
とも呼ぶ。
◎"loka"は「世間」の意味。
◎鳩摩羅什(クマラジュウ)訳の『法華経』「安楽行品」には「逆路伽耶
陀」の語もあるが意味不詳。
ろーかーやたは
【ローカーヤタ派】
◇[英]lokayata school、[梵]Lokayata
○[仏]⇒ろかやだ(路伽耶陀)
ろーがらんけん
【ローガラン県】
◇Rogaland Fylke、[英]Rogaland County
○ノルウェー南西部の県。西部を北海に面する。
県都はスタバンゲル(Stavanger)。
〈面積〉
平方キロメートル。
〈人口〉
2001(平成13)38万0,913人(11月3日現在)。
ろがりずむ
【ロガリズム】
◇[英]logarithm
○[数]⇒たいすう(対数)
ろがーる
【ロガール】
◇Lowgar
○⇒ろがーるしゅう(ロガール州)
ろーかるこんてんと
【ローカルコンテント】
◇[英]local-content
○[経]部品の現地調達率。
◎ローカルコンテント法案:アメリカの自動車部品国内調達法
案。
ろがーるしゅう《ろがーるしう》
【ロガール州】
◇Velayat-e Lowgar、[英]Lowgar Province
○アフガニスタン東部の州。北部をカブール州(Velayat-e
Kabul)、東部をナンガハル州(Velayat-e Nahgarhar)、南東部
をパクティア州(Velayat-e Paktia)、西部をバルダク州(Vel-
ayat-e Vardak)に接する。
州都はバラキ(Baraki)。
ロガール川が流れる。
ろかるの
【ロカルノ】
◇Locarno
○スイス南部、ティチーノ州(Ticino canton)の都市。
〈人口〉
1990(平成 2)1万4,150人。
1998(平成10)1万4,312人。
◎ロカルノ条約
★ろかるのじょうやく《ろかのるでうやく》
【ロカルノ条約】
◇[英]the Pact of Locarno/Locarno Pact/Locarno Treaty
○[歴]第一次世界大戦後、イギリス・フランス・イタリア・ド
イツ・ベルギー・チェコスロバキア・ポーランドの7ヶ国が、
スイスのロカルノで締結した安全保障条約。
ろがん
【ロガン】
◇Logan
○[交]ルーマニアのダチア(Dacia)社製の小型車。
ろーがんこくさいくうこう《ろーがんこくさいくうかう》
【ローガン国際空港】
◇[英]Logan International Airport
○[空]アメリカ合衆国北東部、マサチューセッツ州の州都ボス
トン(Boston)にある空港。
空港コードは「BOS」。
ろーがんさん
【ローガン山】
◇[英]Mount Logan/Mt.Logan
○[地]カナダ西部、アメリカ合衆国アラスカ州との境近くにあ
る、セントエリアス山脈(St.Elias Mountains)の山。標高6,050
メートル。
ろかんつしまたいはくじけん
【露艦対馬滞泊事件】
○[歴]⇒つしまじけん(対馬事件)
ろーがんべりー
【ローガンベリー】
◇[英]loganberry
○[農]キイチゴの一種。
ラズベリー(raspberry)とブラックベリー(blackberry)との
雑種。
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