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                    PDD図書館管理番号       0001.0095.7500.07

                 百   科   辞   書   《りゆか》    編集:獨  澄旻

-------- りゆか ------------------------------------------------
りゅきあ
	【リュキア】
	◇Lycia
	○[歴]古代の小アジア南西部にあった一地方。
	 現在のトルコのアンタリア県(Antalya Ili)カシュ(Kas)に海
	中に水没した遺跡がある。
	 英語読みで「リシア」とも呼ぶ。
りゅくさんぶーる
	【リュクサンブール】
	◇[フ]Luxembourg
	○(1)ルクセンブルクのフランス語名。
	 ⇒[1]るくせんぶるく(ルクセンブルク)
	○(2)(Province de Luxembourg)ベルギーの州。
	 ⇒りゅくさんぶーるしゅう(リュクサンブール州)
りゅくさんぶーるこうえん《りゆくさんぶーるこうゑん》
	【リュクサンブール公園】
	◇[フ]Le jardin du Luxembourg
	○フランスの首都パリ市6区にある公園。
りゅくさんぶーるしゅう《りゆくさんぶーるしう》
	【リュクサンブール州】
	◇[フ]Province de Luxembourg、[英]Luxembourg Province
	○ベルギー南東部、アルデンヌ地方の州。西部をナミュール州
	(Province de Namur)に接し、東部をルクセンブルク(Luxem-
	burg)、南部・南西部をフランスに隣接。
	 州都はアルロン(Arlon)。
	〈面積〉
	 4,419平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1991(平成 3)23万2,813人。
	 2002(平成14)24万9,000人。
	◎1839(天保10)ルクセンブルクから分離してベルギーに帰属。
	 第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツ軍が行ったバルジの戦
	いの舞台。
りゅけいおん
	【リュケイオン】
	◇[希]Lykeion、[英]Lyceum
	○[歴]アリストテレスが古代アテナイに開き、哲学を教えた学
	校。彼が散策しながら高弟と議論を交わしたことから、その学
	徒は「ペリパトス学派(逍遥学派)」と呼ばれる。
	 参照⇒ておふらすとす(テオフラストス)
	◎フランスのリセ(lycee)の語源。
	 参照⇒りせ(リセ)
りゅーげんとう《りゆーげんたう》
	【リューゲン島】
	◇[独]Insel Ruegen/Insel Rugen、[英]Rugen Island
	○[地]バルト海(Baltic Sea)南西部、ドイツ北東部の沖にある
	ドイツ領の島。
	 メクレンブルクフォアポンメルン州(Bundesland Mecklen-
	burg Vorpommern)に属する。
	 北緯54.45°、東経13.35°の地。
	〈面積〉
	 1,075.8平方キロメートル。
りゆーざぶる
	【リユーザブル】
	◇[英]reusable
	○(1)[形]再利用の。
	○(2)[計]主記憶(メモリ)上にある関数やサブルーチンなどが、
	処理が終了した後に再度主記憶に読み込み(ロード)せずに、そ
	のまま関数やサブルーチンを使用できること。また、その技法。
	 参照⇒りろーど(リロード)(4)
	◎関数やサブルーチンの中にある定数(テイスウ)を書き換えないこ
	とで可能となる。
	 参照⇒りえんとらんと(リエントラント)
りゅざーる
	【リュザール】
	◇[トルコ語]ruzgar、[英]wind
	○(トルコ語で)風。
	 ⇒[1]かぜ(風)
★りゅーじゅ
	【リュージュ】
	◇[フ]luge
	○(1)小型の木製ソリ。
	○(2)[運]
	 「トボガン([英]toboggan)」とも呼ぶ。
	◎1964(昭和39)インスブルック冬季オリンピック大会から正式
	種目の一つとなる。
りゅすとぅんぐ
	【リュストゥング】
	◇[独]Ruestung/Rustung
	○[軍](ドイツ語で)甲冑(カッチュウ)。
	 ⇒かっちゅう(甲冑)
りゅっく
	【リュック】
	○リュックサックの和製略語。
	 ⇒りゅっくさっく(リュックサック)
りゅっくさっく
	【リュックサック】
	◇[独]Rucksack(背中の袋)、[英]rucksack
	○登山やハイキングなどに用いる背負い袋・背嚢(ハイノウ)。
	 「リュック」,「ルックサック」とも呼ぶ。
	 参照⇒はいのう(背嚢),ばっくぱっく(バックパック),かにぞ
	く(カニ族)
	◎ドイツ語では「ルックザック」と呼ぶ。
りゅーてぃっひ
	【リューティッヒ】
	◇[独]Luettich
	○リエージュ([フ]Liege)のドイツ語名。
	 ⇒りえーじゅ(リエージュ)
りゅーてなんとこまんだー
	【リューテナントコマンダー】
	【リューテナント・コマンダー】
	◇[英]lieutenant commander
	○[軍](英語で、海軍の)少佐。
	 ⇒しょうさ(少佐)
★りゅーと
	【リュート】
	◇[英]lute
	○[楽]撥弦(ハツゲン)楽器の一種。
	 二弦一組で調弦され、6〜16弦、最大24弦。
	 ペルシアからアラビアに伝わったウード(ud)(通常5弦)に由
	来し、10世紀にスペインに入り、14〜17世紀の中世ヨーロッパ
	で流行・普及した。
	 13世紀にスペインでビウェーラ(vihuela)、16世紀にイタリ
	アで作られたマンドリン(mandolin)の原型となった。
	◎アラビア語の"al-ud"に由来。
りゅぶりあな
	【リュブリアナ】
	◇Ljubljana
	○⇒りゅぶりゃな(リュブリャナ)
りゅぶりゃな
	【リュブリャナ】
	◇Ljubljana
	○バルカン半島西部、スロベニア(Slovenia)共和国の首都。
	 北緯46.06°、東経14.51°の地。
	 「リュブリャーナ」,「リュブリアナ」とも呼ぶ。
	〈人口〉
	 1971(昭和46)17万3,530人。
	 1981(昭和56)22万4,817人。
	 1991(平成 3)27万6,133人。
	 2002(平成14)25万8,873人。
りゅぶりゃーな
	【リュブリャーナ】
	◇Ljubljana
	○⇒りゅぶりゃな(リュブリャナ)
りゅーべっく
	【リューベック】
	◇[独]Luebeck/Lubeck
	○ドイツ北部、シュレスウィヒ・ホルシュタイン州(Bundes-
	land Schleswig-Holstein)東部の都市。バルト海([独]Ostsee,
	[英]Baltic Sea)に注(ソソ)ぐトラーベ川(Fluss Trave)下流の河
	港都市。
	 製鉄業・造船業などの工業が盛ん。
	〈人口〉
	 1986(昭和61)20万9,000人。
	 1994(平成 6)21万7,270人。
	◎1138(保延 4)火災で破壊。
	 1143(康治 2)再建。
	 13〜15世紀、ハンザ同盟の盟主として繁栄。
	 第二次世界大戦後、西ドイツ地区として東ドイツの難民を多
	く抱えていた。
りゅべんす
	【リュベンス】
	◇Peter Paul Rubens(ペーター・パウル・ルーベンス)
	○[人]⇒るーべんす(ルーベンス)
★りゅーまち
	【リューマチ】
	◇[英]rheumatism、[独]Rheumatismus(ロイマチス)
	○[病]関節・筋肉などの運動器官に激しい痛みと硬直がある疾
	患の総称。
	 急性と慢性がある。
	 「リウマチ」とも呼ぶ。
	 参照⇒にっこうりょうほう(日光療法)
	◎当て字で「僂麻質斯」とも書く。
りょう《りやう》
	【両】
	○(1)重さの単位。約10グラム。
	 1斤(キン)の16分の1、1朱(シュ)の24倍。
	○(2)薬の重さの単位。約15グラム。
	 1匁(モンメ)の4倍。
	○(3)[歴]江戸時代の貨幣(金貨)の単位。小判1枚の価格。
	 4進法で、1分(ブ)の4倍、1朱(シュ)の16倍。大判は10両。
	 金貨(小判)で4分、銀貨で4匁3分。
	◎金座が品位・量目保証の印を刻印した小判は一両判金と呼ぶ。
★りょう《りやう》
	【領】
	○()
	○()[助数詞]装束・甲胄など一揃(ヒトソロ)いのものを数える語。
★りょう《れう》
	【遼】
	◇[中]Liao
	○(1)[歴]契丹族(Qidan Zu)(キッタンゾク)が建てた国( 916〜1125)。
	 始祖の耶律阿保機(Yelyu Abaoji)(ヤリツ・アボキ)が渤海(Bohai)
	(ボッカイ)を滅ぼして建国。
	 臨(三水+「黄」)府(Linhuang Fu)(リンコウフ)に都する。
	  947<天禄元>耶律徳光、国名を遼に改称。
	  983<統和元>国名を契丹に復する。
	 1066<咸雍 2>国名を再び遼に改称。
	 女真族の金に滅ぼされたが、脱出した一族の耶律大石(Yelyu 
	Dashi)(ヤリツ・ダイセキ)が中央アジアにカラキタイ(西遼)を建国した。
	 参照⇒きったん(契丹)
	〈歴代〉
	 第1代:耶律阿保機(太祖): 907〜 927。
	 第2代:耶律徳光(Deguang)(太宗): 927〜 947。
	 第3代:耶律阮(Ruan)(世宗): 947〜 950。
	 第4代:耶律ケイ(「王」偏+「景」)(Jing)(穆宗): 951〜 968。
	 第5代:耶律賢(Xian)(景宗): 969〜 982。
	 第6代:耶律隆緒(Longxu)(経宗): 982〜1030。
	 第7代:耶律宗真(Zongzhen)(興宗):1031〜1054。
	 第8代:耶律洪基(Hongji)(道宗):1055〜1100。
	 第9代:耶律延禧(Yanxi)(天祚帝):1101〜1125。
	○(2)遼寧(Liaoning)の略称。
	 ⇒りょうねいしょう(遼寧省)
りょうあんじ
	【竜安寺】
	○(1)京都府京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の寺。
	 1450(宝徳 2)細川勝元が創建、開山は宗舜。以後、細川氏の
	保護を受け、細川氏代々の墓所。
	 ここの方丈前庭の石庭は枯山水庭園の代表的なもので、一面
	に白砂を敷き、ほうき目で波紋の形を作り、5群15個の大小の
	石のほかに一木一草もない。俗に「虎の子渡しの庭」ともいう。
	室町末期の作で、作者は不明。
	 「鴛鴦寺(オシドリデラ)」とも呼ぶ。旧称は「徳大寺」。
	○(2)[交]⇒りょうあんじえき(龍安寺駅)
りょうあんじえき
	【龍安寺駅】
	○[交]京都府京都市右京区(ウキョウク)谷口垣ノ内町(タニグチカキノウチチョ
	ウ)にある京福電鉄北野線の駅。
	 妙心寺(ミョウシンジ)駅と等持院(ジトウイン)駅(北区)の間。
★りょういんぶっしょう
	【了因仏性】
	○[仏]⇒さんいんぶっしょう(三因仏性)
りょううんかく
	【凌雲閣】
	○[歴]1890(明治23)東京浅草公園に建築された12階の建物。
	 10階まではレンガ造りで、高さ50メートル。エレベータが運
	転され、電気が照明以外に使用される初めであった。
	 1923(大正12)関東大震災で半壊し、軍によって爆破・撤去さ
	れた。
	 周辺は玉の井(タマノイ)と並ぶ私娼街だったが、震災後に墨田区
	へ移転。
	 通称は「十二階(ジュウニカイ)」。
	 参照⇒ひょうたんいけ(ひょうたん池)
	◎フランスのエッフェル塔は前年の1889(明治22)。
★りょうかいほう《りやうかいはふ》
	【領海法】
	○[法]
	 宗谷・津軽・対馬東西・大隅海峡を除いて領海を12海里(カイリ)
	(22.2キロメートル)とする。
	◎1977. 5. 2(昭和52)漁業水域暫定措置法とともに公布、同年
	 7. 1施行。
★りょうがえちょう《りようがへちやう》
	【両替町】
	◇[日]Ryogae Cho
	○
りょうがちほう《りやうがちはう》
	【両河地方】
	○[歴]メソポタミア(Mesopotamia)の和訳語。
	 ⇒[1]めそぽたみあ(メソポタミア)
	◎五河地方:⇒ぱんじゃぶ(パンジャブ)
りょうかみさん《りやうかみさん》
	【両神山】
	◇[日]Ryokami San
	○[地]埼玉県秩父郡(チチブグン)の両神村(リョウカミムラ)と大滝村(オオタ
	キムラ)の境にある山。標高1,724メートル。
りょうかみむら《りやうかみむら》
	【両神村】
	◇[日]Ryokami Mura
	○埼玉県南西部、秩父郡(チチブグン)の村。
	 北西端に両神山(リョウカミサン)がある。
	〈面積〉
	 71.42平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)3,177人。
	◎1889(明治22)薄(ススキ)村と小森(コモリ)村が合併して発足。
りょうがんきょう《りやうがんきやう》
	【両眼鏡】
	○⇒そうがんきょう(双眼鏡)
りょうけいこつ
	【菱形骨】
	【稜形骨】
	○[医]手首にある8個の手根骨(carpal bines)の内、親指の付
	け根の大菱形骨と人差し指の付け根の小菱形骨の併称。
	◎大菱形骨:トラピージアム(trapezium)
	 小菱形骨:トラピゾイド(trapezoid)。
★りょうけいちょう《りやうけいてう》
	【梁啓超】
	◇[中]Liang Qichao
	○[人]中国の学者・政治家(1873〜1929)。
	 参照⇒ほこうかい(保皇会)
りょうげのかん《りやうげのくわん》
	【令外の官】
	○[古]大宝令に定められていない官職や役所。
	 中古に定められたもので、内大臣・中納言・参議・勘解由使
	(カゲユシ)・蔵人所(クロウドドコロ)・摂政・関白など。
りょうこう《りやうくわう》
	【両広】
	【兩廣】
	◇[中]Liangguang
	○中国南部、広東省(Guangdong Sheng)(カントンショウ)と広西チワン
	族自治区(Guangxi Zhuangzu Zizhiqu)の併称。
★りょうこうじけん《りやうかうじけん》
	【両航事件】
	◇[中]Lianghang Shijian
	○[歴]1949.11. 9(昭和24)国民政府交通部に帰属していた中国
	航空公司と中央航空公司が中国人民政府への帰属を表明し、中
	国民用航空局に機材を提供した事件。
	 1946(昭和21)国共内戦が勃発すると、両航空会社は国民党軍
	の軍事輸送に活躍。
	 1948(昭和23)国民党軍が不利になって本拠地を上海からイギ
	リス統治下の香港に移転。しかし、イギリスの航空会社との摩
	擦から立ち退きを求められ、中国共産党の地下工作に応じたも
	の。
りょうこうどう《りやうかうだう》
	【両江道】
	◇[朝]Yanggang-do、[英]Yanggang province/Ryanggang prov-
	ince 
	○朝鮮半島北端、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)北部の道。
	 道庁所在地は恵山(Hyesan)(ケイサン)(ヘサン)。北部は豆満江(ト
	マンコウ)・鴨緑江(オウリョッコウ)を隔てて中国に隣接。
	 朝鮮語読みは「ヤンガンド(両江道)」,「リャンガンド」。
	◎恵山市(Hyesan-shi):へサン市。
	 普天郡(Pochon-gun):ポチョン郡。
	 雲興郡(Unhung-gun):ウンフン郡。
	 白岩郡(Paekam-gun):ペクアム郡。
	 甲山郡(Kapsan-gun):カプサン郡。
	 豊西郡(Phungson-gun):プンソ郡。
	 金亨權郡(Kimhyongkwon-gun):キムヒョングォン郡。
	 三水郡(Samsu-gun):サムス郡。
	 金貞淑郡(金正淑郡)(Kimjongsuk-gun):キムジョンスク郡。
	 金亨稷郡(Kimhyongjik-gun):キムヒョンジク郡。
	 三池淵郡(Samjiyon-gun):サムジヨン郡。
	 大紅湍郡(Taehongtan-gun):テホンダン郡。
	◎1954(昭和29)咸鏡南道(Hamgyong-nam-do)から分離・新設。
りょうこく《りやうこく》
	【両国】
	【兩國】
	○両方の国。
	 「りょうごく」とも読む。
りょうこく《りやうこく》
	【領国】
	○統治している国・国土。
★りょうごく《りやうごく》
	【両国】
	【兩國】
	◇[日]Ryogoku
	○(1)かつて大川(隅田川<スミダガワ>)が武蔵(ムサシ)と下総(シモフサ)
	の両国の境をなしていた。
	◎両国の花火は、1733(享保18)に始まり、前年の飢饉(キキン)の
	犠牲者の供養のためであった。現在は隅田川花火大会と呼ばれ、
	両国花火資料館がある。
	 1978. 7.29(昭和53)花火が17年ぶりに復活。
	○(2)東京都墨田区(スミダク)の南西部にある地名。
	○(3)[交]⇒りょうごくえき(両国駅)
	◎「りょうこく(両国)」とも読む。
りょうごくえき《りやうごくえき》
	【両国駅】
	○[交]東京都墨田区(スミダク)にある、JR総武線の駅。
	 浅草橋(アサクサバシ)駅(台東区)と錦糸町(キンシチョウ)駅の間。
	◎1904(明治37)両国橋駅として開業。
	 1931(昭和 6)両国駅に改称。
りょうごくこくぎかん《りやうごくこくぎくわん》
	【両国国技館】
	○⇒こくぎかん(国技館)
りょうごくばし《りやうごくばし》
	【両国橋】
	【兩國橋】
	○[交]東京都の中央区東日本橋二丁目と墨田区(スミダク)両国一
	丁目との間を結ぶ、隅田川(スミダガワ)に架(カ)かる橋。
	 1932(昭和 7)完成、長さ164メートルの鋼橋。
	◎江戸時代から、川開きの花火で有名。船から見ることが多かっ
	た。
	◎武蔵(ムサシ)と下総(シモフサ)の両国にかかることから。
	 江戸幕府の開府以来、隅田川には軍事上の理由で橋が架(カ)
	けられていなかった。そのため、火事などの際に避難ができず
	犠牲者がたびたび出ていた。
	 1657(明暦 3)明暦の大火が発生した際も、日本橋方面の住民
	と伝馬町から解き放された囚人は、浅草方面に避難しようとし
	たが浅草御門が閉まっていたため、大川端へ避難。後から後か
	ら押し寄せる人波で隅田川に押し出され多数の死者を出した。
	 幕府は隅田川の最初の橋として木造の大橋(両国橋)を架橋、
	1659(万治 2)完成した。
りょうごくばしえき《りやうごくばしえき》
	【両国橋駅】
	○[古][交]⇒りょうごくえき(両国駅)
りょうごんぎょう《りようごんぎやう》
	【楞厳経】
	○[仏]『首楞厳経(シュリョウゴンギョウ)』の略称。
りょうごんじ
	【楞厳寺】
	○茨城県笠間市にある笠間氏の菩提寺。
	 律宗の寺であったが、鎌倉時代に笠間時朝が大拙和尚を招い
	て再興し禅宗の寺としたもの。
	◎境内裏山の「姫春蝉」は、北限の地として天然記念物の指定を
	受けている。
★りょうさい《りやうさい》
	【良妻】
	○
	 ⇔あくさい(悪妻)
	 参照⇒そうこうのつま(糟糠の妻)
	◎良妻賢母(ケンボ)
りょうざんいぞくじちしゅう《りやういぞくじちしう》
	【凉山イ族自治州】
	【凉山彝族自治州】
	◇[中]Liangshan Yizu Zizhizhou
	○中国南西部、四川省(Sichuan Sheng)(シセンショウ)南部の自治州。
	東部・南部・西部を雲南省(Yunnan Sheng)(ウンナンショウ)に隣接。
	 行政所在地は西昌市(セイショウシ)。
	 イ族最大の居住地域。
	 北東部に凉山山原(Liangshan Shanyuan)(凉山山地)がある。
	 略称は「凉山州」。
	〈管轄1市・16県〉
	 西昌市(Xichang Shi)。
	 美姑県(Meigu Xian)。
	 昭覚県(Zhaojue Xian)。
	 金陽県(Jinyang Xian)。
	 甘洛県(Ganluo Xian)。
	 布タ(*)県(Butuo Xian)。
	 雷波県(Leibo Xian)。
	 普格県(Puge Xian)。
	 寧南県(Ningnan Xian)。
	 喜徳県(Xide Xian)。
	 会東県(Huidong Xian)。
	 越西県(Yuexi Xian)。
	 会理県(Huili Xian)。
	 塩源県(Yanyuan Xian)。
	 徳昌県(Dechang Xian)。
	 冕寧県(Mianning Xian)。
	 木里チベット族(蔵族)自治県(Muli Zangzu Zizhixian)。
	(*)タ:「手偏+(「施」-「方」)」。
	〈面積〉
	 6万0,423平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2004(平成16)426万人。
りょうざんし《りやうざんし》
	【梁山市】
	◇[朝]Yangsan-si
	○朝鮮半島南部、韓国の慶尚南道(Kyongsang-nam-do)にある市。
	南部を釜山(Pusan)広域市に隣接。
	 「ヤンサン市(梁山市)」とも呼ぶ。
	◎1996. 3. 1(平成 8)郡から市に昇格。
りょうざんしゅう《りやうざいしう》
	【凉山州】
	◇[中]Liangshan Zhou
	○⇒りょうざんいぞくじちしゅう(凉山イ族自治州,凉山彝族自
	治州)
★りょうざんぱく《りやうざんぱく》
	【梁山伯】
	◇[中]Liang Shanbo
	○(1)[人]中国、東晋(Dong Jin)(トウシン)の人。
	○(2)[劇]中国、越劇の戯曲。
りょうざんぱく《りやうざんぱく》
	【梁山泊】
	◇[中]Liang Shanbo
	○(1)中国東部、山東省(Shandong Sheng)(サントウショウ)の南西部、
	済寧市(Jining Shi)(地級市)の北西の梁山県(Liangshan Xian)
	にある鉅野沢(Juyeze)(キョヤタク)の別称。
	 参照⇒すいこでん(水滸伝)
	○(2)(転じて)(1)の梁山泊のように、豪傑気取りの者や野心家
	たちが集まる所。
りょうざんりょうじ《りやうざんりやうじ》
	【両山両寺】
	○[歴]江戸の、東本願寺別院の浅草本願寺(現:東京本願寺)と、
	西本願寺別院の築地本願寺との併称。
りようし
	【理容師】
	○(1)理容を職業とする人。
	 「床屋(トコヤ)」,「床屋さん」,「理髪師」とも、古くは「髪結い」と
	も呼ぶ。
	 英語では男性は「バーバー(barber)」、女性または女性相手は
	「ヘアードレッサー(hairdresser)(美容師)」と呼ぶ。
	 参照⇒とこやま(床山)
	◎報道関係では「床屋」は差別語として使用しない。
	○(2)理容を職業とする都道府県知事の免許資格を持つ人。
	 「床屋(トコヤ)」,「床屋さん」,「理髪師」とも呼ぶ。
★りょうし《れふし》
	【猟師】
	○鳥獣をとることを生業とする人。狩人。
	 参照⇒またぎ(またぎ)
	◎英語:ハンター(hunter)。
	 ドイツ語:イェーガー(Jaeger)。
	 イタリア語:カチャトーラ(cacciatora)。
	 フランス語:シャサー(chasseur)/シャサール。
	 スペイン語:カサドール(cazador)。
りょうし《れふし》
	【漁師】
	○魚をとることを生業とする人。
	 「漁民(ギョミン)」,「漁者(ギョシャ)」,「漁人(ギョジン)」,「漁父(ギョフ)」,
	「漁夫(ギョフ)」,「漁翁(ギョオウ)」,「魚採(イオト)り」とも呼ぶ。
	◎英語:フィッシャーマン(fisherman)/フィッシャー(fisher)。
	 ドイツ語:フィッシャー(Fischer)。
	 フランス語:ペシャー(pecheur)。
	 イタリア語:ペスカトーレ(pescatore)。
	 スペイン語:ペスカドール(pescador)。
	 トルコ語:バルクチュ(balikci)。
	 中国語:漁民(yumin)/漁翁(yuweng)。
りょうじ《りやうじ》
	【領事】
	◇[英]consul
	○外国に駐在し、自国との通商の促進と、在留自国民の保護や
	援助を行う公務員。
	 「領事官」とも、英語で「コンスル」,「コンサル」とも呼ぶ。
	◎総領事館(consulate general)。
	 領事館(consulate)。
	 総領事(consul general)。
	 領事(consul)。
	 副領事(deputy consul,vice consul)。
	 領事館員(consular official)。
りょうしあんごう《りやうしあんがう》
	【量子暗号】
	◇[英]quantum cryptography
	○[通]⇒りょうしあんごうつうしん(量子暗号通信)
りょうしあんごうつうしん《りやうしあんがうつうしん》
	【量子暗号通信】
	◇[英]quantum communication
	○[通]原子・電子・光子などの粒子を用いた暗号通信。また、
	その通信技術。
	 通信中に盗聴が行われると光子などの状態に変化が起きて、
	盗聴されていることが必ずわかるため、盗聴が原理的に不可能
	とされる。盗聴を検知したときには新しい暗号の鍵に変更され
	る。
りょうじかん《りやうじくわん》
	【領事官】
	◇[英]consul
	○⇒りょうじ(領事)
りょうしきのふ《りやうしきのふ》
	【良識の府】
	◇[英]House of Common Sense
	○[政]参議院の別称。
	 ⇒さんぎいん(参議院)
りょうじさいばん《りやうじさいばん》
	【領事裁判】
	○[歴]駐在国で領事が、本国法に基づいて自国民を裁判する制
	度。
	 19世紀にヨーロッパ諸国が、司法制度の確立していないアジ
	ア・アフリカ諸国で自国民の生命・財産を保護する名目で行なっ
	たもの。
	 今日では廃止されている。
	 参照⇒ふびょうどうじょうやく(不平等条約),ちしま(千島)
	(3)
★りょうしちりあおうこく《りやうしちりあわうこく》
	【両シチリア王国】
	◇[伊]Regno delle Due Sicilie、[英]Kingdom of the Two Si-
	cilies
	○[歴]シチリア島とイタリア半島南部のナポリ地方にあった王
	国(1130〜1860)。
	◎フェルディナンド一世(Ferdinand I)(1751〜1825):1816〜
	1825。
	 フェルディナンド二世(Ferdinand II)(1810〜1859):1830〜
	1859。
★りょうじゅせん
	【霊鷲山】
	◇[パーリ語]Grdhra-kuta(ギジャクータ)
	○[仏][地]中インドのマガダ国の首都王舎城(オウシャジョウ)(現在
	のビハール州ラージギリ)の東北にある山。
	 「耆闍崛山(ギシャクセン)」,「霊山(リョウゼン)」,「わしのみね(鷲の峰,
	鷲峰)」とも呼ぶ。
	◎パーリ語で「鷲(ワシ)の峰」の意味。
	 釈迦が法華経を説かれるとき、霊鷲山上におこった六つの出
	来事は「此土(シド)の六瑞(ロクズイ)」と呼ばれている。
	 参照⇒しどのろくずい(此土の六瑞)
りょうしょう《りようせう》
	【リョウショウ】
	【凌霄】
	◇[中]lingxiao
	○[植]ノウゼンカズラ(凌霄花)の別称。
	 ⇒のうぜんかずら(ノウゼンカズラ,凌霄花)
りょうしょうか《りようせうくわ》
	【リョウショウカ】
	【凌霄花】
	◇[中]lingxiaohua
	○[植]ノウゼンカズラ(凌霄花)の別称。
	 ⇒のうぜんかずら(ノウゼンカズラ,凌霄花)
りょうしん《りやうしん》
	【梁津】
	○渡し場の橋。
	 「津梁(シンリョウ)」とも呼ぶ。
りょうしんどう《れうしんだう》
	【遼瀋道】
	【遼沈道】
	◇[中]Liaoshen Dao
	○[古]中国東北部にあった奉天省(ホウテンショウ)(現:遼寧省)の道。
	〈所属22県〉
	 営口県(Yingkou Xian)(現:営口市)。
	 蓋平県(Gaiping Xian)(現:蓋州市)。
	 海城県(Haicheng Xian)(現:海城市)。
	 遼陽県(Liaoyang Xian)(現:遼陽市)。
	 瀋陽県(Shenyang Xian)(現:瀋陽市)。
	 鉄嶺県(Tieling Xian)。
	 開原県(Kaiyuan Xian)(現:開原市)。
	 鎮安県(Zhen'an Xian)(現:黒山県)。
	 北鎮県(Beizhen Xian)(現:北鎮市)。
	 新民県(Xinmin Xian)(現:新民市)。
	 錦県(Jin Xian)(現:錦州市)。
	 錦西県(Xijin Xian)(現:葫芦島市)。
	 興城県(Xingcheng Xian)(現:興城市)。
	 綏中県(Suizhong Xian)。
	 盤山県(Panshan Xian)。
	 台安県(Tai'an Xian)。
	 義県(Yi Xian)。
	 彰武県(Zhangwu Xian)。
	 東豊県(Dongfeng Xian)(現:吉林省遼源市東豊県)。
	 西豊県(Xifeng Xian)。
	 西安県(Xi'an Xian)(現:吉林省遼源市西安区)。
	 遼中県(Liaozhong Xian)。
	◎1914(大正 3)<民国 3>設置。
	 1929(昭和 4)遼寧省(Liaoning Sheng)に所属し、日本占領・
	国民党支配を経て、1949(昭和24)遼西省、1954(昭和29)遼寧省
	の所属となる。
りょうせいか《りやうせいくわ》
	【両性花】
	◇[英]bisexual flower
	○[植]一つの花にオシベ(雄蕊)とメシベ(雌蕊)の両方がある花。
	また、その植物。
	 サクラ・アサガオ・ナタネなど。
	 「両全花」,「雌雄同花」とも呼ぶ。
	 参照⇒じかふわごうせい(自家不和合性)(1)
	◎雌雄同株:⇒しゆうどうしゅ(雌雄同株)
りょうせいぐゆう《りやうせいぐいう》
	【両性具有】
	◇[英]hermaphrodite
	○男女両方の性をそなえもった神話的な神・人・動物。
	 相対するものの全体性や、完全体などの象徴とされる。
	 参照⇒へるまふろでぃとす(ヘルマフロディトス),はんいん
	よう(半陰陽)
★りょうせいせいしょく《りやうせいせいしよく》
	【両性生殖】
	○[生]
	 ⇔たんいせいしょく(単為生殖)
★りょうぜいほう《りやうぜいはふ》
	【両税法】
	◇[中]liang shufa/liang shu fa
	○[歴] 780(宝亀11)<建中元>中国の唐代に制定された税制。
	 徳宗(De Zong)の時に宰相楊炎(Yang Yan)の献策による。
	 夏期は冬作麦田、秋は夏作粟稲田の両回徴税するもので、原
	則は銭納であった。
	 参照⇒いちじょうべんぽう(一条鞭法)
りょうぜき《りやうぜき》
	【両関】
	○[食]両関酒造株式会社の清酒ブランド名。
	◎本社は秋田県湯沢市。
りょうぜん《りやうぜん》
	【霊山】
	◇[日]Ryozen
	○(1)[仏][地]霊鷲山(リョウジュセン)の略称。
	 ⇒りょうじゅせん(霊鷲山)
	◎霊山浄土
	○(2)[地]福島県相馬市と伊達郡(ダテグン)霊山町(リョウゼンマチ)と
	の境にある山。標高805メートル。
	 阿武隈(アブクマ)山地北隅で、奇岩・怪石が連なる名山。
	◎元別格官幣社霊山神社がある。
	◎慈覚大師が建立した霊山寺の跡。
	 北畠顕家が義良(ノリナガ)親王(のちの後村上天皇)を奉じて築
	城した霊山城址。
	○(3)[地]京都府京都市東山区にある東山三十六峰の一つ。
	◎中腹の正法寺には梅田雲浜(ウンピン)・木戸孝允・坂本竜馬な
	ど、明治維新の志士の墓がある。
	○(4)[古]⇒りょうぜんまち(霊山町)
りょうぜんか《りやうぜんくわ》
	【両全花】
	○[植]両性花の別称。
	 ⇒りょうせいか(両性花)
りょうぜんは《りやうぜんは》
	【霊山派】
	○[仏]時宗十二派の一つ。
	 京都霊山正法寺を本山とし、時宗の第七祖国阿(コクア)(1314〜
	1405)を派祖とする。
	 現在は本宗に属し派名を立てない。
	 「国阿派」とも呼ぶ。
りょうぜんまち《りやうぜんまち》
	【霊山町】
	◇[日]Ryozen Machi
	○[古]福島県北東部、伊達郡(ダテグン)の町。
	◎2006. 1. 1(平成18)伊達町(ダテマチ)・梁川町(ヤナガワマチ)・保原
	町(ホバラマチ)・月舘町(ツキダテマチ)と合併して伊達市を発足。
りょうぜんやま《りやうぜんやま》
	【霊仙山】
	◇[日]Ryozen Yama
	○(1)[地]滋賀県東部、犬上郡(イヌカミグン)多賀町(タガチョウ)霊仙と
	坂田郡(サカタグン)米原町(マイハラチョウ)の境にある山。標高1,094メー
	トル。
	○(2)[地]滋賀県中西部、滋賀郡志賀町(シガチョウ)栗原(クリハラ)と
	大津市の境にある山。標高750.8メートル。
りょうそく《しやうそく》
	【両側】
	◇[英]bilateral
	○[形][医]両方・両面。
	 ⇔はんそく(半側)
	◎「りょうがわ(両側)」とも読む。
りょうたいすうほうがんし《りやうたいすうはうがんし》
	【両対数方眼紙】
	◇[英]log-log graph paper
	○[数]⇒たいすうほうがんし(対数方眼紙)
りょうだんいっせい《りやうだんいつせい》
	【両弾一星】
	【兩彈一星】
	◇[中]liangdan yixing
	○中国の科学技術開発の国家目標。
	 原水爆・大陸間弾道弾と人工衛星を意味する。一説に、原爆
	・水爆と人工衛星とも。
	 日本では「二弾一星」とも呼ぶ。
	◎1955.10.(昭和30)銭学森(Qian Xuesen)博士がアメリカから
	帰国して開始。
りょうつし《りやうつし》
	【両津市】
	◇[日]Ryotsu Shi
	○[古]新潟県佐渡島北東部、両津湾に面する市。
	〈面積〉
	 233.17平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)1万8,430人。
	◎1954(昭和29)両津町、加茂村・河崎村・水津(スイヅ)村・岩首
	(イワクビ)村・内海府村および吉井村の一部を編入して市制施行。
	 2004. 3. 1(平成16)佐渡郡の相川町(アイカワマチ)・佐和田町(サワタ
	マチ)・金井町(カナイマチ)・新穂村(ニイボムラ)・畑野町(ハタノマチ)・真野
	町(マノマチ)・小木町(オギマチ)・羽茂町(ハモチマチ)・赤泊村(アカドマリムラ)
	の9町村と合併して佐渡市を発足。
	◎千葉県には「富津市(フッツシ)」と「君津市(キミツシ)」がある。
	 静岡県には「沼津市(ヌマヅシ)」がある。
	 三重県には「津市(ツシ)」がある。
	 滋賀県には「大津市(オオツシ)」がある。
	 大阪府には「摂津市(セッツシ)」がある。
りょうてい《れうてい》
	【料亭】
	○(日本料理の高級な)料理屋。
	◎宿泊するところ(宿屋)は旅亭(リョテイ)。
★りょうてっこう《りようてつくわう》
	【菱鉄鉱】
	◇[英]siderite(シダライト)/chalybite(カリバイト)
	○[鉱]炭酸鉄(FeCO3)を主成分とする鉱物。
	 「炭酸鉄鉱」とも呼ぶ。
	 参照⇒てっこう(鉄鉱)
りようてん
	【理容店】
	○⇒とこや(床屋)(2)
りょうとう《れうとう》
	【遼東】
	◇[中]Liaodong
	○(1)中国東北部の遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)南東部、
	遼河以東一帯の呼称。
	 「リアオトン(Liaodong)」,「リャオトン([英]Liaotung)」とも
	呼ぶ。
	○(2)[地](Liaodong Bandao)⇒りょうとうはんとう(遼東半島)
	◎「遼河(リョウガ)の東」の意味。
	○(3)[軍]中国初の航空母艦(空母)。
	 旧ソ連の空母ワリヤーグ(Varyag)を改修したもの。
	 参照⇒わりやーぐ(ワリヤーグ)(3)
	◎2012. 9.25(平成24)配備・就役。
りょうとうてつりつ《りやうとうていりつ》
	【両統迭立】
	○[歴]鎌倉の後期に亀山天皇の血統の大覚寺統と、後深草天皇
	の血統の持明院統との両統で交互に皇位に即(ツ)いたこと。
	 後深草天皇(第89代)は後嵯峨天皇の第4皇子、亀山天皇(第
	90代)は同じく後嵯峨天皇の第8皇子の兄弟。
	 1290(正応 3. 3.)浅原為頼(タメヨリ)が子の光頼・為継とともに
	伏見天皇を殺害しようとして失敗した事件は、亀山天皇の依頼
	といわれ、鎌倉幕府はさらに持明院統に接近する。
	◎両統迭立は鎌倉幕府の第9代執権北条貞時(サダトキ)の策とさ
	れる。
	◎吉野の南朝4代は大覚寺統の子孫、京都に足利氏が擁立した
	北朝は持明院統の子孫である。
★りょうとうはんとう《れうとうはんたう》
	【遼東半島】
	◇[中]Liaodong Bandao、[英]the Liaotung Peninsula
	○[地]
	 参照⇒ちょうざんれっとう(長山列島)
	◎1895(明治28)日本、三国干渉を受けて返還。
	 参照⇒かんとうしゅう(関東州)
りょうねいきんぎゅうじん《れうねいきんぎうじん》
	【遼寧金牛人】
	【遼寧・金牛人】
	◇[中]Liaoning Jinniu Ren
	○[歴]⇒きんぎゅうじん(金牛人)
りょうねいしょう《れうねいしやう》
	【遼寧省】
	◇[中]Liaoning Sheng、[英]Liaoning Province
	○中国、東北地方南部の省。北東部を吉林省(Jilin Sheng)(キツ
	リンショウ)に接し、東部を鴨緑江(Yalyu jiang)(オウリョッコウ)を隔てて
	朝鮮半島に隣接し、南部は渤海(Bohai)(ボッカイ)と黄海(Huang 
	Hai)に面する。
	 省都は瀋陽市(Shenyang Shi)(シンヨウシ)。
	 鉄鉱石・石炭が豊富で、鉱工業が発達。
	 「リアオニン省(遼寧省)」とも呼ぶ。略称は「遼」。
	 参照⇒しんよう(瀋陽),りょうとう(遼東),だいれん(大連)
	〈面積〉
	 15万1,000平方キロメートル。
	〈人口〉
	 1990(平成 2)3,998万人。
	 2002(平成14)4,464万0,300人。
	◎清代初期は盛京(Chengjing)(セイケイ)と呼び首都、末期に奉天
	(Fengtian)(ホウテン)と改称。
	 1903(明治36)ロシア、奉天を占領。
	 日露戦争で、1905(明治38)日本軍の支配下となる。
	 1929(昭和 4)遼寧と改称。
りょうば
	【竜馬】
	○⇒りゅうめ(竜馬)
りょうはくさんち《りやうはくさんち》
	【両白山地】
	◇[日]Ryohaku San
	○[地]石川県(加賀)と福井県(越前)の県をなす加越山地(カエツサン
	チ)と、福井県と岐阜県(美濃)の境をなす越美山地(エツミサンチ)の併
	称。
	 名称は、加越山地の主峰の白山(2,702メートル)と、越美山
	地の主峰の能郷白山(ノウゴウハクサン)(1,617メートル)から。
りょうぶ《りやうぶ》
	【両部】
	○(1)[仏]密教の二大法門、「金剛界」と「胎蔵界」。
	○(2)[宗]両部神道の略。
	 ⇒りょうぶしんとう(両部神道)
りょうぶしゅうごうしんとう《りやうぶしふがふしんたう》
	【両部習合神道】
	○[宗]⇒りょうぶしんとう(両部神道)
りょうぶしんとう《りやうぶしんたう》
	【両部神道】
	○[宗]仏教の両部(金剛・胎蔵)の教理を神道にあてはめ、神仏
	の調和を説く神道。真言宗(密教)の説教をもととして説かれた
	神仏習合の神道説。
	 本地垂迹(ホンジスイジャク)説が基本となり、密教の金剛・胎蔵両
	部の教理や道教思想も加わって成立。行基および最澄・空海ら
	の所説にその萌芽を見られ、中世以降の思想に影響を与え、神
	祇に菩薩・権現などの仏の名称を付するに至った。、
	 鎌倉時代の高野山の御流(ゴリュウ)神道はこの流派から生じた。
	 明治以後、神仏混淆(コンコウ)の禁止で衰退。
	 「両部習合神道」,「神道習合教」とも呼び、単に「両部」とも略
	す。
	◎14世紀の『三輪大明神縁起』は両部神道によって書かれてい
	る。
りょうぶたいきょう《りやうぶたいきやう》
	【両部大経】
	○[仏]密教の、胎蔵界(タイゾウカイ)を代表する『大日経(ダイニチキョウ)』
	と金剛界(コンゴウカイ)を代表する『金剛頂経(コンゴウチョウキョウ)』。
	 参照⇒だいにちきょう(大日経),こんごうちょうきょう(金剛
	頂経)
りょうほ
	【稜堡】
	◇[英]bastion
	○[建]⇒りょうほう(稜堡)
りょうぼ
	【陵墓】
	○天皇・皇后・皇太后・太皇太后の墓所である陵(ミササギ)と、
	その他の皇族を葬る墓所の総称。
	 参照⇒みささぎ(陵)
	◎2005(平成17)現在、陵が188、墓が55、陵墓参考地が46ある。
	 陵墓参考地は宮内庁が管理している墓所で被葬者を特定して
	いないもの。
	 宮内庁はその他に、天皇の分骨所・火葬塚・灰塚など110ヶ
	所を管理。
りょうほう
	【稜堡】
	◇[英]bastion(バスティオン)
	○[建]城・要塞(ヨウサイ)の壁面が外側に突き出ている部分。
	 これらの突角部それぞれに複数の大砲を設置することで防御
	の死角部分をなくすように設計された。
	 16〜18世紀、ヨーロッパで発達し、日本では江戸幕末に函館
	の五稜郭(ゴリョウカク)の築城法に取り入れられた。
	 「りょうほ(稜堡)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ばーてぃざん(バーティザン),らぶりん(ラブリン),ご
	りょうかく(五稜郭)(1),[1]ふらんかー(フランカー)(3),よこ
	やがかり(横矢掛かり,横矢掛り)
りょうぼせい《りやうぼせい》
	【両墓制】
	○[社]主に近畿地方で行れている、一人の死者に二つの墓を作
	る墓制。また、その風習・慣行。
	 遺体や遺骨を埋葬する葬地と、死者の霊の供養を行う祭地と
	を、別置するもの。
	 通常、葬地は人里離れた場所にあり、墓標も簡素なもの。一
	方、祭地は葬地とは離れた場所で、石塔などの墓碑を建てる。
	 葬地へは四十九日(シジュウクニチ)まで参り、その後は祭地に墓参
	りする。
	 葬地の墓を、埋め墓(ウメバカ)・埋け墓(イケバカ)・捨て墓(ステバカ)
	・野墓(ノバカ)・三昧(サンマイ)などと呼ぶ。
	 祭地の墓は、詣り墓(マイリバカ)・引き墓(ヒキバカ)・卵塔場(ラントウ
	バ)・空墓所(カラムショ)などと呼ぶ。
	◎流行り病など、死の穢(ケガ)れを怖れたためと考えられてい
	る。
りょうほんい《りやうほんゐ》
	【両本位】
	◇[英]bimetallism/double standard
	○[経]⇒ふくほんいせい(複本位制)(2)
りょうほんいせい《りやうほんゐせい》
	【両本位制】
	◇[英]bimetallism/double standard
	○[経]⇒ふくほんいせい(複本位制)(2)
りょうま
	【竜馬】
	○(1)⇒りゅうめ(竜馬)
	○(2)[人]江戸幕末の志士、坂本竜馬の名前。
	 ⇒『人名辞典』さかもと りょうま(坂本 竜馬)
★りょうみん《りやうみん》
	【良民】
	○(1)善良な民・一般の平民。
	◎無辜(ムコ)の良民
	○(2)[歴]律令制で、賤民に対しそれ以外の身分の者。
	 参照⇒せんみん(賎民,賤民)(2),こんりょう(今良)
りょうもう《りやうもう》
	【りょうもう】
	○[交]東武鉄道伊勢崎線(イセサキセン)・佐野線・桐生線(キリュウセン)の
	特急列車。全席指定。
	 浅草(アサクサ)駅(東京都)〜伊勢崎駅(群馬県)間。
	 浅草駅〜館林(タテバヤシ)駅(群馬県)〜(佐野線)〜葛生(クズウ)駅
	(栃木県)間。
	 浅草駅〜太田(オオタ)(群馬県)〜(桐生線)〜赤城(アカギ)駅(群馬
	県)間。
	◎1999(平成11)急行から特急に昇格。
りょうもう《りやうもう》
	【両毛】
	○上毛野(カミツケノ)(現:群馬県)・下毛野(シモツケノ)(現:栃木県)の併
	称・総称。
	 参照⇒けの(毛野)
りょうよう《れふよう》
	【猟鷹】
	◇[中]Lieying
	○[軍]中国空軍の練習機(L−15)。
	 ロシアの技術支援を受けて洪都集団(Hongdu Jituan)が開発。
	〈2機種〉
	 AJT(Advanced Jet Trainer):高級訓練機。
	 LIFT(Lead-In Fighter Training):戦闘入門訓練機。
	◎2006(平成18)1号機、初飛行。
	 2号機、機体強度などを調べる静的試験に使用。
	 2008. 6.(平成20)3号機、初飛行。
	 2009. 6. 8(平成21)5号機、初飛行。
りょうよう《れうやう》
	【遼陽】
	◇[中]Liaoyang、[英]Liaoyang
	○中国東北部、遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)中東部の商
	工業都市。
	 瀋陽(Shenyang)(シンヨウ)の南方、鞍山(Anshan)(アンザン)の北に
	位置する。
	 朝鮮と中国本土を結ぶ要地で、旧満州鉄道の沿線。付近は日
	露戦争の激戦地。
	 「リアオヤン」とも呼ぶ。
	◎漢人の植民市として開設。
	 遼・金時代、東京(Dongjing)(トウケイ)遼陽府(Liaoyang Fu)と
	して栄える。
	 1621(元和 7)清のヌルハチが一時都とし、のち瀋陽に遷都。
	 1904(明治37)8〜9月、遼陽会戦。
りょうりばなな《れうりばなな》
	【リョウリバナナ】
	【料理バナナ】
	◇[英]platano
	○[植]⇒ぷらたの(プラタノ)
りょうわい《りやうわい》
	【両淮】
	◇[中]Lianghuai
	○中国中央部を東流する淮河(Huai He)(ワイガ)(淮水)の南岸と
	北岸の地域。
	 現在の江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)北部を指す。
★りょうんこう《りようんかう》
	【呂運亨】
	◇[朝]Yo Un-hyung(ヨ・ウニョン)
	○[人]日本統治下の朝鮮独立運動家(1885. 5.26〜1947. 7.19)。
	 日本が敗戦するに及び、1945. 8.17(昭和20)朝鮮総督府から
	統治権を含む各種機関の譲渡を受ける。しかしマッカーサーの
	機密司令により「日本が朝鮮統治機構を保全して連合国に引き
	渡す」ことを要求したため、翌日には再接収された。
りょかくせん
	【旅客船】
	○[交][海]⇒きゃくせん(客船)
★りょかん
	【旅館】
	○
	 「逆旅(ゲキリョ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒やどや(宿屋)(1)
★りょぐ
	【旅具】
	◇[英]personal belongings
	○(1)旅行の用具。旅行の荷物。
	○(2)旅行に必要な携行品。
	 通常は免税となり、口頭による申告など通関手続きが簡略化
	されている。
	◎旅具通関制度
りょくえい
	【緑営】
	◇[中]lyuying/luying
	○[歴]中国清朝の兵制の一つ。旧明軍を吸収し、漢人で編成さ
	れた常備兵。
	 清軍の根幹をなすものは八旗(baqi)(ハッキ)であるが、これを
	補う意味で設けられた。その数50余万、各省に駐屯し、総督・
	巡撫・提督・総兵・将軍の下にそれぞれ属して軍務・守備・治
	安などの任に当たった。
	 緑色の軍旗をもって八旗と区別したので「緑営」とも「緑旗
	(lyuqi)(リョッキ,リョクキ)」とも呼ばれる。
	 参照⇒りょっきへい(緑旗兵)
	◎三藩の乱(1673〜1681)の鎮圧に活躍したが、白蓮教(ビャクレンキョ
	ウ)の乱(1796〜1805)では八旗兵から郷勇(xiangyong)(キョウユウ)へ
	兵力が移行し、太平天国の乱以降は役に立たず、清末期には40
	万人に減った。
りょくき
	【緑旗】
	◇[中]lyuqi/luqi
	○[歴]⇒りょっき(緑旗)
★りょくぎょくずい
	【緑玉髄】
	◇[英]chrysoprase
	○[鉱]
	 「クリソプレース」,「クリソプレス」,「クリソプレイス」とも呼
	ぶ。
	 参照⇒ぎょくずい(玉髄)(2)
りょくしょくけいこいたんぱくしつ
	《りよくしよくけいくわうたんぱくしつ》
	【緑色蛍光タンパク質】
	【緑色蛍光蛋白質】
	◇[英]green fluorescent protein
	○[生化]⇒じーえふぴー(GFP)
りょくず《りよくづ》
	【リョクズ】
	【緑豆】
	○[植]リョクトウ(緑豆)の別称。
	 ⇒りょくとう(リョクトウ,緑豆)
りょくちゃ
	【緑茶】
	◇[英]green tea
	○[食]発酵させない、日本独特の製法による茶。
	 茶の若葉を摘(ツ)み、直ぐに蒸して酸化酵素の働きを失わせ、
	緑色を保たせた茶。
	 玉露(ギョクロ)・煎茶(センチャ)・抹茶(マッチャ)など。
	 日本で普通に飲まれている茶で、「日本茶(Japanese tea)」と
	も呼ぶ。
	 参照⇒ぎょくろ(玉露)(2),まっちゃ(抹茶)(1)
★りょくちゅうせき
	【緑柱石】
	◇[英]beryl
	○[鉱]ベリリウム(beryllium)(Be)とアルミニウム(Al)の
	珪酸塩(Be3Al2Si6O18)を主成分とする鉱物。
	 六方晶系に属する、淡緑色の六角柱状結晶。
	 「ベリル」とも呼ぶ。
	 参照⇒らずべりる(ラズベリル),こうちゅうせき(紅柱石)
	◎モルガナイト(morganite):ピンク色の緑柱石。
★りょくとう
	【リョクトウ】
	【緑豆】
	◇[学]Vigna radiata/Phaseolus radiatus
	○[植]マメ目(Fabales)マメ科(Fabaceae)ササゲ属(Vigna)の一
	年生作物。インド原産。
	 「リョクズ(緑豆)」,「ヤエナリ(八重生り)」,「ブンドウ(文豆,
	緑豆)」,「アオアズキ(青小豆)」とも呼ぶ。
	◎インゲンマメ属(Phaseolus)とも。
	◎英語:グリーングラム(green gram)/グリーンレンティル
	(green lentil)/マングビーン(mung bean)。
	 中語:緑豆(liudou)。
★りょくないしょう《りよくないしやう》
	【緑内障】
	◇[英]glaucoma
	○[病]
	 「目の成人病」とも呼ばれ、「グラウコーマ」,「あおそこひ(青
	底翳)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぼうすい(房水),さんどう(散瞳),はくないしょう(白
	内障),こくないしょう(黒内障)
	◎幼児性緑内障:⇒ぎゅうがんしょう(牛眼症)
	 正常眼圧緑内障。
	 開放隅角緑内障。
	 閉塞隅角緑内障。
	 参照⇒ぐうかく(隅角)(3)
	◎青底翳の「翳」は「かげり」。
	 白内障は「しろそこひ(白底翳)」。
	 黒内障は「くろそこひ(黒底翳)」。
りょくのうきん
	【緑膿菌】
	◇[学]pseudomonas aeruginosa
	○[生][病]グラム陰性の通性嫌気性桿菌(カンキン)。1〜3本の鞭
	毛(ベナモウ)をもち、自然界に広く分布し、健康人の皮膚や糞便
	からも検出される。
	 化膿症(カノウショウ)の病原菌の一つ。色素産生能があり、膿汁が
	青緑色を呈(テイ)する。
	 毒性は弱いが、日和見感染(ヒヨリミカンセン)・院内感染の形で抵抗
	力の落ちた患者の尿路系や気道系に感染し、敗血症などを起こ
	して死亡する場合もある。
りょくひ
	【緑肥】
	◇[英]green manure
	○[農]鮮緑な植物の葉や茎をそのまま、田畑にすきこみ、腐食
	させて栽培植物の肥料とするもの。
	 主にレンゲソウ・クローバーなどマメ科の植物が使われる。
	 「草肥(クサゴエ)」,「かりしきごえ(刈敷肥,苅敷肥)」,「かりしき
	(刈敷,苅敷)」とも、西日本では「代下木(シロジタキ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒かりしき(刈敷,苅敷),ぺっち(ベッチ)
	◎夏の季語。
	 化学肥料が普及するまで地力維持の重要な手段の一つだった。
	 参照⇒しもごえ(下肥)
りょくもん
	【緑門】
	○⇒あーち(アーチ)(3)
★りょくれんせき
	【緑簾石】
	【緑レン石】
	◇[英]epidote
	○[鉱]
	 世界各地の変成岩中に広く存在する一般的な変成鉱物。
	 「エピドート」とも呼ぶ。
	〈緑簾石族〉
	 緑簾石。
	 ゾイサイト(zoisite)/タンザナイト(tanzanite)。
	 クリノゾイサイト(clinozoisite)。
	 紅簾石(piemontite,piedmontite)。
	 褐簾石(allanite)。
りょくろう《りよくらう》
	【緑廊】
	◇[英]pergola
	○[建]⇒ぱーごら(パーゴラ)
りょけん
	【旅券】
	○外国を訪れる者の国籍や身分を証明し、相手国に対して通行
	や滞在の便宜(ベンギ)・保護を依頼する文書。
	 一般に氏名・生年月日・性別などが記載されている。
	 「パスポート([英]passport)」,「護照([中]huzhao)(ゴショウ)」と
	も呼ぶ。
	 参照⇒ぎへんりょけん(欺騙旅券)
	◎日本では一般旅券・公用旅券・外交旅券がある。
	 発行者は、国内では知事を通じて外務大臣、海外では領事官。
	◎訪れる国側が発行するのが「入国査証(サショウ)(ビザ)」。
	 参照⇒びざ(ビザ)
りょこうがいしゃ《りよかうぐわいしや》
	【旅行会社】
	○[経]旅行の企画・販売・案内・添乗サービスなどを業務とす
	る会社。
	 主に団体や個人の観光旅行を扱う。
	〈大手7社〉
	 日本交通公社(JTB)・近畿日本ツーリスト・日本旅行・東
	急観光・阪急交通社・全日空ワールド・エムオーツーリスト。
りょしゅう《りよしう》
	【虜囚】
	○[軍]⇒ほりょ(捕虜)
りょじゅん
	【旅順】
	◇[中]Lyushu/Lushu/Luishu
	○[歴]中国東北部、遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)、遼東
	半島(リョウトウハントウ)の南西端。現在は大連市(Dalian Shi)の港湾
	地区。
	 古くから海上交通の要衝で、清代末には北洋艦隊があった。
	日清戦争および日露戦争に日本軍が攻落、戦後日本が租借し、
	関東庁・海軍根拠地が置かれ、大陸経営の基点とした。
	 第二次世界大戦後、ソ連軍の管理下におかれ、1955(昭和30)
	中国に返還された。
	 英語名は「ポートアーサー(Port Arthur)」。
	 参照⇒だいれんし(大連市)
	◎与謝野晶子(ヨサノ・アキコ)が1904. 9.(明治37)雑誌「明星」に日露
	戦争で旅順包囲軍の中にいる弟を思って歌った長詩『君死に給
	ふこと勿(ナカ)れ』を発表し論争を引き起こした。
	 参照⇒きみしにたもうことなかれ(君死に給ふこと勿れ)
	◎1898. 3.27(明治31)ロシア、清と北京で旅大租借条約を締結
	し、旅順と大連を25年の期限で租借。
	 日露戦争(1905<明治38>〜1906<明治39>)では乃木希典(マレスケ)
	司令官が率いる第3軍が攻略した激戦地。
	 1904. 3.(明治37)日本、旅順港口閉塞。
	 1904.11.(明治37)日本、旅順総攻撃。
	 1905. 1.(明治38)日本、旅順開城。
	 1906. 9.(明治39)日本、旅順鎮守府条例公布。
	 参照⇒にひゃくさんこうち(二○三高地,二百三高地)(1)
りょじゅんこうく
	【旅順口区】
	◇[中]Lyushunkou Qu
	○中国東北部、遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)南部の省直
	轄市(地級市)大連市(Dalian Shi)の市外区。
りょだい
	【旅大】
	◇[中]Luda/Lyuda/Luida
	○[古]中国東北部、遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)、大連
	市(Dalian Shi)(ダイレンシ)の旧称。
	 「リュイター(旅大)」とも呼ぶ。
	 ⇒だいれんし(大連市)
りょだん
	【旅団】
	◇[英]brigade
	○(1)[軍]陸軍の部隊編制上の一単位。
	 連隊の上位、師団の下位の規模。
	 近代、戦闘の規模が大きくなり、司令部を有した戦略単位で
	ある師団と戦術単位である連隊との中間の指揮機関として編制
	されたもの。
	 第二次世界大戦期の戦争様式や師団編制の変化にともない、
	旅団を廃止した国は多い。
	 参照⇒しだん(師団)(1),こんせいりょだん(混成旅団)
	◎旧日本陸軍では、2〜4個の連隊で組織され、2〜4個の旅
	団で師団を構成する。
	○(2)[軍]陸上自衛隊の部隊編制上の一兵力単位。
	 混成団の上位、師団の下位の規模で、3千人から4千人程度。
	 参照⇒しだん(師団)(2),こんせいだん(混成団)
	◎英語の「ブリゲイド」はイタリア語の「ブリガータ(brigata)
	(仲間)」から。
	 フランス語:ブリガード(brigade)。
	 スペイン語:ブリガーダ(brigada)。
	 ドイツ語:ブリガーデ(Brigade)。
	 ロシア語:ブリガーダ(brigada)。
	 トルコ語:トゥガイ(tugay)。
りょっかい《りよくくわい》
	【緑海】
	◇[英]Green Gulf
	○[古][地]⇒ぺるしあわん(ペルシア湾)
りょっき《りよくき》
	【緑旗】
	◇[中]lyuqi/luqi
	○(1)緑色の旗。
	○(2)[歴]中国清朝の兵制で、緑営(lyuyng)(リョクエイ)が用いた緑
	色の軍旗。
	 参照⇒りょくえい(緑営)
	○(3)[歴]緑営の別称。
	 ⇒りょくえい(緑営)
	○(4)[歴]緑旗兵の略称。
	 ⇒りょっきへい(緑旗兵)
りょっきへい《りよくきへい》
	【緑旗兵】
	◇[中]lyuqi bing/luqi bing
	○[歴]中国清朝の兵制で、漢人で編制した緑営(lyuyng)(リョクエイ)
	の兵員。
	 参照⇒りょくえい(緑営)
	 略称は「緑旗(リョッキ,リョクキ)」。
	◎緑色の軍旗を用いていたことから。
りょてい
	【旅亭】
	○⇒やどや(宿屋)(1)
	◎食事処は料亭(リョウテイ)。
★りょふ
	【呂布】
	◇[中]Lyo Bu
	○[人]中国後漢末期の武将(?〜 198)。字(アザナ)は奉先(Feng-
	xian)。五原郡九原県(現:内モンゴル自治区包頭市<ホウトウシ>)の
	人。
	 将軍董卓(Dong Zhuo)(トウ・タク)の部将。
	 王允(Wan Yun)(オウ・イン)らと結託して董卓を刺殺。
	◎『三国志演義(Sanguozhi Yanyi)』:参照⇒ちょうせん(貂蝉)
★りょふい《りよふゐ》
	【呂不韋】
	◇[中]Lyo Buwei
	○[人]中国、戦国末期の秦の丞相(宰相)(?〜BC. 235)。
	 著書は『呂氏春秋(Lyushi Chunqiu)』。
	◎一説に始皇帝(Shi Huangdi)の父とも。
りょほんちゅう
	【呂本中】
	◇[中]Lyo Benzhong
	○[人]中国、北宋の儒者(学者)(1077/1084〜1138)。初名は大
	中(Dazhong)、字(アザナ)は居仁(Juren)。安徽(Anhui)寿州(Shou-
	zhou)の人。
	 詩を江西詩派の黄庭堅(Huang Tingjian)(コウ・テイケン)らに学ぶ。
	 著書は『春秋解』・『童蒙訓』・『東莱詩集』など。
	 尊称は「大東莱(Da Donglai)(ダイトウライ)」,「東莱先生(Xian-
	sheng)」。
りょりつ
	【呂律】
	○(1)[楽]日本音楽の、呂の音と律の音、または呂旋と律旋。
	○(2)[楽]転じて、音階・音律・旋律・調子や、さらに広く音
	楽理論・音楽そのものもさす。
	 「律呂」とも呼ぶ。
	◎「ろれつ」とも読む。
	 参照⇒ろれつ(呂律)
りよん
	【リヨン】
	【里昂】
	◇[フ]Lyon、[英]Lyons
	○フランス南東部、ローヌ・アルプス地域圏(Region Rhone-
	Alpes)の主都、ローヌ県(Departement Rhone)の県都。
	 ローヌ川(le Rhone)とソーヌ川(la Saone)の合流点にある古
	都。
	 伝統的な絹織物工業や車両などの機械・化学工業が発達。
	〈人口〉
	 1975(昭和50)53万人、108万人(都市域)。
	 1982(昭和57)40万8,000人。
	 1990(平成 2)42万2,444人。
	◎古代ローマの遺跡や大聖堂・大司教館・大学などがある。
りょんじょり
	【リョンジョリ】
	【嶺底里】
	◇[朝]Ryongjori
	○⇒れいていり(嶺底里)
りょんよんぐん
	【リョンヨン郡】
	【龍淵郡】
	【竜淵郡】
	◇[朝]Ryongyon-gun
	○朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の南西端部、黄海南道
	(Hwanghaenam-do)西端の郡。南部・西部を黄海に面し、南西沖
	に韓国領のペクリョン島(Paengnyong-do)がある。
	◎「ペクリョン島」は「白(「令」偏+「羽」)島」と書き、"nyong"の
	"n"の発音は"r"に変化する。
★りよんわん
	【リヨン湾】
	◇[フ]Golfe du Lion、[英]Gulf of Lion
	○[地]地中海西北部、フランス南西岸の面する湾。
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