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百 科 辞 書 《りゆ》 編集:獨 澄旻
-------- りゆ --------------------------------------------------
りーゆ
【リーユ】
◇Lille
○⇒りーる(リール)
りゅーいーそー
【リューイーソー】
【緑一色】
◇[中]lyuyise/luyise(緑一色)、[英]all green
○マージャン(麻雀)の役満(ヤクマン)の一つ。
「緑発(lyufa)(ハツ)」とソーズ(索子)の「2・3・4・6・8」
の、緑色のパイ(牌)のみから成る上がり手。
「オール・グリーン」とも呼ばれ、アメリカで発祥した手と言
われている。
◎索子(suozi)の「1・5・7・9」の彫りには赤色が使われて
いるため含むことは出来ないが、混一色(hun'yise)(ホンイー
ソー)という上がり手にはなる。
りゅいたー
【リュイター】
【旅大】
◇[中]Luida
○[古]⇒だいれん(大連)
りゅう《りう》
【旒】
○[数詞]旗を数えるのに用いる数詞。
「ながれ(流)」も用いる。
★りゅう
【龍】
【竜】
◇[中]long
○(1)
西洋の「ドラゴン(dragon)」に相当する。
参照⇒げきりん(逆鱗)(1)
◎龍には九匹の子供があるといわれる。その一匹は嘲風(チョウフウ)
で、高くて危ないところが大好きなところから、その像は宮殿
などの降棟(クダリムネ)の魔除けの飾りに使われる。
竜を切り殺す技:⇒とりょうのぎ(屠竜の技,屠龍之技)
◎ヨウスコウワニ(揚子江鰐)がモデルといわれている。
○(2)[仏]仏法守護神の八部衆(ハチブシュウ)の一つ。
参照⇒はちぶしゅう(八部衆)
○(3)
○(4)将棋(ショウギ)で、一度敵の陣内(ジンナイ)に入って成った飛
車(ヒシャ)。
⇒[1]りゅうおう(竜王)
りゅうあん《りうあん》
【硫安】
○[俗][化]硫酸アンモニウムの通称。
⇒りゅうさんあんもにうむ(硫酸アンモニウム)
りゅうあんえんこう《りうあんえんくわう》
【硫安鉛鉱】
○[鉱]⇒もうこう(毛鉱)
りゅうあんじ
【竜安寺】
○⇒りょうあんじ(竜安寺)
りゅうい《りうゐ》
【瘤胃】
○[哺]反芻動物の胃の第一室(第一胃)。
参照⇒はんすうい(反芻胃)(1)
りゅうえい《りうえい》
【柳営】
○(1)⇒ばくふ(幕府)(1)
○(2)⇒しょうぐん(将軍)
りゅうえん《りうゑん》
【留園】
◇[中]Liuyuan
○中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)南部の蘇州市(Su-
zhou Shi)(ソシュウシ)にある古典庭園。
北京の頤和園(Yiheyuan)、承徳の避暑山庄(山荘)(Bishu
Shanzhuang)、蘇州の拙政園(Zhuozhengyuan)とともに中国四大
名園の一つ。
◎明代に造園。
清代に改築。
1997(平成 9)市内の拙政園(Zhuozhengyuan)とともに世界遺
産に登録。
★[1]りゅうおう《りゆうわう》
【竜王】
○(1)[仏]竜族の王。竜神(リュウジン)。
◎八大竜王:⇒はちだいりゅうじん(八大龍神,八大竜神)
○(2)将棋(ショウギ)で、飛車(ヒシャ)が敵の陣内(ジンナイ)に入って成っ
たもの。
本来の動きのほかに、斜め四方へも一間づつ移動できるよう
になる。
「成り飛車」とも、単に「竜」とも呼ぶ。
参照⇒ひしゃ(飛車)(2)
[2]りゅうおう《りゆうわう》
【竜王】
◇[日]Ryuo
○(1)[地]⇒りゅうおうざん(竜王山)
○(2)⇒りゅうおうちょう(竜王町)
りゅうおうざん《りゆうわうざん》
【竜王山】
◇[日]Ryuo Zan
○[地]徳島県美馬郡(ミマグン)美馬町(ミマチョウ)と香川県仲多度郡(ナ
カタドグン)琴南町(コトナミチョウ)の境にある山。標高1,060メートルで、
讃岐山脈の最高峰。
りゅうおうちょう《りゆうわうちやう》
【竜王町】
◇[日]Ryuo Cho
○(1)滋賀県南部、蒲生郡(ガモウグン)の町。
〈面積〉
44.52平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)1万3,370人。
◎1955(昭和30)鏡山村と苗村が合併して町制施行。
○(2)[古]山梨県西部、中巨摩郡(ナカコマグン)の町。
◎2004. 9. 1(平成16)中巨摩郡の竜王町・敷島町(シキシマチョウ)と
北巨摩郡(キタコマグン)の双葉町(フタバチョウ)の3町が合併して甲斐市
(カイシ)を発足
りゅうおんじ
【龍隠寺】
○埼玉県入間郡(イルマグン)越生町(オゴセマチ)大字龍ヶ谷(タツガヤ)に
ある、越生七福神の一つ(毘沙門天)。
◎太田道真(ドウシン)・道灌(ドウカン)父子の墓がある。
境内のモミの大木にランの一種セキコクが着生し、県指定の
記念物となっている。
りゅうかあんもにうむ《りうくわあんもにうむ》
【硫化アンモニウム】
○[化]化学式が(NH4)2Sの無色針状結晶。
水溶液にして化学分析に用いる。
−18℃以下に冷却したエーテル中にアンモニア(NH3)と硫
化水素(H2S)を吹き込んで製造する。
◎「硫安(リュウアン)」は「硫酸アンモニウム」の通称。
参照⇒りゅうさんあんもにうむ(硫酸アンモニウム)
りゅうがい《りうがい》
【流外】
○[漢]九品官にはいらない低い官のこと。
⇔りゅうない(流内)(2)
参照⇒りゅうげ(流外)
りゅうかくさん
【龍角散】
○(1)[経]医薬品製造会社の一社。
本社は東京都千代田区東神田。
◎江戸中期、佐竹藩(秋田藩)の家伝薬として創製。
1871(明治 4)東神田に創業。
○(2)[薬](1)社製のノド薬。
りゅうかごむ《りうくわごむ》
【硫化ゴム】
【硫化護謨】
◇[英]vulcanized rubber
○[化]⇒えぼないと(エボナイト)
りゅうがさきし
【龍ヶ崎市】
【竜ヶ崎市】
◇[日]Ryugasaki Shi
○茨城県南部の市。北部を牛久市(ウシクシ)、東部を稲敷市(イナシキシ)、
西部を取手市(トリデシ)に接する。
◎江戸時代は仙台藩の所領。
りゅうがたけ
【竜ヶ岳】
◇[日]Ryugatake/Ryu ga Take
○[地]滋賀県と三重県の県境にある山。標高1,100メートル。
りゅうがたけまち
【龍ヶ岳町】
◇[日]Ryugatake Machi
○[古]熊本県西部、天草郡(アマクサグン)にあった町。天草上島(アマ
クサカミジマ)の南東部。
◎2004. 3.31(平成16)大矢野町(オオヤノマチ)・松島町(マツシママチ)・姫
戸町(ヒメドマチ)と合併して上天草市(カミアマクサシ)を発足。
りゅうかてっこう《りうくわてつくわう》
【硫化鉄鉱】
◇[英]iron sulfide ore
○[鉱]硫化鉄から成る鉱物。
黄鉄鉱(オウテッコウ)や白鉄鉱(ハクテッコウ)。
参照⇒おうてっこう(黄鉄鉱)
りゅうがみずえき《りゆうがみづえき》
【竜ヶ水駅】
○[交]鹿児島県鹿児島市吉野町(ヨシノチョウ)にある、JR日豊本線
の駅。
重富(シゲトミ)駅(姶良町)と鹿児島駅の間。
りゅうがもりえき
【龍ヶ森駅】
○[古][交]⇒あっぴこうげんえき(安比高原駅)
りゅうかん《りうかん》
【流感】
◇[伊]influenza(インフルエンザ)
○[病]流行性感冒(リュウコウセイカンボウ)の略称。
⇒いんふるえんざ(インフルエンザ)
★りゅうがん
【リュウガン】
【竜眼】
【龍眼】
◇[中]longyan、[学]Euphoria longana
○[植]ムクロジ目(Sapindales)ムクロジ科(Sapindaceae)リュ
ウガン属(Euphoria)の常緑高木。中国南部原産。
中国福建省(フッケンショウ)の蒲田龍眼(Putian longyan)(ホデンリュウガ
ン)が有名。
りゅうがんじ
【龍眼寺】
○東京都江東区亀戸にある寺。
ハギ(萩)の名所として知られる。
★りゅうき《りうき》
【柳毅】
◇[中]Liu Yi
○[中国伝説]唐代の科挙の受験生。
洞庭君(Dongting Jun)(洞庭湖の龍神)の娘と結婚する説話が
ある。
りゅうき《りうき》
【流鬼】
◇[中]Liugui
○[古]中国唐代での、樺太(カラフト)アイヌおよび樺太の呼称。
りゅうき
【竜亀】
【龍亀】
◇[中]longgui(ロングイ)
○[中国伝説]竜の頭と亀の胴体を持つ想像上の霊獣。
風水では四神(シジン)の玄武(ゲンブ)と同一視される。
参照⇒げんぶ(玄武)
りゅうき《りうき》
【劉徽】
◇[中]Liu Hui
○[人]中国の三国時代の魏(ギ)の数学者。生没年不詳。
AD. 263、中国最古の数学書『九章算術』の注釈を作る。そ
の中に、円周率の計算、面積や体積計算法、三角法などが述べ
られている。
唐初にその補遺『海島算経』を出版。
りゅうきこう《りうきこう》
【硫気孔】
◇[英]solfatara
○[地]火山ガスを出す噴気孔の一種。
亜硫酸ガス(sulfur dioxide)・硫化水素(hydrogen sulfide)
を多く含む火山ガスを噴出すもの。
「硫質噴気孔」,「ソルファテラ」と呼ぶ。
参照⇒ふんきこう(噴気孔),せっしょうせき(殺生石)
りゅうきへい
【竜騎兵】
【龍騎兵】
◇[英]dragoon、[フ]dragon、[独]Dragoner(ドラゴーナー)
○(1)[歴][軍]16〜17世紀以降のヨーロッパで、竜の飾りをつ
けたカブト(兜)を被(カブ)り、銃を持った騎馬兵。
参照⇒かーびんじゅう(カービン銃),そうきへい(槍騎兵)
◎銃が火を吹くことを、ドラゴン(dragon)が火を吐くことに掛
けた名称。
○(2)[軍](1)の伝統をつぐ機甲部隊(機械化部隊)。
参照⇒きへい(騎兵)(3)
りゅうきゅう《りうきう》
【りゅうきゅう】
○[海]海上保安庁の「つがる型」巡視船(PLH09)。
第11管区海上保安本部(那覇)に所属。
◎2000. 3.31(平成12)竣工。
2003. 3. 7(平成15)マニラ湾で行われた日本・フィリピン両
国の海賊制圧訓練に参加。
2004. 3.24(平成16)尖閣諸島に上陸した中国の活動家7人を
収容。
[1]りゅうきゅう《りうきう》
【琉球】
◇[日]Ryukyu
○沖縄の別称・旧称。
⇒おきなわ(沖縄)
◎琉球王朝:⇒りゅうきゅうおうちょう(琉球王朝)
[2]りゅうきゅう《りうきう》
【琉球】
◇[日]Ryukyu、[中]Liuqiu、[英]Liuchiu
○(1)[地]⇒りゅうきゅうとう(琉球島,琉球嶋)
○(2)⇒りゅうきゅうきょう(琉球郷)
りゅうきゅう《りうきう》
【流求】
◇[中]Liuqiu
○[古]中国の『隋書』に見える東海中の外国名。今の台湾とす
る説と琉球(沖縄)とする説がある。
りゅうきゅうあい《りうきうあゐ》
【リュウキュウアイ】
【琉球藍】
◇[学]Strobilanthes cusia/Baphicacanthus cusia
○[植]ゴマノハグサ目(Scrophulariales)キツネノマゴ科(Acan-
thaceae)イセハナビ属(Strobilanthes)の多年草。
高さ50〜80センチメートル。
葉は楕円形でやや多肉。
夏、茎頂に淡紫色の唇形花をつける。
葉や幹から青色染料インディゴを採る。
沖縄(琉球)・台湾・インドシナ半島に分布。九州南部でも栽
培。
「キアイ(木藍)」とも呼ぶ。
◎中国語:馬藍(malan)。
★りゅうきゅういとばしょう《りうきういとばせう》
【リュウキュウイトバショウ】
【琉球糸芭蕉】
◇[学]Musa liukiuensis/Musa balbisiana var. liukiu-
ensis
○[植]ショウガ目(Zingiberales)バショウ科(Musaceae)バ
ショウ属(Musa)の大形多年草。
茎から繊維を採り、紡(ツム)いで芭蕉布(バショウフ)を織(オ)る。
「リュウキュウバショウ(琉球芭蕉)」,「イトバショウ(糸芭蕉)」
とも呼ぶ。
参照⇒[1]ばしょうふ(芭蕉布)
★りゅうきゅうおうちょう《りうきうわうてう》
【琉球王朝】
○[歴]三山(山北<サンポク>・中山<チュウザン>・山南<サンナン>)と呼ば
れる三つの小国に割拠していたが、1429年に中山王尚巴志(ショウ
・ハシ)によって統一され、琉球王朝(第一尚氏王朝)が成立した。
版図は奄美(アマミ)から先島(サキシマ)に及び、また明国との間に
冊封関係(サクホウカンケイ)が確立した。1469年政変が起こり、第二尚
王朝が樹立され、琉球藩が廃止されるまでの約五百年続いた。
1609(慶長14)薩摩(島津氏)の侵攻を受け与論島以北を割譲し、
琉球は薩摩に属することとなったが、明との冊封関係は依然続
けられた。
明治維新後、1871(明治 4)廃藩置県の際に琉球を鹿児島県に
編入、1872(明治 5. 9.14)国王(尚泰<ショウ・タイ>)を藩主とし琉球
藩を設置した。しかし清国はこれを認めず、1874(明治 7)台湾
征討を機に日本は清国に琉球の住民が日本国属民であることを
認めさせた。1875(明治 8)日本は琉球の清国への進貢・冊封廃
止を命じたが、1878(明治11)琉球は反対し清国公使などに救済
を訴えた。1879(明治12)政府は軍隊を送り、琉球藩が廃止され
王朝の終焉となり(琉球処分)、同年 4. 4沖縄県が設置された。
清国はこれに抗議したが、未解決のまま日清戦争に至り日本帰
属が確定した。
参照⇒たいわんせいとう(台湾征討)(1),おきなわ(沖縄)
(*)1429(正長 2,永享元)、1469(応仁 3,文明元)。
◎1404〜1866(応永11〜慶応 2)中国皇帝名で琉球国王を任命す
る冊封儀式が25回行われる。
りゅうきゅうおんかい《りうきうおんかい》
【琉球音階】
○[楽]沖縄民謡で用いられている五音音階。
八度音階(オクターブ)の内、ド・ミ・ファ・ソ・シの五音の
みを使用し、レ・ラは使用されない。
りゅうきゅうきょう《りうきうきやう》
【琉球郷】
◇[中]Liuqiu Xiang、[英]Liuchiu Village
○台湾南端、屏東県(Bingdong Xian)の村。観光地。
南シナ海にある琉球島(Liuqiu Dao)から成る。
「小琉球」とも呼ぶ。
りゅうきゅうこうがい《りうきうかうがい》
【琉球笄】
○[植]メヒルギ(雌蛭木)の別称。
⇒めひるぎ(メヒルギ,雌蛭木)
りゅうきゅうしょとう《りうきうしよたう》
【琉球諸島】
◇[日]Tyukyu Shoto
○[地]南西諸島の南半部、北緯27度以南の沖縄諸島・先島(サキシ
マ)諸島・尖閣(センカク)諸島の総称。
「琉球列島」とも呼ぶ。
参照⇒おきなわしょとう(沖縄諸島),さきしましょとう(先島
諸島),せんかくしょとう(尖閣諸島),なんせいしょとう(南西諸
島)(1)
りゅうきゅうしょぶん《りうきうしよぶん》
【琉球処分】
○[歴]明治政府が琉球王国を強制的に併合していった一連の政
治措置(ソチ)の総称。
1871(明治 4)牡丹社事件で清国に琉球人を日本人と事実上認
めさせた明治政府は、1872(明治 5)それまで形式上日清両属だっ
た琉球王国に琉球藩を設置。
1879(明治12)明治政府は軍隊を送り、琉球王朝・琉球藩を廃
止し、同年 4. 4沖縄県を設置。
参照⇒ぼたんしゃじけん(牡丹社事件)
★りゅうきゅうせいふ《りうきうせいふ》
【琉球政府】
○[歴]第二次世界大戦後、沖縄県を占領したアメリカの軍政下
に設置された自治政府機関(自治体)。
参照⇒にじゅうななどせん(二十七度線,27度線)
〈歴代主席(Chief Executives)〉
比嘉秀平(ヒガ・シュウヘイ)(1902〜1956):1951. 4. 1〜1956.10.
25。
当間重剛(トウマ・ジュウゴ)(1895〜1971):1956.11.10〜1959.11.
10。
大田政作(オオタ・セイサク)(1904〜1999):1959.11.10〜1964.10.31。
松岡政保(マツオカ・セイホウ)(1897〜1989):1964.10.31〜1968.12.
1。
屋良朝苗(ヤラ・チョウビョウ)(1902〜1997):1968.12. 1〜1972. 5.
14。
◎1951. 4. 1(昭和26)米民政府(沖縄の米軍政府)、琉球臨時中
央政府を設置。
1952. 2.29.(昭和27)米民政府、布告「琉球政府の設立」を公
布。
1952. 4.(昭和27)琉球政府を設置。
1955. 3.16(昭和30)米民政府、「刑法並びに訴訟手続法典(集
成刑法)」を公布。
1972. 5.13(昭和46)琉球政府の閉庁式。同月15日沖縄の施政
権が日本に返還され沖縄県が発足。
りゅうきゅうとう《りうきうたう》
【琉球島】
【琉球嶋】
◇[中]Liuqiu Dao、[台湾]Liuchiu Yu、[英]Liuchiu Island
○[地]台湾南西沖、南シナ海にあるサンゴ礁の小島。
屏東県(Bingdong Xian)琉球郷(Liuqiu Xiang)に属する。
★りゅうきゅうばしょう《りうきうばせう》
【リュウキュウバショウ】
【琉球芭蕉】
○(1)[植]([学]Musa balbisiana)ショウガ目(Zingiberales)バ
ショウ科(Musaceae)バショウ属(Musa)の大形多年草。
根茎を家畜の飼料にする。
◎中国語:倫阿蕉(lun'ajiao)/山芭蕉(shanbajiao)。
○(2)[植]([学]Musa liukiuensis)⇒りゅうきゅういとばしょ
う(リュウキュウイトバショウ,琉球糸芭蕉)
★りゅうきゅうやまがめ《りうきうやまがめ》
【リュウキュウヤマガメ】
【琉球山亀】
◇[学]Geoemyda japonica
○[爬]カメ目(Testudines)リクガメ上科(Testudinoidea)イシ
ガメ科(Geoemydidae)オナガヤマガメ属(Geoemyda)のカメ。
国の天然記念物。
りゅうきゅうれっとう《りうきうれつたう》
【琉球列島】
◇[日]Ryukyu Retto
○[地]⇒りゅうきゅうしょとう(琉球諸島)
りゅうきょう《りうきやう》
【劉向】
◇[中]Liu Xiang
○[人]⇒りゅうこう(劉向)
りゅうきん《りうきん》
【リュウキン】
【琉金】
◇[英]Ryukin goldfish
○[魚]キンギョ(金魚)の一品種。
体は短く腹部が大きくふくれ、ヒレ(鰭)はよく発達し、尾ビ
レは特に長く、三つ尾または四つ尾。
体色は赤橙色、または赤白の斑模様(マダラモヨウ)。
「尾長(オナガ)」とも呼ぶ。
参照⇒きんぎょ(キンギョ,金魚)
◎江戸時代初期、琉球(現:沖縄県)から渡来。
りゅうく《りうく》
【硫苦】
○[化]硫酸マグネシウムの別称。
⇒りゅうさんまぐねしうむ(硫酸マグネシウム)
りゅうぐうのおとひめのもとゆいのきりはずし
《りやうぐうのおとひめのもとゆひのきりはづし》
【竜宮の乙姫の元結の切り外し】
【竜宮の乙姫の元結の切外し】
【龍宮の乙姫の元結の切り外し】
【龍宮の乙姫の元結の切外し】
○[植]アマモ(甘藻)の別称。
⇒あまも(アマモ,甘藻)
りゅうぐうのつかい《りゆうぐうのつかひ》
【リュウグウノツカイ】
【竜宮の使い】
【龍宮の使い】
○[魚]アカマンボウ目(Lampridiformes)リュウグウノツカイ科
(Regalecidae)リュウグウノツカイ属(Regalecus)の深海魚。
体長は5〜10メートル。体形は側扁し、細長い。体色は銀白
色でヒレは赤い。背ビレはトサカ状に伸び、腹ビレは糸状に長
く伸びる。
全世界の水深200〜1,000メートルに生息する。
参照⇒さけがしら(サケガシラ,裂頭,鮭頭)
◎地震の前触れとして姿を現すという俗信がある。
りゅうげ《りうげ》
【流外】
○[国]本官の下司(ゲシ)で、位階のない官。流外の官。
中務(ナカツカサ)省の内舎人(ウドネリ)、太政官の官掌(カジョウ)など。
⇔りゅうない(流内)(1)
参照⇒りゅうがい(流外)
★りゅうげ
【竜華】
○(1)[仏]竜華樹の略称。
⇒りゅうげじゅ(竜華樹)
○(2)[仏]竜華三会(リュウゲサンエ)の略称。
⇒りゅうげさんえ(竜華三会)
りゅうけい《りうけい》
【流刑】
○(1)⇒るざい(流罪)
○(2)[法]旧刑法による重刑の一つ。
島地の監獄に閉じ込めて、一定の労役に服させないもの。
○(3)政治犯など重罪人を植民地・辺地に送る自由刑の一つ。
昔、イギリス・フランス・ロシアなどで行われた。
◎「るけい(流刑)」とも読む:参照⇒るざい(流罪)
りゅうげえ《りゆうげゑ》
【竜華会】
○(1)[仏]竜華三会(リュウゲサンエ)の別称。
⇒りゅうげさんえ(竜華三会)
○(2)[仏]灌仏会(カンブツエ)の別称。
⇒かんぶつえ(灌仏会,灌佛會)
○(3)[仏]近江国(現:滋賀県)三井の園城寺(オンジョウジ)や関寺(セ
キデラ)などで行われた、竜華三会の曉(アカキ)に弥勒菩薩に遇(ア)
うことを祈願し、弥勒菩薩を本尊として修する法会。
りゅうげごえ
【竜華越】
【竜花越】
◇[日]Ryuge-goe
○[古][地]途中越の古称。
⇒とちゅうごえ(途中越)
★りゅうげさんえ《りゆうげさんゑ》
【竜華三会】
○[仏]
「りゅうげさんね(竜華三会)」とも、単に「竜華」とも、また
「竜華会(リュウゲエ)」,「弥勒三会(ミロクサンエ)」,「慈尊三会(ジソンサンエ)」
とも呼ぶ。
参照⇒りゅうげじゅ(竜華樹),けいそくせん(鶏足山)
◎『弥勒下生経』では、初会に96億人、二会に94億人、三会に
92億人を救済するとされる。
りゅうげじゅ
【竜華樹】
○[仏]華林園にある想像上の木。
高さ広さがそれぞれ四十里あり、枝は竜が百宝の花を吐くよ
うだという。
釈迦(シャカ)が入滅(ニュウメツ)して五十六億七千万年後、弥勒菩薩
(ミロクボサツ)が兜率天(トソツテン)から弥勒仏として人間世界に出現
(下生<ゲショウ>)し、この木の下で悟りを開き、三度説法をして
衆生(シュジョウ)(人々)を救済(グサイ)(救う)するとされる。
単に「竜華」とも呼ぶ。
★りゅうけつじゅ
【リュウケツジュ】
【竜血樹】
◇[英]dragon's blood tree、[学]Dracaena draco
○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)リュウゼツラン科(Aga-
vaceae)リュウケツジュ属(ドラセナ属)(Dracaena)の常緑高木。
カナリア諸島原産。
樹高約20メートル。
幹から麒麟血(キリンケツ)、英名ドラゴンズブラッド(dragon's
blood)と呼ぶ暗褐色の樹液(樹脂)を採取し、着色剤・防錆剤に
用いる。
樹齢7千年と推定されるものもあり、世界一長寿の木といわ
れる。
◎ドラセナ・シナバリ(Dracaena cinnabari):ソコトラ島原産。
りゅうけつのめありー《りうけつのめありー》
【流血のメアリー】
◇[英]Bloody Mary
○[人]イギリスの女王メアリー一世(Mary I)の別称。
⇒めありーいっせい(メアリー一世,メアリー1世)
★りゅうこう《りうかう》
【流行】
○
◎英語では「ファッション(fashion)」、口語で「ファッヅ(fads)」
と呼ぶ。
★りゅうこう《りうかう》
【劉向】
◇[中]Liu Xiang
○[人]中国、前漢末の学者(BC. 77〜BC. 6)。
「りゅうきょう(劉向)」とも呼ぶ。
りゅうごう《りうがう》
【劉ゴウ】
◇[中]Liu Ao
○[人]⇒こうせいてい(孝成帝)
◎「ゴウ」は「(「敖」冠+「馬」)」。
りゅうこういん《りゆうくわうゐん》
【竜光院】
○京都府京都市北区紫野大徳寺町(ムラサキノダイトクジチョウ)にある大
徳寺の塔頭(タッチュウ)の一つ。
茶室の密庵がある。
参照⇒みったん(密庵)
◎1606(慶長11)黒田長政が造営。
りゅうこうじ
【竜口寺】
【龍口寺】
○神奈川県藤沢市片瀬にある日蓮宗の寺。山号は寂光山。
◎1337(<南>延元 2,<北>建武 4)日蓮の弟子日法が竜ノ口に創
建。
参照⇒たつのくち(竜ノ口,龍口)
りゅうこうじ《りゆうくわうじ》
【龍光寺】
○三重県鈴鹿市(スズカシ)神戸(カンベ)にある臨済宗の寺。山号は
天澤山(天沢山)。
春の「神戸の寝釈迦(ネジャカ)祭り」で知られ、16畳敷の「大涅槃
図(ダイネハンズ)」が毎年3月に開帳される。
りゅうこうせいかんぼう《りうおうせいかんぼう》
【流行性感冒】
◇[伊]influenza
○[病]⇒いんふるえんざ(インフルエンザ)
★りゅうこくだいがく
【龍谷大学】
【竜谷大学】
○[教]京都府京都市伏見区に本部を置く、仏教系(浄土真宗)の
私立大学。
◎1922(大正11)設立の認可。
★りゅうこざん
【竜虎山】
【龍虎山】
◇[中]Longhu Shan、[英]Dragon Tiger Mountain
○[地]中国南東部、江西省(Jiangxi Sheng)(コウセイショウ)中北東部
の鷹潭市(Yingtan Shi)(オウタカシ)龍虎山鎮(Zhen)にある山。標高
247メートル。
道教の発祥地とされる。
参照⇒ごとべいどう(五斗米道)
りゅうこし
【竜骨車】
○[農]⇒りゅうこつしゃ(竜骨車)
りゅうこしゃ
【竜骨車】
○[農]⇒りゅうこつしゃ(竜骨車)
りゅうこつ
【竜骨】
○(1)[薬][化生]古代に生息した巨大な動物の骨の化石。
生薬(鎮静薬)に用いる。
○(2)[海](背骨のように)船底の中心線を船首から船尾まで縦
貫している力材。
「キール([英]keel,[独]Kiel)」とも呼ぶ。
◎江戸幕末から明治時代の古称は「間切骨(マギリガワラ)」。
○(3)[鳥]竜骨突起の略称。
⇒りゅうこつとっき(竜骨突起)
りゅうこつしゃ
【竜骨車】
◇[中]longguche
○[農]水田に水を汲(ク)み揚(ア)げる、灌漑用の水車、
樋(トイ)の上部の輪軸を足で踏んだり家畜を使って、樋の中の
鎖状に繋がった多数の水かき用の四角い板を動かし、エスカレ
ーターのように水を押し上げるもの。
「りゅうこしゃ」,「りゅうこし」とも呼ぶ。
◎中国から伝来し、江戸前期に近畿地方(畿内)以外には普及せ
ず、費用がかかり破損しやすかったので、簡単な踏車(フミグルマ)
がとってかわった。
中国では「竜尾車(longweiche)」とも呼ぶ。
★りゅうこつとっき
【竜骨突起】
◇[英]carina(カリーナ)
○[鳥]鳥類の胸骨の中央にある、船の竜骨(keel)のように隆起
した突起。
単に「竜骨」とも、「胸峰(キョウホウ)」とも呼ぶ。
りゅうこん《りうこん》
【流恨】
○いつまでも尽きない、忘れがたい恨(ウラ)み。遺恨(イコン)。
★りゅうさ《りうさ》
【流沙】
○(1)広大な砂原・砂漠。
特に中国西部、西域の天山南路タクラマカン砂漠を指す。
「流砂(リュウサ)」,「りゅうしゃ(流砂,流沙)」,「るしゃ(流沙)」と
も呼ぶ。
参照⇒たくらまかんさばく(タクラマカン砂漠,塔克拉瑪干砂
漠)
○(2)[地]⇒りゅうさ(流砂)(1)
★りゅうさ《りうさ》
【流砂】
○(1)[地](風や流水で)流れ移動する砂。また、流れてたまっ
た砂。
「流沙(リュウサ)」,「りゅうしゃ(流砂,流沙)」とも呼ぶ。
参照⇒ひさ(飛砂)
○(2)⇒りゅうさ(流沙)(1)
りゅうさん《りうさん》
【硫酸】
◇[英]sulphuric acid、[米]sulfuric acid
○[化]化学式がH2SO4の無機酸。無色無臭で粘りけのある液
体。
硝酸(ショウサン)に次ぐ強酸で、加熱すると金・白金を除くほと
んどすべての金属を溶解する。
水に混ぜれば多量の熱を発する。強い脱水作用があり、有機
を分解して炭素を遊離させる。
イオウ(硫黄)を燃やした二酸化硫黄(SO2)を原料に、鉛室
法または酸化バナジウムを触媒に酸化させ、接触法により水に
吸収させて製造する。
化学工業などで広く使用され、塩酸・硝酸、肥料・爆薬の製
造など、薬品の基礎原料として、また濃硫酸のまま脱水剤・乾
燥剤としても用いる。
◎濃硫酸(concentrated sulphuric acid)。
稀硫酸(dilute sulfuric acid)。
★りゅうざん《りうざん》
【流産】
○(1)[医]([英]miscarriage)妊娠第24週未満(7ヶ月以内)に、
母体から胎児や胎盤が娩出(ベンシュツ)されること。
未熟児と死産の場合がある。
◎切迫流産:⇒せっぱくりゅうざん(切迫流産)
人工流産(妊娠中絶):参照⇒あぼーと(アボート)
未熟児:参照⇒えぬあいしーゆー(NICU)
○(2)(転じて)計画・構想などが、実を結ばずに流れること・
実現しないで終わること。失敗すること・中止になること。
参照⇒あぼーと(アボート)(3)
りゅうさんあんもにうむ《りうさんあんもにうむ》
【硫酸アンモニウム】
◇[英]ammonium sulfate
○[化]化学式が(NH4)2SO4の無色透明の結晶。
水に溶けやすい。
硫酸にアンモニアを吸収させて製造する。
通称は「硫安(リュウアン)」で、代表的な窒素肥料として大量に用
いられる。
◎「硫化アンモニウム」の化学式は(NH4)2S。
りゅうさんえんぱるぷ《りうさんえんぱるぷ》
【硫酸塩パルプ】
◇[英]sulfate pulp
○⇒くらふとぱるぷ(クラフトパルプ,クラフト・パルプ)
りゅうさんかるしうむ《りうさんかるしうむ》
【硫酸カルシウム】
◇[英]calcium sulfate/calcium sulphate
○[化]カルシウムの硫酸塩(CaSO4)。
石膏(セッコウ)の主成分。
トウフ(豆腐)の凝固剤としては「すまし粉」とも呼ぶ。
参照⇒すましこ(すまし粉)
りゅうざんきち
【竜山基地】
◇[英]Yongsan Base
○[軍]韓国の首都ソウル(Soul)中心部にある在韓アメリカ軍の
基地。
「ヨンサン基地(竜山基地)」とも呼ぶ。
◎2004. 1.16(平成16)米韓両国は2007年をめどに、南方の烏山
(ウサン)(オサン)・平沢(ヘイタク)(ピョンテク)の基地に完全移転し
返還することで合意。
りゅうさんし《りうさんし》
【硫酸紙】
◇[英]parchment paper
○木綿繊維または木材化学パルプを原料とした紙を、濃硫酸液
に浸し、のち完全に水洗いして乾燥させたもの。
薄いクリーム色・半透明の薄紙で、耐水性・耐脂性があり、
無味無臭。
バター・チーズ・肉類などの包装や造花などに使用される。
羊皮紙(parchment)に模して造った加工紙で、「パーチメント
ペーパー」,「パーチメント紙」,「擬羊皮紙(ギヨウヒシ)」とも呼ぶ。
参照⇒ぎりゅうさんし(擬硫酸紙)
りゅうさんだん《りうさんだん》
【榴散弾】
【榴霰弾】
◇[英]shrapnel shell/shrapnel
○[軍]弾体内に多数の散弾を内蔵した砲弾・榴弾。
爆発時に弾体の細片とともに鉛の散弾が飛散し、殺傷効果を
高めている。
主に人馬の殺傷に使用される。
参照⇒りゅうだん(榴弾)
◎英語:シュラプヌル(shrapnel)/キャニスター(canister)。
中国語:子母弾(zimudan)。
りゅうざんぶんか《りゆうざんぶんか》
【竜山文化】
○[芸]⇒ろんしゃんぶんか(ロンシャン文化,竜山文化)
りゅうさんまぐねしうむ《りうさんまぐねしうむ》
【硫酸マグネシウム】
◇[英]magnesium sulfate
○[化]酸化マグネシウム(MgO)を硫酸に溶かした溶液を、濃
縮して得られる無色の斜状結晶。
分子式はMgSO4。
水に溶けやすく、苦(ニガ)みがあり、海水から得られる「にが
り(苦汁)」にも含まれる。
その七水和物(MgSO4・7H2O)([英]magnesium sulfate
heptahydrate)は古くから瀉利塩(シャリエン)と呼び、下剤・便秘薬
に用いられた。
また媒染剤、紙の充填剤(ジュウテンザイ)、耐火綿布製造など工
業用として用いる。
「硫苦(リュウク)」とも呼ぶ。
◎中国語:硫苦(liuku)。
りゅうしじょうぶっしつ《りふしじやうぶつしつ》
【粒子状物質】
◇[英]Particulate Matter
○⇒ふゆうりゅうしじょうぶっしつ(浮遊粒子状物質)
りゅうしつふんきこう《りうしつふんきこう》
【硫質噴気孔】
◇[英]solfatara
○[地]⇒りゅうきこう(硫気孔)
りゅうしゃ《りうしや》
【流砂】
【流沙】
○(1)[地]水に押し流された砂。
「りゅうさ(流砂,流沙)」とも呼ぶ。
○(2)[地]⇒ひょうさ(漂砂)(1)
○(3)⇒りゅうさ(流沙)(1)
りゅうしゃ
【竜舎】
【竜車】
○仏塔の最上部にある相輪(ソウリン)の一部。
宝珠(ホウジュ)の下、水煙(スイエン)の上にある球形部分。
参照⇒そうりん(相輪)
りゅうじゅ
【龍樹】
【竜樹】
◇[梵]Nagarjuna(ナーガールジュナ)、[中]Longshu(龍樹)
○[人]大乗仏教の中観学派(チュウガンハ)の祖(DC. 150ころ〜 250
ころ)。初期大乗仏教を確立した大論師(ロンジ)。
南インドのバラモン出身で、バラモンの学問をすべて習得し
たのち仏教に転じ、北インドに移る。当時の小乗仏教(部派仏
教)と初期大乗を学び、大乗仏教に傾倒して小乗に対し大乗仏
教を主張。特に空(クウ)の思想を確立した。晩年は南インドの故
国に戻り没した。
小乗仏教・大乗仏教のほか諸思想に精通し、龍樹以後の大乗
仏教はすべてその影響下にあり、中国や日本で「八宗の祖」とい
われる。三論・天台など中国・日本の哲学的な理論を育成した
基本書『中論(チュウロン)』や『大智度論(ダイチドロン)』をはじめ、
多くの著書がある。
◎密教ではナーガールジュナを「龍猛(リュウミョウ)」と呼び、7世紀
に活躍した密教の祖の1人とするが、龍樹との混同が多く、実
在の人物か疑問視もされている。
参照⇒りゅうみょう(龍猛,竜猛)
★りゅうしゅう《りうしう》
【劉秀】
◇[中]Liu Xiu
○[人]中国、後漢(Hou Han)(ゴカン)の初代皇帝(BC. 6〜AD.
57)。在位:BC. 25〜AD. 57。諡(オクリナ)は光武帝(Guangwu
Di)。
りゅうじょ《りうじよ》
【柳絮】
◇[中]liuxu
○(1)[植]([英]willow catkins)白い綿毛をもったヤナギ(柳)
の種子。
春に熟した実から飛び散る。
◎春の季語。
○(2)[植]([英]catkins)綿毛・冠毛をもつ種子一般。尾状花序。
ヤナギ・ポプラ(ヤナギ科)・ブナ・カバノキなど。
◎「カトキン」は、花序がネコの尻尾に似ていることから、オラ
ンダ語の「子ネコ(katteken)」に由来(ユライ)する。
○(3)綿毛をもつ種子が飛び散るさま。
◎ポプラ:北海道では6月下旬ころに見られ、初夏の風物詩に
なっている。
りゅうじょう《りゆうじやう》
【竜驤】
【龍驤】
○[歴][軍]旧日本海軍の航空母艦(空母)。
基準排水量1万0,600トン(改修後)。飛行甲板156.5メートル、
最高速力29ノット(時速53.7キロメートル)。
◎1929(昭和 4)8,000トン級の小型空母として着工。
1930(昭和 5)ロンドン軍縮条約の結果、設計変更。
1933(昭和 8)竣工。
太平洋戦争開戦後、陸軍のフィリピン上陸作戦を支援。
1942. 6.(昭和17)ミッドウエー海戦で別働隊に参加。
1942. 8.24(昭和17)第二次ソロモン海戦でアメリカ軍機の集
中攻撃を受けて沈没。
★りゅうしょうき《りうせうき》
【劉少奇】
◇[中]Liu Shaoqi
○[人]中国の政治家(1898〜1969)。
りゅうじょうこ《りうでうこ》
【柳条湖】
◇[中]Liutiaohu
○[地]中国の奉天(Fengtian)(現在の遼寧省瀋陽市)北郊、北大
営(Beidaying)(ホクタイエイ)付近の地名。
「九・一八歴史博物館」がある。
参照⇒りゅうじょうこじけん(柳条湖事件)
◎かつて満州事変の発端地とされた柳条溝は、この柳条湖の間
違い。
りゅうじょうこう《りうでうかう》
【柳条溝】
◇[中]Liutiaogou
○[地]中国の奉天(Fengtian)(現在の遼寧省瀋陽市)北郊、北大
営(Beidaying)(ホクタイエイ)付近の地名。
◎かつて満州事変の発端地とされたが、柳条湖(リュウジョウコ)の間
違い。
りゅうじょうこうじけん《りうでうかうじけん》
【柳条溝事件】
○[歴]⇒りゅうじょうこじけん(柳条湖事件)
りゅうじょうこじけん《りうでうこじけん》
【柳条湖事件】
○[歴]1931(昭和 6)中国の奉天(Fengtian)近郊で日本軍が南満
州鉄道を爆破した事件。
関東軍の参謀石原莞爾中佐らの謀略計画により、1931. 9.18
(昭和 6)夜、奉天独立守備隊の河本末守中尉が数名の部下を使っ
て柳条溝(柳条湖)の鉄路を爆破、それを支那兵(中国兵)の襲撃
と偽(イツワ)って北大営(Beidaying)(ホクタイエイ)を攻撃したもの。
満州事変の発端となった。
◎事件の地名として伝えられていた柳条溝は柳条湖(リュウジョウコ)
の間違いで、かつては「柳条溝事件」とも呼ばれた。
りゅうしん《りうしん》
【流心】
○気ままな心。
りゅうじん《りうじん》
【流人】
○[漢]故郷を離れて、さまよう人。流亡(リュウボウ)する人。
◎「るにん(流人)」とも読む。
りゅうじん
【竜仁】
◇[朝]Yongin
○韓国北西部、京畿道(Kyonggi-do)(ケイキドウ)の都市。ソウル市
の南方。
北緯37.28°、東経127.12°の地。
テーマパーク「竜仁エバーランド」がある。
朝鮮語読みは「ヨンイン」。
〈人口〉
1995(平成 7)5万5,500人。
2002(平成14)6万0,500人。
◎1976(昭和51)自然農園(のち竜仁エバーランド)、開園。
りゅうじんおんせん《りゆうじんをんせん》
【龍神温泉】
【竜神温泉】
○和歌山県日高郡(ヒダカグン)龍神村(リュウジンムラ)にある温泉。
日本三美人湯の一つ。
★りゅうじんがん《りうじんぐわん》
【劉仁願】
◇[中]Liu Renyuan
○[人] 663[天智 2]白村江(ハクスキノエ)の戦いで日本軍を破った唐
将。
参照⇒はくすきのえのたたかい(白村江の戦い),りせき(李勣)
りゅうじんはちぶ
【竜神八部】
○[仏]⇒はちぶしゅう(八部衆)
りゅうじんむら
【龍神村】
◇[日]Ryujin Mura
○和歌山県中央部、日高郡(ヒダカグン)東部の村。
龍神温泉がある。
りゅうず《りゆうづ》
【竜頭】
○(1)竜の頭。また、その形をしたもの。
「たつがしら(竜頭)」とも呼ぶ。
○(2)⇒たつがしら(竜頭)
○(3)釣り鐘の頂部にある、梁(ハリ)に吊(ツル)すための釣手(ツリテ)。
○(4)腕時計・懐中時計などの、ゼンマイ(発条)を巻くギザギザ
の着いたつまみ。
引っ張って回すと針を動かすことができる。日付・曜日など
を表示する時計では竜頭が二段階に引き出すようになっている。
参照⇒かぼしょん(カボション)(2)
◎ゼンマイは一般にネジと呼ぶことが多い。
参照⇒ねじ(ネジ,螺子,捩子,捻子)
★りゅうせい《りうせい》
【流星】
◇[英]shooting star/meteora
○[天]流れ星。
「よばいぼし(婚星,夜這星)」,「人魂(ヒトダマ)」,「シューティン
グスター」,「メテオラ」とも呼ぶ。
◎流星群:⇒りゅうせいぐん(流星群)
りゅうせいがすでん
【龍井ガス田】
◇[英]Longjing Gas Field
○[地]東シナ海の日中中間線近くにある、中国が開発している
天然ガス田の一つ。
春暁ガス田の北東約100キロメートルに位置する。日韓大陸
棚共同開発区域と中韓中間線にも接近。
日本名は「翌檜(アスナロ)ガス田」。
参照⇒しゅんぎょうがすでん(春暁ガス田)
◎2008. 6.18(平成20)日中両政府、境界線問題を棚上げにして
南側約2,700平方キロメートルの海域で共同資源探査の実施に
合意。
2008. 6.20(平成20)龍井ガス田そのものは韓国に配慮して開
発中止とすることが判明。
★りゅうせいぐん《りうせいぐん》
【流星群】
◇[英]meteor shower/meteor stream
○[天]一年のうち、ある時期に天空のほぼ一定の方角に流星の
群が観測される現象。また、その現象を起こす宇宙塵の集団。
太陽を公転している高密度の宇宙塵群の中を地球が通過する
とき、天空の一点から傘をひろげたように発生する。
彗星(スイセイ)(comet)の尾(放出塵)、または彗星が崩壊してで
きた宇宙塵と考えられる。
参照⇒さんだいりゅうせいぐん(三大流星群)
りゅうせいじつ
【竜生日】
【龍生日】
◇[中]long sheng ri
○[暦]⇒ちくすいじつ(竹酔日,竹醉日)
りゅうせいたい《りうせいたい》
【流星体】
◇[英]meteoroid
○[宇]⇒めておろいど(メテオロイド)
りゅうせいとう《りうせいたう》
【流星刀】
○明治時代、富山県で発見された隕石(インセキ)で、榎本武揚(エノモ
ト・タケアキ)が作らせた刀剣。
りゅうせいわるつ《りうせいわるつ》
【流星ワルツ】
○[楽]山木康世(ヤマキ・ヤスヨ)作詞・作曲の歌謡曲。
歌は「ふきのとう(山木康世・細坪基佳)」。
◎1977(昭和52)。
★りゅうぜつらん
【リュウゼツラン】
【竜舌蘭】
◇[学]Agave americana
○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)リュウゼツラン科(Aga-
vaceae)アガベ属(Agave)の大形常緑多年草。メキシコ原産。
茎の汁を発酵・蒸留して蒸留酒テキーラ(tequila)を作る。
「アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)」,「アガベ([英]agave)」
とも、100年に1回花が咲くと想像されたことから
「センチュリープラント([英]century plant)」とも呼ぶ。
〈リュウゼツラン科の主な属〉
リュウゼツラン属(Agave)。
センネンボク属(Cordyline):⇒せんねんぼく(センネンボク,
千年木)
リュウケツジュ属(Dracaena):⇒りゅうけつじゅ(リュウケ
ツジュ,竜血樹)
ゲッカコウ属(Polianthes)。
チトセラン属(Sansevieria)。
りゅうぜん
【竜涎】
【龍涎】
◇[中]longxian
○⇒りゅうぜんこう(竜涎香,龍涎香)
りゅうぜんこう《りゆうぜんかう》
【竜涎香】
【龍涎香】
◇[中]longxianxiang
○マッコウクジラ(抹香鯨)の腸内にできた結石状のものから採
取される、松脂(マツヤニ)状で灰黒色の動物性香料。
麝香(ジャコウ)に似た芳香がある。
単に「りゅうぜん(竜涎,龍涎)」とも呼ぶ。
参照⇒じゃこう(麝香)
◎英語:アンバーグリス(ambergris)。
◎龍涎鷄舌、悉是香名。
参照⇒けいぜつこう(鶏舌香,鷄舌香)
りゅうせんどう
【龍泉洞】
◇[日]Ryusen Do
○[地]岩手県下閉伊郡(シモヘイグン)岩泉町(イワイズミチョウ)にある鍾乳
洞(ショウニュウドウ)。国の天然記念物で、日本三大鍾乳洞の一つ。
知られている所で約2,500メートル、推定の総延長は5,000メ
ートル以上。
五つの地底湖(チテイコ)がある。第3地底湖は水深98メートル。
第4地底湖(未公開)は水深120メートルで、地底湖としては世
界一の透明度(41.5メートル)。
◎2011. 3.11(平成23)東日本大震災で地底湖が白濁。
りゅうそう《りうそう》
【劉宋】
◇[中]Liu Song
○[歴]中国南朝の一国。
⇒そうちょう(宋朝)(1)
★りゅうそうげん《りうそうげん》
【柳宗元】
◇[中]Liu Zongyuan
○[人]中国、中唐の詩人( 773〜 819)。
りゅうそん
【龍孫】
◇[中]longsun
○(1)[植][食]タケノコ(筍)の別称。
⇒たけのこ(竹の子,筍)
○(2)良馬の別称。
参照⇒しゅんめ(駿馬)
りゅうたい《りうたい》
【流体】
◇[英]fluid
○[化][物]気体と液体の総称。流動体。
りゅうたいあつりょくけい《りうたいあつりよくけい》
【流体圧力計】
◇[英]manometer
○[工]⇒まのめーたー(マノメーター)(1)
りゅうたつこうた
【隆達小歌】
○[楽]⇒りゅうたつぶし(隆達節)
りゅうたつぶし
【隆達節】
○[楽]室町後期〜江戸初期に流行した小歌(コウタ)。
泉州堺にある日蓮宗顕本寺の僧高三隆達(タカサブ・リュウタツ)(1527
〜1611)が創始。
室町小歌に7・5・7・5などの節付けをし、扇拍子や一節
切(ヒトヨギリ)・鼓(ツヅミ)などに合わせて恋歌・祝歌などを歌い、
文禄・慶長(1592〜1615)ころ上方(カミガタ)で流行。
その歌は織田信長・豊臣秀吉も聞くため召したほどであった。
室町小歌から近世小唄への転機をなした。
「隆達小歌」とも呼ぶ。
参照⇒『人名辞典』たかさぶ りゅうたつ(高三 隆達)
◎「小唄」は江戸初期から江戸(関東)で用いられた言葉で、上方
(関西)では多く「小歌」が用いられた。
りゅうたん
【竜胆】
○(1)[植]⇒りんどう(リンドウ,竜胆)
○(2)[薬]リンドウの根茎。
褐色で苦味があり、一種の芳香をもつ。
乾燥させたものを、漢方で健胃薬とする。
りゅうだん《りうだん》
【榴弾】
◇[英]shrapnel
○[軍]弾体内に炸薬(サクヤク)を充填(ジュウテン)し、着弾点で破裂す
る破壊力の強い砲弾。
砲台や艦船の非装甲部分などの破壊、人馬の殺傷に使用され
る。
外殻の比較的薄い弾体に詰められた大量の炸薬の爆発力と弾
片を利用する砲弾で、瞬発信管や近接信管が用いられる。
激爆榴弾・地雷榴弾・榴散弾などがある。
参照⇒りゅうさんだん(榴散弾,榴霰弾),しゅりゅうだん(手
榴弾)
◎対戦車榴弾:HEAT(high explosive anti-tank)。
りゅうだんほう《りうだんはう》
【榴弾砲】
◇[英]howitzer
○[軍]平射するカノン砲と曲射する臼砲(キユウホウ)の中間に位置
する火砲。砲身長が口径の12〜20倍。
臼砲と同様に曲射弾道を利用して援護物後方の目標を攻撃す
るが、臼砲に比べ弾速や射程がまさるため、敵前で発射する臼
砲より重宝がられるようになった。
野戦榴弾砲・陣地榴弾砲・列車榴弾砲などがある。
参照⇒りゅうだん(榴弾),きょくしゃほう(曲射砲),きゅうほ
う(臼砲),かのんほう(カノン砲)
◎17世紀ころに一般化。
旧日本陸軍の軽榴弾砲(野戦榴弾砲)は口径10センチメートル
・最大射程1万メートル、重榴弾砲は口径15センチメートル・
最大射程1万5千メートル。
第二次世界大戦中、ドイツは自走榴弾砲(Geschuetzwagen)を
開発。
りゅうち《りうち》
【留置】
○(1)[法]人や物を、特定の人または機関の支配下に留(トド)め
置くこと。
○(2)(特に)被疑者(ヒギシャ)や被告人を警察署などの機関に一時
的に拘束すること。
参照⇒りゅうちじょう(留置場)
○(3)[医]外科手術で、装置や薬剤などを体内に残して縫合(ホウ
ゴウ)すること。
◎中国語の「留置(liuzhi)」には「放置([英]put aside)・布置(フ
チ)」の意味もある。
りゅうち
【龍智】
【竜智】
◇[梵]Nagabodhi、[中]Longzhi(龍智)
○[人]南インドの僧。真言七祖の第二、真言八祖の第四。
龍樹(Nagarjuna)(リュウジュ)から密教を受け、数百年これを持
して、8世紀初め金剛智(Vajrabodhi)(コンゴウチ)に伝授したとい
う。
参照⇒しんごんしちそ(真言七祖),しんごんはっそ(真言八祖)
りゅうちじょう《りうちぢやう》
【留置場】
◇[英]lockup
○警察署に付属する、逮捕した被疑者(ヒギシャ)を留置する施設。
取り調べを行う犯罪容疑者を一時的に拘束する場所。また、
逃亡や証拠隠滅の恐れのある被疑者・被告人を拘束する代用監
獄としても用いられる。
汚(キタナ)いというイメージから、俗に「ブタ箱(豚箱)」とも呼
ぶ。
参照⇒だいようかんごく(代用監獄)
◎トラ箱:⇒とらばこ(トラ箱,虎箱)
りゅうちばり《りうちばり》
【留置針】
◇[英]indwelling needle
○[医]点滴(テンテキ)のため体内に刺しておく医療用の管針。
参照⇒かにゅーれ(カニューレ),とろっかー(トロッカー)(1),
じこばっきょ(自己抜去)
りゅうちょう《りゆうてう》
【隆鳥】
◇[英]elephant bird
○[歴][鳥]⇒えぴおるにす(エピオルニス)
りゅうちんけん
【龍鎮県】
【竜鎮県】
◇[中]Longzhen Xian
○[古]⇒ほくあん(北安)
りゅうつぼ《りふつぼ》
【立坪】
○⇒つぼ(坪)(4)
りゅうてつ《りうてつ》
【流鉄】
○[俗][交]総武流山電鉄の略称。
⇒そうぶながれやまでんてつ(総武流山電鉄)
りゅうどうかしょりど《りうどうくわしよりど》
【流動化処理土】
○[建]埋め戻し材の一種。
土砂や汚泥に水と少量のセメント系固化剤を添加したもの。
固化剤の量を調整することで、埋め戻して固化した後でもス
コップなどでも掘り起こすこともできる。
りゅうとうき
【竜灯鬼】
○[美]⇒てんとうきりゅうとうき(天灯鬼・竜灯鬼)
りゅうどうたい《りうどうたい》
【流動体】
◇[英]fluid
○[化][物]⇒りゅうたい(流体)
★りゅうどすい
【竜吐水】
○(1)[歴]昔の消火用ポンプ。
「雲竜水(ウンリュウスイ)」とも呼ぶ。
○(2)[古]水鉄砲(ミズデッポウ)の別称。
りゅうない《りうない》
【流内】
○(1)本官の長官以下で主典(サカン)までの位階のあるもの。流内
の官。
⇔りゅうげ(流外)
○(2)[漢]九品以上の正式な官。
⇔りゅうがい(流外)
りゅうにょ
【竜女】
○(1)竜宮にいるという仙女・竜王の娘。
○(2)[仏]沙竭羅(シャカラ)竜王(海竜王)の娘。
『法華経』提婆達多品に、娘は8歳で悟(サト)りを開き、釈迦
の前で体を男子に転じて成仏したという話が述べられている。
参照⇒へんじょうなんし(変成男子)
◎娘の名前は[梵]Sagara-naga-raja-duhitr。
りゅうばんこきょ
【竜蟠虎踞】
【龍蟠虎踞】
【竜盤虎踞】
【龍盤虎踞】
◇[中]longpan huju
○(1)[慣用句]地勢が要害堅固なこと。また、要害堅固なさま
の形容。
◎「竜が蟠(ワダカマ)り、虎が踞(ウズクマ)る」の意味。
諸葛亮(ショカツ・リョウ)(孔明)が劉備(リュウ・ビ)の使いとして南京を
訪れた際の言葉「鍾山龍蟠、石頭虎踞、此帝王之宅」から。
鍾山(Zhongshan)は南京の紫金山(Zijin Shan)の古称、石頭
(Shitou)(石城)は南京の城。
風水説では、東に青竜(セイリョウ,セイリュウ)、西に白虎(ビャッコ)が位
置することが良いとされる。
参照⇒しきんざん(紫金山),しじんそうおう(四神相応)
○(2)[慣用句]豪傑が根拠地をかまえ、威勢を振るうこと。
★りゅうび《りうび》
【劉備】
◇[中]Liu Bei
○[人]中国三国時代の蜀漢(Shu Han)(ショクカン)の昭烈帝(Zhaolie
Di)(ショウレツテイ)(AD. 161〜 223)。
「劉備玄徳(Liu Bei Xuande)(ゲントク)」とも呼ぶ。
参照⇒しょかつこうめい(諸葛孔明)
りゅうびげんとく《りうびげんとく》
【劉備玄徳】
◇[中]Liu Bei Xuande
○[人]⇒りゅうび(劉備)
★りゅうひてっこう《りうひてつくわう》
【硫ヒ鉄鉱】
【硫砒鉄鉱】
◇[英]arsenopyrite(アルセノパイライト)/ミスピクル(mis-
pickel)
○[鉱]鉄・砒素の硫化物(FeAsS)を主成分とする鉱物。
砒素の原料となる。
「毒砂(ドクサ)」とも呼ぶ。
参照⇒てっこう(鉄鉱),ひてっこう(ヒ鉄鉱,砒鉄鉱)
◎アルセノライト(arsenolite):⇒ひせき(砒石)
りゅうべい《りふべい》
【立米】
○立方メートルの略。
★りゅうほう《りうはう》
【劉邦】
◇[中]Liu Bang
○[人]中国、前漢(Qian Han)の初代皇帝(BC. 247〜BC. 195)。
在位:BC. 202〜BC. 195。字(アザナ)は季、廟号(ビョウゴウ)は高
祖。
「赤帝子(Chidizi)(セキテイシ)」とも呼ぶ。
参照⇒がいか(垓下)
りゅうぼう《りうばう》
【流亡】
○故郷を離れて、さまようこと。さすらい。
りゅうぼく《りうぼく》
【流木】
○(1)海や川を漂(タダヨ)い流れる木。流れ木。
○(2)山から伐(キ)り出して、川に浮かべて流し下(オ)ろす材木。
りゅうほくまち
【竜北町】
◇[日]Ryuhoku Machi
○熊本県中央部、八代郡(ヤツシログン)の町。
りゅうま
【竜馬】
○⇒りゅうめ(竜馬)
りゅうみょう《りゆうみやう》
【龍猛】
【竜猛】
◇[梵]Nagarjuna(ナーガールジュナ)、[中]Longmeng
○[人]真言密教の付法第三祖・伝持第一祖。
釈迦より8百年の後に南天竺(テンジク)に生れたとされるが、
実在の人物か疑問視もされている。
不空の『金剛頂経義決(コンゴウチョウキョウギケツ)』に、龍猛菩薩が
南天竺の鉄塔の前で『大日経(ダイニチキョウ)略本』を得た後、さら
に祈願して塔内で『金剛頂経広本』を得たとする「両部大経伝
授」の説が記載されている。
著書は『発菩提心論(ホツボダイシンロン)』1巻・『釈摩訶衍論(シャ
クマカエンロン)』10巻。
「龍猛菩薩」とも呼ぶ。
◎大乗仏教中観派(チュウガンハ)の祖龍樹(リュウジュ)と混同視される。
参照⇒りゅうじゅ(龍樹,竜樹)
りゅうみょうぼさつ《りゆうみやうぼさつ》
【龍猛菩薩】
【竜猛菩薩】
○[人]⇒りゅうみょう(龍猛,竜猛)
りゅうめ
【竜馬】
○(1)非常に優れた馬。
「竜馬(リュウマ,リョウマ,リョウバ)」,「駿馬(シュンメ,シュンバ)」,「たつのうま
(竜の馬)」とも呼ぶ。
参照⇒しゅんめ(駿馬)
○(2)将棋(ショウギ)で、角行(カクギョウ)が敵の陣内(ジンナイ)に入っ
て成ったもの。
本来の動きのほかに、前後左右へも一間づつ移動できるよう
になる。
「りゅうま(竜馬)」,「成り角(カク)」とも呼ぶ。
参照⇒かくぎょう(角行)
[1]りゅうもん
【竜門】
◇[日]Ryumon
○奈良県吉野郡(ヨシノグン)吉野町(ヨシノチョウ)北部、竜門岳(リュウモンガ
ダケ)東南斜面にある地名。
竜門寺跡・竜門滝などがある。
[2]りゅうもん
【竜門】
◇[中]Longmen
○(1)中国中央部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)北西部の洛陽
市(Luoyang Shi)(ラクヨウシ)管轄の伊川県(Yichuan Xian)(イセンケン)
の地域名。
伊水(Yishui)(イスイ)の対岸に伊闕山(Yique Shan)(イケツサン)(現:
竜門山)がある。
中国三大石窟の一つの竜門石窟がある。
「ロンメン(竜門)」とも呼ぶ。
参照⇒りゅうもんせっくつ(竜門石窟,龍門石窟)
◎伊水両岸に石灰岩の山岳が対峙し門闕(モンケツ)のようであるこ
とから「伊闕」とも呼ばれた。
○(2)中国、黄河中流の急流。
山西省(Shangxi Sheng)(サンセイショウ)と陝西省(Shangxi
Sheng)(センセイショウ)の境にあり、山岳が対峙して門口をなす。
「ロンメン(竜門)」とも呼ぶ。
◎コイ(鯉)などの魚鼈(ギョベツ)の類(タグイ)がここを登り切れば
竜になるという。
参照⇒こいのたきのぼり(鯉の滝登り)
りゅうもんがだけ
【竜門岳】
◇[日]Ryumongadake/Ryumon ga Dake
○[地]奈良県中北部にある竜門山地の山。標高904メートル。
りゅうもんきって
【竜文切手】
○[歴][通]1871. 4.20(明治 4. 3. 1)発行された日本最初の切
手。
手彫りによる印刷で、額面には「文(モン)」が使用されていた。
翌1872. 4.(明治 5. 2.)には「竜銭切手」となった。
参照⇒しんかじょうれい(新貨条例)
★りゅうもんさんだんそうたい
【龍門山断層帯】
◇[中]Longmenshan Duancengdai、[英]Longmenshan Fault
○[地]中国南西部、チベット高原と四川盆地との間を北東〜南
西方向に走る断層帯。
灌口〜安県断層(Guankou Anxian Duanceng)・北川〜映秀断
層(Beichuan Yingxiu Duanceng)などの3本の断層から成る。
「りゅうもんざんだんそうたい(龍門山断層帯)」,「ロンメンシャ
ン断層帯」とも呼ぶ。
◎2008. 5.12(平成20)PM 2:28、マグニチュード7.8の大規模地
震が発生。灌口断層が長さ約100キロメートル・段差3メート
ル前後、北川断層が長さ約200キロメートル・段差5メートル
以上、全長250キロメートル以上が動いていた。
りゅうもんざんだんそうたい
【龍門山断層帯】
◇[中]Longmenshan Duancengdai、[英]Longmenshan Fault
○[地]⇒りゅうもんさんだんそうたい(龍門山断層帯)
りゅうもんさんち
【竜門山地】
◇[日]Ryumon Sanchi
○[地]奈良県、吉野川渓谷の北部に連なる山地。主峰は竜門岳
(リュウモンガダケ)(904メートル)。
◎吉野川渓谷の南部は吉野山地。
★りゅうもんせっくつ《りゆうもんせきくつ》
【竜門石窟】
【龍門石窟】
◇[中]Yun'gang Shiku
○[歴]中国中央部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)北西部の洛
陽市(Luoyang Shi)の南方にある石窟寺院。
494<太和18>から造営。石窟の約6割は唐代( 618〜 907)の
もの。
◎雲崗石窟(Yun'gang Shiku)(ウンコウ・セックツ)とともに中国仏教芸
術の二大石窟、さらに敦煌莫高窟(Dunhuang Mogaoku)(トンコウ・バ
ッコウクツ)とあわせた中国三大石窟の一つ。
参照⇒うんこうせっくつ(雲崗石窟),とんこうばっこうくつ
(敦煌莫高窟)
りゅうもんやま
【竜門山】
◇[日]Ryumon Yama
○[地]和歌山県北部、那賀郡(ナガグン)にある山。標高756メー
トル。
りゅうようちょう《りゆうやうちやう》
【竜洋町】
◇[日]Ryuyo Cho
○[古]静岡県西部、磐田郡(イワタグン)の町。
◎2005. 4. 1(平成17)磐田市に編入。
◎磐田郡には龍山村(タツヤマムラ)もあった。
りゅうりゃく《りうりやく》
【流略】
○いろいろな学派の書籍。九流七略(キュウリュウシチリャク)。
りゅうりょくかこう《りうりよくくわこう》
【柳緑花紅】
○(1)柳(ヤナグ)は緑、花は紅(クレナイ)であること。
○(2)(転じて)春の自然の美しい風景・景色。春の美しい景色
の形容。
○(3)(転じて)自然のままで、人工の加わらないさま。
○(4)[宗]禅宗で悟(サト)りの心境を言い表す語句。
⇒やなぎはみどりはなはくれない(柳は緑花は紅)
りゅえいゆまるめぞん
【リュエイユ・マルメゾン】
◇Rueil-Malmaison
○フランス中北部、イル・ド・フランス地域圏(Region Ile-de-
France)中北西部のオードセーヌ県(Hauts-de-Seine Depart-
ment)北西部の都市。
北緯48.89°、東経2.17°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)6万6,400人。
1999(平成11)7万3,500人。
2004(平成16)7万5,000人。
◎1990.11. 7(平成 2)東金市と姉妹都市になる。
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