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                    PDD図書館管理番号       0001.0095.5000.20

                 百   科   辞   書    《りゆ》     編集:獨  澄旻

-------- りゆ --------------------------------------------------
りーゆ
	【リーユ】
	◇Lille
	○⇒りーる(リール)
りゅーいーそー
	【リューイーソー】
	【緑一色】
	◇[中]lyuyise/luyise(緑一色)、[英]all green
	○マージャン(麻雀)の役満(ヤクマン)の一つ。
	 「緑発(lyufa)(ハツ)」とソーズ(索子)の「2・3・4・6・8」
	の、緑色のパイ(牌)のみから成る上がり手。
	 「オール・グリーン」とも呼ばれ、アメリカで発祥した手と言
	われている。
	◎索子(suozi)の「1・5・7・9」の彫りには赤色が使われて
	いるため含むことは出来ないが、混一色(hun'yise)(ホンイー
	ソー)という上がり手にはなる。
りゅいたー
	【リュイター】
	【旅大】
	◇[中]Luida
	○[古]⇒だいれん(大連)
りゅう《りう》
	【旒】
	○[数詞]旗を数えるのに用いる数詞。
	 「ながれ(流)」も用いる。
★りゅう
	【龍】
	【竜】
	◇[中]long
	○(1)
	 西洋の「ドラゴン(dragon)」に相当する。
	 参照⇒げきりん(逆鱗)(1)
	◎龍には九匹の子供があるといわれる。その一匹は嘲風(チョウフウ)
	で、高くて危ないところが大好きなところから、その像は宮殿
	などの降棟(クダリムネ)の魔除けの飾りに使われる。
	 竜を切り殺す技:⇒とりょうのぎ(屠竜の技,屠龍之技)
	◎ヨウスコウワニ(揚子江鰐)がモデルといわれている。
	○(2)[仏]仏法守護神の八部衆(ハチブシュウ)の一つ。
	 参照⇒はちぶしゅう(八部衆)
	○(3)
	○(4)将棋(ショウギ)で、一度敵の陣内(ジンナイ)に入って成った飛
	車(ヒシャ)。
	 ⇒[1]りゅうおう(竜王)
りゅうあん《りうあん》
	【硫安】
	○[俗][化]硫酸アンモニウムの通称。
	 ⇒りゅうさんあんもにうむ(硫酸アンモニウム)
りゅうあんえんこう《りうあんえんくわう》
	【硫安鉛鉱】
	○[鉱]⇒もうこう(毛鉱)
りゅうあんじ
	【竜安寺】
	○⇒りょうあんじ(竜安寺)
りゅうい《りうゐ》
	【瘤胃】
	○[哺]反芻動物の胃の第一室(第一胃)。
	 参照⇒はんすうい(反芻胃)(1)
りゅうえい《りうえい》
	【柳営】
	○(1)⇒ばくふ(幕府)(1)
	○(2)⇒しょうぐん(将軍)
りゅうえん《りうゑん》
	【留園】
	◇[中]Liuyuan
	○中国東部、江蘇省(Jiangsu Sheng)(コウソショウ)南部の蘇州市(Su-
	zhou Shi)(ソシュウシ)にある古典庭園。
	 北京の頤和園(Yiheyuan)、承徳の避暑山庄(山荘)(Bishu 
	Shanzhuang)、蘇州の拙政園(Zhuozhengyuan)とともに中国四大
	名園の一つ。
	◎明代に造園。
	 清代に改築。
	 1997(平成 9)市内の拙政園(Zhuozhengyuan)とともに世界遺
	産に登録。
★[1]りゅうおう《りゆうわう》
	【竜王】
	○(1)[仏]竜族の王。竜神(リュウジン)。
	◎八大竜王:⇒はちだいりゅうじん(八大龍神,八大竜神)
	○(2)将棋(ショウギ)で、飛車(ヒシャ)が敵の陣内(ジンナイ)に入って成っ
	たもの。
	 本来の動きのほかに、斜め四方へも一間づつ移動できるよう
	になる。
	 「成り飛車」とも、単に「竜」とも呼ぶ。
	 参照⇒ひしゃ(飛車)(2)
[2]りゅうおう《りゆうわう》
	【竜王】
	◇[日]Ryuo
	○(1)[地]⇒りゅうおうざん(竜王山)
	○(2)⇒りゅうおうちょう(竜王町)
りゅうおうざん《りゆうわうざん》
	【竜王山】
	◇[日]Ryuo Zan
	○[地]徳島県美馬郡(ミマグン)美馬町(ミマチョウ)と香川県仲多度郡(ナ
	カタドグン)琴南町(コトナミチョウ)の境にある山。標高1,060メートルで、
	讃岐山脈の最高峰。
りゅうおうちょう《りゆうわうちやう》
	【竜王町】
	◇[日]Ryuo Cho
	○(1)滋賀県南部、蒲生郡(ガモウグン)の町。
	〈面積〉
	 44.52平方キロメートル。
	〈人口〉
	 2000(平成12)1万3,370人。
	◎1955(昭和30)鏡山村と苗村が合併して町制施行。
	○(2)[古]山梨県西部、中巨摩郡(ナカコマグン)の町。
	◎2004. 9. 1(平成16)中巨摩郡の竜王町・敷島町(シキシマチョウ)と
	北巨摩郡(キタコマグン)の双葉町(フタバチョウ)の3町が合併して甲斐市
	(カイシ)を発足
りゅうおんじ
	【龍隠寺】
	○埼玉県入間郡(イルマグン)越生町(オゴセマチ)大字龍ヶ谷(タツガヤ)に
	ある、越生七福神の一つ(毘沙門天)。
	◎太田道真(ドウシン)・道灌(ドウカン)父子の墓がある。
	 境内のモミの大木にランの一種セキコクが着生し、県指定の
	記念物となっている。
りゅうかあんもにうむ《りうくわあんもにうむ》
	【硫化アンモニウム】
	○[化]化学式が(NH4)2Sの無色針状結晶。
	 水溶液にして化学分析に用いる。
	 −18℃以下に冷却したエーテル中にアンモニア(NH3)と硫
	化水素(H2S)を吹き込んで製造する。
	◎「硫安(リュウアン)」は「硫酸アンモニウム」の通称。
	 参照⇒りゅうさんあんもにうむ(硫酸アンモニウム)
りゅうがい《りうがい》
	【流外】
	○[漢]九品官にはいらない低い官のこと。
	 ⇔りゅうない(流内)(2)
	 参照⇒りゅうげ(流外)
りゅうかくさん
	【龍角散】
	○(1)[経]医薬品製造会社の一社。
	 本社は東京都千代田区東神田。
	◎江戸中期、佐竹藩(秋田藩)の家伝薬として創製。
	 1871(明治 4)東神田に創業。
	○(2)[薬](1)社製のノド薬。
りゅうかごむ《りうくわごむ》
	【硫化ゴム】
	【硫化護謨】
	◇[英]vulcanized rubber
	○[化]⇒えぼないと(エボナイト)
りゅうがさきし
	【龍ヶ崎市】
	【竜ヶ崎市】
	◇[日]Ryugasaki Shi
	○茨城県南部の市。北部を牛久市(ウシクシ)、東部を稲敷市(イナシキシ)、
	西部を取手市(トリデシ)に接する。
	◎江戸時代は仙台藩の所領。
りゅうがたけ
	【竜ヶ岳】
	◇[日]Ryugatake/Ryu ga Take
	○[地]滋賀県と三重県の県境にある山。標高1,100メートル。
りゅうがたけまち
	【龍ヶ岳町】
	◇[日]Ryugatake Machi
	○[古]熊本県西部、天草郡(アマクサグン)にあった町。天草上島(アマ
	クサカミジマ)の南東部。
	◎2004. 3.31(平成16)大矢野町(オオヤノマチ)・松島町(マツシママチ)・姫
	戸町(ヒメドマチ)と合併して上天草市(カミアマクサシ)を発足。
りゅうかてっこう《りうくわてつくわう》
	【硫化鉄鉱】
	◇[英]iron sulfide ore
	○[鉱]硫化鉄から成る鉱物。
	 黄鉄鉱(オウテッコウ)や白鉄鉱(ハクテッコウ)。
	 参照⇒おうてっこう(黄鉄鉱)
りゅうがみずえき《りゆうがみづえき》
	【竜ヶ水駅】
	○[交]鹿児島県鹿児島市吉野町(ヨシノチョウ)にある、JR日豊本線
	の駅。
	 重富(シゲトミ)駅(姶良町)と鹿児島駅の間。
りゅうがもりえき
	【龍ヶ森駅】
	○[古][交]⇒あっぴこうげんえき(安比高原駅)
りゅうかん《りうかん》
	【流感】
	◇[伊]influenza(インフルエンザ)
	○[病]流行性感冒(リュウコウセイカンボウ)の略称。
	 ⇒いんふるえんざ(インフルエンザ)
★りゅうがん
	【リュウガン】
	【竜眼】
	【龍眼】
	◇[中]longyan、[学]Euphoria longana
	○[植]ムクロジ目(Sapindales)ムクロジ科(Sapindaceae)リュ
	ウガン属(Euphoria)の常緑高木。中国南部原産。
	 中国福建省(フッケンショウ)の蒲田龍眼(Putian longyan)(ホデンリュウガ
	ン)が有名。
りゅうがんじ
	【龍眼寺】
	○東京都江東区亀戸にある寺。
	 ハギ(萩)の名所として知られる。
★りゅうき《りうき》
	【柳毅】
	◇[中]Liu Yi
	○[中国伝説]唐代の科挙の受験生。
	 洞庭君(Dongting Jun)(洞庭湖の龍神)の娘と結婚する説話が
	ある。
りゅうき《りうき》
	【流鬼】
	◇[中]Liugui
	○[古]中国唐代での、樺太(カラフト)アイヌおよび樺太の呼称。
りゅうき
	【竜亀】
	【龍亀】
	◇[中]longgui(ロングイ)
	○[中国伝説]竜の頭と亀の胴体を持つ想像上の霊獣。
	 風水では四神(シジン)の玄武(ゲンブ)と同一視される。
	 参照⇒げんぶ(玄武)
りゅうき《りうき》
	【劉徽】
	◇[中]Liu Hui
	○[人]中国の三国時代の魏(ギ)の数学者。生没年不詳。
	 AD. 263、中国最古の数学書『九章算術』の注釈を作る。そ
	の中に、円周率の計算、面積や体積計算法、三角法などが述べ
	られている。
	 唐初にその補遺『海島算経』を出版。
りゅうきこう《りうきこう》
	【硫気孔】
	◇[英]solfatara
	○[地]火山ガスを出す噴気孔の一種。
	 亜硫酸ガス(sulfur dioxide)・硫化水素(hydrogen sulfide)
	を多く含む火山ガスを噴出すもの。
	 「硫質噴気孔」,「ソルファテラ」と呼ぶ。
	 参照⇒ふんきこう(噴気孔),せっしょうせき(殺生石)
りゅうきへい
	【竜騎兵】
	【龍騎兵】
	◇[英]dragoon、[フ]dragon、[独]Dragoner(ドラゴーナー)
	○(1)[歴][軍]16〜17世紀以降のヨーロッパで、竜の飾りをつ
	けたカブト(兜)を被(カブ)り、銃を持った騎馬兵。
	 参照⇒かーびんじゅう(カービン銃),そうきへい(槍騎兵)
	◎銃が火を吹くことを、ドラゴン(dragon)が火を吐くことに掛
	けた名称。
	○(2)[軍](1)の伝統をつぐ機甲部隊(機械化部隊)。
	 参照⇒きへい(騎兵)(3)
りゅうきゅう《りうきう》
	【りゅうきゅう】
	○[海]海上保安庁の「つがる型」巡視船(PLH09)。
	 第11管区海上保安本部(那覇)に所属。
	◎2000. 3.31(平成12)竣工。
	 2003. 3. 7(平成15)マニラ湾で行われた日本・フィリピン両
	国の海賊制圧訓練に参加。
	 2004. 3.24(平成16)尖閣諸島に上陸した中国の活動家7人を
	収容。
[1]りゅうきゅう《りうきう》
	【琉球】
	◇[日]Ryukyu
	○沖縄の別称・旧称。
	 ⇒おきなわ(沖縄)
	◎琉球王朝:⇒りゅうきゅうおうちょう(琉球王朝)
[2]りゅうきゅう《りうきう》
	【琉球】
	◇[日]Ryukyu、[中]Liuqiu、[英]Liuchiu
	○(1)[地]⇒りゅうきゅうとう(琉球島,琉球嶋)
	○(2)⇒りゅうきゅうきょう(琉球郷)
りゅうきゅう《りうきう》
	【流求】
	◇[中]Liuqiu
	○[古]中国の『隋書』に見える東海中の外国名。今の台湾とす
	る説と琉球(沖縄)とする説がある。
りゅうきゅうあい《りうきうあゐ》
	【リュウキュウアイ】
	【琉球藍】
	◇[学]Strobilanthes cusia/Baphicacanthus cusia
	○[植]ゴマノハグサ目(Scrophulariales)キツネノマゴ科(Acan-
	thaceae)イセハナビ属(Strobilanthes)の多年草。
	 高さ50〜80センチメートル。
	 葉は楕円形でやや多肉。
	 夏、茎頂に淡紫色の唇形花をつける。
	 葉や幹から青色染料インディゴを採る。
	 沖縄(琉球)・台湾・インドシナ半島に分布。九州南部でも栽
	培。
	 「キアイ(木藍)」とも呼ぶ。
	◎中国語:馬藍(malan)。
★りゅうきゅういとばしょう《りうきういとばせう》
	【リュウキュウイトバショウ】
	【琉球糸芭蕉】
	◇[学]Musa liukiuensis/Musa balbisiana var. liukiu-
	ensis
	○[植]ショウガ目(Zingiberales)バショウ科(Musaceae)バ
	ショウ属(Musa)の大形多年草。
	 茎から繊維を採り、紡(ツム)いで芭蕉布(バショウフ)を織(オ)る。
	 「リュウキュウバショウ(琉球芭蕉)」,「イトバショウ(糸芭蕉)」
	とも呼ぶ。
	 参照⇒[1]ばしょうふ(芭蕉布)
★りゅうきゅうおうちょう《りうきうわうてう》
	【琉球王朝】
	○[歴]三山(山北<サンポク>・中山<チュウザン>・山南<サンナン>)と呼ば
	れる三つの小国に割拠していたが、1429年に中山王尚巴志(ショウ
	・ハシ)によって統一され、琉球王朝(第一尚氏王朝)が成立した。
	 版図は奄美(アマミ)から先島(サキシマ)に及び、また明国との間に
	冊封関係(サクホウカンケイ)が確立した。1469年政変が起こり、第二尚
	王朝が樹立され、琉球藩が廃止されるまでの約五百年続いた。
	 1609(慶長14)薩摩(島津氏)の侵攻を受け与論島以北を割譲し、
	琉球は薩摩に属することとなったが、明との冊封関係は依然続
	けられた。
	 明治維新後、1871(明治 4)廃藩置県の際に琉球を鹿児島県に
	編入、1872(明治 5. 9.14)国王(尚泰<ショウ・タイ>)を藩主とし琉球
	藩を設置した。しかし清国はこれを認めず、1874(明治 7)台湾
	征討を機に日本は清国に琉球の住民が日本国属民であることを
	認めさせた。1875(明治 8)日本は琉球の清国への進貢・冊封廃
	止を命じたが、1878(明治11)琉球は反対し清国公使などに救済
	を訴えた。1879(明治12)政府は軍隊を送り、琉球藩が廃止され
	王朝の終焉となり(琉球処分)、同年 4. 4沖縄県が設置された。
	清国はこれに抗議したが、未解決のまま日清戦争に至り日本帰
	属が確定した。
	 参照⇒たいわんせいとう(台湾征討)(1),おきなわ(沖縄)
	(*)1429(正長 2,永享元)、1469(応仁 3,文明元)。
	◎1404〜1866(応永11〜慶応 2)中国皇帝名で琉球国王を任命す
	る冊封儀式が25回行われる。
りゅうきゅうおんかい《りうきうおんかい》
	【琉球音階】
	○[楽]沖縄民謡で用いられている五音音階。
	 八度音階(オクターブ)の内、ド・ミ・ファ・ソ・シの五音の
	みを使用し、レ・ラは使用されない。
りゅうきゅうきょう《りうきうきやう》
	【琉球郷】
	◇[中]Liuqiu Xiang、[英]Liuchiu Village
	○台湾南端、屏東県(Bingdong Xian)の村。観光地。
	 南シナ海にある琉球島(Liuqiu Dao)から成る。
	 「小琉球」とも呼ぶ。
りゅうきゅうこうがい《りうきうかうがい》
	【琉球笄】
	○[植]メヒルギ(雌蛭木)の別称。
	 ⇒めひるぎ(メヒルギ,雌蛭木)
りゅうきゅうしょとう《りうきうしよたう》
	【琉球諸島】
	◇[日]Tyukyu Shoto
	○[地]南西諸島の南半部、北緯27度以南の沖縄諸島・先島(サキシ
	マ)諸島・尖閣(センカク)諸島の総称。
	 「琉球列島」とも呼ぶ。
	 参照⇒おきなわしょとう(沖縄諸島),さきしましょとう(先島
	諸島),せんかくしょとう(尖閣諸島),なんせいしょとう(南西諸
	島)(1)
りゅうきゅうしょぶん《りうきうしよぶん》
	【琉球処分】
	○[歴]明治政府が琉球王国を強制的に併合していった一連の政
	治措置(ソチ)の総称。
	 1871(明治 4)牡丹社事件で清国に琉球人を日本人と事実上認
	めさせた明治政府は、1872(明治 5)それまで形式上日清両属だっ
	た琉球王国に琉球藩を設置。
	 1879(明治12)明治政府は軍隊を送り、琉球王朝・琉球藩を廃
	止し、同年 4. 4沖縄県を設置。
	 参照⇒ぼたんしゃじけん(牡丹社事件)
★りゅうきゅうせいふ《りうきうせいふ》
	【琉球政府】
	○[歴]第二次世界大戦後、沖縄県を占領したアメリカの軍政下
	に設置された自治政府機関(自治体)。
	 参照⇒にじゅうななどせん(二十七度線,27度線)
	〈歴代主席(Chief Executives)〉
	 比嘉秀平(ヒガ・シュウヘイ)(1902〜1956):1951. 4. 1〜1956.10.
	25。
	 当間重剛(トウマ・ジュウゴ)(1895〜1971):1956.11.10〜1959.11.
	10。
	 大田政作(オオタ・セイサク)(1904〜1999):1959.11.10〜1964.10.31。
	 松岡政保(マツオカ・セイホウ)(1897〜1989):1964.10.31〜1968.12.
	 1。
	 屋良朝苗(ヤラ・チョウビョウ)(1902〜1997):1968.12. 1〜1972. 5.
	14。
	◎1951. 4. 1(昭和26)米民政府(沖縄の米軍政府)、琉球臨時中
	央政府を設置。
	 1952. 2.29.(昭和27)米民政府、布告「琉球政府の設立」を公
	布。
	 1952. 4.(昭和27)琉球政府を設置。
	 1955. 3.16(昭和30)米民政府、「刑法並びに訴訟手続法典(集
	成刑法)」を公布。
	 1972. 5.13(昭和46)琉球政府の閉庁式。同月15日沖縄の施政
	権が日本に返還され沖縄県が発足。
りゅうきゅうとう《りうきうたう》
	【琉球島】
	【琉球嶋】
	◇[中]Liuqiu Dao、[台湾]Liuchiu Yu、[英]Liuchiu Island
	○[地]台湾南西沖、南シナ海にあるサンゴ礁の小島。
	 屏東県(Bingdong Xian)琉球郷(Liuqiu Xiang)に属する。
★りゅうきゅうばしょう《りうきうばせう》
	【リュウキュウバショウ】
	【琉球芭蕉】
	○(1)[植]([学]Musa balbisiana)ショウガ目(Zingiberales)バ
	ショウ科(Musaceae)バショウ属(Musa)の大形多年草。
	 根茎を家畜の飼料にする。
	◎中国語:倫阿蕉(lun'ajiao)/山芭蕉(shanbajiao)。
	○(2)[植]([学]Musa liukiuensis)⇒りゅうきゅういとばしょ
	う(リュウキュウイトバショウ,琉球糸芭蕉)
★りゅうきゅうやまがめ《りうきうやまがめ》
	【リュウキュウヤマガメ】
	【琉球山亀】
	◇[学]Geoemyda japonica
	○[爬]カメ目(Testudines)リクガメ上科(Testudinoidea)イシ
	ガメ科(Geoemydidae)オナガヤマガメ属(Geoemyda)のカメ。
	 国の天然記念物。
りゅうきゅうれっとう《りうきうれつたう》
	【琉球列島】
	◇[日]Ryukyu Retto
	○[地]⇒りゅうきゅうしょとう(琉球諸島)
りゅうきょう《りうきやう》
	【劉向】
	◇[中]Liu Xiang
	○[人]⇒りゅうこう(劉向)
りゅうきん《りうきん》
	【リュウキン】
	【琉金】
	◇[英]Ryukin goldfish
	○[魚]キンギョ(金魚)の一品種。
	 体は短く腹部が大きくふくれ、ヒレ(鰭)はよく発達し、尾ビ
	レは特に長く、三つ尾または四つ尾。
	 体色は赤橙色、または赤白の斑模様(マダラモヨウ)。
	 「尾長(オナガ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒きんぎょ(キンギョ,金魚)
	◎江戸時代初期、琉球(現:沖縄県)から渡来。
りゅうく《りうく》
	【硫苦】
	○[化]硫酸マグネシウムの別称。
	 ⇒りゅうさんまぐねしうむ(硫酸マグネシウム)
りゅうぐうのおとひめのもとゆいのきりはずし
	《りやうぐうのおとひめのもとゆひのきりはづし》
	【竜宮の乙姫の元結の切り外し】
	【竜宮の乙姫の元結の切外し】
	【龍宮の乙姫の元結の切り外し】
	【龍宮の乙姫の元結の切外し】
	○[植]アマモ(甘藻)の別称。
	 ⇒あまも(アマモ,甘藻)
りゅうぐうのつかい《りゆうぐうのつかひ》
	【リュウグウノツカイ】
	【竜宮の使い】
	【龍宮の使い】
	○[魚]アカマンボウ目(Lampridiformes)リュウグウノツカイ科
	(Regalecidae)リュウグウノツカイ属(Regalecus)の深海魚。
	 体長は5〜10メートル。体形は側扁し、細長い。体色は銀白
	色でヒレは赤い。背ビレはトサカ状に伸び、腹ビレは糸状に長
	く伸びる。
	 全世界の水深200〜1,000メートルに生息する。
	 参照⇒さけがしら(サケガシラ,裂頭,鮭頭)
	◎地震の前触れとして姿を現すという俗信がある。
りゅうげ《りうげ》
	【流外】
	○[国]本官の下司(ゲシ)で、位階のない官。流外の官。
	 中務(ナカツカサ)省の内舎人(ウドネリ)、太政官の官掌(カジョウ)など。
	 ⇔りゅうない(流内)(1)
	 参照⇒りゅうがい(流外)
★りゅうげ
	【竜華】
	○(1)[仏]竜華樹の略称。
	 ⇒りゅうげじゅ(竜華樹)
	○(2)[仏]竜華三会(リュウゲサンエ)の略称。
	 ⇒りゅうげさんえ(竜華三会)
りゅうけい《りうけい》
	【流刑】
	○(1)⇒るざい(流罪)
	○(2)[法]旧刑法による重刑の一つ。
	 島地の監獄に閉じ込めて、一定の労役に服させないもの。
	○(3)政治犯など重罪人を植民地・辺地に送る自由刑の一つ。
	 昔、イギリス・フランス・ロシアなどで行われた。
	◎「るけい(流刑)」とも読む:参照⇒るざい(流罪)
りゅうげえ《りゆうげゑ》
	【竜華会】
	○(1)[仏]竜華三会(リュウゲサンエ)の別称。
	 ⇒りゅうげさんえ(竜華三会)
	○(2)[仏]灌仏会(カンブツエ)の別称。
	 ⇒かんぶつえ(灌仏会,灌佛會)
	○(3)[仏]近江国(現:滋賀県)三井の園城寺(オンジョウジ)や関寺(セ
	キデラ)などで行われた、竜華三会の曉(アカキ)に弥勒菩薩に遇(ア)
	うことを祈願し、弥勒菩薩を本尊として修する法会。
りゅうげごえ
	【竜華越】
	【竜花越】
	◇[日]Ryuge-goe
	○[古][地]途中越の古称。
	 ⇒とちゅうごえ(途中越)
★りゅうげさんえ《りゆうげさんゑ》
	【竜華三会】
	○[仏]
	 「りゅうげさんね(竜華三会)」とも、単に「竜華」とも、また
	「竜華会(リュウゲエ)」,「弥勒三会(ミロクサンエ)」,「慈尊三会(ジソンサンエ)」
	とも呼ぶ。
	 参照⇒りゅうげじゅ(竜華樹),けいそくせん(鶏足山)
	◎『弥勒下生経』では、初会に96億人、二会に94億人、三会に
	92億人を救済するとされる。
りゅうげじゅ
	【竜華樹】
	○[仏]華林園にある想像上の木。
	 高さ広さがそれぞれ四十里あり、枝は竜が百宝の花を吐くよ
	うだという。
	 釈迦(シャカ)が入滅(ニュウメツ)して五十六億七千万年後、弥勒菩薩
	(ミロクボサツ)が兜率天(トソツテン)から弥勒仏として人間世界に出現
	(下生<ゲショウ>)し、この木の下で悟りを開き、三度説法をして
	衆生(シュジョウ)(人々)を救済(グサイ)(救う)するとされる。
	 単に「竜華」とも呼ぶ。
★りゅうけつじゅ
	【リュウケツジュ】
	【竜血樹】
	◇[英]dragon's blood tree、[学]Dracaena draco
	○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)リュウゼツラン科(Aga-
	vaceae)リュウケツジュ属(ドラセナ属)(Dracaena)の常緑高木。
	カナリア諸島原産。
	 樹高約20メートル。
	 幹から麒麟血(キリンケツ)、英名ドラゴンズブラッド(dragon's 
	blood)と呼ぶ暗褐色の樹液(樹脂)を採取し、着色剤・防錆剤に
	用いる。
	 樹齢7千年と推定されるものもあり、世界一長寿の木といわ
	れる。
	◎ドラセナ・シナバリ(Dracaena cinnabari):ソコトラ島原産。
りゅうけつのめありー《りうけつのめありー》
	【流血のメアリー】
	◇[英]Bloody Mary
	○[人]イギリスの女王メアリー一世(Mary I)の別称。
	 ⇒めありーいっせい(メアリー一世,メアリー1世)
★りゅうこう《りうかう》
	【流行】
	○
	◎英語では「ファッション(fashion)」、口語で「ファッヅ(fads)」
	と呼ぶ。
★りゅうこう《りうかう》
	【劉向】
	◇[中]Liu Xiang
	○[人]中国、前漢末の学者(BC.  77〜BC.   6)。
	 「りゅうきょう(劉向)」とも呼ぶ。
りゅうごう《りうがう》
	【劉ゴウ】
	◇[中]Liu Ao
	○[人]⇒こうせいてい(孝成帝)
	◎「ゴウ」は「(「敖」冠+「馬」)」。
りゅうこういん《りゆうくわうゐん》
	【竜光院】
	○京都府京都市北区紫野大徳寺町(ムラサキノダイトクジチョウ)にある大
	徳寺の塔頭(タッチュウ)の一つ。
	 茶室の密庵がある。
	 参照⇒みったん(密庵)
	◎1606(慶長11)黒田長政が造営。
りゅうこうじ
	【竜口寺】
	【龍口寺】
	○神奈川県藤沢市片瀬にある日蓮宗の寺。山号は寂光山。
	◎1337(<南>延元 2,<北>建武 4)日蓮の弟子日法が竜ノ口に創
	建。
	 参照⇒たつのくち(竜ノ口,龍口)
りゅうこうじ《りゆうくわうじ》
	【龍光寺】
	○三重県鈴鹿市(スズカシ)神戸(カンベ)にある臨済宗の寺。山号は
	天澤山(天沢山)。
	 春の「神戸の寝釈迦(ネジャカ)祭り」で知られ、16畳敷の「大涅槃
	図(ダイネハンズ)」が毎年3月に開帳される。
りゅうこうせいかんぼう《りうおうせいかんぼう》
	【流行性感冒】
	◇[伊]influenza
	○[病]⇒いんふるえんざ(インフルエンザ)
★りゅうこくだいがく
	【龍谷大学】
	【竜谷大学】
	○[教]京都府京都市伏見区に本部を置く、仏教系(浄土真宗)の
	私立大学。
	◎1922(大正11)設立の認可。
★りゅうこざん
	【竜虎山】
	【龍虎山】
	◇[中]Longhu Shan、[英]Dragon Tiger Mountain
	○[地]中国南東部、江西省(Jiangxi Sheng)(コウセイショウ)中北東部
	の鷹潭市(Yingtan Shi)(オウタカシ)龍虎山鎮(Zhen)にある山。標高
	247メートル。
	 道教の発祥地とされる。
	 参照⇒ごとべいどう(五斗米道)
りゅうこし
	【竜骨車】
	○[農]⇒りゅうこつしゃ(竜骨車)
りゅうこしゃ
	【竜骨車】
	○[農]⇒りゅうこつしゃ(竜骨車)
りゅうこつ
	【竜骨】
	○(1)[薬][化生]古代に生息した巨大な動物の骨の化石。
	 生薬(鎮静薬)に用いる。
	○(2)[海](背骨のように)船底の中心線を船首から船尾まで縦
	貫している力材。
	 「キール([英]keel,[独]Kiel)」とも呼ぶ。
	◎江戸幕末から明治時代の古称は「間切骨(マギリガワラ)」。
	○(3)[鳥]竜骨突起の略称。
	 ⇒りゅうこつとっき(竜骨突起)
りゅうこつしゃ
	【竜骨車】
	◇[中]longguche
	○[農]水田に水を汲(ク)み揚(ア)げる、灌漑用の水車、
	 樋(トイ)の上部の輪軸を足で踏んだり家畜を使って、樋の中の
	鎖状に繋がった多数の水かき用の四角い板を動かし、エスカレ
	ーターのように水を押し上げるもの。
	 「りゅうこしゃ」,「りゅうこし」とも呼ぶ。
	◎中国から伝来し、江戸前期に近畿地方(畿内)以外には普及せ
	ず、費用がかかり破損しやすかったので、簡単な踏車(フミグルマ)
	がとってかわった。
	 中国では「竜尾車(longweiche)」とも呼ぶ。
★りゅうこつとっき
	【竜骨突起】
	◇[英]carina(カリーナ)
	○[鳥]鳥類の胸骨の中央にある、船の竜骨(keel)のように隆起
	した突起。
	 単に「竜骨」とも、「胸峰(キョウホウ)」とも呼ぶ。
りゅうこん《りうこん》
	【流恨】
	○いつまでも尽きない、忘れがたい恨(ウラ)み。遺恨(イコン)。
★りゅうさ《りうさ》
	【流沙】
	○(1)広大な砂原・砂漠。
	 特に中国西部、西域の天山南路タクラマカン砂漠を指す。
	 「流砂(リュウサ)」,「りゅうしゃ(流砂,流沙)」,「るしゃ(流沙)」と
	も呼ぶ。
	 参照⇒たくらまかんさばく(タクラマカン砂漠,塔克拉瑪干砂
	漠)
	○(2)[地]⇒りゅうさ(流砂)(1)
★りゅうさ《りうさ》
	【流砂】
	○(1)[地](風や流水で)流れ移動する砂。また、流れてたまっ
	た砂。
	 「流沙(リュウサ)」,「りゅうしゃ(流砂,流沙)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ひさ(飛砂)
	○(2)⇒りゅうさ(流沙)(1)
りゅうさん《りうさん》
	【硫酸】
	◇[英]sulphuric acid、[米]sulfuric acid
	○[化]化学式がH2SO4の無機酸。無色無臭で粘りけのある液
	体。
	 硝酸(ショウサン)に次ぐ強酸で、加熱すると金・白金を除くほと
	んどすべての金属を溶解する。
	 水に混ぜれば多量の熱を発する。強い脱水作用があり、有機
	を分解して炭素を遊離させる。
	 イオウ(硫黄)を燃やした二酸化硫黄(SO2)を原料に、鉛室
	法または酸化バナジウムを触媒に酸化させ、接触法により水に
	吸収させて製造する。
	 化学工業などで広く使用され、塩酸・硝酸、肥料・爆薬の製
	造など、薬品の基礎原料として、また濃硫酸のまま脱水剤・乾
	燥剤としても用いる。
	◎濃硫酸(concentrated sulphuric acid)。
	 稀硫酸(dilute sulfuric acid)。
★りゅうざん《りうざん》
	【流産】
	○(1)[医]([英]miscarriage)妊娠第24週未満(7ヶ月以内)に、
	母体から胎児や胎盤が娩出(ベンシュツ)されること。
	 未熟児と死産の場合がある。
	◎切迫流産:⇒せっぱくりゅうざん(切迫流産)
	 人工流産(妊娠中絶):参照⇒あぼーと(アボート)
	 未熟児:参照⇒えぬあいしーゆー(NICU)
	○(2)(転じて)計画・構想などが、実を結ばずに流れること・
	実現しないで終わること。失敗すること・中止になること。
	 参照⇒あぼーと(アボート)(3)
りゅうさんあんもにうむ《りうさんあんもにうむ》
	【硫酸アンモニウム】
	◇[英]ammonium sulfate
	○[化]化学式が(NH4)2SO4の無色透明の結晶。
	 水に溶けやすい。
	 硫酸にアンモニアを吸収させて製造する。
	 通称は「硫安(リュウアン)」で、代表的な窒素肥料として大量に用
	いられる。
	◎「硫化アンモニウム」の化学式は(NH4)2S。
りゅうさんえんぱるぷ《りうさんえんぱるぷ》
	【硫酸塩パルプ】
	◇[英]sulfate pulp
	○⇒くらふとぱるぷ(クラフトパルプ,クラフト・パルプ)
りゅうさんかるしうむ《りうさんかるしうむ》
	【硫酸カルシウム】
	◇[英]calcium sulfate/calcium sulphate
	○[化]カルシウムの硫酸塩(CaSO4)。
	 石膏(セッコウ)の主成分。
	 トウフ(豆腐)の凝固剤としては「すまし粉」とも呼ぶ。
	 参照⇒すましこ(すまし粉)
りゅうざんきち
	【竜山基地】
	◇[英]Yongsan Base
	○[軍]韓国の首都ソウル(Soul)中心部にある在韓アメリカ軍の
	基地。
	 「ヨンサン基地(竜山基地)」とも呼ぶ。
	◎2004. 1.16(平成16)米韓両国は2007年をめどに、南方の烏山
	(ウサン)(オサン)・平沢(ヘイタク)(ピョンテク)の基地に完全移転し
	返還することで合意。
りゅうさんし《りうさんし》
	【硫酸紙】
	◇[英]parchment paper
	○木綿繊維または木材化学パルプを原料とした紙を、濃硫酸液
	に浸し、のち完全に水洗いして乾燥させたもの。
	 薄いクリーム色・半透明の薄紙で、耐水性・耐脂性があり、
	無味無臭。
	 バター・チーズ・肉類などの包装や造花などに使用される。
	 羊皮紙(parchment)に模して造った加工紙で、「パーチメント
	ペーパー」,「パーチメント紙」,「擬羊皮紙(ギヨウヒシ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒ぎりゅうさんし(擬硫酸紙)
りゅうさんだん《りうさんだん》
	【榴散弾】
	【榴霰弾】
	◇[英]shrapnel shell/shrapnel
	○[軍]弾体内に多数の散弾を内蔵した砲弾・榴弾。
	 爆発時に弾体の細片とともに鉛の散弾が飛散し、殺傷効果を
	高めている。
	 主に人馬の殺傷に使用される。
	 参照⇒りゅうだん(榴弾)
	◎英語:シュラプヌル(shrapnel)/キャニスター(canister)。
	 中国語:子母弾(zimudan)。
りゅうざんぶんか《りゆうざんぶんか》
	【竜山文化】
	○[芸]⇒ろんしゃんぶんか(ロンシャン文化,竜山文化)
りゅうさんまぐねしうむ《りうさんまぐねしうむ》
	【硫酸マグネシウム】
	◇[英]magnesium sulfate
	○[化]酸化マグネシウム(MgO)を硫酸に溶かした溶液を、濃
	縮して得られる無色の斜状結晶。
	 分子式はMgSO4。
	 水に溶けやすく、苦(ニガ)みがあり、海水から得られる「にが
	り(苦汁)」にも含まれる。
	 その七水和物(MgSO4・7H2O)([英]magnesium sulfate 
	heptahydrate)は古くから瀉利塩(シャリエン)と呼び、下剤・便秘薬
	に用いられた。
	 また媒染剤、紙の充填剤(ジュウテンザイ)、耐火綿布製造など工
	業用として用いる。
	 「硫苦(リュウク)」とも呼ぶ。
	◎中国語:硫苦(liuku)。
りゅうしじょうぶっしつ《りふしじやうぶつしつ》
	【粒子状物質】
	◇[英]Particulate Matter
	○⇒ふゆうりゅうしじょうぶっしつ(浮遊粒子状物質)
りゅうしつふんきこう《りうしつふんきこう》
	【硫質噴気孔】
	◇[英]solfatara
	○[地]⇒りゅうきこう(硫気孔)
りゅうしゃ《りうしや》
	【流砂】
	【流沙】
	○(1)[地]水に押し流された砂。
	 「りゅうさ(流砂,流沙)」とも呼ぶ。
	○(2)[地]⇒ひょうさ(漂砂)(1)
	○(3)⇒りゅうさ(流沙)(1)
りゅうしゃ
	【竜舎】
	【竜車】
	○仏塔の最上部にある相輪(ソウリン)の一部。
	 宝珠(ホウジュ)の下、水煙(スイエン)の上にある球形部分。
	 参照⇒そうりん(相輪)
りゅうじゅ
	【龍樹】
	【竜樹】
	◇[梵]Nagarjuna(ナーガールジュナ)、[中]Longshu(龍樹)
	○[人]大乗仏教の中観学派(チュウガンハ)の祖(DC. 150ころ〜 250
	ころ)。初期大乗仏教を確立した大論師(ロンジ)。
	 南インドのバラモン出身で、バラモンの学問をすべて習得し
	たのち仏教に転じ、北インドに移る。当時の小乗仏教(部派仏
	教)と初期大乗を学び、大乗仏教に傾倒して小乗に対し大乗仏
	教を主張。特に空(クウ)の思想を確立した。晩年は南インドの故
	国に戻り没した。
	 小乗仏教・大乗仏教のほか諸思想に精通し、龍樹以後の大乗
	仏教はすべてその影響下にあり、中国や日本で「八宗の祖」とい
	われる。三論・天台など中国・日本の哲学的な理論を育成した
	基本書『中論(チュウロン)』や『大智度論(ダイチドロン)』をはじめ、
	多くの著書がある。
	◎密教ではナーガールジュナを「龍猛(リュウミョウ)」と呼び、7世紀
	に活躍した密教の祖の1人とするが、龍樹との混同が多く、実
	在の人物か疑問視もされている。
	 参照⇒りゅうみょう(龍猛,竜猛)
★りゅうしゅう《りうしう》
	【劉秀】
	◇[中]Liu Xiu
	○[人]中国、後漢(Hou Han)(ゴカン)の初代皇帝(BC.   6〜AD.
	  57)。在位:BC.  25〜AD.  57。諡(オクリナ)は光武帝(Guangwu 
	Di)。
りゅうじょ《りうじよ》
	【柳絮】
	◇[中]liuxu
	○(1)[植]([英]willow catkins)白い綿毛をもったヤナギ(柳)
	の種子。
	 春に熟した実から飛び散る。
	◎春の季語。
	○(2)[植]([英]catkins)綿毛・冠毛をもつ種子一般。尾状花序。
	 ヤナギ・ポプラ(ヤナギ科)・ブナ・カバノキなど。
	◎「カトキン」は、花序がネコの尻尾に似ていることから、オラ
	ンダ語の「子ネコ(katteken)」に由来(ユライ)する。
	○(3)綿毛をもつ種子が飛び散るさま。
	◎ポプラ:北海道では6月下旬ころに見られ、初夏の風物詩に
	なっている。
りゅうじょう《りゆうじやう》
	【竜驤】
	【龍驤】
	○[歴][軍]旧日本海軍の航空母艦(空母)。
	 基準排水量1万0,600トン(改修後)。飛行甲板156.5メートル、
	最高速力29ノット(時速53.7キロメートル)。
	◎1929(昭和 4)8,000トン級の小型空母として着工。
	 1930(昭和 5)ロンドン軍縮条約の結果、設計変更。
	 1933(昭和 8)竣工。
	 太平洋戦争開戦後、陸軍のフィリピン上陸作戦を支援。
	 1942. 6.(昭和17)ミッドウエー海戦で別働隊に参加。
	 1942. 8.24(昭和17)第二次ソロモン海戦でアメリカ軍機の集
	中攻撃を受けて沈没。
★りゅうしょうき《りうせうき》
	【劉少奇】
	◇[中]Liu Shaoqi
	○[人]中国の政治家(1898〜1969)。
りゅうじょうこ《りうでうこ》
	【柳条湖】
	◇[中]Liutiaohu
	○[地]中国の奉天(Fengtian)(現在の遼寧省瀋陽市)北郊、北大
	営(Beidaying)(ホクタイエイ)付近の地名。
	 「九・一八歴史博物館」がある。
	 参照⇒りゅうじょうこじけん(柳条湖事件)
	◎かつて満州事変の発端地とされた柳条溝は、この柳条湖の間
	違い。
りゅうじょうこう《りうでうかう》
	【柳条溝】
	◇[中]Liutiaogou
	○[地]中国の奉天(Fengtian)(現在の遼寧省瀋陽市)北郊、北大
	営(Beidaying)(ホクタイエイ)付近の地名。
	◎かつて満州事変の発端地とされたが、柳条湖(リュウジョウコ)の間
	違い。
りゅうじょうこうじけん《りうでうかうじけん》
	【柳条溝事件】
	○[歴]⇒りゅうじょうこじけん(柳条湖事件)
りゅうじょうこじけん《りうでうこじけん》
	【柳条湖事件】
	○[歴]1931(昭和 6)中国の奉天(Fengtian)近郊で日本軍が南満
	州鉄道を爆破した事件。
	 関東軍の参謀石原莞爾中佐らの謀略計画により、1931. 9.18
	(昭和 6)夜、奉天独立守備隊の河本末守中尉が数名の部下を使っ
	て柳条溝(柳条湖)の鉄路を爆破、それを支那兵(中国兵)の襲撃
	と偽(イツワ)って北大営(Beidaying)(ホクタイエイ)を攻撃したもの。
	 満州事変の発端となった。
	◎事件の地名として伝えられていた柳条溝は柳条湖(リュウジョウコ)
	の間違いで、かつては「柳条溝事件」とも呼ばれた。
りゅうしん《りうしん》
	【流心】
	○気ままな心。
りゅうじん《りうじん》
	【流人】
	○[漢]故郷を離れて、さまよう人。流亡(リュウボウ)する人。
	◎「るにん(流人)」とも読む。
りゅうじん
	【竜仁】
	◇[朝]Yongin
	○韓国北西部、京畿道(Kyonggi-do)(ケイキドウ)の都市。ソウル市
	の南方。
	 北緯37.28°、東経127.12°の地。
	 テーマパーク「竜仁エバーランド」がある。
	 朝鮮語読みは「ヨンイン」。
	〈人口〉
	 1995(平成 7)5万5,500人。
	 2002(平成14)6万0,500人。
	◎1976(昭和51)自然農園(のち竜仁エバーランド)、開園。
りゅうじんおんせん《りゆうじんをんせん》
	【龍神温泉】
	【竜神温泉】
	○和歌山県日高郡(ヒダカグン)龍神村(リュウジンムラ)にある温泉。
	 日本三美人湯の一つ。
★りゅうじんがん《りうじんぐわん》
	【劉仁願】
	◇[中]Liu Renyuan
	○[人] 663[天智 2]白村江(ハクスキノエ)の戦いで日本軍を破った唐
	将。
	 参照⇒はくすきのえのたたかい(白村江の戦い),りせき(李勣)
りゅうじんはちぶ
	【竜神八部】
	○[仏]⇒はちぶしゅう(八部衆)
りゅうじんむら
	【龍神村】
	◇[日]Ryujin Mura
	○和歌山県中央部、日高郡(ヒダカグン)東部の村。
	 龍神温泉がある。
りゅうず《りゆうづ》
	【竜頭】
	○(1)竜の頭。また、その形をしたもの。
	 「たつがしら(竜頭)」とも呼ぶ。
	○(2)⇒たつがしら(竜頭)
	○(3)釣り鐘の頂部にある、梁(ハリ)に吊(ツル)すための釣手(ツリテ)。
	○(4)腕時計・懐中時計などの、ゼンマイ(発条)を巻くギザギザ
	の着いたつまみ。
	 引っ張って回すと針を動かすことができる。日付・曜日など
	を表示する時計では竜頭が二段階に引き出すようになっている。
	 参照⇒かぼしょん(カボション)(2)
	◎ゼンマイは一般にネジと呼ぶことが多い。
	 参照⇒ねじ(ネジ,螺子,捩子,捻子)
★りゅうせい《りうせい》
	【流星】
	◇[英]shooting star/meteora
	○[天]流れ星。
	 「よばいぼし(婚星,夜這星)」,「人魂(ヒトダマ)」,「シューティン
	グスター」,「メテオラ」とも呼ぶ。
	◎流星群:⇒りゅうせいぐん(流星群)
りゅうせいがすでん
	【龍井ガス田】
	◇[英]Longjing Gas Field
	○[地]東シナ海の日中中間線近くにある、中国が開発している
	天然ガス田の一つ。
	 春暁ガス田の北東約100キロメートルに位置する。日韓大陸
	棚共同開発区域と中韓中間線にも接近。
	 日本名は「翌檜(アスナロ)ガス田」。
	 参照⇒しゅんぎょうがすでん(春暁ガス田)
	◎2008. 6.18(平成20)日中両政府、境界線問題を棚上げにして
	南側約2,700平方キロメートルの海域で共同資源探査の実施に
	合意。
	 2008. 6.20(平成20)龍井ガス田そのものは韓国に配慮して開
	発中止とすることが判明。
★りゅうせいぐん《りうせいぐん》
	【流星群】
	◇[英]meteor shower/meteor stream
	○[天]一年のうち、ある時期に天空のほぼ一定の方角に流星の
	群が観測される現象。また、その現象を起こす宇宙塵の集団。
	 太陽を公転している高密度の宇宙塵群の中を地球が通過する
	とき、天空の一点から傘をひろげたように発生する。
	 彗星(スイセイ)(comet)の尾(放出塵)、または彗星が崩壊してで
	きた宇宙塵と考えられる。
	 参照⇒さんだいりゅうせいぐん(三大流星群)
りゅうせいじつ
	【竜生日】
	【龍生日】
	◇[中]long sheng ri
	○[暦]⇒ちくすいじつ(竹酔日,竹醉日)
りゅうせいたい《りうせいたい》
	【流星体】
	◇[英]meteoroid
	○[宇]⇒めておろいど(メテオロイド)
りゅうせいとう《りうせいたう》
	【流星刀】
	○明治時代、富山県で発見された隕石(インセキ)で、榎本武揚(エノモ
	ト・タケアキ)が作らせた刀剣。
りゅうせいわるつ《りうせいわるつ》
	【流星ワルツ】
	○[楽]山木康世(ヤマキ・ヤスヨ)作詞・作曲の歌謡曲。
	 歌は「ふきのとう(山木康世・細坪基佳)」。
	◎1977(昭和52)。
★りゅうぜつらん
	【リュウゼツラン】
	【竜舌蘭】
	◇[学]Agave americana
	○[植]クサスギカズラ目(Asparagales)リュウゼツラン科(Aga-
	vaceae)アガベ属(Agave)の大形常緑多年草。メキシコ原産。
	 茎の汁を発酵・蒸留して蒸留酒テキーラ(tequila)を作る。
	 「アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)」,「アガベ([英]agave)」
	とも、100年に1回花が咲くと想像されたことから
	「センチュリープラント([英]century plant)」とも呼ぶ。
	〈リュウゼツラン科の主な属〉
	 リュウゼツラン属(Agave)。
	 センネンボク属(Cordyline):⇒せんねんぼく(センネンボク,
	千年木)
	 リュウケツジュ属(Dracaena):⇒りゅうけつじゅ(リュウケ
	ツジュ,竜血樹)
	 ゲッカコウ属(Polianthes)。
	 チトセラン属(Sansevieria)。
りゅうぜん
	【竜涎】
	【龍涎】
	◇[中]longxian
	○⇒りゅうぜんこう(竜涎香,龍涎香)
りゅうぜんこう《りゆうぜんかう》
	【竜涎香】
	【龍涎香】
	◇[中]longxianxiang
	○マッコウクジラ(抹香鯨)の腸内にできた結石状のものから採
	取される、松脂(マツヤニ)状で灰黒色の動物性香料。
	 麝香(ジャコウ)に似た芳香がある。
	 単に「りゅうぜん(竜涎,龍涎)」とも呼ぶ。
	 参照⇒じゃこう(麝香)
	◎英語:アンバーグリス(ambergris)。
	◎龍涎鷄舌、悉是香名。
	 参照⇒けいぜつこう(鶏舌香,鷄舌香)
りゅうせんどう
	【龍泉洞】
	◇[日]Ryusen Do
	○[地]岩手県下閉伊郡(シモヘイグン)岩泉町(イワイズミチョウ)にある鍾乳
	洞(ショウニュウドウ)。国の天然記念物で、日本三大鍾乳洞の一つ。
	 知られている所で約2,500メートル、推定の総延長は5,000メ
	ートル以上。
	 五つの地底湖(チテイコ)がある。第3地底湖は水深98メートル。
	第4地底湖(未公開)は水深120メートルで、地底湖としては世
	界一の透明度(41.5メートル)。
	◎2011. 3.11(平成23)東日本大震災で地底湖が白濁。
りゅうそう《りうそう》
	【劉宋】
	◇[中]Liu Song
	○[歴]中国南朝の一国。
	 ⇒そうちょう(宋朝)(1)
★りゅうそうげん《りうそうげん》
	【柳宗元】
	◇[中]Liu Zongyuan
	○[人]中国、中唐の詩人( 773〜 819)。
りゅうそん
	【龍孫】
	◇[中]longsun
	○(1)[植][食]タケノコ(筍)の別称。
	 ⇒たけのこ(竹の子,筍)
	○(2)良馬の別称。
	 参照⇒しゅんめ(駿馬)
りゅうたい《りうたい》
	【流体】
	◇[英]fluid
	○[化][物]気体と液体の総称。流動体。
りゅうたいあつりょくけい《りうたいあつりよくけい》
	【流体圧力計】
	◇[英]manometer
	○[工]⇒まのめーたー(マノメーター)(1)
りゅうたつこうた
	【隆達小歌】
	○[楽]⇒りゅうたつぶし(隆達節)
りゅうたつぶし
	【隆達節】
	○[楽]室町後期〜江戸初期に流行した小歌(コウタ)。
	 泉州堺にある日蓮宗顕本寺の僧高三隆達(タカサブ・リュウタツ)(1527
	〜1611)が創始。
	 室町小歌に7・5・7・5などの節付けをし、扇拍子や一節
	切(ヒトヨギリ)・鼓(ツヅミ)などに合わせて恋歌・祝歌などを歌い、
	文禄・慶長(1592〜1615)ころ上方(カミガタ)で流行。
	その歌は織田信長・豊臣秀吉も聞くため召したほどであった。
	 室町小歌から近世小唄への転機をなした。
	 「隆達小歌」とも呼ぶ。
	 参照⇒『人名辞典』たかさぶ りゅうたつ(高三 隆達)
	◎「小唄」は江戸初期から江戸(関東)で用いられた言葉で、上方
	(関西)では多く「小歌」が用いられた。
りゅうたん
	【竜胆】
	○(1)[植]⇒りんどう(リンドウ,竜胆)
	○(2)[薬]リンドウの根茎。
	 褐色で苦味があり、一種の芳香をもつ。
	 乾燥させたものを、漢方で健胃薬とする。
りゅうだん《りうだん》
	【榴弾】
	◇[英]shrapnel
	○[軍]弾体内に炸薬(サクヤク)を充填(ジュウテン)し、着弾点で破裂す
	る破壊力の強い砲弾。
	 砲台や艦船の非装甲部分などの破壊、人馬の殺傷に使用され
	る。
	 外殻の比較的薄い弾体に詰められた大量の炸薬の爆発力と弾
	片を利用する砲弾で、瞬発信管や近接信管が用いられる。
	 激爆榴弾・地雷榴弾・榴散弾などがある。
	 参照⇒りゅうさんだん(榴散弾,榴霰弾),しゅりゅうだん(手
	榴弾)
	◎対戦車榴弾:HEAT(high explosive anti-tank)。
りゅうだんほう《りうだんはう》
	【榴弾砲】
	◇[英]howitzer
	○[軍]平射するカノン砲と曲射する臼砲(キユウホウ)の中間に位置
	する火砲。砲身長が口径の12〜20倍。
	 臼砲と同様に曲射弾道を利用して援護物後方の目標を攻撃す
	るが、臼砲に比べ弾速や射程がまさるため、敵前で発射する臼
	砲より重宝がられるようになった。
	 野戦榴弾砲・陣地榴弾砲・列車榴弾砲などがある。
	 参照⇒りゅうだん(榴弾),きょくしゃほう(曲射砲),きゅうほ
	う(臼砲),かのんほう(カノン砲)
	◎17世紀ころに一般化。
	 旧日本陸軍の軽榴弾砲(野戦榴弾砲)は口径10センチメートル
	・最大射程1万メートル、重榴弾砲は口径15センチメートル・
	最大射程1万5千メートル。
	 第二次世界大戦中、ドイツは自走榴弾砲(Geschuetzwagen)を
	開発。
りゅうち《りうち》
	【留置】
	○(1)[法]人や物を、特定の人または機関の支配下に留(トド)め
	置くこと。
	○(2)(特に)被疑者(ヒギシャ)や被告人を警察署などの機関に一時
	的に拘束すること。
	 参照⇒りゅうちじょう(留置場)
	○(3)[医]外科手術で、装置や薬剤などを体内に残して縫合(ホウ
	ゴウ)すること。
	◎中国語の「留置(liuzhi)」には「放置([英]put aside)・布置(フ
	チ)」の意味もある。
りゅうち
	【龍智】
	【竜智】
	◇[梵]Nagabodhi、[中]Longzhi(龍智)
	○[人]南インドの僧。真言七祖の第二、真言八祖の第四。
	 龍樹(Nagarjuna)(リュウジュ)から密教を受け、数百年これを持
	して、8世紀初め金剛智(Vajrabodhi)(コンゴウチ)に伝授したとい
	う。
	 参照⇒しんごんしちそ(真言七祖),しんごんはっそ(真言八祖)
りゅうちじょう《りうちぢやう》
	【留置場】
	◇[英]lockup
	○警察署に付属する、逮捕した被疑者(ヒギシャ)を留置する施設。
	 取り調べを行う犯罪容疑者を一時的に拘束する場所。また、
	逃亡や証拠隠滅の恐れのある被疑者・被告人を拘束する代用監
	獄としても用いられる。
	 汚(キタナ)いというイメージから、俗に「ブタ箱(豚箱)」とも呼
	ぶ。
	 参照⇒だいようかんごく(代用監獄)
	◎トラ箱:⇒とらばこ(トラ箱,虎箱)
りゅうちばり《りうちばり》
	【留置針】
	◇[英]indwelling needle
	○[医]点滴(テンテキ)のため体内に刺しておく医療用の管針。
	 参照⇒かにゅーれ(カニューレ),とろっかー(トロッカー)(1),
	じこばっきょ(自己抜去)
りゅうちょう《りゆうてう》
	【隆鳥】
	◇[英]elephant bird
	○[歴][鳥]⇒えぴおるにす(エピオルニス)
りゅうちんけん
	【龍鎮県】
	【竜鎮県】
	◇[中]Longzhen Xian
	○[古]⇒ほくあん(北安)
りゅうつぼ《りふつぼ》
	【立坪】
	○⇒つぼ(坪)(4)
りゅうてつ《りうてつ》
	【流鉄】
	○[俗][交]総武流山電鉄の略称。
	 ⇒そうぶながれやまでんてつ(総武流山電鉄)
りゅうどうかしょりど《りうどうくわしよりど》
	【流動化処理土】
	○[建]埋め戻し材の一種。
	 土砂や汚泥に水と少量のセメント系固化剤を添加したもの。
	 固化剤の量を調整することで、埋め戻して固化した後でもス
	コップなどでも掘り起こすこともできる。
りゅうとうき
	【竜灯鬼】
	○[美]⇒てんとうきりゅうとうき(天灯鬼・竜灯鬼)
りゅうどうたい《りうどうたい》
	【流動体】
	◇[英]fluid
	○[化][物]⇒りゅうたい(流体)
★りゅうどすい
	【竜吐水】
	○(1)[歴]昔の消火用ポンプ。
	 「雲竜水(ウンリュウスイ)」とも呼ぶ。
	○(2)[古]水鉄砲(ミズデッポウ)の別称。
りゅうない《りうない》
	【流内】
	○(1)本官の長官以下で主典(サカン)までの位階のあるもの。流内
	の官。
	 ⇔りゅうげ(流外)
	○(2)[漢]九品以上の正式な官。
	 ⇔りゅうがい(流外)
りゅうにょ
	【竜女】
	○(1)竜宮にいるという仙女・竜王の娘。
	○(2)[仏]沙竭羅(シャカラ)竜王(海竜王)の娘。
	 『法華経』提婆達多品に、娘は8歳で悟(サト)りを開き、釈迦
	の前で体を男子に転じて成仏したという話が述べられている。
	 参照⇒へんじょうなんし(変成男子)
	◎娘の名前は[梵]Sagara-naga-raja-duhitr。
りゅうばんこきょ
	【竜蟠虎踞】
	【龍蟠虎踞】
	【竜盤虎踞】
	【龍盤虎踞】
	◇[中]longpan huju
	○(1)[慣用句]地勢が要害堅固なこと。また、要害堅固なさま
	の形容。
	◎「竜が蟠(ワダカマ)り、虎が踞(ウズクマ)る」の意味。
	 諸葛亮(ショカツ・リョウ)(孔明)が劉備(リュウ・ビ)の使いとして南京を
	訪れた際の言葉「鍾山龍蟠、石頭虎踞、此帝王之宅」から。
	 鍾山(Zhongshan)は南京の紫金山(Zijin Shan)の古称、石頭
	(Shitou)(石城)は南京の城。
	 風水説では、東に青竜(セイリョウ,セイリュウ)、西に白虎(ビャッコ)が位
	置することが良いとされる。
	 参照⇒しきんざん(紫金山),しじんそうおう(四神相応)
	○(2)[慣用句]豪傑が根拠地をかまえ、威勢を振るうこと。
★りゅうび《りうび》
	【劉備】
	◇[中]Liu Bei
	○[人]中国三国時代の蜀漢(Shu Han)(ショクカン)の昭烈帝(Zhaolie 
	Di)(ショウレツテイ)(AD. 161〜 223)。
	 「劉備玄徳(Liu Bei Xuande)(ゲントク)」とも呼ぶ。
	 参照⇒しょかつこうめい(諸葛孔明)
りゅうびげんとく《りうびげんとく》
	【劉備玄徳】
	◇[中]Liu Bei Xuande
	○[人]⇒りゅうび(劉備)
★りゅうひてっこう《りうひてつくわう》
	【硫ヒ鉄鉱】
	【硫砒鉄鉱】
	◇[英]arsenopyrite(アルセノパイライト)/ミスピクル(mis-
	pickel)
	○[鉱]鉄・砒素の硫化物(FeAsS)を主成分とする鉱物。
	 砒素の原料となる。
	 「毒砂(ドクサ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒てっこう(鉄鉱),ひてっこう(ヒ鉄鉱,砒鉄鉱)
	◎アルセノライト(arsenolite):⇒ひせき(砒石)
りゅうべい《りふべい》
	【立米】
	○立方メートルの略。
★りゅうほう《りうはう》
	【劉邦】
	◇[中]Liu Bang
	○[人]中国、前漢(Qian Han)の初代皇帝(BC. 247〜BC. 195)。
	在位:BC. 202〜BC. 195。字(アザナ)は季、廟号(ビョウゴウ)は高
	祖。
	 「赤帝子(Chidizi)(セキテイシ)」とも呼ぶ。
	 参照⇒がいか(垓下)
りゅうぼう《りうばう》
	【流亡】
	○故郷を離れて、さまようこと。さすらい。
りゅうぼく《りうぼく》
	【流木】
	○(1)海や川を漂(タダヨ)い流れる木。流れ木。
	○(2)山から伐(キ)り出して、川に浮かべて流し下(オ)ろす材木。
りゅうほくまち
	【竜北町】
	◇[日]Ryuhoku Machi
	○熊本県中央部、八代郡(ヤツシログン)の町。
りゅうま
	【竜馬】
	○⇒りゅうめ(竜馬)
りゅうみょう《りゆうみやう》
	【龍猛】
	【竜猛】
	◇[梵]Nagarjuna(ナーガールジュナ)、[中]Longmeng
	○[人]真言密教の付法第三祖・伝持第一祖。
	 釈迦より8百年の後に南天竺(テンジク)に生れたとされるが、
	実在の人物か疑問視もされている。
	 不空の『金剛頂経義決(コンゴウチョウキョウギケツ)』に、龍猛菩薩が
	南天竺の鉄塔の前で『大日経(ダイニチキョウ)略本』を得た後、さら
	に祈願して塔内で『金剛頂経広本』を得たとする「両部大経伝
	授」の説が記載されている。
	 著書は『発菩提心論(ホツボダイシンロン)』1巻・『釈摩訶衍論(シャ
	クマカエンロン)』10巻。
	 「龍猛菩薩」とも呼ぶ。
	◎大乗仏教中観派(チュウガンハ)の祖龍樹(リュウジュ)と混同視される。
	 参照⇒りゅうじゅ(龍樹,竜樹)
りゅうみょうぼさつ《りゆうみやうぼさつ》
	【龍猛菩薩】
	【竜猛菩薩】
	○[人]⇒りゅうみょう(龍猛,竜猛)
りゅうめ
	【竜馬】
	○(1)非常に優れた馬。
	 「竜馬(リュウマ,リョウマ,リョウバ)」,「駿馬(シュンメ,シュンバ)」,「たつのうま
	(竜の馬)」とも呼ぶ。
	 参照⇒しゅんめ(駿馬)
	○(2)将棋(ショウギ)で、角行(カクギョウ)が敵の陣内(ジンナイ)に入っ
	て成ったもの。
	 本来の動きのほかに、前後左右へも一間づつ移動できるよう
	になる。
	 「りゅうま(竜馬)」,「成り角(カク)」とも呼ぶ。
	 参照⇒かくぎょう(角行)
[1]りゅうもん
	【竜門】
	◇[日]Ryumon
	○奈良県吉野郡(ヨシノグン)吉野町(ヨシノチョウ)北部、竜門岳(リュウモンガ
	ダケ)東南斜面にある地名。
	 竜門寺跡・竜門滝などがある。
[2]りゅうもん
	【竜門】
	◇[中]Longmen
	○(1)中国中央部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)北西部の洛陽
	市(Luoyang Shi)(ラクヨウシ)管轄の伊川県(Yichuan Xian)(イセンケン)
	の地域名。
	 伊水(Yishui)(イスイ)の対岸に伊闕山(Yique Shan)(イケツサン)(現:
	竜門山)がある。
	 中国三大石窟の一つの竜門石窟がある。
	 「ロンメン(竜門)」とも呼ぶ。
	 参照⇒りゅうもんせっくつ(竜門石窟,龍門石窟)
	◎伊水両岸に石灰岩の山岳が対峙し門闕(モンケツ)のようであるこ
	とから「伊闕」とも呼ばれた。
	○(2)中国、黄河中流の急流。
	 山西省(Shangxi Sheng)(サンセイショウ)と陝西省(Shangxi 
	Sheng)(センセイショウ)の境にあり、山岳が対峙して門口をなす。
	 「ロンメン(竜門)」とも呼ぶ。
	◎コイ(鯉)などの魚鼈(ギョベツ)の類(タグイ)がここを登り切れば
	竜になるという。
	 参照⇒こいのたきのぼり(鯉の滝登り)
りゅうもんがだけ
	【竜門岳】
	◇[日]Ryumongadake/Ryumon ga Dake
	○[地]奈良県中北部にある竜門山地の山。標高904メートル。
りゅうもんきって
	【竜文切手】
	○[歴][通]1871. 4.20(明治 4. 3. 1)発行された日本最初の切
	手。
	 手彫りによる印刷で、額面には「文(モン)」が使用されていた。
	翌1872. 4.(明治 5. 2.)には「竜銭切手」となった。
	 参照⇒しんかじょうれい(新貨条例)
★りゅうもんさんだんそうたい
	【龍門山断層帯】
	◇[中]Longmenshan Duancengdai、[英]Longmenshan Fault
	○[地]中国南西部、チベット高原と四川盆地との間を北東〜南
	西方向に走る断層帯。
	 灌口〜安県断層(Guankou Anxian Duanceng)・北川〜映秀断
	層(Beichuan Yingxiu Duanceng)などの3本の断層から成る。
	 「りゅうもんざんだんそうたい(龍門山断層帯)」,「ロンメンシャ
	ン断層帯」とも呼ぶ。
	◎2008. 5.12(平成20)PM 2:28、マグニチュード7.8の大規模地
	震が発生。灌口断層が長さ約100キロメートル・段差3メート
	ル前後、北川断層が長さ約200キロメートル・段差5メートル
	以上、全長250キロメートル以上が動いていた。
りゅうもんざんだんそうたい
	【龍門山断層帯】
	◇[中]Longmenshan Duancengdai、[英]Longmenshan Fault
	○[地]⇒りゅうもんさんだんそうたい(龍門山断層帯)
りゅうもんさんち
	【竜門山地】
	◇[日]Ryumon Sanchi
	○[地]奈良県、吉野川渓谷の北部に連なる山地。主峰は竜門岳
	(リュウモンガダケ)(904メートル)。
	◎吉野川渓谷の南部は吉野山地。
★りゅうもんせっくつ《りゆうもんせきくつ》
	【竜門石窟】
	【龍門石窟】
	◇[中]Yun'gang Shiku
	○[歴]中国中央部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)北西部の洛
	陽市(Luoyang Shi)の南方にある石窟寺院。
	  494<太和18>から造営。石窟の約6割は唐代( 618〜 907)の
	もの。
	◎雲崗石窟(Yun'gang Shiku)(ウンコウ・セックツ)とともに中国仏教芸
	術の二大石窟、さらに敦煌莫高窟(Dunhuang Mogaoku)(トンコウ・バ
	ッコウクツ)とあわせた中国三大石窟の一つ。
	 参照⇒うんこうせっくつ(雲崗石窟),とんこうばっこうくつ
	(敦煌莫高窟)
りゅうもんやま
	【竜門山】
	◇[日]Ryumon Yama
	○[地]和歌山県北部、那賀郡(ナガグン)にある山。標高756メー
	トル。
りゅうようちょう《りゆうやうちやう》
	【竜洋町】
	◇[日]Ryuyo Cho
	○[古]静岡県西部、磐田郡(イワタグン)の町。
	◎2005. 4. 1(平成17)磐田市に編入。
	◎磐田郡には龍山村(タツヤマムラ)もあった。
りゅうりゃく《りうりやく》
	【流略】
	○いろいろな学派の書籍。九流七略(キュウリュウシチリャク)。
りゅうりょくかこう《りうりよくくわこう》
	【柳緑花紅】
	○(1)柳(ヤナグ)は緑、花は紅(クレナイ)であること。
	○(2)(転じて)春の自然の美しい風景・景色。春の美しい景色
	の形容。
	○(3)(転じて)自然のままで、人工の加わらないさま。
	○(4)[宗]禅宗で悟(サト)りの心境を言い表す語句。
	 ⇒やなぎはみどりはなはくれない(柳は緑花は紅)
りゅえいゆまるめぞん
	【リュエイユ・マルメゾン】
	◇Rueil-Malmaison
	○フランス中北部、イル・ド・フランス地域圏(Region Ile-de-
	France)中北西部のオードセーヌ県(Hauts-de-Seine Depart-
	ment)北西部の都市。
	 北緯48.89°、東経2.17°の地。
	〈人口〉
	 1990(平成 2)6万6,400人。
	 1999(平成11)7万3,500人。
	 2004(平成16)7万5,000人。
	◎1990.11. 7(平成 2)東金市と姉妹都市になる。
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