PDD図書館管理番号 0001.0011.0000.24
百 科 辞 書 《お》 編集:獨 澄旻
-------- お ----------------------------------------------------
[1]お
【オ】
◇[フ]eau
○(フランス語で)水。
⇒みず(水)
[2]お
【オ】
◇[英]O'-
○[接頭辞][人]「……の子孫(……家の人)」を表す語形成要素。
アイルランド(ケルト系)の姓に用いられる。
◎オコンナー(O'Connor)。
オコンネル(O'Connell)。
オフェーロン(O'Faolain)。
オイギンス(O'Higgins)。
オトール(O'Toole)。
お《を》
【麻】
【苧】
○(1)[古][植]アサ(麻)の古称。
⇒あさ(アサ,麻)(1)
○(2)アサ・カラムシ(苧)の繊維を績(ウ)んで作った糸。
参照⇒おうみ(苧績み,苧績,麻績み,麻績),あさ(アサ,麻)(2)
おー
【O】
【o】
○(1)[言]アルファベットの第15番目の文字。
○(2)(転じて)十五番目。
○(3)O字形。O字形のもの。
おー
【o】
○[化]オルト(ortho)を表す略号。
⇒おると(オルト)(2)
[1]おー
【オー】
◇[フ]eau(オウ)
○(フランス語で)水。
◎eau de Cologne:⇒おーでころん(オーデコロン)
★[2]おー
【オー】
◇[フ]or
○(フランス語で)金。
⇒きん(金)()
◎ラテン語の「オーラム(aurum)」から。
おあ
【OR】
○(1)[計]⇒ろんりわ(論理和)
○(2)[計][電]⇒おあかいろ(OR回路)
おあ
【オア】
◇[英]or
○(紋章の)金色(gold)または(金色を表す)黄色(yellow)。
◎ラテン語の「オーラム(aurum)」から。
おーあ
【オーア】
◇[独]Ohr
○[医](ドイツ語で)耳。
⇒みみ(耳)
おあい《をあい》
【汚穢】
○⇒おわい(汚わい,汚穢)
おーあいいー
【OIE】
◇[フ]Office International des Epizooties
○[動]国際獣疫事務局の略称。
⇒こくさいじゅうえきじむきょく(国際獣疫事務局)
[1]おーあいえふ
【OIF】
◇[フ]Organisation Internationale de la Francophonie、
[英]International Organization of Francophonie
○[言]フランス語圏国際機構の略称。
フランス語を話すアフリカの11ヶ国にフランス語の図書・文
化活動センター100ヶ所の設置を計画。
◎2008.10.(平成20)カナダのケベック州でOIF首脳会議を開
催。
[2]おーあいえふ
【OIF】
◇[英]Operation Iraqi Freedom
○[軍]アメリカ軍が行った、対イラク作戦の略称。
◎OEF(Operation Enduring Freedom):不屈の自由作戦(対
テロ戦争)。
[1]おーあいしー
【OIC】
◇[英]Office of International Culture
○アメリカの国際文化局の略称。
外国向けの短波放送や、教授・学生の相互交換などを行って
いる。
◎1947(昭和22)設置。
[2]おーあいしー
【OIC】
◇[英]Organization of the Islamic Conference
○イスラム諸国会議機構の略称。
◎1971(昭和46)設立。
おーあいぶい
【OIV】
◇[フ]Office International de la Vigne et du Vin、[英]
International Office of Vine and Wine
○[食]葡萄ワイン国際機構の略称。
おあかいろ《おあくわいろ》
【OR回路】
◇[英]OR circuit
○[計][電]ある信号線を開閉する電子回路の一つ。
┌──┬────┬──┐
│入力│スイッチ│出力│
├──┼────┼──┤
│ 0 │ 0 │ 0 │
│ 0 │ 1 │ 1 │
│ 1 │ 0 │ 1 │
│ 1 │ 1 │ 1 │
└──┴────┴──┘
参照⇒のあかいろ(NOR回路)
◎集合論の論理和と同値。
参照⇒ろんりわ(論理和)
おあかんだけ《をあかんだけ》
【雄阿寒岳】
◇[日]Oakandake/Oakan Dake
○[地]北海道東部、釧路支庁(クシロシチョウ)にある火山。標高1,371
メートル。
参照⇒めあかんだけ(雌阿寒岳)
◎2011. 6. 7(平成23)気象庁、活火山に指定。
おあし
【御足】
【御銭】
○金銭・おかね(お金)の別称。
◎もと女房詞(ニョウボウコトバ)。
★おあしす
【オアシス】
◇[英]oasis、[エスペラント語]oazo(オアゾ)
○(1)[地]砂漠の中の緑地帯。
○(2)(転じて)憩いの場・休息地。
◎心のオアシス
○(3)[古][計]富士通のワープロ。
◎1982. 5. 6(昭和57)マイ・オアシスを発売。
2001. 2.(平成13)撤退。
おあーずけん
【オアーズ県】
◇[フ]Departement Oise、[英]Oise Prefecture
○フランス北部、ピカルディー地域圏(Region Picardie)南西
部の県。北部をエーヌ県(Departement Aisne)、東部をソンム
県(Departement Somme)に接する。
県都はボーベ(Beauvais)。
「オワーズ県」とも呼ぶ。
〈面積〉
5,857平方キロメートル。
〈人口〉
1990(平成 2)72万5,603人。
おあぞ
【オアゾ】
◇[エスペラント語]oazo
○⇒おあしす(オアシス)
おあついのがおすき
【お熱いのがお好き】
◇[英]Some Like It Hot
○[映]アメリカのコメディー映画。
ギャングに狙われた二人のバンドマンが女ばかりの楽団に女
装して逃げ込むドタバタ。
監督:ビリー・ワイルダー(Billy Wilder)。
出演:マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)、トニー・カー
ティス(Tony Curtis)、ジャック・レモン ジェリー(Jack Lem-
mon)ら。
◎1959. 3.29(昭和34)アメリカで公開。
1959. 4.14(昭和34)日本で公開。
おあはか
【オアハカ】
◇Oaxaca
○(1)(estado de Oaxaca)⇒おあはかしゅう(オアハカ州)
○(2)メキシコ南部、オアハカ州中央部の州都。
北緯17.07°、西経96.72°の地。
〈人口〉
1990(平成 2)21万2,818人。
1995(平成 7)24万2,247人。
2000(平成12)25万1,846人。
おあはかしゅう《おあはかしう》
【オアハカ州】
◇[西]estado de Oaxaca、[英]Oaxaca State
○メキシコ南部の州。東部をチアパス州(estado de Chiapas)
に接し、南部を太平洋に面する。
州都はオアハカ。
〈人口〉
1990(平成 2)304万1,294人。
1995(平成 7)322万8,895人。
2000(平成12)343万8,765人。
おあふとう《おあふたう》
【オアフ島】
◇[英]Oahu Island
○[地]北太平洋中央部のハワイ諸島にある、アメリカ合衆国ハ
ワイ州の火山島。
州都ホノルル(Honolulu)がある。
アメリカの太平洋軍事拠点として、パールハーバー海軍基地
(Pearl Harbor Naval Base)・ヒッカム空軍基地(Hickam Air
Force Base)などがある。
最北端はカフク岬(Kafuku Point)。
〈面積〉
1,554平方キロメートルで、ハワイ諸島中第3位。
◎横綱曙太郎(アケボノ・タロウ)(旧名チャド・ローウェン)の出身地。
★おあぺっく
【オアペック】
【OAPEC】
◇[英]Organization of the Arab Petroleum Exporting Coun-
tries
○[経]アラブ石油輸出国機構の略称。
◎APEC(エーペック)はアジア太平洋経済協力会議。
[1]おーあーる
【OR】
◇[英]operations research
○オペレーションズ・リサーチの略称。
⇒おぺれーしょんずりさーち(オペレーションズ・リサーチ)
[2]おーあーる
【OR】
◇[英]operating room
○[医]手術室の略称。
「オペ室」とも呼ぶ。
[3]おーあーる
【OR】
○(1)[計]⇒ろんりわ(論理和)
○(2)[計][電]⇒おあかいろ(OR回路)
おーあーるえふ
【ORF】
◇[独]Oesterreichischer Rundfunk/Osterreichische Rund-
funk
○[放]オーストリア公共放送(ラジオ・テレビ)の略称。
おい
【オイ】
◇[朝]oi
○(朝鮮語で)キュウリ(胡瓜)。
⇒きゅうり(キュウリ,胡瓜,黄瓜)
◎オイキムチ
おい《をひ》
【甥】
◇[英]nephew(ネフュー)、[中]sheng(甥)
○兄弟姉妹の息子。
⇔めい(姪)
◎中国では「姪(zhi)」にも使用する。
おーいーえふ
【OEF】
◇[英]Operation Enduring Freedom
○[軍]2001. 9.11(平成13)からアメリカ政府がアフガニスタン
とその周辺で行った、不屈の自由作戦(対テロ戦争)の略称。
⇒ふくつのじゆうさくせん(不屈の自由作戦)
◎OIF(Operation Iraqi Freedom):対イラク作戦。
おーいーえむ
【OEM】
◇[英]original equipment manufacturing
○[経]相手先ブランドで販売される製品の受注生産。
参照⇒いーえむえす(EMS)
おいかけてよこはま《おひかけてよこはま》
【追いかけてヨコハマ】
○[楽]中島みゆき作詞・作曲の歌謡曲。
歌は桜田淳子。
◎1978. 2.(昭和53)レコード発売。
おいかぜ《おひかぜ》
【追い風】
◇[英]tail wind
○(1)[気]後方から吹く風。
「追風(オイテ)」とも呼ぶ。
参考⇒むかいかぜ(向かい風),よこかぜ(横風)
○(2)船の進む方向に吹く風。船を先に進める風。
「追風(オイテ)」,「順風(ジュンプウ)」とも呼ぶ。
⇔むかいかぜ(向かい風),ぎゃくふう(逆風)
◎追い風に乗る
○(3)花の香りや衣服にたきしめた香りを運ぶ風。
◎追い風用意
○(4)香木の名。
★おいがみおんせん《おいがみをんせん》
【老神温泉】
○群馬県利根郡(トネグン)利根村(トネムラ)の、片品川河岸にある温
泉。
おいきむち
【オイキムチ】
◇[朝]oi kimchi
○[食]キュウリ(胡瓜)のキムチ(朝鮮漬け)。
おいけ
【御池】
○⇒しんせんえん(神泉苑)
おいけだけ
【御池岳】
◇[日]Oike Dake
○[地]滋賀県と三重県の県境にある山。標高1,247メートル。
おいけやま
【御池山】
◇[日]Oike Yama
○[地]長野県下伊那郡(シモイナグン)上村(カミムラ)にある、南アルプ
スの山。標高1,905メートル。
おいご
【老い子】
【老子】
○親が年をとってから生れた子。
「としよりご(年寄り子,年寄子)」とも呼ぶ。
◎「ろうし(老子)」とも読む。
おいごえ《おひごえ》
【追い肥】
【追肥】
○[農]⇒ついひ(追肥)
おいごせいさくじょ
【老子製作所】
○[経]富山県高岡市にある鋳物工場。
日本の釣鐘(ツリガネ)の約7割を製造。
★おいこみ《おひこみ》
【追い込み】
【追込み】
○(1)追い込むこと。中に追い入れること。
○(2)長期の競走・仕事などの最終段階。
○(3)劇場・料理屋などで、大勢の客を詰め込む仕切りのない
座席。
参照⇒おいこみば(追い込み場,追込場)
○()
おいこみば《おひこみば》
【追い込み場】
【追込場】
○[劇]劇場などの興行場で、定員をきめずに観客を詰め込む下
等で安い座席。
「おいこみ(追い込み,追込み)」,「おおいりば(大入り場,大入
場)」とも呼ぶ。
おいしがみね
【生石ヶ峰】
◇[日]Oishigamine/Oishi ga Mine
○[地]和歌山県北西部、有田郡(アリダグン)北端にある山。標高
870メートル。
★おーいーしーでぃ
【OECD】
◇[英]Organation for Economic Cooperation and Development
○[経]経済協力開発機構の略称。
先進国が国際経済全般について協議する機関。
事務局はパリ。
別称は「先進国クラブ」。
◎1961(昭和36)発足。
1964. 4.28(昭和39)日本、正式加盟。
おーいーしーでぃえぬいーえー
【OECD・NEA】
◇[英]OECD Nuclear Energy Agency
○[原]経済協力開発機構原子力機関の略称。
原子力平和利用に関する、経済協力開発機構(OECD)の下
部機関。
◎1958(昭和33)ENEA(ヨーロッパ原子力機関)として発足。
1972(昭和47)日本の加盟によって改称。
おいすたー
【オイスター】
◇[英]oyster
○[貝]カキ(牡蠣)の英語名。
⇒かき(カキ,牡蠣,牡蛎)
おいすたーそーす
【オイスターソース】
【オイスター・ソース】
◇[英]oyster sauce
○[食]カキ(牡蠣)の塩漬けを発酵させた中華風ソース(調味料)。
主に広東料理で用いる。
「牡蠣油(カキアブラ)」,「ハオユー(「(「虫」偏+「毛」)油」)([中]hao-
you)」とも呼ぶ。
参照⇒えっくすおーじゃん(XOジャン,XO醤)
おいだし《おひだし》
【追い出し】
【追出し】
【追出】
○(1)追い出すこと。今いる場所から他所(ヨソ)へ追い払うこと。
◎反対派の追い出しを謀(ハカ)る,追い出しコンパ
○(2)追い出しの鐘の略称。
⇒おいだしのかね(追い出しの鐘)(1)
○(3)芝居や相撲などで、一日の興行が終った時に打つ太鼓(タイ
コ)。
「打ち出し太鼓」とも呼ぶ。
○(4)追い出し薬(グスリ)の略称。
○(5)ある特定の社会や階級から締め出して関係を断ち切るこ
と。追放。
◎追出久離(キュウリ)
○(6)[寄席(ヨセ)芸人の隠語]最終の出番。
おいだしのかね《おひだしのかね》
【追い出しの鐘】
○(1)[歴]遊里で、明け六つ(今の午前6時頃)の鐘。
単に「追い出し」とも呼ぶ。
参照⇒はちまんがね(八幡鐘)
◎遊里の泊まり客が帰るころに鳴ることからいう。
○(2)東京都新宿区新宿4丁目にある天竜寺の「時の鐘」。
江戸時代、この鐘は内藤新宿の遊郭によく響きわたったので、
こう呼ばれた。
おいたるうまはみちをわすれず
【老いたる馬は路を忘れず】
○(1)[諺]⇒ろうばのち(老馬の智,老馬之智)
○(2)[諺]譜代(フダイ)の恩義を受けた者は後々までも主家を忘
れない。
参照⇒ろうばのち(老馬の智,老馬之智)
★おーいちいちいち
【O−111】
【O111】
○[医]病原性大腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種。
通常、牛の腸などに常在する。
◎2011(平成23)4〜5月、焼き肉チェーン「焼肉酒家(サカヤ)えび
す」のユッケ(280円)の生牛肉から富山県・福井県・神奈川県で
集団食中毒が発生して死者4人が出る。
おーいちごなな
【O−157】
【O157】
○[医]病原性大腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種。
牛の糞便から検出され、牛の腸内には常在する大腸菌のため、
無毒な大腸菌との区別が難しい。しかし人間に対しては強い毒
性を示し、感染力も強い。
食物について体内に入り、腸で増殖しベロ毒素をつくり、腸
の細胞を破壊し出血させる。
感染すると腹痛を伴う下痢(ゲリ)・嘔吐(オウト)があり、1〜2
日で便に鮮血が混じる。通常は自然治癒(チユ)するが、乳幼児や
高齢者など体力の弱い人は重症となり、死に至(イタ)ることもあ
る。
◎1982(昭和57)大腸菌O−157、発見。
1996(平成 8)岡山県の小学校で集団感染が発生し、全国に拡
大。死者11人、発症者は9千人を超える。
1996. 8.(平成 8)指定伝染病に指定。
◎一般には「おーいちごーなな」と発音されている。
おいちょ
【おいちょ】
○(1)花札賭博(トバク)の「おいちょかぶ」で、手札の合計の下一
桁が八になったこと。九(かぶ)の次に強い数。
参照⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
○(2)おいちょかぶの略。
⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
おいちょう《おひちやう》
【おいちょう】
【追丁】
○(1)⇒おいちょ(おいちょ)
○(2)おいちょかぶのこと。
⇒おいちょかぶ(おいちょかぶ)
おいちょかぶ
【おいちょかぶ】
○花札賭博(トバク)の一種。トランプのバカラ(baccarat)に似た
ゲーム。
札から十一と一二を除いた40枚を使用し、親と複数の子に別
れ、1枚目は裏に、2枚目は表にして配り、3枚目を貰うか否
かは本人が決める。親子で対決する。手札とめくり札の2〜3
枚を合計した数の下一桁が、九または九に最も近い者が勝ちと
なる。
特例に「四一(シッピン)・九一(クッピン)親の総取(ソウド)り」があり、
親が四または九のとき、次が一であれば、子がたとえ九でも無
条件に親の勝ちとなる。
「おいちょ」,「おいちょう」,「かぶ」とも呼ぶ。
参照⇒[1]ばから(バカラ)
◎「おいちょ」は八、「かぶ」は九をさす。
札の合計した数の下一桁が零(ゼロ)になると最も弱く、「ぶ
た」と呼ぶ。
◎親が四または九のとき、花札の一の絵柄が松で上に尖ってい
る事から、親は「とんがれ、とんがれ」と言いながらゆっくりと
めくる習いがある。
★おーいちれいよん
【O−104】
【O104】
○[医]病原性大腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種。
◎2011. 5.(平成23)ドイツ各地でO−104の食中毒で死者が
発生。
おいて
【追風】
○⇒おいかぜ(追い風)
★おいでぃぷす
【オイディプス】
◇[希]Oidipous、[英]Oedipus
○[ギ神]ギリシア神話中の英雄。テーベ王(King of Thebes)ラ
イオス(Laius)とイオカステ(Iokaste)との子、エテオクレス(E-
teocles)・ポリュネイケス(Polyneices)・アンティゴネ(Anti-
gone)の父。
スフィンクス(Sphinx)の謎を解き、知らずに父を殺してテー
ベの王となり母を妻とする。
母を妻とした真実を知り、自ら両眼をえぐって娘アンティゴ
ネとともに諸国を放浪。
英語で「エディプス(Oedipus)」とも呼ぶ。
参照⇒すふぃんくす(スフィンクス)(2),あんてぃごね(アン
ティゴネ)(1)
◎羊飼いに拾われたとき足が腫(ハ)れ上がっていたので、オイ
ディプス(腫れ上がった足)と名付けられた。
おいでぃぷすこんぷれっくす
【オイディプス・コンプレックス】
◇[英]Oidipous complex
○[心]⇒えでぃぷすこんぷれっくす(エディプス・コンプレッ
クス)
おいてきぼり
【置いてき堀】
○仲間を置き去りにすること。仲間を見捨ててその場を去るこ
と。
「置いてけ堀」とも呼ぶ。
◎置いてき堀を食う
おいてけぼり
【置いてけ堀】
○(1)江戸の本所七不思議の一つ。
魚のよく釣れる堀で、夕方に魚籠(ビク)を提げて帰ろうとす
ると、どこからともなく「置いてけ、置いてけ」という声が聞え、
ふと気付くと魚籠の魚がなくなっているという。
錦糸堀(キンシボリ)・亀戸(カメイド)東方の堀など諸説がある。
○(2)⇒おいてきぼり(置いてき堀)
★おいでんまつり
【おいでん祭】
○岐阜県中津川市。
おいど
【オイド】
◇[英]-oid
○(1)[接尾辞]「……のような・……状の・……質の」を表す形
容詞を作る、語形成要素。
○(2)[接尾辞]「……のようなもの・……状のもの・……質のも
の」を表す名詞を作る、語形成形成要素。
◎ギリシア語の「似たもの(eides)」から。
◎アルカロイド(alkaloid):植物塩基。
ピレノイド(pyrenoid):核様体、
アンスロポイド(anthropoid):類人猿。
ヒューマノイド(humanoid):人間に似た生物体。
トロイド(toroid):(岩山に似た)円錐曲線回転面。
ケロイド(keloid):(カニのハサミに似た)硬い皮膚の隆起。
ジオイド(geoid):(地球重力による)地球形。
おいど《おゐど》
【御居処】
【御居所】
○関西の女性がおしり(尻)をいう言葉。
おいとねっぷむら
【音威子府村】
◇[日]Oitoneppu Mura
○北海道東部、十勝支庁中川郡(ナカガワグン)の村。
おいな
【オイナ】
◇[ルーマニア語]oina、[モルダビア語]oina
○子供の遊びの一つ。
野球に似た球技。投手がいず、打者が自分でトス([英]toss)
して打つもの。
◎英語:ラウンダーズ(rounders)。
ドイツ語:シュラックバール(Schlagball)。
おいなりさん
【お稲荷さん】
【御稲荷さん】
○(1)稲荷(イナリ)または稲荷神社の敬称。
○(2)[食]油揚げまたは稲荷鮨(イナリズシ)の丁寧語。
○(3)[俗]陰嚢(インノウ)の俗称。
⇒いんのう(陰嚢)
おいぬーふ
【オイヌーフ】
◇[独]Eunuch
○[歴](ドイツ語で)宦官(カンガン)。
⇒かんがん(宦官)
おいはご《おひはご》
【追い羽子】
○⇒おいばね(追羽根,追い羽根)
おいばね《おひばね》
【追羽根】
【追い羽根】
○羽子板(ハゴイタ)で羽根をつきあう新年の遊び。
主に女の子が二人または数人で一つの羽根を落とさないよう
につくもの。落したときはバツ(罰)として顔にスミ(墨)をつけ
た筆で×や○を書かれる。
「はねつき(羽根つき,羽根突き,羽子突き)」,「追い羽子(ハゴ)」
とも呼ぶ。
◎新年の季語。
童謡『お正月』で「お正月にはまりついて/おいばねついて
遊びましょう」と歌われている。
おいみゃこん
【オイミャコン】
◇Oymyakon/Oimekon
○ロシア連邦の東シベリア、サハ共和国(Respublika Sakha)東
部にある、インディギルカ川(Reka Indigirka)沿いの村。
北緯63.25°、東経143.15°の地。
◎1926. 1.26(大正15)氷点下セ氏71.2度を観測。
1933(昭和 8)氷点下セ氏68度を観測。
おいらせえき《おひらせえき》
【追良瀬駅】
○[交]青森県西津軽郡(ニシツガルグン)深浦町(フカウラマチ)にある、J
R五能線(ゴノウセン)の駅。
広戸(ヒロト)駅と驫木(トドロキ)駅の間。
おいらせがわ《おいらせがは》
【奥入瀬川】
◇[日]Oirase Gawa
○[地]青森県南東部を東流する川。
青森県と秋田県の県境にある十和田湖(トワダコ)東岸の子ノ口
(ネノクチ)から流出して北流し、焼山(ヤキヤマ)付近から東流して三本
木原(サンボンギハラ)台地の南部を通り、八戸市(ハチノヘシ)北方の上北
郡(カミキタグン)おいらせ町(マチ)で太平洋に注(ソソ)ぐ川。長さ71キ
ロメートル、流域面積820平方キロメートル。相坂水系の二級
河川。
上流の子ノ口〜焼山間約14キロメートルの奥入瀬渓谷は滝や
瀬が多く景勝地で、十和田八幡平国立公園に含まれる。
下流では「相坂川(アイサカガワ)」とも呼ぶ。
◎江戸時代は「大川」,「市川」と呼ばれた。
おいらせまち
【おいらせ町】
◇[日]Oirase Machi
○青森県中東部、上北郡(カミキタグン)の町。
◎2006. 3. 1(平成18)百石町(モモイシマチ)と下田町(シモダマチ)が合併
して発足。
おいらーと
【オイラート】
【瓦刺】
◇Oirat、[英]Oyrat、[中]Wala(瓦剌)
○[歴]12世紀以後、史上に現れた西モンゴルの部族。
はじめチンギス汗に降ったが、元朝が衰えると外モンゴル西
部や天山北路を領有し、東モンゴルのタタール(韃靼<ダッタン>)
と争った。
15世紀初頭、トゴン(Toghon Tayisi)が出て漠北(バクホク)を統
一。タタールとともに明の永楽帝(成祖)の北征を受ける(1407
〜1424)。15世紀の中頃、トゴンの子エセン・ハン(Esen Khan)
(也先汗)のとき全盛を極め、明に侵入し1449年正統帝(英宗)を
捕え(土木の変)、翌年明と講和し正統帝を送還。エセン・ハン
は大可汗(ダイカカン)と号したが、内訌のため1454年部下に殺され
て衰退、タタールの勢いが盛んになった。
清代のジュンガルはその後裔(コウエイ)で、乾隆帝(高宗)に征服
される。
「瓦刺(ウエラ)」,「瓦刺(ワアラア)」,「衛拉特」,「斡亦喇(立心偏+「易」)
(オイラート)」,「額魯」とも呼ぶ。
参照⇒えせんはん(エセン・ハン,也先汗),どぼくのへん(土
木の変),だったん(韃靼)
◎「カルムイク(Kalmyk)」,「カルムック(Kalmuck)」はヨーロッパ
での呼称。
参照⇒かるむいくぞく(カルムイク族)
おいらーとご
【オイラート語】
○[言]モンゴル語の一語群。
参照⇒もんごるご(モンゴル語)
おいらーとじちく
【オイラート自治区】
◇[英]Oirat Autonomous Region/Oirot Autonomous Region
○[古]⇒あるたいきょうわこく(アルタイ共和国)
おいらる
【オイラル】
◇[英]aurar
○[経]アイスランドの補助通貨単位。
100オイラル=1クローナ(Krona)。
おいらん
【花魁】
【華魁】
○(1)江戸吉原の遊郭で、姉女郎(アネジョロウ)。
参照⇒おいらんどうちゅう(おいらん道中,花魁道中)
◎江戸吉原で妹分の女郎や禿(カブロ)などが姉女郎を呼ぶ「おい
らの(姉さん)」が詰まったものという。
○(2)(転じて)一般に、部屋持ち以上の上位の遊女・太夫(タユウ)・
姉女郎。
○(3)(単に)遊女・女郎・娼妓。
○(4)[農]サツマイモ(甘藷)の一品種。
「あんこいも」とも呼ぶ。
おいらんどうちゅう《おいらんだうちゆう》
【おいらん道中】
【花魁道中】
○(1)[歴]江戸時代、遊郭で花魁などの上妓が新造(シンゾ)・禿
(カブロ)などを従えて、馴染の客を引手茶屋まで出迎えに行った
こと。また、その行き帰り。
○(2)[歴]花魁・遊女らが盛装して、顔見せに郭(クルワ)の中を練
り歩いたこと。
江戸吉原では正月と八月一日(八朔<ハッサク>)、京都島原では四
月二十一日などに行われた。
参照⇒どうちゅうげた(道中下駄),はっさくのゆき(八朔の雪)
おいらんどり
【オイランドリ】
【花魁鳥】
○[鳥]エトピリカの別称。
⇒えとぴりか(エトピリカ)
おいるご
【オイル語】
◇[フ]langue d'oil
○[言]中世フランス、ロアール川以北で話された諸方言の総称。
現代フランス語のもととなった。
⇔おっくご(オック語)(1)
◎「はい」の意味の「ウィ(oui)」を「オイル(oil)」と発音していた
ことから。
おいるさーでぃん
【オイル・サーディン】
◇[英]oiled sardine
○[食]⇒さーでぃん(サーディン)(2)
おいるしぇーる
【オイルシェール】
【オイル・シェール】
◇[英]oil shale
○[鉱]複雑な高分子有機化合物(鉱物油)を含む黒褐色の緻密な
頁岩(ケツガン)。
砕いて乾留すると石油と品質がほぼ同等の頁岩油(ケツガンユ)
(shale oil)が採取できる。シェールガス(shale gas)を含むも
のが多い。
「油母頁岩(ユボケツガン)」,「石油頁岩」,「油頁岩(ユケツガン)」,「含油
頁岩(ガンユケツガン)」とも呼ぶ。
◎鉱床はアメリカ合衆国、カナダのアルバータ地方、オースト
ラリアのクイーンズランド、ブラジル、中国の東北地方・四川
省、ロシアのシベリアなどに豊富。
おいるしょっく
【オイル・ショック】
◇[和製英語]oil shock
○[経]⇒せきゆしょっく(石油ショック)
おいるすとーん
【オイルストーン】
◇[英]oilstone
○⇒あふらといし(油砥石)
おいるたんかー
【オイルタンカー】
◇[英]oil tanker
○(1)[交]原油や重油を専門に運搬する大型貨物船。
単に「タンカー」とも、「石油タンカー」,「油槽船(ユソウセン)」,「油
送船(ユソウセン)」とも呼ぶ。
○(2)[交]石油運搬車(タンクローリー)。
おいるふぉんでゅ
【オイルフォンデュー】
【オイル・フォンデュー】
◇[英]oil fondue
○[料]⇒ふぉんでゅ(フォンデュ)(2)
おいろーとじちく
【オイロート自治区】
◇[英]Oirot Autonomous Region/Oirat Autonomous Region
○[古]⇒あるたいきょうわこく(アルタイ共和国)
おいろーととぅらー
【オイロートトゥラー】
◇Oirot-Tura
○[古]⇒ごるのあるたいすく(ゴルノアルタイスク)
★おいわいなり《おいはいなり》
【お岩稲荷】
【於岩稲荷】
○江戸、四谷(ヨツヤ)左門町(サモンチョウ)にあった稲荷。
参照⇒いえもん(伊右衛門)(1)
◎明治初年、東京市京橋区越前堀に移転したが、旧跡の四谷の
方が依然参詣人が多かった。
★[1]おいわけ《おひわけ》
【追分】
○(1)[交]道がY字型に分かれている所。道の分岐点。
○(2)[楽]追分節(ブシ)の略称。
★[2]おいわけ《おひわけ》
【追分】
◇[日]Oiwake
○(1)長野県北佐久郡(キタサクグン)軽井沢町(カルイザワマチ)の地名。
浅間神社がある。
「信濃追分」とも呼ぶ。
参照⇒かるいざわまち(軽井沢町)
◎中山道と北国街道との分岐点の宿場町、浅間三宿(軽井沢・
沓掛・追分)の一つ。
○(2)[古]⇒おいわけちょう(追分町)
○(3)[交]⇒おいわけえき(追分駅)
おいわけえき《おひわけえき》
【追分駅】
○(1)[交]北海道勇払郡(ユウフツグン)安平町(アビラチョウ)追分中央(オイ
ワケチュウオウ)にある、JR室蘭本線の駅。
安平(アビラ)駅と三川(ミカワ)駅(由仁町)の間。
◎旧住所は追分町(オイワケチョウ)中央(チュウオウ)。
○(2)[交]JR石勝線の駅。
南千歳(ミナミチトセ)駅(千歳市)と東追分(ヒガシオイワケ)駅の間。
○(3)[交]秋田県秋田市金足追分(カナアシオイワケ)にある、JR奥羽
本線の駅。
上飯島(カミイイジマ)駅と大久保(オオクボ)駅(潟上市)の間。
○(4)[交]JR男鹿線の駅。
出戸浜(デトハマ)駅(潟上市)の次で、ターミナル駅(始点)。
○(5)[交]三重県四日市市(ヨッカイチシ)追分にある、近鉄内部線(ウツ
ベセン)の駅。
泊(トマリ)駅と小古曽(オゴソ)駅の間。
○(6)[交]滋賀県大津市追分町(オイワケチョウ)にある、京阪京津線の
駅。
四宮(シノミヤ)駅(京都市)と大谷(オオタニ)駅の間。
★おいわけだんご《おひわけだんご》
【追分だんご】
○[食]新宿名物。花園万頭本舗の「ぬれ甘なっとう」とともに有
名。
追分は新宿・伊勢丹かど。
◎ここの追分は甲州街道と青梅街道の分岐点。
おいわけちょう《おひわけちやう》
【追分町】
◇[日]Oiwake Cho
○[古]北海道中南部、胆振支庁(イブリシチョウ)勇払郡(ユウフツグン)の
町。
◎2006. 3.27(平成18)早来町(ハヤキタチョウ)と合併して安平町(アンビ
ラチョウ)を発足。
おーいんぐ
【オーイング】
◇[英]awning
○[建]店頭や窓の外側・上部に取り付けてある庇(ヒサシ)状の日
除(ヨ)け。
ズック製やビニール製。
参照⇒さんぶらいんど(サンブラインド)
◎フランス語:オヴァ(auvent)(庇)。
イタリア語:テットイア(tettoia)(張り出し屋根)/テンド
ーネ(tendone)(大きい日除け)。
おいんとめんと
【オイントメント】
◇[英]ointment
○[薬]⇒なんこう(軟膏)
おう
【オウ】
◇[フ]eau(オー)
○(フランス語で)水。
◎eau de Cologne:⇒おーでころん(オーデコロン)
おうあ
【欧亜】
【欧亞】
○ヨーロッパ(欧羅巴)とアジア(亜細亜)。
「欧亜州」,「亜欧(アオウ)」,「亜欧州」,「ユーラシア(Eurasia)」と
も呼ぶ。
おうあしゅう《おうあしう》
【欧亜州】
【欧亞州】
○⇒おうあ(欧亜,欧亞)
★おうあしゅうだん《おうあしふだん》
【欧亜集団】
◇[中]Ouya Jituan、[英]OUYA Electric Co,.Ltd.
○[経]
本社は遼寧省(Liaoning Sheng)(リョウネイショウ)瀋陽市(Shenyang
Shi)(シンヨウシ)。
参照⇒しんぎしゅう(新義州)
おうあたいりく
【欧亜大陸】
【欧亞大陸】
◇[英]Eurasian Continent
○[地]⇒ゆーらしあたいりく(ユーラシア大陸)
おうあんせき《わうあんせき》
【王安石】
◇[中]Wang Anshi、[日]Ou Anseki
○[人]中国の北宋(Bei Song)中期の政治家・文人(1021〜1086)。
字(アザナ)は介甫(Jiefu)(カイホ)、号は半山(Banshan)。江西の人。
1042年、21歳で科挙に合格し状元進士。地方官を歴任して地
方政治の経験を積み、仁宗(Ren Zong)に『万言書』をおくり政
治の乱れを指摘した。
革新政治家で年少気鋭の神宗(Shen Zong)(シンソウ)に登用され、
宰相となり富国強兵策、いわゆる「王安石の新法」を断行した。
また学校を建てて人材を養成し、科挙の方法を変えて社会の実
用に合わせようとした。
しかし、特権維持をのぞむ司馬光(Shima Guang)ら一派の旧
法党の痛烈な反対を受け厳しい悪評を浴びて僅(ワズ)か5ヶ年
で辞任した。
博学能文・経綸に富んだ文章家として唐宋八大家(ハチダイカ)の
一人でもある。
参照⇒しばこう(司馬光)
◎王安石の新法:⇒おうあんせきのしんぽう(王安石の新法)
★おうあんせきのしんぽう《わうあんせきのしんぱふ》
【王安石の新法】
○[歴]中国の北宋中期、神宗(Shen Zong)(シンソウ)に抜擢された
王安石が行った革新政策。
青苗法(セイビョウホウ)・均輸法(キンユホウ)・市易法・募役法・方田
均税法などの富国策を実施し、保甲法・保馬法などの強兵策を
断行。
単に「新法」とも呼ぶ。
おーヴぃっど
【オーヴィッド】
◇[英]Ovid
○[人]帝政ローマの詩人オウィディウス(Publius Ovidius
Naso)の英語名。
⇒おうぃでぃうす(オウィディウス)
★おうぃでぃうす
【オウィディウス】
◇Publius Ovidius Naso
○[人]帝政ローマ初期の詩人(BC. 43. 3.20〜AD.17)。
英語名は「オービッド(Ovid)」,「オーヴィッド」。
★おういん《わういん》
【王允】
◇[中]Wan Yun
○[人]中国後漢末期の司徒・尚書令( 137〜 192)。字(アザナ)は
子師(Zishi)。太原祁(現:山西省祁県)の人。
武将呂布(Lyo Bu)(リョ・フ)をして将軍董卓(Dong Zhuo)(トウ・タク)
を刺殺。
◎『三国志演義(Sanguozhi Yanyi)』:参照⇒ちょうせん(貂蝉)
おうう《あうう》
【奥羽】
◇[日]Ouu/Ou-U
○[古]陸奥(ムツ)国と出羽(デワ)国の併称。現在の東北地方。
「陸羽(リクウ)」とも呼ぶ。
おううえつれっぱんどうめい《あううゑつれつぱんどうめい》
【奥羽越列藩同盟】
○[歴]1868(慶応 4. 5.)戊辰戦争に際して、奥羽・北越の諸藩
の間で新政府(官軍)に対抗するため結ばれた軍事同盟。
1868(慶応 4. 4.11)江戸開城後、会津藩・鶴岡藩ら幕末期に
佐幕活動を行っていた諸藩の藩主はそれぞれ藩地に戻って謹慎
していたが、3月に仙台に入っていた官軍側の奥羽鎮撫総督九
条道孝・総督府参謀大山綱良(ツナヨシ)・同参謀世良修蔵らは会津
藩・庄内藩の追討を目指し仙台藩・米沢藩らに討伐を命じる。
仙台藩・米沢藩が中心となって二本松藩など14藩の重臣が仙
台藩白石城(シロイシジョウ)に集まり、官軍側に徳川慶喜(ヨシノブ)の
寛大な処分と会津藩・庄内藩の赦免を嘆願したが拒否され、処
分強硬派とされる世良修蔵を暗殺。5月31日奥羽25藩の重臣が
再び白石城に集まり、会津征討中止の建白書を作成して連合、
君側(クンソク)の奸(カン)である薩長軍(官軍)を討つとした奥羽列藩
同盟が成立。さらに会津藩と盟約を結んでいた北越の長岡藩・
新発田藩(シバタハン)ら6藩がこれに参加し31藩となり奥羽越列藩
同盟が成立。
当初は仙台藩主を盟主に、のち1868. 7. 4(慶応 4. 5.15)の
彰義隊戦争で敗れ北走した輪王寺宮(リンノウジノミヤ)公現(コウゲン)法
親王(のち北白川宮能久<ヨシヒサ>親王)を推戴し、参謀には旧幕臣
の小笠原長行(ナガミチ)らが入り、白石城に公議府、福島に軍事
府を設置。
洋式軍備に優(マサ)っていた官軍が白河口・越後口から進攻す
ると秋田藩などが官軍側に協力をはじめ、7月に長岡藩が敗北
して北陸が鎮定(北越戦争)し、白河・棚倉・二本松が攻略され
ると脱落する藩が相次ぎ、米沢藩・仙台藩も降伏し会津落城を
前に同盟は自然瓦解。
9月22日会津藩が降伏し(会津戦争)、官軍により平定された。
参照⇒しょうぎたい(彰義隊),『人名辞典』おおやま つな
よし(大山 綱良)
◎同盟諸藩の藩主には減封・処罰が行われた。
おううさんかん《あううさんくわん》
【奥羽三関】
◇[日]Ouu Sankan/Ou-U Sankan
○[歴]⇒さんかん(三関)(2)
おううれっぱんどうめい《あううれつぱんどうめい》
【奥羽列藩同盟】
○[歴]⇒おううえつれっぱんどうめい(奥羽越列藩同盟)
おうえいのがいこう《おうえいのぐわいこう》
【応永の外寇】
○[歴]室町中期、李氏朝鮮が対馬(ツシマ)に来襲した事件。
1392(<南>元中 9,<北>明徳 3)建国以来、倭寇(ワコウ)に悩まさ
れていた朝鮮は対馬を倭寇の本拠地と目(モク)し、1419(応永26)
太宗(第3代)の軍勢、兵船227・1万7,000人の大軍で襲撃。対
馬守護宗貞盛(ソウ・サダモリ)の防戦にあい、まもなく撤退した。
のち、使者の相互派遣によって誤解が解け、1423(応永30)修
好を回復。日朝貿易も宗氏の統制のもとに復活した。
参照⇒わこう(倭寇,和寇)
◎2005. 3.18(平成17)韓国の馬山(マサン)市議会、島根県議会
の竹島の日に対抗して、対馬遠征のため馬山港を出発した6月
19日を「対馬島の日」に制定。
おうぇり
【オウェリ】
◇Owerri
○ナイジェリア連邦共和国南部、イモ州(Imo State)南部にあ
る州都。
おうえん《わうえん》
【黄鉛】
◇[英]chrome yellow
○(1)[化]クロム酸鉛(ナマリ)の別称。
⇒くろむさんなまり(クロム酸鉛)
○(2)クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。
「クロムイエロー」とも呼ぶ。
おーうぇん
【オーウェン】
◇Robert Owen
○[人]⇒おーえん(オーエン)
★おうえんこう《わうえんくわう》
【黄鉛鉱】
◇[英]wulfenite(ウルフェナイト)
○[鉱]鉛のモリブデン酸塩(PbMoO4)を主成分とする鉱物。
◎英名はオーストリアの鉱物学者ブルフェン(Franz Xavier
von Wulfen)(1728〜1805)に因(チナ)む。
黄鉛はクロム酸鉛(PbCrO4)。
おうか《あうくわ》
【桜花】
○(1)桜(サクラ)の花。
○(2)[歴][軍]旧日本海軍の特別攻撃機(43乙)。
固体燃料ロケット・エンジンを搭載。
離着陸用の車輪はなく、母機に吊るされて目標付近で分離・
発進する。
アメリカ軍からの俗称は「バカボン(baka bomb)」。
参考⇒しゅうすい(秋水)(4),かいてん(回天),しんよう(震
洋),こうりゅう(蛟竜,蛟龍)(2),かいりゅう(海竜,海龍)
◎1944(昭和19)開発開始。
1945(昭和20)実戦配備。
○(3)[歴][軍]旧日本海軍のジェット戦闘機。1号機のみ。
時速488キロメートル、推力475キログラムのジェット・エン
ジン2基搭載。
ドイツのメッサーシュミットMe262を基に設計。
◎1945. 8. 7(昭和20)1号機の試験飛行を実施。
おうか《あうか》
【秧歌】
◇[中]yangge
○[楽]⇒やんこ(ヤンコ,秧歌)
おうか《わうくわ》
【黄禍】
◇[英]yellow peril
○⇒こうか(黄禍)
おうが《わうが》
【枉駕】
◇[中]wangjia
○相手の来訪を敬っていう言葉。
来訪を請う場合にも使用する。
「枉車(wangche)(オウシャ)」,「枉顧(wanggu)(オウコ)」とも呼ぶ。
◎「枉」は「曲げる」、「駕」は「乗り物」の意味で、「枉駕」では「貴
人が行き先をわざわざ変えて来る」となる。
◎『三国志蜀志』諸葛亮伝:将軍宜枉駕顧之。
おうかく《あふかく》
【凹角】
◇[英]concave angle/reflex angle
○[数]角度が二直角(180度)より大きく四直角(360度)より小さ
い角。
⇔とっかく(凸角)
おうかん《わうくわん》
【王冠】
◇[英]crown
○(1)(royal crown)君主や王がかぶる冠(カンムリ)。
主権・尊厳などを示すために頭にかぶるもの。
◎王冠を戴(イタダ)く
○(2)(転じて)コンテストなどで栄誉の印(シルシ)として与えられ
る冠。
○(3)(crown cap)ガラス瓶(ビン)の口を密閉する金属製の栓(セン)。
ギザギザのひだ(skirt)の数は21。
◎1892(明治25)イギリス人のウィリアム・ペインター(William
Painter)が考案。
◎まだ王冠の内側(liner)がコルクだったころ、子供達は一旦
コルクを外してシャツなどの外側に金属の王冠を着け、裏側か
ら王冠が落ちないようにコルクを再び当て、バッジにして遊ん
でいた。
★おうぎ《あふぎ》
【扇】
○(1)骨に紙を張った折りたたみ式の団扇(ウチワ)。
「扇子(センス)」,「蝙蝠扇(カワホリオウギ)」,「末広(スエヒロ)」とも、女房
詞で「御末(オスエ)」とも(2)に対して「夏扇(ナツオウギ)」とも呼ぶ。
◎平安前期、日本で考案。
○(2)ヒノキなどの薄板をとじ合わせた折りたたみ式の団扇。
おもに威儀用。
「檜扇(ヒオウギ)」とも、(1)に対して「冬扇(フユオウギ,トウセン)」とも
呼ぶ。
参照⇒ねこま(猫間)(1)
◎平安前期、日本で考案。
○(3)
○(4)⇒うちわ(団扇)
おうぎおとし《あふぎおとし》
【扇落し】
【扇落とし】
○投扇興の別称。
⇒とうせんきょう(投扇興)
おうぎがやつ《あふぎがやつ》
【扇谷】
◇[日]Ogigayatsu
○[歴]上杉四家の一つ。上杉重顕に始まる。
鎌倉扇谷に館を構えたことから。
参照⇒うえすぎ(上杉)
★おうぎし《わうぎし》
【王羲之】
◇[中]Wang Xizhi
○[人]中国東晋時代の書家( 307〜 365?)。字(アザナ)は逸少(Yi-
shao)(イツショウ)。
右軍将軍・会稽(カイケイ)内史となったが、官を辞して会稽(Hui-
ji)で悠悠自適。
その書は古今第一といわれ、書に芸術性を与えた。
代表作は『楽毅論(ガッキロン)』・『蘭亭序(ランテイジョ)』・『十
七帖』など。
「王右軍(Wang Youjun)」とも呼ぶ。
子の王献之(Wang Xianzhi)も書家で、合わせて「二王(Er
Wang)(ニオウ)」とも呼ぶ。
参照⇒じゅぼく(入木)
◎日本でも奈良朝以来、書道の祖とされ、日本書道の基礎となっ
た。
おうぎた《あふぎた》
【扇田】
◇[日]Ogita
○(1)秋田県大館市(オオダテシ)比内町(ヒナイマチ)地区の中心地。
◎もと米代川(ヨネシロガワ)の河港。
旧住所は北秋田郡(キタアキタグン)比内町。
◎青森県三戸郡(サンノヘグン)五戸町(ゴノヘマチ)には扇田(オウギダ)が
ある。
○(2)[交]⇒おうぎたえき(扇田駅)
おうぎだ《あふぎだ》
【扇田】
◇[日]Ogida
○青森県三戸郡(サンノヘグン)五戸町(ゴノヘマチ)の地名。
浅水(アサミズ)川の北岸。
◎秋田県大館市(オオダテシ)比内町(ヒナイマチ)には扇田(オウギタ)がある。
おうぎたえき《あふぎたえき》
【扇田駅】
○[交]秋田県大館市(オオダテシ)比内町(ヒナイマチ)扇田にある、JR
花輪線(ハナワセン)の駅。
大滝温泉(オオタキオンセン)駅と東大館(ヒガシオオダテ)駅の間。
◎旧住所は北秋田郡(キタアキタグン)比内町。
★おうきてん《わうきてん》
【王希天】
◇[中]Wang Xitian
○[人]僑日共済会会長・中国人留学生。
関東大震災のおり、日本軍人により殺害。
中国から公式に抗議を受けたが、殺害事実は日本政府・軍部
・官憲によって隠蔽された。
参考⇒おおしまじけん(大島事件)
おうぎのせん《あふぎのせん》
【扇ノ山】
◇[日]Oginosen/Ogi no Sen
○[地]兵庫県と鳥取県の県境にある山。標高1,310メートル。
おうぎまちみゅーじっくすくえあ《あふぎまちみゆーじつくすくうえあ》
【扇町ミュージアムスクエア】
○[歴][劇]大阪府大阪市北区神山町(カミヤマチョウ)にあった小劇場。
2002(平成14)年末に閉鎖。
おうぎゅう《わうぎう》
【黄牛】
◇[中]huangniu
○[哺]コブウシ(瘤牛)の別称。
⇒こぶうし(コブウシ,瘤牛)
◎「(「封」の下に「牛」)」牛」と書く。
おうぎょく《わうぎよく》
【黄玉】
◇[英]topaz、[フ]topaze
○[鉱]⇒とぱーず(トパーズ)
おうきん《わうきん》
【横琴】
◇[中]Hengqin
○中国南部、広東省(Guangdong Sheng)南部の珠海市(Zhuhai
Shi)(ジュカイシ)香洲区(Xiangzhou Qu)の鎮(町)。マカオ(澳門)に
隣接。
万山群島(Wanshan Qundao)の横琴島(Hengqin Dao)から成る。
おうぐ
【応供】
○[仏]仏(ホトケ)の十の称号の一つ。
世のすべての人の供養(クヨウ)を受けるに値いする人、の意味。
参照⇒あらかん(阿羅漢),ぶつのじゅうごう(仏の十号)
◎「阿羅漢(アラカン)([梵]arhan)」の訳。
おうぐ
【欧虞】
◇[中]Ou Yu
○[人]唐の書家欧陽詢(Ouyang Xun)(オウヨウ・ジュン)と虞世南(Yu
Shinan)(グ・セイナン)の併称。
おうげき
【鷹撃】
◇[中]Yingji
○[軍]中国国産の対艦ミサイル。
「ようげき(鷹撃)」とも呼ぶ。
参照⇒きょろう(巨浪)
◎鷹撃−8:艦載型対艦ミサイル。輸出型はC−801。
鷹撃−81:空対艦ミサイル。輸出型はC−802。
鷹撃−82:潜水艦発射型対艦ミサイル。
鷹撃−83:鷹撃−8の改良型。輸出型はC−803。
おうけしん
【応化身】
○[仏]⇒おうじん(応身)
★おうけのたに《わうけのたに》
【王家の谷】
◇[アラビア語]Biban el-Muluk、[英]Valley of the Kings、
[フ]Vallee des Rois
○[歴]エジプト・アラブ共和国中東部、ルクソル(Luxor)のナ
イル川西岸(テーベの対岸)の山中にある岩窟墳墓(ガンクツフンボ)。
「王陵(オウリョウ)の谷」とも呼ぶ。
おうけぶつ
【応化仏】
○[仏]⇒けぶつ(化仏)
★おうけん《わうけん》
【王建】
◇[中]Wang Jian
○(1)[人]中国、中唐の詩人。
○(2)[人]中国、五代の前蜀(Qian Shu)(ゼンショク)の高祖(Gaozu)
( 847〜 918)。在位: 907〜 918。字(アザナ)は光図(Guangtu)。
唐(Tang)が滅亡すると独立して蜀の王となる。
文化の復興に努めた。
◎若いとき、無道で賊王八(Zei Wangba)と呼ばれていたことか
ら「王八(ワンパ)」という言葉ができた。
参照⇒わんぱ(忘八,王八)
○(3)[人]高麗(コウライ)の太祖( 877〜 943)。在位:918〜943。
おうけん
【応県】
◇[中]Ying Xian
○中国中北東部、山西省(Shangxi Sheng)(サンセイショウ)北部の朔州
市(Shuozhou Shi)東部にある県。
1056(天喜 4)建立の仏宮寺釈迦塔(応県木塔)(高さ67.31メー
トル)がある。
★おうけんし《わうけんし》
【王献之】
◇[中]Wang Xianzhi
○[人]中国東晋(Dong Jin)時代の書家。字(アザナ)は子敬(Zijing)。
王羲之(Wang Xizhi)(オウ・ギシ)の第7子。
中書令になった。
父の王羲之も書家で、合わせて「二王(Er Wang)(ニオウ)」とも呼
ぶ。
おうけんはく《わうけんはく》
【王権伯】
◇[英]palatine count
○[歴]⇒ぱらてぃんはく(パラティン伯)
おうこ《あふこ》
【朸】
○⇒おうご(朸)
おうこ《わうこ》
【枉顧】
◇[中]wanggu
○⇒おうが(枉駕)
おうご《あふご》
【朸】
○(1)荷物にさし通して肩にかつぐ棒。
「おうこ(朸)」とも呼ぶ。
◎和歌では「会ふ期(ゴ)」に掛けて用いることが多い。
○(2)天秤棒(テンビンボウ)の別称。
⇒てんびんぼう(天秤棒)
おうこうぞく《わうこうぞく》
【王公族】
○[歴]日本統治下における旧韓国の李王朝の直系親族と近親、
およびその子孫の総称。
参照⇒おうぞく(王族)(2),こうぞく(公族)(2)
★おうこうぶん《わうこうぶん》
【王洪文】
◇[中]Wang Hongwen
○[人]中国の政治家(1936〜1992. 8. 3)。
文化大革命を主導した四人組の一人。
1976. 9.(昭和51)毛沢東(Mao Zedong)主席死去後、クーデタ
ーを企てたとして10月華国鋒(Hua Guofeng)(カ・コクホウ)主席によ
り逮捕。
1977. 7.(昭和52)党籍を剥奪(ハクダツ)。
1981(昭和56)無期懲役が確定。
1992(平成 4)獄中で病死。
★おうこうもく《わうこうもく》
【横口目】
◇[学]Plagiostomi/Plagiostomata
○[古][魚]軟骨魚綱(Chondrichthyes)の下位の旧分類。
サメ亜目(Selachoidei)とエイ亜目(Rajoidei)があった。
現在の板鰓亜綱(バンサイアコウ)(Elasmobranchii)に相当する。
★おうこく《わうこく》
【王国】
○
◎英語:キングダム(kingdom)/レルム(realm)。
スペイン語:レイノ(reino)。
イタリア語:リアーメ(reame)。
ドイツ語:ケーニヒライヒ(Koenigreich,Konigreich)。
★おうこくい《わうこくゐ》
【王国維】
◇[中]Wang Guowei
○[人]中国、清末期〜中華民国初年の歴史学者(1877〜1927)。
字(アザナ)は静安(Jing'an)、号は観堂(Guantang)。浙江省
(Zhejiang Sheng)(セッコウショウ)出身。
辛亥革命で日本の京都に亡命。帰国後、清華研究院教授とな
る。清朝の悲運を嘆いて入水自殺。
おうごんかいがん《わうごんかいがん》
【黄金海岸】
◇[英]Gold Coast、[フ]Cote d'Or(コートドール)
○(1)[歴][地]アフリカ西部ガーナ、ギニア湾北岸の一部の植
民地時代の通称。
「ゴールドコースト」とも呼ぶ。
◎東端は奴隷海岸(Slave Coast)に、西端は象牙海岸(Ivory
Coast)に続く。
参照⇒どれいかいがん(奴隷海岸)
○(2)[歴]アフリカ西部、ギニア湾北岸にあるガーナの、イギ
リス領時代の古称。
⇒がーな(ガーナ)
おうごんかずら《わうごんかづら》
【オウゴンカズラ】
【黄金葛】
◇[羅]pothos
○[植]⇒ぽとす(ポトス)
おうごんきょうじだい《わうごんきやうじだい》
【黄金狂時代】
◇[英]The Gold Rush
○[映]アラスカのゴールドラッシュを舞台にしたアメリカ映画。
監督:チャールズ・チャプリン(Charles Chaplin)。
主演:チャールズ・チャプリン。
◎1925. 6.26(大正14)アメリカで公開。
1925.12.17(大正14)日本で公開。
おうごんしゅうかん《わうごんしうかん》
【黄金週間】
◇[和製英語]golden week
○[暦]⇒ごーるでんうぃーく(ゴールデンウィーク)
おうごんのさんかくちたい《わうごんのさんかくちたい》
【黄金の三角地帯】
◇[英]the Golden Triangle
○[俗]東南アジア、ミャンマー(旧ビルマ)・ラオス・タイの国
境にある山岳地帯。
ケシの生産地として知られる。
「ゴールデン・トライアングル」とも呼ぶ。
参照⇒やばー(ヤバー)
◎中央アジア:⇒おうごんのみかづきちたい(黄金の三日月地帯)
おうごんのみかづきちたい《わうごんのみかづきちたい》
【黄金の三日月地帯】
◇[英]the Golden Crescent
○[俗]中央アジア、アフガニスタンのニムルズ州(Nimruz Prov-
ince)、パキスタンのバルチスタン州(Balochistan Province)、
イランの国境が交錯する山岳地帯。
ケシの生産地として知られる。
「肥沃な三日月地帯(Fertile Crescent)」,「トライアングル地
帯」とも呼ぶ。
◎クルディスタンのジャルモ期(Jarmo period)(紀元前6,500〜
6,000)、初期農耕文化が行われたジャルモ遺跡がある。
◎東南アジア:⇒おうごんのさんかくちたい(黄金の三角地帯)
★おうごんばっと《わうごんばつと》
【黄金バット】
○紙芝居の一つ。
鈴木一郎、製作。
紙芝居屋が演出する、黄金バットの不気味な笑い声に大人気
があった。
参照⇒かみしばい(紙芝居)(2)
◎1930(昭和 5)末、登場。
◎「ゴールデンバット」は紙巻タバコの銘柄の一つ。
参照⇒ごーるでんばっと(ゴールデンバット)
おうごんぶんかつ《わうごんぶんかつ》
【黄金分割】
◇[英]golden section
○[数][美]平面幾何学で、一つの線分を外中比(ガイチュウヒ)に二
分割すること。
大きな部分と全体との比が、小さな部分と大きな部分との比
に等しくなる分け方。
数値で表すと、(√5−1):2、つまり約1対1.618034。
古代ギリシア以来、長方形の縦と横の関係がこの比になると
安定した美感を与えるとされる。その原理は「黄金律(golden
rule)」と呼ぶ。
建築などにも応用されている。
おうごんりつ《わうごんりつ》
【黄金律】
◇[英]golden rule
○(1)[聖]『新約聖書』「マタイ伝(7章12節)」と「ルカ伝(6章
31節)」にある金言。
キリストが山上の垂訓中に述べた「おのれの欲(ホッ)するとこ
ろを人に施(ホドコ)せ([英]Do as you would be done by.)」の一
節。
「ゴールデン・ルール」とも呼ぶ。
○(2)(転じて)至上の規律。また、最も大切な教訓・原理。
○(3)[数][美]黄金分割(golden section)による調和の原理。
参照⇒おうごんぶんかつ(黄金分割)
----------------------------------------------------------------