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百 科 辞 書 《によ》 編集:獨 澄旻
-------- によ --------------------------------------------------
にょい
【女医】
○[歴]律令制の女性の医者。内薬司に属し、助産・看護などの
職務をつかさどった。
「じょい(女医)」とも呼ぶ。
参照⇒じょい(女医)(1)
◎女医博士は女医を教授する。
★にょい
【如意】
○(1)物事が自分の思いのままになること。
◎如v意:意(イ)の如(ゴト)し。
百事如意,手元不如意
○(2)[仏]物事を自分の思いのままにする不思議な力。願いを
かなえる不思議な力。
○(3)[仏]如意宝珠の略称。
○(4)[仏]僧侶の持物の一つ。
読経・説法・法会などのとき、講師・導師が手に持つ仏具。
長さが30〜40センチメートルの棒で、上部がワラビ(蕨)のよ
うに丸く曲がっている。
玉・角・骨・木・竹・金属など各種の材料で作られる。
◎もとはインドの孫の手とされる。
にょいがたけ
【如意ヶ嶽】
【如意ヶ岳】
◇[日]Nyoigatake/Nyoi ga Take
○[地]京都府京都市左京区(サキョウク)の南東にある山。標高474メ
ートル。
東山三十六峰中の北部に位置する主峰。西麓は大文字山(ダイ
モンジヤマ)(465.4メートル)に連なり、文学作品ではしばしば大文
字山と混同される。東側は滋賀県の長等山(ナガラヤマ)を経て大津
へ通じる。
参照⇒だいもんじのひ(大文字の火)
◎標高472メートルとも。
にょいすみれ
【ニョイスミレ】
【如意菫】
○[植]ツボスミレの別称。
⇒つぼすみれ(ツボスミレ,壷菫,菫菜)
にょいぼう
【如意棒】
◇[中]Ruyi Bang
○[文]『西遊記(Xiyouji)(サイユウキ)』の孫悟空(Sun Wukong)(ソン・
ゴクウ)が持っている架空の棒。
悟空はこの棒を思いのままに伸縮させ、自在に操(アヤツ)って
敵を倒すことができる。
参照⇒そんごくう(孫悟空)
にょういんこうや《にようゐんかうや》
【女院高野】
○金剛寺の別称。
⇒こんごうじ(金剛寺)(1)
にょうがもりいせき《にふがもりゐせき》
【祢布ヶ森遺跡】
○[歴]兵庫県豊岡市(トヨオカシ)日高町(ヒダカチョウ)にある、縄文時代
から平安時代の複合遺跡。
◎旧住所は城崎郡(キノサキグン)日高町祢布(ニョウ)。
★にょうさん《ねうさん》
【尿酸】
◇[英]uric acid
○[生化]有機酸の一種。
老廃物の一つで、排泄物に多量に含まれる。
◎高尿酸血症は痛風(ツウフウ)の予備軍といわれ、尿酸は痛風の原
因物質。
尿酸は関節にたまりやすく、その結晶を異物と見なした白血
球が捕食する結果、いろいろな化学物質に変化し関節炎を起こ
す。
参照⇒こうにょうさんけっしょう(高尿酸血症),つうふう(痛
風),ぷりんたい(プリン体)
★にょうさんち《ねうさんち》
【尿酸値】
◇[英]uric acid level
○[医]
正常値は7.0以下。
それ以上は高尿酸血症(hyperuricemia)。
★にょうしっきん《ねうしつきん》
【尿失禁】
◇[英]urinary incontinence、[羅]incontinentia urinae
○[病]尿が無意識に排出される状態。
尿道から漏出(ロウシュツ)する真性尿失禁と、尿道以外から漏出
する仮性尿失禁に分けられる。
「尿漏(ニョウモ)れ」とも、幼児語で「おもらし(お漏らし,御漏ら
し)」とも呼ぶ。
〈真性尿失禁(true incontinence)〉
(狭義の)真性尿失禁:尿道括約筋(カツヤクキン)そのものに異常が
あって常時流出するもの。
緊張性尿失禁(stress incontinence)(腹圧性尿失禁):尿道
括約筋の軽度不全で腹圧の上昇により少量を漏出するもの。
切迫性尿失禁(urge incontinence):過活動膀胱(ボウコウ)によ
るもの。
溢流性尿失禁(overflow incontinence):慢性尿閉で大量の
尿が溜(タマ)って起こるもの。
参照⇒かかつどうぼうこう(過活動膀胱)
〈仮性尿失禁(false incontinence)〉
尿管性尿失禁(ureteral incontinence):。
腟性尿失禁(vaginal incontinence):。
★にょうそ《ねうそ》
【尿素】
◇[英]urea
○[生化]哺乳動物の尿中などに含まれる含窒素化合物。
にょうそかいろ《ねうそくわいろ》
【尿素回路】
◇[英]urea cycle
○[生化]⇒おるにちんかいろ(オルニチン回路)
★にょうそじゅし《ねうそじゆし》
【尿素樹脂】
◇[英]urea resin
○[化]合成樹脂の一種。尿素とホルムアルデヒドとのを重縮合
させて製造する熱硬化性樹脂。
食器などに使用される。
「ユリア樹脂」とも呼ぶ。
参照⇒めらみんじゅし(メラミン樹脂)
★にょうどうかつやくきん《ねうだうくわつやくきん》
【尿道括約筋】
◇[英]sphincter urethrae muscle、[羅]sphincter urethrae
○[医]尿道の門を開閉する括約筋。
横紋筋の外尿道括約筋と、平滑筋の内尿道括約筋から成る。
外尿道括約筋は自分の意志で収縮させて排尿を止めることが
できる。
参照⇒はいにょうきん(排尿筋)
にょうどうかれつ《ねうだうかれつ》
【尿道下裂】
◇hypospadias
○[医]陰茎(インケイ)の発達に障害があってウレトラ管(urethra)
が閉じず、尿の出口が陰茎の根元の方に開いている症状。男性
であるが、形状が異常で性別が判断しにくく、立って尿をする
と尿が飛び散る。
先天性奇形で、幼児期に手術が行われる。
参照⇒くらいんふぇるたーしょうこうぐん(クラインフェル
ター症候群)
◎内分泌撹乱(カクラン)物質であるビスフェノールA(bisphenol A)
(BPA)の血中濃度が高い妊婦の胎児に発生し易いと指摘され
ている。
参照⇒びすふぇのーるえー(ビスフェノールA)
★にょうどくしょう《ねうどくしやう》
【尿毒症】
◇[羅]uremia(ウレミア)
○[病]
◎英語:ユーリミア(uremia)。
ドイツ語:ウレミー(Uraemie,Uramie)。
フランス語:ウレミ(uremie)。
イタリア語:ウレミーア(uremia)。
トルコ語:ユレミ(uremi)。
中国語:尿毒症(niaoduzheng)。
★にょうぼう《にようばう》
【女房】
○(1)女官(ニョカン)の部屋(房)。
○(2)[歴]宮中に仕(ツカ)え、一人住みの部屋を与えられた高位
の女官。出身階級によって上臈(ジョウロウ)・中臈(チュウロウ)・下臈
(ゲロウ)に大別される。
○(3)
○()(自分の)妻・家内(カナイ)。
にょうほうしょう《ねうほうしやう》
【尿崩症】
◇[羅]diabetes insipidus
○[病]稀薄な尿を多量に排泄し、脱水症状を示す疾患。
水分摂取量に関係なく一日の尿量が数リットルにも及び、は
げしい口の渇きを伴う。
原因は脳下垂体または間脳の障害による抗利尿ホルモンの分
泌異常。
略号は「DI」。
★にょうまく《ねうまく》
【尿膜】
◇[英]allantois(アラントイス)
○[医]細胞膜(membrane)の一種。
尿嚢(ニョウノウ)(allantoic vesicle)・漿尿膜(ショウニョウマク)(cho-
rioallantois)を形成する。
にょうもれ《ねうもれ》
【尿漏れ】
○[病]⇒にょうしっきん(尿失禁)
★にょうろけっせき《ねうろけつせき》
【尿路結石】
◇[英]urolith
○[医]腎臓などの内部に沈殿析出し、尿路内に移動した結石。
主成分はシュウ酸カルシウム。
微量に含まれるオステオポンチン(osteopontin)が不溶性を
高めていると考えられている。
参照⇒おすておぽんちん(オステオポンチン)
◎尿路結石症(urolithiasis)。
にょくまむ
【ニョクマム】
◇nuoc mam
○[料]ベトナムの調味料。
アジやイワシを塩漬けにして長期熟成させた魚醤(ギョショウ)。
「ヌクマム」とも呼ぶ。
参照⇒ぎょしょう(魚醤)
にょくろうど《によくらうど》
【女蔵人】
○[歴]宮中の雑事に奉仕した下臈(ゲロウ)(下級)の女官。
内侍(ナイシ)・命婦(ミョウブ)の許(モト)で働いた。
参照⇒くろうど(蔵人)
によど
【仁淀】
◇[日]Niyodo
○(1)[地]⇒によどがわ(仁淀川)
○(2)⇒によどむら(仁淀村)
★によどがわ《によどがは》
【仁淀川】
◇[日]Niyodo Gawa
○(1)[地]愛媛県〜高知県を流れる一級河川。
○(2)⇒によどがわちょう(仁淀川町)
によどがわちょう《によどがはちやう》
【仁淀川町】
◇[日]Niyodogawa Cho
○高知県西部、吾川郡(アガワグン)の町。
◎2005. 8. 1(平成17)池川町(イケガワチョウ)と吾川村(アガワムラ)が合
併して発足。
◎高岡郡(タカオカグン)には仁淀村(ニヨドムラ)がある。
によどむら
【仁淀村】
◇[日]Niyodo Mura
○高知県西部、高岡郡(タカオカグン)の村。
〈面積〉
106.16平方キロメートル。
〈人口〉
2000(平成12)2,685人。
◎1954(昭和29)別府村と長者(チョウジャ)村が合併して発足。
◎吾川郡(アガワグン)には仁淀川町(ニヨドガワチョウ)がある。
にょにゃ
【ニョニャ】
◇[インドネシア語]nyonya
○(インドネシア語で)夫人・奥様。
◎フランス語:⇒まだむ(マダム)
にょにんきんせい
【女人禁制】
○⇒にょにんきんぜい(女人禁制)
★にょにんきんぜい
【女人禁制】
○
「にょにんきんせい(女人禁制)」とも呼ぶ。
参照⇒むろうじ(室生寺)
◎1872(明治 5)高野山(金剛峰寺)の禁制が解かれた。
にょにんこうや《によにんかうや》
【女人高野】
○室生寺(ムロウジ)の別称。
⇒むろうじ(室生寺)
にょほう《によはふ》
【如法】
○(1)[仏]仏の教法にかなっていること。教法のとおりにする
こと。
○(2)従順・柔和(ニュウワ)であること。
○(3)文字どおり、まったく、もとより、たいへん。
◎如法暗夜(アンヤ):まったくの暗闇(クラヤミ)。
にょほうさん
【女峰山】
◇[日]Nyoho san
○[地]栃木県の奥日光にある火山。標高2,464メートル。
男体山の北東にそびえる。
「女貌山」とも呼ぶ。
参照⇒なんたいさん(男体山)
にょぼうさん《によばうさん》
【女貌山】
◇[日]Nyobo San
○[地]⇒にょほうさん(女峰山)
にょぼん
【女犯】
○[仏]僧侶が戒律を犯して女性と情交すること。
にょーも
【ニョーモ】
◇[伊]gnomo、[英]gnome
○⇒のーむ(ノーム)
★にょらい
【如来】
◇[梵]tathagata(タターガタ)
○[仏]真如(シンニョ)を悟(サト)った人。真如と一体であることを自
覚した人。
「多陀阿伽度(タダアカド)」とも呼ぶ。
◎「真如(tathata)から来たもの」の意味。
★にょらいきょう《によらいけう》
【如来教】
○[宗]一神教的な創唱宗教。
1802(享和 2)尾張熱田の農婦「きの」が神がかりとなり、自ら
を(「女」偏+「留」)(「女」偏+「全」)(リュウセン)如来と称し、創始。
現在は如来宗。
にょらいしゅう
【如来宗】
○[宗]⇒にょらいきょう(如来教)
にょんびょん
【ニョンビョン】
【寧辺】
◇[朝](北朝鮮)Nyongbyon
○⇒ねいへん(寧辺)
★にら
【ニラ】
【韮】
【薤】
◇[学]Allium tuberosum
○[植][農]ユリ目(Liliales)ユリ科(Liliaceae)ネギ属(Allium)
の多年草・葉菜。
葉を食用にするために栽培。
旬(シュン)は春。
女房詞(コトバ)は「フタモジ(二文字)」。
◎「二文字」の名称は、ネギ(葱)の古称が「き」で、女房詞では
「ヒトモジ(一文字)」と呼ばれていたことから。
★にらいかない
【ニライカナイ】
○海のかなたに神の住む楽園があるという、沖縄の伝説。
にらぐ
【淬ぐ】
◇[英]harden by quenching
○(1)鉄に焼きを入れる。
○(2)(特に)刀剣を赤熱して水につける。
◎「(「火」偏+「卒」)ぐ」とも書く。
にーらごんごさん
【ニーラゴンゴ山】
◇[英]Mount Nyiragongo/Mt.Nyiragongo
○[地]アフリカ大陸中東部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)と
ルワンダとの国境にあるキブ湖(Lac Kivu)北方の活火山。標高
3,469メートル。
ビルンガ火山群(Virunga Volcanic Range)に含まれる。
北隣にニアムラギラ山(Mount Nyamuragira)(3,053メートル)
がある。
◎標高3,470メートルとも、3,475メートルとも。
にらさきし
【韮崎市】
◇[日]Nirasaki Shi
○山梨県北西部の市。
にらめっこ
【にらめっこ】
【睨めっこ】
○(1)(人と人が)互いに、鋭くにらみ付け合うこと。
○(2)子供の遊びの一つ。
二人が顔をつき合わせ、顔をゆがませたり舌を出したりして
おかしな顔を作り、相手の笑いを誘い出させるもの。
先に笑ったり、目をそらしたりすると負けになる。
◎「にらめっこしましょ、あっぷっぷ」の掛け声で始めることが
多い。
○(3)(人が物を)注意深く見続けること。
◎辞書とにらめっこをしている
にらやまちょう《にらやまちやう》
【韮山町】
◇[日]Nirayama Cho
○静岡県東部、田方郡(タガタグン)の町。
源頼朝の流謫地、蛭ヶ島(ヒルガシマ)がある。
◎1854(安政元)幕府の命により伊豆韮山代官の江川太郎左衛門
(タロウザエモン)(坦庵<タンアン>)が反射炉を建造、1857(安政 4)竣工。
にらんば
【尼藍婆】
○[仏]十羅刹女の一神。
⇒じゅうらせつにょ(十羅刹女)
にりとういせき《にりとうゐせき》
【二里頭遺跡】
◇[中]Erlitou Yizhi(二里頭遺址)、[英]Erlitou Ruins
○[歴]中国中央部、河南省(Henan Sheng)(カナンショウ)北西部の偃
師市(Yanshi Shi)(エンシシ)にある殷代早期の遺跡。
殷(商)王朝(紀元前16〜11世紀)の最初の都、偃師商城の都城
址とみられる。
◎実在が証明されていない夏王朝(紀元前21〜16世紀)の都城址
という説もある。
参照⇒しんさいいせき(新砦遺跡)
にりょうたい《にりやうたい》
【二量体】
◇[英]dimer
○[化]⇒だいまー(ダイマー)
にりんせい
【二輪生】
○[植]⇒たいせい(対生)
★にりんそう《にりんさう》
【ニリンソウ】
【二輪草】
◇[学]Anemone flaccida
○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)キンポウゲ科(Ranuncula-
ceae)イチリンソウ属(Anemone)の多年草。
4〜5月ころ、高さ約20センチメートルの長花柄を1〜3本
出し、その先に2輪(まれに1輪)の白花をつける。
山地にしばしば群生。
北海道〜九州・朝鮮半島・中国東北地方・カラフトに自生。
参照⇒いちりんそう(イチリンソウ,一輪草)
◎春の季語。
にる
【ニル】
◇[英]nil
○(1)無(ム)・皆無(カイム)。
参照⇒にひる(ニヒル)(1)
○(2)[運]ゼロ・零点(レイテン)。
◎ラテン語の「ニヒル(nihil)」の短縮形。
参照⇒にひる(ニヒル)
にーるあん
【ニールアン】
【泥卵】
◇[中]niluan
○[食]⇒ぴーたん(ピータン,皮蛋)
にるぎりちゃ
【ニルギリ茶】
◇[英]Nilgiri tea
○[食]インド南端、タミルナドゥ州(Tamil Nadu State)の高地
ニルギリで産出する紅茶。
癖(クセ)がなく、主にブレンドのベースとして用いられる。
◎ニルギリはタミル語で「青い山」。
にーるふぇると
【ニールフェルト】
◇[独]Nilpferd
○[哺](ドイツ語で)カバ(河馬)。
⇒かば(カバ,河馬)
◎「ナイル(Nil)の馬(Pferd)」の意味。
にれ
【ニレ】
【楡】
◇[学]Ulmus davidiana var.japonica
○[植]⇒はるにれ(ハルニレ,春楡)
にーれ
【ニーレ】
◇[独]Niere、[英]kidney(キドニー)
○[医](ドイツ語で)腎臓(ジンゾウ)。
にれいさん
【爾霊山】
◇[日]Nirei San
○[古]二○三高地の別称。
⇒にひゃくさんこうち(二○三高地,二百三高地)
★にれか《にれくわ》
【ニレ科】
【楡科】
◇[学]Ulmaceae
○[植]バラ目(Rosales)の下の一科。
〈ニレ亜科(Ulmoideae)〉
属(Ampelocera,Plagioceltis)。
属(Chaetachme,Chaetacme)。
ハリケヤキ属(Hemiptelea)。
属(Holoptelea)。
属(Phyllostylon)。
属(Planera)。
ニレ属(Ulmus,Chaetoptelea)。
ケヤキ属(Zelkova,Zelkowa,Abelicea)。
〈エノキ亜科(Celtidoideae)〉
ムクノキ属(Aphananthe)。
エノキ属(Celtis)。
属(Gironniera)。
属(Lozanella)。
属(Parasponia)。
属(Pteroceltis)。
ウラジロエノキ属(Trema)。
にーれじはーざ
【ニーレジハーザ】
◇Nyiregyhaza
○ハンガリー北東端、サボルチ・サトマール・ベレグ県(Sza-
bolcs-Szatmar-Bereg megye)の県都。
にわあじさい《にはあぢさゐ》
【ニワアジサイ】
【庭紫陽花】
○[植]ヒメアジサイ(姫紫陽花)の別称。
⇒ひめあじさい(ヒメアジサイ,姫紫陽花)
にわうるし《にはうるし》
【ニワウルシ】
【庭漆】
◇[学]Ailanthus altissima
○[植]ムクロジ目(Sapindales)ニガキ科(Simaroubaceae)ニワ
ウルシ属(Ailanthus)の落葉高木。
中国の中北部原産。雌雄異株。
高さは10〜20メートル。
葉はウルシに似て、大きな奇数羽状複葉を互生。小葉は6〜
16対で、長さ40〜100センチメートル。
6月ころ、枝の先に10〜20センチメートルの大きな円錐花序
を出し、緑白色の小花を多数つける。花には異臭がある。
果実は披針形の翼果(ヨクカ)で、薬用にする。
材は車両などに用いる。樹皮はタンニンが多く、防腐剤カッ
チ(cutch)が作られる。
生長が早く、かぷれないので庭木や街路樹などとして植えら
れ、また河川敷などに野生化して自生。
1875(明治 8)津田仙がウィーンから持ち帰り、日本に渡来。
明治時代は養蚕の飼料としても植えられた。
「シンジュ(神樹)」とも呼ぶ。
◎「神樹」は英語名の直訳で、モルッカ諸島の原住民アンボン族
の「天に届く木(ailanto)」が「神の木([英]tree of gods)」,「天
の木([英]tree of heaven)」と誤解されたことから。
中国語:椿樹(chunshu)。
◎ウルシはムクロジ目ウルシ科で別種。
参照⇒うるし(ウルシ,漆)(1)
★にわか《にはか》
【俄】
【仁輪加】
○[劇]俄狂言の略称。
街頭や座敷で即興的に行われる滑稽(コッケイ)な寸劇。
参照⇒はかたにわか(博多にわか,博多俄),あどりぶ(アドリ
ブ)(3)
にわかあめ《にはかあめ》
【にわか雨】
【俄雨】
○[気]突然、激しく降り出し、すぐにやむ雨。
「急雨(キュウウ)」,「驟雨(シュウウ)」とも呼ぶ。
参照⇒げりらごうう(ゲリラ豪雨),とおりあめ(通り雨)
にわくなぎ《にはくなぎ》
【鶺鴒】
○[古][鳥]セキレイの古名。
⇒せきれい(セキレイ,鶺鴒)
にわくなぶり《にはくなぶり》
【鶺鴒】
○[古][鳥]セキレイの古名。
⇒せきれい(セキレイ,鶺鴒)
にわぐん《にはぐん》
【丹羽郡】
◇[日]Niwa Gun
○愛知県北西部の郡。
大口町(オオグチチョウ)・扶桑町(フソウチョウ)の町。
にわげた《にはげた》
【庭下駄】
○[服]屋内から庭に出て掃除や水撒きなどの簡単な作業をする
ための下駄。
多くはスギ(杉)製、雨にぬれても構わないように鼻緒(ハナオ)
は竹の皮が用いられる。また、鼻緒を用いずに端棒を立てて足
の指にはさむだけのものもあった。
古称は「書院下駄」。
参照⇒にわばき(庭ばき,庭履き),ろじげた(露地下駄,路地下
駄)
★にわとこ
【ニワトコ】
【接骨木】
◇[学]Sambucus racemosa、[英]elder(エルダー)
○[植]マツムシソウ目(Dipsacales)スイカズラ科(Caprifolia-
ceae)ニワトコ属(Sambucus)の落葉低木。
山野に自生。茎・葉を煎じた汁は薬用(利尿,発汗,湿布)。
★にわとり《にはとり》
【ニワトリ】
【鶏】
◇[英]chicken
○[鳥]キジ目(Galliformes)キジ科(Phasianidae)の鳥。
オス(雄)をオンドリ(雄鶏)、メス(雌)をメンドリ(雌鶏)、ヒ
ナ(雛)をヒヨコ(雛)と呼ぶ。
◎去勢鶏:⇒しゃぽーん(シャポーン)
食肉用品種:⇒[1]ぶろいらー(ブロイラー)(3)
卵用品種:⇒はんばーぐ(ハンバーグ)(4)
廃鶏:⇒はいけい(廃鶏)
◎英語でニワトリの総称またはヒナを「チキン」、オンドリを
「コック(cock)」、メンドリを「ヘン(hen)」と呼ぶ。
オンドリの鳴き声は、日本語では「コケコッコー」、英語では
「コッカ、ドゥードゥル、ドゥー(cock-a-doodle-doo)」。
メンドリの鳴き声は、日本語では「コッコッ」、英語では「ク
ラック(cluck)」。
ヒナの鳴き声は、日本語では「ピヨピヨ」、英語では「ピープ
(peep)」。
◎鶏頭:⇒けいとう(ケイトウ,鶏頭)
鶏舌:⇒けいぜつこう(鶏舌香,鷄舌香)
にわとりづかこふん《にはとりづかこふん》
【庭鳥塚古墳】
○[歴]大阪府羽曳野市(ハビキノシ)東阪田(ヒガシサカタ)にある、古墳
時代前期に属する、4世紀後半の前方後方墳。
参照⇒ふるいちこふんぐん(古市古墳群)
にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん
《にはとりをさくにいづくんぞぎうたうをもいゐん》
【鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん】
◇[中]Ge ji yan yong niudao(割鶏焉用牛刀)
○[諺]小さな事を処理するのに、不相応に大掛かりな手段を用
いること。
「牛刀の割(カツ)」,「牛刀を以て鶏を割く」とも呼ぶ。
◎『論語』「陽貨篇」から。
にわのちぐさ《にはのちぐさ》
【庭の千草】
◇[英]The Last Rose of Summer(夏の名残のバラ)
○[楽]ムーア(Thomas Moore)作詞、スチーブンソン(John Ste-
venson)作曲のアイルランド民謡。小学唱歌。
にわばき《にはばき》
【庭ばき】
【庭履き】
○[服]縁側(エンガワ)などから庭に出るための履物(ハキモノ)。
庭下駄(ニワゲタ)やサンダルなど。
参照⇒にわげた(庭下駄),したばき(下履き,下履)
にんがい《にんぐわい》
【人外】
○(1)人の道に外(ハズ)れること。人でなし。
○(2)非人。乞食(コジキ)。
にんがい
【人界】
○[仏]人間界。
★にんがい
【忍界】
○[仏]娑婆。この世。
にんぎょ
【人魚】
◇[英]mermaid
○西洋の想像上の動物。
上半身が人間の女性で、下半身は魚または鯨の姿をしていて、
海に棲(ス)む。
英語で「マーメイド」,「マーメード」とも呼ぶ。
参照⇒[3]にくす(ニクス)
◎モデルはジュゴン(儒艮)と言われている。
参照⇒じゅごん(ジュゴン,儒艮)
◎2009. 3.17(平成21)和歌山県教育委員会、橋本市の学文路苅
萱堂(カムロカルカヤドウ)の人魚のミイラ(動物の頭と魚の尾を組み合
わせたもの,全長65センチ)を民間信仰の対象として県有形民俗
文化財に指定。
★にんぎょう《にんぎやう》
【人形】
○
◎英語:ドール(doll)。
ドイツ語:プペ(Puppe)。
フランス語:プペ(poupee)。
イタリア語:プーパ(pupa)。
スペイン語:ムニェーカ(muneca)。
中国語:偶人(ouren)。
にんぎょういし《にんぎやういし》
【人形石】
◇[英]ningyoite
○[鉱]ウラン(U)のリン酸塩の水和物(CaU[PO4]2・1-2H2
O)の鉱物。
鳥取県・岡山県の県境の人形峠で産出。
参照⇒にんぎょうとうげ(人形峠)
◎1955(昭和30)発見。
にんぎょうだる《にんぎやうだる》
【人形樽】
○⇒つのだる(角樽)
にんぎょうちょう《にんぎやうちやう》
【人形町】
◇[日]Ningyo Cho
○(1)⇒にほんばしにんぎょうちょう(日本橋人形町)
○(2)[交]⇒にんぎょうちょうえき(人形町駅)
にんぎょうちょうえき《にんぎやうちやうえき》
【人形町駅】
○(1)[交]東京都中央区日本橋人形町にある東京地下鉄(東京メ
トロ)日比谷線の駅。
小伝馬町(コデンマチョウ)駅と茅場町(カヤバチョウ)駅の間。
○(2)[交]都営地下鉄浅草線の駅。
東日本橋(ヒガシニホンバシ)駅と日本橋(ニホンバシ)駅の間。
にんぎょうとうげ《にんぎやうたうげ》
【人形峠】
◇[日]Ningyo Toge
○[地]鳥取県東伯郡(トウハクグン)三朝町(ミササチョウ)と岡山県苫田郡
(トマタグン)鏡野町(カガミノチョウ)上齋原(カミサイバラ)の境にある峠。標
高739メートル。
◎旧住所は苫田郡上齋原村(カミサイバラソン)。
◎1955(昭和30)含ウラン鉱人形石(ningyoite)、発見。
1956(昭和31)ウラン鉱の採掘開始。
1979. 9.12(昭和54)動力炉核燃料開発事業団の人形峠ウラン
濃縮試験工場第1期工事完成。
参照⇒にんぎょういし(人形石)
★[1]にんぎょうのいえ《にんきやうのいへ》
【人形の家】
◇[ノルウェー語]Et Dukkehjem
○[劇]ノルウェーの劇作家イプセン(Henrik Ibsen)の戯曲。
[2]にんぎょうのいえ《にんきやうのいへ》
【人形の家】
○[楽]なかにし礼作詞、川口真作曲の歌謡曲。
歌は弘田三枝子。
◎1969(昭和44)発売。
にんぎょたいしょうこうぐん《にんぎよたいしやうこうぐん》
【人魚体症候群】
◇[学]sirenomelia、[英]mermaid syndrome
○[病]両脚がくっついた状態で生れる、先天的な疾患。
6〜10万人に一人の割合で発生。
「マーメイド・シンドローム」,「シレノメリア」とも呼ぶ。
参照⇒ふぉこめりあ(フォコメリア)
◎学名はギリシア神話の「セイレーネス(Seirenes)」とギリシア
語の「脚(melos)」から。
にんく
【忍苦】
○苦しみを堪(コラ)えること。苦しみに耐(タ)えること。
にんぐ
【人工】
◇[日]ningu
○[仏]禅宗に属し、剃髪(テイハツ)して力仕事などに従事した下僕
(ゲボク)。
参照⇒りきしゃほうし(力者法師)
★にんげんがく
【人間学】
◇[独]Anthropologie、[英]anthropology
○[哲]人間の本質を哲学的に究明する学問。
ドイツ語で「アントロポロギー」とも、英語で「アンスロポロ
ジー」とも呼ぶ。
◎カントが人間学を生理的人間学と実践的人間学に分ける。生
理的人間学は自然が人間をどう作るかの研究で、動物学の中の
独立した「人類学」という学問となった。実践的人間学は人間が
自分自身をどう形成するかを研究するもの。
参照⇒じんるいがく(人類学)
にんげんきげき
【人間喜劇】
◇[フ]La Comedie humaine
○[文]フランスの小説家バルザック(Honore de Balzac)(1799
〜1850)が、登場人物を共有する自作の長短編小説全91編に名
付けた総題。
複数の作品に人物を再登場させる手法を駆使して、19世紀前
半のフランス社会に生きる人間たちを立体的に描き出した、近
代小説の大金字塔。
風俗研究・哲学的研究・分析的研究の三部門に大別され、さ
らに風俗研究は6情景(私生活情景・地方生活情景・パリ生活
情景・政治生活情景・軍隊生活情景・田園生活情景)に細分さ
れる。
1831(天保 2)『シャベェル大佐(Le Colonel Chabert)』・
1833(天保 4)『ウジェニー・グランデ(Eugenie Grandet)』・
『幻滅』・1834(天保 5)『ゴリオ爺さん(Pere Goriot)』・
『従兄ポンス』・『従妹ベット』・『風流滑稽譚』など。
参照⇒らすてぃにゃっく(ラスティニャック)
◎ダンテの『神曲(神聖喜劇)』に対抗して名付けられたと言わ
れている。
1833(天保 4)それ以前の作品を含んで計画され、1845(弘化
2)の時点では143編となる予定であった。
◎1831〜1848(天保 2〜嘉永元)刊行。
にんげんけいたいかん《にんげんけいたいくわん》
【人間形態観】
◇[英]anthropomorphism
○[哲]⇒ぎじんかん(擬人観)
にんげんこくほう
【人間国宝】
○[俗]重要無形文化財保持者の俗称。
⇒じゅうようむけいぶんかざい(重要無形文化財)
にんげんしっかく
【人間失格】
○[文]太宰治(ダザイ・オサム)の私小説。
◎1948(昭和23)「展望」に連載。
★にんげんせんげん
【人間宣言】
○[歴]
昭和天皇は1946. 1. 1(昭和21)神格否定の詔書で人間宣言を
し、 2.19巡幸(ジュンコウ)を開始。
参照⇒にんのう(人皇)
にんげんばんしさいおうがうま《にんげんばんじさいをうがうま》
【人間万事塞翁が馬】
○[諺]⇒さいおうがうま(塞翁が馬)
にんしあほいぞくじちく
【ニンシア・ホイ族自治区】
【寧夏回族自治区】
◇[中]Ningxia Huizu Zizhiqu
○⇒ねいかかいぞくじちく(寧夏カイ族自治区,寧夏回族自治区)
にんしきこんきょ
【認識根拠】
○[哲]⇒にんしきりゆう(認識理由)
にんしきひょう《にんしきへう》
【認識票】
◇[英]identification tag/identification disc、[米俗]dos
tab
○[軍]兵士一人一人に与えられる、個人の認識番号を彫りつけ
た金属票。
戦死者の身許判定に利用される。
にんしきりゆう《にんしきりいう》
【認識理由】
◇[羅]ratio cognoscendi、[独]Erkenntnisgrund
○[哲]ある事象を認識するための理由。
推理の論理的関係で、結論を基礎づける前提を意味する。例
えば病気と発熱の関係では、発熱が病気の認識理由であり、因
果関係(実在理由)と区別する。
「認識根拠」とも呼ぶ。
⇔じつざいりゆう(実在理由)
にんじゃ
【ニンジャ】
○[交]川崎重工業社製のオートバイ。
★にんじゃ
【忍者】
◇[日]ninja、[英]ninja
○[歴]忍術を用いて敵方を偵察(スパイ)・情報収集・謀略した
り、後方攪乱(カクラン)・暗殺などを行った者。
集団戦を得意とする甲賀や、単独行動を得意とする伊賀など
が有名。
「忍(シノ)びの者(モノ)」,「細作(サイサク)」とも、また女の忍者は「く
のいち(くノ一)」とも呼ぶ。
参考⇒じょうにん(上忍),げにん(下忍),うかみ(斥候,窺見,
候,間諜),かまり(かまり,屈り),くさかまり(草屈),さなだじゅ
うゆうし(真田十勇士)
◎伊賀袴:⇒たっつけぱかま(裁着袴,裁衣袴,立附袴)(1)
用具:参照⇒しころ(しころ,錣),くない(くない,苦無)
にんじゃはっとりくん
【忍者ハットリくん】
○(1)[漫]藤子不二雄Aの漫画。
◎1964〜1968(昭和39〜昭和43)『少年』に連載。
○(2)[TV](1)のアニメ。
◎1981〜1987(昭和56〜昭和62)放送。
にんじゃやしき
【忍者屋敷】
○忍者が住んでいたという想定で後世に建てられた、いろいろ
な仕掛けのある家。
仕掛けは、吊り天井、廊下の天井を下ろすと階段になってい
るもの、床の間の掛け軸の裏が抜け穴になっているもの、壁が
反転して隠れたり急に現れたりするものなど。
にんじょうざた《にんしやうざた》
【刃傷沙汰】
○刃物を持って争うこと。また、刃物で他人を傷つけてしまっ
た喧嘩(ケンカ)。
◎刃傷沙汰に及ぶ
★にんしん
【妊娠】
○[医]
◎妊娠中は胎児を異物として攻撃しないように、母体の免疫力
が低下している。
◎英語:プレグナンシー(pregnancy)。
フランス語:グロセス(grossesse)。
ドイツ語:シュバンガーシャフト(Schwangerschaft)。
イタリア語:グラビダンツァ(gravidanza)。
スペイン語:エンバラソ(embarazo)。
ポルトガル語:グラビデス(gravidez)。
中国語:懐孕(huaiyun)/妊娠(renshen)。
★にんじん
【ニンジン】
【人参】
○(1)[植][農]([学]Daucus carota)セリ目(Apiales)セリ科
(Apiaceae)ニンジン属(Daucus)の一年生または二年生根菜。
地中海沿岸の西アジア原産。
英語名は「キャロット(carrot)」。
◎ウマやウサギの好物。
中国語:胡蘿卜(胡蘿蔔)(huloubo)/紅蘿蔔(bongluobo)。
「蘿蔔」は「ダイコン(大根)」の中国語名。
シロニンジン/サトウニンジン:⇒ぱーすにっぷ(パースニッ
プ)(1)
○(2)[植]チョウセンニンジン(朝鮮人参)の略称。
⇒ちょうせんにんじん(チョウセンニンジン,朝鮮ニンジン,
朝鮮人参)
◎チョウセンニンジンはセリ目ウコギ科(Araliaceae)。
中国語では「人参(renshen)」。
にんしんせん
【妊娠線】
◇[英]stretch mark
○[医]経産婦の腹部に出る線。
にんそくよせば
【人足寄場】
○[歴]江戸中期、寛政改革の一環として免囚や無宿者を収容し
手職をつけさせた所。
火付盗賊改(ヒツケ・トウゾク・アラタメ)長谷川平蔵(ヘイゾウ)の建議によ
り、老中松平定信の命によって、1790(寛政 2)石川島(現:東京
都中央区)と常陸(ヒタチ)国筑波郡上郷村(現:豊里町)に設置。
単純な力仕事の人夫として働かせながら、大工などの手職を
つけさせ、6年後に賃金を与えて正業に就かせるものであった。
のち自由刑の執行場としての役割も果たす。
単に「寄場」とも呼ぶ。
◎1790(寛政 2)長谷川平蔵は人足寄場取扱を兼務するが、1792
(寛政 4)人足寄場取扱を罷免され火付盗賊改に専念させられる。
◎ほかに箱館(ハコダテ)にもあった。
★にんちぇんたんぐらさんみゃく
【ニンチェンタングラ山脈】
◇[英]Nyainqentanglha Mountains/Nyainqentanglha Range/
Nyenchen Tangla Mountains/Nyenchen Tanglha Range/Nyain-
qentanglha Shan、[中]Nianqingtangula Shan(念青唐古拉山)
○[地]中国南西部、チベット自治区(Xizang Zizhiqu)の区都ラ
サ(Lhasa)市北方の当雄県(Dangxiong Xian)西部にある納木湖
(Nam Co)南岸に連なる山脈。
ニンチェンタングラ:7,147メートル/7,114メートル。
チョムカンリ峰(勞母崗峰):7,048メートル。
(Sepu Kangri):6,950メートル。
ラーユン峰:6,020メートル(推定)。
チュンガチンサン峰:6,008メートル。
ヤーチー峰:6,000メートル(推定)。
ロンズラ峰:5,950メートル(推定)。
チズ峰:メートル(推定)。
参照⇒たんぐらさんみゃく(タングラ山脈,唐古拉山脈)
◎2003. 9.12(平成15)中高年未踏峰登山隊(伊東亨隊長ら12人)、
未踏峰チュンガチンサン峰に登頂。
★にんちしょう《にんちしやう》
【認知症】
◇[英]dementia(デメンシア)
○(1)[病]正常に発育し一度獲得した知的・精神的能力が、後
天的な脳の障害により失われて低下した状態。
アルコール中毒・梅毒などによる脳の変性や、頭部の外傷、
脳の血液循環障害などに由来する。
「デメンシア」,「デメンティア」,「デメンチア」とも呼ぶ。
旧称は「痴呆(チホウ)」。
参照⇒あるつはいまーびょう(アルツハイマー病),びょうし
き(病識),ぴっくびょう(ピック病),えふてぃーえるでぃ(FT
LD),あめんてぃあ(アメンティア),びーぴーえすでぃ(BPS
D)
◎早発性痴呆:統合失調症の旧称:⇒とうごうしっちょうしょ
う(統合失調症)
若年期認知症(juvenile dementia):18〜39歳の認知症。
初老期認知症(presenile dementia):40〜64歳(65歳未満)の
認知症。
レビー小体型認知症(dementia with Lewy body):⇒れびー
しょうたいがたにんちしょう(レビー小体型認知症)
血管性認知症(vascular dementia):⇒けっかんせいにんち
しょう(血管性認知症)
前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia):⇒ぜんとう
そくとうがたにんちしょう(前頭側頭型認知症)
◎1927(昭和 2)『研究社新英和大辞典』に"dementia"の訳語と
して登場。
2004(平成16)厚生労働省、名称の代案(認知症・認知障害・
もの忘れ症・記憶症・記憶障害・アルツハイマー)を提示。
2004.12.24(平成16)厚生労働省、痴呆の行政用語を「認知症」
に改称。
○(2)[法][病]法律用語では痴呆。
にんてんどう《にんてんだう》
【任天堂】
○[経]玩具(ガング)・ゲーム機製造会社。
◎1947(昭和22)設立。
1983. 7.(昭和58)ファミコン、発売。
2004.12. 2(平成16)新型携帯ゲーム機ニンテンドーDS、日
本で発売。価格1万5,000円。
参照⇒ふぁみこん(ファミコン),げーむぼーいあどばんす(ゲ
ームボーイアドバンス),にんてんどーでぃえす(ニンテンドー
DS)
にんてんどーでぃえす
【ニンテンドーDS】
○[計]任天堂の家庭ゲーム機。
◎2004.11.21(平成16)新型携帯ゲーム機ニンテンドーDS、ア
メリカで発売。価格149.99ドル。
2004.12. 2(平成16)新型携帯ゲーム機ニンテンドーDS、日
本で発売。価格1万5,000円。
2006. 3.(平成18)ニンテンドーDSLite(ライト)が発売。
2008.11. 1(平成20)カメラ搭載のニンテンドーDSi(アイ)
を発売。希望価格1万8.900円。
2009.11.(平成21)大画面のDSiLLを発売。
にんとぅあんしょう《にんつあんしやう》
【ニントゥアン省】
◇[ベトナム語]Tinh Ninh Thuan、[英]Ninh Thuan province
○ベトナム南部の省。北部をカインホア省(Tinh Khanh Hoa)、
西部をラムドン省(Tinh Lam Dong)、に接し、南東部を南シナ
海に面する。
省都はファンラン・タップチャム(Phan Rang-Thap Cham)。
にんとくてんのうりょう《にんとくてんわうりよう》
【仁徳天皇陵】
○[古]⇒だいせんりょうこふん(大仙陵古墳)
にんとくりょうこふん
【仁徳陵古墳】
○[古]⇒だいせんりょうこふん(大仙陵古墳)
にんな
【任那】
◇[日]Ninna
○⇒みまな(任那)
にんなじ《にんわじ》
【仁和寺】
○京都府京都市右京区御室大内(オムロオオウチ)にある真言宗御室派
の総本山。山号は大内山。
別称は「御室御所(オムロゴショ)」,「御室」。
◎光孝天皇の勅願で 886(仁和 2)着工、宇多(ウダ)天皇の 888
(仁和 4)完成し建立。
◎ 899(昌泰 2)宇多天皇がこの寺で出家し益信(ヤクシン)の弟子と
なり、寛平法皇と称して初めて法皇を用いた。 904(延喜 4)こ
の寺に入ったことから御室御所と呼ばれ、以降明治維新まで法
皇や法親王が入寺し、最初の門跡寺院となり首位にあった。
◎たびたび火災で焼失し、現在の本堂・御影堂は旧紫宸殿・清
涼殿を江戸初期に移築したもので国宝。
本尊の木造阿弥陀如来三尊坐像、絹本着色孔雀明王像、空海
筆の三十帖冊子などを所蔵。
◎御室桜の名で知られる桜の名所。
★にんにく
【ニンニク】
【大蒜】
【蒜】
◇[英]garlic(ガーリック)、[フ]ail(アイユ)、[西]ajo(アホ)、
[学]allium sativum
○[植][農]ユリ目(Liliales)ユリ科(Liliaceae)ネギ属(Allium)
の多年草。
鱗茎は食用。
夏に収穫し、一ヶ月以上乾燥させて出荷する。
参照⇒ありしん(アリシン)
◎良質のニンニクの産地:⇒たっこまち(田子町)
無臭ニンニク:⇒むしゅうにんにく(無臭ニンニク,無臭大蒜,
無臭蒜)
◎「大蒜」は「たいさん」とも読む。
「葫(ニンニク,オオヒル)」とも書く。
にんにく
【忍辱】
◇[梵]ksanti(クサンティ)、忍辱波羅密の略。
○[仏]六波羅蜜の第三。
辱(ハズカ)しめ・苦悩・迫害を耐え忍んで、心を動かさないこ
と。
「セン提(センダイ)波羅密」とも呼ぶ。
参照⇒ろくはらみつ(六波羅密)
にんのう《にんわう》
【人皇】
○神代と区別して、人間として国家を統治する歴代の天皇。
神武天皇以後の天皇をいう。
「じんこう(人皇)」とも呼ぶ。
★にんふ
【ニンフ】
◇[英]nymph
○[ギ神][ロ神](西洋で信じられている)美少女の姿をした精霊。
◎ドライアッド(dryad):森の精。
ハマドリュアデス(hamadryad):樹木の精。
ノーム(gnome):地の精。
オレイアス(oread):山の精。
ナイアス(naiad):水の精。
ネレイス(nereid):海の精。
オケアニス(oceanid):大洋の精。
サラマンダー(salamander):火の精。
シルフ(sylph):空気の精。
にんふぉまにあ
【ニンフォマニア】
◇[英]nymphomania(ニンフォメイニア)
○[病]女子色情症・女性の色情狂・女性の多淫症。
⇔さてぃらいあしす(サティライアシス)
◎ギリシア神話のニンフ(nymph)から。
参照⇒にんふ(ニンフ)
にんぽーし
【ニンポー市】
【寧波市】
◇[中]Ningbo Shi、[英]Ningbo City
○中国南東部、浙江省(Zhejiang Sheng)(セッコウショウ)北東部の省
直轄市(地級市)。
甬江(Yongjiang)(ヨウコウ)の下流部に臨む河港都市・商業都市。
行政所在地は海曙区。
中国海軍の東海艦隊司令部がある。
「ねいはし(寧波市)」とも呼ぶ。
〈面積〉
2,484.16平方キロメートル。
〈人口〉
1987(昭和62)105万人。
2002(平成14)291万7,600人。
〈管轄6区〉
海曙区(Haishu Qu)。
江東区(Jiangdong Qu)。
江北区(Jiangbei Qu)。
北侖区(Beilun Qu)。
鎮海区(Zhenhai Qu)。
(「菫」偏+「都」−「者」)州区(Yinzhou Qu)。
〈管轄3市2県〉
余姚市(Yuyao Shi)。
慈渓市(慈溪市)(Cixi Shi)。
奉化市(Fenghua Shi)。
象山県(Xiangshan Xian)。
寧海県(Ninghai Xian)。
◎唐代、「明州(Mingzhou)」と呼ばれ、日本の遣唐使船の発着港。
宋代(平安中期)、市舶司(shibo si)(シハクシ)が設置され、対日
貿易港として栄える。
明代(室町時代)、室町幕府の勘合船が寄港地と定められる。
1523(大永 3. 4.)大内氏の使者が細川氏の船を焼き打ち(寧
波の乱)。
清代(江戸時代)、寧波船が長崎に来航。
1842(天保13)南京条約により開港。
にんまは
【ニンマ派】
【寧瑪派】
◇Nyingmapa、[英]the Nyingma Sect
○[仏]チベット仏教(ラマ教)の紅教派(紅帽派)の別称。
⇒こうきょう(紅教)
◎「ニンマ(nyingma)」はチベット語で「古い」の意味。
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